Respiratory formulations containing P38mapk inhibitor

专利类型 发明专利 法律事件
专利有效性 有效专利 当前状态
申请号 JP2013514789 申请日 2011-06-17
公开(公告)号 JP2013528640A 公开(公告)日 2013-07-11
申请人 レスピバート・リミテツド; 申请人类型 其他
发明人 マレイ,ピーター・ジヨン; オニオンズ,スチユアート・トーマス; ウイリアムズ,ジヨナサン・ガレス; ジヨリー,ケビン; 第一发明人 マレイ,ピーター・ジヨン
权利人 レスピバート・リミテツド 权利人类型 其他
当前权利人 レスピバート・リミテツド 当前权利人类型 其他
省份 当前专利权人所在省份: 城市 当前专利权人所在城市:
具体地址 当前专利权人所在详细地址: 邮编 当前专利权人邮编:
主IPC国际分类 C07D471/04 所有IPC国际分类 C07D471/04A61K9/12A61K9/14A61K31/437A61K31/4709A61K31/4985A61K31/519A61K31/52A61K47/06A61K47/26A61P11/00A61P11/02A61P11/06A61P29/00A61P31/16A61P37/08A61P43/00C07D473/30C07D475/02
专利引用数量 6 专利被引用数量 0
专利权利要求数量 0 专利文献类型 A
专利代理机构 专利代理人
摘要 【化1】

本発明は、式(I)の化合物を含んでなる呼吸器用製剤;および該化合物および組成物の処置、例えば 炎症 性疾患または呼吸器障害、特に炎症が媒介する、および/またはウイルスが媒介する呼吸器障害、例えば喘息およびCOPDの処置おける使用、あるいはウイルス感染、例えばインフルエンザウイルス、ライノウイルスまたはRSVによる感染の処置または防止における使用に関する。 また本発明は特定の新規式(I)の化合物にも及ぶ。
权利要求
  • 式(I):
    [式中、Jは:
    を表し;
    QはNまたは−CH−であり;
    XはOまたはO−CH −であり;
    Yは−CH=またはNであり;
    ZはO,NR ,−CR 4a =N−または−N=CR 4a −であり、この後者の2つの基はそれらが結合している原子と一緒に6員環を形成し;
    はそれぞれが場合によりヒドロキシル基で置換された分枝もしくは非分枝のC 1−6アルキル、またはC 3−6シクロアルキルであり;
    2aはH、ハロ、飽和もしくは不飽和の分枝もしくは非分枝C 1−8アルキレン鎖であり、ここで1もしくは複数の炭素(例えば1〜3個の、例えば1,2、もしくは3個の炭素)が、場合により−O−,−N−および/またはS(O) から独立して選択されるヘテロ原子(1もしくは複数)により置換され、そして該鎖は場合により1もしくは複数の(例えば1〜6個の)ハロゲン原子により置換され;
    2bはH、ハロ、C 1−6アルコキシまたは場合によりOHで置換されたC 1−6アルキルであり;
    およびR はそれぞれ独立してH、C 1−4アルキル、ハロゲン;C 1−4ハロアルキル、O(C 1−4アルキル),O(C 1−4ハロアルキル)、CN、SO 、C(O)OR を表すが、但しR およびR は両方がHを同時に表さないか、あるいはR およびR はそれらが結合している炭素と一緒に6員の芳香族環、または窒素原子を含んでなるヘテロ芳香族環を形成し;
    はH、C 1−5アルキル、C 2−5アルケニル、C 2−5アルキニル、C 3−6シクロアルキル、C 3−6シクロアルケニル、C アリール、5もしくは6員のヘテロアリールまたは5もしくは6員の複素環式基を表し、ここで該アリール、ヘテロアリールまたは複素環式基は、ハロゲン、ヒドロキシル、C 1−6アルキル、C 1−6アルコキシ、C 1−6ハロアルキル,アミノ,C 1−4モノまたはジ−アルキルアミノ、C 1−4モノまたはジ−アシルアミノ、S(O) 1−6アルキル,C 0−6アルキルC(O)C 1−6アルキルまたはC 0−6アルキルC(O)C 1−6ヘテロアルキルから選択される0〜3個の置換基で置換されており;
    4aはHまたはC 1−3アルキルであり;
    はHまたはC 1−4アルキルであり;
    はHまたはC 1−4アルキルであり;
    mは0,1または2であり;
    qは0,1また2である]
    の化合物、またはそのすべての立体異性体、互変異性体および同位体誘導体を含むそれらの製薬学的に許容され得る塩の粒子群を粒子状態で含んでなり、粒子群の空気力学的質量中位径(MMAD)が1〜20ミクロンの範囲、例えば1〜10ミクロン、例えば1〜4ミクロンである、吸入により局所投与するための製薬学的製剤。
  • 式(I)の化合物のZが−N=CR 4aを表す請求項1に記載の製剤。
  • 式(I)の化合物のZがNHを表す請求項1に記載の製剤。
  • 式(I)の化合物のZがOを表す請求項1に記載の製剤。
  • 式(I)の化合物のJがR 2aおよびR 2bで置換されたフェニルを表す請求項1ないし4のいずれか1項に記載の製剤。
  • 式(I)の化合物のJがR 2aおよびR 2bで置換されたピリジニルを表す請求項1ないし4のいずれか1項に記載の製剤。
  • 式(I)の化合物のJがR 2aで置換されたチエニルを表す請求項1ないし4のいずれか1項に記載の製剤。
  • 式(II):
    [式中、R ,R ,R 2a ,R およびXは式(I)の化合物について上記に定義した通りであり、そしてZはNHを表す]
    の化合物を含んでなる請求項1に記載の製剤。
  • 式(IIIa):
    [式中、R ,R ,R 2a ,R ,R 4aおよびXは式(I)の化合物について上記に定義した通りである]
    の化合物を含んでなる請求項1に記載の製剤。
  • がtert−ブチルを表す請求項1ないし9のいずれか1項に記載の製剤。
  • が、それぞれがヒドロキシル基で置換されたC 1−6アルキルまたは分枝もしくは非分枝のC 3−6シクロアルキルを表す請求項1ないし9のいずれか1項に記載の製剤。
  • 2aがメチルを表す請求項1ないし11のいずれか1項に記載の製剤。
  • 2aがメトキシを表す請求項1ないし11のいずれか1項に記載の製剤。
  • 2aがパラ位である請求項9ないし13のいずれか1項に記載の製剤。
  • XがOを表す請求項1ないし14のいずれか1項に記載の製剤。
  • Xが−OCH −を表す請求項1ないし14のいずれか1項に記載の製剤
  • がクロロを表す請求項1ないし16のいずれか1項に記載の製剤。
  • がクロロを表す請求項1ないし17のいずれか1項に記載の製剤。
  • およびR が、それらが結合しているフェニル環と一緒にナフチル環を形成する、請求項1ないし18のいずれか1項に記載の製剤。
  • 1−(3−tert−ブチル−1−p−トリル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−tert−ブチル−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−tert−ブチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−tert−ブチル−1−p−トリル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−(1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−tert−ブチル−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−(1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−tert−ブチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(8−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)キノリン−5−イル)ウレア;
    1−(3−tert−ブチル−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(8−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)キノリン−5−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((2−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((2−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((1−エチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((1−イソプロピル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(2,3−ジクロロ4−((1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)フェニル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(8−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)キノリン−5−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((8−オキソ−8,9−ジヒドロ−7H−プリン−6−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−(ヒドロキシメチル)−3−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(2,3−ジクロロ4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)フェニル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(5−メチルチオフェン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((7−オキソ−7,8−ジヒドロプテリジン−4−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(4−(3−(tert−ブチル)−5−(3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレイド)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)−N−メチルメタンスルホンアミド;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−クロロフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−シクロプロピル−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(1−メチルシクロプロピル)−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イルウレア;
    1−(3−イソプロピル−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−(メチルスルホニル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(3,4−ジクロロフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−(メチルチオ)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    から選択される化合物、およびそれらのすべての立体異性体、互変異性体および同位体誘導体を含む任意のそれら1つの製薬学的に許容され得る塩を含んでなる請求項1に記載の製剤。
  • 粒子群のMMADが5〜10μmの範囲である請求項1ないし20のいずれか1項に記載の製剤。
  • 数による粒子群の50%が特定範囲内の粒子サイズを有する請求項1ないし21のいずれか1項に記載の製剤。
  • 粒子群の60、70または80%が特定範囲内の粒子サイズを有する請求項1ないし22のいずれか1項に記載の製剤。
  • 製剤がさらに補形剤または担体を含んでなる請求項1ないし23のいずれか1項に記載の製剤。
  • 補形剤がラクトース、例えばラクトース一水和物である請求項24に記載の製剤。
  • 補形剤のMMADが5〜75μmの範囲である請求項24または25に記載の製剤。
  • 補形剤の50、60、70、80または90%が範囲内の平均粒子サイズを有する請求項26に記載の製剤。
  • 製剤が乾燥粉末製剤である請求項1ないし27のいずれか1項に記載の製剤。
  • 請求項28に記載の製剤を含んでなるDiskus(商標)、RotahalerまたはTurbohalerのような乾燥粉末用デバイス。
  • 製剤がエアゾル製剤である請求項1ないし25のいずれか1項に記載の製剤。
  • 製剤が、例えばHFA 134a(1,1,1,2−テトラフルオロエタン)、HFA
    227(ヘプタフルオロプロパン)およびそれらの混合物から選択される液化噴射ガスである担体を含んでなる、請求項30に記載の製剤。
  • 請求項30または31に定める製剤を含んでなる定量吸入用デバイス。
  • 湿気の進入を最少にするためにうわ包装されている請求項29または32に記載のデバイス。
  • 治療的処置に使用するための請求項1ないし31のいずれか1項に記載の製剤、あるいは請求項32または33に記載のデバイス。
  • 呼吸器障害、炎症性疾患またはウイルス感染の処置または予防に使用するための式(I):
    [式中、Jは
    を表し、
    QはNまたは−CH−であり;
    XはOまたはO−CH −であり;
    Yは−CH=またはNであり;
    ZはO,NR ,−CR 4a =N−または−N=CR 4a −であり、この後者の2つの基はそれらが結合している原子と一緒に6員環を形成し;
    はそれぞれ場合によりヒドロキシル基で置換された分枝もしくは非分枝のC 1−6アルキルまたはC 3−6シクロアルキルであり;
    2aはH、ハロ、飽和もしくは不飽和の分枝もしくは非分枝C 1−8アルキレン鎖であり、ここで1もしくは複数の炭素(例えば1〜3個の、例えば1,2、もしくは3個の炭素)が、場合により−O−,−N−および/またはS(O) から独立して選択されるヘテロ原子(1もしくは複数)により置換され、そして該鎖は場合により1もしくは複数の(例えば1〜6個の)ハロゲン原子により置換され;
    2bはH、ハロ、C 1−6アルコキシまたは場合によりOHで置換されたC 1−6アルキルであり;
    およびR はそれぞれ独立してH、C 1−4アルキル、ハロゲン;C 1−4ハロアルキル、O(C 1−4アルキル),O(C 1−4ハロアルキル)、CN、SO 、C(O)OR を表すが、但しR およびR は両方がHを同時に表さないか、あるいはR およびR はそれらが結合している炭素と一緒に6員の芳香族環、または窒素原子を含んでなるヘテロ芳香族環を形成し;
    はH、C 1−5アルキル、C 2−5アルケニル、C 2−5アルキニル、C 3−6シクロアルキル、C 3−6シクロアルケニル、C アリール、5もしくは6員のヘテロアリールまたは5もしくは6員の複素環式基を表し、ここで該アリール、ヘテロアリールまたは複素環式基は、ハロゲン、ヒドロキシル、C 1−6アルキル、C 1−6アルコキシ、C 1−6ハロアルキル,アミノ,C 1−4モノまたはジ−アルキルアミノ、C 1−4モノまたはジ−アシルアミノ、S(O) 1−6アルキル,C 0−6アルキルC(O)C 1−6アルキルまたはC 0−6アルキルC(O)C 1−6ヘテロアルキルから選択される0〜3個の置換基で置換されており;
    4aはHまたはC 1−3アルキルであり;
    はHまたはC 1−4アルキルであり;
    はHまたはC 1−4アルキルであり;
    mは0,1または2であり;
    qは0,1また2である]
    の化合物、またはそのすべての立体異性体、互変異性体および同位体誘導体を含むそれらの製薬学的に許容され得る塩。
  • 局所投与により処置するための請求項35または36に記載の式(I)の化合物。
  • 吸入治療により肺へ局所投与するための請求項37に記載の式(I)の化合物。
  • 乾燥粉末治療により肺へ局所投与するための請求項37に記載の式(I)の化合物。
  • Zが−N=CR 4a −を表す請求項35ないし38のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  • ZがNHを表す請求項35ないし38のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  • ZがOを表す請求項35ないし38のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  • JがR 2aおよびR 2bで置換されたフェニルを表す請求項35ないし41のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  • JがR 2aおよびR 2bで置換されたピリジニルを表す請求項35ないし41のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  • JがR 2aで置換されたチエニルを表す請求項35ないし41のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  • 式(II)
    [式中、R ,R ,R 2a ,R およびXは式(I)の化合物について請求項35ないし38のいずれか1項に定義した通りであり、そしてZはNHを表す]
    の化合物である請求項35ないし38のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  • 式(IIIa):
    [式中、R ,R ,R 2a ,R ,R 4aおよびXは式(I)の化合物について請求項35ないし38のいずれか1項に定義した通りである]
    の化合物である請求項35ないし38のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  • がtert−ブチルを表す請求項35ないし46のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  • が、それぞれヒドロキシル基で置換された分枝もしくは非分枝のC 1−6アルキルまたはC 3−6シクロアルキルを表す請求項35ないし46のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  • 2aがメチルを表す請求項35ないし48のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  • 2aがメトキシを表す請求項35ないし48のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  • 2aがOHで置換されたC 1−6アルキルを表す請求項35ないし48のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  • 2aが−CH OHを表す請求項51に記載の式(I)の化合物。
  • 2aがパラ位である請求項49ないし52のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  • XがOを表す請求項35ないし53のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  • Xが−OCH −を表す請求項35ないし53のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  • およびR が、それらが結合しているフェニル環と一緒にナフチル環を形成する、請求項35ないし55のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  • 1−(3−tert−ブチル−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−tert−ブチル−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−(1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−tert−ブチル−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(8−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)キノリン−5−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((1−エチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((1−イソプロピル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(2,3−ジクロロ4−((1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)フェニル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(8−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)キノリン−5−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((8−オキソ−8,9−ジヒドロ−7H−プリン−6−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−(ヒドロキシメチル)−3−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(2,3−ジクロロ4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)フェニル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(5−メチルチオフェン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((7−オキソ−7,8−ジヒドロプテリジン−4−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(4−(3−(tert−ブチル)−5−(3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレイド)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)−N−メチルメタンスルホンアミド;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−クロロフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−シクロプロピル−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(1−メチルシクロプロピル)−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イルウレア;
    1−(3−イソプロピル−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−
    (4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−(メチルスルホニル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(3,4−ジクロロフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−(メチルチオ)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    から選択される請求項35に記載の式(I)の化合物、およびそれらすべての立体異性体、互変異性体および同位体誘導体を含むそれらの任意の1つの製薬学的に許容され得る塩。
  • 炎症性疾患または呼吸器障害、特に炎症が媒介し、かつ/またはウイルスが媒介する呼吸器障害、例えば喘息(小児喘息を含む)およびCOPD(慢性気管支炎および肺気腫を含む)、嚢胞性線維症、サルコイドーシス、特発性肺線維症、アレルギー性鼻炎、鼻炎、副鼻腔炎、とりわけ喘息、慢性気管支炎の処置に使用するための請求項35ないし57のいずれか1項に記載の化合物、または請求項1ないし31のいずれか1項に定める製剤、および請求項29,32または33のいずれか1項に定めるデバイス。
  • ウイルスが悪化させるCOPD(慢性気管支炎および肺気腫を含む)、喘息、小児喘息、嚢胞性線維症、サルコイドーシス、特発性肺線維症、アレルギー性鼻炎、鼻炎、副鼻腔炎、特に喘息、慢性気管支炎およびCOPDの処置に使用するための請求項35ないし57のいずれか1項に定める化合物、または請求項1ないし31のいずれか1項に記載の製剤、または請求項29,32または33のいずれか1項に定めるデバイス。
  • ウイルス感染、例えばインフルエンザウイルス、ライノウイルスまたはRSVによる感染の処置または防止に使用するための請求項35ないし57のいずれか1項に記載の化合物、または請求項1ないし31のいずれか1項に記載の組成物、または請求項29,32または33のいずれか1項に定めるデバイス。
  • 式(I):
    [Jは:
    を表し、
    QはNまたは−CH−であり;
    XはOまたはO−CH −であり;
    Yは−CH=またはNであり;
    ZはO,NR ,−CR 4a =N−または−N=CR 4a −であり,この後者の2つの基はそれらが結合している原子と一緒に6員環を形成し;
    は、それぞれが場合によりヒドロキシル基により置換された分枝もしくは非分枝C 1−6アルキル,またはC 3−6シクロアルキルであり;
    2aはH,ハロ,飽和もしくは不飽和の分枝もしくは非分枝C 1−8アルキレン鎖であり、ここで1もしくは複数の炭素(1,2もしくは3個のような例えば1〜3個の炭素)が、場合により−O−,−N−および/またはS(O) から独立して選択されるヘテロ原子(1もしくは複数)により置換され、そして鎖が場合により1もしくは複数の(例えば1〜6個の)ハロゲン原子により置換され;
    2bはH,ハロ,C 1−6アルコキシまたは場合によりOHで置換されたC 1−6アルキルであり;
    およびR はそれぞれ独立してH,C 1−4アルキル,ハロゲン;C 1−4ハロアルキル,O(C 1−4アルキル),O(C 1−4ハロアルキル),CN,SO ,C(O)OR を表すが、但しR およびR は双方がHを同時に表すことはなく、あるいはR およびR はそれらが結合している炭素と一緒に6員の芳香族環または窒素原子を含有するヘテロ芳香族環を形成し:
    はH,C 1−5アルキル,C 2−5アルケニル,C 2−5アルキニル,C 3−6シクロアルキル,C 3−6シクロアルケニル,C アリール,5もしくは6員のヘテロアリール、または5もしくは6員の複素環式基であり、ここで該アリール、ヘテロアリールまたは複素環式基は、ハロゲン,ヒドロキシル,C 1−6アルキル,C 1−6アルコキシ,C 1−6ハロアルキル,アミノ,C 1−4モノもしくはジ−アルキルアミノ,C 1−4モノもしくはジ−アシルアミノ,S(O) 1−6アルキル,C 0−6アルキルC(O)C 1−6アルキルまたはC 0−6アルキルC(O)C 1−6ヘテロアルキルから選択される0〜3個の置換基で置換され;
    4aはHまたはC 1−3アルキルであり;
    はHまたはC 1−4アルキルであり;
    はHまたはC 1−4アルキルであり;
    mは0,1または2であり;
    qは0,1または2である]
    の化合物、そのすべての立体異性体、互変異性体および同位体誘導体を含むそれらの製薬学的に許容され得る塩。
  • Zが−N=CR 4a −を表す請求項61に記載の式(I)の化合物。
  • ZがNHを表す請求項61に記載の式(I)の化合物。
  • ZがOを表す請求項61に記載の式(I)の化合物。
  • JがR 2aおよびR 2bで置換されたフェニルを表す請求項61ないし64のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  • JがR 2aおよびR 2bで置換されたピリジニルを表す請求項61ないし64のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  • JがR 2aで置換されたチエニルを表す請求項61ないし64のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  • Yが−CH=を表す請求項61ないし67のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  • YがNを表す請求項61ないし67のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  • 式(II):
    [式中、
    ,R ,R 2a ,R およびXは式(I)の化合物について上記に定義した通りであり、そしてZはNHを表す]
    の化合物である請求項61に記載の式(I)の化合物。
  • 式(IIIa)
    [式中、
    ,R ,R 2a ,R ,R 4aおよびXは式(I)の化合物について上記に定義した通 りである]
    の化合物である請求項1に記載の式(I)の化合物。
  • 2aがF,Cl,Br,I,C 1−4アルキル,OH,OC 1−4アルキル,CF ,OCF およびSO 1−4アルキルを表さない、請求項71に記載の式(IIIa
    )の化合物。
  • がtert−ブチルを表す請求項61ないし72のいずれか1項に記載の化合物。
  • が、それぞれヒドロキシル基により置換されたC 1−6アルキルまたは分枝もしくは非分枝C 3−6シクロアルキルを表す請求項61ないし72のいずれか1項に記載の化合物。
  • 2aがメチルを表す請求項61ないし74のいずれか1項に記載の化合物。
  • 2aがメトキシを表す請求項61ないし74のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  • 2aがOHで置換されたC 1−6アルキルを表す請求項61ないし74のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  • 2aが−CH OHを表す請求項77に記載の式(I)の化合物。
  • 2aがパラ位である請求項75ないし78のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  • XがOを表す請求項61ないし79のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  • Xが−OCH −を表す請求項61ないし79のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  • およびR が、それらが結合しているフェニル環と一緒にナフチル環を形成する、請求項61ないし81のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  • 1−(3−tert−ブチル−1−p−トリル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−tert−ブチル−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−tert−ブチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−tert−ブチル−1−p−トリル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−(1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−tert−ブチル−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−(1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−tert−ブチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(8−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)キノリン−5−イル)ウレア;
    1−(3−tert−ブチル−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(8−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)キノリン−5−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((2−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((2−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((1−エチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((1−イソプロピル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(2,3−ジクロロ4−((1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)フェニル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(8−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)キノリン−5−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((8−オキソ−8,9−ジヒドロ−7H−プリン−6−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−(ヒドロキシメチル)−3−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(2,3−ジクロロ4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)フェニル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(5−メチルチオフェン−2−イル)−1H−
    ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((7−オキソ−7,8−ジヒドロプテリジン−4−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(4−(3−(tert−ブチル)−5−(3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレイド)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)−N−メチルメタンスルホンアミド;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−クロロフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−シクロプロピル−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(1−メチルシクロプロピル)−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イルウレア;
    1−(3−イソプロピル−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−(メチルスルホニル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(3,4−ジクロロフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−(メチルチオ)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    から選択される請求項61に記載の式(I)の化合物、およびそのすべての立体異性体、互変異性体および同位体誘導体を含むそれらの任意の1つの製薬学的に許容され得る塩。
  • 1−(3−tert−ブチル−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−(1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−tert−ブチル−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(8−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)キノリン−5−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((1−エチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((1−イソプロピル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(2,3−ジクロロ4−((1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)フェニル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(8−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)キノリン−5−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((8−オキソ−8,9−ジヒドロ−7H−プリン−6−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−(ヒドロキシメチル)−3−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(2,3−ジクロロ4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)フェニル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(5−メチルチオフェン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((7−オキソ−7,8−ジヒドロプテリジン−4−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(4−(3−(tert−ブチル)−5−(3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレイド)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)−N−メチルメタンスルホンアミド;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−クロロフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−シクロプロピル−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(1−メチルシクロプロピル)−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イルウレア;
    1−(3−イソプロピル−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−(メチルスルホニル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(3,4−ジクロロフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−(メチルチオ)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    から選択される請求項83に記載の式(I)の化合物、およびそのすべての立体異性体、互変異性体および同位体誘導体を含むそれらの任意の1つの製薬学的に許容され得る塩。
  • 治療に有効な量の請求項61ないし84のいずれか1項に定義する化合物、または請求項1ないし31のいずれか1項に記載の製剤を、処置が必要な患者に投与することによる炎症性疾患または呼吸器障害、特に喘息およびCOPDのような炎症が媒介する、および/またはウイルスが媒介する呼吸器障害を処置する方法。
  • 治療に有効な量の請求項61ないし84のいずれか1項に定義する化合物、または請求項1ないし31のいずれか1項に記載の製剤を、処置または防止が必要な患者に投与することによる患者のウイルス感染、例えばインフルエンザウイルス、ライノウイルスまたはRSVによる感染を処置または防止する方法。
  • 说明书全文

