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Synthesis and screening methods for inhibitors of bacterial nad synthetase enzyme, methods of treating bacterial and microbial infections using the compounds, as well as inhibitors of bacterial nad synthetase enzyme

申请号 JP2000540138 申请日 1999-01-14 公开(公告)号 JP2002509149A 公开(公告)日 2002-03-26
申请人 ザ ユーエイビー リサーチ ファウンデイション; 发明人 ガブリエル ガルシア、ホセ; クリストフォリ、ウォルター; ジェイ. ジェドゥルゼージャス、マーク; シュミット、ローレント; デヴェディーエブ、ヤンチョー; ジェイ. デルーカス、ローレンス; ジェイ. ブルイレット、ウェイン; ジー. ブルイレット、クリスティー; ムッチオ、ドナルド;
摘要 (57)【要約】 本発明は、細菌NADシンテターゼ酵素の阻害剤の合成およびスクリーニング方法、その化合物、ならびに細菌NADシンテターゼ酵素の阻害剤を用いる細菌および 微 生物 感染の治療方法を提供する。
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 構造: の、細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項2】 構造2: (式中、nは1から12までの整数であり、R 1 〜R 7はそれぞれ独立して、H、
    無置換または置換された環状または脂肪族基、または分岐したまたは分岐していない基であり、リンカーは環状または脂肪族の分岐したまたは分岐していない、
    アルキル、アルケニルまたはアルキニル基であり、当該リンカーはヘテロ原子を含んでいてもよい。 )を有する、細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項3】 nが3から10までの整数である、請求項2記載の化合物。
  • 【請求項4】 nが5から9までの整数である、請求項2記載の化合物。
  • 【請求項5】 nが6から9までの整数である、請求項2記載の化合物。
  • 【請求項6】 R1〜R7がそれぞれ独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニルまたはアリール基である、請求項2記載の化合物。
  • 【請求項7】 R1〜R7がそれぞれ独立して、ヒドロキシル、ケトン、ニトロ、アミノ、アミジノ、グアニジノ、カルボキシラート、アミド、スルホナートもしくはハロゲン、またはこれらの基の慣用の誘導体である、請求項2記載の化合物。
  • 【請求項8】 構造4: (式中、Xは単環式または二環式部分内のC、N、OまたはSであり、AおよびBはリンカーに結合するそれぞれの部位を示し、nは1から12までの整数であり、R1〜R7はそれぞれ独立して、H、無置換または置換された環状基または脂肪族基、または分岐したまたは分岐していない基であり、リンカーは飽和または不飽和の環状基または脂肪族の分岐したまたは分岐していない、アルキル、アルケニルまたはアルキニル基であり、当該リンカーはヘテロ原子を含んでいてもよい。)を有する、細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項9】 nが3から10までの整数である、請求項8記載の化合物。
  • 【請求項10】 nが5から9までの整数である、請求項8記載の化合物。
  • 【請求項11】 nが6から9までの整数である、請求項8記載の化合物。
  • 【請求項12】 R 1 〜R 7がそれぞれ独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニルまたはアリール基である、請求項8記載の化合物。
  • 【請求項13】 R 1 〜R 7がそれぞれ独立して、ヒドロキシル、ケトン、ニトロ、アミノ、アミジノ、グアニジノ、カルボキシラート、アミド、スルホナートもしくはハロゲン、またはこれらの基の慣用の誘導体である、請求項8記載の化合物。
  • 【請求項14】 構造6: (式中、XはC、N、OまたはSであり、YはC、N、O、S、カルボキシ、エステル、アミドまたはケトンであり、AおよびBはリンカーに結合するそれぞれの部位を示し、nは1から12までの整数であり、R 1 〜R 7はそれぞれ独立して、H、無置換または置換された環状基または脂肪族基、分岐したまたは分岐していない基であり、リンカーは飽和または不飽和の環状または脂肪族基、分岐したまたは分岐していない、アルキル、アルケニルまたはアルキニル基であり、当該リンカーはヘテロ原子を含んでいてもよい。)の、細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項15】 nが3から10までの整数である、請求項14記載の化合物。
  • 【請求項16】 nが5から9までの整数である、請求項14記載の化合物。
  • 【請求項17】 nが6から9までの整数である、請求項14記載の化合物。
  • 【請求項18】 R 1 〜R 7がそれぞれ独立して、H、アルキル、アルケニルまたはアルキニルまたはアリール基である、請求項14記載の化合物。
  • 【請求項19】 R 1 〜R 7がそれぞれ独立して、H、ヒドロキシル、ケトン、ニトロ、アミノ、アミジノ、グアニジノ、カルボキシラート、アミド、スルホナートもしくはハロゲン、およびこれらの基の慣用の誘導体である、請求項14
    記載の化合物。
  • 【請求項20】 構造8: (式中、nは1から12までの整数であり、R 1はH、メトキシ、ベンジルオキ シまたはニトロであり、R 2は3−ピリジル、N−メチル−3−ピリジル、3− キノリニル、N−メチル−3−キノリニル、3−(ジメチルアミノ)フェニル、
    3−(トリメチルアンモニオ)フェニル、4−(ジメチルアミノ)フェニル、4
    −(トリメチルアンモニオ)フェニル、4−(ジメチルアミノ)フェニルメチルまたは4−(トリメチルアンモニオ)フェニルメチルである。 )を有する、請求項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項21】 nが3から10までの整数である、請求項20記載の化合物。
  • 【請求項22】 nが5から9までの整数である、請求項20記載の化合物。
  • 【請求項23】 nが6から9までの整数である、請求項20記載の化合物。
  • 【請求項24】 構造10: (式中、nは1から12までの整数であり、R 1はH、CO 2 H、−OCH 3また は−OCH 2 Phであり、R 2はH、CO 2 HまたはCH=CHCO 2 Hであり、R 3はHまたはCO 2 Hであり、YはN−結合ピリジン−3−カルボン酸、N−結合ピリジン、N−結合キノリンまたはN−結合イソキノリンである。 )を有する、
    請求項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項25】 nが3から10までの整数である、請求項24記載の化合物。
  • 【請求項26】 nが5から9までの整数である、請求項24記載の化合物。
  • 【請求項27】 nが6から9までの整数である、請求項24記載の化合物。
  • 【請求項28】 構造12: (式中、nは1から12までの整数であり、R 1はH、FまたはNO 2であり、R 2はH、CH 3 、CF 3 、NO 2 、フェニル、n−ブチル、イソプロピル、F、フェニルオキシ、トリフェニルメチル、メトキシカルボニル、メトキシ、カルボキシ、アセチルまたはベンゾイルであり、R 3はHまたはCF 3であり、YはN−結合ピリジン−3−カルボン酸、N−結合ピリジン、N−結合キノリンまたはN−結合イソキノリンである。 )を有する、請求項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項29】 nが3から10までの整数である、請求項28記載の化合物。
  • 【請求項30】 nが5から9までの整数である、請求項28記載の化合物。
  • 【請求項31】 nが6から9までの整数である、請求項28記載の化合物。
  • 【請求項32】 構造14: (式中、nは1から12までの整数であり、R 1はH、フェニルオキシ、イソプ ロピル、アセチルまたはベンゾイルであり、R 2はHまたはCF 3であり、Yは3
    −(ジメチルアミノ)フェニル、3−(トリメチルアンモニオ)フェニル、4−
    (ジメチルアミノ)フェニル、4−(トリメチルアンモニオ)フェニル、2−(
    フェニル)フェニル、ジフェニルメチル、3−ピリジル、4−ピリジルまたはピリジン−3−メチルである。 )を有する、請求項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項33】 nが3から10までの整数である、請求項32記載の化合物。
  • 【請求項34】 nが5から9までの整数である、請求項32記載の化合物。
  • 【請求項35】 nが6から9までの整数である、請求項32記載の化合物。
  • 【請求項36】 構造16: (式中、RはHまたはCO 2 CH 3であり、nは1から4までの整数である。)を有する、請求項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項37】 nが2から3までの整数である、請求項36記載の化合物。
  • 【請求項38】 nが3である、請求項36記載の化合物。
  • 【請求項39】 構造18: (式中、RはHまたはCO 2 CH 3であり、nは1から4までの整数である。)を有する、請求項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項40】 nが2から3までの整数である、請求項39記載の化合物。
  • 【請求項41】 nが3である、請求項39記載の化合物。
  • 【請求項42】 構造100: (式中、R'は であり、nは1から12までの整数である。 )を有する、請求項2記載の細菌N
    ADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項43】 nが3から10までの整数である、請求項42記載の化合物。
  • 【請求項44】 nが5から9までの整数である、請求項42記載の化合物。
  • 【請求項45】 nが6から9までの整数である、請求項42記載の化合物。
  • 【請求項46】 構造101: (式中、R'は であり、R1は (式中、フラグメントA〜GにおけるR基は、ベンジル基、メチル基または水素である。)であり、nは1から12までの整数である。 )を有する、請求項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項47】 nが3から10までの整数である、請求項46記載の化合物。
  • 【請求項48】 nが5から9までの整数である、請求項46記載の化合物。
  • 【請求項49】 nが6から9までの整数である、請求項46記載の化合物。
  • 【請求項50】 構造130: (式中、nは1から12までの整数である。)を有する、請求項2記載の細菌N
    ADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項51】 nが3から10までの整数である、請求項50記載の化合物。
  • 【請求項52】 nが5から9までの整数である、請求項50記載の化合物。
  • 【請求項53】 nが6から9までの整数である、請求項50記載の化合物。
  • 【請求項54】 構造132: (式中、nは1から12までの整数であり、Rは5−H、6−CF 3 、5−CH 3 、5,7−ジF、5,7−ジNO 2 、5−ブチル、5−イソプロピル、5−フェ ニル、5−NO 2 、5−トリチル、5−F、5−OPh、5−COPh、5−C F 3 、5−COCH 3 、5−OCH 3 、5−COOCH 3または5−COOHである。)の化合物。
  • 【請求項55】 nが3から10までの整数である、請求項54記載の化合物。
  • 【請求項56】 nが5から9までの整数である、請求項54記載の化合物。
  • 【請求項57】 nが6から9までの整数である、請求項54記載の化合物。
  • 【請求項58】 構造134: (式中、nは1から12までの整数であり、Rは5−H、6−CF 3 、5−CH 3 、5,7−ジF、5,7−ジNO 2 、5−ブチル、5−イソプロピル、5−フェ ニル、5−NO 2 、5−トリチル、5−F、5−OPh、5−COPh、5−C F 3 、5−COCH 3 、5−OCH 3 、5−COOCH 3または5−COOHである。)を有する、請求項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項59】 nが3から10までの整数である、請求項58記載の化合物。
  • 【請求項60】 nが5から9までの整数である、請求項58記載の化合物。
  • 【請求項61】 nが6から9までの整数である、請求項58記載の化合物。
  • 【請求項62】 構造136: (式中、nは1から12までの整数であり、Rは5−H、6−CF 3 、5−CH 3 、5,7−ジF、5,7−ジNO 2 、5−ブチル、5−イソプロピル、5−フェ ニル、5−NO 2 、5−トリチル、5−F、5−OPh、5−COPh、5−C F 3 、5−COCH 3 、5−OCH 3 、5−COOCH 3または5−COOHである。)を有する、請求項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項63】 nが3から10までの整数である、請求項62記載の化合物。
  • 【請求項64】 nが5から9までの整数である、請求項62記載の化合物。
  • 【請求項65】 nが6から9までの整数である、請求項62記載の化合物。
  • 【請求項66】 構造138: (式中、nは1から12までの整数であり、Rは5−CF 3 、5−OPh、5− イソプロピル、5−COCH 3または5−COPhであり、Yは3−N,N−ジ メチルアミノ(フェニル)、4−N,N−ジメチルアミノ(フェニル)または2
    −Phである。 )を有する、請求項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項67】 nが3から10までの整数である、請求項66記載の化合物。
  • 【請求項68】 nが5から9までの整数である、請求項66記載の化合物。
  • 【請求項69】 nが6から9までの整数である、請求項66記載の化合物。
  • 【請求項70】 構造140: (式中、nは1から12までの整数であり、Rは5−CF 3 、5−OPh、5− イソプロピル、5−COCH 3または5−COPhであり、ZはCH(Ph) 2または3−ピリジルである。)を有する、請求項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項71】 nが3から10までの整数である、請求項70記載の化合物。
  • 【請求項72】 nが5から9までの整数である、請求項70記載の化合物。
  • 【請求項73】 nが6から9までの整数である、請求項70記載の化合物。
  • 【請求項74】 構造142: (式中、nは1から12までの整数であり、Rは6−CF 3 、5−OPh、5− イソプロピル、5−COCH 3または5−COPhである。)を有する、請求項 2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項75】 nが3から10までの整数である、請求項74記載の化合物。
  • 【請求項76】 nが5から9までの整数である、請求項74記載の化合物。
  • 【請求項77】 nが6から9までの整数である、請求項74記載の化合物。
  • 【請求項78】 構造144: (式中、nは1から12までの整数であり、Rは6−CF 3 、5−OPh、5− イソプロピル、5−COCH 3または5−COPhである。)を有する、請求項 2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項79】 nが3から10までの整数である、請求項78記載の化合物。
  • 【請求項80】 nが5から9までの整数である、請求項78記載の化合物。
  • 【請求項81】 nが6から9までの整数である、請求項78記載の化合物。
  • 【請求項82】 構造146: (式中、nは1から12までの整数である。)を有する、請求項2記載の細菌N
    ADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項83】 nが3から10までの整数である、請求項82記載の化合物。
  • 【請求項84】 nが5から9までの整数である、請求項82記載の化合物。
  • 【請求項85】 nが6から9までの整数である、請求項82記載の化合物。
  • 【請求項86】 構造148: を有する、請求項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項87】 構造150: (式中、Rは1から12までの整数である。)を有する、請求項2記載の細菌N
    ADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項88】 nが3から10までの整数である、請求項87記載の化合物。
  • 【請求項89】 nが5から9までの整数である、請求項87記載の化合物。
  • 【請求項90】 nが6から9までの整数である、請求項87記載の化合物。
  • 【請求項91】 構造152: (式中、nは1から12までの整数である。)を有する、請求項2記載の細菌N
    ADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項92】 nが3から10までの整数である、請求項91記載の化合物。
  • 【請求項93】 nが5から9までの整数である、請求項91記載の化合物。
  • 【請求項94】 nが6から9までの整数である、請求項91記載の化合物。
  • 【請求項95】 構造154: (式中、ZはCH(ジPh)、4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル、CH 2 CH 2 −(3−ピリジル)または(2−フェニル)−フェニルである。 )を有する、請求項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項96】 構造156: (式中、nは1から12までの整数であり、Rは−OCH 3または−OCH 2 Ph
    である。 )を有する、請求項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項97】 nが3から10までの整数である、請求項96記載の化合物。
  • 【請求項98】 nが5から9までの整数である、請求項96記載の化合物。
  • 【請求項99】 nが6から9までの整数である、請求項96記載の化合物。
  • 【請求項100】 構造158: (式中、nは1から12までの整数であり、Rは−OCH 3または−OCH 2 Ph
    である。 )を有する、請求項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項101】 nが3から10までの整数である、請求項100記載の化合物。
  • 【請求項102】 nが5から9までの整数である、請求項100記載の化合物。
  • 【請求項103】 nが6から9までの整数である、請求項100記載の化合物。
  • 【請求項104】 構造160: (式中、nは1から12までの整数であり、Rは−OCH 3または−OCH 2 Ph
    である。 )を有する、請求項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項105】 nが3から10までの整数である、請求項104記載の化合物。
  • 【請求項106】 nが5から9までの整数である、請求項104記載の化合物。
  • 【請求項107】 nが6から9までの整数である、請求項104記載の化合物。
  • 【請求項108】 構造162: (式中、nは1から12までの整数であり、Rは−OCH 3または−OCH 2 Ph
    である。 )を有する、請求項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項109】 nが3から10までの整数である、請求項108記載の化合物。
  • 【請求項110】 nが5から9までの整数である、請求項108記載の化合物。
  • 【請求項111】 nが6から9までの整数である、請求項108記載の化合物。
  • 【請求項112】 構造164: (式中、nは1から12までの整数であり、Rは−OCH 3または−OCH 2 Ph
    である。 )を有する、請求項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項113】 nが3から10までの整数である、請求項112記載の化合物。
  • 【請求項114】 nが5から9までの整数である、請求項112記載の化合物。
  • 【請求項115】 nが6から9までの整数である、請求項112記載の化合物。
  • 【請求項116】 構造166: (式中、nは1から12までの整数であり、Rは−OCH 3または−OCH 2 Ph
    である。 )を有する、請求項2記載の化合物細菌NADシンテターゼ阻害剤化合物。
  • 【請求項117】 nが3から10までの整数である、請求項114記載の化合物。
  • 【請求項118】 nが5から9までの整数である、請求項114記載の化合物。
  • 【請求項119】 nが6から9までの整数である、請求項114記載の化合物。
  • 【請求項120】 構造168: (式中、nは1から12までの整数であり、Rは−OCH 3または−OCH 2 Ph
    である。 )を有する、請求項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項121】 nが3から10までの整数である、請求項120記載の化合物。
  • 【請求項122】 nが5から9までの整数である、請求項120記載の化合物。
  • 【請求項123】 nが6から9までの整数である、請求項120記載の化合物。
  • 【請求項124】 構造170: (式中、nは1から12までの整数であり、Rは−OCH 3または−OCH 2 Ph
    である。 )を有する、請求項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項125】 nが3から10までの整数である、請求項124記載の化合物。
  • 【請求項126】 nが5から9までの整数である、請求項124記載の化合物。
  • 【請求項127】 nが6から9までの整数である、請求項124記載の化合物。
  • 【請求項128】 構造172: (式中、nは1から12までの整数であり、Rは−OCH 3または−OCH 2 Ph
    である。 )を有する、請求項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項129】 nが3から10までの整数である、請求項128記載の化合物。
  • 【請求項130】 nが5から9までの整数である、請求項128記載の化合物。
  • 【請求項131】 nが6から9までの整数である、請求項128記載の化合物。
  • 【請求項132】 構造174: (式中、nは1から12までの整数であり、Rは−OCH 3または−OCH 2 Ph
    である。 )を有する、請求項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項133】 nが3から10までの整数である、請求項132記載の化合物。
  • 【請求項134】 nが5から9までの整数である、請求項132記載の化合物。
  • 【請求項135】 nが6から9までの整数である、請求項132記載の化合物。
  • 【請求項136】 構造176: (式中、nは1から12までの整数であり、Zは3−キノリン、3−(N,N−
    ジメチルアミノ)フェニルまたは4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニルである。 )を有する、請求項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項137】 nが3から10までの整数である、請求項136記載の化合物。
  • 【請求項138】 nが5から9までの整数である、請求項136記載の化合物。
  • 【請求項139】 nが6から9までの整数である、請求項136記載の化合物。
  • 【請求項140】 構造178: (式中、nは1から12までの整数である。)を有する、請求項2記載の細菌N
    ADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項141】 nが3から10までの整数である、請求項140記載の化合物。
  • 【請求項142】 nが5から9までの整数である、請求項140記載の化合物。
  • 【請求項143】 nが6から9までの整数である、請求項140記載の化合物。
  • 【請求項144】 構造180: (式中、nは1から12までの整数である)を有する、請求項2記載の細菌NA
    Dシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項145】 nが3から10までの整数である、請求項144記載の化合物。
  • 【請求項146】 nが5から9までの整数である、請求項144記載の化合物。
  • 【請求項147】 nが6から9までの整数である、請求項144記載の化合物。
  • 【請求項148】 構造182: (式中、nは1から12までの整数である。)を有する、請求項2記載の細菌N
    ADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項149】 nが3から10までの整数である、請求項148記載の化合物。
  • 【請求項150】 nが5から9までの整数である、請求項148記載の化合物。
  • 【請求項151】 nが6から9までの整数である、請求項148記載の化合物。
  • 【請求項152】 構造184: (式中、nは1から12までの整数であり、Rは6−CF 3 、5−OPh、5− CH(CH 32 、5−COCH 3または5−COPhである。)を有する、請求 項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項153】 nが3から10までの整数である、請求項152記載の化合物。
  • 【請求項154】 nが5から9までの整数である、請求項152記載の化合物。
  • 【請求項155】 nが6から9までの整数である、請求項152記載の化合物。
  • 【請求項156】 構造186: (式中、nは1から12までの整数であり、Rは6−CF 3 、5−OPh、5− CH(CH 32 、5−COCH 3または5−COPhである。)を有する、請求 項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項157】 nが3から10までの整数である、請求項156記載の化合物。
  • 【請求項158】 nが5から9までの整数である、請求項156記載の化合物。
  • 【請求項159】 nが6から9までの整数である、請求項156記載の化合物。
  • 【請求項160】 構造188: (式中、nは1から12までの整数であり、Rは6−CF 3 、5−OPh、5− CH(CH 32 、5−COCH 3または5−COPhである。)を有する、請求 項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項161】 nが3から10までの整数である、請求項160記載の化合物。
  • 【請求項162】 nが5から9までの整数である、請求項160記載の化合物。
  • 【請求項163】 nが6から9までの整数である、請求項160記載の化合物。
  • 【請求項164】 構造190: (式中、nは1から12までの整数であり、Rは6−CF 3 、5−OPh、5− CH(CH 32 、5−COCH 3または5−COPhである。)を有する、請求 項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項165】 nが3から10までの整数である、請求項164記載の化合物。
  • 【請求項166】 nが5から9までの整数である、請求項164記載の化合物。
  • 【請求項167】 nが6から9までの整数である、請求項164記載の化合物。
  • 【請求項168】 構造192: (式中、nは1から12までの整数であり、Rは6−CF 3 、5−OPh、5− CH(CH 32 、5−COCH 3または5−COPhである。)を有する、請求 項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項169】 nが3から10までの整数である、請求項168記載の化合物。
  • 【請求項170】 nが5から9までの整数である、請求項168記載の化合物。
  • 【請求項171】 nが6から9までの整数である、請求項168記載の化合物。
  • 【請求項172】 構造194: (式中、nは1から12までの整数であり、R 1はHまたは−OCH2Phであ り、R 2はHまたはCOOCH3である。)を有する、請求項2記載の細菌NA Dシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項173】 nが3から10までの整数である、請求項172記載の化合物。
  • 【請求項174】 nが5から9までの整数である、請求項172記載の化合物。
  • 【請求項175】 nが6から9までの整数である、請求項172記載の化合物。
  • 【請求項176】 (式中、nは1から12までの整数であり、R 1はHまたは−OCH 2 Phであり、R 2はHまたはCOOCH 3である。)を有する、請求項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項177】 nが2から12までの整数である、請求項176記載の化合物。
  • 【請求項178】 nが5から9までの整数である、請求項176記載の化合物。
  • 【請求項179】 nが6から9までの整数である、請求項176記載の化合物。
  • 【請求項180】 構造198: (式中、nは1から12までの整数であり、R 1はHまたは−OCH 2 Phであり、R 2はHまたはCOOCH 3である。)を有する、請求項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項181】 nが3から10までの整数である、請求項180記載の化合物。
  • 【請求項182】 nが5から9までの整数である、請求項180記載の化合物。
  • 【請求項183】 nが6から9までの整数である、請求項180記載の化合物。
  • 【請求項184】 構造200: (式中、nは1から12までの整数であり、R 1はHまたは−OCH 2 Phであり、R 2はHまたはCOOCH 3である。)を有する、請求項2記載の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項185】 nが3から10までの整数である、請求項184記載の化合物。
  • 【請求項186】 nが5から9までの整数である、請求項184記載の化合物。
  • 【請求項187】 nが6から9までの整数である、請求項184記載の化合物。
  • 【請求項188】 構造202: (式中、R 1はHまたはCOOCH 3である。)を有する、請求項2記載の細菌N
    ADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項189】 構造204: (式中、R 1はHまたはCOOCH 3である。)を有する、請求項2記載の細菌N
    ADシンテターゼ酵素阻害剤化合物。
  • 【請求項190】 治療有効量または予防処置量の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物を哺乳類に投与することを含む、哺乳類における微生物感染を治療または予防する方法。
  • 【請求項191】 当該化合物が請求項1記載の化合物を含む、請求項19
    0記載の方法。
  • 【請求項192】 当該化合物が請求項2記載の化合物を含む、請求項19
    0記載の方法。
  • 【請求項193】 化合物微生物感染が細菌感染である、請求項190記載の方法。
  • 【請求項194】 細菌がグラム陰性菌またはグラム陽性菌である、請求項190記載の方法。
  • 【請求項195】 微生物感染が、細菌の抗生物質株によって引き起こされる感染を含む、請求項190記載の方法。
  • 【請求項196】 経口、直腸、筋肉内、静脈内、小嚢内または局所投与を含む、請求項190記載の方法。
  • 【請求項197】 当該化合物を、1日あたり約0.1から約15gの間の投与量で投与し、かつ当該投与量を1日あたり約1から約4回で投与する、請求項190記載の方法。
  • 【請求項198】 さらに、広域抗生物質を投与することを含む、請求項1
    90記載の方法。
  • 【請求項199】 NADの産生を減少させるかまたはなくし、それにより原核生物が死滅する量の原核生物NADシンテターゼ酵素阻害剤を用いて、原核生物を死滅させる方法。
  • 【請求項200】 NADの産生を減少させるかまたはなくし、それにより原核生物の増殖を減少させるのに有効な量の原核生物NADシンテターゼ酵素阻害剤に原核生物を接触させることを含む、原核生物の増殖を減少させる方法。
  • 【請求項201】 当該阻害剤が請求項1記載の化合物を含む、請求項19
    9記載の方法。
  • 【請求項202】 原核生物が細菌である、請求項199記載の方法。
  • 【請求項203】 細菌がグラム陰性菌またはグラム陽性菌である、請求項202記載の方法。
  • 【請求項204】 原核生物が細菌の抗生物質耐性株である、請求項202
    記載の方法。
  • 【請求項205】 NADシンテターゼ酵素阻害剤が、細菌NADシンテターゼ酵素上の触媒サイトと選択的に結合して、細菌によるNADの産生を減少させるかまたはなくす化合物である、請求項202記載の方法。
  • 【請求項206】 NADシンテターゼ酵素阻害剤が、細菌NADシンテターゼ酵素上の触媒サイトと選択的に結合して、細菌によるNADの産生を減少させるかまたはなくす化合物である、請求項202記載の方法。
  • 【請求項207】 投与工程が、経口、直腸、筋肉内、静脈内、小嚢内または局所投与を含む、請求項199記載の方法。
  • 【請求項208】 当該化合物を、1日あたり約0.1から約15gの間の投与量で投与し、かつ当該投与量を1日あたり約1から約4回で投与する、請求項199記載の方法。
  • 【請求項209】 さらに、広域抗生物質を投与することを含む、請求項1
    99記載の方法。
  • 【請求項210】 細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤を含む消毒薬化合物。
  • 【請求項211】 微生物で汚染された物を、当該微生物を死滅させるかまたは不活性化するのに十分な量の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物と接触させることを含む、微生物で汚染された物を消毒する方法。
  • 【請求項212】 当該化合物が請求項1記載の化合物を含む、請求項21
    1記載の方法。
  • 【請求項213】 当該微生物が細菌である、請求項211記載の方法。
  • 【請求項214】 次の工程を含む、細菌NADシンテターゼ阻害剤化合物の製造方法。 a. 5−ニトロインドールを6−ブロモヘキシル アセタートでアルキル化して、6−[N−(5−ニトロインドリル)]ヘキシル アセタートを形成する工程; b. 当該6−[N−(5−ニトロインドリル)]ヘキシル アセタートを加水分解して、N−(5−ニトロインドリル)ヘキサン−1−オールを形成する工程; c. 当該6[−N−(5−ニトロインドリル)]ヘキサン−1−オールをニコチン酸でエステル化して、N−(5−ニトロインドリル)ヘキシル ニコチナートを形成する工程;および d. 当該6[−N−(5−ニトロインドリル)]ヘキシル ニコチナートをN−
    メチル化する工程。
  • 【請求項215】 次の工程を含む、細菌NADシンテターゼ阻害剤化合物の製造方法。 a. 5−ニトロインドールをブロモアルキル アセタートでアルキル化し、得られたインドールアルキル アセタートをインドールアルキル アルコールに変換する工程; b. 当該インドールアルキル アルコールを適当な試薬と反応させて、インドールアルキル エステルを形成する工程;および c. 当該インドールアルキル エステルをN−メチル化する工程。
  • 【請求項216】 次の工程を含む、細菌NADシンテターゼ阻害剤化合物の製造方法。 a. インドールカルボン酸を適当な試薬と反応させて、インドールカルボン酸メチルエステルまたはインドールベンジルカルボン酸エステルを得る工程; b. 当該インドールカルボン酸メチルエステルまたはインドールカルボン酸ベンジルエステルをブロモアルキル アセタートでN−アルキル化する工程; c. 上記工程bで得た物質を適当な試薬と反応させて、インドールアルキル アルコールを形成する工程; d. 当該インドールアルキル アルコールを芳香族アミンとカップリングする工程;および e. 当該インドールアルキル アルコールを適当な試薬と反応させて、当該メチルまたはベンジル インドールカルボキシラートをそれぞれインドールカルボン酸に変換する工程。
  • 【請求項217】 次の工程を含む、細菌NADシンテターゼ阻害剤化合物の製造方法。 a. アニリンをN−ブロモスクシンイミドで臭素化して、2−ブロモ−R 1 −置 換−アニリンまたは2−ブロモ−R 2 −置換−アニリンを形成する工程; b. 当該2−ブロモ−R 1 −置換−アニリンまたは当該2−ブロモ−R 2 −置換−
    アニリンを、ヘックカップリング反応を用いて反応させて、アルキン−置換アニリンを形成する工程; c. 当該アルキン−置換アニリンを、環化反応を用いて反応させて、インドール アルコールを形成する工程; d. 当該インドール アルコールを、アミンを用いて四級化する工程; e. 当該インドール アルコールをメタンスルホニル クロリドと反応させて、
    インドール メシラートを得る工程;および f. 当該インドール メシラートをカルボン酸と反応させて、インドール エステルを形成する工程。
  • 【請求項218】 次の工程を含む、細菌NADシンテターゼ阻害剤化合物の製造方法。 a. アニリンをN−ブロモスクシンイミドで臭素化して、2−ブロモ−R 1 −置 換−アニリンまたは2−ブロモ−R 2 −置換−アニリンを形成する工程; b. 当該2−ブロモ−R 1 −置換−アニリンまたは2−ブロモ−R 2 −置換−アニリンを、ヘックカップリング反応を用いて反応させて、アルキン−置換アニリンを形成する工程; c. 当該アルキン−置換アニリンを、環化反応を用いて反応させて、インドール アルコールを形成する工程; d. 当該インドール アルコールを、アミンを用いて四級化する工程; e. 当該インドール アルコールをトリフルオロメチルスルホン酸無水物と反応させて、トリフラートを得る工程;および f. 当該インドール トリフラートをアミンと反応させて、インドール アルキルアンモニウム生成物を形成する工程。
  • 【請求項219】 次の工程を含む、少なくとも1つの細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物を含むライブラリーを構築する方法。 g. 細菌NADシンテターゼ酵素の結晶構造を得る工程; h. 当該NADシンテターゼ酵素上の1つ以上の触媒活性のサイトを決定する工程; i. 当該NADシンテターゼ酵素上の触媒サイトの化学構造を決定する工程; j. 当該NADシンテターゼ酵素上の触媒サイトの少なくとも1つに対して親和性を示すであろう1つ以上の活性分子を選択する工程; k. 少なくとも1つの活性分子化合物を含み、当該活性分子化合物がn個のリンカー化合物(ここで、nは1から12までの整数である)によって結合されている1つ以上のダイマー化合物を合成する工程;および l. 当該1つ以上の化合物を、細菌NADシンテターゼ阻害剤活性についてスクリーニングする工程。
  • 【請求項220】 ライブラリーが1つ以上の請求項1記載の化合物を含む、請求項219記載の方法。
  • 【請求項221】 ライブラリーが1つ以上の請求項2記載の化合物を含む、請求項219記載の方法。
  • 【請求項222】 少なくとも2つの活性分子化合物を含む、請求項219
    記載の方法。
  • 【請求項223】 活性分子が同一である、請求項219記載の方法。
  • 【請求項224】 活性分子が異なる、請求項219記載の方法。
  • 【請求項225】 タンパク質に対する分子の結合親和性を予測するソフトウェアプログラムを、活性分子の選択工程で利用する、請求項219記載の方法。
  • 【請求項226】 小分子と高分子結合サイトとの間の化学的および幾何学的相補性を評価するソフトウェアプログラムを、活性分子の選択工程で利用する、請求項219記載の方法。
  • 【請求項227】 当該化合物を高速液相パラレル合成を利用して合成し、
    かつ当該化合物をコンビナトリアル方式で作製する、請求項219記載の方法。
  • 【請求項228】 次の工程を含む、化合物を細菌NADシンテターゼ酵素阻害活性についてインビトロスクリーニングする方法。 a. 純粋な細菌NADシンテターゼ酵素を適当な緩衝液と混合することにより、
    細菌NADシンテターゼ酵素溶液を調製する工程; b. 当該細菌NADシンテターゼ酵素溶液を試験化合物と接触させる工程;および c. 当該NADシンテターゼ酵素と当該試験化合物との間の酵素触媒反応の速度を測定する工程、ここで酵素触媒反応の速度は、細菌NADシンテターゼ酵素阻害活性値を含む。
  • 【請求項229】 酵素触媒反応の速度が、試験化合物の抗菌特性値を含む、請求項228記載の方法。
  • 【請求項230】 酵素触媒反応の速度が、試験化合物の抗微生物特性値を含む、請求項228記載の方法。
  • 【請求項231】 細菌NADシンテターゼ酵素が、グラム陽性菌、グラム陰性菌またはそれらの組み合わせを含む、請求項228記載の方法。
  • 【請求項232】 アッセイ容積が約2.0mLである、請求項228記載の方法。
  • 【請求項233】 アッセイ容積が約0.2mlである、請求項228記載の方法。
  • 【請求項234】 試験化合物が約500μLよりも多い量で適用される、
    請求項228記載の方法。
  • 【請求項235】 試験化合物が約200μLよりも多いかまたは等しい量で適用される、請求項228記載の方法。
  • 【請求項236】 試験化合物が約200μLよりも少ないかまたは等しい量で適用される、請求項228記載の方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】 関連出願への相互参照 本願は、1998年8月25日に出願された米国仮出願、出願番号60/097,880および1
    998年1月14日に出願された米国仮出願、出願番号60/071,399の優先権を主張する。 これら言及した仮特許出願の両方の内容は、ここで言及したことでその全体が本明細書に組み込まれるものである。

