专利类型 | 发明专利 | 法律事件 | |
专利有效性 | 有效专利 | 当前状态 | |
申请号 | JP2009533140 | 申请日 | 2008-09-17 |
公开(公告)号 | JPWO2009038057A1 | 公开(公告)日 | 2011-01-06 |
申请人 | キッセイ薬品工業株式会社; | 申请人类型 | 企业 |
发明人 | 伏見 信彦; 信彦 伏見; 米窪 滋; 滋 米窪; 孝介 大野; 孝介 大野; 貴史 宮城; 貴史 宮城; | 第一发明人 | 伏見 信彦 |
权利人 | キッセイ薬品工業株式会社 | 权利人类型 | 企业 |
当前权利人 | キッセイ薬品工業株式会社 | 当前权利人类型 | 企业 |
省份 | 当前专利权人所在省份: | 城市 | 当前专利权人所在城市: |
具体地址 | 当前专利权人所在详细地址: | 邮编 | 当前专利权人邮编: |
主IPC国际分类 | C07D401/12 | 所有IPC国际分类 | C07D401/12 ; A61K31/517 ; A61K31/519 ; A61K31/55 ; A61P1/04 ; A61P5/02 ; A61P5/26 ; A61P5/30 ; A61P5/32 ; A61P13/08 ; A61P15/00 ; A61P15/04 ; A61P15/08 ; A61P17/10 ; A61P17/14 ; A61P25/28 ; A61P35/00 ; A61P43/00 ; C07D471/04 ; C07D475/02 ; C07D487/04 ; C07D495/04 |
专利引用数量 | 0 | 专利被引用数量 | 0 |
专利权利要求数量 | 0 | 专利文献类型 | A1 |
专利代理机构 | 专利代理人 | ||
摘要 | 本発明は、性ホルモン依存性疾患等の予防又は治療剤として有用な化合物を提供する。すなわち、本発明は、GnRH拮抗作用を有する下記一般式(I)で表される含窒素縮合環誘導体もしくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩、それを含有する医薬組成物及びその医薬用途等を提供する。式(I)中、環A及び環Bは、独立して、アリール又はヘテロアリール;RA及びRBは、独立して、ハロゲン、ニトロ、アルキル、−OW1、−COW2、−NW3W4等;Eは、酸素 原子 等;Uは、単結合等;Xは、−SO2−Y、−O−(アルキレン)−Y等(YはZ又はアミノ等;Zは、ヘテロシクロアルキル、アリール等);等である。 | ||
权利要求 | 一般式(I): 環A及び環Bは、独立して、アリール又はヘテロアリール; R A及びR Bは、独立して、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、置換可低級アルキル基、置換可低級アルケニル基、置換可低級アルキニル基、ヒドロキシイミノメチル基、置換可低級アルキルスルホニル基、置換可低級アルキルスルフィニル基、−OW 1 、−SW 1 、−COW 2 、−NW 3 W 4 、−SO 2 NW 3 W 4 、置換可アリール基、置換可ヘテロアリール基、置換可シクロアルキル基又は置換可ヘテロシクロアルキル基; mは、0〜3の整数(mが2以上である場合、複数のR Aは同じでも異なっていてもよい。); nは、0〜2の整数(nが2である場合、複数のR Bは同じでも異なっていてもよい。); Eは、酸素原子又は硫黄原子; Uは、単結合又は置換可低級アルキレン基; Xは、Y、−CO−Y、−SO 2 −Y、−S−L−Y、−O−L−Y、−CO−L−Y、−COO−L−Y、−SO−L−Y、−SO 2 −L−Y、−S−Z、−O−Z、−COO−Z、−N(Q)−L−Y、−N(Q)−CO−Y、−N(Q)−SO 2 −Y、−N(Q)−L−CO−Y、−N(Q)−L−SO 2 −Y、−N(Q)−CO−L−Y又は−N(Q)−SO 2 −L−Yで表される基; (式中、 W 1は、水素原子、置換可低級アルキル基、置換可アリール基、置換可ヘテロアリール基、置換可シクロアルキル基又は置換可ヘテロシクロアルキル基; W 2は、水素原子、水酸基、置換可低級アルキル基、置換可低級アルコキシ基、−NW 5 W 6 、置換可アリール基、置換可ヘテロアリール基、置換可シクロアルキル基又は置換可ヘテロシクロアルキル基; W 3及びW 4は、独立して、水素原子、置換可低級アルキル基、−COW 7 、−SO 2 W 8 、置換可アリール基、置換可ヘテロアリール基、置換可シクロアルキル基又は置換可ヘテロシクロアルキル基であるか、両者が結合して隣接する窒素原子とともに置換可環状アミノ基を形成してもよい; W 5及びW 6は、独立して、水素原子、置換可低級アルキル基、置換可低級アルコキシ基、置換可アリール基、置換可ヘテロアリール基、置換可シクロアルキル基又は置換可ヘテロシクロアルキル基(但し、同時に置換可低級アルコキシ基ではない)であるか、両者が結合して隣接する窒素原子とともに置換可環状アミノ基を形成してもよい; W 7は、水素原子、置換可低級アルキル基、置換可低級アルコキシ基、−NW 9 W 10 、置換可アリール基、置換可ヘテロアリール基、置換可シクロアルキル基又は置換可ヘテロシクロアルキル基; W 8は、置換可低級アルキル基、−NW 9 W 10 、置換可アリール基、置換可ヘテロアリール基、置換可シクロアルキル基又は置換可ヘテロシクロアルキル基; W 9及びW 10は、独立して、水素原子、置換可低級アルキル基、置換可低級アルコキシ基、置換可アリール基、置換可ヘテロアリール基、置換可シクロアルキル基又は置換可ヘテロシクロアルキル基(但し、同時に置換可低級アルコキシ基ではない)であるか、両者が結合して隣接する窒素原子とともに置換可環状アミノ基を形成してもよい; Lは、置換可低級アルキレン基; Yは、Z又は−NW 11 W 12 〔W 11及びW 12は、独立して、水素原子、置換可低級アルキル基又はZ(但し、同時に水素原子ではなく、両者が結合して隣接する窒素原子とともに置換可環状アミノ基を形成してもよい)〕で表される基; Zは、縮環していてもよい置換可シクロアルキル基、縮環していてもよい置換可ヘテロシクロアルキル基、縮環していてもよい置換可アリール基又は縮環していてもよい置換可ヘテロアリール基; Qは、W 3及びW 4と独立して、W 3及びW 4と同義(但し、QはR Bとともに置換可ヘテロアリール基又は置換可ヘテロシクロアルキル基を形成してもよい);である) である〕で表される含窒素縮合環誘導体もしくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩。 