    発明の分野 本発明は、p38マイトジェン活性化タンパク質キナーゼ酵素の阻害剤(本明細書でp38 MAPK阻害剤と称される)である特定の化合物、特にそのαおよびγサブタイプの使用、ならびにそれを含んでなる製薬学的製剤、および炎症性疾患、例えば喘息および慢性閉塞性肺疾患(COPD)を始めとする炎症性疾患および/またはウイルス感染の処置における製薬学的組み合わせ物(pharmaceutical combination)を含むそれらの使用に関する。 本開示はまた、特定の新規化合物およびそれを含んでなる製剤を提供する。

    発明の背景 それぞれが組織特異的発現パターンを表す4種のp38 MAPKアイソフォーム(それぞれα、β、γおよびδ)が同定されている。 p38 MAPKαおよびβアイソフォームは全身で遍在的に発現され、そして多くの種々の細胞型で見出される。 p38 MAPKαおよびβアイソフォームはある種の以前に記載された小分子p38 MAPK阻害剤により阻害される。 初期の世代の化合物は、該化合物のオフターゲット効果をもたらすこれらのアイソフォームの遍在的な発現パターンにより高度に毒性であることが分かった。 より最近では、p38 MAPKαおよびβアイソフォームに高度に選択的であり、しかもより広い安全域を示す改良された阻害剤が同定された。

    p38 MAPKγおよびδアイソフォームについては知られていることが少ない。 これらのアイソフォームは(p38αおよびp38βアイソフォームと異なり)特定の組織/細胞で発現される。 p38 MAPK−δアイソフォームは、膵、精巣、肺、小腸および腎でより多く発現される。 それはまたマクロファージ中でも豊富であり、そして好中球、CD4+ T細胞および内皮細胞で検出可能である(非特許文献1、非特許文献3、非特許文献4)。 p38 MAPKγの発現についてはほとんど知られていないが、しかしそれは脳、骨格筋および心臓、ならびにリンパ球およびマクロファージ中でより多く発現されている(非特許文献1、非特許文献3、非特許文献5、非特許文献6)。

    p38 MAPKγおよびδアイソザイムの選択的小分子阻害剤は現在利用可能でないが、1種の既存化合物BIRB 796はパンアイソフォーム(pan−isoform)阻害活性を有することが知られている。 p38γおよびp38δ阻害は、p38MAPKαを阻害するのに必要とされるものより高濃度の該化合物で観察される(非特許文献7)。 BIRB 796はまた、上流のキナーゼMKK6もしくはMKK4によるp38 MAPKもしくはJNKのリン酸化も減少させた。 Kumaは、MAPKへの阻害剤の結合により引き起こされるコンホメーション変化が、そのリン酸化部位および上流のアクチベーターのドッキング部位の双方の構造に影響を及ぼし、従ってp38 MAPKもしくはJNKのリン酸化を減少させる可能性を検討した。

    p38 MAPキナーゼは、ヒトの疾患における慢性の持続的炎症、例えば重症の喘息およびCOPDの開始および維持に関与する多くのシグナル伝達経路で中枢的な役割を演じていると考えられている。 現在、p38 MAPキナーゼが様々な炎症性サイトカインにより活性化されること、ならびにその活性化がさらなる炎症性サイトカインの動員および放出をもたらすことを示す豊富な文献が存在する。 事実、いくつかの臨床研究からのデータでは、p38 MAPキナーゼ阻害剤で処置中の患者における疾患状態に有益な変化が起こることが示されている。 例えば、非特許文献2は、ヒトPBMCからのTNFα(しかしIL−8でない)放出に対するp38 MAPキナーゼ阻害剤の阻害効果を記述している。 またCOPDの処置におけるp38 MAPキナーゼの阻害剤の使用が提案されている。 p38 MAPKα/βを標的とする小分子阻害剤は、一般にコルチコステロイド非感受性であるCOPDを伴う患者から得た細胞および組織(非特許文献2)、ならびにイン ビボの動物モデル(非特許文献8;非特許文献9;非特許文献10)で炎症の多様なパラメータの低下に有効であることが判明している。

    Irusenらもまた、核中のグルココルチコイド受容体(GR)の結合親和性の低下を介するコルチコステロイド非感受性に対するp38 MAPKα/βの関与の可能性を示唆している(非特許文献11)。 AMG548、BIRB 796、VX702、SCIO469およびSCIO323を包含する様々なp38 MAPキナーゼ阻害剤での臨床経験も非特許文献12に記述されている。

    COPDは、根底にある炎症が、吸入コルチコステロイドの抗炎症効果に対し実質的に抵抗性であることが報告されている状態である。 その結果、COPDを処置するための優れた一方法は、固有の抗炎症効果、およびCOPD患者の肺組織の吸入コルチコステロイドに対する感受性を増大させる能の双方を有する介入を開発することであろう。 Mercadoらの最近の刊行物(非特許文献13)は、p38γをサイレンシングさせることがコルチコステロイドに対する患者の感受性を回復させる可能性を有することを示している。 従って、COPDおよび重症の喘息の処置のためのp38 MAPキナーゼ阻害剤の使用に対する治療に重要な二重の利益が存在する可能性がある。

    今では呼吸器のウイルス感染が喘息および/またはCOPDに罹患している患者を悪化させる役割を果たすことを実際に示す証拠がある。 悪化では、疾患の徴候の制御を再度確立するために、処置の強度を上げる必要がある。 重篤な場合、悪化で入院することにもなり、すなわち最悪の場合は患者に死をもたらすかもしれない。

    ヒトの慢性炎症性疾患の処置におけるp38 MAPキナーゼ阻害剤の利用性を妨げる主な障害物は、患者で観察される毒性であった。 これは上で具体的に挙げた全てを含む多くの進歩した該化合物が臨床開発から撤退せざるをえないほど十分に重篤であった。 改良された治療の可能性を有する、とりわけ適切な治療用量でより有効であり、より長期間作用し、かつ/または毒性がより低い新規化合物を同定かつ開発する必要性が存続する。 本発明の一目的は、例えばある種のサブタイプ特異性を伴うp38 MAPキナーゼを阻害する化合物、そして結果として強化された抗炎症能および/または抗ウイルス活性を示す化合物を提供することである。

    本開示の化合物は、治療的に意味のあるインビトロ系でのプロファイルを有し、これは炎症性肺疾患の処置、そして特に吸入投与によるその処置のために優れた作用機構と合致する。 化合物の阻害効果 対 HRV−16複製、およびpolyI:C誘導型のICAM−1発現も測定した。

    Shmueli,O. et al. ,Comptes Rendus Biologies,2003,326(10−11):1067−1072/Genecard Smith,S. J. Br. J. Pharmacol. ,2006,149:393−404 Hale,K. K. ,J. Immunol. ,1999,162(7):4246−52 Wang,X. S. et al. ,J. Biol. Chem. ,1997,272(38):23668−23674 Court,N. W. et al. ,J. Mol. Cell. Cardiol. ,2002,34(4):413−26 Mertens,S. et al. ,FEBS Lett. ,1996,383(3):273−6 Kuma,Y. ,J. Biol. Chem. ,2005,280:19472−19479 Underwood,D. C. et al. ,Am. J. Physiol. Lung Cell. Mol. Physiol. ,2000,279:895−902 Nath,P. et al. ,Eur. J. Pharmacol. ,2006,544:160−167 Medicherla S. et al. ,J. Pharm. Exp. Ther. ,2008,324:921−929 Irusen,E. et al. ,J. Allergy Clin. Immunol. ,2002,109:649−657 Lee M. R. and Dominguez,C. ,Current Med. Chem. ,2005,12:2979−2994 Mercadon,et al. ,American Thoracic Society Abstract,2007,A56

    発明の要約 本発明に従い、例えば呼吸器障害または炎症性疾患の処置に、あるいはウイルス感染の処置に使用するための式(I):

    [式中、Jは:

    を表し;
    QはNまたは−CH−であり;
    XはOまたはO−CH −であり;
    Yは−CH=またはNであり;
    ZはO,NR ,−CR 4a =N−または−N=CR 4a −であり、この後者の2つの基はそれらが結合している原子と一緒に6員環を形成し;
    はそれぞれが場合によりヒドロキシル基で置換された分枝もしくは非分枝のC 1−6アルキル、C 3−6シクロアルキルであり;
    2aはH、ハロ、飽和もしくは不飽和の分枝もしくは非分枝C 1−8アルキレン鎖であり、ここで1もしくは複数の炭素(例えば1〜3個の、例えば1,2、もしくは3個の炭素)が、場合により−O−,−N−および/またはS(O) から独立して選択されるヘテロ原子(1もしくは複数)により置換され、そして該鎖は場合により1もしくは複数の(例えば1〜6個の)ハロゲン原子により置換され;
    2bはH、ハロ、C 1−6アルコキシまたは場合によりOHで置換されたC 1−6アルキルであり;
    およびR はそれぞれ独立してH、C アルキル、ハロゲン;C ハロアルキル、O(C アルキル),O(C 1−4ハロアルキル)、CN、SO 、C(O)OR を表すが、但しR およびR は両方がHを同時に表さないか、あるいはR およびR はそれらが結合している炭素と一緒に6員の芳香族環、または窒素原子を含んでなるヘテロ芳香族環を形成し;
    はH、C 1−5アルキル、C 2−5アルケニル、C 2−5アルキニル、C 3−6シクロアルキル、C 3−6シクロアルケニル、C アリール、5もしくは6員のヘテロアリールまたは5もしくは6員の複素環式基を表し、ここで該アリール、ヘテロアリールまたは複素式環基は、ハロゲン、ヒドロキシル、C 1−6アルキル、C 1−6アルコキシ、C 1−6ハロアルキル,アミノ,C 1−4モノもしくはジ−アルキルアミノ、C 1−4モノもしくはジ−アシルアミノ、S(O) 1−6アルキル,C 0−6アルキルC(O)C 1−6アルキルまたはC 0−6アルキルC(O)C 1−6ヘテロアルキルから選択される0〜3個の置換基で置換されており;
    4aはHまたはC 1−3アルキルであり;
    はHまたはC 1−4アルキルであり;
    はHまたはC 1−4アルキルであり;
    mは0,1または2であり;
    qは0,1または2である]
    の化合物、またはそのすべての立体異性体、互変異性体および同位体誘導体を含むそれらの製薬学的に許容され得る塩が提供される。
    具体的な態様では、そのような化合物は喘息およびCOPDのような炎症が媒介する、および/またはウイルスが媒介する呼吸器障害の処置に使用するために提供される。

    本明細書で使用するアルキルは、限定されるものでないがメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、ブチル、n−ブチルおよびtert−ブチルのような直鎖もしくは分枝鎖アルキルを指す。 一態様において、アルキルは直鎖アルキルを指す。

    本明細書で使用するアルコキシは、直鎖もしくは分枝鎖アルコキシ、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシを指す。 本明細書で使用するアルコキシは、酸素原子がアルキル鎖内に位置する態様、例えば−CH CH OCH もしくは−CH OCH のような−C 1−3アルキルOC 1−3アルキルにもまた及ぶ。 従って一態様において、アルコキシは炭素を介して該分子の残部に結合されている。 一態様において、アルコキシは酸素を介して該分子の残部に結合されている(例えば−C アルキルOC 1−6アルキル)。 一態様において、本開示は直鎖アルコキシに関する。

    本明細書で使用するヘテロアルキルは、1、2もしくは3個のような1もしくは複数の炭素がN、OもしくはS(O) から選択されるヘテロ原子により置換されている分枝もしくは直鎖アルキルを指すことを意図しており、ここでqは0、1もしくは2を表す。 ヘテロ原子は技術的に適切であるように一級、二級もしくは三級炭素を置換し得る(すなわち、例えばCH についてOHもしくはNH 、または−CH −についてNHもしくはOもしくはSO 、または−CH−もしくは分枝炭素基についてN)。

    本明細書で使用するハロアルキルは、1ないし6個のハロゲン原子、例えば1ないし5個のハロゲンを有するアルキル基、例えばペルハロアルキル、特にペルフルオロアルキル、より具体的には−CF CF もしくはCF を指す。

    1−4モノまたはジアシルアミノは、それぞれ−NHC(O)C 1−3アルキルおよび(−NC(O)C 1−3アルキル)C(O)C 1−3アルキル)を指すことを意図している。 C 1−4モノまたはジアルキルアミノは、それぞれ−NHC 1−4アルキルおよび−N(C 1−4アルキル)(C 1−4アルキル)を指すことを意図している。

    本明細書で使用するアリールは、例えば、少なくとも1個の環がフェニルおよびナフチルのようなフェニル、ナフチル、アントラセニル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチルを包含する芳香族である、1から3個の環を有するC 6−14単環もしくは多環式基を指す。

    ヘテロアリールは、6ないし10員の芳香族単環式環系もしくは二環式環系であり、ここで少なくとも1個の環はO、NおよびSから独立して選択される1もしくは複数の、例えば1、2、3もしくは4個のヘテロ原子を含んでなる芳香族核である。 ヘテロアリールの例には、ピロール、オキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、ピラゾール、イソキサゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、ベンゾチオフェン、ベンゾフランもしくは1,2,3および1,2,4トリアゾールがある。

    本明細書で使用するヘテロシクリルは、O、NおよびSから独立して選択される1もしくは複数の、例えば1、2、3もしくは4個のヘテロ原子を含んでなる5ないし6員の飽和もしくは部分的に不飽和の非芳香環を指し、場合によっては該環中の1もしくは2個の炭素がオキソ置換基を持つことができる。 本明細書で使用するC 5−6複素環の定義は、O、NおよびSから独立して選択される1もしくは複数の、例えば1、2、3もしくは4個のヘテロ原子を含んでなる5ないし6員の飽和もしくは部分的に不飽和の非芳香族炭素環式環を指し、ここで各ヘテロ原子は1個の炭素原子を置換し、そして場合によっては1もしくは2個の炭素が1個のオキソ置換基を持つことができる。

