Substituted 3,3-diamino-2-propenenitrile, their preparation and use

申请号 JP54764698 申请日 1998-05-06 公开(公告)号 JP2002500641A 公开(公告)日 2002-01-08
申请人 ノボ ノルディスク アクティーゼルスカブ; 发明人 ドルバルト、フロレンジオ・ザラゴザ; ハンセン、ジョン・ボンド;
摘要 (57)【要約】 一般式(I)の置換されたシアノエナミン[ここで、Z、R
1 、R
2 およびR
3 は明細書に記載される通り]、その組成物、および該化合物の製造方法を記載する。 該化合物は、中枢神経系、心血管系、 肺 臓系、胃腸系および内分泌系の疾患の治療に有用である。
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 1−般式1の化合物および薬学的の受容されるその塩 [ここで、 R 1は、任意にハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリルオキシ、アルキル チオ、アリルチオ、ジアルキルアミノ、アリルアルキルアミノまたはジアリ ルアミノで置換されたアルキル、;任意にアルキル、トリフルオロメチル、 アリル、ヘテロアリル、ハロゲン、アルコキシ、アリルオキシ、ジアルキル アミノ、アルキルアリルアミノ、ジアリルアミノ、ニトロ、アルキル-スル ホニル、アリル-スルホニル、シアノ、アルコキシカルボニルまたはアミノ カルボニルで置換されたアラルキル、アリル;任意にアルキル、アリル、ヘ テロアリル、ハロゲン、アルコキシ、アリルオキシ、ジアルキルアミノ、ア ルキルアリルアミノ、ジアリルアミノ、ハロゲン、ニトロ、アルキル-スル ホニル、アリル-スルホニル、シアノ、アルコキシカルボニルまたはアミノ カルボニルで置換されたヘテロアリル; R 2およびR 3は、独立して水素;任意にアリル、ヘテロアリル、5-,6-または 7-員環の複素環系、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリルオキン、ア ルキルチオ、アリルチオ、ジアルキルアミノ、アリルアルキルアミノまたは ジアリルアミノで置換されたアルキル;任意にアルキル、アリル、ヘテロア リル、ハロゲン、アルコキシ、アリルオキシ、ジアルキルアミノ、アルキル アリルアミノ、ジアリルアミノ、ニトロ、アルキル-スルホニル、アリル-ス ルホニル、シアノ、アルコキシカルボニルまたはアミノカルボニルで置換さ れたアリル;任意にアルキル、アリル、ヘテロアリル、ハロゲン、アルコキ シ、アリルオキシ、ジアルキルアミノ、アルキルアリルアミノ、ジ アリルアミノ、ハロゲン、ニトロ、アルキル-スルホニル、アリル-スルホニ ル、シアノ、アルコキシカルボニルまたはアミノカルボニルで置換されたヘ テロアリル;であり、 或いは、R 2およびR 3は-(CH 2 ) n -により共に結合し、ここで、nは4-7であり , ただし、R 2およびR 3は、同時に水素ではなく; Zは、水素、シアノ、アルコキシカルボニル、任意に置換されたアミノカル ボニル、任意にアルキル、アリル、ヘテロアリル、ハロゲン、アルコキシ、 アリルオキシ、ジアルキルアミノ、アルキルアリルアミノ、ジアリルアミノ 、ハロゲン、ニトロ、アルキル-スルホニル、アリル-スルホニル、シアノ、 アルコキシカルボニル、若しくはアミノカルボニルで置換されたアルキルス ルホニルまたはアリルスルホニル]。 2. 請求項1に記載の化合物であって、R 1が任意に置換されたアリルである化合物3. 請求項2に記載の化合物であって、R 1が任意に置換されたフェニルである化合物。 4. 請求項3に記載の化合物であって、R 1が1または2のハロゲン基、ペルハロメチル基またはシアノ基で置換されたフェニルである化合物。 5. 請求項1から4の何れか1項に記載の化合物であって、Zが水素である化合物6. 請求項1に記載の化合物であって、式Iの化合物が以下からなる群より選択される化合物および薬学的に許容されるその塩 7. カルシウムチャネルオープナーとして作用する請求項1から6の何れか1項に記載の化合物。 8. 請求項1から6の何れか1項に記載の化合物、または薬学的に許容される酸若しくは塩基を有する薬学的に許容されるその塩、或いは何れかの光学異性体若しくはラセミ混合物を含む光学異性体の混合物、または何れかの互変体形態を、 1以上の薬学的に許容される担体または希釈剤と共に含有する薬学的組成物。 9. 糖尿病等の内分泌系疾患を治療するために使用する、請求項1から6の何れか1項に記載の化合物、または薬学的に許容される酸若しくは塩基を有する薬学的に許容されるその塩、或いは何れかの光学異性体若しくはラセミ混合物を含む光学異性本の混合物、または何れかの互変体形態を、1以上の薬学的に許容される担体または希釈剤と共に含有する薬学的組成物。 10. 経口投与量単位または非経口投与量単位の形態にある請求項8または9の何れか1項に記載の薬学的組成物。 11. 請求項8または9の何れか1項に記載の薬学的組成物であって、前記化合物が、1日当たり約0.05mgから1000mg、好ましくは約0.1mgから500mg、特に50mg から200mgの範囲を投与量として投与される薬学的組成物。 12. 治療学的な使用のための請求項1−6の何れか1項に記載の化合物、または薬学的に許容される酸若しくは塩基を有する薬学的に許容されるその塩、或いは何れかの光学異性体若しくはラセミ混合物を含む光学異性体の混合物、または何れかの互変体形態。 13. 請求項1−6の何れか1項に記載の化合物、または薬学的に許容される酸若しくは塩基を有する薬学的に許容されるその塩、或いは何れかの光学異性体若しくはラセミ混合物を含む光学異性体の混合物、または何れかの互変体形態。 14. 請求項1−6の何れが1項に記載の化合物、または薬学的に許容される酸若しくは塩基を有する薬学的に許容されるその塩、或いは何れかの光学異性本若しくはラセミ混合物を含む光学異性体の混合物、または何れかの互変体形態の、 糖尿病等の内分泌系の疾患の治療または予防における治療学的な使用のための薬剤としての使用。 15. 薬剤を製造するための請求項1−6の何れか1項に記載の化合物の使用。 16. 請求項1−6の何れか1項に記載の化合物、または薬学的に許容される酸若しくは塩基を有する薬学的に許容されるその塩、或いは何れかの光学異性体若しくはラセミ混合物を含む光学異性体の混合物、または何れかの互変体形態の糖尿病等の内分泌系疾患の治療または予防のための薬剤を製造するための使用。 17. 請求項1−6の何れか1項に記載の化合物の有効量を患者に投与することを具備する、それを必要とする患者において糖尿病等の内分泌系疾患を治療または予防する方法。 18. 糖尿病等の内分泌系疾患の治療または予防において使用するための薬剤を製造する方法であって、請求項1−6の何れか1項に記載の式Iの化合物または薬学的に許容されるその塩を、ガレン製剤投与量形態にすることを具備する方法19. ここに記載した通りの何れかの新規性質またはその組み合わせ。 20. 一般式IIの化合物; [ここで、 Suは、基質であり、 Lは、化学的結合またはリンカーであり、 R 1 、R 2およびR 3は、上記の定義の通り]。 21. カルシウムチャネルオープナーのスクリーニングのために有用な請求項2 0に記載の化合物。 22. 請求項1に記載の化合物を製造する方法であって、以下のステップを具備する方法; a)式Su-LOH[ここで、SuおよびLは請求項20で定義した通り]の基質結合アルコールを、一般式NC-CH 2 -COX[ここで、Xはヒドロキシ基または脱離基]のシアノ酢酸誘導体でアシル化することと; b)得られた式Su-LO-CO-CH 2 -CN[ここで、SuおよびLは請求項20で定義した通り]の基質結合中間体を、一般構造式R 1 −NCS[ここで、R 1は請求項20に定義した通り]の脂肪族または芳香族イソチオシアネートと、塩基の存在下で反応することと; c)得られた式Su-LO-CO-CH(CN)-C(S)(NHR 1 )の基質結合中間体を、一般式R 2 R 3 N H[ここで、R 2およびR 3は請求項1で定義した通り]のアミンと、脱硫試剤の存在下で反応することにより、式IIの化合物を製造することと; d)得られた式IIの基質結合化合物を切断条件に供することにより、式Iの化合物を製造すること。 23. 請求項22に記載の方法であって、更に、式Iの最終生成物を特異的な受容体または酵素に対して直接スクリーニングするステップを具備する方法。 24. 請求項20に記載の化合物の製造方法であって、以下のステップを具備する方法; a)式Su-LOH[ここで、SuおよびLは請求項20で定義した通り]の基質結合アルコールを、一般式NC-CH 2 -COX[ここで、Xはヒドロキシ基または脱離基]のシアノ酢酸誘導体でアシル化することと; b)得られた式Su-LO-CO-CH 2 -CN[ここで、SuおよびLは請求項20で定義した通り]の基質結合中間体を、一般構造式R 1 −NCS[ここで、R 1は請求項20に定義した通り]の脂肪族または芳香族イソチオシアネートと、塩基の存在下で反応することと; c)得られた式Su-LO-CO-CH(CN)-C(S)(NHR 1 )の基質結合中間体を、一般式R 2 R 3 NH[ここで、R 2およびR 3は請求項1で定義した通り]のアミンと、脱硫試剤の存在下で反応することにより、式IIの化合物を製造すること。 25. 請求項24に記載の方法であって、更に式IIの最終生成物を特異的な受容体または酵素に対して直接スクリーニングするステップを具備する方法。 26. 請求項20から25の何れか1項に記載の方法であって、該脱硫剤がED Cである方法。 27. 請求項20から26の何れか1項に記載の方法であって、該イソチオシアネートと該シアノ酢酸エステルを反応するための塩基が三級アミンである方法。 