Compounds and methods

申请号 JP51694395 申请日 1994-12-15 公开(公告)号 JPH09506913A 公开(公告)日 1997-07-08
申请人 スミスクライン・ビーチャム・コーポレイション; 发明人 ウェインストック,ジョセフ; エリオット,ジョン; チェネラ,バラン; ムーア、マイケル;
摘要 (57)【要約】 本発明は、それぞれがコア構造からなる非ペプチド化合物のライブラリー、およびかかるライブラリーの作成方法に関する。 また本発明は、新規な、シリコンを基礎としたポリマー樹脂およびシランリンカー、それらの製造方法および薬剤としてスクリーニングされる化合物のライブラリーの合成におけるそれらの使用に関する。
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 1. 化合物が、芳香族炭素原子、および水素でなく、またアルキルでない少なくとも1つの置換基からなる樹脂結合化合物の製造方法であって、下記工程: (i)シランリンカーを介して芳香族炭素をポリマー樹脂支持体に結合させて樹脂結合アリールシラン中間体を得て、次いで、 (ii)該置換基に対してさらなる合成化学を行って該芳香族炭素環を誘導体化するからなる方法。 2. シランリンカーが−D−CH 2 −Si−R''R'''であり、R''およびR'' 'が独立してC 1ないしC 6アルキルであり、Dが所望により1個またはそれ以上の介在ヘテロ原子またはアリール基を有していてもよいC 1ないしC 20アルキル鎖である請求項1の方法。 3. Dが−O−CH 2 −Ph−O−;O−Ph−O−;または−O−Ph−C H 2 −O−である請求項2の方法。 4. 式(IB): [式中、R''およびR'''は互いに独立してC 1ないしC 6アルキル;X、A、B およびCは互いに独立して水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、チオエーテル、アルキルチオ、C(O)R a (ここにR aは水素またはアルキル)、t−ブトキシアミノカルボニル、シアノ、ニトロ、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アルキルジスルフィド、 アリールジスルフィド、アセタール、フルオレニルメトキシカルボニルまたはオルトエステル基を意味するが、X、A、BまたはCのすべてが水素というわけではなく、さらにX、A、BまたはCのすべてがアルキルというわけではないことを条件とし;nは1から10までの整数を意味する]で示されるアリールシラン化合物をクロロメチル架橋ジビニルベンゼンポリスチレン樹脂支持体と反応させることにより樹脂結合アリールシラン中間体が製造される請求項1ないし3のいずれかの方法。 5. R''およびR'''が独立してC 1ないしC 4アルキルであり、Xが臭素またはヨウ素であり、A、BおよびCがそれぞれ水素であり、nが1ないし4の整数である請求項4の方法。 6. ポリマー樹脂支持体が架橋ポリスチレン樹脂、ポリエチレングリコール− ポリスチレンに基づく樹脂、またはポリプロピレングリコールに基づく樹脂である請求項1ないし5のいずれかの方法。 7. さらに、芳香族炭素環がシランリンカーを介して結合している場合に、開裂により得られる芳香族炭素環が水素、ハロゲン、ヒドロキシまたはアシルオキシ基を芳香族炭素上に有するように樹脂結合アリールシラン中間体を開裂することからなる請求項1の方法。 8. 芳香族炭素が、まず、シランリンカーとカップリングされる請求項1または3のいずれかの方法。 9. HF、TFA、HCl、H 2 SO 4 、ピリジニウムヒドロフルオリド、トリフリックアシッド、BF 3 、メタンスルホン酸またはそれらの混合物により芳香族炭素環がポリマー樹脂支持体から開裂される請求項7または8のいずれかに記載の方法。 10. それぞれが、芳香族炭素原子、および水素でなく、またアルキルでない少なくとも1つの置換基からなる多様な樹脂結合芳香族炭素環のライブラリーの製造方法であって、下記工程: (i)複数の芳香族炭素環のそれぞれの芳香族炭素原子をシランリンカーを介して個々のポリマー樹脂支持体に結合して複数の樹脂結合アリールシラン中間体を得て、 (ii)所望により該樹脂結合アリールシラン中間体を複数の部分に分け、 (iii)芳香族炭素環が誘導体化されるように置換基に対してさらなる合成化学を行い、次いで、 (iv)所望により該部分を再度一緒にすることからなる方法。 11. (ii)部分に分け、(iii)さらなる合成化学を行い、次いで、(iv) 該部分を再度一緒にする工程が1回より多く行われる請求項10の方法。 12. 芳香族炭素環がシランリンカーを介してポリマー樹脂支持体に結合している場合に、開裂により得られる芳香族炭素環が水素、ハロゲン、ヒドロキシまたはアシルオキシ基を芳香族炭素上に有するように、誘導体化された芳香族炭素環が個々のポリマー樹脂支持体から部分的に開裂される請求項10または11の方法。 13. 誘導体化された芳香族炭素環が樹脂から完全に開裂される請求項12の方法。 14. ポリマー樹脂支持体が架橋ポリスチレン樹脂、ポリエチレングリコール−ポリスチレンに基づく樹脂、またはポリプロピレングリコールに基づく樹脂である請求項10ないし13のいずれかの方法。 15. HF、TFA、HCl、H 2 SO 4 、ピリジニウムヒドロフルオリド、トリフリックアシッド、BF 3 、メタンスルホン酸またはそれらの混合物により芳香族炭素環がポリマー樹脂支持体から開裂される請求項14の方法。 16. R''およびR'''が独立してC 1ないしC 6アルキルであり、Dが所望により1個またはそれ以上の介在ヘテロ原子またはアリール基を有していてもよいC 1ないしC 20アルキル鎖である−D−CH 2 −Si−R''−R'''からなるシランリンカーにより、複数の芳香族炭素環がポリマー樹脂支持体に結合される請求項10の方法。 17. Dが−O−CH 2 −Ph−O−;O−Ph−O−;または−O−Ph− CH 2 −O−である請求項16の方法。 18. 式(IB): [式中、R''およびR'''は互いに独立してC 1ないしC 6アルキル;XはBrまたはI;A、BおよびCは水素であり、nは1ないし4の整数を意味する] で示される化合物からなるように、芳香族炭素環が、まず、シランリンカーに結合される請求項15または16の方法。 19. 置換基がX、A、BまたはCであり、互いに独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルキルチオ、t−ブトキシアミノカルボニル、ニトロ、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、 アルキルジスルフィド、アリールジスルフィド、アセタール、フルオレニルメトキシカルボニルまたはオルトエステルである請求項10の方法。 20. 置換基がX、A、BまたはCであり、互いに独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルキルチオ、C(O)R a ここに、R aは水素またはアルキル)、t−ブトキシアミノカルボニル、シアノ、ニトロ、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アルキルジスルフィド、アリールジスルフィド、アセタール、フルオレニルメトキシカルボニルまたはオルトエステルである請求項1の方法。 21. 芳香族炭素環が所望により置換されていてもよい1−、2−または3− テトラヒドロベンゾアゼピン、所望により置換されていてもよい1,4−、1,5 −または2,4−テトラヒドロ−ベンゾジアゼピン、所望により置換されていてもよいビフェニルテトラゾール、所望により置換されていてもよい1,3−または1,4−ジアミノベンゼン化合物、あるいは所望により置換されていてもよい1,3−または1,4−アミノカルボキシフェニル化合物である請求項10ないし17または19のいずれかの方法。 22. 式(IB): [式中、R''およびR'''は互いに独立してC 1ないしC 6アルキル;X、A、B およびCは互いに独立して水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、チオエーテル、アルキルチオ、C(O)R a (ここにR aは水素またはアルキル)、t−ブトキシアミノカルボニル、シアノ、ニトロ、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アルキルジスルフィド、 アリールジスルフィド、アセタール、フルオレニルメトキシカルボニルまたはオルトエステル基を意味するが、X、A、BまたはCのすべてが水素というわけではなく、さらにX、A、BまたはCのすべてがアルキルというわけではないことを条件とし;nは1から10までの整数を意味する] で示される化合物。 23. 式(IIB): [式中、R''およびR'''は互いに独立してC 1ないしC 6アルキル;X、A、B およびCは互いに独立して水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルキルチオ、C(O)R a (ここにR aは水素またはアルキル)、 t−ブトキシアミノカルボニル、シアノ、ニトロ、アリール、ヘテロアリール、 アリールアルキル、アルキルジスルフィド、アリールジスルフィド、アセタール、フルオレニルメトキシカルボニルまたはオルトエステル基を意味するが、X、 A、 BまたはCのすべてが水素というわけではなく、さらにX、A、BまたはCのすべてがアルキルというわけではないことを条件とし;Yはハロゲンまたはヒドロキシル;nは1から10までの整数を意味する] で示される化合物。 24. 薬剤としての先導化合物を決定するために開発された適当なアッセイにおいて化合物を試験することからなる、請求項1に従って受容体リガンドとして製造された化合物をスクリーニングする方法。 25. 薬剤としての先導化合物を決定するために開発された適当なアッセイにおいて試験化合物を試験することからなる、受容体リガンドとしての化合物のライブラリーをスクリーニングする方法であって、該化合物が、 式−D−CH 2 −Si−[式中、Dは、所望により1個またはそれ以上の介在ヘテロ原子またはアリール基を有していてもよいC 1ないしC 20アルキル鎖である芳香族炭素環を意味する]で示されるシランリンカーを介してポリマー樹脂に結合しているものである方法。 26. 化合物のライブラリーがポリマー樹脂から部分的に開裂される請求項2 5の方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 化合物および方法発明の分野 本発明は、それぞれがコア構造からなる非ペプチド化合物のライブラリーおよびかかるライブラリーを作成する方法に関する。 本発明は、新規な、ケイ素を基礎としたポリマー樹脂およびシランリンカー、それらの製造方法、および薬剤としてスクリーニングされる芳香族炭素環のライブラリーの合成におけるそれらの使用にも関する。 発明の背景種々の生物学的プロセスを有効に修飾する新しい化学的部分を検索し続けることにおける検索を行うための標準的方法は、以前より存在する種々の化学的部分、例えば、天然に存在する化合物または合成ライブラリーもしくはデータバンクに存在する化合物をスクリーニングすることである。 スクリーニングされる化学的部分の特定の特性を試験するために設計されたアッセイ、例えば、化学的部分が特定の受容体部位に結合する能を試験する受容体結合アッセイに化学的部分を適用することにより、以前から存在する化学的部分の生物学的活性が調べられている。 多くのランダムに選択された化合物を生物学的活性に関してスクリーニングすることにおける時間と費用を減じる努力において、先導化合物の発見のために化合物ライブラリーを提供するためにいくつかの開発がなされてきた。 分子の多様性を化学的に作り出すことは、新規先導構造の検索における主要な道具となっている。 現在、多くの分子的に多様な化合物を化学的に作り出す既知方法は、一般的には、特に、ペプチドおよびペプチドライブラリーを合成および同定するための固相合成を包含する。 例えば、ある程度の量のペプチドが樹脂に結合している一方で、一定量のペプチドを樹脂から遊離させ可溶性形態としてアッセイできるようにペプチドと樹脂との間に選択的に開裂されるリンカーを提供する方法論( ペプチドは配列決定されうる)が開示されており(レブル(Lebl)ら,インターナショナル・ジャーナル・オブ・ペプチド・アンド・プロテイン・リサーチ(In tJPept.Prot.Res.)第41巻,201頁(1993年));ポリスチレンまたはポリアクリルアミド樹脂のごとき固体支持体上で直鎖状ペプチドを合成する方法が開示されており(ラム(Lam)ら,ネイチャー(Nature)第354巻,82頁(1991年)ならびにWO92/00091);96ウェルのマイクロタイタープレートのウェル配列に対応するようにブロック上に配置された誘導体化されたポリスチレン製ピン上でのペプチド合成が開示されており(ゲイシン(Geysen )ら,ジャーナル・オブ・イミュノロジカル・メソッズ(J.Immunol.Meth.)第1 02巻,259頁(1987年));さらに可溶性ペプチドプールを用いる抗体または受容体結合配列のデノボ決定のためのアプローチが開示されている(ホウテン(Houghten)ら,ネイチャー第354巻,84頁(1991年)ならびにWO 92/09300参照)。 技術的な考察は別として、先導化合物を得るためのこれらすべての方法の主な欠点は、先導化合物の品質である。 歴史的には、直鎖状ペプチドは、医薬成型に関してはあまり優れていない先導化合物を提供してきた。 特に、直鎖状ペプチドを非ペプチド先導化合物に変換する合理的方法は存在しない。 上記のごとく、化合物の大規模なデータバンクに頼らざるを得ず、ペプチド受容体用の非ペプチド先導化合物を決定するためには各化合物を個別に試験しなくてはならない。 樹脂上に固定された基質に対して種々の有機反応を行うことができることが知られている。 これらは、当業者によく知られているペプチド合成反応のほかに、 ベンジリックハライド上での求核置換反応、ハロゲン化、ニトロ化、スルホン化、酸化、加分解、酸塩化物形成、フリーデル−クラフツ反応、LiAlH 4での還元、金属化、および種々の試薬を用いる有機金属ポリマーの反応を包含する。 例えば、エヌ・ケイ・マサー(NKMathur)ら,ポリマーズ・アズ・エイズ・ イン・オーガニック・ケミストリー(Polymers as Aids in Organic Chemistry ),アカデミック・プレス,ニューヨーク(Academic Press,New York),18頁(1980年)参照。 さらに、ファラル(Farrall)ら,ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.)第41巻,3877頁(1976年) には、樹脂を用いて行われるこれらの反応のいくつかについて実験の詳細が記載されている。 上記の既知有機反応は、既知ポリマー樹脂を用いる固相合成に適用された場合、カルボキシル、フェノール性ヒドロキシル、アミン、アミドまたは大型の基のごとき付加的な官能基(それらすべてが独特の薬理学的特性を有する)を有する非ペプチド化合物を生じる。 水素原子はその独特な薬理学的特性を提供する。 しかしながら、現在、樹脂から化合物が開裂されると開裂部位における炭素上の水素を伴った化合物を生じる、化合物の炭素原子に直接結合する固相合成樹脂リンカーは存在しない。 例えば、1,4−ベンゾジアゼピン誘導体の固相合成が報告されている、ブニン,ビー・エイ(Bunin,BA)およびエルマン,ジェイ・エイ( Ellman,JA),JACS第114巻,10997〜10998頁(1992年) 参照。 本発明とは異なり、その方法は、固体支持体への結合を容易ならしめるために、標的分子における付加的な官能基、例えばカルボン酸基の導入が必須であることにより制限されている。 そのうえ、多数かつ同時の合成のための装置または方法は、ブニンおよびエルマンによっては記載されていない。 本明細書に開示されているように、ケイ素を基礎とするポリマー樹脂が単一の化合物、例えば芳香族炭素環、または分子的に多様な芳香族炭素環のライブラリー(各芳香族炭素環は、芳香族炭素原子、および水素でなく、またアルキルでない少なくとも1個の置換基からなり、樹脂から開裂された後に、該芳香族炭素はそれらに結合した水素、ハロゲン、ヒドロキシまたはアシルオキシ基を有する) の製造に有用であることが、ついに見いだされた。 ある種の非ペプチド化合物(それぞれがコア構造を有する)が種々の受容体、 特にG蛋白結合受容体に結合することも見いだされた。 さらに、芳香族炭素環を含んでいる該コア構造を、コア構造のアナログである非ペプチド化合物のライブラリー開発のための鋳型として用いてもよいことも見いだされた。 それゆえ、スクリーニングのためにこれらの非ペプチド化合物の個々のアナログを合成するのではなく、受容体リガンド、特にG蛋白結合受容体リガンドであってもよい非ペプチド化合物の多くのメンバーを、本明細書記載の組み合わせ方法により合成し、先導化合物を医薬品として決定するために開発されたアッセイにおいてスクリーニングすることができる。 酵素阻害剤、受容体リガンドまたはチャンネルブロッカーである芳香族炭素環を含む化合物のライブラリーを得るために本明細書記載の方法を用いてもよい。 先導化合物を得るための現在の方法には種々の制限があり、それゆえ、医薬品としての先導化合物を得てこれを決定するための新たな方法に対する必要性が示される。 発明の概要本発明は、それぞれがコア構造からなる非ペプチド化合物に指向される。 本発明は、コア構造のアナログである非ペプチド化合物のライブラリーの開発のための鋳型としてのこれらの化合物の使用にも関する。 さらに、本発明は、受容体リガンド、特に、G蛋白結合受容体リガンド、酵素阻害剤ならびにチャンネルブロッカーからなる化合物のライブラリー、およびかかる化合物のライブラリーを製造するための組み合わせ合成方法に指向される。 さらに本発明は、ケイ素を基礎とする新規ポリマー樹脂、該樹脂の製造方法、および該樹脂の製造に使用する中間体に関する。 このことについて、本発明の1の態様は、樹脂結合合成による1 つまたは複数の誘導体化された化合物の製造方法であって、該化合物は、それぞれが芳香族炭素原子、および水素でなく、またアルキルでない少なくとも1つの置換基X、A、BまたはCからなる芳香族炭素環であり、樹脂からの開裂後に、 該芳香族炭素はそれらに結合した水素、ハロゲン、ヒドロキシまたはアシルオキシ基を有する方法に関する。 特に、本発明のこの態様は、開裂位置において、水素、ハロゲン、ヒドロキシまたはアシルオキシ基を芳香族炭素環上に残しつつ、 芳香族炭素環の開裂を有効ならしめるためにケイ素化学を用いる方法に関する。 さらに、本発明は、本明細書開示の合成方法により製造された1の化合物または複数の化合物のスクリーニング方法であって、医薬品としての化合物の有用性を検出するための開発された適当なアッセイにおいて化合物を使用することからなる方法に指向される。 さらに、本発明は、他のG蛋白結合受容体に結合することが知られているかまたは他のG蛋白結合受容体に結合することが知られているリガンドに関連したリガンドを用いてG蛋白結合受容体をスクリーニングする方法に関する。 発明の詳細な説明用語「コア構造」は、受容体、特にG蛋白受容体に関してインタクト(intact )であることが示されている化合物由来であり、化合物のライブラリーの設計のための鋳型として使用されるコア構造を意味するために本明細書においてすべての場合に用いられる。 コア構造は後で定義するような芳香族炭素環であってもよい。 用語「化合物のライブラリー」は、コア構造から誘導された一連のまたは複数の化合物を意味するために本明細書においてすべての場合に用いられる。 用語「組み合わせライブラリー」は、コア構造、例えば芳香族炭素環構造に基づく化合物の集合であり、ライブラリーが別々の数の独立して変化させることのできる置換基、官能基または構造的エレメントを含んでおり、さらに、独立して変化させることのできる置換基のそれぞれに関して選択された化学的部分の範囲に関して、それらの置換基のすべての可能な順列を含む化合物がライブラリーに存在するようにライブラリーが設計される集合を意味するために本明細書においてすべての場合に用いられる。 よって、説明すると、Rと標記されたコア構造が、X、YおよびZと標記された3つの独立変数置換基を含み、Xがm個の異なる化学的部分から取られ、Yがn個の異なる化学的部分から取られ、さらにZがp 個の異なる化学的部分から取られる場合には(ここに、m、nおよびpはライブラリーのサイズを示す整数であって、1ないし1000の間の範囲、好ましくは、1ないし100の間、最も好ましくは、1ないし20の間である)、ライブラリーはmxnxp個の異なる化合物を含み、当該ライブラリーに関して、X、Y およびZのすべての可能な組み合わせがコア構造R上に存在するであろう。 化合物の組み合わせライブラリーを製造する方法は、ライブラリーの分子的に多様な化合物のメンバーを同時に合成するというようなものである。 用語「芳香族炭素環」は、単一の環または縮合環システム、好ましくは5〜1 4員環のシステムからなる化合物を意味するために本明細書においてすべての場合に用いられ、本発明の目的からすると、所望により置換されていてもよい、芳香族性を有する炭素原子からなるビフェニルを包含する。 芳香族性は、例えば、 局在化していない電子共鳴および環の電流を保持する能力により特徴づけられ、 環または環システムは酸素、窒素または硫黄から選択される1個もしくはそれ以上のヘテロ原子を含んでいてもよい。 芳香族炭素環は所望により「置換基X」、 「置換基A」、「置換基B」または「置換基C」と本明細書において記載される1個もしくはそれ以上の置換基により置換されていてもよい。 芳香族炭素環がビフェニルである場合、置換基X、A、BまたはCは独立して一方または両方の環上にあってよい。 このことは、上で定義した他の芳香族炭素環または環システムに関しても同様である。 本発明シランリンカーを用いて多数の芳香族炭素環を製造することができることが当業者により認識されるであろうが、芳香族炭素環を製造するために用いる化学が後に定義されるアリールシラン結合に適合することを条件とする。 適当な芳香族炭素環は、所望により置換されていてもよいフェニル環、所望により置換されていてもよいナフチル環、所望により置換されていてもよいテトラヒドロナフチル環、所望により置換されていてもよいアントラセニル環、所望により置換されていてもよい1−、2−もしくは3−テトラヒドロベンゾアゼピン類、所望により置換されていてもよい1,4−、1,5−または2, 4−テトラヒドロベンゾジアゼピン類、所望により置換されていてもよいビフェニルテトラゾール類、所望により置換されていてもよい1,3−もしくは1,4− ジアミノベンゼン化合物、または所望により置換されていてもよい1,3−もしくは1,4−アミノカルボキシフェニル化合物を包含するが、これらに限定されない。 適当には、本明細書記載の芳香族炭素環コア構造として役立ちうるものであり、それゆえ、医薬品としてスクリーニングされる化合物のライブラリーの設計のための鋳型として役立ちうる。 適当には、芳香族炭素環はG蛋白結合受容体リガンド、チャンネルブロッカーおよび/または酵素阻害剤である。 用語「樹脂結合合成」および「固相合成」は、単一の化合物または分子的に多様な化合物のライブラリーのいずれかの製造に用いる1のまたは一連の化学反応を意味するために本明細書において互いに入れ替えて用いられる。 適切な結合、 適当にはシランリンカーを介してポリマー樹脂支持体に結合される化合物、適当には芳香族炭素環に関して該化学反応が行われる。 用語「樹脂」、「不活性樹脂」、「ポリマー樹脂」または「ポリマー樹脂支持体」は、ビーズまたはビーズ、ペレット、デイスク、キャピラリー、ホローファイバー、針、固体ファイバー、セルロースビーズ、多孔性ガラスビーズ、シリカゲル、グラフト共重合ビーズ、ポリアクリルアミドビーズ、ラテックスビーズ、 所望によりN,N'−ビス−アクリロイルエチレンジアミンと架橋していてもよいジメチルアクリルアミドビーズ、疎水性ポリマーで被覆されたガラス粒子等のごとき他の固体支持体、すなわち、硬質または半硬質表面を有する材料を意味するために本明細書においてすべての場合に用いられる。 適当には、固体支持体は、 例えば、架橋ポリスチレン樹脂、ポリエチレングリコール−ポリスチレン樹脂、 ベンジルエステル樹脂またはベンズヒドリルアミン樹脂、およびそのようなものとして使用され当業者に知られているかまたは明らかな他のすべての物質から作られる。 本発明の目的からして、樹脂に対するリンカーがケイ素を基礎とするものである場合、上記用語は、本発明の誘導体化された化合物の生成のためのさらなる合成化学に関与することが知られている官能基を欠いており、プロトデシリレーション(protodesilylation)のための条件に対して安定なすべての脂肪族または芳香族ポリマーを意味する。 本発明における使用にとり好ましいポリマー樹脂はメリフィールド樹脂(Merrifield resin)(ノバ・バイオケム(Nova Bio chem)から市販されている)およびワング樹脂(Wang resin)(合成を後で説明)である。 本発明方法により製造される化合物(または化合物のライブラリー) は、樹脂結合合成を行うために使用される樹脂に結合したままであるか(以後、 「樹脂結合化合物(またはライブラリー)」という)、または樹脂に結合していない(以後、「可溶性化合物(またはライブラリー)」という)かのいずれかである。 用語「シランリンカー」または「シランリンカー基」は、芳香族炭素環をポリマー樹脂支持体に結合させる部分を意味するために本明細書においてすべての場合に用いられ、該リンカーは、1個もしくはそれ以上のメチレン基からなるアルキル鎖に結合したケイ素原子からなり、該アルキル鎖は所望により1個もしくはそれ以上の介在ヘテロ原子および/またはアリール基、あるいはそれらの組み合わせを有していてもよい。 本発明における使用に適するシランリンカーは、以下の式:−D−CH 2 −Si−R''R'''(式中、R''およびR'''は独立してC 1ないしC 6アルキル、Dは1個もしくはそれ以上の介在ヘテロ原子および/または所望により置換されていてもよいアリール基を所望により有していてもよいC 1 ないしC 20アルキル鎖を意味する)で示される部分からなる。 アルキル鎖が介在ヘテロ原子および所望により置換されていてもよい介在アリール基の両方を含んでいてもよいことが認識されよう。 好ましくは、R''およびR'''は独立してC 1 ないしC 4アルキル、より好ましくは、R''およびR'''は両方ともメチルまたはエチル、より好ましくはメチルである。 用語「アリールシラン化合物」は、芳香族炭素、および水素でなく、またアルキルでない少なくとも1個の置換基X、A、BまたはCを有する芳香族炭素環からなる中間体化合物を意味するために本明細書においてすべての場合に用いられ、該芳香族炭素はアリールシラン結合を介してシランリンカーに結合している。 適当には、本発明の範囲内のアリールシラン化合物は式(IB)の化合物により定義される。 用語「アリールシラン結合」は、芳香族炭素環の芳香族炭素とシランリンカーのケイ素原子との間の結合を意味するために本明細書においてすべての場合に用いられる。 適当には、樹脂結合合成を行った後、この結合を開裂して樹脂結合アリールシラン中間体から芳香族炭素環を脱結合する。 用語「樹脂結合アリールシラン中間体」は、芳香族炭素環がシランリンカーに直接結合している中間体を意味するために本明細書においてすべての場合に用いられ、該リンカーはポリマー樹脂支持体に直接結合している。 それゆえ、樹脂結合アリールシラン中間体は、シランリンカーを介して芳香族炭素環をポリマー樹脂支持体に結合させる部分であることが認識されよう。 用語「置換基X」、「置換基A」、「置換基B」および「置換基C」は、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、チオエーテル(例えば、−アルキル−S−アルキル−)、アルキルチオ(例えば、アルキル−SH)、C(O)R a (式中、R aは水素またはアルキル)、t−ブトキシアミノカルボニル、シアノ、ニトロ(−NO 2 )、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アルキルジスルフィド(例えば、アルキル−S−S− )、アリールジスルフィド(例えば、アリール−S−S−)、アセタール(アルキル(O−アルキル) 2 )、チオアセタール(アルキル(S−アルキル) 2 )、フルオレニルメトキシカルボニルまたはオルトエステル(−C(OR) 3 、式中、RはC 1 ないしC 4アルキル)を包含する非求核性置換基(これらに限定されない)を意味するために本明細書においてすべての場合に用いられる。 置換基X、A、BおよびCは互いに独立して選択される。 さらに置換基X、A、BおよびCはすべて水素というわけではなく、さらにX、A、BおよびCはすべてアルキルというわけではない。 芳香族炭素環がビフェニルである場合には、置換基X、A、BまたはCは独立して一方または両方の環上にあってよい。 このことは、上で定義した他の芳香族炭素環または環システムについても同様である。 本発明で用いるように、置換基の修飾は、誘導体化された芳香族炭素環を生じる。 置換基X、A、B およびCの性質は該置換基の修飾に用いる反応条件に適合するものでなくてはならず、該条件は樹脂結合アリールシラン中間体のアリールシラン結合を開裂しうるものであってはならない。 それゆえ、さらなる合成化学を行うことによる置換基X、A、BおよびCの修飾にアリールシラン結合が開裂を受けるような反応条件が用いられる場合には、強力な電子吸引基を置換基として選択することが望ましい。 次いで、さらなる合成化学を行ってアリールシラン結合を開裂することなく置換基を修飾することができる。 さらなる合成化学を行って置換基を修飾することに続いて、アリールシラン結合を開裂して樹脂結合アリールシラン中間体から芳香族炭素環を脱結合することができる。 所望であれば、次いで、開裂された誘導体化芳香族炭素環に対して当該分野において慣用的な合成化学的変換を行って、強力な電子吸引基を別の官能基に変換してもよい(例えば、知られた反応条件を用いてニトロ基をアミノ基に変換)。 この開示により、樹脂結合アリールシラン中間体のアリールシラン結合を開裂することなく樹脂結合芳香族炭素環を誘導体化するという目標に適合する合成化学のタイプは当業者にとり明らかであろう。 用語「さらなる合成化学」は、樹脂結合アリールシラン中間体に対して行われる1のまたは一連の化学反応、特に、樹脂結合アリールシラン中間体からの芳香族炭素環の開裂に先立って置換基X、A、BおよびCを修飾もしくは誘導体化するための化学反応を意味するために本明細書においてすべての場合に用いられ、 該化学反応はアリールシラン結合に適合し、芳香族炭素環に誘導体の製造に用いることができる。 樹脂結合アリールシラン中間体に対して行われるさらなる合成化学をアリールシラン結合の開裂に先立って行うことが当業者により認識されよう。 樹脂結合アリールシラン中間体に適合する化学反応は、ポリマー樹脂を膨潤させ、それにより試薬を浸透させて芳香族炭素環と反応させる反応である。 アリールシラン結合との化学反応、すなわち、アリールシラン結合の開裂を引き起こし、それゆえ、本発明方法に用いることのできるさらなる合成化学に属さない化学反応は、例えば、強酸性条件または強力な親電子的酸化剤(例えば、酸性条件下の過酸化ベンゾイル)を用いる化学反応である。 用語「G蛋白結合受容体」は、G蛋白をその信号発生機構の一部として用いる膜受容体を意味するために本明細書においてすべての場合に用いられ、ムスカリン性アセチルコリン受容体、アデノシン受容体、アドレナリン性受容体、IL− 8R受容体、ドーパミン受容体、エンドセリン受容体、ヒスタミン受容体、カルシトニン受容体、アンギオテンシン受容体等を包含するがこれらに限定しない。 用語「アッセイ」は、当業者に知られているかまたは明らかな結合アッセイまたは機能アッセイを意味するために本明細書においてすべての場合に用いられ、 本明細書開示のアッセイを包含するが、これらに限定しない。 本発明による使用にとり特に適するアッセイは、ラーナー(Lerner)ら,プロシーディングス・オブ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシズ・ユーエスエイ(Proc.Natl. Acad.Sci.USA)第91巻(5),1614〜1618頁(1994年)により開示されている。 用語「バッチ」または「プール」は、化合物または化合物中間体の集合物を意味するために本明細書においてすべての場合に用いられる。 用語「アルキル」は、鎖長が限定されない場合には、1ないし20個の炭素原子の直鎖または分枝鎖の基を意味するために本明細書においてすべての場合に用いられ、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec− ブチル、インプロピル、tert−ブチル等を包含するが、これらに限定しない。 好ましくは、アルキル鎖は1ないし10個の炭素原子の長さであり、より好ましくは、1ないし8個の炭素原子の長さである。 用語「アルケニル」は、鎖長が限定されない場合には、2ないし20個の炭素原子の直鎖または分枝鎖の基を意味するために本明細書においてすべての場合に用いられ、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル等を包含するが、これらに限定しない。 好ましくは、アルケニル鎖は2ないし10個の炭素原子の長さであり、より好ましくは、2ないし8個の炭素原子の長さである。 用語「アルキニル」は、鎖長が限定されない場合には、少なくとも1個の三重結合が鎖中の2個の炭素原子間に存在する2ないし20個の炭素原子の直鎖または分枝鎖の基を意味するために本明細書においてすべての場合に用いられ、アセチレン、1−プロピレン、2−プロピレン等を包含するが、これらに限定しない。 好ましくは、アルキニル鎖は2ないし10個の炭素原子の長さであり、より好ましくは、2ないし8個の炭素原子の長さである。 アルケニルまたはアルキニル部分が置換基として存在する本明細書のすべての例において、不飽和結合、すなわち、好ましくは、ビニレンまたはアセチレン結合は窒素、酸素または硫黄部分に直接結合していない。 用語「アルコキシ」は、鎖長が限定されない場合には、酸素原子に結合した1 ないし20個の炭素原子の直鎖または分枝鎖の基を意味するために本明細書においてすべての場合に用いられ、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ等を包含するが、これらに限定しない。好ましくは、アルコキシ鎖は1ないし10個の炭素原子の長さであり、より好ましくは、1ないし8個の炭素原子の長さである。用語「シクロアルキル」および「環式アルキル」は、環式の基を意味するために本明細書においてすべての場合に用いられ、好ましくは、3ないし10個の炭素原子からなり、さらに不飽和を含んでいてもよいモノ−またはビシクロ−縮合環システムであってもよく、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル等を包含するが、これらに限定しない。用語「アリール」または「ヘテロアリール」は、二環式または三環式システムおよび1個もしくはそれ以上のヘテロ原子を含んでいてもよい、5〜14員の、 所望により置換されていてもよい芳香族環または環システムを意味するために本明細書においてすべての場合に用いられ、ヘテロ原子は酸素、窒素または硫黄から選択される。代表例は、フェニル、ナフチル、ピリジル、キノリニル、チアジニル、イソキノリン、イミダゾール、3,4−ジメトキシフェニル、3,4−メチレンジオキシフェニル、3,4−ジメトキシベンジル、3,4−メチレンジオキシベンジル、ベンズヒドリル、1−ナフチルメチル、2−ナフチルメチル、フルオレニル、ビフェニル−4−メチル、フラニル等を包含するが、これらに限定しない。用語「ヘテロ原子」は、酸素原子(「O」)、硫黄原子(「S」)または窒素原子(「N」)を意味するために本明細書においてすべての場合に用いられる。ヘテロ原子が窒素である場合、窒素はNR 12部分(ここに、R 1およびR 2は互いに独立して水素またはC 1ないしC 8アルキルであるか、あるいはそれらが結合している窒素と一緒になって飽和または不飽和の5−、6−、または7−員環を形成する)を形成してもよい。用語「アリールアルキル」および「ヘテロアリールアルキル」は、ベンジル( これに限定しない)のごとき上記定義のC 18アルキル部分に結合しているアリールまたはヘテロアリール部分をそれぞれ意味するために本明細書においてすべての場合に用いられる。用語「5−、6−、または7−員環」は、置換基R 1およびR 2が、それらが結合している窒素と一緒になって、酸素、窒素または硫黄から選択される少なくとも1個のさらなるヘテロ原子を含有する飽和または不飽和の環構造を形成することを意味するために本明細書においてすべての場合に用いられ、モルホリン、ピペラジン、ピロリジン、ピリジン等を包含するが、これらに限定しない。用語「複素環式」は、1個またはそれ以上の環がO、N、またはSからなる群から選択される1個またはそれ以上のヘテロ原子を含有する飽和または全体的もしくは部分的に不飽和の4〜10員環システムを意味するために本明細書においてすべての場合に用いられ、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ベンゾジアゼピン等を包含するが、これらに限定しない。用語「ハロゲン」は、クロロ、フルオロ、ヨードおよびブロモを意味するために本明細書においてすべての場合に用いられる。用語「Ph」は、フェニルを意味するために本明細書においてすべての場合に用いられる。用語「所望により置換されていてもよい」は、所望により置換されていてもよい部分がアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクロ基、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ハロゲン、シアノ、−(CR 1112 ) n −C(O)R';−(CR 1112 ) n −NO 2 ;−( CR 1112 ) n −OR';(CR 1112 ) n −SR';−(CR 1112 ) n −N(R') 2 ;− (CR 1112 ) n −NHC(O)R';−(CR 1112 ) n −CO 2 R';−(CR 1112 ) n −CON(R') 2 ;−(CR 1112 ) a (C=C) b (CR 1112 ) c Z'または(CR 111 2 ) a (C=C) b W'(CR 1112 ) c Z'[式中、Z'はC(O)R'、CO 2 R'、NO 2 ; OR';SR';N(R') 2 、NHC(O)R';またはCON(R') 2であり;aは0 または1、bは0ないし10、cは0ないし10であり、好ましくは10未満の数であってa=b=c;W'はNまたはS;R'は水素、(C 1 〜C 4 )アルキル、アリール、アリールアルキル、またはヘテロアリールであり;R 11およびR 12は独立して水素または分枝もしくは直鎖のC 1ないしC 6アルキル、アルケニルまたはアルキニルであり;この目的のためにはnは0であるかまたは1ないし10の整数を意味する]を包含する1個ないし3個の種々の官能基で置換されていてもよく、あるいは置換されていなくてもよいことを意味するために本明細書においてすべての場合に用いられる。これらの置換基が上記置換基と同様の基によりさらに置換されて、ハロー置換アルキル(例えば、CF 3 )、アリール−置換アルキル、アルコキシ−置換アルキル等のごとき置換基を生じてもよい。例えば、用語(CR 1112 ) n −N(R') 2において、nは1、R 11 は−CH 2 CH=CH 2 、R 12は水素、R'のうち1つはベンジルであり;用語−( CR 1112 ) n SR'において、nは1、R'はフェニル、R 12は水素、R 11は置換アルキル(特別には、−COOR'により置換されたメチル)、R'は水素、メチルまたはエチル;用語アルケニルにおいて、アルケニル部分は−(CR 1112 ) n −C(O)R'または−(CR 1112 ) n −CO 2 R'[式中、R'は水素、メチルまたはエチルを意味する]により置換されていてもよく; 用語(CR 1112 ) a (C=C) b (CR 1112 ) c Z'において、aは1、bは1、cは0、Z'はNR'、R 11およびR 12はH、R'はベンジル; 用語(CR 1112 ) a (C=C) b W'(CR 1112 ) c Z'において、W'はN、aは1、 bは1、cは0、Z'はNR'、R 11およびR 12はH、R'はベンジルである。 ここに用いる好ましい存在していてもよい置換基は、アルキル、アルケニル、 アルコキシ、シアノ、NO 2 、ハロゲン、好ましくは臭素、−(CR 1112 ) n C( O)R'、−(CR 1112 ) n −SR'、−(CR 1112 ) n −N(R') 2およびアリール、好ましくはフェニルを包含する。より好ましくは、存在していてもよい置換基はC 1ないしC 10アルキル、C 1ないしC 10アルコキシ、シアノ、C(O)R'、N O 2 、ハロゲンおよびアリールである。 用語「ポリペプチド」は、1ないし20個のアミノ酸残基からなる鎖を形成するアミノ酸のポリマー(すなわち、アミド結合(CONH)により互いに化学結合している酸単位)を意味するために本明細書においてすべての場合に用いられる。 ある種の非ペプチド化合物は種々の受容体、特に、G蛋白結合受容体に結合する。適当には、以下のコア構造を、種々の受容体、特にG蛋白結合受容体への結合に関して試験されうる非ペプチド化合物のライブラリーを設計するための鋳型として用いてもよい。 式(I)のベンゾジアゼピン類:

    式(II)のN−フェニルイミダゾール類: 式(III)のオキシインドール類: 式(IV)のインドールカルボキシリックアミンまたは酸: 式(V)のアミノベンゾアゼピン類: 驚くべきことに、これらのコア構造のいずれか1つからなる化合物は、医薬品としての先導化合物を決定するために開発されたアッセイにおいて試験された場合、当業者により期待された以上に頻繁に活性を示すことが見いだされた。 これらのコア構造を、本明細書記載の組み合わせ法による合成ライブラリーの開発のための鋳型として用いてもよい。 次いで、化合物のライブラリーを、医薬品としての先導化合物を決定するために開発されたアッセイにおいてスクリーニングすることができる。 コア構造が化合物のライブラリーを作成するための鋳型として用いられる場合、特定のアッセイにおいて活性である可能性のある個々の化合物の数は、医薬品としてスクリーニングするために個々の化合物をランダムに合成する標準的方法を用いる場合に当業者が予測する数よりも大きいであろう。 さらに、コア構造に基づいて化合物のライブラリーを作成しスクリーニングすることにより、薬剤として使用する化学的先導物の同定の可能性が増大する。

    組み合わせ合成法 : 本明細書の開示に基づくと、本発明ライブラリーを作り出すために多くの可能な合成的アプローチが存在することが当業者に明らかであろう。 固体支持体上、 例えば、樹脂上でライブラリーを製造することができ、あるいは溶液中で製造することができる。 例えば、Rと標記されたコア構造を、置換基X

