Reverse-turn mimetics and methods relating to it

申请号 JP2001505919 申请日 2000-06-20 公开(公告)号 JP2003503352A 公开(公告)日 2003-01-28
申请人 モレキュメティックス リミテッド; 发明人 マイケル カーン,; ファ−オーク キム,; マーシン スタシアック,; 政尚 江口;
摘要 (57)【要約】 生物 学的に活性なペプチドおよびタンパク質の逆領域の二次構造を模倣する立体配置的に束縛された化合物が、開示される。 このような逆ターン模倣物は、細胞接着指示性疾患(例えば、多発性硬化症、アテローム性動脈硬化症、ぜん息および 炎症 性腸疾患)の処置における有用性を有する。 本発明はまた、薬学的に受容可能なキャリアまたは希釈剤と組み合わされた、治療有効量の化合物含む組成物を、それを必要とする温血動物に投与する工程を包含する細胞接着媒介性疾患を処置するための方法を提供する。
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 【請求項1】 細胞接着媒介性疾患を処置するための方法であって、該方法は、薬学的に受容可能なキャリアまたは希釈剤と組み合わされた、治療有効量の以下の構造: 【化1】 を有する化合物を含む組成物を、それを必要とする温血動物に投与する工程を包含する ここで、Yは、−CH(R 5 )−A−N(R 1 )−、−A−N(R 1 )−CH(
    ' )−、−A−(R 1 )−C(=O)−、−A−C(=O)−N(R 1 )−、−
    A−CH(R 1 )−O−および−A−CH(R 1 )−N(R ' )−から選択され; Aは、−(CHR') n −であり、ここでn=0、1または2であり; Bは、−(CHR'') m −であり、ここでm=1、2または3であり; R'、R''、R 2 、R 3およびR 5は、同じかまたは異なり、そしてアミノ酸側鎖部分またはその誘導体、リンカーおよび固体支持体から、独立して選択され;そして R 1およびR 4は、該化合物の残基を示し、そして ここで縮合された二環式環上の任意の2つの隣接するCH基または隣接するN
    H基およびCH基は、必要に応じて二重結合を形成し得る、方法。 【請求項2】 請求項1に記載の方法であって、ここでYは、−CH(R 5
    )−A−N(R 1 )−であり、そして前記化合物は、以下の構造を有し: 【化2】 ここでA、BおよびR 1 〜R 5は、請求項1に列挙されるとおりである、方法。 【請求項3】 請求項2に記載の方法であって、ここでAは、−(CH 2n −であり、Bは−(CH 2m −であり、そして前記化合物は、以下の構造を有し: 【化3】 ここでn、mおよびR 1 〜R 5は、請求項1に列挙されるとおりである、方法。 【請求項4】 請求項3に記載の方法であって、ここでnは0であり、mは1であり、そして前記化合物は、以下の構造を有し: 【化4】 ここでR 1 〜R 5は、請求項1に列挙されるとおりである、方法。 【請求項5】 請求項1に記載の方法であって、ここでYは、−A−N(R 1 )−CH(R')−、そして前記化合物は、以下の構造を有し: 【化5】 ここでA、B、R'およびR 1 〜R 4は、請求項1に列挙されるとおりである、
    方法。 【請求項6】 請求項5に記載の方法であって、前記縮合された二環式環上の2つの隣接するCH基が、二重結合を形成し、そして前記化合物は、以下の構造を有し: 【化6】 ここで、A、B、R'およびR 1 〜R 4は、請求項1に列挙されるとおりである、方法。 【請求項7】 請求項6に記載の方法であって、ここでAは、−(CH 2n −であり、Bは−(CH 2m −であり、−R'は、水素であり、そして前記化合物は、以下の構造を有し: 【化7】 ここでn、mおよびR 1 〜R 4は、請求項1に列挙されるとおりである、方法。 【請求項8】 請求項1に記載の方法であって、ここでYは、−A−N(R 1 )−C(=O)−であり、そして前記化合物は、以下の構造を有し: 【化8】 ここで、A、BおよびR 1 〜R 4は、請求項1に列挙されるとおりである、方法。 【請求項9】 請求項8に記載の方法であって、ここでAは−(CH 2n
    であり、Bは−(CH 2m −であり、そして前記化合物は、以下の構造を有し: 【化9】 ここでn、mおよびR 1 〜R 4は、請求項1に列挙されるとおりである、方法。 【請求項10】 請求項1に記載の方法であって、ここでYは−A−C(=
    O)−N(R 1 )−であり、そして前記化合物は以下の構造を有し: 【化10】 ここでA、BおよびR 1 〜R 4は、請求項1に列挙されるとおりである、方法。 【請求項11】 請求項10に記載の方法であって、ここでAは−(CH 2
    n −であり、Bは−(CH 2m −であり、そして前記化合物は以下の構造を有し: 【化11】 ここでn、mおよびR 1 〜R 4は、請求項1に列挙されるとおりである、方法。 【請求項12】 請求項1に記載の方法であって、ここでYは−A−CH(
    1 )−O−であり、そして前記化合物は以下の構造を有し: 【化12】 ここでA、BおよびR 1 〜R 4は、請求項1に列挙されるとおりである、方法。 【請求項13】 請求項12に記載の方法であって、ここでAは−(CH 2
    n −であり、Bは−(CH 2m −であり、そして前記化合物は以下の構造を有し: 【化13】 ここでn、mおよびR 1 〜R 4は、請求項1に列挙されるとおりである、方法。 【請求項14】 請求項1に記載の方法であって、ここでYは−A−CH(
    1 )−N(R')−であり、そして前記化合物は以下の構造を有し: 【化14】 ここでA、B、R'およびR 1 〜R 4は、請求項1に列挙されるとおりである、
    方法。 【請求項15】 請求項14に記載の方法であって、ここで前記縮合された二環式環上の2つの隣接するNH基およびCH基は二重結合を形成し、そして前記化合物は以下の構造を有し: 【化15】 ここで、A、BおよびR 1 〜R 4は、請求項1に列挙されるとおりである、方法。 【請求項16】 請求項15に記載の方法であって、ここでAは−(CH 2
    n −であり、Bは−(CH 2m −であり、そして前記化合物は以下の構造を有し: 【化16】 ここでn、mおよびR 1 〜R 4は、請求項1に列挙されるとおりである、方法。 【請求項17】 前記化合物が、α 4 β 1インテグリンまたはα 4 β 7インテグリンの化合物である、請求項1に記載の方法。 【請求項18】 請求項1に記載の方法であって、細胞接着指示性疾患が、
    慢性関節リウマチ、アルツハイマー病、AIDS痴呆、ARDS、ぜん息、アレルギー、炎症性腸疾患、CNS炎症、アトピー性皮膚炎、脳炎、多発性硬化症、
    髄膜炎、腎炎、I型糖尿病、アテローム性動脈硬化症、心筋虚血、再狭窄、発作、腫瘍転移、網膜炎または乾癬である、方法。 【請求項19】 前記細胞接着指示性疾患が、アテローム性動脈硬化症、ぜん息、炎症性腸疾患、多発性硬化症である、請求項18に記載の方法。 【請求項20】 前記細胞指示性疾患が、アテローム性動脈硬化症である、
    請求項18に記載の方法。 【請求項21】 前記細胞指示性疾患が、ぜん息である、請求項18に記載の方法。 【請求項22】 前記細胞指示性疾患が、炎症性腸疾患である、請求項18
    に記載の方法。 【請求項23】 前記疾患が、多発性硬化症である、請求項18に記載の方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 (技術分野) 本発明は、逆ターン模倣物(reverse−turn mimetic)(
    細胞接着媒介性疾患のインヒビターを含む)、ならびに逆ターン模倣物の化学ライブラリーに一般的に関連する。 【0002】 (発明の背景) 細胞接着は、生物の生存度に重要である。 接着は、多細胞性組織を一緒に保持し、そして胚の発生を配向する。 それは創傷治癒、感染の根絶および血液の凝集において、重要な役割を果たす。 インテグリンは、すべてのこれらの機能に親密に関与する細胞表面タンパク質のファミリーである。 これらは、赤血球を除くほとんどすべての型のヒト細胞において見出された。 インテグリン機能における異常は、炎症性疾患、心臓発作、発作および癌を含む種々の障害に寄与する。 【0003】 インテグリンは、互いに非共有結合したαサブユニットおよびβサブユニットのヘテロダイマーからなる。 これらの細胞表面レセプターは、細胞膜から細胞質まで及ぶ。 少なくとも15の異なるαサブユニットおよび9の異なるβサブユニットは、公知である。 しかし、ほとんどのαタンパク質は、1つのβにのみ結合するので、約21の公知のインテグリンレセプターが存在する。 細胞表面において、2つのサブユニットの頭は、互いに接触し、細胞外タンパク質リガンドのための結合表面を形成し、他の細胞または細胞外マトリックスへの付着を可能にする。 これらのレセプターの親和性は、細胞の外側または細胞内のシグナルによって調節され得る。 例えば、白血球の損傷または感染の部位への漸増は、一連の接着性相互作用に関する。 内皮および白血球セレクチンと炭化物との間の弱い相互作用は、血管壁に沿った白血球の一過性の接着および回転を媒介する。 感染の部位によって放出される種々のケモキネシスおよび他のトリガー因子は、シグナルとして作用し、静止性状態から高親和性状態にインテグリンを活性化する。 次いで、これらの活性化されたインテグリンは、内皮細胞の表面上のそれらの同族のリガンドに結合し、強な接着および白血球の平板化を生じる。 続いて、白血球は、内皮からその下の組織に移動する。 【0004】 インテグリンα 4 β 1は、血管細胞接着分子−1(VCAM−1)、あるいはI
    II型連結セグメント(IIICS)を含むフィブロネクチンのスプライス改変体のいずれかとの、主に結合を介して、細胞接着を媒介する。 炎症に関与する種々の細胞は、α 4 β 1を発現する(リンパ球、単球、好塩基球および好酸球を含むが、好中球を含まない)。 α 4サブユニットに対するモノクローナル抗体は、α 4を含むインテグリンを、慢性関節リウマチ(Barbadilloら、Spri
    nger Semin Immunopathol 16:427−36,19
    95;Issekutsら、Immunology 88:569−76、19
    96)、急性大腸炎(Podolskyら、J Clin Invest 92
    :372−80、1993)、多発性硬化症(Yednockら、Nature
    356:63−6、1992)、ぜん息(Abrahamら、J.Clin.
    Invest. 93:776−87,1994;米国特許第5,871,734
    号)および糖尿病(Tsukamotoら、Cell Immunol 165
    :193−201、1995)の動物モデルにおける潜在的な治療標的として確証するために使用されている。 より最近は、低分子量のペプチジル誘導体は、α 4 β 1の競合的なインヒビターとして産生され、そいてヒツジにおけるアレルギー気道応答を阻害することが示された(Linら、J Med Chem 42:
    920−34、1999)。 【0005】 α 4 β 1への結合に関与するIIICSにおける重要な配列は、25残基のペプチドCS1であることが示され、そしてこの配列内で、最小に認識されるモチーフは、トリペプチド(LDV)である。 類似の配列(IDS)は、VCAM−1
    のα 4 β 1への結合をに関与していた。 VCAM−1のN末端の2つのドメインのフラグメントのX線結晶構造は、IDS配列が、2つのβ鎖を連結する露出するループの一部であることを示す(Jonesら、Nature 373:539
    −44,1995;Wangら、Proc Natl Acad Sci US
    A92:571−8、1995)。 逆コンフォメーションを採用する環状ペプチドおよびその誘導体は、α 4 β 1へのVCAM−1の結合のインヒビターであることが示された(WO 96/00581;WO96/06108;Doyleら、Int J Pept Protein Res47:42736−1996
    )。 さらに、多くの強力かつ選択性(α 5 β 1に対する)環状ペプチドベースのインヒビターが発見された(Jacksonら、J Med Chem 40:3
    359−68、1997)。 いくつかの非ペプチジルβターン模倣物はまた、低μMの範囲のIC 50 sで、α 4 β 1を結合することが報告された(Sourers
    ら、Bioorg Med Chem Lett 8:2297−302、19
    98)。 多くのフェニルアラニンおよびチロシン誘導体はまた、α 4 β 1のインヒビターして開示された(WO 99/06390;WO 99/06431;W
    O 99/06433;WO 99/06434;WO 99/06435;W
    O 99/06436;WO 99/06437;WO 98/54207;W
    O 99/10312;WO 99/10313;WO 98/53814;W
    O 98/53817;WO 98/58902)。 しかし、強力かつ経口的に利用可能な低分子インヒビターは開示されていない。 【0006】 関連したインテグリン(α 4 β 7 )は、リンパ球の表面上で発現され、そしてV
    CAM−1、フィブロネクチンおよび粘膜のアドレシン(adressin)細胞接着分子1(MAdCAM−1)に結合する。 インテグリンα 4 β 7およびMA
    dCAMは、血液、腸およびリンパ組織の間でのリンパ球の部分集合の再循環を媒介する。 VCAM−1およびフィブロネクチンCS−1と同様に、MAdCA
    M−1のCDループ上に存在するトリペプチド配列(LDT)が存在する。 MA
    dCAM−1は、α 4 β 7による認識のために重要である。 X線結晶構造は、この配列はまた、ターン構造の一部であることを示す(Tanら、Structur
    e 6:793−801、1998)。 最近の研究は、α 4 β 7は、疾患(例えば、ぜん息(Lobbら、Ann NY Acad Sci 796:113−2
    3、1996)、炎症性腸疾患(Fongら、Immunol Res 16:
    299−311、1997)および糖尿病(Yangら、Diabetes 4
    6:1542−7、1997))において役割を果たすことを示した。 さらに、
    α 4インテグリンは、癌(例えば、頚部および前立腺)において下方制御されるようであるが、転移性の黒色腫においては上方制御されるようである(Sand
    ersら、Cancer Invest 16:329−44、1998)。 このことは、α 4 β 1およびα 4 β 7のインヒビターが、抗癌剤として有用であることを示す。 【0007】 逆ターンは、タンパク質の二次構造の3つのクラスの1つを含み、そして互いに固定された空間的な関係での、3(γターン)、4(βターン)、またはそれ以上(ループ)のアミノ酸側鎖を示す。 ターンは、分子認識において重要であることが示され(Roseら、Advances in Protein Che
    mistry 37:1−109、1985)、そしてそれらの低分子模倣物についての研究の拡大する分野を生じた(例えば、Hanessianら、Tet
    rahedron 53:12789−12854、1997)。 多くの模倣物は、外部ターン模倣物(生理学的に関連する側鎖のすべてを示し得ない(例えば、Freidingerら、Science 210:656−8、1980)
    )または小さく、立体配置的に可動な環状ペプチド誘導体(例えば、Viles
    ら、Eur J Biochem 242:352−62、1996)のいずれかである。 しかし、非ペプチド化合物が開発され、それらは、生物学的に活性なタンパク質またはペプチドにおいて見出される逆ターンの二次構造を非常に模倣する。 例えば、Kahnの米国特許第5,475,085号、同第5,670,
    155号、および同第5,672,681号およびKahnの刊行されたPCT
    WO94/03494のすべては、逆ターンの3次元構造を模倣する立体配置的に抑制された非ペプチド化合物を開示する。 より最近に刊行されたKahnのPCT WO97/15577およびKahnらのPCT WO98/4916
    8は、さらに高度に抑制された二環式複素環を、逆ターン模倣物として開示した。 それにもかかわらず、1種の鋳型であらゆる型のターンを模倣することができないので、さらなる逆ターン鋳型およびそれらの使用方法についての必要性が、
    当該分野には存在する。 【0008】 有意な伸展が、立体構造的に抑制された逆ターン模倣物の合成および同定においてなされたが、ペプチドの二次構造を模倣する低分子についての必要性が当該分野にまだ存在する。 さらに、このような模倣物のライブラリーの合成および生理活性ライブラリーメンバーを同定するための生物学的標的に対するライブラリーメンバーをスクリーニングするための技術の必要性が、当該分野でさらに存在する。 さらに、炎症性疾患および心臓血管疾患ならびにいくつかの癌の処置に使用するための、経口的に利用可能なインテグリンのインヒビターの必要性が当該分野で存在する。 特に、慢性関節リウマチ、ぜん息、糖尿病、および炎症性腸疾患の処置に使用するためのα 4 β 1およびα 4 β 7のインヒビターの必要性が存在する。 本発明は、これらの必要性を満たし、かつさらに関連する利点を提供する。 【0009】 (発明の要旨) 簡単には、本発明は、立体構造的に抑制された化合物に関し、それらの化合物は、生物学的に活性なペプチドおよびタンパク質の逆ターン領域の二次構造を模倣する。 本発明はまた、このような化合物を含むライブラリーならびにその合成およびクリーニングを開示する。 さらに、本発明は、細胞接着媒介性疾患の処置のための逆ターン模倣物の使用を開示する。 【0010】 本発明の化合物は、以下の一般構造(I)を有する: 【0011】 【化17】

