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蒸発燃料処理装置

阅读:590发布:2024-02-24

专利汇可以提供蒸発燃料処理装置专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且【課題】蒸発 燃料 処理装置において、パージバルブの出口部付近に発生するガスの渦流を抑制し、その渦流によって気流音が発生することを抑制する。 【解決手段】蒸発燃料処理装置は、燃料タンクで発生した蒸発燃料が導入されるとともに当該蒸発燃料を吸着するキャニスタを備えている。キャニスタには、外気を導入する外気導入通路が接続されている。また、キャニスタは、パージ通路55を介して、吸気通路におけるスロットルバルブよりも下流側の部分に接続されている。パージ通路55には、当該パージ通路55の流路を開状態及び閉状態のいずれか一方に切り替えるパージバルブ65が取り付けられている。パージバルブ65の出口部68とパージ通路55との接続箇所Xからパージ通路55と吸気通路との接続箇所までの間には、 整流器 70が設けられている。整流器70の内部には、ガスの流れ方向に直交する方向に複数の整流室が区画されている。 【選択図】図2,下面是蒸発燃料処理装置专利的具体信息内容。

燃料タンクで発生した蒸発燃料が導入されるとともに当該蒸発燃料を吸着するキャニスタと、前記キャニスタに接続され、当該キャニスタに外気を導入する外気導入通路と、前記キャニスタと吸気通路におけるスロットルバルブよりも下流側の部分とを接続するパージ通路と、前記パージ通路に設けられ、当該パージ通路の流路を開状態及び閉状態のいずれか一方に切り替えるパージバルブとを備える蒸発燃料処理装置であって、 前記パージバルブの出口部と前記パージ通路との接続箇所から前記パージ通路と前記吸気通路との接続箇所までの間には、整流器が設けられており、 前記整流器の内部には、ガスの流れ方向に直交する方向に複数の整流室が区画されている ことを特徴とする蒸発燃料処理装置。前記整流器は、当該整流器の内部空間を前記ガスの流れ方向に直交する第1方向に区画する第1区画壁と、前記整流器の内部空間を前記ガスの流れ方向及び前記第1方向に直交する第2方向に区画する第2区画壁とを備えており、 前記第1区画壁及び前記第2区画壁によって区画される前記複数の整流室のうちの少なくとも隣接する2以上の整流室は、前記ガスの流れ方向から視たときに同一形状になっている 請求項1に記載の蒸発燃料処理装置。前記複数の整流室における流路断面積の合計は、前記パージバルブの出口部と前記パージ通路との接続箇所から前記パージ通路と前記吸気通路との接続箇所までの流路のうち、ガスの流れ方向における前記整流器の直前の流路断面積の50%以下になっている 請求項1に記載の蒸発燃料処理装置。前記整流器は、前記パージバルブの出口部と前記パージ通路との接続箇所又は当該接続箇所に対して前記ガスの流れ方向下流側に隣接した位置に配置されている 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の蒸発燃料処理装置。前記パージ通路は、前記吸気通路におけるサージタンクに接続されている 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の蒸発燃料処理装置。

说明书全文

本発明は、蒸発燃料処理装置に関する。

特許文献1の蒸発燃料処理装置は、内燃機関の燃料タンクで発生した蒸発燃料が導入されるキャニスタを備えている。キャニスタは、燃料タンクで発生した蒸発燃料を吸着する。キャニスタには、当該キャニスタに外気を導入する外気導入通路が接続されている。また、キャニスタは、パージ通路を介して、吸気通路におけるスロットルバルブよりも下流側の部分に接続されている。パージ通路には、当該パージ通路の流路を開状態及び閉状態のいずれか一方に切り替えるパージバルブが取り付けられている。

特許文献1の蒸発燃料処理装置において、パージバルブによってパージ通路の流路が閉状態になっている場合、燃料タンクで発生した蒸発燃料がキャニスタに流入し、キャニスタの内部に吸着される。一方、パージバルブによってパージ通路の流路が開状態になっている場合、吸気通路の負圧によって、外気導入通路を介してキャニスタに外気が流入する。そして、キャニスタの内部に吸着されていた蒸発燃料と外気とがパージ通路を介して吸気通路に流入する。

特開2013‐241855号公報

特許文献1の蒸発燃料処理装置において、蒸発燃料及び外気がパージ通路を介して吸気通路に流入する際には、パージバルブよりも上流部分とパージバルブよりも下流部分との圧差が大きくなる。そして、パージバルブの下流側ではガス流速が高くなる。このようにガス流速が高くなると、パージバルブの出口部付近にガスの渦流が発生し、その渦流によって気流音が生じることがある。このような気流音が発生すると、車両の乗員に当該気流音がノイズ(騒音)として知覚されることがあるため、好ましくない。

