Printing equipment

申请号 JP23261499 申请日 1999-08-19 公开(公告)号 JP2001058458A 公开(公告)日 2001-03-06
申请人 Tohoku Ricoh Co Ltd; 東北リコー株式会社; 发明人 YASHIMA SHIGERU;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a printing equipment, by which the total number of printing sheets necessary for printing and the number of exchanging plate used for printing the above sheets can be easily found and the plate exchanging action can be executed automatically.
SOLUTION: When printing is performed under the condition that the total number of printing sheets exceeds the predetermined number of sheets of plate wear of a master, the CPU 101 of a main controlling device 100 controls the displayer of the number of printed sheets so as to display the total number of sheets by subtraction at every printing of one sheet onto a printing paper S on the basis of data signal on the number of printed sheet sent from the counting sensor 85 of the number of printed sheet. At the same time, the CPU controls the displayer of the number of plate sheets displaying the number of plates to be processed and the displayer of the number of printed sheet per one plate displaying the number of printed sheet per one plate on the basis of data signal concerning the predetermined plate wear of the master paper sent from a ROM 102 and of data signal concerning the total number of printing sheets, which are inputted and set with ten-keys.
COPYRIGHT: (C)2001,JPO
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】所定の耐刷枚数を有する製版されたマスタを巻装する版胴と、該版胴上の使用済みのマスタを排版する排版部と、マスタを製版し、この製版されたマスタを上記版胴に供給する製版給版部とを具備し、該版胴上のマスタに印刷用紙を押し付け上記印刷用紙に印刷を行う印刷装置において、 上記所定の耐刷枚数を超える総印刷枚数の印刷を行う場合であって、上記所定の耐刷枚数に達したとき、上記版胴上の使用済みのマスタを排版すると共に、該使用済みのマスタに形成されている製版画像と実質的に同一の製版画像を別のマスタに形成し、製版された別のマスタを上記版胴に巻き付ける版替え動作を自動的に行うことが可能であり、 上記総印刷枚数を報知する総印刷枚数報知手段と、上記版替え枚数を報知する版替え枚数報知手段とを有することを特徴とする印刷装置。
  • 【請求項2】請求項1記載の印刷装置において、 上記総印刷枚数報知手段は、上記総印刷枚数を表示する総印刷枚数表示手段からなり、上記版替え枚数報知手段は、上記版替え枚数を表示する版替え枚数表示手段からなることを特徴とする印刷装置。
  • 【請求項3】請求項2記載の印刷装置において、 上記総印刷枚数表示手段は、印刷用紙への1枚の印刷毎に減算表示することを特徴とする印刷装置。
  • 【請求項4】請求項1、2または3記載の印刷装置において、 上記所定の耐刷枚数を記憶するための耐刷枚数記憶手段と、 上記耐刷枚数記憶手段からの信号に基づいて、上記版替え動作を自動的に行うべく、上記排版部の駆動対象手段、上記製版給版部の駆動対象手段および上記版胴の駆動対象手段をそれぞれ制御する制御手段とを有することを特徴とする印刷装置。
  • 【請求項5】請求項4記載の印刷装置において、 上記総印刷枚数を設定するための総印刷枚数設定手段を有し、 上記耐刷枚数記憶手段および上記総印刷枚数設定手段からの各信号に基づいて、1版当たりの印刷枚数と上記版替え枚数とを計算する計算手段を有することを特徴とする印刷装置。
  • 【請求項6】請求項4記載の印刷装置において、 上記版替え枚数を変更・設定するための版替え枚数可変設定手段を有し、 上記制御手段は、上記版替え枚数可変設定手段からの信号に基づいて、上記版替え動作を自動的に行うべく、上記排版部の駆動対象手段、上記製版給版部の駆動対象手段および上記版胴の駆動対象手段をそれぞれ制御することを特徴とする印刷装置。
  • 【請求項7】請求項6記載の印刷装置において、 上記総印刷枚数を設定するための総印刷枚数設定手段を有し、 上記版替え枚数可変設定手段および上記総印刷枚数設定手段からの各信号に基づいて、上記版替え毎に略平均した1版当たりの印刷枚数と上記版替え枚数とを計算する計算手段を有することを特徴とする印刷装置。
  • 【請求項8】請求項4記載の印刷装置において、 上記原稿の種類を選択・設定するための原稿種類選択設定手段を有し、 上記制御手段は、上記原稿種類選択設定手段からの信号に基づいて、上記版替え動作を自動的に行うべく、上記排版部の駆動対象手段、上記製版給版部の駆動対象手段および上記版胴の駆動対象手段をそれぞれ制御することを特徴とする印刷装置。
  • 【請求項9】請求項8記載の印刷装置において、 上記総印刷枚数を設定するための総印刷枚数設定手段を有し、 上記原稿種類選択設定手段および上記総印刷枚数設定手段からの各信号に基づいて、上記版替え毎に略平均した1版当たりの印刷枚数と上記版替え枚数とを計算する計算手段を有することを特徴とする印刷装置。
  • 【請求項10】請求項1、2または3記載の印刷装置において、 上記版替え枚数を変更・設定するための版替え枚数可変設定手段と、 上記版替え枚数可変設定手段からの信号に基づいて、上記版替え動作を自動的に行うべく、上記排版部の駆動対象手段、上記製版給版部の駆動対象手段および上記版胴の駆動対象手段をそれぞれ制御する制御手段とを有することを特徴とする印刷装置。
  • 【請求項11】請求項10記載の印刷装置において、 上記総印刷枚数を設定するための総印刷枚数設定手段を有し、 上記版替え枚数可変設定手段および上記総印刷枚数設定手段からの各信号に基づいて、上記版替え毎に略平均した1版当たりの印刷枚数と上記版替え枚数とを計算する計算手段を有することを特徴とする印刷装置。
  • 【請求項12】請求項1、2または3記載の印刷装置において、 上記原稿の種類を選択・設定するための原稿種類選択設定手段と、 上記原稿種類選択設定手段からの信号に基づいて、上記版替え動作を自動的に行うべく、上記排版部の駆動対象手段、上記製版給版部の駆動対象手段および上記版胴の駆動対象手段をそれぞれ制御する制御手段とを有することを特徴とする印刷装置。
  • 【請求項13】請求項12記載の印刷装置において、 上記総印刷枚数を設定するための総印刷枚数設定手段を有し、 上記原稿種類選択設定手段および上記総印刷枚数設定手段からの各信号に基づいて、上記版替え毎に略平均した1版当たりの印刷枚数と上記版替え枚数とを計算する計算手段を有することを特徴とする印刷装置。
  • 【請求項14】請求項5、7、9、11または13記載の印刷装置において、 上記1版当たりの印刷枚数を表示する印刷枚数表示手段を有することを特徴とする印刷装置。
  • 【請求項15】請求項1ないし14の何れか一つに記載の印刷装置において、 上記製版画像に対応した画像信号を記憶する画像記憶手段と、 上記画像記憶手段から上記画像信号を呼び出して、使用済みのマスタに形成されている製版画像と実質的に同一の製版画像を別のマスタに形成すべく上記製版給版部の駆動対象手段を制御する画像信号制御手段とを有することを特徴とする印刷装置。
  • 【請求項16】請求項1ないし15の何れか一つに記載の印刷装置において、 上記総印刷枚数に応じた印刷用紙を積載して給紙が可能である給紙部と、上記総印刷枚数に応じて印刷された印刷用紙を積載して排紙が可能である排紙部とを有することを特徴とする印刷装置。
  • 【請求項17】請求項1ないし16の何れか一つに記載の印刷装置において、 上記所定の耐刷枚数が、低く設定されていることを特徴とする印刷装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、孔版印刷装置等を含む印刷装置に関する。

    【0002】

    【従来の技術】従来より簡便な印刷方式として、印刷装置の一例である製版・印刷一体型の孔版印刷装置を用いて印刷を行うものが知られている。 この孔版印刷装置においては、排版、製版、給版および印刷の各工程・動作を経て印刷物が得られる。 すなわち、先ず、製版スタートキーとも呼ばれているスタートキーを押すことで版付け印刷に至る各工程の動作を起動させ、製版済みのマスタを版胴に巻装する前に、既に版胴に巻装されている使用済みのマスタを版胴から剥離する排版工程を行う。 次いで、製版工程において、原稿の画像を原稿読取部に配設されている画像センサで読み取り、サーマルヘッドの発熱素子にマスタを接触させつつ、上記画像センサ等で光電変換された画像信号によってサーマルヘッドの発熱素子を位置選択的に発熱させ、マスタの熱可塑性樹脂フィルムを熱溶融穿孔し画像信号に応じた穿孔パターンを形成する。 次いで、給版工程において、穿孔パターンが形成された製版済みのマスタを多孔性円筒状の版胴に巻き付ける。

    【0003】次に、印刷部で印刷工程が行われる。 すなわち、給紙部から給送された1枚の印刷用紙がレジストローラで版胴とプレスローラとの間に所定のタイミングをとって送り込まれ、プレスローラによって版胴の外周面に巻き付けられた製版済みのマスタに押し付けられ、
    版胴の内周側から供給され穿孔パターンを介して滲み出たインキが印刷用紙に転移することにより、画像信号に応じた印刷画像が印刷用紙に形成される。 次いで、排紙部での排紙工程において、版胴から印刷済みの用紙を剥離して、吸引ファン等を備えた排紙搬送装置により搬送し、排紙台上に排出される。 こうして、最初に通紙する1枚目の印刷用紙である版付け用紙にいわゆる「版付け」印刷が行われる。 ここで、「版付け」とは、版胴上の製版済みのマスタにインキを充填してそのマスタを版胴の外周面に密着させるために、製版給版直後に行う正規の印刷とは別の印刷動作をいい、「試し刷り」と呼ばれることもある。 版付け用紙とは、版付けのために最初に供給される1枚目の印刷用紙を指し、試し刷り用紙と呼ばれることもある。 また、「試し刷り」とは、画像濃度や画像鮮明度等の印刷画像品質の確認あるいは上下左右の余白の確認を行う目的で製版給版直後に行う正規の印刷とは別の印刷動作をいい、ここでは上記「版付け」
    と同義である。 このように「版付け」や「試し刷り」で印刷された印刷用紙は、正規の印刷物として扱われずカウントされない。 将来、種々の発明によって、「版付け」を不要とする印刷装置が登場することも勿論あり得る。

    【0004】次に、オペレータは操作パネルのテンキーで印刷枚数を入・設定し、印刷スタートキーとも呼ばれるプリントキーを押すと、上記版付けと同様の工程で、給紙、印刷および排紙の各動作がプリントキーで入力した印刷枚数分(置数分)繰り返して行われて、孔版印刷の全工程が終了する。 なお、版胴上の製版済みのマスタに印刷用紙を押し付ける押圧手段としては、上記したプレスローラの他に、用紙レジスト精度の向上や騒音の低減を図る目的の下に、給送されて来た印刷用紙の先端部を保持する保持手段を備えた版胴の外径と略同径の圧胴等も使用される。

    【0005】近年、孔版印刷装置においては、より大量の印刷物を得たいというオペレータの要望が高く、これに応えるべく、給紙部側においては、大容量給紙装置(LCT)を給紙部に付設したり、あるいは孔版印刷装置本体側に配設された給紙部の他にレジストローラに向けて給紙するいわゆる「バンク給紙部」を印刷部の下方に設けたりするようになってきている(例えば、特開平6−40137号公報参照)。 大容量給紙装置(LC
    T)では、普通紙で3000枚程度を積載して給紙可能であり、バンク給紙部では、例えば特開平5−1247
    37号、特開平5−221536号、特開平6−144
    600号および特開平7−137851号公報等で開示されているように、オペレータやオペレータ等が装置の前面に対向して位置する姿勢で給紙等の操作を行えるフロントローディング方式を用いると共に、給紙動作を中断することなく印刷用紙の自動補給を可能とすることにより、いわゆるタンデム給紙とノンタンデム給紙とを切り換えて使用できる。 そして、タンデム給紙では、連続的に給紙することで給紙動作や印刷動作を中断することがない、いわゆるエンドレス給紙も可能としている。

    【0006】一方、排紙部側では、排紙トレイの用紙積載容量を増加させたり(ノンソートトレイ:大容量排紙台では、例えば普通紙で3000枚程度積載可能)、ソータを連結したりして対応している。 例えば、1ビントレイ当たり50枚の印刷物を収容可能で40ビンを有するソータでは、2000枚の印刷物を収容することができ、これにノンソートトレイの用紙積載容量3000枚を加えた5000枚程度を排紙積載可能としたり、あるいは重連と称して上記ソータを2台連結して使用したりして、ユーザやオペレータ等がより大量の印刷物を取り出すことなく対処できる。

    【0007】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば4000枚の印刷物を得るために、例えば2000枚の耐刷枚数を有するマスタであって、1回目の製版で製版された同じマスタを使用し、プリントキーによる置数分4000枚を印刷したような場合、そのマスタが本来有している耐刷枚数2000枚を超えてしまうと種々の画像不良が発生してくる。 すなわち、耐刷枚数2000枚を超えると、画像伸び(100%→101%)が徐々に発生し成長したり、大体3000枚前後から俗に「砂目」と呼ばれる画像不良が発生する。 「砂目」は、印刷用紙の各端縁部等が通紙される毎にエッジとなって製版済みのマスタに当たることでマスタの製版画像部分がいたんだりすることで発生する。 この程度の印刷枚数では、極端な画像劣化に至るダメージを受けないが、40
    00枚を超える前後から遂にはマスタが破れてしまったり、画像がつぶれてしまったりする不具合が発生してしまい、極端な画像劣化に至る問題点があった。 ここで、
    「マスタの耐刷枚数」とは、製版された同一のマスタにより実質的に画像品質を損なうことなく印刷用紙に印刷を行うことのできる印刷用紙枚数をいう。 マスタの耐刷枚数を、以下、単に「耐刷」というときがある。 マスタの耐刷枚数は、後述する条件等により変動的なものであるが、通常、厚さが1〜2μmの熱可塑性樹脂フィルムと多孔質支持体(ベース)として和紙や合成繊維を混抄した厚さ20〜50μmのベースとを接着剤で貼り合わせたトータルの厚さ25〜55μm程度のマスタでは、
    大体2000枚程度であるといえる。