Eが酸素原子である、請求項1記載の含窒素縮合環誘導体もしくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩。 R Aが、ハロゲン原子、ニトロ基、置換可低級アルキル基、−OW 1 、−COW 2又は−NW 3 W 4 (式中のW 1 〜W 4は請求項1と同じ意味である)である、請求項1又は2記載の含窒素縮合環誘導体もしくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩。 R Bが、ハロゲン原子及び−OW 1 (式中のW 1は請求項1と同じ意味である)である、請求項1〜3の何れかに記載の含窒素縮合環誘導体もしくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩。 環Aが、ベンゼン環、ピリジン環、ピリミジン環、ピラジン環、ピリダジン環、ピロール環、フラン環、チオフェン環、イミダゾール環、ピラゾール環、チアゾール環又はオキサゾール環である、請求項1〜4の何れかに記載の含窒素縮合環誘導体もしくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩。 環Aが、式 環Aが、R Aが環A上の下記式 環Bがベンゼン環である、請求項1〜7の何れかに記載の含窒素縮合環誘導体もしくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩。 nが1又は2であり、式 Uが単結合であり、Xが−SO 2 −Y及び−O−L−Yで表される基(式中、L及びYは請求項1と同じ意味である)である、請求項1〜9記載の含窒素縮合環誘導体もしくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩。 LがC 1−3アルキレン基である、請求項1〜10の何れかに記載の含窒素縮合環誘導体もしくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩。 Zが、縮環していてもよい置換可アリール基である、請求項1〜11の何れかに記載の含窒素縮合環誘導体もしくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩。 請求項1〜12の何れかに記載の含窒素縮合環誘導体もしくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。 性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗剤である、請求項13記載の医薬組成物。 性ホルモン依存性疾患の予防もしくは治療剤、生殖調節剤、避妊薬、排卵誘発剤又は性ホルモン依存性癌術後再発予防剤である、請求項13記載の医薬組成物。 性ホルモン依存性疾患が、前立腺肥大症、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮線維腫、思春期早発症、無月経症、月経前症候群、月経困難症、多嚢胞性卵巣症候群、紅斑性狼瘡、多毛症、小人症、睡眠障害、ニキビ、禿頭症、アルツハイマー病、不妊症、過敏性腸症候群、前立腺癌、子宮癌、卵巣癌、乳癌及び下垂体腫瘍からなる群から選択される疾患である、請求項15記載の医薬組成物。 経口投与用である、請求項13記載の医薬組成物。 請求項1〜12の何れかに記載の含窒素縮合環誘導体もしくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩を有効量投与することからなる、性ホルモン依存性疾患の予防又は治療方法。 性ホルモン依存性疾患が、前立腺肥大症、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮線維腫、思春期早発症、無月経症、月経前症候群、月経困難症、多嚢胞性卵巣症候群、紅斑性狼瘡、多毛症、小人症、睡眠障害、ニキビ、禿頭症、アルツハイマー病、不妊症、過敏性腸症候群、前立腺癌、子宮癌、卵巣癌、乳癌及び下垂体腫瘍からなる群から選択される疾患である、請求項18記載の予防又は治療方法。 請求項1〜12の何れかに記載の含窒素縮合環誘導体もしくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩を有効量投与することからなる、生殖調節方法、避妊方法、排卵誘発方法又は性ホルモン依存性癌術後再発予防方法。 性ホルモン依存性疾患の予防又は治療用の医薬組成物を製造するための、請求項1〜12の何れかに記載の含窒素縮合環誘導体もしくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩。 生殖調節、避妊、排卵誘発又は性ホルモン依存性癌術後再発予防のための医薬組成物を製造するための、請求項1〜12の何れかに記載の含窒素縮合環誘導体もしくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩。 GnRH超作動薬、化学療法剤、ペプチド性GnRH拮抗薬、5α−レダクターゼ阻害薬、αアドレナリン受容体阻害薬、アロマターゼ阻害薬、副腎系アンドロゲン産生阻害薬及びホルモン療法剤の群から選ばれる少なくとも1種の薬剤を更に組み合せてなる、請求項13記載の医薬組成物。 