    【0002】 政府の関与に関するステートメント 本明細書の発明に寄与する研究のあるものは、米国国防省、アドバンスト・リサーチ・プロジェクツ・エージェンシーからの助成金によって一部支援された。

    【0003】 発明の背景 I. 発明の分野 本発明は、抗菌および抗生物剤に関する。 特に、本発明は、細菌ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)シンテターゼ酵素阻害剤である化合物の合成およびスクリーニング方法を提供する。 本発明はまた、細菌NADシンテターゼ酵素を阻害する新規化合物を提供する。 本発明はまた、細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤を含む化合物のライブラリーを提供する。 さらに、本発明は、抗菌剤、抗微生物剤および広域抗生物質として治療活性を示す化合物を提供する。
    さらにまた本発明は、細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物を用いる哺乳類の治療方法を提供する。 本発明はまた新規な消毒薬を提供する。

    【0004】 II. 発明の背景 薬剤耐性感染性細菌、すなわち、現在存在する抗菌性および抗微生物性化合物では死滅または阻害されない細菌が、憂慮すべき重大な世界的な健康問題となっている (E. Ed. Rubenstein, Science , 264 , 360 (1994))。 実際、代替の薬物治療法がわからなければ、多くの細菌性感染症は近いうちに治療不可能となるかもしれない。

    【0005】 抗微生物剤または抗菌剤耐性は、50年近く前にペニシリンが導入されて以来認識されてきた。 当時、黄色ブドウ球菌( Staphylococcus aureus )によるペニシ リン耐性感染症がすぐに出現した。 今日、世界中の病院が、現在一般に使用されている抗微生物剤および抗菌剤の1つ以上に対して耐性の微生物がすぐに出現し伝播することによる前例のない危機に直面している。 米国国立衛生研究所、アレルギーおよび感染性疾患国立研究所の抗微生物剤耐性に関する概況報告書(Fact
    Sheet on Antimicrobial Resistance of the National Institute of Allergy a
    nd Infectious Diseases, National Institutes of Health)で述べられているように、抗生物質耐性細菌の幾つかの株が今や出現し、人類および動物全体に対する脅威となりつつあるが、以下に要約するものがこれに含まれる。

    【0006】 1) メチシリンおよびその他の抗生物質に対して耐性の黄色ブドウ球菌の株は病院に特有である。 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)株による感染は病院以外の環境においても増加している可能性がある。 バンコマイシンはMRSA感染に対して有効な唯一の処置である。 特に問題とされているのは、バンコマイシンに対する感受性が低下した黄色ブドウ球菌株が近年日本および米国で出現していることである。 バンコマイシン耐性株の出現は医師および患者にとって重大な問題を生じさせるだろう。

    【0007】 2) バンコマイシンに対する依存度の増加は、外傷、尿管およびその他の部位に感染する細菌であるバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)の出現をまねいた。 1989年 までこのような耐性は米国の病院で報告されていなかった。 しかし、1993年までに、国立疾病対策センター(Centers for Disease Control) ("CDC")に報告され た院内腸球菌感染の10%を越えるものが耐性であった。

    【0008】 3) ストレプトコッカス・ニュモニエ(Streptococcus pneumoniae )は、米国において毎年、数千例の髄膜炎および炎を引き起こし、700万例のの感染症を引き起こしている。 現在、ストレプトコッカス・ニュモニエ分離株の約30%が、この感染を治療するために用いられる第一選択薬であるペニシリンに対して耐性である。 多くのペニシリン耐性株は他の抗微生物剤または抗菌剤に対しても耐性である。

    【0009】 4) 多剤耐性結核(multi-drug resistant tuberculosis, MDR-TB)の株がここ1 0年間で出現し、HIVに感染した人々に特に脅威をもたらしている。 薬剤耐性株 は、薬剤感受性株と同程度に伝染性である。 MDR-TBは治療がより困難であり、治療に非常に多くの費用がかかり、患者は不十分な治療によってより長い間感染状態が続くことがある。 マイコバクテリウム・ツベルクローシス( Mycobacterium t uberculosis )の多剤耐性株もまた、米国を含めた幾つかの国で出現している。

    【0010】 5) 下痢疾患は、シゲラ・ディセンテリエ( Shigella dysenteriae )、カンピロバクター( Campylobacter )、ビブリオ・コレラ( Vibrio cholerae )、大腸菌( Escheri chia coli )およびサルモネラ( Salmonella )のような病原性の高い細菌の耐性株が出現している開発途上国において主に、年間ほぼ300万人の死者を出している。 さらにまた、最近米国においてサルモネラ食中毒が発生している。 アンピシリン、サルファ剤、ストレプトマイシン、テトラサイクリンおよびクロラムフェニコールに対して耐性であるサルモネラ・チフィムリウム( Salmonella typhimuriu m )として知られている潜在的に危険な「スーパーバグ(superbug)」が、ヨーロッパ、カナダおよび米国で疾病を引き起こしている。

    【0011】 抗微生物剤または抗菌剤耐性は、その公衆の健康に対する悪影響に加えて、医療費の増加の一因となっている。 耐性感染症の治療には、しばしばより高価な、
    またはより毒性の高い薬物を使用する必要があり、感染患者がより長期間入院する原因となり得る。 米国科学アカデミー(the National Academy of Sciences)の部会である米国医学研究所(the Institute of Medicine)は、米国内における抗 生物質耐性感染症の治療のための年間コストが300億ドルにものぼるだろうと概算した。

    【0012】 上記の点を考慮すると、現在使用されている抗菌剤および抗微生物剤とは異なるメカニズムにより作用する新規な抗菌剤および抗微生物剤が非常に望まれている。 さらに、このような新規化合物を合成できることが望まれる。 また、細菌N
    ADシンテターゼ阻害活性を示す化合物のライブラリーを開発することも望まれる。 このような新規薬剤は、細菌およびその他のタイプの有害微生物の抗生物質耐性株に対抗するために有用であるだろう。 さらにまた、細菌の必須代謝機構を阻害またはブロックし、その結果、哺乳類宿主の必須代謝活性に影響を及ぼすことなく、細菌の死または不活性化に到らせる抗菌剤を開発することが望まれる。
    すなわち、細菌および他の微生物を優先的に攻撃し、ヒトまたは動物の患者において望ましくない副作用を伴うことなく、有害生物を死滅させるまたは不活性化する抗菌剤を開発することが望まれる。 また可能性のある新規な抗微生物剤および抗菌剤を迅速にスクリーニングする方法を開発することも望まれる。 また新規な消毒薬を開発することも望まれる。

    【0013】 発明の要旨 一つの側面において、本発明は次式で表されるNADシンテターゼ阻害剤化合物を提供する。

    【0014】

    【0015】

    【0016】

    【0017】

    【0018】

    【0019】

    【0020】

    【0021】

    【0022】

    【0023】

    【0024】

    【0025】

    【0026】

    【0027】

    【0028】

    【0029】

    【0030】 さらに別の側面において、本発明は構造2:

    【0031】

    【0032】 (式中、nは1から12までの整数であり、R 1 〜R 7はそれぞれ独立して、H、
    無置換または置換された環状または脂肪族基、分岐したまたは分岐していない基であり、リンカーは環状または脂肪族の分岐したまたは分岐していない、アルキル、アルケニルまたはアルキニル基であり、当該リンカーはヘテロ原子を含んでいてもよい。 )を有する、細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物を提供する。

    【0033】 さらにまた別の側面において、本発明は構造4:

    【0034】

    【0035】 (式中、Xは単環式または二環式部分内のC、N、OまたはSであり、AおよびBはリンカーに結合するそれぞれの部位を示し、nは1から12までの整数であり、R1〜R7はそれぞれ独立して、H、無置換または置換された環状基または脂肪族基、または分岐したまたは分岐していない基であり、リンカーは飽和または不飽和の環状基または脂肪族の分岐したまたは分岐していない、アルキル、アルケニルまたはアルキニル基であり、当該リンカーはヘテロ原子を含んでいてもよい。)を有する、細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物を提供する。

    【0036】 さらに本発明は、治療有効量または予防処置量の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物を哺乳類に投与することを含む、哺乳類における微生物感染を治療または予防する方法を提供する。 さらにまた、NADの産生を減少させるかまたはなくし、それにより原核生物が死滅する量の原核生物NADシンテターゼ酵素阻害剤を用いて、原核生物を死滅させる方法が提供される。 さらに、NADの産生を減少させるかまたはなくし、それにより原核生物の増殖を減少させるのに有効な量の原核生物NADシンテターゼ酵素阻害剤に原核生物を接触させることを含む、原核生物の増殖を減少させる方法が提供される。 さらに、細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤を含む消毒薬化合物が提供される。 さらにまた本発明は、微生物で汚染された物を、当該微生物を死滅させるかまたは不活性化するのに十分な量の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物と接触させることを含む、微生物で汚染された物を消毒する方法を提供する。