28. 請求項20から27に記載の方法であって、該シアノ酢酸誘導体が対称無水物である方法。 29. mの容器における選択された既知の位置で、式Iのmの異なる化合物を含むアレイ[ここで、mは2以上の整数]。 30.1以上の基質において選択された既知の位置で、式IIのmの異なる化合物を含むアレイ[ここで、mは2以上の整数]。 31. 請求項29または30に記載のアレイであって、mは60から100、好ましくは80であるアレイ。 32. mの容器における選択された既知の位置で、または基質における選択された既知の位置で、式Iの1化合物または式Iのn異なる化合物[ここで、nは2 以上の整数]と、および1以上の基質において選択された既知の位置で、式IIの1化合物または式IIのm−nの異なる化合物[ここで、mは2以上の整数であり、且つm>n]とを含むアレイ。 33. 請求項32に記載のアレイであって、mが60から100、好ましくは8 0であるアレイ。 34. pの容器における選択された既知の位置で、式Iの化合物のpの異なる混合物を含むアレイ[ここで、pは2以上の整数]。 35.1以上の基質における選択された既知の位置で、式IIの化合物のpの異なる混合物を含むアレイ[ここで、pは2以上の整数]。 36. 請求項34または35の何れか1項に記載のアレイであって、pが60から100の間、好ましくは80であるアレイ。 37. pの容器における選択された既知の位置で、または基質における選択された既知の位置での、式Iの化合物の1混合物若しくは式Iの化合物のrの異なる混合物[ここで、rは2以上の整数]と、および1以上の基質における選択された既知の位置で、式IIの化合物の1混合物若しくは式IIの化合物のp−rの異なる混合物[ここで、pは2以上の整数であり、且つp>r]とを含むアレイ。 38. 請求項37に記載のアレイであって、pが60から100の間、好ましくは80であるアレイ。 39. 請求項30または31に記載のアレイの製造方法であって、以下のステップを1以上の基質における選択された既知の位置で実行することを具備する方法: a)式Su-LOH[ここで、SuおよびLは請求項20で定義した通り]の全ての単一基質結合アルコールを、一般式NC-CH 2 -COX[ここで、Xはヒドロキシ基または脱離基]のシアノ酢酸誘導体で各々同時にアシル化することと; b)全ての得られた式Su-LO-CO-CH 2 -CN[ここで、SuおよびLは請求項20で定義した通り]の基質結合中間体を、一般構造式R 1 −NCS[ここで、R 1は請求項2 0に定義した通り]の脂肪族または芳香族イソチオシアネートと、塩基の存在下で各. 々反応することと; c)全ての得られた式Su-LO-CO-CH(CN)-C(S)(NHR 1 )の基質結合中間体を、一般式R 2 R 3 NH[ここで、R 2およびR 3は請求項1で定義した通り]のアミンと、脱硫試剤の存在下で各々アルキル化することにより、1以上の基質に結合した式IIの化合物を製造すること。 40. 請求項33から35の何れか1項に記載のアレイを製造する方法であって、更に以下のステップを具備する請求項39に記載の方法: d)得られた式IIのmの基質結合化合物を切断条件に供することにより、mの容器における選択された既知の位置で、式Iのmの化合物を製造すること[ここで、mは2以上の整数]。 41. 請求項32または33の何れか1項に記載のアレイを製造する方法であって、更に以下のステップを具備する請求項39に記載の方法: d)得られた式IIのmの基質結合化合物を切断条件に供することにより、mの容器における選択された既知の位置で、或いは基質における選択された既知の位置で、式Iのnの化合物と、式IIのm−nの化合物とを製造すること。 42. 請求項39、40または41の何れか1項に記載の方法であって、請求項39のステップb)における、該イソチオシアネートと該シアノ酢酸とを反応するための塩基が三級アミンである方法。 43. 請求項39から42の何れか1項に記載の方法であって、該シアノ酢酸誘導体が対称無水物である方法。 44. 請求項39から43の何れか1項に記載の方法であって、更に、最終生成物を特異的な受容体または酵素に対して直接スクリーニングするステップを具備する方法。 45. 請求項29または31に記載の式Iの化合物のアレイ: [ここで、 Zは、水素であり、 R lは、フェニル、4-トリフルオロメチルフェニル、2-トリフルオロメチルフ ェニル、2,3-ジクロロフェニル、3-クロロ-4-フルオロフェニル、2-メトキ シ-4-ニトロフェニル、2,4-ジフルオロフェニル、4-シアノフェニル、3,5- ビス(トリフルオロメチル)フェニル、3-フルオロフェニル、3-ピリジル、3, 4-ジクロロフェニル、またはベンジルである] 46. 請求項29、31または44の何れか1項に記載の式Iの化合物のアレイ: [ここで、 R 2は、2-メチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、イソプロピル、1,3-ジメ チルブチル、2,2-ジメチルプロピル、ブチル、4-tert-ブチルシクロヘキシ ル、1,2,2-トリメチルプロピル、エキソ-2-ノルボルニル、およびシクロヘ キシルメチル、4-メトキシベンジル、フェニル、プロピル、ヘキシル、プロ パルギル、または3-メチルブチル 或いは、R 2とR 3が、-(CH 2 )n-により共に結合しており、ここでnは4−7で ある]。 47. 式Iの化合物を特異的な受容体または酵素に対してスクリーニングするための請求項29から38の何れか1項に記載のアレイの使用。 48. 式Iの化合物をカルシウムチャネルに対してスクリーニングするための請求項29から38の何れか1項に記載のアレイの使用。
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    【発明の詳細な説明】 置換された3,3-ジアミノ-2-プロペンニトリル、それらの製造および使用発明の分野 本発明は、以下ではシアノエナミンとも称す置換された3,3-ジアミノ-2-プロペンニトリル、それらの製造の方法、該化合物を含有する組成物、薬物としてのそれらの化合物の使用、および療法における、例えば、中枢神経系、心臓血管系、臓系、胃腸系、および内分泌系等の疾患の治療におけるそれらの用途に関する。 発明の背景 カリウムチャネルは、膜電位において重要な役割を果たしている。 異なるタイプのカリウムチャネルの中でも、ATP感受性(K ATP -)チャネルは、アデノシン三燐酸の細胞内濃度の変化により調節されており、K ATP -チャネルは、例えば、心臓細胞、膵臓細胞、骨格筋、平滑筋、中枢ニューロン、および腺下垂体細胞等の種々の組織からの細胞において発見されている。 該チャネルは、種々の細胞の機能、例えば、ホルモン分泌(膵臓のベータ細胞からのインシュリン、腺下垂体細胞からの成長ホルモンおよびプロラクチン)、血管拡張(平滑筋細胞において)、心筋活動電位持続時問、中枢神経系での神経伝達物質の放出等に関連している。 KATP-チャネルのモジュレーターは、様々な病気の治療に重要であることが明らかになっている。 インシュリン非依存性糖尿病の治療に使用されているあるスルホニル尿素は、膵臓のベータ細胞におけるK ATP -チャネルの阻害を経てインシュリン放出を刺激することにより作用する。 異質のグループの化合物を含むカリウムチャネルオープナーは、血管平滑筋を弛緩可能であることが発見され、それ故に、高血圧症の治療に使用されてきた。 更に、カリウムチャネルオープナーは、喘息および他の疾患の治療において、 気管支拡張剤として使用することが可能である。 更に、カリウムチャネルオープナーは、毛髪の成長を促進することも示され、 に、脱毛症の治療に使用されている。 また、カリウムチャネルオープナーは、膀胱平滑筋を弛緩し、それ故に、尿失禁の治療に使用できる。 子宮の平滑筋を弛緩するカリウムチャネルオープナーは、早産の治療に使用できる。 幾つかのK ATP -オープナーは、基底または大脳動脈における攣縮を防止できることから、本発明の化合物は、クモ膜下出血や偏頭痛等の攣縮性疾患の治療に使用することが可能である。 カリウムチャネルオープナーはニューロンを過分極し、且つ神経伝達物質の放出を抑制し、また、本化合物は、中枢神経系の様々な病気、例えば、癲癇、虚血及び神経変性疾患等の治療、並びに疼痛管理に使用することが可能であることが期待される。 最近、ジアゾキシド(7-chloro-3-メチル-2H-1,2,4-ベンゾチアジアジン-1,1- ジオキシド)およびある3-(アルキルアミノ)-4H-ピリド[4,3-e]-1,2,4-チアジアジン1,1-ジオキシド誘導体は、膵臓ベータ細胞におけるK ATP -チャネルの活性化によるインスリン放出の阻害することが示された(Pirotte B.et al.Biochem. Pharmacol,47,1381-1386(1994);Pirotte B.et al.,J.Med.Chem.,36,321 1-3213(1993)。ジアゾキシドは、更に、BB-ラットにおける糖尿病の発症を遅らせろということも示された(Vlahos WD et al.Metabolism 40,3946(1991)。肥満のズッカーラットにおいて、ジアゾキシドは、インスリン分泌を減少し、且つインスリン受容本結合を増加し、結果として、グルコース耐性を改善し、体重の増加を減らすことが示された(Alemzadeh R.et al.Endocrinol.133,705-712 ,1993)。そのようなカリウムチャネルオープナーは、インシュリンの生産過剰によって特徴づけられる病気の治療、並びに糖尿病の治療および予防に使用できることが期待される。 発明の説明 本発明は、以下ではシアノエナミンとも称す、一般式Iの置換された3,3-ジアミノ-2-プロペンニトリル、および薬学的に許容されるその塩に関する:

    [ここで、 R

    1は、任意にハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリルオキシ、アルキル チオ、アリルチオ、ジアルキルアミノ、アリルアルキルアミノまたはジアリ ルアミノで置換されたアルキル、;任意にアルキル、トリフルオロメチル、 アリル、ヘテロアリル、ハロゲン、アルコキシ、アリルオキシ、ジアルキル アミノ、アルキルアリルアミノ、ジアリルアミノ、ニトロ、アルキル-スル ホニル、アリル-スルホニル、シアノ、アルコキシカルボニルまたはアミノ カルボニルで置換されたアラルキル、アリル、;アルキル、アリル、ヘテロ アリル、ハロゲン、アルコキシ、アリルオキシ、ジアルキルアミノ、アルキ ルアリルアミノ、ジアリルアミノ、ハロゲン、ニトロ、アルキル-スルホニ ル、アリル-スルホニル、シアノ、アルコキシカルボニルまたはアミノカル ボニルで任意に置換されたヘテロアリル; R

    2およびR

    3は、独立して、素、任意にアリル、ヘテロ-アリル、5-,6-ま たは7-員環の複素環系、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリルオキシ 、アルキルチオ、アリルチオ、ジアルキルアミノ、アリルアルキルアミノま たはジアリルアミノで置換されたアルキル;任意にアルキル、アリル、ヘテ ロアリル、ハロゲン、アルコキシ、アリルオキシ、ジアルキルアミノ、アル キルアリルアミノ、ジアリルアミノ、ニトロ、アルキル-スルホニル、アル ル-スルホニル、シアノ、アルコキシカルボニルまたはアミノカルボニルで 置換されたアリル;任意にアルキル、アリル、ヘテロアリル、ハロゲン、ア ルコキシ、アリルオキシ、ジアルキルアミノ、アルキルアリルアミノ、ジア リルアミノ、ハロゲン、ニトロ、アルキル-スルホニル、アリル-スルホニル 、シアノ、アルコキシカルボニルまたはアミノカルボニルで置換された ヘテロアリル;であり、 或いは、R

    2およびR

    3は-(CH2)n-により共に結合し、nは4-7であり; ただし、R

    2およびR

    3は、同時に水素ではなく; Zは、水素、シアノ、アルコキシカルボニル、任意に置換されたアミノカ ルボニル、任意にアルキル、アリル、ヘテロアリル、ハロゲン、アルコキシ 、アリルオキシ、ジアルキルアミノ、アルキルアリルアミノ、ジアリルアミ ノ、ハロゲン、ニトロ、アルキル-スルホニル、アリル-スルホニル、シアノ 、アルコキシカルボニル、若しくはアミノカルボニルで置換されたアルキル スルホニルまたはアリルスルホニル;である]。 その範囲内で、本発明は、式Iの化合物の全てのジアステレオマーおよびエナンチオマー(その幾つかは光学活性体である)、また、そのラセミ混合物を含む混合物を含む。 また、発明の範囲は、式Iの化合物の全ての互変異性形態を含む。 該塩は、薬学的に許容される酸付加塩、薬学的に許容される金属塩または任意にアルキル化されたアンモニウム塩、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、燐酸塩、硫酸塩、トリフルオロ酢酸塩、トリクロロ酢酸塩、シュウ酸塩、マレイン酸塩、ピルビン酸塩、マロン酸塩、琥珀酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩、マンデル酸塩、安息香酸塩、桂皮酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ピクリン酸塩等であり、且つここで引用することによりここに含まれるジャーナル・オブ・ファーマシューティカル・サイエンス(Journal o f Pharmaceutical Science,66,2(1 977))に列記された薬学的に許容される塩に関連する酸を含み、またはリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩等をこのなかに取り入れたものである。 ここで使用される「5-,6-または7-員環の複素環系」の語は、:窒素、酸素および硫黄から選択された1、2または3のヘテロ原子を含み、且つ5員の、例えば、ピロール、フラン、チオフェン、ピロリン、ジヒドロフラン、ジヒドロチオフェン、イミダゾール、イミダゾリン、ピラゾール、ピラゾリン、オキサゾール、チアゾール、イソオキサゾール、イソチアゾール、1,2,3-オキサジアゾール、 フラザン、1,2,3-トリアゾール、1,2,3-チアジアゾール、または、2,1,3-チアジアゾールを有する非飽和若しくは飽和のモノサイクリック系であり;2以上の窒素の原子を含み、且つ6員の芳香族モノサイクリック系であり、例えば、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、1,2,4-トリアジン、1,2,3-トリアジン、またはテトラジンであり;窒素、酸素、および硫黄から選択された1以上のヘテロ原子を含み、且つ6または7員の、例えば、ピラン、チオビラン、ピペリジン、ジオキサン、オキサジン、イソキサジン、ジチアン、オキサチン、チアジン、ピペラジン、チアジアジン、ジチアジン、オキサジアジン、またはオキソアゼパンを有する非芳香族モノサクリック系である。 アルキルは、1から15炭素原子、好ましくは1から6の炭素原子を有する低級の直鎖、環式、二環式の、縮合または分岐鎖のアルキルをいう。 アリルは、フェニルまたは、アルキル若しくはフェニルで置換されたフェニル、或いはシクロアルキルと縮合したフェニル、或いはポリサイクリック芳香族系、例えば、ナフチル、アントラセニル、フェナントレニル、フルオレニル等である。 アルキレンは、1から15の炭素原子、好ましくは1から6炭素原子を有する低級の直鎖、 環式、縮合または分岐鎖アルキレンをいう。 ヘテロアリルは、可能な異性本の、 非置換の、又は、ピロリル、フリル、チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、およびピリダジニルで置換されたアルキル、並びに対応するそのベンゾおよびジベンゾ誘導体または他の縮合した環系の何れかをいう。 ヘテロアリルは、また、列記した複素環系が部分的または完全に水素化された誘導体も意味することを意図する。 アルコキシは、 −O−アルキルを意味し、アリルオキシは−O−アリルを意味する。 シアノは− CNを意味し、ヒドロキシは−OHを意味し、アミノは−NH

    2を意味し、且つニトロは−NO

    2を意味する。 ジアルキルアミノは、−N(アルキル)

    2を意味する。 アルキルアリルアミノは−N(アルキル)(アリル)をいい、ジアリルアミノは、−N(アリル)をいう。 ハロジェンは、F、−Cl、−Brまたは−Iを意味しする。 アラルキルは、−アルキレン−アリルを意味する。 アルキルチオは、 −S−アルキルをいい、且つアリルチオは−S−アリルをいう。 アルコキシカルボニルは、−CO−O−アルキルをいい、アミノカルボニルは、−CO−N −(アルキル)

