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Exhaust gas cleaning device

阅读:1017发布:2020-11-29

专利汇可以提供Exhaust gas cleaning device专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an exhaust gas cleaning device capable of suppressing thermal decomposition of ammonia.SOLUTION: An exhaust gas cleaning device 1 includes a selective reduction catalyst (SCR) 6 provided in an exhaust pipe 3. On the exhaust upstream side of the SCR 6, an urea water injection valve 7 which is connected with an urea water tank 8 for storing urea water and injects urea water is arranged. Between the SCR 6 in the exhaust pipe 3 and the urea water injection valve 7, a dispersion member 10 for mixing and dispersing urea water into exhaust gas is arranged. Further, the exhaust gas cleaning device 1 includes a reactor 11 arranged on the outside of a portion corresponding to the dispersion member 10 in the exhaust pipe 3 and a heat accumulator 13 which is connected with the reactor 11 and stores ammonia. The reactor 11 has a heat storage material which is chemically reacted with ammonia and generates heat. Furthermore, the exhaust gas cleaning device 1 has an urea water circulation channel 18 for circulating urea water between the urea water tank 8 and the reactor 11.,下面是Exhaust gas cleaning device专利的具体信息内容。

  • エンジンからの排ガスを浄化する排ガス浄化装置において、
    前記エンジンの排気系に配置された選択還元触媒と、
    尿素水を貯蔵する尿素水タンクと、
    前記選択還元触媒の上流側に配置され、前記尿素水タンクに貯蔵された尿素水を噴射する尿素水噴射部と、
    アンモニアを貯蔵することで蓄熱を行う蓄熱器と、
    前記排気系に配置され、前記蓄熱器に貯蔵されたアンモニアと化学反応して熱を発生させる蓄熱材を含む反応器と、
    前記尿素水タンクに貯蔵された尿素水を前記尿素水噴射部及び前記反応器に供給する尿素水供給手段とを備えることを特徴とする排ガス浄化装置。
  • 前記尿素水供給手段は、前記尿素水タンクから前記尿素水噴射部に前記尿素水を送るための第1尿素水流路と、前記尿素水タンクと前記反応器との間で前記尿素水を循環させるための第2尿素水流路とを有することを特徴とする請求項1記載の排ガス浄化装置。
  • 前記排ガスの温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段により検出された前記排ガスの温度が所定値よりも高いときに、前記第2尿素水流路により前記尿素水タンクと前記反応器との間で前記尿素水を循環させるように制御する制御手段とを更に備えることを特徴とする請求項2記載の排ガス浄化装置。
  • 前記第2尿素水流路の一部は、前記蓄熱材の内部を通るように配置されていることを特徴とする請求項2または3記載の排ガス浄化装置。
  • 前記第2尿素水流路の一部は、前記蓄熱材に対して前記排気系の反対側を通るように配置されていることを特徴とする請求項2または3記載の排ガス浄化装置。
  • 前記蓄熱材の周囲には、前記排気系側を除いて断熱材が配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の排ガス浄化装置。
  • 说明书全文

    本発明は、エンジンからの排ガスを浄化する排ガス浄化装置に関するものである。

    排ガス浄化装置は、排ガス中に含まれるNOxを還元して浄化する選択還元触媒と、この選択還元触媒の上流側に配置され、尿素を噴射する尿素水噴射弁とを有し、尿素水噴射弁から噴射された尿素水を加水分解してアンモニア(NH )を生成し、選択還元触媒においてNH によりNOxを浄化している。 このとき、排気温度が180℃程度よりも低いと、尿素水からNH への加水分解を行うことができない。 このため、尿素水噴射弁と選択還元触媒との間に、尿素水噴射弁から噴射された尿素水を排ガス中に分散(拡散)させる分散板(拡散板)を配置し、その分散板を加熱することで、尿素水の温度を上昇させ、尿素水の加水分解を促進させることが提案されている。

    また、エンジンの始動時等において、排気温度が180℃程度よりも低いと、選択還元触媒が活性化温度まで昇温されず、選択還元触媒にNH が供給されても、排ガス中に含まれるNOxの浄化率が低くなる。 このため、選択還元触媒自体や、選択還元触媒に流入される排ガスの温度を上昇させ、選択還元触媒を早期に活性化させることが望ましい。