    1-mを導入するように設計された試薬混合物と一度に反応させることにより、あるいはRの部分試料を、それぞれが単一の置換基R

    iを導入する個々の試薬と反応させ、次いで、得られた生成物を一緒に混合することにより、種々の置換基を付加することができる(ここに、i、j、kは組み合わせライブラリーの化合物のメンバー上の置換基のいずれかを表す)。 効率のために、ライブラリーの化合物を複数の化合物の群に分けてスクリーニングする。 それゆえ、化合物のライブラリーを合成したならば、個々の活性化合物が同定されうるようにするようにスクリーニング結果を簡単にするいくつかの方法が存在するにちがいない。 本明細書開示によれば、組み合わせライブラリーをを簡略化する多くの方法が存在することが当業者に明らかであろう。 例えば、 ライブラリーの化合物を固体支持体上でスクリーニングする場合には、個々の活性化合物が直接選択され同定されうるように化合物を物理的に分離してもよい。 対照的に、ライブラリーの化合物を可溶性混合物として試験する場合には、単一の化合物が同定されるまで複雑さを減じた混合物を再合成していく反復的アプローチにおいてライブラリーを簡略化してもよく、コア構造R上の種々の置換基が独立別個に評価され、活性化合物の構造が演繹的に決定されるスキャンニングアプローチにおいてライブラリーを簡略化してもよい。 本発明組み合わせライブラリーの簡略化のための反復的およびスキャンニング両方のアプローチを以下に詳細に説明する。

    反復的アプローチその最も単純な形態において、組み合わせライブラリーの簡略化のための反復的アプローチは、最後の変数置換基の導入直前に化合物の組み合わせライブラリーを分離することを包含する。 上で用いたいくつかの分類法、すなわち、Rはコア構造である等を用いて、化合物RX

    1-m

    1-nの混合物をp個の部分試料に分割する(m、nおよびpはライブラリーの規模を決定する整数であり、1から10 00の範囲、好ましくは1から100の範囲、最も好ましくは1から20の範囲である)。 それらの部分試料のそれぞれを、Zと標記された単一の置換基を導入するように設計された試薬と反応させる。 かくして、p個の異なるプールRX

    1-

    m

    1-n

    i (それぞれが、表示されたXおよびYのすべての可能な順列を有するが特定のただ1つのZを有するmxn個の化合物を含む)が得られるであろう。 結合アッセイまたは機能アッセイにおけるこのライブラリーのスクリーニングは、所望活性に関して適当なZ置換基を決定する。 Z

    aと標記される適当なZ置換基を決定したならば(説明のために、ただ1つの活性化合物が存在するものとするが、1個以上の活性化合物がライブラリーに存在してもよいことが当業者に明らかであろう)、再度ライブラリーを調製し、 この時、n個の異なるY置換基を導入するために化合物RX

    1-mの混合物をn好ましくは部分試料に分ける(ここに、「a」、「b」および「c」は、結合アッセイまたは機能アッセイにおけるスクリーニングにより活性であると決定された特定の許容される置換基についていう)。 Y置換基を導入した後、まだ分離されている部分試料のそれぞれの中にZ

    a置換基を導入する。 ライブラリーはn個のプールRX

    1-m

    i

    a (それぞれが、表示されたすべての可能なX置換基を有するが特定の1つY置換基を有するm個の異なる化合物を含む)からなる。 結合アッセイまたは機能アッセイにおけるこのライブラリーのスクリーニングは、所望活性に関して適当なY置換基(Y

    bと標記)を決定する。 同様の方法で、コア構造Rのm個の異なる部分試料から開始して、次いで、X

    k 、Y

    bおよびZ

    aを導入してm個の異なるプールRX

    k

    b

    a (それぞれが単一化合物を含んでいる)を得ることによりX

    cと標記された適当なX置換基を決定する。 かくして、mxnxp個の化合物を含むライブラリーを簡略化するためにはわずかm+n+p回の合成が必要となるだけである。 反復的アプローチは、その後のライブラリー調製物は置換基の全必要物を含んでいるので、第1ラウンドのスクリーニング合成後に決定される単一の標的に特異的である。

    スキャンニングアプローチ組み合わせライブラリーの簡略化へのスキャンニングアプローチの適用には、 変数置換基X、YおよびZが互いに独立して合成的に導入されうることが必要である。 まず、反復的アプローチとちょうど同じようにライブラリーをRX

    1-m

    1

    -n

    iとして調製してp個のプールRX

    1-m

    1-n

    i (それぞれが、表示されたX およびYのすべての可能な順列を有するが特定のただ1つのZを有するmxn個の化合物を含む)を得る。 このライブラリーのスクリーニングは、所望活性に関して適当なZ置換基を決定する。 次いで、XおよびZとは独立にYを導入することができるので、ライブラリーをRX

    1-m

    i

    1-pとして調製して化合物のn個のプール(それぞれが、表示されたすべての置換基XおよびZを有し、特定のY置換基を有するmxp個の化合物を含む)を得る。 結合アッセイまたは機能アッセイにおけるこのライブラリーのスクリーニングは、所望活性に関して適当なY置換基を決定する。 YおよびZとは独立にXを導入することができるので、ライブラリーをRX

    k

    1-n

    1-pとして調製して化合物のm個のバッチまたはプール(それぞれが、表示されたすべての置換基YおよびZを有し、特定のX置換基を有するnxp個の化合物を含む)を得る。 このライブラリーのスクリーニングは、所望活性に関して適当なX置換基を決定する。 最も単純な場合において、単一のX、YおよびZ置換基を3つのライブラリーから同定すると、単一の化合物RX

    c

    b

    aに収斂する。 スキャンニングアプローチを用いる利点は、各ライブラリーが、X、YおよびZに関するすべての可能性のある順列を含み、多数の異なる生物学的標的に対するスクリーニングに用いることができるということである。

    組み合わせライブラリーの調製におけるケイ素化学の使用本発明のケイ素を基礎とする樹脂の使用は、樹脂結合合成によるコア構造の製造において特に有効であることが示された。 コア構造は置換された芳香族炭素環であり、該芳香族炭素環は芳香族炭素からなり、該芳香族炭素は、樹脂結合合成が完了した後、それに結合した水素、ハロゲン、ヒドロキシまたはアシルオキシ基を有する。 ケイ素化学を用いる樹脂結合合成により製造される芳香族炭素環は、受容体リガンド、特に、G蛋白結合受容体リガンド、酵素阻害剤およびチャンネルブロッカーとして有用である可能性がある。 当該分野において知られた樹脂およびリンカーとは対照的に、本発明ポリマー樹脂およびシランリンカーは、水素を開裂位置に残しつつ、ポリマー樹脂支持体からの芳香族炭素環の開裂を有効に行うことにおいて特に有用である。 さらに、 本発明シリコンリンカー、ポリマー樹脂支持体および中間体は、単一の芳香族炭素環または複数の分子的に多様な芳香族炭素環(それらは、ポリマー樹脂支持体から開裂された場合、ハロゲン、ヒドロキシまたはアシルオキシ基を開裂位置に有する)の製造をうまく行わせる。 本明細書記載の方法により製造される芳香族炭素環を、医薬品としての先導化合物を決定するために開発されたアッセイにおいてスクリーニングすることができる。 1の態様において、本発明は、化合物が芳香族炭素原子、および水素でなく、 またアルキルでない少なくとも1つの置換基からなるものである、樹脂結合合成による化合物の製造方法であって、(i)シランリンカーを介して芳香族炭素をポリマー樹脂支持体に結合させて樹脂結合アリールシラン中間体を得て;次いで、(ii)芳香族炭素環が誘導体化されるように置換基に対してさらなる合成化学を行うことからなる方法である。 誘導体化された樹脂結合アリールシラン中間体を、置換基のさらなる誘導体化のために保存してもよい。 適当には、芳香族炭素環は、ビフェニル、フェニル、ナフチルまたはアントラセニルである。 適当には、芳香族炭素環は、さらなる合成化学により誘導体化される、上記定義のX、A 、BまたはCである少なくとも1つの置換基を有する。 本発明方法により製造される化合物は、樹脂結合アリールシラン中間体として残存し、薬理学的活性を決定するための開発された適当なアッセイにおいて該樹脂結合中間体をスクリーニングしてもよい。 開裂により得られた芳香族炭素環が、シランリンカーを介して結合していた水素、ハロゲン、ヒドロキシまたはアシルオキシ基を芳香族炭素上に有するように樹脂結合アリールシラン中間体をアリールシラン結合において開裂することからなるさらなる工程により、誘導体化された芳香族炭素環を樹脂結合アリールシラン中間体から脱結合することができる。 この工程の後、薬理学的活性を決定するための開発された適当なアッセイにおいて脱結合された芳香族炭素環をスクリーニングすることができる。 上記のごとく、置換基X、A、BまたはCを修飾するために行われるさらなる合成化学は、樹脂結合アリールシラン中間体のアリールシラン結合の開裂を伴わずに芳香族環が誘導体化されるようなものでなくてはならない。 本発明によれば、芳香族炭素環はシランリンカーを介してポリマー樹脂支持体に結合させられて樹脂結合アリールシラン中間体を生成する。 詳細には、芳香族炭素環は、以下の部分:D−CH

    2 −Si−R''R'''(式中、Dは、所望により1個もしくはそれ以上の介在ヘテロ原子および/または所望により置換されていてもよいアリール基を有していてもよいC

    1ないしC

    20アルキル鎖として定義され、R''およびR'''は独立してC

    1ないしC

    6アルキルを意味する)からなるシランリンカー基を介して樹脂に結合する。 本明細書開示の方法に使用する、式D −CH

    2 −Si−R''R'''の好ましいシランリンカー基は、以下のリンカー基: −O−CH

    2 −Ph−O−CH

    2 −Si−R''R'''(式中、Dは−O−CH

    2 −P h−O−を意味する);−O−Ph−O−CH

    2 −SiR''R'''(式中、Dは− O−Ph−O−を意味する);または−O−Ph−CH

    2 −O−CH

    2 −Si−R ''R'''(式中、Dは−O−Ph−CH

    2 −O−を意味する)を包含するが、これらに限定しない。 置換基X、A、B、またはCがシアノである芳香族炭素環を製造するための好ましいシランリンカー基は、式D−CH

    2 −Si−R''R'''(式中、Dは−O−Ph−O−を意味する)で示されるリンカー基である。 本発明の目的のため、芳香族炭素環の芳香族炭素原子はシランリンカーのケイ素原子の直接結合するものである。 好ましくは、R''およびR'''は独立して、C

    1ないしC

    4アルキル、より好ましくは、R''およびR'''は両方ともメチルまたはエチル、より好ましくは、R''およびR'''は両方ともメチルである。 本発明の有用な中間体は、式(IB)の新規アリールシラン化合物である。 式(IB)の化合物を適当なポリマー樹脂と反応させると樹脂結合アリールシラン中間体が得られ、さらなる合成化学を行うことによりこれがさらに修飾されるであろう。 好ましくは、アリールシラン化合物を第1の中間体として得て、次いで、該中間体をポリマー樹脂支持体に結合させる。 慣用的な方法を用いて、式(I B): [式中、R''およびR'''は互いに独立してC

    1ないしC

    6アルキル;X、A、B およびCは互いに独立して水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルキルチオ、C(O)R

    a (ここにR

    aは水素またはアルキル)、 t−ブトキシアミノカルボニル、シアノ、ニトロ、アリール、ヘテロアリール、 アリールアルキル、アルキルジスルフィド、アリールジスルフィド、アセタール、フルオレニルメトキシカルボニルまたはオルトエステル基を意味するが、X、 A、BおよびCのすべてが水素というわけではなく、さらにX、A、BおよびC のすべてがアルキルというわけではないことを条件とし;nは1から10までの整数を意味する] で示されるアリールシラン化合物を適切なポリマー樹脂と結合することにより適当な樹脂結合アリールシラン中間体を調製する。 本発明中間体の好ましい具体例は、R''およびR'''が互いに独立してC

    1ないしC

    4アルキル;Xが臭素またはヨウ素;A、BおよびCが水素;nが1から4 までの数である式(IB)の化合物である。 本発明のより好ましい具体例は、R ''およびR'''がそれぞれメチル;Xが臭素;A、BおよびCが水素;nが1である。 次いで、式(IB)の化合物を適当なポリマー樹脂支持体と反応させて樹脂結合アリールシラン中間体を得ることができる。 ここでの使用に適する樹脂は架橋ポリスチレン樹脂、ポリエチレングリコール−ポリスチレンを基礎とした樹脂、 またはポリプロピレングリコールを基礎とした樹脂である。 式(IB)の化合物との反応に好ましい樹脂はクロロメチル架橋ジビニルベンゼンポリスチレン樹脂である。 適当なさらなる合成化学をこの樹脂結合アリールシラン中間体について、特に、上記X、A、BまたはCについて行って置換基X、A、BまたはCを修飾してもよい。 すべての場合において、樹脂結合アリールシラン中間体の芳香族炭素環部分をさらなる合成化学により修飾した後、誘導体化された芳香族炭素環をアリールシラン結合において樹脂結合アリールシラン中間体から開裂してもよく、あるいはそれを樹脂結合アリールシラン中間体として残存させてもよい。 本発明の別の有用な中間体、すなわち式(IIB): [式中、R''よおびR'''は互いに独立してC

    1ないしC

    6アルキル;X、A、B およびCは互いに独立して水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、 アルコキシ、アルキルチオ、C(O)R

    a (ここに、R

    aは水素またはアルキル)、 t−ブトキシアミノカルボニル、シアノ、ニトロ、アリール、ヘテロアリール、 アリールアルキル、アルキルジスルフィド、アリールジスルフィド、アセタール、フルオレニルメトキシカルボニルまたはオルトエステル基を意味するが、X、 A、BおよびCのすべてが水素というわけではなく、さらにX、A、BおよびC のすべてがアルキルというわけではないことを条件とし;Yはハロゲンまたはヒドロキシル;nは1から10までの数を意味する] で示される化合物を用いることにより式(IB)の中間体化合物を製造してもよい。 本発明のこの態様の好ましい具体例は、R''およびR'''が互いに独立してC

    1ないしC

    4アルキル;Xがハロゲン;A、BおよびCが水素;Yが臭素;nが1から4までの数である式(IIB)の化合物である。 本発明のこの態様のより好ましい具体例は、R''およびR'''がそれぞれメチル;Xが臭素;A、BおよびCが水素;Yが臭素;nが1である式(IIB)の化合物である。 当業者に明らかなように、式(IIB)の新規中間体を化合物1−スキーム1またはその適当なアナログから、アルキルリチウム化合物との反応により容易に製造することができる。 別法において、化合物1−スキーム1またはその適当なアナログのグリニヤール試薬を形成することにより式(IIB)の化合物を製造してもよい。 式(IIB )の中間体の製造の実例となる方法は、モリカワ(Morikawa)ら,ポリマー・ジャーナル(Polym.J.)第24巻,573頁(1992年)に開示されており、その対応部分を参照により本明細書に取り入れる。 さらに、当業者に理解されているように、樹脂結合アリールシラン中間体上で行われるさらなる合成化学に適合することとは別に、置換基X、A、BおよびCは、式(IB)および(IIB)の中間体を製造するために用いられるアルキルリチウム化学に適合するものでもなくてはならない。 樹脂結合アリールシラン中間体のアリールシラン結合を開裂して開裂部位の芳香族炭素に水素を結合させるためには、多くの適当な条件、例えば、強力なプロトン酸での樹脂結合アリールシラン中間体の処理を用いることができる。 詳細には、酸開裂条件は100%トリフルオロ酢酸(TFA)、フッ化水素酸(HF) 、 塩酸(HCl)、フッ化水素ピリジニウム、硫酸(H

    2 SO

    4 )、トリフルオロメタンスルホン酸(通常にはトリフリックアシッドという)、三フッ化ホウ素(B F

    3 )、メタンスルホン酸、またはそれらの混合物を包含するが、これらに限定しない。 好ましい開裂条件は100%TFAを用いる。 別法として、塩基触媒開裂を用いてアリールシラン結合の開裂を行ってもよい。 詳細には、塩基触媒開裂条件はDMSO(ジメチルスルホキシド)もしくはメタノール中NaOHでの開裂を包含するが、これに限定しない。 例えば、クレトニー(Cretny)ら,ジャーナル・オブ・オーガノメタリック・ケミストリー(J.Organometal.Chem.)第2 8巻,49〜52頁(1971年)参照。 樹脂結合アリールシラン中間体のアリールシラン結合を開裂してハロゲンが開裂部位において芳香族炭素に結合するようにするためには、多くの適当な条件を用いることができ、例えば、臭素、塩素またはヨウ素での樹脂結合アリールシラン中間体の処理を用いてもよい。 アリールシラン結合を開裂してヒドロキシ基が開裂部位において芳香族炭素に結合するようにするためには、多くの適当な条件を用いることができ、例えば、 開裂部位において安息香酸エステルを得るために過酸化ベンゾイルで樹脂結合アリールシラン中間体を処理してもよい。 得られる芳香族炭素環はエステル官能基で置換されており、次いで、既知条件を用いて加水分解してヒドロキシ基で置換された芳香族炭素環を得てもよい。 アリールシラン結合を開裂してアシルオキシ既知が開裂部位において結合するようにするためには、多くの適当な条件を用いることができ、例えば、当業者に知られた慣用的条件を用いて樹脂結合アリールシラン中間体を過酸化アセチルまたは適当な過酸化アシルで処理してもよい。 もう1つの態様において、本発明は、それぞれが芳香族炭素原子および水素またはアルキルでない少なくとも1つの置換基からなる多様な樹脂結合芳香族炭素環のライブラリーの製造方法であって、(i)複数の芳香族炭素環のそれぞれの芳香族炭素原子をシランリンカーを介して個々のポリマー樹脂支持体に結合して複数の樹脂結合アリールシラン中間体を得て;(ii)所望により該樹脂結合アリールシラン中間体を複数の部分に分け;(iii)芳香族炭素環が誘導体化されるように置換基に対してさらなる合成化学を行い;次いで、(iv)所望により該部分を再度一緒にすることからなる方法にある。 適当には、芳香族炭素環上の誘導体化されるべき置換基は上記X、A、BまたはCである。 本明細書の記載によれば、本発明ライブラリーの製造のための多くの可能な合成アプローチが存在することが当業者に明らかであろう。 合成的方法により生成される化合物は分子的に多様であり同時に調製されるので、該ライブラリーは組み合わせのライブラリーと考えられる。 上記シランリンカーを用いてポリマー樹脂支持体上で該ライブラリーを製造してもよい。 例えば、それぞれが芳香族炭素原子からなり、水素でなく、またアルキルでない少なくとも1つの置換基X、A、BまたはCを有する複数の芳香族炭素環は、 それぞれ、シランリンカーを介して個々のポリマー樹脂支持体に結合して複数の樹脂結合アリールシラン中間体を生じる。 芳香族炭素環上の置換基に対する修飾の最初の工程において、1の反応容器中で複数の樹脂結合アリールシラン中間体を1種またはそれ以上の試薬と反応させることができる。 別法として、修飾の最初の工程において、樹脂結合アリールシラン中間体の一部を1種またはそれ以上の試薬と反応させ、次いで、得られた生成物を一緒に混合して誘導体化された芳香族炭素環のライブラリーを形成してもよい。 好ましくは、この最初の工程の修飾に使用する試薬はただ1つの置換基X、A、BまたはCを修飾するものである。 次いで、さらなる合成化学により生成された誘導体化された樹脂結合アリールシラン中間体を分割し再度一緒にするプロセスを繰り返すことにより、この最初の修飾/誘導体化されたライブラリーをさらに誘導体化してもよい。 樹脂結合アリールシラン中間体を合成スキームのどのポイントにおいて分割してもよいことが当業者に明らかであろう。 スキームのどのポイントにおいて該部分を再度一緒にしてもよく、あるいはさらに誘導体化が必要な場合にはさらなる繰り返しを行ってもよい。 例えば、部分試料が分割され1種またはそれ以上の適当な試薬と反応させられる最初の工程の修飾の後、誘導体化された部分試料を再度一緒にし、 1の反応容器中で1種またはそれ以上のさらなる試薬と反応させてもよい。 別法として、各部分試料をさらなる部分試料に小分けし、ここに記載したように反応させてもよい。 それゆえ、部分を分割し、さらなる合成化学を行い、次いで、部分を再度一緒にする工程をそれぞれ1度以上行ってもよいことが当業者に明らかであろう。 所望により樹脂結合アリールシラン中間体を部分に分割し再度一緒にする工程は、 組み合わせ合成により製造される最終生成物である芳香族炭素環のライブラリーに要求される多様性のタイプに応じて誘導体化を変更する目的のものである。 適当には、本発明ライブラリーを本明細書開示により製造する場合、各ポリマー樹脂支持体は、樹脂結合アリールシラン中間体に対して行われたさらなる合成化学により生成された単一の(誘導体化された)芳香族炭素環種を有する。 例えば、スキーム6において、所望のライブラリーが式8のN−メチル化された化合物および式8のN−エチル化された化合物からなるものである場合には、 化合物のライブラリーを製造するためにモス(Moss)ら,アニュ・レポ・メデイ・ケミ(Ann.Rep.Med.Chem.)第28巻,315頁(1993年)の方法の変法についての下記変法を用いてもよい。 式1から5までの樹脂結合アリールシラン中間体を部分に分割することなくスキーム6に示す工程に従う。 しかしながら、式6の樹脂結合アリールシラン中間体のN−アルキル化の前に、樹脂に結合した式6を複数の部分、例えば、2つの部分に分割し、部分1および部分2と表示する目的でラベルを付す。 2つの部分のそれぞれは樹脂アリールシラン中間体