    【0037】 さらにまた別の側面において、本発明は、次の工程を含む、細菌NADシンテターゼ阻害剤化合物の製造方法を提供する。 a. 5−ニトロインドールを6−ブロモヘキシル アセタートでアルキル化して、6−[N−(5−ニトロインドリル)]ヘキシル アセタートを形成する工程; b. 当該6−[N−(5−ニトロインドリル)]ヘキシル アセタートを加分解して、6−[N−(5−ニトロインドリル)]ヘキサン−1−オールを形成する工程; c. 当該6−[N−(5−ニトロインドリル)]ヘキサン−1−オールをニコチン酸でエステル化して、6−[N−(5−ニトロインドリル)]ヘキシル ニコチナートを形成する工程;および d. 当該6−[N−(5−ニトロインドリル)]ヘキシル ニコチナートをN−
    メチル化する工程。

    【0038】 さらに、本発明は、次の工程を含む、細菌NADシンテターゼ阻害剤化合物の製造方法を提供する。 a. 5−ニトロインドールをブロモアルキル アセタートでアルキル化し、得られたインドールアルキル アセタートをインドールアルキル アルコールに変換する工程; b. 当該インドールアルキル アルコールを適当な試薬と反応させて、インドールアルキル エステルを形成する工程;および c. N−

    【0039】 さらに、本発明は、次の工程を含む、細菌NADシンテターゼ阻害剤化合物の製造方法を提供する。 a. インドールカルボン酸を適当な試薬と反応させて、インドールカルボン酸メチルエステルまたはインドールベンジルカルボン酸エステルを得る工程; b. 当該インドールカルボン酸メチルエステルまたはインドールカルボン酸ベンジルエステルをブロモアルキル アセタートでN−アルキル化する工程; c. 上記工程bで得た物質を適当な試薬と反応させて、インドールアルキル アルコールを形成する工程; d. 当該インドールアルキル アルコールを芳香族アミンとカップリングする工程;および e. 当該インドールアルキル アルコールを適当な試薬と反応させて、当該メチルまたはベンジル インドールカルボキシラートをそれぞれインドールカルボン酸に変換する工程。

    【0040】 別の側面において、本発明は、次の工程を含む、細菌NADシンテターゼ阻害剤化合物の製造方法を提供する。 a. アニリンをN−ブロモスクシンイミドで臭素化して、2−ブロモ−R 1 −置 換−アニリンまたは2−ブロモ−R 2 −置換−アニリンを形成する工程; b. 当該2−ブロモ−R 1 −置換−アニリンまたは当該2−ブロモ−R 2 −置換−
    アニリンを、ヘックカップリング反応(Heck coupling reaction)を用いて反応させて、アルキン−置換アニリンを形成する工程; c. 当該アルキン−置換アニリンを、環化反応を用いて反応させて、インドール アルコールを形成する工程; d. 当該インドール アルコールを、アミンを用いて四級化する工程; e. 当該インドール アルコールをメタンスルホニル クロリドと反応させて、
    インドール メシラートを得る工程;および f. 当該インドール メシラートをカルボン酸と反応させて、インドール エステルを形成する工程。

    【0041】 さらにまた、本発明は、次の工程を含む、細菌NADシンテターゼ阻害剤化合物の製造方法を提供する。 a. アニリンをN−ブロモスクシンイミドで臭素化して、2−ブロモ−R 1 −置 換−アニリンまたは2−ブロモ−R 2 −置換−アニリンを形成する工程; b. 当該2−ブロモ−R 1 −置換−アニリンまたは2−ブロモ−R 2 −置換−アニリンを、ヘックカップリング反応を用いて反応させて、アルキン−置換アニリンを形成する工程; c. 当該アルキン−置換アニリンを、環化反応を用いて反応させて、インドール アルコールを形成する工程; d. 当該インドール アルコールを、アミンを用いて四級化する工程; e. 当該インドール アルコールをトリフルオロメチルスルホン酸無水物と反応させて、トリフラートを得る工程;および f. 当該インドール トリフラートをアミンと反応させて、インドール アルキルアンモニウム生成物を形成する工程。

    【0042】 さらにまた別の側面において、本発明は、次の工程を含む、少なくとも1つの細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物を含むライブラリーを構築する方法を提供する。 a. 細菌NADシンテターゼ酵素の結晶構造を得る工程; b. 当該NADシンテターゼ酵素上の1つ以上の触媒活性のサイトを決定する工程; c. 当該NADシンテターゼ酵素上の触媒サイトの化学構造を決定する工程; d. 当該NADシンテターゼ酵素上の触媒サイトの少なくとも1つに対して親和性を示すであろう1つ以上の活性分子を選択する工程; f. 少なくとも1つの活性分子を含み、当該活性分子化合物がn個のリンカー化合物(ここで、nは1から12までの整数である)によって結合されている1つ以上のダイマー化合物を合成する工程;および g. 当該1つ以上の化合物を、NADシンテターゼ阻害剤活性についてスクリーニングする工程。

    【0043】 本発明のさらに別の側面においては、次の工程を含む、化合物を細菌NADシンテターゼ酵素阻害活性についてインビトロスクリーニングする方法が提供される。 a. 純粋な細菌NADシンテターゼ酵素を適当な緩衝液と混合することにより、
    細菌NADシンテターゼ酵素溶液を調製する工程; b. 当該細菌NADシンテターゼ酵素溶液を試験化合物と接触させる工程;および c. 当該NADシンテターゼ酵素と当該試験化合物との間の酵素触媒反応の速度を測定する工程、ここで酵素触媒反応の速度は、細菌NADシンテターゼ酵素阻害活性値を含む。

    【0044】 本発明のさらなる有利な点は、一部は以下の説明の中で述べられ、また一部は当該説明から自明であるだろうし、あるいは本発明を実施することにより知ることができるだろう。 本発明の有利な点は、添付の請求の範囲の中で特に示した要素および組合わせによって実現されまた達成されるであろう。 前述の包括的な説明および以下の詳細な説明は共に単に例および説明のためであり、請求された発明を限定するものではないと理解すべきである。

    【0045】 発明の詳細な説明 本発明は、以下の発明の好ましい実施態様の詳細な説明および本明細書中に含まれる実施例を参照することによって、より容易に理解されるであろう。

    【0046】 本方法、化合物、組成物および装置を開示し説明する前に、本発明が本明細書中に記載された特定の合成方法に限定されないことが理解されるべきである。 さらに、本明細書中で用いられる用語は特定の実施態様を説明する目的のためだけのものであって、限定する意図はないことが理解されるべきである。 明細書および添付の特許請求の範囲で用いられているように、単数形“a”“an”および“the”は、文脈がそれ以外のことを明確に指し示さない限り、複数の指示対象を包含することを留意しなければならない。

    【0047】 本明細書において範囲は、「約」ある特定の値から、および/または「約」別の特定の値までとして表現され得る。 そのような範囲が表現される場合、別の実施態様は、そのある特定の値からおよび/またはその別の特定の値までを含む。
    同様に、この先行する「約」という語を用いることにより値が近似値として表現される場合、その特定の値が別の実施態様を構成することが理解されるだろう。

    【0048】 本出願全体を通じて、化学式が、化学構造から出る直線を有する場合、そのような線はCH 3基を表す。 例えば、次の式は、o−メチル安息香酸を表す。

    【0049】

    【0050】 本明細書中で用いられる「アルキル」なる語は、例えば、メチル、エチル、n
    −プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、オクチル、
    デシル、テトラデシル、ヘキサデシル、エイコシル、テトラコシル等の、炭素原子数1から24の分岐したまたは分岐していない飽和炭化水素基をいう。 「シクロアルキル」なる語は、炭素原子数3から8までの、好ましくは5または6の環状アルキル基を意味する。

    【0051】 本明細書中で用いられる「アルコキシ」なる語は、単一の末端エーテル結合を介して結合されたアルキル基を意味する。 つまり、「アルコキシ」基は−OR(
    ここでRは上記で定義されたアルキルである)として定義され得る。 「低級アルコキシ」基は、1から6個までの、より好ましくは1から4個までの炭素原子を含むアルコキシ基を意味する。

    【0052】 本明細書中で用いられる「アルキレン」なる語は、二官能基性で飽和の、分岐したまたは分岐していない、1から24個までの炭素原子を含む炭化水素鎖をいい、例えば、メチレン(−CH2−)、エチレン(−CH2−CH2−)、プロピレン(−CH2−CH2−CH2−)、2−メチルプロピレン[−CH2−C
    H(CH3)−CH2−]、ヘキシレン[−(CH2)6−]等を含む。 本明細書中で用いられる「シクロアルキレン」なる語は、環状アルキレン基、典型的には5または6員環をいう。

    【0053】 本明細書中で用いられる「アルケン」なる語は、炭素原子数2から24の、モノ不飽和またはジ不飽和炭化水素基を意味する。 (AB)C=C(CD)のような非対称構造は、EおよびZ異性体の両方を含むことを意図する。 このことは、
    本明細書中の非対称アルケンが存在する構造式において推定することができる。

    【0054】 本明細書中で用いられる「アルキニル」なる語は、炭素原子数1から24の分岐したまたは分岐していない不飽和炭化水素基をいい、ここで当該基は少なくとも1つの三重結合を有する。

    【0055】 本明細書中で用いられる「環状」なる語は、1個以上の閉じた環で特徴付けられる構造を意味する。 本明細書中でさらに用いられるように、本明細書中で論じられる環状化合物は、飽和または不飽和であってよく、ヘテロ環であってもよい。 ヘテロ環とは、好ましくは5または6員の閉じた環構造であって、環中の1個以上の原子が炭素以外の元素(例えば、硫黄、窒素等)である、閉じた環構造を意味する。

    【0056】 本明細書中で用いられる「二環式」なる語は、2個の閉じた環を有する構造を意味する。 本明細書中でさらに用いられるように、二環式構造中の2個の環は同一でも異なっていてもよい。 二環式構造の環のいずれかがヘテロ環であってもよい。

    【0057】 本明細書中で提供される化合物の「有効量」なる語は、所望の治療または予防効果を与えるのに十分な化合物の量を意味する。 後記で指摘するように、必要とされる正確な量は、対象の種、年齢および一般状態、治療する疾患の重篤度、使用する特定の化合物、投与方法等に依存して、対象ごとに変化する。 従って、正確な「有効量」を特定することはできない。 しかしながら、適切な有効量は、ルーチンの実験法のみを用いて当業者により決定され得る。 有効量は対象にとって実質的に非毒性であることが好ましいが、より高用量が必要とされる状況では、
    ある程度の毒性が許容され得ることが意図される。

    【0058】 「薬学的に許容される担体」なる語は、生物学的にまたはその他の意味で望ましくないものではない物質(すなわち、その物質が、どんな望ましくない生物学的効果も引き起こすことなく、またその物質が含まれている医薬組成物中の他の成分のいずれとも有害な様式で相互作用することなく、本発明化合物と共に個体に投与することができる)を意味する。

    【0059】 本明細書中で用いられるように、「NADシンテターゼ酵素」は、NADの生合成における最終反応、つまり、NaADのNADへの変換を触媒する酵素として定義される。 本明細書中で用いられるように、「触媒サイト」なる語は、NA
    Dシンテターゼ酵素の部分であって、細菌または微生物において、基質、ならびに補因子〔ニコチン酸ジヌクレオチド(NaAD)、NAD、アデノシン三リン酸(ATP)、アデノシン一リン酸(AMP)、ピロホスフェート、マグネシウムおよびアンモニアを含む〕に結合する部分として定義される。 「レセプターサイト」または「レセプターサブサイト」なる語は、本明細書中で開示される細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤が結合すると考えられている、細菌NADシンテターゼ酵素の部分のことをいう。 この開示の目的のために、「触媒サイト」、「
    レセプターサイト」および「レセプターサブサイト」なる語が、互いに交換可能に用いることができる。

    【0060】 本明細書中で用いられる「ライブラリー」および「化合物のライブラリー」なる語は、異なった化合物の意図的に作製された集まりを意味し、当該化合物は本明細書中で提供される合成手段によって製造可能であるか、または、当分野で利用される合成方法を用いる別の方法で作製することが可能である。 ライブラリーは、(本明細書中以下で開示されるような)任意の種々の方法だけでなく、化合物の生物学的活性を評価するのに有用な他の方法で、生物学的活性について、スクリーニングすることができる。 当業者は、本明細書中のライブラリーを構築するのに使用される手段が、一般にコンビナトリアルケミストリー法( Gallopら、
    「コンビナトリアルテクニックの薬物発見への適用」("Applications of Combin
    atorial Techniques to Drug Discovery")、「パート1 背景およびペプチドコンビナトリアルライブラリー」("Part 1 Background and Peptide Combinatoria
    l Libraries")、および「パート2:コンビナトリアル有機合成、ライブラリー スクリーニングストラテジーおよび将来の方向」("Part 2: Combinatorial Org
    anic Synthesis, Library Screening Strategies, and Future Directions")、 J . Med. Chem. , Vol. 37(1994) pp. 1233 および 1385に開示されるような)を含むことを理解するだろう。本明細書中で用いられるように、「コンビナトリアルケミストリー」または「コンビナトリアル法」なる語は、多数の多様な分子物(m
    olecular entities)を提供するために、様々な構造の異なる「ビルディングブロック」(例えば本明細書中で開示される活性分子)の一群を、系統的かつ反復的に共有結合により結合することとして定義される。 本明細書中で意図されるように、多数の多様な分子物が一体となって、本発明の化合物のライブラリーを構成する。

    【0061】 本明細書中で用いられる「抗菌性化合物(antibacterial compound)」なる語は、対象に対するまたは系内における細菌の有害効果を減少させるかまたはなくすために、細菌または微生物を死滅させるかまたは不活性化する物質を意味する。
    そのような物質は、「静菌剤(bacteriostatic agents)」または「殺菌剤(bacter
    iocidal agents)」としても当分野で知られている。 そのような効果が発揮され る細菌は、グラム陽性菌、グラム陰性菌またはそれらの組み合わせであり得る。
    「抗微生物性化合物(antimicrobial compound)」および「広域抗生物質」なる語は、多種多様な微生物を死滅させるかまたは不活性化する物質を意味し、このような微生物には、グラム陽性またはグラム陰性の細菌、黄色ブドウ球菌( Staphyl ococcus aureus )、化膿連鎖球菌( Streptococcus pyogenes )、ヴィリダンス型連 鎖球菌( Streptococcus viridans )、腸球菌( Enterococcus )、嫌気性連鎖球菌( ana erobic Streptococcus )、肺炎球菌( Pneumococcus )、淋菌( Gonococcus )、髄膜炎 菌( Meningococcus )、 Mima 、炭疽菌( Bacillus anthracis )、ジフテリア菌( C. dip htheriae )、リステリア・モノシトゲネス( List. monocytogenes )、 Streptobacil lus monohiliformis 、豚丹毒菌( Erysipelothrix insidiosa )、大腸菌( E. coli ) 、 A. aerogenes 、アルカリゲネス・フェカーリス( A. faecalis )、プロテウス・ ミラビリス( Proteus mirabilis )、緑膿菌( Pseudomonas aeruginosa )、肺炎桿菌( K. pneumoniae )、サルモネラ( Salmonella )、シゲラ( Shigella )、インフルエンザ菌( H. influenzae )、デュクレー菌( H. ducreyi )、ブルセラ( Brucella )、ペスト 菌( Past. pestis )、野兎病菌( Past. tularensis )、パスツレラ・ムルトシダ( Pas t. multocida )、 V. comma 、鼻疽菌( Actinobacillus mallei )、偽鼻疽菌( Pseud. pseudomallei )、破傷風菌( Cl. tetani )、バクテロイデス( Bacteroides )、紡錘菌
    ( Fusobacterium fusiforme )、結核菌( M. tuberculosis )、非定型抗酸菌( atypica l mycobacteria )、イスラエル放線菌( Actinomyces israelii )、ノカルジア( Noca rdia )、梅毒トレポネーマ( T. pallidum )、 T. pernue 、回帰熱ボレリア( Borrelia recurrentis )、 Peptospira 、リケッチア( Rickettsia )および肺炎マイコプラズ マ( Mycoplasma pneumoniae )の1つ以上が含まれるが、これに限定されるもので はない。

    【0062】 改良された抗菌剤および抗微生物剤を開発することに対する要望に従って、本発明により、細菌NADシンテターゼ酵素活性を阻害する新規化合物が同定された。 そのような活性は、広域抗生物質として有効であるのと同様に、殺菌剤としても有効である。 細菌のような原核生物における、それまで認識されていなかったターゲットを阻害して、必須の生物学的機能をブロックし、そしてそれにより、細菌の死を引き起こすか、または細菌もしくは他の微生物を不活性化する新規化合物が開発された。 詳細には、本発明は、グラム陽性菌およびグラム陰性菌の両方に見出される酵素であるNADシンテターゼ酵素を同定した。 当該酵素は、
    細菌感染またはその他の微生物感染の防御および/または治療を提供するためのドラッグデザインのターゲットとして利用することができる。

    【0063】 NADシンテターゼ酵素はニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)
    の生合成の最終段階を触媒する。 細菌NADシンテターゼは、「Nタイプ」AT
    Pピロホスファターゼ類のファミリーに属する、アンモニア依存性のアミドトランスフェラーゼである。 このファミリーはアスパラギンシンテターゼおよびアルギニノコハク酸シンテターゼも含む。 NADシンテターゼ酵素は、NAD +生合 成のデノボ経路およびサルベージ経路の両方の最終段階を触媒し、ATPおよびMg +2の存在下でニコチン酸アデニンジヌクレオチド(NaAD)のカルボキシラートへのアンモニアの転移に関与する。 全体の反応をスキーム1に示す。

    【0064】

    【0065】 真核生物の(つまり哺乳類および酵母に見出されるNADシンテターゼであって、窒素源としてグルタミンを利用することができる)NADシンテターゼとは異なり、細菌における原核生物のNADシンテターゼは、アンモニアを唯一の窒素源として利用する。 X線結晶学およびその他の方法によって、本発明は真核生物型および原核生物型のNADシンテターゼ酵素の構造における顕著な差異を同定した。 例えば、本発明において結晶化され、本明細書中でドラッグデザイン方法論に使用された枯草菌( B. subtilis )のNADシンテターゼ酵素は、分子量約 60,500の二量体物質である。 それとは大きく異なり、酵母および哺乳類で見出される真核生物型のNADシンテターゼは多量体(multimeric)であり、少なくとも10倍も大きな分子量を有する。

    【0066】 NADシンテターゼ酵素の真核生物型と原核生物型との間の顕著な差異を利用することによって、本発明は、哺乳類宿主にも影響を及ぼすことなく、原核生物のNADシンテターゼ酵素を特異的に標的とする、抗菌剤および抗微生物剤として利用可能な新規化合物を提供する。 本発明により、細菌NADシンテターゼの酵素活性を特異的に阻害することによって、成長および複製するために必要なエネルギーを細菌から奪うことが可能であることが見出された。 従って、本明細書中で開示され特許請求された発明により、同じ投与量で哺乳類のNADシンテターゼの酵素活性に対して容易に感知できる程度に影響を及ぼすことなく、細菌の有害な特性を減少させるかまたはなくすために細菌を優先的に攻撃して死滅させるかまたは不活性化する抗菌薬および抗微生物薬が開発された。 さらには、化合物を細菌NADシンテターゼ酵素阻害活性について高速スクリーニング(rapid s
    creening)することを可能にする新規な方法が提供される。 さらに本発明は、対 象における微生物感染の治療方法を提供する。

    【0067】 理論に拘束されることなく、化学分析およびX線結晶学法によって、細菌NA
    Dシンテターゼ酵素上の少なくとも2つの別個の触媒サブサイトが特徴付けられた。 このサブサイトにおいて、少なくとも1つまたはそれ以上の小分子(small m
    olecule)(「活性分子」)が結合可能である。 これらのサイトを、図2の画像により以下に例示する。

    【0068】

    【0069】 これらの触媒サイトは特定の構造を有するため、これらのサイトの少なくとも1つに親和性を示すであろう小分子を同定することが可能であるという結論が出された。 これらの触媒サイト(単数または複数)の構造によって決定される適切な立体配置をとる小分子が、細菌NADシンテターゼ酵素上の1つまたは複数のレセプターサイトと結合し、それにより酵素の触媒活性をブロックするだろう。
    図4は、本発明の化合物の一例によって触媒サイトがブロックされている細菌N
    ADシンテターゼ酵素を画像により例示する。

    【0070】

    【0071】 このような状況下で、芽胞形成細菌は発芽および生長を遂げることができず、
    栄養細菌(vegetative bacteria)の必須細胞呼吸機能が停止されることにより、 細胞の死または不活性化がもたらされるだろう。 例えば、グラム陽性菌およびグラム陰性菌ならびにその他の微生物は死滅するかまたは増殖が妨げられるだろう。 従って、細菌NADシンテターゼ酵素に対して阻害活性を示す化合物は、広域抗生物質としてだけでなく、抗菌性化合物および抗微生物性化合物としての治療活性も示すであろうということを、本発明は見出した。

    【0072】 本発明により、驚くべきことに、細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤として活性を示すであろう新規の繋がれた(tethered)ダイマー化合物が合成可能であることが見出された。 1つ以上の活性分子をリンカー分子を介して連結することによって、繋がれたダイマーの1つ以上の端部が個々のレセプターサイトまたはサブサイトに結合することが可能であり、それにより細菌NADシンテターゼ酵素を不活性化する。 2以上の活性分子が使用される場合、各活性分子は同一でも異なっていてもよい。 本明細書中で用いられる「活性分子」なる語は、単独で使用され得るか、または、リンカー(繋ぎ(tether))フラグメントを介して一体に繋がれ、繋がれたダイマー化合物を形成してもよい小分子をいう。

