Shell mold and molding equipment for molding same

专利类型 发明专利 法律事件
专利有效性 失效专利 当前状态
申请号 JP17989095 申请日 1995-07-17
公开(公告)号 JPH0929386A 公开(公告)日 1997-02-04
申请人 Honda Motor Co Ltd; 本田技研工業株式会社; 申请人类型 企业
发明人 YOSHIKAWA TAICHI; SHIMIZU AKIO; 第一发明人 YOSHIKAWA TAICHI
权利人 Honda Motor Co Ltd,本田技研工業株式会社 权利人类型 企业
当前权利人 Honda Motor Co Ltd,本田技研工業株式会社 当前权利人类型 企业
省份 当前专利权人所在省份: 城市 当前专利权人所在城市:
具体地址 当前专利权人所在详细地址: 邮编 当前专利权人邮编:
主IPC国际分类 B22C9/02 所有IPC国际分类 B22C9/02B22C9/24B22C13/08B22C13/10
专利引用数量 0 专利被引用数量 0
专利权利要求数量 0 专利文献类型 A
专利代理机构 专利代理人
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a shell mold molding device capable of mass producing at least two-continuous sleeves, capable of suppressing a deformation due to the shrinkage of the solidification contraction of the molten metal, and easy in molding the shell mold. SOLUTION: A die to mold a shell mold is composed of an upper die 2 and a lower die 1, plural half-split cylindrical product nests 12A, 12B, 12C are arranged in the lower die 2, the product nests 12A, 12B, 12C are inserted in a recessed part of a cavity for the upper die 2, and the end part on a sub runner part side of a sleeve forming part is formed in the reverse shape to the deformation shape of a sleeve W due to the shrinkage of solidification of the molten metal.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 複数のスリーブ成形部を連設し、これらのスリーブ成形部のうち少なくともサブランナ部側のスリーブ成形部の端部を、溶湯の凝固収縮による縮みによるスリーブの変形形状とは逆の形状にしたことを特徴とするシェル型。
  • 【請求項2】 複数のスリーブ成形部を連設し、これらのスリーブ成形部のうち少なくともサブランナ部側のスリーブ成形部を、その中央点Q1より一方の半分部の軸線イ´を、基準線S´に対して内側方に所定の角度θ1
    にずらし、前記スリーブ成形部の中央点Qより他方の半分部の軸線ロ´を基準線S´に対して外側方に所定の角度θ2にずらしたことを特徴とするシェル型。
  • 【請求項3】 シェル型を造型する金型を上型と下型とから構成し、前記下型を、円筒体の半割り形状の製品入れ子を複数並べ、前記上型のキャビティの凹陥部に前記製品入れ子を挿入して、両者の間に、スリーブ成形部のサブランナ部側の端部を溶湯の凝固収縮による縮みによるスリーブの変形形状とは逆の形状にしたシェル型の形状の空間を形成したことを特徴とするシェル型造型装置。
  • 【請求項4】 シェル型を造型する金型を上型と下型とから構成し、前記下型を、円筒体の半割り形状の製品入れ子を複数並べ、端側の製品入れ子にその中央点Qより横側M/CセンターO1寄りの半分部の軸線イを、縦側M/CセンターO2と平行な基準線Sに対して内側方に所定の角度θ1にずらせ、端側の製品入れ子の中央点Q
    より横側M/CセンターO1とは反対側の半分部の軸線ロを、縦側M/CセンターO2と平行な基準線Sに対して外側方に所定の角度θ2にずらし、前記上型のキャビティの凹陥部に前記製品入れ子を挿入して、両者の間に、造型される砂型の形状の空間を形成したことを特徴とするシェル型造型装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明はシリンダブロックのスリーブのような円筒体製品を鋳造するためのシェル型とこのシェル型を造型するためのシェル型造型装置に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】一般に、シリンダブロック80は、図2
    1に示すように円筒状のスリーブ81を鋳造により製作して、ダイカスト金型のキャビティに前記スリーブ81
    を複数並べて収容してダイカスト鋳造法によりキャビティにアルミニウム合金の溶湯を注入して製作されている。

    【0003】この場合、前記スリーブ81をアルミニウム合金のブロック本体82に良く食い付けるために、表面に多数の突起を形成したスリーブが使用されている。
    このようなスリーブは、生砂、時硬性砂の砂型を用いて鋳造により円筒状に一つづつ製作されていた。