    6−ス

    キーム6を含んでいる。 標準的な条件下で部分1を例えばヨウ化メチルと反応させてR

    4がメチルである化合物

    7−スキーム6を得る。 標準的条件下で部分2を例えば臭化エチルと反応させてR

    4がエチルである化合物

    7−スキーム6を得る。 該2つの別々の部分を再度一緒にして、シランリンカー基を介して各ポリマー樹脂が特定の反応の結果得られた異なる芳香族炭素環に結合している2種の化合物からなるライブラリーを得る。 本明細書記載の方法およびリンカーを、芳香族炭素環を含む多種多様なコア構造の調製に適用してもよい。 しかしながら、本明細書開示のケイ素を基礎としたリンカーおよび樹脂結合アリールシラン中間体を用いる場合には、適当には、ケイ素リンカー基(D−CH

    2 −Si−R''R'''からなる)はベンゾジアゼピン誘導体中またはテトラヒドロナフチル誘導体中にあるようなコア構造の芳香族部分上の芳香族炭素に結合している。 本発明によれば、さらなる合成化学を樹脂結合アリールシラン中間体に対して行って分子的に多様な化合物のライブラリーを製造した後、化合物を分離し、当業者に知られた慣用的な分析方法、例えば赤外スペクトル法または質量スペクトル法により特徴づけることができる。 樹脂に結合させたまま化合物を特徴づけてもよく、あるいは上記条件を用いて化合物を樹脂結合アリールシラン中間体から開裂し、次いで、分析することもできる。 さらに、ライブラリーの化合物のメンバーのいくつかを樹脂結合アリールシラン中間体から開裂し、その一方でライブラリーの他のメンバーを樹脂に結合させたままにして「部分的に開裂された」化合物のライブラリーを得てもよい。 別法として、ライブラリーのすべてのメンバーを樹脂結合アリールシラン中間体から開裂し、「全部開裂された」化合物のライブラリーを作ってもよい。

    調製の一般的方法以下のすべてのスキームについて、標準的な反応仕上げおよび精製方法を用いることができ、それらは当業者に明らかであろう。 さらに、以下に説明されるシランリンカーを介してポリマー樹脂に結合した芳香族炭素環を、要求される誘導体化のタイプに応じて、所望により適当な部位において置換することができることが認識されよう。 詳細には、芳香族炭素環がビフェニルである場合、置換基X 、A、BまたはCは独立して1のまたは両方の環上に存在してよい。 このことは、上記の他の芳香族炭素環または環システムについても同様である。 本明細書で用いる次の用語は以下の意味を持つ:「DMF」はジメチルホルムアミド;「DMSO」はジメチルスルホキシド;「LRMS」は低分解能質量スペクトル法;「DIEA」はジイソプロピルエチルアミン;「THF」はテトラヒドロフラン;「n−BuLi」はn−ブチルリチウム;「min」は分;「h 」または「hr」は時;「mL」はミリリットル;「RT」または「rt」は室温;「BnBr」は臭化ベンジル;「OAc」はアセテート。

    スキーム1スキーム1記載のごとく、S

    N 2置換において、メリフィールド(Merrifield )のクロロメチル樹脂(ノバ・バイオケム(Nova Biochem)から入手可能、1. 4mM/gのCl)をXが臭素、A、BおよびCがそれぞれ水素である樹脂結合アリールシラン中間体アルコール

    3−スキーム1と反応させることにより、Xが臭素、A、BおよびCがそれぞれ水素である樹脂結合アリールシラン中間体

    4−

    スキーム1を調製する。 (a)n−BuLi、THF、−78℃、BrCH

    2 Si(Me)

    2 Cl[ブロモメチルクロロジメチルシラン、アルドリッチ(Aldrich)から入手可能];(b) NaOMe、DMF、p−ヒドロキシベンジルアルコール;(c)NaH、TH F、70℃、メリフィールド樹脂 中間体化合物

    2−スキーム1に類似の化合物(すなわち、R''およびR'''がメチル;Xが臭素;A、BおよびCが水素;Yが臭素;nが1である式(IIB) の化合物)を、

    1−スキーム1のごとき所望により置換されていてもよい芳香族炭素環から調製することができる(アルキル(C

    1 〜C

    8 )リチウム種の形成のごとき慣用的方法により置換基をハロアルキルジアルキルシリル置換基に変換することができる)。 非プロトン性溶媒(ナトリウムメトキシドが塩基である場合にはジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドまたはDMSO;炭酸カリウムが塩基である場合にはアセトンまたはエチルメチルケトン)中で、

    2−スキーム

    (または適当なアナログ)を塩基(ナトリウムメトキシドまたは炭酸カリウムのごとき)と反応させて、所望により置換されていてもよいヒドロキシベンジルアルコールとのカップリング用にシラン部分上のハロゲンを置換してアリルシラン化合物

    3−スキーム1 (すなわち、R''およびR'''がメチル;Xが臭素;A 、BおよびCが水素;nが1である式(IB)の化合物)を調製する。 非プロトン性溶媒(THF,DMSO,DMFまたはジメチルアセトアミドのごとき)中強塩基性条件(NaHのごとき)を用いてポリマー樹脂との

    3−スキーム1のS

    N

    2置換を行って

    4−スキーム1を得る。 当業者に明らかなように、化合物

    1−ス

    キーム1 [式中、X、A、BおよびCが互いに独立して水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、チオエーテル、アルキルチオ、C(O)R

    a (ここにR

    aは水素またはアルキル)、t−ブトキシアミノカルボニル、シアノ、ニトロ(−NO

    2 )、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アルキルジスルフィド、アリールジスルフィド、アセタール、フルオレニルメトキシカルボニルまたはオルトエステル(−C(OR)

    3 、ここにR はC

    1ないしC

    4アルキル)であるが、ただし、X、A、BおよびCすべてが水素であることは不可能であり、さらにX、A、BおよびCすべてがアルキルであることは不可能である]に対してこの反応を行うことができる。

    スキーム2 Xが臭素であり、A、BおよびCが水素である、

    2−スキーム2の異性体の樹脂結合アリールシラン中間体の合成を、ワング(Wang)の樹脂

    1−スキーム2から出発して説明する。 さらに、スキーム2は、樹脂結合アリールシラン中間体(

    2−スキーム2 、Xは臭素)からの芳香族炭素環(

    4−スキーム2 、Xは臭素) (樹脂からの開裂部位において芳香族炭素環が水素原子を有する)の調製を説明する。 (a)

    2−スキーム1 、NaH、THF、n−Bu

    4 NI

    - 、70℃、4日間;( b)TFA、生のまま 公表されているスースン・ワング(Su-Sun Wang)の方法(JACS第95巻,1328頁(1973年))に従って、メリフィールド樹脂から出発してワングの樹脂

    1−スキーム2を調製する。 Xが臭素であり、A、BおよびCが水素である

    2−スキーム2の元素分析により約70%の転換率が示された。 スキーム2 に従って、樹脂結合アリールシラン中間体

    2−スキーム2を強酸性条件(TFA 、HCl、H

    2 SO

    4 、トリフルオロメタンスルホン酸、BF

    3 、メタンスルホン酸またはそれらの混合物のごとき)で処理することにより、樹脂からの開裂部位に水素が残っている置換芳香族炭素環の調製を行って置換芳香族炭素環

    4−スキー

    ム2を得る。 さらに、当業者に明らかなように、この反応シークエンスを化合物

    2−スキーム2 [式中、X、A、BおよびCが互いに独立して水素、ハロゲン、 アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、チオエーテル、アルキルチオ、C(O)R

    a (ここにR

    aは水素またはアルキル)、t−ブトキシアミノカルボニル、シアノ、ニトロ(−NO

    2 )、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アルキルジスルフィド、アリールジスルフィド、アセタール、フルオレニルメトキシカルボニルまたはオルトエステル(−C(OR)

    3 、ここにRはC

    1ないしC

    4アルキル)であるが、ただし、X、A、BおよびCすべてが水素であることは不可能であり、さらにX、A、BおよびCすべてがアルキルであることは不可能である]に対して行うことができる。

    スキーム3およびスキーム4スキーム3およびスキーム4に概説する種々の化学反応は、種々の置換芳香族炭素環の合成のための本発明のケイ素を基礎としたポリマー樹脂の使用を示す。 明らかであろうが、当業者に知られた慣用的な化学を本明細書開示の樹脂結合アリールシラン中間体に適用して出発炭素環上の置換基を修飾してもよい。 (a)TFA、生のまま;(b)Br

    2 、CH

    2 Cl

    2

    反応シークエンス(a)は、芳香族炭素環

    2−スキーム3 [式中、Xは水素、 ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、 チオエーテル、アルキルチオ、C(O)R

    a (ここにR

    aは水素またはアルキル)、 t−ブトキシアミノカルボニル、シアノ、ニトロ(−NO

    2 )、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アルキルジスルフィド、アリールジスルフィド、アセタール、フルオレニルメトキシカルボニルまたはオルトエステル(−C( OR)

    3 、ここにRはC

    1ないしC

    4アルキル)、好ましくはハロゲン、最も好ましくは臭素であり、A、BおよびCは水素である]の調製を示す。 適当な樹脂(メリフィールド樹脂またはワン樹脂)に結合したアリールシラン中間体を経由して、水素原子が開裂部位の芳香族炭素環上に残っている

    2−スキーム3が合成され、ここで、強酸性条件を用いて樹脂からの

    2−スキーム3の開裂が完了する。 適当な非プロトン性溶媒(塩化メチレンのごとき)中において樹脂結合アリールシラン中間体を元素ハロゲン化合物(Br

    2 、I

    2またはCl

    2のごとき)と反応させることにより、ハロゲン原子が樹脂からの開裂部位の芳香族炭素環上に残っている芳香族炭素環

    3−スキーム3の調製を行う。 これらの反応シークエンスを、 X、A、BおよびCが互いに独立して水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、 アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、チオエーテル、アルキルチオ、C( O)R

    a (ここにR

    aは水素またはアルキル)、t−ブトキシアミノカルボニル、 シアノ、ニトロ(−NO

    2 )、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、 アルキルジスルフィド、アリールジスルフィド、アセタール、フルオレニルメトキシカルボニルまたはオルトエステル(−C(OR)

    3 、ここにRはC

    1ないしC

    4

    アルキル)であるが、ただし、X、A、BおよびCすべてが水素あることは不可能であり、さらにX、A、BおよびCすべてがアルキルあることは不可能である化合物に適用してもよいことが当業者に明らかであろう。

    スキーム4 (a)n−BuLi、THF、無水フタル酸(アルドリッチから入手可能);( b)n−BuLi、THF、CO

    2 ;(c)n−BuLi、THF、オキサル酸ジエチル(アルドリッチから入手可能) 反応シークエンス(a)は

    2a−スキーム4の調製であって、樹脂結合アリールシラン中間体

    1−スキーム4上のパラ−臭素部分が置換基Xであり、次いで、 これがさらなる合成化学(THFのごとき非プロトン性溶媒中でアルキルリチウム種を作るような)により修飾されて

    2a−スキーム4が得られる調製を示す( ここにXはスキーム4中に示されている)。 反応シークエンス(b)は、

    2b−

    スキーム4の調製であって、樹脂結合アリールシラン中間体

    1−スキーム4上のパラ−臭素部分が置換基Xであり、次いで、これがさらなる合成化学(THFのごとき非プロトン性溶媒中でアルキルリチウム種を作るような)により修飾されて

    2b−スキーム4が得られる調製を示す(ここにXはカルボン酸部分)。 反応シークエンス(c)は、

    2c−スキーム4の調製であって、樹脂結合アリールシラン中間体

    1−スキーム4上のパラ−臭素部分が置換基Xであり、次いで、これがさらなる合成化学(THFのごとき非プロトン性溶媒中でアルキルリチウム種を作るような)により修飾されて

    2c−スキーム4が得られる調製を示す(ここにXはケトエステル部分)。 部分A、BおよびCは上記定義のものであってよい。

    スキーム5スキーム5は、開裂部位に残されたハロゲンを有する本発明芳香族炭素環(ビフェニル)を調製するようにうまく反応したさらなる合成化学を示す。 (a)フェニルボロン酸、(Ph

    3 P)

    4 Pd、トルエン、エタノール、aqNa

    2

    CO

    3 ;(b)TFA、生のまま Xが臭素であり、A、BおよびCが水素である樹脂結合アリールシラン中間体

    1−スキーム5

    4−スキーム1と同様にして調製)を、非プロトン性溶媒とプロトン性溶媒との混合物中でフェニルボロン酸および(Ph

    3 P)

    4 Pd(アルドリッチより入手可能)と反応させて樹脂結合アリールシラン中間体

    2−スキーム5を得る。 次いで、強酸性条件下での樹脂結合アリールシラン中間体

    2−スキーム

    の開裂により芳香族炭素環ビフェニル

    3−スキーム5を得る。 本発明により、 当業者に明らかな慣用的な化学により、この鍵となる反応を用いて種々の置換基で置換された種々のビフェニル類を合成する。 例えば、置換ビフェニル(

    3−ス

    キーム10 )の調製するための置換ボロン酸の使用を説明する下のスキーム10 参照。 アリールシラン結合に適合するボロン酸化学のレビューは、スズキ(Suzu ki),アカウンツ・オブ・ケミカル・リサーチ(Acc.Chem.Res.)第15巻,17 8〜184頁(1982年)中に見いたされる。 X、A、BおよびCが互いに独立して水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、チオエーテル、アルキルチオ、C(O)R

    a (ここにR

    aは水素またはアルキル)、t−ブトキシアミノカルボニル、シアノ、ニトロ(−NO

    2 )、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アルキルジスルフィド、アリールジスルフィド、アセタール、フルオレニルメトキシカルボニルまたはオルトエステル(−C(OR)

    3 、ここにRはC

    1ないしC

    4アルキル)であるが、ただし、X 、A、BおよびCすべてが水素であることは不可能であり、さらにX、A、BおよびCすべてがアルキルであることは不可能である樹脂結合アリールシラン中間体に対してさらなる合成化学を同様に行ってもよいことが当業者に明らかであろう(ただし、該化学はアリールシラン結合を開裂せずに置換基を修飾することに適合するものである)。

    スキーム6 スキーム6(続き) (a)n−BuLi、THF、所望により置換されていてもよい無水フタル酸; (b)(i)(PhO)

    2 P(O)N

    3 、Et

    3 N、トルエン;(ii)NaOH、Me OH;(c)(i)ペプチドカップリング;(ii)DMF中20%ピペリジで脱保護;(d)DMF、5%酢酸;(e)4−ベンジルリチウムオキサゾリジノン、THF、R

    4 −Z;(f)TFA

    2a−スキーム4の調製に関して上で概説した一般的方法を用い、所望により置換されていてもよい無水フタル酸(所望により存在してもよい置換基はY'であり、Y'は水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、チオエーテル、アルキルチオ、C(O)R

    a (ここにR

    aは水素またはアルキル)、t−ブトキシアミノカルボニル、シアノ、ニトロ(−NO

    2

    )、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アルキルジスルフィド、アリールジスルフィド、アセタール、フルオレニルメトキシカルボニルまたはオルトエステル(−C(OR)

    3 、ここにRはC

    1ないしC

    4アルキル))を用いて樹脂結合アリールシラン中間体

    3−スキーム6を調製する。 N−保護アミノ酸(好ましくはFmoc保護基を用いる)化合物の最終的な調製に関しては当該分野で知られたさらなる合成化学を行う。 よく知られた公表された方法を用いてペプチドカップリングを行う。 ここに用いられる置換基R

    3は水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、チオエーテル、アルキルチオ、C(O)R

    a (ここにR

    aは水素またはアルキル)、t−ブトキシアミノカルボニル、シアノ、ニトロ(−NO

    2 )、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アルキルジスルフィド、アリールジスルフィド、アセタール、フルオレニルメトキシカルボニルまたはオルトエステル(−C(OR)

    3 、ここにRはC

    1ないしC

    4アルキル)である。 慣用的方法(DMF中20%ピペリジンのごとき)を用いて

    4−スキーム6の脱保護を行って

    5−スキーム6を得る。 非プロトン性溶媒(DMFのごとき)中の有機酸(酢酸のごとき)を用いて

    5−スキーム

    の環化を行って

    6−スキーム6を得る。 慣用的方法、例えば、非プロトン性溶媒中の塩基(4−ベンジルリチウムオキサゾリジノンのごとき)との反応およびハロゲン化アルキルまたはアルキルトシレート(R

    4 −のごとき、ここにR

    4はアルキル;ZはBr、Iまたはトシレート)を用いるアルキル化を用いて

    6−スキ

    ーム6のアナログをベンゾジアゼピン環の1位の窒素においてN−アルキル化してもよい(R

    4としてスキーム中に示す)。 所望により置換されていてもよい芳香族炭素環、すなわちベンゾジアゼピン

    8−スキーム6を得るための樹脂結合アリールシラン中間体

    7−スキーム6の開裂を強酸での処理により行う。 このスキームを説明する目的で、XはBrであり、A、BおよびCは水素である。 しかしながら、出発物質上の置換基X、A、BおよびCが上記のごとく、より広く定義されている場合には、さらなる多様性が最終生成物ベンゾジアゼピンにあってもよいことが認識されるであろう。

    スキーム6a下に示す別の合成シークエンスを用い、ニトロベンゾフェノン中間体を経由して

    4b−スキーム6を合成してもよい。 (a)n−BuLi、THF、塩化2−ニトロベンゾイル;(b)NaSH、T HF、MeOH/水

    スキーム7スキーム7は、本発明シランリンカーを用いて調製されうる種々のタイプの芳香族炭素環の1つである、1,3−または1,4−ジアミノベンゼン化合物の調製方法を説明する。 (a)n−BuLi、THF、−105℃、BrCH

    2 Si(Me)

    2 Cl;(b) (i)NaOMe、4−ヒドロキシベンジルアルコール、THF;(c)NaH 、THF、メリフィールドクロロメチル樹脂;(d)(i)NH

    3 、MeOH; (e)NaSH、THF、水;(iii)ペプチドカップリング;(iv)開裂部位に水素を残しつつ芳香族炭素環を開裂するためのTFA スキーム1において説明したのと同様の方法で、2,4−ジブロモニトロベンゼン(アルドリッチ)のリチウム種を形成し、次いで、非プロトン性溶媒(TH Fまたはエーテルのごとき)中でのシラン化合物(アルドリッチから入手可能なブロモメチルクロロジメチルシランのごとき)との反応により、R''およびR'' 'がメチル;置換基XおよびAがそれぞれ臭素およびニトロ;BおよびCが水素;Yが臭素;nが1である式(IIB)の置換シラン中間体(すなわち、

    2−スキ

    ーム7 )を調製する。 次いで、非プロトン性溶媒(ナトリウムメトキシドが塩基である場合にはTHF、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドまたはD MSOのごとき;炭酸カリウムが塩基である場合にはアセトンまたはエチルメチルケトンのごとき)中において、R''およびR'''がメチル;置換基XおよびA がそれぞれ臭素およびニトロ;BおよびCが水素;Yが臭素;nが1である式( IIB)のアリールシラン中間体(

    2−スキーム7 )を強塩基(ナトリウムメトキシドまたは炭酸カリウム)および所望により置換されていてもよいベンジルアルコールと反応させて

    3−スキーム7のアリールシラン中間体を得る。 非プロトン性溶媒(THFのごとき)中において、塩基(水素化ナトリウム、THF中のナトリウムメトキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドまたはDM SO、あるいはアセトンまたはエチルメチルケトン中の炭酸カリウム)を用いてこの中間体をポリマー樹脂(メリフィールド樹脂、ワング樹脂、または本明細書記載の他のすべての適当な樹脂)とカップリングさせて

    4−スキーム7を得る。 当業者に明らかであろうところのニトロ基のアミノ基への還元のごときさらなる合成化学を行って置換基XおよびAを修飾する。 当業者に知られた標準的条件下で種々のカルボン酸誘導体およびアミノ酸を用いて引き続いてのさらなる合成化学を行ってN−置換樹脂結合アリールシラン中間体