GnRH超作動薬が酢酸リュープロレリン、ゴナドレリン、ブセレリン、トリプトレリン、ゴセレリン、ナファレリン、ヒストレリン、デスロレリン、メテレリン及びレシレリンから選択される薬剤である、請求項23記載の医薬組成物。 化学療法剤がイホスファミド、アドリアマイシン、ペプロマイシン、シスプラチン、シクロフォスファミド、5-FU、UFT、メトトレキセート、マイトマイシンC、マイトキサントロン、パクリタキセル及びドタキセルから選択される薬剤である、請求項23記載の医薬組成物。 ペプチド性GnRH拮抗薬がセトロレリクス、ガニレリクス、アバレリクス、オザレリクス、イツレリクス、デガレリクス及びテベレリクスから選択される薬剤である、請求項23記載の医薬組成物。 5α−レダクターゼ阻害薬がフィナステリド及びデュタステリドから選択される薬剤である、請求項23記載の医薬組成物。 αアドレナリン受容体阻害薬がタムスロシン、シロドシン及びウラピジルから選択される薬剤である、請求項23記載の医薬組成物。 アロマターゼ阻害薬がファドロゾール、レトロゾール、アナストロゾール及びフォルメスタンから選択される薬剤である、請求項23記載の医薬組成物。 副腎系アンドロゲン産生阻害薬がリアロゾールである、請求項23記載の医薬組成物。 ホルモン療法剤が抗エストロゲン剤、黄体ホルモン剤、アンドロゲン剤、エストロゲン剤及び抗アンドロゲン剤から選択される薬剤である、請求項23記載の医薬組成物。 GnRH超作動薬、化学療法剤、ペプチド性GnRH拮抗薬、5α−レダクターゼ阻害薬、αアドレナリン受容体阻害薬、アロマターゼ阻害薬、副腎系アンドロゲン産生阻害薬及びホルモン療法剤の群から選ばれる少なくとも1種の薬剤を組み合せて投与することからなる、請求項18又は19記載の性ホルモン依存性疾患の予防又は治療方法。 GnRH超作動薬、化学療法剤、ペプチド性GnRH拮抗薬、5α−レダクターゼ阻害薬、αアドレナリン受容体阻害薬、アロマターゼ阻害薬、副腎系アンドロゲン産生阻害薬及びホルモン療法剤の群から選ばれる少なくとも1種の薬剤を更に組み合せて投与することからなる、請求項20記載の生殖調節方法、避妊方法、排卵誘発方法又は性ホルモン依存性癌術後再発予防方法。 性ホルモン依存性疾患の予防又は治療用の医薬組成物を製造するための、(A)請求項1〜12の何れかに記載の含窒素縮合環誘導体もしくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩、及び(B)GnRH超作動薬、化学療法剤、ペプチド性GnRH拮抗薬、5α−レダクターゼ阻害薬、αアドレナリン受容体阻害薬、アロマターゼ阻害薬、副腎系アンドロゲン産生阻害薬及びホルモン療法剤の群から選ばれる少なくとも1種の薬剤の使用。 生殖調節、避妊、排卵誘発又は性ホルモン依存性癌術後再発予防のための医薬組成物を製造するための、(A)請求項1〜12の何れかに記載の含窒素縮合環誘導体もしくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩、及び(B)GnRH超作動薬、化学療法剤、ペプチド性GnRH拮抗薬、5α−レダクターゼ阻害薬、αアドレナリン受容体阻害薬、アロマターゼ阻害薬、副腎系アンドロゲン産生阻害薬及びホルモン療法剤の群から選ばれる少なくとも1種の薬剤の使用。 |
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说明书全文 | 本発明は、含窒素縮合環誘導体に関するものである。 さらに詳しく述べれば、本発明は、性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗作用を有し、前立腺肥大症、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮線維腫、思春期早発症、無月経症、月経前症候群、月経困難症等の性ホルモン依存性疾患の予防又は治療剤などに用いることができる含窒素縮合環誘導体もしくはそのプロドラッグ、又はその薬理学的に許容される塩、及びそれを含有する医薬組成物等に関するものである。 性腺刺激ホルモン放出ホルモン(Gonadotropin Releasing Hormone : GnRH、又は黄体形成ホルモン放出ホルモン Luteinizing Hormone Releasing Hormone : LHRH とも呼ばれる。以下、「GnRH」という。)は視床下部より分泌される10個のアミノ酸から成るペプチド(pGlu-His-Trp-Ser-Tyr-Gly-Leu-Arg-Pro-Gly-NH2)である。 下垂体門脈中に分泌されたGnRHは下垂体前葉に存在すると考えられている受容体(GnRH受容体)を介して下垂体前葉ホルモンである性腺刺激ホルモン(黄体形成ホルモンLuteinizing Hormone : LH、卵胞刺激ホルモンFollicle Stimulating Hormone : FSH)の産生・分泌を促進する。 これら性腺刺激ホルモンは性腺(卵巣、精巣)に作用して卵胞の発育・排卵・黄体化や精子形成を促進する一方、性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン、アンドロゲン)の産生・分泌を促進する(非特許文献1)。 したがって、このGnRH受容体に対する特異的かつ選択的な拮抗薬はGnRHの作用を調節し、性腺刺激ホルモン及び性ホルモンの産生・分泌を制御するため性ホルモン依存性疾患の予防・治療薬として期待される。 GnRH受容体の機能を抑制する薬剤としてGnRH受容体超作動薬(以下、「GnRH超作動薬」という。)が前立腺癌、乳癌及び子宮内膜症等の性ホルモン依存性疾患の治療薬として用いられている。 