Working device lifting the structure of the work vehicle

专利类型 发明专利 法律事件
专利有效性 有效专利 当前状态
申请号 JP25174299 申请日 1999-09-06
公开(公告)号 JP4023651B2 公开(公告)日 2007-12-19
申请人 株式会社クボタ; 申请人类型 企业
发明人 木村  浩人; 第一发明人 木村  浩人
权利人 株式会社クボタ 权利人类型 企业
当前权利人 株式会社クボタ 当前权利人类型 企业
省份 当前专利权人所在省份: 城市 当前专利权人所在城市:
具体地址 当前专利权人所在详细地址: 邮编 当前专利权人邮编:
主IPC国际分类 A01B63/08 所有IPC国际分类 A01B63/08
专利引用数量 0 专利被引用数量 0
专利权利要求数量 0 专利文献类型 B2
专利代理机构 专利代理人
权利要求
  • 作業装置を昇降自在に機体に備え、前記作業装置を昇降駆動する駆動機構を備えて、
    機体が旋回状態から直進状態に移行することを検出する直進移行検出手段と、前記直進移行検出手段の検出に基づいて前記駆動機構により前記作業装置を下降駆動する自動下降手段とを備えると共に、
    機体が後進状態であることを検出する後進状態検出手段と、前記後進状態検出手段の検出に基づいて前記駆動機構により前記作業装置を上昇駆動する後進上昇手段とを備え、
    前記後進上昇手段によって前記作業装置が上昇駆動された状態では、前記自動下降手段の作動を阻止する牽制手段を備えてある作業車の作業装置昇降構造。
  • 作業装置を昇降自在に機体に備え、前記作業装置を昇降駆動する駆動機構を備えて、
    機体が直進状態から旋回状態に移行することを検出する旋回移行検出手段と、前記旋回移行検出手段の検出に基づいて前記駆動機構により前記作業装置を上昇駆動する自動上昇手段と、
    機体が旋回状態から直進状態に移行することを検出する直進移行検出手段と、前記直進移行検出手段の検出に基づいて前記駆動機構により前記作業装置を下降駆動する自動下降手段とを備えると共に、
    機体が後進状態であることを検出する後進状態検出手段と、前記後進状態検出手段の検出に基づいて前記駆動機構により前記作業装置を上昇駆動する後進上昇手段とを備え、
    前記後進上昇手段によって前記作業装置が上昇駆動された状態では、前記自動下降手段の作動を阻止する牽制手段を備えてある作業車の作業装置昇降構造。
  • 说明书全文

    【0001】
    【発明の属する技術分野】
    本発明は乗用型田植機や農用トラクタ等のように、作業装置を昇降自在に機体に備え、作業装置を昇降駆動する駆動機構を備えた作業車の作業装置昇降構造に関する。
    【0002】
    【従来の技術】
    作業車の一例である乗用型田植機では、一回の植付行程が終了して機体が畦際に達すると、操縦者は昇降レバーを上昇位置に操作して下降状態の植付装置(作業装置の一例)を上昇させ、操縦ハンドルを右又は左に操作して機体を畦際で旋回させる。 畦際での旋回が終了すると、操縦者が操縦ハンドルを直進位置に戻し操作して、昇降レバーを下降位置に操作し上昇状態の苗植付装置を下降させて、次の植付行程に入る。
    【0003】
    【発明が解決しようとする課題】
    乗用型田植機では前述のように畦際での旋回が終了して操縦ハンドルを直進位置に戻し操作する際、操縦ハンドルを左右に操作して前回の植付行程に機体が沿うように機体の向きを修正しながら、操縦ハンドルを直進位置に戻し操作して次の植付行程に入る。 これにより、畦際での旋回が終了すると、操縦者は操縦ハンドルを左右に操作しての機体の向きの修正を行いながら、昇降レバーを下降位置に操作し上昇状態の苗植付装置を下降させなければならないので、特に未熟練者にとって操縦ハンドルを左右に操作しての機体の向きの修正や、苗植付装置の下降側への操作が難しいものになることがある。