    【0008】そこで、良好な画像の印刷物を4000枚得たいような場合には、マスタの耐刷枚数2000枚を考慮して、例えば、1回目の製版で作製した製版済みのマスタを使用して2000枚の印刷を行った後、スタートキーを再度押して、同じ原稿の画像を再度読み取りつつ、1回目の印刷で使用した版胴上の使用済みのマスタを排版すると共に、2回目の製版で作製した製版済みのマスタを版胴に巻き付ける版替え動作を行って、プリントキーを押して残りの2000枚の印刷を行うというように対応しているのが実情であり、面倒で煩わしい操作をしなければいけなく、また総印刷時間が長くなってしまうという問題点があった。

    【0009】このような問題点に鑑みて、本願出願人は、最近、特願平11−150362号において、マスタの耐刷枚数を超える印刷を行う場合、マスタの耐刷枚数に応じて版替え動作を自動的に行うことにより、砂目や画像伸び等の画像不良が発生したり、マスタ破れや画像つぶれ等の画像劣化を生じたりすることがなく、印刷作業能率の良い新規な印刷方法および印刷装置について提案した。

    【0010】マスタの耐刷枚数に応じて版替え動作を自動化するとして、マスタの耐刷枚数として1版当たりの印刷枚数を一律に規定すると、版を無駄に遣う場合が生じてしまう。 何故なら、マスタの耐刷枚数は、種々の条件によって変化するものだからである。 このようなマスタの耐刷枚数に影響を及ぼす主な条件としては、細線等からなる文字画像かベタ画像かによる原稿画像の種類(以下、単に「原稿の種類」という)、印刷速度の遅速、環境温度の高低によるインキの粘度の変化、厚紙であるか薄紙であるか等の印刷用紙の種類あるいはその用紙サイズ等が挙げられる。 一方、ユーザやオペレータ等は、過去の印刷作業の経験から、例えば原稿画像の状態・種類でどの程度の耐刷があるのかを予め経験的に知っている場合が多く、このような原稿種類の違いに基づき耐刷を変えるべく簡単に入力・設定する手段がなかった。 通常、ユーザやオペレータ等が版の交換が必要と判断する場合、印刷画像品質として許容できない程度に劣化したかどうかで判断している。 判断すべき印刷画像品質の内容としては、印刷方式の違いにもよるが、孔版印刷の場合では版伸びによる画像寸法変化、細線部でのにじみ等があり、平版印刷では地肌汚れ等の画像不良があるが、一般的には上記したようなマスタ破れや画像つぶれ等の画像劣化は許容できない程度としていることがほとんどである。 換言すれば、いわばマスタの供給者側から予め所定の耐刷枚数を有するということで一律に決められているともいえる「マスタの耐刷枚数」は、ユーザやオペレータ等の使用者側の立場から見ると、マスタの耐刷枚数の定義における「実質的に画像品質を損なうことなく」とは、ユーザやオペレータ等が許容できる程度の印刷画像品質を維持してを意味している。 すなわち、
    使用者側の立場から見た「実際上のマスタの耐刷枚数」
    は、製版された同一のマスタによりユーザやオペレータ等が許容できる程度の印刷画像品質を維持して印刷用紙に印刷を行うことのできる印刷用紙枚数を意味する変動的なものである。

    【0011】通常、高耐刷なマスタ(版)は、そのマスタを構成する熱可塑性樹脂フィルムや多孔質支持体(ベース)の強度や耐久性が高いから高価であり、必要な印刷枚数が少ない場合には、1版当たりの印刷コストは高くつく。 近年、製版・印刷一体型の孔版印刷装置では、
    製版装置の改良等により製版時間が短くなってきており、版替え等において複数の版を作製した場合でもトータルな印刷時間には影響が少なくなってきている。 今後は、低耐刷なマスタ材(版材)により、印刷枚数(部数)の少ない場合の印刷コストを下げていくことが益々重要な課題になってくると考えられる。

    【0012】また、2回目の製版において、製版画像の位置ズレ等のない実質的に1回目と同じ製版画像を得られれば問題ないが、例えば原稿載置台上での同じ原稿のセット位置がずれたり、あるいは自動原稿送り装置(A
    DF)を使用して同じ原稿の画像を読み取るようなときでも、同じ原稿のセット位置がズレてしまうことで、製版画像の位置ズレを生じ、同じ印刷物を得られなくなるという問題点もある。

    【0013】したがって、本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、マスタの耐刷枚数を超える印刷を行う場合、印刷すべき必要な総印刷枚数と、これに印刷するために使用される版の版替え枚数とを容易に知ることができると共に、マスタの耐刷枚数を考慮した版替え動作を自動的に行うことができて、印刷作業能率が良い(面倒で煩わしい操作をすることなく、また総印刷時間が長くなってしまうことのない)印刷装置を提供することを第1の目的とする。 これに加えて、ユーザやオペレータ等が許容できる程度の印刷画像品質を維持して1版当たりのマスタの無駄遣いのない版替えを行うべく、版替え枚数を変更し入力・設定できる手段を備えた印刷装置を提供することを第2の目的とする。 また、版替え時において、製版画像の位置ズレを生じることなく、同じ印刷物を得ることのできる印刷装置を提供することを第3の目的とする。 また、使い勝手を向上するために、マスタの耐刷枚数を超える総印刷枚数に応じた印刷用紙を積載して給紙が可能である給紙部と、総印刷枚数に応じた印刷された印刷用紙を積載して排紙が可能である排紙部とを有する印刷装置を提供することを第4の目的とする。 さらに、マスタの所定の耐刷枚数が低く設定されているマスタを使用することにより、マスタのコストを低減して印刷コストを下げることを第5の目的とする。

    【0014】

    【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的を達成するために、請求項毎の発明においては以下の構成を採っていることを特徴とするものである。 請求項1
    記載の発明は、所定の耐刷枚数を有する製版されたマスタを巻装する版胴と、該版胴上の使用済みのマスタを排版する排版部と、マスタを製版し、この製版されたマスタを上記版胴に供給する製版給版部とを具備し、該版胴上のマスタに印刷用紙を押し付け上記印刷用紙に印刷を行う印刷装置において、上記所定の耐刷枚数を超える総印刷枚数の印刷を行う場合であって、上記所定の耐刷枚数に達したとき、上記版胴上の使用済みのマスタを排版すると共に、該使用済みのマスタに形成されている製版画像と実質的に同一の製版画像を別のマスタに形成し、
    製版された別のマスタを上記版胴に巻き付ける版替え動作を自動的に行うことが可能であり、上記総印刷枚数を報知する総印刷枚数報知手段と、上記版替え枚数を報知する版替え枚数報知手段とを有することを特徴とする。

    【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の印刷装置において、上記総印刷枚数報知手段は、上記総印刷枚数を表示する総印刷枚数表示手段からなり、上記版替え枚数報知手段は、上記版替え枚数を表示する版替え枚数表示手段からなることを特徴とする。

    【0016】請求項3記載の発明は、請求項2記載の印刷装置において、上記総印刷枚数表示手段は、印刷用紙への1枚の印刷毎に減算表示することを特徴とする。

    【0017】請求項4記載の発明は、請求項1、2または3記載の印刷装置において、上記所定の耐刷枚数を記憶するための耐刷枚数記憶手段と、上記耐刷枚数記憶手段からの信号に基づいて、上記版替え動作を自動的に行うべく、上記排版部の駆動対象手段、上記製版給版部の駆動対象手段および上記版胴の駆動対象手段をそれぞれ制御する制御手段とを有することを特徴とする。

    【0018】請求項5記載の発明は、請求項4記載の印刷装置において、上記総印刷枚数を設定するための総印刷枚数設定手段を有し、上記耐刷枚数記憶手段および上記総印刷枚数設定手段からの各信号に基づいて、1版当たりの印刷枚数と上記版替え枚数とを計算する計算手段を有することを特徴とする。

    【0019】請求項6記載の発明は、請求項4記載の印刷装置において、上記版替え枚数を変更・設定するための版替え枚数可変設定手段を有し、上記制御手段は、上記版替え枚数可変設定手段からの信号に基づいて、上記版替え動作を自動的に行うべく、上記排版部の駆動対象手段、上記製版給版部の駆動対象手段および上記版胴の駆動対象手段をそれぞれ制御することを特徴とする。

    【0020】請求項7記載の発明は、請求項6記載の印刷装置において、上記総印刷枚数を設定するための総印刷枚数設定手段を有し、上記版替え枚数可変設定手段および上記総印刷枚数設定手段からの各信号に基づいて、
    上記版替え毎に略平均した1版当たりの印刷枚数と上記版替え枚数とを計算する計算手段を有することを特徴とする。

    【0021】請求項8記載の発明は、請求項4記載の印刷装置において、上記原稿の種類を選択・設定するための原稿種類選択設定手段を有し、上記制御手段は、上記原稿種類選択設定手段からの信号に基づいて、上記版替え動作を自動的に行うべく、上記排版部の駆動対象手段、上記製版給版部の駆動対象手段および上記版胴の駆動対象手段をそれぞれ制御することを特徴とする。

    【0022】請求項9記載の発明は、請求項8記載の印刷装置において、上記総印刷枚数を設定するための総印刷枚数設定手段を有し、上記原稿種類選択設定手段および上記総印刷枚数設定手段からの各信号に基づいて、上記版替え毎に略平均した1版当たりの印刷枚数と上記版替え枚数とを計算する計算手段を有することを特徴とする。

    【0023】請求項10記載の発明は、請求項1、2または3記載の印刷装置において、上記版替え枚数を変更・設定するための版替え枚数可変設定手段と、上記版替え枚数可変設定手段からの信号に基づいて、上記版替え動作を自動的に行うべく、上記排版部の駆動対象手段、
    上記製版給版部の駆動対象手段および上記版胴の駆動対象手段をそれぞれ制御する制御手段とを有することを特徴とする。

    【0024】請求項11記載の発明は、請求項10記載の印刷装置において、上記総印刷枚数を設定するための総印刷枚数設定手段を有し、上記版替え枚数可変設定手段および上記総印刷枚数設定手段からの各信号に基づいて、上記版替え毎に略平均した1版当たりの印刷枚数と上記版替え枚数とを計算する計算手段を有することを特徴とする。

    【0025】請求項12記載の発明は、請求項1、2または3記載の印刷装置において、上記原稿の種類を選択・設定するための原稿種類選択設定手段と、上記原稿種類選択設定手段からの信号に基づいて、上記版替え動作を自動的に行うべく、上記排版部の駆動対象手段、上記製版給版部の駆動対象手段および上記版胴の駆動対象手段をそれぞれ制御する制御手段とを有することを特徴とする。

    【0026】請求項13記載の発明は、請求項12記載の印刷装置において、上記総印刷枚数を設定するための総印刷枚数設定手段を有し、上記原稿種類選択設定手段および上記総印刷枚数設定手段からの各信号に基づいて、上記版替え毎に略平均した1版当たりの印刷枚数と上記版替え枚数とを計算する計算手段を有することを特徴とする。

    【0027】請求項14記載の発明は、請求項5、7、
    9、11または13記載の印刷装置において、上記1版当たりの印刷枚数を表示する印刷枚数表示手段を有することを特徴とする。

    【0028】請求項15記載の発明は、請求項1ないし14の何れか一つに記載の印刷装置において、上記製版画像に対応した画像信号を記憶する画像記憶手段と、上記画像記憶手段から上記画像信号を呼び出して、使用済みのマスタに形成されている製版画像と実質的に同一の製版画像を別のマスタに形成すべく上記製版給版部の駆動対象手段を制御する画像信号制御手段とを有することを特徴とする。

    【0029】請求項16記載の発明は、請求項1ないし15の何れか一つに記載の印刷装置において、上記総印刷枚数に応じた印刷用紙を積載して給紙が可能である給紙部と、上記総印刷枚数に応じて印刷された印刷用紙を積載して排紙が可能である排紙部とを有することを特徴とする。 請求項17記載の発明は、請求項1ないし16
    の何れか一つに記載の印刷装置において、上記所定の耐刷枚数が、低く設定されていることを特徴とする。

    【0030】ここで、請求項1等における「使用済みのマスタに形成されている製版画像と実質的に同一の製版画像」とは、ユーザやオペレータ等が許容できる印刷画像が得られる上での製版画像を意味する。 例えば、製版画像の位置が、オペレータ等が許容できる範囲内で前版の製版画像と若干その画像位置がズレているような場合も含む。 したがって、請求項15以外の各請求項記載の発明では、例えば、原稿載置台に同じ原稿を手動であるいはADFやRDFを使用したりして自動的にセットしたような際に原稿のセット位置ズレに起因する製版画像の位置ズレが生じる場合も含まれる。

    【0031】

    【発明の実施の形態】以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施の形態(以下、単に「実施形態」という)
    を説明する。 実施形態や変形例等に亘り、同一の機能および形状等を有する部材や構成部品等については、同一符号を付すことによりその説明をできるだけ省略する。
    図において一対で構成されていて特別に区別して説明する必要がない部材や構成部品は、説明の簡明化を図る上から、その片方を適宜記載することでその説明に代えるものとする。 また、図および説明の簡明化を図るため、
    図に表されるべき部材や構成部品であっても、その図において特別に説明する必要がない部材や構成部品は適宜断わりなく省略することがある。

    【0032】図1において、符号1は、印刷装置の一例としての孔版印刷装置を、符号100は、孔版印刷装置1の動作を制御するメイン制御装置を、符号1Fは孔版印刷装置1の骨組みをなす本体フレームをそれぞれ示す。 以下、メイン制御装置100を含む孔版印刷装置1
    の構成を説明する。

    【0033】孔版印刷装置1は、本願出願人が提案した特開平10−181177号公報に記載されているものと略同様の構成を具備していることにより、版胴2の回転量を減らすと共に、スタートキーを押してから後述する一連の動作を経て最初の印刷物が排出されるまでの時間であるファースト・プリント・タイム(以下、「FP
    T」と略記する)を短縮化できる利点を有するものである。 孔版印刷装置1は、特開平10−181177号公報に記載されている構成と比較すると、図2および図3
    に示すメイン制御装置100周りの構成、図4に示す操作パネル90、図1に示す給紙部40および排紙部60
    周りの構成が主に相違する。