GnRH超作動薬はGnRH受容体に結合し、投与初期に一過性の性腺刺激ホルモン分泌刺激作用(フレアーアップ現象)を呈したあとに性腺刺激ホルモンの枯渇及びGnRH受容体のダウンレギュレーションを引き起こすことによりその機能を抑制する。 したがって、GnRH超作動薬には投与初期の性腺刺激ホルモン分泌亢進に基づき、一時的に病勢が悪化するという問題がある。 一方、GnRH受容体拮抗薬(以下、「GnRH拮抗薬」という。)はその抑制機序がGnRH受容体への結合阻害であるため、性腺刺激ホルモン分泌を伴うことなく抑制作用を迅速に発現することが期待される。 近年、GnRH拮抗薬としてアバレリクス及びセトロレリクス等のペプチド性GnRH拮抗薬が開発され、前立腺癌や不妊症等の治療に使用されている。 しかしながら、これらペプチド性GnRH拮抗薬は難経口吸収性であることより皮下あるいは筋肉内への投与を余儀なくされており、注射部位の局所反応性の回避及び柔軟な用量の調節性が期待される経口投与可能な非ペプチド性GnRH拮抗薬の開発が待望される(非特許文献2参照)。 N−芳香環置換ピリミジノン誘導体として、特許文献1には鎮痛剤等として、特許文献2には抗癌剤として、特許文献3及び4には抗喘息薬等として種々の化合物が挙げられている。 しかしながら、これらの文献には、本発明の縮合ピリミジノン誘導体が、GnRH拮抗作用を有することは記載も示唆もされていない。 本発明は、GnRH拮抗作用を有する化合物を提供することを課題とする。 本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、下記一般式(I)で示される含窒素縮合環誘導体が、優れたGnRH拮抗作用を発揮することを見出し、本発明を完成させた。 すなわち、本発明は、
A及びR Bは、独立して、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、置換可低級アルキル基、置換可低級アルケニル基、置換可低級アルキニル基、ヒドロキシイミノメチル基、置換可低級アルキルスルホニル基、置換可低級アルキルスルフィニル基、−OW 1 、−SW 1 、−COW 2 、−NW 3 W 4 、−SO 2 NW 3 W 4 、置換可アリール基、置換可ヘテロアリール基、置換可シクロアルキル基又は置換可ヘテロシクロアルキル基;
Aは同じでも異なっていてもよい。);
Bは同じでも異なっていてもよい。);
2 −Y、−S−L−Y、−O−L−Y、−CO−L−Y、−COO−L−Y、−SO−L−Y、−SO 2 −L−Y、−S−Z、−O−Z、−COO−Z、−N(Q)−L−Y、−N(Q)−CO−Y、−N(Q)−SO 2 −Y、−N(Q)−L−CO−Y、−N(Q)−L−SO 2 −Y、−N(Q)−CO−L−Y又は−N(Q)−SO 2 −L−Yで表される基;
1は、水素原子、置換可低級アルキル基、置換可アリール基、置換可ヘテロアリール基、置換可シクロアルキル基又は置換可ヘテロシクロアルキル基;
2は、水素原子、水酸基、置換可低級アルキル基、置換可低級アルコキシ基、−NW 5 W 6 、置換可アリール基、置換可ヘテロアリール基、置換可シクロアルキル基又は置換可ヘテロシクロアルキル基;
3及びW 4は、独立して、水素原子、置換可低級アルキル基、−COW 7 、−SO 2 W 8 、置換可アリール基、置換可ヘテロアリール基、置換可シクロアルキル基又は置換可ヘテロシクロアルキル基であるか、両者が結合して隣接する窒素原子とともに置換可環状アミノ基を形成してもよい;
5及びW 6は、独立して、水素原子、置換可低級アルキル基、置換可低級アルコキシ基、置換可アリール基、置換可ヘテロアリール基、置換可シクロアルキル基又は置換可ヘテロシクロアルキル基(但し、同時に置換可低級アルコキシ基ではない)であるか、両者が結合して隣接する窒素原子とともに置換可環状アミノ基を形成してもよい;
7は、水素原子、置換可低級アルキル基、置換可低級アルコキシ基、−NW 9 W 10 、置換可アリール基、置換可ヘテロアリール基、置換可シクロアルキル基又は置換可ヘテロシクロアルキル基;
8は、置換可低級アルキル基、−NW 9 W 10 、置換可アリール基、置換可ヘテロアリール基、置換可シクロアルキル基又は置換可ヘテロシクロアルキル基;
9及びW 10は、独立して、水素原子、置換可低級アルキル基、置換可低級アルコキシ基、置換可アリール基、置換可ヘテロアリール基、置換可シクロアルキル基又は置換可ヘテロシクロアルキル基(但し、同時に置換可低級アルコキシ基ではない)であるか、両者が結合して隣接する窒素原子とともに置換可環状アミノ基を形成してもよい;
11 W 12 〔W 11及びW 12は、独立して、水素原子、置換可低級アルキル基又はZ(但し、同時に水素原子ではなく、両者が結合して隣接する窒素原子とともに置換可環状アミノ基を形成してもよい)〕で表される基;
3及びW 4と独立して、W 3及びW 4と同義(但し、QはR Bとともに置換可ヘテロアリール基又は置換可ヘテロシクロアルキル基を形成してもよい);である)
〔2〕 Eが酸素原子である、前記〔1〕記載の含窒素縮合環誘導体もしくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩; 〔6〕 環Aが、式 〔7〕 環Aが、R Aが環A上の下記式
〔9〕 nが1又は2であり、式
2 −Y及び−O−L−Yで表される基(式中、L及びYは前記〔1〕と同じ意味である)である、前記〔1〕〜〔9〕記載の含窒素縮合環誘導体もしくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩。
1−3アルキレン基である、前記〔1〕〜〔10〕の何れかに記載の含窒素縮合環誘導体もしくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩。
