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Device for detecting in yaw rate sensor

阅读:736发布:2024-01-08

专利汇可以提供Device for detecting in yaw rate sensor专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a device for detecting abnormalities in a yaw rate sensor capable of reliably preventing abnormal error detection in the yaw rate sensor by making the conditions of abnormality diagnosis of the yaw rate sensor different from the usual conditions of abnormality diagnosis in the case where the presence of a possibility that a vehicle is on a turn table is judged by the state of forward movement of the vehicle.
SOLUTION: In the case where it is judged that the vehicle is moving forward after backward movement i.e., that there is a possibility that the vehicle is on a turn table, in an abnormality diagnosis processing to deal with to a turn table, processings are performed under the conditions of the sensor abnormality diagnosis different from the normal conditions such as delay in the period of diagnosis on whether the yaw rate sensor 9 is abnormal or not, temporary prohibition of the sensor abnormality diagnosis, rise in a threshold for judging sensor abnormality used for the sensor abnormality diagnosis, the monitoring of the degree of reduction in sensor values in a plurality of times of sensor abnormality diagnosis processing, etc.
COPYRIGHT: (C)2002,JPO,下面是Device for detecting in yaw rate sensor专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 車速を検出する車速検出手段と、 ヨーレートを検出するヨーレートセンサと、 車速検出により車両が停止状態から発進状態へ移行したと判断されたときのヨーレートセンサからのヨーレートセンサ値が、設定されたセンサ異常診断しきい値以上であるとき、ヨーレートセンサが異常であると診断するセンサ異常診断手段と、 を備えたヨーレートセンサ異常検出装置において、 車両の進行方向が前進か後進かを診断する車両進行方向判断手段を設け、 かつ、前記車両進行方向判断手段により、車両が後進した後、前進しようとしていることが判断された場合、ヨーレートセンサが異常であるかどうかの診断時期を遅延、またはヨーレートセンサが異常であるかどうかの診断を禁止する第1のターンテーブル対応異常診断手段を設けたことを特徴とするヨーレートセンサ異常検出装置。
  • 【請求項2】 請求項1に記載のヨーレートセンサ異常検出装置において、 前記第1のターンテーブル対応異常診断手段は、後進した後、前進しようとしていることが判断された場合、車速が設定車速に達するまでセンサ異常診断時期を遅延、
    または、センサ異常診断を禁止する手段であることを特徴とするヨーレートセンサ異常検出装置。
  • 【請求項3】 車速を検出する車速検出手段と、 ヨーレートを検出するヨーレートセンサと、 車速検出により車両が停止状態から発進状態へ移行したと判断されたときのヨーレートセンサからのヨーレートセンサ値が、設定されたセンサ異常診断しきい値以上であるとき、ヨーレートセンサが異常であると診断するセンサ異常診断手段と、 を備えたヨーレートセンサ異常検出装置において、 車両の進行方向が前進か後進かを診断する車両進行方向判断手段を設け、 かつ、前記車両進行方向判断手段により、車両が後進した後、前進しようとしていることが判断された場合、センサ異常判断しきい値を大きくする第1のターンテーブル対応異常診断手段を設けたことを特徴とするヨーレートセンサ異常検出装置。
  • 【請求項4】 車速を検出する車速検出手段と、 ヨーレートを検出するヨーレートセンサと、 車速検出により車両が停止状態から発進状態へ移行したと判断されたときのヨーレートセンサからのヨーレートセンサ値が、設定されたセンサ異常診断しきい値以上であるとき、ヨーレートセンサが異常であると診断するセンサ異常診断手段と、 を備えたヨーレートセンサ異常検出装置において、 車両の進行方向が前進か後進かを診断する車両進行方向判断手段を設け、 かつ、前記車両進行方向判断手段により、車両が後進した後、前進しようとしていることが判断された場合、ヨーレートセンサが異常であるかどうかの診断を複数回行うと共に、複数回の診断で前回検出したヨーレートセンサ値とその次の回に検出したヨーレートセンサ値との差であるヨーレート偏差量がヨーレート減少方向に設定値以上のときは、ヨーレートセンサは正常であると診断する第2のターンテーブル対応異常診断手段を設けたことを特徴とするヨーレートセンサ異常検出装置。
  • 【請求項5】 請求項1ないし請求項4に記載のヨーレートセンサ異常検出装置において、 前記車両進行方向判断手段は、変速機のシフト位置から進行方向を検出すると共に、後進位置になって所定時間経過した場合に、後進位置になったと判断する手段であることを特徴とするヨーレートセンサ異常検出装置。
  • 【請求項6】 請求項1ないし請求項5に記載のヨーレートセンサ異常検出装置において、 前記ターンテーブル対応異常診断手段は、車両が後進位置になったと判断した後、前進位置になってから設定時間が経過した場合には、ターンテーブル対応のセンサ異常診断モードを終了し、前記センサ異常診断手段によりセンサ異常診断を実施する通常のセンサ異常診断モードに移行する手段であることを特徴とするヨーレートセンサ異常検出装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、車両挙動制御等でコントロールユニットの入情報として用いられるヨーレート(車両重心を通る鉛直軸周りの速度)を検出するヨーレートセンサの異常検出装置の技術分野に属する。

    【0002】

    【従来の技術】例えば、車両挙動制御システムに用いられているヨーレートセンサが異常であり、例えば、実値より高い値が出てしまうオフセット誤差を持つ場合、このセンサ信号を用いて車両挙動制御が行われると、平坦路での直進走行時に車両のヨー運動を与えるような制御が行われたり、旋回時に必要以上にヨー運動を与えるような制御が行われたりする。 このため、ヨーレートセンサが異常であることを検出し、センサ異常検出時には、
    ワーニングランプを点灯させたり、車両挙動制御を止める等のセンサ異常対策が行われるが、センサ異常による弊害を最小に抑えるには、センサ異常の発生から早期に、しかも、誤検出なく確実にセンサ異常を検出することが必要である。

    【0003】このヨーレートセンサの異常検出装置として、従来、例えば、特開平6−107208号公報に記載のものが知られている。 この公報には、例えばターンテーブルに載置された場合等のように、車両が回転させられてもセンサフェールと誤検出しないような車両用ヨーレートセンサの異常検出装置を提案することを目的とし、車速が実質的に零でヨーレートセンサからの出力が第1の所定値以上ある場合には前記センサは正常と診断する一方、検出された車速が実質的に零でなく前記センサからの出力が第2の所定値以上のときには前記センサは異常と診断する技術が記載されている。

    【0004】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のヨーレートセンサ異常検出装置にあっては、車速が実質的に零でないというセンサ異常診断の開始条件が成立したとき、センサ出力が通常あり得ない大きな値となるとヨーレートセンサが異常であると診断するものであるため、車両が停止したままで立体駐車場等にあるターンテーブル上に載って回転している場合には、センサ異常診断の開始条件である車速条件が成立せず、センサフェールの誤検出を防止することができるが、回転しているターンテーブルが完全に停止しないうちに車両を発進させた場合には、センサ異常診断を開始する車速条件が成立し、ターンテーブルの回転によりセンサ出力が第2の所定値以上である場合には、センサ異常と誤検出してしまうという問題がある。