    2 、−CO−N(アルキル)(アリル)または−CO−N(アリル)

    2をいう。 アシルアミノは−N−(アルキル)−CO−アルキルまたは−N( アルキル)−CO−アリルをいう。 脱離基は、負電荷をもつ化学種、または陽電荷をもつ基若しくは原子として溶液中に存在することが可能な基または原子をいう。 本発明の化合物は、カリウムチャネルと相互作用し、従って、ATP調整カリウムチャネルのオープナーまたはブロッカーとして作用し、これにより、例えば、 大脳虚血、高血圧症、虚血性心疾患、狭心症、および冠動脈心疾患等の心臓血管系;肺系;胃腸系;中枢神経系および内分泌系の種々の疾患の治療において有用である。 本発明の化合物は、また、レイノー病(Reynauds disease)および間欠性跛行等の骨格筋の血液流の減少に関連する疾患の治療にも使用される。 更にその上、本発明の化合物は、喘息を含む慢性の気道系疾患の治療、並びに膀胱流出障害を引き起こす排尿筋不安定の治療、およびそれ故に、尿管に沿ったそれらの通過を補助することによる腎臓結石の治療に使用される。 カリウムチャネルオープナーは、また、膀胱平滑筋を弛緩する;従って、本発明の化合物は、 尿失禁の治療にも使用できる。 本化合物は、また、過敏性大腸炎症侯群等の胃腸系の動きの障害に関連する状態の治療にも使用可能であった。 その上、これらの化合物は、早産と月経困難の治療にも、使用できる 更にその上、カリウムチャネルオープナーは、毛髪の成長を促進する。 それ故に、本発明の化合物は脱毛症の治療に使用できる。 インシュリンの過剰分泌が厳しい低血糖を引き起こす膵臓島細胞症およびインシュリノーマ等の疾患において、本発明の化合物は、インシュリン分泌を減少すために使用できる。 肥満症では、高インシュリン血症およびインシュリン抵抗に非常に頻繁に遭遇する。 この状態は、インスリン非依存性糖尿病(NIDDM)の進展を引き起こす。 カリウムチャネルオープナー、従って本発明の化合物は、高インシュリン血症を防止するの有効であり、従って、糖尿病を防止し且つ肥満を減少する。 明白なNTDDMにおける過インスリン症のカルシウムチャネルオープナー、 即ち、本発明の化合物による治療は、グルコース感受性を再生し、且つ正常なインスリン分泌において有用である。 インシュリン依存性糖尿病(IDDM)の初期ケースまたは糖尿病前症患者ケースにおいて、カリウムチャネルオープナーと本化合物は、自己免疫疾患の進行を防止するベータ細胞の静止を誘発するために使用できる。 KATPチャネルブロッカーとして作用する本発明の化合物は、NIDDMの治療に使用できる。 好ましくは、本発明の化合物は、高インシュリン血症および糖尿病等の内分泌系疾患の治療または予防に使用される。 従って、もう1つの側面において、本発明は、治療学的に許容される物質として、このましくは高インシュリン血症の治療および糖尿病の治療若しくは予防において治療学的に許容される物質として使用するための一般式Iの化合物、または薬学的に許容されるその酸付加塩に関する。 更に、本発明は、また、高インシュリン血症の治療、および糖尿病の治療または予防に有用な薬剤としての式Iの本発明の化合物の使用に関する。 更にもう1つの測面において、本発明は、上記で言及された化合物の製造方法に関する。 本方法は、固相(solid phaese)合成と、有機化合物の組み合わせ合成(combinatorial synthesis)、且つ特に、治療上重要な種類の化合物、即ち、 カリウムチャネルオープナーとして有用な相違して置換されたシアノエナミンを組み合わせた合成とを含む。 本発明で開示される新規の一連の合成法により、カリウムチャネルオープナーとして有用な新しい種類のシアノエナミンを得ることを可能にする。 以下の語は、下記の一般的な意味を有することが意図される; 1. 基質:は、不溶性、または部分的に不溶性である何れかの物質を示し、それに対して化合物は共有結合することが可能である。 基質は、例えば、何れかの種類の有機または無機の重合体またはオリゴマー化合物で構成されるグループの中から選択され、例えば、異なる等級の架橋を有するポリスチレン、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリスチレンに結合したポリエチレングリコール(例えば、T entaGel)、ポリアクリルアミド、ポリアミド、多糖類、またはケイ酸塩である。 任意に、基質の与えられた部分は、タグ[即ち、基質の大多数の部分の範囲において基質のこの部分をアンビゴス(unambiguos)の同一性を確認できるようにする物質またはデバイスである]を結合してもよい。 2. リンカー:他の分子または基質に対して共有結合を可能にする少なくとも2 つの反応性部位を有する分子。 基質へのリンカーの結合、またはそれ若しくはリンカー自身に結合した他の分子へのリンカーの結合の何れかは、選択された化学活性化剤等のような活性化剤に暴露することにより、またはその他の特別な条件、例えば、強酸での処理若しくは電磁線への暴露、または金属触媒への暴露により切断することが可能である。 3. アレイ:N単一化合物の採集物、または、共通の構造要素を有するN混合の化合物で、それは同じ一連の合成反応を使用した並行法において同時に合成されたものである。 化合物のアレイにおける単一化合物の正確な構造、または混合物のアレイに含まれている混合物の構成要素の正確な構造は、この化合物または混合物を生じる一連の反応により決定され、或いは、記録された反応プロトコールから推定することが可能である。 アレイの空間的配置は問題とされない。 4. シアノエナミド:構造要素RR'N-CR”=CR"'-CNを含む有機化合物。 5. 保護基:分子または基質へ化学的に結合する物質であり、且つ選択的化学的活性化剤等の活性化剤に選択的に暴露される、或いは他の条件、例えば強酸での処理または電磁線若しくは金属触媒への暴露により取り除くことが可能である。 6. 組み合わせ合成(combinatorial synthesis):単一化合物または混合物のアレイの平行的な合成ための試薬の連続的付加による順序付けられた戦略。 7. 略語:以下の頻繁に使用される略語は、以下の意味を有すると意図される: AcOH:氷酢酸 DBU:1,8-ジアザビシクロ[5,4.0]ウンデック-7-エン DCM:ジクロロメタン、メチレンクロライド DIC:ジイソプロピルカルボジイミド DMF:N、N-ジメチルホルムアミド EDC:N-エチル-N'-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドの塩酸塩「水 溶性のカルボジイミド」 FMoc:フルオレニルメチルオキシカルボニル NMP:N-メチルピロリドン R:有機ラジカル TFA:トリフルオロ酢酸 THF:テトラヒドロフラン。 治療学的に有用な化合物の合成方法は、本発明の利点により提供される。 本発明は、また、組み合わせ合成と、治療学的に重要なクラスの化合物としてのシアノエナミン誘導体のアレイのスクリーニングにおいて迅速なアプローチを提供する。 本発明は、また、シアノエナミンの固相合成を提供する。 また、固相合成は、精製と単離のステップをなくし、それにより合成の効率を向上する。 該明細言は、また、重要な非オリゴマー有機化合物への固相合成方法の拡大についても記述する。 本発明の性質と利点の更なる理解は、本明細書の残りの部分を見ることにより実現される。 本発明の出願は、また、好ましくは平行且つ同時の方法で、多くの相違して置換された一般式Iまたは一般式IIのシアノエナミンを迅速に製造およびスクリーニングする方法を含む; [ここで、 Z、R

    1 、R

    2 、およびR

    3は、上記で定義される通りである] あるいは一般式IIは [ここで、 Suは、基質であり、 Lは、化学的結合またはリンカーであり、 R

    1 、R

    2およびR

    3は、上記の定義の通りである]。 シアノエナミンの固相合成の総合的な説明を、反応スキーム1に示す。 スキーム1 この合成において、基質Suは、何れかの不溶性または部分的に不溶性の物質であり、これに対して化合物は共有結合する。 好ましくは基質は、ポリスチレン、 ポリエチレングリコール(PEG)、ポリスチレンに結合したポリエチレングリコール(例えば、TentaGel)、ポリアミド、多糖類およびケイ酸塩からなる群から選択されることが出来るであろう。 選択される基質の種類に依存して、異なる種類の溶媒または保護基が使用される。 基質結合アルコール1は、一般構造、NC-CH

