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Gas turbine device and gas turbine power generation system

阅读:777发布:2020-07-18

专利汇可以提供Gas turbine device and gas turbine power generation system专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a compact gas turbine device utilizing low-calorific power gas at low cost, by stably burning the low-calorific power gas difficult to use conventionally. SOLUTION: The gas turbine device 2 comprises: an air compressor 20 compressing air; a combustor 21 burning compressed air compressed by the air compressor 20; and a turbine 22 rotated by receiving gas from the combustor 21. The gas turbine device comprises: a regenerator 23 for heat-exchange of the compressed air supplied to the combustor 21 with exhaust gas discharged from the turbine 22; and a fuel supply device 24 supplying fuel to the combustor 21. The fuel supply system 24 includes: a first fuel supply system supplying high-calorific fuel HG to the combustor 21; a second fuel supply system supplying the low-calorific gas LG to the combustor 21; and a three-directional valve 56 switching between the first fuel supply system and the second fuel supply system based on a temperature of the compressed air or exhaust gas. COPYRIGHT: (C)2006,JPO&NCIPI,下面是Gas turbine device and gas turbine power generation system专利的具体信息内容。

  • 空気を圧縮する空気圧縮機と、
    前記空気圧縮機により圧縮された圧縮空気により燃焼を行う燃焼器と、
    前記燃焼器からのガスを受けて回転するタービンと、
    前記空気圧縮機から前記燃焼器に供給される圧縮空気と、前記タービンから排出された排気ガスとの間で熱交換を行う再生器と、
    高発熱量燃料を前記燃焼器に供給する第1の燃料供給系と、低位発熱量が前記高発熱量燃料よりも小さい低発熱量ガスを前記燃焼器に供給する第2の燃料供給系と、前記圧縮空気または前記排気ガスの温度に基づいて前記第1の燃料供給系と前記第2の燃料供給系とを切り換える切換装置とを含む燃料供給装置と、
    を備えたことを特徴とするガスタービン装置。
  • 前記再生器の下流の前記排気ガスの温度を測定する第1の温度測定器をさらに備え、
    前記切換装置は、前記第1の温度測定器により測定された温度が所定の温度以上になったときに、前記第1の燃料供給系と前記第2の燃料供給系とを切り換えることを特徴とする請求項1に記載のガスタービン装置。
  • 前記燃焼器の上流の圧縮空気の温度を測定する第2の温度測定器をさらに備え、
    前記切換装置は、前記第1の温度測定器により測定された温度が所定の温度以上になったときに、前記第1の燃料供給系と前記第2の燃料供給系とを切り換えることを特徴とする請求項1に記載のガスタービン装置。
  • 前記タービンの出口の排気ガスの温度を測定する第3の温度測定器をさらに備え、
    前記切換装置は、前記第1の温度測定器により測定された温度が所定の温度以上になったときに、前記第1の燃料供給系と前記第2の燃料供給系とを切り換えることを特徴とする請求項1に記載のガスタービン装置。
  • 前記燃料供給装置は、前記切換装置の下流側で燃料を昇圧する燃料圧縮機をさらに含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のガスタービン装置。
  • 前記燃料供給装置は、前記切換装置の上流側で前記低発熱量ガスを昇圧する燃料圧縮機をさらに含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のガスタービン装置。
  • 前記燃料供給装置は、前記燃料圧縮機により昇圧される低発熱量ガスの圧力よりも高い圧力に圧縮された状態で容器に封入された高発熱量燃料を減圧して前記切換装置に供給する減圧弁をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載のガスタービン装置。
  • 前記燃料供給装置は、前記燃料圧縮機の吐出量を制御する制御装置をさらに備えたことを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載のガスタービン装置。
  • 前記燃料供給装置は、前記燃料圧縮機を複数台備えたことを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載のガスタービン装置。
  • 前記燃料供給装置は、前記複数の燃料圧縮機の運転台数を制御する制御装置をさらに備えたことを特徴とする請求項9に記載のガスタービン装置。
  • 前記切換装置は、前記高発熱量燃料と前記低発熱量ガスとを徐々に混合させつつ切り換える三方混合弁であることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載のガスタービン装置。
  • 前記切換装置は、前記高発熱量燃料と前記低発熱量ガスとを瞬時に切り換える三方切換弁であることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載のガスタービン装置。
  • 空気を圧縮する空気圧縮機と、
    前記空気圧縮機により圧縮された圧縮空気により燃焼を行う燃焼器と、
    前記燃焼器からのガスを受けて回転するタービンと、
    前記空気圧縮機から前記燃焼器に供給される圧縮空気と、前記タービンから排出された排気ガスとの間で熱交換を行う再生器と、
    高発熱量燃料を前記燃焼器に供給する第1の燃料供給系と、低位発熱量が前記高発熱量燃料よりも小さい低発熱量ガスを前記燃焼器に供給する第2の燃料供給系と、前記高発熱量燃料の供給量および前記低発熱量ガスの供給量を調整する燃料調整装置とを含む燃料供給装置と、
    を備えたことを特徴とするガスタービン装置。
  • 前記低発熱量ガスは、バイオマスの消化過程から発生する消化ガスとガス化過程から発生する熱分解ガスのうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載のガスタービン装置。
  • 前記高発熱量燃料は、天然ガス、液化石油ガス、プロパンガス、灯油、および軽油のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載のガスタービン装置。
  • 請求項1から15のいずれか一項に記載のガスタービン装置と、
    前記ガスタービン装置のタービンの高速回転を利用して発電を行う発電装置と、
    を備えたことを特徴とするガスタービン発電システム。
  • 前記発電装置は、
    前記ガスタービン装置のタービンに連結された永久磁石型発電機と、
    前記永久磁石型発電機の高周波交流出力を直流出力に整流するコンバータと、
    前記コンバータの直流出力を所定の周波数および所定の電圧の交流出力に変換して出力するインバータと、
    を備えたことを特徴とする請求項16に記載のガスタービン発電システム。
  • 说明书全文

