专利类型 | 发明专利 | 法律事件 | |
专利有效性 | 公开 | 当前状态 | |
申请号 | JP2007504064 | 申请日 | 2005-03-15 |
公开(公告)号 | JP2007529541A | 公开(公告)日 | 2007-10-25 |
申请人 | ワイスWyeth; | 申请人类型 | 其他 |
发明人 | クリストファー・トッド・ベイカー; ビンセント・ピー・ガルロ; ポール・ウィル; ロバート・ゼル; | 第一发明人 | クリストファー・トッド・ベイカー |
权利人 | ワイスWyeth | 权利人类型 | 其他 |
当前权利人 | ワイスWyeth | 当前权利人类型 | 其他 |
省份 | 当前专利权人所在省份: | 城市 | 当前专利权人所在城市: |
具体地址 | 当前专利权人所在详细地址: | 邮编 | 当前专利权人邮编: |
主IPC国际分类 | C07C257/14 | 所有IPC国际分类 | C07C257/14 ; A61K31/155 ; A61K31/4174 ; A61P3/10 ; A61P9/04 ; A61P9/10 ; A61P9/12 ; A61P11/00 ; A61P13/02 ; A61P13/10 ; A61P25/28 ; C07C257/00 ; C07D213/38 ; C07D213/53 ; C07D233/24 |
专利引用数量 | 0 | 专利被引用数量 | 0 |
专利权利要求数量 | 0 | 专利文献类型 | A |
专利代理机构 | 专利代理人 | ||
摘要 | 本発明は、化合物、該化合物を含有する組成物、該化合物および化合物含有組成物の使用方法に関する。 本明細書に記載の化合物、組成物、および方法は、イオンチャネル機能の治療学的調節に、ならびに疾患および病徴、特に、特定のカルシウムチャネルのサブタイプ標的が介在する疾患および病徴の治療に使用できる。 | ||
权利要求 | 式(IA)の化合物 各R 1は、(CH 2 ) m Ar 1であり、 各Ar 1は、独立に、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキル(それぞれ、1個または複数のR 9で置換されていてもよい)であり、 各mは、0、1、2、3、4または5であり、 各R 2は、独立に、(CH 2 ) n Ar 2であり、 各nは、0、1、2または3であり、 各Ar 2は、独立に、アリールまたはヘテロアリール(それぞれ、1個または複数のR 9で置換されていてもよい)であり、 R 3は、独立に、H、アルキルまたは(CH 2 ) p Zであり、 各pは、0、1、2または3であり、 各Zは、独立に、OCH 2 CH 2 OH、NR 6 R 7 、OR 4 、またはAr 3であり、 各Ar 3は、独立に、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリール(それぞれ、1個または複数のR 9で置換されていてもよい)であり、 あるいは、R 3およびR 4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、炭素原子を有し、かつ前述の窒素原子に加えNR 10 、OまたはSである1個または2個のさらなるヘテロ原子を有していてもよい3〜6員環を形成し、R 3およびR 4で形成される環は、1〜3個のR 9で置換されていてもよく、 各R 4は、独立に、Hまたは低級アルキルであり、 各R 5は、独立に、Hまたは低級アルキルであり、 各R 6は、独立に、水素、または(ハロゲン、OH、C 1 〜C 4アルコキシ、NH 2 、C 1 〜C 4アルキルアミノ、C 1 〜C 4ジアルキルアミノまたはC 3 〜C 6シクロアルキルから独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよい)低級アルキルであり、 各R 7は、独立に、水素、(CH 2 ) q Ar 4 、または(ハロゲン、OH、C 1 〜C 4アルコキシ、NH 2 、C 1 〜C 4アルキルアミノ、C 1 〜C 4ジアルキルアミノまたはC 3 〜C 6シクロアルキルから独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよい)低級アルキルであり、 各R 8は、独立に、(CH 2 ) q Ar 4 、または(ハロゲン、OH、C 1 〜C 4アルコキシ、NH 2 、C 1 〜C 4アルキルアミノ、C 1 〜C 4ジアルキルアミノまたはC 3 〜C 6シクロアルキルから独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよい)低級アルキルであり、 各Ar 4は、独立に、アリールまたはヘテロアリール(それぞれ、ハロゲン、OH、C 1 〜C 4アルコキシ、NH 2 、C 1 〜C 4アルキルアミノ、C 1 〜C 4ジアルキルアミノまたはC 3 〜C 6シクロアルキルから独立に選択される1個〜3個の置換基で置換されていてもよい)であり、 qは、0または1であり、 各R 9は、独立に、ハロゲン、CN、NO 2 、OR 6 、SR 6 、S(O) 2 OR 6 、NR 6 R 7 、アルキル、ヒドロキシアルキル、シクロアルキル、Ar 4 、Ar 4アルキル、C 1 〜C 2ペルフルオロアルキル、C 1 〜C 2ペルフルオロアルコキシ、1,2−メチレンジオキシ、C(O)OR 6 、C(O)NR 6 R 7 、OC(O)NR 6 R 7 、NR 6 C(O)NR 6 R 7 、C(NR 6 )NR 6 R 7 、NR 6 C(NR 7 )NR 6 R 7 、S(O) 2 NR 6 R 7 、R 8 、C(O)R 8 、NR 6 C(O)R 8 、S(O)R 8 、またはS(O) 2 R 8であり、 各R 10は、独立に、アルキル、アリールまたはアラルキル(それぞれ、1個または複数のR 9で置換されていてもよい)である]。 R 1が、1個または複数のR 9で置換されていてもよい(CH 2 )アリールであり、 R 2が、1個または複数のR 9で置換されていてもよいアリールであり、 R 3が、(CH 2 ) p Zであり、 R 4が、Hであり、かつ R 5が、Hである、請求項1に記載の化合物。 R 1が、1個または複数のR 9で置換されていてもよいアリールであり、 R 2が、1個または複数のR 9で置換されていてもよいアリールであり、 R 3が、(CH 2 ) p Zであり、 R 4が、Hであり、かつ R 5が、Hである、請求項1に記載の化合物。 Zが、独立に、Ar 3である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。 R 1が、(CH 2 )Ar 1であり、 R 2が、アリールまたはヘテロアリール(それぞれ、1個または複数のR 9で置換されていてもよい)であり、 R 3が、(CH 2 ) p Zであり、 R 4が、Hであり、かつ R 5が、Hである、請求項1に記載の化合物。 R 1が、Ar 1であり、 R 2が、アリールまたはヘテロアリール(それぞれ、1個または複数のR 9で置換されていてもよい)であり、 R 3が、(CH 2 ) p Zであり、 R 4が、Hであり、かつ R 5が、Hである、請求項1に記載の化合物。 R 3およびR 4が、それらが結合している窒素原子と一緒になって、炭素原子を有し、かつ前述の窒素原子に加え1個または2個のNR 10 、OまたはSであるさらなるヘテロ原子を有してもよい3〜6員環を形成し、R 3およびR 4で形成される環が、1〜3個のR 9で置換されていてもよい、請求項1に記載の化合物。 R 3 、R 4およびR 5が、同時にHであり、R 1およびR 2が、同時に、非置換フェニルおよび非置換ベンジルではない、請求項1に記載の式IAで示される化合物。 R 3 、R 4およびR 5が、同時にHであり、R 1が、(CH 2 ) m Ar 1であり、かつ各Ar 1が、独立に、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキル(それぞれ、1個または複数のR 9で置換されている)である、請求項1に記載の式Iで示される化合物。 式(IB)の化合物 R 1は、(CH 2 ) m Ar 1であり、 各Ar 1は、独立に、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキル(それぞれ、1個または複数のR 10で置換されていてもよい)であり、 各mは、0、1、2、3、4または5であり、 各R 3は、独立に、(CH 2 ) p Ar 2であり、 pは、0、1または2であり、 各Ar 2は、独立に、アリール、ヘテロアリール(それぞれ、1個または複数のR 10で置換されていてもよい)であり、 R 2は、独立に、Hであり、 各R 4は、独立に、H、アルキル、(CH 2 ) m ZまたはC(O)R 5であり、 各Zは、独立に、OCH 2 CH 2 OH、NR 7 R 8 、OR 5またはAr 3であり、 各Ar 3は、独立に、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリール(それぞれ、1個または複数のR 10で置換されていてもよい)であり、 あるいは、R 4およびR 5は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、炭素原子を有し、かつ所望により前述の窒素原子に加えNR 11 、OまたはSである1個または2個のさらなるヘテロ原子を有していてもよい3〜6員環を形成し、R 4およびR 5で形成される環は、1〜3個のR 10で置換されていてもよく、 各R 5は、独立に、Hまたは低級アルキルであり、 各R 6は、独立に、Hまたは低級アルキルであり、 あるいは、R 5およびR 6は、一緒になって−(CR 12 R 13 ) n −(ここで、nは2または3である)であり、 各R 7は、独立に、水素、または(ハロゲン、OH、C 1 〜C 4アルコキシ、NH 2 、C 1 〜C 4アルキルアミノ、C 1 〜C 4ジアルキルアミノまたはC 3 〜C 6シクロアルキルから独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよい)低級アルキルであり、 各R 8は、独立に、水素、(CH 2 ) q Ar 4 、または(ハロゲン、OH、C 1 〜C 4アルコキシ、NH 2 、C 1 〜C 4アルキルアミノ、C 1 〜C 4ジアルキルアミノまたはC 3 〜C 6シクロアルキルから独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよい)低級アルキルであり、 