    分散板、排ガス、選択還元触媒等を加熱する手法としては、例えば特許文献1に記載されているような化学蓄熱を利用するという方法がある。 特許文献1に記載の技術は、蓄熱物質(CaO)を内蔵してなる化学反応蓄熱装置を備え、エンジンの冷間始動時には、蓄熱物質に水を供給することで、CaO+H O→Ca(OH) +熱という反応を起こして化学反応蓄熱装置から熱を発生させ、この熱により触媒を加熱するというものである。 このような化学反応蓄熱装置では、エンジンからの排ガスの温度が十分高くなった場合には、上記とは逆の反応が起こり、蓄熱物質から水が離脱され、その水を回収することで、連続的に使用することを可能としている。

    しかし、蓄熱物質と反応する媒体として水を使用する場合には、化学反応蓄熱装置を氷点下環境で動作させることが困難である。 そこで、CaOとH Oとを化学蓄熱反応させる代わりに、例えば特許文献2に記載されているように、MgCl とNH とを化学蓄熱反応させることが考えられる。 具体的には、蓄熱物質としてMgCl を用い、その蓄熱物質と反応する媒体としてNH を用い、MgCl +6NH →MgCl (NH +熱という反応を起こすようにする。 この場合には、化学反応蓄熱装置を氷点下環境で動作させることが可能となる。

    特開昭59−208118号公報

    特開2011−58678号公報

    しかしながら、例えばディーゼルエンジンからの排ガスは600℃以上の高温状態になることがある。 この場合には、化学蓄熱反応に使用されるNH が熱分解してしまう。 NH が熱分解すると、MgCl からNH を回収することができなくなる。 このため、次回のエンジンの始動時にMgCl とNH との反応が進まなくなるため、十分な熱が得られなくなり、結果的に分散板を加熱できなくなるおそれがある。

    本発明の目的は、アンモニア(NH )の熱分解を抑制することができる排ガス浄化装置を提供することである。

    本発明は、エンジンからの排ガスを浄化する排ガス浄化装置において、エンジンの排気系に配置された選択還元触媒と、尿素水を貯蔵する尿素水タンクと、選択還元触媒の上流側に配置され、尿素水タンクに貯蔵された尿素水を噴射する尿素水噴射部と、アンモニアを貯蔵することで蓄熱を行う蓄熱器と、排気系に配置され、蓄熱器に貯蔵されたアンモニアと化学反応して熱を発生させる蓄熱材を含む反応器と、尿素水タンクに貯蔵された尿素水を尿素水噴射部及び反応器に供給する尿素水供給手段とを備えることを特徴とするものである。

    このような本発明の排ガス浄化装置においては、例えばエンジン始動時のように排ガスの温度が低く、蓄熱器から反応器にアンモニアが供給された後に、高温となった排ガスによって反応器から蓄熱器にアンモニアを回収するときに、排ガスの温度がアンモニアを熱分解する温度よりも高くなった場合であっても、尿素水タンクに貯蔵された尿素水を反応器にも供給することにより、反応器が尿素水により冷却されるようになる。 これにより、反応器内に存在するアンモニアの熱分解を抑制することができる。

    好ましくは、尿素水供給手段は、尿素水タンクから尿素水噴射部に尿素水を送るための第1尿素水流路と、尿素水タンクと反応器との間で尿素水を循環させるための第2尿素水流路とを有する。 この場合には、排ガスの温度や反応器の温度が所定温度よりも高いときのみ、第2尿素水流路により尿素水タンクと反応器との間で尿素水を循環させるようにすることで、排ガスの温度や反応器の温度が低いときには、アンモニアと蓄熱材との化学反応を促進させて、必要な熱を確実に得ることが可能となる。

    このとき、好ましくは、排ガスの温度を検出する温度検出手段と、温度検出手段により検出された排ガスの温度が所定値よりも高いときに、第2尿素水流路により尿素水タンクと反応器との間で尿素水を循環させるように制御する制御手段とを更に備える。 この場合には、排ガスの温度が所定値よりも高くなると、自動的に第2尿素水流路により尿素水タンクと反応器との間で尿素水が循環するようになる。