上記課題を解決するための蒸発燃料処理装置は、燃料タンクで発生した蒸発燃料が導入されるとともに当該蒸発燃料を吸着するキャニスタと、前記キャニスタに接続され、当該キャニスタに外気を導入する外気導入通路と、前記キャニスタと吸気通路におけるスロットルバルブよりも下流側の部分とを接続するパージ通路と、前記パージ通路に設けられ、当該パージ通路の流路を開状態及び閉状態のいずれか一方に切り替えるパージバルブとを備える蒸発燃料処理装置であって、前記パージバルブの出口部と前記パージ通路との接続箇所から前記パージ通路と前記吸気通路との接続箇所までの間には、整流器が設けられており、前記整流器の内部には、ガスの流れ方向に直交する方向に複数の整流室が区画されている。

上記構成において、各整流室を流れるガスは、当該整流室の内壁面によって流れ方向が整流されるため、ある整流室から流出するガスが、他の整流室から流出するガス側へと広がりにくい。そのため、整流器よりも下流側では、ガスの流れが乱れて渦流が発生することを抑制でき、ガスの渦流の発生に伴う気流音も抑制できる。

上記構成において、前記整流器は、当該整流器の内部空間を前記ガスの流れ方向に直交する第1方向に区画する第1区画壁と、前記整流器の内部空間を前記ガスの流れ方向及び前記第1方向に直交する第2方向に区画する第2区画壁とを備えており、前記第1区画壁及び前記第2区画壁によって区画される前記複数の整流室のうちの少なくとも隣接する2以上の整流室は、前記ガスの流れ方向から視たときに同一形状になっていてもよい。

上記構成では、ガスの流れ方向に直交する方向のうちの第1方向に向かってガスの流れが乱れることを抑制するだけでなく、第2方向に向かってガスの流れが乱れることも抑制できる。そのため、上記構成によれば、様々な態様のガスの渦流の発生を抑制でき、気流音の発生を好適に抑制できる。

また、上記構成では、少なくとも、ガスの流れ方向から視たときに同一形状になっている整流室については、各整流室に同じようにガスが流入すると考えられる。したがって、特定の整流室に集中してガスが流入することが抑制できる。このように、各整流室に流れるガスの量を均一化することは、各整流室から流出するガスが互いに影響しあって渦流が発生することの抑制に寄与する。

上記構成において、前記複数の整流室における流路断面積の合計は、前記パージバルブの出口部と前記パージ通路との接続箇所から前記パージ通路と前記吸気通路との接続箇所までの流路のうち、ガスの流れ方向における前記整流器の直前の流路断面積の50%以下になっていてもよい。

上記構成では、整流器によってガスが流通する流路断面積が絞られ、複数の整流室の上流部分においてガスの流れが堰き止められる。これにより、ガスの流速が低くなり、ガスの渦流の発生を抑制できる。

上記構成において、前記整流器は、前記パージバルブの出口部と前記パージ通路との接続箇所又は当該接続箇所に対して前記ガスの流れ方向下流側に隣接した位置に配置されていてもよい。

上記構成において、ガスがパージ通路を介して吸気通路に流入する際には、パージバルブの出口とパージ通路との接続箇所においてガス流速が最も高くなりやすく、ガスの渦流も発生しやすい。上記構成のように整流器を設けることは、ガスの渦流の発生を抑制する上で、非常に好適である。

上記構成において、前記パージ通路は、前記吸気通路におけるサージタンクに接続されていてもよい。 上記構成において、仮に、ガスの渦流に起因する気流音がサージタンクに伝達されると、当該サージタンクにおいて気流音が増大しやすい。このようにパージ通路が吸気通路に接続されている構成において、上記整流器に関する構成を採用することは、特に好ましい。

第1実施形態にかかる内燃機関の概略図。

同実施形態にかかるパージバルブ周辺構造の説明図。

同実施形態にかかる整流器の正面図。

(a)は、第2実施形態にかかる整流器の正面図。(b)は、(a)における4−4線での整流器の断面図。

流路断面積の比率と気流音の大きさとの関係を示すグラフ。

変更例にかかる整流器の正面図。

変更例にかかるパージ通路に対する整流器の取り付け構成を示す分解斜視図。

(a)は、変更例にかかる整流器の正面図。(b)は、(a)における8−8線での整流器の断面図。

(第1実施形態) 以下、本発明の第1実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。先ず、本発明が適用された内燃機関100の概略構成について説明する。なお、以下の説明において単に上流、下流というときは、吸気、排気、蒸発燃料、及び外気の流れ方向における上流、下流を示すものとする。