    【0034】この孔版印刷装置1は、本体フレーム1F
    の上方に配設され原稿(図示せず)を載置するコンタクトガラス74、原稿載置台72上に載置された1枚もしくは複数枚の原稿73を後述するスキャナ部76の定位置へ順次自動移送するADF(自動原稿送り装置)部7
    1およびコンタクトガラス74の下方に配置されADF
    部71から移送される原稿73の画像を読み取るスキャナ部76を備えた原稿読取部70と、この原稿読取部7
    0の下方の本体フレーム1Fの一側部に配置されマスタ22がロール状に巻かれたマスタロール22Aから繰り出されるマスタ22を穿孔製版する製版部20と、本体フレーム1Fの略中央部に配置され穿孔製版された製版済みのマスタ22を外周面に巻装する版胴2、およびこの版胴2の下方に配置され給送されて来た印刷用紙Sの先端部を挾持・保持する保持手段としての紙くわえクランパ12を備え、版胴2の外周面上のマスタ22に印刷用紙Sを押し付ける圧胴9を有する印刷部15と、製版部20の下方に配置され給紙トレイ41上に積層された印刷用紙Sを印刷部15へ送出する給紙部40と、この給紙部40に対向する本体フレーム1Fの下方に配置され印刷部15で印刷された印刷済みの印刷用紙Sを排紙トレイ61に排出する排紙部60と、この排紙部60と原稿読取部70との間に配置され版胴2の外周面上から使用済みのマスタ22を剥ぎ取り排版ボックス54内へ排出する排版部50と、製版部20と給紙部40との間に配置され孔版印刷装置1による各動作を図5に示すフローチャート、図6〜図13に示す動作図および図14
    に示すタイミングチャートにしたがって動作するように制御するメイン制御装置100とを具備している。

    【0035】以下、原稿読取部70、製版部20、印刷部15、給紙部40、排紙部60および排版部50について順次説明する。 図1において、原稿読取部70におけるADF部71は、原稿載置台72および原稿排紙台75を備え、コンタクトガラス74に対して開閉可能に配設されている。 ADF部71の原稿自動送り装置は、
    例えば特公平7−97813号公報の図1等に記載されている構成と同様の周知のものである。 スキャナ部76
    は、原稿73の表面から結像レンズを介して結像された反射光に対応して光電変換を行なう画像センサ77等を備えた周知の原稿走査用光学系を有する。 画像センサ7
    7は、得られた画像信号を本体フレーム1F内の図示しないアナログ/デジタル(以下「A/D」と略記する)
    変換基板から製版制御基板(図示せず)に入力されるようになっている。 上記製版制御基板は、メイン制御装置100に電気的に接続されている。 スキャナ部76は、
    例えば特開平4−189544号公報の第2図等に記載されている構成と同様の周知のものである。

    【0036】ADF部71における各ローラを動作させる駆動モータ等(図示せず)の各制御対象駆動部分およびスキャナ部76における上記原稿走査用光学系を動作させる駆動モータ等(図示せず)の各制御対象駆動部分をまとめて図2のブロック図において原稿読取駆動部7
    8とする。

    【0037】製版部20は、マスタロール22Aからマスタ22を繰り出し可能に貯容するマスタ支持部材23
    と、マスタ搬送路MRにおけるマスタ支持部材23の下流側に配設され、マスタロール22Aから繰り出されるマスタ22を画像信号に応じて選択的に加熱製版するサーマルヘッド26と、このサーマルヘッド26にマスタ22を押圧しながら回転し搬送するプラテンローラ27
    と、マスタ搬送路MRにおけるプラテンローラ27の下流側に配設され、製版済みのマスタ22を切断するカッタ36と、プラテンローラ27とカッタ36との間のマスタ搬送路MRに配設された第1ガイド板28と、マスタ搬送路MRにおけるカッタ36の下流側に配設された上下一対の第1搬送ローラ対37および上下一対の第2
    搬送ローラ対38と、第1搬送ローラ対37と第2搬送ローラ対38との間のマスタ搬送路MRの下方に配設された撓みボックス32およびガイド搬送板33等を備えたマスタストック手段31と、マスタ搬送路MRにおける第2搬送ローラ対38の下流側に配設された第2ガイド板29とを具備している。

    【0038】マスタロール22Aの中心部には、マスタロール22Aの両端面から突出したパイプ状の芯管22
    Bが設けられていて、マスタロール22Aは、芯管22
    Bの周りにマスタ22を巻き付けられて形成されている。 マスタロール22Aには、例えば250〜300版に相当するシート状のマスタ22が巻装されていて、マスタロール22Aは複数版のマスタ22を供給してその製版を可能とすべく設けられている。 マスタ22は、例えばポリエステル等からなる1〜2μm程度の薄い熱可塑性樹脂フィルムに対して和紙繊維あるいは合成繊維、
    もしくはこれら両材料を混抄したものからなる多孔性支持体を貼り付けてラミネート構造としたものが用いられ、サーマルヘッド26の発熱素子によって加熱穿孔されるものである。 マスタ22は、例えばトータルの厚さ30〜50μmのものを使用していて、通常の耐刷枚数(普通紙)である2000枚よりも相対的に低い耐刷枚数1000枚に設定されている。 このように、孔版印刷装置1で使用されるマスタ22は、その耐刷枚数が10
    00枚というように通常のそれよりも低く設定されているので、マスタを高耐刷枚数とするために強度の高い高価なものとする必要がなくなり、その結果低コストであって孔版印刷装置1の使用をする上でのトータルな印刷コストを下げることができる。 マスタ支持部材23は、
    芯管22Bの両端部を着脱自在、かつ、回転可能に支持するように図示しない製版側板に設けられている。

    【0039】サーマルヘッド26は、プラテンローラ2
    7の軸方向に相当する主走査方向に沿って配列された複数の発熱素子を有し、原稿読取部70の後述するA/D
    変換装置、画像信号処理装置およびサーマルヘッド駆動制御部等で処理されて送出されるデジタルの原稿画像信号に基づき、その発熱素子に対する選択的な通電制御によって発熱素子を選択的に発熱させることにより発熱位置に対応するマスタ22の箇所を加熱溶融させて穿孔する周知の機能を有する。 サーマルヘッド26は、図示しない接離手段によりプラテンローラ27に対して接離可能に設けられている。 サーマルヘッド26のマスタ搬送路MRの上流側には、正面から見て左側から右側にかけて斜め上方に折り曲げられサーマルヘッド26上面に対して平行に延びたサーマルヘッド駆動部を保護するヘッドガイド板26aがサーマルヘッド26の上記主走査方向に亘りこれと平行に形成されている。 ヘッドガイド板26aは、マスタロール22Aから繰り出されたマスタ22をサーマルヘッド26とプラテンローラ27との間にスムーズに案内する機能を有する。

    【0040】プラテンローラ27は、図示しないローラ軸の外周部に一体的に形成されていて、上記ローラ軸を介して上記製版側板に回転自在に支持されている。 プラテンローラ27は、上記ローラ軸に配設されたプーリおよびタイミングベルト(共に図示せず)等を介して連結されたプラテンモータ27Mで回転され、マスタ22をサーマルヘッド26に押圧しつつマスタ搬送路MRの下流側へ搬送する。 上記ローラ軸と上記プーリとの間には、プラテンローラ27に対するプラテンモータ27M
    の回転駆動力の伝達を断続する図示しない上記第1電磁クラッチが介装されている。 プラテンモータ27Mは、
    ステッピングモータからなる。

    【0041】カッタ36は、カッタモータ36Mにワイヤ及びワイヤプーリ等を介して連結され、カッタモータ36Mの回転駆動によってマスタ22の幅方向に回転移動される周知の回転刃で構成されている。 第1ガイド板28は、そのマスタ搬送路MRの下流端がカッタ36の固定刃となっている。 カッタ36は、その非作動時において、マスタ22の搬送に支障を与えないようにマスタ搬送路MRの片側端に待機している。

    【0042】第1搬送ローラ対37は、その上部のローラが駆動ローラ、下部のローラが従動ローラでそれぞれ構成されていて、上記上部の駆動ローラはプーリおよび無端ベルト(共に図示せず)等の回転伝達手段を介してプラテンモータ27Mに連結されている。 これと同様に、第2搬送ローラ対38は、その上部のローラが駆動ローラ、下部のローラが従動ローラでそれぞれ構成されていて、上記上部の駆動ローラは図示しない第2電磁クラッチ、プーリおよび無端ベルト(共に図示せず)等の回転伝達手段を介してプラテンモータ27Mに連結されている。 上記第2電磁クラッチは、第2搬送ローラ対3
    8に対してプラテンモータ27Mの回転駆動力の伝達を断続させる機能を有する。

    【0043】マスタストック手段31は、撓みボックス32、ガイド搬送板33、搬送板駆動モータ33M、吸引ファン34および吸引ファンモータ34Mから主に構成されている。 マスタストック手段31は、製版済みのマスタ22に撓みを形成すると共に、その撓みを一時的に貯留する機能を有する。

    【0044】撓みボックス32は、マスタ搬送路MRの下流側に略L字型に折り曲げられて形成されている。 撓みボックス32は、撓みが形成されている製版済みのマスタ22を順次貯留する機能を有する。 ガイド搬送板3
    3は、マスタ搬送路MRの直下方に位置する図1に示すガイド搬送位置と、このガイド搬送位置から可動して下側の第2搬送ローラ対38の図において右寄り下方に直立して位置する撓み形成位置との間で開閉自在となっている。 ガイド搬送板33が撓み形成位置を占めたとき、
    撓みボックス31の上方が開放されて、撓みボックス3
    1の上方には、製版済みのマスタ22を導入するための開口32aが形成される。 ガイド搬送板33には、その左端部に一体的に設けられた支軸(図示せず)を中心としてガイド搬送位置と撓み形成位置との間に揺動させるための扇状のセクタギヤ(図示せず)が設けられている。 一方、上記製版側板側には、上記セクタギヤと常時噛合する駆動ギヤ(図示せず)を備えた搬送板駆動モータ33Mが固設されている。

    【0045】マスタ搬送路MRの下流側に位置する撓みボックス32の奥側には、スリットや網目状の小孔等からなる吸引口32bおよび排気口32cが設けられている。 これらの吸引口32bと排気口32cとの間の撓みボックス32端部には、吸引ファンモータ34Mにより回転される吸引ファン34が配置されている。 この吸引ファンモータ34Mの回転駆動により、吸引ファン34
    が回転されて、図において左側から右側へと流れる空気流が生じ、製版済みのマスタ22に徐々に撓みが形成されるようになっている。

    【0046】ガイド搬送板33は、製版動作終了後のマスタ切断後に、搬送板駆動モータ33Mが正転駆動されることにより、上記セクタギヤおよび駆動ギヤの回転伝達動作を介して、撓み形成位置から可動してガイド搬送位置を占めることによって、マスタ22の先端を開口3
    2aから撓みボックス31内へと落ち込ませることなく、マスタ22の先端が図1に示す製版待機位置まで搬送されるようにガイドするようになっている。 また、ガイド搬送板33は、製版動作終了後のマスタ切断後においてガイド搬送位置を占めた後、搬送板駆動モータ33
    Mが逆転駆動されることにより、マスタ22の先端が第2搬送ローラ対38のニップ部で挾持され上記製版待機位置に達した後、上記撓み形成位置へと再び可動されるようになっている。 上記マスタストック手段31の動作は、以下簡単に述べるに留めると共に、後述する発明の実施の形態における各タイミングチャートを含め、それらのタイミングチャートにおいて全て省略されている。

    【0047】第2ガイド板29は、マスタ22の先端の向きを変えて図において略鉛直下方にマスタ22を案内する機能を有する。 第2搬送ローラ対38によるマスタ搬送速度は、プラテンローラ27によるマスタ搬送速度よりもわずかに速くなるように予め設定されている。

    【0048】上記した製版部20、図2に示すサーマルヘッド駆動制御部84、版胴2の後述するマスタクランパ4およびクランパ開閉モータを備えた開閉装置は、マスタ22を製版し版胴2の外周面に巻き付ける製版給版部を構成している。 この製版給版部の駆動対象手段としては、プラテンモータ27M、カッタ駆動モータ36
    M、上記第1、第2電磁クラッチ、吸引ファンモータ3
    4M、搬送板駆動モータ33M等および上記クランパ開閉モータ等があり、図および説明の簡明化を図るため、
    上記した各駆動対象手段をまとめて、図2のブロック図において符号39で示す製版給版駆動部とする。

    【0049】印刷部15は、版胴2、圧胴9および版胴2の内部に配設され版胴2上のマスタ22にインキを供給するインキ供給装置5等を有する。 版胴2は、多孔構造の支持円筒体とその外周面に巻装された複数層のメッシュスクリーン(図示せず)とを有し、支軸3の周りに回転可能に支持されている。 版胴2は、複数の印刷速度に対応してその回転速度を変えることが可能なように図示しないギヤ列およびベルト伝動装置等を介して連結されたメインモータ17を含む駆動系を介して回転される。 このメインモータ17は、制御用モータであるDC
    モータからなり、後述するように給紙駆動系に駆動力を伝達しないようになされているので従来のメインモータよりも小型化されている。 メインモータ17の出力軸には、図示しないエンコーダが取り付けられている。 該エンコーダ近傍の本体フレーム1F側には、上記エンコーダを所定の間隔をもって挾み付ける発光部および受光部を具備した透過型の光学センサからなるエンコーダセンサが配設されていて、メインモータ17の回転駆動による上記エンコーダの回転動作に協働して発生された所定のパルスを上記エンコーダセンサで検出することにより、版胴2の回転速度が検出されるようになっている。
    これにより、メインモータ17を介して版胴2の回転速度の制御がなされるようになっている。

    【0050】版胴2には、マスタ22の先端部を係止するマスタクランパ4が版胴2の外周部の一母線に沿って配設されている。 マスタクランパ4は、軸4aをもって版胴2の外周部に枢着され、揺動・開閉自在となっている。 マスタクランパ4は、ゴム磁石を有していて、版胴2が後述する排版位置または給版位置を占めたときに、
    本体フレーム1F側に配設された開閉手段(図示せず)
    により版胴2の外周部に設けられた強磁性体からなるステージ部(図示せず)に対して開閉される。 上記開閉手段は、マスタクランパ4に選択的に係合する開閉部材(図示せず)およびこの開閉部材を駆動する図示しないクランパモータ等を備えており、例えば特開平6−24
    7031号公報の図1ないし図3と同様の構成を有する。