    【0005】すなわち、図9はターンテーブル上に載った車両がターンテーブルと共に回転し、ターンテーブルの回転が完全に停止しないうちに車両を発進させた場合のヨーレート特性と車速特性を示す図で、図9において、ヨーレートの実線特性は、ヨーレートセンサ信号値ψsen(=ターンテーブルの回転速度)を示し、ヨーレートの点線特性は、ヨーレートセンサオフセット演算値ψoff(ヨーレートセンサ信号値ψsenに一次遅れ等のフィルタを施した後の値)を示し、ヨーレートの横直線特性は、ヨーレートセンサオフセットしきい値ψcofを示す。

    【0006】つまり、ターンテーブル回転中は、ターンテーブルの回転速度に応じたヨーレートが車両に発生し、ヨーレートセンサ信号値ψsenもヨーレートセンサオフセット演算値ψoffも大きな値となる。 そして、車速特性に示すように、回転しているターンテーブルの回転が完全に停止しないAの時点で車両を発進させた場合には、センサ異常診断を開始する車速条件が成立し、ヨーレートセンサオフセット演算値ψoffが、ヨーレートセンサオフセットしきい値ψcof以上であり、センサ異常と誤検出してしまう。 ちなみに、Aの時点よりも遅れて発進させてもBの時点に達するまでの間のいずれかの時点で車両を発進させた場合には、センサ異常と誤検出される。 この結果、不必要にシステムの停止やワーニングランプの点灯によって警告を行ってしまうことになる。

    【0007】本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、車両の進行状況により車両がターンテーブル上に載っている可能性があると判断された場合は、ヨーレートセンサ異常診断条件を通常の異常診断条件と異なったものにすることで、ヨーレートセンサ異常の誤検出を確実に防止することができるヨーレートセンサ異常検出装置を提供することにある。

    【0008】

    【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、車速を検出する車速検出手段と、ヨーレートを検出するヨーレートセンサと、
    車速検出により車両が停止状態から発進状態へ移行したと判断されたときのヨーレートセンサからのヨーレートセンサ値が、設定されたセンサ異常診断しきい値以上であるとき、ヨーレートセンサが異常であると診断するセンサ異常診断手段と、を備えたヨーレートセンサ異常検出装置において、車両の進行方向が前進か後進かを診断する車両進行方向判断手段を設け、かつ、前記車両進行方向判断手段により、車両が後進した後、前進しようとしていることが判断された場合、ヨーレートセンサが異常であるかどうかの診断時期を遅延、またはヨーレートセンサが異常であるかどうかの診断を禁止する第1のターンテーブル対応異常診断手段を設けたことを特徴とする。

    【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のヨーレートセンサ異常検出装置において、前記第1
    のターンテーブル対応異常診断手段は、後進した後、前進しようとしていることが判断された場合、車速が設定車速に達するまでセンサ異常診断時期を遅延、または、
    センサ異常診断を禁止する手段であることを特徴とする。

    【0010】請求項3に記載の発明では、車速を検出する車速検出手段と、ヨーレートを検出するヨーレートセンサと、車速検出により車両が停止状態から発進状態へ移行したと判断されたときのヨーレートセンサからのヨーレートセンサ値が、設定されたセンサ異常診断しきい値以上であるとき、ヨーレートセンサが異常であると診断するセンサ異常診断手段と、を備えたヨーレートセンサ異常検出装置において、車両の進行方向が前進か後進かを診断する車両進行方向判断手段を設け、かつ、前記車両進行方向判断手段により、車両が後進した後、前進しようとしていることが判断された場合、センサ異常判断しきい値を大きくする第1のターンテーブル対応異常診断手段を設けたことを特徴とする。

    【0011】請求項4に記載の発明では、車速を検出する車速検出手段と、ヨーレートを検出するヨーレートセンサと、車速検出により車両が停止状態から発進状態へ移行したと判断されたときのヨーレートセンサからのヨーレートセンサ値が、設定されたセンサ異常診断しきい値以上であるとき、ヨーレートセンサが異常であると診断するセンサ異常診断手段と、を備えたヨーレートセンサ異常検出装置において、車両の進行方向が前進か後進かを診断する車両進行方向判断手段を設け、かつ、前記車両進行方向判断手段により、車両が後進した後、前進しようとしていることが判断された場合、ヨーレートセンサが異常であるかどうかの診断を複数回行うと共に、
    複数回の診断で前回検出したヨーレートセンサ値とその次の回に検出したヨーレートセンサ値との差であるヨーレート偏差量がヨーレート減少方向に設定値以上のときは、ヨーレートセンサは正常であると診断する第2のターンテーブル対応異常診断手段を設けたことを特徴とする。

    【0012】請求項5に記載の発明では、請求項1ないし請求項4に記載のヨーレートセンサ異常検出装置において、前記車両進行方向判断手段は、変速機のシフト位置から進行方向を検出すると共に、後進位置になって所定時間経過した場合に、後進位置になったと判断する手段であることを特徴とする。

    【0013】請求項6に記載の発明では、請求項1ないし請求項5に記載のヨーレートセンサ異常検出装置において、前記ターンテーブル対応異常診断手段は、車両が後進位置になったと判断した後、前進位置になってから設定時間が経過した場合には、ターンテーブル対応のセンサ異常診断モードを終了し、前記センサ異常診断手段によりセンサ異常診断を実施する通常のセンサ異常診断モードに移行する手段であることを特徴とする。

    【0014】

    【発明の作用および効果】請求項1記載の発明にあっては、センサ異常診断手段において、車速検出により車両が停止状態から発進状態へ移行したと判断されたときのヨーレートセンサからのヨーレートセンサ値が、設定されたセンサ異常診断しきい値以上であるとき、ヨーレートセンサが異常であると診断される。

    【0015】一方、車両進行方向判断手段により、車両が後進した後、前進しようとしていることが判断された場合、第1のターンテーブル対応異常診断手段において、ヨーレートセンサが異常であるかどうかの診断時期が遅延、または、ヨーレートセンサが異常であるかどうかの診断が禁止される。

    【0016】すなわち、通常、車両は後進してターンテーブルに載ることに着目し、車両が後進した後、停止した場合、ある一定時間内に車両が前進により発進すれば、車両はターンテーブル上に載っている可能性があると判断することができる。 その場合、ターンテーブルの回転が停止する前に車両を発進させても、診断時期の遅延後、若しくは、診断の禁止後には、車両は既にターンテーブルから完全に降りているため、ターンテーブル上での回転により発生していたヨーレート(ヨーレートセンサ値)が無くなっている。

    【0017】よって、車両の進行状況により車両がターンテーブル上に載っている可能性があると判断された場合は、異常診断時期を遅らせる、または、異常診断を禁止するという通常とは異なったヨーレートセンサ異常診断条件にすることで、ヨーレートセンサ異常の誤検出を確実に防止することができる。

    【0018】請求項2記載の発明にあっては、第1のターンテーブル対応異常診断手段において、後進した後、
    前進しようとしていることが判断された場合、車速が設定車速に達するまでセンサ異常診断時期が遅延、または、センサ異常診断が禁止される。