各R 9は、独立に、(CH 2 ) q Ar 4または(ハロゲン、OH、C 1 〜C 4アルコキシ、NH 2 、C 1 〜C 4アルキルアミノ、C 1 〜C 4ジアルキルアミノまたはC 3 〜C 6シクロアルキルから独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよい)低級アルキルであり、 各Ar 4は、独立に、アリールまたはヘテロアリール(それぞれ、ハロゲン、OH、C 1 〜C 4アルコキシ、NH 2 、C 1 〜C 4アルキルアミノ、C 1 〜C 4ジアルキルアミノまたはC 3 〜C 6シクロアルキルから独立に選択される1個〜3個の置換基で置換されていてもよい)であり、 各qは、0または1であり、 各R 10は、独立に、ハロゲン、CN、NO 2 、OR 7 、SR 7 、S(O) 2 OR 7 、NR 7 R 8 、アルキル、ヒドロキシアルキル、シクロアルキル、Ar 4 、Ar 4アルキル、C 1 〜C 2ペルフルオロアルキル、C 1 〜C 2ペルフルオロアルコキシ、オキソ、1,2−メチレンジオキシ、C(O)OR 7 、C(O)NR 7 R 8 、OC(O)NR 7 R 8 、NR 7 C(O)NR 7 R 8 、C(NR 7 )NR 7 R 8 、NR 7 C(NR 8 )NR 7 R 8 、S(O) 2 NR 7 R 8 、R 9 、C(O)R 9 、NR 7 C(O)R 9 、S(O)R 9 、またはS(O) 2 R 9であり、 各R 11は、独立に、アルキル、アリールまたはアラルキル(それぞれ、1個または複数のR 10で置換されていてもよい)であり、 各R 12は、独立に、H、アルキルまたはアリールであり、かつ 各R 13は、独立に、H、アルキルまたはアリールである]。 R 1が、1個または複数のR 10で置換されていてもよい(CH 2 )アリールであり、 R 3が、1個または複数のR 10で置換されていてもよいアリールであり、 R 4が、(CH 2 ) m Zであり、 R 5が、Hであり、かつ R 6が、Hである、請求項10に記載の化合物。 Zが、独立に、Ar 3である、請求項11〜12のいずれか1項に記載の化合物。 Ar 3が、独立に、1個または複数のR 10で置換されていてもよいヘテロシクリルである、請求項12に記載の化合物。 Ar 3が、独立に、1個または複数のR 10で置換されていてもよいヘテロアリールである、請求項12に記載の化合物。 Ar 3が、独立に、1個または複数のR 10で置換されていてもよいアリールである、請求項12に記載の化合物。 R 5およびR 6が一緒になって−(CR 12 R 13 ) n −(ここで、nは2または3である)であり、 R 1が、Ar 1または(CH 2 )Ar 1であり、かつ R 3が、アリールまたはヘテロアリール(それぞれ、1個または複数のR 10で置換されていてもよい)である、請求項10に記載の化合物。 化合物が、表A−1AまたはA−1Bに示した化合物の1つである、請求項1に記載の化合物。 化合物が、表B−1AまたはB−1Bに示した化合物の1つである、請求項10に記載の化合物。 治療を必要とする対象の疾患または病徴の治療方法であって、有効量の請求項1に記載の式(IA)または請求項10に記載の式(IB)で示される化合物あるいはそれらの製剤学的塩を投与することを含む方法。 疾患または病徴が、狭心症、高血圧症、鬱血性心不全、心筋虚血、心房細動、真性糖尿病、尿失禁、過剰活動性膀胱、肺疾患、認知機能または神経系障害である、請求項19に記載の方法。 疾患または病徴が、カルシウムチャネルCav1によって調節される、請求項19に記載の方法。 疾患または病徴が、カルシウムチャネルCav1.2またはCav1.3によって調節される、請求項19に記載の方法。 カルシウムチャネルを請求項1〜16のいずれか1項に記載の式IAまたはIBの化合物、あるいは薬学上許容されるそれらの塩と接触させることを含む、カルシウムチャネルの活性を調節する方法。 請求項1〜16のいずれか1項に記載の式IAまたはIB化合物、あるいは薬学上許容されるそれら塩、および薬学上許容される担体を含有する組成物。 さらに追加の治療用薬剤を含有する、請求項24に記載の組成物。 治療を必要とする対象におけるイオンチャネルの活性の調節方法であって、有効量の請求項1〜16のいずれか1項に記載の式IAまたはIBの化合物、あるいは薬学上許容されるそれらの塩を投与することを含む方法。 |
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说明书全文 | (関連出願の相互参照) すべての細胞は、細胞膜を横断する無機イオンの調節された移動に依存して、完全な生理学的機能を遂行する。 電気的興奮性、シナプス可塑性、およびシグナル変換は、イオン濃度の変化が決定的役割を演じる過程の実例である。 一般に、これらの変化を許容するイオンチャネルは、それぞれ2回以上の膜貫通領域を含む1つまたは複数のサブユニットからなるタンパク質の細孔である。 ほとんどのイオンチャネルは、大きさおよび電荷に対する物理的選択により、特定のイオン、主としてNa + 、K + 、Ca 2+ 、またはCl −に対する選択性を有する。 能動輸送よりもむしろ電気化学力が、膜を横断してイオンを押しやり、そのため、1つのチャネルで、1秒間に数百万のイオンを通過させることが可能になる場合がある。 チャネルの開孔、または「ゲーティング」は、チャネルのサブクラスに応じて、電圧変化またはリガンド結合によって厳重に制御される。 イオンチャネルは、それらが多くの生理学的過程に関与しているが故に、魅力的な治療上の標的であり、特定組織型の特定チャネルに対して特異性を有する薬剤の創薬は、今なお、主な課題である。 電圧依存性イオンチャネルは、膜電位の変化に応答して開孔する。 例えば、ニューロンなどの興奮性細胞の脱分極は、Na +イオンの一時的流入を引き起こし、これが神経インパルスを伝播する。 Na +濃度のこの変化は、電圧依存性K +チャネルによって感知され、次いで、K +イオンの流出を可能にする。 K +イオンの流出は、膜を再分極させる。 他の細胞型は、電圧依存性Ca 2+チャネルに依存して活動電位を生み出す。 また、電圧依存性イオンチャネルは、非興奮性細胞において、分泌、恒常性、および分裂促進過程の調節などの重要な機能を遂行する。 リガンド依存性イオンチャネルは、神経伝達物質(例えば、グルタメート、セロトニン、アセチルコリン)などの細胞外刺激、または細胞内刺激(例えば、cAMP、Ca 2+ 、およびリン酸化)によって開孔できる。 電圧依存性カルシウムチャネルのCa v 1ファミリーは、4つの主要サブタイプ、Ca v 1.1、Ca v 1.2、Ca v 1.3、およびCa v 1.4から構成される。 これらの電流は、主として、Ca v 1.1について骨格筋で、Ca v 1.2については心臓、平滑筋、脳、下垂体および副腎組織で、Ca v 1.3については濃、膵臓、心臓、腎臓、卵巣および蝸牛で、Ca v 1.4ついては網膜で見出された。 これらの電流は、活性化のために強度の脱分極を必要とし、長期に持続する。 Ca v 1チャネルのサブユニット構成は、細孔を形成しかつ電圧感知ゲート(α 1 1.1、α 1 1.2、α 1 1.3およびα 1 1.4、それぞれα 1S 、α 1C 、α 1Dおよびα 1Fとしても知られている)を含むそれらのα 1サブユニット、ならびにβ、α 2 δおよびγサブユニットで規定される。 イオンチャネル機能の遺伝学的または薬理学的摂動は、劇的な臨床結果を有する場合がある。 QT延長症候群、癲癇、嚢胞性繊維症、およびエピソード性運動失調症は、イオンチャネルサブユニットの突然変異に由来する遺伝性疾患の少数例である。 特定の薬剤でトリガーされる不整脈および発作などの毒性副作用は、イオンチャネル機能との干渉のためである(Sirois,J.E.およびAtchison,W.D.の論文、Neurotoxicology、1996;17(1):63〜84、Keating,M.T.の論文、Science、1996、272:681〜685)。 薬剤は、イオンチャネルの活性を治療的に調節するのに有用であり、高血圧症、狭心症、心筋虚血、喘息、膀胱過剰活動性、脱毛症、疼痛、心不全、月経困難症、II型糖尿病、不整脈、移植拒絶、発作、痙攣、癲癇、脳卒中、胃過剰運動性、精神病、癌、筋ジストロフィー、およびナルコレプシーを含む、多くの病理学的状態の治療での応用を有する(Coghlan,M.J.らの論文、J.Med.Chem.2001、44:1627〜1653、Ackerman,M.J.およびClapham,D.E.の論文、N.Eng.J.Med.1997、336:1575〜1586)。 同定されたイオンチャネル数の増大およびそれらの複雑性の理解は、イオンチャネルの機能を修正する療法における将来の活動の助けとなるであろう。 過剰活動性膀胱(OAB)は、膀胱排尿筋の過剰活動に由来する、切迫失禁を伴うまたは伴わない、尿意切迫、頻尿および夜間頻尿症などの貯蔵症状で特徴付けられる。 OABは、切迫失禁に至る場合がある。 OABおよび疼痛性膀胱症候群の病因は不明であるが、神経、平滑筋および尿路上皮の攪乱が、OABを引き起こす可能性がある(Steers,W.の論文、Rev Urol、4:S7〜S18)。 Ca v 2.2および/またはCa v 1チャネルを阻害することによって、膀胱過剰活動性の低減に間接的に影響を与えることができることを示唆する証拠が存在する。 本発明は、ヘテロ環式化合物、該化合物を含有する組成物、ならびに該化合物および化合物含有組成物の使用方法に関する。 化合物およびそれらを含む組成物は、イオンチャネルが介在する、またはイオンチャネルと関連するものを含む疾患または病徴を治療するのに有用である。 一態様として、式(IA)の化合物
1は、(CH 2 ) m Ar 1であり、
1は、独立に、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキル(それぞれ、1個または複数(例えば、1、2、3、または4個)のR 9で置換されていてもよい)であり、
2は、独立に、(CH 2 ) n Ar 2であり、
2は、独立に、アリールまたはヘテロアリール(それぞれ、1個または複数のR 9で置換されていてもよい)であり、
3は、独立に、H、アルキルまたは(CH 2 ) p Zであり、
2 CH 2 OH、NR 6 R 7 、OR 4 、またはAr 3であり、
3は、独立に、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリール(それぞれ、1個または複数のR 9で置換されていてもよい)であり、