    【0051】版胴2の一方の端板に対向した本体フレーム1F側の所定位置には、版胴2がそのマスタクランパ4を版胴2の右側方に位置させる給版位置を占めたときに、その給版位置を検知するための図2に示す給版位置検知センサ13と、版胴2がそのマスタクランパ4を図1に示すように版胴2の真下に位置させるホームポジションを占めたときに、そのホームポジションを検知するための図2に示すホームポジション検知センサ14とが配置されている。 給版位置検知センサ13およびホームポジション検知センサ14は、発光素子および受光素子を具備した透過形光学センサからなる。 排版位置は、版胴2がそのマスタクランパ4を排版剥離ローラ51および排版ローラ53における版胴2の回転方向の下流側寄りに対向させた位置である。 この排版位置を検知する検知手段は、ホームポジション検知センサ14を兼用・利用しており、上記排版位置は、版胴2がホームポジションを占めたときにホームポジション検知センサ14からのオン信号出力時を起点として、メインモータ17に付属して設けられた上記エンコーダ等により版胴2の回転量(回転度)を検出することにより検知されるようになっている。

    【0052】版胴2の内部には、インキ供給装置5が配設されている。 インキ供給装置5は、版胴2の内周面にインキを供給するインキローラ6と、インキローラ6と微小間隙を置いて平行に配置されていて、インキローラ6との間にインキ溜り8を形成するドクタローラ7と、
    支軸3を兼ねると共にインキ溜り8へインキを供給するインキ供給管3とから構成されている。 インキローラ6、ドクタローラ7は、ギヤやベルト等の回転伝達手段を介して上記駆動系のメインモータ17に連結されていて、メインモータ17により駆動される。 インキ溜り8
    からインキローラ6の外周面に供給されたインキは、版胴2とインキローラ6の外周面とに僅かに隙間を設けているために、版胴2の内周面に供給される。 インキは、
    適宜の位置に配置されたインキパックからインキポンプにより圧送され、インキ供給管3の供給穴よりインキ溜り8へ供給される。

    【0053】圧胴9は、版胴2の周速度と同じ周速度で、かつ、版胴2と所定の同期をとって回転される押圧手段としての構成・機能を有する。 版胴2の下方近傍に配設され、給紙部40から給送されてくる印刷用紙Sの先端部を紙くわえクランパ12によりくわえながら版胴2の外周面に押圧する周知の機能を有する。 圧胴9は版胴2と同径の外周部を有し、その外周部の一部には版胴2のマスタクランパ4の部分との干渉を避けるための凹部11が形成されている。 紙くわえクランパ12は、本体フレーム1F側に設けられたカム(図示せず)との当接により開閉されるようになっている。 印刷用紙Sが普通紙や薄紙等の場合には、紙くわえクランパ12によりその印刷用紙Sの先端から約2mm位までの印刷用紙S
    の先端部がくわえられることによって、印刷用紙Sが圧胴9の外周面上に保持される。 一方、印刷用紙Sが厚紙等の場合には、クランプ時における印刷用紙Sの腰の強さが大きいことに伴うクランプ反力によって紙くわえクランパ12が完全に閉じられずに、その紙くわえクランパ12の先端部が版胴2の外周面上のマスタ22や上記メッシュスクリーンに当たってインキが飛び散ったりすることを防止するために、印刷用紙Sの先端部をくわえないで印刷用紙Sを回転搬送するように制御される。

    【0054】圧胴9は、圧胴9の中心部に設けられた圧胴軸10を揺動させて版胴2の外周面に選択的に押圧するためのカム駆動機構および版胴2の外周面から離間させた状態で回転可能に保持する保持アーム、バネ等の付勢手段およびソレノイド(共に図示せず)等からなる保持手段を備えた周知の圧胴接離手段(共に図示せず)により、版胴2に対して接離自在に構成されている。 上記したメインモータ17を備えた駆動系および上記圧胴接離手段等の詳細構成は、例えば特開平9−216448
    号公報の図1ないし図5等に示されているものと同様のものを用いている。 なお、上記圧胴接離手段としては、
    例えば特開平5−201115号公報の図1等に開示されている偏心軸を用いたものも用いられる。 また上記押圧手段としては周知のプレスローラも用いられる。

    【0055】版胴2および圧胴9を回転させると共にインキ供給装置5を駆動するメインモータ17を含め、上記駆動系の駆動対象手段および上記圧胴接離手段の駆動対象手段等の版胴2周りの各駆動対象手段をまとめて、
    図2のブロック図に符号16で示す版胴駆動部とする。

    【0056】給紙部40は、給紙トレイ41を備えたL
    CT給紙装置47、給紙ローラ42、分離ローラ43、
    分離コロ43a、ガイド板対45a,45b、レジストローラ対44およびトレイ昇降モータ(図示せず)から主に構成されている。 LCT給紙装置47は、本願出願人が例えば特開平8−259008号や特開平8−25
    9009号公報等で提案した画像形成装置における給紙装置と略同様の構成を有していて、上記各公報記載の給紙装置における可動フレーム18、サイドフェンス対2
    0a,20b、枠体28、ばね114およびトレイ昇降駆動装置10等の形状や強度上の改良を加えることにより、上記各公報記載の給紙装置よりもさらに多量の印刷用紙S、例えば普通紙A3サイズで5000〜6000
    枚程度を給紙トレイ41上に積載して昇降可能に構成されているものである。 給紙トレイ41は、5000〜6
    000枚程度の印刷用紙Sを一度に積載可能な構造を有していて、上記各公報記載の給紙装置に付設されている図示しない給紙カセットに収納され得る印刷用紙Sの最大積載量(通常、普通紙A3サイズで500枚程度)よりも多量の印刷用紙Sを積載可能なLCT(大容量給紙テーブル)となっている。 すなわち、LCT給紙装置4
    7は、LCTを搭載して昇降可能な構造を有する、いわゆるLCTユニット(大容量給紙ユニット)となっている。 なお、本実施形態では、図および説明の簡明化を図るため給紙トレイ41を除き、LCT給紙装置47を構成する部材や構成部品等の図示を省略している。 給紙トレイ41は、本体フレーム1Fに対して上下動自在に支持されていて、印刷用紙Sの増減と連動して図示しないトレイ昇降モータにより上下動される。

    【0057】給紙ローラ42は、最上位の印刷用紙Sと当接して印刷用紙Pを送り出す周知の機能を有し、分離ローラ43および分離コロ43aは、給紙ローラ42により送り出された印刷用紙Sを1枚ずつ分離して給送する周知の機能を有する。 給紙ローラ42、分離ローラ4
    3および分離コロ43aは、印刷用紙Sを1枚ずつ分離して給送する給紙手段を構成している。

    【0058】給紙ローラ42および分離ローラ43は、
    図示しないプーリおよび無端ベルト等を備えた回転伝達手段を介して給紙モータ42Mに連結されており、給紙モータ42Mにより回転される。 給紙モータ42Mは、
    ステッピングモータからなる。 上記給紙手段の駆動は、
    従来の給紙手段の駆動方式であるセクタギヤ方式に代えて、メインモータ17の回転駆動力とは独立した給紙モータ42Mで回転される給紙手段独立駆動方式を採用している。 上記各プーリと各ローラの軸との間には、図示しないワンウェイクラッチが介装されていて、給紙モータ42Mのオフ時には印刷用紙Sの繰り出し方向に回転自在なフリー状態となる。 これにより、後述するレジストモータ44Mのみがオンしているときには、各ローラ42,43は印刷用紙Sの繰り出し方向に連れ回りされる。

    【0059】分離ローラ43の印刷用紙搬送方向の下流側には、上下一対のレジストローラ対44が配設されている。 レジストローラ対44は、上記給紙手段により分離・給送されてくる1枚の印刷用紙Sの先端をそのニップ部直前の部位に突き当てて、回転している版胴2上の製版済みのマスタ22の画像書込み開始位置に同期させつつ、拡開している紙くわえクランパ12にタイミングをとって搬送する用紙搬送同期手段としての機能を有する。 レジストローラ対44は、上側のローラが従動ローラ、下側のローラが駆動ローラであり、下側の駆動ローラが図示しないプーリおよび無端ベルト等を備えた回転伝達手段を介してレジストモータ44Mに連結されており、レジストモータ44Mにより回転される。 レジストモータ44Mは、ステッピングモータからなる。 このように、レジストローラ対33a,33bの駆動は、従来の駆動方式であるセクタギヤ方式に代えて、メインモータ17の回転駆動力とは独立したレジストモータ44M
    で回転されるレジストローラ独立駆動方式を採用している。

    【0060】ガイド板対45a,45bは、装置本体の給紙側板(図示せず)に固設されており、給送される印刷用紙Sを案内する。 なお、紙くわえクランパ12が無い圧胴や周知のプレスローラを用いた場合には、回転している版胴2上の製版済みのマスタ22の画像書込み開始位置(製版開始位置)に同期させて、版胴2の外周面と上記圧胴との間や、版胴2の外周面と上記プレスローラとの間に搬送させるようにすればよい。 なお、レジストローラ対44の回転駆動手段は、レジストモータ44
    Mに代えて、機械式のカム駆動手段も用いられる。

    【0061】上述した構成のとおり、給紙部40は、マスタ22の所定の耐刷枚数である1000枚を超える総印刷枚数に応じた印刷用紙Sを積載して給紙が可能となっている。 給紙部40における給紙モータ42M、レジストモータ44Mおよび上記トレイ昇降モータ等の各制御対象駆動部分をまとめて、図2のブロック図にのみ符号46で示す給紙駆動部とする。

    【0062】排紙部60は、排紙トレイ61、排紙爪6
    2、吸着排紙入口ローラ63、吸着排紙出口ローラ6
    4、搬送ベルト65、吸引ファン66、排紙駆動モータ(図示せず)およびファンモータ(図示せず)から主に構成されている。 排紙爪62は、圧胴9の外周面近傍に配設され、紙くわえクランパ12の開放動作により紙くわえクランパ12から開放された印刷済みの印刷用紙S
    を剥離し案内する。 吸着排紙入口ローラ63と吸着排紙出口ローラ64とは排紙部60の排紙側板(図示せず)
    に回転自在に支持されており、各ローラ63,64間には、表面に複数の開孔を有する搬送ベルト65が掛け渡されている。 吸着排紙出口ローラ64は上記排紙駆動モータで回転駆動され、この回転力は搬送ベルト65を介して吸着排紙入口ローラ63に伝達される。 各ローラ6
    3,64の間であって上記排紙側板の下部には、上記ファンモータにより回転される吸引ファン66が配設されている。 吸引ファン66は、その回転により図において下向きの空気流を発生させ、搬送ベルト65の表面に印刷済みの印刷用紙Sを吸引する。 排紙部60の動作は、
    図14のタイミングチャートでは省略されている。 なお、紙くわえクランパ12での印刷用紙Sの先端部の排紙ミス時における版胴2上への用紙巻き上がりを確実に防止する目的で、排紙爪62に加えて、版胴2の外周面近傍に近接自在に配設され、版胴2から印刷済みの印刷用紙Sを剥離する剥離爪(図示せず)と、版胴2上の製版済みのマスタ22と印刷用紙Sとの間に送風して版胴2から印刷用紙Sを剥離する剥離ファン(図示せず)とを設けてもよい。

    【0063】排紙トレイ61は、最大の用紙サイズA3
    を5000枚以上積載可能な大容量排紙台としての強度・構造を有する。 排紙トレイ61上には、排紙されてくる印刷用紙Sの両側端部を揃えるための図1の紙面手前側および奥側に印刷用紙サイズに応じて移動可能に配設された一対の排紙サイドフェンス68a,68bと、排紙されてくる印刷用紙Sの先端部を揃えるための印刷用紙サイズに応じて移動可能に配設された排紙エンドフェンス69とを有する。

    【0064】なお、マスタ22の耐刷枚数を超える印刷を行う場合であって、排紙トレイ61から印刷済みの印刷用紙Sを取り除く作業性の向上を図りたいのであれば、例えばタンデム給紙装置に類似する機構を備えたいわゆるタンデム排紙機構や、特開平7−81202号公報で開示されているように、複数の排紙トレイを備え、
    第1の排紙トレイへの第1の排紙位置と第2の排紙トレイへの第2の排紙位置との間で揺動可能な排紙吸着切換手段およびその排紙吸着切換手段を第1の排紙位置と第2の排紙位置とに選択的に移動させる吸着切換移動手段を具備しているような多段排紙トレイであってもよい。
    上述したようなタンデム給紙装置に類似する機構を備えたいわゆるタンデム排紙機構は、例えば、本実施形態における紙面奥側の排紙サイドフェンス68bを排紙エンドフェンス69よりも排紙前方に移動可能に構成すると共に、排紙トレイを排紙幅方向に拡大し、その排紙トレイの紙面手前側に排紙積載された排紙束を紙面奥側の排紙トレイ上に一括して移送可能な排紙移送部材およびこれを駆動する駆動モータを備えた排紙移送部材駆動機構を有する構成を挙げることができる。

    【0065】上述した構成のとおり、排紙部60は、マスタ22の所定の耐刷枚数である1000枚を超える総印刷枚数に応じて印刷された印刷用紙Sを積載して排紙が可能となっている。 排紙部60における上記排紙駆動モータおよび上記ファンモータ等の各制御対象駆動部分をまとめて、図2のブロック図にのみ符号67で示す排紙駆動部とする。

    【0066】排版部50は、排版ボックス54、排版剥離ローラ51、排版ローラ53、排版モータ52、圧縮板(図示せず)および圧縮板駆動モータ(図示せず)から主に構成されている。 排版剥離ローラ51は、排版ローラ53と圧接し合っており、排版モータ52により回転される。 排版剥離ローラ51は、揺動アームを備えた移動手段を介して、版胴2の外周面に圧接する剥離位置とこの剥離位置から離間した離間位置との間に変位自在となっている。 上記移動手段は、排版剥離ローラ51が離間位置にあるときに、図示しない係止手段により係止され保持されるようになっている。 これらの要部の構成は、例えば実公平2−274号公報の第1図〜第5図に示されているものと同様の構成を有する。 上記圧縮板は、図示しない昇降機構を介して排版ボックス54内に上下動自在に収納されており、上記圧縮板駆動モータの回転駆動により上記圧縮板が排版ボックス54内を上下動されるようになっている。

    【0067】排版部50における排版モータ52および上記圧縮板駆動モータ等を含む各制御対象駆動部分をまとめて、図2のブロック図にのみ符号56で示す排版駆動部とする。

