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Production of mutan

阅读:960发布:2020-10-06

专利汇可以提供Production of mutan专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To efficiently and industrially advantageously obtain mutan, having an effect of inhibiting bacterial plaque formation, and useful for compositions for oral cavities, humectant and the like, by adding a recombinant-derived mutan synthetase to saccharose to synthesize mutan.
SOLUTION: This mutan is efficiently and industrially advantageously obtained by a series of steps: (A) obtaining GTF-I gene by the PCR method after preparing a primer with 30 bases each on upstream and downstream portions, based on the gene arrangement of mutan synthetase (glucosyltransferase I: GTF-1) of Streptococcus downei, (B) obtaining recombination Escherichia coli holding the GTF-I gene by inserting the above gene into the vector to phenotypically transform it into Escherichia coli (JM 109 stock), (C) culturing the above recombinant in a medium, (D) centrifugally treating the above culture system to recover the mycobiont therefrom, and extracting the mycobiont with a 6M urea-EDTA solution, (E) recovering the supernatant liquid as the enzymatic solution, and (F) adding the above solution to saccharose, allowing them to react with each other at 35°C for 16 h.
COPYRIGHT: (C)2000,JPO,下面是Production of mutan专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 ショ糖に組換え体由来のムタン合成酵素を添加して、ムタンを得ることを特徴とするムタンの製造方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、ムタンを効率よく生産し得、工業的有利な酵素法によるムタンの製造方法に関する。

    【0002】

    【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ムタンはグルコースがα−1,3−結合でつながった不溶性の高分子多糖で、自然界ではう蝕の原因菌として知られるストレプトコッカス・ミュータンス(Strepto
    coccus mutans)やストレプトコッカス・
    ソブリナス(Streptococcus sobri
    nus)などが生産するグルカン(ムタンとデキストランの混合物)の形で存在する。

    【0003】ムタンは近年、歯垢形成抑制効果を有する口腔用組成物としての利用(特開平10−182382
    号公報)や、保湿剤としての利用(特願平10−157
    884号)が見出され、またその水不溶性の性質から担体等への応用も見込まれる極めてユニークな素材として着目されている高分子多糖である。

    【0004】従来、このムタンを得るためには、口腔レンサ球菌をショ糖存在下で培養しグルカンを得たのち、
    デキストラナーゼでα−1,6−グルカンを分解除去する方法が用いられてきた(う蝕と歯周病 Vol.2、
    1982、歯科評論社)。

    【0005】しかしながら、従来一般的に用いられていた発酵法では、生きた菌体を用いるために、生産量に最も影響を与えるショ糖濃度が菌の生育に対し制限条件となり、高濃度のショ糖を添加することができず、培地当たりの収量が低い上、あとからデキストラナーゼによりα−1,6−鎖を切断除去するための日数が必要であるため、生産性を高めるには自ずと限界があった。 また生成したグルカンから菌体を除くために、一度アルカリ処理を行うことでグルカンを可溶化する必要があるが、この際アルカリにより菌体成分、ことにヨード可溶性の菌体内グルカンが抽出され混入してしまうことが知られている上、ムタンに抱き込まれた菌の代謝産物を完全に除去することは容易なことではない。

    【0006】更にこのような製法では、工程が長く煩雑であるため、ロットごとの質のバラツキも大きくなってしまう欠点があった。

    【0007】このような点から、本発明者らは、従来の方法を更に効率的に行うために、上記のごとき口腔レンサ球菌の培養液にデキストラナーゼを添加し、グルカンの生産と、デキストラナーゼ処理を同時に行うことで効率的にムタンを製造する方法を開発した(特願平9−9
    1667号)が、更に効率的な方法が望まれる。

    【0008】ところで、発酵法とは別に、菌体からムタン合成酵素(グルコシルトランスフェラーゼ−I;以下GTF−Iと略す。なお、文献によれば、GTFP3と表記してある例もある。また酵素の発現遺伝子も菌種によりgtfI、gtfBと表記されている場合がある。
    しかしながら、本明細書においては、ムタンを合成する機能を持つ全ての酵素をGTF−Iと定義する。 )だけを分離精製し、ムタンの製造に利用することは理論的には可能であるが、現実には酵素の凝集や吸着及びプロテオリシス等により非常に困難である。