    【0004】

    【発明が解決しようとする課題】表面に多数の突起を形成したスリーブは、生砂、時硬性砂の砂型を用いて鋳造により円筒状に一つづつ製作されていたために置き中子が必要になり、製作に労を要し、非能率的であって、
    2連以上のスリーブを量産することができないという問題点があった。

    【0005】本発明は、上記の問題点を解消するものであり、その第1の目的とするところは、少なくとも2連であるスリーブを量産することができるるばかりか、溶湯の凝固収縮による縮みによる変形を抑えることができて、歪みのないスリーブを鋳造することができるシェル型を提供することにある。

    【0006】また、本発明は、上記の問題点を解消するものであり、その第2の目的とするところは、少なくとも2連であるスリーブを量産することができるるばかりか、溶湯の凝固収縮による縮みによる変形を抑えることができるシェル型の造型が容易なシェル型造型装置を提供することにある。

    【0007】

    【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成するために、請求項1の発明に係わるシェル型は、複数のスリーブ成形部を連設し、これらのスリーブ成形部のうち少なくともサブランナ部側のスリーブ成形部の端部を、溶湯の凝固収縮による縮みによるスリーブの変形形状とは逆の形状にしたことを特徴とする。

    【0008】また、上記の第1の目的を達成するために、請求項2の発明に係わるシェル型は、複数のスリーブ成形部を連設し、これらのスリーブ成形部のうち少なくともサブランナ部側のスリーブ成形部を、その中央点Q1より一方の半分部の軸線イ´を、基準線S´に対して内側方に所定の度θ1にずらし、前記スリーブ成形部の中央点Qより他方の半分部の軸線ロ´を基準線S´
    に対して外側方に所定の角度θ2にずらしたことを特徴とする。

    【0009】また、上記の第2の目的を達成するために、請求項3の発明に係わるシェル型造型装置は、シェル型を造型する金型を上型と下型とから構成し、前記下型を、円筒体の半割り形状の製品入れ子を複数並べ、前記上型のキャビティの凹陥部に前記製品入れ子を挿入して、両者の間に、スリーブ成形部のサブランナ部側の端部を溶湯の凝固収縮による縮みによるスリーブの変形形状とは逆の形状にしたシェル型の形状の空間を形成したことを特徴とする。

    【0010】また、上記の第2の目的を達成するために、請求項4の発明に係わるシェル型造型装置は、シェル型を造型する金型を上型と下型とから構成し、前記下型を、円筒体の半割り形状の製品入れ子を複数並べ、端側の製品入れ子にその中央点Qより横側M/CセンターO1寄りの半分部の軸線イを、縦側M/CセンターO2
    と平行な基準線Sに対して内側方に所定の角度θ1にずらせ、端側の製品入れ子の中央点Qより横側M/CセンターO1とは反対側の半分部の軸線ロを、縦側M/CセンターO2と平行な基準線Sに対して外側方に所定の角度θ2にずらし、前記上型のキャビティの凹陥部に前記製品入れ子を挿入して、両者の間に、造型される砂型の形状の空間を形成したことを特徴とする。

    【0011】

    【作用】本発明のシェル型によれば、ボア中子を中にして半割り形状のシェル型を二つ合わせて鋳造することにより、少なくとも2連であるスリーブを量産することができる。 しかも、シェル型にあっては、前記スリーブ成形部の前記サブランナ部側の端部を前記変形形状とは逆の形状にして、縮みによる変形を抑えるものである。

    【0012】また、本発明のシェル型造型装置によれば、少なくとも2連であるスリーブを量産することができるばかりか、溶湯の凝固収縮による縮みによる変形を抑えるシェル型を造型することができる。

    【0013】

    【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳述する。 図1はシェル型の一部断面した平面図、図2は図1のA−A線に沿う断面図、図3は図2のB−B線に沿う断面図、図4はサブランナ部側のスリーブ成形部の平面図、図5は同スリーブ成形部の側面図である。

    【0014】図1に示すようにシェル型造型装置により造型されたシェルモールド鋳型Mは、内部にボア中子7
    1が4個セットされて、半割り形状のシェル型70の合せ面部70A同志を接着剤で接着して合わせて作成されて、湯口72が形成されたサブランナ部73と4連スリーブ成形部74とを備えている。