図1に示すように、内燃機関100は、当該内燃機関100の外部から吸気を導入するための吸気通路11を備えている。吸気通路11は、吸気脈動等を抑制するためのサージタンク11aと当該吸気通路11のうちのサージタンク11a以外の部分である吸気接続通路11bとを備えている。サージタンク11aの流路断面積は、吸気接続通路11bの流路断面積よりも大きくなっている。したがって、サージタンク11aの容積は、同一長さの吸気接続通路11bの容積に比べて大きくなっていて、当該サージタンク11a内に一定量の吸気を貯めておくことができるようになっている。サージタンク11aよりも上流側の吸気接続通路11bには、スロットルバルブ21が配置されている。スロットルバルブ21は、吸気通路11の流路を開閉することにより、吸気通路11を流通する吸気量を制御する。

吸気通路11におけるサージタンク11aよりも下流側の吸気接続通路11bには、燃料を吸気と混合して燃焼させる気筒12が接続されている。気筒12の内部には、燃料噴射弁22によって燃料が噴射される。また、気筒12の内部には、当該気筒12の内部を往復動するピストン23が配置されている。気筒12には、当該気筒12から排ガスを排出するための排気通路13が接続されている。

内燃機関100は、上記燃料噴射弁22に供給する燃料を貯留する燃料タンク31を備えている。図示は省略するが、燃料タンク31内にはフィードポンプが収納されており、フィードポンプが圧送した燃料が燃料配管を介して燃料噴射弁22に供給される。

燃料タンク31には、当該燃料タンク31内で発生した蒸発燃料の大気放出を抑える蒸発燃料処理装置50が接続されている。蒸発燃料処理装置50は、燃料タンク31で発生する蒸発燃料を吸着するキャニスタ52を備えている。キャニスタ52には、蒸発燃料が流通するベーパ通路51の一端が接続されている。ベーパ通路51の他端は、燃料タンク31内へと至っている。ベーパ通路51の途中には、キャニスタ52側から燃料タンク31側への蒸発燃料の流れを抑制する逆止弁61が取り付けられている。

キャニスタ52には、当該キャニスタ52に外気を導入する外気導入通路53が接続されている。外気導入通路53の途中には、当該外気導入通路53の流路を開状態及び閉状態のいずれか一方に切り替える外気導入バルブ62が取り付けられている。

キャニスタ52には、当該キャニスタ52とサージタンク11aとを繋ぐパージ通路55が接続されている。すなわち、パージ通路55は、吸気通路11におけるスロットルバルブ21よりも下流側の部分に接続されている。

この実施形態では、パージ通路55のうちの上流側(キャニスタ52側)の一部が、鋼鉄製で円管状のパージ管56で構成され、下流側(サージタンク11a側)の一部が、ゴム製で円管状のパージホース57で構成されている。このパージ管56とパージホース57との接続部分には、パージ通路55の流路を開状態及び閉状態のいずれか一方に切り替えるパージバルブ65が取り付けられている。すなわち、パージ通路55の途中にパージバルブ65が取り付けられている。

上記パージバルブ65及び外気導入バルブ62は、制御装置80によって開閉制御される。制御装置80は、パージバルブ65に対して、当該パージバルブ65を開閉制御するための制御信号を出力する。また、制御装置80は、外気導入バルブ62に対して、当該外気導入バルブ62を開閉制御するための制御信号を出力する。なお、この実施形態において、制御装置80は、上記パージバルブ65及び外気導入バルブ62の制御の他にも、スロットルバルブ21の開度や燃料噴射弁22の燃料噴射量など、内燃機関100全体を制御する電子制御ユニット(ECU)として構成されている。

次に、パージバルブ65の周辺構成について具体的に説明する。 図2に示すように、パージバルブ65は、本体部66を備えている。本体部66には、ガスの流れ方向(図2における左右方向)に延びる断面円形状の連通孔66aが貫通している。なお、連通孔66aが図示しない弁体によって開閉されることで、パージバルブ65内の流路の開状態及び閉状態が切り替えられる。本体部66のキャニスタ52側(図2における右側)の端面からは、円筒状の入口部67が突出している。入口部67の外径は、パージ管56の内径と略同一になっている。入口部67の内部空間である入口孔67aは、連通孔66aに連通している。本体部66の吸気通路11側(図2における左側)の端面からは、円筒状の出口部68が突出している。出口部68の外径は、パージホース57の内径と略同一になっている。出口部68の内部空間である出口孔68aは、連通孔66aに連通している。なお、図2では、パージバルブ65の構成を簡略化して図示している。