    また、好ましくは、第2尿素水流路の一部は、蓄熱材の内部を通るように配置されている。 この場合には、例えば排気系を構成する排気管の外周面の所定部位に、第2尿素水流路を形成する配管を巻回し、その状態で当該部位に蓄熱材を設けることにより、第2尿素水流路の一部を蓄熱材の内部に容易に配置することができる。

    また、第2尿素水流路の一部は、蓄熱材に対して排気系の反対側を通るように配置されていても良い。 この場合には、排気系を構成する排気管と蓄熱材との間には第2尿素水流路が全く存在しないことになるため、アンモニアと蓄熱材との化学反応によって発生した熱が効果的に排気管内に伝わるようになる。 これにより、加熱効率を向上させることができる。

    さらに、好ましくは、蓄熱材の周囲には、排気系側を除いて断熱材が配置されている。 この場合には、アンモニアと蓄熱材との化学反応によって発生した熱が外部に逃げることが防止されるため、排気系に熱が効果的に伝わるようになる。 これにより、加熱効率を向上させることができる。

    本発明によれば、アンモニアの熱分解を抑制することができる。 これにより、蓄熱材とアンモニアとの化学反応によって反応器に十分な熱が発生するため、排気系の所定部位を確実に加熱することが可能となる。

    本発明に係る排ガス浄化装置の一実施形態を示す概略構成図である。

    図1に示した排ガス浄化装置の要部を示す構成図である。

    図2に示した反応器及び分散部材を含む箇所を示す断面図である。

    図2に示したコントローラによる開閉バルブ制御処理の手順を示すフローチャートである。

    本発明に係る排ガス浄化装置の他の実施形態における反応器及び分散部材を含む箇所を示す断面図である。

    以下、本発明に係る排ガス浄化装置の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。

    図1は、本発明に係る排ガス浄化装置の一実施形態を示す概略構成図である。 同図において、本実施形態の排ガス浄化装置1は、ディーゼルエンジン(単にエンジンということがある)2の排気系に設けられ、エンジン2から排出される排ガス中に含まれる有害物質(環境汚染物質)を浄化する装置である。

    排ガス浄化装置1は、エンジン2と接続された排気管3の上流側から下流側に向けて順に配置された酸化触媒(DOC)4、ディーゼル排気微粒子除去フィルタ(DPF)5及び選択還元触媒(SCR)6を備えている。 DOC4は、排ガス中に含まれるHCやCO等を酸化して浄化する触媒である。 DPF5は、排ガス中に含まれるPM()を捕集して取り除くフィルタである。 SCR6は、アンモニア(NH )を用いて、排ガス中に含まれるNOxを還元して浄化する触媒である。

    SCR6の排気上流側には、図2にも示すように、還元剤である尿素水((NH CO)を排気管3内に噴射する尿素水噴射弁7が配置されている。 尿素水噴射弁7は、尿素水を貯蔵する尿素水タンク8と尿素水供給流路9を介して接続されている。 尿素水供給流路9は、尿素水タンク8の吐出口8aから尿素水噴射弁7に尿素水を送るための流路である。 尿素水タンク8内の尿素水は、例えば尿素水タンク8の出口付近に配置されるポンプ(図示せず)により尿素水噴射弁7に向けて圧送される。

    図2に示すように、排気管3の内部におけるSCR6と尿素水噴射弁7との間には、尿素水噴射弁7から噴射された尿素水を排ガス中に混合分散(混合拡散)させる分散部材10が配置されている。 分散部材10の温度が所定温度(180℃程度)以上になると、分散部材10において尿素水が加水分解されてアンモニアが生成される(後述)。 なお、分散部材10の具体的構造については省略する。

    また、排ガス浄化装置1は、排気管3における分散部材10に対応する部位の外側に配置されたリング状の反応器11と、この反応器11とアンモニア供給流路12を介して接続された蓄熱器13とを更に備えている。 アンモニア供給流路12には、開閉バルブ14が設けられている。

    蓄熱器13は、アンモニアを貯蔵することで蓄熱を行う。 蓄熱器13には、アンモニアを物理吸着する活性炭が内蔵されている。 活性炭にアンモニアが物理吸着されることで、アンモニアが蓄熱器13に貯蔵されるようになる。