    【0015】このシェルモールド鋳型Mにアルミニウム合金が注湯されて、4連のスリーブWが鋳造されるのであるが、シェルモールド鋳型のA−A線に沿う断面及びB−B線に沿う断面に表されているように前記サブランナ部72の方が前記4連スリーブ成形部74に比べて注湯された溶湯の厚さが大きいために、この溶湯の凝固収縮による縮みが大きくなり、この縮みを、シェルモールド鋳型Mが砂で成形されているために規制することができない。 このために、凝固した仕上がり時に、4連スリーブは、そのサブランナ部73側の端部が、他端部よりよく縮み、大袈裟にいえば扇形に変形する。

    【0016】そこで、この現象を考慮して、本発明に係わるシェル型(シェルモールド鋳型)にあっては、前記4連スリーブ成形部74の前記サブランナ部72側の端部を前記変形形状とは逆の形状にして、縮みによる変形を抑えるものである。

    【0017】すなわち、前記4連スリーブ成形部74の前記サブランナ部72側のスリーブ成形部74aは、図4及び図5に示すようにその中央点Q1より上半分部7
    5Aの軸線イ´は、基準線S´に対して内側方(図4において右方)に所定の角度θ1にずれており、また、前記スリーブ成形部74aの中央点Qより下半分部75B
    の軸線ロ´は基準線S´に対して外側方(図4において左方)に所定の角度θ2にずれている。

    【0018】また、前記スリーブ成形部74aは、図5
    に示すように、その上半分部75Aの端部側が、下半分部75Bの端部側より低くなるように傾斜角度αで傾いている。

    【0019】上記のように前記4連スリーブ成形部74
    の前記サブランナ部72側のスリーブ成形部74aをあらかじめ変形させることにより溶湯の凝固収縮による縮みによる変形を抑えるものである。

    【0020】上記の構成のシェルモールド鋳型を造型するシェル型造型装置を以下説明する。 このシェル型造型装置は下型1と上型2とから大略構成されている。 この下型1は台座3上に固設されたダイ・ベース4を備えており、このダイ・ベース4の上には下型熱板体5が固設してあり、また、この下型熱板体5には製品入れ子構造体11が装着してある。 そして、前記下型熱板体5と製品入れ子構造体11とで下型本体を構成している。

    【0021】前記下型熱板体5の上面部には、複数の入れ子装着凹部6が配設してあり、これらの入れ子装着凹部6の底面部には複数の砂抜き孔7が形成してあり、これらの砂抜き孔7は下型熱板体5の下面部に抜けている。

    【0022】前記製品入れ子構造体11は、図7乃至図14に示すように4個一組の製品入れ子群12を2列備えており、これらの製品入れ子群12は、前側の製品入れ子12Aと、2個の中間の製品入れ子12Bと、後側の製品入れ子12Cとを有している。

    【0023】そして、前側の製品入れ子12Aは、断面半円形状の入れ子本体13の下部に長方形状の嵌合部1
    4を形成し、入れ子本体13の後部に平坦な合せ面部1
    5を形成した構成であり、入れ子本体13の表面の後側部位に平面視で長方形状のスパイニー入れ子挿入凹部1
    6が形成してある。 また、前記嵌合部14の前面部からスパイニー入れ子挿入凹部16の端面にかけてロッド挿入孔部17が形成してあり、また、スパイニー入れ子挿入凹部16から前記嵌合部14の下面部にかけて砂抜き孔18が形成してある。

    【0024】そして、前側の製品入れ子12Aは、図1
    2及び図13に示すようにその中央点Qより横側M/C
    センターO1寄りの半分部40Aの軸線イは、縦側M/
    CセンターO2と平行な基準線Sに対して内側方(図1
    2の(1)において右方)に所定の角度θ1にずれており、また、前側の製品入れ子12Aの中央点Qより横側M/CセンターO1とは反対側の半分部40Bの軸線ロは、縦側M/CセンターO2と平行な基準線Sに対して外側方(図12の(1)において左方)に所定の角度θ
    2にずれている。

    【0025】また、前側の製品入れ子12Aは、図13
    に示すように、その横側M/CセンターO1寄りの端部側が、横側M/CセンターO1とは反対側の端部側より低くなるように傾斜角度αで傾いている。