    2 -COX(Xは脱離基)を有する適切なシアノ酢酸誘導体で、好ましくはインサイチュー発生対称無水物(in situ gen erated symmetric anhydride)でアシル化してよい(Zaragoza,F,TetrahedronLe tt.1995,36,8677-8678)。 或いは、他方、当業者に明白な、インサイチューで生じる、または単離されるシアノ酢酸の誘導体をアシル化試薬として使用してよく、例えば、アルキルクロロホルメートとシアノ酢酸、またはイミダゾリド若しくは池の種類の活性化エステル、例えば、N-ヒドロキシベンゾトリアゾリルエステル若しくはN-ヒドロキシザクシニルエステルまたは他の活性化エステル等から得られる混合した無水物等である。 エステル化反応は、触媒、例えば、4-ジメチルアミノビリジン等の存在下で任意に実行でき、一般式{基質}-{リンカー}-O-CO -CH

    2 -CNの誘導体が得られる。 次に、得られるシアノ酢酸誘導体2を結合した樹脂は、一般構造R1-NCSの芳香族または脂肪族イソチオシアネートの過剰量により、適切な溶媒、例えば、NMP 、DMF、またはTHF等の中で、塩基、好ましくはジイソプロピルニチルアミン、または1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデック-7-エン(DBU)の存在下で処理される。 得られる中間生成物3は、次に、EDCおよび第一級若しくは一般構造R

    2 R

    3 NHの第二級脂肪族または芳香族アミンで適切な溶媒、例えば、NMP、DMF、アセトニトリル、DCM、1,2−ジクロロエタン、トルエン、酢酸エチル等、好ましくは、DMF 中で処理される。 或いは、他の濃縮試薬、例えば、ベンゾトリアゾール-1-イル- オギシ-トリス-(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(「B OP)」)、カルボニルジイミダゾール、N-エチル-N'-(3-トリメチルアンモニウムプロピル)-カルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、ジシクロヘキシルカルボジイミド等を、単独で、またはピリジニウムトシレート(pyrodinium tosy late)若しくは三級アミン塩等の触媒の存在下で使用してよい。 この反応は、公開されているチオ尿素のシアノグアニジンへの変換方法に密に関連する(K.S.A twal,S.Z.Ahmed,B.C.O'Reilly,Tetrahedron Lett.1989,30,7313-7316 )。 基質結合シアノエナミンIIのリンカーの切断は、溶液にシアノエナミン誘導体Iを放出する。 切断条件は、選択された基質およびリンカーに依存する。 例えば、ワンリンカー(Wang linker)またはリンクリンカー(Rink linker)を有するポリスチレン樹脂の場合は、サポート結合シアノエナミンIIのニートTFAまたはTFA /DCMの混合物での処理が、リンカーの切断を導く。 それによって、シアノエナミンIは、そのシアノアミジン-トリフルオロアセテートの互変異性体としてとなり、これは、塩基または緩衝液で処理された場合に、中立のシアノエナミンに可逆的に互変異性化する。 或いは、更に化学的変換は、シアノエナミン誘導体IIで実行される。 NH-基を含むそららのシアノエナミンIIは、過剰量の活性カルボン酸誘導体またはイソシアネートまたはイソチオシアネートまたはスルホンアミドで、それぞれ処理するすることにより、窒素でアシル化され、対応するカルボキサミド、尿素、チオ尿素、スルホンアミドがそれぞれ得られる。 これらの反応は、それぞれ、従来の既に当業者に明らかな手段により実施することが可能である。 或いは、更に化学変換は、シアノエナミン誘導体lで実行され、それにより高収量で且つ純粋な組成物が得られ、そのため、それらをスクリーニングするための、これらの誘導体の更になる精製は不要である。 例えば、NH-基を含むシアノエナミン誘導本は、過剰量の活性カルボン酸またはイソシアネートまたはイソチオシアネートまたはスルホニルクロライドで処理するすることにより、窒素でアシル化され、対応するカルボキサミド、尿素、チオ尿素、スルホンアミドがそれぞれ得られる。 これらの反応のそれぞれは、当業者に既に明らかな従来の手段により実行される。 この合成方法を使用し、シアノエナミド誘導体IIまたはIのアレイを、平行固相合成のための装置を使用して構築することが可能である。 これはゲイセンらのピン方法(Geysen et al.、J.Immunol.Meth.1987,102,259-274)、または固相合成のための幾つかの反応器(浸透性壁を有する容器)を有する装置[これは、 自動的にまたは手動的に試薬および溶媒を添加し、また、該反応器の浸透性壁の内部と外部との間で異なる圧を作用該溶媒を該反応器から除去する]の何れかである。 そのようなアレイは、複数有機体合成機(例えば、「Advanced ChemTech」の「 ACT 496」)で、異化に記述される条件下で、個々の容器中に位置されたシアノアセチレート化基質と、塩基の存在下で一般構造R

    1 -NCSの異なるイソチオシアネートと個々に反応することにより製造される。 得られた中間体3を、次に、一般構造R

    2

    3 NHの異なろアミンと、DMF中でEDC存在下で反応し、異なるシアノエナミン誘導体IIのアレイを得る。 支持体からの切断により、相当するシアノエナミンIのアレイが提供される。 また、本発明は、シアノエナミン誘導体の混合物のアレイの合成をを提供する。 これは「スプリットおよびミックス」法("split and mix"method、Sepetov,N .F.,Krchnak,V.,Stankova,M.,Wade,S.,Lam,KS,and Lebl Proc.Natl Acad Sci.USA,1995、92、5426-5430)または相当する試薬の混合物の使用の何れかにより達成される。 本発明の利点により、根本的にシアノエナミンIまたはIIの2つの異なる種類のアレイが構築される:完全組み合わせアレイ(FCA)および非完全組み合わせアレイ(NFCA)。 FCAにより、我々は、置換されたシアノエナミンを示し、ここで、選択された形成ブロック(R-基)の組の可能な全組み合わせが達成される。 例として、nxm=N であれば、NのシアノエナミンのFCAは、nのイソチオシアネートとmのアミンを選択し、且つイソチオシアネート/アミンの可能な組み合わせの全てを合成することにより製造される。 形成ブロックの選択は、アレイのメンバーの予期された性質に考慮してなされてよい。 NFCAによって我々は、シアノエナミンのアレイを示し、ここで、選択された形成ブロックの組の可能な全組み合わせのうち選択されたものだけが達成される。 例として、nxm>Nであれ,ば、NのシアノエナミンのNFCAは、nのイソチオシアネートとmのアミンを第一に選択することによって製造される。 次に、すべてのn xmで理論的に可能なシアノエナミンがらのNのシアノエナミンの選択が、すべてのnxmで可能なシアノエナミンを、同様に期待される性質を有するシアノエナミンのNグループに分類すること、およびこれらの群のそれぞれから、次に合成される1つのシアノエナミンを選択することによってなされる。 形成ブロックおよびシアノエナミンの選択は、アレイのメンバーの予期される性質を考慮してなされる。 そのような化合物のアレイの製造には、単独での基質の正確な配置は、 この特定のバッチの基質で製造された該化合物についての如何なる構造学的な情報も与えない。 このような理由から、該基質の空間的な配置は問題とされない。 構造学的な情報は、基質の各バッチに添加された一連の試薬の記録から得ることが可能であろう。 FCAまたはNFCAの製造の全ステップにおいて、容器のアレイにおける1つの基質容器の正確な位置と、この容器に添加された異なる試薬の構造が記録され、それにより問題の1容器から得られる該シアノエナミンの正確な構造が常に推定される。 次に、得られたシアノエナミンのアレイは、個々のシアノエナミンを、それらの特定の受容体への結合能、または特定の生物学的過程の誘導能、または生化学的若しくは化学的反応を触媒する能力についてスクリーニングに供される。 これは、基本的に2つの異なる方法で達成されろ。 1つの可能性は、例えば、可溶性受容体に対する基質結合シアノエナミンのIIスクリーニングである。 例えば、これは、ペプチドまたは酵素を放射性物質により標識することで可能となり、これにより、問題の基質結合シアノエナミンIIのこのペプチドへの結合強度を容易に測定することが可能であり、ここでは、使用した放射性リガンドの過剰量を洗浄し、残った各基質結合シアノエナミンII−ペプチド複合体の放射活能性を測定することにより容易に測定する。 或いは、更なる例として、問題の生物学的過程または化学的反応に対する異なる基質結合シアノエナミンIIの触媒活性は、この生物学的過程または化学的反応が問題の基質結合シアノエナミンIIの存在または不在において起こるスピードを比較することにより測定することが可能である。 スクリーニングのための第2番目の選択肢は、シアノエナミンIのスクリーニングを構成してもよく、これは、基質結合シアノエナミンIIのリンカーを切断した後に、適切に負荷し、索引を付した同じ複数のウェルを配置するマイクロタイタープレートを使用し、任意の基質結合受容体または酵素に対する溶液中で行う。 可溶性小分子のスクリーニングは、従来の周知の方法である。 典型的に、放射能分析試験が使用され、これは、問題の受容体の放射能標識化した天然のリガンドと、被験化合物との該受容体へ結合に対する競合的結合を試験する。 例えば、シアノエナミンはカリウムチャネル開口活性がスクリーニングされる。 これは、ラットの大動脈の