    反応器11は、化学反応熱を利用した蓄熱(化学蓄熱)によって分散部材10を加熱する。 反応器11は、図3に示すように、ステンレス鋼(SUS)で形成された筐体15を有している。 筐体15は、排気管3の外周面に溶接で結合されている。 また、筐体15には、アンモニア供給流路12を形成する配管12Aが溶接で結合されている。

    筐体15内には、アンモニア(NH )と化学反応して熱を発生させる固体状または粉末状の蓄熱材16が配置されている。 蓄熱材16としては、MgCl 、CaCl 、NiCl 、ZnCl 、SrCl 等が挙げられる。 蓄熱材16は、排気管3の外周面に接触した状態で筐体15内に収容されている。

    筐体15の内壁面と蓄熱材16との間には、蓄熱材16で発生した熱を筐体15の外部に逃がさないための断熱材17が配置されている。 断熱材17は、筐体15の内側(排気管3側)を除いた蓄熱材16の周囲に断面U字状に配置されている。 断熱材17は、例えばガラスウールやセラミック多孔体等で形成されている。

    また、排ガス浄化装置1は、図1及び図2に示すように、尿素水タンク8と反応器11との間で尿素水を循環させるための尿素水循環流路18を備えている。 尿素水循環流路18は、尿素水供給流路9と尿素水タンク8の戻り口8bとの間に接続されている。 尿素水循環流路18には、開閉バルブ19が設けられている。

    尿素水タンク8内の尿素水は、尿素水タンク8の吐出口8aから出て尿素水供給流路9の一部及び尿素水循環流路18を通って尿素水タンク8の戻り口8bに戻るように循環する。 従って、開閉バルブ19は、尿素水循環流路18における反応器11の上流側に設けられているのが望ましい。

    尿素水循環流路18の一部は、図3に示すように、反応器11において筐体15を貫通して蓄熱材16の内部を通るように配置されている。 具体的には、尿素水循環流路18を形成する配管18Aの一部は、排気管3の外周面に分散部材10に対応する部位を含むように巻回されている。 その状態で、配管18Aの一部が蓄熱材16に埋め込まれるように、排気管3の外周面における分散部材10に対応する部位に蓄熱材16が付着されている。 従って、尿素水循環流路18の一部を容易に蓄熱材16の内部に設けることができる。 このとき、配管18Aは、蓄熱材16の内部において排ガス流れ方向に全体的にほぼ均等な間隔で配置されている。

    さらに、排ガス浄化装置1は、図2に示すように、排ガスの温度を検出する温度センサ20と、この温度センサ20の検出値に基づいて開閉バルブ14,19を制御するコントローラ21とを更に備えている。 温度センサ20は、排気管3の任意位置、例えばDPF5の排気下流側に配置されている。

    図4は、コントローラ21による開閉バルブ19の制御処理の手順を示すフローチャートである。 図4において、温度センサ20の検出値を取得し(手順S101)、温度センサ20により検出された排ガスの温度が閾値(例えば300℃程度)以上であるかどうかを判断する(手順S102)。

    排ガスの温度が閾値以上であるときは、開閉バルブ19を開いた状態とし(手順S103)、手順S101に戻る。 これにより、尿素水循環流路18により尿素水タンク8と反応器11との間で尿素水を循環させることが可能となる。 一方、排ガスの温度が閾値以上でないときは、開閉バルブ19を閉じた状態とし(手順S104)、手順S101に戻る。 これにより、尿素水循環流路18により尿素水タンク8と反応器11との間で尿素水を循環させることが不可能となる。

    以上のように構成した排ガス浄化装置1において、排気管3内を通る排ガスの温度が尿素水の加水分解反応が起きる温度(180℃程度)よりも低いときは、開閉バルブ14が開かれ、蓄熱器13に内蔵された活性炭から分離したアンモニア(NH )がアンモニア供給流路12を通って反応器11に供給される。 そして、反応器11に含まれる蓄熱材16(例えばMgCl )とアンモニアとが化学反応し、反応器11から熱が発生する。 つまり、下記の反応式(A)における左辺から右辺への反応が起こる。
    MgCl +6NH ⇔ MgCl (NH +熱 …(A)