3およびR 4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、炭素原子を有し、かつ所望により前述の窒素原子に加えNR 10 、OまたはSである1個または2個のさらなるヘテロ原子を有していてもよい3〜6員環を形成し、R 3およびR 4で形成される環は、1〜3個のR 9で置換されていてもよく、
4は、独立に、Hまたは低級アルキルであり、
5は、独立に、Hまたは低級アルキルであり、
6は、独立に、水素、または(ハロゲン、OH、C 1 〜C 4アルコキシ、NH 2 、C 1 〜C 4アルキルアミノ、C 1 〜C 4ジアルキルアミノまたはC 3 〜C 6シクロアルキルから独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよい)低級アルキルであり、
7は、独立に、水素、(CH 2 ) q Ar 4 、または(ハロゲン、OH、C 1 〜C 4アルコキシ、NH 2 、C 1 〜C 4アルキルアミノ、C 1 〜C 4ジアルキルアミノまたはC 3 〜C 6シクロアルキルから独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよい)低級アルキルであり、
8は、独立に、(CH 2 ) q Ar 4 、または(ハロゲン、OH、C 1 〜C 4アルコキシ、NH 2 、C 1 〜C 4アルキルアミノ、C 1 〜C 4ジアルキルアミノまたはC 3 〜C 6シクロアルキルから独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよい)低級アルキルであり、
4は、独立に、アリールまたはヘテロアリール(それぞれ、ハロゲン、OH、C 1 〜C 4アルコキシ、NH 2 、C 1 〜C 4アルキルアミノ、C 1 〜C 4ジアルキルアミノまたはC 3 〜C 6シクロアルキルから独立に選択される1個〜3個の置換基で置換されていてもよい)であり、
9は、独立に、ハロゲン、CN、NO 2 、OR 6 、SR 6 、S(O) 2 OR 6 、NR 6 R 7 、アルキル、ヒドロキシアルキル、シクロアルキル、Ar 4 、Ar 4アルキル、C 1 〜C 2ペルフルオロアルキル、C 1 〜C 2ペルフルオロアルコキシ、1,2−メチレンジオキシ、C(O)OR 6 、C(O)NR 6 R 7 、OC(O)NR 6 R 7 、NR 6 C(O)NR 6 R 7 、C(NR 6 )NR 6 R 7 、NR 6 C(NR 7 )NR 6 R 7 、S(O) 2 NR 6 R 7 、R 8 、C(O)R 8 、NR 6 C(O)R 8 、S(O)R 8 、またはS(O) 2 R 8であり、かつ 各R 10は、独立に、アルキル、アリールまたはアラルキル(それぞれ、1個または複数のR 9で置換されていてもよい)である。 他の態様において、化合物またはその製剤学的塩は、本明細書中の式のいずれか(それらの組合せを含む)で示され、 さらにもう1つ態様として、式(IB)の化合物
1は、(CH 2 ) m Ar 1であり、
1は、独立に、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキル(それぞれ、1個または複数のR 10で置換されていてもよい)であり、
3は、独立に、(CH 2 ) p Ar 2であり、
2は、独立に、アリール、ヘテロアリール(それぞれ、1個または複数のR 10で置換されていてもよい)であり、
2は、独立に、Hであり、
4は、独立に、H、アルキル、(CH 2 ) m ZまたはC(O)R 5であり、
2 CH 2 OH、NR 7 R 8 、OR 5またはAr 3であり、
3は、独立に、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリール(それぞれ、1個または複数のR 10で置換されていてもよい)であり、
4およびR 5は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、炭素原子を有し、かつ所望により前述の窒素原子に加えNR 11 、OまたはSである1個または2個のさらなるヘテロ原子を有していてもよい3〜6員環を形成し、R 4およびR 5で形成される環は、1〜3個のR 10で置換されていてもよく、
5は、独立に、Hまたは低級アルキルであり、
6は、独立に、Hまたは低級アルキルであり、
5およびR 6は、一緒になって−(CR 12 R 13 ) n −(ここで、nは2または3である)であり、
7は、独立に、水素または(ハロゲン、OH、C 1 〜C 4アルコキシ、NH 2 、C 1 〜C 4アルキルアミノ、C 1 〜C 4ジアルキルアミノまたはC 3 〜C 6シクロアルキルから独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよい)低級アルキルであり、
8は、独立に、水素、(CH 2 ) q Ar 4 、または(ハロゲン、OH、C 1 〜C 4アルコキシ、NH 2 、C 1 〜C 4アルキルアミノ、C 1 〜C 4ジアルキルアミノまたはC 3 〜C 6シクロアルキルから独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよい)低級アルキルであり、
9は、独立に、(CH 2 ) q Ar 4または(ハロゲン、OH、C 1 〜C 4アルコキシ、NH 2 、C 1 〜C 4アルキルアミノ、C 1 〜C 4ジアルキルアミノまたはC 3 〜C 6シクロアルキルから独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよい)低級アルキルであり、
4は、独立に、アリールまたはヘテロアリール(それぞれ、ハロゲン、OH、C 1 〜C 4アルコキシ、NH 2 、C 1 〜C 4アルキルアミノ、C 1 〜C 4ジアルキルアミノまたはC 3 〜C 6シクロアルキルから独立に選択される1個〜3個の置換基で置換されていてもよい)であり、
10は、独立に、ハロゲン、CN、NO 2 、OR 7 、SR 7 、S(O) 2 OR 7 、NR 7 R 8 、アルキル、ヒドロキシアルキル、シクロアルキル、Ar 4 、Ar 4アルキル、C 1 〜C 2ペルフルオロアルキル、C 1 〜C 2ペルフルオロアルコキシ、オキソ、1,2−メチレンジオキシ、C(O)OR 7 、C(O)NR 7 R 8 、OC(O)NR 7 R 8 、NR 7 C(O)NR 7 R 8 、C(NR 7 )NR 7 R 8 、NR 7 C(NR 8 )NR 7 R 8 、S(O) 2 NR 7 R 8 、R 9 、C(O)R 9 、NR 7 C(O)R 9 、S(O)R 9 、またはS(O) 2 R 9であり、
11は、独立に、アルキル、アリールまたはアラルキル(それぞれ、1個または複数のR 10で置換されていてもよい)であり、
12は、独立に、H、アルキルまたはアリールであり、かつ 各R 13は、独立に、H、アルキルまたはアリールである。 他の態様において、化合物は、本明細書中の式のいずれかで示される化合物(それらの組合せを含む)であり、 さらに別な態様として、式(IB)の化合物
1は、(CH 2 ) m Ar 1であり、
1は、独立に、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキル(それぞれ、1個または複数のR 10で置換されていてもよい)であり、
2は、独立に、(CH 2 ) p Ar 2であり、
2は、独立に、アリールまたはヘテロアリール(それぞれ、1個または複数のR 10で置換されていてもよい)であり、
3は、独立に、Hであり、
4は、独立に、H、アルキル、(CH 2 ) m ZまたはC(O)R 5であり、
2 CH 2 OH、NR 7 R 8 、OR 5 、またはAr 3であり、
3は、独立に、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリール(それぞれ、1個または複数のR 10で置換されていてもよい)であり、
4およびR 5は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、炭素原子を有し、かつ所望により前述の窒素原子に加えNR 11 、OまたはSであるさらなる1個または2個のヘテロ原子を有してもよい3〜6員環を形成し、R 4およびR 5で形成される環は、1〜3個のR 10で置換されていてもよく、
5は、独立に、Hまたは低級アルキルであり、
6は、独立に、Hまたは低級アルキルであり、
5およびR 6は、一緒になって−(CR 12 R 13 ) n −(ここで、nは2または3である)であり、
7は、独立に、水素、または(ハロゲン、OH、C 1 〜C 4アルコキシ、NH 2 、C 1 〜C 4アルキルアミノ、C 1 〜C 4ジアルキルアミノまたはC 3 〜C 6シクロアルキルから独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよい)低級アルキルであり、
8は、独立に、水素、(CH 2 ) q Ar 4 、または(ハロゲン、OH、C 1 〜C 4アルコキシ、NH 2 、C 1 〜C 4アルキルアミノ、C 1 〜C 4ジアルキルアミノまたはC 3 〜C 6シクロアルキルから独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよい)低級アルキルであり、
9は、独立に、(CH 2 ) q Ar 4 、または(ハロゲン、OH、C 1 〜C 4アルコキシ、NH 2 、C 1 〜C 4アルキルアミノ、C 1 〜C 4ジアルキルアミノまたはC 3 〜C 6シクロアルキルから独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよい)低級アルキルであり、
4は、独立に、アリールまたはヘテロアリール(それぞれ、ハロゲン、OH、C 1 〜C 4アルコキシ、NH 2 、C 1 〜C 4アルキルアミノ、C 1 〜C 4ジアルキルアミノまたはC 3 〜C 6シクロアルキルから独立に選択される1個〜3個の置換基で置換されていてもよい)であり、
10は、独立に、ハロゲン、CN、NO 2 、OR 7 、SR 7 、S(O) 2 OR 7 、NR 7 R 8 、アルキル、ヒドロキシアルキル、シクロアルキル、Ar 4 、Ar 4アルキル、C 1 〜C 2ペルフルオロアルキル、C 1 〜C 2ペルフルオロアルコキシ、オキソ、1,2−メチレンジオキシ、C(O)OR 7 、C(O)NR 7 R 8 、OC(O)NR 7 R 8 、NR 7 C(O)NR 7 R 8 、C(NR 7 )NR 7 R 8 、NR 7 C(NR 8 )NR 7 R 8 、S(O) 2 NR 7 R 8 、R 9 、C(O)R 9 、NR 7 C(O)R 9 、S(O)R 9 、またはS(O) 2 R 9であり、