    【0068】次に、図4を参照して操作パネル90を説明する。 操作パネル90は、孔版印刷装置1を操作するためのものであって、原稿読取部70の上部の一側部に配設されている。 操作パネル90には、図4に示すように、原稿の画像の読み取りから排版、製版、給版、版付け印刷、排紙工程に至るまでの一連の工程(動作)を起動するための動作起動手段としてのスタートキー91
    と、マスタ22の所定の耐刷枚数を超える総印刷枚数を設定する印刷枚数設定手段としての機能を有すると共に、印刷枚数等を入力・設定するためのテンキー93
    と、このテンキー93で置数(入力・設定)された所定の印刷枚数分や総印刷枚数分の印刷動作の起動を行うプリントキー92と、試し刷り印刷動作を起動するための試しプリントキー93Bと、テンキー93で置数された総印刷枚数を表示する総印刷枚数表示手段としての印刷枚数表示器94と、版胴2上の使用済みのマスタ22を排版すると共に、その使用済みのマスタ22に形成されている製版画像と実質的に同一の製版画像を別のマスタ22に形成し、製版された別のマスタ22を版胴2に巻き付ける版替え動作における版替え枚数を変更・設定するための版替え枚数可変設定手段を構成する製版枚数可変キー95と、製版枚数可変キー95等で変更・設定された版替え枚数(以下、「製版枚数」と言い換える)を表示する版替え枚数表示手段としての版枚数表示器96
    と、1版当たりの印刷枚数を表示するための1版当たりの印刷枚数表示部97を備えたLCD(液晶表示装置)
    表示部98と、原稿73の種類を選択・設定するための原稿種類選択設定手段としての文字原稿選択キー99a
    およびベタ原稿選択キー99bを備えた原稿種類選択キー群99等とが配置されている。

    【0069】上記版替え枚数可変設定手段は、上記した製版枚数可変キー95と、製版枚数可変キー95を押下した後にその可変すべき製版枚数を入力・設定するためのテンキー93と、テンキー93で入力・設定された製版枚数を確定するエンターキー93Aとから構成されている。

    【0070】テンキー93では、印刷枚数表示器94に表示可能な0枚から9999枚までの印刷枚数を置数(入力・設定)することができる。 試しプリントキー9
    3Bは、1回押すと1枚通紙されて試し刷り印刷され、
    押し続けるとその枚数分通紙されて試し刷り印刷される機能を有する。

    【0071】印刷枚数表示器94は、4つの7セグメントのLED(発光ダイオード)からなり、0枚から99
    99枚までの総印刷枚数あるいはマスタ22の所定の耐刷枚数を超える印刷時以外の通常印刷時の印刷すべき印刷枚数の数値を表示できるようになされている。 印刷枚数表示器94は、上記した総印刷枚数表示手段の上位概念である総印刷枚数を報知する総印刷枚数報知手段としての機能を有する。 したがって、総印刷枚数報知手段としては、印刷枚数表示器94のように目視確認(以下、
    「視認」という)させる手段の他に、例えば音声で報知する印刷枚数音声報知手段等が含まれる。 版枚数表示器96は、2つの7セグメントのLED(発光ダイオード)からなり、0枚から99枚までの製版枚数を表示できるようになされている。 版枚数表示器96は、上記した版替え枚数表示手段の上位概念である版替え枚数を報知する版替え枚数報知手段としての機能を有する。 版替え枚数報知手段としては、版枚数表示器96のように視認させる手段の他に、例えば音声で報知する版替え枚数音声報知手段等が含まれる。 LCD表示部98は、図示しない液晶駆動回路を介して駆動されると共に、操作の状態や警告等のメッセージあるいは選択されている機能等の表示をしたり、その機能を選択・設定するための操作内容を随時表示したりする。 また、LCD表示部98
    は、印刷動作中においてマスタ22の耐刷枚数に達したとき、その旨の報知を表示することにより行う報知手段の機能を有する。 報知手段としてのLCD表示部98
    は、ユーザやオペレータに目視で知らせる手段として好適であるが、このような利点を望まなくてもよいのであればLCD表示部98に限らず、例えばLED等による点滅表示やブザー吹鳴等による報知や、これらの組み合わせたものでも構わない。

    【0072】なお、操作パネル90には、特開平10−
    181177号公報の図3等に記載されているモード選択キー99およびモード表示ランプ群99Gと同様のものが配設されているが、図および説明の簡明化を図るため省略している。 本実施形態を含め、以下、特開平10
    −181177号公報記載の高速1モードが予め設定されている前提で説明することとする。 ちなみに、高速1
    モードとは、図示しないモード選択キーを押すことなく自動的に初期設定されるモードであって、排版動作の途中で、版胴2が、製版動作により作製された製版済みのマスタ22の先端部を版胴2に係止する給版待機状態を占めた時点で、排版動作を一時中断し、製版済みのマスタ22の先端部が版胴2に係止された後、製版済みのマスタ22を版胴2の外周面に巻装する給版動作を行いながら、再度排版動作を行うと同時に、版胴2上の製版済みのマスタ22にインキを供給して印刷画像を印刷用紙S上に形成する印刷動作を行うモードである。 高速1モードの具体例としては、メイン制御装置100の制御の下に、孔版印刷装置1の動作が図14に示すタイミングチャートおよび図15に示す版胴2の回転動作にしたがって実行される動作例を挙げることができる。

    【0073】次に、図2および図3を参照して孔版印刷装置1の主な制御構成について説明する。 メイン制御装置100は、マイクロコンピュータを具備していて、C
    PU(中央演算処理装置)101、I/O(入出力)ポート(図示せず)およびROM(読み出し専用記憶装置)102、RAM(読み書き可能な記憶装置)10
    3、タイマ(図示せず)等を備え、信号バス(図示せず)によって接続された構成を有する。 メイン制御装置100のCPU101は、後述する制御機能および計算・演算機能を有する。

    【0074】メイン制御装置100のCPU101は、
    上記入力ポートや上記出力ポート等を介して、給版位置検知センサ13およびホームポジション検知センサ14
    と、画像信号処理装置82と、原稿読取駆動部78と、
    上記した各種キーおよび各種表示器等を備えた操作パネル90と、製版給版駆動部39と、排版駆動部56と、
    版胴駆動部16と、給紙駆動部46と、排紙駆動部67
    との間で、指令信号やオン/オフ信号あるいはデータ信号を送受信し、孔版印刷装置1の上記各部における制御対象駆動部分の起動、停止およびタイミング等の動作全体に係るシステムを制御している。

    【0075】図1および図2に示すように、原稿読取部70において、原稿の画像を原稿反射の光学情報として読み取り、画像センサ77で読み取られ変換されたアナログの原稿の画像信号(以下、単に「画像信号」というときがある)は、本体フレーム1Fの図示しない制御基板に設けられたA/D(アナログ/デジタル)変換装置81に送信される。 A/D変換装置81は、上記アナログの画像信号を受けデジタルの画像信号に変換する機能を有する。 A/D変換装置81で変換されたデジタルの画像信号は、図示しない制御基板に設けられた画像信号処理装置82を経由して画像メモリ83に送信され、デジタルの画像信号として記憶される。 画像メモリ83
    は、1版分の製版画像に対応した画像信号を記憶する画像記憶手段としての構成・機能を有し、例えばバックアップ電源(図示せず)によってバックアップされたRA
    Mや、フラッシュメモリからなる。 画像信号処理装置8
    2は、メイン制御装置100と相互にシリアル通信を行い、製版給版駆動部39等の制御に必要な信号を送信する機能を有する。 また、画像信号処理装置82は、A/
    D変換装置81からのデジタルの画像信号を受け、1版分の製版画像に対応した画像信号情報として画像メモリ83に出力し、かつ、画像メモリ83に一度記憶された1版分の製版画像に対応した画像信号情報を順次呼び出しながら、マスタ22に形成すべき1版分の製版画像の画像量を検知・認識し、サーマルヘッド駆動制御部84
    を制御する機能を有する。 サーマルヘッド駆動制御部8
    4は、画像信号処理装置82からの指令により、サーマルヘッド26を駆動制御する機能を有する。

    【0076】図2において、符号85は印刷枚数計数センサを示す。 印刷枚数計数センサ85は、印刷に供された印刷用紙Sの印刷枚数を計数する印刷枚数計数手段としての機能・構成を有する。 印刷枚数計数センサ85
    は、上記入力ポートを介してメイン制御装置100に接続されていて、印刷枚数に係る信号をメイン制御装置1
    00に送信する。 印刷枚数計数センサ85は、排紙部6
    0の搬送ベルト65近傍に配置された排紙センサ(図示せず)のオン/オフ回数により印刷枚数を計数するものである。

    【0077】ROM102は、マスタ22の所定の耐刷枚数を記憶するための耐刷枚数記憶手段の機能を有し、
    マスタ種類に対応してそのマスタの所定の耐刷枚数が予めROM102に記憶されている。 ROM102には、
    図3に示されている計算式、図5に示されているフローチャートや図14に示すタイミングチャート等により孔版印刷装置1の動作を実行するためのプログラムやデータ等が記憶されている。 上記プログラムやデータ等の設定は、ROM102へ予めデータで与えたり、あるいはROMチップの交換等で行なわれる。 また、ROM10
    2には、版付け印刷で得られた印刷済みの印刷用紙Sを正規の印刷物としてカウントしないようにするためのプログラムが設定されている。 RAM103は、CPU1
    01の計算・演算結果を一時記憶したり、上記各センサや各種キー等から入力されたオン/オフ信号やデータ信号を随時記憶する。

    【0078】操作パネル90とメイン制御装置100との細部の制御構成は、図3のようであるが、これに限定されず、テンキー93や製版枚数可変キー95等(版替え枚数可変設定手段を構成する製版枚数可変キー95、
    テンキー93およびエンターキー93Aを意味する)とを適宜の電気・電子回路等を介してメイン制御装置10
    0と直接的に接続すると共に、印刷枚数表示器94や版枚数表示器96を適宜の電気・電子回路等を介してメイン制御装置100と直接的に接続してもよい。

    【0079】メイン制御装置100のCPU101(以下、説明の簡明化を図るため、単に「メイン制御装置1
    00」というときがある)は、以下の諸制御機能を有する。 第1に、メイン制御装置100は、ROM102からのマスタ22の所定の耐刷枚数に係るデータ信号に基づいて、マスタ22の所定の耐刷枚数を超える総印刷枚数の印刷を行う場合であって、該所定の耐刷枚数に達したとき、版胴2上の使用済みのマスタ22を排版すると共に、使用済みのマスタ22に形成されている製版画像と実質的に同一の製版画像を別のマスタ22に形成し、
    製版された別のマスタ22を版胴2に巻き付ける版替え動作を自動的に行うべく、排版駆動部56、製版給版駆動部39、版胴駆動部16および排紙駆動部67をそれぞれ制御する制御手段としての機能を有する。

    【0080】第2に、メイン制御装置100は、上記版替え動作を行うとき、画像信号処理装置82を介して画像メモリ83から1版分の画像信号を呼び出して、使用済みのマスタ22に形成されている製版画像と実質的に同一の製版画像を別のマスタ22に形成すべく画像信号処理装置82および製版給版駆動部39を制御する画像信号制御手段としての機能を有する。

    【0081】第3に、メイン制御装置100は、ROM
    102からのマスタ22の所定の耐刷枚数に係るデータ信号およびテンキー93で入力・設定された総印刷枚数に係るデータ信号に基づいて、1版当たりの印刷枚数と製版枚数とを計算する計算手段としての機能を有する。

    【0082】第4に、メイン制御装置100は、製版枚数可変キー95、テンキー93、エンターキー93A
    (版替え枚数可変設定手段)で変更・入力設定された製版枚数に係るデータ信号に基づいて、上記版替え動作を自動的に行うべく、排版駆動部56、製版給版駆動部3
    9、版胴駆動部16および排紙駆動部67をそれぞれ制御する制御手段としての機能を有する。

    【0083】第5に、メイン制御装置100は、製版枚数可変キー95、テンキー93、エンターキー93A
    (版替え枚数可変設定手段)で変更・入力設定された製版枚数に係るデータ信号およびテンキー93で入力・設定された総印刷枚数に係るデータ信号に基づいて、上記版替え毎に略平均した1版当たりの印刷枚数と製版枚数とを計算する計算手段としての機能を有する。

    【0084】第6に、メイン制御装置100は、印刷枚数計数センサ85からの印刷枚数に係るデータ信号に基づいて、後述する版付け印刷および試し刷り印刷時を除き、総印刷枚数について印刷用紙Sへの1枚の印刷毎に減算表示するように印刷枚数表示器94を制御する機能を有する。

    【0085】第7に、メイン制御装置100は、ROM
    102からのマスタ22の所定の耐刷枚数に係るデータ信号およびテンキー93で入力・設定された総印刷枚数に係るデータ信号に基づいて、1版当たりの印刷枚数と製版枚数とをそれぞれ表示すべく1版当たりの印刷枚数表示部97および版枚数表示器96を制御する機能を有する。

    【0086】第8に、メイン制御装置100は、製版枚数可変キー95、テンキー93、エンターキー93A
    (版替え枚数可変設定手段)で変更・入力設定された製版枚数に係るデータ信号およびテンキー93で入力・設定された総印刷枚数に係るデータ信号に基づいて、マスタ22の所定の耐刷枚数よりも少ない版替え毎に略平均した1版当たりの印刷枚数と製版枚数とをそれぞれ表示すべく版枚数表示器96および1版当たりの印刷枚数表示部97を制御する機能を有する。

    【0087】第9に、メイン制御装置100は、原稿種類選択キー群99を構成する文字原稿選択キー99aもしくはベタ原稿選択キー99b(原稿種類選択設定手段)で入力設定された原稿種類に係る信号に基づいて、
    上記版替え動作を自動的に行うべく、排版駆動部56、
    製版給版駆動部39、版胴駆動部16および排紙駆動部67をそれぞれ制御する制御手段としての機能を有する。

    【0088】第10に、原稿種類選択キー群99を構成する文字原稿選択キー99aもしくはベタ原稿選択キー99b(原稿種類選択設定手段)で入力設定された原稿種類に係る信号およびテンキー93で入力・設定された総印刷枚数に係るデータ信号に基づいて、上記版替え毎に略平均した1版当たりの印刷枚数と製版枚数とを計算する計算手段としての機能を有する。