パージバルブ65の入口部67には、パージ通路55におけるパージ管56の端部が接続されている。この実施形態では、パージ管56の内部にパージバルブ65の入口部67が挿入されることにより、両者が接続されている。また、パージバルブ65の出口部68には、パージ通路55におけるパージホース57の端部が接続されている。この実施形態では、パージホース57の内部にパージバルブ65の出口部68が挿入されることにより、両者が接続されている。ここで、パージバルブ65の出口部68とパージ通路55におけるパージホース57との接続箇所Xは、パージバルブ65の出口部68においてパージホース57が外側から覆っている領域(図2では出口部68全体)である。

パージホース57の内部には、略円柱形状の整流器70が取り付けられている。整流器70は、当該整流器70の中心軸線の方向がパージホース57のガスの流れ方向に沿うように取り付けられている。整流器70は、パージバルブ65の出口部68よりも下流側において、当該出口部68に隣接した位置に配置されている。すなわち、第1実施形態では、整流器70が、パージバルブ65の出口部68とパージ通路55におけるパージホース57との接続箇所Xに対してガス流れ方向下流側に隣接した位置に配置されている。また、第1実施形態では、略円柱形状の整流器70の上流側の端部とパージバルブ65の出口部68の下流端とが当接している。

図3に示すように、整流器70は、円筒形状の外郭部76を備えている。外郭部76の内面からは、整流器70の内部空間を、ガス流れ方向に直交する方向に区画する区画壁73が延びている。区画壁73は、整流器70の内部空間をガスの流れ方向に直交する第1方向に区画する第1区画壁71と、整流器70の内部空間をガス流れ方向及び第1方向に直交する第2方向に区画する第2区画壁72とを備えている。第1区画壁71は、第2方向において、外郭部76の一方側の内面から他方側の内面まで直線状に延びている。第1区画壁71は、ガスの流れ方向において、外郭部76の一方の端部から他方の端部まで直線状に延びている。第1実施形態では、区画壁73が3つの第1区画壁71を備えており、各第1区画壁71が等間隔に配置されている。

第2区画壁72は、第1方向において、外郭部76の一方側の内面から他方側の内面まで直線状に延びている。第2区画壁72は、ガスの流れ方向において、外郭部76の一方の端部から他方の端部まで直線状に延びている。第1実施形態では、区画壁73が3つの第2区画壁72を備えており、各第2区画壁72が等間隔に配置されている。

整流器70における内部空間は、3つの第1区画壁71及び3つの第2区画壁72によって16室(=4×4)の整流室74に区画されている。整流器70をガスの流れ方向から視たときに、複数の整流室74のうち、中央において隣接する4室の整流室74aが、同一の正方形状になっている。また、整流器70をガスの流れ方向から視たときに、複数の整流室74のうち、4室の整流室74aの周囲に位置する隣接する8室の整流室74bが、同一又は鏡像の略四形状になっている。8室の整流室74bのうち、それぞれ2室の整流室74bが隣接している。第1実施形態では、整流器70の材質は合成樹脂である。

次に、第1実施形態の作用及び効果について説明する。図1に示すように、制御装置80は、内燃機関100が駆動したときから駆動が終了するまで外気導入バルブ62を開状態に制御する。

(1)図1に示すように、内燃機関100の駆動状態に応じて、例えば、キャニスタ52の内部の蒸発燃料が比較的に少ない場合において制御装置80がパージバルブ65を閉状態に制御すると、パージバルブ65によってパージ通路55の流路が閉状態になる。この場合、燃料タンク31内で発生した蒸発燃料がベーパ通路51を介してキャニスタ52内に流入する。キャニスタ52内に流入した蒸発燃料は、キャニスタ52の内部に吸着される。

一方、内燃機関100の駆動状態に応じて、例えば、キャニスタ52の内部の蒸発燃料が比較的に多い場合において制御装置80がパージバルブ65を開状態に制御すると、パージバルブ65によってパージ通路55の流路が開状態になる。この場合、吸気通路11の負圧によって、外気導入通路53を介してキャニスタ52内に外気が流入する。そして、キャニスタ52の内部に吸着されていた蒸発燃料と外気とがパージ通路55を介して吸気通路11におけるサージタンク11aに流入する。