    本発明は、作業車の作業装置昇降構造において、旋回が終了した際の作業装置の下降側への操作や他の操作が、楽に行えるように構成することを目的としている。
    【0004】
    【課題を解決するための手段】
    [I]
    請求項1の特徴によると、機体が旋回状態から直進状態に移行することを検出する直進移行検出手段、及び直進移行検出手段の検出に基づいて駆動機構により上昇状態の作業装置を下降駆動する自動下降手段を備えているので、直進状態から作業装置を上昇駆動して旋回を開始した場合、この後に旋回が終了するのに伴って、作業装置が自動的に下降駆動される。
    【0005】
    これにより、例えば乗用型田植機において、畦際での旋回が終了して操縦ハンドルを左右に操作して機体の向きの修正を行う場合、昇降レバーを下降位置に操作し上昇状態の苗植付装置を下降させると言うようなことを行わなくても、苗植付装置が自動的に下降駆動されるので、その分だけ操縦者への負担が軽くなり、操縦者は操縦ハンドルの操作を楽に行うことができるようになる。
    【0006】
    [II]
    作業車においては、機体が後進状態であることを検出する後進状態検出手段、及び後進状態検出手段の検出に基づいて駆動機構により作業装置を上昇駆動する後進上昇手段を備えたものがあり、これにより作業装置を下降させた状態で機体を後進させて、作業装置を他物に接触させてしまうと言う状態を避けることができる。
    【0007】
    前述のような後進上昇手段を備えた場合、請求項1の特徴によると、後進上昇手段によって作業装置が上昇駆動された状態では、自動下降手段の作動を阻止する牽制手段を備えている。
    これにより、請求項1の特徴によると、後進上昇手段により作業装置が上昇駆動された状態で機体を後進させている状態において、操縦ハンドルを直進位置から左右に操作したり、操縦ハンドルを左右に操作した状態から直進位置に操作したりして、機体の向きを修正している場合、機体が旋回状態から直進状態に移行するような状態になっても、自動下降手段が作動することはなく、作業装置が下降駆動されることはない。
    【0008】
    [III]
    請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前項[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
    請求項2の特徴によると、機体が直進状態から旋回状態に移行することを検出する旋回移行検出手段、及び旋回移行検出手段の検出に基づいて駆動機構により作業装置を上昇駆動する自動上昇手段を備えている。
    【0009】
    これにより、例えば乗用型田植機において、一回の植付行程が終了して機体が畦際に達して、操縦者が操縦ハンドルを右又は左に操作して機体を畦際で旋回させる場合、昇降レバーを上昇位置に操作し下降状態の苗植付装置を上昇させると言うようなことを行わなくても、苗植付装置が自動的に上昇駆動されるので、その分だけ操縦者への負担が軽くなり、操縦者は操縦ハンドルの操作に集中することができるようになる。
    【0010】
    【発明の実施の形態】
    [1]
    図1に示すように、右及び左に操向操作自在な前輪1及び後輪2で支持された機体に、エンジン3及び運転部4が備えられ、機体の後部に平行4連式のリンク機構5を介して苗植付装置6が昇降自在に連結され、リンク機構5を昇降駆動する単動型の油圧シリンダ7が備えられて、作業車の一例である乗用型田植機が構成されている。
    【0011】
    図1に示すように苗植付装置6は、所定のストロークで往復横送り駆動される苗のせ台8、植付伝動ケース9、植付伝動ケース9の後部で回転駆動される回転ケース10、回転ケース10に支持された一対の植付爪11、及び複数のフロート12等を備えて構成されており、回転ケース10の回転によって、植付爪11が苗のせ台8の下部から交互に苗を取り出して田面Gに植え付けるように構成されている。
    【0012】