11は、独立に、アルキル、アリールまたはアラルキル(それぞれ、1個または複数のR 10で置換されていてもよい)であり、
12は、独立に、H、アルキルまたはアリールであり、かつ 各R 13は、独立に、H、アルキルまたはアリールである。 さらに他の態様において、化合物は、本明細書中の式のいずれか(その任意の組合せを含む)化合物であり、 もう1つの態様は、本明細書中の式のいずれかで示される化合物またはその製剤学的塩の有効量を投与することを含む、そのような治療を必要とする対象における疾患または病徴の治療方法である。 疾患または病徴は、狭心症、高血圧症、鬱血性心不全、心筋虚血、心房細動、真性糖尿病、尿失禁、過剰活動性膀胱、肺疾患、認知機能または神経系障害であってよい。 疾患または病徴は、カルシウムチャネルCav1(例えば、Cav1.2またはCav1.3)で調節される。 もう1つの態様は、カルシウムチャネルを本明細書中の式のいずれかで示される化合物またはその製剤学的塩と接触させることを含む、カルシウムチャネルの活性を調節する方法である。 もう1つの態様は、本明細書中の式のいずれかで示される化合物または製剤学的塩、および薬学上許容される担体を含有する組成物である。 該組成物は、さらに、追加の治療用薬剤を含むことができる。 もう1つの態様は、本明細書中の式のいずれかで示される化合物または製剤学的塩(またはそれらの組合せ)の有効量を投与することを含む、そのような治療を必要とする対象におけるイオンチャネルの活性を調節する方法である。 他の態様において、本発明は、本明細書中の式のいずれかで示される化合物、追加の治療用薬剤、および薬学上許容される担体を含有する組成物に関する。 追加の治療用薬剤は、心血管疾患用薬剤および/または神経系疾患用薬剤であってよい。 神経系疾患用薬剤とは、末梢神経系(PNS)疾患用薬剤および/または中枢神経系(CNS)疾患用薬剤を指す。 本発明のさらにもう1つの態様は、疾患または病徴(限定はしないが、狭心症、高血圧症、鬱血性心不全、心筋虚血、心房細動、真性糖尿病、尿失禁、過剰活動性膀胱、肺疾患、認知機能または神経系障害を含む)を有する対象(例えば、哺乳動物、ヒト、ウマ、イヌ、ネコ)を治療する方法に関する。 該方法は、そのような効果を生じさせるために、対象(そのような治療の必要性が確認された対象を含む)に対して、本明細書に記載の化合物、または本明細書に記載の組成物の有効量を投与することを含む。 そのような治療を必要とする対象の確認は、対象またはヘルスケア専門家の判断でよく、主観的(例えば、意見)または客観的(例えば、試験または診断方法で測定可能な)であってよい。 本発明のさらにもう1つの態様は、イオンチャネルの介在する疾患または病徴(限定はしないが、狭心症、高血圧症、鬱血性心不全、心筋虚血、心房細動、真性糖尿病、尿失禁、過剰活動性膀胱、肺疾患、認知機能または神経系障害を含む)を有する対象(例えば、哺乳動物、ヒト、ウマ、イヌ、ネコ)を治療する方法に関する。 該方法は、そのような効果を生じさせるために、対象(そのような治療の必要性を確認された対象を含む)に対して、本明細書に記載の化合物または本明細書に記載の組成物の有効量を投与することを含む。 そのような治療を必要とする対象の確認は、対象またはヘルスケア専門家の判断でよく、主観的(例えば、意見)または客観的(例えば、試験または診断方法で測定可能な)であってよい。 もう1つの態様は、カルシウムチャネルを本明細書中の式のいずれかで示される化合物(またはその組成物)と接触させることを含む、カルシウムチャネルの活性を調節(例えば、阻害、作用、拮抗作用)する方法である。 他の態様は、対象に対して、本明細書中の式のいずれかで示される化合物(またはその組成物)の治療上有効な量を投与することを含む、その必要がある対象のカルシウムチャネル(例えば、Ca v 1.2、Ca v 1.3)の活性を調節する方法である。 本発明は、本明細書中に記載する化合物の製造方法にも関するものであり、該方法は、本明細書中のスキームまたは実施例に示すようななんらかの反応または試薬を含む。 別法として、該方法は、本明細書に記載の化合物を生じさせるために、本明細書に記載の中間体化合物のいずれか1つを取得すること、および、それをある中間体または化学試薬と1つまたは複数の工程で反応させることを含む。 包装された製品も本発明の範囲に包含される。 包装製品には、容器、その容器中の前記化合物の1つ、および容器に添付されイオンチャネルの調節に関連した疾患を治療するための化合物の投与を指示している説明文を含む。 他の実施形態において、本明細書に示す化合物、組成物、および方法は、本明細書中の表1に記載した化合物のいずれか、またはそれらを含む方法である。 本発明の1つまたは複数の実施形態の詳細を、付属の図面および以下の説明に示す。 本発明のその他の特徴、目的、および利点は、該説明および特許請求の範囲から明らかであろう。 (詳細な説明) 用語「アルキル」は、指示した数の炭素原子を含む、直鎖または分枝鎖でよい炭化水素鎖を指す。 例えば、C 1 〜C 5は、その基が、その中に1〜5個(両端を含めて)の炭素原子を有してもよいことを示す。 用語「低級アルキル」は、C 1 〜C 6アルキル鎖を指す。 用語「アリールアルキル」は、アルキルの水素原子がアリール基で置き替えられていることを指す。 用語「アルコキシ」は、−O−アルキル基を指す。 用語「アルキレン」は、二価のアルキル(すなわち、−R−)を指す。 用語「アルキレンジオキソ」は、構造−O−R−O−(Rはアルキレンを表す)で示される二価の種を指す。 用語「シクロアルキル」には、本明細書中で使用する場合、3〜12個の炭素、好ましくは3〜8個の炭素、より好ましくは3〜6個の炭素を有する飽和および部分不飽和の環状炭化水素基が含まれる。 用語「アリール」は、各環中の0、1、2、3または4個の原子が置換基で置換されていてもよい、6員単環式または10〜14員多環式芳香族炭化水素環系を指す。 アリール基の例には、フェニル、ナフチルなどが含まれる。 用語「ヘテロシクリル」は、単環式なら1〜3個のヘテロ原子を、二環式なら1〜6個のへテロ原子を、三環式なら1〜9個のヘテロ原子を有する、非芳香族の5〜8員単環式、8〜12員二環式、または11〜14員三環式系を指し、該ヘテロ原子は、O、NまたはSから選択され(例えば、炭素原子と、単環式、二環式、または三環式なら、それぞれ、1〜3個、1〜6個、または1〜9個のへテロ原子)、各環中の0、1、2または3個の原子は、置換基で置換されていてもよい。 用語「ヘテロアリール」は、単環式なら1〜3個のヘテロ原子を、二環式なら1〜6個のへテロ原子を、三環式なら1〜9個のヘテロ原子を有する、芳香族の5〜8員単環式、8〜12員二環式、または11〜14員三環式系を指し、該ヘテロ原子は、O、NまたはSから選択され(例えば、炭素原子と、単環式、二環式、または三環式なら、それぞれ、1〜3個、1〜6個、または1〜9個のへテロ原子)、各環中の0、1、2、3または4個の原子は、置換基で置換されていてもよい。 用語「オキソ」は、酸素原子を指し、該酸素は、炭素に結合するとカルボニルを、窒素に結合するとN−オキシドを、硫黄に結合するとスルホキシドまたはスルホンを形成する。 用語「アシル」は、アルキルカルボニル、シクロアルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、またはヘテロアリールカルボニル置換基を指し、そのいずれも、置換基でさらに置換されていてもよい。 用語「置換基」は、アルキル、シクロアルキル、アリール、へテロシクリル、またはヘテロアリール基上で、その基の中のいずれかの原子の位置で「置換される」基を指す。 適した置換基としては、限定はしないが、ハロゲン、CN、NO 2 、OR 5 、SR 5 、S(O) 2 OR 5 、NR 5 R 6 、オキソ、C 1 〜C 2ペルフルオロアルキル、C 1 〜C 2ペルフルオロアルコキシ、1,2−メチレンジオキシ、C(O)OR 5 、C(O)NR 5 R 6 、OC(O)NR 5 R 6 、NR 5 C(O)NR 5 R 6 、C(NR 6 )NR 5 R 6 、NR 5 C(NR 6 )NR 5 R 6 、S(O) 2 NR 5 R 6 、R 7 、R 7アルキル、C(O)R 7 、NR 5 C(O)R 7 、S(O)R 7 、またはS(O) 2 R 7が挙げられる。 各R 5は、独立に、水素、C 1 〜C 4アルキルまたはC 3 〜C 6シクロアルキルである。 各R 6は、独立に、水素、C 3 〜C 6シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、C 1 〜C 4アルキルまたは(C 3 〜C 6シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルまたはヘテロアリールで置換された)C 1 〜C 4アルキルである。 各R 7は、独立に、C 3 〜C 6シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、C 1 〜C 4アルキルまたは(C 3 〜C 6シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルまたはヘテロアリールで置換された)C 1 〜C 4アルキルである。 各R 5 、R 6およびR 7中の各C 3 〜C 6シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールおよびC 1 〜C 4アルキルは、ハロゲン、CN、C 1 〜C 4アルキル、OH、C 1 〜C 4アルコキシ、NH 2 、C 1 〜C 4アルキルアミノ、C 1 〜C 4ジアルキルアミノ、C 1 〜C 2ペルフルオロアルキル、C 1 〜C 2ペルフルオロアルコキシ、または1,2−メチレンジオキシで置換されていてもよい。 一態様において、ある基の置換基は、独立に、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、ニトロ、SO 3 H、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アルキル(C 1 〜C 6の直鎖または分枝鎖)、アルコキシ(C 1 〜C 6の直鎖または分枝鎖)、O−ベンジル、O−フェニル、1,2−メチレンジオキシ、カルボニル、モルホリニル、ピペリジニル、アミノまたはOC(O)NR 5 R 6である。 