図2に示すように、蒸発燃料及び外気のガスがパージ通路55を介して吸気通路11に流入する際には、パージバルブ65よりも上流のパージ管56内の圧力とパージバルブ65よりも下流のパージホース57内の圧力との圧力差が大きくなる。そして、パージバルブ65の出口部68とパージ通路55におけるパージホース57との接続箇所Xのすぐ下流側において蒸発燃料及び外気のガスの流速が最も高くなりやすい。ここで、仮に、整流器70が設けられていない場合には、蒸発燃料及び外気のガスの流速が高くなることや蒸発燃料及び外気のガスがパージバルブ65の連通孔66a等を流通する際にガスの流れが乱れることに伴って、パージバルブ65の出口部68付近において蒸発燃料及び外気のガスの流れが大きく乱れ、ガスの渦流が発生しやすい。このように蒸発燃料及び外気のガスの渦流が発生すると、そのガスの渦流によって気流音が発生することがある。

第1実施形態では、整流器70が、パージバルブ65の出口部68とパージ通路55におけるパージホース57との接続箇所Xからパージ通路55におけるパージホース57と吸気通路11におけるサージタンク11aとの接続箇所までの間に位置している。また、整流器70の内部空間は区画壁73によって複数の整流室74に区画されている。そのため、各整流室74を流れるガスは、各整流室74を流れている間において区画壁73によってガスの流れる方向が整流される。そして、各整流室74からガスが流出した後において、ある整流室74から流出したガスが他の整流室74から流出したガス側へと広がりにくい。これにより、整流器70よりも下流側では、ガスの流れが乱れて渦流が発生することを抑制できる。その結果、ガスの渦流の発生に伴う気流音を抑制できる。

(2)第1実施形態では、区画壁73が、整流器70の内部空間を第1方向に区画する第1区画壁71と、整流器70の内部空間を第2方向に区画する第2区画壁72とを備えている。そのため、区画壁73は、例えばガス流れ方向に直交する第1方向に向かってガスが流れるのを抑制することだけでなく、ガス流れ方向及び第1方向に直交する第2方向に向かってガスが流れるのを抑制する。すなわち、区画壁73は、ガスの流れ方向に直交する方向のうちの第1方向に限らず、第2方向に向かってガスの流れが乱れることも抑制できる。これにより、第1実施形態では、様々な態様のガスの渦流の発生を抑制でき、気流音の発生を好適に抑制できる。

(3)第1実施形態では、整流器70をガスの流れ方向から視たときに、複数の整流室74のうち、中央において隣接する4室の整流室74aが、同一の正方形状になっている。そのため、4室の整流室74aについては、各整流室に同じようにガスが流入しやすい。したがって、4室の整流室74aのうちの特定の整流室74aに集中してガスが流入することが抑制できる。このように、各整流室74aに流れるガスの量を均一化することは、各整流室74aから流出するガスが互いに影響しあって渦流が発生することの抑制に寄与する。

(4)整流器70をガスの流れ方向から視たときに、同一又は鏡像の略四角形状になっている整流室74bのうち、それぞれ2室の整流室74bが隣接している。そのため、それぞれ2室の整流室74bについては、各整流室に同じようにガスが流入しやすい。

(5)上述したように、パージバルブ65の出口部68とパージ通路55におけるパージホース57との接続箇所Xのすぐ下流では、蒸発燃料及び外気のガスの流速が最も高くなりやすく、ガスの渦流も発生しやすい。第1実施形態では、整流器70が、パージバルブ65の出口部68とパージ通路55におけるパージホース57との接続箇所Xに対してガス流れ方向下流側に隣接した位置に配置されているため、パージバルブ65の出口部68付近の渦流の発生を抑制する上で、非常に好適である。

(6)第1実施形態では、パージ通路55のパージホース57が吸気通路11のサージタンク11aに接続されている。ここで、仮に、ガスの渦流に起因する気流音がサージタンク11aに伝達されると、当該サージタンク11aにおいて気流音が増大しやすい。よって、上記の接続構成において、整流器70に関する構成を採用することは特に好ましい。

(第2実施形態) 続いて、本発明の第2実施形態について図4及び図5を参照して説明する。なお、第2実施形態における内燃機関100の概略構成やパージバルブ65の周辺構造は第1実施形態と同様であるので、図示及び説明を省略する。

図4(a)及び(b)に示すように、整流器90は、略円柱形状になっている。整流器90の外径は、当該整流器90における中心軸方向(図4(b)における左右方向)の全長よりも小さくなっている。第2実施形態では、整流器90の材質が合成樹脂である。