    本発明は、ガスタービン装置に係り、特にマイクロガスタービン発電システムなどに使用されるガスタービン装置に関するものである。 また、本発明は、そのようなガスタービン装置を利用して発電を行うガスタービン発電システムに関するものである。

    例えば、バイオマスの消化過程から発生するメタンを主成分とする消化ガスやガス化過程から発生する一酸化炭素、素、炭化水素を主成分とする熱分解ガスなどは、単位体積あたりの発熱量が小さい低発熱量ガスである。 都市ガスの低位発熱量が約50233kJ/kg(12000kcal/kg)であるのに対して、バイオマスの消化ガスの低位発熱量は1/2の約25116kJ/kg(6000kcal/kg)、熱分解ガスの低位発熱量は1/10の約5023kJ/kg(1200kcal/kg)程度である。

    このようなバイオマス由来の低発熱量ガスは、場所や季節、時間によって可燃成分の比率が変化し、その発熱量が変動する。 また、一般に、燃料ガスは、その発熱量が小さくなるほど、また、周囲温度が低いほど点火しにくくなり、また、安定した燃焼が得られにくくなる。 低発熱量ガスの中でも、低位発熱量が約6279kJ/kg(1500kcal/kg)を下回る極低発熱量ガスは、ガスタービンやガスエンジンなどの熱機関では燃焼を維持することが難しい。

    このためガスタービンやガスエンジンなどの熱機関では、燃料ガスの発熱量が小さくなるほど燃料ガスの点火が難しくなり、確実な起動が困難になる。 とりわけ再生器を有するガスタービン装置においては、再生器が大きな熱容量を持っているために、起動時の燃焼温度の上昇が緩慢で、低発熱量ガスでは確実にガスタービン装置を起動させることが困難であった。

    最近では、低発熱量ガスの精製度を上げて発熱量を高めたり、プロパンガスなどの高発熱量燃料ガスに混合して使用したりして、低発熱量ガスをガスタービンやガスエンジンなどの熱機関で利用する試みもなされているが、これらのシステムは投資効率が良くないために普及するに至っていない。 このため、比較的発熱量が高い消化ガスや熱分解ガスであっても大半は焼却処分されているのが実状である。