    明らかに、該環構造を形成もしくは保持することに使用されないヘテロ原子のいかなる原子価も、素もしくは置換基により適切に満たされることができる。 従って、複素環上の置換基は、適切に炭素上もしくは窒素のようなヘテロ原子上にあることができる。 複素環およびC 5−6複素環の例には、ピロリン、ピロリジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、ピラゾリン、イミダゾリン、ピラゾリジン、イミダゾリジン、オキソイミダゾリジン、ジオキソラン、チアゾリジン、イソキサゾリジン、ピラン、ジヒドロピラン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、ジオキサン、チオモルホリンおよびオキサチアンがある。

    ハロゲンには、フルオロ、クロロ、ブロモもしくはヨード、特にフルオロ、クロロもしくはブロモ、特にフルオロもしくはクロロがある。

    本明細書で使用するオキソはC=Oを指し、そして通常C(O)と表される。

    本明細書で使用するC 3−8シクロアルキルは、3ないし8個の炭素原子を含有する飽和もしくは部分的に不飽和の非芳香族環を指すことを意図している。

    1−10アルキルは、C およびC 10だけでなくC 、C 、C 、C 、C 、C 、C もしくはC も包含する。

    0−8アルキルは、C およびC だけでなくC 、C 、C 、C 、C 、C もしくはC も包含する。

    少なくとも1個の炭素(例えば、1、2もしくは3個の炭素、適切には1もしくは2個、とりわけ1個)がO、N、S(O) (ここでpは0,1もしくは2である)から選択されるヘテロ原子により置換されており、該鎖がオキソ、ハロゲン、アリール基、ヘテロアリール基もしくはヘテロシクリル基から独立して選択される1もしくは複数の基により場合によっては置換されている飽和もしくは不飽和の分枝もしくは非分枝C 1−10アルキル鎖に関連して、当業者はヘテロ原子が、一級、二級もしくは三級炭素、すなわちCH 、−CH −もしくは−CH−基、または分枝炭素基を技術上適切であるように置換できることが明らかであろう。

    本開示の一態様では、R がC 1−6アルキル、例えばメチル、エチル、プロピル、イソ−プロピル、ブチルまたはtert−ブチル、特にエチル、イソ−プロピルまたはtert−ブチル、例えばtert−ブチルである式(I)の化合物が提供される。

    本開示の一つの態様では、R がC 3−6シクロアルキルである式(I)の化合物が提供される。

    一つの態様ではR はC 1−6アルキルまたは分枝もしくは非分枝のC 3−6シクロアルキルを表し、それぞれヒドロキシル基により置換される。

    一態様において、R は−C(CH CH OHである。

    一態様において、R はハロゲン、例えばハロ、例えばクロロである。

    一態様において、R は−OCH である。

    一態様において、R はHである。

    一態様において、R 2aはメチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチルもしくはtert−ブチル、特にメチルである。

    一態様において、R 2aはヒドロキシル基により置換された分枝もしくは非分枝のC 1−6アルキルを表す。

    一態様において、R 2aは−CH OHである。

    一態様において、R 2aは−OCH である。

    一態様において、R 2aは−SO CH である。

    一態様において、R 2aはメチル、メトキシまたは−C(CH )CH OH、特に−C(CH )CH OHである。

    一態様において、R 2aは2,3もしくは4位(すなわちオルト、メタまたはパラ位)
    、特にパラ(4)位である。

    一態様において、R 2bはHである。

    一態様において、R 2aおよびR 2bはF,Cl,Br,I,C 1−4アルキル、OH,OC 1−4アルキル,CF ,OCF およびSO 1−4アルキルから独立して選択されない。

    一態様において、R 2aおよびR 2bは両方が水素を表さない。

    一態様において、QがCHを表す場合、R 2aおよびR 2bを有するフェニル環は:

    [式中、nは0,1もしくは2を表し、
    RはHまたはC 1−4アルキルを表し、
    R'はHまたはC 1−4アルキルを表し、そして

    はフラグメントが分子の残部に結合している場合を示す]
    から選択される。

    一態様において、QがCHを表す場合、R 2aおよびR 2bを有するフェニル環は:

    [式中、nは1もしくは2を表し、
    RはHまたはC 1−4アルキルを表し、そして

    はフラグメントが分子の残部に結合している場合を示す]
    である。

    一態様において、R はHである。

    一態様において、R はハロゲン、例えばハロ、例えばクロロである。

    一態様において、R およびR はハロゲン、例えばクロロを表す。

    一態様において、R およびR はそれらが結合している炭素と一緒に6員の芳香族環を形成するので、それがに結合しているフェニルと一緒にそれらはナフチルである中心の二環式環構造を形成する。

    一態様において、R およびR はそれらが結合している炭素と一緒に窒素原子を含んでなる6員のヘテロ芳香族環を形成し、例えばキノリンまたはイソキノリンのような二環式ヘテロ芳香族系を提供する。

    一態様において、R はH、C 1−5アルキル、C 2−5アルケニル、C 2−5アルキニル、C 3−6シクロアルキル、C 3−6シクロアルケニル、例えばH、メチル、ビニル、アリル、エチニル、プロパ−2−イニルまたはシクロプロピル、例えばHまたはメチルである。

    一態様において、R はC 1−4アルキル、例えばメチルである。 一態様において、R はHである。

    一態様において、R はハロゲン、ヒドロキシル、C 1−6アルキル、C 1−6アルコキシ、C 1−6ハロアルキル、アミノ、C 1−4モノもしくはジアルキルアミノ、C 1−4モノもしくはジアシルアミノ、S(O) 1−6アルキル、C 0−6アルキルC(O)C 1−6アルキルまたはC 0−6アルキルC(O)C 1−6ヘテロアルキルから選択される0〜3個の置換基で置換されたフェニルである。

    一態様において、R はハロゲン、ヒドロキシル、C 1−6アルキル、C 1−6アルコキシ、C 1−6ハロアルキル、アミノ、C 1−4モノもしくはジアルキルアミノ、C 1−4モノもしくはジアシルアミノ、S(O) 1−6アルキル、C 0−6アルキルC(O)C 1−6アルキルまたはC 0−6アルキルC(O)C 1−6ヘテロアルキルから選択される0〜3個の置換基で置換されたピリジンのような5もしくは6員のヘテロアリールである。

    一態様において、R はハロゲン、ヒドロキシル、C 1−6アルキル、C 1−6アルコキシ、C 1−6ハロアルキル、アミノ、C 1−4モノもしくはジアルキルアミノ、C 1−4モノもしくはジアシルアミノ、S(O) 1−6アルキル、C 0−6アルキルC(O)C 1−6アルキルまたはC 0−6アルキルC(O)C 1−6ヘテロアルキルから選択される0〜3個の置換基により炭素または窒素上で置換されたピぺリジン、ピペラジンまたはモルホリニルのような5もしくは6員の複素環式基である。

    一態様において、ZはOまたはNR 、例えばNR である。

    一態様において、ZはCR 4a =N−である。 別の態様ではZは−N=CR 4aである。

    一態様において、R 4aはHまたはメチル、例えばHである。

    一態様において、R はHまたはC 1−4アルキル、例えばHまたはメチルである。

    一態様において、R はHまたはC 1−4アルキル、例えばHまたはメチルである。

    一態様において、R およびR はHである。

    一態様において、R およびR はC 1−4アルキル、例えばメチルである。

    一態様において、Jはそれぞれ上記定義のR 2aおよびR 2bで場合により置換されたフェニル、または場合によりR 2aで置換されたチエニル、特にフェニル、例えばトリルまたはパラメトキシフェニルを表す。

    一態様において、Jはそれぞれ上記定義のR 2aおよびR 2bで場合により置換されたピリジニルを表す。

    一態様において、XはOである。

    一態様において、XはOCH である。

    一態様において、Yは−CH=である。

    一態様において、YはNである。

    一態様において、式(Ia)の化合物:

    [式中Jは:

    を表し、ここで:
    ZはO,−NR または−N=CR 4a −であり、この後者の基はそれが結合している原子と一緒に6員環を形成し、そして Xは−OCH −であり、そして R 、R 、R 2a 、R 2b 、R 、R 4a 、QおよびYは式(I)の化合物について上に定義した通りである]
    が提供される。

    式(Ia)の化合物の一態様において、Zは−NR または−N=CR 4a −である。

    式(Ia)の化合物の一態様において、Zは−N=CR 4aである。 式(Ia)の化合物の一態様において、YはNである。 式(Ia)の化合物の一態様において、YはCHである。

    一つの態様では、式(Ib)の化合物:

    [式中、Jは

    を表し、ここで ZはO,−NR または−N=CR 4a −であり、この後者の基はそれが結合している原子と一緒に6員環を形成し、そして R 、R 、R 2a 、R 2b 、R 、R 、QおよびXは式(I)の化合物について上に定義した通りである]
    が提供される。

    特に式(Ib)の化合物では、Zは−NR または−N=CR 4a −を表す。

    特に式(Ib)の化合物では、Zは−N=CR 4a −を表し、そして例えばR 2aおよびR 2bはF,Cl,Br,I,C 1−4アルキル,OH,OC 1−4アルキル,CF ,OCF およびSO 1−4アルキルから独立して選択されない。

    一つの態様では、式(Ic)の化合物:

    [式中、Jは

    を表し、ここで Zは−NR または−N=CR 4a −であり、この後者の基はそれが結合している原子と一緒に6員環を形成し、
    2bは、OHにより置換されたC 1−6アルキルであり、そして R 、R 、R 2a 、R 、R 4a 、Q、XおよびYは式(I)の化合物について上に定義した通りである]
    が提供される。

    式(Ic)の化合物の一態様では、Zは−NR または−N=CR 4a −を表す。

    式(Ic)の化合物の一態様では、Zは−N=CR 4aを表す。 式(Ic)の化合物の一態様では、YはCHである。 式(Ic)の化合物の一態様では、R 2aは水素である。

    一つの態様では、式(Id)の化合物:

    [式中、Jは

    を表し、ここで R 、R 、R 2a 、R 2b 、R 、R 4a 、Q、XおよびYは式(I)の化合物について上に定義した通りである]
    が提供される。

    式(Id)の化合物の一態様では、R 2aおよびR 2bはF,Cl,Br,I,C 1−4アルキル,OH,OC 1−4アルキル,CF ,OCF およびSO 1−4アルキルから独立して選択されない。 式(Id)の化合物の一態様では、YはCHである。

    一つの態様では、式(II)の化合物:

    [式中、
    、R 、R 2a 、R およびXは上に定義した通りであり、そしてZはNHまたはO、例えばNHを表す]
    が提供される。

    一つの態様では、式(III)の化合物:

    [式中、
    、R 、R 2a 、R およびXは上に定義した通りであり、そしてZ およびZ は独立してNまたはCR 4aを表すが、ただしZ およびZ は同時にNを表さず、そして同時にCR 4aを表わさない]
    が提供される。

    式(III)の化合物の一態様では、Z はNを表し、そしてZ はCR 4aを表す。 式(III)の化合物の別の態様では、Z はCR 4aを表し、そしてZ はNを表す。

    一つの態様では、式(IIIa)の化合物:

    [式中、
    、R 、R 2a 、R 、R 4aおよびXは式(I)の化合物について上に定義した通りである]
    が提供される。

    式(IIIa)の化合物の一態様では、R 2aはF,Cl,Br,I,C 1−4アルキル、OH,OC 1−4アルキル,CF ,OCF またはSO 1−4アルキルを表さない。

    式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(II)、(III)および(IIIa)の特定の化合物は新規であり、そして本発明の一局面を形成する。

    およびR がそれぞれ独立してH,C −C アルキル、ハロゲン;C −C ハロアルキル、O(C −C アルキル)を表すが、但しR およびR は両方ともHを同時に表さないか、あるいはR およびR はそれらが結合している炭素と一緒に6員の芳香族環、すなわち本発明に従い置換フェニル化合物およびナフチル化合物を形成する式(I)、(II)および(III)の化合物は新規であり、そして本開示の一局面を形成する。

    式(I)の化合物で定義した変項に与えた態様は、技術的に適するならば式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(II)、(III)および(IIIa)の化合物に等しく適用される。

    一態様において、該化合物は:
    1−(3−tert−ブチル−1−p−トリル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−(2−モルホリノエトキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    N−(4−((4−(3−(3−tert−ブチル−1−p−トリル−1H−ピラゾール−5−イル)ウレイド)ナフタレン−1−イルオキシ)メチル)ピリジン−2−イル)−2−メトキシアセトアミド;
    N−(4−(4−(3−(3−tert−ブチル−1−p−トリル−1H−ピラゾール−5−イル)ウレイド)ナフタレン−1−イルオキシ)ピリジン−2−イル)−2−メトキシアセトアミド;
    1−(3−tert−ブチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−tert−ブチル−1−p−トリル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−tert−ブチル−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−tert−ブチル−1−p−トリル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−(1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−tert−ブチル−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−(1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−tert−ブチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(8−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)キノリン−5−イル)ウレア;
    1−(3−tert−ブチル−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(8−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)キノリン−5−イル)ウレア;
    またはそれらのすべての立体異性体、互変異性体および同位体誘導体を含むそれらの任意の1つの製薬学的に許容され得る塩である。

    一つの態様では化合物は:
    1−(3−tert−ブチル−1−p−トリル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−tert−ブチル−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]
    ピリジン−7−イルオキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−tert−ブチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−tert−ブチル−1−p−トリル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−(1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−tert−ブチル−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−(1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−tert−ブチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(8−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)キノリン−5−イル)ウレア;
    1−(3−tert−ブチル−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(8−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)キノリン−5−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((2−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((2−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((1−エチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((1−イソプロピル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(2,3−ジクロロ−4−((1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)フェニル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(8−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)キノリン−5−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((8−オキソ−8,9−ジヒドロ−7H−プリン−6−イル)オキシ)
    ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−(ヒドロキシメチル)−3−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(2,3−ジクロロ−4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)フェニル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(5−メチルチオフェン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((7−オキソ−7,8−ジヒドロプテリジン−4−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(4−(3−(tert−ブチル)−5−(3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレイド)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)−N−メチルメタンスルホンアミド;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−クロロフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−シクロプロピル−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(1−メチルシクロプロピル)−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イルウレア;
    1−(3−イソプロピル−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−(メチルスルホニル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(3,4−ジクロロフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]
    ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−(メチルチオ)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレアまたはそれらのすべての立体異性体、互変異性体および同位体誘導体を含むそれらの任意の1つの製薬学的に許容され得る塩である。

    一つの態様では化合物は:
    1−(3−tert−ブチル−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−tert−ブチル−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−(1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−tert−ブチル−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(8−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イルオキシ)キノリン−5−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((1−エチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((1−イソプロピル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(2,3−ジクロロ−4−((1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)フェニル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(8−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)キノリン−5−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((8−オキソ−8,9−ジヒドロ−7H−プリン−6−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−(ヒドロキシメチル)−3−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(2,3−ジクロロ−4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)フェニル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(5−メチルチオフェン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((7−オキソ−7,8−ジヒドロプテリジン−4−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(4−(3−(tert−ブチル)−5−(3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレイド)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)−N−メチルメタンスルホンアミド;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−クロロフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−シクロプロピル−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(1−メチルシクロプロピル)−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イルウレア;
    1−(3−イソプロピル−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−(メチルスルホニル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(3,4−ジクロロフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;
    1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−(メチルチオ)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレアまたはそのすべての立体異性体、互変異性体および同位体誘導体を含むそれらの任意の1つの製薬学的に許容され得る塩である。

    式(I)の化合物の塩の例には、限定するわけではないがHClおよびHBr塩のような強い無機酸の酸付加塩、およびメタンスルホン酸塩のような強い有機酸の付加塩のようなすべての製薬学的に許容され得る塩を含む。

    本明細書の開示は式(I)の化合物の溶媒和物にも及ぶ。 溶媒和物の例には水和物を含む。

    本開示の化合物は、特定した原子が自然に存在する、または自然には存在しない同位体により置換されたものを含む。 一つの態様では同位体は安定な同位体である。 すなわち開示する化合物には、例えば重水素を含有する化合物等を含む。

    本明細書に記載する化合物は、1もしくは複数のキラル中心を含むことができ、そしてこの開示はそれらから生じるラセミ体、鏡像体および立体異性体を含むことに及ぶ。 一つの態様では、一つの鏡像体が実質的に純粋な形態で存在し、これは対応する鏡像体を実質的に含まない。

    この開示は本明細書で定義する化合物のすべての多形にも及ぶ。

    本発明の幾つかの態様では、特定の化合物の構造がそれらの互変異性を起こりやすくする。 例えばケト基はケト/エノールの互変異性を表すことができ、そしてアミド基はアミド/イミノアルコールの互変異性を現すことができる。

    そのような挙動は非環式系に限定されず、そして複素環式化合物でも証明され得る。 例えばピラジノンはそのピラジノール互変異性体として現れることができる。

    互変異性が存在するか、またはその可能性がある本発明の態様では、互変異性体の任意の言及または表示は、該化合物(1もしくは複数)のすべての他の互変異性体を含むことを意図している。

    文脈が他を示さない限り、本明細書中の式(I)の化合物に対する言及は、1もしくは複数の、例えば全ての構造の、および式(II)および(III)の化合物を含め、開示された化合物に対する言及を含む。

    本発明による化合物は、国際公開第2006/043090号、同第2009/130487号および同第2010/038086号パンフレットに記載されている方法により、またはそれに準じて調製することができる。

    およびR が、それらが結合しているフェニルと一緒に置換フェニルまたはナフチルを表す式(I)の特定の化合物は、式(IV)の化合物を式(V)の化合物と、カップリング剤の存在下、ジクロロメタンのような非プロトン性の有機溶媒中、例えば室温で反応させることにより調製することができる:

    式中、R 、R 、R 、J、XおよびYは式(I)の化合物について定義した通りである。

    ZがNR を表す式(IV)の化合物は以下のように調製することができる:

    式中、R 、R 、R 、XおよびYは式(I)の化合物について上に定義した通りであり、そしてR O(CO)Clはアルキルまたはフェニルクロロホルメート(すなわちR はアルキルまたはフェニルを表す)を表す。 N−アシル化反応を、ピリジンのような有機塩基の存在下、THFのような非プロトン性有機溶媒中で、そして一般には0℃から室温の温度範囲で都合よく行うことができる。

    ZがN=CR 4aを表す式(IV)の化合物は以下のように調製することができる:

    式中、R 、R 、R 4a 、XおよびYは式(I)の化合物について上に定義した通りであり、そしてP はBocのような保護基を表す。 環化工程はエチル2−オキソアセテートのようなアルキル2−オキソアルカノエートと、トルエンのような非極性の非プロトン性溶媒中、そして適切には室温から100℃の温度範囲で反応させることにより都合よく達成することができる。