〔15〕 性ホルモン依存性疾患の予防もしくは治療剤、生殖調節剤、避妊薬、排卵誘発剤又は性ホルモン依存性癌術後再発予防剤である、前記〔13〕記載の医薬組成物。 〔25〕 化学療法剤がイホスファミド、アドリアマイシン、ペプロマイシン、シスプラチン、シクロフォスファミド、5-FU、UFT、メトトレキセート、マイトマイシンC、マイトキサントロン、パクリタキセル及びドタキセルから選択される薬剤である、前記〔23〕記載の医薬組成物。 本発明の含窒素縮合環誘導体(I)もしくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩は、優れたGnRH拮抗作用を有するので、性腺刺激ホルモン放出ホルモンの作用を調節し、性腺刺激ホルモン及び性ホルモンの産生・分泌を制御することにより、性ホルモン依存性疾患の予防又は治療剤として用いることができる。 本明細書における用語の意味は次のとおりである。 「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を意味する。 「シクロアルキル」とは、炭素数3〜8の単環式シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル基等の単環式シクロアルキル)を意味する。 「縮環していてもよい」とは、上記シクロアルキル、上記ヘテロシクロアルキル、上記アリール及び上記ヘテロアリールから選択される1個の環と縮合していてもよいことを意味する。 「縮環していてもよいシクロアルキル」、「縮環していてもよいヘテロシクロアルキル」、「縮環していてもよいアリール」及び「縮環していてもよいヘテロアリール」としては、例えば、インドリル、イソインドリル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、インダゾリル、ベンズイミダゾリル、キノリニル、イソキノリニル、フタラジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、インドリジニル、ナフチリジニル、プテリジニル、インダニル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、インドリニル、イソインドリニル、2,3,4,5−テトラヒドロベンゾ[b]オキセピニル、6,7,8,9−テトラヒドロ� �5H−ベンゾシクロヘプテニル、クロマニル等が挙げられ、結合手はいずれの環から出ていても良い。 「環状アミノ」とは、上記の縮環していてもよいヘテロシクロアルキルのうち、環内に結合部位を有する少なくとも1個の窒素原子を有する基を意味し、例えば、1−ピロリジニル、1−ピペリジニル、1−ピペラジニル、4−モルホリニル、4−チオモルホリニル、ピロリジン−2−オン−1−イル、オキサゾリジン−2−オン−3−イル、モルホリン−3−オン−4−イル、2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1H−アゼピン−1−イル、1−インドリニル、2−イソインドリニル、3,4−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−イル、3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル、3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル、オクタヒドロキノリン−1� ��2H)−イル、オクタヒドロイソキノリン−2(1H)−イル、パーヒドロキノリン−1−イル、2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イル、2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾチアジン−4−イル、3,4−ジヒドロキノキサリン−1(2H)−イル、2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−4−イル、2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−1−イル、1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−2−ベンゾアゼピン−2−イル、3,4−ジヒドロ−1,5−ベンゾオキサゼピン−5(2H)−イル、2,3−ジヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−1(5H)−イル、3,4−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−5(2H)−イル、2,3−ジヒド� �−4,1−ベンゾオキサゼピン−1(5H)−イル、2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1,5−ベンゾジアゼピン−1−イル、2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−1−イル、5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル、3,4,5,6−テトラヒドロ−1−ベンゾアゾシン−1(2H)−イル基等が挙げられる。 「ハロ低級アルキル」とは、上記ハロゲン原子で置換された上記低級アルキルを意味する。 一般式(I)において、環Aとしては、ベンゼン環、ピリジン環、ピリミジン環、ピラジン環、ピリダジン環、ピロール環、フラン環、チオフェン環、イミダゾール環、ピラゾール環、チアゾール環又はオキサゾール環が好ましく、ベンゼン環、ピリジン環、ピリミジン環又はチオフェン環がより好ましい。 この場合、環Aの窒素原子又は硫黄原子が、下記式(A)における(A1)部分が(A2)の何れかで表される位置にあるものが好ましい。 mが2以上である場合、複数のR Aは同じでも異なっていてもよい。 環Aがベンゼン環又はピリジン環であり、mが1である場合、環AはR Aが下記式