    ここで、Yは、−CH(R

    5 )−A−N(R

    1 )−、−A−N(R

    1 )−CH(R


    ')−、−A−N(R

    1 )−C(=O)−、−A−C(=O)−N(R

    1 )−、−


    A−CH(R

    1 )−O−、および−A−CH(R

    1 )−N(R')−であり;Aは、−(CHR')

    n −であり;Bは、−(CHR'')

    m −であり;n=0、1または2であり;m=1、2または3であり;そして二環式環上の任意の2つの隣接するCH基または隣接するNH基およびCH基は、必要に応じて二重結合を形成し;そしてここでR'、R''、R

    1 、R

    2 、R

    3 、R

    4およびR

    5は、以下に詳細に記載されるとおりである。 【0012】 実施形態において、Yは−CH(R

    5 )−A−N(R

    1 )−であり、本発明の化合物は以下の構造(I')を有し: 【0013】 【化18】 ここでAおよびBは上記の定義どおりであり、そしてR

    1 、R

    2 、R

    3 、R

    4およびR

    5は、以下の詳細な説明で定義されるとおりである。 【0014】 実施形態において、Yは−A−N(R

    1 )−CH(R')−であり、本発明の化合物は以下の構造(I'')を有し: 【0015】 【化19】 ここでAおよびBは上記の定義どおりであり、そしてR'、R

    1 、R

    2 、R

    3およびR

    4は、以下の詳細な説明で定義されるとおりである。 【0016】 実施形態において、Yは−A−N(R

    1 )−C(=O)−であり、本発明の化合物は以下の構造(I''')を有し: 【0017】 【化20】 ここでAおよびBは上記の定義どおりであり、そしてR

    1 、R

    2 、R

    3およびR

    4は、以下の詳細な説明で定義されるとおりである。 【0018】 実施形態において、Yは−A−C(=O)−N(R

    1 )−であり、本発明の化合物は以下の構造(I'''')を有し: 【0019】 【化21】 ここでAおよびBは上記の定義どおりであり、そしてR

    1 、R

    2 、R

    3およびR

    4は、以下の詳細な説明で定義されるとおりである。 【0020】 実施形態において、Yは−A−CH(R

    1 )−O−であり、本発明の化合物は以下の構造(I''''')を有し: 【0021】 【化22】 ここでAおよびBは上記の定義どおりであり、そしてR

    1 、R

    2 、R

    3およびR

    4は、以下の詳細な説明で定義されるとおりである。 【0022】 実施形態において、Yは−A−CH(R

    1 )−N(R')−であり、本発明の化合物は以下の構造(I'''''')を有し: 【0023】 【化23】 ここでAおよびBは上記の定義どおりであり、そしてR'、R

    1 、R

    2 、R

    3およびR

    4は、以下の詳細な説明で定義されるとおりである。 【0024】 本発明はまた、上記の構造(I)の化合物を含むライブラリーならびにこのようなライブラリーを合成するための方法および生物学的に活性な化合物を同定するためのこのようなライブラリーのスクリーニングに関する。 本発明の化合物を用いて、細胞接着媒介性疾患を処置するために使用する方法を記載する。 薬学的に受容可能なキャリアまたは希釈剤と組合わせた本発明の化合物を含む組成物をまた開示する。 【0025】 本発明のこれらの局面および他の局面は、添付の図面および以下の詳細な記載を参照すると明白である。 この目的のために、より詳細な特定の手順、化合物および/または組成物を記載する種々の参考を本明細書中に示し、これらを、その全体が参考として援用される。 【0026】 (本発明の詳細な説明) 本発明は、逆ターン(riverse−turn)および逆ターン模倣物を含む化学ライブラリに関する。 本発明の逆ターン模倣物は、生物学的試薬として有用であり、これには、診断剤、予防剤および/または治療剤としての使用が挙げられるが、これに限定されない。 本発明の逆ターン模倣物ライブラリは、このような生物学的試薬の同定に使用される。 本発明の実施において、このライブラリは、10〜100〜1000(またこれより多く)の別個の逆ターン模倣物(これはまた、本明細書において「模倣物」と呼ばれる)を含み得る。 【0027】 本発明の1局面において、以下の構造(I): 【0028】 【化24】 を有する、逆ターン模倣物が開示される。 ここで、Yは、−CH(R

    5 )−A−


    N(R

    1 )−、−A−N(R

    1 )−CH(R')−、−A−N(R

    1 )−C(=O


    )−、−A−C(=O)−N(R

    1 )−、−A−CH(R

    1 )−O−および−A−


    CH(R

    1 )−N(R')−であり;Aは、−(CHR')

    n −であり;Bは、−


    (CHR”)

    m −であり;n=0,1または2であり;m=1,2または3であり;そして二環式環上の任意の2個の隣接するCH基または隣接するNH基およびCH基は、必要に応じて2重結合を形成し得、;そしてここで、R'、R”、


    1 、R

    2 、R

    3 、R

    4およびR

    5は、以下に規定される通りである。 【0029】 上記の構造(I')〜(I”””)において、縮合した二環式環上の炭素原子への種々のR基の結合のための実線表示は、これらのR基が紙面の上側または下側のいずれかに存在し得ることを示す。本発明の逆ターン模倣物は、天然に存在するアミノ酸(すなわち、「L−アミノ酸」)の逆ターンを模倣することを意図し、このR基は、構造(I)において、紙面の下側に一般に存在する: 【0030】 【化25】 しかし、本発明の逆ターン模倣物が、1個以上のDアミノ酸を含む逆ターンを模倣することを意図する場合に、対応するR基(単数または複数)は、構造(I)


    において、紙面の上側に存在する: 【0031】 【化26】 1実施形態において、R

    1およびR

    4は、同じまたは異なり、そして化合物の残基を示し、そしてR'、R”、R

    2 、R

    3 、およびR

    5は、同じまたは異なり、そして独立してアミノ酸側鎖部分またはその誘導体から選択される。R'およびR


    ”に関して、存在する場合のR'およびR”の各々は、独立してアミノ酸側鎖部分またはその誘導体から選択される。 例えば、m=2である場合、Bは、−CH


    R”CHR”−部分である。 この場合において、存在する場合の両方のR”は、


    独立して選択され、そして同じであっても異なっていてもよい。 従って、存在する場合の第1のR”が、水素であり、存在する場合の第2のR”がメチルである場合、Bは、構造−CH