    【0089】次に、図1〜図15を参照して動作を説明する。 以下の各動作例では、メイン制御装置100と各制御対象駆動部分および各種キーや各種センサとの各種信号の送受信の内容は、図2および図3に示したブロック図等から容易に理解・実施できるので、説明の簡明化を図るためこれらの一々の説明を随時省略する。 また、
    以下の各動作例では、高速1モードで一連の動作が行われるが、勿論、特開平10−181177号公報に記載されている高速2モードや高速3モードあるいは低速モードにおいてもそのモードに応じて本発明を同様に適用できる。 (動作例1)図5のフローチャートには、本発明の孔版印刷装置1に係る特有の動作例1が示されている。 始めに、孔版印刷装置1が図5のフローチャートにしたがって動作する前に、オペレータ等により行われる操作および給紙部40の給紙トレイ41の状態を述べる。 ここでは、マスタ22の所定の耐刷枚数を超える多量の印刷を行うために、画像品質を余り気にせずに、FPTを短縮することを最優先する孔版印刷を行いたいものとする。
    具体的には、耐刷枚数が普通紙で1000枚であるマスタ22を使用し、一つの原稿から、用紙サイズA4の印刷用紙S(普通紙)を用いて総印刷枚数5000枚の印刷を行うと共に、原稿の画像状態等から画像品質を少し落としてもオペレータが許容できる範囲内のものとする。 このような条件の下で行う動作を動作例1とする。
    動作例1では、メイン制御装置100の上記した第1〜
    第8の機能が主に使用される。

    【0090】図5のフローチャートや図14のタイミングチャートは、孔版印刷装置1による動作を理解・実施できる程度に概略的に示したものであって、その細部は上述したように適宜省略されていたり幾分誇張されたりしているので、必要に応じて補充説明する。 上記タイミングチャート等における上記各制御対象駆動部分の動作を説明するに際して、後述する実施形態を含め、上記各制御対象駆動部分が駆動するときを「オン」と、その駆動を停止するときを「オフ」と言い替えることがある。
    また、上記各制御対象駆動部分による上記オン/オフの動作を一度説明した後では、重複説明を避け簡明化を図る点から同制御対象駆動部分による上記オン/オフの動作説明を省略することがある。

    【0091】孔版印刷装置1の初期状態を図1に示す。
    図1に示すように、製版部20では、マスタロール22
    Aから繰り出されたマスタ22の先端は第2搬送ローラ対38のニップ部に挾持されている製版待機位置を、版胴2はホームポジションをそれぞれ占めている。 図1の初期状態において、先ず、オペレータが孔版印刷装置1
    に配設されていてメイン制御装置100および上記各制御対象駆動部分に電力を供給して起動可能状態あるいは起動準備状態にするための電源スイッチ(図示せず)をオンすると、高速1モードが初期設定される。 図1において、オペレータは原稿読取部70の原稿載置台72上に複数枚の原稿73を載置・セットすると共に、給紙トレイ41上において印刷用紙Sが足りない場合や無い場合には印刷用紙Sを補充・セットする。

    【0092】上記操作に前後して、図5のステップS1
    において、オペレータはテンキー93で総印刷枚数50
    00枚の入力を行うと、印刷枚数表示器94に「500
    0」が表示される。 ここで、CPU101は、ROM1
    02からのマスタ22の耐刷枚数Nに係るデータ信号(図3においてデフォルト値である耐刷枚数Nが100
    0(枚))およびテンキー93で入力された総印刷枚数に係るデータ信号(図3において総印刷枚数A=500
    0(枚))に基づいて、まずA÷N=Mの計算を行い、
    製版枚数Mを求める。 これにより製版枚数M=5が算出されるが、このような整数とならない場合には製版枚数Mの小数点以下を切上げる。 次いで、1版当たりの印刷枚数Cを求めるために、A÷M=Cの計算、すなわち5
    000÷5の計算を行い、1版当たりの印刷枚数C=1
    000を算出する。 これにより、版枚数表示器96に製版枚数Mとして「5」が、1版当たりの印刷枚数Cとして1版当たりの印刷枚数表示部97に「1000」がそれぞれ表示される(ステップS2,ステップS3参照)。

    【0093】次いでステップS4に進み、オペレータは今回の原稿が例えば文字原稿であり、版の耐刷枚数が通常より大きいと判断されるので、版を節約するために、
    製版枚数可変キー95、テンキー93、エンターキー9
    3A(版替え枚数可変設定手段)で変更すべき製版枚数Bとして「3」を入力すると、版枚数表示器96には変更すべき製版枚数Bとして「3」が、1版当たりの印刷枚数表示部97に1版当たりの印刷枚数Cとして「16
    66」がそれぞれ表示される。 これは、CPU101が変更・設定された製版枚数Bに係るデータ信号(図3において変更すべ製版枚数B=3(枚))およびテンキー93で入力された総印刷枚数に係るデータ信号(図3においてA=5000(枚))に基づいて、5000÷3
    の計算(図3においてA÷B=C(枚)、但し、Cは小数点以下切捨て)を行い、版替え毎に略平均した1版当たりの印刷枚数C=1666を算出することによる。

    【0094】次いでステップS5に進み、製版・印刷開始のための操作が行われる。 すなわち、図14のタイミングチャートの時間T1において、オペレータがスタートキー91を押す(オン)と、製版スタート信号がメイン制御装置100に送信される。 これにより、排版、原稿の画像読み取り、製版、給版、版付け印刷、排紙に亘る一連の動作が行われる。

    【0095】図1および図6に示すように、先ず、その外周面に前版の使用済みのマスタ22を巻装していて、
    ホームポジションを占めていた版胴2は、メインモータ17がオンすることにより時計回り方向に回転を開始する。 これにより、ホームポジション検知センサ14ではオフ信号が生成され、このオフ信号がメイン制御装置1
    00に送信される。 メイン制御装置100は、ホームポジション検知センサ14からのオフ信号に基づき、版胴2が排版位置で停止するようにメインモータ17を駆動制御する。 排版および給版動作時において、版胴駆動部16における上記保持手段の上記ソレノイドはオフ状態となっていて、版胴2は、圧胴9の外周面から離間した状態で回転移動される。

    【0096】時間T2において、図7および図15にも示すように、メインモータ17がオフすることにより、
    版胴2は排版位置に停止される。 これと同時的に図8にも示すように、上記クランパモータがオンすることにより、直ちに排版動作の準備のため同図中実線で示すようにマスタクランパ4が拡開される。 上記係止手段による上記移動手段の係止状態が解除されて、排版剥離ローラ51が図8に実線で示すように剥離位置を占めると同時に、排版モータ52がオンする。 これにより、排版剥離ローラ51は回転されつつ、マスタクランパ4で係止されていた使用済みのマスタ22の先端部に対応する版胴2の外周面に押し付けられることで、使用済みのマスタの先端部22が排版剥離ローラ51により版胴2の外周面からすくい上げられて剥離される。 この直後、排版剥離ローラ51は上記移動手段により同図中に仮想線で示すように再び元の離間位置に戻され、排版ローラ53と共に回転自在に保持される。 排版剥離ローラ51が離間位置に戻された直後の時間T3において、上記クランパモータがオフすることにより、マスタクランパ4が閉じられ、メインモータ17がオンされ、版胴2が時計回り方向に回転されることで実質的な排版動作が始まる。 剥離された使用済みのマスタ22は、排版剥離ローラ51
    および排版ローラ53のニップ部に挾持されながらの回転・搬送動作によって、版胴2の外周面より剥離されつつ搬送され、排版ボックス54の内部に廃棄されていく。

    【0097】時間T1においては、版胴2の排版位置への移動および排版動作と並行して、原稿読取部70および製版部20で原稿73の画像読み取り動作および製版動作が開始する(ステップS6参照)。 原稿読取駆動部78が駆動されることで、原稿載置台72上にセットされた複数枚の原稿73の内の最下位の原稿73がコンタクトガラス74上の所定位置に自動搬送され、原稿73
    の画像が上記原稿走査用光学系で読み取られ、画像センサ77により光電変換されたアナログの画像信号がA/
    D変換装置81に入力される。 画像が読み取られた原稿73は、原稿排紙台75上へ排出される。 A/D変換装置81に入力されたアナログの画像信号は、A/D変換装置81によりデジタルの画像信号に変換され、そのデジタルの画像信号は画像信号処理装置82を経由して画像メモリ83に送信され、製版すべき1版分のデジタルの原稿73の画像信号(以下、「デジタルの画像信号」
    という)として画像メモリ83に記憶される。

    【0098】一方、原稿73の画像読み取り動作と並行して、メイン制御装置100からの指令により製版給版駆動部39、画像信号処理装置82からのデジタルの画像信号を受けてのサーマルヘッド駆動制御部84によるサーマルヘッド26の制御および排版駆動部56が制御されつつ、製版動作および排版動作が自動的に並行して進行する。 デジタルの画像信号に応じて、サーマルヘッド26の発熱素子が選択的に発熱され、プラテンローラ27に対してサーマルヘッド26で押圧されるマスタ2
    2の熱可塑性樹脂フィルムの部分が選択的に加熱溶融されて穿孔されつつ、プラテンモータ27Mおよび上記第1電磁クラッチがオンされ、図7に示すようにプラテンローラ27および第1搬送ローラ対37がそれぞれ図中矢印方向に回転されることにより、穿孔製版された製版済みのマスタ22が、第1ガイド板28で案内されつつマスタ搬送路MRの下流側へ搬送される。 一方、上記第2電磁クラッチは、オフされたままであり、プラテンモータ27Mの回転駆動力は第2搬送ローラ対38には伝達されない。

    【0099】これと同時に、吸引ファンモータ34Mがオンして、吸引ファン34が回転されることにより、製版済みのマスタ22は、吸引ファン34の回転により撓みボックス32の形状に沿って生じる図において右向きの空気流によって、撓みを形成されながら開口32aから垂れ下がるようにして、撓みボックス32内へと導かれる。 こうして、撓みボックス32内には、製版済みのマスタ22が貯留されていく。 製版動作が進行し、プラテンモータ27Mのステップ数により、1版分の製版済みのマスタ22が製版されたとメイン制御装置100で判断されると、メイン制御装置100からの指令により、時間T8において、プラテンモータ27Mおよび吸引ファンモータ34Mがそれぞれオフされる。 これにより、プラテンローラ27、第1搬送ローラ対37および吸引ファン34の回転がそれぞれ停止され、製版動作が終了する。 これと同時的に、カッタモータ36Mがオンすることにより、カッタ36が製版済みのマスタ22の幅方向に回転されながら移動して製版済みのマスタ22
    の後端が切断される。 時間T9において、カッタモータ36Mがオフし、カッタ36の作動が停止される。

    【0100】説明が前後するが、時間T3において、図9に示すように、版胴2は時計回りに回転され、時間T
    5において、版胴2は給版位置で停止される。 この時間T3から時間T5に至る間、排版部50では排版剥離ローラ51および排版ローラ53等の作動による排版動作が継続されており、版胴2の回転量に対応した分の使用済みのマスタ22が剥離され排版ボックス54へ廃棄・
    排版される。 時間T3から時間T5に至る間、製版部2
    0では、上記第1電磁クラッチがオンしていてプラテンモータ27Mが回転駆動されており、マスタストック手段31で製版済みのマスタ22に撓みを形成しながらの製版動作が継続されている。

    【0101】一方、製版動作中であって、版胴2が給版位置へ回転移動中である時間T4において、給紙部40
    では、給紙モータ42Mがオンして給紙ローラ42および分離ローラ対43が回転されることにより、給紙トレイ41の最上位の1枚の印刷用紙Sが給送され、その印刷用紙Sの先端がレジストローラ対44のニップ部直前の部位に突き当てされる。 そして、時間T5において、
    給紙モータ42Mがオフして給紙ローラ42および分離ローラ対43の回転が停止されることにより、印刷用紙Sの先端がレジストローラ対44のニップ部に当接・保持されると共に、印刷用紙Sの後端部が給紙ローラ42
    および分離ローラ対43に当接・保持される。

    【0102】図10に示すように、版胴2が給版位置に停止された時間T5において、マスタクランパ4が拡開され、版胴2は給版待機状態となる。 このとき、上記第2電磁クラッチがオンして、プラテンモータ27Mの回転駆動力が上記回転伝達手段を介して第2搬送ローラ対38に伝達され、第2搬送ローラ対38が回転されることによって、製版済みのマスタ22の先端部は、第2ガイド板29に案内されつつ拡開されたマスタクランパ4
    へと搬送される。 プラテンモータ27Mの所定ステップ数のオン作動により、製版済みのマスタ22の先端部がマスタクランパ4へ届いたと判断された時点の時間T6
    で、上記第2電磁クラッチがオフされて、第2搬送ローラ対38の作動が停止される。

    【0103】図10に示すように、版胴2が給版待機状態にある時間T5ないし時間T7に至る間、排版部50
    での排版剥離ローラ51および排版ローラ53等の作動による排版動作は、一時中断されている。 時間T7において、上記クランパモータがオフして、マスタクランパ4が閉じられることにより、製版済みのマスタ22の先端部がマスタクランパ4で係止される。

    【0104】これと同時に時間T7において、図11に示すように、給版動作が行われる。 メインモータ17がオンすることにより、版胴2が時計回り方向に回転移動されると共に、この版胴2の回転力により第2搬送ローラ対38が連れ回りされ、撓みボックス32内に貯留されていた製版済みのマスタ22が引き出されつつ、版胴2の外周面上に巻装されていく。 このとき、版胴2の外周面に供給される製版済みのマスタ22には、第2搬送ローラ対38の連れ回りによる負荷が与えられるので、
    所定の張力が作用することとなり、シワ等を発生させることなく版胴2の外周面上に巻き付けられていく。 またこのとき、版胴2の周速度vは、製版部20におけるプラテンローラ27によるマスタ搬送速度v'よりも十分大きくなるように(v>v')、メイン制御装置100
    によりメインモータ17およびプラテンモータ27Mの回転速度が制御されるようになっている。

    【0105】一方、上記給版動作が行われると同時に、
    排版部50では、排版モータ52がオンして排版動作が再度開始され、版胴2の回転量に対応した分の使用済みのマスタ22が排版剥離ローラ51および排版ローラ5
    3の作動により版胴2の外周面から剥離・搬送されて、
    排版ボックス54へ廃棄・排版されていく。