    中間体FおよびGは中間体Jから、接触水素化反応によるか、あるいは酢酸中の鉄または塩酸中の鉄のような溶解している金属の還元を使用することにより調製することができる:

    式中、R 、R 、XおよびYは式(I)の化合物について上に定義した通りであり、そしてP はBocのような窒素の保護基を表すか、あるいは続く工程で保護基が必要なければ保護基は無い(例えばP =H)。

    中間体Jは以下に示すように、市販されている出発材料、および/または既知の化合物から、および/または当業者により容易に調製される類似体から調製することができる。 中間体Jは、求核剤として置換アリールアミンと、求電子剤として活性化アリールハライドとの間の芳香族求核置換反応により得られる:

    式中、R 、R 、XおよびYは式(I)の化合物について上に定義した通りであり、そしてP は保護基または水素を表す。 反応は塩基性条件下、室温で行う。

    およびR が、それらが結合しているフェニル環と一緒にキノリンを表し、そしてZがNR を表し、そしてR 、J、XおよびYが式(I)の化合物について上に定義した通りであり、そしてここでR =Hの式(I)の特定の化合物は、中間体Cの還元、続いて環化により調製することができる。

    還元工程は酢酸中の鉄のような溶解している金属の還元法を50℃のような高温で使用して都合よく行うことができ、そして環化は、DMFのような極性の非プロトン性溶媒中、一般には20℃のような周囲温度でCDIのような求電子カルボニル化合物との反応により達成することができる。

    中間体Cは中間体Hの反応により調製することができる:

    式中、XおよびYは式(I)の化合物について上に定義した通りであり、R およびJが式(I)の化合物について上に定義した通りである式(V)の化合物と、CDIのようなカップリング剤の存在下、そして適切にはDCMのような非プロトン性溶媒中で、一般には20℃のような周囲温度で反応させることにより調製できる。

    中間体Hは式(VI)の化合物の反応により調製することができる:

    式中、Xは式(I)の化合物について上に定義した通りであり、ZがFまたはClのようなハロゲンである活性化ハロピリジンと、炭酸カリウムのような無機塩基の存在下、DMSOのような極性の非プロトン性溶媒中で、50〜70℃のような高温で反応させることにより調製できる。

    該方法が効率的であることを確実にするためには、1もしくは複数の上記反応の間に化学的に感受性の基を保護するための保護基が必要となる可能性がある。 従って、所望により、または必要な場合は、中間体化合物を通例の保護基を使用することにより保護することができる。 保護基およびそれらの除去手段は、Theodora W. Greene and Peter G. M. Wutsによる“Protective Groups in Organic Synthesis”、John Wiley & Sons Incにより刊行;第4版、2006、ISBN−10:0471697540に記載されている。

    一つの観点において、該化合物は治療的処置、例えばCOPDおよび/または喘息の処置(または防止)に有用である。

    治療薬として開発された低分子量の化学物質のほとんどは、経口投与による送達に至適化されている。 この投与法には、許容され得る薬理学的効力と対になった適切な薬物動態プロファイルによりそれらの作用時間を達成する化合物を選択するスクリーニングパラダイムが関与する。 この薬物動態プロファイルは、十分に高い薬物濃度を確立し、そして投与間で維持して持続的な臨床上の利益を患者に提供することを確実にするように設計されている。 この処方の必然的および望ましくない結果として、全ての身体組織、とりわけ肝および消化管が疾患状態で悪影響を受けていてもいなくても、治療に活性な、またはさらに一層高い治療的に活性な濃度の薬物に暴露されるようになることである。 その結果、経口経路の投与は、治療薬の意図する薬理学的作用ならびにその望ましくない副作用の両方の潜在性から、薬物に「傍観者」組織を曝す危険により生じる悪い結果が伴うことが多い。

    上記の代替法は、炎症を起こした器官に薬物を直接送達することにより疾患を処置すること、すなわち局所療法である。 この取り組みは全ての慢性疾患を処置するのに適しているわけではないが、それは肺疾患(喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、皮膚疾患(アトピー性皮膚炎および乾癬)、鼻疾患(アレルギー性鼻炎)、目(アレルギー)ならびに胃腸疾患(潰瘍性大腸炎)を含む広範囲の炎症性障害で数多く利用されてきた。

    局所剤の治療効力は、該薬物が持続的な作用期間を有すること、しかも関連する器官に維持され、それにより全身的な暴露から望ましくない副作用の危険性を最小限にすることを確実にすることにより達成することができる。 この処置の模範例は、抗コリン作用薬チオトロピウム(Spiriva)により例示され、これはCOPDの処置として肺に局所投与され、そしてその標的受容体に対して例外的な高親和性を有する。 これにより非常に遅いオフ速度(解離速度)をもたらし、そして必然的に化合物は持続的作用期間を示す(Disse,B.et al.,Life Sci 1999,64:457−464)。

    本開示の一観点では、本明細書の化合物は、とりわけ喘息およびCOPDの処置のための肺への局所送達のような局所送達に特に適している。

    一観点では、該化合物はBIRB 796より長い作用期間を有する。

    一態様において、該化合物はコルチコステロイドでの処置に対し患者を感作するのに適する。

    本明細書の化合物は関節リウマチの処置にもまた有用となりうる。

    さらに本発明は、場合によっては1もしくは複数の製薬学的に許容できる希釈剤もしくは担体と組み合わせて本開示の化合物を含んでなる製薬学的組成物、および本明細書の処置および予防法におけるその使用を提供する。

    希釈剤および担体は非経口、経口、局所、粘膜および直腸投与に適するものを包含しうる。

    上で挙げたように、こうした組成物は、例えば、とりわけ液体溶液もしくは懸濁液の形態で非経口、皮下、筋肉内、静脈内、動脈内もしくは動脈周囲投与のため;とりわけ錠剤もしくはカプセル剤の形態で経口投与のため;とりわけ散剤、点鼻薬もしくはエアゾル剤の形態で局所、例えば肺もしくは鼻内投与、および経皮投与のため;例えば頬側、舌下もしくは膣粘膜への粘膜投与のため、ならびに例えば坐剤の形態で直腸投与のために調製することができる。

    この組成物は単位剤形で便宜的に投与することができ、そして例えばRemington's Pharmaceutical Sciences、第17版、Mack Publishing Company、ペンシルバニア州,イーストン(1985)に記載されている製薬学的技術分野で周知な任意の方法により調製することができる。 非経口投与のための製剤は、滅菌水もしくは生理的食塩水、プロピレングリコールのようなアルキレングリコール、ポリエチレングリコールのようなポリアルキレングリコール、植物起源の油、水素化ナフタレンなどを補形剤として含有しうる。 鼻投与のための製剤は固体であることができ、そして補形剤、例えば乳糖もしくはデキストランを含有でき、または点鼻薬もしくは定量スプレー剤の形態での使用のための水性もしくは油性溶液でもよい。 頬側投与のためには、典型的な補形剤には、糖、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、アルファ化デンプンなどがある。

    経口投与に適する組成物は、1もしくは複数の生理学的に適合性の担体および/または補形剤を含むことができ、そして固体もしくは液体の形態であってよい。 錠剤およびカプセル剤は、結合剤、例えば、シロップ、アラビアゴム、ゼラチン、ソルビトール、トラガカントもしくはポリビニルピロリドン;乳糖、ショ糖、トウモロコシデンプン、リン酸カルシウム、ソルビトールもしくはグリシンのような増量剤;ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコールもしくはシリカのような滑沢剤;およびラウリル硫酸ナトリウムのような界面活性剤とともに調製することができる。 液体組成物は、懸濁化剤、例えばソルビトールシロップ、メチルセルロース、糖シロップ、ゼラチン、カルボキシメチルセルロースもしくは可食脂肪;レシチンもしくはアラビアゴムのような乳化剤;アーモンド油、ココナッツ油のような植物油、タラ肝油もしくはラッカセイ油;ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)およびブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)のような保存剤のような通例の添加物を含有できる。 液体組成物は、単位剤形を形成するために例えばゼラチン中にカプセル化することができる。

    固体の経口剤形には、錠剤、2片硬殻カプセル剤および軟質弾性ゼラチン(SEG)カプセル剤がある。

    乾燥殻製剤は、典型的には約40%ないし60%濃度のゼラチン、約20%ないし30%濃度の可塑剤(グリセリン、ソルビトールもしくはプロピレングリコールのような)、および約30%ないし40%濃度の水を含んでなる。 保存剤、色素、乳白剤および着香料のような他の材料もまた存在してよい。 液体充填物質は、賦形剤、または鉱物油、植物油、トリグリセリド、グリコール、多価アルコールおよび界面活性剤のような賦形剤の組合せ中に溶解、可溶化または(ミツロウ、硬化ヒマシ油もしくはポリエチレングリコール4000のような懸濁化剤で)分散された固体の薬物あるいは液体の薬物を含んでなる。

    適切には、式(I)の化合物は肺に局所投与される。 故にわれわれは本発明により、場合によっては局所で許容できる1もしくは複数の希釈剤もしくは担体と組み合わせて本開示の化合物を含んでなる製薬学的組成物を提供する。 肺への局所投与はエアゾル製剤の使用により達成しうる。 エアゾル製剤は、典型的には、クロロフルオロカーボン(CFC)もしくはハイドロフルオロカーボン(HFC)のような適切なエアゾル噴射剤中に懸濁もしくは溶解された有効成分を含んでなる。 適切なCFC噴射剤には、トリクロロモノフルオロメタン(噴射剤11)、ジクロロテトラフルオロメタン(噴射剤114)およびジクロロジフルオロメタン(噴射剤12)がある。 適切なHFC噴射剤にはテトラフルオロエタン(HFC−134a)およびヘプタフルオロプロパン(HFC−227)がある。 噴射剤は、典型的には総吸入組成物の40%ないし99.5%、例えば40%ないし90重量%を含んでなる。 該製剤は、補助溶媒(例えばエタノール)および界面活性剤(例えばレシチン、ソルビタントリオレエートなど)を含む補形剤を含んでなることができる。 エアゾル製剤はキャニスター中に包装され、そして適する用量が(例えばBespak、Valoisもしくは3Mにより供給される)計量バルブによって送達される。

    肺への局所投与は、水溶液もしくは懸濁液のような加圧されない製剤の使用によってもまた達成することができる。 これはネブライザーによって投与することができる。 また肺への局所投与は乾燥粉末製剤の使用により達成することもできる。 乾燥粉末製剤は、典型的には1〜20μm、より一般的には1〜4μmのような1〜10μmの空気力学的質量中位径(MMAD)をもつ微粉形態の本開示の化合物を含有する。 該製剤は一般的には、通常大きな粒子サイズ、例えば100μm以上の質量中位径(MMAD)の乳糖のような局所で許容できる希釈剤を含有する。 例示の乾燥粉末送達システムには、SPINHALER(商標)、DISKHALER(商標)、TURBOHALER(商標)、DISKUS(商標)およびCLICKHALER(商標)がある。

    本発明で使用する製剤は、噴霧するための溶剤または懸濁剤にも及ぶ。

    本開示の化合物は治療活性を有することを意図している。 さらなる観点において、本発明は医薬品としての使用のために本開示の化合物を提供する。

    このように1つの観点では、本明細書に開示する化合物の粒子群、またはすべての立体異性体、互変異性体および同位体誘導体を含むその製薬学的に許容され得る塩を含んでなる吸入により局所投与するための製薬学的製剤を提供し、ここで粒子群の空気力学的質量中位径(MMAD)は1〜20μmの範囲、例えば化合物の粒子群の平均粒子サイズ(MMAD)は1〜10μm、例えば1〜4μmである。

    粒子サイズの低下は、例えば通常の微粉化装置により達成することができる。 MMADは例えばAndersenのインパクターを使用して多段式インパクテーションにより測定することができる。

    一つの態様では、数による粒子群の50%が特定する範囲内の粒子サイズを有し、例えば群の60,70または80%が特定する範囲内の粒子サイズを有し、例えば群の90%が特定する範囲内の粒子サイズを有する。

    一つの態様では、製剤はさらに補形剤または担体を含んでなり、例えば補形剤はラクトース一水和物のようなラクトースである。

    一つの態様では、補形剤の平均粒子サイズ(MMAD)は5〜75μmの範囲である。 一つの態様では、補形剤の50,60,70,80または90%がこの範囲内の平均粒子サイズ(MMAD)を有する。

    一つの態様では、製剤は乾燥粉末製剤である。

    一つの態様では、製剤はDiskus(商標)、Rotahaler(商標)またはTurbohaler(商標)のような乾燥粉末用デバイスに提供される。

    一つの態様では、製剤はエアゾル製剤であり、そして例えば特にHFA134a(1,1,1,2−テトラフルオロエタン)、HFA227(ヘプタフルオロプロパン)およびそれらの混合物から選択される液化噴射ガスである担体を含んでなり、その中に化合物の粒子が懸濁される。

    一つの態様では、製剤は定量吸入器に提供される。

    一つの態様では、本開示のデバイスは湿気の進入を最少にするためにうわ包装される。

    一つの態様では、例えば以下に特定する処置に使用するために本明細書に定義する製剤またはデバイスが提供される。

    また本開示の化合物は、COPD(慢性気管支炎および肺気腫を包含する)、喘息、小児喘息、嚢胞性線維症、サルコイドーシス、特発性肺線維症、アレルギー性鼻炎、鼻炎、副鼻腔炎、とりわけ喘息、慢性気管支炎およびCOPDを包含する呼吸器障害の処置にも有用でありうる。

    また本開示の化合物は、患者の状態がコルチコステロイドに対し不応性になった場合にコルチコステロイドでの処置に対し患者の状態を再感作することができる。

    本開示の化合物は、アレルギー性結膜炎、結膜炎、アレルギー性皮膚炎、接触皮膚炎、乾癬、潰瘍性大腸炎、関節リウマチもしくは変形性関節症に二次的な炎症を起こした関節を包含する局所(topical)もしくは局所(local)治療により処置できるある種の状態の処置に有用となるとも期待される。

    本開示の化合物は、膵炎および悪液質の処置に有用となることもまた期待される。

    本開示の化合物は、一般に癌を含む増殖状態の処置に有用となることができ、例えば本開示の化合物は、非小細胞肺癌、乳癌、胃癌、結腸直腸癌および悪性黒色腫を包含する腫瘍の増殖および転移の抑制に有用となることができる。

    本開示の化合物は、例えばインフルエンザ感染および/またはライノウイルス感染を包含する状態の処置における抗ウイルス薬として有用であると考えられる。 それらはまた、RSウイルス(RSV)の処置にも有用となり得る。 とりわけ、本開示の化合物は、ウイルス感染、例えばインフルエンザウイルスおよび/またはライノウイルス(例えばHRV)および/またはRSVによる感染の処置または防止に使用するために適する可能性があり、そして特にウイルス負荷量を低減し、かつ/または感染後の症状、特にウイルスが媒介するか、またはウイルスが悪化させる呼吸器疾患/障害または呼吸器感染を改善することができる可能性がある。

    また本開示の化合物は、クローン病、コラーゲン蓄積大腸炎、憩室炎、リンパ球性大腸炎、虚血性大腸炎、空置性大腸炎、ベーチェット症候群、非定型的炎症性疾患および好酸球性食道炎ならびに上に挙げた潰瘍性大腸炎のような腸疾患を含む胃腸管の炎症性疾患の処置に有用となることもできる。

    また本開示の化合物は、前部ブドウ膜炎、後部ブドウ膜炎、全ブドウ膜炎、膜炎、角膜潰瘍、角膜浮腫、無菌性角膜浸潤、前強膜炎、上強膜炎、眼瞼炎を含む目の炎症性疾患、ならびにレーザー角膜除去屈折手術、角膜切除術、眼内レンズ移植術、レーザーによる角膜屈折矯正手術(レーシック)、伝導性角膜形成術、放射性角膜切開術、ドライアイ、黄斑変性、黄斑浮腫、糖尿病性網膜症、加齢黄斑変性、ドライ型加齢黄斑変性、および糖尿病性網膜症、ならびに結膜炎(アレルギー性結膜炎、春季カタルおよびアトピー性角結膜炎を含む)のような手術から生じる術後(すなわち手術後)の目の炎症の処置に有用となることもできる。

    また本開示の化合物は、目のバクテリアまたはウイルス感染に関連する炎症の処置にも有用となることができる。 具体的には本開示の化合物は、サイトメガロウイルス、アデノウイルスおよびヘルペスウイルスによる感染のようなウイルス感染に関連する目の炎症および感染の処置にも有用となることができる。

    本開示の化合物は、上に挙げた乾癬、アレルギー性皮膚炎および接触皮膚炎のような皮膚の炎症性疾患の処置にも有用となることができる。

    本開示の化合物は、上に挙げた関節リウマチもしくは変形性関節症を含む関節炎のような関節、特に滑膜性の関節の炎症性疾患の処置にも有用となることができる。

    従ってさらなる一観点において、本発明は、上に挙げた状態の処置に使用するために本明細書に記載する化合物を提供する。

    さらなる一観点において、本発明は、上で挙げた状態を処置する医薬品を製造するために本明細書に記載する化合物の使用を提供する。

    さらなる一観点において、本発明は、本開示の化合物もしくはその製薬学的組成物の有効量を個体に投与することを含んでなる、上で挙げた状態の処置方法を提供する。

    「処置」という用語は、予防的ならびに治療的処置を包含することを意図している。

    本開示の化合物は、個体、一般にはヒト個体に治療に有効な量で適切に投与される。 治療に有効な量は、処置すべき状態のタイプ、状態の重篤度、個体の体重および状態、およびとりわけ化合物の効力を考慮している当業者により決定され得る。

    有効量は、呼吸器障害、例えば喘息またはCOPDのような慢性呼吸器障害の症状の低下を生じるために、あるいはウイルス感染、例えばウイルス負荷量の減少をもたらすために有効な量であり、そして個体の状態の重篤度を参照にして当業者により決定され得る。 一般に0.1〜10、例えば1〜5μg/kgの量、または1日あたり7〜700、例えば70〜350μgの用量が適切となるだろう。

    本開示の化合物は、1もしくは複数の他の有効成分、例えば上で挙げた状態を処置するのに適する有効成分と組み合わせて投与することもできる。 例えば、呼吸器障害の処置のための可能な組合せには、ステロイド(例えばブデソニド、ベクロメタゾンジプロピオン酸エステル、フルチカゾンプロピオン酸エステル、モメタゾンフランフロ酸エステル、フルチカゾンフロ酸エステル)、βアゴニスト(例えばテルブタリン、サルブタモール、サルメテロール、ホルモテロール)、および/またはキサンチン(例えばテオフィリン)との組合せがある。