Aとしては、ハロゲン原子、ニトロ基、置換可低級アルキル基、−OW 1 、−COW 2又は−NW 3 W 4 (式中のW 1 〜W 4は前記〔1〕と同じ意味である)等が好ましい。 環Bとしては、ベンゼン環、ピリジン環又はチオフェン環が好ましい。 環Bの結合位置は、下記式 R Bとしては、ハロゲン原子又は−OW 1 (式中のW 1は前記〔1〕と同じ意味である)等が好ましい。 nが2である場合、複数のR Bは同じでも異なっていてもよい。 更に、環Bが下記式 B1又はR B2が結合している何れかのベンゼン環である場合は、R B1としてはフッ素原子又は塩素原子が好ましく、R B2としてはハロゲン原子又は−OW 1 (W 1は前記〔1〕と同じ意味である)が好ましい。 一般式(I)において、Uとしては単結合、メチレン基又はエチレン基が好ましい。 置換可環状アミノ、置換可シクロアルキル又は置換可ヘテロシクロアルキル基が有していてもよい置換基としては、例えば、オキソ基、ハロゲン原子、シアノ基、置換可低級アルキル基、置換可低級アルケニル基、置換可低級アルキニル基、置換可低級アルキルスルホニル基、置換可低級アルキルスルフィニル基、−OW 13 、−SW 13 、−COW 14 、−NW 15 W 16 、−SO 2 NW 15 W 16 、置換基群Aから選択される基で置換されていてもよいアリール基、置換基群Aから選択される基で置換されていてもよいヘテロアリール基、置換基群Bから選択される基で置換されていてもよいシクロアルキル基又は置換基群Bから選択される基で置換されていてもよいヘテロシクロアルキル基等が挙げられ、これらの基が同一又� ��異なって複数置換していてもよい。 置換可アリール又は置換可ヘテロアリール基が有していてもよい置換基としては、例えば、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換可低級アルキル基、置換可低級アルケニル基、置換可低級アルキニル基、置換可低級アルキルスルホニル基、置換可低級アルキルスルフィニル基、−OW 13 、−SW 13 、−COW 14 、−NW 15 W 16 、−SO 2 NW 15 W 16 、置換基群Aから選択される基で置換されていてもよいアリール基、置換基群Aから選択される基で置換されていてもよいヘテロアリール基、置換基群Bから選択される基で置換されていてもよいシクロアルキル基又は置換基群Bから選択される基で置換されていてもよいヘテロシクロアルキル基等が挙げられ、これらの基が同一又は異なって複数置換していてもよ� ��。 縮環していてもよい置換可シクロアルキル基、縮環していてもよい置換可ヘテロシクロアルキル基、縮環していてもよい置換可アリール基及び縮環していてもよい置換可ヘテロアリール基においては、上記の置換基が、縮環する同一又は異なった複数の環に置換していてもよい。 上記のW 13は、水素原子、置換可低級アルキル基、置換基群Aから選択される基で置換されていてもよいアリール基、置換基群Aから選択される基で置換されていてもよいヘテロアリール基、置換基群Bから選択される基で置換されていてもよいシクロアルキル基又は置換基群Bから選択される基で置換されていてもよいヘテロシクロアルキル基; 置換可低級アルキル、置換可低級アルキレン、置換可低級アルケニル、置換可低級アルキニル、置換可低級アルキルスルホニル、置換可低級アルキルスルフィニル又は置換可低級アルコキシ基が有していてもよい置換基としては、ハロゲン原子、シアノ基、置換基群Cから選択される基で置換されていてもよい低級アルキルスルホニル基、置換基群Cから選択される基で置換されていてもよい低級アルキルスルフィニル基、−OW 23 、−SW 23 、−COW 24 、−NW 25 W 26 、−SO 2 NW 25 W 26 、置換基群Aから選択される基で置換されていてもよいアリール基、置換基群Aから選択される基で置換されていてもよいヘテロアリール基、置換基群Bから選択される基で置換されていてもよいシクロアルキル基又は置� �基群Bから選択される基で置換されていてもよいヘテロシクロアルキル基等が挙げられ、これらの基が同一又は異なって複数置換していてもよい。 上記のW 23は、水素原子、置換基群Cから選択される基で置換されていてもよい低級アルキル基、置換基群Aから選択される基で置換されていてもよいアリール基、置換基群Aから選択される基で置換されていてもよいヘテロアリール基、置換基群Bから選択される基で置換されていてもよいシクロアルキル基又は置換基群Bから選択される基で置換されていてもよいヘテロシクロアルキル基; 〔置換基群A〕 本発明の一般式(I)で表される含窒素縮合環誘導体の製造方法の一例を以下に示す。 式中のL 1は、ハロゲン原子又はトリフルオロメタンスルホニルオキシであり、L 2は、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子又はトリフルオロメタンスルホニルオキシであり、Rは、水素原子又は低級アルキル基であり、R A 、R B 、環A、環B、m、n、E、U及びXは前記と同じ意味をもつ。 工程1 塩基性条件下でのカップリング法は、脱離基を有する化合物( 1 )とアミン化合物( 2 )とを、例えば、不活性溶媒(例えば、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリドン又はそれらの混合溶媒等)又は無溶媒中、銅粉末等の添加剤の存在下又は非存在下、塩基(例えば、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、リチウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド、炭酸カリウム、炭酸セシウム、フッ化セシウム、カリウムtert−ブトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド等)の存在 下、通常、−78℃〜還流温度で、30分間〜1日間反応させればよい。 