    [2]
    図2に示すように、左右中央のフロート12の後部が横軸芯P1周りに揺動自在に支持され、苗植付装置6に対するフロート12の前部の位置を検出するポテンショメータ14が備えられており、ポテンショメータ14の検出値が、田面Gから苗植付装置6までの高さの検出値として制御装置15に入されている。 油圧シリンダ7に作動油を給排操作して上昇側及び下降側に作動させる電磁操作式の制御弁13が備えられており、制御装置15によって制御弁13が操作されるように構成されている。
    【0013】
    フロート12が田面Gに接地追従する状態で田面Gに対して苗植付装置6が上下動すると、ポテンショメータ14の検出値が変化するので、ポテンショメータ14の検出値に基づいて、制御装置15によって制御弁13が自動的に操作され油圧シリンダ7が伸縮作動して、ポテンショメータ14の検出値が設定値に維持されるように、苗植付装置6が自動的に昇降駆動される(自動昇降制御)。 これにより、苗植付装置6が田面Gから設定高さに維持されて、植付爪11による苗の植付深さが設定値に維持される。
    後述するように苗植付装置6が上昇駆動された際、リンク機構5が機械的な上限位置に達したことを検出する上限センサー24が備えられており、上限センサー24の信号が制御装置15に入力されるように構成されている。
    【0014】
    [3]
    エンジン3の動力が、前進側F及び後進側Rに無段階に変速自在な静油圧式無段変速装置(図示せず)、湿式多板型式の主クラッチ(図示せず)、高速位置H(路上走行時の位置)及び低速位置L(植付作業時の位置)に変速自在なギヤ変速型式の副変速装置(図示せず)を介して、前輪1及び後輪2に伝達されるように構成されており、図2に示すように主クラッチからの動力が植付クラッチ16を介して苗植付装置6に伝達されるように構成されている。 植付クラッチ16を伝動側及び伝動遮断側に操作するモータ17が備えられ、制御装置15によってモータ17が操作されるように構成されている。
    【0015】
    図2及び図1に示すように、操縦ハンドル18によって右及び左に揺動操作されるピットマンアーム29と右及び左の前輪1とが、タイロッド30によって接続されて、操縦ハンドル18により前輪1が右及び左に操向操作自在に構成されており、操縦ハンドル18及び運転席19が運転部4に備えられている。 直進位置Aに対するピットマンアーム29の度を検出する角度センサー31が備えられ、角度センサー31の検出値が制御装置15に入力されている。
    【0016】
    図2及び図1に示すように、静油圧式無段変速装置を前進側F及び後進側R、中立位置Nに操作自在な主変速レバー21が、操縦ハンドル18の左側に備えられており、主変速レバー21が後進側Rに操作されたことを検出する後進センサー22が備えられ、後進センサー22の検出信号が制御装置15に入力されるように構成されている。 副変速装置を高速位置H及び低速位置Lに操作する副変速レバー23が、運転席19の左側に備えられており、副変速レバー23が低速位置Lに操作されたことを検出する低速センサー25が備えられ、低速センサー25の検出信号が制御装置15に入力されるように構成されている。 踏み操作することにより主クラッチを伝動遮断側に操作するクラッチペダル26が備えられており、クラッチペダル26が踏み操作されたことを検出するクラッチセンサー27が備えられ、クラッチセンサー27の検出信号が制御装置15に入力されるように構成されている。
    【0017】
    図2及び図1に示すように、運転席19の右側に第1昇降レバー28が備えられており、第1昇降レバー28は上昇位置、中立位置、下降位置、植付位置及び自動位置に操作自在に構成されている。 第1昇降レバー28を操作してから手を離しても第1昇降レバー28はその位置から移動しないように構成されており、第1昇降レバー28の操作位置が制御装置15に入力されている。
    【0018】