    【0019】すなわち、センサ異常診断の開始タイミングを、発進からの遅延時間または禁止時間により決めるという案も考えられるが、遅延時間や禁止時間を長い時間に設定すると、車両が確実にターンテーブルから降りた時点となるが、ヨーレートセンサが異常である場合に異常診断が遅れてしまう。 また、遅延時間や禁止時間を短い時間に設定すると、ヨーレートセンサが異常である場合に早期に異常診断を行えるが、車両がターンテーブルから降りていない時点でセンサ異常診断が開始されてしまう懸念がある。

    【0020】これに対し、センサ異常診断の開始タイミングを、車速により決まる開始タイミングとしたことで、車両が確実にターンテーブルから降りた時点、つまり、センサ正常時にターンテーブルの回転によって発生しているヨーレートセンサ値が低下した時点で、センサ異常の診断を行うことができる。 ここで、設定車速は、
    車両が不安定になりにくい10km/h以下の範囲、早期診断を考慮して好ましくは5km/h程度とする。

    【0021】請求項3記載の発明にあっては、センサ異常診断手段において、車速検出により車両が停止状態から発進状態へ移行したと判断されたときのヨーレートセンサからのヨーレートセンサ値が、設定されたセンサ異常診断しきい値以上であるとき、ヨーレートセンサが異常であると診断される。

    【0022】一方、車両進行方向判断手段により、車両が後進した後、前進しようとしていることが判断された場合、第1のターンテーブル対応異常診断手段において、ヨーレートセンサが異常であるかのセンサ異常診断しきい値が大きくされる。

    【0023】すなわち、通常、車両は後進してターンテーブルに載ることに着目し、車両が後進した後、停止した場合、ある一定時間内に車両が前進により発進すれば、車両はターンテーブル上に載っている可能性があると判断することができる。 その場合、ターンテーブルの回転が停止する前に車両を発進させた時点からセンサ異常診断を開始しても、センサ異常診断しきい値を通常のセンサ異常診断しきい値よりも十分に大きな値とすると、ターンテーブル上での回転により発生するヨーレート(ヨーレートセンサ値)を確実に上回る値となり、実質的にはセンサ異常診断の遅延やセンサ異常診断の禁止と同様に、ヨーレートセンサが異常であると診断されない。

    【0024】よって、車両の進行状況により車両がターンテーブル上に載っている可能性があると判断された場合は、センサ異常診断しきい値を大きくするという通常とは異なったヨーレートセンサ異常診断条件にすることで、ヨーレートセンサ異常の誤検出を確実に防止することができる。

    【0025】請求項4に記載の発明にあっては、センサ異常診断手段において、車速検出により車両が停止状態から発進状態へ移行したと判断されたときのヨーレートセンサからのヨーレートセンサ値が、設定されたセンサ異常診断しきい値以上であるとき、ヨーレートセンサが異常であると診断される。

    【0026】一方、車両進行方向判断手段により、車両が後進した後、前進しようとしていることが判断された場合、第2のターンテーブル対応異常診断手段において、ヨーレートセンサが異常であるかどうかの診断が複数回行われると共に、複数回の診断で前回検出したヨーレートセンサ値とその次の回に検出したヨーレートセンサ値との差であるヨーレート偏差量がヨーレート減少方向に設定値以上のときは、ヨーレートセンサは正常であると診断される。

    【0027】すなわち、車両はターンテーブル上に載っている可能性があると判断することができる場合、ヨーレートセンサが正常であるときには、ヨーレートセンサが異常であるかどうかの診断を複数回行うと、複数回の診断の途中で車両がターンテーブルの中心位置から離れていくことで、検出していたヨーレートセンサ値が低下してくる。 つまり、前回検出したヨーレートセンサ値とその次の回に検出したヨーレートセンサ値との差であるヨーレート偏差量がヨーレート減少方向に設定値以上になると、ヨーレートセンサ値の絶対値がセンサ異常診断しきい値より大きい場合でも、迅速にセンサ正常と診断することができる。

    【0028】よって、車両の進行状況により車両がターンテーブル上に載っている可能性があると判断された場合は、複数回の異常診断でのヨーレートセンサ値の減少をみるという通常とは異なった異常診断条件にすることで、ヨーレートセンサ異常の誤検出を確実に防止することができる。

    【0029】請求項5に記載の発明にあっては、車両進行方向判断手段において、変速機のシフト位置から進行方向が検出されると共に、後進位置になって所定時間経過した場合に、後進位置になったと判断される。

    【0030】すなわち、自動変速機搭載車の場合、普通にパーキングレンジ(Pレンジ)からドライブレンジ(Dレンジ)に入れる場合でも、途中でリバースレンジ(Rレンジ)を通過する。

    【0031】よって、変速機のシフト位置から進行方向を検出する場合、上記のように、PレンジからDレンジへのセレクト時で瞬間的にRレンジとなるような場合でも、後進位置になったとの誤判断を防止することができる。

    【0032】請求項6に記載の発明にあっては、第1のターンテーブル対応異常診断手段、若しくは、第2のターンテーブル対応異常診断手段において、車両が後進位置になったと判断した後、前進位置になってから設定時間が経過した場合には、ターンテーブル対応のセンサ異常診断モードが終了となり、センサ異常診断手段によりセンサ異常診断を実施する通常のセンサ異常診断モードに移行される。

    【0033】すなわち、普通の駐車場に駐車する場合でも、後進で駐車し、前進で発進するため、後進によりターンテーブルに駐車し、ターンテーブルから前進で発進しようとしているのと区別がつかない。 しかし、通常、
    ターンテーブル上で後進位置から前進位置に切り換える場合、ターンテーブルの回転停止後にすぐに発進するので、後進位置になったと判断した後、前進位置になってから所定時間が経過した場合、普通の駐車場に駐車していると判断することができる。

    【0034】よって、後進位置であるとの判断後、前進位置になってから設定時間が経過するとターンテーブル対応のセンサ異常診断モードを終了し、通常のセンサ異常診断モードに移行することで、例えば、普通の駐車場に駐車する場合のように、ターンテーブル以外で後進位置から前進位置に切り換えるような場合、不要にセンサ異常診断時期を遅らせることを防止することができる。

    【0035】

    【発明の実施の形態】以下、本発明におけるヨーレートセンサ異常検出装置を実現する実施の形態を、請求項1,請求項2,請求項5,請求項6に対応する第1実施例と、請求項4,請求項5,請求項6に対応する第2実施例と、請求項3に対応する他の実施例に基づいて説明する。

    【0036】(第1実施例)まず、構成を説明する。 図1は第1実施例のヨーレートセンサ異常検出装置が適用されたビークル・ダイナミクス・コントロール(VD
    C:Vehicle Dynamics Control)の制御システム図であり、このVDCシステムとは、TCS/ABSシステムの機能に加え、走行中に滑りやすい路面や障害物の緊急回避時に発生する車両の横滑りを、4輪独立のブレーキ制御及びエンジン出力制御により軽減させ、また、旋回性能と制動性能とを高度に両立させ、走行安定性の向上を図った車両挙動制御システムである。

    【0037】図1において、1はエンジン、2は左前輪、3は右前輪、4は左後輪、5は右後輪、6はブレーキペダル、7はマスターシリンダ、8は角センサ、9
    はヨーレートセンサ、10は左前輪回転センサ、11は右前輪回転センサ、12は左後輪回転センサ、13は右後輪回転センサ、14は圧力センサ、15はVDC/T
    CS/ABSコントロールユニット、16はエンジンコントロールユニット、17は自動変速機コントロールユニット、18は電子制御スロットル、19はプリチャージポンプ、20はVDC/TCS/ABSアクチュエータ、21はシステムフェール警告灯、22はABS警告灯、23はVDC警告灯、24はSLIP表示灯、25
    はTCS−OFF表示灯、26はVDC作動ブザーである。