    【0073】 本発明において、活性分子は、以下に開示されるような、細菌NADシンテターゼ酵素のレセプターサイトのうちの少なくとも1つに結合するであろう置換基から構成される。 本発明において、1つ以上の活性分子が一体に繋がれて、細菌NADシンテターゼ酵素を阻害することができるダイマー分子を形成する。

    【0074】 さらに、本発明において、ある状況下においては、細菌NADシンテターゼ酵素のレセプターサイトの異なった位置に異なった活性分子がより結合しやすいであろうということが見出された。 それは、これらのサイトのそれぞれの化学的構造が異なっているためである。 従って、一つの実施態様では、少なくとも2つの異なる活性分子を互いに繋ぐことが有利であって、各活性分子はレセプターの異なるサブサイトに対して選択的親和性を示す。 本明細書中の繋がれたダイマーを用いることは、細菌NADシンテターゼ酵素の単一のサイトをブロックすることに比べて、NADシンテターゼ酵素阻害の効を強力に高めることが可能である。 本明細書中で用いられるように、「選択的親和性」なる語は、レセプターサブサイトと活性分子との間の化学的相補性のために、活性分子が、細菌NADシンテターゼ酵素におけるレセプターの1つのサブサイトに結合する傾向をいっそう高く示すことを意味する。 繋がれたダイマー化合物を以下のスキーム2に例示する。

    【0075】

    【0076】 一つの実施態様では、ダイマー阻害剤化合物が、例えば、細菌NADシンテターゼ酵素上の触媒活性のサイトに結合し、それにより細菌によるNAD/NAD
    Hの産生を妨げる。 本発明におけるさらに驚くべき知見として、リンカー分子の長さを変化させることにより、従って、2つの活性分子間の距離を変化させることにより、繋がれた阻害剤化合物のNADシンテターゼ酵素に対する親和性も変動し得るという結論が出された。

    【0077】 新規のNADシンテターゼ酵素阻害剤化合物のデザインに関連する本発明の実施において、細菌NADシンテターゼ酵素の少なくとも1つのレセプターサブサイトに結合する能力を持つ市販の小分子を同定することを可能にするために、タンパク質に対する分子の結合親和性の予測を容易にするソフトウェアプログラムを利用することができる。 そのようなコンピュータープログラムの一例がDOC
    Kであり、これはカリフォルニア大学サンフランシスコ校の薬化学部から入手可能である。 DOCKは、小分子と高分子の結合サイトとの間の化学的および幾何的相補性を評価する。 しかしながら、そのようなプログラムは、酵素の構造およびレセプターサイトの化学的構造についての完全な情報(本明細書中で初めて完全に同定され開示される)なしでは、細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤のデザインに役立たない。

    【0078】 本発明により、細菌NADシンテターゼ酵素の1つのタイプ(例えば枯草菌)
    の結晶構造が初めて完全に同定された。 枯草菌由来のNADシンテターゼ酵素のX線結晶構造は文献に報告されている。 その結果は、遊離形態ならびにATPおよびMg +2との複合体で、それぞれ2.6Åおよび2.0Åであった。 この構造は、ATP結合サイトにおいて、ATPの加水分解された形態つまりAMPおよびPpiを含有しており、ATPはNaAD結合サイトに存在していた。 しかしながら、先行技術は、完全な同定を妨げる技術的な問題により、NaADを含有する酵素複合体の構造を得ることができなかった。 NaADを含有する酵素複合体の構造なしでは、本発明のNADシンテターゼ酵素を標的とする、構造に基づくドラッグデザインを開発することができなかっただろう。

    【0079】 細菌NADシンテターゼ酵素を標的とする、構造に基づくドラッグデザインを実施するために、NaADを含む全ての基質との複合体の状態での酵素の構造が本発明において解明された。 本発明で得られた付加的な構造情報は、NaADと酵素との相互作用を初めて明確に定義し、コンビナトリアルライブラリーのデザインおよび阻害剤の同定を導くために重要な情報を提供した。 枯草菌の、オープンの、およびブロックされたレセプター/触媒サイトの結晶構造の概略図が図2
    および4に前記されている。

    【0080】 本発明は、リード化合物の同定を容易にするために、文献(他の生物学的ターゲットに関する)で報告された2つのアプローチを利用する。 (1)一旦、細菌NADシンテターゼ触媒サイトの構造が同定されたら、アベイラブルケミカルズディレクトリデータベース(Available Chemicals Directory database)を検索し、各構造について相対的結合親和性をコンピュータによりスコア化するために、
    ソフトウェアDOCK(ID Kunzら, J. Mol. Biol., 161, 269‐288 (1982))を利用した。 これらの結果および基質結合に関する構造情報に基づいて、購入し、
    次いで酵素反応動力学的評価をするために、市販の化合物を選択した。 薬物の発見におけるそのようなデータベース検索ストラテジーは現在一般にドラッグデザインの当業者に用いられている(DT Manallack, Drug Discovery Today, 1, 23
    1‐238 (1996))。 (2)生物学的活性分子を同定するための、選択された市販の化合物の生物学的スクリーニングの結果を用いて、本発明者らは次に、抗菌剤としてより有効なNADシンテターゼ酵素の阻害剤を迅速に同定するために、「繋がれたダイマー」からなるコンビナトリアルライブラリーをデザインした。 適当な効果を有する2つの小分子リガンド(同じ結合サイトで相互作用する)の結合親和性を高めるために「繋がれたダイマー」を使用することは、既に文献に記載されている(SB Stuker, PJ Hejduk, RP Meadows, および SW Fesik, Sc
    ience, 274, 1531‐1534 (1996))。 しかしながら本発明は、繋がれたダイマーのコンビナトリアルアプローチ(細菌NADシンテターゼ酵素の構造によって導かれ、かつ当該酵素を標的とする)と結び付けられたデータベース検索の初めての、従って新規の適用に関する。

    【0081】 例えばDOCKによって決定された、スコアが最高の小分子の例は、好ましくは本明細書中でさらに説明されるインビトロ酵素アッセイを用いて、プレスクリーニングされる。 本発明の重要な特徴としては、利用される好ましいスクリーニング方法は、阻害活性について多数の化合物を高速スクリーニングすることが可能でなければならない。 本発明の好ましい方法では、DOCK(または当業者に知られている他のプログラム)および本明細書のプレスクリーニング方法により同定され、活性分子として最も有望であるか、または基質タンパク質複合体構造に基づいてデザインされた、各サイトについての小分子阻害剤候補物を、本明細書中で以下に開示される方法に従って合成した。

    【0082】 一つの実施態様では、活性分子は、リンカー化合物により、互いに化学的に繋がれている。 さらなる実施態様では、リンカーは、好ましくは1から12個の非水素原子、より好ましくは3から10個の非水素原子、さらにより好ましくは5
    から9個の非水素原子、またさらにより好ましくは6から9個の非水素原子の様々な長さの繋ぎを用いる、1つ以上のCH 2またはその他の基を含む。

    【0083】 本発明の別の実施態様では、上述の方法から決定された好ましい構造を有する新規化合物が、コンビナトリアル様式での、繋がれたダイマー化合物の高速液相パラレル合成(rapid, solution phase parallel synthesis)により合成される。
    当業者はそのような手法を理解するだろう。 本発明に従ってデザインされたダイマー化合物の各クラスについて、新規合成ストラテジーが開発され、連結基(lin
    king group)(これにより活性分子が繋がれている)の長さを変化させることを 可能とした。 これらの合成ストラテジーを、本明細書中で以下のスキーム3〜6
    および実施例1〜4に示す。 変更可能な結合の好ましい方法を使用することにより、一対の同一または異なる活性分子から製造することのできる、異なった繋がれたダイマー化合物の数が大いに増加する。 本明細書中で具体的に開示された活性分子は、それらの任意の薬学的に許容される塩と同様に使用することができる。

    【0084】 記載の通り、本明細書中で以下に説明する本化合物の薬学的に許容される塩も本発明において使用されることが意図される。 そのような塩は、遊離酸を、適切な量の薬学的に許容される塩基で処理することにより調製される。 代表的な薬学的に許容される塩基は、水酸化アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化第一鉄、
    水酸化亜鉛、水酸化銅、水酸化アルミニウム、水酸化第二鉄、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、2−ジメチルアミノエタノール、2−ジエチルアミノエタノール、リシン、アルギニン、ヒスチジン等である。 反応は、水単独、または不活性で水混和性の有機溶媒と組み合わせた水中で、約0℃から約100℃までの温度で、好ましくは室温で行われる。 使用される塩基に対する構造式(I)の化合物のモル比は、任意の特定の塩に望ましい比を提供するために選択される。
    例えば、遊離酸出発物質のアンモニウム塩(特定の好ましい実施態様)を調製するためには、出発物質は約1当量の薬学的に許容される塩基で処理して中性塩を得ることができる。 カルシウム塩を調製する場合には、約2分の1モル当量の塩基を使用して中性塩を得るが、アルミニウム塩については、約3分の1モル当量の塩基が使用されるだろう。

    【0085】 本発明のデザインおよび合成方法に従って調製された化合物は、特に興味深い。 なぜなら、それらは、好ましくは活性分子および/または連結基に置換基を導入することによって、さらに最適化され得るからである。 これらの後者の修飾もまた、好ましくは、本明細書中に開示されるコンビナトリアル法を用いることによって達成することができる。

    【0086】 本発明のさらなる実施態様では、構造が上記方法によってデザインされた選択された新規化合物が、連結基の長さの変化を可能にする新規ストラテジーを用いて個別に合成される。 一対の活性分子を用いて、本発明によるダイマーの1つのクラスを合成するために好ましく利用される経路の例を以下のスキーム3に要約する。

    【0087】

    【0088】 好ましい実施態様では本発明は、次の工程を含む、細菌NADシンテターゼ阻害剤化合物の製造方法を提供する。 a. 5−ニトロインドールを6−ブロモヘキシル アセタートでアルキル化して、6−[N−(5−ニトロインドリル)]ヘキシル アセタートを形成する工程; b. 当該6−[N−(5−ニトロインドリル)]ヘキシル アセタートを加水分解して、6−[N−(5−ニトロインドリル)]ヘキサン−1−オールを形成する工程; c. 当該6−[N−(5−ニトロインドリル)]ヘキサン−1−オールをニコチン酸でエステル化して、6−[N−(5−ニトロインドリル)]ヘキシル ニコチナートを形成する工程;および d. 当該6−[N−(5−ニトロインドリル)]ヘキシル ニコチナートをN−
    メチル化する工程。

    【0089】 以下の化合物を、上記スキーム3に従って調製した。 ここで、nは、2つの活性分子を一体に繋げるリンカー基の数を表す。

    【0090】

    【0091】 本発明のライブラリーを作製するために利用される、さらなる好ましい合成手順の例をスキーム4〜6に示す。 スキーム4〜6において、例えば、パラレル液相合成手法(parallel solution phase synthesis techniques)を用いる合成のコンビナトリアル法を利用することが好ましい。 当業者は、以下に開示される合成経路を、本発明の新規かつ非自明な特徴から逸脱することなく、変更し得る方法を容易に理解するだろう。

    【0092】

    【0093】 好ましい実施態様では、本発明は、次の工程を含む、上記スキーム4に示した経路からNADシンテターゼ阻害剤化合物を合成する方法を提供する。 a. 5−ニトロインドールをブロモアルキル アセタートでアルキル化し、得られたインドールアルキル アセタートをインドールアルキル アルコールに変換する工程; b. 当該インドールアルキル アルコールを適当な試薬と反応させて、インドールアルキル エステルを形成する工程;および c. 当該インドールアルキル エステルをN−メチル化する工程。

    【0094】 さらに別の実施態様では、本発明は、次の工程を含む、上記スキーム4に示した経路からNADシンテターゼ阻害剤化合物を製造する方法を提供する。 a. 5−ニトロインドールをブロモアルキル アセタートでアルキル化し、得られたインドールアルキル アセタートをインドールアルキル アルコールに変換する工程; b. 当該インドールアルキル アルコールを適当な試薬と反応させて、インドールアルキル エステルを形成する工程;および c. 当該インドールアルキル アルコールをメシル クロリドと反応させ、引き続きアミンと反応させてアンモニウム生成物を製造する工程。

    【0095】

    【0096】 またさらになお好ましい実施態様では、本発明は、次の工程を含む、上記スキーム5に示した経路からNADシンテターゼ阻害剤を製造する方法を提供する。 a. インドールカルボン酸を適当な試薬と反応させて、インドールカルボン酸メチルエステルまたはインドールベンジルカルボン酸エステルを得る工程; b. 当該インドールカルボン酸メチルエステルまたはインドールカルボン酸ベンジルエステルを、ブロモアルキル アセタートでN−アルキル化する工程; c. 上記工程bで得た物質を適当な試薬と反応させて、インドールアルキル アルコールを形成する工程; d. 当該インドールアルキル アルコールを芳香族アミンとカップリングする工程;および e. 当該インドールアルキル アルコールを適当な試薬と反応させて、当該メチルまたはベンジル インドールカルボキシラートをそれぞれインドールカルボン酸に変換する工程。

    【0097】

    【0098】 さらに好ましい実施態様では、本発明は、次の工程を含む、上記スキーム6に示した経路からNADシンテターゼ阻害剤を製造する方法を提供する。 a. アニリンをN−ブロモスクシンイミドで臭素化して、2−ブロモ−R 1 −置 換−アニリンまたは2−ブロモ−R 2 −置換−アニリンを形成する工程; b. 当該2−ブロモ−R 1 −置換−アニリンまたは当該2−ブロモ−R 2 −置換−
    アニリンを、ヘックカップリング反応を用いて反応させて、アルキン−置換アニリンを形成する工程; c. 当該アルキン−置換アニリンを、環化反応を用いて反応させて、インドール アルコールを形成する工程; d. 当該インドール アルコールを、アミンを用いて四級化する工程; e. 当該インドール アルコールをメタンスルホニル クロリドと反応させて、
    インドール メシラートを得る工程;および f. 当該インドール メシラートをカルボン酸と反応させて、インドール エステルを形成する工程。

    【0099】 さらに別の好ましい実施態様では、本発明は、次の工程を含む、上記スキーム6に示した経路からNADシンテターゼ阻害剤化合物を製造する方法を提供する。 a. アニリンをN−ブロモスクシンイミドで臭素化して、2−ブロモ−R 1 −置 換−アニリンまたは2−ブロモ−R 2 −置換−アニリンを形成する工程; b. 当該2−ブロモ−R 1 −置換−アニリンまたは2−ブロモ−R 2 −置換−アニリンを、ヘックカップリング反応を用いて反応させて、アルキン−置換アニリンを形成する工程; c. 当該アルキン−置換アニリンを、環化反応を用いて反応させて、インドールアルコールを形成する工程; d. 当該インドール アルコールを、アミンを用いて四級化する工程; e. 当該インドール アルコールをトリフルオロメチルスルホン酸無水物と反応させて、トリフラートを得る工程;および f. 当該インドール トリフラートをアミンと反応させて、インドール アルキルアンモニウム生成物を形成する工程。

    【0100】 好ましい実施態様では、本発明は構造2:

    【0101】

    【0102】 (式中、nは1から12までの整数であり、R 1 〜R 7はそれぞれ独立して、H、
    無置換または置換された環状または脂肪族基、分岐したまたは分岐していない基であり、リンカーは環状または脂肪族の分岐したまたは分岐していない、アルキル、アルケニルまたはアルキニル基であり、当該リンカーはヘテロ原子を含んでいてもよい。 )の一般構造を有する化合物を提供する。 ヘテロ原子とは、1つ以上の原子が炭素以外の元素であることを意味する。

    【0103】 R 1 〜R 7はまた、以下の基のうちの1つであってよい:H、アルキル、アルケニル、アルキニル、またはアリール。 R 1 〜R 7はまた、ヒドロキシル、ケトン、
    ニトロ、アミノ、アミジノ、グアニジノ、カルボキシラート、アミド、スルホナートもしくはハロゲン、またはこれらの基の慣用の誘導体であってよい。 nはまた、3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であってよい。 繋がれた活性分子(例えばこの例において「
    アリール」で表される)部分は同一でも異なっていてもよい。

    【0104】 さらなる実施態様では、本発明は構造4:

    【0105】

    【0106】 (式中、Xは単環式または二環式部分内のC、N、OまたはSであり、AおよびBはリンカーに結合するそれぞれの部位を示し、nは1から12までの整数であり、R 1 〜R 7はそれぞれ独立して、H、無置換または置換された環状基または脂肪族基、または分岐したまたは分岐していない基であり、リンカーは飽和または不飽和の環状基または脂肪族の分岐したまたは分岐していない、アルキル、アルケニルまたはアルキニル基であり、当該リンカーはヘテロ原子を含んでいてもよい。)の化合物を提供する。

    【0107】 R 1 〜R 7はまた、以下の基のうちの1つであってよい:H、アルキル、アルケニル、アルキニル、またはアリール基。 R 1 〜R 7はまた、ヒドロキシル、ケトン、ニトロ、アミノ、アミジノ、グアニジノ、カルボキシラート、アミド、スルホナートもしくはハロゲン、またはこれらの基の慣用の誘導体であってよい。 当業者には、どのような部分がこれらの基の誘導体を構成するとみなされるかわかるだろう。 nはまた、3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であってよい。

    【0108】 さらなる実施態様では、本発明は構造6:

    【0109】

    【0110】 (式中、XはC、N、OまたはSであり、YはC、N、O、S、カルボキシ、エステル、アミドまたはケトンであり、AおよびBはリンカーに結合するそれぞれの部位を示し、nは1から12までの整数であり、R 1 〜R 7はそれぞれ独立して、H、無置換または置換された環状基または脂肪族基、分岐したまたは分岐していない基であり、リンカーは飽和または不飽和の環状または脂肪族基、分岐したまたは分岐していない、アルキル、アルケニルまたはアルキニル基であり、当該リンカーはまたヘテロ原子を含んでいてもよい。)の化合物を提供する。

    【0111】 R 1 〜R 7はまた、以下の基のうちの1つであってよい:H、アルキル、アルケニルもしくはアルキニル、またはアリール基。 R 1 〜R 7はまた、H、ヒドロキシル、ケトン、ニトロ、アミノ、アミジノ、グアニジノ、カルボキシラート、アミド、スルホナートもしくはハロゲン、およびこれらの基の慣用の誘導体であってよい。 当業者には、どのような部分がこれらの基の誘導体を構成するとみなされるかわかるだろう。 nはまた、3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であってよい。

    【0112】 さらなる実施態様では、本発明は構造8:

    【0113】

    【0114】 (式中、nは1から12までの整数であり、R 1はH、メトキシ、ベンジルオキ シまたはニトロであり、R 2は3−ピリジル、N−メチル−3−ピリジル、3− キノリニル、N−メチル−3−キノリニル、3−(ジメチルアミノ)フェニル、
    3−(トリメチルアンモニオ)フェニル、4−(ジメチルアミノ)フェニル、4
    −(トリメチルアンモニオ)フェニル、4−(ジメチルアミノ)フェニルメチルまたは4−(トリメチルアンモニオ)フェニルメチルである。 )の化合物を提供する。

    【0115】 nはまた、3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であってよい。

    【0116】 さらなる実施態様では、本発明は構造10:

    【0117】

    【0118】 (式中、nは1から12までの整数であり、R 1はH、CO 2 H、−OCH 3また は−OCH 2 Phであり、R 2はH、CO 2 HまたはCH=CHCO 2 Hであり、R 3はHまたはCO 2 Hであり、YはN−結合ピリジン−3−カルボン酸、N−結合ピリジン、N−結合キノリンまたはN−結合イソキノリンである。 )の化合物を提供する。 nはまた、3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であってよい。

    【0119】 さらなる実施態様では、本発明は構造12:

    【0120】

    【0121】 (式中、nは1から12までの整数であり、R 1はH、FまたはNO 2であり、R 2はH、CH 3 、CF 3 、NO 2 、フェニル、n−ブチル、イソプロピル、F、フェニルオキシ、トリフェニルメチル、メトキシカルボニル、メトキシ、カルボキシ、アセチルまたはベンゾイルであり、R 3はHまたはCF 3であり、YはN−結合ピリジン−3−カルボン酸、N−結合ピリジン、N−結合キノリンまたはN−結合イソキノリンである。 )の化合物を提供する。 nはまた、3から10までの、
    より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であってよい。

    【0122】 さらなる実施態様では、本発明は構造14:

    【0123】

    【0124】 (式中、nは1から12までの整数であり、R 1はH、フェニルオキシ、イソプ ロピル、アセチルまたはベンゾイルであり、R 2はHまたはCF 3であり、Yは3
    −(ジメチルアミノ)フェニル、3−(トリメチルアンモニオ)フェニル、4−
    (ジメチルアミノ)フェニル、4−(トリメチルアンモニオ)フェニル、2−(
    フェニル)フェニル、ジフェニルメチル、3−ピリジル、4−ピリジルまたはピリジン−3−メチルである。 )の化合物を提供する。 nはまた、3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であってよい。

    【0125】 さらなる実施態様では、本発明は構造16:

    【0126】

    【0127】 (式中、RはHまたはCO 2 CH 3であり、nは1から4までの、より好ましくは2から3までの整数であり、さらにより好ましくはnは3である。)の化合物を提供する。

    【0128】 さらなる実施態様では、本発明は構造18:

    【0129】

    【0130】 (式中、RはHまたはCO 2 CH 3であり、nは1から4までの、より好ましくは2から3までの整数であり、さらにより好ましくはnは3である。)の化合物を提供する。

    【0131】 本発明のさらに好ましい実施態様では、表102〜128において、化合物1
    〜274として示される構造の化合物を、本明細書中に開示した方法を利用して合成した。 化合物1〜274について、図6中、フラグメントI〜Xとして示される構造はそれぞれ、本明細書中で前記で定義した活性分子を表し、それらは、
    それぞれの表中にさらに記載される本発明化合物に包含され得る。 図6のフラグメントI〜Xにおいて、リンカー化合物の結合点は窒素のところである。