    図2及び図1に示すように、中立位置N、中立位置Nから上方向の上昇位置U及び中立位置Nから下方向の下降位置Dに操作自在な第2昇降レバー20が、操縦ハンドル18の右下側に備えられており、第2昇降レバー20の操作位置が制御装置15に入力されている。 第2昇降レバー20は中立位置Nに付勢されており、上昇位置U及び下降位置Dに操作した状態で、第2昇降レバー20から手を離すと、第2昇降レバー20は自動的に中立位置Nに戻る。
    【0019】
    [4]
    次に、第1昇降レバー28を上昇位置、中立位置、下降位置及び植付位置に操作した場合について、図3及び図2に基づいて説明する。
    第1昇降レバー28を上昇位置に操作すると(ステップS1)、モータ17により植付クラッチ16が伝動遮断側に操作され(ステップS2)、制御弁13が上昇位置に操作されて(ステップS3)、油圧シリンダ7により苗植付装置6が上昇駆動される。 この場合、リンク機構5が上限位置に達し、これが上限センサー24によって検出されると(ステップS4)、制御弁13が中立位置に操作されて油圧シリンダ7が停止し(ステップS6)、苗植付装置6が上限位置で自動的に停止する。
    【0020】
    第1昇降レバー28を中立位置に操作すると(ステップS1)、モータ17により植付クラッチ16が伝動遮断側に操作され(ステップS5)、制御弁13が中立位置に操作されて(ステップS6)、油圧シリンダ7及び苗植付装置6がその位置で停止する。
    【0021】
    第1昇降レバー28を下降位置に操作すると(ステップS1)、モータ17により植付クラッチ16が伝動遮断側に操作されて(ステップS7)、前項[2]に記載の自動昇降制御が作動する(ステップS8)。 この場合、フロート12が田面Gから離れた上方に位置して垂れ下がる状態になっていると、田面Gから苗植付装置6までの高さの検出値が高すぎると判断され、制御弁13が下降位置に操作されて、油圧シリンダ7により苗植付装置6が下降駆動されるのであり、苗植付装置6が見掛け上、連続的に下降する状態となる。 この後、フロート12が田面Gに接地すると、ポテンショメータ14の検出値が設定値に維持されるように、制御弁13が自動的に操作されるので、苗植付装置6が見掛け上、田面Gで停止した状態となる。
    【0022】
    第1昇降レバー28を植付位置に操作すると(ステップS1)、モータ17により植付クラッチ16が伝動側に操作されて(ステップS9)、前項[2]に記載の自動昇降制御が作動する(ステップS10)。 これにより、ポテンショメータ14の検出値が設定値に維持されるように、制御弁13が自動的に操作され油圧シリンダ7が伸縮作動して、苗植付装置6が田面Gから設定高さに維持されるのであり、苗の植付深さが設定値に維持されながら、植付爪11が苗の植え付けを行う植付作業が行われる。
    【0023】
    以上のように、第1昇降レバー28を上昇位置、中立位置及び下降位置に操作することによって、リンク機構5の上限位置と田面Gとの範囲で、苗植付装置6を任意の高さに昇降駆動して停止させることができるのであり、第1昇降レバー28を植付位置に操作することによって、苗の植付深さが設定値に維持されながら植付作業が行われる。
    【0024】
    [5]
    次に、第1昇降レバー28を自動位置に操作した状態で、第2昇降レバー20を操作した場合について、図4及び図2に基づいて説明する。
    第1昇降レバー28が自動位置に操作された状態において(ステップS1)、例えば苗植付装置6が田面Gから設定高さに維持されるように自動的に昇降駆動され(自動昇降制御の作動)、植付クラッチ16が伝動側に操作された植付作業の状態で(後述するステップS19,S20,S21,S22)、第2昇降レバー20が上昇位置Uに操作されると(ステップS11,S12)、モータ17により植付クラッチ16が伝動遮断側に操作され(ステップS13)、自動昇降制御が停止し制御弁13が上昇位置に操作されて(ステップS14)、油圧シリンダ7により苗植付装置6が上昇駆動される。 この場合、第2昇降レバー20が上昇位置Uに保持されていても、第2昇降レバー20が上昇位置Uに操作されてから中立位置Nに戻されても、苗植付装置6の上昇駆動は続行される。