    すると、反応器11から分散部材10に熱が伝えられ、分散部材10が加熱される。 このとき、反応器11の内部には断熱材17が配置されているため、反応器11の外部に熱が逃げることが防止され、十分な熱が分散部材10に伝わるようになる。 これにより、分散部材10を効果的に加熱することができる。

    そして、分散部材が180℃程度の温度になると、尿素水噴射弁7から噴射された尿素水((NH CO)が分散部材10において加水分解され、下記の反応式(B)のようにアンモニアが生成される。
    (NH CO+H O → 2NH +2CO …(B)

    ここで生成されたアンモニアは、排ガスと混合される。 そして、分散部材10の排気下流側に位置するSCR6において、下記の反応式(C)のように、排ガス中に含まれるNOxがアンモニアによって還元浄化されるようになる。
    NO+NO +2NH → 2N +3H O …(C)

    一方、排気管3内を通る排ガスの温度が尿素水の加水分解反応が起きる温度よりも高くなると、尿素水噴射弁7から噴射された尿素水が排ガスの熱(排熱)によって加水分解されてアンモニアが生成される。 そして、SCR6において、排ガス中に含まれるNOxがアンモニアによって還元浄化される。

    その後、排気管3内を通る排ガスの温度が更に高くなると、排熱が反応器11に与えられるため、反応器11に含まれる蓄熱材(例えばMgCl )からアンモニア(NH )が分離する。 つまり、上記の反応式(A)における右辺から左辺への反応が起こる。 そして、分離したアンモニアは、アンモニア供給流路12を介して蓄熱器13に戻り、蓄熱器13に内蔵された活性炭に物理吸着する。 これにより、蓄熱器13に熱が溜められることになる。

    ここで、排ガスの温度が上記閾値(例えば300℃程度)以上になると、開閉バルブ19が開かれ、尿素水が尿素水循環流路18を通って尿素水タンク8と反応器11との間で循環されるようになる。 具体的には、尿素水タンク8から出た尿素水は、反応器11に内蔵された蓄熱材16の内部を通過して尿素水タンク8に戻るようになる。 従って、尿素水によって蓄熱材16が冷却される。 このとき、尿素水循環流路18は蓄熱材16の内部において排ガス流れ方向に沿ってほぼ均等な間隔に配置されているので、蓄熱材16をほぼ均等に冷却することができる。

    以上のように本実施形態にあっては、尿素水タンク8と反応器11との間で尿素水を循環させるための尿素水循環流路18を設け、排ガスの温度が所定値以上のときに、尿素水循環流路18により尿素水を循環させるようにしたので、反応器11を尿素水により冷却することができる。 これにより、反応器11内に存在するアンモニアの熱分解を防ぐことができる。 従って、蓄熱器13にアンモニアが回収されるようになり、反応器11と蓄熱器13との間を流れるアンモニアの総量が確保されるため、次回のエンジン2の始動時にも、蓄熱材16とアンモニアとの化学反応によって十分な熱が得られるようになり、分散部材10を十分に加熱することができる。 その結果、排ガスの温度が低い状態であっても、分散部材10において尿素水を加水分解してアンモニアを生成し、SCR6において当該アンモニアによりNOxを還元浄化することが可能となる。

    また、尿素水は凝固点(−11℃)以下で凍ってしまうが、反応器11で発生した化学蓄熱の熱を尿素水の解凍に使用することが可能である。 このため、尿素水を解凍するためにヒータ等を使用しなくて済むため、消費電の低減に寄与することができる。

    なお、本実施形態では、蓄熱材16の内部において分散部材10に対応する部位を含むように尿素水循環流路18を配置したが、蓄熱材16の内部において分散部材10に対応する部位を避けるように尿素水循環流路18を配置しても良い。 この場合には、蓄熱材16の内部における分散部材10に対応する部位には尿素水循環流路18が存在しないため、反応器11で発生した熱をより効果的に分散部材11に伝えることができる。

    図5は、本発明に係る排ガス浄化装置の他の実施形態における反応器及び分散部材を含む箇所を示す断面図である。 図中、上述した実施形態と同一または同等の要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。