    【0132】 以下の化学構造において、本発明の化合物について意図されているように、記号T -は、アニオンの存在を一般的に示している。 本発明で意図されているよう に、本発明化合物におけるアニオンのタイプは重要ではない。 本化合物に存在するアニオンは、当業者に一般に知られているような部分、または本明細書中に開示された合成方法から理解されるような部分であれば、任意の部分から構成されていてよい。

    【0133】

    【0134】 本発明の好ましい実施態様では、本発明化合物は構造100:

    【0135】

    【0136】 (式中、R'は、

    【0137】

    【0138】 であり、nは1から12までの整数である。 )に対応する。 nはまた、3から1
    0まで、より好ましくは5から9まで、さらにより好ましくは6から9までであってよい。

    【0139】 本発明のさらに好ましい実施態様では、本発明化合物は、構造100に示され、さらに表100で定義される構造に対応する。 構造100に対応するこれらの化合物について、nはまた1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であってよい。

    【0140】

    【0141】

    【0142】 上記表中、R'は、前記図6で定義したフラグメントに対応し、nは、化合物の2つの繋がれた活性分子基を隔てているリンカー基の数を示す。

    【0143】 化合物25〜274に関連して以下で説明するように、フラグメントA〜Gは図8に示されている。 図8のA〜GにおいてRで表された基は、ベンジル基、メチル基または水素であり得る。 フラグメントA〜Gへのリンカー基の結合点は、
    窒素基のところである。

    【0144】 一つの実施態様では、本発明化合物は、構造101の化合物に対応する。 構造101に対応するこれらの化合物について、nは1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数である。 R1およびR'の両方についてリンカー基の結合点は、例示された各フラグメントのそれぞれの窒素基のところである。

    【0145】

    【0146】 〔式中、R'は、

    【0147】

    【0148】 であり、R1は、

    【0149】

    【0150】 (式中、フラグメントA〜GにおけるR基は、ベンジル基、メチル基または水素である。)である。 〕

    【0151】 本発明の一つの実施態様では、本発明化合物は、以下の図8に示すフラグメントを含んでいてもよい。

    【0152】

    【0153】 本発明のさらに好適な実施態様では、本発明化合物は、構造102で示された構造に対応する。 構造102に対応するこれらの化合物について、nは1から1
    2までの、3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数である。 さらなる実施態様では、本化合物は、表10
    2でさらに示された構造102に対応する。

    【0154】

    【0155】

    【0156】 上記表中、R'は、前記図6で定義したフラグメントに対応し、Aは、前記図8で定義したフラグメントに対応し、nは、それぞれの化合物におけるグループR'とグループAを隔てているリンカー基の数を示す。 図8のフラグメントAにおけるRで表された位置に、各グループI、II、VII、VIIIはそれぞれベンジル基を有し、各グループI * 、III * 、VII * 、VIII *はそれぞれ水素を有する。

    【0157】 本発明のさらに好適な実施態様では、本発明化合物は、構造104で示された構造に対応する。 構造104に対応するこれらの化合物について、nは1から1
    2までの、3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数である。 さらなる実施態様では、本化合物は、表10
    4でさらに示された構造104に対応する。

    【0158】

    【0159】

    【0160】 上記表中、R'は、前記図6で定義したフラグメントに対応し、Bは、前記図8で定義したフラグメントに対応し、nは、それぞれの化合物におけるグループR'とグループBを隔てているリンカー基の数を示す。 図8のフラグメントBにおけるRで表された位置に、各グループI、VII、VIIIはそれぞれベンジル基を有し、各グループI * 、VII * 、VIII *はそれぞれ水素を有する。

    【0161】 本発明のさらに好適な実施態様では、本発明化合物は、構造106で示された構造に対応する。 構造106に対応するこれらの化合物について、nは1から1
    2までの、3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数である。 さらなる実施態様では、本化合物は、表10
    6でさらに示された構造106に対応する。

    【0162】

    【0163】

    【0164】 上記表中、R'は、前記図6で定義したフラグメントに対応し、Cは、前記図8で定義したフラグメントに対応し、nは、それぞれの化合物におけるグループR'とグループCを隔てているリンカー基の数を示す。 図8のフラグメントCにおけるRで表された位置に、各グループI、II、VII、VIIIはそれぞれベンジル基を有し、各グループI * 、III * 、VII * 、VIII *はそれぞれ水素を有する。

    【0165】 本発明のさらに好適な実施態様では、本発明化合物は、構造108で示された構造に対応する。 構造108に対応するこれらの化合物について、nは1から1
    2までの、3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数である。 さらなる実施態様では、本化合物は、表10
    8でさらに示された構造108に対応する。

    【0166】

    【0167】

    【0168】 上記表中、R'は、前記図6で定義したフラグメントに対応し、Dは、前記図8で定義したフラグメントに対応し、nは、それぞれの化合物においてグループR'とグループDを隔てているリンカー基の数を表す。 図8のフラグメントDにおけるRで表された位置に、各グループI、VII、VIIIはそれぞれベンジル基を有し、各グループI * 、VII * 、VIII *はそれぞれ水素を有する。

    【0169】 本発明のさらに好適な実施態様では、本発明化合物は、構造110で示された構造に対応する。 構造110に対応するこれらの化合物について、nは1から1
    2までの、3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数である。 さらなる実施態様では、本化合物は、表11
    0でさらに示された構造110に対応する。

    【0170】

    【0171】

    【0172】 上記表中、R'は、前記図6で定義したフラグメントに対応し、Eは、前記図8で定義したフラグメントに対応し、nは、それぞれの化合物におけるグループR'とグループEを隔てているリンカー基の数を示す。 図8のフラグメントEにおけるRで表された位置に、各グループI、VII、VIIIはそれぞれベンジル基を有し、各グループI * 、VII * 、VIII *はそれぞれ水素を有する。

    【0173】 本発明のさらに好適な実施態様では、本発明化合物は、構造112で示された構造に対応する。 構造112に対応するこれらの化合物について、nは1から1
    2までの、3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数である。 さらなる実施態様では、本化合物は、表11
    2でさらに示された構造112に対応する。

    【0174】

    【0175】

    【0176】 上記表中、R'は、前記図6で定義したフラグメントに対応し、Fは、前記図8で定義したフラグメントに対応し、nは、それぞれの化合物におけるグループR'とグループFを隔てているリンカー基の数を示す。 図8のフラグメントFにおけるRで表された位置に、各グループI、VII、VIIIはそれぞれベンジル基を有し、各グループI * 、VII * 、VIII *はそれぞれ水素を有する。

    【0177】 本発明のさらに好適な実施態様では、本発明化合物は、構造114で示された構造に対応する。 構造114に対応するこれらの化合物について、nは1から1
    2までの、3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数である。 さらなる実施態様では、本化合物は、表11
    4でさらに示された構造114に対応する。

    【0178】

    【0179】

    【0180】 上記表中、R'は、前記図6で定義したフラグメントに対応し、Gは、前記図8で定義したフラグメントに対応し、nは、それぞれの化合物におけるグループR'とグループGを隔てているリンカー基の数を示す。 図8のフラグメントGにおけるRで表された位置に、各グループI、VII、VIIIはそれぞれベンジル基を有し、各グループI * 、VII * 、VIII *はそれぞれ水素を有する。

    【0181】 本発明のさらに好適な実施態様では、本発明化合物は、構造116で示された構造に対応する。 構造116に対応するこれらの化合物について、nは1から1
    2までの、3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数である。 さらなる実施態様では、本化合物は、表11
    6でさらに示された構造116に対応する。

    【0182】

    【0183】

    【0184】 上記表中、R'は、前記図6で定義したフラグメントに対応し、Aは、前記図8で定義したフラグメントに対応し、nは、それぞれの化合物におけるグループR'とグループAを隔てているリンカー基の数を示す。 図8のフラグメントAにおけるRで表された位置に、各グループI、IIはそれぞれメチル基を有し、各グループI * 、III *はそれぞれ水素を有する。

    【0185】 本発明のさらに好適な実施態様では、本発明化合物は、構造118で示された構造に対応する。 構造118に対応するこれらの化合物について、nは1から1
    2までの、3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数である。 さらなる実施態様では、本化合物は、表11
    8でさらに示された構造118に対応する。

    【0186】

    【0187】

    【0188】 上記表中、R'は、前記図6で定義したフラグメントに対応し、Bは、前記図8で定義したフラグメントに対応し、nは、それぞれの化合物におけるグループR'とグループBを隔てているリンカー基の数を示す。 図8のフラグメントBにおけるRで表された位置に、各グループI、IIはそれぞれメチル基を有し、各グループI * 、III *はそれぞれ水素を有する。

    【0189】 本発明のさらに好適な実施態様では、本発明化合物は、構造120で示された構造に対応する。 構造120に対応するこれらの化合物について、nは1から1
    2までの、3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数である。 さらなる実施態様では、本化合物は、表12
    0でさらに示された構造120に対応する。

    【0190】

    【0191】

    【0192】 上記表中、R'は、前記図6で定義したフラグメントに対応し、Cは、前記図8で定義したフラグメントに対応し、nは、それぞれの化合物におけるグループR'とグループCを隔てているリンカー基の数を示す。 図8のフラグメントCにおけるRで表された位置に、各グループI、IIはそれぞれメチル基を有し、各グループI * 、II *はそれぞれ水素を有する。

    【0193】 本発明のさらに好適な実施態様では、本発明化合物は、構造122で示された構造に対応する。 構造122に対応するこれらの化合物について、nは1から1
    2までの、3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数である。 さらなる実施態様では、本化合物は、表12
    2でさらに示された構造122に対応する。

    【0194】

    【0195】

    【0196】 上記表中、R'は、前記図6で定義したフラグメントに対応し、Dは、前記図8で定義したフラグメントに対応し、nは、それぞれの化合物におけるグループR'とグループDを隔てているリンカー基の数を示す。 図8のフラグメントDにおけるRで表された位置に、各グループI、IIはそれぞれメチル基を有し、各グループI、IIIはそれぞれ水素を有する。

    【0197】 本発明のさらに好適な実施態様では、本発明化合物は、構造124で示された構造に対応する。 構造124に対応するこれらの化合物について、nは1から1
    2までの、3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数である。 さらなる実施態様では、本化合物は、表12
    4でさらに示された構造124に対応する。

    【0198】

    【0199】

    【0200】 上記表中、R'は、前記図6で定義したフラグメントに対応し、Eは、前記図8で定義したフラグメントに対応し、nは、それぞれの化合物におけるグループR'とグループEを隔てているリンカー基の数を示す。 図8のフラグメントEにおけるRで表された位置に、各グループI、IIはそれぞれメチル基を有し、各グループI * 、III *はそれぞれ水素を有する。

    【0201】 本発明のさらに好適な実施態様では、本発明化合物は、構造126で示された構造に対応する。 構造126に対応するこれらの化合物について、nは1から1
    2までの、3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数である。 さらなる実施態様では、本化合物は、表12
    6でさらに示された構造126に対応する。

    【0202】

    【0203】

    【0204】 上記表中、R'は、前記図6で定義したフラグメントに対応し、Fは、前記図8で定義したフラグメントに対応し、nは、それぞれの化合物におけるグループR'とグループFを隔てているリンカー基の数を示す。 図8のフラグメントFにおけるRで表された位置に、各グループI、IIはそれぞれメチル基を有し、各グループI * 、III *はそれぞれ水素を有する。

    【0205】 本発明のさらに好適な実施態様では、本発明化合物は、構造128で示された構造に対応する。 構造128に対応するこれらの化合物について、nは1から1
    2までの、3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数である。 さらなる実施態様では、本化合物は、表12
    8でさらに示された構造128に対応する。

    【0206】

    【0207】

    【0208】 上記表中、R'は、前記図6で定義したフラグメントに対応し、Gは、前記図6で定義したフラグメントに対応し、nは、それぞれの化合物におけるグループR'とグループGを隔てているリンカー基の数を示す。 図8のフラグメントGにおけるRで表された位置に、各グループI、IIはそれぞれメチル基を有し、各グループI * 、III *はそれぞれ水素を有する。

    【0209】 ここで用いた次の用語は、以下のように定義される:Ph:フェニル;i−プロピル=イソプロピル;OPh=O−フェニル;およびジNO 2 =ジニトリック(
    dinitric)

    【0210】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数である、構造130の化合物に対応する。 構造130に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表130に示す。

    【0211】

    【0212】

    【0213】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であり、Rが5−H、6−CF 3 、5−CH 3
    5,7−ジF、5,7−ジNO 2 、5−ブチル、5−イソプロピル、5−フェニ ル、5−NO 2 、5−トリチル、5−F、5−OPh、5−COPh、5−CF 3 、5−COCH 3 、5−OCH 3 、5−COOCH 3または5−COOHである、 構造132の化合物に対応する。

    【0214】 構造132に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表132に示す。

    【0215】

    【0216】

    【0217】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であり、Rが5−H、6−CF 3 、5−CH 3
    5,7−ジF、5,7−ジNO 2 、5−ブチル、5−イソプロピル、5−フェニ ル、5−NO 2 、5−トリチル、5−F、5−OPh、5−COPh、5−CF 3 、5−COCH 3 、5−OCH 3 、5−COOCH 3または5−COOHである、 構造134の化合物に対応する。 構造134に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表134に示す。

    【0218】

    【0219】

    【0220】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であり、Rが5−H、6−CF 3 、5−CH 3
    5,7−ジF、5,7−ジNO 2 、5−ブチル、5−イソプロピル、5−フェニ ル、5−NO 2 、5−トリチル、5−F、5−OPh、5−COPh、5−CF 3 、5−COCH 3 、5−OCH 3 、5−COOCH 3または5−COOHである、 構造136の化合物に対応する。 構造136に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表136に示す。

    【0221】

    【0222】

    【0223】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であり、Rが5−CF 3 、5−OPh、5−イ ソプロピル、5−COCH 3または5−COPhであり、Yが3−N,N−ジメ チルアミノフェニル(3−N,N−ジCH 3 )、4−N,N−ジメチルアミノフ ェニル(4−N,N−ジCH 3 )または2−Phである、構造138の化合物に 対応する。 構造138に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表138に示す。

    【0224】

    【0225】

    【0226】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であり、Rが5−CF 3 、5−OPh、5−イ ソプロピル、5−COCH 3または5−COPhであり、ZがCH(Ph) 2または3−ピリジルである、構造140の化合物に対応する。 構造140に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表140に示す。

    【0227】

    【0228】

    【0229】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であり、Rが6−CF 3 、5−OPh、5−イ ソプロピル、5−COCH 3または5−COPhである、構造142の化合物に 対応する。 構造142に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表142に示す。

    【0230】

    【0231】

    【0232】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であり、Rが6−CF 3 、5−OPh、5−イ ソプロピル、5−COCH 3または5−COPhである、構造144の化合物に 対応する。 構造144に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表144に示す。

    【0233】

    【0234】

    【0235】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数である、構造146の化合物に対応する。 構造146に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表146に示す。

    【0236】

    【0237】

    【0238】 さらなる実施態様では、本発明化合物は、好ましくは、表148でさらに定義した構造148の化合物に対応する。

    【0239】

    【0240】

    【0241】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数である、構造150の化合物に対応する。 構造150に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表150に示す。

    【0242】

    【0243】

    【0244】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数である、構造152の化合物に対応する。 構造152に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表152に示す。

    【0245】

    【0246】

    【0247】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であり、ZがCH(ジPh)、4−(N,N−
    ジメチルアミノ)フェニル、CH 2 CH 2 −(3−ピリジル)または(2−フェニル)−フェニルである、構造154の化合物に対応する。 構造154に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表154に示す。

    【0248】

    【0249】

    【0250】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であり、Rが−OCH 3または−OCH 2 Phである、構造156の化合物に対応する。 構造156に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表156に示す。

    【0251】

    【0252】

    【0253】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であり、Rが−OCH 3または−OCH 2 Phである、構造158の化合物に対応する。 構造158に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表158に示す。

    【0254】

    【0255】

    【0256】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であり、Rが−OCH 3または−OCH 2 Phである、構造160の化合物に対応する。 構造160に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表160に示す。

    【0257】

    【0258】

    【0259】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であり、Rが−OCH 3または−OCH 2 Phである、構造162の化合物に対応する。 構造162に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表162に示す。

    【0260】

    【0261】

    【0262】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であり、Rが−OCH 3または−OCH 2 Phである、構造164の化合物に対応する。 構造164に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表164に示す。

    【0263】

    【0264】

    【0265】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であり、Rが−OCH 3または−OCH 2 Phである、構造166の化合物に対応する。 構造166に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表166に示す。

    【0266】

    【0267】

    【0268】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であり、Rが−OCH 3または−OCH 2 Phである、構造168の化合物に対応する。 構造168に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表168に示す。

    【0269】

    【0270】

    【0271】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であり、Rが−OCH 3または−OCH 2 Phである、構造170の化合物に対応する。 構造170に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表170に示す。

    【0272】

    【0273】

    【0274】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であり、Rが−OCH 3または−OCH 2 Phである、構造172の化合物に対応する。 構造172に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表172に示す。

    【0275】

    【0276】

    【0277】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であり、Rが−OCH 3または−OCH 2 Phである、構造174の化合物に対応する。 構造174に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表174に示す。

    【0278】

    【0279】

    【0280】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であり、Zが3−キノリン、3−(N,N−ジメチルアミノ)フェニルまたは4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニルである、構造176の化合物に対応する。 構造176に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表176に示す。

    【0281】

    【0282】

    【0283】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数である、構造178の化合物に対応する。 構造178に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表178に示す。

    【0284】

    【0285】

    【0286】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数である、構造180の化合物に対応する。 構造180に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表180に示す。

    【0287】

    【0288】

    【0289】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数である、構造182の化合物に対応する。 構造182に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表182に示す。

    【0290】

    【0291】

    【0292】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であり、Rが6−CF 3 、5−OPh、5−C H(CH 32 、5−COCH 3または5−COPhである、構造184の化合物 に対応する。 構造184に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表184に示す。

    【0293】

    【0294】

    【0295】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であり、Rが6−CF 3 、5−OPh、5−C H(CH 32 、5−COCH 3または5−COPhである、構造186の化合物 に対応する。 構造186に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表186に示す。

    【0296】

    【0297】

    【0298】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であり、Rが6−CF 3 、5−OPh、5−C H(CH 32 、5−COCH 3または5−COPhである、構造188の化合物 に対応する。 構造188に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表188に示す。

    【0299】

    【0300】

    【0301】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であり、Rが6−CF 3 、5−OPh、5−C H(CH 32 、5−COCH 3または5−COPhである、構造190の化合物 に対応する。 構造190に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表190に示す。

    【0302】

    【0303】

    【0304】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であり、Rが6−CF 3 、5−OPh、5−C H(CH 32 、5−COCH 3または5−COPhである、構造192の化合物 に対応する。 構造192に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表192に示す。

    【0305】

    【0306】

    【0307】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であり、R 1がHまたは−OCH 2 Phであり、
    2がHまたはCOOCH 3である、構造194の化合物に対応する。 構造194
    に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表194に示す。

    【0308】

    【0309】

    【0310】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であり、R 1がHまたは−OCH 2 Phであり、
    2がHまたはCOOCH 3である、構造196の化合物に対応する。 構造196
    に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表196に示す。

    【0311】

    【0312】

    【0313】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であり、R 1がHまたは−OCH 2 Phであり、
    2がHまたはCOOCH 3である、構造198の化合物に対応する。 構造198
    に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表198に示す。

    【0314】

    【0315】

    【0316】 さらなる実施態様では、好ましくは、本発明化合物は、nが1から12までの、より好ましくは3から10までの、より好ましくは5から9までの、さらにより好ましくは6から9までの整数であり、R 1がHまたは−OCH 2 Phであり、
    2がHまたはCOOCH 3である、構造200の化合物に対応する。 構造200
    に対応する化合物のさらに好適な実施態様を表200に示す。

    【0317】

    【0318】

    【0319】 さらなる実施態様では、本発明化合物は、好ましくは構造202の化合物に対応する。

    【0320】

    【0321】 式中、R 1はHまたはCOOCH 3である。 R 1がHのとき、構造202の化合物 は化合物991である。 R 1がCOOCH 3のとき、構造202の化合物は化合物992である。

    【0322】 さらなる実施態様では、本発明化合物は、好ましくは構造204の化合物に対応する。

    【0323】

    【0324】 式中、R 1はHまたはCOOCH 3である。 R 1がHのとき、構造204の化合物 は化合物993である。 R 1がCOOCH 3のとき、構造206の化合物は化合物994である。

    【0325】 本発明の特に好適な実施態様では、本発明は下記表201中の構造の化合物を含む。

    【0326】

    【0327】

    【0328】

    【0329】

    【0330】

    【0331】

    【0332】

    【0333】

    【0334】

    【0335】

    【0336】

    【0337】

    【0338】

    【0339】

    【0340】

    【0341】

    【0342】 本発明の化合物は、合成有機化学者に一般に知られている技術を用いて、容易に合成され得る。 芳香族化合物を製造および誘導体化するのに適切な実験方法を記載する(例えば、本発明の特定のおよび好ましい化合物を製造するための方法を、下記の実施例1〜4に詳細に記載する)。

    【0343】 本発明は、好ましくは、次の工程を含む、少なくとも1つの細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物を含むライブラリーを構築する方法をさらに提供する。 a. 細菌NADシンテターゼ酵素の結晶構造を得る工程; b. 当該NADシンテターゼ酵素上の1つ以上の触媒活性のサイトを決定する工程; c. 当該NADシンテターゼ酵素上の触媒サイトの化学構造を決定する工程; d. 当該NADシンテターゼ酵素上の触媒サイトの少なくとも1つに対して親和性を示すであろう1つ以上の活性分子化合物を選択する工程; e. 少なくとも1つの活性分子を含み、当該活性分子化合物がn個のリンカー化合物(ここで、nは1から12までの整数である)によって結合されている1つ以上のダイマー化合物を合成する工程;および f. 当該1つ以上の化合物を、NADシンテターゼ阻害剤活性についてスクリーニングする工程。