    実験の部 本明細書で使用する略語は以下のように定義する(表1)。 定義していない略語は、いずれもそれらの一般的に受け入れられている意味を伝えることを意図する。

    表1:略語 AcOH 氷酢酸 aq 水性 Ac アセチル ATP アデノシン−5'−トリホスフェート BALF 気管支肺胞洗浄液 Boc tert−ブトキシカルボニル br 広い BSA ウシ血清アルブミン CatCart(商標) 触媒カートリッジ CDI 1,1−カルボニル−ジイミダゾール COPD 慢性閉塞性肺疾患 d 二重項 DCM ジクロロメタン DIAD アゾジカルボン酸ジイソプロピル DIBAL−H 水素化ジイソブチルアルミニウム DIPEA N,N−ジイソプロピルエチルアミン DMF N,N−ジメチルホルムアミド DMSO ジメチルスルホキシド d−U937細胞 PMA分化U−937細胞 (ES ) エレクトロスプレーイオン化、陽イオンモード Et エチル EtOAc 酢酸エチル FCS ウシ胎児血清 FRET 蛍光共鳴エネルギー移動 HOBt 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール hr 時間(1もしくは複数)
    HRP 西洋ワサビペルオキシダーゼ HRV ヒトライノウイルス ICAM−1 細胞間接着分子1
    JNK c−Jun N末端キナーゼ LPS リポポリサッカライド (M+H) プロトン化分子イオン MAPK マイトジェンタンパク質活性化タンパク質キナーゼ
    MAPKAP−2 マイトジェン−活性化タンパク質キナーゼ−活性化タ
    ンパク質キナーゼ2
    Me メチル MeCN アセトニトリル MeOH メタノール MHz メガヘルツ MMAD 空気力学的質量中位径 min 分(1もしくは複数)
    MTT 臭化3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)
    −2,5−ジフェニルテトラゾリウム m/z: 質量電荷比 NMM N−メチルモルホリン;(4−メチルモルホリン)
    NMP 1−メチルピロリジン−2−オン(N−メチル−
    2−ピロリドン)
    NMR 核磁気共鳴(分光法)
    Ph フェニル PBS リン酸緩衝化生理食塩水 PMA フォルボールミリステートアセテート PPh トリフェニルホスフィン q 四重項 RT 室温 RP HPLC 逆相高速液体クロマトグラフィー RSV RSウイルス s 一重項 sat 飽和 SCX 固体支持陽イオン交換(樹脂)
    SDS ドデシル硫酸ナトリウム S Ar 芳香族求核置換 t 三重項 TBAF フッ化テトラブチルアンモニウム TBDMS−Cl tert−ブチルメチルクロロシラン TCID 50 50%組織培養感染量 TFA トリフルオロ酢酸 THF テトラヒドロフラン TIPS−Cl クロロトリイソプロピルシラン TMB 3.3',5.5'−テトラメチルベンジジン TNFα 腫瘍壊死因子α
    XantPhos 4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジ
    メチルキサンテン

    一般手順 すべての出発材料および溶媒は、市販されている供給元から得るか、または引用されている文献に従い調製した。 特に言及しないかぎり、すべての反応物を攪拌した。 有機溶液は無水硫酸マグネシウムで常法に従い乾燥した。 水素化は、述べられた条件下でThales H−cubeフローリアクターで実施した。

    カラムクロマトグラフィーは、示した量を使用して充填済みシリカ(230−40
    0メッシュ、40−63μm)カートリッジで行った。 SCXはSupelcoから購入し、そして使用前に1M塩酸で処理した。 別の方法で述べられない限り、精製しようとする反応混合物を最初にMeOHで希釈し、そして数滴のAcOHで酸性にした。 この溶液をSCXに直接かけ、そしてMeOHで洗浄した。 所望の物質をその後、MeOH中1%NH で洗浄することにより溶出した。

    調製的逆相高速液体クロマトグラフィー:
    Agilent ScalarカラムC18、5μm(21.2×50mm)、215および254nmでのUV検出を使用して、流速28mL/分で10分にわたり0.1%v/vギ酸を含有するH O−MeCN勾配で溶出する。 勾配情報:0.0〜0.5分:95%H O−5%MeCN;0.5〜7.0分;95%H O−5%MeCNから5%H O−95%MeCNまで傾斜;7.0〜7.9分:5%H O−95%MeCNで保持;7.9〜8.0分:95%H O−5%MeCNに戻る;8.0〜10.0分:95%H O−5%MeCNで保持。

    分析法逆相高速液体クロマトグラフィー:(方法1):Agilent ScalarカラムC18、5μm(4.6×50mm)もしくはWaters XBridge C18、5μm(4.6×50mm)215および254nmでのUV検出を使用して、流速2.5mL/分で7分にわたり0.1%v/vギ酸(方法1酸性)もしくはNH (方法1塩基性)のいずれかを含有するH O−MeCN勾配で溶出する。 勾配情報:0.0〜0.1分、95%H O−5%MeCN;0.1〜5.0分:95%H O−5%MeCNから5%H O−95%MeCNまで傾斜;5.0〜5.5分:5%H O−95%MeCNで保持;5.5〜5.6分:5%H O−95%MeCNで保持、流速を3.5mL/分に上げる;5.6〜6.6分、5%H O−95%MeCNで保持、流速3.5mL/分;6.6〜6.75分:95%H O−5%MeCNに戻る、流速3.5mL/分;6.75〜6.9分、95%H O−5%MeCNで保持、流速3.5mL/分:6.9〜7.0分:95%H O−5%MeCNで保持、流速を2.5mL/分に下げる。
    逆相高速液体クロマトグラフィー:方法2:40℃でAgilent ExtendC18カラム、1.8μm(4.6×30mm):254nmでのUV検出を使用して、流速2.5〜4.5mL/分で4分にわたり0.1%v/vギ酸を含有するH O−MeCN勾配で溶出する。 勾配情報:0〜3.00分、95%H O−5%MeCNから5%H
    O−95%MeCNまで傾斜;3.00〜3.01分、5%H O−95%MeCNで保持、流速を4.5mL/分に上げる:3.01 3.50分、5%H O−95%MeCNで保持:3.50−3.60分、95%H O−5%MeCNに戻る、流速を3.50mL/分に戻す;3.60−3.90分、95%H O−5%MeCNにて保持:3.90−4.00分、95%H O−5%MeCNで保持、流速を2.5mL/分に下げる。 H NMR分光法: 参照として残留非重水素化溶媒を使用するBruker Avance III分光計で400MHzにて H NMRスペクトルを得た。

    化合物例への一般経路1. 5−6環系を含む化合物例(Z=NR
    ナフタレン核(R およびR およびそれらが結合している炭素原子が、融合フェニル環を含んでなる)、またはジクロロフェニル核(R およびR =Cl)から構成される化合物例は、中間体Aにより表される化合物と中間体Bにより表される化合物との間の最終カップリング反応により調製されて中央にウレアを形成した。

    キノリン類似体(R およびR およびそれらが結合している炭素原子が、融合ピリジン環を含んでなる)については、化合物例は中間体Cにより表される化合物から、ニトロアレーンの還元、続いて生成したジアミンの環化により、末端イミダゾピリジノン環系(Y=CH)の形成により調製された。

    2. 6−6環系を含む化合物例(Z=N=CR
    ナフタレン核(R およびR およびそれらが結合している炭素原子が、融合フェニル環を含んでなる)、またはジクロロフェニル核(R およびR =Cl)を含んでなる化合物例は、中間体Aにより表される化合物と中間体Dにより表される化合物との間の最終カップリング反応により調製され中央にウレアを形成した。

    3. 一般的化合物中間体の調製 中間体B(Z=NR )により表される化合物は、中間体Eにより表される化合物から、カルバメート窒素の化学選択的N−アルキル化、続いて塩基誘導型の環化によりイミダゾロン環系を生成することにより得た。 非置換イミダゾロン環(R =H)を含む中間体Bの例は、CDIのような求電子カルボニル等価体を用いたアリール1,2−ジアミンの環化により、中間体Fにより表される化合物から別の方法を使用して調製した。

    中間体Fにより表される化合物は、アルキルクロロホルメートでの選択的アシル化、続いて保護基[P ]の除去により、中間体Eにより表される化合物に変換された。 この一連の変換に適する保護基の一例は、酸加水分解により除去することができるtert−ブチルオキシカルボニル(Boc)基である。 中間体Bが電子不足(electron poor)アニリンを含んでなる場合(例えばR =R =Cl)、中間体Eにより表される必要な前駆体は、中間体Gにより表されるジアリールトリアミンの直接的な位置選択的アシル化により調製された。

    中間体Cにより表される化合物は、中間体Hにより表される前駆体から、中間体Aにより表される化合物とのウレアカップリング反応により得ることができる。

    ピリドピラジノン(Y=CH)またはプテリジノン(Y=N)環系を包含する開示の化合物例の調製に必要とされる中間体Dにより表される構造は、中間体Fにより表される化合物から、α−カルボニルエステルを用いた縮合、続いてアニリノ窒素の脱保護により誘導された。 例えばR 4a =Meの場合、α−カルボニルエステルはピルビン酸エチルのようなピルビン酸エステルである。 あるいは電子不足アニリン

    を含んでなる中間体D(例えばR =R =Clである場合)の例では、およびXがOCH により表される中間体Dの例では、α−カルボニルエステルと中間体Gにより表される化合物との縮合により調製することができ、この場合、アニリノ窒素の選択的保護/脱保護は必要ではない。 例えばR 4a =Hの場合、α−カルボニルエステルはグリオキシル酸エチルのようなグリオキシル酸エステルである。 この一連の変換に適する保護基の例はBoc基であり、これはフッ化物への暴露、例えばTBAFでの処理により除去することができる。

    中間体Fおよび中間体Gにより表される化合物は、中間体Jにより表されるニトロアレーンの還元により得た。 前者の場合では、オルトゴナルである窒素保護基[P ]、すなわち安定かつ還元工程を行うために使用する条件下で除去されないものが選択される。 この変換に適する還元法の一例は接触水素化法であり、そしてこれらの条件に対してオルトゴナルであり、そして都合よく選択できる適切な保護基の一例はBoc基である。 第二の場合では、ニトロアレーンを還元するために使用する条件下で不安定な保護基[P ]を使用することが有利となり得る。 この転換に適する還元法の一例は、

    塩酸中の鉄のような溶解している金属の還元であり、そして不安定であり、しかもこの方法に都合よく選択できる保護基の一例は、フェニルジアゼンのようなアリールジアゼンである。 [すなわちP =PhN=]。 場合により(例えばR =R =Clの場合)、保護基は必要ないかもしれない[すなわちP =H]。

    中間体Jにより表される化合物は、適当に保護されたアリールアミン誘導体から、塩基性条件下で活性化ハロピリジンとハロピリミジンのS Ar反応により形成された。 これらの出発材料は市販されているか、また既知の化合物であるか、または当該技術分野で知られている標準的な手順により容易に入手できる前駆体から調製することができる。 場合によっては、例えばアニリン成分に電子が欠損している(deficient)場合(例えばR =R =Clの場合)は、S Arカップリング工程中の化学選択性を維持するために窒素保護基は必要ではないかもしれない[すなわちP =H]。

    中間体Hにより表される化合物は、塩基性条件下で4−クロロ−3−ニトロピリジン−2−アミンとアミノキノリン求核剤とのSNAr縮合により同様に得た。

    化合物例への中間体 本開示の化合物例を調製するために使用した以下の中間体は、以前に記載されているか、または市販の供給元から入手可能であり、そして購入したか、または以下に引用する参照中の手順を使用して調製した(表2)。

    本開示の化合物例の合成に必要な追加の中間体は、以下のように調製した。
    中間体A12:3−(tert−ブチル)−1−(4−(((トリイソプロピルシリル)オキシ)メチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−アミン.

    (4−(5−アミノ−3−tert−ブチル−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)メタノール(Ito,K.et al.,国際公開第2010/067131号パンフレット)(8.50g,35.0mmol)および1H−イミダゾール(2.71g,39.8mmol)の溶液(100mLの乾燥THF中)に、N 下でクロロトリイソプロピルシラン(8.16mL,38.1mmol)を加え、そして反応混合物を室温で5日間維持した。 生じた混合物を真空下で蒸発させ、そして残渣をEtOAc(250mL)と水(100mL)との間に分配した。 有機層を分離し、そして水(100mL)およびブライン(80mL)で洗浄し、次いで真空下で乾燥および蒸発させて表題化合物である中間体A12を暗赤色の固体として得た(14.6g,97%);R 3.26min(方法2);m/z 402(M+H) ,(ES )。

    中間体A13:1−(4−(5−アミノ−3−tert−ブチル−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)−N−メチルメタンスルホンアミド.

    1−(4−アミノフェニル)−N−メチルメタンスルホンアミド(500mg,2.50mmol)の懸濁液(6M,10mLの塩酸中)に、0℃で亜硝酸ナトリウム(181mg,2.62mmol)溶液(3.0mLの水中)を5分間にわたり加えた。 反応混合物を0℃で2.5時間維持し、塩酸(6M,15mL)中の塩化スズ(II)(1.33g,6.99mmol)で処理し、次いで室温で64時間温めた。 生じた混合物をaq. NaOH(6.0M)でpH12の塩基性とし、そしてEtOAc(2 x 100mL)で抽出した。 合わせた有機抽出物を水で洗浄し、次いで真空下で乾燥および蒸発させて残渣を得、これをエタノール(10mL)に懸濁し、そして4,4−ジメチル−3−オキソペンタンニトリル(160mg,1.3mmol)および濃塩酸(12M,106μL,1.27mmol)で処理した。 生じた混合物を5時間、加熱還流し、そしてさらに室温で23時間後、真空下で蒸発させてエタノールを除去した。 生じた水性混合物をaq NaOH(2.0M)で塩基性とし、次いでDCM(2 x 30mL)で抽出した。 合わせた有機抽出物を真空下で乾燥および蒸発させて表題化合物である中間体A13をオレンジ色の固体として得た(146mg,85%純度,15%);R 1.34min(方法2);m/z 323(M+H) ,(ES ). この物質をさらに精製せずに次の工程に使用した。

    中間体A14:3−tert−ブチル−1−(4−メチルチオフェン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン.

    2−ヨード−4−メチルチオフェン(国際公開第2008/121666号パンフレット)(1.00g,4.50mmol)の溶液(15.0mLの無水トルエン中)に、3−tert−ブチル−1H−ピラゾール−5−アミン(683mg,4.91mmol)、続いて(1R,2R)−N ,N −ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(140μL,0.89mmol)および炭酸カリウム(1.30g,9.37mmol)を加えた。 混合物をN でパージし、ヨウ化銅(I)(42mg,0.22mmol)を加え、そして反応混合物をN 下で16時間、加熱還流し、その間にほとんどの溶媒を失った。 生じた混合物を酢酸エチル(150mL)と水(150mL)との間に分配し、そして有機層を分離し、そしてクエン酸水溶液(10%w/v,150mL)、続いてブライン(50mL)で抽出し、次いで真空下で乾燥および蒸発させた。 残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(SiO ,120g,DCM,単一溶媒溶出)、表題化合物である中間体A14を、茶色い固体として得た,(340mg,32%);R 1.94min(方法2);m/z 236(M+H) (ES )。

    中間体A15:3−シクロプロピル−1−p−トリル−1H−ピラゾール−5−アミン.

    アセトニトリル(500μL,390mg,9.6mmol)溶液(30mLのTHF中)に、室温でカリウム2−メチルブタン−2−オレート溶液(1.7M,17.0mL,29.0mmolのトルエン中)を加え、続いてエチルシクロプロパンカルボキシレート(4.56mL,4.37g,38.0mmol)を滴下し、そして反応混合物を室温で16時間維持した。 生じた混合物を真空下で〜15mLの容量に濃縮し、次いでEtOH(20mL)で希釈し、そしてp−トリルヒドラジン塩酸塩(1.52g,9.57mmol)を加えた。 混合物は濃塩酸を加えることによりpH1の酸性とし、そして生じた不均一な混合物を70℃に2時間加熱し、次いで室温に冷却し、そして真空下で〜20mLの容量に濃縮した。 この混合物を水(30mL)で希釈し、そして2M aq NaOHの添加によりpH12に調整し、そしてジエチルエーテル(2 x 20mL)で抽出した。 合わせた有機抽出物をブライン(30mL)で洗浄し、次いで真空下で乾燥および蒸発させた。 残渣をイソヘキサン(20mL)でトリチュレートして表題化合物である中間体A15をベージュ色の固体として得た(1.60g,77%);R 3.35min(方法1 塩基性);m/z 214(M+H) ,(ES )。

    中間体A16:3−tert−ブチル−1−(3−メトキシ−4−((トリイソプロピルシリルオキシ)メチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−アミン.

    4−アミノ−2−メトキシ安息香酸(3.00g,18.0mmol)の懸濁液(1.0M,30mLの塩酸中)に、0℃で亜硝酸ナトリウム(1.28g,18.5mmol)溶液(5.0mLの水中)を、5分間にわたり加えた。 反応混合物を0℃に5時間維持し、次いで塩酸中(1M,60mL)の塩化スズ(II)(9.53g,50.3mmol)で処理し、そして室温に64時間温めた。 濃厚な沈澱物が形成し、これを濾過により単離し、水(50mL)そしてエーテル(15mL)で洗浄し、次いで真空下で乾燥させて2−メトキシ−4−ヒドラジン安息香酸塩酸塩をベージュ色の固体として得た(1.05g,90%純度,24%);R 0.17min(方法2);m/z 181(M+H) ,(ES ). この物質をさらに精製せずに次の工程で使用した。

    濃塩酸(12M,0.44mL,5.0mmol)を含む2−メトキシ−4−ヒドラジン安息香酸塩酸塩(1.05g,90%純度,4.34mmol)および4,4−ジメチル−3−オキソペンタンニトリル(664mg,5.31mmol)の懸濁液(20mLのエタノール中)を、28時間、加熱還流し、次いで室温に冷却した。 反応混合物をaq NaOH(2.0M,8.6mL,17mmol)で処理し、そして室温で20時間維持し、次いで真空下で元の容量の半分に濃縮した。 次いで残渣をDCM(2 x 15mL)で洗浄し、そして水性層を濃塩酸(12M,1.0mL)でpH5の酸性とし、そしてDCM(5 x 30mL)で再抽出した。 合わせた有機抽出物をブライン(10mL)で洗浄し、次いで真空下で乾燥および蒸発させて 4−(5−アミノ−3−tert−ブチル−1H−ピラゾール−1−イル)−2−メトキシ安息香酸を茶色い固体として得た(900mg,61%);R 1.47min(方法2);m/z 290(M+H) ,(ES )。

    4−(5−アミノ−3−(tert−ブチル)−1H−ピラゾール−1−イル)−2−メトキシ安息香酸(900mg,3.11mmol)溶液(6.0mLのTHF中)に、0℃でN 下にてTHF中のボラン溶液(1.0M 8.0mL,8.0mmol)を5分間にわたり加え、そして反応混合物を室温に温めた。 追加のボラン溶液のアリコートを22時間後(1.0mL,1.0mmol)および27時間後(1.7mL,1.7mmol)および46時間後に加えた後、反応をMeOH(30mL)でクエンチし、室温に10分間維持し、次いで真空下で蒸発させた。 残渣をDCM(20mL)とブライン(10mL)との間に分配し、そして水性層を分離し、そしてDCM(10mL)で抽出した。 合わせた有機層を真空下で乾燥および蒸発させて3−tert−ブチル−1−(3−クロロ−4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−アミンを暗いオレンジ色の油として得た(840mg,90%純度,88%);R 3.62min(方法1 塩基性);m/z 276(M+H) ,(ES ). この物質をさらに精製せずに次の工程に使用した。

    3−tert−ブチル−1−(3−クロロ−4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−アミン(840mg,90%純度,2.75mmol)溶液(10mLの乾燥THF中)にN 下でイミダゾ―ル(240mg,3.5mmol)およびクロロトリイソプロピルシラン(720μL,650mg,3.40mmol)を加え、そして反応混合物を室温で18時間維持した。 生じた混合物をDCM(5.0mL)で希釈し、そしてクロロトリイソプロピルシラン(720μL,650mg,3.40mmol)の第二アリコートで処理し、そしてさらに5時間後、追加のイミダゾール(240mg,3.50mmol)で処理した。 20時間後、反応混合物を三度目のクロロトリイソプロピルシラン(360μL,330mg,1.70mmol)およびイミダゾ−ル(120mg,1.8mmol)で処理し、そして3日後に真空下で蒸発させた。 残渣をEtOAc(50mL)に溶解し、そして水(20mL)およびブライン(10mL)で洗浄し、次いで真空下で乾燥および蒸発させた。 残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO ,40g,イソヘキサン中のEtOAc,0−100%,勾配溶出)、次いでSCX 捕捉そして遊離により精製して、出発材料と所望する生成物の混合物からなる茶色い油を得た。 この混合物をTHF(1.0mL)に溶解し、そしてクロロトリイソプロピルシラン(200μL,200mg,0.30mmol)およびイミダゾール(75mg,1.1mmol)で処理し、そして室温に24時間維持し、次いで真空下で蒸発させた。 残渣をEtOAc(10mL)と水(10mL)との間に分配し、そして有機相を分離し、そしてブライン(10mL)で抽出し、次いで真空下で乾燥および蒸発させた。 残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(SiO ,40g,イソヘキサン中のEtOAc,0−100%,勾配溶出)、表題化合物である中間体A16を黄色い油(510mg,37%)として得た;R 5.74min(方法1 塩基性);m/z 432(M+H) ,(ES )。

    中間体B3:7−((4−アミノナフタレン−1−イル)オキシ)−1−エチル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2(3H)−オン.