    【0009】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
    従来の問題点であるα−1,6−グルカンの微量の混入と収量の低さを改善し、工業製品として供給性の高い純粋なムタンの製造方法を提供するものである。

    【0010】

    【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本発明者らは上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、ムタンを製造する過程において、口腔レンサ球菌による発酵法ではなく、組換え体を利用することによる、
    GTF−Iのみを用いた酵素法によりムタンを製造することで、従来の問題点を解決できることを見出した。 ことに、組換え体からのGTF−Iの抽出は、オリジナルな菌株からの分離精製とは異なり、得られる酵素量が多いことはもちろん、凝集することもなく簡単に行うことができる点で非常に優れた方法であることを知見し、本発明をなすに至ったものである。

    【0011】以下、本発明につき更に詳しく説明する。

    【0012】本発明のムタンの製造方法は、ショ糖に組換え体由来のムタン合成酵素(GFT−I)を添加する酵素法によるものである。

    【0013】本発明において、GTF−Iとしては公知のものを使用することができ、例えばストレプトコッカス・ミュータンス(Streptococcus mu
    tans)、ストレプトコッカス・ラッタス(Stre
    ptococcus rattus)、ストレプトコッカス・クリセタス(Streptococcus cr
    icetus)、ストレプトコッカス・ソブリナス(S
    treptococcus sobrinus)、ストレプトコッカス・フェラス(Streptococcu
    s ferus)、ストレプトコッカス・マカカエ(S
    treptococcus macacae)、ストレプトコッカス・ダウネイ(Streptococcus
    downei)、ストレプトコッカス・サリバリウス(Streptococcus salivariu
    s)などに由来のGTF−Iが挙げられる。

    【0014】これら菌株からの遺伝子の取得は、PCR
    法などにより簡単に取得でき、例えば下記文献情報等により、その遺伝子情報を取得できる。 S. mutans GS5: Journal of Bacteriology,
    Sept. 1987p4263−4270 H.
    K. KURAMITSUら S. sobrinus 6715: 特開平5−23188号公報 S. downei Mfe28: Journal of Bacteriology,
    Sept. 1987p4271−4278 ROY
    R. B. RUSSELら S. mutans MT8148: FEMS Microbiol. Lett. 16
    1, 1998 p331−336 S. HAMAD
    Aら

    【0015】遺伝子を組み込むホストとしては、エシェリシア・コリ(Escherichia coli)、
    ストレプトコッカス・ミレリ(Streptococc
    usmilleri)、バチルス・サブチリス(Bac
    illus subtilis)などのバクテリア、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyc
    es cerevisiae)、クリビロマイセス・ラクチス(Kluyveromyces lacti
    s)、キャンディダ・マルトーサ(Candida m
    altosa)などの酵母、アスペルギルス・ニードランス(Aspergirus nidulans)等のカビ、そしてストレプトマイセス・リビダンス(Str
    eptomyces lividans)などの放線菌を使用できる。 ホストとしては同属の菌であるストレプトコッカス・ミレリや基礎情報の充実したエシェリシア・コリが扱いやすい。

    【0016】ムタンの製造に使用するGTF−Iはこの組換え体を通常の方法で培養し菌体より抽出することで取得できる。 なお、この方法としては、菌株に応じ、下記方法を例示することができる。 S. mutans GS5: Journal of Bacteriology,
    Sept. 1987p4263−4270 H.
    K. KURAMITSUら S. sobrinus 6715: 特開平5−23188号公報 S. downei Mfe28: Journal of Bacteriology,
    Sept. 1987p4271−4278 ROY
    R. B. RUSSELら S. mutans MT8148: FEMS Microbiol. Lett. 16
    1, 1998 p331−336 S. HAMAD
    Aら

    【0017】次に、ムタンの生産において、GTF−I
    の添加量に関しては、基本的には1U/ml以上のGT
    F−Iならばどれだけ添加してもよいが、好ましくは1
    〜5000U/mlを添加するのがよく、更に好ましくは5〜1000U/mlのGTF−Iを添加するのがよい。 1U/ml未満の量では十分な効果が発揮されず、
    また5000U/mlを超えて添加してもそれ以上の効果は見られない。