    【0025】
    リンク機構5が上限位置に達して、これが上限センサー24によって検出されると(ステップS15)、制御弁13が中立位置に操作されて油圧シリンダ7が停止し(ステップS16)、苗植付装置6が上限位置で自動的に停止する。 このように第2昇降レバー20を上昇位置Uに操作することにより、モータ17により植付クラッチ16を伝動遮断側に操作して、苗植付装置6を上限位置まで一気に上昇させることができる。
    【0026】
    次に苗植付装置6が上昇した状態で第2昇降レバー20が下降位置Dに操作されると(ステップS11,S19(N=1))、前項[4]及び図3のステップS8と同様に、植付クラッチ16が伝動遮断側に操作された状態で、自動昇降制御が作動する(ステップS20,S21)。 自動昇降制御が作動した状態で、苗植付装置6が見掛け上、連続的に下降する状態となり、フロート12が田面Gに接地すると、苗植付装置6が見掛け上、田面Gで停止した状態となる。 この場合に、第2昇降レバー20が下降位置Dに保持されても、第2昇降レバー20が下降位置Dに操作されてから中立位置Nに戻されても、苗植付装置6の下降は続行される。 このように第2昇降レバー20を下降位置Dに操作することにより、フロート12が田面Gに接地するまで苗植付装置6を一気に下降させることができる。
    【0027】
    前述のように苗植付装置6が下降した状態(自動昇降制御が作動した状態)において、第2昇降レバー20が中立位置Nに戻されてから再び下降位置Dに操作されると(ステップS11,S19(N=2))、モータ17により植付クラッチ16が伝動側に操作されて(ステップS22)、前項[4]及び図3のステップS9,S10と同様に植付作業が開始される。
    【0028】
    図4のステップS14において、苗植付装置6の上昇中で苗植付装置6が上限位置に達する前に、第2昇降レバー20が下降位置Dに操作されると(ステップS15,S17)、ステップS20,S21に移行して、苗植付装置6の上昇駆動が中止されて苗植付装置6が下降駆動される(自動昇降制御の作動)。 逆に図4のステップS21において、苗植付装置6の下降中でフロート12が田面Gに達する前に、第2昇降レバー20が上昇位置Uに操作されると(ステップS11)、ステップS12,S13,S14に移行して、苗植付装置6の下降駆動が中止されて苗植付装置6が上昇駆動される。
    【0029】
    [6]
    次に、第1昇降レバー28を自動位置に操作した状態で、主変速レバー21を後進側Rに操作した場合について、図4及び図2に基づいて説明する。
    第1昇降レバー28が自動位置に操作された状態において(ステップS1)、主変速レバー21が前進側F又は中立位置Nに操作された状態(ステップS23,S24(M=1))から、後進側Rに操作されると(ステップS23,S25(M=1))、ステップS12〜S16に移行して、モータ17により植付クラッチ16が伝動遮断側に操作され、苗植付装置6が上昇駆動されて機体が後進する。
    【0030】
    前述のように主変速レバー21が後進側Rに操作され、苗植付装置6が上昇した状態において、第2昇降レバー20が下降位置Dに操作されると(ステップS11,S18(M=2),S19(N=1))、ステップS20,S21に移行して、苗植付装置6が下降駆動される(自動昇降制御の作動)。 このように主変速レバー21が後進側Rに操作され、苗植付装置6が上昇した状態でも、第2昇降レバー20によって苗植付装置6を下降駆動することができるのであり、第1昇降レバー28を自動位置から下降位置に操作することによって(ステップS1)、苗植付装置6を下降駆動することができる(自動昇降制御の作動)(ステップS8)。
    【0031】