パラジウム条件下でのカップリング法は、脱離基を有する化合物( 1 )とアミン化合物( 2 )とを、例えば、不活性溶媒(例えば、1,4−ジオキサン、2−プロパノール、tert−ブタノール、1,2−ジメトキシエタン、トルエン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリドン、水又はそれらの混合溶媒等)中、触媒(例えば、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、酢酸パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)等)及び配位子(例えば、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン、トリ(tert−ブチル)ホスフィン、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−2'−メ� �ルビフェニル、ビス(2−ジフェニルホスフィノフェニル)エーテル等)を用いて、塩基(例えば、炭酸セシウム、炭酸カリウム、フッ化セシウム、カリウムtert−ブトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド等)の存在下、通常、室温〜還流温度で、1時間〜3日間反応させればよい。 工程2 上記工程1及び工程2において、Rが低級アルキル基である場合には、各工程に続いて、不活性溶媒(例えば、メタノール、エタノール、2−プロパノール、テトラヒドロフラン、水又はそれらの混合溶媒等)中、塩基(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等)の存在下、通常、室温〜還流温度で、1時間〜3日間反応させることにより、カルボキシ基へと加水分解すればよい。 工程3 工程4 上述した製造方法で原料化合物として用いられるアミン化合物( 2 )は、例えば、市販品の、又は文献記載の方法もしくは一般的合成手法を組み合わせた方法等に従い合成したニトロ化合物(7)を、一般的な還元法等により還元して得ることもできる。 例えば、以下の方法で製造することができる。 式中の環B、R B 、n、U及びXは前記と同じ意味をもつ。 工程5 なお、上述した製造方法で用いる化合物又は生成する化合物が反応条件で変化したり、反応の進行を阻害する官能基を有するとき、これを当業者が慣用する適当な保護基を用いて保護し、適当な段階で除去することは言うまでもない。 上述した製造方法において得られる本発明の一般式(I)で表される含窒素縮合環誘導体は、慣用の分離手段である分別再結晶法、クロマトグラフィーを用いた精製法、溶媒抽出法、固相抽出法等により単離精製することができる。 本発明の一般式(I)で表される含窒素縮合環誘導体は、常法によりプロドラッグ化試薬を反応させることにより、そのカルボキシル基、水酸基及び/又はアミノ基が変換したプロドラッグとすることができる。 また、本発明の一般式(I)で表される含窒素縮合環誘導体のプロドラッグは、「医薬品の開発」第7巻分子設計163頁から198頁(広川書店)に記載の生理条件下で本発明の化合物(I)に変換されるものであってもよい。 一般式(I)で表される含窒素縮合環誘導体又はそのプロドラッグは、常法により、その薬理学的に許容される塩とすることができる。 このような塩としては、例えば、塩酸及び硝酸等の無機酸塩;酢酸及びメタンスルホン酸等の有機酸塩、並びにナトリウム塩及びカリウム塩;N,N'−ジベンジルエチレンジアミン及び2−アミノエタノール等の有機塩基との付加塩が挙げられる。 一般式(I)で表される含窒素縮合環誘導体もしくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩には、水やエタノール等の医薬品として許容される溶媒との溶媒和物も含まれる。 さらに、一般式(I)で表される含窒素縮合環誘導体又はそのプロドラッグについて、互変異性体、幾何異性体及び/又は光学異性体が存在することがあるが、本発明においては、そのいずれの異性体も用いることができ、またその混合物も用いることができる。 本発明の含窒素縮合環誘導体(I)は、優れたGnRH拮抗作用を有しており、性腺刺激ホルモン放出ホルモンの作用を調節し、性腺刺激ホルモン及び性ホルモンの産生・分泌を制御することができる。 したがって、本発明の含窒素縮合環誘導体(I)もしくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩は、例えば、前立腺肥大症、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮線維腫、思春期早発症、無月経症、月経前症候群、月経困難症、多嚢胞性卵巣症候群、紅斑性狼瘡、多毛症、小人症、睡眠障害、ニキビ、禿頭症、アルツハイマー病、不妊症、過敏性腸症候群、前立腺癌、子宮癌、卵巣癌、乳癌、下垂体腫瘍等の性ホルモン依存性疾患等の予防もしくは治療剤、生殖調節剤、避妊薬、排卵誘発剤又は性ホルモン依存性癌術後再発予防剤等として極めて有用である。 本発明の含窒素縮合環誘導体(I)もしくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩と慣用されている製剤担体とを混合することにより医薬組成物を調製することができる。 製剤担体は、後述する投与形態に応じて、適宜、組み合わせて用いればよく、例えば、乳糖等の賦形剤;ステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤;カルボキシメチルセルロース等の崩壊剤;ヒドロキシプロピルメチルセルロース等の結合剤;マクロゴール等の界面活性剤;炭酸水素ナトリウム等の発泡剤;シクロデキストリン等の溶解補助剤;クエン酸等の酸味剤;エデト酸ナトリウム等の安定化剤;リン酸塩等のpH調整剤などが挙げられる。 