    【0018】なお、ここでいうGTF−I活性はショ糖分解活性で代替し、ショ糖を基質として反応を行った場合に1分間当たり1μgのショ糖を分解する酵素量を1
    単位とする。

    【0019】酵素反応液としては上記GTF−Iが反応し得るものであればいずれの組成も使用可能であるが、
    リン酸緩衝液、酢酸緩衝液などの緩衝液が好ましい。

    【0020】pHも上記GTF−Iが反応し得る範囲であればいずれでもよいが、好ましくはpH4〜pH7.
    5、更に好ましくはpH5〜7が好適である。

    【0021】塩濃度は反応中に反応液のpHが好適範囲からはずれない程度の緩衝能を有すれば、いずれの濃度でも支障はないが、好ましくは5mM〜1M、更に好ましくは25mM〜250mMの範囲が好適である。

    【0022】温度も上記GTF−Iが反応し得る温度であればいずれでもよいが、好ましくは25〜45℃、更に好ましくは30〜40℃が好適である。

    【0023】また、添加するショ糖の量は1〜50重量%濃度であれば可能であるが、10〜30重量%の濃度が好ましい。 なお、ショ糖が溶け残るほどの高濃度で用いても反応に支障はないが、対糖収率が上がらず、効率的ではない。

    【0024】以上のごとき条件で生産したムタンは、水不溶性であるが故、遠心分離により簡単に回収することができる。 目的によっては反応液にエタノール、メタノール、アセトンのような有機溶媒を添加することにより、更に低分子量のムタンも回収することができる。 得られた沈殿物は、水洗し、ムタン合成の結果遊離したフルクトース等の不純物を取り除き、凍結乾燥や真空乾燥等の適当な方法で乾燥粉末として保存することができる。

    【0025】

    【発明の効果】本発明によれば、これまで入手困難であったムタンを効率よく生産し得、工業的に有利である。

    【0026】

    【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。

    【0027】[実施例1] (1)組換え菌の取得 すでに報告されているストレプトコッカス・ダウネイ(Streptococcus downei)のGT
    F−I遺伝子配列(Journal of Bacte
    riology, Sept. 1987 p4271
    −4278 ROY R. B. RUSSELら)をもとに、上流と下流それぞれ30塩基のプライマーを作成し、PCR法により目的の遺伝子を取得した。 次に得られた遺伝子をベクター(pUC118)に挿入し、大腸菌(JM109株)に形質転換することで、GTF−
    I遺伝子を保持した組換え大腸菌を得た。

    【0028】(2)組換え菌によるGTF−Iの調製 3L容のジャーファメンターに2LのBHI培地(BB
    L社製)を仕込み、オートクレーブで滅菌した。

    【0029】この培地に上記方法で取得した大腸菌組換え株を接種し、温度32℃、回転数300rpm、通気量1vvmの条件で16時間培養した。

    【0030】培養後菌体を遠心分離(8000rpm×
    20分)により回収した後、菌体に対し、100mlの6Mウレア−EDTA溶液(6Mウレア、10mMED
    TA、0.1Mトリス塩酸)加え、室温で1時間放置した。 放置後、遠心分離(18000rpm×20分)により上清を回収し酵素液とした。

    【0031】(3)ムタンの生成 次に、20%のショ糖を含むリン酸緩衝液(pH6.
    5)5Lに対し750000U相当量の酵素液を加え、
    35℃で16時間反応させた。 更に酵素反応の結果生成したムタンを遠心分離(8000rpm×20分)により回収し、湿重量に対して10倍量の蒸留水に懸濁したときの導電率が50μs/cm(食塩換算)となるまで、蒸留水での洗浄を繰り返し、その後、凍結乾燥によりムタンを粉末を得た。 本方法で20%ショ糖液1L当たり25gのムタンを得ることができた。

    【0032】また上記条件で製造したムタンをNMRを用い下記の条件で分析したところ、図1に示したように、α−1,6−結合は検出されなかった。 分析条件 サンプル濃度:15% 測定溶媒:1N−水酸化ナトリウム/20%重水 測定磁場:67.9MHz 測定温度:22℃