各R 5およびR 6は、上記の通りである。 用語「治療する」または「治療される」は、対象に対して、疾患、疾患の症状、または疾患に対する疾病素因を治療、癒す、緩和、軽減、変更、矯正、改善、向上、または影響を与える目的で、本明細書に記載の化合物を投与することを指す。 「有効量」とは、治療される対象に治療効果を付与する化合物の量を指す。 治療効果は、客観的(すなわち、若干の試験またはマーカーで測定可能な)または主観的(すなわち、対照が、効果の徴候または感じを発する)であってよい。 前記化合物の有効量は、約0.1mg/Kg〜約500mg/Kgの範囲でよい。 また、効果的な用量は、投与経路および他薬剤との共用可能性に応じて変化するであろう。 本明細書では、組成物および方法で有用な代表的化合物を示す。 イオンチャネルを調節する化合物は、インビトロ(例えば、細胞および非細胞をベースにした)およびインビボ法の双方で確認できる。 これらの方法の代表的な例を本明細書の実施例に記載する。 本発明で考えられる置換基と変数の組合せは、安定な化合物の形成をもたらす組合せに限る。 用語「安定な」は、本明細書中で使用する場合、製造を可能にするのに十分な安定性を所持し、かつ、十分な期間、化合物の完全性を維持し、本明細書中で詳述する目的(例えば、対象に対する治療または予防的投与)に対して有用である化合物を指す。 本明細書に示す化合物は、本明細書中のスキームに例示するような従来からの方法を用いて合成できる。 構造中に示す変数は、本明細書中の式のいずれかと同様に定義される。 スキームA−1 アルデヒドとアミンの反応で形成される中間体イミンを還元剤(例えば、シアノ水素化ホウ素ナトリウム)で処理して、アミン(I)を得る。 アミン(I)を、酸性条件下でパラホルムアルデヒドおよびシアン化カリウムで処理すると、アセトニトリル誘導体(II)が得られ、これを、トリアルキルアルミニウムとアミンの反応によって形成される試薬で処理すると、加水分解後に、アミジン(III)が得られる。 スキームA−2 臭化物およびアミンを、触媒条件下でカップリングさせ、アミン(I)を得る。 アミン(I)を、酸性条件下でパラホルムアルデヒドおよびシアン化カリウムで処理すると、アセトニトリル誘導体(II)が得られ、これを、トリアルキルアルミニウムとアミンの反応によって形成される試薬で処理すると、加水分解後に、アミジン(III)が得られる。 スキームB−1 臭化物(I)をシアン化カリウムで処理すると、アセトニトリル誘導体(II)が得られる。 塩基性条件下で(II)のアニオンを形成し、臭化物と反応させると、ニトリル(III)が得られる。 ニトリル(III)を酸性条件下にアルコールで処理すると、アルコキシイミデート中間体が得られ、これを、触媒条件下(例えば、エタノール性HCl、CuCl、Ln(III)イオン)に適切な置換アミンで処理すると置換アミジン(IV)が得られる。 スキームB−2 酸(I)を、酸クロリドに変換し、アレーンの存在下に塩化アルミニウムで処理し、ケトン(II)を得る。 ケトン(II)を、塩基性条件下にシアノメチルホスホン酸ジアルキルで処理すると、アクリロニトリル誘導体(III)が得られ、これを還元してプロピオニトリル(IV)を得る。 プロピオニトリル(IV)を、トリアルキルアルミニウムとアミンの反応によって形成される試薬で処理すると、加水分解後に、アミジン(V)が得られる。 合成した化合物は、反応混合物から分離され、カラムクロマトグラフィー、高圧液体クロマトグラフィー、または再結晶などの方法によりさらに精製できる。 当業者が認識できるように、本明細書中の式で示される化合物のさらなる合成方法は、当業者にとって明白であろう。 さらに、所望の化合物を得るために、代わりの配列または順序で種々の合成工程を実施できる。 本明細書に記載の化合物を合成するのに有用な、合成化学的変換および保護基の方法論(保護および脱保護)は、当技術分野で周知であり、例えば、R. Larockの「Comprehensive Organic Transformation」2nd. Ed. 、Wiley−VCH Publishers(1999)、T. W. GreeneおよびP. G. M. Wutsの「Protective Groups in Organic Synthesis」3rd. Ed. 、John Wiley and Sons(1999)、L. Fieser and M. Fieserの「Fieser and Fieser's Reagents for Organic Synthesis」John Wiley and Sons(1999)、およびL. Paquette、ed. 、「Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis」John Wiley and Sons(1995)およびその後続版に記載されているようなものが含まれる。 本発明の化合物は、1つまたは複数の不斉中心を含む場合があり、したがって、ラセミ化合物およびラセミ混合物、単一エナンチオマー、個々のジアステレオマーおよびジアステレオマー混合物として生じる。 これらの化合物のこのような異性体形態は、すべて、本発明に明白に包含される。 本発明の化合物は、多様な互変異性形態で表される場合もあり、このような例で、本発明は、本明細書中に記載する化合物のすべての互変異性形態を明白に包含する(例えば、環系をアルキル化すると、複数部位でアルキル化を引き起こす可能性があり、本発明は、明らかにこのような反応生成物のすべてを包含する)。 このような化合物のこのような異性体形態は、すべて、本発明に明らかに包含される。 本明細書中に記載する化合物の結晶形態は、すべて、本発明に明白に包含される。 本明細書中で使用する場合、本明細書中に記載の式で示される化合物を含む本発明の化合物は、薬学上許容されるその誘導体またはプロドラッグを包含するように定義される。 「薬学上許容される誘導体またはプロドラッグ」とは、レシピエントに投与すると、本発明の化合物を(直接的または間接的に)提供する、本発明の化合物のなんらかの薬学上許容される塩、エステル、エステルの塩、またはその他の誘導体を意味する。 特に好ましい誘導体およびプロドラッグは、そのような化合物を哺乳動物に投与した場合、親種に比較して、本発明の化合物の生物学的利用能を増大させる(例えば、経口で投与された化合物がより容易に血中に吸収されるのを可能にすることによって)、あるいは生物学的区画(例えば、脳またはリンパ系)への親化合物のデリバリーを高めるものである。 好ましいプロドラッグとしては、本明細書中に記載の式の構造に、水溶性、または消化管膜を通過する能動輸送を高める基が追加された誘導体が挙げられる。 例えば、Alexander,J. らの論文、Journal of Medicinal Chemistry 1988、31、318〜322、Bundgaard,H. の著作、「Design of Prodrugs」Elsevier:Amsterdam、1985;pp1〜92、Bundgaard,H. ;Nielsen,N. M. の論文、Journal of Medicinal Chemistry 1987、30、451〜454、Bundgaard,H. の著作「A Textbook of Drug Design and Development」Harwood Academic Publ. :Swizerland 1991;pp113〜191、Digenis,G. A. らの著作「Handbook of Experimental Pharmacology」1975、28、86〜112、Friis,G. J. ;Bundgaard,Hの著作「A Textbook of Drug Design and Development」2ed. ;Overseas Publ. :Amsterdam、1996;pp351〜385、Pitman,I. H. の論文、Medicinal Research Reviews 1981、1、189〜214、Sinkula,A. A. ;Yalkowsky. の論文、Journal of Pharmaceutical Sciences 1975、64、181〜210、Verbiscar,A. J. ;Abood,L. G. の論文、Journal of Medicinal Chemistry 1970、13、1176〜1179、Stella,V. J. ;Himmelstein,K. J. の論文、Journal of Medicinal Chemistry 1980、23、1275〜1282、Bodor,N. ;Kaminski,J. J. の論文、J. Annual Reports in Medicinal Chemistry 1987、22、303〜313を参照のこと。 適切な官能基を追加することによって本発明の化合物を修飾し、選択的な生物学的特性を高めることができる。 このような修飾は、当技術分野で周知であり、所定の生物学的区画(例えば、血液、リンパ系、神経系)中への生物学的浸透を増大し、経口での生物学的利用能を増大し、注射による投与を可能にし、代謝を変え、排泄速度を変える修飾が含まれる。 本発明の化合物の薬学上許容される塩としては、薬学上許容される無機および有機の酸および塩基から誘導される塩が挙げられる。 適当な酸の塩の例としては、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、カンファー酸塩、カンファースルホン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリコール酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トシル酸塩、およびウンデカン酸塩が挙げられる。 シュウ酸などのその他の酸は、薬学上本来許容されないが、本発明の化合物または薬学上許容されるそれらの酸付加塩を得る際の中間体として有用な塩を調製するのに採用できる。 適切な塩基から誘導される塩としては、アルカリ金属(例えば、ナトリウム)、アルカリ土類金属(例えば、マグネシウム)、アンモニウムおよびN−(アルキル) 4 +の塩が挙げられる。 本発明は、本明細書に開示する化合物中のいずれかの塩基性窒素含有基を第四級化することも考慮している。 そのような第四級化によって、水溶性もしくは油溶性の、または分散可能な製品を得ることができる。 本明細書中に記載の式で示される化合物は、例えば、静脈内、動脈内、皮下、腹膜内、筋肉内、もしくは皮下での注射で、または、経口、バッカル、経鼻、経粘膜、局所、眼用製剤で、あるいは吸入で、約0.5〜約100mg/kg体重の範囲の投与量で、あるいは4〜120時間毎に1mg〜1000mg/用量の投与量で、または個々の薬剤の必要性に従って投与される。 