    2 CH(CH

    3 )−を有する。 【0032】 本明細書において使用される場合、用語「化合物の残基」は、R1および/またはR

    4位のいずれかにおいて、逆ターン模倣物に共有結合する、任意の部分、


    試薬、化合物、支持体、分子、リンカー、アミノ酸、ペプチドまたはタンパク質を意味する。 この用語はまた、アミノ酸側鎖部分およびその誘導体を含む。 【0033】 本明細書において使用される場合、用語「アミノ酸側鎖部分」は、表1に示される天然に存在するアミノ酸側鎖部分を含む天然に存在するタンパク質(これらに限定されない)中に存在する、任意のアミノ酸側鎖部分を示す。 本発明の他の天然に存在するアミノ酸側鎖部分は、3,5−ジブロモチロシン、3,5−ジヨードチロシン、ヒドロキシリジン、γ−カルボキシグルタメート、ホスホチロシンおよびホスホセリンの側鎖部分が挙げられるが、これらに限定されない。 さらに、グリコシル化アミノ酸側鎖はまた、本発明の実施において使用され得、これには、グルコシル化トレオニン、セリンおよびアスパラギンが挙げられるが、これらに限定されない。 【0034】 【表1】 天然に存在するアミノ酸側鎖部分に加えて、本発明のアミノ酸側鎖部分はまた、それれの種々の誘導体を含む。 本明細書中で使用される場合、アミノ酸側鎖部分の「誘導体」は、天然に存在するアミノ酸側鎖部分に対する修飾物および/または改変物を含む。 例えば、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシンおよびフェニルアラニンのアミノ酸側鎖部分は、一般に、低級鎖アルキル、低級鎖アリール、または低級鎖アラルキル部分として分類され得る。 アミノ酸側鎖部分の誘導体は、他の直鎖または分枝鎖、環式または非環式、置換または非置換、飽和または不飽和の低級鎖アルキル、低級鎖アリールまたは低級鎖アラルキル部分を含む。 【0035】 本明細書において使用される場合、「低級鎖アルキル部分」は、1〜12個の炭素原子を含み、「低級鎖アリール部分」は、6〜12個の炭素原子を含み、そして「低級鎖アラルキル部分」は、7〜12個の炭素原子を含む。 従って、1実施形態において、アミノ酸側鎖誘導体は、C

    1〜12アルキル、C

    6〜12アリール、


    およびC

    7〜12アラルキルから選択され、そしてより好ましくい実施形態において、C

    1〜7アルキル、C

    6〜10アリール、およびC

    7〜11アラルキルから選択される。 【0036】 本発明のアミノ側鎖誘導体は、さらに、低級鎖アルキル、低級鎖アリールおよび低級鎖アラルキル部分の置換された誘導体をさらに含み、ここで、この置換基は、以下の1以上の化学部分から選択される(これらに限定されない):−OH


    、−OR、−COOH、−COOR、−CONH

    2 、−NH

    2 、−NHR、−NR


    R、−SH、−SR、−SO

    2 R、−SO

    2 H、−SORおよびハロゲン(F、C


    l、BrおよびIを含む)。 ここで、存在する場合のRの各々は、直鎖または分枝鎖、環式または非環式、置換または非置換、飽和または不飽和の低級鎖アルキル、低級鎖アリールまたは低級鎖アラルキル部分から独立して選択される。 さらに、本発明の環式の低級鎖アルキル、低級鎖アリールおよび低級鎖アラルキル部分としては、ナフタレン、ならびに複素環式化合物(例えば、チオフェン、ピロール、フラン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピラゾール、3−ピロリン、ピロリジン、ピリジン、ピリミジン、プリン、キノリン、イソキノリンおよびカルバゾール)が挙げられる。 アミノ酸側鎖誘導体は、低級鎖アルキルおよび低級鎖アラルキル部分のアルキル部分のヘテロアルキル誘導体をさらに含み、これには、アルキルおよびアラルキルホスホネートならびに生理食塩水が挙げられる(これに限定されない)。 【0037】 代表的なR

    1およびR

    4部分としては、特別に、−OH、−OR、−COR、−


    COOR、−CONH

    2 、−CONR、−CONRR、−NH

    2 、−NHR、−N


    RR,−SO

    2 Rおよび−COSRが挙げられる(これらに限定されない)。 ここで、存在する場合のRの各々は、上に定義される通りである。 【0038】 さらなる実施形態において、アミノ酸側鎖部分またはその誘導体(あるいはR

    1およびR

    4の場合ではこの化合物の残基)であることに加えて、R

    1 、R

    2 、R

    3


    、R

    4またはR

    5は、この化合物の、別の部分または化合物への連結を容易にするリンカーであり得る。 例えば、本発明の化合物は、診断またはスクリーニングアッセイにおいて使用するために、1個以上の公知の化合物(例えば、ビオチン)


    に連結され得る。 さらに、R

    1 、R

    2 、R

    3 、R

    4またはR

    5は、化合物を固体支持体(例えば、固相ペプチド合成において使用される支持体)に連結するリンカーであり得るか、あるいはその支持体であり得る。 この実施形態において、別の部分または化合物、あるいは固体支持体への連結は、R

    1またはR

    4部分において好ましく、より好ましくは、R

    4部分である。 【0039】 Yが、−CH(R

    5 )−A−N(R

    1 )−である実施形態において、この逆ターン模倣物は、以下の構造(I'): 【0040】 【化27】 を有する。 ここで、A、B、R

    1 、R

    2 、R

    3 、R

    4およびR

    5は、上に定義される通りである。 好ましい実施形態において、R

    1およびR

    4は、この化合物の残基を示し、そしてR

    2 、R

    3およびR

    5は、アミノ酸側鎖部分から独立して選択される。 【0041】 構造(I')のさらに特定の実施形態において、Aは、−(CH

    2

    n −であり、Bは、−(CH

    2

    m −であり、そしてこの逆ターン模倣物は、以下の構造(I


    a'): 【0042】 【化28】 を有する。 ここで、n、m、R

    1 、R

    2 、R

    3 、R

    4およびR

    5は、上に定義される通りである。 好ましい実施形態において、R

    1およびR

    4は、この化合物の残基を示し、そしてR

    2 、R

    3およびR

    5は、アミノ酸側鎖部分から独立して選択される。 【0043】 構造(I')のなおさらに特定の実施形態において、Aは、−(CH

    2

    n −、


    であり、Bは、−(CH

    2

    m −であり、nは0であり、mは1であり、そしてこの逆ターン模倣物は、以下の構造(Ib'): 【0044】 【化29】 を有する。 ここで、R

    1 、R

    2 、R

    3 、R

    4およびR

    5は、上に定義される通りである。 好ましい実施形態において、R

    1およびR

    4は、この化合物の残基を示し、そしてR

    2 、R

    3およびR

    5は、アミノ酸側鎖部分から独立して選択される。 別の好ましい実施形態において、R

    1は、ROC(O)−、RSO

    2 −およびRNHC(


    O)−から選択され、ここで、Rは、上に定義される通りである。 より好ましい実施形態において、R

    1は、ROC(O)−、RSO

    2 −およびRNHC(O)−


    から選択され、そしてRは、置換または非置換の低級鎖アリールおよび低級鎖アラルキル部分から選択される。 別の特定の実施形態において、R

    2およびR

    5は、


    低級鎖アルキル部分から独立して選択され、COOHまたはCOORで置換される。 ここでRは、上に定義される通りである。 別の特定の実施形態において、R

    3は、置換または非置換の低級鎖アリールおよび低級鎖アラルキル部分から選択される。 【0045】 この実施形態において、Yが−A−N(R

    1 )−CH(R')−である場合、


    この逆ターン模倣物は、以下の構造(I”): 【0046】 【化30】 を有する。 ここで、A、B、R

    1 、R

    2 、R

    3 、R

    4およびR'は、上に定義される通りである。 好ましい実施形態において、R

    1およびR

    4は、この化合物の残基を示し、そしてR

    2 、R

    3およびR'は、アミノ酸側鎖部分から独立して選択される。 【0047】 構造(I”)の実施形態において、二環式環上の2個の隣接するCH基は、二重結合を形成し、本発明の逆ターン模倣物は、以下の構造(Ia”): 【0048】 【化31】 を含む。 ここで、A、B、R

    1 、R

    2 、R

    3 、R

    4およびR'は、上に定義される通りである。 好ましい実施形態において、R

    1およびR

    4は、この化合物の残基を示し、R

    2およびR

    3は、アミノ酸側鎖部分から独立して選択され、そしてR'は、水素である。 【0049】 構造(Ia”)のより特定の実施形態において、Aは、−(CH

    2

    n −であり、Bは、−(CH

    2

    m −であり、R'は、水素であり、そして逆ターン模倣物は、以下の構造(Ib''): 【0050】 【化32】 を有し、ここで、n、m、R

    1 、R

    2 、R

    3およびR

    4は、上記で定義された通りである。 【0051】 Yが−A−N(R

    1 )−(C=O)である実施形態において、逆ターン模倣物は、以下の構造(I'''): 【0052】 【化33】 を有し、ここで、A、B、R

    1 、R

    2 、R

    3およびR

    4は、上記で定義された通りである。 好ましい実施形態において、R

    1およびR

    4は、化合物の残基を表し、そしてR

    2およびR

    3は、独立して、アミノ酸側鎖部分から選択される。 【0053】 構造(I''')のより特定の実施形態において、Aは、−(CH

    2

    n −であり、Bは、−(CH

    2

    m −であり、そして逆ターン模倣物は、以下の構造(Ia


    '''): 【0054】 【化34】 を有し、ここで、n、m、R

    1 、R

    2 、R

    3およびR

    4は、上記で定義された通りである。 【0055】 Yが、−A−C(=O)−N−(R

    1 )−である実施形態において、逆ターン模倣物は、以下の構造(I''''): 【0056】 【化35】 を有し、ここで、R

    1 、R

    2 、R

    3およびR

    4は、上記で定義された通りである。 好ましい実施形態において、R

    1およびR

    4は、化合物の残基を表し、そしてR

    2およびR

    3は、独立してアミノ酸側鎖部分から選択される。 【0057】 構造(I'''')のより特定の実施形態において、Aは、−(CH

    2

    n −であり、Bは、−(CH

    2

    m −であり、そして逆ターン模倣物は、以下の構造(I


    a''''): 【0058】 【化36】 を有し、ここで、n、m、R

    1 、R

    2 、R

    3およびR

    4は、上記で定義された通りである。 【0059】 Yが、−A−CH(R

    1 )−O−である実施形態において、逆ターン模倣物は、以下の構造(I'''''): 【0060】 【化37】 を有し、ここで、R

    1 、R

    2 、R

    3およびR

    4は、上記で定義された通りである。 好ましい実施形態において、R

    1およびR

    4は、化合物の残基を表し、そしてR

    2およびR

    3は、独立してアミノ酸側鎖部分から選択される。 【0061】 構造(I''''')のより特定の実施形態において、Aは、−(CH

    2

    n


    であり、Bは、−(CH

    2

    m −であり、そして逆ターン模倣物は、以下の構造(


    Ia'''''): 【0062】 【化38】 を有し、ここで、n、m、R

    1 、R

    2 、R

    3およびR

    4は、上記で定義された通りである。 【0063】 Yが−A−CH(R

    1 )−N(R')−であり、かつ二環式環上の隣接NHおよびCH基が二重結合を形成する実施形態において、本発明の逆ターン模倣物は、以下の構造(Ia''''''): 【0064】 【化39】 を含み、ここで、A、B、R

    1 、R

    2 、R

    3およびR

    4は、上記で定義された通りである。 好ましい実施形態において、R

    1およびR

    4は、化合物の残基を表し、そしてR

    2およびR

    3は、独立してアミノ酸側鎖部分から選択される。 【0065】 構造(Ia'''''')のより特定の実施形態において、Aは、−(CH

    2


    n −であり、Bは、−(CH

    2

    m −であり、そして逆ターン模倣物は、以下の構造(Ib''''''): 【0066】 【化40】 を有し、ここで、n、m、R

    1 、R

    2 、R

    3およびR

    4は、上記で定義された通りである。 【0067】 構造(I)の好ましい実施形態において、R

    1は、ROC(O)−、RSO

    2


    、およびRHNC(O)−から選択され、ここで、Rは、上記で定義された通りである。 より特定の実施形態において、R

    1は、ROC(O)−、RSO

    2 −、およびRHNC(O)から選択され、そしてRは、置換または非置換の低級鎖アリール部分および低級鎖アラルキル部分から選択される。 【0068】 構造(I)の特定の実施形態において、R

    2およびR

    5は、独立して低級鎖アルキル部分(COOHまたはCOORで置換される)から選択され、ここで、Rは、上記で定義された通りである。 構造(I)の別の特定の実施形態において、R