    5−スキーム6を得てもよい。 強酸条件を用いる樹脂結合アリールシラン中間体の開裂により、置換基B、C 、R

    5およびR

    6が互いに独立して水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、チオエーテル、アルキルチオ、C(O)R

    a (ここにR

    aは水素またはアルキル)、t−ブトキシアミノカルボニル、シアノ、ニトロ(−NO

    2 )、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、 アルキルジスルフィド、アリールジスルフィド、アセタール、フルオレニルメトキシカルボニルまたはオルトエステル(−C(OR)

    3 )(ここにRはC

    1ないしC

    4アルキル)である

    6−スキーム7を得る。

    スキーム8スキーム8は、本発明シランリンカーを用いて調製されうる別のクラスの芳香族炭素環である、アミノカルボキシ化合物の調製方法を説明する。 (a)n−BuLi、THFおよびCO

    2 ;(b)ペプチドカップリング;(c )(i)NaSH、THF、水、(ii)ペプチドカップリング;(iii)TFA 、生のまま スキーム7について上で説明したのと同様の方法で、樹脂結合アリールシラン中間体

    1−スキーム8を調製する。 該中間体に対してさらなる合成化学を行ってアミノカルボキシ芳香族炭素環

    4−スキーム8を調製する。 例えば、

    1−スキー

    ム8の置換基Xが臭素である場合、慣用的方法により、非プロトン性溶媒(TH Fのごとき)中において該臭素部分をアルキルリチウム種によってカルボキシ基に変換する。 種々のアミンおよびアミノ酸誘導体を用いる慣用的なペプチドカップリング法を用いて

    2−スキーム8をアミドに変換する。 当業者に明らかなさらなる合成化学を行って置換基X、A、BおよびCの修飾、例えば、種々のカルボン酸およびアミノ酸を用いるN−アシル化を行う。 置換基B、C、R

    7およびR

    8

    が互いに独立して水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、チオエーテル、アルキルチオ、C(O)R

    a (ここにR

    aは水素またはアルキル)、t−ブトキシアミノカルボニル、シアノ、ニトロ(−N O

    2 )、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アルキルジスルフィド、アリールジスルフィド、アセタール、フルオレニルメトキシカルボニルまたはオルトエステル(−C(OR)

    3 )(ここにRはC

    1ないしC

    4アルキル)である

    −スキーム8の化合物たる最終生成物を調製するために、修飾された芳香族炭素環の開裂を強酸性条件下(TFAでの処理のごとき)で行う。

    スキーム9スキーム9は、本発明シランリンカーを用いて調製されうるさらに別のクラスの芳香族炭素環である、ビフェニルテトラゾール化合物の調製方法を説明する。 (a)(i)NaN

    3 、AlCl

    3 ;(ii)塩基、R

    9 Z'、ここにZ'はCl、B r、Iまたはトシラート;(b)n−BuLi、エーテル、BrCH

    2 Si(Me )

    2 ;(c)(i)NaOMe、4−ヒドロキシベンジルアルコール;(ii)Na H、THF、メリフィールドクロロメチル樹脂;(d)(i) Pd(PPh

    3 )

    4 、4−R

    10 −置換フェニルボロン酸[ここにR

    10はアルデヒド( −CHO)、−CH

    2 OR、ハロゲン、−CH(OR)

    2 、−C(OR)

    3 、−NO

    2 、 −NR

    2 、−SR(ここにRはC

    1ないしC

    4アルキル)、エチレンジオキシ基、 または所望により置換されていてもよいアリール基]、Na

    2 CO

    3 (aq)、トルエン、エタノール;(ii)TFA、生のまま

    1−スキーム9 (塩化メタンスルホニルおよびアンモニアとの反応により、アルドリッチから入手可能な2,4−ジブロモ安息香酸から調製)をルイス酸の存在下でアジ化ナトリウムと反応させ、次いで、慣用的方法、例えば非プロトン性溶媒中での塩基(NaH、炭酸カリウムまたはトリアルキルアミン類のごとき) との反応を用いて前以て得られた中間体をN−アルキル化し、次いで、ハロゲン化アルキルまたはアルキルトシレート(R

    9 −Z'のごとき、ここにR

    9はアルキル;Z'はCl、Br、Iまたはトシレート)を用いるアルキル化により、

    2−

    スキーム9を調製する。

    2−スキーム9をシラン化合物とカップリングさせ、次いで、先に説明したように、ポリマー樹脂とカップリングさせて

    4−スキーム9を調製する。 さらなる合成化学を行って樹脂に結合した芳香族炭素環を修飾する。 強酸条件を用いて置換芳香族炭素環の開裂を行う。 XおよびAが臭素以外であって上記定義のものであるが、ただし、X、A、BおよびCのすべてが水素であることは不可能であり、さらにX、A、BおよびCのすべてがアルキルであることは不可能であるということが明らかである。

    スキーム10スキーム10は、炭素環がアルデヒド置換ビフェニル化合物である芳香族炭素環

    3−スキーム10の調製を説明する。 スキーム1に従って

    1−スキーム10を調製し、次いで、非プロトン性溶媒(トルエンのごとき)を用い、昇温(100 ℃のごとき)して、塩基性媒体(炭酸ナトリウムのごとき)中の所望により置換されていてもよいボロン酸(4−ホルミルフェニルボロン酸のごとき)と反応させて樹脂結合アリールシラン中間体

    2−スキーム10を得る。 TFAを用いる

    −スキーム10の開裂により、開裂部位に水素を伴った芳香族炭素環を得る。 a)4−ホルミルフェニルボロン酸、(Ph

    3 P)

    4 Pd、Na

    2 CO

    3 (aq)、トルエン、EtOH、100℃ b)TFA、生のまま、25℃

    スキーム11スキーム11は、樹脂結合アリールシラン中間体

    1−スキーム11 (上記スキーム10の工程(a)に従って調製)を出発物質として用いるアミン置換ビフェニル化合物の調製を説明する。 非プロトン性溶媒またはプロトン性溶媒(トルエン、塩化メチレン、エタノールまたはメタノールのごとき)中において

    1−スキ

    ーム11を所望により置換されていてもよい1級アミン(ベンジルアミン、ウィスコンシン州ミルウォーキーのアルドリッチ製)と反応させてベンジルイミンで置換された樹脂結合アリールシラン中間体(

    2−スキーム11 )を得る。 適当には、所望により置換されていてもよい1級アミンを、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキルまたはヘテロアリールアルキルで;好ましくはアリールアルキルで;より好ましくはベンジルで置換する。 さらなる合成化学、特別には、非プロトン性溶媒(エーテルまたはトルエンのごとき)中における臭化アリルマグネシウム(慣用的に製造される)を用いるグリニヤール反応を、樹脂結合アリールシラン中間体

    2−スキーム11に対して行ってベンジルイミンを

    −スキーム11 、すなわちアミノベンジル置換アルケニル部分に変換する。 同じ反応条件下において異なるグリニヤール試薬を用いることにより、

    3−スキーム

    11に類似であるがアルケニル部分が変化している化合物を調製してもよい。 標準的な開裂条件を用いて

    4−スキーム11を得る。 a)PhCH

    2 NH

    2 、トルエン;b)臭化アリルマグネシウム、Et

    2 O、トルエン、25℃;c)TFA(生のまま)

    スキーム12スキーム12は、樹脂結合アリールシラン中間体

    1−スキーム12 (上記スキーム10の工程(a)に従って調製)を出発物質として用いる、別の置換ビフェニル化合物の調製を説明する。 この場合、非プロトン性溶媒(THF、エーテルまたはジオキサンのごとき)中において昇温(60℃のごとき)して、アルデヒド置換樹脂結合アリールシラン中間体

    1−スキーム12を所望により置換されていてもよいウィッティッヒ(Wittig)試薬(ホスホランまたは式Ph

    3 P=CH COOR

    bの化合物、ここにR

    bはC

    1ないしC

    6アルキル、特別にはエチル)と反応させて樹脂結合アリールシラン中間体

    2−スキーム12を得る。 非プロトン性溶媒またはプロトン性溶媒(トルエンまたはエタノールのごとき)中において第3級アミン(トリエチルアミンのごとき)中の所望により置換されていてもよいチオール(アルドリッチ製のチオフェノールのごとき)との反応により、ビニルエステル

    2−スキーム12を修飾してチオール付加部分として樹脂結合アリールシラン中間体

    3−スキーム12を得、この中間体を開裂して所望の誘導体化された芳香族炭素環

    4−スキーム12を得る。 例えば、パティオス(Patios),テトラヘドロン・レターズ(Tet.Lett.),1317頁(1991 年):コアトロト(Coatrot),シンセシス(Synthesis),790頁(1956年) ;マーシャル(Marshall),ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J. Org.Chem.)第51巻(10),1735頁(1986年);およびマンダイ(Ma ndai),テトラヘドロン・レターズ第21巻,2987〜2990頁(1992年)により開示されているワズワース−エモンズ(Wadsworth-Emmons)反応を行うことにより、種々のさらなる合成化学を中間体

    2−スキーム12に対して行ってアルケニル結合を越えて誘導体化を行うことができる。 a)Ph

    3 P=CHCOOEt、THF、60℃;b)PhSH、Et

    3 N、トルエン、25℃;c)TFA、生のまま

    スキーム13aおよび13bスキーム13aおよび13bは、種々の樹脂結合アリールシラン中間体のアリールシラン結合に適合するたのタイプのさらなる合成化学を説明する。 スキーム13a a)TFA,生のまま スキーム13b a)PhSH、Et

    3 N、ルエン;b)TFA、生のまま

    スキーム14スキーム14は、ジブロモベンゾニトリル(出発物質

    1−スキーム15 )の製造のための標準的反応条件を単に説明するだけである。

    スキーム15および16スキーム15は、シアノ、ブロモ−置換アリールシラン化合物

    4−スキーム1

    を製造するための反応条件を説明する。 スキーム16は、メリフィールドクロロメチル樹脂

    1−スキーム16から開始する、樹脂

    2−スキーム16の調製を説明する。 スキーム15 a)n−BuLi、THF、−105℃、BrCH

    2 Si(Me)

    2 Cl; b)NaOAc、DMF、50℃ c)HCl(3N)、MeOH、25℃ スキーム16 a)K

    2 CO

    3 、DMF、ヒドロキノン、60℃

    スキーム17スキーム17は、シアノ、ブロモ−置換アリールシラン化合物

    2−スキーム1

    (スキーム15で調製)および樹脂

    1−スキーム17 (スキーム16で調製) を出発物質として用いる、シアノ−置換芳香族炭素環の調製を説明する。 ここに用いる「Ph

    3 P」はトリフェニルホスフィン(アルドリッチ製)であり;「D EAD」はジエチルアゾジカルボキシレート(アルドリッチ製)であり;「NM M」はN−メチルモルホリン(アルドリッチ製)である。 a)Ph

    3 P、DEAD、NMM、35℃;b)4−ホルミルフェニルボロン酸、(Ph

    3 P)

    4 Pd、Na

    2 CO

    3 (aq)、EtOH、トルエン、100℃ さらに苦心することなく、以上の説明を用いて当業者は本発明を十分に利用することができると確信する。 以下の実施例は、本発明化合物の合成および使用をさらに説明する。 それゆえ、以下の実施例は単に説明的なものであり、本発明の範囲を何ら限定するものではない。

    実施例:

    4−ブロモフェニルジメチルシリルメチルブロミド(2−スキーム1)の調製 n−ブチルリチウム(2.5M,53mL,0.133mole)の溶液を、アルゴン下で30分かけて、−78℃の乾THF(575mL)中の1,4−ジブロモベンゼン(30.0g,0.127mole)の溶液に滴下した。 1.5時間撹拌した後、カニューレを通してブロモメチルクロロジメトルシラン(25.0g,0 .133mole)を反応混合物に添加し、溶液を−78℃で1.5時間撹拌した。 反応物を水(325mL)中に注ぎ、エーテルで抽出した。 一緒にした抽出物を水、ブラインで洗浄し、次いで、乾燥(Na

    2 SO

    4 )し、減圧濃縮して油状物質を得た。 油状物質を蒸留(クーゲルロール(Kugelrohr),110〜125℃, 0.05mmHg)して化合物を無色透明油状物質として得た(22.6g,58 %)。

    1 H NMR(400MHz,CDCl

    3 )7.45(dd,4H),2.60 (s,2H),0.45(s,6H)。

    4−(4−ブロモフェニルジメチルシリルメトキシ)ベンジルアルコール(式3−

    スキーム1)の調製ナトリウムメトキシド(4.17g,73.4mmole)を、アルゴン下で、 乾DMF(70mL)中の4−ヒドロキシベンジルアルコール(8.67g,69 .9mmol)の溶液に添加し、反応混合物を室温で30分撹拌した。 4−ブロモフェニルジメチルシリルメチル−ブロミド(22.6g,73.4mmol)をカニューレを通して添加し、反応物を室温で30分、次いで、65℃で45分撹拌した。 反応物を氷水(250mL)中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。 一緒にした抽出物を水、5%重炭酸ナトリウム、そしてブラインで洗浄し、次いで、乾燥(Na

    2 SO

    4 )した。 溶液を減圧濃縮して油状物質とし、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して生成物を無色透明油状物質(9.23g,38%)として得た。

    1 H NMR(400M Hz,CDCl

    3 )7.48(dd,4H),7.10(dd,4H),4.61(S, 2H),3.77(s,2H),0.42(s,6H)。

    樹脂−結合アリールシラン中間体(4−スキーム1)の調製乾THF(5mL)中の4−(4−ブロモフェニルジメチルシリルメトキシ) ベンジルアルコール(7.22g,20.55mmol)の溶液を、水素化ナトリウム(95%,0.617g,25.69mmol)の懸濁液に添加し、ガス発生が止まるまで30℃で撹拌した。 メリフィールド(Merrifield)樹脂(ノバ・バイオケム(Nova Biochem),1.4mmol/g)をさらなる乾THF(15)とともに添加し、反応混合物を65ないし70℃で24時間撹拌した。 反応混合物を室温まで冷却し、メタノール(5mL)で不活性化し、樹脂を濾別し、メタノール、メタノール/水(1:1)、メタノール、塩化メチレン、次いで、最後にメタノールで洗浄した。 生成物を24時間減圧乾燥して標記化合物を得た(8.99 g)。 元素分析 実測値:C,82.20;H,7.03;Br,6.67。

    式2−スキーム2の調製スー−スン・ワング(Su-Sun Wang),JACS第95巻,1328頁(197 3年)により調製したワング(Wang)の樹脂(2.0g)をTHF(15mL) 中に懸濁し、30分間膨潤させた。 次いで、水素化ナトリウム(250mg)を一度に添加し、室温で2時間撹拌した。 ジブロミド82g)を添加し、次いで、 ヨウ化テトラ−n−ブチルアンモニウムを添加し、還流下で4日間加熱した。 反応混合物を冷却し、メタノール(5mL)を添加して注意深く不活性化した。 濾過を行い、次いで、メタノール、水、塩化メチレン、次いで、最後にメタノールで洗浄し、樹脂を得て、これを減圧オーブンで乾燥した。 元素分析 Br(4. 7%)、MS(DCl,NH

    3 )380;349および351(ピークは同じ強度)。

    樹脂−結合アリールシラン中間体(4−スキーム1)の臭素化(スキーム3(b)

    参照)樹脂−結合アリールシラン中間体(4−スキーム1)(0.5g)を塩化メチレン(5mL)中で膨潤させた。 臭素(0.1mL)を添加し、一晩撹拌した。 濾過後、反応混合物をエーテルで洗浄し、次いで、溶媒を減圧除去し、放置すると固化する油状物質を得た(175mg)。

    1 H NMRおよび融点によりそれはジブロモベンゼンであるとわかった。

    1 H NMR(CDCl

    3 ,400MHz)d7.35(s);融点86〜88℃。

    樹脂−結合アリールシラン中間体(4−スキーム1)とHBrとの反応(スキー

    ム3(c)参照)樹脂−結合アリールシラン中間体(

    4−スキーム1 )(500mg)を氷浴中で冷却した塩化メチレン(5mL)中に5分間懸濁した。 次いで、気体HBrを氷浴中で冷却した懸濁液中に5分間通した。 冷浴を取り去り、反応混合物を30 分撹拌した。 pH試験紙でHBrが検出されなくなるまでアルゴンを通すことにより、過剰のHBrを懸濁液から追い出した。 樹脂を濾別し、エーテルで洗浄し、溶媒を減圧除去して230mgの油状物質を得た。 MPLC(シリカ,酢酸エチル:ヘキサン 1:10)により生成物を得た。 MS(DCl,NH

    3 )428( M

    + +NH

    4 )。

    樹脂−結合アリールシラン中間体(4−スキーム1)とトリフルオロ酢酸との反

    応(スキーム3(a)参照)樹脂−結合アリールシラン中間体(

    4−スキーム1 )(500mg)をトリフルオロ酢酸(2mL)中で撹拌し、生成物を室温においてGC(SE−30,5 0℃)により分析し、5.14分であった。 オーセンティックなブロモベンゼンとともに注入することによりブロモベンゼンの生成を確認した。

    樹脂−結合アリールシラン中間体2a−スキーム4の調製 n−ブチルリチウム(1.6M,4.0mL,6.4mmole)の溶液を、−1 0℃の乾THF(22mL)中の樹脂−結合アリールシラン中間体(

    4−スキー

    ム1 )(2.0g,2mmole)の懸濁液に滴下し、懸濁液を室温で2.5時間撹拌した。 暖めたTHF(6mL)中に溶解した無水フタル酸(1.18g,8m mol)を添加し、懸濁液を室温で1時間撹拌した。 樹脂を濾別し、THF、T HF/水(2:1)、THF/2N HCl(3:1)、THF/ミズ(2:1 )、水、THF/水(2:1)、THF、次いで、メタノールで洗浄した。 生成物を50℃で24時間減圧乾燥して標記化合物を得た(1.91g)。 元素分析 実測値:C,85.47;H,7.32。 IR(KBr)1718cm

    -1および1 698cm

    -1 (カルボニル伸縮)。

    樹脂−結合アリールシラン中間体2b−スキーム4の調製樹脂−結合アリールシラン中間体

    2a−スキーム4について記載したのと同じ方法で、乾(THF(6mL)中の樹脂−結合アリールシラン中間体

    4−スキー

    ム1 (0.5g,0.5mmole)をn−ブチルリチウム(1.6M,1.0mL, 1.6mmole)の溶液で処理し、次いで、固体二酸化炭素で処理してカルボキシ樹脂−結合アリールシラン中間体2b(0.277g)を得た。元素分析 実測値:C,85.65;H,7.55。IR(KBr)1694cm

    -1 (カルボニル伸縮)。

    樹脂−結合アリールシラン中間体2c−スキーム4の調製樹脂−結合アリールシラン中間体2a−スキーム4について記載したのと同じ方法で、乾(THF(6mL)中の樹脂−結合アリールシラン中間体

    4−スキー

    ム1 (0.5g,0.5mmole)をn−ブチルリチウム(1.6M,1.0mL, 1.6mmole)の溶液で処理し、次いで、オキサル酸ジエチル(0.34mL ,2.5mmol)で処理してグリオキシル酸エステル樹脂−結合アリールシラン中間体2c(0.330g)を得た。元素分析 実測値:C,85.75;H,7. 53。IR(KBr)1735cm

    -1および1685cm

    -1 (カルボニル伸縮) 。

    樹脂−結合アリールシラン中間体4−スキーム4とフェニルボロン酸とのパラジ

    ウムカップリングおよびビフェニルを得るためのTFAでの開裂(スキーム5参

    照)樹脂−結合アリールシラン中間体

    4−スキーム1 (2g)をトルエン(15m L)中に懸濁し、30分間膨潤させた。これに、フェニルボロン酸(500mg ,4.1mmol)、エタノール(2mL)、炭酸ナトリウム水溶液(2mL,2 M)を添加し、すべてを90℃に維持した油浴で16時間加熱した。反応混合物を冷却し、濾過し、メタノール、水、塩化メチレン、次いで、メタノールで洗浄して黒色固体を得て、これを次のステップのために取った。上記樹脂の一部(1 g)をトリフルオロ酢酸(3mL)で処理し、室温で24時間撹拌した。塩化メチレン(10mL)を添加し、濾別し、塩化メチレンで洗浄した。溶媒を除去してうす茶色の油状物質を得て、これをヘキサン(50mL)中に粉砕した。ヘキサンをエバポレーションしてビフェニル(78mg)を得て、これをオーセンティック試料と比較した。