    【0038】前記舵角センサ8は、ドライバーのハンドル操作量及び操舵方向を検出し、そのセンサ信号をVD
    C/TCS/ABSコントロールユニット15に出力する。

    【0039】前記ヨーレートセンサ9は、車両のヨーレートを検出し、そのセンサ信号をVDC/TCS/AB
    Sコントロールユニット15に出力する。

    【0040】前記左前輪回転センサ10、右前輪回転センサ11、左後輪回転センサ12、右後輪回転センサ1
    3は、各輪2,3,4,5の回転速度を検出し、そのセンサ信号をVDC/TCS/ABSコントロールユニット15に出力する。

    【0041】前記圧力センサ14は、マスターシリンダ7内の液圧、すなわち、ドライバーによるブレーキ力を検出し、そのセンサ信号をVDC/TCS/ABSコントロールユニット15に出力する。

    【0042】前記VDC/TCS/ABSコントロールユニット15は、各種センサ信号、エンジン1及び自動変速機の情報を受信し、車両の走行状態を判別する。 そして、VDC/TCS/ABS制御に必要な目標ブレーキ液圧の演算、ブレーキアクチュエータ駆動信号の出力及び目標エンジントルクの演算を行う。 なお、このVD
    C/TCS/ABSコントロールユニット15には、前記ヨーレートセンサ9の異常を診断し、センサ異常であると診断されたときにセンサ異常であると検出してシステムフェール警告灯21を点灯させるヨーレートセンサ異常検出部(ヨーレートセンサ異常検出装置)を併せて有する。

    【0043】前記エンジンコントロールユニット16
    は、VDC/TCS/ABSコントロールユニット15
    からの指令を受けて、電子制御スロットル18のスロットルモータに対するスロットル開度制御、及び、エンジン1のインジェクターに対する燃料カット制御を行う。

    【0044】前記プリチャージポンプ19は、VDC/
    TCS作動時にリザーバタンクより増圧用のブレーキ液を吸入し、ブレーキ作動液圧を発生させる。

    【0045】前記VDC/TCS/ABSアクチュエータ20は、VDC/TCS/ABSコントロールユニット15からのアクチュエータ駆動信号を受けて、各車輪のホイールシリンダへのブレーキ液圧を調整する。

    【0046】次に、作用を説明する。

    【0047】[車両進行方向判断処理]図2はVDC/
    TCS/ABSコントロールユニット15で実行される車両進行方向判断処理の流れを示すフローチャートで、
    以下、各ステップについて説明する。 なお、この処理は20msecの周期で繰り返し実行される(車両進行方向判断手段)。

    【0048】ステップ30では、フラグF4がF4=0
    かどうかが判断され、YESの場合はステップ31へ進み、NOの場合はステップ37へ進む。 このフラグF4
    はF4=0が後進以外の状態をあらわし、F4=1が後進状態をあらわす。

    【0049】ステップ31では、シフト位置が後進(R
    レンジ)かどうかが判断され、YESの場合はステップ32へ進み、NOの場合はステップ42へ進む。

    【0050】ステップ32では、フラグF2がF2>0
    かどうかが判断され、YESの場合はステップ34へ進み、NOの場合はステップ33へ進む。 このフラグF2
    はその数値が後進状態となってからの経過時間(例えば、F2=50の場合は、50×20msec=1000ms
    ec=1sec)をあらわす。

    【0051】ステップ33では、最初にステップ31にて後進と判断されたとき、フラグF2がF2=1とされる。

    【0052】ステップ34では、F2=1に設定された後、ステップ31にて後進と判断されたとき、フラグF
    2が後進との判断毎に1づつ加算(F2=n+1)される。

    【0053】ステップ35では、フラグF2がF2≧5
    0かどうかが判断され、YESの場合はステップ36へ進み、NOの場合はステップ30へ戻る。

    【0054】ステップ36では、フラグF4がF4=1
    に設定される。

    【0055】ステップ37では、シフト位置が前進(D
    レンジ等)かどうかが判断され、YESの場合はステップ38へ進み、NOの場合はステップ42へ進む。

    【0056】ステップ38では、フラグF3がF3>0
    かどうかが判断され、YESの場合はステップ40へ進み、NOの場合はステップ39へ進む。 このフラグF3
    はその数値が後進状態から前進状態に移行してからの経過時間(例えば、F3=1500の場合は、1500×
    20msec=30000msec=30sec)をあらわす。

    【0057】ステップ39では、最初にステップ37にて前進と判断されたとき、フラグF3がF3=1とされる。

    【0058】ステップ40では、F3=1に設定された後、ステップ37にて前進と判断されたとき、フラグF
    3が前進との判断毎に1づつ加算(F3=n+1)される。

    【0059】ステップ41では、フラグF3がF3≦1
    500(30sec以下)かどうかが判断され、YESの場合はステップ43へ進み、NOの場合はステップ42
    へ進む。

    【0060】ステップ42では、ステップ31でNOと判断されたとき(シフト位置が後進位置ではない場合)、ステップ37でNOと判断されたとき(シフト位置が後進位置の後、前進位置となっていない場合)、ステップ41でNOと判断されたとき(フラグF3がF3
    >1500、つまり、後進から前進に移行してからの経過時間が30secを過ぎている場合)、図3に示す通常のセンサ異常診断処理のルーチンによるセンサ異常診断が実行される。 なお、ステップ37からステップ42に進む場合、後進判断後、設定時間以上継続した場合にはフラグF2が0に書き替えられ、ステップ41からステップ42に進む場合、フラグF2,F3,F4が0に書き替えられる。

    【0061】ステップ43では、ステップ41でYES
    と判断されたとき(フラグF3がF3≦1500、つまり、後進から前進に移行してからの経過時間が30sec
    以下である場合)、図4に示すターンテーブル対応のセンサ異常診断処理のルーチンによるセンサ異常診断が実行される。

    【0062】[通常のセンサ異常診断処理]図3はVD
    C/TCS/ABSコントロールユニット15で実行されるセンサ異常診断処理の通常ルーチンの流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
    なお、この処理は20msecの周期で実行される(センサ異常診断手段)。

    【0063】ステップ44では、ヨーレートセンサ9からのヨーレートセンサ信号値ψsenに一次遅れ等のフィルタを施した後のヨーレートセンサオフセット演算値ψ
    off(以後、ヨーレートセンサ値ψという。)が読み込まれる。

    【0064】ステップ45では、車速Vが0(ゼロ)を上回っているかどうかが判断され、YESの場合はステップ47へ進み、NOの場合はステップ46へ進む。 ここで、車速Vは、例えば、左右従動輪速の平均値演算等、各輪の回転センサ10,11,12,13からの回転速度に基づいて演算により求められる(車速検出手段)。