    2およびR

    5は、H−およびRC(O)NH−から独立して選択され、ここで、R


    は、上記で定義された通りである。 【0069】 構造(I)の別の特定の実施形態において、R

    3は、置換または非置換の低級鎖アリール部分および低級鎖アラルキル部分から選択される。 【0070】 構造(I)の別の特定の実施形態において、R

    3は、置換または非置換の低級鎖アリール部分および低級鎖アラルキル部分(複素環を含む)から選択される。 【0071】 本発明の逆ターン模倣物は、適切な出発成分分子(本明細書中の後で、「成分ピース」としていわれる)を利用することによって調製され得る。 手短にいえば、構造(I')を有する逆ターン模倣物の合成において、第1および第2の成分ピースは、結合されて結合第1−第2中間体を形成し、第3および第4の成分ピースは、結合されて結合第3−第4中間体を形成し(または、市販される場合、


    単一の第3中間体が使用され得る)、次いで、結合第1−第2中間体および第3


    −第4中間体(または第3中間体)は、結合されて第1−第2−第3−第4中間体(または第1−第2−第3中間体)を提供し、これは、環化されて本発明の逆ターン模倣物を生じる。 あるいは、構造(I')の逆ターン模倣物は、溶液中で段階的にかまたは固相ペプチド合成において一般的に実行されるような固相合成のいずれかによって個々の成分ピースの連続カップリングによって調製され得る。 【0072】 本発明の文脈において、「第1成分ピース」は、以下の構造1: 【0073】 【化41】 を有し、ここで、R

    4およびBは、上記で定義された通りであり、そしてRは、


    ペプチド合成において使用するために適切な保護基である。 適切なR基としては、アルキル基が挙げられ、そして好ましい実施形態において、Rは、メチル基である。 このような第1成分ピースは、CH(OR)

    2 −(CH

    2 )m−CHOをH

    2 N−R

    4と結合させることによる還元アミノ化かまたはCH(OR)

    2 −(CH

    2 )m−Brの置換によって容易に合成され得る。 あるいは、R基の1つは、リンカーおよび樹脂であり得る。 ポリスチレン樹脂(例えば、代表的にペプチド合成において使用されかつワングリンカー(4−ヒドロキシメチルフェノキシブチレート)を含む樹脂)は、適切である。 【0074】 本発明の「第2成分ピース」は、以下の構造2: 【0075】 【化42】 を有し、ここで、R

    3は、上記で定義された通りであり、Pは、ペプチド合成において使用するために適切なアミノ保護基であり、そしてXは、活性化カルボン酸基の脱離基を表す。 好ましい保護基としては、t−ブチルジメチルシリル(T


    BDMS)、BOC、FMOC、およびAlloc(アリルオキシカルボニル)


    が挙げられる。 N保護アミノ酸は、市販される。 例えば、FMOCアミノ酸は、


    種々の供給元から入手可能である。 これらの化合物の本発明の第2成分ピースへの転換は、N保護アミノ酸のカルボン酸基の活性化によって容易に達成され得る。 適切な活性化カルボン酸基としては、Xがクロリドまたはブロミドのようなハライドである酸ハライド、Xがアセチルのような酸性基である酸無水物、反応性エステル(例えば、N−ヒドロキシベンゾトリアゾールエステル、N−ヒドロキシスクシンイミドエステルおよびペンタフルオロフェニルエステル)、および他の活性化中間体(例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)またはジイソプロピルカルボジイミド(DIC)のようなカルボジイミドを用いるカップリング反応で形成された活性中間体)が挙げられる。 【0076】 第2成分ピースとして機能するアミノ酸のアジド誘導体の場合において、このような化合物は、Zaloomら(J.Org.Chem.46:5173−7


    6,1981)に開示される反応によって対応するアミノ酸から調製され得る。 【0077】 本発明の「第3成分ピース」は、以下の構造3: 【0078】 【化43】 を有し、ここで、R

    2およびR

    5は、上記で定義される通りであり、そしてPは、


    カルボン酸保護基(例えば、メチル基またはt−ブチル基)である。 【0079】 本発明の「第4成分ピース」は、以下の構造4: 【0080】 【化44】 を有し、ここで、R

    1は、上記で定義される通りである。 適切な第4の成分ピースは、種々の供給元から市販される。 あるいは、第4の成分ピースは、1級アミンの合成のために一般的に利用される標準有機合成技術によって容易に調製され得る。 【0081】 より詳細には、構造(I')の本発明の逆ターン模倣物は、第1成分ピースを第2成分ピースと反応させて結合第1−第2中間体を提供し、続いて、結合第1


    −第2中間体を第3および第4成分ピースと連続して反応させるかまたはこの中間体を結合第3−第4中間体と反応させて結合第1−第2−第3−第4中間体を提供し、次いで、この中間体を環化して逆ターン模倣物をもたらすことによって、合成される。 【0082】 構造I'を有する逆ターン模倣物の一般的合成は、以下の技術によって合成され得る。 第1成分ピース1は、第2成分ピース2に結合されて、N脱保護の後、


    以下に図示されるように結合第1−第2中間体1−2をもたらす: 【0083】 【化45】 逆ターン模倣物の合成は、収束性であり得、この場合において、結合第3−第4中間体3−4は、第4成分ピース4との第3成分ピース3のカップリングから調製され、O脱保護の後、以下に図示されるように結合第3−第4中間体3−4


    を生じる: 【0084】 【化46】 上記の構造(I)のnが1または2である場合、以下の構造3−4'の中間体: 【0085】 【化47】 が以下の通りに作製され得、ここで、Aは−(CHR')

    n −である。 次いで、


    中間体3−4'は、以下の反応において中間体3−4の代わりに用いられて、構造(I')を有する本発明の逆ターン模倣物を生じ得る。 あるいは、上記の構造(I)のnが1、2または3である場合、3−4'は、以下の通りにアクリル化またはスルホニル化され、次いでO脱保護される、β−アミノ酸誘導体、γ−アミノ酸誘導体またはδ−アミノ酸誘導体から作製され得る: 【0086】 【化48】 結合中間体1−2と3−4とのカップリングは、中間体1−2−3−4を提供し、これは、環化によって、逆ターン模倣物(I')を以下に例示されるように生じる: 【0087】 【化49】 本発明の代表的な成分断片の合成は、実施例1に記載される。 代表的な結合した第1の中間体−第2の中間体および第3の中間体−第4の中間体の合成は、それぞれ、実施例2および3に記載される。 代表的な結合した第1の中間体−第2


    の中間体−第3の中間体−第4の中間体を形成する、これらの中間体のカップリングは、実施例4に記載にされる。 代表的な逆ターン模倣物を形成するこの中間体の環化は、実施例5に記載される。 【0088】 好ましい実施形態では、構造(Ia')の逆ターン模倣物は、図2に記載される反応スキームに従って溶液中で作製され得る。 別の好ましい実施形態では、構造(Ia')の逆ターン模倣物は、図8に示され、そして実施例8に記載される反応スキームに従って固相上で作製され得る。 より好ましい実施形態では、構造(Ia')の逆ターン模倣物は、図9に示され、そして実施例10に記載される反応スキームに従って固相上で作製され得る。 【0089】 構造(I”)〜(I”””)の逆ターン模倣物は、上記に開示されるモジュラー成分の合成に類似の技術によって、しかし、この成分断片に適切な改変を行って作製され得る。 より詳細には、構造(I”)〜(I”””)の逆ターン(re


    verse−turm)模倣物は、図3〜7に示される反応スキームによって作製され得る。 詳細には、構造(Ib”)、(Ia”')、(Ia””)、(Ia


    ””')および(Ib”””)の逆ターン模倣物は、それぞれ、図3、4、5、


    6および7に示される代表的な反応スキームによって作製され得る。 【0090】 本発明の別の局面では、本発明の逆ターン模倣物を含むライブラリーが開示される。 一旦組み立てられると、本発明のライブラリーをスクリーニングして、生物活性を有する個々のメンバーを同定し得る。 生物活性メンバーについてのライブラリーのこのようなスクリーニングは、例えば、ライブラリーのメンバーの結合活性を評価することまたは機能アッセイに対してライブラリーのメンバーが有する効果を評価することを含み得る。 スクリーニングは通常、ライブラリーのメンバー(またはライブラリーのメンバーのサブセット)を、目的の標的(例えば、抗体、酵素、レセプターまたは細胞株など)と接触させることによって達成される。 目的の標的と相互作用し得る、ライブラリーのメンバーは、本明細書中で、「生物活性なライブラリーのメンバー」または「生物活性な模倣物」と呼ばれる。 例えば、生物活性模倣物は、抗体もしくはレセプターに結合し得るか、酵素を阻害し得るか、または例えば、細胞株と関連する機能的応答を惹起もしくは拮抗し得る、ライブラリーのメンバーであり得る。 言い換えると、本発明のライブラリーのスクリーニングは、どのライブラリーのメンバーが目的の1以上の生物学的標的と相互作用し得るかを決定する。 さらに、相互作用が生じた場合、生物活性模倣物は、ライブラリーのメンバーから同定され得る。 ライブラリーからの単一の(または制限された数の)生物活性模倣物の同定は、それ自体が生物学的に活性であって、従って、診断剤、予防剤または治療剤として有用であり、そしてこれらの分野におけるリード化合物の同定を顕著に前進させるためにさらに用いられ得る、逆ターン模倣物を生じる。 【0091】 本発明のライブラリーのペプチド模倣物の合成は、公知のペプチド合成技術を、本発明の第1の成分断片、第2の成分断片および第3の成分断片と組み合わせて用いて達成され得る。 より詳細には、任意のアミノ酸配列は、コンホメーションが制限された逆ターン模倣物のR

    1部分、R

    2部分、R

    3部分、R

    4部分またはR

    5部分のいずれかとして付加され得る。 好ましくは、アミノ酸配列は、R

    1部分またはR

    4部分として付加され得る。 これを達成するために、模倣物は、公知の技術(例えば、John M.StewartおよびJanis D.Young


    ,Solid Phase Peptide Synthesis,1984,


    Pierce Chemical Comp. ,Rockford,Illin


    ois;Atherton,E. ,Shepard,R. C. Solid Ph


    ase Peptide Synthesis:A Practical Ap


    proach;IRL:Oxford,1989を参照のこと)によって固体支持体(例えば、4−ヒドロキシメチルフェノキシブチレートをリンカーとして利用したポリスチレン)上で合成され得るか、またはアルコール結合によってシリル連結樹脂上で合成され得る(Randolphら,J.Am Chem.So


    c. 117:5712−14,1995を参照のこと)。 【0092】 さらに、溶液合成技術および固相合成技術の両方の組み合わせを利用して、本発明のペプチド模倣物を合成し得る。 例えば、固体支持体を利用して、直鎖状ペプチド配列を、コンホメーションが制限された逆ターンがこの配列に付加される点まで合成し得る。 次いで、溶液合成技術によって以前に合成された適切なコンホメーションが制限された逆ターン模倣物は、次の「アミノ酸」として固相合成に添加され得る(すなわち、少なくとも2つの反応部位を有するコンホメーションが制限された逆ターン模倣物を、直鎖状ペプチドに対して付加されるべき次の残基として利用し得る)。 コンホメーションが制限された逆ターン模倣物の、この配列への取り込みの際に、次いで、さらなるアミノ酸が付加されて、固体支持体に結合されたペプチドを完成し得る。 あるいは、直鎖状N末端保護ペプチド配列および直鎖状C末端保護ペプチド配列は、固体支持体上で合成され得、支持体から除去され得、次いで公知の溶液カップリング技術を用いて溶液中のコンホメーションが制限された逆ターン模倣物にカップリングされ得る。 【0093】 本発明の別の局面では、ライブラリーを構築するための方法が開示される。 伝統的な組み合わせ化学および並行合成技術(例えば、The Combinat


    orial Index Bunin,Academic Press,New


    York,1998;Gallopら,J. Med. Chem. 37:123


    3−1251,1994を参照のこと)は、基本的分子骨格への試薬の逐次の組み合わせによって非常に多数の化合物が迅速に調製されることを可能にする。 例えば、上記の開示された合成は、Nicolaouおよび協同実験者(Nico


    laou,Xiaoら,Angew. Chem. Int. Ed. 34:2289


    −2291,1995)の特異的(directed)選別技術を用いて実施され得る。 現在、この技術についての装置は、IRORI(La Jolla,C


    A)から市販される。 あるいは、上記で開示された合成は、48ウェルプレート形式または98ウェルプレート形式を用いた並行合成によって実施され得、ここで、各ウェルは、溶媒および試薬を排出するためのフリット化出口を含む(A