    【0344】 このライブラリーはさらに、上記表201に記載された1つ以上の化合物を含む。 一つの実施態様においては、本発明による化合物のライブラリーは、好ましくは、上記構造1〜994に記載した構造の化合物を含む。 さらに好ましくは、
    このライブラリーは構造2の化合物を含み、なお好ましくは、構造4の化合物を含み、さらに好ましくは、構造6の化合物を含む。 さらに好ましい実施態様においては、このライブラリーは少なくとも1つの、構造8、構造10、構造12、
    構造16または構造18の化合物を含む。

    【0345】 本発明の別の好ましい実施態様においては、前記の1つ以上のダイマー化合物は、少なくとも2つの活性分子を含む。 なお好ましくは、これらの活性分子は同一である。 あるいは、これらの活性分子が異なることが好ましい。

    【0346】 本発明はさらに、活性分子選択工程において利用される、タンパク質に対する分子の結合親和性を予測するソフトウェアプログラムを提供する。 さらに好ましくは、小分子と高分子結合サイトとの間の化学的および幾何的相補性を評価するソフトウェアプログラムが、活性分子の選択工程で利用される。

    【0347】 さらに別の好ましい実施態様においては、これらの化合物を高速液相パラレル合成を利用して合成し、かつ当該化合物をコンビナトリアル方式で作製する。

    【0348】 好ましい実施態様において、本発明は、治療有効量または予防処置量の細菌N
    ADシンテターゼ酵素阻害剤化合物を哺乳類に投与することを含む、哺乳類における微生物感染を治療または予防する方法を提供する。 特に好ましい実施態様において、本方法で投与される化合物は、表201において前述した化合物である。 別の実施態様において、本発明は、好ましくは、上記化合物1〜994を含む。 さらに好ましくは、投与される化合物は少なくとも1つの、構造2の化合物、
    なお好ましくは構造4の化合物、さらに好ましくは構造6の化合物を含む。 さらに好ましい実施態様において、本方法で投与される化合物は、構造8、構造10
    、構造12、構造16または構造18の化合物を含む。

    【0349】 好ましい実施態様において、本発明は、そのような治療または予防が必要な哺乳類への広域抗生物質の投与を提供する。 さらに好ましい実施態様においては、
    上記微生物感染は細菌感染である。 本発明のさらに別の実施態様においては、前記細菌感染は、グラム陰性菌またはグラム陽性菌である細菌によって引き起こされる。 前記細菌感染は、好ましくは、細菌の抗生物質耐性株によって引き起こされ得る。

    【0350】 NADの産生を減少させるかまたはなくし、それにより原核生物が死滅する量の原核生物NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物を用いて、原核生物を死滅させる方法が、好ましくは、本発明によりさらに提供される。 NADの産生を減少させるかまたはなくし、それにより原核生物の増殖を減少させるのに有効な量の原核生物NADシンテターゼ酵素阻害剤に原核生物を接触させることを含む、原核生物の増殖を減少させる方法もまた提供される。 原核生物を死滅させる方法において、および原核生物の増殖を減少させる方法において、本化合物は、1つ以上の表201の化合物を含む。 なお好ましくは、本発明は、上記化合物1〜994
    の1つ以上を含む。 さらに好ましくは、投与される化合物は、構造2の化合物、
    なお好ましくは構造4の化合物、さらに好ましくは構造6の化合物である。 さらに好ましい実施態様において、本方法で投与される化合物は、構造8、構造10
    、構造12、構造16または構造18の化合物である。

    【0351】 原核生物を死滅させる方法において、および原核生物の増殖を減少させる方法において、前記原核生物は細菌である。 さらに好ましくは、前記細菌は、グラム陰性菌またはグラム陽性菌である。 なお好ましくは、前記原核生物は、細菌の抗生物質耐性株である。

    【0352】 また、原核生物を死滅させる方法において、および原核生物の増殖を減少させる方法において、NADシンテターゼ酵素阻害剤は、細菌NADシンテターゼ酵素上の触媒サイトまたはサブサイトと選択的に結合して、細菌によるNADの産生を減少させるかまたはなくす化合物である。

    【0353】 上記で論じた方法において、本化合物は、好ましくは、経口、直腸、筋肉内、
    静脈内、小嚢内(intravesicular)または局所投与手段により投与される。 本発明の化合物は、インビボまたはエキソビボのいずれでも、対象の細胞に投与することができる。 インビボで対象の細胞に投与する場合、および対象に投与する場合、本発明の化合物は、経口的に、非経口的に(例えば、静脈内)、筋肉内注射により、腹腔内注射により、皮下注射により、経皮的に、体外的に、局所的に、粘膜的になどの経路で投与することができる。

    【0354】 意図した投与様式に依存して、本発明の化合物は、固体、半固体、または液体剤形(例えば、錠剤、坐剤、丸剤、カプセル剤、散剤、液体、懸濁剤、ローション、クリーム、ゲルなど)の形態の、好ましくは、正確な投与量の単回投与に適切な単位投薬形態の医薬組成物であってよい。 これらの組成物は、上述のように、有効量の選択された組成物を、おそらく薬学的に許容される担体と組み合わせて含み、そしてさらに、他の医用薬物、薬学的薬物、担体、アジュバント、希釈剤などを含み得る。

    【0355】 本発明の化合物の非経口投与は、もし用いられるならば、注射によって一般的に特徴付けられる。 注射剤は、慣用の形態で、液体の溶液もしくは懸濁液、注射前に液体の溶液もしくは懸濁液にするのに適した固体形態として、またはエマルジョンとしてのいずれでも調製することができる。 本明細書中で用いる「非経口投与」には、皮内、皮下、筋肉内、腹腔内、静脈内、および気管内の経路が包含される。 非経口投与のための1つのアプローチには、一定の投与量を維持するような、緩慢な放出または徐放系の使用が含まれる。 例えば、米国特許第3,61
    0,795号を参照のこと(これはここで言及したことで本明細書に組み込まれる)。 これらの化合物は、薬学的に許容される担体(これにはまた、適切なアジュバントが含まれ得る)中に存在し得る。 「薬学的に許容される」とは、生物学的にまたは他の意味で望ましくないものではない物質(すなわち、その物質が、
    実質的に有害な生物学的効果を引き起こすことなく、またその物質が含まれている組成物中の他の成分のいずれとも有害な様式で相互作用することなく、選択された化合物と共に個体に投与することができる)を意味する。

    【0356】 本明細書中の化合物の投与経路は、好ましくは、適切なおよび薬理学的に許容される製剤形態である。 ヒトまたは動物の対象に投与する場合、本明細書中のライブラリーの細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物は、好ましくは、経口、
    直腸、筋肉内、静脈内、小嚢内または局所(吸入を含む)投与により、動物またはヒトに与えられる。 投与量は、好ましくは、約0.1〜約15g/日を含み、
    ここで、当該投与量は、約1〜約4回/日で投与される。 好ましい投与量はまた、0.001g/日と1g/日との間、なお好ましくは約0.01、0.05、
    0.1、および0.25、0.5、0.75および1.0g/日を含み得る。 さらに好ましくは、投与量は、約1、2.5、5.0、7.5、10.0、12.
    5および15.0g/日の量で投与され得る。 投与量は、なお好ましくは、1日あたり約1、2、3、4またはそれ以上の回数のペースで投与され得る。 さらに、ある状況では、本発明の化合物を、例えば、静脈内投与として、連続的に投与することが好ましいだろう。 必要な化合物の正確な量は、対象ごとに、対象の種、年齢、体重および一般状態、使用される特定の化合物、その投与様式等に依存して変化する。 従って、すべての化合物について正確な量を特定することはできない。 しかし、適切な量は、本明細書中の教示が与えられれば、ルーチンの実験法のみを用いて、当業者により決定され得る。

    【0357】 エキソビボ法が用いられる場合、当分野でよく知られている標準的プロトコールに従って、細胞または組織が取り除かれ、投与対象の体外で維持することができる。 本発明の化合物は、細胞内への小分子の取り込みに関する公知の機構(例えば、ファゴサイトーシス、クラスI MHC発現細胞へのパルシング(pulsing
    )、リポソームなど)を介して、細胞内に導入することができる。 次いで、これ らの細胞は、細胞または組織のタイプに応じた標準的な方法によって、投与対象に注入(例えば、薬学的に許容される担体中で)または移植し戻すことができる。 様々な細胞を投与対象に移植または注入する標準的な方法は知られている。

    【0358】 微生物で汚染された物を、当該微生物を死滅させるかまたは不活性化するのに十分な量の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物と接触させることを含む、
    微生物で汚染された物を消毒する方法がさらに提供される。 さらに別の実施態様においては、接触に利用される化合物は、1つ以上の表201の化合物を含む。
    接触に利用される化合物はまた、化合物1〜994の1つ以上を含み得る。 さらに好ましくは、接触に利用される化合物は、構造2の化合物、なお好ましくは構造4の化合物、さらに好ましくは構造6の化合物である。 さらに好ましい実施態様においては、本方法での接触に利用される化合物は、構造8、構造10、構造12、構造16または構造18の化合物を含む。

    【0359】 本発明のなおさらに別の実施態様においては、本発明の化合物は、例えば、硬いまたは柔らかい表面、布帛、ならびに病院、家庭、学校、託児所、および任意の他の場所におけるもののような他の汚染された物に対する消毒物質として有効である。 さらに別の実施態様においては、本発明は、細菌で汚染された物と細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物とを接触させることを含む、消毒方法を提供する。

    【0360】 本発明のさらなる側面では、細菌NADシンテターゼ酵素阻害活性について化合物をスクリーニングするインビトロ「一回一種」法("one-at-a-time" method)
    を提供する。 好ましい実施態様において、そのような活性について化合物をスクリーニングするこのインビトロ法は、純粋な細菌NADシンテターゼ酵素を含有する溶液を調製する工程、当該溶液を本明細書中で記載した化合物と接触させる工程、および酵素触媒反応の速度を測定する工程を含む。 好ましくは、酵素触媒反応の速度の測定は、NADシンテターゼ阻害活性値を含む。 さらなる実施態様において、酵素触媒反応の速度は、抗菌活性値を含む。 なおさらなる実施態様において、酵素触媒反応の速度は、抗微生物活性値に対応する。

    【0361】 好ましくは、このインビトロスクリーニング法で使用するための細菌酵素溶液を調製する方法は、大腸菌( E. coli )中で、例えば枯草菌( B. subtilis )からの細菌NADシンテターゼ酵素を過剰発現させるための分子生物学的方法を利用することを含む。 当業者は、そのようなプロセスに有用な技術を理解する。 特に好ましい方法は、a)NADシンテターゼ酵素をコードするOut B遺伝子をクローニングし、大腸菌中でその遺伝子を過剰発現させる工程;b)クローニングされ過剰発現した当該遺伝子をイオン交換によって精製する工程;c)イオン交換法を用いて工程bからの酵素物質をさらに精製する工程;d)サイズ排除クロマトグラフィーを用いて工程cからの物質をさらに精製する工程(ここで、細菌N
    ADシンテターゼ酵素は実質的に純粋である);およびe)発酵ブロス1リットルあたり純粋な細菌NADシンテターゼ酵素約10〜15mgの量のアッセイ溶液を調製する工程を含む。 ここで用いる「実質的に純粋」とは、約90%より高い純度、より好ましくは約95%より高い純度、およびさらにより好ましくは約99%より高い純度を意味する。

    【0362】 上記インビトロスクリーニング法の一つの実施態様において、以下の手順が、
    酵素触媒反応の速度を測定するために利用される。 KClを含有するHEPPS
    (pH8.5)の溶液を、以下の種(ATP、NaAD、MgCl 2 、NH 4 Cl
    、ADH、およびETOH)を含有するように調製する。 次いで、試験阻害剤のストック溶液を、固体サンプルを100%DMSOに溶解して調製する。 次いで、この試験化合物ストック溶液を上記混合物に添加して最終試験化合物濃度を得る。 NADシンテターゼ酵素溶液を添加し、混合物を3回混ぜ合わせ、次いで、
    340nmでの吸光度をUV−Vis分光光度計を用いて反応動力学的にモニターする。 次いで、酵素添加後の初期反応動力学トレースを線形回帰を用いて直線にフィットさせ、次いで、阻害%を計算するための以下の式を用いて、この速度を阻害剤を含有しないコントロールの速度と比較する:{(V 0 −V)/V 0 }*
    100%(ここで、V 0は試験化合物が存在しない場合の反応速度であり、Vは 試験化合物を添加した試験での反応速度である)。 各混合物を3回試験し、阻害%について得られた値を平均して、表記した値を得た。 IC 50 (試験細菌を50
    %阻害するのに必要な濃度)値を、0.0と2.0mMとの間の濃度で、6つの異なる試験化合物濃度を3回アッセイし、得られる阻害%値を試験化合物用量の−LOGに対してプロットして50%阻害が観察される濃度を明らかにすることによって、選択化合物について得た。

    【0363】 好ましくは、このインビトロ法はまた、他の形態の細菌および他のタイプの微生物において細菌NADシンテターゼ酵素阻害活性を有する化合物をスクリーニングし得るように適応させることができる。 例えば、上記手順は、少なくとも以下の細菌型における阻害活性をスクリーニングするために適応させることができる。

    【0364】

    【0365】 このインビトロスクリーニング法のさらなる実施態様において、本方法は、既存の化合物(例えば、5−ニトロインドールおよびN−メチルニコチン酸等の市販の化合物)をスクリーニングするために使用され得る。 当業者は、本明細書中のデザインおよびスクリーニング法を、細菌および他の微生物の両方においてN
    ADシンテターゼ酵素阻害活性を示す市販の化合物(例えば、前記した非網羅的表)を同定するために利用し得る方法を理解するだろう。

    【0366】 本発明の化合物のようなNADシンテターゼ酵素阻害剤化合物のライブラリーを試験するために、迅速な(ハイスループット)スクリーニングの方法を利用することが特に好ましい。 この目的のために、一つの実施態様での合成化合物のライブラリーの潜在的阻害活性は、結合酵素アッセイ(coupled enzymatic assay) により評価される。 結合アッセイは以下に要約するような2つの工程を含む。

    【0367】

    【0368】 ライブラリー中の化合物の阻害活性を迅速に測定するために、本発明は、ハイスループットスクリーニングシステム(HTSシステム)を提供する。 HTSシステムは、好ましくは、液体ハンドラー(liquid handler)および分光光度計の働きを調和させる一体化ロボットシステムを利用する。 このロボットステーションは、好ましくは、作業台(worksurface)上のすべてのハードウェアの動きおよび 複数のステーションの統合の責任を負う。 液体ハンドラーは、好ましくは、液体の分配および混合のすべての段階を行うようにプログラムされる。 分光光度計は、好ましくは、96ウェルプレートフォーマットでの吸光度をモニターするために備え付けられる。

    【0369】 一つの実施態様において、このアッセイは、HEPPS緩衝液(pH8.5)
    、MgCl 2 、NH 4 CL 2 、KCL、NaAD、n−オクチル−D−グルコピラ ノシド、エタノール、NADシンテターゼ、および酵母アルコール脱水素酵素を含有する96ウェルプレートフォーマット反応緩衝液用に設計される。 次の段階では、液体ハンドラーは、DMSO(阻害剤を含有するまたは含有しない)を反応ウェルに分配する。 液体ハンドラーは、所定の混合プログラムを利用してこれらの成分を混合する。 反応を、緩衝液に溶解したATP溶液の添加により開始する。 反応を、340nmでの吸光度の増加を測定することによってモニターする。 反応の直線部分をある期間モニターする。 初期速度を、分光光度計とともに供給されたソフトウェアを用いて決定する。

    【0370】 本明細書中のライブラリーの化合物を、ある濃度で100%DMSOに溶解したストックとして供給する。 初期スクリーニングを、2つまたは3つの濃度のスクリーニングを用いて、すべての化合物について行う。 2つのパネルのスクリーニングには、その化合物に対して0.2mMおよび0.1mMの濃度を使用した。 3つのパネルのスクリーニングには、0.2mM、0.1mM、および0.0
    5mMの濃度を使用した。 次いで、初期スクリーニングから、「リード化合物」
    (例えば、最も大きな阻害能を示した化合物)を、好ましくは、濃度(0.1m
    M〜0.001mM)のより広いスクリーニングに供して、各化合物について見かけのIC−50値を決定する。

    【0371】 本発明のなおさらに好ましい実施態様においては、細菌NADシンテターゼ酵素阻害活性について市販の化合物をスクリーニングするために、ハイスループット法を利用する。 さらなる実施態様においては、NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物を、多様な細菌型に対する細菌増殖の阻害剤として試験する。

    【0372】 本発明のさらなる実施態様においては、NADシンテターゼ阻害剤化合物のライブラリー内の化合物を、抗菌活性および抗微生物活性について評価する。 一つの実施態様においては、化合物を、好ましくは、枯草菌( Bacillus subtilis )、 緑膿菌( Pseudomonas aeruginosa )およびスタフィロコッカス・エピデルミティス
    ( Staphylococcus epidermitis)の増殖を阻害する化合物の可能性について評価する。 阻害剤を、好ましくは、1つの濃度で2回初期スクリーニングする。 試験阻害剤化合物を、固体サンプルをDMSOに溶解することによって調製する。 阻害剤ストックからのアリコートを、先に論じた液体ハンドラーにより滅菌96ウェルプレートに配置する。 枯草菌、緑膿菌およびS.epidermitisの培養物を、液体 ブロス(LB)培地で調製し、オービタルシェーカー(orbital shaker)で一晩インキュベートする。 一晩培養物の(LB培地での)希釈物を、阻害剤を含有する96ウェルプレートに添加する。 このプレートをインキュベートし、プレートリーダーで595nmにおける吸光度を測定する。

    【0373】 本発明のこの実施態様において、阻害剤を含有しない希釈した一晩培養物は、
    この実験における3つのコントロールのうちの1つとして使える。 ポジティブコントロール(試験される阻害剤として等しい濃度の薬物トブラマイシン(Tobramy
    cin)を含有する)およびDMSOコントロールもまた、各阻害剤スクリーニングにおいて実施される。 阻害剤を含有しないコントロールとの比較のために、DM
    SOコントロールを含めた。

    【0374】 各阻害剤の阻害パーセントを以下の式により計算した:{(A D −A I )/A D }*100;ここで、A D =DMSOコントロールの595nmにおける吸光度 およびA I =595nmでの阻害剤の吸光度。

    【0375】 さらなる実施態様において、用量反応を、初期スクリーニングにおいて85%
    より大きく阻害した化合物について行う。 用量反応は、5つの異なる濃度(10
    0mM〜0.1mM)の各阻害剤、およびポジティブコントロールであるトブラマイシンから構成された。 阻害剤スクリーニングと同様の様式で、培養物を調製し増殖させ、同一のコントロールを含ませた。 吸光度を、6時間の増殖の間、1
    . 5時間ごとに測定する。 各試験濃度について阻害パーセントを再び計算する。
    85%以上の阻害が得られた最も低い濃度を、85%の細胞増殖を阻害した最小阻止濃度(MIC 85 )と名付ける。

    【0376】 本明細書中のライブラリーのNADシンテターゼ酵素阻害剤化合物をヒトまたは動物(例えば、哺乳類)に投与する場合、化合物が患者に対して毒性をほとんどまたは全く示さないことが好ましい。 それゆえ、本発明の一つの実施態様において、NADシンテターゼ酵素阻害剤の毒性を、下記の実施例10に示すようなヒト上皮細胞を用いて評価する。

    【0377】

    【実施例】

    以下の実施例を、ここで特許請求した組成物および方法をいかにして作製し評価するかの完全な開示および説明を当業者に提供するために記載する。 本実施例は、本発明を純粋に例示することを意図しており、本発明者らが彼らの発明と見なす範囲を限定することを意図するものではない。 数値(例えば、量、温度など)に関する精度を保証するための努力は行ったが、いくらかの誤差および偏差は釈明されるはずである。 断りのない限り、部は重量部であり、温度は℃であるかまたは室温であり、圧力は大気圧または大気圧付近である。

    【0378】 実施例1:スキーム3(N=6)の化合物を個々に調製するための実験手順 以下の実施例1は、前述したスキーム3に記載した合成経路により調製される化合物についての、本発明の一つの実施態様を記載する。 この特定の実施態様の場合、リンカーの長さ(例えば、n)は6に等しい。 本実施態様により調製される化合物を、個々に、すなわち、パラレル液相合成法を用いずに、調製した。 当業者は、本発明の範囲内のリンカーの長さを得るために以下の実施例を変化し得る方法を容易に理解するであろう。

    【0379】 A. 6−ブロモヘキシル アセタートを用いた5−ニトロインドールのアルキ ル化 。 5−ニトロインドール(1.00g、6.22mmol)のDME(2.
    0mL)溶液を、添加ロート(addition funnel)を用いて、あらかじめDME( 3×3.0mL)を用いて洗浄したNaH(0.24g、2.0mL DME中0.01mmol)懸濁液に滴下した。 添加ロートの側面をさらに2.0mLのDMEを用いてリンスした。 この添加の間、瞬間的なガスの発生が起こった。 次いで、反応フラスコをあらかじめ80℃に加熱した油浴内に浸し、15分間穏やかに還流させた。 次いで、フラスコを周囲温度まで冷却し、DME(2.0mL
    )に溶解した5−ブロモヘキシル アセタート(1.39g、6.22mmol
    )溶液を、添加ロートを用いて滴下した。 ロートの側面をさらにDME(2.0
    mL)で洗浄した。 次いで、反応フラスコをあらかじめ80℃に加熱した油浴内に浸し、18時間還流させた。 後処理は、飽和NH 4 Cl(25mL)を用いた 反応のクエンチング、および酢酸エチル(4×25mL)での水層の抽出により行った。 有機層を合わせ、無水Na 2 SO 4で乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発乾固させた。 次いで、生成物を、ヘキサン−アセトン(9:3)を用いたシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、生成物(0.39g)および脱アセチル生成物(1.11g、合わせた収率91.2%)を得た。 アセチル化生成物を黄色粘性オイルとして単離した。