    【0106】製版動作が進行し、プラテンモータ27M
    のステップ数により、1版分の製版済みのマスタ22が製版されたとメイン制御装置100で判断されると、メイン制御装置100からの指令により、時間T8において、プラテンモータ27Mおよび吸引ファンモータ34
    Mがそれぞれオフされる。 これにより、プラテンローラ27、第1搬送ローラ対37および吸引ファン34の回転がそれぞれ停止され、製版動作が終了する(図12参照)。 このとき、図11ないし図12に示すように、マスタストック手段31における製版済みのマスタ22の撓み量は徐々に小さくなっており、マスタ22の撓み量が最小となる時間T8において、カッタモータ36Mがオンすることにより、カッタ36が製版済みのマスタ2
    2の幅方向に回転されながら移動して製版済みのマスタ22の後端が切断される。 時間T9において、カッタモータ36Mがオフし、カッタ36の作動が停止される。

    【0107】図11ないし図12に示すように、時間T
    9付近において、印刷部15では、版胴2がホームポジションを占める回転移動動作に同期して、給紙動作が開始される。 レジストモータ44Mがオンすることにより、印刷用紙Sは、レジストローラ対44により版胴2
    の回転と同期した所定のタイミングをとられた後給送され、これとタイミングを合わせて紙くわえクランパ12
    が拡開され、印刷用紙Sをくわえた後、紙くわえクランパ12が閉じられ、圧胴9の外周面に印刷用紙Sが保持されたまま圧胴9が回転され、版胴2と圧胴9との間のニップ部に印刷用紙Sが送り込まれる。 このタイミングに合わせて、版胴駆動部16における上記保持手段の上記ソレノイドがオンすることにより、上記カム駆動機構が作動し、圧胴9の外周面が版胴2の外周面に接離可能な状態となる。 印刷動作後、上記保持手段の上記ソレノイドがオフすることにより、上記カム駆動機構が作動し、圧胴9の外周面が版胴2の外周面から離間された状態となる。 版胴2と圧胴9との上記ニップ部は、上記圧胴接離手段に具備されている緊縮性の印圧バネ(図示せず)の付勢力によって加圧されており、これにより印刷用紙Sは版胴2の外周面上に巻装されている製版済みのマスタ22に押圧される。 この押圧の際に、インキローラ6により版胴2の内周面に供給されたインキは、製版画像が形成された製版済みのマスタ22の穿孔部分を通過して滲み出し、この滲み出たインキが印刷用紙Sの表面に転移されて、印刷画像が形成される。

    【0108】印刷画像が形成された印刷済みの印刷用紙Sは、圧胴9が回転して排紙爪62の手前で紙くわえクランパ12が開くことにより、排紙爪62に乗り上げて剥離され、排紙駆動部67の作動を介して、吸引ファン66により吸引されつつ、下方に位置する搬送ベルト6
    5上に排出される。 搬送ベルト65上の印刷済みの印刷用紙Sは、吸引ファン66で搬送ベルト65上に吸引されつつ吸着排紙出口ローラ64の回転によって搬送され、排紙トレイ61上に排出されていわゆる版付け印刷が終了する。 この版付け印刷により排出された印刷物は正規の印刷物としてカウントされない。 すなわち、メイン制御装置100は、版付け印刷の場合、印刷枚数計数センサ85(上記排紙センサ)からの計数信号を取り込まないようになっている。

    【0109】版付け印刷終了後、オペレータは排出された印刷物(印刷用紙S)を適宜目視して、通常の印刷動作を行ってもよいかどうかを適宜判断し、版付け印刷直後を含め通常印刷動作中において随時、画像濃度や画像鮮明度等の画像品質の確認あるいは画像位置の確認等を行うために、試し刷り印刷を行う必要があるか否かを判断する。 試し刷り印刷を行う場合には、オペレータは図示しないプリントスピードキーを押下して、試し刷りを行いたい印刷速度を適宜設定した後、試しプリントキー93Bを押下すればよい。 試しプリントキー93Bを押下すると、上記した版付け印刷と同様にして自動的に試し刷り印刷が行われる。 試し刷り印刷で得られた印刷物も正規の印刷物としてカウントされないようになっている。

    【0110】説明が前後するが、図11、図12および図15に示すように、時間T7ないし時間T10において、排版部50では、版胴2が再度排版位置に回転移動するまで、排版動作が継続されている。 時間T10において、版胴2が再度排版位置を占める付近で、版胴2の外周面上より前版の使用済みのマスタ22が全て剥離され、使用済みのマスタ22が全て排版ボックス54内へ廃棄・排版されると、排版モータ52がオフし、排版動作が終了する。 この排版動作終了時点において、印刷部15では印刷動作および排紙動作が上記したように行われている。

    【0111】印刷動作および排紙動作が上記したように行われ、図15に示すように、版胴2が給版位置を占めた付近では、版胴2への1版分の製版済みのマスタ22
    の巻き付けが完了して給版動作が終了する(時間T11
    ないし時間T12)。 次いで、時間T12ないし時間T
    13において、印刷済みの印刷用紙Sが排紙トレイ61
    上に排出されて試し刷り(版付け印刷)が終了する。 この後時間T14において、版胴2はホームポジションまで回転移動され、ホームポジションで停止される。

    【0112】一方、時間T13において、レジストモータ44Mがオフすることにより、レジストローラ対44
    の動作が停止され、印刷動作が終了する。 一方、これと同時の時間T13において、製版部20では、ガイド搬送板33が撓み形成位置から可動してガイド搬送位置を占める。 これと同時に、プラテンモータ27Mがオンすることにより、プラテンローラ27および第1搬送ローラ対37が回転されると共に、上記第2電磁クラッチがオンして第2搬送ローラ対37が回転されることによって、カッタ36により切断された次版のマスタ22の先端部が第1搬送ローラ対37および第2搬送ローラ対3
    8の回転作動で搬送されつつガイド搬送板33および第2ガイド板29に案内されながら、マスタ搬送路MRの下流側へと搬送される。 そして、プラテンモータ27M
    の所定ステップ数の作動により、次版のマスタ22の先端部が図1に示す製版待機位置を占めたと判断された時点の時間T14で、プラテンモータ27Mがオフすることにより、図13に示すように、プラテンローラ27、
    第1搬送ローラ対37および第2搬送ローラ対38の回転がそれぞれ停止される。

    【0113】こうして、画像品質の確認や画像位置の確認等を適宜行い、これらがオーケーであれば、オペレータはプリントキー92を押すと、通常印刷時の1枚目の印刷用紙Sを給紙して印刷すべく、上記したと同様の給紙動作、通常印刷動作および排紙動作が行われる(ステップS7参照)。

    【0114】通常印刷時において給紙された1枚目の印刷用紙Sは、上記プリントスピードキーで設定された印刷速度で上記版付け印刷と同様にして通常印刷動作および排紙動作が行われるが、排紙動作時において、今度はメイン制御装置100は印刷枚数計数センサ85からの計数信号を取り込みこれに基づいて、総印刷枚数A=5
    000をデクリメントする計算を行い(5000−1=
    4999)、印刷枚数表示器94に「4999」の表示をさせる。 この印刷枚数表示器94に対する減算表示は、印刷用紙Sへの1枚の印刷毎に順次なされる。

    【0115】以下、上記したと同様の給紙、通常印刷および排紙の各動作が順次行われて、1666枚分の印刷が終了すると、印刷枚数表示器94には残りの印刷すべき印刷枚数として「3334」が表示される。 次いでステップS8に進んで、本発明に特有の版替え動作が自動的に行われる(請求項1の「排版動作」参照)。 すなわち、上記と同様の排版動作が自動的に実行され、これと並行して2版目の製版動作が自動的に行われるが、この動作は1版目のような原稿画像の読み取りを伴う製版動作と一部相違する。 すなわち、2版目の製版動作は、メイン制御装置100からの指令により、版替え動作を行うとき、画像信号処理装置82を介して画像メモリ83
    から1版分の画像信号を呼び出して、使用済みのマスタ22に形成されている製版画像と実質的に同一の製版画像を別のマスタ22に形成すべく画像信号処理装置82
    および製版給版駆動部39を制御することで行われる。
    このとき、版枚数表示器96には、製版枚数Bが減算された版枚数として「2」が表示される。 そして、1版目と同様の給版動作、給紙動作、版付け印刷動作および排紙動作終了後、2版目の通常印刷動作が1版目と同様に行われる。 2版目の通常印刷時において給紙された1枚目の印刷用紙Sは、排紙時において、印刷枚数計数センサ85で検知・計数されることで、メイン制御装置10
    0により残りの印刷すべき印刷枚数=3334をデクリメントする計算が行われ(3334−1=3333)、
    残りの印刷すべき印刷枚数として「3333」が印刷枚数表示器94に表示される。 以下、印刷枚数表示器94
    に対する減算表示は、印刷用紙Sへの1枚の印刷毎に順次なされる(ステップS9参照)。 以下、上記したと同様の給紙、通常印刷および排紙の各動作が順次行われて、1版目と同じ1666枚分の印刷が終了すると、印刷枚数表示器94には残りの印刷すべき印刷枚数として「1668」が表示される。

    【0116】次いでステップS10に進んで、2版目と同様の排版動作が自動的に実行され、これと並行して3
    版目の製版動作が2版目と同様にして自動的に行われ、
    版枚数表示器96に版枚数として「1」が表示され、また1版当たりの印刷枚数表示部97に印刷すべき印刷枚数として「1668」が表示される。 以下、2版目と同様の給版動作、給紙動作、版付け印刷動作および排紙動作終了後、3版目の通常印刷動作が2版目と同様に行われ、3版目の通常印刷時において給紙された1枚目の印刷用紙Sは、印刷枚数計数センサ85で検知・計数されることで、メイン制御装置100により残りの印刷すべき印刷枚数=1668をデクリメントする計算が行われ(1668−1=1667)、残りの印刷すべき印刷枚数として「1667」が印刷枚数表示器94に表示される。 以下、印刷枚数表示器94に対する減算表示は、印刷用紙Sへの1枚の印刷毎に順次なされる(ステップS
    11参照)。 以下、上記したと同様の給紙、通常印刷および排紙の各動作が順次行われ、1版目からの印刷枚数の合計が5000枚になるまで残りの1667枚分の印刷が終了すると、版胴2および圧胴9が製版・印刷開始前の状態となる図1の初期状態に戻ると共に、次の新しい原稿73での印刷に備えるために、印刷枚数表示器9
    4には「5000」が、版枚数表示器96には「3」
    が、印刷枚数表示部97には「1667」がそれぞれ表示される(ステップS12参照)。 (動作例2)この動作例2の条件は、動作例1の条件と比較して、製版枚数可変キー95、テンキー93、エンターキー93A(版替え枚数可変設定手段)を使用せずに、これに代えて、原稿種類選択キー群99を構成する文字原稿選択キー99aもしくはベタ原稿選択キー99
    b(原稿種類選択設定手段)を使用すること、および動作例1で使用されたメイン制御装置100の第3および第5の機能に代えて、メイン制御装置100の第9および第10の機能が使用されることが主に相違する。

    【0117】以下、動作例1と相違する点を中心に説明する。 図5のステップS4において、オペレータは今回の原稿が例えば文字原稿であるとき、文字原稿選択キー99aを押すと、これにより図3において原稿種類に係る信号(C1)が生成され、メイン制御装置100のC
    PU101に送信される。 CPU101は、予めROM
    102に記憶されている計算式(図3において、A÷C
    1=B1,A÷C2=B2、但し、B1,B2は小数点以下切上げ)のうちの後者を選択し、これに基づいて変更すべき製版枚数B1(≒3)を算出する。 これと反対に、原稿が例えば全ベタに近い原稿であるとき、ベタ原稿選択キー99bを押すと、これにより図3において原稿種類に係る信号(C2)が生成されるので、CPU1
    01はこれに基づき、図3に示されている計算式おいて、A÷C2=B2を選択し、これに基づいて変更すべき製版枚数B2(例えば6枚)を算出する。 以下、例えばオペレータが文字原稿選択キー99aを押した場合には、動作例1における図5のステップS5以降の動作と同様に行われる。

    【0118】したがって、動作例2では、原稿73の内容を見て、文字原稿選択キー99aもしくはベタ原稿選択キー99b(原稿種類選択設定手段)を押すだけでよく、動作例1のように、今までの経験等からの裏付けに基づいて製版枚数可変キー95、テンキー93、エンターキー93A(版替え枚数可変設定手段)を操作する必要がないので、誰でも迷わず操作し得る。 このように、
    動作例2では、例えば、文字原稿とベタ原稿とに対応して製版された版(マスタ22)では、通常、予め設定されているマスタ22の所定の耐刷枚数に対して、実際上の耐刷枚数としては相当の違いが生じる。 そこで、文字原稿選択キー99aもしくはベタ原稿選択キー99b
    (原稿種類選択設定手段)を操作し、原稿種類を選択・
    設定することで、使用する製版枚数を容易かつ確実に変えることができる。

    【0119】動作例2では、説明を簡単にするために、
    原稿種類設定手段の具体例として2つのキーで選択・設定することとしたが、さらに木目細かく原稿種類を区分して選択・設定することも勿論できる。 (動作例3)この動作例3の条件は、動作例1の条件と比較して、製版枚数可変キー95、テンキー93、エンターキー93A(版替え枚数可変設定手段)を使用せずにそのまま動作が進行すること、および動作例1で使用されたメイン制御装置100の第3および第5の機能を使用しないことが主に相違する(請求項1〜請求項4参照)。 以下、動作例1と相違する点を中心に説明する。
    動作例2は、動作例1と比較して、図5のステップS4
    の操作を削除して、製版枚数M分の版替え動作を行うことが主に相違するだけであって、動作例1から容易に類推して実施できるので、印刷枚数表示器94、版枚数表示器96および印刷枚数表示部97への詳細な表示内容を含めてその説明を省略する。

    【0120】上記実施形態では、1版当たりの印刷枚数表示部97を設けたが、これは後述する本発明の効果を奏するという点からは必ずしも必要な構成ではなく、無くても構わない。 上記実施形態では、原稿の画像の1版分の画像信号を記憶する画像メモリ83や画像信号処理装置82を設けたが、その効果を望まなくても良いのであれば、これに限らず、画像メモリ83や画像信号処理装置82を除去して再度同じ原稿73を読み取ることを行ってもよい。 上記実施形態では、動作例1〜動作例3
    の各動作を行える孔版印刷装置であったが、これに限らず、少なくとも上記各動作例の1つ以上を行える構成を具備した印刷装置であってもよい。