図4(b)に示すように、略円柱形状の整流器90のキャニスタ52側(図4(b)における右側)の端面からは、略円柱形状の第1凹部91が窪んでいる。第1凹部91の深さは、整流器90における中心軸方向(図4(b)における左右方向)の全長の略1/4になっている。第1凹部91の内径は、整流器90の外径よりもやや小さくなっている。また、略円柱形状の整流器90の吸気通路11側(図4(b)における左側)の端面からは、略円柱形状の第2凹部92が窪んでいる。第2凹部92の深さは、整流器90における中心軸方向(図4(b)における左右方向)の全長の略1/4になっている。第2凹部92の内径は、第1凹部91の内径と同じになっている。

図4(b)に示すように、第1凹部91の底面と第2凹部92の底面との間には、6つの整流室94が貫通している。各整流室94は、整流器90の中心軸線に沿って互いに平行に延びている。図4(a)に示すように、整流室94は、ガスの流れ方向から視たときに円形状になっている。ガスの流れ方向から視たときに、6つの整流室94のうちの1つは、整流器90の略中央に位置している。また、ガスの流れ方向から視たときに、6つの整流室94のうちの残りの5つは、整流器90の略中央に位置する1つの整流室94の周方向において均等に配置されている。

図2に示した構成と同様に、整流器90の上流側の端部とパージバルブ65の出口部68の下流端とが当接している。そして、第2実施形態では、ガス流れ方向における整流器90の直前の流路がパージバルブ65の出口孔68aである。整流器90の6つの整流室94における流路断面積の合計は、パージバルブ65の出口孔68aの流路断面積の50%以下になっている。具体的には、第2実施形態では、整流器90の6つの整流室94における流路断面積の合計は、パージバルブ65の出口孔68aの流路断面積の約30%になっている。

次に、第2実施形態の作用及び効果について説明する。この第2実施形態では、上記(1)〜(6)と同様の効果に加えて、以下の効果を得られる。 (7)第2実施形態では、整流器90の6つの整流室94における流路断面積の合計は、ガス流れ方向における整流器90の直前のパージバルブ65における出口孔68aの流路断面積よりも小さくなっている。そのため、パージバルブ65の出口部68とパージ通路55におけるパージホース57との接続箇所Xからパージ通路55におけるパージホース57と吸気通路11におけるサージタンク11aとの接続箇所までの間を流通するガスの流路断面積は、整流器90によって絞られる。そして、整流器90よりも上流側から流入するガスは、複数の整流室94の上流部分において堰き止められる。これにより、整流器90の内部においてガスの流速が低くなり、ガスの流速が高いことに伴うガスの渦流の発生を抑制できる。その結果、ガスの渦流の発生に伴う気流音を抑制できる。

ここで、図5に示すように、ガスの渦流の発生に伴う気流音の大きさは、ガス流れ方向における整流器90の直前の流路断面積に対して整流器90の複数の整流室94における流路断面積の合計の比率が小さいほど小さくなる。そして、流路断面積の比率に対する気流音の大きさを示す曲線の傾きは、ガス流れ方向における整流器90の直前の流路断面積に対して整流器90の複数の整流室94における流路断面積の合計の比率が50%になるときを境に変化している。具体的には、流路断面積の比率が50%以下になっているときの上記曲線の傾きは、流路断面積の比率が50%を超えているときの上記曲線の傾きよりも大きい。つまり、流路断面積の比率が50%以下になっているときには、流路断面積を絞ることによる気流音を抑制する効果が顕著に高くなる。そして、第2実施形態では、整流器90の6つの整流室94における流路断面積の合計は、ガス流れ方向における整流器90の直前のパージバルブ65における出口孔68aの流路断面積の50%以下になっている。そのため、ガスの渦流の発生に伴う気流音の発生を効果的に抑制できる。

(8)第2実施形態では、整流器90における中心軸方向の全長が当該整流器90の外径よりも大きくなっている。仮に、整流器90における中心軸方向の全長が当該整流器90の外径よりも小さくなっている場合には、ゴム製のパージホース57が弾性変形したときにパージホース57の内部に位置する整流器90がパージホース57に対して傾いたり、回転したりしやすい。これに対して、第2実施形態では、整流器90における中心軸方向の全長が当該整流器90の外径よりも小さくなっている構成に比べて、ゴム製のパージホース57が弾性変形したときにパージホース57の内部に位置する整流器90がパージホース57に対して傾いたり、回転したりしにくい。これにより、第2実施形態では、パージホース57に対する整流器90の向きが安定して保持される。