    Practical Guide to Combinatorial Che


    mistry,CzarnikおよびDeWitt編、American Ch


    emical Society,Washington,D. C. ,1997)


    。 Robbins(Sunnyvale,CA)、Charybdis(Car


    lsbad,CA)およびBohdan(Chicago,IL)は現在、この技術のために適切な装置を提供する。 【0094】 本発明のさらなる局面では、ライブラリーを生物活性についてスクリーニングするためおよび生物活性なライブラリーのメンバーを単離するための方法が開示される。 本発明のライブラリーは、種々の技術および方法によって生物活性についてスクリーニングされ得る。 一般に、スクリーニングアッセイは、以下によって行われ得る:(1)ライブラリーを目的の生物学的標的(例えば、レセプター)と接触させて、ライブラリーの模倣物と標的との間で結合を生じさせる工程、


    ならびに(2)適切なアッセイによって(例えば、Lamら(Nature 3


    54:82−84,1991)またはGriminskiら(Biotechn


    ology 12:1008−1011,1994)によって開示される比色アッセイによって)結合事象を検出する工程。 好ましい実施形態では、ライブラリーのメンバーは、溶液中に存在し、そして標的は、固相上に固定される。 あるいは、ライブラリーは、固相上に固定され得、そして溶液中でこれを標的と接触させることによってプローブされ得る。 【0095】 上記のように、本発明の逆ターン模倣物は、生物活性剤(例えば、診断剤、予防剤および治療剤)として有用である。 代表的な逆ターン模倣物のオピエートレセプター結合活性を実施例9に提示する。 この実施例では、本発明の逆ターン模倣物は、放射標識エンケファリン誘導体の、δオピエートレセプターおよびμオピエートレセプターへの結合を効果的に阻害することが見出された。 このデータは、これらの逆ターン模倣物の、レセプターアンタゴニストおよび潜在的鎮痛剤としての有用性を実証する。 さらなる実施形態では、代表的な逆ターン模倣物のインテグリン結合活性を実施例11に提示する。 この実施例では、逆ターン模倣物は、CS1ペプチドをRamos細胞から効果的に置換することが見出された。 従って、このデータは、逆ターン模倣物がα

    4 β

    1インテグリンを拮抗する能力、および潜在的な抗炎症剤として作用する能力を示す。 【0096】 別の局面では、本発明は、貯蔵または投与のために調製された薬学的組成物を包含し、この組成物は、治療有効量の本発明の化合物を、薬学的に受容可能なキャリアまたは希釈剤と組み合わせて含む。 細胞接着のインヒビターを用いた治療は、種々の炎症状態(特に、慢性関節リウマチ、炎症性腸疾患および喘息)の処置および予防のために示される。 この分野における経験者は、抗炎症治療を必要とする状況を容易に認識する。 さらに、細胞接着のインヒビターを用いた治療は、過剰のインテグリン媒介細胞接着が寄与因子である任意の状態(例えば、アテローム性動脈硬化症など)について示される。 【0097】 本発明の化合物の「治療有効量」は、投与の経路、処置される温血動物の型、


    および考慮されている特定の動物の身体的特徴に依存する。 この量を決定するためのこれらの因子およびそれらの関係は、医学分野の当業者に周知である。 この量および投与の方法は、最適な効力を達成するように調整され得るが、体重、食餌、同時の薬物適用および医学分野の当業者が認識すると記されるような他の因子のような因子に依存する。 【0098】 本発明の化合物の「治療有効量」は、所望の影響(affect)および治療指標に依存して広範にわたり得る。 代表的に、投薬量は、約0.01mg/kg


    体重と100mg/kg体重との間であり、好ましくは約0.01mg/kg体重と10mg/kg体重との間である。 【0099】 希釈剤を含む、治療的使用のための「薬学的に受容可能なキャリア」は、薬学の分野で周知であり、そして例えば、Remingtons Pharmace


    utical Sciences,Mack Publishing Co. (


    Gennaro編、1985)に記載される。 例えば、生理学的pHの、滅菌生理食塩水およびリン酸緩衝化生理食塩水が用いられ得る。 保存剤、安定剤、色素およびさらに矯味矯臭剤は、薬学的組成物中に提供され得る。 例えば、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸およびp−ヒドロキシ安息香酸のエステルが保存剤として添加され得る。 さらに、抗酸化剤および懸濁剤が用いられ得る。 【0100】 本発明の化合物は、過剰のインテグリン媒介細胞接着が寄与因子である、任意の状態の予防および処置のために有用である。 特に、本発明の化合物は、炎症および関連する状態の予防および処置のための薬剤として有用である。 本発明の方法の実施において、治療有効量の本発明の化合物を含む組成物は、それが必要である温血動物に投与される。 例えば、本発明の化合物は、慢性関節リウマチ、アテローム性動脈硬化症、アルツハイマー病、AIDS痴呆、ARDS、喘息、アレルギー、炎症性腸疾患、CNS炎症、アトピー性皮膚炎、I型糖尿病、脳炎、


    心筋虚血、多発性硬化症、髄膜炎、腎炎、再狭窄、網膜炎、乾癬、発作および腫瘍転移から選択される状態を発達していると診断されたかまたはその危険性がある温血動物に投与され得る。 【0101】 多発性硬化症(MS)は、中枢神経系の進行性に消耗性の自己免疫疾患である。 現在、免疫応答を誘因する正確な抗原はわかっていない。 しかし、マクロファージは、脳における神経線維を取り囲む脂肪性ミエリン鞘を攻撃し、破壊を開始するようである。 MSの動物モデルにおいて(実験的なアレルギー性脳脊髄炎)


    、α

    4 β

    1に対するマウスモノクローナル抗体は、内皮への白血球の接着をブロックし、そして中枢神経系の炎症および引き続く動物の麻痺を防止した(Yedn


    ock,Cannonら、Nature 356:63−6,1992)。 【0102】 本発明の化合物は、単独で、2つ以上の化合物の組合わせて、または炎症の他の公知のインヒビターとの組合わせて、使用され得る。 例えば、本発明の化合物は、副腎皮質ステロイド、非ステロイド性抗炎症性剤、COX−2インヒビター、マトリックスメタロプロテアーゼインヒビターまたはリポキシゲナーゼインヒビターと共に治療的に使用され得る。 本発明の化合物は、錠剤、カプセル剤(これらの各々は徐放性または時限放出性の処方物を含む)、丸剤、粉末剤、顆粒、


    エリキシル剤、チンキ剤、懸濁剤、シロップ剤、および乳剤のような経口形態で投与され得る。 同様に、これらは、静脈内(ボーラスまたは注入)、腹腔内、皮下、鼻腔内、直腸内または筋肉内の形態で投与され得、これらは全て薬学的分野における当業者に周知の形態を使用する。 これらの化合物は、眼内または局所的に、ならびに経口または非経口的に投与され得る。 【0103】 本発明の化合物は、吸入によって投与され得、従って加圧パックまたは噴霧器からエアロゾルスプレーの形態で送達され得る。 これらの化合物はまた、処方され得る粉末として送達され得、そしてこの粉末組成物は、吸入粉末吸入デバイスの助けを伴って吸入され得る。 吸入のための好ましい送達システムは、計測用量の吸入エアロゾルであり、これは適切な噴霧剤(例えば、フルオロカーボンまたは炭化水素)中の本発明の化合物の懸濁液または溶液として処方され得る。 別の好ましい送達システムは、乾燥粉末吸入エアロゾルであり、これはさらなる賦形剤を伴ってかまたは伴わずに、本発明の化合物の乾燥粉末として処方され得る。 【0104】 本発明の化合物は、蓄積注射または移植調製物の形態で投与され得、これは活性成分の徐放を可能にするような様式で処方され得る。 この活性成分は、ペレットまたは小さな円柱に圧縮され得、そして蓄積注射またはインプラントとして皮下または筋肉内に移植され得る。 インプラントは、生分解性ポリマーまたは合成シリコーン(例えば、シラスチック、シリコーンゴムまたはDow−Corni


    ng Corporationによって製造される他のポリマー)のような不活性材料を使用し得る。 【0105】 本発明の化合物はまた、リポソーム送達システム(例えば、小さな単層ビヒクル、大きな単層ビヒクルおよび多層ビヒクル)の形態で投与され得る。 リポソームは、種々のリン脂質(例えば、コレステロール、ステアリルアミンまたはホスファチジルコリン)から形成され得る。 【0106】 本発明の化合物はまた、化合物分子が結合される個別のキャリアとしてのモノクローナル抗体の使用によって送達され得る。 インテグリンインヒビターはまた、標的化可能な薬物キャリアとして溶解性ポリマーに結合され得る。 このようなポリマーとしては、ポリビニルピロリドン(polyvinlypyrroli


    done)、ピランコポリマー、ポリヒドロキシ−プロピル−メタクリルアミド−フェノール、ポリヒドロキシエチル−アスパルタルニド(aspartarn


    ide)−フェノール、またはパルミトイル残基で置換したポリエチレンオキシド−ポリリジンが挙げられ得る。 さらに、インテグリンインヒビターは、薬物の制御放出の達成において有用な生分解性ポリマーのクラス(例えば、ポリ乳酸、


    ポリグリコール酸、ポリ乳酸およびポリグリコール酸のコポリマー、ポリエプシロンカプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレートおよびヒドロゲルの架橋コポリマーまたは両親媒性ブロックコポリマー)に結合され得る。 【0107】 投与の用量および方法は、最適な効力を達成するために調整され得るが、これは、体重、食品、併用薬剤のような要因および医療分野の当業者が認識する他の要因に依存する。 投与が非経口的(例えば、日ベースで静脈内)である場合、注入可能な薬学的組成物は、液体溶液もしくは懸濁液、注入の前の液体中の溶液または懸濁液に適切な固体形態、またはエマルジョンのいずれかで、従来の形態で調製され得る。 【0108】 本発明の活性化合物の経口投与に適切な錠剤は、以下のようにして調製され得る: 【0109】 【表2】 活性化合物、セルロース、およびコーンスターチの一部は全て混合され、そして10%コーンスターチペーストに顆粒化される。 得られた顆粒を篩にかけ、乾燥し、そして残りのコーンスターチおよびステアリン酸マグネシウムと混合する。 次いで、得られた顆粒は、錠剤当たりそれぞれ25.0、50.0、および1


    00.0mgの活性成分を含む錠剤に圧縮される。 【0110】 上記の活性化合物の静脈内剤形は、以下のようにして調製され得る: 【0111】 【表3】 上記の量を用いて、活性化合物は、注入のための水(USP、United


    States Pharmacopoeia Convention,Inc.