    中間体E1(500mg,1.48mmol)の溶液(10mLのDMF中)に、0℃でN にて水素化ナトリウム(鉱物油中の60wt%,59mg,1.5mmol)を加え、そして1時間後、混合物を1時間にわたりヨードエタン(120μL,230mg,1.5mmol)溶液(1.5mLのDMF中)で滴下処理した。 生じた混合物を室温に温め、そして2時間後、0℃に再冷却し、そして水素化ナトリウム(鉱物油中の60wt%,120mg,3.0mmol)を加えた。 反応混合物を室温に1時間温め、次いで氷水(100mL)に注いだ。 混合物をEtOAc(3 x 60mL)で抽出し、そして合わせた有機抽出物をブライン(3 x 50mL)で洗浄し、次いで真空下で乾燥および蒸発させて茶色い油を得た。 この残渣をエーテルでトリチュレートし、そして生じた固体を濾過により単離し、そしてエーテルで洗浄して、中間体B3を淡い茶色の固体として得た(332mg,HPLCにより89%純度,63%);R 1.50min(方法2,89%純粋);m/z 321(M+H) (ES )。

    中間体B4:7−((4−アミノナフタレン−1−イル)オキシ)−1−イソプロピル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2(3H)−オン

    中間体E1(500mg,1.48mmol)の溶液(10mLのDMF中)に、0℃でN 下にて水素化ナトリウム(鉱物油中の60wt%,59mg,1.5mmol)を加え、そして1時間後、生じた混合物を2−ブロモプロパン(140μL,180mg,1.5mmol)溶液(1.5mLのDMF中)で1時間にわたり滴下処理した。 混合物を室温に48時間温め、次いで80℃に加熱し、そして2−ブロモプロパン(33μL,42mg,0.35mmol)溶液(0.5mLのDMF中)の第二アリコート、続いて直ちに水素化ナトリウム(鉱物油中の60wt%,14mg,0.35mmol)で処理した。 反応混合物を80℃に1時間維持し、次いで室温に冷却した。 さらに4日後、水素化ナトリウム(鉱物油中の60wt%,120mg,3.0mmol)を加え、そして反応混合物を室温で1時間維持し、次いで氷水(100mL)に注いだ。 混合物をEtOAc(3 x 60mL)で抽出し、そして合わせた有機抽出物をブライン(3 x 50mL)で洗浄し、次いで真空下で乾燥および蒸発させて茶色い油を得た。 残渣をエーテルでトリチュレートし、そして生成した固体を濾過により単離し、そしてエーテルで洗浄して中間体B4を淡い茶色の固体として得た(223mg,HPLCにより81%純度,36%);R 1.66min(方法2,81%純粋);m/z 335(M+H) (ES )。

    中間体B5:7−(4−アミノ−2,3−ジクロロフェノキシ)−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2(3H)−オン.

    中間体E2(230mg,0.640mmol)の溶液(4.0mLの乾燥DMF中)に、0℃でN 下にて水素化ナトリウム(鉱物油中の60%分散物,26mg,0.64mmol)を2分間にわたり数回に分けて加えた。 0℃で45分後、反応混合物を2分間にわたりDMF(1.0mL)中のヨードメタン(40μL,0.64mmol)で滴下処理し、次いで室温に6.5時間温め、そして乾燥DMF(0.1mL)中のヨードメタン(8μL,0.1mmol)の第二アリコートで処理した。 3日後、反応混合物を0℃に再冷却し、そして水素化ナトリウム(鉱物油中の60%分散物,52mg,1.3mmol)を2分間にわたり数回に分けて加えた。 生じた混合物を室温に22時間温め、次いでEtOAc(30mL)と水(30mL)および飽和ブライン(15mL)の混合物との間に分配した。 水性層を分離し、そしてEtOAc(3 x 25mL)で抽出し、そして合わせた有機抽出物を真空下で乾燥および蒸発させた。 残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(SiO ,40g,DCM中のMeOH 、0−8%,勾配溶出)、中間体B5を茶色い固体として得た(11mg,5%);R 1.64min(方法2);m/z 325/327(M+H) (ES )。

    中間体B6:6−((4−アミノナフタレン−1−イル)オキシ)−7H−プリン−8(9H)−オン.

    中間体F1(330mg,56%純粋,0.50mmol)の溶液(6.0mLのDMF中)に、室温でN 下にてCDI(168mg,1.04mmol)を加え、そして反応混合物を室温で維持し、そして4.5時間後、22.5時間後、および27時間後に追加のCDI(168mg,1.04mmol)部分で処理した。 全部で48時間後に生じた混合物をEtOAc(35mL)と飽和の水性NaHCO (35mL)との間に分配した。 水性層を分離し、そしてEtOAc(4 x 35mL)で抽出し、そして合わせた有機抽出物をブライン(30mL)で洗浄し、次いで真空下で乾燥および蒸発させた。 残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(SiO ,40g,イソヘキサン中の[EtOAc中の5%MeOH],0−100%,勾配溶出)、tert−ブチル(4−((8−オキソ−8,9−ジヒドロ−7H−プリン−6−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)カルバメートを淡い茶色の固体として得た(119mg,59%);R 1.81min(方法2);m/z 394(M+H) (ES )。

    上で得た生成物(119mg,0.302mmol)の溶液(6.0mLのDCM中)に、0℃でN 下にてTFA(2.0mL,30mmol)を加え、そして反応混合物を室温に3時間温め、次いで真空下で蒸発させた。 残渣をSCX捕捉そして遊離により精製して、中間体B6を得た;R 0.94min(方法2,89%純粋);m/z 294(M+H) (ES ). この物質をさらに精製せずに得たまま次の工程に使用した。

    中間体C1:1−(8−((2−アミノ−3−ニトロピリジン−4−イル)オキシ)キノリン−5−イル)−3−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)ウレア.

    CDI(500mg,3.00mmol)の溶液(6.0mLの乾燥DCM中)に、室温で中間体A2(760mg,3.10mmol)を加え、そして混合物を室温に4時間維持し、次いで中間体H1(600mg,2.00mmol)の溶液(5.0mLの乾燥THF中)で処理した。 2時間後、反応をMeOH(3.0mL)で5分間、室温でクエンチし、次いで真空下で蒸発させた。 残渣を水(50mL)でトリチュレートし、次いでフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(SiO ,80g,DCM中のMeOH,0−5%,勾配溶出)、中間体C1を黄色い固体として得た(520g,45%);R 2.12min(方法2);m/z 569(M+H) ,(ES );

    中間体D2;8−(4−アミノ−2,3−ジクロロフェノキシ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン.

    中間体G1(440mg,1.54mmol)の溶液(10mLのEtOH中)に、N 下で還流しながらエチルグリオキシレート(トルエン中の0.5M,400μL,2.0mmol)を加えた。 反応混合物は1.5時間、還流で維持し、次いで室温に冷却し、この間に沈澱が形成した。 沈澱を濾過により単離し、そしてイソヘキサンで洗浄して表題化合物である中間体D2を赤い煉瓦色の固体として得た(128mg,92%純度,24%);R 1.72min(方法2,92%純粋);m/z 323(M+H) (ES )。

    中間体D3;4−((4−アミノナフタレン−1−イル)オキシ)プテリジン−7(8H)−オン.

    中間体F1(6.9g,19mmol)の溶液(6.0mLのEtOH中)に、室温でN 下にてエチル 2−オキソアセテート(トルエン中の50%溶液、5.6mL,28mmol)を加え、そして反応混合物を室温に16時間維持し、次いで5時間、加熱還流し、この間に沈澱が形成した。 反応混合物を室温に冷却し、そして沈澱を濾過により単離して、tert−ブチル 4−(7−オキソ−7,8−ジヒドロプテリジン−4−イルオキシ)ナフタレン−1−イルカルバメートを淡いピンク色の固体として得た(3.5g,42%);R 1.90min(方法2);m/z 406(M+H) (ES )。

    上で得た生成物(50mg,0.12mmol)の溶液(1.0mLのDCM中)に、室温でTFA(0.47mL,0.70g,6.2mmol)を加えた。 室温で30分後、反応混合物を真空下で蒸発させて中間体D3を暗い茶色の油として得た(90mg,HPLCにより80%純度 >100%);R 1.10min(方法2);m/z 306(M+H) (ES ). この物質をさらに精製せずに次の工程に使用した。

    中間体D4:8−((4−アミノナフタレン−1−イルオキシ)メチル)ピリド[2,3−b]ピラジン−3(4H)−オン.

    中間体G2(170mg,0.56mmol)の溶液(5.0mLのEtOH中)に、還流でエチル 2−オキソアセテート(トルエン中の50v/v%、190μL,0.97mmol)を加え、そして反応混合物を80℃で30分間維持し、この間に茶色い沈澱が形成した。 反応混合物を室温に冷却し、そして固体を濾過により単離し、メタノールでトリチュレートし、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(SiO ,40g,DCM中の5%MeOH,単一溶媒溶出)。 そのようにして得た粗生成物をMeOHでトリチュレートし、エーテルで洗浄し、次いでTHF(3.0mL)中で懸濁した。 塩酸(1M,0.4mL,0.4mmol)を加え、そして混合物を5分間超音波処理し、その間に白色沈澱が形成した。 濾過により集められた固体をTHF(2 x 1.0mL)で洗浄して表題化合物である中間体D4を淡い黄色の固体として得た(7.5
    mg,HPLCにより85%純度,4%);R 1.14min(方法2 塩基性);m/z 317(M−H) ,(ES )。

    中間体E2:エチル(2−アミノ−4−(4−アミノ−2,3−ジクロロフェノキシ)ピリジン−3−イル)カルバメート.

    中間体G1(440mg,1.54mmol)およびピリジン(250μL,3.00mmol)の溶液(20mLのTHF中)に、0℃でN 下にてエチル クロロホルメート(THF中の1M溶液,1.62mL,1.62mmol)を5分間にわたり加えた。 反応混合物を0℃に1.5時間維持し、次いでEtOAc(50mL)と飽和の水性NaHCO (40mL)との間に分配した。 水性層を分離し、そしてEtOAc(50mL)で抽出し、そして合わせた有機抽出物を真空下で乾燥および蒸発させた。 残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(SiO ,40g,DCM中のMeOH,0−10%,勾配溶出)、中間体E2を淡い紫色の固体として得た(235mg,HPLCにより90%純度,38%);R 1.36min(方法2);m/z 357(M+H) (ES

    中間体F1;6−((4−アミノナフタレン−1−イル)オキシ)−7H−プリン−8(9H)−オン.

    中間体J1(8.02g,21.8mmol)の溶液(100mLのAcOH中)に、鉄粉末(6.75g,121mmol)を加え、そして生じた混合物を50℃に1時間加熱し、次いでセライトのパッドを通して濾過した。 このパッドをEtOAc/THF(3:1v/v,500mL)で洗浄し、そして濾液および洗浄液を合わせ、そして真空下で蒸発させた。 残渣をEtOAc/THF(3:1v/v,400mL)と水(300mL)との間に分配した。 水性層を分離し、そして固体Na CO でpH8に調整し、次いでEtOAc/THF(3:1v/v,200mL)で抽出した。 合わせた有機抽出物を水(300mL)およびブライン(300mL)で洗浄し、次いで乾燥させ(Na SO )、そして真空下で蒸発させて中間体F1を茶色い固体(6.9g,93%)として得た;R 1.59min(方法2);m/z 368(M+H) (ES )。

    中間体G1:4−(4−アミノ−2,3−ジクロロフェノキシ)ピリジン−2,3−ジアミン.

    4−アミノ−2,3−ジクロロフェノール(1.00g,5.62mmol)の攪拌溶液(20mLの乾燥DMF中)に、N 下でK CO (854mg,6.18mmol)を加え、そして混合物を室温に10分間維持し、次いで4−クロロ−3−ニトロピリジン−2−アミン(1.024g,5.90mmol)の溶液(5.0mLの乾燥DMF中)を用いて1回で処理した。 反応混合物を室温に19時間維持し、次いでEtOAc(100mL)と水(100mL)との間に分配した。 水性層を分離し、そしてEtOAc(4 x 70mL)で抽出し、そして合わせた有機抽出物を真空下で乾燥および蒸発させた。 残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(SiO ,80g,イソヘキサン中のEtOAc,0−70%,勾配溶出)、4−(4−アミノ−2,3−ジクロロフェノキシ)−3−ニトロピリジン−2−アミンを暗い固体として得た(1.28g,70%);R 1.85min(方法2);m/z 315(M+H) (ES )。

    上で得たニトロアレーン(1.28g,4.06mmol)および鉄粉末(1.36g,24.4mmol)の懸濁液(200mLのAcOH中)を55℃に1.5時間加熱し、次いで室温に冷却し、そしてEtOAc(20mL)で希釈した。 混合物はセライトのパッドを通して濾過し、これを次いでEtOAcおよびTHFで洗浄した。 濾液および洗浄液を合わせ、そして真空下で蒸発させ、そして残渣を飽和の水性NaHCO とEtOAc/THF(3:1v/v,100mL)との間に分配した。 水性層を分離し、そしてEtOAc/THF(3:1v/v,2 x 80mL)で抽出し、そして合わせた有機抽出物を真空下で乾燥および蒸発させて、中間体G1を暗い紫色の油として得た(886mg,75%);R 0.99min(方法2);m/z 285(M+H) (ES )。

    中間体G2:4−((4−アミノナフタレン−1−イルオキシ)メチル)ピリジン−2,3−ジアミン.

    4−メチル−3−ニトロピリジン−2−アミン(10.0g,65.0mmol)の溶液(400mLのジオキサンと50mLの水の混合物中)に、二酸化セレン(29.0g,260mmol)を加え、そして反応混合物を100℃に16時間加熱し、次いで室温に冷却し、そしてセライトのパッドを通して濾過した。 パッドをEtOAc/THF(3:1v/v,100mL)の混合物で洗浄し、そして合わせた濾液および洗浄液を真空下で蒸発させた。 残渣をEtOAc/THF(3:1v/v,100mL)と水(150mL)で希釈した飽和の水性NaHCO (150mL)の間に分配した。 水性層を分離し、そしてEtOAc/THF(3:1v/v,4 x 100mL)で抽出し、そして合わせた有機抽出物を真空下で乾燥および蒸発させて2−アミノ−3−ニトロイソニコチンアルデヒドを茶色い固体として得た(2.73g,25%);R 0.75min(方法2);m/z 168(M+H) ,(ES )。

    上で得たアルデヒド(850mg,5.1mmol)の懸濁液(25mLのMeOH中)に、0℃でテトラヒドロホウ酸ナトリウム(190mg,5.10mmol)を加え、そして反応混合物を室温に2時間温め、次いで塩酸(1M,5.0mL)を添加してクエンチした。 混合物を飽和の水性NaHCO (40mL)で希釈し、そしてDCM(80mL,6 x 100mL)で抽出した。 合わせた有機抽出物を真空下で乾燥および蒸発させて、(2−アミノ−3−ニトロピリジン−4−イル)メタノールをオレンジ色の固体として得た(630mg,69%);R 0.40min(方法2);m/z 170(M+H) ,(ES )。

    上で得たアルコール(500mg,2.70mmol)、4−ニトロナフタレン−1−オール(500mg,2.70mmol)およびトリフェニルホスフィン(980mg,3.70mmol)の懸濁液(5.0mLのTHF中)に、−78℃でDIAD(780μL,810mg,4.00mmol)を加えた。 添加を完了したら、反応混合物を室温に3時間温め、次いでメタノールの添加によりクエンチし、そして真空下で蒸発させた。 残渣をMeOHでトリチュレートして、3−ニトロ−4−(((4−ニトロナフタレン−1−イル)オキシ)メチル)ピリジン−2−アミンを黄色い固体として得た(170mg,19%);R 2.30min(方法2);m/z 341(M+H) ,(ES )。

    上で得たニトロアレーン(170mg,0.51mmol)および鉄粉末(170mg,3.0mmol)の懸濁液(3.0mLのAcOH中)を60℃で3時間加熱した。 追加部分の鉄粉末(0.85g,1.5mmol)を加え、そして混合物をさらに2時間加熱し、次いでセライトのパッドを通して濾過した。 このセライトのパッドをEtOAc/THF(3:1v/v,50mL)で洗浄し、そして濾液および洗浄液を合わせ、そして真空下で蒸発させた。 残渣をトルエンと真空下で共蒸発させ、そして残渣をEtOAc/THF(3:1v/v,100mL)と水との間に分配した。 固体Na CO をこの混合物に水性層が塩基性になるまで加えた(汎用的な指示紙)。 層を分離し、そして水性層をEtOAc/THF(3:1v/v,2 x 50mL)で抽出した。 有機抽出物を合わせ、ブライン(2 x 50mL)で洗浄し、次いで真空下で乾燥および蒸発させて、中間体G2を茶/黒色の固体として得た(140mg,HPLCにより85%純度,85%). R 0.81min(方法2);m/z 281(M+H) ,(ES )。

    中間体H1:8−((2−アミノ−3−ニトロピリジン−4−イル)オキシ)キノリン−5−アミン.