    4−スキーム6を調製するための樹脂−結合アリールシラン中間体2a−スキー

    ム4とアジ化ジフェニルホスホリルとの反応(3−スキーム6も参照)樹脂−結合アリールシラン中間体

    2a−スキーム4をトルエン中に懸濁し、3 0分間膨潤させた。 これにアジ化ジフェニルホスホリルを添加し、混合物を90 ℃に維持された油浴で16時間加熱した。 反応混合物を冷却し、濾過し、メタノール、塩化メチレン、メタノールで洗浄し、次いで、最後に減圧乾燥してイソシアナートを得た。 IR 2100cm

    -1

    樹脂−結合アリールシラン中間体(式5−スキーム6)を調製するための樹脂−

    結合アリールシラン中間体(式4−スキーム6)の加水分解上で得られた樹脂−結合アリールシラン中間体(

    4−スキーム6 )をジオキサン中に懸濁し、水酸化ナトリウム水溶液とともに一晩還流した。 濾過を行い、次いで、メタノール、水、塩化メチレン、そして最後にメタノールで洗浄して遊離アミンを得た。

    樹脂−結合アリールシラン中間体(式6−スキーム6)を調製するための樹脂−

    結合アリールシラン中間体(式5−スキーム6)とアミノ酸のカップリングアミン樹脂−結合アリールシラン中間体

    5−スキーム6をDMF中に懸濁し、 4−メチル−2,6−ジ−tert−ブチルピリジンの存在下でFMOC−フッ化アミノ酸と一晩反応させた。 樹脂−結合アリールシラン中間体を濾別し、メタノール、DMF、塩化メチレン、次いで、メタノールで洗浄した。 減圧乾燥してカップリングした生成物を得た。

    樹脂−結合アリールシラン中間体(式7−スキーム6)を調製するための樹脂−

    結合アリールシラン中間体(式6−スキーム6)の脱保護および結晶化上記樹脂−結合アリールシラン中間体

    6−スキーム6をDMF中に懸濁し、ピペリジンと反応させて遊離アミンを得た。 反応混合物を濾過紙、通常どおり洗浄して樹脂−結合アリールシラン中間体遊離アミンを得た。 該樹脂−結合アリールシラン中間体遊離アミンをDMF中に懸濁し、5%酢酸とともに60℃で加熱して環状生成物を得た。 ブニン,ビー・エイ(Bunin,BA)、エルマン,ジェイ・エイ(Ellman,JA)JACS,10997頁(1992年)参照。

    ニトロベンゾフェノン樹脂−結合アリールシラン中間体(3−スキーム6)の調

    1−スキーム1 (1.0g,1.0mmol)をTHFG(10mL)中に懸濁し、−78℃に冷却した。 n−BuLi(ヘキサン中1.6M,1.6mmol) を添加し、2時間反応させた。 混合物を−65℃まで暖め、塩化2−ニトロベンゾイル(1mL,7mmol)を添加し、混合物を室温まで暖めた。 濾過を行い、次いで、メタノール(3x25mL)、水(2x25mL)、塩化メチレン( 2x25mL)、次いで、最後にメタノール(50mL)で洗浄して樹脂を得て、これを60℃で減圧乾燥した。 1.0gを回収した。 IR 1740、152 0cm

    -1

    アミノベンゾフェノン樹脂(4−スキーム6)の調製 THF(10mL)、MeOH(5mL)、水(5mL)中のニトロベンゾフェノン樹脂(

    3−スキーム6 )(950mg)、NaSH(1.0g)の混合物を油浴で70℃で16時間加熱した。 混合物を冷却し、濾過し、メタノール、水、塩化メチレン、次いで最後にメタノールで洗浄した。 60℃で乾燥した(減圧してうす黄色樹脂を得た)。 900mgを回収した。

    4−ホルミルビフェニルシラン樹脂(2−スキーム10)の調製ブロモ樹脂(

    1−スキーム10 )(1g,1mmol)をトルエン(10mL )およびエタノール(4mL)中で膨潤させた。 これに、4−ホルミルフェニルボロン酸(450mg,3mmol)、炭酸ナトリウム水溶液(2M,3mL,6 mmol)およびテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(200mg) を添加した。 反応混合物をアルゴン(「Ar」)下で24時間撹拌しながら加熱し、冷却し、次いで、焼結ガラスフィルターで濾過した。 樹脂を塩化メチレン、 メタノール、メタノール−水(1:1)、メタノール、塩化メチレン、次いで最後にメタノールで洗浄した。 減圧乾燥して無色の4−ホルミルビフェニル樹脂

    −スキーム10を得た。 IR(KBr)1701cm

    -1 (CHO)。 イ

    ミン(2−スキーム11)の調製トルエン(5mL)中の、上記のごとく調製した樹脂アルデヒド

    1−スキーム

    11 (250mg)およびベンジルアミン(1mL)を25℃で12時間撹拌した。 次いで、それを60℃で5分間加熱し、濾過し、トルエン、次いで、ジエチルエーテルで洗浄した。 減圧乾燥して

    2−スキーム11を無色固体として得た。 IR(KBr)1643cm

    -1 (C=N)。 元素分析 C(87.64),H(7 .48),N(0.99)。

    3−スキーム11を得るための2−スキーム11への臭化アリルマグネシウムの

    添加 2−スキーム11(250mg)を1:1エーテル、トルエン(4mL)中で膨潤させた。 これに、25℃において、慣用的に合成されたグリニヤール試薬である臭化アリルマグネシウム(1mL,エーテル中1M)を添加し、一晩撹拌した。 濾過し、エーテル、トルエン、次いで最後にエーテルで洗浄した。 減圧乾燥して無色樹脂を得た。 IR(KBr)1640cm

    -1 (C=C)。

    TFAによるアミンの開裂(4−スキーム11)

    3−スキーム11 (100mg)をトリフルオロ酢酸(2mL)とともに12 時間撹拌し、濾過し、メタノールで洗浄した。 溶媒を減圧除去し、次いで、飽和炭酸ナトリウムとともに撹拌し、エーテル中に抽出してビフェニル誘導体

    4−ス

    キーム11を得た。

    1 H NMR(CDCl

    3 ,400MHz)δ7.2〜7.8(m,14H),5.7(m, 1H、,3.5〜3.8(m,3H)、2.5(bs,2H)。MS(M+H)314 。

    ウィッティヒ(Wittig)付加物(2−スキーム12)の調製上記

    2−スキーム10と同じように調製したアルデヒド樹脂

    1−スキーム12 (210mg)をTHF(3mL)中で膨潤させ、ホスホラン(350mg)を添加し、60℃に維持した油浴で24時間加熱した。冷却し、濾過し、メタノール、塩化メチレン、次いで最後にメタノールで洗浄した。減圧乾燥して無色樹脂2−スキーム12を得た。FT−IR(KBr)1708、1636cm

    -1

    チオフェノールの付加、スルフィド(3−スキーム12)の調製

    2−スキーム12 (200mg)をTHF(3mL)中で膨潤させ、トリエチルアミン(0.2mL)およびチオフェノール(0.3mL)を添加し、25℃で2日間撹拌した。濾過し、洗浄し、メタノール、塩化メチレン、次いで最後にメタノールで洗浄した。減圧乾燥して無色固体

    3−スキーム12を得た。FT−I R(KBr)1735cm

    -1 。元素分析 C 84.75,H 7.21,S 2. 11。

    TFAによるビフェニルスルフィドの開裂(4−スキーム12) 3−スキーム12(20mg)を小型試験管に取り、デシケーター中でTFA 蒸気に24時間曝露した。過剰のTFAを減圧除去し、生成物をジエチルエーテル中に抽出した。溶媒を除去してスルフィド4−スキーム12を得た。MS(M +H)363。

    エステルのTHA開裂(2a−スキーム13a) 2−スキーム12(40mg)を試験管に取り、デシケーター中でTFA蒸気に24時間曝露した。過剰のTFAを樹脂から減圧除去し、生成物をエーテル中に抽出した。溶媒を除去して2a−スキーム13aを得て、1H NMR(CD Cl

    3 ,400MHz)によりこれが純粋であることがわかった。

    アルデヒドへのトリフェニルホスホラニリジンアセトンの付加(1b−スキーム

    13a)

    1−スキーム12をYHF(10mL)中で膨潤させ、ホスホラン(1.4g )を添加し、60℃で24時間加熱した。冷却し、濾過し、MeOH、CH

    2 C l

    2 、次いで最後にMeOHで洗浄した。 減圧乾燥してケトンを得た。 FT−IR

    ジブロモアミド(2−スキーム14)の調製乾ピリジン(150)中のジブロモ安息香酸(21.6g,77.2mmol) の溶液に、Ar下で、塩化メタンスルホニル(9.28g,81mmol)を添加し、0℃で1時間撹拌した。 0℃においてこの反応混合物にアンモニアガスを1 0分間通し、次いで、氷冷水(750mL)中に注いだ。 固体を濾別し、水洗した。 風乾してアミド(15.9g,74%)。 IR(ニート)3366、3185 、1650cm

    -1 。1H NMR(CDCl

    3 ,400MHz)δ7.72(d,1 H,J=3Hz),7.48(d,1H,J=7Hz),7.42(dd,1H,J=3, 7Hz)。

    ニトリル(3−スキーム14)の調製 0℃の乾CH

    3 CN(100mL)中のDMF(3.3mL,42.4mmol )の溶液に塩化オキサリル(3.6mL,40.8mmol)を5分かけて滴下した。 0℃で5分間撹拌後、乾DMF(30mL)中のアミド(5.58g,20m mol)の溶液をカニューレを通して添加した。 5分後、ピリジン(6.5mL, 80mmol)を1時間かけて添加し、反応混合物を0℃で15分撹拌した。 次いで、それを飽和NH

    4 Cl(200mL)中に注ぎ、1:1の酢酸エチル:ヘキサン(300mL)で抽出した。 有機層を水(2x100mL)、ブライン( 75mL)で洗浄し、無水Na

    2 SO

    4で乾燥した。 溶媒を除去し、次いで、ヘキサンで粉砕して

    3−スキーム14 (4.68g,90%)を得た。 IR(ニート) 2225、1570、1256cm

    -1 。1H NMR(CDCl

    3 ,400MHz )δ7.75(d,1H,J=2H),7.58(dd,1H,J=2,7Hz),7.5 5(d,1H,J=7Hz)。

    ブロモシアノシラン(2−スキーム15)の調製 −105℃の乾THF(200mL)中の

    3−スキーム14 (5g,19.2m mol)の溶液に、Ar下で、n−BuLi(ヘキサン中1.6M,12mL,1 9.2mmol)を30分かけて添加した。 次いで、反応混合物を−105℃で10分間撹拌した。 これに、ブロモメチルクロロジメチルシラン(4.67mL, 24.9mmol)を2分かけて添加し、−80℃まで暖めながら45分撹拌した。 反応混合物を水(200mL)に注ぎ、1:1のエーテル:ヘキサン(20 0mL)で抽出し、水、次いでブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 得られた油状物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン中酢酸エチル(3%))にかけて

    2−スキーム15 (5.01g,79%)を得た。 1H NMR(CDCl

    3 ,400MHz)d7.9(d,1H,J=2Hz),7. 75(dd,1H,J=2,7Hz),7.5(d,1H,J=7Hz),2.8(s,2 H),0.5(s,6H)。

    アセタート(3−スキーム15)の調製乾DMF(50mL)中の

    2−スキーム15 (5.01g,15mmol)の溶液に、無水酢酸ナトリウム(3.70g,45.1mmol)を添加し、55℃で16時間撹拌した。 冷却し、氷水中の注ぎ、1:1のヘキサン、エーテルで抽出し、水、次いでブラインで洗浄し、無水Na

    2 SO

    4で乾燥した。 溶媒除去後のフラッシュクロマトグラフィー(3.42g,73%)により

    3−スキーム15 (3 .42g,73%)を得た。 1H NMR(CDCl

    3 ,400MHz)δ7.85( d,1H,J=2H),7.75(dd,J=2,7Hz),7.5(d,1H,J=7H z),4.1(s,3H),2.0(s,2H),0.5(s,6H)。

    アルコール(4−スキーム15)の調製メタノール(20mL)中の

    3−スキーム15 (0.79g,2.53mmol )の溶液にHCl(3N,4mL)を添加し、12時間撹拌した。 重炭酸ナトリウムの添加により反応混合物を中和し、濾過し、溶媒をエバポレーションした。 酢酸エチルで希釈し、水、次いでブラインで洗浄し、乾燥した。 溶媒の除去により油状物質(0.68g,100%)を得た。 IR(ニート)3421、2226 、1570、1254cm

    -1 。1H NMR(CDCl

    3 ,400MHz)δ7. 85(d,1H,J=2Hz),7.72(dd,1H,J=2,7Hz),7.55(d ,1H,J=7Hz),3.75(s,2H),0.5(s,6H)。

    フェノール樹脂(2−スキーム16)の調製乾DMF(200mL)中のメリフィールド(Merrifield)クロロメチル樹脂の懸濁液に、ヒドロキノン(21.84g,198mmol)、次いで、固体K

    2

    CO

    3 (15.44g,112mmol)を添加した。 反応混合物を65℃に維持した油浴で48時間加熱し、冷却し、エタノール(40mL)を添加し、次いで、2:1のEtOH:3N HClを徐々に添加した。 樹脂を濾別し、エタノール、エタノール:3N HCl、EtOH、THF、MeOH、水、THF、 次いで最後にメタノールで洗浄した。 減圧乾燥して

    2−スキーム15 (20.8 g)を得た。 IR(KBr)3544、3429、1196、1025cm

    -1 。 元素分析:C(89.55),H(7.31),Cl(0.20)。

    フェノール樹脂のミツノブカップリング(Mitsunobu coupling)(3−スキーム

    17) 0℃のN−メチルモルホリン(5mL)中のアルコール(1g,3.7mmol )の溶液に、トリフェニルホスフィン(0.971g,3.7mmol)を添加し、5分間撹拌した。 次いで、これに、ジエチルアゾジカルボキシラート(0.5 8mL,3.7mmol)を滴下し、0℃で30分撹拌した。 樹脂(1g,1.24 mmol)を添加し、温度を35℃に上昇させた。 4日後、生成物を濾過し、T HF、次いでMeOHで洗浄し、50℃で減圧乾燥して

    3−スキーム17 (1. 023g)を得た。 IR 2225cm

    -1 (CN)。 多数の分子的に多様性のある化合物を同時に合成するための種々の組み合わせ方法において、本発明のシリコンリンカーおよびシリコンに基づくポリマー樹脂を使用してもよいことが、当業者に明らかであろう。 例えば、本発明を、(i) 米国特許第4,708,871号(1987年);ゲイセン(Geysen)ら,バイオオルガ・メディ・ケミ・レター(Bioorg.Med.Chem.Lett.)第3巻,397頁(1 993年);および欧州特許第138,855号(1991年)に記載された「 マルチ−ピン(multi-pin)」法;(ii)ホウテン,アール・エイ(Houghten,RA .),プロシーディングス・オブ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシズ・ユーエスエイ(Proc.Natl.Acad.Sci.USA)第82巻,5131頁(1985年);およびホウテンら,ネイチャー(Nature)第354巻,84頁(1991年) に記載された「ティー−バッグ(Tea-bag)」法;および(iii)フォダー(Fodo r)ら,サイエンス(Science),第251巻,767頁(1991年)および米国特許第5,143,854号(1992年)に記載の「チップ(chip)」上での化学合成に適用してもよい。 さらに、医薬品としての先導化合物を決定するために開発されたアッセイにおいて化合物をスクリーニングしてもよい。 効率を理由として、ライブラリーの化合物を多数の化合物の群においてスクリーニングする。 それゆえ、化合物のライブラリーを合成したならば、スクリーニング結果を解析する方法があるはずであり、その結果、個々の活性化合物を同定することができる。 本明細書の開示に基づくと、組み合わせライブラリーに関する多くの解析方法が存在することが当業者に明らかであろう。 例えば、ライブラリーの化合物を固体支持体上でスクリーニングする場合、それらを物理的に隔離して個々の活性化合物を直接選択し同定してもよい。 対照的に、ライブラリーの化合物を樹脂から開裂し、可溶性混合物として試験する場合、単一化合物が同定されるまで複雑さを減じつつ混合物を再合成することを包含する反復的アプローチ、あるいは、芳香族炭素環上の種々の置換基を別個に評価し、活性化合物の構造を演繹的に決定するスキャンニングアプローチでライブラリーを解析してもよい。化合物の組み合わせライブラリーの解析のための反復的アプローチおよびスキャンニングアプローチの説明に関しては、例えば、ホウテンら,ネイチャー第354巻,84頁(1991年)参照。

    別の開裂方法以下のスキーム(IA)、(IIA)および(III)ないし(IV)のすべてにおいて、「X」は、すべての場合において、水素、アルキル、アルコキシ、ハロゲンまたは所望により置換されていてもよいアリールであってもよい部分を意味するのに用いられる。以下のスキーム(IA)、(IIA)および(III)ないし(IV) のすべてにおいて、「Y」は、すべての場合において、所望最終生成物の残存部分であって、所望最終生成物の性質に応じて変化する部分を示すために用いれらる。四または円で囲まれたシンボル「P」は、スキーム中すべての場合において、樹脂のポリマー骨格を意味するのに用いられる。以下の本発明の具体例は、 下記スキーム(V)ないし(IX)に記載された、固体支持体上、例えばポリマー樹脂上での種々のさらなるライブラリーの調製に用いてもよい方法の例を提供する。本発明の範囲内の別の開裂方法はニコン(Nickon)還元脱アミノ化反応(JA CS,第86巻,1152頁(1964年))であり、該方法は、受容体および酵素と反応しうる化合物を生じる様式で樹脂から反応生成物を除去するために用いられる。下記スキーム(I)に示すニコン還元脱アミノ化反応スキームは、G− 蛋白結合受容体に結合する薬作用発生団の開発に有用な官能基であるメチル基をリンカー残余物として有する。 スキーム(I) それゆえ、ニコン還元脱アミノ化反応を用いると、樹脂反応は下記スキーム( IA)のようになる: スキーム(IA) 本発明のこの具体例において、リンカーのスルホンアミドNHは当業者に知られた有機金属または他の強塩基に適合しないものであってもよい。 不適合が発生した場合、当該分野において慣用的である方法において、Pd

    0の存在下の水素化トリブチル錫での処理により除去されうるアリル保護基を用いることができる。 本発明の範囲内であって、生成物中にアリールメチル基をも残すもう1つの開裂方法は、活性化スルホンアミドのボロヒドリド開裂(例えば、アール・オー・ ハチンズ(ROHutchins)ら,ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.)第40巻,2019頁(1975年);およびアール・エス・グラス(RSGlass),ケミ・コミュニ(Chem.Commun.),1546頁(1971年)参照)を用いる。 本発明方法においていかにしてボロヒドリド開裂を用いるのかについての例を、化合物のN−フェニルイミダゾール−5−アクリル酸ライブラリーの組み合わせ合成について、下記スキーム(VII)に示す。 本発明のこの態様のもう1つの具体例において、逆フリーデル−クラフツ(re verse Friedel-Crafts)アルキル化である芳香族環からの3級炭素のルイス酸開裂を用いて、受容体および酵素と反応しうる化合物を生じる様式で樹脂から反応生成物を除去する。 レビューのためには、例えば、タシロ(Tashiro)ら,オルガ・プレパ・プロシージャ・インター(Org.Prep.Proced.Int)第8巻,51頁(1 976年)参照。 例を下記スキーム(II)に示す(さらにホフマン(Hofman)ら,レクル・トラブ・キミ・ペイス−バス(Recl.Trav.Chim,Pays-Bas)第79巻, 790頁(1960年)参照)。 スキーム(II) それゆえ、逆フリーデル−クラフツアルキル化を用いると、樹脂反応は下記スキーム(IIA)のようになる: スキーム(IIA) 本発明のこの態様のさらにもう1つの具体例において、例えば下記スキーム( III)に示すようなアリールフルオロアルキルスルホナートエステルの還元的開裂を用いて、受容体および酵素と反応しうる化合物を生じる様式で樹脂から反応生成物を除去する。 スキーム(III) 還元的開裂を用いるかわりに、スルホナートエステルを脱離基として用いて、 当業者によく知られた反応においてPd