    ,Rockville,Maryland,copyright 1994により刊行のUnited States Pharmacopoeia/Nati


    onal Formulary for 1995、1636頁を参照のこと)


    中の塩化ナトリウム、クエン酸、およびクエン酸ナトリウムの予め調製した溶液に、室温で溶解される。 【0112】 以下の実施例は、例示の目的で提供され、限定の目的ではない。 【0113】 (実施例) (実施例1) (成分片の合成) 本実施例において、本発明の逆向ターン模倣物(reverse−turn


    mimetics)を形成するために結合され得る代表的な成分片の合成が開示される。 【0114】 (A. 代表的な第1成分片) 以下の構造1を有する第1成分片を使用した: 【0115】 【化50】 ここで、R

    4は上記で規定した通りであり、そしてRはペプチド合成における使用に適切な保護基を表す。 適切なR基としては、アルキル基が挙げられ、そして好ましい実施形態において、Rはメチル基である。 【0116】 一般に、第1成分片を、2−ハロエタナールのジアルキルアセタールでのアミンのN−アルキル化によって調製する。 代表的な第1成分片の、フェネチルアミンおよび2−ブロモエタナールのジメチルアセタールからの合成を、以下に模式的に示す。 【0117】 【化51】 この手順において、24ml(3.43ml,20.3mmol)のブロミドおよび2.8ml(2.71g,22.3mmol)のフェネチルアミンを、還流冷却器を備えた150mlのアルゴン充填丸底フラスコ中の40mlの新鮮な蒸留THFに添加した。 この反応物を加熱して24時間穏やかに還流させ、次いで揮発物を減圧下で除去し、そして残渣を200mlのジクロロメタンに溶解した。 この有機層を2×100mlの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 揮発物を減圧下で除去し、そして残渣を3時間高真空下で乾燥して、3.5g(83%)の第1成分片1a(m=1)を淡褐色油状物として得、これをさらなる精製なしで使用した。 【0118】 (B. 代表的な第2成分片) 本発明の代表的な第2成分片は、活性化カルボン酸基を有する反応性N−保護アミノ酸、またはアミノ酸のアジド誘導体であり、これらは以下の構造2で表される: 【0119】 【化52】 ここで、R

    3は上記で規定した通りであり、Pはペプチド合成における使用に適切なアミノ保護基であり、そしてXは活性化カルボン酸基の脱離基を表す。 好ましい保護基としては、t−ブチルジメチルシリル(TBDMS)、BOC、FM


    OC、およびAlloc(アリルオキシカルボニル)が挙げられる。 N−保護アミノ酸は、市販されている。 例えば、FMOCアミノ酸は、種々の供給業者から市販されている。 これらの化合物の、本発明の第2成分片への転換は、N−保護アミノ酸のカルボン酸基の活性化によって容易に達成され得る。 適切な活性化カルボン酸基としては、酸ハロゲン化物(ここでXはクロリドまたはブロミドのようなハライドである)、酸無水物(ここでXはアセチルのようなアシル基である)、反応性エステル(例えば、N−ヒドロキシスクシンイミドエステルおよびp


    −ニトロフェニルエステル)、および他の活性化中間体(例えば、カルボジイミド(例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC))を用いるカップリング反応において形成される活性中間体)が挙げられる。 同様に、対応するアジド誘導体は、公知の技術によって調製され得る。 好ましい実施形態において、Xは、HATU(0−(7−アザベンゾトリアゾール(azabenzotriao


    l)−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート)カップリングのためのヒドロキシルであるか、またはケイ素媒介カップリングのためのフッ素である。 【0120】 (C. 代表的な第3成分片) 本発明の代表的な第3の成分片は、以下の構造3を有するα,β−不飽和カルボン酸またはその誘導体である: 【0121】 【化53】 ここで、R

    2およびR

    5は、上記で規定した通りであり、そしてPは、メチル基またはt−ブチル基のようなカルボン酸保護基である。 このような第3成分片は、


    商業的に入手し得るか、または以下の反応スキームに従って市販のアルデヒドおよび適切なリンイリドから合成し得る: 【0122】 【化54】 (WadsworthおよびEmmons,Org.Syn.45:44,19


    65を参照のこと)。 【0123】 (D. 代表的な第4成分片) 本発明の代表的な第4成分片は、以下の構造4を有する第一級アミンである: R

    1 −NH

    2ここでR

    1は上記で定義された通りである。 適切な第4成分部分は、種々の供給源から市販されている。 あるいは、第4成分部分は、一級アミンの合成に一般的に利用される標準的な有機合成技術により容易に調製され得る。 【0124】 (実施例2) (連結第1−第2中間体:第1成分部分および第2成分部分のカップリング) 本発明の逆ターン模倣物を生成するための成分部分のカップリングは、一般的にアミド結合の形成を含む。 これらの部分を連結するアミド結合は、標準的な合成ペプチド技術により形成され得、そして液相合成かまたは固相合成のいずれかにより行われ得る。 【0125】 第1成分部分および第2成分部分のカップリングは、脱保護の後、以下の構造1−2: 【0126】 【化55】 を有する連結第1−第2中間体を生じ、ここでR、R

    3 、およびR

    4は、上記で記載される通りである(この実施例において、構造(I')のR''(単数または複数)は、水素である)。 【0127】 連結第1−第2中間体の調製は、第1成分部分1のアミンと第2成分部分2の活性化カルボン酸基との間のアミド結合形成、それに続くN−脱保護により達成される。 代表的な連結第1−第2中間体の合成を、以下に模式的に示す。 【0128】 【化56】 この手順において、アルゴンを充填した25ml丸底フラスコ中の、実施例1


    Aに記載されるように調製された650mg(3.17mmol)の第1成分部分(1a)、1g(3.17mmol)のFMOC−グリシンクロリド(2a)


    、10mlの新鮮な蒸留ベンゼンに、937mg(7mmol)のシアン化銀(


    AgCN)を加え、この生じた反応混合物を48時間激しく攪拌した。 この反応系を25mlのw/酢酸エチルで希釈し、そしてセライトプラグを通して濾過した。 揮発性物質を減圧下で除去し、そして残渣を移動相として20:80 酢酸エチル:ヘキサンを使用してフラッシュグレードのシリカゲルでクロマトグラフィーにかけて、1.1g(71%)の非晶質固体を得た。 【0129】 5mlのアセトニトリル中の400mg(0.82mmol)の非晶質固体に、1mlのジエチルアミン(DEA)を滴下し、そして生じた反応混合物を室温で2時間攪拌した。 揮発性物質を減圧下で除去し、残渣を、移動相としてアンモニア飽和メタノール(5%)、ジクロロメタン(95%)を使用してフラッシュグレードのシリカゲルでクロマトグラフィーにかけて、207mg(95%)の連結第1−第2中間体(1−2a)を粘稠無色油状物として得た。 【0130】 (実施例3) (連結第3−第4中間体:第3成分部分および第4成分部分のカップリング) 第3成分部分の第4成分部分とのカップリングは、連結第3−第4中間体を提供する。 連結第3−第4成分部分を、第4成分部分4のアミン基の、第3成分部分3のα,β−不飽和カルボニル基への共役付加から生じるアミン結合形成により生成する。 【0131】 第3成分部分および第4成分部分のカップリングは、脱保護の後に、以下の構造3−4: 【0132】 【化57】 を有する連結第3−第4中間体を提供し、ここでR

    1 、R

    2 、およびR

    5は、上記の通りである(この実施例において、構造(I')のnは、Oである)。 【0133】 連結第3−第4中間体の調製は、第4成分部分4の一級アミノ基と第3成分部分3のα,β−不飽和カルボニル基との間のアミン結合形成、それに続くO脱保護により達成される。 代表的な連結第3−第4中間体の合成を、以下に模式的に示す。 【0134】 【化58】 この手順において、アルゴンを充填した250mlの丸底フラスコ中の、40


    mlの新鮮な蒸留テトラヒドロフラン(THF)に懸濁した5gのチラミンに、


    この懸濁液を溶解するのに充分なメタノールを加えた。 生じた溶液に、5.3m


    l(4.67g、36.4mmol)のアクリル酸t−ブチルを5分間かけて滴下し、そして生じた反応混合物を一晩室温で攪拌した。 残った出発物質を消費するためにさらに2mlのアクリル酸t−ブチルを加え、そしてこの反応系をさらに4時間攪拌した。 揮発性物質を減圧下で除去し、そして残渣を、移動相として95:5 ジクロロメタン:アンモニア飽和メタノール:NH

    3 /MeOHを使用してフラッシュグレードのシリカゲルでクロマトグラフィーにかけて6.6g


    (68%)のエステル(無色油状物、これは一晩冷凍した際に固化した)を得た。 1グラム(3.77mmol)のエステルのジクロロメタン(20ml)溶液に、0℃で80mlの冷トリフルオロ酢酸(TFA)を加え、生じた反応混合物を室温まで昇温させながら24時間にわたって攪拌した。 揮発性物質を減圧下で除去して、950mgの透明な油状物を得た。 最後の生成物を95:5 ジクロロメタン:メタノールに溶解し、そしてゆっくりと中性アルミナのパッドを通して濾過した。 揮発性物質を濾液から除去して750mgの3−4aを非晶質固体として得た。 【0135】 (実施例4) (連結第1−第2−第3−第4中間体:連結第1−第2中間体および連結第3


    −第4中間体のカップリング) 連結第1−第2中間体の連結第3−第4中間体とのカップリングは、連結第1


    −第2−第3−第4中間体を提供する。 連結第1−第2−第3−第4中間体を、


    連結第1−第2中間体1−2のアミン基の、連結第3−第4中間体3−4のカルボン酸基へのカップリングにより生じるアミド結合形成により生成する。 連結第1−第2−第3−第4中間体は、以下の構造1−2−3−4: 【0136】 【化59】 を有し、ここでR、R

    1 、R

    2 、R

    3 、R

    4およびR

    5は、上記の通りである。 【0137】 代表的な連結第1−第2−第3−第4中間体の合成を、以下に模式的に示す。 【0138】 【化60】 この手順において、212mg(1.0mmol)の3−4a、270mg(


    1.01mmol)の1−2a、および136mg(1.01mmol)の1−


    ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(HOBT)を10mlのジメチルホルムアミド(DMF)に溶解し、そして0℃に冷却した。 この溶液に、290mg(


    1.52mmol、1.5当量)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−


    エチルカルボジイミド(EDC)を加え、そして生じた反応混合物を攪拌し、2


    4時間かけて室温まで昇温させた。 DMFを減圧下で除去し、そして残渣を20


    0mlの酢酸エチルに再溶解した。 酢酸エチル層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水で洗浄し、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 揮発性物質を減圧下で除去し、そして残渣を溶離液として95:5 ジクロロメタン:アンモニア飽和メタノールを使用してフラッシュグレードのシリカゲルでクロマトグラフィーにかけて、310mg(0.68mm 67%)の1−2−3−4aを粘稠無色油状物として得た。 【0139】 (実施例5) (代表的な逆ターン模倣物の合成:連結第1−第2−第3―第4中間体の環化) 連結第1−第2−第3―第4中間体の環化は、本発明の逆ターン模倣物を提供する。 連結第1−第2−第3―第4中間体1−2−3−4を、カンファースルホン酸(CSA)か、または好ましい実施形態においては、TMSOTF(0℃で)での処理によって環化して、以下の構造(Ia): 【0140】 【化61】 を有する逆ターン模倣物を与えた。 ここでR

    1 、R

    2 、R

    3 、R

    4およびR

    5は、上記の通りである。 【0141】 本発明の代表的な逆ターン模倣物の合成を以下に模式的に示す。 【0142】 【化62】 この手順において、0.5g(2.4mmol)のカンファースルホン酸(C


    SA)を3〜15mlずつの新鮮な蒸留トルエンと共沸させ、そして還流冷却器を備えた100ml丸底フラスコ中で減圧下40℃にて3時間乾燥した。 次いで20mlの新鮮な蒸留トルエンを加え、そしてCSA溶液を激しく還流するまで加熱した。 この還流CSA溶液に、50mg(0.11mmol)1−2−3−


    4aの新鮮な蒸留トルエン(20ml)溶液を、シリンジポンプで1時間かけて加えた。 生じた反応混合物を12時間還流させ、室温まで冷却し、そして200


    mlの酢酸エチルに希釈した。 有機層を2〜75mlずつの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、75mlの飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 揮発性物質を減圧下で除去して、22mgのIaをガラス状固形物として得た。 粗生成物を50/50ジイソプロピルエーテル:ヘキサンで倍散して非極性不純物を除去した。 次いでこの固体をジクロロメタンに溶解し、そして極性不純物を除去するために濾過した。 エバポレーションした際の残渣を減圧下で24時間乾燥した。 【0143】 (実施例6) (代表的な逆ターン模倣物塩の合成) 本発明の逆ターン模倣物は、窒素ベースであり、従って、種々酸での処理によってそれらの対応する塩に変換され得る。 この実施例において、逆ターン模倣物の代表的な塩の調製を記載する。 【0144】 実施例5において記載されるように調製された、逆ターン模倣物Iaの2,4


    −ジニトロ安息香酸塩を、水性メタノール中でこの酸を用いてこの逆ターン模倣物を処理することによって得た。 この手順において、5mg(12.7μmol


    )Iaを、3mlの80/20のメタノール:水に溶解し、そして0℃に冷却した。 この溶液に、2.70mg(12.7μmol、1.0当量)の2,4−ジニトロ安息香酸を加え、そして得られた溶液を、均一になるまで攪拌した。 揮発物を減圧下で除去し、そして残渣を真空下で24時間乾燥した。 残渣を温水に溶解し、そして濾過して不溶性の不純物を除いた。 次いで、溶液を凍結乾燥し塩5


    を得た。 【0145】 (実施例7) (代表的な逆ターン模倣物の合成) この実施例は、本発明のさらなる代表的な逆ターン模倣物の合成を例示する。 【0146】 (構造(6)の合成:) 【0147】 【化63】 THF(50mL)中のN−ベンジルグリシンエチルエステル(1.93g、


    10mmol)の攪拌溶液に、Boc−Ala−OH(1.9g、10mmol


    )を加え、続いてHOBt(1.62g、12mmol)およびEDCI(2.