    【0065】ステップ46では、フラグF1がF1=0
    に設定される。 このフラグF1は、F1=0が車両停止をあらわし、F1=1が車両走行をあらわす。

    【0066】ステップ47では、フラグF1がF1=0
    かどうかが判断され、YESの場合はステップ48へ進み、NOの場合はステップ51へ進む。

    【0067】ステップ48では、ヨーレートセンサ値ψ
    が発進時センサ異常診断しきい値αを上回っているかどうかが判断され、YESの場合はステップ49へ進み、
    NOの場合はステップ50へ進む。

    【0068】ステップ49では、ステップ48でψ>α
    であるとの判断によりヨーレートセンサ9が異常であると診断され、システムフェール警告灯21を点灯させる指令が出力される。

    【0069】ステップ50では、フラグF1がF1=1
    に書き替えられる。

    【0070】ステップ51では、ヨーレートセンサ値ψ
    が走行時センサ異常診断しきい値βを上回っているかどうかが判断され、YESの場合はステップ52へ進み、
    NOの場合はステップ44へ戻る。 ここで、発進時センサ異常診断しきい値αと走行時センサ異常診断しきい値βとの関係は、α<βの関係としている。 これは、車速がゼロ付近の発進時に大きなヨーレートが出るのはおかしいので、走行時に対して小さめの値αとされ、逆に、
    走行時は外乱の影響も加味して発進時よりも大きめの値βとされる。

    【0071】ステップ52では、ステップ51でψ>β
    であるとの判断によりヨーレートセンサ9が異常であると診断され、システムフェール警告灯21を点灯させる指令が出力される。

    【0072】[ターンテーブル対応センサ異常診断処理]図4はVDC/TCS/ABSコントロールユニット15で実行される第1実施例のターンテーブル対応センサ異常診断処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。 なお、この処理は2
    0msecの周期で実行される(第1のターンテーブル対応センサ異常診断手段)。

    【0073】ステップ53では、ヨーレートセンサ値ψ
    が読み込まれる。

    【0074】ステップ54では、車速Vが5km/h以上かどうかが判断され、YESの場合はステップ57へ進み、NOの場合はステップ55へ進む。

    【0075】ステップ55では、車速Vが0(ゼロ)を上回っているかどうかが判断され、YESの場合はステップ40へ戻り、NOの場合はステップ56へ進む。

    【0076】ステップ56では、フラグF1がF1=0
    に設定される。 このフラグF1は、F1=0が車両停止をあらわし、F1=1が車両走行をあらわす。

    【0077】ステップ57では、フラグF1がF1=0
    かどうかが判断され、YESの場合はステップ58へ進み、NOの場合はステップ61へ進む。

    【0078】ステップ58では、ヨーレートセンサ値ψ
    が発進時センサ異常診断しきい値αを上回っているかどうかが判断され、YESの場合はステップ59へ進み、
    NOの場合はステップ60へ進む。

    【0079】ステップ59では、ステップ58でψ>α
    であるとの判断によりヨーレートセンサ9が異常であると診断され、システムフェール警告灯21を点灯させる指令が出力される。

    【0080】ステップ60では、フラグF1がF1=1
    に書き替えられる。

    【0081】ステップ61では、ヨーレートセンサ値ψ
    が走行時センサ異常診断しきい値βを上回っているかどうかが判断され、YESの場合はステップ62へ進み、
    NOの場合はステップ40へ戻る。 なお、発進時センサ異常診断しきい値αと走行時センサ異常診断しきい値β
    とは、上記のように、α<βの関係である。

    【0082】ステップ62では、ステップ61でψ>β
    であるとの判断によりヨーレートセンサ9が異常であると診断され、システムフェール警告灯21を点灯させる指令が出力される。

    【0083】[車両進行方向判断作用]まず、ドライバーがRレンジに入れるシフト操作(セレクト操作)を行うと、図2のフローチャートにおいて、ステップ30→
    ステップ31→ステップ32→ステップ33→ステップ35へと進む流れとなり、Rレンジに入れたままで後進する態勢に入ると、図2のフローチャートにおいて、ステップ30→ステップ31→ステップ32→ステップ3
    4→ステップ35へと進む流れが繰り返され、ステップ35において、Rレンジに入れてからの経過時間が1se
    cを経過すると、ステップ36へ進み、後進状態をあらわすフラグF4がF4=1に書き替えられる。 なお、R
    レンジ以外でステップ31でシフト位置が後進位置でないと判断された場合、または、Rレンジに入れてからの経過時間が1secを経過する間にステップ31でシフト位置が後進位置でないと判断された場合、ステップ31
    からステップ42へ進み、図3の通常のセンサ異常診断処理が実行される。

    【0084】フラグF4がF4=1に書き替えられた後、Rレンジに入れての後進やNレンジに入れての停止を維持したままであると、図2にフローチャートにおいて、ステップ30→ステップ37→ステップ42へと進む流れとなり、図3の通常のセンサ異常診断処理が実行される。

    【0085】そして、フラグF4がF4=1に書き替えられた後、ドライバーが発進を意図してDレンジに入れると、図2のフローチャートにおいて、ステップ37からステップ38→ステップ39→ステップ41へと進み、ステップ41では、フラグF3がF3≦1500、
    つまり、後進から前進に移行してからの経過時間が30
    sec以下であることで、図4に示すターンテーブル対応のセンサ異常診断処理のルーチンによるセンサ異常診断が実行される。

    【0086】さらに、ステップ41において、フラグF
    3がF3>1500、つまり、後進から前進に移行してからの経過時間が30secを経過すると、ステップ41
    からステップ42へ進み、図3の通常のセンサ異常診断処理が実行される。

    【0087】[通常のセンサ異常診断作用]車両停止中は、図3のフローチャートにおいて、ステップ44→ステップ45→ステップ46へと進む流れとなり、ヨーレートセンサ9の異常診断は行われない。

    【0088】車両発進時は、図3のフローチャートにおいて、ステップ44→ステップ45→ステップ47→ステップ48へと進む流れとなり、ステップ48ではヨーレートセンサ値ψが発進時センサ異常診断しきい値αを上回っているかどうかの判断によりヨーレートセンサ9
    の異常診断が行われる。

    【0089】車両走行中は、図3のフローチャートにおいて、ステップ44→ステップ45→ステップ47→ステップ51へと進む流れとなり、ステップ51ではヨーレートセンサ値ψが走行時センサ異常診断しきい値βを上回っているかどうかの判断によりヨーレートセンサ9
    の異常診断が行われる。

    【0090】[ターンテーブル対応センサ異常診断作用]図2に示すように、シフト位置が後進位置から前進位置へ移行すると図4のターンテーブル対応センサ異常診断が行われるが、まず、ターンテーブル対応センサ異常診断に入った時点では、Dレンジに入れただけであり、5km/h以上という車速条件を満足しないし、また、
    停止中であることで、図4のステップ53→ステップ5
    5→ステップ56へ進み、ステップ56において、フラグF1がF1=0に設定される。

    【0091】そして、車両を発進させても5km/h以上という車速条件を満足しない限り、図4のフローチャートにおいて、ステップ53→ステップ54→ステップ55
    という流れが繰り返される。 すなわち、図2に示す通常のセンサ異常診断処理においては、車両を発進させると直ちにヨーレートセンサ9の異常診断が行われていたが、車両を発進させても5km/h以上となるまでは、ヨーレートセンサ9の異常診断は行われない。