    0化学の手段により他の官能基を導入することができる。 導入されてもよい官能基の例は、アクリラートおよびホスホナート官能基を包含するが、これらに限定されない。 本発明のもう1つの態様は、一連の反応の終了時およびスクリーニング分析( すなわち、ライブラリーの解析)を簡単にするための脱保護の前における樹脂のバッチの分離法にある。 以下の実施例は本発明のこの態様の別の具体例の説明に役立つが、それらの具体例に限らない。 当業者に知られているかまたは本明細書の開示を見れば当業者に明らかな他の実施例も本発明のこの態様の範囲内である。 例えば、本発明のこの態様の1の具体例において、樹脂の物理的性質のみを用いて、あるいはその性質と組み合わせて用いて、さらなる誘導体化またはスクリーニング分析のために樹脂を作動可能なバッチへと分離する。 本発明のこの態様のもう1つの具体例において、異なる官能基がコア構造中に導入される各反応段階において、樹脂バッチの異なる物理的性質を用いることができる。 本発明のこの態様のさらにもう1つの具体例において、いくつかの反応段階を明確にするために、十分に分離可能な樹脂バッチが分離されるようにする樹脂の単一の物理的性質、例えば、メッシュサイズも用いられる。 本発明のこの具体例に用いられる樹脂の好ましい物理的性質は樹脂のメッシュサイズである。 樹脂のメッシュサイズの利用は、ドライシービング(dry sievin g)、ガスフローテーション(gas flotation)、リキッドフローテーション(li quid flotation)または当業者に知られているかまたは明らかである他のすべての分離方法による樹脂バッチの分離を可能にする。 分離可能なバッチの数は用いる分画方法の効率に依存し、当業者の知識の範囲内である。 現在のところ、少なくとも3種の異なるメッシュサイズのポリスチレンイオン交換樹脂が通常に市販されている(例えば、ダウエックス(Dowex)50W強酸性カチオン交換体,2% 架橋,メッシュサイズ50〜100、100〜200および200〜400)。 しかしながら、当業者が既知方法を用いてより狭い範囲のメッシュを分離して得ることは十分に本発明の範囲内である。 本発明のこの具体例に用いられる樹脂のもう1つの好ましい物理的性質は磁性である。 非常に微細に分割された鉄粉の存在下で樹脂のポリマー化を行う場合、 該粉末は樹脂内部に取り込まれるであろう。 ポリマー化混合物中の異なる濃度の金属は、樹脂への異なる金属負荷量を与え、それゆえ、当業者に知られた方法により樹脂は磁力により分離されうる。 例えば、本明細書記載の組み合わせ法により製造された化合物の分離が、当業者に利用可能な標準的なふるいを用いて樹脂のメッシュサイズに基づいて行われる場合には、9個のバッチに分離することが可能である。 詳細には、3段階の合成については、説明のために「A、BおよびC」とラベルした3種の第1段階の試薬のそれぞれについて3種の連続した樹脂のメッシュサイズ(例えば、5〜1 00、100〜200および200〜400)を用いることができる。 これらのバッチを、説明のために「A'−1、A'−2、A'−3、B'−1、B'−2等」 とラベルされた個々のバッチにさらに分けて9種のバッチを得ることができる。 A'−1、B'−1およびC'−1を一緒にし、説明のために「a」とラベルした第2段階の試薬と反応させ、次いで、分離してA'−1−a、B'−1−aおよびC'−1−aを得ることができる。 ステージ1からの9種のバッチすべてに対する処理により9種のバッチが得られ、各バッチはA'−1−aからC'−3−cまでの範囲の3種の化合物を含むであろう。 A'−1−a、A'−1−bおよびA' −1−cバッチを一緒にし、説明のために「a」とラベルした第3段階の試薬と反応させてA'−1−a−a、A'−1−b−aおよびA'−1−c−aを分離可能なバッチとして得ることができる。 他のバッチに対する同様の処理により全部で27種の別個のバッチが得られるであろう。 最後の試薬を識別するためのバッチの分離は必要ない。 1種ではなく2種の試薬の混合物と各バッチとを反応させる場合、このことにより、全部で216種の化合物について、8種の化合物を含む27種の各バッチが得られるであろう。 各バッチからの化合物の混合物を試験することができ、ヒットを与えたいずれかのバッチを同じ方法を用いて再調製することができるが、 8種の純粋な化合物を得るためには2かける2かける2の手順しか必要としないであろう。 本発明のもう1つの態様は解析方法を包含し、該解析方法において、アッセイされて活性を有することが示されている本発明の組み合わせ法により合成された化合物の混合物がクロマトグラフィー(例えば、当業者に知られた異なるカラムおよび条件を用いる連続したHPLC)により分離され、質量分析スペクトル法により同定される。 本発明の範囲内の化合物のさらなるライブラリーを作成するための組み合わせ合成法の提供を下記スキーム(V)から(IX)までに示し、それらは合成用鋳型として、ベンゾジアゼピン、N−フェニルイミダゾール、オキシインドールおよびインドールカルボン酸もしくはアミドのコア構造を用いる。 スキーム(V)から(IX)までに示したライブラリーを固体支持体上で調製してもよく、あるいはそれらを溶液中で調製してもよい。 ベンゾジアゼピン合成 スキーム(V) 式中、環1および2上の2位から6位までの置換基は、互いに独立して、水素、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、−OH、所望により置換されていてもよいハテロアリールまたは所望により置換されていてもよいァリール;R

    2は水素、 アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、チオアルキル、所望により置換されていてもよいヘテロアリール、所望により置換されていてもよいアラルキル、 カルボキシアルキル、アミノアルキルまたは所望により置換されていてもよいアリールを意味する。 N−フェニルベンズイミダゾール−5−アクリル酸合成−1 スキーム(VI) 式中、環1上の2、3、5および6位の置換基および環2上の2ないし6位の置換基は、互いに独立して、水素、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、−OH、 所望により置換されていてもよいヘテロアリールまたは所望により置換されていてもよいアリール;R

    3は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、チオアルキル、所望により置換されていてもよいヘテロアリール、所望により置換されていてもよいアラルキル、カルボキシアルキル、アミノアルキルまたは所望により置換されていてもよいアリールを意味する。 N−フェニルイミダゾール−5−アクリル酸合成−2 スキーム(VII) 式中、環1上の2、3、5および6位の置換基および環2上の2ないし6位の置換基は、互いに独立して、水素、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、−OH、 所望により置換されていてもよいヘテロアリールまたは所望により置換されていてもよいアリール;R

    3は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、チオアルキル、所望により置換されていてもよいヘテロアリール、所望により置換されていてもよいアラルキル、カルボキシアルキル、アミノアルキルまたは所望により置換されていてもよいアリールを意味する。 オキシインドールの合成 スキーム(VIII) 式中、環1上の2、3、5および6位の置換基および環2上の4ないし7位の置換基は、互いに独立して、水素、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、−OH、 所望により置換されていてもよいヘテロアリールまたは所望により置換されていてもよいアリール;R

    4は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、チオアルキル、所望により置換されていてもよいヘテロアリール、所望により置換されていてもよいアラルキル、カルボキシアルキル、アミノアルキルまたは所望により置換されていてもよいアリールを意味する。 インドール−2−カルボン酸もしくはアミンの合成 スキーム(IX) 式中、Zは(CH

    2 )

    r CO

    2

    7または(CH

    2 )

    6 N(R

    7 )

    2 ;R

    7は水素またはアルキル;rは0ないし6の整数;sは1ないし6の整数;R

    5およびR

    6は、互いに独立して、所望により置換されていてもよいアリールまたは所望により置換されていてもよいヘテロアリールを意味する。 上記スキーム(IX)において、樹脂からの除去の後に、必要ならばフェノール性−OHをキャップしてもよい(例えば、アルキル化により)。 以下の実施例は、(1)反復的方法によりライブラリーが解析されるN−フェニル−イミダゾール−5−アクリル酸コア構造および(2)スキャンニング法によりライブラリーが解析される3−アミノ−8−カルボキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−H−1−ベンゾアゼピン−2−オンコア構造を用いる、化合物の組み合わせライブラリーの製造を説明する。

    実施例

    実施例1:コア構造としてのN−フェニル−イミダゾール−5−アクリル酸に基

    づく125種のメンバーからなる組み合わせライブラリーの調製ダウエックス50w強酸性カチオン交換樹脂(2%架橋、乾燥メッシュサイズ200〜400、単位用量0.6meq/mL、水分含量74〜82%)を用いる。 ファラル(Farrall)およびフレヘト(Frechet),ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー第41巻,3877頁(1976年)により記載されたように該樹脂を洗浄したが、樹脂をナトリウム型にしておくように最終洗浄液としてNaOHを用いる。 これを使用前に80℃で18時間減圧乾燥する。 洗浄した樹脂(乾燥重量100g、300meqのスルホン酸)をトルエン( 500mL)中の塩化スルホニル(81g,600meq)で6時間還流処理する。 濾過により樹脂を集め、ジクロロメタンで3回洗浄して未反応塩化スルホニルを除去し、次いで、60℃で減圧乾燥してクロロスルホニル樹脂を得た。 5種の異なる試薬を用いる一連の3つの段階の間に、それぞれの段階において、樹脂の一部500mg(1.5meq)を、粗くホウロウ引きされた125本のガラス製ガス分散チューブそれぞれに入れる。 該チューブは3つの数字で番号をつけられており、各数字は、反応させられる試薬の番号、および一連の段階における位置を示すものである。 段階1において同じ試薬と反応させられる25本のチューブを反応溶液を伴った反応ケトル(reaction kettle)中に置く。 通常は2分毎に10秒間超音波処理することにより撹拌を行う。 さらに大きな反応ケトルの機械的撹拌も行う。 反応ケトルの温度を適当な浴により調節することができ、反応ケトルのヘッドに超音波発生装置、コンデンサー、温度検知器、ガス注入管、および他の必要な装備を備え付けることができる。 1−フェニル−2−置換−イミダゾール−5−ベンジルアクリル酸の合成を、以下の鍵となる試薬を用いてスキームVIIに従って行う。 段階1:ベンジルアミン類:2−メトキシ−5−ニトロ−、2−エトキシ−5− ニトロ−、2−クロロ−5−ニトロ−、2,3−メチレンジオキシ−5−ニトロ−、および2,4−ジメトキシ−5−ニトロ−。 段階2:以下のニトリル:アセトニトリル、バレロニトリル、ベンゾニトリル、 3−フェニルプロピオンニトリルおよびエチルチオアセトニトリルから調製されたメチルイミノエーテル類。 段階3:以下のベンジルマロン酸モノエチルエステル類:3,4−メチレンジオキシ−、3,4,5−トリメトキシ−、3,4−ジメトキシ−、4−メトキシ−および3−メトキシ−。 各試薬を、全部で37.5meqの反応性部位を含んでいる適当な25本のチューブと反応させる。 反応の完全性を確実にするために、大過剰の試薬を用いる。 よって、段階1については、反応ケトル中の25本のチューブの各バッチがT HF中に溶解されたニトロベンジルアミン150meqの溶液と25℃で18時間反応させられる。 反応溶液を除去し、樹脂生成物をDMFで3回洗浄し、次いで、水で2回洗浄する。 次いで、160mLの水中の31.5gの亜硫酸水素ナトリウムの溶液を300mLのエタノール中に浸したチューブにゆっくりと添加することによりチューブの各バッチ中のニトロ基を還元する。 添加が完了した時点で、混合物を75℃で2時間加熱し、冷却し、次いで、反応溶液を除去する。 樹脂を水で3回洗浄し、次いで、メタノール、テトラヒドロフランで順次洗浄し、さらに塩化メチレンで2回洗浄する。 次いで、チューブを再分類して、段階1の試薬のそれぞれからの5本のチューブを段階2のために一緒に束ねる。 次いで、樹脂が十分に浸漬されることを確実にするための希釈剤としての十分なトルエンのみを用いて、25本のチューブの段階2の束のそれぞれを、150meqのイミノエーテルで処理する。 100℃ で3時間暖めた後、反応混合物をイソプロパノールで希釈し、溶媒を除去し、次いで、樹脂を新鮮なイソプロパノールで3回洗浄する。 これにより樹脂結合N− フェニルアミジンが得られる。 次いで、段階2の束のそれぞれを、400mLのイソプロパノール中の22.7g(150meq)のブロモマロンアルデヒド、 16.2g(160meq)のトリエチルアミンおよび11.25g(187.5 meq)の酢酸からなる溶液で80℃において18時間処理する。 反応溶媒を除去し、樹脂をイソプロパノールで2回、テトラヒドロフランで1回、次いで、ベンゼンで2回洗浄して樹脂結合N−フェニルイミダゾール−5−アルデヒドを得る。 次いで、チューブを再分類して、25本の5つのグループを得る。 グループ中の各チューブは段階1および段階2の試薬のユニークなセットと反応させられている。 これにより、段階3の束が得られる。 次いで、水を除去するためにディーン−スタークトラップを用いて、その束のそれぞれを、500mLのベンゼン中の750meqの適当なモノエチルベンジルマロナート、6.4g(75meq )のピペリジン、および1gのp−トルイックアシッドで処理する。 次いで、反応溶媒を除去し、樹脂をトルエンで2回、次いで、メタノールで2回洗浄して樹脂結合イミダゾール−5−アクリル酸エステルを得る。 これを200mLのメタノールおよび100mLの10%水酸化ナトリウム水溶液の混合物で3時間還流処理する。 反応溶液を除去し、水で2回洗浄して樹脂結合アクリル酸をナトリウム塩として得る。 樹脂から最終生成物を除去するために、各チューブを、3mLの10%水酸化ナトリウム溶液を入れた別々の試験管中に置き、95℃で加熱する。 ヒドロキシルアミン−O−スルホン酸(50mg)を30分かけて少しずつ添加し、次いで、反応物をさらに1時間95℃に維持する。 6N HClで反応pHを4.5とし、水溶液から取ったチューブを新しい試験管中に置き、酢酸エチルで2回抽出する。 水性反応混合物も酢酸エチルで2回抽出し、一緒にした有機層をMgSO

    4で乾燥し、アルゴンの流れの下、40℃でエバポレーションして乾固させる。 残渣をジメチルスルホキシド中に取り、一部を生物学的スクリーニングに供する。 この手順により、125種の個々の化合物を含むライブラリーが得られる。 各段階に1種の試薬を用いるかわりに2種の試薬を混合して用いる場合、全部で1 000種の化合物につき、それぞれが8種の化合物を含んでいる125種の試料が得られるであろう。 混合物となっている試料についてのバイオアッセイを行った後、試料が得られた試薬のみを用いる組み合わせ的単一試薬合成により、または個々の化合物の分離および同定により活性試料を解析する。

    実施例2:式(V)のコア構造としての3−アミノ−8−カルボキシ−2,3,4,

    5−テトラヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−2−オンに基づく組み合わせラ

    イブラリーの調製この実施例は、アミノベンゾアゼピンコア構造に基づくスキャンニング組み合わせライブラリーの作成を説明する。 該ライブラリーは、式(VA)の8−カルボキサミド−ベンゾアゼピノン(式中、Wは−CONH

    2であり、3−アミノ基はアシル化されており、アゼピン窒素はアルキル化されている)からなる。 アシル置換基R

    8およびアルキル置換基R

    9は、互いに独立して、所望により置換されていてもよいアルキル、所望により置換されていてもよいアリールまたは所望により置換されていてもよいアラルキル部分である。 ライブラリーAは、各コレクションにおいてn個の化合物のm個のコレクションからなるよう作成され、ここに、mおよびnは上記整数である。 ライブラリーA中の各コレクションは、アシル置換基R

    8の完全なコレクションと組み合わされた既知アルキル置換基R

    9を伴う分子を含んでいる。 アミノベンゾアゼピンコア構造のアシル化およびアルキル化を、いかなる順番であってもよいが、互いに独立して行う。 n個の別個の反応容器中で、置換基R

    8を生じるn個の異なる活性化カルボン酸を用いてアミノベンゾジアゼピンコア構造をアシル化する。 次いで、これらを再度一緒にし、m個の異なる反応容器中に分配し、置換基R

    9を生じるm個の異なるアルキル化試薬を用いてアルキル化する。 ライブラリーBは、各コレクションにおいてm個の化合物のn個のコレクションからなるよう作成される。 ライブラリーB中の各コレクションはアルキル置換基R

    9の完全なコレクションと組み合わされた既知アシル置換基R

    8を伴う分子を含んでいる。 アミノベンゾアゼピンコア構造のアシル化およびアルキル化を、いかなる順番であってもよいが、互いに独立して行う。 出発アミノベンゾアゼピンをm個の反応容器中に分配し、m個の異なるアルキル化剤でアルキル化する。 ここに、アルキル化剤は上記のライブラリーAの作成に用いられるものと同じである。 次いで、これらのアルキル化されたアミノベンゾアゼピンを一緒にし、n個の異なる活性化カルボン酸でのアシル化のためにn個の異なる反応容器中に分配する。 ここに、活性化カルボン酸は上記のライブラリーAの作成に用いるものと同じである。 ライブラリーAおよびライブラリーBにおける各コレクションの生物学的活性を評価することにより、当業者は、最適な置換基R

    8およびR

    9を独立して決定することができる。 便利には、カルボジイミドジメチル−アミノピリジンを用いるベンズヒドリルアミン樹脂上に負荷される3−t−ブチルオキシ−カルボニルアミノ−8−カルボキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−2−オン( 12)から出発する固相合成により、スキャンニング組み合わせライブラリーを調製する。 アシル化反応のために、Boc基を50%THA/CH

    2 Cl

    2で除去し、アミン塩をジイソプロピルエチルアミンで中和する。 便利には、遊離アミンのアシル化を、必要なカルボン酸の酸塩化物を用いて行う。 適当なハロゲン化アルキルもしくはハロゲン化アリールメチルまたはトリフラートでもってDMF中において過剰の水素化ナトリウムを用いてベンゾアゼピン窒素のアルキル化を行う。 完成したアルキル−アシル−ベンゾアゼピンを液体HFを用いて樹脂から開裂してカルボキサミド、すなわち、WがCONH

    2である式(VA)の化合物を得る。 出発保護アミノベンゾアゼピンのヒドロキシメチル化ポリスチレンへの結合は、液体HFで開裂される場合には、カルボン酸誘導体、すなわち、WがCO

    2 H である式(VA)の化合物を生じる。 さらに、出発保護アミノベンゾアゼピンのヒドロキシメチル化ポリスチレンへの結合は、トランスエステル化(ROH/E t

    3 N)により開裂される場合には、エステル誘導体、すなわち、WがCO

    2 Rであって、Rが所望により置換されていてもよいアルキル、所望により置換されていてもよいアリール、所望により置換されていてもよいアラルキル、所望により置換されていてもよいヘテロアリールまたは所望により置換されていてもよいヘテロアラルキルである式(VA)の化合物を生じる。 さらに、出発保護アミノベンゾアゼピンのヒドロキシメチル化ポリスチレンへの結合は、還元的に開裂される場合には、アルコール誘導体、すなわち、WがCH

    2 ORであって、Rが水素である式(VA)の化合物を生じる。 Fmocのごとき直角のアミノ保護基を本発明方法に用いる場合、ワング(Wang)樹脂(95%TFA/5%水で開裂)またはサスリン(Sasrin)樹脂(2%TFA/CH

    2 Cl

    2で開裂)のごときより酸に対して感受性のある樹脂を用いることができることも明らかである。 本発明の後期具体列に包含されうる種々の他の固体支持体、保護基に関する方法、および開裂方法が存在することを当業者が認識するであろうことは明らかである。 本発明の1の具体例において、本発明を実施する当業者が、リガンドの生物学的活性の評価の間にリガンドを適当なポリマー(例えば、親水性テンタジェル( Tentagel)またはポリエチレングリコール−ポリスチレン支持体)に結合させたままにしておくことができるように生物学的アッセイを構築する。

    2−ニトロ−4−カルボキシ−安息香酸メチル(6):ジオキサン(100mL)中のニトロテレフタル酸ジメチル((5),12g, 50mMol)の撹拌されている溶液に、1N NaOH水溶液(50mL)をゆっくりと30分かけて滴下した。 反応物を室温で16時間撹拌した後、水で希釈し、エーテルで洗浄し、1N HCl(50mL)で酸性にし、次いで、酢酸エチル中の10%n−BuOH(2x100mL)で抽出した。 乾燥(MgSO

    4 )後、減圧エバポレーションを行い、得られた残渣を、CHCl

    3 、MeOH、 HOAc(98:2:0.1)で溶離するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製して生成物(6)(8.07g,72%)を白色固体として得た。

    1 H NMR(CDCl

    3 )d(3.96(3H,s),7.80(1H,d),8.5 7(1H,d);TLC Rf0.51(95:4:1 CHCl

    3 ,MeOH,H

    2

    O)。

    2−ニトロ−4−t−ブトキシカルボニル−安息香酸メチルエステル(7):トルエン(25mL)中の上記酸((6),7.0g,31mMol)の撹拌されている懸濁液に、塩化オキサリル(5mL)、次いで、1滴の乾DMFを添加した。 16時間撹拌後(溶液は30分後までには透明となった)、反応物をエバポレーションして乾固させ、新鮮トルエン(2x100mL)から再エバポレーションした。 得られたCHCl