本明細書中の方法は、所望のまたは規定された効果を達成するために、有効量の化合物または化合物含有組成物を投与することを想定している。 典型的には、本発明の医薬組成物は、1日につき約1〜約6回、あるいは連続点滴として投与される。 このような投与は、長期にわたるまたは急性の療法として使用できる。 単回投与剤形を製造するために、担体材料と組み合わせることのできる有効成分の量は、治療されるホストおよび個々の投与方式に応じて変化する。 典型的な製剤は、約5%〜約95%(w/w)の有効化合物を含有する。 あるいは、このような製剤は、約20%〜約80%の有効化合物を含有する。 上に列挙したよりもより低いまたはより高い用量が要求される場合もある。 任意の特定患者に対する具体的な投与量および治療方式は、採用する具体的化合物の活性、年齢、体重、一般的健康状態、性、食餌、投与時間、排泄速度、薬剤の組合せ、疾患、状態または症状の重症度および経過、疾患、状態または症状に対する患者の疾病素因、および治療している医師の判断を含む、各種の因子によって決まる。 患者の状態が改善したら、必要に応じて、本発明の化合物、組成物または組合せの維持用量を投与すればよい。 続いて、症状に応じて、投与の投与量または頻度、あるいは双方を、改善した状態が維持されるレベルにまで低減することができ、症状が望ましいレベルにまで軽減されたら、治療を終えるべきである。 しかし、患者は、病徴のどんな再発に対しても長期間にわたる間欠的治療を要求することができる。 本明細書中に示す組成物は、イオンチャネルの介在する障害またはその症状を含む疾患または病徴の調節を達成するのに有効な量で、本明細書中に示す式で示される化合物、および存在するなら追加の治療用薬剤を含む。 追加の治療用薬剤の例を含む参考文献としては、1)Alfred Burger、Donald J. Abraham編、「Burger's Medicinal Chemistry & Drug Discovery」第6版、1〜6巻、Wiley Interscience Publication、NY、2003、2)Francis M. Ashcroftの「Ion Channels and Disease」Academic Press、NY、2000、3)Murray Epstein、MD、FACP編、「Calcium Antagonists in Clinical Medicine」第3版、Hanley & Belfus,Inc. 、Philadelphia、PA、2002がある。 追加の治療用薬剤としては、限定はしないが、心血管疾患(例えば、高血圧症、狭心症、心房細動、脳卒中防止、心不全、急性心筋虚血など)、代謝性疾患(例えば、X症候群、糖尿病、肥満)、腎または尿生殖器疾患(例えば、糸球体腎炎、尿失禁、腎炎症候群)、およびそれらの病徴を治療するための薬剤が挙げられる。 心血管疾患および病徴を治療するための補足薬剤の例としては、限定はしないが、抗高血圧剤、ACE阻害剤、アンジオテンシンII受容体アンタゴニスト、スタチン、β−ブロッカー、抗酸化剤、抗炎症薬、抗血栓剤、抗凝血剤または抗不整脈剤が挙げられる。 代謝性疾患および病徴を治療するための補足薬剤の例としては、限定はしないが、ACE阻害剤、アンジオテンシンIIアンタゴニスト、フィブラート、チアゾリジンジオンまたはスルホニルウレア抗糖尿病薬が挙げられる。 腎および/または尿生殖器症候群およびそれらの症状を治療するための補足薬剤の例としては、限定はしないが、α1−アドレナリンアンタゴニスト(例えば、ドキサゾシン)、抗ムスカリン薬(例えば、トルテロジン)ノルエピネフリン/セロトニン再取込み阻害剤(例えば、デュロキセチン)、三環系抗欝薬(例えば、ドキセピン、デシプラミン)またはステロイドが挙げられる。 用語「薬学上許容される担体または補助剤」は、患者に対して本発明の化合物と一緒に投与することが可能で、治療量の化合物を送達するのに十分な用量を投与した場合に、その薬理学的活性を破壊せずかつ無毒である担体または補助剤を指す。 本発明の医薬組成物で使用できる薬学上許容される担体、補助剤およびビヒクルとしては、限定はしないが、イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、自己乳化型ドラッグデリバリーシステム(SEDDS)(ポリエチレングリコール1000コハク酸d−α−トコフェロールなど)、医薬剤形に使用される界面活性剤(Tweenまたはその他の類似ポリマー性送達マトリックスなど)、血清タンパク質(ヒト血清アルブミンなど)、緩衝物質(リン酸塩、グリシン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウムなど)、飽和植物脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、塩または電解質(硫酸プロタミン、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩など)、コロイドシリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロースをベースにした物質、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリレート、ワックス、ポリエチレン−ポリオキシプロピレン−ブロックポリマー、ポリエチレングリコールおよび羊毛脂が挙げられる。 α−、β−、γ−シクロデキストリンなどのシクロデキストリン、または、2−および3−ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンを始めとするヒドロキシアルキルシクロデキストリンまたはその他の可溶化誘導体などの化学修飾誘導体を都合のよいように使用して、本明細書に記載の式で示される化合物のデリバリーを高めることができる。 本発明の医薬組成物は、経口、非経口、吸入スプレー、局所、経直腸、経鼻、バッカル、経膣で、または植込み貯蔵器経由で、好ましくは経口投与または注射による投与で投与できる。 本発明の医薬組成物は、従来からの非毒性の薬学上許容される担体、補助剤またはビヒクルを含むことができる。 場合によっては、処方物のpHを、薬学上許容される酸、塩基または緩衝剤で調整し、処方された化合物またはそのデリバリー形態の安定性を高めることができる。 用語「非経口」には、本明細書中で使用する場合、皮下、皮内、静脈内、筋肉内、関節内、動脈内、滑液内、胸骨内、鞘内、病巣内および頭蓋内注射または点滴技術が含まれる。 医薬組成物は、例えば、滅菌した注射可能な水性または油性懸濁液のような、滅菌した注射可能製剤の形態でもよい。 この懸濁液は、適当な分散または湿潤剤(例えば、Tween80など)および懸濁剤を用い、当技術分野で周知の技術に従って処方できる。 滅菌した注射可能製剤は、例えば1,3−ブタンジオール溶液のように、非経口で許容される非毒性の希釈剤または溶媒中の滅菌した注射可能な溶液または懸濁液もでよい。 採用できる許容されるビヒクルおよび溶媒には、マンニトール、水、リンガー液および等張塩化ナトリウム溶液がある。 さらに、溶媒または懸濁媒体として、滅菌した不揮発性オイルが、慣習的に採用される。 この目的のためには、合成のモノまたはジグリセリドを始めとする任意の刺激性の低い不揮発性オイルを採用できる。 オレイン酸などの脂肪酸およびそのグリセリド誘導体は、注射可能物の調製に有用であり、オリーブ油またはヒマシ油、特にそれらのポリオキシエチレン化体など、天然の薬学上許容されるオイルも同様である。 これら油性の溶液または懸濁液は、長鎖アルコール希釈剤または分散剤、またはカルボキシメチルセルロースもしくは(エマルジョンおよび/または懸濁液などの薬学上許容される剤形の処方に通常使用される)類似の分散剤を含むことができる。 その他TweenまたはSpanなどの通常使用される界面活性剤および/またはその他の類似乳化剤、あるいは薬学上許容される固体、液体、またはその他の剤形を製造するのに通常使用される生物学的利用能強化剤を、処方の目的に対して使用することもできる。 本発明の医薬組成物は、限定はしないが、カプセル剤、錠剤、エマルジョンおよび水性の懸濁液、分散液および溶液を始めとする、経口で許容される剤形で経口的に投与できる。 経口使用のための錠剤の場合、通常使用される担体としては、乳糖およびコーンスターチが挙げられる。 典型的には、ステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤も添加する。 カプセル形態での経口投与の場合、有用な希釈剤としては、乳糖及び乾燥コーンスターチが挙げられる。 水性の懸濁液および/またはエマルジョンを経口で投与する場合には、有効成分を、乳化剤および/または懸濁剤と合わせた油相に懸濁または溶解できる。 希望するなら、特定の甘味剤および/または風味および/または着色剤を添加できる。 本発明の医薬組成物は、直腸投与用の座剤の形態でも投与できる。 これらの組成物は、本発明の化合物を、室温では固体であるが直腸温度で液体であり、したがって、直腸内で融解して有効成分を放出する、適当な非刺激性賦形剤と混合することによって調製できる。 このような材料としては、限定はしないが、カカオバター、蜜蝋およびポリエチレングリコールが挙げられる。 本発明の医薬組成物の局所投与は、希望する治療が、局所適用によって容易に接近可能な領域または器官に関わる場合に有用である。 皮膚に対する局所適用の場合、医薬組成物は、担体中に懸濁または溶解させた有効成分を含有する適当な軟膏で処方すべきである。 本発明の化合物を局所投与するための担体としては、限定はしないが、ミネラルオイル、液状ワセリン、白色ワセリン、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン配合物、乳化ワックスおよび水が挙げられる。 別法として、医薬組成物は、担体中に適当な乳化剤と共に懸濁または溶解させた有効成分を含有する適当なローションまたはクリームで処方できる。 適当な担体としては、限定はしないが、ミネラルオイル、モノステアリン酸ソルビタン、ポリソルベート60、セチルエステルワックス、セテアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、ベンジルアルコールおよび水が挙げられる。 本発明の医薬組成物は、直腸坐剤処方または適当な浣腸処方により下部腸管に局所適用できる。 局所経皮パッチも本発明に包含される。 本発明の医薬組成物は、経鼻エアゾールまたは吸入で投与できる。 