    【0121】本発明の実施形態は、上記したものに限定されず、耐刷枚数記憶手段としての機能を有するROM
    102に代えて、例えば製版枚数可変キー95、テンキー93、エンターキー93A(版替え枚数可変設定手段)を有し、上記第1の機能を有するメイン制御装置1
    00に代えて、製版枚数可変キー95、テンキー93、
    エンターキー93A(版替え枚数可変設定手段)からの変更・設定された版替え枚数に係るデータ信号に基づいて、マスタ22の所定の耐刷枚数を超える総印刷枚数の印刷を行う場合であって、該所定の耐刷枚数に達したとき、版胴2上の使用済みのマスタ22を排版すると共に、使用済みのマスタ22に形成されている製版画像と実質的に同一の製版画像を別のマスタ22に形成し、製版された別のマスタ22を版胴2に巻き付ける版替え動作を自動的に行うべく、排版駆動部56、製版給版駆動部39、版胴駆動部16および排紙駆動部67をそれぞれ制御する制御手段を具備する構成であってもよい(請求項10参照)。

    【0122】本発明の実施形態は、さらに上記したものに限定されず、耐刷枚数記憶手段としての機能を有するROM102に代えて、例えば文字原稿選択キー99a
    およびベタ原稿選択キー99bを備えた原稿種類選択キー群99(原稿種類選択設定手段)を有し、上記第1の機能を有するメイン制御装置100に代えて、文字原稿選択キー99aもしくはベタ原稿選択キー99bからの原稿種類に係るデータ信号に基づいて、マスタ22の所定の耐刷枚数を超える総印刷枚数の印刷を行う場合であって、該所定の耐刷枚数に達したとき、版胴2上の使用済みのマスタ22を排版すると共に、使用済みのマスタ22に形成されている製版画像と実質的に同一の製版画像を別のマスタ22に形成し、製版された別のマスタ2
    2を版胴2に巻き付ける版替え動作を自動的に行うべく、排版駆動部56、製版給版駆動部39、版胴駆動部16および排紙駆動部67をそれぞれ制御する制御手段を具備する構成であってもよい(請求項12参照)。

    【0123】プリントキー92は、版替え前のマスタ2
    2を使用して所定の耐刷枚数の印刷を行った後、版替え後の別のマスタ22を使用して印刷を行う版替え動作を起動する印刷起動手段としての機能も併せもつということで、上記実施形態で使用したが、これに限らず、版付け動作を不要とすることができる印刷装置にあってはこれを除去して、本発明の上記版替え動作待ちにおいてプリントキー92を押すことなく連続自動的に動作を実行することもできる。

    【0124】LCT給紙装置47は、これに限らず、例えば複数の給紙部として従来の技術で説明したようなバンク給紙部を配設し、1つの給紙部で印刷用紙Sを使い切った際には別の給紙部から同じ用紙サイズの印刷用紙Sを、印刷動作を中断することなく連続自動的に給紙するというように制御して給紙を行うことも勿論可能である。

    【0125】以上述べたとおり、本発明を特定の実施形態や動作例あるいはこれらに包含されている実施例等について説明したが、本発明の構成は、上述したものに限定されるものではなく、これらを適宜組み合わせて、あるいは単独で構成してもよく、本発明の範囲内において、その必要性および目的・用途等に応じて種々の実施形態や実施例を構成し得ることは当業者ならば明らかである。

    【0126】

    【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
    上述したような従来装置の有する諸問題点を解決して新規な印刷装置を提供することができる。 請求項毎の効果を挙げれば次のとおりである。 請求項1記載の発明によれば、版胴上のマスタに印刷用紙を押し付け所定の耐刷枚数を超える総印刷枚数の印刷を行う場合であって、所定の耐刷枚数に達したとき、版胴上の使用済みのマスタを排版すると共に、該使用済みのマスタに形成されている製版画像と実質的に同一の製版画像を別のマスタに形成し、製版された別のマスタを版胴に巻き付ける版替え動作を自動的に行うことが可能であり、総印刷枚数を報知する総印刷枚数報知手段と、版替え枚数を報知する版替え枚数報知手段とを有することにより、印刷すべき必要な総印刷枚数と、これに印刷するために使用される版の版替え枚数とを容易に知ることができると共に、マスタの耐刷枚数を考慮した版替え動作を自動的に行うことが可能となって印刷作業能率がよくなる。

    【0127】請求項2記載の発明によれば、総印刷枚数報知手段は、総印刷枚数を表示する総印刷枚数表示手段からなり、版替え枚数報知手段は、版替え枚数を表示する版替え枚数表示手段からなることにより、印刷すべき必要な総印刷枚数と、これに印刷するために使用される版の版替え枚数とを容易に視認することができる。

    【0128】請求項3記載の発明によれば、総印刷枚数表示手段は、印刷用紙への1枚の印刷毎に減算表示することにより、請求項2記載の発明の効果に加えて、残りの印刷枚数、すなわち今までに印刷した印刷枚数を容易に視認することができる。

    【0129】請求項4記載の発明によれば、制御手段は、耐刷枚数記憶手段からの信号に基づいて、版替え動作を自動的に行うべく、排版部の駆動対象手段、製版給版部の駆動対象手段および版胴の駆動対象手段をそれぞれ制御することにより、マスタの所定の耐刷枚数を超える印刷を行うことがなくなるから、砂目や画像伸び等の画像不良が発生したり、マスタ破れや画像つぶれ等の画像劣化を生じたりすることがなくなる。

    【0130】請求項5記載の発明によれば、耐刷枚数記憶手段および総印刷枚数設定手段からの各信号に基づいて、1版当たりの印刷枚数と版替え枚数とを計算する計算手段を有することにより、請求項4記載の発明の効果に加えて、例えば1版当たりの印刷枚数と版替え枚数とをマニュアル的に一々計算して求めた上で設定するというような面倒やその計算の誤り等がなくなる。

    【0131】請求項6記載の発明によれば、版替え枚数を変更・設定するための版替え枚数可変設定手段を有し、制御手段は、版替え枚数可変設定手段からの信号に基づいて、版替え動作を自動的に行うべく、排版部の駆動対象手段、製版給版部の駆動対象手段および版胴の駆動対象手段をそれぞれ制御することにより、印刷すべき必要な総印刷枚数を得るのに使われる版替え枚数を、例えばユーザやオペレータ等が許容できる程度の印刷画像品質を確保して自由に変更・設定することができるから、ひいてはマスタの無駄遣いをなくすこともできる。

    【0132】請求項7記載の発明によれば、版替え枚数可変設定手段および総印刷枚数設定手段からの各信号に基づいて、版替え毎に略平均した1版当たりの印刷枚数と版替え枚数とを計算する計算手段を有することにより、請求項6記載の発明の効果に加えて、1版当たりの印刷枚数を略平均化できるから、印刷画像品質の変化を少なくできる。

    【0133】請求項8記載の発明によれば、原稿の種類を選択・設定するための原稿種類選択設定手段を有し、
    制御手段は、原稿種類選択設定手段からの信号に基づいて、版替え動作を自動的に行うべく、排版部の駆動対象手段、製版給版部の駆動対象手段および版胴の駆動対象手段をそれぞれ制御することにより、印刷すべき必要な総印刷枚数を得るのに使われる版の枚数を、原稿種類選択設定手段で選択・設定することができるから、例えば文字物とベタ物とによる実際上のマスタの耐刷枚数の違いに基づいて、合理的なマスタの使用を行うことができ、ひいてはマスタの無駄遣いをなくすこともできる。

    【0134】請求項9記載の発明によれば、原稿種類選択設定手段および総印刷枚数設定手段からの各信号に基づいて、版替え毎に略平均した1版当たりの印刷枚数と版替え枚数とを計算する計算手段を有することにより、
    請求項8記載の発明の効果に加えて、1版当たりの印刷枚数を略平均化できるから、印刷画像品質の変化を少なくできる。

    【0135】請求項10記載の発明によれば、制御手段は、版替え枚数可変設定手段からの信号に基づいて、版替え動作を自動的に行うべく、排版部の駆動対象手段、
    製版給版部の駆動対象手段および版胴の駆動対象手段をそれぞれ制御することにより、印刷すべき必要な総印刷枚数を得るのに使われる版替え枚数を、例えばユーザやオペレータ等が許容できる程度の印刷画像品質を確保して自由に変更・設定することができるから、ひいてはマスタの無駄遣いをなくすこともできる。

    【0136】請求項11記載の発明によれば、版替え枚数可変設定手段および総印刷枚数設定手段からの各信号に基づいて、版替え毎に略平均した1版当たりの印刷枚数と版替え枚数とを計算する計算手段を有することにより、請求項10記載の発明の効果に加えて、1版当たりの印刷枚数を略平均化できるから、印刷画像品質の変化を少なくできる。

    【0137】請求項12記載の発明によれば、制御手段は、原稿種類選択設定手段からの信号に基づいて、版替え動作を自動的に行うべく、排版部の駆動対象手段、製版給版部の駆動対象手段および版胴の駆動対象手段をそれぞれ制御することにより、印刷すべき必要な総印刷枚数を得るのに使われる版の枚数を、原稿種類選択設定手段で選択・設定することができるから、例えば文字物とベタ物とによる実際上のマスタの耐刷枚数の違いに基づいて、合理的なマスタの使用を行うことができ、ひいてはマスタの無駄遣いをなくすこともできる。

    【0138】請求項13記載の発明によれば、原稿種類選択設定手段および総印刷枚数設定手段からの各信号に基づいて、版替え毎に略平均した1版当たりの印刷枚数と版替え枚数とを計算する計算手段を有することにより、請求項12記載の発明の効果に加えて、1版当たりの印刷枚数を略平均化できるから、印刷画像品質の変化を少なくできる。

    【0139】請求項14記載の発明によれば、1版当たりの印刷枚数を表示する印刷枚数表示手段を有することにより、請求項5、7、9、11または13記載の発明の効果に加えて、1版当たりの印刷枚数を容易に視認できる。

    【0140】請求項15記載の発明によれば、画像記憶手段から画像信号を呼び出して、使用済みのマスタに形成されている製版画像と実質的に同一の製版画像を別のマスタに形成すべく製版給版部の駆動対象手段を制御する画像信号制御手段を有することにより、請求項1ないし14の何れか一つに記載の発明の効果に加えて、版替え時において、製版画像の位置ズレ等を生じることがなくなるから、画像の位置ズレ等を生じることなく先のマスタによるものと同じ画像を得られると共に、例えば同じ原稿を原稿載置台に再セットするというような面倒で煩わしい操作をすることがなくなり、また製版時間を短縮化して総印刷時間の短縮化も図ることができる。

    【0141】請求項16記載の発明によれば、総印刷枚数に応じた印刷用紙を積載して給紙が可能である給紙部と、総印刷枚数に応じて印刷された印刷用紙を積載して排紙が可能である排紙部とを有することにより、請求項1ないし15の何れか一つに記載の発明の効果に加えて、印刷途中で、印刷用紙の補給や排紙部における例えば排紙台上の印刷物の除去のために印刷作業の中断をさせなくてもよいから、使い勝手を向上することができる。

    【0142】請求項17記載の発明によれば、マスタの所定の耐刷枚数が、低く設定されていることにより、請求項1ないし16の何れか一つに記載の発明の効果に加えて、マスタのコストを低減することができるから、ひいては印刷コストを下げることができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の印刷装置に係る実施形態が適用された孔版印刷装置の全体構成を示す正面図である。

    【図2】図1における孔版印刷装置の制御構成を示すブロック図である。

    【図3】図2におけるメイン制御装置と操作パネルとの細部の制御構成を示すブロック図である。

    【図4】図1における孔版印刷装置の操作パネルの要部構成を示す平面図である。

    【図5】図1における孔版印刷装置の動作順序を表す概略的なフローチャートである。

    【図6】図1における孔版印刷装置の動作例1を表す図であって、孔版印刷装置の初期状態を示す要部の正面図である。

    【図7】図1における孔版印刷装置の動作例1を表す図であって、版胴が排版位置に回転移動する動作状態を示す要部の正面図である。

    【図8】図1における孔版印刷装置の動作例1を表す図であって、版胴が排版位置に停止し、製版動作と並行して排版動作の準備が行われている動作状態を示す要部の正面図である。

    【図9】図1における孔版印刷装置の動作例1を表す図であって、製版動作と並行して排版動作および給紙動作の準備が行われている動作状態を示す要部の正面図である。

    【図10】図1における孔版印刷装置の動作例1を表す図であって、排版動作を一時中断し、製版動作と並行して給版動作の準備が行われている給版待機状態を示す要部の正面図である。

    【図11】図1における孔版印刷装置の動作例1を表す図であって、製版動作および排版動作と並行して給版動作並びにこれらの動作に並行して給紙動作が行われている動作状態を示す要部の正面図である。

    【図12】図1における孔版印刷装置の動作例1を表す図であって、給版動作と並行して印刷動作が行われている動作状態を示す要部の正面図である。

    【図13】図1における孔版印刷装置の動作例1を表す図であって、孔版印刷の版付け刷り印刷動作を終了し、
    版胴がホームポジションに停止している動作状態を示す要部の正面図である。

    【図14】動作例1のタイミングチャートである。

    【図15】動作例1における版胴の回転移動動作およびその停止に対応した各動作状態および回転数を説明するための図である。

    【符号の説明】

    1 印刷装置としての孔版印刷装置 2 版胴 15 印刷部 16 版胴駆動部 20 製版部 22 マスタ 26 サーマルヘッド 27 プラテンローラ 27M プラテンモータ 31 マスタストック手段 39 製版給版駆動部 40 給紙部 46 給紙駆動部 50 排版部 56 排版駆動部 60 排紙部 67 排紙駆動部 70 原稿読取部 78 原稿読取駆動部 83 画像記憶手段としての画像メモリ 90 操作パネル 91 スタートキー 93 総印刷枚数設定手段としてのテンキー 94 総印刷枚数表示手段としての印刷枚数表示器 95 版替え枚数可変設定手段を構成する製版枚数可変キー 96 版替え枚数表示手段としての版枚数表示器 97 印刷枚数表示手段としての1版当たりの印刷枚数表示部 99 原稿種類選択設定手段としての原稿種類選択キー群 100 メイン制御装置 101 制御手段、計算手段、画像信号制御手段としてのCPU 102 耐刷枚数記憶手段としてのROM S 印刷用紙

    QQ群二维码
    意见反馈