    3g、12mmol)を室温(「rt」)で加えた。 得られた溶液を、室温で5


    時間(「h」)攪拌した。 EtOAc(100mL)で希釈した後に、この溶液を1N HCl(50mL)、飽和NaHCO

    3 (50mL)およびブライン(


    50mL)で洗浄した;これを乾燥(MgSO

    4 )し、SiO

    2の短いパッドを通過させ、そして濃縮して定量的収率で油状物を得た。 TLCは、この生成物がさらなる精製なしに次の反応で使用するのに十分純粋であることを示した。 【0148】 【数1】 (構造(7)の合成) 【0149】 【化64】 THF/H

    2 O(50/50mL)中の3.8gの粗エチルエステル(6)の攪拌溶液に、LiOH・H

    2 O(1g)を室温で加えた。 30分間室温で攪拌した後、この溶液をEt

    2 O(50mL)で洗浄し、そして水相を6N HCl(


    pH2)で酸性化し、そしてEtOAc(3×100ml)で抽出した。 合わせた有機抽出物を乾燥(MgSO

    4 )し、SiO

    2の短いパッドを通し、そして濃縮して定量的収率で泡状物を得た。 この生成物をさらなる精製なしに次の工程に使用した。 【0150】 【数2】 (構造(8)の合成:) 【0151】 【化65】 ジクロロメタン(100mL)中の3.4gの酸(7)およびシアノメチレントリフェニルホスホラン(4.1g、12mmol)の攪拌溶液に、連続的にD


    IEA(5mL、30mmol)、DMAP(250mg、2mmol)およびEDCI(2.9g、15mmol)を室温で加えた。 12時間攪拌後、この溶液を濃縮し、そして得られた残渣を1N HCl(100mL)に溶解し、Et


    OAc(3×100mL)で抽出した。 合わせた抽出物を飽和NaHCO

    3 (1


    00mL)で洗浄し、乾燥(MgSO

    4 )し、SiO

    2の短いパッドを通して、そして濃縮した。 粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOA


    c=50:50から30:70から20:80)によって精製して泡状の固体(


    4.40g、71%)を得た。 【0152】 【数3】 (構造(9)の合成) 【0153】 【化66】 ジクロロメタン(5mL)中のホスホラン(8)(310mg、0.5mmo


    l)の攪拌溶液に、溶液が青緑になるまで−78℃で15分間、O

    3をバブリングした;TLCは、開始化合物の完全な消費を示した。 この溶液から過剰のオゾンを除去するために、Arをバブリングした後、N−ベンジルグリシンエチルエステル(100mL)を加え、そしてこの溶液を−78℃で30分間攪拌した。


    濃縮後、残渣をEtOAc(50mL)に溶解し、1N HCl(20mL)、


    飽和NaHCO

    3 (20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、乾燥(MgS


    4 )し、そして再び濃縮した。 粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc=90:10から80:20から70:30から60:40


    )によって精製して油状物(105mg、39%)を得た。 【0154】 【数4】 (構造(10)の合成) 【0155】 【化67】 0.5mLのジクロロメタン中の100mgのケトアミド(9)(0.18m


    mol)の溶液を、30分間室温で0.5mLのTFAで処理した。 濃縮後、残渣をMeOH(2mL)に溶解し、室温で一晩(13時間)、ZnCl

    2 (6m


    g)およびNaBH

    3 CN(15mg)で処理した。 濃縮後、残渣を飽和NaH


    CO

    3 (20mL)に溶解し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。 合わせた有機抽出物を乾燥(MgSO

    4 )し、濃縮して油状物とし、分取用TLC(ヘキサン:EtOAC=60:40)で精製してガラス状の固体(52mg、77


    %)を得た。 (エナミンは、この方法によって還元に対して耐性があることが示された)。 【0156】 【数5】 (構造(11)の合成:) 【0157】 【化68】 MeOH(2mL)中のPtO

    2 (5mg)をともなう25mgの構造(10


    )(0.066mmol)の溶液を、H

    2雰囲気(20atm)下で10日間攪拌した。 濃縮後、残渣を分取用TLC(ヘキサン:EtOAc=60:40から50:50)によって精製して、淡黄色の油状物(14mg、56%)を開始物質(10mg)とともに得た。 【0158】 【数6】 (実施例8) (代表的な逆ターン模倣物の合成) 本実施例はさらに、本発明の逆ターン模倣物の合成を例示する。 詳細には、[


    4.4.0]二環式逆ターン模倣物の調製を、溶液相(方法A)および固相(方法BおよびC)で行った。 代表的な模倣物の構造を表2に与える。 これらの逆ターン模倣物の固相合成は、このようなメンバーを含むライブラリーが容易に調製され得ることを示す。 【0159】 方法Aの溶液相合成は、方法Bの固相合成と類似しており、基本的に図2に示されるように実行された。 この化合物を以下の方法Cにおけるように精製した。 【0160】 方法Bの固相合成は、図8に例示される。 図を参照して、市販のアミノメチル樹脂を、DMF中の過剰の4−ブロモ−2−ブテン酸およびDIC(ジイソプロピルカルボジイミド)と反応させて、4−ブロモ−2−ブテンアミド樹脂を得た。 DMSO中でブロモ基を第1級アミンに置換して、対応する4−アルキルアミノ−2−ブテンアミド樹脂を得た。 固相での標準的なペプチドカップリング手順を実施して、N−アルキルオキシカルボニル−α−アルキル−β−アラニル−α


    −アルキルグリシル−N'−アルキルアミノ−2−ブテンアミド樹脂を得た。 逆ターン模倣物を、樹脂の四酸化オスミウム触媒過ヨウ素酸酸化し、続いてジクロロメタン中で触媒量のTFAで、得られた単環式生成物を処理することによって得た。 粗生成物は、逆相HPLC分析によって単一の主要なピークを与えた。 【0161】 方法Cの固相合成は、方法Bと同様であり、実施例11に与えられ、そして図9に例示される。 選択された化合物を、EtOAcおよびMeOHの適切な組み合わせを使用して、シリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーまたは分取用TLCによって精製した。 【0162】 模倣物を以下のように特徴付けた:分析C

    18逆相HPLCを標準的技術(移動相:水およびアセトニトリル中において0.1%の勾配)を使用して行った。 これらの方法によって、固相で合成された粗生成物は、一般的に、80%より高い純度を示し、そして精製された全ての化合物は95%より高い。 エレクトロスプレー質量分析を、標準的な技術を使用して実行した。 (M+H

    + )イオンの観測値を、表2のそれぞれの化合物について与える。

    1 H NMRを、精製された模倣物で実行し、そしてスペクトルをCOSY実験およびROESY実験の組み合わせによってアサインした。 全てのスペクトルは、以下に示す構造と一致し、そしてI型またはII型β−ターンに類似したコンホメーションを示した。 【0163】 【表4】 (実施例9) (オピオイドレセプター結合における代表的な逆ターン模倣物の活性) 本実施例においては、デルタ(δ)およびミュー(μ)オピオイドレセプターならびに非選択的オピオイドレセプターの調製に対する代表的な逆ターン模倣物の結合活性が記載される。 5(構造Iaの逆ターン模倣物の2,4−ジニトロ安息香酸塩(実施例6に記載されるように調製した))および実施例8に記載されるように調製した種々の逆ターン模倣物の結合親和性を、これらの競合放射性リガンド結合アッセイにおいて評価した。 【0164】 (A.オピエート(δ)結合活性) この方法において、膜を雄モルモットの全脳から調製し、そして2nM [

    3


    H]DPDPE(D−pen

    3 、D−pen

    5 )エンケファリンを用いて4℃で1


    時間平衡化し、その後、試験物質を加えて25℃で4時間インキュベートした。


    非特異的結合を、0.3μM ナルトリンドールの存在下で決定した。 結合[

    3


    H]DPDPEを、ガラスファイバーフィルターマットを通した迅速な濾過によって遊離放射性リガンドから分離し、続いて3回洗浄した。 次いで、フィルターマットをLKB Betaplateでカウントし、特異的に結合した[

    3 H]


    DPDPEを決定した。 (Mosbergら、「Structural Req


    uirements for δ Opiate Receptor Bind


    ing」、Molec. Pharmacol. 31:599−602,1987


    を参照のこと)。 【0165】 【表5】 このアッセイにおいて、放射性リガンド([

    3 H]DPDPE)は、B

    max =1


    2.6fmol/mgタンパク質および60%の特異的結合を用いて、K

    d =0


    . 65nMを有すると決定した。 10μMの濃度において、5は、60%レベルで放射性リガンド結合を阻害することが見出され、そしてK

    i =1.7±0.3


    μMおよびIC

    50 =6.9±1.2μMを示した。 これらの結果は、図1(o)


    に示され、これは放射性リガンド結合の%阻害を、逆ターン模倣物5濃度の関数として図示する。 また、10μMの濃度において、逆ターン模倣物16は、92


    %レベルで放射性リガンド結合を阻害することが見出された。 これらの結果は、


    逆ターン模倣物5および16、ならびに特に、本発明の逆ターン模倣物が、一般的に、δオピエートレセプターへの結合を効果的に阻害し、そして鎮痛活性を有することを示す。 【0166】 (B.オピエート(μ)結合活性) この方法においては、膜を雄モルモットの全脳から調製し、そして2nM [

    3 H]DAMGO(D−Ala

    2 、N−メチル−phe

    4 、gly−ol

    5 −エンケファリン)とともに25℃で2時間インキュベートした。 非特異的結合を、0.


    5μM DAMGOの存在下で決定した。 結合[

    3 H]DAMGOを、ガラスファイバーフィルターマットを通して迅速に濾過することによって遊離放射性リガンドから分離し、続いて3回洗浄した。 次いでフィルターマットをLKB Be


    taplateでカウントし、特異的に結合した[

    3 H]DAMGOを決定した。 (Patriciaら、「Pharmacological profile


    s of fentanyl analogs at μ,δ and κ o


    piate receptors」、Eur. J. Pharmacol. 213


    :219−225,1992を参照のこと)。 【0167】 【表6】 このアッセイにおいて、放射性リガンド([

    3 H]DAMGO)は、B

    max =8


    . 7pmol/mgタンパク質および70%の特異的結合を用いて、K

    d =0.