    86 Rb

    -により最初の処理と、続くシアノエナミンIでの処理により達成される。 溶液に放出される放射性

    86 Rb

    +と、組織に残留する放射性

    86 Rb

    +の割合が、試験されたシアノエナミンIのカルシウムチャネル開口活性に比例する。 この種の試験は、文献に記載されろ(例えば、T.Nakajim a,T.Izaw,T.Kashiwabara,S.Nakajima,Y.Munezuka,Chem.Pharm.Bull .I994,42,2475-2490を参照されたい)。 また、シアノニナミンIは、溶液中で製造される。 使用する方法は、以下の略図に示す: 受容体置換アセトニトリルは、イソチオシアネートと塩基の存在下で反応した 得られたチオアミドは、一級または二級アミンで脱硫試薬、例えば、酸化水銀(II)またはEDC等の存在下で処理し、シアノエナミンIを得た。 非置換シアノアセトアミジンは、Zがtert-ブチルオキシカルボニルのシアノエナミンIから、 ジクロロメタン中でトリフルオロ酢酸で処理することにより製造される。 そのため、エステル基の加水分解、続く、脱炭酸が生じ、相当するシアノアセトアミジンのトリフルオロアセテートが得られる。 先行技術 2-シアノ-3-(ジメチルアミノ)-3-アリルアミノ-2-プロペンニトリルの幾つかの誘導体はアンジオテンシンIIのアンタゴニストであるとして権利請求されている(EP 59i891,Chem.Abstr.1995,122,81364:Chem.Abstr.1994,121,3008 90)。 例: この亜構造要素を含む他の化合物は、坑血栓剤として権利請求されている(EP 547517,Chem.Abstr.1993,1lg,249845;Chem.Abstr.1993,1lg,180666)。 列: 幾つかの3-(アリルアミノ)-2-シアノ-2-プロペンニトリルおよび-2-アクリルアミドは、抗真菌剤および除草剤として権利請求されている(EP 10396,Chem.A bstr.I982,97,140276;Chem.Abstr.1 980,93,144701)。 幾つかの例を挙げる: アミンRR'NHと、一般式NC-CH

    2 -C(OR)=NHのマロノニトリルのモノ-イミデートとの反応で、RR'NC(NH

    2 )=CH-CN型の化合物が得られ、ここで、2つの2つのアミノ基のうちの1つはNH

    2に限定される(Cocco,M.T.;Congiu,C.;Maccioni,A. ;Plumitallo,A.,J.Heterocycl.Chem.,1989,26,1859-1862;Klemm,K.;Prue sse,W.;,Baron,L.;Daltrozzo,E.,Chem.Ber.,1981,114,2001-2018;Cocc o,M.T.;Onnis,V.,Synthesis,1993,2,199-201; Fanshawe,W.J.et al.,J.Org.Chem.,1964,29,308-31 1:Troschvetz,R; Dennstedt,T.,Arch.Pharm.(Weinheim Ger.),1994,327,85-90)。 更なる方法は、O−アルキル化シアノアセタミドと脂肪族化合物アミンとの反応からなる(G.J.Durant et al.,patent,CH 606026,Chem.Abstr.1979,90 ,87449,G.J.Durant,patent,US 4024260,Chem.Abstr.,1977,87,13532 7)。 また、3,3-ジメトキシアクリロニトリルとアミンとの反応であり、徐々に達成され、一般式RR'NC(NR”R"')=CH-CNの化合物を製造する反応が報告され(GJ Durant,patent,US 4277485,Chem.Abstr.,1981,95,156591)、ラニチジンの類似体を製造するために使用される。 その上更に、3,3-ジクロロアクリロニトリルとアミンとの反応により、2つの同一のアミン部分RR'N-を有する一般構造(RR'N)

    2 C=CH-CNのシアノエナミンが得られることが報告された(Hashimoto et al.,J.Org.Chem.,1970,35,828-83 1;Takeda Chem.Ind.Ltd.,JP 7022328,1970,Chem.Abstr.,73,98434z)。 これらに加えて、これらの化合物を合成するための幾つかの特別な方法が、記述された(例えば、Sasaki,T.:Kojima,A.J.Chem.Soc.Sec.C,1970,476-480;Cla rk.J.,Parvizi,B.,Southon,l.W.,J.Chem.Soc.,Perkin Trans.1,1976 ,125-130:Smithj Kline and French Lab.Lim,FR 2229417,DE 2423813,Chem .Abstr.,82,170943: Meyer;K..Justus Liebigs Ann.Chem.,1978, 1491;Elagamey,A.G.A.:EI-Taweel,F.M.A.,J.Prakt.Chem.1991,333 ,333-338)。 2-受容体-置換-3,3-ビス(アルキル/アリルアミノ)-2-プロペンニトリルを製造するため、幾つかの異なる合成方法が、記載された(Elvidge,J.A.et al,J. Chem.Soc.,Perkin Trans./,1983,i741-1744;Yatsishin,A.A..et al.,Z h.Org.Khim.1979,15,1381-1384;Hartke,K.,Angew.Chem.1964,76,781 )。 薬理学的方法 該化合物のカリウムチャネルとの相互作用力は、種々の方法により評価できる。 パッチクランプ法(Hamill OP,Marty A.,Nefer E.,Sakman B and Sigworth FT,Plagers Arch.1981,391,85-100)の使用により、細胞の単一チャネルを通るイオン電流を記録出来る。 また、カリウムチャネルオープナーとしての該化合物の活性は、以下の方法による、ラット大動脈輪状標本の弛緩として測定できる: ラット胸部大動脈の大動脈弓と隔膜の中間部の動脈を分離し、タイラーにより詳述された方法を用い輪状標本として静置した(Taylor PD.et al.,Brtt.J.P harmacol.,1994,111,4248)。 標本には2gの基礎張力をかけて45分間平衡状態とし、その後、標本はフェニレフリンにより最大収縮の80%が得られる濃度で収縮させた。 フェニレフリンの収縮が定常状態に達したとき、強力な血管弛緩剤を累積的に低用量から0.5Mづつ段階的に増量させながら2分間隔でマグヌス管に加えた。 血管弛緩剤の弛緩率は、 フェニレフリンの収縮を100%として表した。 化合物のポテンシーは、IC50 値としてあらわした。 膵ベータ細胞において、K

    ATPチャネルの開口は細胞内遊離Ca

    2

    +濃度変化を経時的に測定することで評価することが出来る。 β細胞株からの

    86 Rb

    +流出 RTN5F細胞株は37℃、5%CO

    2 -95%O

    2空気下、10%胎児血清を添加したGlutamaxI 入りのRPMI1640中で培養した(GibcoBRL、スコットランド、UK)。 細胞は培養皿からトリプシンEDTA溶液にて剥離した後、1mCi/mL

    86 Rb

    +が含有している培養液中に再懸濁し、マイクロタイター・プレート(96ウェルクラスター3569、滅菌済み、Costar Corporation、MA、USA)に50000細胞/ウェルの濃度で100μl/ウェルの容量で再播種した。 プレートはリンガー緩衝液で4回洗浄した(150mM NaCl,10mM Hepes,3.0mMKC l,1.0mM CaCl

    2 ,20mM蔗糖,pH7.1)。 8μLのリンガー緩衝液と1μLの対照液または、DMSOに溶解した化合物を加えた。 蓋をしたプレートは室温で1時間インキュベーションした後、50μLの上清をピコプレート(Pico Plate)に移し、100μL MicroScint40(Packard Instrtrument Company,CT,USA)を加えた。 プレートはTopCount(Packard Instrument Company,CT,USA)を用い、

    32 Pプログラムにより1分/ウェルで計測した。 EC

    50とE

    maxの計算は、4パラメータ・ロジィスティク曲線(:Y=(ad)/(1+(X/ C)b)+d,a=濃度0で推定された活性、b=スロープ因子、c=曲線の中間濃度、d=無限濃度で推定された活性。EC