    【0092】そして、車両を発進させて5km/h以上という車速条件を満足しての1回目の制御周期のときは、図4のフローチャートにおいて、ステップ53→ステップ57→ステップ58へと進む流れとなり、ステップ58
    ではヨーレートセンサ値ψが発進時センサ異常診断しきい値αを上回っているかどうかの判断によりヨーレートセンサ9の異常診断が行われる。

    【0093】そして、車両を発進させて5km/h以上という車速条件を満足しての2回目以後の制御周期のときは、図4のフローチャートにおいて、ステップ53→ステップ57→ステップ61へと進む流れとなり、ステップ61ではヨーレートセンサ値ψが走行時センサ異常診断しきい値βを上回っているかどうかの判断によりヨーレートセンサ9の異常診断が行われる。

    【0094】すなわち、図5に示すように、後進の後、
    一定の停止時間Tt(<Ttt)を経過して発進した場合、発進時であるの時点でセンサ異常診断を開始するのではなく、車速が5km/hに達するまでセンサ異常診断の開始を待ち(異常診断の遅延)、車速が5km/hに達したの時点でセンサ異常診断が開始されることになり、
    このセンサ異常診断開始の遅延により、ヨーレートセンサ9が正常である場合には、からまでの遅延時間の間にヨーレートセンサ値ψが低下し、確実にヨーレートセンサ値ψは発進時センサ異常診断しきい値α以下となる。

    【0095】さらに、車両が後進状態から発進状態へ移行した場合、上記のように、遅延によるターンテーブル対応のセンサ異常診断処理が行われるが、発進状態となってから30secが経過すると、図2のフローチャートにおいて、ステップ30→ステップ37→ステップ38
    →ステップ40→ステップ41→ステップ42へと進む流れとなり、図3に示す通常のセンサ異常診断処理モードに移行する。

    【0096】次に、効果を説明する。

    【0097】(1) 車両が後進した後、前進しようとしていること、つまり、車両がターンテーブル上に載っている可能性があると判断された場合、ターンテーブル対応異常診断処理において、ヨーレートセンサ9が異常であるかどうかの診断時期を遅延させるという通常とは異なったセンサ異常診断条件による処理としたため、ヨーレートセンサ9の異常の誤検出を確実に防止することができる。

    【0098】すなわち、通常、車両は後進してターンテーブルに載ることに着目し、車両が後進した後、停止した場合、ある一定時間内に車両が前進により発進すれば、車両はターンテーブル上に載っている可能性があると判断することができる。 その場合、ターンテーブルの回転が停止する前に車両を発進させても、診断時期の遅延後には、車両は既にターンテーブルから完全に降りているため、ターンテーブル上での回転により発生していたヨーレート(ヨーレートセンサ値ψ)が無くなっている。

    【0099】(2) 第1実施例のターンテーブル対応異常診断処理では、後進した後、前進しようとしていることが判断された場合、車速Vが設定車速(5km/h)に達するまでセンサ異常診断時期を遅延させるようにしたため、車両が確実にターンテーブルから降りた時点、つまり、センサ正常時にターンテーブルの回転によって発生しているヨーレートセンサ値が低下した時点で、センサ異常の診断を行うことができる。

    【0100】すなわち、センサ異常診断の開始タイミングを、発進からの遅延時間により決めるという案も考えられるが、遅延時間を長い時間に設定すると、車両が確実にターンテーブルから降りた時点となるが、ヨーレートセンサが異常である場合に異常診断が遅れてしまう。
    また、遅延時間を短い時間に設定すると、ヨーレートセンサが異常である場合に早期に異常診断を行えるが、車両がターンテーブルから降りていない時点でセンサ異常診断が開始されてしまう懸念がある。

    【0101】(3) 変速機のシフト位置から進行方向を検出すると共に、後進位置(Rレンジ)になって所定時間(1sec)経過した場合に、後進位置になったと判断するようにしたため、変速機のシフト位置から進行方向を検出しても、PレンジからDレンジへのセレクト時で瞬間的にRレンジとなるような場合でも、後進位置になったとの誤判断を防止することができる。

    【0102】すなわち、自動変速機搭載車の場合、普通にPレンジからDレンジに入れる場合でも、途中でRレンジを通過し、この場合、後進位置になったとは判断されない。

    【0103】(4) 車両が後進位置になったと判断した後、前進位置になってから設定時間(30sec)が経過した場合には、図3及び図4に示すターンテーブル対応のセンサ異常診断モードが終了となり、図2に示す通常のルーチンによりセンサ異常診断を実施する通常のセンサ異常診断モードに移行するようにしたため、例えば、
    普通の駐車場に駐車する場合のように、ターンテーブル以外で後進位置から前進位置に切り換えるような場合、
    不要にセンサ異常診断時期を遅らせることを防止することができる。

    【0104】すなわち、普通の駐車場に駐車する場合でも、後進で駐車し、前進で発進するため、後進によりターンテーブルに駐車し、ターンテーブルから前進で発進しようとしているのと区別がつかない。 しかし、通常、
    ターンテーブル上で後進位置から前進位置に切り換える場合、ターンテーブルの回転停止後にすぐに発進するので、後進位置になったと判断した後、前進位置になってから所定時間が経過した場合、普通の駐車場に駐車していると判断することができる。

    【0105】(第2実施例)第2実施例は、車両が後進した後、前進しようとしていることが判断された場合、
    ヨーレートセンサ9が異常であるかどうかの診断を3回行うと共に、3回の診断で前回検出したヨーレートセンサ値ψと今回検出したヨーレートセンサ値ψとのヨーレート偏差量がヨーレート減少方向に設定値△ψ以上のときは、ヨーレートセンサ9は正常であると診断するターンテーブル対応異常診断処理を行う例である。

    【0106】まず、構成を説明すると、第2実施例の構成は第1実施例(図1)と同様であるので、図示並びに説明を省略する。

    【0107】次に、作用を説明する。

    【0108】[ターンテーブル対応センサ異常診断処理]図6はVDC/TCS/ABSコントロールユニット15で実行される第2実施例のターンテーブル対応センサ異常診断処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。 なお、この処理は2
    0msecの周期で実行される(第2のターンテーブル対応センサ異常診断手段)。

    【0109】まず、第1実施例の図2に示す車両進行方向判断処理と、図3に示す通常のセンサ異常診断処理については、第2実施例でも同様に行われるため図示並びに説明を省略する。 以下、第1実施例の図4に代え、第2実施例で行われるターンテーブル対応センサ異常診断処理を説明する。

    【0110】ステップ70では、ヨーレートセンサ値ψ
    が読み込まれる。

    【0111】ステップ71では、車速Vが0(ゼロ)を上回っているかどうかが判断され、YESの場合はステップ73へ進み、NOの場合はステップ72へ進む。

    【0112】ステップ72では、フラグF1がF1=0
    に設定され、ステップ40へ戻る。 このフラグF1は、
    F1=0がターンテーブル対応センサ異常診断中をあらわし、F1=1が通常の車両走行時センサ異常診断中をあらわす。

    【0113】ステップ73では、フラグF1がF1=0
    かどうかが判断され、YESの場合はステップ76へ進み、NOの場合はステップ74へ進む。

    【0114】ステップ74では、ヨーレートセンサ値ψ
    が走行時センサ異常診断しきい値βを上回っているかどうかが判断され、YESの場合はステップ75へ進み、
    NOの場合はステップ40へ戻る。