    27nMを有すると決定した。 10μMの濃度において、5は、64%レベルで放射性リガンド結合を阻害し、そしてK

    i =0.64±0.08μMおよびIC

    5

    0 =5.4±0.7μMを示した。 これらの結果は、図1(●)に示され、これは、放射性リガンド結合の%阻害を、逆ターン模倣物5濃度の関数として図示する。 また、10μMの濃度において、逆ターン模倣物16は、98%レベルで放射性リガンド結合を阻害ことが見出された。 これらの結果は、逆ターン模倣物5


    および16、特に本発明の逆ターン模倣物が、一般的に、μオピエートレセプターへの結合を効果的に阻害し、そして鎮痛活性を有することを示す。 【0168】 (C.オピエート(非選択的)結合活性) この方法(Childersら、Eur.J.Pharmacol.55:1


    1,1979)においては、膜をラット大脳皮質から調製し、そして[

    3 H]ナロキソン(1nM)およびβ−ターン模倣物(30μM〜0.3nM)とともに22℃で40分間インキュベートした。 インキュベーションの後、膜をガラスファイバーフィルター(Filtermat A、Wallac)を通して減圧下で迅速に濾過した。 次いで、フィルターを、セルハーベスター(Tomtec)


    を用いて氷冷緩衝液で数回洗浄した。 結合放射活性を、固体閃光(MultiL


    ex B/HS,Wallac)を用いてシンチレーションカウンター(Bet


    aplate,Wallac)で測定した。 同じ実験において、参照化合物(ナロキソン)を8つの濃縮物で二通り試験し、この実験を確証するための競合曲線を得た。 【0169】 レセプターに対する特異的放射性リガンド結合は、過剰の非標識リガンドの存在下で決定した全結合と非特異的結合との間の差として規定される。 結果は、β


    −ターン模倣物の存在下で得られたコントロール特異的結合のパーセントとして表した。 IC

    50値およびHill係数(nH)は、競合曲線の非線形回帰分析によって決定した。 これらのパラメータは、Hill等式カーブフィッティングによって得た。 阻害定数(Ki)は、Chen Prusoff等式(Ki=IC

    50 /(1+L/K

    d )、ここで、L=アッセイにおける放射性リガンドの濃度、


    およびK

    d =レセプターに対する放射性リガンドの親和性)から計算した。 【0170】 このアッセイにおいて、放射性リガンド([

    3 H]ナロキソン)は、IC

    50


    2.5nMを有すると決定した。 逆ターン模倣物(実施例8に記載されるように調製および精製した)は、1μM濃度において99%までの特異的結合を示した。 化合物29および30は、0.9のHill係数を用いて、それぞれ80nM


    および27nMのIC

    50を有すると決定した。 これらの結果は、特に、模倣物2


    9および30、ならびに本発明の逆ターン模倣物が、一般的にオピオイドレセプターに対する結合(非選択的)を効果的に阻害し、そして鎮痛活性を有することを示す。 【0171】 (実施例10) (鎮痛活性に対する代表的な逆ターン模倣物のインビボ活性) この実施例においては、代表的な逆ターン模倣物の鎮痛剤としてのインビボ活性が示される。 化合物5(実施例6に記載されるように調製した)(本明細書中以後「試験化合物」という)を、マウステールフリックアッセイ(PanLab


    s,Pharmascreen Test No. 10402A)において用いた。 このアッセイにおいては、マウスのグループにおいて放射熱疼痛刺激に対するテールフリック応答を誘発するために必要な時間は、疼痛閾値応答として測定される。 【0172】 体重が各々22(±2)グラムの雄ICRマウスの5つのグループ(3試験グループ+1生理食塩水コントロール+1モルヒネ陽性コントロール)を使用した。 これらの動物の各々を予め選択し、そしてこの動物の尾の中位背面に集束放射熱ビームを集中させた後、6〜7.5秒以内にテールフリック応答を誘発した。


    特定の量の試験化合物(すなわち、10、30および100μg)を、6%DM


    SAを含有する5マイクロリットル(5μl)の生理食塩水に溶解し、そして各動物に脳室内(ICV)投与した。 生理食塩水のみの溶液を陰性コントロールとして用い、モルヒネの10μg/5μl/動物のICV注射を、陽性コントロールとして用いた。 【0173】 ICV注射後1分で、15秒の最大カットオフ時間を用いて、マウスのグループをテールフリック応答について測定した。 各処置グループについての応答時間の平均を、処理前(「時間0」)と処置後1分(「1分」)との間の比較について計算した。 50%を超える処置後1分の持続(「%持続」)は、有意な活性であると考えられた。 この実験の結果は表5に示され、これは試験化合物が有意な鎮痛活性(すなわち、モルヒネの効力の約10%〜15%)を有したことを示す。 【0174】 【表7】 (実施例11) (代表的な逆ターン模倣物の合成) この実施例は、本発明の逆ターン模倣物の合成をさらに説明する。 詳細には、


    [4.4.0]二環式逆ターン模倣物の調製を、実施例8、方法Bの方法の代替方法によって固相で実施した。 この方法を、図9に概説する。 【0175】 (2−ブロモ−1−エトキシ−エチル−1−オキシ結合樹脂(27)の合成) 【0176】 【化69】 一般的には、1バッチの樹脂(ArgogelOHまたはヒドロキシメチルポリスチレン)を、8当量のブロモアルキルアルデヒドジエチルアセタールおよび2当量のp−トルエンスルホン酸ピリジニウム(PPTS)の存在下で、1,2


    −ジクロロエタン(DCE)中で4時間、還流した。 1つの場合においては、ヒドロキシルメチルポリスチレン(10.0g、0.7mmol OH/g、7m


    mol)および3.5gのPPTS(14mmol)を、200mlのDCEに懸濁した。 次いで、8.5mlの2−ブロモジエトキシエタン(約56mmol


    )のDCE(100ml)中の溶液を攪拌しながら加え、そして反応混合物を還流(約80℃)で加熱した。 4時間後、樹脂を濾別し、100mLのジメチルホルムアミド(DMF)、50mLのジメチルスルホキシド(DMSO)、100


    mLのDMF、200mLのジクロロメタン(DCM)、50mLの1,4−ジオキサンおよび最後に100mLのメタノールで洗浄した。 乾燥後、11.73


    gの樹脂27を得た。 臭素分析は、定量的なローディング(loading)を示した。 【0177】 (構造(Ia')の代表的な化合物の合成) 樹脂を保持するためにそれぞれポリプロピレンフリットを取り付けた、適切な大きさのプラスチック使い捨てシリンジ中で、反応を行った。 各工程後、樹脂のバッチをDMF(3×)およびDCM(3×)で洗浄した。 代表的に、DMF中で予め膨張させた樹脂27の0.03mmolのサンプル(例えば、0.6mm


    ol Br/gのローディングを有する50mgのポリスチレン樹脂)を、DM


    SO中のアミンR

    4 −NH

    2 (2mmol)の2.0M溶液(1mL)で60℃で16〜24時間処理した。 【0178】 次に、この樹脂を、DMF(1mL)中で、HATU(34mg、0.09m


    mol)およびDIEA(0.032ml、0.18mmol)の存在下、0.


    09mmolのFmocアミノ酸(FmocNH−CHR

    3 −COOH)とクロルアニル試験が陰性になるまで(代表的には、1〜2時間)反応させた。 引き続いて、25%(v/v)ピペリジン/DMF溶液(2mL)で20分間かけて処理することによってFmoc保護を除去した。 【0179】 次いで、この樹脂を、0.09mmolのFmocβ−アミノ酸(FmocN


    H−CHR

    5 −CHR

    2 −COOH)と、DMF(1mL)中で、DIC(0.0


    14ml、0.09mmol)およびHOBt(14ng,0.09mmol)


    の存在下で、Kaiser試験が陰性になるまで(代表的には、1時間)反応させた。 この樹脂を、25%(v/v)ピペリジン/DMF溶液(2mL)で20


    分かけて再び処理した。 【0180】 最後に、樹脂結合配列を、DCM(1mL)中で、DIEA(0.106mL


    、0.6mmol)の存在下、塩化スルホニル(R

    1 SO

    2 Cl、0.3mmol


    )との1時間の反応(Kaiser試験陽性)によって終結させた。 あるいは、


    クロロホルメート R

    1 OCOClまたはイソシアネート R

    1 NCO(後者は、


    DIEAの存在を必要としない)を、塩化スルホニルの代わりにR

    1部分の導入のために用いた。 【0181】 洗浄および乾燥した樹脂をDCM中で再膨張させ、排出し、そして1mLのギ酸(96%)で室温で終夜で処理した。 多くの場合においては、60℃までの上昇した温度または延長した反応時間が、環化を完結させるために必要であった(


    条件については、以下の表2を参照のこと)。 上澄みを集めて、洗浄液(2×0


    . 5mLのギ酸)と合わせた。 ギ酸のエバポレーションの後に得られた残渣をアセトニトリル/水 50:50混合物中に再溶解させ、凍結し、凍結乾燥した。 【0182】 表6は、上記の手順によって合成した本発明の代表的な化合物を示す。 【0183】 【表8】 (実施例12) (細胞接着アッセイにおける代表的な逆ターン模倣物の活性) CS1ペプチドのα

    4 β

    1インテグリンへの結合をアンタゴナイズする実施例1


    の化合物の能力を測定するアッセイを行った。 Vanderslice,P. ら(J.Immunol.,1997,1710−1718)(本明細書中に参考として援用される)の手順の変形を利用した。 【0184】 簡潔には、100μL/ウェルのビオチン化CS1ペプチドの溶液(1mg/


    100mLのリン酸緩衝化生理食塩水(PBS))を、NeutrAvidin


    プレート(Pierce)中で室温で1時間インキュベートした。 次いで、このプレートを蒸留水で3回洗浄し、そして200μLのブロッキング緩衝液(PB


    S中の3% BSA)で少なくとも4時間処理した。 ブロッキングされたプレートを上記のように洗浄した。 収集したRamos細胞(10

    7 /mL)を、10


    μLのカルセイン(calcein)AM/mLを含有するPBS中に再懸濁し、暗所で30分間インキュベートした。 この懸濁液を、45mLのPBSで希釈し、細胞を遠心分離および吸引によって収集した。 この細胞を、結合緩衝液(約5×10

    5 /mL)に再懸濁した。 細胞溶解をモニターした場合、エチジウムホモダイマーを5μMの最終濃度までこの緩衝液に加えた。 試験される化合物またはコントロールペプチドの溶液(10μL)を適切なウェルに加え、続いて90


    μLの細胞懸濁液を加えた。 プレートを37℃で1時間インキュベートした。 エチジウムホモダイマーを加えた場合、リンスをする前に535/617での蛍光を測定した。 他方、プレートを3回洗浄し、50μLの溶解緩衝液を各ウェルに加え、プレートを暗所で10分間振動させ、そして485nm励起および535


    nm発光で蛍光をモニターした。 【0185】 実施例11で調製した化合物は、このアッセイにおいて活性を示した。 このように、本発明の化合物は、細胞接着を効果的に阻害し、そして抗炎症剤としての活性を有する。 【0186】 本発明の特定の実施形態を本明細書中で例示の目的で記載してきたが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく種々の変更がなされ得ることは明らかである。 従って、本発明は添付の特許請求の範囲によって限定される以外には限定されない。 【図面の簡単な説明】 【図1】 図1は、本発明の代表的な逆ターン模倣物のδおよびμアヘン剤レセプタに対して結合する放射リガンドの阻害%を、濃度の関数として示す。 【図2】 図2は、本発明の逆ターン模倣物の合成のための、代表的な反応スキームを示す。 【図3】 図3は、本発明の逆ターン模倣物の合成のための、代表的な反応スキームを示す。 【図4】 図4は、本発明の逆ターン模倣物の合成のための、代表的な反応スキームを示す。 【図5】 図5は、本発明の逆ターン模倣物の合成のための、代表的な反応スキームを示す。 【図6】 図6は、本発明の逆ターン模倣物の合成のための、代表的な反応スキームを示す。 【図7】 図7は、本発明の逆ターン模倣物の合成のための、代表的な反応スキームを示す。 【図8】 図8は、本発明の逆ターン模倣物の合成のための、代表的な反応スキームを示す。 【図9】 図9は、本発明の逆ターン模倣物の合成のための、代表的な反応スキームを示す。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 7識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 9/10 A61P 9/10 101 101 11/00 11/00 11/06 11/06 13/12 13/12 17/00 17/00 17/06 17/06 19/02 19/02 25/00 25/00 25/28 25/28 27/02 27/02 29/00 29/00 101 101 31/18 31/18 35/00 35/00 37/08 37/08 43/00 105 43/00 105 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 キム, ファ−オーク アメリカ合衆国 ワシントン 98052, レッドモンド, 154ティーエイチ アベ ニュー ノースイースト 5606 (72)発明者 スタシアック, マーシン アメリカ合衆国 ワシントン 98033, カークランド, レイク ワシントン ブ ールバード ノースイースト 4331, ナ ンバー7306 Fターム(参考) 4C050 AA01 BB08 CC08 EE03 FF02 GG03 HH01 4C086 AA01 AA02 CB09 MA01 MA04 NA14 ZA02 ZA06 ZA15 ZA16 ZA39 ZA40 ZA45 ZA59 ZA81 ZA89 ZA96 ZB11 ZB13 ZB15 ZB21 ZB26 ZC35 ZC55

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