このような組成物は、医薬処方の技術分野で周知の技術に従って調製され、ベンジルアルコールまたはその他の適当な防腐剤、生物学的利用能を高めるための吸収促進剤、フルオロカーボン、及び/またはその他当技術分野で周知の可溶化剤または分散剤を利用して、生理的食塩水の溶液として調製できる。 本明細書中の式で示される化合物および補足の薬剤(例えば、治療用薬剤)を有する組成物は、植込み可能な装置を使用して投与できる。 植込み可能な装置および関連する技術は、当技術分野で周知であり、本明細書中に示した化合物または組成物の、連続、または時限放出型デリバリーが望ましい場合のデリバリーシステムとして有用である。 さらに、植込み可能な装置によるデリバリーシステムは、化合物または組成物を特定のポイント(例えば、局所化された部位、器官)に向けたデリバリーに有用である。 Negrinらの論文、Biomaterials、22(6):563(2001)。 交互デリバリー法を含む時限放出技術は、本発明でも使用できる。 例えば、ポリマー技術、徐放技術およびカプセル化技術(ポリマー、リポソームの)を基礎にした時限放出処方は、本明細書中に示す化合物および組成物のデリバリーにも使用できる。 本明細書中の有効な化学療法の組合せを送達するためのパッチも本発明に包含される。 パッチは、材料層(例えば、ポリマーの、布、ガーゼ、バンデージ)および本明細書中に示すような本明細書中の式で示される化合物を含む。 材料層の片側は、化合物または組成物の通過を阻止するために材料に接着された保護層を有する。 パッチは、さらに、対象の定位置にパッチを保持するための接着剤を含むことができる。 接着剤は、対象の皮膚と接触した場合に一時的にその皮膚に接着する、天然または合成起源の接着剤を含む組成物である。 それは、耐水性である場合もある。 接着剤は、パッチ上に配置され、対象の皮膚と接触させた際に長時間パッチを保持することができる。 接着剤は、装置を副次的接触を受けやすい定位置に保持するが、しかし、積極的行為(例えば、引裂き、剥離またはその他の意図的除去)により、接着剤が、装置または接着剤事態に加えられた外圧に負け、接着接触の破壊を可能にするような、粘着性または接着力で構成できる。 接着剤は、感圧性でよく、すなわち、接着剤または装置に圧力を加えること(例えば、押すこと、擦ること)によって皮膚に対して接着剤(および皮膚に接着すべき装置)を定位置に配置することを可能にできる。 本発明の組成物が、本明細書に記載の式で示される化合物と1種または複数の補足の治療用または予防用薬剤の組合せを含む場合、化合物および補足薬剤の双方は、単剤療法計画で通常投与される投与量の約1〜100%、より好ましくは約5〜95%の投与レベルで存在すべきである。 補足薬剤は、本発明の化合物とは、別々に、多剤投与法の一部として投与できる。 別法として、それらの薬剤は、単一剤形の部分であってもよく、単一組成物中で本発明の化合物と一緒に混合されていてもよい。 以下の実施例で、本発明をさらに説明する。 これらの実施例は、単に例示のためであり、いかなる意味でも本発明を制約するものと解釈すべきでないことを理解されたい。 (実施例1) (実施例2) パッチクランプ技術の中のホールセル電圧クランプ配置を採用し、電圧依存性カルシウム電流を、本質的にThompsonおよびWongの論文(1991)J. Physiol. 、439:671〜689に記載されているように評価する。 化合物の阻害能力を評価するためのカルシウムチャネル(例えば、L−型、N−型など)電流を記録するために、約+10mV(電流電圧関係のピーク)まで20〜30msの電圧ステップの5パルスを、−100mVの保持電圧からで30秒毎に5Hzで印加する。 化合物の評価は、本質的に、Sah DWおよびBean BP(1994)がMol Pharmacol. 45(1):84〜92に記載しているように実施した。 (実施例3) 薬物動態学的プロフィールおよび投与経路に応じて、ビヒクルまたは試験化合物の投与量を、腹膜内または経口経路でホルマリンに先立つ30〜120分前に各ラットに投与する。 各動物を、ホルマリン投与に先立って実験チャンバーで60分間順化する。 ホルマリン投与は、300μLのマイクロシリンジおよび29ゲージの針を使用して、5%溶液50μLを1側後肢の足底表面に皮下で注射する。 チャンバーの後ろに鏡を置き、動物の肢の観察を容易にする。 しりごみ(急速な肢の振りを伴うまたは伴わない肢の引き揚げ)の回数および傷害された後肢を噛むかつ/または舐めるのに費やされる時間を、ホルマリン投与後の全部で60分間の間に、5分毎に連続2分間、各ラットについて記録する。 血漿中の化合物濃度を分析するために、終末の血液サンプルを採取する。 初期または後期におけるしりごみの総回数、または噛みつきかつ/または舐めるのに費やされた時間の群間比較を、一元分散分析(ANOVA)を用いて実施する。 本明細書中の式で示される代表的な化合物を、カルシウムチャネル標的に対する活性について評価する。 (実施例A−4) スキームA−3 パート1. (4−tert−ブチル−ベンジル)−(4−tert−ブチル−フェニル)−アミンの調製 4−tert−ブチルアニリン(11.3g、75.4ミリモル)および4−tert−ブチルベンズアルデヒド(12.2g、75.4ミリモル)の混合物を、1:10の酢酸/ジメチルホルムアルデヒド(330mL)中、室温で0.5時間攪拌し、続いてシアノ水素化ホウ素(7.1g、113ミリモル)を添加した。 室温でさらに14時間攪拌を継続した。 混合物に水を添加して反応を止め、酢酸エチルで抽出した。 有機相を、乾燥させ、真空下で濃縮して灰白色の結晶性固体を得た。 得られた残留物をクロマトグラフィー(SiO 2 、10%酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製し、白色結晶性固体として(4−tert−ブチル−ベンジル)−(4−tert−ブチル−フェニル)−アミンを得た(20.3g、69ミリモル)。 パート2. [(4−tert−ブチル−ベンジル)−(4−tert−ブチル−フェニル)−アミノ]−アセトニトリルの調製 (4−tert−ブチル−ベンジル)−(4−tert−ブチル−フェニル)−アミン(20.3g、69ミリモル)の酢酸(70mL)懸濁液に、0℃でパラホルムアルデヒド(6.7g)およびシアン化カリウム(6.7g、103ミリモル)を添加した。 スラリーを室温まで温めながら60時間攪拌した。 混合物を、0℃まで冷却し、水で反応を止め、酢酸エチルで抽出した。 有機相を、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で中性になるまで洗浄し、乾燥させ、真空下で濃縮して黄色結晶性固体を得た。 ヘキサンで洗浄した後に、白色結晶性固体として[(4−tert−ブチル−ベンジル)−(4−tert−ブチル−フェニル)−アミノ]−アセトニトリルを得た(12.8g、38ミリモル)。 パート3.2−[(4−tert−ブチル−ベンジル)−(4−tert−ブチル−フェニル)−アミノ]−アセトアミジンの調製 塩化アンモニウム(0.3g、5.4ミリモル)のトルエン(50mL)懸濁液に、攪拌しながら0℃でトリメチルアルミニウム(2.5ml、5.0ミリモル、2.0M/ヘキサン)を滴下した。 滴下を完了した後、冷却浴を除去し、混合物をさらに1.5時間攪拌した。 [(4−tert−ブチル−ベンジル)−(4−tert−ブチル−フェニル)−アミノ]−アセトニトリル(1.0g、3.0ミリモル)のトルエン(20mL)溶液を滴下し、混合物を80℃で16時間加熱した。 混合物を、室温まで冷却し、クロロホルム(100ml)およびSiO 2 (20g)で処理し、スラリーを1時間攪拌した。 5:10:85の水酸化アンモニウム/メタノール/ジクロロメタンで溶離する、SiO 2の詰め物を通す濾過により、真空濃縮後に黄色固体を得た。 酢酸エチル/ヘキサンからの再結晶によって白色結晶性生成物を得た。 エーテル中、HClで処理すると、2−[(4−tert−ブチル−ベンジル)−(4−tert−ブチル−フェニル)−アミノ]−アセトアミジンが塩酸塩として得られた(1.0g、2.4ミリモル)。 化合物A−2 (4−tert−ブチル−ベンジル)−(4−tert−ブチル−フェニル)−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾル−2−イルメチル)−アミンの調製 (4−tert−ブチル−ベンジル)−(4−tert−ブチル−フェニル)−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾル−2−イルメチル)−アミンは、[(4−tert−ブチル−ベンジル)−(4−tert−ブチル−フェニル)−アミノ]−アセトニトリルから、塩化アンモニウムをエチレンジアミンに替えて上記のパート3と同様にして得た。 化合物A−3(スキームA−4の化合物3) スキームA−4 パート1. ビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−アミンの調製 4−tert−ブチルアニリン(10.0g、67.0ミリモル)、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼン(14.3g、67.0ミリモル)、ナトリウムtert−ブトキシド(9.6g、100.5ミリモル)、Pd 2 (dba) 3 (1.2g、1.3ミリモル)およびBINAP(2.5g、4.0ミリモル)の混合物を、トルエン(100mL)中、80℃で16時間加熱した。 反応混合物を、室温まで冷却し、酢酸エチルで溶離してSiO 2の詰め物を通過させた。 濾液を、真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(SiO 2 、5%酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、褐色固体としてビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−アミンを得た(18g、64ミリモル)。 パート2. [ビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−アミノ]−アセトニトリルの調製 ビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−アミン(17.7g、62.9ミリモル)の酢酸(200mL)懸濁液に、室温でパラホルムアルデヒド(2.8g)およびシアン化カリウム(6.1g、94.4ミリモル)を添加した。 スラリーを室温で16時間攪拌した。 混合物に炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を添加して反応を止め、固体の炭酸水素ナトリウムで中和し、酢酸エチルで抽出した。 