    前述のように主変速レバー21が後進側Rに操作された状態で、第2昇降レバー20により苗植付装置6を下降駆動している場合、主変速レバー21が後進側Rから前進側F又は中立位置Nに操作され(ステップS23,S24(M=1))、再び主変速レバー21が後進側Rに操作されると(ステップS23,S25(M=1))、前述と同様にステップS12〜S16に移行して、苗植付装置6が上昇駆動されて機体が後進する。
    【0032】
    [7]
    次に、第1昇降レバー28を自動位置に操作した状態で、畦際での旋回を行った場合について、図4及び図2に基づいて説明する。
    図2に示すように、ピットマンアーム29の直進位置Aと右及び左の操向限界位置Bとの間において、右及び左の第1設定位置A1、右及び左の第2設定位置A2が設定されており、直進位置Aと右の第1設定位置A1との間の角度(直進位置Aと左の第1設定位置A1との間の角度)C1が大きなものに設定され、右の操向限界位置Bと右の第2設定位置A2との間の角度(左の操向限界位置Bと左の第2設定位置A2との間の角度)C2が小さなものに設定されている。
    【0033】
    例えば苗植付装置6が田面Gから設定高さに維持されるように自動的に昇降駆動され(自動昇降制御の作動)、植付クラッチ16が伝動側に操作された植付作業の状態において(ステップS19,S20,S21,S22)、一回の植付行程が終了して機体が畦際に達した場合、操縦者により操縦ハンドル18が操作されて、ピットマンアーム29が直進位置Aから右(左)に揺動操作されて、右(左)の第1設定位置A1に達すると(図2の矢印参照)、機体が畦際に達して畦際での旋回が開始されたと判断される(ステップS26)。 これにより、ステップS12〜S16に移行して、モータ17により植付クラッチ16が伝動遮断側に操作され、苗植付装置6が上昇駆動される。
    【0034】
    この場合、クラッチペダル26が踏み操作されて主クラッチが伝動遮断側に操作されているか(ステップS27)、又は副変速レバー23が高速位置Hに操作されていると(ステップS28)、ピットマンアーム29が直進位置Aから右(左)に揺動操作されて右(左)の第1設定位置A1に達しても、ステップS12〜S16に移行しない。 言い換えると、主クラッチが伝動側に操作され且つ副変速レバー23が低速位置Lに操作された状態で、ピットマンアーム29が直進位置Aから右(左)に揺動操作されて右(左)の第1設定位置A1に達すると、ステップS12〜S16に移行する。
    【0035】
    乗用型田植機では一般に、ピットマンアーム29が直進位置Aから右(左)の操向限界位置Bに操作されて、畦際での旋回が行われる(図2の矢印参照)。 畦際での旋回が終了して、操縦者により操縦ハンドル18が操作され、ピットマンアーム29が右(左)の操向限界位置Bから、右(左)の第2設定位置A2に達すると(図2の矢印参照)、畦際での旋回が終了したと判断される(ステップS29)。 これにより、ステップS20,S21に移行して、苗植付装置6が下降駆動される(自動昇降制御の作動)。 この後、第2昇降レバー20が中立位置Nに戻されてから再び下降位置Dに操作されると(ステップS11,S19(N=2))、モータ17により植付クラッチ16が伝動側に操作され(ステップS22)、前項[4]及び図3のステップS9,S10と同様に植付作業が開始されて次の植付行程に入る。
    【0036】
    前述のように、ピットマンアーム29が直進位置Aから右(左)の操向限界位置Bに操作され、苗植付装置6が上昇した状態において、主変速レバー21が後進側Rに操作されたとする(ステップS23)。
    この場合、ステップS12〜S16に移行するのであり、主変速レバー21が後進側Rに操作されている状態ではステップS29に移行せず、操縦者により操縦ハンドル18が操作され、ピットマンアーム29が右(左)の操向限界位置Bから右(左)の第2設定位置A2に達しても、苗植付装置6の下降駆動は行われない。 逆にこの状態で第2昇降レバー20が下降位置Dに操作されると、前項[6]に記載のようにステップS20,S21に移行して、苗植付装置6が下降駆動される(自動昇降制御の作動)。