    【0380】 工程Aからのアセチル化生成物を分析して、以下の確認データを得た:IR (KB
    r) 1735 (C=O) cm -1 ; 1 H-NMR (300 MHz) δ8.59 (d, 1H, H-4, J = 2.2 Hz), 8.
    12 (dd, 1H, H-6, J = 9.1, 2.2 Hz), 7.35 (d, 1H, H-7, J = 9.1 Hz), 7.26 (
    d, 1H, H-2, J = 3.2 Hz), 6.68 (d, 1H, H-3, J = 3.2 Hz); 4.17 (t, 2H, NC H 2 , J = 7.1 Hz), 4.04 (t, 2H, OC H 2 , J = 6.6 Hz), 2.03 (s, 3H, アセター ト), 1.90 (五重項, 2H, N-CH 2 -C H 2 , 2H, J = 7.2, 7.5 Hz), 1.61 (五重項, 2H
    , O-CH 2 -C H 2 , J = 6.8, 7.1 Hz), 1.37 (m, 4H, N-CH 2 -CH 2 -C H 2 ); 13 C-NMR (75
    MHz) δ170.8 (アセタート), 141.0 (C-5), 138.5, 130.7, 127.4, 117.8, 116.
    7, 108.9, 103.6, 63.9 (O- C H 2 ), 46.4 (N- C H 2 ), 29.8, 28.1, 26.2 (CH 3 , アセタート), 25.3, 20.7; MS (ES, m/z) 327 amu (M + Na + ) (100), 305 (M + H + );
    C 16 H 20 N 2 O 4に対する分析計算値: C,63.14; H, 6.65; N, 9.20。 実測値: C, 63.
    09; H, 6.61; N, 9.14。

    【0381】 B. 6−[N−(5−ニトロインドリル)]ヘキシル アセタートのエステル 交換反応 。 工程Aからのインドール アセタート(1.07g、3.52mmo
    l)をメタノール(25mL)に溶解し、無水K 2 CO 3 (1.46g、10.5
    7mmol)を添加した。 次いで、水(8.0mL)をこの懸濁液に添加した。
    反応フラスコ中の内容物を周囲温度で20時間攪拌した。 反応系を減圧下で溶媒留去することにより後処理した。 次いで、残渣を水(30mL)に取り、酢酸エチル(2×30mL)およびエーテル(3×30mL)で順次抽出した。 合わせた抽出物を無水Na 2 SO 4で乾燥し、濾過し、減圧下で溶媒留去した。 粗生成物を、酢酸エチル:ヘキサン(6:4)を用いたシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーを用いて精製して、化合物862を淡黄色固体(0.85g、91.
    6%)として得た。

    【0382】 工程Bからの物質を分析して、以下の確認データを得た:mp 78.3-78.7℃.
    IR (KBr) 3733 (OH) cm -1 ; 1 H-NMR (300 MHz) 8.60 (d, 1H, H-4, J = 2.2 Hz),
    8.12 (dd, 1H, H-6, J = 9.1, 2.2 Hz), 7.36 (d, 1H, H-7, J = 9,1 Hz), 7.2
    5 (d, 1H, H-2, J = 3.3 Hz), 6.68 (d, 1H, H-3, J = 3.3 Hz), 4.18 (t, 2H,
    NC H 2 , J = 7.1 Hz), 3.63 (q, 2H, OC H 2 , J = 6.1, 11.6 Hz), 1.88 (五重項,
    2H, N-CH 2 -C H 2 , 2H, J = 7.2, 7.5 Hz), 1.56 (五重項, 2H, O-CH 2 -C H 2 , J = 6
    .8, 7.1 Hz), 1.40 (m, 2H, N-CH 2 -CH 2 -C H 2 ), 1.25 (t 1H, OH, J = 5.4 Hz); 1 3 C-NMR (75 MHz) 141.0 (C-5), 138.5, 130.9, 127.4, 118.0, 116.8, 109.0, 1
    03.7, 62.4 (O- C H 2 ), 46.6 (N- C H 2 ), 32.3, 29.9, 26.5, 25.2, ; MS (ES, m/z)
    263 amu (M + H + ) (100), 280 (M + NH 4 + ), 285 (M + Na + ); C 14 H 18 N 2 O3に対する分析計算値: C,64.10; H, 6.91; N, 10.68。 実測値: C, 64.21; H, 6.91; N,
    10.69。

    【0383】 C. ニコチン酸を用いた6−[N−(5−ニトロインドリル)]ヘキサン−1 −オールのエステル化 。 工程Bからのアルコール(0.350g、1.37mm
    ol)、ニコチン酸(0.210g、1.69mmol)、DCC(0.310
    g、1.51mmol)およびDMAP(17.0mg、0.140mmol)
    をジクロロメタン(12.0mL)に溶解した。 懸濁液を周囲温度で攪拌し、T
    LCでモニターした。 20時間後、白色固体を濾別し、フィルターをジクロロメタン(15.0mL)で洗浄し、有機濾液を食塩水(3×25mL)で洗浄することによって、反応系を後処理した。 次いで、濾液を無水Na 2 SO 4で乾燥し、
    蒸発乾固させた。 生成物の精製を、酢酸エチル−ヘキサン(6:4)を用いたシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより行い、黄色固体(0.45g、
    90%)として生成物を得た。 工程Cからの物質を分析して、以下の確認データを得た:mp ℃; IR (KBr)
    1717 (C=O) cm -1 ; 1 H-NMR (300 MHz) δ9.13 (d, 1H, H-2', J = 1.9 Hz), 8.71
    (dd, 1H, H-6', J = 4.8, 1.5, Hz), 8.51 (d, 1H, H-4, J = 2.2 Hz), 8.20 (
    dt, 1H, H-4', J = 2.0, 6.0 Hz), 8.03 (dd, 1H, H-6, J = 9.1, 2.2 Hz), 7.3
    2 (dd, 1H, H-5', J = 4.8, 1.1 Hz), 7.29 (d, 1H, H-7, J = 9.1 Hz), 7.17 (
    d, 1H, H-2, J = 3.2 Hz), 6.60 (d, 1H, H-3, J = 3.2 Hz); 4.25 (t, 2H, NC H 2 , J = 6.5 Hz), 4.11 (t, 2H, OC H 2 , J = 7.0 Hz), 1.83 (五重項, 2H, N-CH 2 -C H 2 , 2H, J = 7.2, 7.5 Hz), 1.70 (五重項, 2H, O-CH 2 -C H 2 , J = 6.8, 7.1 H
    z), 1.36 (m, 2H, N-CH 2 -CH 2 -C H 2 ); 13 C-NMR (75 MHz) δ164.9 (ニコチナート
    C=O), 153.1 (C-2'), 150.5 (C-6'),141.0 (C-5), 138.4(C-7), 136.7 (C4'), 1
    30.8 (C-2), 127.3 (C-3'), 125.8 (C-3), 123.1 (C-5'), 117.8 および 116.8
    (C-4,6), 108.9 (C-7), 103.6 (C-3), 64.9 (O- C H 2 ), 46.5 (N- C H 2 ), 29.7 (OC
    H 2 C H 2 , 28.2 (N-CH 2 C H 2 ), 26.3 (O-CH 2 CH 2 - C H 2 ), 25.4; MS (ES, m/z) 368 amu
    (M + H + ) (100)。

    【0384】 D. 6−[N−(5−ニトロインドリル)]ヘキシル ニコチナートのN−メ チル化 。 工程Cからのエステル(0.104g、0.294mmol)をヨードメタン(0.036mL、0.589mmol)と混合した。 反応系を油浴で6
    0℃まで一晩(18時間)加熱した。 後処理は、減圧下での溶媒の留去、次いで2−プロパノールを用いる残渣の再結晶により行い、黄色固体(0.120g、
    82.3%)を得た。

    【0385】 工程Dからの物質を分析して、以下の確認データを得た:mp 109.1-109.9℃
    ; IR (KBr) 1717 (C=O) cm -1 ; 1 H-NMR (300 MHz) δ9.42 (sm 1H,H-2'), 9.11 (
    d, 1H, H-6', J = 6.1 Hz), 8.63 (d, 1H, H-4', J = 8 Hz), 8.50 (d, 1H, H-4
    , J = 2.0 Hz), 8.19 (dt, 1H, H-6, J = 6.3, 7.9 Hz), 8.01 (dd, 1H, H-5',
    J = 2.3, 9.1 Hz), 7.56 (d, 1H, H-7, J = 9.1 Hz), 7.50 (d, 1H, H-2, J = 3
    .1 Hz); 6.69 (d, 1H, H-3, J = 330 Hz); 4.50 (s, 3H, N + -CH 3 ); 4.42 (t, 2H
    , NC H 2 , J = 6.4 Hz), 4.31 (t, 2H, OC H 2 , J = 6.9 Hz), 1.95 (五重項, 2H,
    N-CH 2 -C H 2 , 2H, J = 7.2, 7.5 Hz), 1.84 (五重項, 2H, O-CH 2 -C H 2 , J = 6.8,
    7.1 Hz), 1.46 (m, 2H, N-CH 2 -CH 2 -C H 2 ); 13 C-NMR (75 MHz) δ162.7 (ニコチナート C=O), 149.8 (C-), 148.2 (C-),142.7 (C-5), 140.5 (C-7), 133.2 (C-4')
    , 132.2 (C-2), 129.4 (C-3'), 129.3 (C-3), 118.8 および 117.8 (C-4,6), 11
    1.1 (C-7), 104.8 (C-3), 67.7 (O- C H 2 ), 49.6 (N + -CH 3 ), 47.5 (N- C H 2 ), 30.9
    (O-CH 2 C H 2 , 29.2 (N-CH 2 C H 2 ), 24.2 (O-CH 2 CH 2 - C H 2 ); MS (ES, m/z) 368 amu (M + ) (100), 127 (I - ) (100); C 20 H 24 N 3 O 4 Iに対する分析計算値: C, 48.50; H, 4.
    48; N, 8.48。 実測値: C, 48.36; H, 4.46; N, 8.34。

    【0386】 スキーム4〜6に関して以下に記載される合成手順を、例えば、パラレル液相合成法を用いて、コンビナトリアルケミストリー法として使用するために開発した。 当業者はこれらの用語の意味を理解するだろう。

    【0387】 実施例2:スキーム4に記載した液相コンビナトリアルライブラリーを調製するために使用される一般的実験手順 以下の実施例2は、前述したスキーム4に記載される合成経路により調製される化合物についての本発明の好ましい実施態様を記載する。 当業者は、本発明の新規かつ非自明な特徴から逸脱することなく、本実施態様の多くの可能な変形が存在することを理解するだろう。

    【0388】 A. ブロモアルキル アセタートを用いた5−ニトロインドールのアルキル化 およびインドールアルキル アセタートのアルコールへの変換 。 5−ニトロインドール(1g、6.17mmol)のDMF(10.0mL)溶液を、4ドラムバイアル(サイズ28×57mm)中に調製した。 次いで、この溶液をNaH(
    0.22g、9.25mmol)のDMF(8.0mL)懸濁液を含有する第2
    の4ドラムバイアルに移した。 その添加の間、瞬間的なガス発生が観察され、窒素インレットを使用しガス圧力の増加を防いだ。 次いで、ロボット合成装置を用いて、合成装置ブロックの5つの培養管(16×125mm)に、インドールナトリウム塩溶液(3.0mL)を分配した。 ブロモアルキル アセタート(1.
    36mmol)を、4ドラムバイアル中でDMF(8mL総容量、1.36M溶液)に溶解し、この溶液のうち1mLを、ロボット合成装置を用いて指定の試験管に移した。 反応系を、周囲温度で15時間、振盪を止めておいた後、トリス(
    2−アミノエチル)アミン樹脂(0.15g、0.329mmol)を添加し、
    反応系を55℃に加熱しながら12時間振盪した。 それぞれ綿栓をし24口の多岐管に接続した3ccのシリンジを用いて、水流アスピレーターにより真空吸引しながら樹脂を濾過した。 濾液を培養管(16×125mm)に集め、樹脂をM
    eOH(3.0mL)を用いて洗浄した。 管を反応ブロックに配置する前に、触媒量のNaH(10〜12mg)を各管に添加して、周囲温度で12時間振盪した。 後処理は、酢酸エチル(4.0mL)および水(3.0mL)の各サンプルへの添加、振盪、および有機層の除去、引き続いて、食塩水(2×3.0mL)
    を用いた有機層の洗浄により行った。 有機層を無水Na 2 SO 4で乾燥し、濾過し(上記を参照)、そして溶媒を4ドラムバイアルに移し、高速真空(speed vac) を用いて溶媒留去して、固体残渣としてアルコールを得た(この残渣の重量範囲は100mgから226mgまでであった)。

    【0389】 B. インドールアルキル エステルの形成 。 上記アルコール(0.100g、
    0.381mmol)をアルゴンでパージして、ジクロロメタン(5.0mL)
    に溶解し、1mLのアリコートを5つの培養管(13×100mm)に移し、トリエチルアミン(106μL)を各管に添加し、次いで、管に蓋をして、15分間氷浴中に置いた。 次いで、メタンスルホニル クロリド(38μL)を各バイアルに添加し、次いで、10秒間手で振盪し、1.8℃の冷蔵庫中に12時間置いた。 各サンプルを酢酸エチル(5mL)の添加により後処理し、水(2×3m
    L)および食塩水(3mL)で洗浄した。 有機層を、無水Na 2 SO 4を含有するB−D 3ccシリンジに、上記多岐管を用いて通し、培養試験管(16×12
    5mm)に濾液を集めることによって乾燥した。 次いで、溶媒を4ドラムバイアルに移し、溶媒留去して(上記を参照)、0.128g〜0.159gの重量の残渣を得た。 次いで、バイアル中の残渣(0.128g、0.498mmol)
    をアルゴンでパージして、無水DMF(3mL)に溶解した。 次いで、この溶液を、DMF(5mL)中、2当量のニコチン酸(457mg、1.72mmol
    )および1当量のK 2 CO 3 (120mg、0.858mmol)を含有する培養管(13×100mm)に移した。 管を振盪し、デジタル制御されたヒートブロックで、50℃で15時間加熱した。 管の内容物を酢酸エチル(5mL)を含有する4ドラムバイアルに注ぎ入れることにより、反応系を後処理し、これを水(
    2×5mL)および食塩水(2×5mL)で洗浄した。 有機層を、無水Na 2 S O 4を含有する3ccのシリンジに通して乾燥した(上記を参照のこと)。 濾液 を培養管(16×125mm)に回収し、4ドラムバイアルに移し、減圧下で溶媒留去して、重量範囲27mg〜59mgの残渣としてエステルを得た。

    【0390】 C. N−メチル化 。 上記工程Bからのエステル(32mg、0.108mmo
    l)を培養管(13×100mm)に移し、DME(1.5mL)に溶解し、続いて、5当量のヨードメタン(36μL、0.077mmol)を添加した。 管を振盪し、デジタルヒートブロックで50℃で12時間加熱した。 後処理は、管の内容物を1ドラムバイアルに移し、溶媒を減圧下で蒸発させることにより行い、これにより固体生成物としてN−メチル誘導体(重量範囲17mg〜39mg
    )を得た(これは濾過により単離した)。

    【0391】 実施例3:スキーム5に記載した液相コンビナトリアルライブラリーを調製するために使用される一般的実験手順 以下の実施例3は、前述したスキーム5に記載の合成経路により調製される化合物についての本発明の好ましい実施態様を記載する。 当業者は、本発明の新規かつ非自明な特徴から逸脱することなく、本実施態様の多くの可能な変形が存在することを理解するだろう。

    【0392】 A. インドール カルボキシラートのメチルおよびベンジルエステル 。 炭酸カリウム(0.55当量)を、室温で乾燥DMF(10mL)中で攪拌したインドールカルボン酸(6.1mmol)に添加した。 10分後、ヨウ化アルキル(ベンジルまたはメチル)(1.1当量)を添加した。 これを、24時間後、30m
    Lの遠心管中で、RMをとり、EtOAc(25mL)で希釈し、そしてNaH
    CO 3 (2×10mL)、H 2 O(2×10mL)および食塩水(10mL)で洗浄することにより後処理した。 得られた溶液を乾燥(Na 2 SO 4 )し、蒸発乾固させて、EtOAc−ヘキサンから再結晶した。

    【0393】 B. ブロモアルキル アセタートを用いたインドールエステルのN−アルキル 。 NaH(2.93mmol)を乾燥DMF(4mL)で洗浄し、乾燥DMF
    (7mL)中に再懸濁し、窒素雰囲気下0℃で冷却した。 乾燥インドールカルボキシラート エステル(1.95mmol)の乾燥DMF(7mL)溶液を、2
    0mLバイアルに入れたNaH懸濁液にゆっくりと滴下した。 これをオービタルシェーカーで混合し、室温まで昇温した。 1時間後、各14mL溶液のうち2m
    Lを7つの100×13培養管(各0.285mmolを含有する7×7=49
    個の管)に分けた。

    【0394】 各リンカーサイズ(例えば、n=5〜9)について、ブロモアルコール アセタート(7.7当量)を、乾燥DMFを用いて3.5mLに希釈した。 この溶液の一部(0.5mL、1.1当量、0.313mmol)を、インドールアニオンを含有する反応混合物にゆっくりと添加した。 混合物を室温で15時間振盪した。 生成物のTLCはRf=0.3〜0.7(3:7 EtOAc−ヘキサン)
    を示した。

    【0395】 各培養管を、ポリマーで支持した捕捉樹脂、トリス(2−アミノエチル)アミン(0.16当量、0.046mmol)で処理し、そして管を50℃で6.5
    時間振盪した。 混合物を、24口多岐管を用いて、1mLシリンジ中の綿を通して濾過し、乾燥MeOH(2mL)でフィルターを洗浄し、そして、100×1
    3mm培養管に濾液を回収し、濃縮して、生成物を得た。

    【0396】 C. インドールアルキル アセタートからのアルコールの形成 。 メチルエステルの場合、MeOH−MeONa溶液を以下のように調製した:NaH(2.8
    5mmol)を乾燥DMF(2×2mL)で洗浄し、乾燥DMF(2mL)に懸濁し、0℃で冷却し、そして乾燥MeOH(8mL)をゆっくりと添加した。 次いで、得られた混合物を室温で30分間振盪した。 この溶液の一部(0.2mL
    、0.2当量)を、インドールアルキル アセタートを入れた各管に分け、そして得られた混合物を室温で16時間振盪した。 この混合物を30mL遠心管中、
    EtOAC(6mL)で希釈し、H 2 O(5mL)で抽出した。 水性洗浄液をE tOAc(3×2mL)で再抽出した。 合わせたEtOAc層をH 2 O(2×4 mL)および食塩水(2mL)で洗浄し、乾燥(Na 2 SO 4 )し、そして20m
    Lのバイアル中に濾過した。 溶媒を減圧下の高速真空で除去して、生成物を得た:Rf=0.05〜0.35(3:7 EtOAc−ヘキサン)。

    【0397】 ベンジルエステルの場合、1N NaOH溶液(5当量)をインドールアルキル アセタートに添加し、混合物を室温で2日間振盪した。 混合物を30mL遠心管中、EtOAC(6mL)で希釈し、H 2 O(5mL)で抽出した。 水性洗 浄液をEtOAc(3×2mL)で再抽出した。 合わせたEtOAc層をH 2 O (2×4mL)および食塩水(2mL)で洗浄し、乾燥(Na 2 SO 4 )し、20
    mLのバイアル中に濾過した。 溶媒を減圧下の高速真空で除去して、生成物を得た:Rf=0.05〜0.35(3:7 EtOAc−ヘキサン)。

    【0398】 D. インドール アルコールと芳香族アミンとのカップリング 。 乾燥CH 2 C l 2 (1mL)中の上記アルコール(0.1mmol)に、芳香族アミン(10 当量のピリジン、キノリン、イソキノリン、またはニコチン酸メチル;4当量のベンジル 3−キノリンカルボキシラート)を添加した。 得られた混合物を0℃
    で冷却して、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.3当量)をゆっくりと添加した。 混合物を0℃で2時間振盪し、次いで、室温で14時間振盪した。 反応混合物をEtOAc(3mL)で希釈し、1N HCl(3×1mL)、水(
    2×1mL)および食塩水(1mL)で洗浄した。 この溶液を乾燥(Na 2 SO 4 )し、減圧下の高速真空で濃縮して、生成物を得た。

    【0399】 E. メチルおよびベンジル インドールカルボキシラートのカルボン酸への変 。 メチルエステルの場合、メチル インドールカルボキシラート(0.1mm
    ol)をMeOH−H 2 O(3:1、0.8mL)に可溶化し、そして1N N aOH(ジエステルの場合7当量、モノエステルの場合5当量)を添加した。 次いで、反応混合物をオービタルプラットフォームシェーカーで、45℃で14時間加熱した。 この溶液を高速真空で蒸発乾固させ、残渣を生物学的評価のためにDMSOに溶解した。

    【0400】 ベンジルエステル(0.04〜0.09mmol)をMeOH−CH 2 Cl 2
    2 O(8:1:1)の混合物(1.5mL)に可溶化し、10ガラスビーズ( 直径3mm)を含む100×13mm培養管中で、Pd/C(10%)(50m
    g)を用いて、40psi H 2下、室温で8時間水素化した。 これらの条件下 では、14個の管を500mL PAR装置ボトルに配置することができた。 セライトパッドでの濾過および減圧下の高速真空での濃縮により、カルボン酸を得た。 還元されたピリジニウム環を含む生成物もまた生成した。