    【0115】ステップ75では、ステップ74でψ>β
    であるとの判断によりヨーレートセンサ9が異常であると診断され、システムフェール警告灯21を点灯させる指令が出力される。

    【0116】ステップ76では、フラグF4がF4=0
    かどうかが判断され、YESの場合はステップ77へ進み、NOの場合はステップ81へ進む。 ここで、フラグF4は、F4=0が1回目診断未処理をあらわし、F4
    =1が1回目診断処理済みをあらわす。

    【0117】ステップ77では、ヨーレートセンサ値ψ
    1が発進時センサ異常診断しきい値αを上回っているかどうかが判断され、YESの場合はステップ79へ進み、NOの場合はステップ78へ進む。

    【0118】ステップ78では、フラグF1がF1=1
    に書き替えられ、ステップ40へ戻る。

    【0119】ステップ79では、1回目の診断で読み込まれたヨーレートセンサ値ψ1がψAに書き替えられ、
    ステップ40へ戻る。

    【0120】ステップ80では、フラグF1がF1=
    0,フラグF4がF4=1に書き替えられる。

    【0121】ステップ81では、車速Vが5km/h以上かどうかが判断され、YESの場合はステップ82へ進み、NOの場合はステップ40へ戻る。

    【0122】ステップ82では、フラグF5がF5=0
    かどうかが判断され、YESの場合はステップ83へ進み、NOの場合はステップ86へ進む。 ここで、フラグF5は、F5=0が2回目診断未処理をあらわし、F5
    =1が2回目診断処理済みをあらわす。

    【0123】ステップ83では、車速Vが5km/hとなった時点で読み込まれたヨーレートセンサ値ψ2が発進時センサ異常診断しきい値αを上回っているかどうかが判断され、YESの場合はステップ84へ進み、NOの場合はステップ86へ進む。

    【0124】ステップ84では、2回目の診断で読み込まれたヨーレートセンサ値ψ2がψBに書き替えられ、
    ステップ85へ進む。

    【0125】ステップ85では、ψA−ψB<△ψかどうかが判断され、YESの場合はステップ87へ進み、
    NOの場合はステップ86へ進む。 ここで、設定値△ψ
    はヨーレート減少方向をあらわす値に設定される。

    【0126】ステップ86では、ステップ83でセンサ正常と判断された場合、或いは、ステップ85で2回目の診断で読み込まれたヨーレートセンサ値ψBの1回目の診断で読み込まれたヨーレートセンサ値ψAに対する減少度合いが設定値△ψ以上であることによりセンサ正常と判断された場合、フラグF1がF1=1に書き替えられ、フラグF4がF4=0に書き替えられ、ステップ40へ戻る。

    【0127】ステップ87では、フラグF1がF1=
    0,フラグF5がF5=1に書き替えられる。

    【0128】ステップ88では、車速Vが10km/h以上かどうかが判断され、YESの場合はステップ89へ進み、NOの場合はステップ40へ戻る。

    【0129】ステップ89では、車速Vが10km/hとなった時点で読み込まれたヨーレートセンサ値ψ3が発進時センサ異常診断しきい値αを上回っているかどうかが判断され、YESの場合はステップ90へ進み、NOの場合はステップ92へ進む。

    【0130】ステップ90では、3回目の診断で読み込まれたヨーレートセンサ値ψ3がψCに書き替えられ、
    ステップ91へ進む。

    【0131】ステップ91では、ψB−ψC<△ψかどうかが判断され、YESの場合はステップ93へ進み、
    NOの場合はステップ92へ進む。

    【0132】ステップ92では、ステップ89でセンサ正常と判断された場合、或いは、ステップ91で3回目の診断で読み込まれたヨーレートセンサ値ψCの2回目の診断で読み込まれたヨーレートセンサ値ψBに対する減少度合いが設定値△ψ以上であることによりセンサ正常と判断された場合、フラグF1がF1=1に書き替えられ、フラグF4がF4=0に書き替えられ、フラグF
    5がF5=0に書き替えられ、ステップ40へ戻る。

    【0133】ステップ93では、ステップ91でψB−
    ψC<△ψであるとの判断によりヨーレートセンサ9が異常であると診断され、システムフェール警告灯21を点灯させる指令が出力される。

    【0134】[ターンテーブル対応センサ異常診断作用]まず、車両を後進させてから発進させた場合で、発進状態に移行してから30secが経過するまでは、図6
    に示すフローチャートのターンテーブル対応センサ異常診断処理が行われる。

    【0135】すなわち、ドライバーが停車状態でDレンジにシフト操作すると、図6のフローチャートにおいて、ステップ70→ステップ71→ステップ72へと進む流れとなり、ステップ72において、フラグF1がF
    1=0に設定される。

    【0136】その後、ターンテーブルの回転によりヨーレートが発生している時点で車両を発進させると、図6
    のフローチャートにおいて、ステップ70→ステップ7
    1→ステップ73→ステップ76→ステップ77へと進む流れとなり、ステップ77では、ψ1>αとなるため、ステップ77からステップ79→ステップ80へと進む流れとなり、ステップ79でψ1がψAに設定され、ステップ80でF4=1に書き替えられる(1回目の診断処理)。

    【0137】次に、発進してから車速Vが5km/hとなるまでは、図6のフローチャートにおいて、ステップ70
    →ステップ71→ステップ73→ステップ76→ステップ81へと進む流れが繰り返される。

    【0138】そして、車速Vが5km/hに達すると、ステップ81からステップ82→ステップ83へと進み、ステップ83において、ターンテーブルの回転によりヨーレートが発生している場合は、ステップ83からステップ84やステップ85へと進み、ステップ85でψA−
    ψB<△ψである場合には、ステップ87にてF5がF
    5=1に書き替えられる(2回目の診断処理)。

    【0139】次に、車速Vが10km/hとなるまでは、図6のフローチャートにおいて、ステップ70→ステップ71→ステップ73→ステップ76→ステップ81→ステップ82→ステップ88へと進む流れが繰り返される。

    【0140】そして、車速Vが10km/hに達すると、ステップ88からステップ89へ進み、ステップ89において、ターンテーブルの回転によりヨーレートが発生している場合は、ステップ89からステップ90→ステップ91へと進み、ステップ91でψB−ψC≧△ψである場合には、ヨーレートセンサ9が正常であるとの診断に基づき、ステップ92にてF1=1,F4=0,F5
    =0に書き替えられる(3回目の診断処理)。

    【0141】そして、ステップ92でF1=1に書き替えられることで、次の制御周期からは、図6のフローチャートにおいて、ステップ70→ステップ71→ステップ73→ステップ74へと進む流れとなり、ステップ7
    4ではヨーレートセンサ値ψが走行時センサ異常診断しきい値βを上回っているかどうかの判断によりヨーレートセンサ9の異常診断が行われる。