(9)第2実施形態は、整流器90の材質が合成樹脂である。そのため、整流器90を樹脂成形によって製造する場合、例えば、第1凹部91及び整流室94に対応した形状の第1金型と第2凹部92に対応した形状の第2金型とを用いる。そして、第1金型と第2金型とを対向配置させて、これらの間のキャビティ内に溶融した合成樹脂を流し、キャビティ内において合成樹脂を固めて整流器90を成形する。ここで、例えば、ガスの流れ方向から視たときに整流室94が四角形状になった整流器90である場合には、第1金型において整流室94に対応した部分は四角柱状になる。そして、第1金型と第2金型との間の内部空間に溶融した合成樹脂を流す際には、第1金型において平面視四角形状の整流室94に対応した部分の角部の周囲において溶融した合成樹脂が滞留してしまい、キャビティ全体に溶融した合成樹脂が流れ込みにくい。仮に、第1金型と第2金型との間のキャビティ内の隅々にまで溶融した合成樹脂が充填されない場合には、所望の整流器90が成形されないといった製造不良が生じる。その結果、整流器90の製造不良によって当該整流器90の製造コストが上昇してしまう。

これに対して、第2実施形態では、ガスの流れ方向から視たときに整流室94が円形状になっているため、整流器90を成型する第1金型において整流室94に対応した部分は円柱形状になる。そのため、第2実施形態では、円柱形状の外周面に沿って滑らかに溶融した合成樹脂が流れやすく、第1金型と第2金型との間のキャビティ内の隅々にまで溶融した合成樹脂が充填されやすい。これにより、整流器90の製造不良を抑制し、当該整流器90の製造不良による製造コストの上昇を抑制できる。

上記各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。各実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。 ・上記第1実施形態において、整流器70における第1区画壁71及び第2区画壁72の数は2つ以下でもよいし、4つ以上であってもよい。例えば、第1区画壁71及び第2区画壁72の数がそれぞれ1つであっても、2つ以上の整流室74が区画されることでガスの渦流の発生を抑制することはできる。また、第1区画壁71及び第2区画壁72のいずれか一方を省略してもよい。この場合にも、第1区画壁71及び第2区画壁72のうち一方が1つ以上あれば、2つ以上の整流室74が区画されることでガスの渦流の発生を抑制することはできる。さらに、第1区画壁71の数と第2区画壁72の数とは同数でなくてもよい。同様に、上記第2実施形態において、整流器90における整流室94が2つ以上あれば、整流室94の数は適宜変更できる。

・上記第1実施形態において、整流器70における第1区画壁71及び第2区画壁72の数や第1区画壁71及び第2区画壁72の厚みを変更することで、整流器70の複数の整流室74における流路断面積の合計をパージバルブ65の出口孔68aの流路断面積の50%以下にしてもよい。

・上記第1実施形態において、整流器における区画壁によって区画される整流室の形状は適宜変更できる。例えば、図6に示すように、整流器170の内部空間が、区画壁173によって、複数の整流室174が区画され、ガスの流れ方向から視たときに正六角形状の整流室174aが隣接するようにハニカム状に区画されていてもよい。

・上記第1実施形態において、整流器70における複数の整流室74のうち、同一形状で隣接する整流室74aの数は適宜変更できる。例えば、複数の整流室74のうち、同一形状で2以上の整流室74aが隣接していれば、少なくとも隣接する整流室74aのうちの特定の整流室74aにガスが集中して流入することは抑制できる。

・上記第1実施形態において、整流器70における複数の整流室74のうち、ある整流室74に隣接する他の整流室74は、異なる形状であってもよい。例えば、異なる形状の整流室74が隣接している場合に、それらの整流室74のうちの特定の整流室74にガスが過度に集中しない場合には、同一形状の整流室74が隣接していなくてもよい。また、この場合においては、複数の整流室74のそれぞれの整流室74の形状が全て異なっていてもよい。

・上記第2実施形態において、整流器の内部に区画されている整流室の形状は適宜変更できる。例えば、図8(a)及び(b)に示す例では、整流器190の内部には、ガスの流れ方向から視たときに、整流器190の中央において円形状の整流室194aが1つ区画されている。そして、整流室194aの径方向外側には、周方向において整流室194bが8つ区画されている。これら整流室194bは、ガスの流れ方向から視たときに、径方向外側に向かうほど広がる扇形状になっている。なお、この構成においては、整流器90の6つの整流室94における流路断面積の合計は、パージバルブ65の出口孔68aの流路断面積の約40%になっている。