    3 (10mL)中の酸塩化物(0℃で撹拌されている)に、t−BuOH(1mL)、次いで、ピリジン(0.6mL)を添加した。 反応物を室温まで暖め、6時間撹拌した。 得られた反応物から溶媒を除去し、反応物を酢酸エチル中に取り1N NaHCO

    3 、次いで、ブラインで洗浄し、 乾燥(MgSO

    4 )し、減圧エバポレーションした。 ヘキサン中10%酢酸エチルで溶離するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製を行い生成物(7)(7.28g,83%)を透明油状物質として得た。 TLC Rf0.57(20%EtOAc,n−ヘキサン);

    1 H NMR(CD Cl

    3 )d1.6(9H,s),3.95(3H,s),7.83(1H,d,J=8Hz ),8.3(1H,dd),8.5(1H,d,J=2Hz)。

    2−ニトロ−4−ブトキシカルボニル−ベンゾイルフルオリド(8):ジオキサン(100mL)中の上記ジ−エステル((7),7.28g,26m Mol)の撹拌されている溶液に、1N NaOH水溶液(30mL)を添加した。 反応物を6時間撹拌し、1N HCl(30mL)で酸性にし、酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO

    4 )し、減圧エバポレーションして次の反応に使用する対応する酸を得た。 Ar下の乾CH

    2 Cl

    2 (75mL)中の上記酸(6.68g,25mMol)の撹拌されている溶液に、ピリジン(2. 1mL,25mMol)、次いで、シアヌリックフルオリド(1.56mL,17 mMol)を添加した。 反応物を2時間撹拌した後、反応物は粘性懸濁液となった。 次いで、反応物を減圧エバポレーションし、エーテル(150mL)中に取り、セライトのパッドで濾過して不溶性物質を除去した。 濾液を冷水で洗浄し、 乾燥(MgSO

    4 )し、濾過し、減圧エバポレーションして粗酸フッ化物(8) を無色油状物質として得た。

    ベンジル−2(R)−[(t−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−オキソ−4−(o

    −ニトロ−p−t−ブトキシカルボニル−フェニル)ブタノアート(10) 35℃における乾THF中の有機亜鉛試薬((9),0.75mMol)(文献1−3と同様にしてD−セリンから調製)の撹拌されている溶液に、塩化ビス( トリフェニルホスフィン)−パラジウム(0.028g,a0.04mMol)、 次いで、THF中の上で調製した酸フッ化物(4,0.75mMol)の溶液を添加した。 反応物をさらに30分撹拌し、酢酸エチル(50mL)で希釈し、濾過して分液漏斗中に入れた。 塩酸水溶液(20mL,0.1M)、蒸留水(3x 20mL)で順次洗浄し、次いで、無水Na

    2 SO

    4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮して粗反応生成物を得た。 ヘキサン中の酢酸エチルで溶離するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより標記化合物(10)を得た。

    2(R)−[(t−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−オキソ−4−(o−アミノ−

    p−t−ブトキシカルボニル−フェニル)ブタノイックアシッド(11):上記ニトロ化合物(10)をパー(Parr)装置中で、50psi H

    2において酢酸中10%Pd/Cで3時間水素添加した。 触媒をセライト(Celite)

    Rで濾別し、酢酸ですすぎ、濾液をエバポレーションして残渣を得て、これをMeO H/エーテルから結晶化して生成物(11)を得た。

    3(R)−[(t−ブトキシカルボニル)アミノ]−8−カルボキシ−2,3,4,5−

    テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンゾアゼピン(12):ジュワーフラスコ中の、0℃における乾DMF(20mL)中の上記(11) (0.71mMol)の撹拌されている溶液に、トリエチルアミン(200mL, 1.42mMol)、NaHCO

    3 (300mg,3.57mMol)、そして最後にジフェニルホスホリルアジド(250mL,1.2mMol)を添加した。 0℃ で24時間撹拌後、反応物を減圧エバポレーションし、酢酸エチル(100mL )中に取り、H

    2 O、次いでブラインで洗浄し、乾燥(MgSO

    4 )し、エバポレーションした。 ヘキサン中の酢酸エチルで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーにより残渣を精製した。 次いで、得られた完全に保護された中間体をCH

    2 C l

    2 (15mL)中の50%トリフルオロ酢酸で室温において45分処理し、減圧エバポレーションし、エーテルで粉砕し、濾過し、減圧乾燥して完全に脱保護された中間体を得た。 これを、DMF中のジ−t−ブチルジカルボナートおよびトリエチルアミンで一晩室温で処理し、減圧エバポレーションし、酢酸エチル中に取り、1N NaHSO

    4 、水、次いでブラインで洗浄し、乾燥(MgSO

    4 ) し、濾過し、エバポレーションした。 ヘキサン中の酢酸エチルで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーにより残渣を精製して標記化合物(12)を得た。

    BHA樹脂への3−t−ブチルオキソカルボニルアミノ−8−カルボキシ−1−

    ベンゾアゼピン−2−オンの結合方法: BHA樹脂上のアミノ基の置換を基準として1.1当量の(2)(WはCO

    2 H )の一部をDMF(10mL/g使用樹脂)中に溶解し、ペプチドシェーカー容器中の樹脂に添加する。 CH

    2 Cl

    2 (5mL/g樹脂)中のジメチルアミノピリジン(1.1当量)を添加し、次いで、CH

    2 Cl

    2 (5mL/g樹脂)中のジイソプロピルカルボジイミドを添加し、反応物を一晩振盪する。 濾過により樹脂を集め、CH

    2 Cl

    2で洗浄する。

    アシル化のための一般的方法: (2)または(4)のBoc基(WはCO−BHA樹脂)を20分間の50% TFA/CH

    2 Cl

    2処理により除去する。 CH

    2 Cl

    2で樹脂を洗浄し、7%DI EA/CH

    2 Cl

    2で数回洗浄することによりアミン塩を中和する。 次いで、適当な酸塩化物(1.2当量、対応カルボン酸と塩化オキサリルとの反応により前以て合成してある)をCH

    2 Cl

    2に添加し、次いでDIEA(1.3当量)を添加し、3時間、あるいは反応完了(カイザー(Kaiser)ニンヒドリン試験による) まで反応を進行させる。 濾過により樹脂を集め、CH

    2 Cl

    2で洗浄する。

    アルキル化のための一般的方法:ベンゾアゼピノン(2)または(3)(WはCO−BHA樹脂)をDMF中N aH(1.3当量)で15分処理し、次いで、適当なアルキル化剤R

    2 CH

    2 E( Eはハロゲン、トリフラート)で室温において1.5時間処理する。 樹脂を50 %イソプロパノール水溶液、DMF、そして最後にCH

    2 Cl

    2で洗浄し、濾過により集める。

    樹脂からの開裂のための一般的方法:完成したアシル化アルキル化アミノベンゾアゼピノン(式(VA))(WはC O−BHA樹脂)を無水液体HF(10mL/g樹脂)で0℃において1時間処理する。 HFをエバポレーションにより除去して遊離アミノベンゾアゼピノン( 式(VA))(WはCONH

    2 )を得る。

    実施例3:コア構造としての3−アミノ−7−カルボキシ−2,3,4,5−テト

    ラヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−2−オンに基づく組み合わせライブラリ

    ーの調製 11ないし15とラベルした化合物の調製のための中間体として、1ないし8 とラベルした以下の化合物を溶液中で調製した。 化合物9および10はBHA樹脂に結合しており、さまざまに誘導体化され、開裂されて化合物11ないし15 を生じる。

    7−カルボメトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン

    −2−オン(2):ヒドラゾイックアシッド(90mL,CH

    2 Cl

    2中1.3M溶液,117mmo l)を6−カルボメトキシ−α−テトラロン1(アルドリッチ(Aldrich),18 .95g,92.79mmol)に添加し、得られた溶液を40℃で撹拌しつつ、 濃H

    2 SO

    4 (26mL,46mmol)を15分かけて滴下した。 酸の層をH

    2 O (800mL)中に注ぎ、得られた沈殿を濾別し、15%CH

    3 CN/ H

    2 Oから再結晶して2(14.56g,72%)を得た。 LRMS(ES),[M +H]m/z=220。

    3,3−ジクロロ−7−カルボメトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1

    −ベンゾアゼピン−2−オン(3):五酸化リン(40.55g,194.7mmol)を、7−カルボメトキシ−2, 3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−2−オン2(14.23 g,64.91mmol)およびキシレン(200mL)の混合物に添加し、15 分かけて90℃まで加熱した。 さらに90℃で35分加熱し、得られた溶液を室温まで冷却し、濾過し、濃縮し、次いで、飽和Na

    2 CO

    3 (200mL,水溶液)を得られた油状物質に添加した。 混合物を1.5時間撹拌後、固体物質を濾過し、EtOH(2回)、次いでエーテル(2回)で洗浄して混合物3(LRMS (ES),[M+H]m/z=288)および少量の1,3,3−トリクロロ−7 −カルボメトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−ベンゾアゼピン−2−オンを得た(13.60g)。

    3−クロロ−7−カルボメトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベ

    ンゾアゼピン−2−オン(4): 10%Pd/C混合物(0.9g)を3,3−ジクロロ−7−カルボメトキシ− 2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−2−オン3および1, 3,3,−トリクロロ−7−カルボメトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1− ベンゾアゼピン−2−オン(9.34g)、NaOAc(5.51g,40.5mm ol)および氷酢酸(25mL)の混合物に添加した。 水素下(バルーン)において、室温で3.5時間撹拌し、次いで、60℃でさらに30分撹拌後、反応混合物を濾過(セライト)し、濃縮した。 得られた物質を飽和NaHSO

    4 (水溶液)とCH

    2 Cl

    2との間に分配した。 有機層を除去し、水層を塩化メチレンで抽出(2回)した。 一緒にした有機抽出物を乾燥(Na

    2 SO

    4 )し、濃縮して4( 3.6g)を得た。 LRMS(ES),[M+H]m/z=254。

    3−アジド−7−カルボメトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベ

    ンゾアゼピン−2−オン(5): DMSO(100mL)中の3−クロロ−7−カルボメトキシ−2,3,4,5 −テトラヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−2−オン4(3.50g,13.8 mmol)およびNaN

    3 (1.08g,16.6mmol)の溶液を室温で22時間撹拌し、次いで、75℃でさらに2時間撹拌した。 得られた溶液を氷水(50 0mL)中に注ぎ、生じた沈殿を濾別し、減圧乾燥して5(3.26g,91%) を得た。

    1 H NMR(250MHz,CDCl

    3 、δ8.09(1H,brs,H− 1),7.93(2H,m,H−6,8),7.10(1H,d,J=6.5Hz,H−9 ),3.93(3H,s,OCH

    3 ),3.88(1H,dd,J=8.0,11.5Hz, H−3),3.01(1H,ddd,J=8.0,13.5,13.5Hz,H−5),2. 82(1H,m,H−5),2.59(1H,m,H−4),2.36(1H,m,H−4 )。

    3−アミノ−7−カルボメトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベ

    ンゾアゼピン−2−オン(6):イソプロパノール(20mL)中のラネーニッケル(15.09g(洗浄前の重量)、H

    2 Oで3回、次いでイソプロパノールで洗浄)をイソプロパノール( 100mL)中の3−アジド−7−カルボメトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−2−オン5の懸濁液に添加した。1.5時間後、反応混合物を濾過(セライト)し、濃縮し、次いで、フラッシュクカラムロマトグラフィー(12%MeOH/CHCl

    3 )により分画して6(1.75g,6 0%)を得た。LRMS(ES),[M+H]m/z=235。

    3−アミノ−7−カルボキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンゾ

    アゼピン−2−オン(7):

    2 O(12mL)中のNaOH(0.44g,11mmol)の溶液を、H

    2 O (100mL)およびMeOH(20mL)中の3−アミノ−7−カルボメトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−2−オン6(1. 72g,7.34mmol)の懸濁液に添加した。5時間後、得られた溶液をHC l(1M,11mL)で中和し、濃縮して7(2.41g,理論的には約33重量%のNaClを含有)を得た。LRMS(ES),[M+H]m/z =221。

    化合物(9): DIEA(1.06mL、6.09mmol)およびBoc

    2 O(0.73g,3. 35mmol)を、DMF(20mL)中の3−アミノ−7−カルボキシ−2, 3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−2−オン7(1.00g, 3.05mmol)の溶液に添加した。 20時間後、溶液を濃縮し、CHCl

    3と1M HClとの間に分配した。 有機層を除去し、水層をCHCl

    3で2回抽出した。 一緒にした有機抽出物を乾燥(Na

    2 SO

    4 )し、濃縮した。 得られたN− t−ブトキシカルボニル保護された化合物8(LRMS(ES),[M+H]m /z=321)をMeOH(20mL)に溶解し、20%w/w CsHCO

    3 / H

    2 O溶液を添加してpH7とした。 得られたセシウム塩を濃縮し、D MFに溶解し、再濃縮し(2回)、次いで、DMF(15mL)に溶解し、メリフィールド(Merrifield)樹脂(2.77mmol,1%架橋、1mmol/g置換)に添加した。 混合物を50℃の浴中で20時間回転させ、次いで、濾過し、 DMF、次いでMeOHで洗浄し、減圧乾燥して置換樹脂9(3.35g)を得た。 次いで、樹脂をキャップした:20% w/wCsHCO

    3 /H

    2 O溶液をH OAc(0.34mL,6mmol)およびMeOH(15mL)の溶液に添加してpH7とした。 得られた溶液を濃縮し、塩をDMFに溶解し、濃縮(2回)し、DMF(30mL)に溶解し、置換樹脂に添加した。 混合物を50℃の浴中で21時間回転させ、次いで、濾過し、DMF、50%ジオキサン/H

    2 O、DM F、50%ジオキサン/H

    2 O、次いでCH

    2 Cl

    2 (3回)で洗浄し、高真空下で乾燥した。 元素分析は、0.91%Clを示し、そこで、キャッピング手順を繰り返したが、CsOAc30mmolまでスケールアップした。 次いで、元素分析は0%Clを示し、N分析は0.53mmolの樹脂置換を示した。

    化合物(11): Ar下のTHF(10mL)中の4−ベンジル−2−オキサゾリジノン(34 0mg,1.92mmol)の溶液を−78℃まで冷却し、ヘキサン中のn−Bu Li(0.64mL,ヘキサン中2.5M溶液)を添加した。 15分後、やはり− 78℃の浴中にある樹脂(302mg,0.160mmol)に溶液をカニューレを通して移した。 得られた混合物を1.5時間撹拌し、BnBr(0.29mL, 2.4mmol)、次いで、DMF(5mL)を添加し、混合物を冷却浴から除去し、室温で19時間撹拌した。 溶媒を除去し、固体をTHF、50%THF/ H

    2 O(2回)、THF、次いでMeOH(2回)で洗浄して10を得た。 50 %ヒドラジン/MeOHの無水溶液(6.0mL)を樹脂10(375mg,0. 199mmol)に添加した。 70時間撹拌後、反応混合物を濾過し、さらに樹脂をMeOH(2回)、50%MeOH/CH

    2 Cl

    2 (2回)、次いでCH

    2 C l

    2 (2回)で抽出し、一緒にした抽出物を濃縮して11(65mg,96%)を得た。 LRMS(ES)[M+H]m/z=425。

    化合物(12): 50%TFA/CH

    2 Cl

    2溶液(過剰)を樹脂に添加し、得られた溶液を30 分撹拌した。 溶液を除去し、樹脂をCH

    2 Cl

    2 (3回)、7%DIEA/CH

    2

    Cl

    2 (3回)、次いでCH

    2 Cl

    2 (3回)で洗浄した。 イソ吉草酸(32μL, 0.30mmol)、NMM(80μL,0.79mmol)、HOBT(40mg ,0.30mmol)およびHBTU(112mg,0.30mmol)を、THF 83mL)中の上記樹脂のスラリーに添加した。 24時間後、溶媒を濾過により除去し、樹脂をDMF(2回)、次いでCH

    2 Cl

    2 (3回)で洗浄した。 樹脂はカイザー(Kaiser)陰性であった。 臭化ベンジルで樹脂をアルキル化し、化合物11に関して概説した方法に従いヒドラジンで樹脂から開裂させて12(32m g,79%)を得た。 LRMS(ES)[M+H]m/z=409。

    化合物(13):樹脂9(100mg,0.053mmol)を塩化3,5−ジメトキシベンジルでアルキル化し、化合物11に関して概説した方法に従いヒドラジンでその分子を樹脂から除去して13(21mg,82%)を得た。 LRMS(ES),[M +H]m/z=485。

    化合物(14): MeOH/10(96mg,0.051mmol)の−20℃のスラリーにアンモニアを20分バブリングした。 反応容器を密閉し、100℃で72時間加熱し、次いで、室温まで冷却し、濾過し、次いで、濾液を濃縮して14を得た。 LRMS(ES),[M+H]m/z=410。

    化合物(15):樹脂9(138mg,0.0731mmol)を、TFAを入れた(樹脂の下のレベルまで)容器中の焼結ガラス漏斗中に置き、容器を密封した。 24時間後、 漏斗を反応容器から取り、高真空下に24時間置いた。 次いで、樹脂をMeOH (2回)、50%MeOH/CH

    2 Cl

    2 (2回)、CH

    2 Cl

    2 (2回)、次いでMeOH(2回)で抽出して15(8mg,35%)を得た。 LRMS(ES) ,[M+H]m/z=311。

    生物学的アッセイ: (I)代表的な結合アッセイは以下のごとし:当業者に知られているかまたは明らかな他の結合アッセイまたは機能アッセイを同様に行ってもよい。 適当な標的受容体を含む組織をホモジナイズし、チーズ布で濾過し、1500xgで10 分遠心分離する。 上清をデカンテーションし、適当なインキュベーションバッファー(例えば、12.5mM MgCl

    2および1.5mM EDTAを含有する75mM Tris・HCl,pH7.4)にペレットを再懸濁する。 全体積を5 00リットルとして、100gの蛋白と等価な膜を50pmolの放射性標識受容体および適当量の試験ライブラリー混合物とともに37℃で1時間インキュべーションする。 5mLのコールドインキュベーションバッファーの添加により希釈することにより結合反応を調べ、ワットマン(Whatman)GF/C濾紙上での濾過により結合トレーサーを分離する。 濾紙をコールドバッファーで数回洗浄し、次いで、カウントして結合リガンド量を決定する。 特異的結合を、高濃度の未標識受容体リガンドにより完了されうる放射性標識受容体リガンド結合の部分と定義する。 ライブラリー試験混合物中の競争リガンドの存在は、該ライブラリー試験混合物の存在下での放射性標識受容体リガンドの特異的結合の減少により明らかにされる。 (II)本発明により調製された芳香族炭素環の試験に有効で極めて有用であるさらなるアッセイは、ラーナー(Lerner)ら,プロシーディングス・オブ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシズ・ユーエスエイ(Proc.Natl.Acad.Sci .USA.)第91巻(5),1614〜1618頁(1994年)に開示されており、参照によりそれを本明細書に記載されているものと見なす。 上の記載は、好ましい具体例を含む本発明を十分に開示する。 本明細書に特別に開示された具体例の修飾および改良は以下の請求の範囲の範囲内である。 当業者は、さらなる苦労をせずに、上の記載を用いて本発明を最大限に用いることができると確信する。 それゆえ、いずれの実施例も単に説明的なものであって、本発明の範囲を何ら限定しない。 排他的な権利または特権が請求されている本発明の具体例は以下のように定義される。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 6識別記号 庁内整理番号 FI C07F 7/08 9450−4H C07F 7/08 J 7/10 9450−4H 7/10 J 9450−4H N 9450−4H U C08F 12/08 MJT 7446−4J C08F 12/08 MJT C08G 65/48 NQU 8619−4J C08G 65/48 NQU 85/00 NVA 8619−4J 85/00 NVA G01N 33/53 0276−2J G01N 33/53 G 33/566 0276−2J 33/566 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),JP,US (72)発明者 エリオット,ジョン アメリカ合衆国ペンシルベニア州19087、 ウェイン、オールド・イーグル・スクー ル・ロード723番(72)発明者 ムーア、マイケル アメリカ合衆国ペンシルベニア州19063、 メディア、サウス・ジャクソン・ストリー ト417番(72)発明者 ウェインストック,ジョセフ アメリカ合衆国ペンシルベニア州19460、 フェニックスビル、パサウス・ロード1234 番

    QQ群二维码
    意见反馈