    【0142】すなわち、図7に示すように、後進の後、
    一定の停止時間Tt(<Ttt)を経過して発進した場合、発進時であるの時点で1回目のセンサ異常診断処理が行われ、車速が5km/hであるの時点で2回目のセンサ異常診断処理が行われ、車速が10km/hであるの時点で3回目のセンサ異常診断処理が行われる。 そして、3回目のセンサ異常診断処理にてψB−ψC≧△ψ
    である場合には、ヨーレートセンサ9が正常であるとの診断される。 つまり、,,のいずれの時点においてもヨーレートセンサ値ψが発進時センサ異常診断しきい値αを超えているが、ヨーレートセンサ9が正常である場合には、その途中においてヨーレートセンサ値ψが低下することで、このヨーレートセンサ値ψの低下を確認することで、早期にヨーレートセンサ9が正常であると診断することができる。

    【0143】なお、ステップ77、若しくは、ステップ83でヨーレートセンサ9が正常であると診断された場合にも、ステップ78、若しくは、ステップ86でF1
    =1に書き替えられることで、次の制御周期からは、図6のフローチャートにおいて、ステップ70→ステップ71→ステップ73→ステップ74へと進む流れとなり、ステップ74ではヨーレートセンサ値ψが走行時センサ異常診断しきい値βを上回っているかどうかの判断によりヨーレートセンサ9の異常診断が行われる。

    【0144】さらに、3回目の診断処理であるにもかかわらず、ステップ91でψB−ψC<△ψである場合には、ヨーレートセンサ9が異常であるとの診断に基づき、ステップ93にてシステムフェール警告灯21を点灯させる指令が出力される。

    【0145】次に、効果を説明する。

    【0146】この第2実施例のヨーレートセンサ異常検出装置では、第1実施例の(3),(4)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。

    【0147】(5) 車両が後進した後、前進しようとしていること、つまり、車両がターンテーブル上に載っている可能性があると判断された場合、ターンテーブル対応異常診断処理において、ヨーレートセンサ9が異常であるかどうかの診断を3回行うと共に、3回の診断で前回検出したヨーレートセンサ値ψと今回検出したヨーレートセンサ値ψとのヨーレート偏差量が減少方向に設定値△ψ以上のときは、ヨーレートセンサ9は正常であると診断する通常とは異なったセンサ異常診断条件による処理としたため、ヨーレートセンサ9の異常の誤検出を確実に防止することができる。

    【0148】すなわち、車両はターンテーブル上に載っている可能性があると判断することができる場合、ヨーレートセンサ9が正常であるときには、ヨーレートセンサ9が異常であるかどうかの診断を複数回行うと、複数回の診断の途中で車両がターンテーブルの中心位置から離れていくことで、検出していたヨーレートセンサ値ψ
    が低下してくる。 つまり、前回検出したヨーレートセンサ値ψと今回検出したヨーレートセンサ値ψとのヨーレート偏差量が減少方向に設定値△ψ以上になると、ヨーレートセンサ値ψの絶対値が発進時センサ異常診断しきい値αより大きい場合でも、迅速にセンサ正常と診断することができる。

    【0149】(他の実施例)以上、本発明のヨーレートセンサ異常検出装置を第1実施例及び第2実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に記載された本発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。

    【0150】例えば、第1実施例及び第2実施例では、
    ビークル・ダイナミクス・コントロール制御システムに適用されたヨーレートセンサ異常検出装置の例を示したが、ヨーレートセンサからのセンサ信号を入力情報として用いるあらゆる車載の制御システムに適用することができる。

    【0151】また、第1実施例では、車両が後進した後、前進しようとしていることが判断された場合、ヨーレートセンサが異常であるかどうかの診断時期を車速V
    が、早期診断を考慮して設定された5km/hの設定車速となるまで遅延させる好ましい例を示したが、設定車速としては、車両が不安定になりにくい10km/h以下の範囲であれば5km/hに限られない。 また、センサ異常診断の遅延を、発進しようとしていることが判断されてから設定時間までとする遅延時間の設定により行うようにしてもよい。

    【0152】さらに、車両が後進した後、前進しようとしている、つまり、車両がターンテーブルに載っている可能性がある場合、センサ異常診断を設定車速となるまで、或いは、設定時間を経過するまで禁止するようにしても、文言が異なるだけで実質的に遅延の場合と同じ効果を得ることができる。

    【0153】加えて、車両が後進した後、前進しようとしている、つまり、車両がターンテーブルに載っている可能性がある場合、図8に示すように、設定車速となるまで、或いは、設定時間を経過するまで、センサ異常判断しきい値αをセンサ異常判断しきい値α'に上げるようにしても良い。 この場合も、センサ異常判断しきい値α'を十分に高い値とすれば、上記センサ異常診断の遅延や禁止と同様な効果を得ることができる(請求項3に相当)。

    【0154】第1及び第2実施例では、センサ異常診断処理を20msecの周期で行う例を示したが、ABS制御等、他の車載制御システムのように、処理周期を10ms
    ecとしても良く、この場合、ステップ41やステップ5
    1等のカウント値を修正する。

    【0155】第2実施例は、車両が後進した後、前進しようとしていることが判断された場合、ヨーレートセンサ9が異常であるかどうかの診断を3回行う例を示したが、2回以上の複数回であれば何回でも良く、また、車速0km/h、車速5km/h、車速10km/hと車速Vを見て複数回の開始タイミングをとるのではなく、設定時間毎に複数回診断を行うような例としても良い。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】第1実施例のヨーレートセンサ異常検出装置が適用されたビークル・ダイナミクス・コントロールの制御システム図である。

    【図2】第1実施例のVDC/TCS/ABSコントロールユニットで実行される車両進行方向判断処理の流れを示すフローチャートである。

    【図3】第1実施例のVDC/TCS/ABSコントロールユニットで実行される通常のセンサ異常診断処理の流れを示すフローチャートである。

    【図4】第1実施例のVDC/TCS/ABSコントロールユニットで実行されるターンテーブル対応センサ異常診断処理の流れを示すフローチャートである。

    【図5】第1実施例のターンテーブル対応センサ異常診断作用を示すタイムチャートである。

    【図6】第2実施例のVDC/TCS/ABSコントロールユニットで実行されるターンテーブル対応センサ異常診断処理の流れを示すフローチャートである。

    【図7】第2実施例のターンテーブル対応センサ異常診断作用を示すタイムチャートである。

    【図8】車両が後進した後、前進しようとしている、つまり、車両がターンテーブルに載っている可能性がある場合、センサ異常判断しきい値を一時的に高めることによるターンテーブル対応センサ異常診断作用を示すタイムチャートである。

    【図9】従来のヨーレートセンサ異常検出装置でのターンテーブルの回転が止まらない内に車両が発進した場合のセンサ異常診断作用を示すタイムチャートである。

    【符号の説明】

    1 エンジン 2 左前輪 3 右前輪 4 左後輪 5 右後輪 6 ブレーキペダル 7 マスターシリンダ 8 舵角センサ 9 ヨーレートセンサ 10 左前輪回転センサ 11 右前輪回転センサ 12 左後輪回転センサ 13 右後輪回転センサ 14 圧力センサ 15 VDC/TCS/ABSコントロールユニット 16 エンジンコントロールユニット 17 自動変速機コントロールユニット 18 電子制御スロットル 19 プリチャージポンプ 20 VDC/TCS/ABSアクチュエータ 21 システムフェール警告灯 22 ABS警告灯 23 VDC警告灯 24 SLIP表示灯 25 TCS−OFF表示灯 26 VDC作動ブザー

    フロントページの続き (51)Int.Cl. 7識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 137:00 ZYW G01P 15/00 J

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