    本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、従来、利用が難しかった低発熱量ガスを安定して燃焼させ、コンパクトな構成で低発熱量ガスを低コストで利用することができるガスタービン装置を提供することを第1の目的とする。

    また、本発明は、従来、利用が難しかった低発熱量ガスを安定して燃焼させ、この低発熱量ガスのエネルギーを高い効率で電として取り出すことができるガスタービン発電システムを提供することを第2の目的とする。

    上記目的を達成するため、本発明の第1の態様によれば、従来、利用が難しかった低発熱量ガスを安定して燃焼させ、コンパクトな構成で低発熱量ガスを低コストで利用することができるガスタービン装置が提供される。 このガスタービン装置は、空気を圧縮する空気圧縮機と、上記空気圧縮機により圧縮された圧縮空気により燃焼を行う燃焼器と、上記燃焼器からのガスを受けて回転するタービンとを備えている。 また、ガスタービン装置は、上記空気圧縮機から上記燃焼器に供給される圧縮空気と、上記タービンから排出された排気ガスとの間で熱交換を行う再生器と、燃料を上記燃焼器に供給する燃料供給装置とを備えている。 この燃料供給装置は、高発熱量燃料を上記燃焼器に供給する第1の燃料供給系と、低位発熱量が上記高発熱量燃料よりも小さい低発熱量ガスを上記燃焼器に供給する第2の燃料供給系と、上記圧縮空気または上記排気ガスの温度に基づいて上記第1の燃料供給系と上記第2の燃料供給系とを切り換える切換装置とを含んでいる。

    このような構成により、ガスタービン装置の起動時に高発熱量燃料の供給によって再生器を予め加熱した後に、低発熱量ガスの供給に切り換えることができる。 このとき、燃焼器に供給される低発熱量ガスは、燃焼器内の高温場により活性化され、可燃範囲が常温場に比べ大きくなっているため、着火が容易になり、安定して燃焼させることができる。 このように、本発明によれば、ガスタービン装置を確実に起動することができるとともに、従来、利用が難しかった低発熱量ガスを安定して燃焼させることができる。

    この場合において、上記再生器の下流の上記排気ガスの温度を測定する第1の温度測定器、上記燃焼器の上流の圧縮空気の温度を測定する第2の温度測定器、または上記タービンの出口の排気ガスの温度を測定する第3の温度測定器を設け、これらの温度測定器により測定された温度が所定の温度以上になったときに、上記第1の燃料供給系と上記第2の燃料供給系とを切り換えることとしてもよい。

    また、上記燃料供給装置は、上記切換装置の下流側で燃料を昇圧する燃料圧縮機または上記切換装置の上流側で上記低発熱量ガスを昇圧する燃料圧縮機を含んでいてもよい。 また、上記燃料供給装置は、上記燃料圧縮機の吐出量を制御する制御装置をさらに備えていてもよい。 また、上記燃料供給装置は、上記燃料圧縮機を複数台備えていてもよい。 この場合には、上記燃料供給装置は、上記複数の燃料圧縮機の運転台数を制御する制御装置を備えることが好ましい。

    上記切換装置として、上記高発熱量燃料と上記低発熱量ガスとを徐々に混合させつつ切り換える三方混合弁または上記高発熱量燃料と上記低発熱量ガスとを瞬時に切り換える三方切換弁を用いることができる。

    本発明の第2の態様によれば、従来、利用が難しかった低発熱量ガスを安定して燃焼させ、コンパクトな構成で低発熱量ガスを低コストで利用することができるガスタービン装置が提供される。 このガスタービン装置は、空気を圧縮する空気圧縮機と、上記空気圧縮機により圧縮された圧縮空気により燃焼を行う燃焼器と、上記燃焼器からのガスを受けて回転するタービンとを備えている。 また、ガスタービン装置は、上記空気圧縮機から上記燃焼器に供給される圧縮空気と、上記タービンから排出された排気ガスとの間で熱交換を行う再生器と、燃料を上記燃焼器に供給する燃料供給装置とを備えている。 この燃料供給装置は、高発熱量燃料を上記燃焼器に供給する第1の燃料供給系と、低位発熱量が上記高発熱量燃料よりも小さい低発熱量ガスを上記燃焼器に供給する第2の燃料供給系と、上記高発熱量燃料の供給量および上記低発熱量ガスの供給量を調整する燃料調整装置とを含む燃料供給装置とを含んでいる。