    【0026】また、中間の製品入れ子12Bは、断面半円形状の入れ子本体13の下部に長方形状の嵌合部14
    を形成し、入れ子本体13の前、後部に平坦な合せ面部15を形成した構成であり、入れ子本体13の表面の前、後側部位に平面視で長方形状のスパイニー入れ子挿入凹部16が形成してある。 また、前記嵌合部14の前面部から後側のスパイニー入れ子挿入凹部16の端面にかけてロッド挿入孔部17が形成してあり、前記嵌合部14の後面部から前側のスパイニー入れ子挿入凹部16
    の端面にかけてロッド挿入孔部17が形成してある。 また、スパイニー入れ子挿入凹部16から前記嵌合部14
    の下面部にかけて砂抜き孔18が形成してある。

    【0027】そして、中間の製品入れ子12Bは、図7
    に示すようにその軸線ハは、縦側M/CセンターO2と平行な基準線Sに対して平行になっている。

    【0028】また、後側の製品入れ子12Cは、断面半円形状の入れ子本体13の下部に長方形状の嵌合部14
    を形成し、入れ子本体13の前部に平坦な合せ面部15
    を形成した構成であり、入れ子本体13の表面の前側部位に平面視で長方形状のスパイニー入れ子挿入凹部16
    が形成してある。 また、前記嵌合部14の後面部からスパイニー入れ子挿入凹部16の端面にかけてロッド挿入孔部17が形成してあり、また、スパイニー入れ子挿入凹部16から前記嵌合部14の下面部にかけて砂抜き孔18が形成してある。

    【0029】そして、後側の製品入れ子12Cは、図1
    4に示すようにその中央点Qより横側M/CセンターO
    1寄りの半分部41Aの軸線ニは、縦側M/CセンターO2と平行な基準線Sに対して内側方(図14において左方)に所定の角度θ3にずれており、また、後側の製品入れ子12Cの中央点Qより縦側M/CセンターO1
    とは反対側の半分部41Bの軸線ホは、縦側M/CセンターO2と平行な基準線Sに対して外側方(図14において右方)に所定の角度θ4にずれている。

    【0030】そして、前記下型熱板体5の4個一組の入れ子装着凹部群7に4個一組の製品入れ子群12が装着してある。 すなわち、前側の製品入れ子12Aが、その前記嵌合部14を前側の入れ子装着凹部6に嵌合した後にボルト締めにより固着してあり、中間の製品入れ子1
    2Bが、同様にして中間の入れ子装着凹部6に装着してあり、後側の製品入れ子12Cが、同様にして後側の入れ子装着凹部6に装着してある。

    【0031】この場合、隣り合う製品入れ子12A、1
    2B、12Cは合せ面部15で互いに接していて、隣り合う製品入れ子12A、12B、12Cの円弧状表面が形成するアンダーカット部Rにスパイニー入れ子挿入凹部16が設けてある。 そして、これらのスパイニー入れ子挿入凹部16に形成された砂抜き孔18は前記下型熱板体5に設けた砂抜き孔9に連通している。

    【0032】そして、2列の製品入れ子群12の互いに対向する製品入れ子12A、12B、12Cの内端面間にはスペーサブロック19が介装してあり、これらのスペーサブロック19はボルトにより前記下型熱板体5に固着してある。 また、製品入れ子12A、12B、12
    Cの外端方には左、右端押え部材20、21がそれぞれ前記下型熱板体5にボルトにより固着されて設けてある。

    【0033】前記スパイニー入れ子挿入凹部16にはスパイニー入れ子22が出没可能に挿入されている。 これらスパイニー入れ子22は、図15及び図16に示すように円弧状表面22Aを有しており、この円弧状表面2
    2Aには多数の突起22Bが形成してある。 そして、前記スパイニー入れ子22は左右のスパイニー入れ子作動作動機構23の作動により前記スパイニー入れ子挿入凹部16から出没するものである。 前記スパイニー入れ子作動作動機構23は、作動シリンダ24と、これらの作動シリンダ24の伸長作動により移動(前進)する摺動ブロック25と、これらの摺動ブロック25の移動により移動して前記前記スパイニー入れ子22を突出させる引き抜きピン26とから構成されている。