合わせた有機層を、セライトの詰め物を通過させ、真空下で濃縮して黒色固体を得た。 メタノールで洗浄した後に、灰白色固体として[ビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−アミノ]−アセトニトリルを得た(15.7g、49.0ミリモル)。 パート3.2−[ビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−アミノ]−アセトアミジンの調製 塩化アンモニウム(0.3g、5.6ミリモル)のトルエン(10mL)懸濁液に、攪拌しながら0℃でトリメチルアルミニウム(2.65ml、5.3ミリモル、2.0M/ヘキサン)を滴下した。 滴下を完了した後、冷却浴を除去し、混合物をさらに1.5時間攪拌した。 [ビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−アミノ]−アセトニトリル(1.0g、3.1ミリモル)のトルエン(10mL)溶液を滴下し、混合物を80℃で16時間加熱した。 混合物を、室温まで冷却し、クロロホルム(100ml)およびSiO 2 (20g)で処理し、スラリーを0.5時間攪拌した。 スラリーを、セライトの詰め物を通して濾過し、20%メタノール/ジクロロメタンで洗浄した。 濾液を真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(SiO 2 、20%メタノール/ジクロロメタン)にかけた。 2−[ビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−アミノ]−アセトアミジンを塩酸塩として得た(350mg、0.94ミリモル)。 (実施例B−4) 化合物B−1 スキームB−3 パート1. (4−tert−ブチル−フェニル)−アセトニトリルの調製 シアン化カリウム(5.3g、81.6ミリモル)の1:6水/エタノール(420mL)溶液に、4−(tert−ブチル)ベンジルブロミド(18.5g、81.6ミリモル)を添加し、混合物を17時間還流攪拌した。 室温まで冷却した後、得られた白色沈殿を濾過して除去した。 濾液を真空で濃縮し、残留物を酢酸エチル/水に取り、酢酸エチルで抽出した。 有機相を、乾燥させ、真空で濃縮して無色の油状物を得た。 クロマトグラフィー(SiO 2 、5%酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製すると、無色の油状物として(4−tert−ブチル−フェニル)−アセトニトリルが得られた(14.0g、80.8ミリモル)。 パート2.2,3−ビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−プロピオニトリルの調製 (4−tert−ブチル−フェニル)−アセトニトリル(48.3g、279ミリモル)のテトラヒドロフラン(600mL)溶液に、攪拌しながら−78℃で、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(335ml、335ミリモル、1Mテトラヒドロフラン溶液)を添加した。 1時間後、4−(tert−ブチル)ベンジルブロミド(63.4g、279ミリモル)を滴下し、混合物を室温まで温めながら16時間攪拌した。 混合物に水を加えて反応を止め、真空で濃縮し、残留物を酢酸エチル/水に取り、酢酸エチルで抽出した。 有機相を、乾燥させ、真空で濃縮して灰白色の固体を得た。 酢酸エチル/ヘキサンから結晶化すると、白色結晶性固体として2,3−ビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−プロピオニトリルが得られた(57.5g、180ミリモル)。 パート3.2,3−ビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−プロピオイミジン酸エチルエステル塩酸塩の調製 2,3−ビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−プロピオニトリル(0.50g、1.56ミリモル)の1:1エタノール/ジエチルエーテル(20mL)溶液中に、0℃で15分間に渡ってHClガスを吹き込んだ。 反応を止め、室温まで6時間温めた。 真空で濃縮すると、粗の2,3−ビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−プロピオイミジン酸エチルエステル塩酸塩が得られた。 これは、さらに精製することなしに使用した。 パート4.2,3−ビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−プロピオンアミジンの調製 2,3−ビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−プロピオイミジン酸エチルエステル塩酸塩(0.10g、0.27ミリモル)を、2Mアンモニア/2−プロパノール(10mL)で処理し、密封して40℃で一夜加熱した。 反応容器を冷却し、開封し、溶液を真空下で濃縮して白色残留物を得た。 残留物をジエチルエーテル/メタノール(10:1/v:v)溶液と共に粉砕し、濾過し、高真空下で乾燥させ、白色固体として2,3−ビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−プロピオンアミジン塩酸塩を得た(0.04g、0.11ミリモル)。 化合物B−2 スキームB−4 ビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−メタノンの調製 4−tert−ブチル安息香酸(5.2g、29.2ミリモル)に塩化チオニル(6.3g、53.0ミリモル)を添加し、混合物を80℃で15時間攪拌した。 室温まで冷却した後、過剰の塩化チオニルを真空で除去し、淡黄色として酸クロリドを得た。 粗の酸クロリドに、tert−ブチルベンゼン(9.4g、70.2ミリモル)を、続いて塩化アルミニウム(7.8g、58.5ミリモル)を添加し、混合物を80℃で2時間攪拌した。 混合物を、室温まで冷却し、氷上に注ぎ、濃HCl(35ml)で処理し、酢酸エチルで抽出した。 有機相、乾燥させ、真空で濃縮し、淡褐色の固体を得た。 エタノールから再結晶すると、灰白色の結晶性固体としてビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−メタノンが得られた(5.4g、18.3ミリモル)。 パート2.3,3−ビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−アクリロニトリルの調製 ビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−メタノン(1.2g、7.0ミリモル)およびシアノメチルホスホン酸ジエチル(1.5g、8.4ミリモル)のテトラヒドロフラン(30mL)溶液に、室温で水素化ナトリウム(0.4g、10.5ミリモル、60%分散液)を添加し、混合物を16時間攪拌した。 混合物に0.1N HClを添加して反応を止め、ジエチルエーテルで抽出した。 有機相を、乾燥させ、真空で濃縮して赤色を得た。 カラムクロマトグラフィー(SiO 2 、5%酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製すると、白色の結晶性固体として3,3−ビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−アクリロニトリル(1.0g、3.2ミリモル)が得られた。 パート3.3,3−ビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−プロピオニトリルの調製 3,3−ビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−アクリロニトリル(4g、12.6ミリモル)および10%Pd/C(1.2g)の混合物を、酢酸エチル(10mL)+エタノール(10mL)中、室温で42psiの初圧で水素化した。 2日後、混合物を、セライトの詰め物を通過させた。 濾液をカラムクロマトグラフィー(SiO 2 、5%酢酸エチル/n−ヘキサン)にかけ、白色固体として3,3−ビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−プロピオニトリルを得た(3.5g、11.0ミリモル)。 パート4.3,3−(4−tert−ブチル−フェニル)−プロピオンアミジンの調製 塩化アンモニウム(0.3g、5.6ミリモル)のトルエン(10mL)懸濁液に、攪拌しながら0℃でトリメチルアルミニウム(2.7ml、5.32ミリモル、2.0M/ヘキサン)を滴下した。 滴下を完了した後、冷却浴を除去し、混合物をさらに1.5時間攪拌した。 3,3−ビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−プロピオニトリル(1.0g、3.1ミリモル)のトルエン(10mL)+ジクロロメタン(1mL)溶液を滴下し、混合物を80℃で16時間加熱した。 スラリーを、セライトの詰め物を通して濾過し、20%メタノール/ジクロロメタンで洗浄した。 濾液を真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(SiO 2 、20%メタノール/ジクロロメタン)にかけた。 生成物を含むフラクションを合わせ、溶媒を蒸発させて乾固し、酢酸エチルで洗浄した。 3,3−ビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−プロピオンアミジンを塩酸塩として得た(200mg、0.54ミリモル)。 本明細書中の表の化合物を、上記と同様の方法および一般的スキームで調製した。 限定はしないが、抄録、記事、定期刊行物、出版物、テキスト、学術論文、インターネットウェブサイト、データベース、特許、および特許公開を含め、本明細書中で引用された参考文献は、印刷媒体、電子的媒体、コンピューターで読取り可読な記憶媒体、またはその他の形態のいずれにせよ、それらの全体を参照により明らかに援用する。 本発明を、その詳細な説明との関連で説明してきたが、前述の説明は、例示のためであって、添付の特許請求の範囲に記載の範囲で画定される本発明の範囲を制約することを意図したものではないことを理解されたい。 その他の態様、利点、および修正は、以下の特許請求の範囲に包含される。 |