    5−アミノキノリン−8−オール ジヒドロクロライド(2.00g,8.60mmol)の攪拌溶液(30mLのDMSO中)に、N 下でK CO (3.79g,27.5mmol)を加え、そして室温で1時間後、混合物を4−クロロ−3−ニトロピリジン−2−アミン(1.34g,7.72mmol)を用いて1回で処理した。 反応混合物を70℃に2時間加熱し、次いで室温に冷却し、そして水(500mL)で希釈した。 沈澱が形成し、これを濾過により単離し、水(2 x 20mL)で洗浄し、次いで真空下、40℃で乾燥して、表題化合物である中間体H1を暗い茶色の固体として得た (1.50g,53%);R 0.99min(方法2);m/z 298(M+H) (ES )。

    中間体J1:tert−ブチル(4−((6−アミノ−5−ニトロピリミジン−4−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)カルバメート.

    tert−ブチル(4−ヒドロキシナフタレン−1−イル)カルバメート(20.0g,73.0mmol)の攪拌溶液(200mLのMeCN中)に、N 下でDBU(13mL,87mmol)を加え、そして室温で1時間後に生じた混合物を4,6−ジクロロ−5−ニトロピリミジン(15.5g,80.0mmol)の溶液(150mLのMeCN)で滴下処理した。 室温で2.5時間後、混合物を真空下で蒸発させ、そして残渣をDCM(150mL)およびイソヘキサン(200mL)でトリチュレートした。 不溶性残渣を分離し、そして取っておき、そしてトリチュレートしたものを真空下で蒸発させた。 そのようにして得た残渣をDCM(200mL)と飽和の水性NaHCO (200mL)との間に分配し、そして有機層を分離し、そして真空下で蒸発させた。 残渣をEtOAcでトリチュレートしてオフホワイト色の固体を得た(バッチ1)。 EtOAcでトリチュレートしたものを真空下で〜20mLに濃縮し、そして形成した沈澱を濾過により単離し、そしてEtOAcで洗浄して、同じ物質の第二バッチを、これもオフホワイト色の固体として得た。 生成物の第一および第二バッチを合わせてtert−ブチル(4−((6−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)カルバメート(10.4g,34%)を得た;R 2.69min(方法2);m/z 439/441(M+Na) (ES )。

    元の不溶性残渣をDCM(150mL)およびイソヘキサン(200mL)に懸濁し、そして混合物を16時間、激しく攪拌した。 上清の液体を混合物からデカントし、そして濾過した。 濾液を真空下で蒸発させ、そして残渣をイソヘキサン/EtOAc(2:1v/v)でトリチュレートして、同じ生成物の第三バッチを淡いピンク色の固体として得た(6.3g,21%)。

    上で得たジ−アリールエーテル(15.7g,37.7mmol)の溶液(160mLのTHF中)に、室温でNH (IPA中の2M溶液,75mL,150mmol)を加え、そして室温で1時間後、反応混合物を真空下で蒸発させた。 残渣をCHCl /MeOH(9:1v/v,350mL)の混合物と水(350mL)との間に分配した。 有機層を分離し、そして真空下で乾燥および蒸発させ、そして残渣をエーテル(200mL)でトリチュレートして中間体J1を黄色い固体として得た(8.2g,55%);R 2.17min(方法2);m/z 398(M+H) (ES )。

    化合物例 生物学的スクリーニングの標準に使用した参照化合物、および以前に開示された本発明の化合物例は、引用する文献を基にして記載された手法に従い調製した(表3)。

    実施例9:1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア.

    CDI(63mg,0.39mmol)の溶液(1.0mLの乾燥DCM中)に、室温で中間体A2(95mg,0.39mmol)を加え、反応混合物を室温に4日間維持し、次いで中間体B1(70mg,0.24mmol)で処理し、そしてDCM(2.0mL)で希釈した。 さらに16時間後、反応は室温で5分間、MeOH(1.0mL)でクエンチし、そして真空下で蒸発させた。 残渣を水(50mL)およびエーテル(10mL)でトリチュレートして表題化合物である実施例9を暗い茶色の固体として得た(72mg,52%);R 2.02min(方法2);m/z 564(M+H) ,(ES ); H NMR(400MHz,DMSO−d )δ:1.27(9H,s),3.83(3H,s),6.20(1H,d),6.38(1H,s),7.12(2H,d),7.29(1H,d),7.48(2H,d),7.59(1H,m),7.65(1H,m),7.69(1H,d),7.90(1H,d),7.94(1H,dd),8.06(1H,d),8.71(1H,s),9.09(1H,s),11.36(1H,br s),11.42(1H,br s)。

    実施例10:1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア.

    CDI(500mg,3.00mmol)の溶液(6.0mLの乾燥DCM中)に、室温で中間体A2(760mg,3.1mmol)を加え、そして反応混合物を室温に4時間維持した。 生じた溶液のアリコート(0.70mL,0.40mmol)を、中間体B2(60mg,20μmol)の懸濁液(1.5mLのTHF中)に加え、そして反応混合物を室温で16時間維持し、次いでMeOH(1.0mL)でクエンチした。 さらに室温で5分後、混合物を真空下で蒸発させ、そして残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(SiO ,12g,イソヘキサン中のEtOAc,0−100%,勾配溶出)、表題化合物である実施例10を淡い茶色の固体として得た(99mg,86%);R 2.16min(方法2);m/z 578(M+H) ,(ES ); H NMR(400MHz,DMSO−d )δ:1.28(9H,s),3.53(3H,s),3.83(3H,s),6.29(1H,d),6.38(1H,s),7.12(2H,d),7.25(1H,d),7.48(2H,d),7.60(1H,m),7.66(1H,m),7.74(1H,d),7.89(1H,d),8.07−8.09(2H,重複する m),8.69(1H,br s),9.07(1H,br
    s),11.67(1H,br s)。

    実施例11:1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((1−エチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア.

    CDI(140mg,0.84mmol)の溶液(1.0mLの乾燥DCM中)に、室温で中間体A2(210mg,0.84mmol)を加え、そして反応混合物を室温で2時間維持した。 生じた溶液のアリコート(0.90mL,0.70mmol)を、中間体B3(100mg,0.31mmol)の溶液(2.0mLの乾燥THF中)に滴下し、そして反応混合物を室温で3日間維持し、次いでDCM(5.0mL)と飽和の水性NaHCO (5.0mL)との間に分配した。 有機層を分離し、そして乾燥させ、そして活性炭で処理し、そして真空下で蒸発させた。 残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(SiO ,12g,DCM中のMeOH,0−5%,勾配溶出)、表題化合物である実施例11を淡い茶色の固体として得た(112mg,58%);R 2.24min(方法2);m/z 592(M+H) ,(ES ); H NMR(400MHz,DMSO−d )δ:1.28(9H,s),1.32(3H,t),3.84(3H,s),4.03(2H,q),6.28(1H,d),6.39(1H,s),7.13(2H,d),7.29(1H,d),7.49(2H,d),7.62(1H,ddd),7.68(1H,ddd),7.75(1H,d),7.91(1H,d),8.04(1H,dd),8.08(1H,d),8.72(1H,br s),9.11(1H,br s),11.71(1H,br s)。

    実施例12:1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((1−イソプロピル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア;

    CDI(130mg,0.81mmol)の溶液(1.0mLの乾燥DCM中)に、室温で中間体A2(0.20mg,0.81mmol)を加え、そして反応混合物を室温で2時間維持した。 生じた溶液のアリコート(0.90mL,0.70mmol)を、中間体B4(100mg,0.30mmol)の溶液(1.0mLの乾燥THF中)に滴下し、そして反応混合物を室温で維持し、そして1時間後、予備形成したCDI付加物(25μL,20μmol)の追加部分で処理した。 室温で3日後、生じた混合物をDCM(5.0mL)と飽和の水性NaHCO (5.0mL)との間に分配した。 有機層を分離し、そして乾燥させ、次いで活性炭で処理し、そして真空下で蒸発させた。 残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(SiO ,12g,DCM中のMeOH,0−5%,勾配溶出)、表題化合物である実施例12を淡い茶色の固体として得た(95mg,51%);R 2.34min(方法2);m/z 606(M+H) ,(ES ); H NMR(400MHz,DMSO−d )δ:1.27(9H,s),1.52(6H,d),3.83(3H,s),4.92(1H,m),6.22(1H,d),6.38(1H,s),7.12(2H,d),7.30(1H,d),7.48(2H,d),7.62(1H,ddd),7.67(1H,ddd),7.73(1H,d),7.92(1H,d),7.97(1H,dd),8.09(1H,d),8.72(1H,br s),9.12(1H,br s),11.71(1H,br s)。

    実施例13:1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(2,3−ジクロロ−4−((1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)フェニル)ウレア.

    CDI(170mg,1.0mmol)の溶液(1.5mLの乾燥DCM中)に、室温で中間体A2(260g,1.00mmol)(2.0mLのDCM中)を加え、そして反応混合物を室温で18時間維持した。 生じた溶液のアリコート(0.15mL,0.1mmol)を、中間体B5(11mg,0.035mmol)の溶液(2.0mLの乾燥THF中)に加え、そして反応混合物を室温で7時間維持し、次いで予備形成したCDI付加物(30μL)の追加アリコートで処理した。 24時間後、反応はDCM(25mL)と飽和の水性NaHCO (25mL)との間に分配した。 水性層を分離し、そしてDCM(20mL)で抽出し、そして合わせた有機抽出物を真空下で乾燥および蒸発させた。 残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(SiO ,4.0g,DCM中のMeOH,0−5%,勾配溶出)、表題化合物である実施例13を淡い茶色の固体として得た(11mg,48%);R 2.26min(方法2);m/z 596/598(M+H) (ES ); H NMR(400MHz,DMSO−d )δ:1.27(9H,s),3.49(3H,s),3.82(3H,s),6.37(2H,重複する m),7.10(2H,m),7.38(1H,d),7.42(2H,m),7.79(1H,d),8.14(1H,d),8.5(1H,br s),9.14(1H,br s),11.70(1H,br s)。

    実施例14:1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(8−((2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)オキシ)キノリン−5−イル)ウレア.

    中間体C1(510mg,0.900mmol)および鉄粉末(250mg,4.5ommol)の混合物(15mLのAcOH中)を50℃に1.5時間加熱し、次いで室温に冷却し、そして固体K CO (18g)に注いだ。 生じた混合物をTHF(2 x 50mL)で抽出し、そして合わせた抽出物を真空下で蒸発させた。 残渣をEtOAc(100mL)およびMeOH(30mL)の混合物と飽和の水性NaHCO (30mL
    )との間に分配した。 有機層を分離し、そして水(30mL)およびブライン(30mL)で洗浄し、次いで真空下で乾燥および蒸発させた。 残渣をエーテル(15mL)でトリチュレートして1−(3−tert−ブチル−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(8−(2,3−ジアミノピリジン−4−イルオキシ)キノリン−5−イル)ウレアを灰色の固体として得た(230mg,45%);R 1.58min(方法2);m/z 539(M+H) ,(ES )。

    CDI(38mg,0.23mmol)の溶液(1.0mLの乾燥DMF中)に、上で得たジアミン(100g,0.20mmol)を1回で加え、そして反応混合物を室温で4日間維持した。 次いで追加部分のCDI(30mg,0.20mmol)を加え、次いでさらに24時間後、反応混合物を水(40mL)で希釈した。 生じた沈澱を濾過により集め、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(SiO ,12g,DCM中のMeOH,0−10%,勾配溶出)、表題化合物である実施例14を淡い黄色の固体として得た(36mg,34%);R 1.80min(方法2);m/z 565(M+H) ,(ES ); H NM R(400MHz,DMSO−d )δ:1.28(9H,s),3.83(3H,s),5.97(1H,d),6.38(1H,s),7.11(2H,d),7.48(2H,d),7.59(1H,d),7.61−7.63(2H,重複する m),7.97(1H,d),8.43(1H,dd),8.72(1H,br s),8.85(1H,dd),9.24(1H,br s),11.30(1H,br s),11.34(1H,br s)

    実施例15:1−(3−(tert−ブチル)−1−(p−トリル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((8−オキソ−8,9−ジヒドロ−7H−プリン−6−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア.

    CDI(200mg,1.20mmol)溶液(2.5mLの乾燥DCM中)に、室温で中間体A1(280mg,1.20mmol)を加え、そして反応混合物を室温で15時間維持した。 生じた溶液のアリコート(1.0mL,0.50mmol)を、中間体B6(89mg,0.30mmol)の溶液(5.0mLの乾燥THF中)に加え、そして反応混合物を室温で3日間維持し、次いでDCM(40mL)と飽和の水性NaHCO (40mL)との間に分配した。 水性層を分離し、そしてEtOAc(2 x 40mL)で抽出し、そして合わせた有機抽出物をMgSO で乾燥した。 乾燥剤を濾過により除去し、そしてTHF/EtOAc(3:1v/v,x 3)で洗浄した。 これらの洗浄液を合わせ、そして真空下で蒸発させ、そして残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(SiO ,12g,DCM中のMeOH,0−8%,勾配溶出)。 このようにして得た不純な生成物は、エーテルでトリチュレートして表題化合物である実施例15を淡い茶色の固体として得た(57mg,33%);R 1.80min(方法2);m/z 549(M+H) ,(ES ); H NMR(400MHz,DMSO
    −d )δ:1.28(9H,s),2.40(3H,s),6.40(1H,s),7.37−7.39(3H,重複する m),7.46(2H,d),7.54(1H,ddd),7.62(1H,ddd),7.86(1H,d),7.88(1H,d),8.02(1H,s),8.05(1H,d),8.76(1H,br s),9.09(1H,br s),11.6(1H,br s),11.9(1H,br s)。

    実施例16:1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア.

    CDI(160mg,0.99mmol)の溶液(2.0mLの乾燥DCM中)に、室温で中間体A3(340mg,0.99mmol)を加え、そして反応混合物を室温に4日間維持した。 生じた溶液のアリコート(1.2mL,0.60mmol)を、中間体D1(100mg,0.33mmol)の溶液(2.5mLの乾燥THF中)に滴下し、そして反応混合物を室温で24時間維持し、そして真空下で蒸発させた。 残渣をMeOHでトリチュレートして1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレアを灰色の固体として得た(68mg,30%);R 2.84min(方法2);m/z 676(M+H) ,(ES )。

    上で得たシリル保護中間体(68mg,0.10mmol)の溶液(1.5mLのTHF中)に、TBAF(THF中の1M、100μL,0.1mmol)を加え、そして反応混合物を室温に2.5時間維持し、次いでEtOAc/THF(3:1v/v,50mL)と飽和の水性NaHCO との間に分配した。 有機層を分離し、そしてブライン(50mL)および水(50mL)で洗浄し、次いで真空下で乾燥および蒸発させた。 残渣をMeOHでトリチュレートして、表題化合物である実施例16をベージュ色の固体として得た(26mg,46%);R 1.83min(方法2);m/z 562(M+H) (ES ); H NMR(400MHz,DMSO−d )δ:1.28(9H,s),6.38−6.40(2H,重複するm),6.94(2H,m),7.35(2H,m),7.40(1H,d),7.58(1H,m),7.67(1H,m),7.84(1H,d),7.99(1H,d),8.10(1H,d),8.26−8.28(2H,重複するm),8.71(1H,s),9.17(1H,br s),9.83(1H,br s),12.98(1H,br s)。

    実施例17:1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア.

    CDI(2.06g,12.7mmol)の溶液(40mLの乾燥DCM中)に、室温でDCM(10mL)中の中間体A12(5.10g,12.7mmol)を加え、そして反応混合物を室温に4時間維持した。 生じた溶液のアリコート(2.1mL,0.53mmol)を、中間体D1(89mg,0.29mmol)の溶液(4.0mLの乾燥THF中)に加え、そして反応混合物を室温で維持し、そして追加のCDI付加物のアリコートで17時間後(1.1mL,0.28mmol)および23時間後(1.1mL,0.28mmol)に処理した。 2日後、反応混合物をDCM(40mL)と飽和の水性NaHCO (40mL)との間に分配した。 水性層を分離し、そしてDCM(40mL)で抽出し、そして合わせた有機抽出物を真空下で乾燥および蒸発させた。 残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(SiO ,12g,DCM中のMeOH,0−4%,勾配溶出)、1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−(((トリイソプロピルシリル)オキシ)メチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレアをオフホワイト色の固体として得た(52mg,22%);R 3.21min(方法2);m/z 732(M+H) ,(ES )。

    上で得たシリル保護中間体(51mg,0.070mmol)の溶液(1.75mLのTHF中)に、N 下、0℃でTBAF(THFの1M溶液,77μL,0.077mmol)を加え、そして反応混合物を室温に温めた。 2時間後、混合物を水(25mL)と2−メチルテトラヒドロフラン(25mL)との間に分配した。 有機層を分離し、そしてブライン(25mL)で洗浄し、次いで真空下で乾燥および蒸発させた。 残渣をエーテルでトリチュレートし、そして残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(SiO ,12g,DCMのMeOH,0−10%,勾配溶出)、表題化合物である実施例17を淡い黄色の固体として得た(24mg,58%);R 1.87min(方法2);m/z 576(M+H) ,(ES ); H NMR(400MHz,DMSO−d )δ:1.31(9H,s),4.59(2H,d),5.09(1H,br
    s),6.39(1H,s),6.44(1H,d),7.32(1H,d),7.49(2H,d),7.55(2H,d),7.56(1H,t),7.65(1H,t),7.90(1H,s),7.92(1H,s),8.12(1H,d),8.21(1H,s),8.27(1H,d),8.66(1H,br s),9.00(1H,br
    s),12.7(1H,br s)。

    実施例18:1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−(ヒドロキシメチル)−3−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア.