本発明の医薬組成物の投与形態としては、例えば、散剤、顆粒剤、細粒剤、ドライシロップ剤、錠剤、カプセル剤等の経口投与剤;注射剤、貼付剤、坐剤等の非経口投与剤などが挙げられ、経口投与剤が好ましい。 本発明の一般式(I)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩が、成人1日当たり、経口投与剤では0.1〜1000mg、注射剤では0.01〜100mgの範囲で投与されるように、上記製剤を製造するのが好ましい。 また、本発明の医薬組成物には、さらに他の薬剤を含有させてもよい。 このような薬剤としては、例えば、GnRH超作動薬(例えば、酢酸リュープロレリン、ゴナドレリン、ブセレリン、トリプトレリン、ゴセレリン、ナファレリン、ヒストレリン、デスロレリン、メテレリン、レシレリン等)、化学療法剤(例えば、イホスファミド、アドリアマイシン、ペプロマイシン、シスプラチン、シクロフォスファミド、5-FU、UFT、メトトレキセート、マイトマイシンC、マイトキサントロン、パクリタキセル、ドタキセル等)、ペプチド性GnRH拮抗薬(例えば、セトロレリクス、ガニレリクス、アバレリクス、オザレリクス、イツレリクス、デガレリクス、テベレリクス等)、5α−レダクターゼ阻害薬(例えば、フィナステリド、デュタステリド等)、αアドレナリン受容体阻害薬(例えば、タムスロシン、シロドシン、ウ� �ピジル等)、アロマターゼ阻害薬(例えば、ファドロゾール、レトロゾール、アナストロゾール、フォルメスタン等)、副腎系アンドロゲン産生阻害薬(例えば、リアロゾール等)、ホルモン療法剤(例えば、抗エストロゲン剤(タモキシフェン、フルベストラント等)、黄体ホルモン剤(メドロキシプロゲステロン等)、アンドロゲン剤、エストロゲン剤、抗アンドロゲン剤(オキセンドロン、フルタミド、ニルタミド、ビカルタミド等)等)等が挙げられる。 本発明の内容を以下の参考例、実施例及び試験例でさらに詳細に説明するが、本発明はその内容に限定されるものではない。 参考例1 参考例2 参考例3 参考例4 参考例5 参考例6 参考例7 参考例8 参考例9 参考例10 参考例11 実施例1 実施例2〜実施例4 実施例5 実施例6〜実施例7 実施例8 実施例9 実施例10 実施例11 実施例12 実施例13 実施例14 実施例15 実施例16 実施例17 実施例18 実施例19 実施例20 実施例21 実施例22 実施例23 実施例24 実施例25 実施例26 実施例27 実施例28 上記参考例化合物1〜11の化学構造及び1 H−NMRデータを表1及び2に、上記実施例化合物1〜28の化学構造及び1 H−NMRデータを表3〜5に、それぞれ示す。 表中の略号は、Ref No. は、参考例番号、Ex No. は、実施例番号、Strcは、化学構造式、Solvは、 1 H−NMR測定溶媒を、それぞれ示す。 〔試験例1〕 2)ヒトGnRH受容体1安定発現HEK293細胞株の樹立 ヒトGnRHR1発現ベクターをXhoIで消化して直鎖状DNAとした後、HEK293細胞にリポフェクション法(Lipofectamine2000:インビトロジェン社)にて導入した。 1mg/mLのG418(インビトロジェン社)にてネオマイシン耐性細胞株を得、後述する方法にてGnRH刺激による細胞内カルシウムの動きを測定した。 最も強い反応を示した株を選択して、hGnRHR1#1とし、以後、0.5mg/mLのG418存在下で培養した。 3)GnRHによる細胞内カルシウムの動きの阻害効果の測定 ヒトGnRHR1に対する化合物のアンタゴニスト作用は、GnRH刺激による細胞内のカルシウムの動きの阻害度合により評価した。 96穴プレートにhGnRHR1#1を1.5X10 5個/穴で播種し1日間培養した。 培地を除去し、1穴あたり200μLの洗浄用緩衝液(Hanks' Balanced Salt Solutions、20mM N−2−ヒドロキシエチルピペラジン−N'−2−エタンスルホン酸、1.3mM塩化カルシウム、0.5mM塩化マグネシウム、0.4mM硫酸マグネシウム)で一回洗浄した後、カルシウムイオンに反応する色素溶液(FLIPR Calcium Assay Kit、モレキュラーデバイス社製)を100μL添加し、5%CO 2インキュベーターにて37℃、1時間インキュベートした。 その後細胞内カルシウム濃度はFLEXSTATION(登録商標)(モレキュラーデバイス社製)を用いて以下の条件で測定した。 37℃に温められた庫内で測定用緩衝液(0.1%牛胎児血清アルブミンを含む洗浄用緩衝液)で希釈した被験物質を50μL添加し、その1分後に10nMのGnRHを50μL添加した。 GnRH刺激による細胞内のカルシウムの動きを50%阻害する濃度(IC 50値)は、ロジットプロットにより算出した(表6)。 本発明の含窒素縮合環誘導体(I)もしくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩は、優れたGnRH拮抗作用を有するので、性腺刺激ホルモン放出ホルモンの作用を調節し、性腺刺激ホルモン及び性ホルモンの産生・分泌を制御することにより、性ホルモン依存性疾患の予防又は治療剤として用いることができる。 それゆえ、本発明により、前立腺肥大症、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮線維腫、思春期早発症、無月経症、月経前症候群、月経困難症、多嚢胞性卵巣症候群、紅斑性狼瘡、多毛症、小人症、睡眠障害、ニキビ、禿頭症、アルツハイマー病、不妊症、過敏性腸症候群、前立腺癌、子宮癌、卵巣癌、乳癌もしくは下垂体腫瘍の予防もしくは治療剤、生殖調節剤、避妊薬、排卵誘発剤又は性ホルモン依存性癌術後再発予防剤等を提供することができる。 |