    【0033】なお、ここで用いたGTF−I価は次のようにして測定する。 即ち、ショ糖10%(W/W)を含む0.1Mリン酸緩衝液(pH6)を0.1mlとり、これに酵素液を0.1ml加え、35℃で10分間インキュベートして反応させる。 反応後、ジニトロフタル酸溶液を0.4ml加え、反応を停止させ、ジニトロフタル酸法により遊離した還元糖量を測定する。

    【0034】対照には予め100℃で10分間加熱して失活させた酵素を上記と同様にして処理する。

    【0035】当該酵素の1単位とは上記条件下において1分間にショ糖1μgを分解する酵素の量と定義する。

    【0036】[実施例2〜17]実施例1の方法で製造した各菌株由来のGTF−Iを用いて、以下の条件でムタンを調製し、その収量を比較した。 結果を表1、2に示す。 なお、生成したムタンは実施例1の方法に従って洗浄及び乾燥を行った。

    【0037】

    【表1】

    【0038】

    【表2】

    【0039】[比較例]比較例として、実際に発酵法でムタンを製造する場合の例を以下に示す。 培養条件使用菌株:S. sobrinus 6715株 使用培地:TTY培地 培養温度:37℃ 培養環境:好気 Suc濃度:10% イノキュラムサイズ:1% 培養日数:7日培地組成 TTY培地 トリプチケース(BBL) 15g/L トリプトース(Difco) 4g/L 酵母エキス(Difco) 4g/L K 2 HPO 4 2g/L Na 2 CO 3 2g/L NaCl 2g/L KH 2 PO 4 5g/L グルコース 10g/L

    【0040】5Lの培養瓶を用い、10%ショ糖を含む上記TTY培地成分を3Lの脱イオン水中に溶解し、1
    21℃で20分間のオートクレーブ処理を行った。 次いで、予めブレイン・ハート・インフュージョン培地(B
    BL社製)で一晩前培養を行ったストレプトコッカス・
    ソブリナス6715菌液を30ml植菌し、37℃で静置培養を行った。

    【0041】培養7日目に、得られた沈殿物(グルカンと菌体の混合物)を遠心分離により回収した。

    【0042】次に得られた沈殿物を1Nの水酸化ナトリウム溶液に溶解し室温で1時間放置した。 放置後遠心分離により除菌操作を行い、得られた上清は2Nの塩酸を用いて中和後、低温室に一晩放置しムタンを析出させた。 翌日析出したムタンを遠心分離で集め、脱イオン水で十分洗浄したのち、0.1Mリン酸緩衝液(pH6.
    0)に置換して、デキストラナーゼ処理を行い、α−
    1,6−グルカンを切断除去した。

    【0043】デキストラナーゼ処理は上清中の還元糖がソモギーネルソン法で測定した場合にO. D660nm
    の発色が0.1以下になるまで行った(3日ごとに緩衝液を交換し新たにデキストラナーゼを添加する方法で2
    週間を要した)。

    【0044】O. Dの発色が0.1以下になったところで再度、アルカリ処理及び中和析出操作を行い、脱イオン水で洗浄したのち、凍結乾燥を行った。 この操作により、培地1L当たり約3.5gの白色粉末(ムタン)を得ることができた。

    【0045】上記条件で製造したムタンをNMRを用い、実施例1の条件で分析したところ、α−1,6−結合は、7.2%検出された。 結果を表3に示す。

    【0046】

    【表3】

    【0047】上記の結果より、一般的な発酵法で調製した場合はNMRの検出限界以下までα−1,6−鎖を除去することは困難であり、かつ、得られるムタン収量は1L当たり3g前後である。 従って、組換え酵素法を用いることで、純度のアップを図ることができると共に、
    反応pHを5.0〜7.0、反応温度を25〜45℃に設定することにより、およそ一桁の収量アップが見込まれる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】実施例1で得られたムタンのNMRチャートである。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 7識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12R 1:46) (C12N 1/21 C12R 1:19) (C12N 9/10 C12R 1:19) (72)発明者 木川 博光 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 滝野 康子 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4B024 AA03 BA07 CA02 DA06 EA04 GA11 4B050 CC03 DD02 LL05 4B064 AG01 CA02 CA19 CC24 DA16 4B065 AA26X AA49Y AB01 AC14 BA02 CA27 CA60

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