    50 =cとE

    max =d、曲線は無限濃度に変化している)を用い、SlideWrite(advanced Graphics Software,Inc.,CA,USA)で行った 発明に関する化合物は、幅の広い用量範囲で効果的である。 全般的に満足の行く結果は、1日に約0.05mgから1000mgの用量で得られ、好ましくは1日に約0.1m gから500mgである。 最も好ましい用量は、1日に約5mgから約200mgである。 的確な用量は、投与方法、剤型、治療されるべき対象、治療されるべき対象の体重、 および該薬剤を使用する医師または獣医の選択と経験に依存する。 投与経路は、活性を示す化合物が効果的に活性の目的とする標的部位に到達する何れの経路でもよく、例えば経口または非経口、例えば、直腸、経皮的、皮下、静脈、筋肉内または鼻腔等であり、より適切な経路は経口投与である。 典型的な組成物は、式1の化合物または薬学的に許容されるその酸付加塩を、 薬学的に許容される賦形剤と共に含有し、ここで、賦形剤は、担体または希釈剤でよく、或いは担本により希釈されてよく、またはカプセル、サシェット、紙若しくは他の容器で形成され得る担体中に含まれてもよい。 該組成物の製造において、薬学的に許容される従来の方法が使用されてもよい。 例えば、該活性化合物は、通常、担体と混合されても、若しくは担体により希釈されてもよく、またはアンプル、カプセル、サシェット、紙若しくは他の容器で形成される担体中に含まれてもよい。 該担体が、希釈剤として使用される場合、それは固体、半固体または液体物質でよく、これはベヒクル、賦形剤若しくは活性化合物の媒体として作用してもよい。 該活性化合物は、顆粒状固体容器(例えばサシェット等)上に吸収されてもよい。 適切な担体の例は、水、塩用液、アルコール、ポリエチレングリコール、ポリヒドロキシエトキシル化ひまし油、ゼラチン、乳糖、アミロース、ステアリン酸マグネシウム、タルク、珪酸、脂肪酸モノグリセリド及びジグリセリド、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ヒドロキシメチルセルロースおよびポリビニルピロリドンである。 また、調合物は湿潤剤、乳化剤および懸濁剤、保存剤、甘味剤または香味剤を含有してもよい。 本発明の調合剤は、当業者に周知の使用方法により患者に投与された後に、迅速な、持続的な、または遅延した該活性成分の放出が提供できるように処方されてもよい。 製剤の調合は、滅菌が可能であり、且つ所望に応じて、補助剤、乳化剤、浸透圧に影響する塩、緩衝液および/または着色物質とそれに類似し、活性化合物と有害な反応を起こさないものと混合することが可能である。 特に適切な非経口投与薬の適用は、注射用溶液剤または懸濁剤であり、好ましくはポリヒドロキシ化ひまし油に溶解した該活性化合物を含む水溶液である。 錠剤、糖衣錠、またはタルクおよび/または炭水化物の担体または、結合剤等は、経口投与に特に適している。 好ましい錠剤、糖衣錠またはカプセルのための担体は、乳糖、トウモロコシデンプン、およびまたはジャガイモデンプンを含む。 甘味を加えるベヒクルが用いることが可能である場合、シロップ剤またはエリキシル剤が使用できる。 本方法の使用にふさわしい典型的な錠剤は、従来の錠剤の製造技法によって製造することができ、以下を含む: それらは活性が非常に高いため、本発明の化合物は、上記で言及した種々の疾患、特に高インスリン血症と糖尿病等の内分泌系の疾患の治療、予防、除去、緩和または改善が必要な哺乳動物、特にヒトに、投与することが可能であり。 また、そのような哺乳動物は、動物、例えば家庭で飼われているペット等の家畜、あるいは野生動物等の非家畜の両方の動物を含む。 例1. N-(4-メトキシベンジル)-N'-フェニルシアノアセトアミジントリフルオロアセテートの合成 DCM(100ml)中のワン樹脂(Wang resin、20.0g、19.2mmol、Novabiochem、loadi ng:0.96mmol/g)の懸濁液に、シアノ酊酸(30.0g、353mmol)およびDMF(100ml)を添加した。 攪拌しながら、DIC(25ml)を分割して添加すると、発熱反応が起こった。 DICの添加が終了したときに、4-ジメチルアミノピリジン(DMF中の1M溶液の10m L)を添加した。 得られた混合物を室温で15h攪拌した。 次に、該混合物を濾過し、該樹脂をDMF、DCMおよびメタノールで広範囲に亘り洗浄した。 乾燥した後、約20gのワン樹脂-O-CO-CH

    2 -CNを得た。 この樹脂(0.30g、約0.3mmol、DCMで膨潤した)に、DMF(4ml)、ジイソプロピルエチルアミン(0.8mL)、およびフェニルイソチオシアネート(0.54mL、4.5mmol)を添加した。 得られた混合物を16h振盪し、濾過し、DMF(3x6ml)で洗浄し、EDC( 0.95g、4.95mmol)、DMF(5mL)および4-メトキシベンジルアミン(0.4 0mL、3.03mmol)を次に添加した。 該混合物を24h振盪し、濾過し、該樹脂を注意深くDMF、メタノール、DCMおよびDCM中の10%のAcOHで洗浄した。 次にそれをDCM (3ml)とTFA(2ml)に懸濁し、35min振盪した。 四塩化炭素(5mL)を添加し、濾過し、DCMで洗浄した後に、その濾液を濃縮した。 それにより、84mg(71%)のN-(4-メトキシベンジル).N'-フェニルシアノアセタミドトリフルオロアセテートを、緩慢に室温で48h結晶化して油状物質として得た。 再結晶(酢酸エチル/メタノール/ヘプタン)により22mgの表題化合物を、無色結晶として得た。 mp。 161-163℃。 LCMS(Lichrosorb RP 18、アセトニトリル/水勾配、214nmでモニタリング):7.2 minでの溶出;MH

    +理論値:280、実測値:280。 例2.2-シアノ-3-(3-メチルブチルアミノ)-3-(フェニルアミノ)の-2-プロペンニトリルの合成 DMF(5ml)中のマロノニトリル(0.34g、5.15mmol)の溶液に、0℃で、最初のフェニルイソチオシアネート(0.60ml、5.02mmol)、続いてトリエチルアミン(1.4ml) を添加した。 得られた混合物は、0℃で25分間、攪拌し、続いて新たに調製したE DC(2.90g、15.1mmol)、3-メチルブチルアミン(1.20ml、10.3mmol)およびDMF(10m l)の混合物を添加した。 室温で2d攪拌し、該混合物は、氷水(50ml)と濃HCl(3.0m l)との混合物へ注ぎいれた。 該生成物を抽出し(2x30mLの酢酸エチル)、合わせた有機抽出物を洗浄し(2x30mlの塩水)、乾燥し(硫酸マグネンウム)、濃縮した。 残留した油状物質をメタノール(3ml)と混合し、固体を沈殿した。 20h後、該固体を濾過し、真空で乾燥した。 0.60g(47%)の表題化合物が淡黄色結晶として得られた。 酢酸エチル/ヘプタンからの再結晶により、0.40gの分折学的に純粋なサンプルが得られた。 mp.183.185℃。 CLCMS:MH