    【0034】また、前記台座3、ダイ・ベース4及び下型熱板体5には図6に示すように複数箇所にエジェクトピン用孔部27が形成してあり、これのエジェクトピン用孔部27にはエジェクトトピン28が挿入してあり、
    これらのエジェクトピン28は互いに連結されていてエジェクト昇降作動機構部(図示せず)により昇降動するものである。

    【0035】前記上型2は、図17に示すようにその型合せ面29側にキャビティ30を形成しており、このキャビティ30は、前記下型1の製品入れ子12A、12
    B、12Cに対向する複数の凹陥部31を連続させて構成してあり、前記上型2には各凹陥部31に連通するゲート32が設けてある。 また、前記上型2は、上型移動手段である昇降作動機構(図示せず)により昇降動するものである。

    【0036】次に、上記のように構成されたシェル型造型装置によるシェル型の造型を説明する。

    【0037】前記下型2において、前記作動シリンダ2
    4を伸長作動させて前記摺動ブロック25を移動(前進)させることにより、前記引き抜きピン26を移動させて、この引き抜きピン26に結合された前記スパイニー入れ子22が前進して、これの円弧状表面22Aが前側、中間及び後側の製品入れ子12A、12B、12C
    の表面に一致して、この円弧状表面22Aの多数の突起22Bが突出する。

    【0038】次に、前記昇降作動機構の作動により、前記上型2が下降して、これの型合せ面29を下型2の型合せ面33に合わせ、前記キャビティ30の凹陥部31
    に前記下型1の製品入れ子12A、12B、12Cを挿入して、両者の間に、造型される砂型の形状の空間Hが形成される。

    【0039】次に、前記上型2に設けた複数のゲートからシェル砂(珪砂に熱硬化性高分子材料を加えたもの)
    が前記空間Hに吹き込まれる。

    【0040】次に、前記上、下型1、2に設けたヒーター35、36に通電して350℃程度に上、下型1、2
    及び製品入れ子12A、12B、12Cを加熱する。 この加熱によりシェル砂が硬化してシェル型70が造型される。

    【0041】次に、前記ヒーター35、36の通電を停止して、前記昇降作動機構の作動により前記上型2を上昇して、この上型2を下型1から離す。 この状態では、
    前記前記下型1の製品入れ子12A、12B、12C側にシェル型70が付いている。

    【0042】次に、前記下型2において、前記作動シリンダ24A、24Bを縮小作動させて前記摺動ブロック25A、25Bを後退させることにより、前記引き抜きピン26を後退させて前記スパイニー入れ子22を後退させ、これの円弧状表面23aを前側、中間及び後側の製品入れ子12A、12B、12Cの表面より引き込み、この円弧状表面23aに設けた多数の突起24をシェル型70より離型させる。 この場合、前記突起24の長さが2mm程度の場合には、前記スパイニー入れ子2
    2の引き込み量は5mm程度である。

    【0043】次に、前記エジェクト昇降作動機構部が作動してエジェクトピンが上昇して前記シェル型70を突き上げ、このシェル型70を離型させる。 このシェル型70の半割り形状であり、その内面のアンダーカット部位にはスパイニー入れ子22の多数の突起22Bの逆写しの凹部が多数形成されている。

    【0044】次に、次工程に移り、図18に示すようにボア中子71が4個セットされて、半割り形状のシェル型70の合せ面部70A同志を接着剤で接着して合わせてシェルモールド鋳型が作成される。

    【0045】このシェルモールド鋳型において、前記4
    連スリーブ成形部74の前記サブランナ部72側のスリーブ成形部74aは、上記したようにその中央点Q1より上半分部75Aの軸線イ´は、基準線S´に対して内側方(図4において右方)に所定の角度θ1にずれており、また、前記スリーブ成形部74aの中央点Qより下半分部75Bの軸線ロ´は基準線S´に対して外側方(図4において左方)に所定の角度θ2にずれている。

    【0046】また、前記スリーブ成形部74aは、図5
    に示すように、その上半分部75Aの端部側が、下半分部75Bの端部側より低くなるように傾斜角度αで傾いている。

    【0047】このシェルモールド鋳型は鋳造場所に搬送された後に、鋳造工程でアルミニウム合金が注湯されて、図19に示す4連のスリーブWが鋳造される。 このスリーブWのアンダーカットブR´には多数の突起71
    が形成されている。 そして、ダイカスト鋳造法によりこのスリーブWをアルミニウム合金に鋳込み図20に示すシリンダブロックVが作成される。