    同図において、本実施形態の排ガス浄化装置1は、上述した実施形態と同様に反応器11を備えている。 反応器11は、筐体15と、この筐体15内に配置された蓄熱材16及び断熱材17とを有している。

    反応器11の内部には、上記の尿素水循環流路18の一部が通っている。 具体的には、尿素水循環流路18を形成する配管18Aの一部は、蓄熱材16と断熱材17との間に配置されるように蓄熱材16に巻回されている。 つまり、配管18Aの一部は、蓄熱材16の外側(蓄熱材16に対して排気管3の反対側)を通るように配置されている。 この場合には、配管18Aが蓄熱材16の内部に存在しない分だけ、反応器11で発生した熱をより効果的に分散部材10に伝えることができる。

    このような本実施形態においても、排ガスの温度が閾値(例えば300℃程度)以上になると、尿素水が尿素水循環流路18を通って尿素水タンク8と反応器11との間で循環されるようになるため、尿素水によって蓄熱材16が冷却される。 これにより、反応器11内に存在するアンモニアの熱分解を防ぐことができる。

    以上、本発明に係る排ガス浄化装置の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。 例えば上記実施形態では、反応器11の内部に、蓄熱材16で発生した熱を筐体15の外部に逃がさないようにするための断熱材17を設けたが、蓄熱材16で発生した熱が分散部材10に伝わるのであれば、断熱材17は特に無くても良い。 この場合には、部品点数の削減及び反応器11の小型化につながる。

    また、上記実施形態では、尿素水タンク8内の尿素水を尿素水噴射弁7に供給するための尿素水供給流路9とは別に、尿素水タンク8と反応器11との間で尿素水を循環させるための尿素水循環流路18を設けたが、特にその構成には限られず、尿素水タンク8内の尿素水を、反応器11内を通過させて尿素水噴射弁7に供給するような流路を設けても良い。 この場合でも、排ガスの温度が高くなったときに、尿素水によって蓄熱材16を冷却することができる。

    また、上記実施形態では、分散部材10が尿素水噴射弁7とSCR6との間に配置されているが、特にそれには限られず、分散部材10の下流側に尿素水噴射弁7を配置し、尿素水噴射弁7から分散部材10に向けて尿素水を噴射しても良い。

    さらに、上記実施形態では、尿素水循環流路18を形成する配管18Aの一部は、蓄熱材16の内部または外側において排ガス流れ方向に対して全体的にほぼ均等な間隔で配置されているが、特にそれには限られず、配管18Aの一部を排ガス流れ方向に対して不均等に配置しても良い。 例えば、配管18Aの一部を排ガス流れ方向に対して上流側に密度が高くなるように配置することで、排ガスによって温度が高くなりやすい蓄熱材16の上流側部分を効率良く冷却することができる。

    また、上記実施形態では、反応器11を排気管3における分散部材10に対応する部位の外側に配置し、分散部材10を加熱するようにしたが、特にそれには限られず、排気管3内に配置される他の部材を加熱するように反応器11を配置しても良い。 例えば、酸化触媒4や選択還元触媒6を早期に活性状態にするために、排気管3におけるこれらの触媒に対応する部位の外側に反応器11を配置しても良いし、排気管3自体を加熱するように反応器11を配置しても良い。

    また、上記実施形態では、排ガスの温度を検出する温度センサ20を用いて開閉バルブ19を制御するようにしているが、特にそれには限られず、排ガスの温度以外の温度を利用して開閉バルブ19の開閉制御を実施しても良い。 例えば、反応器11内に温度センサを配置し、蓄熱材16自体の温度を検出するようにし、その温度に基づいて開閉バルブ19の開閉制御を実施しても良い。 また、反応器11による加熱対象である分散部材や触媒の温度を用いても良い。

    1…排ガス浄化装置、2…ディーゼルエンジン、3…排気管(排気系)、6…選択還元触媒、7…尿素水噴射弁(尿素水噴射部)、8…尿素水タンク、9…尿素水供給流路(第1尿素水流路、尿素水供給手段)、11…反応器、13…蓄熱器、16…蓄熱材、17…断熱材、18…尿素水循環流路(第2尿素水流路、尿素水供給手段)、20…温度センサ(温度検出手段)、21…コントローラ(制御手段)。

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