    CDI(96mg,0.59mmol)溶液(1.2mLの乾燥DCM中)に、室温で中間体A16(240mg,0.59mmol)を加え、そして反応混合物を室温に24時間維持した。 生じた溶液のアリコート(0.60mL,0.30mmol)を、中間体D1(60mg,0.20mmol)の溶液(2.0mLの乾燥THF中)に加え、そして反応混合物を室温に3時間維持し、次いでDCM(20mL)と飽和の水性NaHCO (20mL)との間に分配した。 有機層を分離し、そしてブライン(20mL)で洗浄し、次いで真空下で乾燥および蒸発させた。 残渣をDCMでトリチュレートして、1−(3−tert−ブチル−1−(4−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−3−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−(3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルオキシ)ナフタレン−1−イル)ウレアを黄色い固体として得た(113mg,78%);R 2.95min(方法2);m/z 720(M+H) ,(ES )。

    上で得たシリル保護中間体(110mg,0.150mmol)の溶液(2.5mLのTHF中)に、N 下、0℃でTBAF(THFの1M溶液,0.19mL,0.19mmol)を加え、そして混合物を室温に2.5時間温めた。 TBAFの追加のアリコート(THF中の1M,0.19mL,0.19mmol)を加え、そして16時間後、混合物をDCM(5.0mL)と飽和の水性NaHCO (10mL)との間に分配した。 有機層を分離し、そしてブライン(10mL)で洗浄し、次いで真空下で乾燥および蒸発させた。 残渣をMeOHでトリチュレートして表題化合物である実施例18を黄色い固体として得た(28mg,30%);R 1.84min(方法2);m/z 606(M+H) ,(ES ); H NMR(400MHz,DMSO−d )δ:1.29(9H,s),3.85(3H,s),4.57(2H,d),5.15(1H,t),6.39(1H,d),6.43(1H,s),7.14−7.16(2H,重複する m),7.39(1H,d),7.54(1H,d),7.57(1H,ddd),7.66(1H,ddd),7.85(1H,dd),7.97(1H,d),8.11(1H,d),8.25(1H,d),8.27(1H,d),8.81(1H,br s),9.18(1H,br s),12.95(1H,br s)。

    実施例19:1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(2,3−ジクロロ−4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)フェニル)ウレア;

    CDI(110mg,0.700mmol)の溶液(1.5mLの乾燥DCM中)に、室温で中間体A2(170mg,1.20mmol)を加え、そして反応混合物を室温に4時間維持した。 生じた溶液のアリコート(1.2mL,0.60mmol)を、中間体D2(650mg,0.200mmol)溶液(3.0mLの乾燥THF中)に加え、そして反応混合物を室温に3日間維持し、次いでDCM(30mL)と飽和の水性NaHCO (30mL)との間に分配した。 水性層を分離し、そしてDCM(20mL)で抽出し、そして合わせた有機抽出物をブライン(25mL)で洗浄し、真空下で乾燥および蒸発させた。 残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(SiO ,12g,DCMのMeOH,0−7%,勾配溶出)、表題化合物である実施例19を淡い茶色の固体として得た(52mg,43%);R 2.27min(方法2);m/z 594/596(M+H) ,(ES ); H NMR(400MHz,DMSO−d )δ:1.27(9H,s),3.82(3H,s),6.37(1H,s),6.55(1H,d),7.10(2H,d),7.40(1H,d),7.43(1H,d),8.17(1H,d),8.20(1H,s),8.36(1H,d)8.86(1H,br s),9.15(1H,br s),13.0(1H,br s)。

    実施例20:1−(3−(tert−ブチル)−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア.

    CDI(160mg,0.98mmol)の溶液(2.5mLの乾燥DCM中)に、室温で中間体A9(270mg,0.99mmol)を加え、そして反応混合物を室温に2時間維持した。 生じた溶液を、中間体D1(100mg,0.33mmol)の溶液(2.5mLの乾燥THF中)に滴下し、そして反応混合物を室温に18時間維持し、次いで真空下で蒸発させた。 残渣をMeOHでトリチュレートして、ライラック色の固体(63mg)を生成した。 この固体の一部を(30mg)を、調製用HPLCで精製して表題化合物である実施例20をオフホワイト色の固体として得た(15mg,比例して16%);R 1.97min(方法2);m/z 577(M+H) ,(ES );
    NMR(400MHz,DMSO−d )δ:1.29(9H,s),3.94(3H,s),6.39−6.42(2H,重複するm),7.02(1H,d),7.39(1H,d),7.54(1H,m),7.66(1H,m),7.85(1H,d),7.89−7.95(2H,重複するm),8.08(1H,d),8.25−8.27(2H,重複するm),8.39(1H,d),8.80(1H,br s),9.10(1H,br s),12.95(1H,br s)。

    実施例21:1−(3−(tert−ブチル)−1−(5−メチルチオフェン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア.

    CDI(100mg,0.590mmol)の溶液(1.0mLの乾燥DCM中)に、室温で中間体A14(140mg,0.590mmol)を加え、、そして反応混合物を室温に16時間維持した。 生じた溶液の一部(0.60mL,0.30mmol)を、中間体D1(60mg,0.20mmol)の溶液(2.0mLの乾燥THF中)に滴下し、そして反応混合物を室温で維持した。 5分後に沈澱が形成し、そして1時間後、これを濾過により集め、そしてMeOHで洗浄して表題化合物である実施例21を黄色い固体として得た(80mg,71%);R 2.18min(方法2);m/z 564(M+H) ,(ES ); H NMR(400MHz,DMSO−d )δ:1.28(9H,s),2.28(3H,s),6.41−6.42(2H,重複する m),7.10−7.12(2H,重複する m),7.40(1H,d),7.59(1H,m),7.70(1H,m),7.88(1H,d),7.97(1H,d),8.17(1H,d),8.26−8.28(2H,重複する m),8.87(1H,s),9.26(1H,s),12.96(1H,s)。

    実施例22:1−(3−(tert−ブチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((7−オキソ−7,8−ジヒドロプテリジン−4−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア.

    CDI(66mg,0.40mmol)の溶液(1.5mLの乾燥DCM中)に、室温でDCM(1.5mL)中の中間体A2(99mg,0.41mmol)を加え、そして反応混合物を室温で18時間維持した。 生じた溶液を中間体D3(90mg,0.12mmol)の溶液(2.5mLの乾燥DCM中)に加え、その後、DIPEA(47μL,0.27mmol)を加え、そして混合物を室温に2時間維持した。 反応はMeOH(6.0mL)でクエンチし、そして混合物をシリカ上で蒸発させ、次いでフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(SiO ,12g,DCM中のMeOH,0−100%,勾配溶出)。 このようにして得た純粋ではない物質を、調製用HPLCにより精製して表題化合物である実施例22をオフホワイト色の固体として得た(1.5mg,2%);R 2.10min(方法2);m/z 577(M+H) (ES ); H NMR(400MHz,DMSO−d )δ:1.28(9H,s),3.84(3H,s),6.40(1H,s),7.12(2H,d),7.37(1H,d),7.48(2H,d),7.52(1H,ddd),7.61(1H,ddd),7.77(1H,d),7.90(1H,d),8.05(1H,d),8.07(1H,s),8.26(1H,d),8.76(1H,s),9.13(1H,s)。

    実施例23:1−(3−tert−ブチル−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル)−3−(4−((3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[3,2−b]ピラジン−8−イル)メトキシ)ナフタレン−1−イル)ウレア.

    CDI(77mg,0.47mmol)の溶液(500μLの乾燥DCM中)に、室温で中間体A2(120mg,0.81mmol)を加え、そして反応混合物を室温に10分間維持し、40℃に5分間温め、次いで室温に再冷却した。 さらに1時間後、溶液をDCM(500μL)で希釈し、そしてこの溶液のアリコート(75μL,0.06mmol)を、乾燥THF(1.0mL)中の中間体D4(7.5mg,85%純粋,0.02mmol)の懸濁液に加えた。 この反応混合物を室温に1.5時間維持し、次いでMeOH(1.0mL)の添加によりクエンチし、そして真空下で蒸発させた。 残渣をMeOH(1.5mL)でトリチュレートし、次いでMeOH(2 x 1mL)で洗浄し、そして真空下で乾燥して、表題化合物である実施例23を黄色い固体として得た(8.5mg,68%);R 2.26min(方法2);m/z 590(M+H) ,(ES ); H NMR(400MHz,DMSO−d )δ:1.26(9H,s),3.83(3H,s),5.81(2H,s),6.34(1H,s),7.06(1H,d),7.11(2H,m),7.46(2H,m),7.58−7.62(4H,重複する m),7.64(1H,d),7.92(1H,m),8.30(1H,s),8.35(1H,m),8.55(1H,s),8.60(1H,d),8.80(1H,s),13.0(1H,br s)。

    本発明のさらなる化合物例は、一般的な合成法および本明細書中、上記の中間体を使用して調製した(表4)。

    実施例34
    乾燥粉末製剤は以下のように調製することができる:
    本発明の化合物、例えば3μmの質量中位径の0.20mgの式(I)の化合物を、12mgの粉砕ラクトースとブレンドする(ここで85%以下の粒子が60−90μmの質量中位径を有し、そして15%以上の粒子が15μmの質量中位径を有する)。 次いで生じた混合物は、ブリスター(blister)、例えば60個のブリスターを含む剥離可能なブリスターストリップに充填することができる。

    実施例35
    式(I)の化合物を含有するエアゾル製剤は、以下のように調製することができる:
    本発明の化合物、例えば3μmの質量中位径の250μgの式(I)の化合物を、(1回の作動あたり)50μL量の1,1,1,2−テトラフルオロエタンを120回作動させるための総量と混合する。 次いで50μLを分配するために適合された計量バルブ付きの容器に製剤を充填する。

    生物学的プロファイリング 既知のp38 MAPK阻害剤であるBIRB 796は、比較目的のアッセイ系で試験した。 単離されたp38酵素のαアイソフォームに対して、およびTHP−1細胞からのLPS−誘導型TNFα放出に対して観察された化合物の阻害効力は、公開されている結果と一致した。 これらのアッセイの説明を以下に続ける。

    化合物の阻害効力 対 HRV−16複製、およびpoly I:C誘導型のICAM−1発現も測定した。

    酵素阻害アッセイ 試験化合物の酵素阻害活性を、ドナーおよびアクセプター双方のフルオロフォア(Z−LYTE、Invitrogen)で標識した合成ペプチドを使用して蛍光共鳴エネルギー転移(FRET)により測定した。 組換えリン酸化p38 MAPKγ(MAPK12:Millipore)をHEPESバッファーで希釈し、所望の最終濃度の化合物と混合し、そして室温で2時間インキュベートした。 FRETペプチド(2μM)およびATP(100μM)を酵素/化合物の混合物に添加し、そして1時間インキュベートした。 発色試薬(プロテアーゼ)は蛍光マイクロプレートリーダーで検出する1時間前に添加した。 部位特異的プロテアーゼはリン酸化されていないペプチドのみを切断し、そしてFRETシグナルを除外する。 各反応のリン酸化レベルを、フルオレセイン発光(アクセプター)に対するクマリン発光(ドナー)の比を使用して計算し、高い比は高リン酸化レベルを、そして低い比は低リン酸化レベルを示す。 各反応の阻害パーセントを阻害されない対照に関して計算し、そして50%阻害濃度(IC 50値)をその後濃度反応曲線から計算した。

    p38 MAPKα(MAPK14:Invitrogen)について、酵素活性を下流の分子MAPKAP−K2の活性化/リン酸化を測定することにより間接的に評価した。 p38 MAPKαタンパク質を化合物と2時間、室温で混合した。 次いでMAPKAP−K2のリン酸化標的であるFRETペプチド(2μM)、不活性MAPKAP−K2(Invitrogen)およびATP(10μM)を該酵素/化合物の混合物に添加し、そして1時間インキュベートした。 発色試薬をその後添加し、そして1時間、該混合物をインキュベートした後、蛍光による検出でアッセイプロトコルを終了した。

    化合物の酵素阻害活性は、ドナーおよびアクセプター双方のフルオロフォア(Z'−LYTE、Invitrogen)で標識した合成ペプチドを使用して蛍光共鳴エネルギー転移(FRET)により測定した。

    HCKアッセイについて、HCK酵素(Invitrogen)を、化合物と室温で2時間インキュベートした。 次いでFRETペプチド(Z'−LYTE(商標)キット−チロシン2ペプチド)(2μM)および15μM ATP溶液を、酵素/化合物混合物に加え、そして1時間インキュベートした。 c−SRCアッセイに関して、FRETペプチド(Z'−LYTE(商標)キット−チロシン 2ペプチド)(2μM)および200μM
    ATP溶液をcSrc酵素(invitrogen)/化合物の混合物に加え、そして1時間インキュベートした。 発色試薬を加えた後、混合物を1時間インキュベートし、そしてアッセイプロトコールは、マイクロプレートリーダー(Varioskan(商標)Flash,ThermoFisher Scientific)中の蛍光レベルの検出により完了した。

    我々が国際公開第WO2011/070369号パンフレット(引用により本明細書に編入する)で報告したように、HCK阻害活性はインフルエンザウイルスに対する活性と関連している。 本発明者は、c−SRCの阻害がライノウイルスに対する活性と関連することも見出した(引用により本明細書に全部編入するGB1010196.2に基ずく未公開の国際特許出願を参照にされたい)。

    d−U937細胞におけるLPS誘導型TNFα/IL−8放出 ヒト単球細胞株U937細胞を、ホルボールミリステートアセテート(PMA;100ng/mL)との48から72時間のインキュベーションによりマクロファージ型細胞に分化させ、その時細胞は接着性となった。 細胞を最終濃度の試験化合物と2時間プレインキュベートし、次いで0.1μg/mLのLPS(大腸菌( E.Coli ):O111:B4由来、Sigma)で4時間刺激した。 上清はサンドイッチELISA(Duo−set、R&D systems)によるTNFαおよびIL−8濃度の測定のために集めた。 TNFα生産の阻害は、各濃度の試験化合物で10μg/mlのBIRB796により達成されたものを賦形剤対照に対する比較によりパーセントとして計算した。 相対的50%有効濃度(REC 50 )を、結果として生じる濃度反応曲線から決定した。 IL−8生産の阻害は、賦形剤対照に対する比較により各濃度の試験化合物で算出した。 50%阻害濃度(IC 50 )を、結果として生じる濃度反応曲線から決定した。

    THP−1細胞におけるLPS−誘導型のTNFα放出 ヒト単核細胞株THP−1細胞を、3μg/mLのLPS(大腸菌( E.Coli ):O111:B4由来、Sigma)で4時間刺激し、そして上清をサンドイッチELISA(Duo−set、R&D systems)によるTNFα濃度の測定用に回収した。 TNFα生産の阻害は、賦形剤対照との比較により各濃度で算出した。 50%阻害濃度(IC 50 )を、結果として生じる濃度反応曲線から決定した。

    BEAS2B細胞におけるPolyI:C誘導型のICAM−1誘導 PolyI:C(1μg/mL)(Invivogene Ltd.,San Diego,CA)は、Oligofectamin(Invitrogen,Carlsbad,CA)を用いてBEAS2B細胞(ヒト気管支上皮細胞、ATCC)にトランスフェクトした。 細胞を最終濃度の試験化合物で2時間プレインキュベートし、そして細胞表面上のICAM1発現レベルを細胞に基づくELISAにより測定した。 PolyI:Cのトランスフェクションから18時間後の時点で、細胞をPBS中4%のホルムアルデヒドで固定し、次いで内因性ペルオキシダーゼを0.1%のアジ化ナトリウムおよび1%の過酸化水素の添加により停止させた。 細胞を洗浄バッファー(PBS中0.1%のTween:PBS−Tween)で洗浄し、そしてウェルをPBS−Tween中の5%ミルクで1時間ブロッキングした後、細胞を抗−ヒトICAM−1抗体(Cell Signaling Technology,Danvers,MA)と1% BSA PBS中で一晩、4℃でインキュベートした。 細胞をPBS−Tweenで洗浄し、そして2次抗体(HRP−結合抗―ウサギIgG, Dako Ltd.,Glostrup,Denmark)とインキュベートした。 ICAM−1シグナルは、基質を加え、そして分光計を使用して655nmの参照波長に対する450nmの吸収を読み取ることにより検出した。 次いで細胞をPBS−Tweenで洗浄し、そして各ウェル中の全細胞数をクリスタルバイオレット染色後に595nmの吸収の読み取りにより測定し、そして1%SDS溶液により溶出した。 測定されたOD450−655の読み取りは、各ウェル中のOD595の読み取りで除算することにより細胞数について補正した。 ICAM−1発現の阻害は、賦形剤対照との比較により試験化合物の各濃度で算出した。 50%阻害濃度(IC 50 )を、結果として生じる濃度反応曲線から決定した。

    我々は多くのウイルス感染の結果を摸する単純な薬理学的攻撃として、poly I:Cチャレンジ感染を使用した。

    ライノウイルス−力価アッセイ MRC5細胞(ヒト肺線維芽細胞、ATCC)に、1MOI(1.0の感染多重度)のHRV16を接種し、そして33℃で1時間、吸着を刺激するために穏やかに振とうしながらインキュベートした。 次いで細胞をPBSで洗浄し、新しい培地を加え、そして細胞をさらに96時間インキュベートした。 上清を集め、そしてウイルスを含有する上清の10倍連続希釈物を調製した。 すべての滴定は、コンフルエントなHela細胞単層に連続希釈した上清(10 −1 〜10 −5 )で感染させ、そして細胞障害効果を感染から4日後の視覚検査で評価することにより行った。 50%のHela細胞を感染するために必要なウイルス量は、TCID 50として各処置で算出した。 試験化合物(0.04μg/mL)はHRV感染の2時前に加え、および非感染HRVが洗い出された時、感染から1時間後に加えた。 各試験化合物の抗−HRV活性は、該化合物の存在下でのHRV16のlog TCID 50と該化合物の不存在下でのHRV16のlog TCID 50の差として測定した。 次いで試験化合物の比較効力は、既知の抗−HRV剤であるプレコナリル(Pleconaril)の固定用量(0.1μg/mL)に対するそれらの抗ウイルス活性の比として表した。 また抗−HRV活性は、TCID 50の阻害% 対 HRV16感染対照としても示した。

    MTTアッセイ:細胞生存能 分化したU937細胞を各試験化合物とともに2通りの手順でプレインキュベートした:第一は5%FCS中で4時間、そして第二は10%FCS中で24時間。 上清を200μLの新たな培地で置き換え、そして10μLのMTTストック溶液(5mg/mL)を各ウェルに添加した。 1時間のインキュベーション後に培地を除去し、200μLのDMSOを各ウェルに添加し、そしてプレートを1時間軽く振とうした後、550nmでの吸収を読み取った。 各ウェルについて細胞生存率の低下パーセントを、賦形剤(0.5%DMSO)処理に関して計算した。 その結果、賦形剤に対して薬物処理の細胞生存率の明らかな増加を、負のパーセントとして表にする。

    これらのデータは、試験した化合物の抗炎症および抗ウイルス能を証明する。

    本明細書および以下に続く特許請求の範囲を通して、文脈が他を要求しない限り、用語「含んでなる(comprise)」およびその変形、例えば「含んでなる(comprises)」および「含んでなる(comprising)」は、言及した整数、工程、整数の群、または工程の群を含むことを意味するが、他の整数、工程、整数の群または工程の群を排除しない。

    本明細書で参照するすべての特許および特許出願は、引用によりそれら全部を編入する。

    本記載および請求の範囲が重要部分を形成する本出願は、任意の後の出願に関して優先権の基礎として使用されるかもしれない。 そのような後の出願の請求の範囲は、本明細書に記載する任意の特徴または特徴の組み合わせを対象とする可能性がある。 それらは生成物、組成物、方法または使用を請求する形態をとり、そして限定するわけではないが例として請求の範囲を含む可能性がある。

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