    +理論値:255、 測定値:255. 例3.3[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニルアミノ]-2-シアノ-3-(3-メチルブチルアミノ)アクリル酸tert-ブチルエステルの合成 DCM(15ml)中の2-{N-[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]チオカルバモイル}シアノ酢酸tert-ブチルエステル(1.12g,2.7mmol、シアノ酢酸tert-ブチルエステルと3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニルイソチオシアネートから製造した)の溶液に、3-メチルブチルアミン(1.0mL、8.60mmol)、硫酸マグネシウム(0.5 g)および酸化水銀(II)(2.0g)を添加した。 得られた混合物を室温で14h攪拌し、D CM(30ml)で希釈し、セライトで濾過し、氷冷した希釈塩酸、塩水(2x20ml)で洗浄し、乾燥し(硫酸マグネシウム)、更に濃縮した。 残渣を、ヘプタンから結晶化した。 0.29g(23%)の表題化合物を、無色結晶として得た。 mp.128-129℃。 生成物の更なる0.25g(20%)を母液から得た。 例4.3-[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニルアミノ]-3-(3-メチルブチルアミノ)-2-プロベンニトリルの合成 DCM(2ml)中の3-[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニルアミノ]-2-シアノ-3- (3-メチルフチルアミノ)アクリル酸tert-ブチルエステル(194mg 0.417mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(2ml)を添加した。 室温での30分後、該溶液を濃縮し、 該残渣をカーボンテトラクロライド(10mL)に再分配し、再濃縮した。 該生成物は、フラシュ・クロマトグラフィー(6gのシリカゲル、ヘプタン/酢酸エチルの勾配)により精製した。 45mg(30%)の表題化合物を油状物質として得た。 LCMS:MH+= 366。 この化合物をLCMSにより、固相合成から得られた生成物として同定した。 例5.3-[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニルアミノ]-2-シアノ-3-(3-メチルブチルアミノ)-2-プロペンニトリルの合成DCM中のマロノニトリル(0.33g、5.00mmol)の溶液に0℃で、最初に3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニルイソチオシアネート(1.41g、5.20mmol)、続いてトリニチルアミン(1.0mL)を添加した。 該混合物を、室温で1h4mim攪拌し、次にDCM(5ml)、3-メチルブチルアミン(1.0mL、8.60mmol)、硫酸マグネシウム(0.57 g)、および酸化水銀(II)(2.54g、11.7mmol)を添加した。 得られた混合物を室温で17h攪拌し、それは黒色に変化した。 次に、得られた混合物を、濾過し(セライト)、DCMで希釈し(60mL)、氷冷した水(100ml)と濃HCl(2.0mL)、塩水(3x50ml )で洗浄し、乾燥し(硫酸マグネシウム)、濃縮した。 残渣をカラムクロマトグラフィー(50gのシリカゲル、ヘプタンの/の酢酸エチルの勾配)で精製し、1.22g(63 %)の表題化合物を得た。 この泡状物質を、トルエン/ヘプタンから結晶化し、ほとんど無色結晶の1.08gを得た。 mp.158-159℃。 例6.3-[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニルアミノ]-3-(3-メチルブチルアミノ)-2-(4-クロロフェニルスルホニル)-2-プロペンニトリルの合成DCM(15ml)とアセトニトリル(5ml)中の3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニルイソチオシアネート(1.44g、5.31mmol)の溶液に、最初に4-クロロフェニルスルホニルアセトニトリル(1.10g、5.1Ommol)およびトリエチルアミン(1.0mL)を添加した。 得られた混合物を、室温で2h15min、攪拌し、イソアミルアミン(0.65mL、5. 59mmol)、酸化水銀(II)(2.70g、12.47mmol)および硫酸マグネシウム(0.8g)を添加した。 攪拌は2d継続した。 該混合物を、次に、濾過し、氷水(200mL)と濃塩酸( 2mL)の混合物に注ぎいれ、相を分離し、水相を2回DCM(20mL)で抽出し、合わせた抽出液を乾燥(硫酸マグネシウム)し、濃縮した。 残渣のカラムクロマトグラフィー(100gのシリカゲル、ヘプタン/酢酸エチル10:0 to 3:1で勾配溶出)により317mg(12%)の表題化合物を油状物質として得た。 例7.3-[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニルアミノ]-2-シアノ-3-[3-(2-オキゾアゼパン-1-イル)プロピルアミノ]アクリル酸tert-ブチルエステルの合成 3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニルイソチオシアネート(2.83g、10.4mmol )、DCM(20ml)およびtert-ブチルシアノアセテート(1.65ml、11.6mmol)の混合物にDBU(4.0ml、26.8mmol)を添加した。 それにより発熱反応が生じた。 得られた混合物は、2h、室温で攪拌し、次に硫酸マグネシウム(2.0g)、イソアミルアミン(2 .35ml)、および酸化水銀(II)(6.80g、31.4mmol)を添加した。 25hの攪拌の後、該混合物をセライトと混合し、濾過し、濾液を0.5Mの塩化水素酸と混合した。 更なる濾過の後、該濾液を抽出し(3x100mLのDCM)、その合わせた抽出液を塩水で洗浄し(2x300mL、強く乳化する)、乾燥し(硫酸マグネシウム)、濃縮した。 カラムクロマトグラフィー(80gのシリカゲル、ヘプタン/酢酸ニチル10:0から2:3 で勾配溶出)により、2.23g(39%)の表題化合物を無色固体として、0.72g(15%) の3-[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニルアミノ]-2-シアノ-3-(3-メチルブチルアミノ)アクリル酸tert-ブチルエステルとともに得られた。 表題化合物のサンプルは、再結晶によって更に精製された。 無色固体、mp167.168℃(酢酸ニチル)。 LCMS:15.4minで溶出,MH

    + :549; 例8.3-[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニルアミノ]-3-[3-(2-オキソゼパン-1-イル)プロピルアミノ]アクリルにトリルの合成 DCM(6.0ml)中の3-[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニルアミノ]-2-シアノ- 3-[3-(2-オキソアゼパン-1-イル)プロピルアミノ]アクリル酸tert-ブチルエステル(203mg、0.37mmolの溶液に、0℃でTFA(6mL)を添加した。得られた混合物は、 0℃で30min攪拌し、次に氷冷した水性飽和NaHCO3溶液(100ml)に注ぎ入れた。DC M(30ml)による希釈の後、相を分離し、その水相を抽出(3x20mlのDCM)し、合わせた抽出液を塩水(2x50ml)で洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、濃縮し、190mg( 100%)の表題化合物を油状物質として(異性体の混合物)得た。LCMS:9.97minでの溶出、MH

    + :449. 例9.2-シアノ-3-(4-メトキシベンジルアミノ)-3-(フェニルアミノ)アクリル酸t ert-ブチルエステルの合成 DMF(10mL)中のtert-ブチルシアノアセテート(1.3ml、9.12mmol)の溶液に0℃で、最初にフェニルイソチオシアネート(1.2ml、10.0mmol)、次にトリエチルアミン(2.80ml)を添加した。 得られた混合物を0℃で30min攪拌し、室温で30min攪拌した。 得られた混合物を次に0℃に冷却し、EDC(5.77g、30.1mmol)、DMF(30ml)、 および4-メトキシベンジルアミン(2.65mL、20.3mmol)を添加した。 室温での9hの攪拌、14hの60℃での攪拌、次に2dの室温での攪拌の後、該混合物を氷(150mL)と濃HCl(4mL)へ注ぎ入れた。 抽出(3x30mlの酢酸エチル)、合わせた抽出液の乾燥( 硫酸マグネシウム)、および濃縮により油状物質を得て、これをカラムクロマトグラフィー(50gのシリカゲル、ヘプタン/酢酸エチル1:0から1:4の勾配溶出)で精製する。 0.43g(12%)の表題化合物を、無色固体として得る。 mp.158-159 ℃(酢酸エチル/ヘブタン)。 例10.80の異なるシアノエナミンのアレイの自動合成 80の異なるシアノエナミンのアレイは、次の方法で製造された: マルチプル有機合成機(「Advanced ChemTech」の「ACT 49E」)の80の反応容器に、100mgのワン樹脂結合シアノ酢酸(例1で記載した通りに製造した)を均一に分配した。 次に、80の反応容器の夫々を、例1で記載した通りに、8の異なる芳香族イソチオシアネート、即ち、4-トリフルオロメチルフェニルイソチオシアネート、2-トリフルオロメチルフェニルイソチオシアネート、2,3-ジクロロフェニルイソチオシアネート,3-クロロ-4-フルオロフェニルイソチオシアネート,2-メトキシ-4-ニトロフェニルイソチオシアネート,2,4-ジフルオロフェニルイソチオシアネート,4-シアノフェニルイソチオシアネート、および3,5- ビス(トリフルオロメチル)フェニルイソチオシアネートで処理した。 得られたチオアミドを、次に、異なる一級アミン、即ち、2-メチルプロピルアミン、1,2-ジメチルプロピルアミン、イソプロピルアミン、1,3-ジメチルブチルアミン、2,2- ジメチルプロピルアミン、ブチルアミン、4-tert-ブチルシクロヘキシルアミン、1,2,2-トリメチルプロピルアミン、エキソ-2-ノルボルニルアミンおよびシクロヘキシルメイルアミンにより、前記の方法で処理し、イソチオシアネートの全ての可能な組み合わせが実施された。 広範な洗浄の後、得られた樹脂結合シアノエナミンを基質から、DCM(30mL)中の50%のTFAで処理することにより切断し、70 ->90%(HPLC)の純度で、80の異なるシアノエナミンのアレイを得た。 該サンプルは、メタノールに何度かに分けて再溶解し、濃縮し、極微量のTFAを除去した。 最終的に該サンプルは、メタノール(2mL)およびトリエチルアミン(0.05mL) に再溶解し、再度濃縮し、DMSO(3.5mL)に再溶解した。 得られた溶液はスクリーニングに用いた。 上述した方法に従って、以下のシアノエナミン誘導体Iが製造された:

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 7識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/4406 A61K 31/4406 31/445 31/445 31/472 31/472 31/495 31/495 31/4965 31/4965 31/505 31/505 31/5375 31/5375 A61P 3/10 A61P 3/10 C07B 61/00 C07B 61/00 A C07C 253/30 C07C 253/30 255/58 255/58 257/14 257/14 317/48 317/48 C07D 211/34 C07D 211/34 211/58 211/58 213/36 213/36 213/74 213/74 217/04 217/04 233/61 102 233/61 102 239/42 239/42 Z 265/30 265/30 295/12 295/12 Z A G01N 33/15 G01N 33/15 Z 33/50 33/50 Z (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,V N,YU,ZW

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