    【0401】 実施例4:スキーム6に記載した液相コンビナトリアルライブラリーを調製するために使用される一般的実験手順 以下の実施例4は、前述したスキーム6に記載した合成経路により調製される化合物についての本発明の好ましい実施態様を記載する。 当業者は、本発明の新規かつ非自明な特徴から逸脱することなく、本実施態様の多くの可能な変形が存在することを理解するだろう。

    【0402】 A. アニリンの臭素化 。 市販のアニリン(0.02mol)の無水ジメチルホルムアミド(DMF)溶液(40mL)を、N−ブロモスクシンイミド(NBS
    、1.1当量)を用いて、室温で一晩処理した。 得られた混合物を氷中に注ぐことによりクエンチし、酢酸エチル(EtOAc、2×30mL)で抽出した。 合わせた有機層を、水(30mL)、食塩水(30mL)で洗浄し、MgSO 4で 乾燥し、濾過し、濃縮して、生成物を得た。

    【0403】 B. ヘックカップリング 。 10×1.3cm試験管中、2−ブロモ−R 1 −置 換アニリン(0.006mol)(1当量)の無水トリエチルアミン溶液(TE
    A、3mL)に、ビストリフェニルホスフィン パラジウム クロリド(2mo
    l%)を室温で添加し、続いて、ヨウ化銅(2mol%)を添加した。 この不均一な混合物に、対応する末端アルキノール(1.5当量)およびガラスビーズを添加した。 得られた混合物を、激しい渦振盪下、80℃で6時間反応させた。 冷却後すぐに、反応混合物を(5mL使い捨てシリンジ中の)セライトベッドで濾過した。 高真空(高速真空)下で濃縮して、生成物を得た。

    【0404】 C. インドールを形成するための環化 。 室温で、10×1.3cm試験管中のアルキン−置換アニリンの無水アセトニトリル(3mL)溶液に、塩化パラジウム(2mol%)を添加し、続いて、ガラスビーズを添加した。 得られた混合物を、激しい渦振盪下、1時間60℃まで加熱した。 冷却後すぐに、反応混合物を(5mL使い捨てシリンジ中の)セライトベッドで濾過した。 溶媒を高真空(高速真空)下で留去して、生成物を得た。

    【0405】 D. アミンを用いる四級化 。 10×1.3cm試験管中、窒素雰囲気下で、インドール アルコールの芳香族アミン(ピリジン、キノリンまたはイソキノリン)(2mL)の冷却(0℃)溶液に、トリフルオロメタンスルホニル無水物(T
    2 O)(1.3当量)を添加した。 得られた溶液を6時間反応させた。 反応混 合物を、氷冷した1.5N HCl溶液(3mL)の添加、続いて、EtOAc
    (4mL)の添加によりクエンチした。 有機層を水(3mL)、食塩水(3mL
    )で洗浄し、MgSO 4で乾燥し、そして未反応有機物質を除去するために(1 ×2cm、5mLシリンジ中の)シリカゲルカラムを通して濾過した。 次いで、
    カラムをジクロロメタン:メタノール(19:1)溶液(4mL)で洗い流した。 この抽出物を濃縮して、生成物を得た。

    【0406】 E. 単離されたメシラートの形成 。 10×1.3cm試験管中、インドール
    アルコールの無水DCM溶液(2mL)に、室温で、TEA(1.5当量)を添加した。 得られた溶液を0℃まで冷却し、メタンスルホニル クロリド(1.1
    当量)で1時間処理した。 反応混合物を、水(3mL)、続いてDCM(3mL
    )の添加によりクエンチした。 有機層を食塩水(3mL)で洗浄し、MgSO 4で乾燥し、(5mL使い捨てシリンジ中の)セライトベッドを通して濾過し、そして高真空(高速真空)下で濃縮して、インドール メシラートを得た。

    【0407】 F. エステルの形成 。 10×1.3cm試験管中のインドール メシラート(
    1当量)の無水DMF溶液(2mL)に、室温で、対応するカルボン酸(R 3 − COOH、2当量)、続いて、K 2 CO 3 (2当量)およびガラスビーズを添加した。 得られた懸濁液を激しい渦振盪下、16時間55℃まで加熱した。 冷却後すぐに、反応混合物を、水(3mL)、続いて酢酸エチル(3mL)の添加によりクエンチした。 有機層を食塩水(4mL)で洗浄し、MgSO 4で乾燥し、(5 mL使い捨てシリンジ中の)綿ベッドを通して濾過し、高真空(高速真空)下で濃縮して、最終物のエステルを得た。

    【0408】 実施例5:結晶化、データ収集、およびNADシンテターゼ阻害剤化合物とNA
    Dシンテターゼ酵素との間の構造相関を決定するための一般的手順A. 結晶化 。 タンパク質を文献に記載されたように発現させ、精製した。 (Ne
    ssi, C., Albertini, A., Speranza, M..L.およびGalizzi, A. The out B gene of Bacillus subtilis codes for NAD + synthetase . J. Biological Chemistry
    270, 6181-6185)。 28℃での蒸気拡散(vapor diffusion)によって、21〜2
    3%ポリエチレングリコール(PEG)400、100mM酢酸緩衝液(pH5
    . 2)、50mM MgCl 2 、2.5mM β−メルカプトエタノールから、 結晶を成長させた。 阻害剤を最小容量のPEG400に溶解し、次いで、23%
    v/vPEG400中の最終濃度が5〜10mMとなるように結晶化媒体と混合した。 10μlのタンパク質溶液(結晶化緩衝液中16mg/ml)を、28℃
    でインキュベートした結晶化媒体中の10μLの阻害剤と混合した。 阻害剤と複合体化したNADシンテターゼの得られた結晶は、文献に以前記載された空間群P21に属した(Rizzi, M., Nessi, C., Matteve, A., Coda, A.およびGalizzi
    , A. Crystal structure of NH 3 -dependent NAD + synthetase from Bacillus su btilis . EMBO Journal 15, 5125-5134 (1996))。

    【0409】 B. データ収集 。 NADシンテターゼと阻害剤との異なる複合体についての回折データを、Xstream Cryosystem装置を用いて、R−axi
    sII image plateおよびR−axisIV image pla
    teならびに回転アノードX線源を使用して、周囲温度または120 o Kで収集 した。 記載されたDENZOおよびSCALEPACKを用いて、データを処理した。 (Otwinowski, Z.,およびMinor, W. Processing of X-ray data collecte
    d in oscillation mode. in Carter CW Jr.およびSweet MM(編), Methods o
    f Enzymology,第76巻, 307-326, Academic Press, New York (1996))。 引き続 くすべての計算を、CCP4プログラムスイートを用いて行った。 (CCP4. The
    SERC (UK) Collaborative Computing Project No. 4, A suite of Programs for Protein Crystallography , SERC Daresbury Laboratory, Warrington, UK, 197
    9)。

    【0410】 C. 分子構造精密化 。 NADシンテターゼと阻害剤とのすべての複合体は、最近解析されたAMP、PPi、ATPおよびMg 2+と複合体化したNADシンテターゼの構造と同型であった(Rizzi, M., Nessi, C., Bolognesi, M., Coda, A.
    およびGalizzi, A. Crystallization of NAD + synthetase from Bacillus subt ilis . Proteins 26, 236-238 (1996))。 リガンドおよび水分子を除くこの構造 から得た座標を、2.0A分解における遊離酵素の開始モデルとして使用した。
    剛体分子構造精密化(rigid-body refinement)、続いて、模擬アニーリングを、 X−PLOR (Brunger, AT, X-PLOR Version 3.1. A system for X-ray Crys
    tallography and NMR ( Yale Univ Press, New Haven, CT, 1992))を用いて、2
    . 0A分解に対するすべての反射を用いて収束が達成されるまで行った。 NAD
    シンテターゼと阻害剤との複合体の位相調整および分子構造精密化に、遊離酵素のモデルを引き続いて用いた。 特定のモデルのX−PLORを用いた分子構造精密化の手順は、第1の模擬アニーリングサイクルおよびタンパク質の位置的分子構造精密化を含んでいた。 阻害剤を、QUANTA(分子シミュレーション) (
    Jones, T., Zou, J., Cowan, S.およびKjeldgaard, M. Improved method for bu ilding protein models in electron density maps and the location of the e rrors in these models . Acta Crystallogr. A 47, 110-119 (1991))およびOを用いて、(F o −F c )α cディファレンスフーリエマップ(difference Fourier m
    ap)に手動で組み込み、そして分子構造精密化を続けた。 次いで、バルク溶媒の 修正(bulk solvent correction)を適用し、標準的な基準に従い正しく配置された水分子を追加した。

    【0411】 実施例6:「一回一種」インビトロスクリーニング法 下記した「一回一種」インビトロ細菌NADシンテターゼ酵素活性アッセイを、選択した活性分子および合成ダイマーの相対活性を試験するために用いた。 本明細書中のライブラリーのうちの選択したNADシンテターゼ阻害剤化合物および細菌NADシンテターゼ酵素活性阻害剤能を有することが予測される市販の化合物を試験するために、本方法を用いた。

    【0412】 20mM KClを含有する60mM HEPPS(pH8.5)溶液(10
    14L)を、以下の種を含有するように調製した:0.210mM ATP、0
    . 152mM NaAD、4mM MgCl 2 、10mM NH 4 Cl、0.21
    mg/mL ADH、および1% ETOH。 次いで、試験阻害剤のストック溶液を、固体サンプルを100%DMSOに溶解することによって調製した。 次いで、20Lの試験化合物ストック溶液をこの混合物に添加して、表記した最終試験化合物濃度を得た。 酵素アッセイを開始するために、16Lの65g/mL
    NADシンテターゼ溶液を添加し、混合物を3回混合し、次いで、340nmでの吸光度を、Aviv 14DS UV−Vis分光光度計を用いて、400秒間、反応動力学的にモニターした。 次いで、酵素添加後30秒から約250秒までの初期反応動力学トレースを、線形回帰を用いて直線にフィットさせ、次いで、この速度を、阻害%を計算するための以下の式を用いて、阻害剤を含有しないコントロールのものと比較した:{(Vo−V)/Vo}*100%(ここで、
    Voは試験化合物が存在しない場合の反応速度であり、Vは試験化合物を加えた場合の反応速度である)。 各化合物を3回試験し、得られた阻害%の値を平均化して、表記した値を得た。 6つの異なる試験化合物濃度(0.0と2.0mMとの間の濃度)を3回アッセイし、得られた阻害%値を試験化合物用量の−LOG
    に対してプロットして50%の阻害が観察された濃度を得ることによって、選択化合物についてのIC 50値を得た。

    【0413】 実施例7:異なる細菌型における細菌NADシンテターゼ活性の比較 アッセイにおいて活性であることが見出された化合物(化合物864)がまた、種々の異なる細菌の効果的な阻害剤であるか否かを最初に決定するために、標準的な抗生物質アッセイを行った。 結果を表206に要約した。 このアッセイにおいては、化合物864(DMSO中25μg/ml)250μgを6mmまたは7mmのペーパーディスク上にスポットした。 各ディスクを、細菌を層化した別々の30ml固形培地プレート上に配置した。 ストレプトコッカス( Streptoco ccus )には血液寒天プレートを用い、表206のその他の微生物には最小グルコ ースプレートを用いた。 DMSOコントロールは、ネガティブな結果を与えた。

    【0414】

    【0415】 化合物864が阻害活性を示したことから、種々の細菌における細菌NADシンテターゼ阻害活性を推定することができる。 さらに、このデータから細菌NA
    Dシンテターゼ酵素の阻害が、グラム陽性菌およびグラム陰性菌の両方の阻害に対応することが明白である。 そのようなデータはまた、本明細書中の化合物の殺菌剤(bacteriacidal agent)、抗微生物剤および消毒薬としての有効性を示す。

    【0416】 実施例8:阻害剤のハイスループットスクリーニングへの酵素アッセイの適合 「一回一種」インビトロアッセイとして先に論じた、プライマリ生物学的スクリーニングとして利用した細菌NADシンテターゼ酵素阻害活性についての酵素反応動力学アッセイを、多くの化合物を短い時間で、すなわちハイスループットシステムでスクリーニングし得るように、マイクロタイタープレートフォーマットに適合させた。

    【0417】 最終反応混合物は、0.2mlの60mM HEPPS緩衝液(pH8.5)
    、10mM MgCl 2 、19mM NH 4 CL 2 、20mM KCL、0.1m M NaAD、0.3% n−オクチル−D−グルコピラノシド、1% エタノール、1g/ml NADシンテターゼ、62.5g/ml 酵母アルコール脱水素酵素、0.2mM ATPおよび2.5% DMSOを含んでいた。

    【0418】 試験化合物の阻害活性の測定を、ハイスループットスクリーニングシステム(
    HTSシステム)を用いて行った。 HTSシステムは、Beckman Bio
    mek 2000液体ハンドラーおよびMolecular Devices
    SpectraMax Plus分光光度計の機能を調整する一体化Sagia
    n 2M ORCAロボットシステムを利用する。 2M ORCAロボットステーションは、作業台上のすべてのハードウェアの動きおよび複数のステーションの統合の責任を負った。 Biomek 2000を、液体の分配および混合のすべての段階を行うようにプログラムする。 SpectraMax Plus分光光度計を、96ウェルプレートフォーマットでの吸光度をモニターするために取り付けた。

    【0419】 本アッセイを96ウェルプレートフォーマット用に設計し、そして60mM
    HEPPS緩衝液(pH8.5)、10mM MgCl 2 、19mM NH 4 CL 2 、20mM KCL、0.118mM NaAD、0.3% n−オクチル− D−グルコピラノシド、1.18% エタノール、1.18g/ml NADシンテターゼ、および73.75g/ml酵母アルコール脱水素酵素を含有する反応緩衝液0.170mlを分配することによって開始した。 Biomek 20
    00がこの液体操作の段階を終えるとすぐに、100% DMSO中の試験化合物0.005ml容量またはDMSO 0.005mlを反応ウェルに分配した。 Biomek 2000は、所定の混合プログラムを利用して、これらの成分を混合した。 反応を、60mM HEPPS緩衝液(pH8.5)、10mM
    MgCl 2 、19mM NH 4 CL 2 、20mM KCL、2.5% DMSO、 および0.3% n−オクチル−D−グルコピラノシドに溶解した1.6mM
    ATP溶液0.025mlを添加することによって開始した。 反応を304nm
    での吸光度の増加を測定することによってモニターした。 反応の直線部分を18
    0秒間モニターした。 初期速度を、Softmax Pro(Molecula
    r Devices SpectraMax Plus分光光度計とともに供給されるソフトウェア)を用いて決定した。

    【0420】 化合物を、100% DMSOに溶解した50mMの濃度を有するストックとして供給した。 初期スクリーニングを、2つまたは3つの濃度のスクリーニングを用いて、すべての化合物において行った。 2つのパネルのスクリーニングは、
    それらの化合物について濃度0.2mMおよび0.1mMを使用した。 3つのパネルのスクリーニングは、濃度0.2mM、0.1mMおよび0.05mMを使用した。 初期スクリーニングから、最も大きな阻害能を示したリード化合物を、
    次いで、より広い濃度のスクリーニング(0.1mM〜0.005mM)に供し、各化合物について見かけのIC−50値を決定した。

    【0421】 初期速度の二重逆数プロットにより、2mLキュベットアッセイについて以下の表に示した速度パラメータを得た。 0.2mLマイクロタイタープレートアッセイで得られたKm値もまたこの表に含める。 この後者のアッセイでは、Bec
    kmann/Sagian自動化ロボットシステムが、本方法の1つの好ましい実施態様におけるハイスループットスクリーニングのために供給された。

    【0422】

    【0423】 好ましいハイスループットシステムおよび前述した細菌NADシンテターゼ阻害酵素活性に適合させた酵素学的スクリーニングアッセイにより、多数の化合物を短い期間でスクリーニングすることができる。

    【0424】 実施例9:化合物のNADシンテターゼ阻害活性 本明細書中のライブラリーの化合物を、実施例8に上記したハイスループット酵素反応動力学アッセイを用いてスクリーニングした。 以下の表210、212
    、214および216は、0.25mM、0.2mM、0.1mMおよび0.0
    5mM用量で試験した本明細書中のライブラリーの多数の化合物についてのNA
    Dシンテターゼ酵素阻害データをそれぞれ示す。

    【0425】

    【0426】

    【0427】

    【0428】

    【0429】 表218は、本明細書中に開示したNADシンテターゼ酵素阻害剤化合物ライブラリーの様々な効力のある化合物(「リード化合物」)を記載する。 化合物の効力をIC 50値により表す。 IC 50値は、酵素を50%阻害するために必要とされるNADシンテターゼ酵素阻害剤化合物の量である。

    【0430】

    【0431】 表220は、本発明の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物のライブラリーからの化合物の選択についてのスクリーニング結果を記載する。 この表から明らかなように、試験したすべての化合物が、スタフィロコッカス・エピデルミティス ( Staphylococcus epidermitis )に対していくらかの阻害活性を示し、従っ て、これらの化合物が抗微生物剤、抗菌剤および消毒剤として有効であることを示す。

    【0432】

    【0433】 表222は、上記表201からのおよび本発明の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物のライブラリー内の多数のリード化合物についての、枯草菌 ( B.su btilis )(グラム陽性細菌)に対するMIC 85 (85%の阻害を達成する最小阻 止濃度)値を記載する。 この表は、本発明の化合物が、抗菌剤、抗微生物剤および消毒剤として有用であることを示す。

    【0434】

    【0435】 表224は、本発明の細菌NADシンテターゼ酵素阻害剤化合物のライブラリー内の多数の化合物についての、スタフィロコッカス・エピデルミティス ( Stap hylococcus epidermitis )に対するMIC 85 (85%の阻害を達成する最小阻止 濃度)を記載する。 この表は、本発明の化合物が、抗菌剤、抗微生物剤および消毒剤として有用であることを示す。

    【0436】

    【0437】 実施例10:化合物のライブラリー内の選択した化合物のヒト細胞におけるインビトロ毒性 K562ヒト骨髄細胞株を用いて、阻害剤のストック溶液(DMSO中)を、
    10%ウシ胎仔血清を含むRPMI 1640培地中の細胞培養物に添加し、1
    0% CO 2雰囲気下で維持した。 DMSOの最終濃度は5%未満であり、DM SOコントロールを含めた。 混合物を、阻害剤の2倍希釈(およそ1000μM
    〜10μMの範囲)で、37℃15時間インキュベートした。 この時点で、ヨウ化プロピジウムを添加し(1μg/mL)、混合物を4℃で30分インキュベートした。 細胞を培地で1回洗浄し、遠心分離し、2%ウシ血清アルブミン/リン酸緩衝生理食塩水に再懸濁した。 次いで、細胞懸濁物を、FACSaliber
    フローサイトメーターを通し、およそ5000細胞をカウントした。 死(染色された)細胞の割合を決定し、生細胞の割合をコントロールの%として表した。 最小毒性濃度は、コントロールと比較して有意に低い生細胞のパーセントを与えた最も低い阻害剤の試験濃度とした。

    【0438】

    【0439】 様々な改変および変形が、本発明の範囲または精神から逸脱することなく、本発明になされ得ることは当業者に明らかである。

    【0440】 本願全体にわたって、刊行物が参照される場合、これらの刊行物の開示は、本発明が関連する技術状態をより完全に説明するために、ここで言及したことでその全体が本願に組み込まれるものである。

    【0441】 本発明の他の実施態様は、本明細書を考慮し、ならびに本明細書中に開示される発明を実施することにより当業者に明らかである。 この明細書および実施例は例示としてのみ考慮されるべきであり、本発明の真の範囲および精神は上記の特許請求の範囲により示されることが意図される。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 7識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/4709 A61K 31/4709 31/4725 31/4725 A61P 31/00 A61P 31/00 31/04 31/04 43/00 111 43/00 111 C07D 209/08 C07D 209/08 209/12 209/12 209/42 209/42 213/80 213/80 401/06 401/06 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ジェドゥルゼージャス、マーク ジェイ. アメリカ合衆国、アラバマ州 35124、バ ーミンガム、トレイル リッジ ドライヴ 1800 (72)発明者 ブルイレット、クリスティー ジー. アメリカ合衆国、アラバマ州 35124、ペ ルハム、キングス クレスト レイン 328 (72)発明者 デヴェディーエブ、ヤンチョー アメリカ合衆国、ヴァージニア州 22901、 シャーロッツヴィル、オウルド ブルック ロウド 890 (72)発明者 クリストフォリ、ウォルター アメリカ合衆国、アラバマ州 35205、バ ーミンガム、サウス、セヴンティーンス アヴェニュウ 2115 (72)発明者 デルーカス、ローレンス ジェイ. アメリカ合衆国、アラバマ州 35243、バ ーミンガム、アルタディーナ ロウド 2739 (72)発明者 ガルシア、ホセ ガブリエル アメリカ合衆国、アラバマ州 35205、バ ーミンガム、サウス、エイティーンス ア ヴェニュウ 1320 (72)発明者 シュミット、ローレント アメリカ合衆国、インディアナ州 47905、 ラファイエット、ショショーニ ドライヴ 1813、ナンバー22 Fターム(参考) 4C055 AA04 BA01 CA02 CA57 CB02 CB10 DA01 4C063 AA01 BB03 BB08 CC12 DD06 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 BC13 BC14 BC17 BC19 BC29 GA07 GA08 MA01 MA04 NA05 NA14 ZB35 ZC20 4C204 CB03 DB01 DB25 EB01 EB02 FB17 GB03 GB21 GB24 GB25 4H011 AA02 BA01 BB09 BC07 DA13

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