・上記第1実施形態及び第2実施形態において、整流器70や整流器90の位置は、パージバルブ65の出口部68の下流側に隣接した位置に限らない。例えば、整流器70や整流器90は、パージバルブ65の出口部68における出口孔68aの内部に取り付けられていてもよい。この場合、整流器70や整流器90は、パージバルブ65の出口部68とパージ通路55におけるパージホース57との接続箇所Xに位置している。また、整流器70や整流器90は、パージホース57とサージタンク11aとの接続箇所に位置していてもよい。

・また、整流器70や整流器90は、パージ通路55におけるパージホース57の途中に取り付けられていてもよい。すなわち、整流器70や整流器90は、パージバルブ65における出口部68の下流端に対して離間した位置に配置されていてもよい。また、この場合、ガス流れ方向における整流器90の直前の流路は、パージ通路55におけるパージホース57の内部の流路である。

・上記第1実施形態において、整流器に、複数のパージホースを接続するアダプタとしての機能を付与してもよい。例えば、図7に示すように、パージ通路155におけるパージホース157が、キャニスタ52側の上流側パージホース157aと吸気通路11側の下流側パージホース157bとで構成されている。上流側パージホース157aと下流側パージホース157bとの間には整流器270が取り付けられている。この整流器270における外郭部76の外面からは、径方向外側にフランジ部277が突出している。フランジ部277は、ガスの流れ方向において、外郭部76の略中央に位置している。整流器270のフランジ部277よりもキャニスタ52側には、上流側パージホース157aが取り付けられている。また、整流器270のフランジ部277よりも吸気通路11側には、下流側パージホース157bが取り付けられている。同様に、上記第2実施形態において、整流器に、複数のパージホースを接続するアダプタとしての機能を付与してもよい。

・上記第1実施形態及び第2実施形態において、パージ通路55は、吸気通路11における吸気接続通路11bに接続されていてもよい。この場合にも、パージ通路55は、吸気通路11におけるスロットルバルブ21よりも下流側の部分に接続されていればよい。

・上記第1実施形態及び第2実施形態において、パージ通路55におけるパージホース57とパージバルブ65の出口部68との接続構成は適宜変更できる。例えば、パージ通路55におけるパージホース57の上流端とパージバルブ65の出口部68の下流端とを接合してもよい。この場合には、両者の接合面が、パージバルブ65の出口部68とパージ通路55におけるパージホース57との接続箇所である。

・上記第1実施形態及び第2実施形態において、パージ通路55の材質は適宜変更できる。例えば、パージ通路55における上流側の部分及び下流側の部分を共に鋼鉄製としてもよいし、パージ通路55における上流側の部分及び下流側の部分を共にゴム製としてもよい。

・上記第1実施形態及び第2実施形態において、整流器70や整流器90の材質は適宜変更できる。例えば、整流器70や整流器90を鋼鉄製としてもよい。 ・上記第2実施形態において、整流器90における第1凹部91及び第2凹部92の一方又は両方を省略してもよい。例えば、第1凹部91及び第2凹部92の両方が省略された場合、略円柱形状の整流器90におけるキャニスタ52側の端面から吸気通路11側の端面まで整流室94が貫通していればよい。また、このように整流室94の長さが変更された場合には、整流室94の数や大きさを変更することで、整流室94を流通するガスの流量を調整してもよい。

・上記第2実施形態において、整流器90の6つの整流室94における流路断面積の合計は、パージバルブ65の出口孔68aの流路断面積の50%以下の範囲で適宜変更できる。ただし、整流器90を流通するガスの流量が過度に抑制されないことを考慮するならば、整流器90の6つの整流室94における流路断面積の合計は、パージバルブ65の出口孔68aの流路断面積の20%以上になっていることが好ましい。

X…接続箇所、11…吸気通路、11a…サージタンク、11b…吸気接続通路、12…気筒、13…排気通路、21…スロットルバルブ、22…燃料噴射弁、23…ピストン、31…燃料タンク、50…蒸発燃料処理装置、51…ベーパ通路、52…キャニスタ、53…外気導入通路、55…パージ通路、56…パージ管、57…パージホース、61…逆止弁、62…外気導入バルブ、65…パージバルブ、66…本体部、66a…連通孔、67…入口部、67a…入口孔、68…出口部、68a…出口孔、70…整流器、71…第1区画壁、72…第2区画壁、73…区画壁、74…整流室、74a…整流室、74b…整流室、76…外郭部、80…制御装置、90…整流器、91…第1凹部、92…第2凹部、94…整流室、100…内燃機関、155…パージ通路、157…パージホース、157a…上流側パージホース、157b…下流側パージホース、170…整流器、173…区画壁、174…整流室、174a…整流室、190…整流器、194a…整流室、194b…整流室、270…整流器、277…フランジ部。

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