    【0048】

    【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に係わるシェル型は、複数のスリーブ成形部を連設し、これらのスリーブ成形部のうち少なくともサブランナ部側のスリーブ成形部の端部を、溶湯の凝固収縮による縮みによるスリーブの変形形状とは逆の形状にしたことにより、少なくとも2連であるスリーブを量産することができるばかりか、溶湯の凝固収縮による縮みによる変形を抑えることができて、歪みのないスリーブを鋳造することができる。

    【0049】また、請求項2の発明に係わるシェル型は、複数のスリーブ成形部を連設し、これらのスリーブ成形部のうち少なくともサブランナ部側のスリーブ成形部を、その中央点Q1より一方の半分部の軸線イ´を、
    基準線S´に対して内側方に所定の角度θ1にずらし、
    前記スリーブ成形部の中央点Qより他方の半分部の軸線ロ´を基準線S´に対して外側方に所定の角度θ2にずらしたことにより、少なくとも2連であるスリーブを量産することができるばかりか、溶湯の凝固収縮による縮みによる変形を抑えることができて、歪みのないスリーブを鋳造することができる。

    【0050】また、請求項3の発明に係わるシェル型造型装置は、シェル型を造型する金型を上型と下型とから構成し、前記下型を、円筒体の半割り形状の製品入れ子を複数並べ、前記上型のキャビティの凹陥部に前記製品入れ子を挿入して、両者の間に、スリーブ成形部のサブランナ部側の端部を溶湯の凝固収縮による縮みによるスリーブの変形形状とは逆の形状にしたシェル型の形状の空間を形成したことにより、少なくとも2連であるスリーブを量産することができるばかりか、溶湯の凝固収縮による縮みによる変形を抑えるシェル型を造型することができる。

    【0051】また、請求項4の発明に係わるシェル型造型装置は、シェル型を造型する金型を上型と下型とから構成し、前記下型を、円筒体の半割り形状の製品入れ子を複数並べ、端側の製品入れ子にその中央点Qより横側M/CセンターO1寄りの半分部の軸線イを、縦側M/
    CセンターO2と平行な基準線Sに対して内側方に所定の角度θ1にずらせ、端側の製品入れ子の中央点Qより横側M/CセンターO1とは反対側の半分部の軸線ロを、縦側M/CセンターO2と平行な基準線Sに対して外側方に所定の角度θ2にずらし、前記上型のキャビティの凹陥部に前記製品入れ子を挿入して、両者の間に、
    造型される砂型の形状の空間を形成したことにより、少なくとも2連であるスリーブを量産することができるばかりか、溶湯の凝固収縮による縮みによる変形を抑えるシェル型を造型することができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明に係わるシェル型の一部断面した平面図である。

    【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。

    【図3】図2のB−B線に沿う断面図である。

    【図4】サブランナ部側のスリーブ成形部の平面図である。

    【図5】同スリーブ成形部の側面図である。

    【図6】本発明に係わるシェル型造型装置の断面図である。

    【図7】製品入れ子構造体の平面図である。

    【図8】図7のC−C線に沿う断面図である。

    【図9】図7のD−D線に沿う断面図である。

    【図10】製品入れ子単体の平面図である。

    【図11】製品入れ子単体の端側面図である。

    【図12】(1)はサブランナ部側のスリーブ成形部の下型となる製品入れ子単体の平面図である。 (2)はE
    方向からの矢視図である。

    【図13】サブランナ部側のスリーブ成形部の下型となる製品入れ子単体の側面図である。

    【図14】サブランナ部側とは反対側のスリーブ成形部の下型となる製品入れ子単体の側面図である。

    【図15】スパイニー入れ子の平面図である。

    【図16】同スパイニー入れ子の側面図である。

    【図17】上型の断面図である。

    【図18】ボア中子と半割り形状のシェル型とで構成されたシェルモールド鋳型の平面図である。

    【図19】4連スリーブの斜視図である。

    【図20】シリンダブロックの斜視図である。

    【図21】従来のシリンダブロックの斜視図である。

    【符号の説明】

    1 下型 2 上型 12A、12B、12C 製品入れ子 30 キャビティ 31 凹陥部 74 スリーブ成形部 W スリーブ

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