    【0037】
    [発明の実施の別形態]
    前進側F及び後進側Rに無段階に変速自在な静油圧式無段変速装置に代えて、前進複数段及び後進複数段に変速自在なギヤ変速式の変速装置や、前進位置及び後進位置に切換操作自在な前後進切換装置を備えて、ギヤ変速式の変速装置や前後進切換装置が後進位置に操作されたことを、後進センサー22によって検出するように構成してもよい。
    【0038】
    直進位置Aに対するピットマンアーム29の角度を検出する角度センサー31を備える構成に代えて、デフ装置を介して右及び左の後輪2に動力を伝達する構成において、右及び左の後輪2の回転数を各々独立に検出する右の回転数センサー及び左の回転数センサーを備え、右及び左の回転数センサーの検出値の差によって、畦際での旋回の開始及び旋回の終了を検出するように構成してもよい(直進状態では、右及び左の回転数センサーの検出値の差は零に近く、旋回半径が小さくなるほど、右及び左の回転数センサーの検出値の差は大きくなる)。
    【0039】
    本発明は乗用型田植機ばかりではなく、機体の後部に直播装置(作業装置)を昇降自在に備えた乗用型直播機や、機体の後部にロータリ耕耘装置(作業装置)を昇降自在に備えた農用トラクタ、機体の前部に刈取部(作業装置)を昇降自在に備えたコンバインにも適用できる。
    農用トラクタやコンバインの場合には、図4のステップS14において作業装置が上昇駆動される際、ステップS13を削除して作業装置の作業クラッチが伝動側に残されるように構成してもよい(作業装置の作業クラッチが伝動遮断側に操作されないように構成してもよい)。 このように構成すると、図4のステップS19,22は不要になる。
    【0040】
    【発明の効果】
    請求項1の特徴によると、作業車の作業装置昇降構造において、昇降レバーを下降位置に操作し上昇状態の作業装置を下降させると言うようなことを行わなくても、旋回が終了すれば作業装置が自動的に下降駆動されるので、その分だけ操縦者への負担が軽くなり、操縦者は操縦ハンドルの操作や他の操作が楽に行えるようになって、作業車の操作性を良いものにすることができた。
    【0041】
    請求項1の特徴によれば、機体が後進状態であると駆動機構により作業装置が自動的に上昇駆動されるので、作業装置を下降させた状態で機体を後進させて、作業装置を他物に接触させてしまうと言う状態を避けることができ、作業装置の破損を避けることができた。
    この場合、機体の後進状態により作業装置が上昇駆動された状態では、旋回の終了による作業装置の自動的な下降駆動は行われないので、作業装置が上昇駆動された状態で機体を後進させ、操縦ハンドルを左右に操作しての機体の向きの修正が支障なく行えるようになって、作業車の操作性を良いものにすることができた。
    【0042】
    請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
    請求項2の特徴によると、昇降レバーを上昇位置に操作し下降状態の作業装置を上昇させると言うようなことを行わなくても、旋回の開始に伴って作業装置が自動的に上昇駆動されるので、その分だけ操縦者への負担が軽くなり、操縦者は操縦ハンドルの操作や他の操作が楽に行えるようになって、作業車の操作性をさらに良いものにすることができた。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】乗用型田植機の全体側面図【図2】制御系の関係を示す図【図3】制御の前半の流れを示す図【図4】制御の後半の流れを示す図【符号の説明】
    6 作業装置7 駆動機構22 後進状態検出手段31 直進移行検出手段

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