    低位発熱量が約25116kJ/kg(6000kcal/kg)以下のガスを低発熱量ガスとして用いることができる。 例えば、バイオマスの消化過程から発生する消化ガスやガス化過程から発生する熱分解ガスなどを低発熱量ガスとして用いることができる。 また、天然ガス、液化石油ガス、プロパンガス、灯油、および軽油の少なくとも1つを高発熱量燃料として用いることができる。

    本発明の第3の態様によれば、従来、利用が難しかった低発熱量ガスを安定して燃焼させ、この低発熱量ガスのエネルギーを高い効率で電力として取り出すことができるガスタービン発電システムが提供される。 このガスタービン発電システムは、上記ガスタービン装置と、上記ガスタービン装置のタービンの高速回転を利用して発電を行う発電装置とを備えている。 このようなガスタービン発電システムによれば、従来、利用の難しかった可燃性ガス、特に低発熱量ガスを昇圧することなく安定して燃焼させ、そのエネルギーを電力として取り出すことができる。

    上記発電装置は、上記ガスタービン装置のタービンに連結された永久磁石型発電機と、上記永久磁石型発電機の高周波交流出力を直流出力に整流するコンバータと、上記コンバータの直流出力を所定の周波数および所定の電圧の交流出力に変換して出力するインバータとを備えていることが好ましい。

    本発明によれば、ガスタービン装置を確実に起動することができるとともに、従来、利用が難しかった低発熱量ガスを安定して燃焼させることができる。

    以下、本発明に係るガスタービン発電システムの実施形態について図1から図4を参照して詳細に説明する。 図1から図4において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。

    図1は、本発明の一実施形態におけるガスタービン発電システム1を示すフロー図である。 図1に示すように、ガスタービン発電システム1は、圧縮空気と燃料ガスとの混合気を燃焼させるガスタービン装置2と、ガスタービン装置2内のタービンの高速回転を利用して発電を行う発電装置3と、ガスタービン装置2から排出された排気ガスから排熱を回収する排熱回収装置4とを備えている。

    ガスタービン装置2は、空気を圧縮するための空気圧縮機20と、空気圧縮機20により圧縮された圧縮空気と燃料を混合し燃焼させる燃焼器21と、燃焼器21からの燃焼ガスを受けて高速で回転する複数の回転翼を有するタービン22と、タービン22から排出された排気ガスの排熱を利用して燃焼器21に供給される圧縮空気を過熱する再生器(熱交換器)23とを備えている。

    また、ガスタービン装置2は、燃焼器21に燃料を供給する燃料供給装置24と、再生器23と排熱回収装置4とを接続する排気ガス配管27に設けられ、再生器23下流の排気ガスG の温度を測定する第1の温度測定器TE1と、再生器23と燃焼器21とを接続する圧縮空気配管28に設けられ、燃焼器21上流の圧縮空気G の温度を測定する第2の温度測定器TE2と、タービン22と再生器23とを接続する排気ガス配管29に設けられ、排気ガスG の温度を測定する第3の温度測定器TE3とを備えている。

    発電装置3は、タービン22の回転軸Rに直結された発電機30と、発電機30の高周波交流出力を直流に整流するコンバータ31と、コンバータ31の出力を所定の周波数および所定の電圧の交流出力に変換して出力するインバータ32と、ガスタービン装置2の起動時に発電機30をスタータモータとして駆動するバッテリー33とを備えている。 本実施形態では、発電機30として永久磁石型発電機(PMG)が用いられ、インバータ32としてパルス幅変調(PWM)インバータが用いられる。

    このような構成のガスタービン発電システム1において、空気圧縮機20に吸入された空気G は、空気圧縮機20により圧縮されて、約200℃の圧縮空気G となり、再生器23に供給される。 圧縮空気G は、再生器23の内部を通過する間に、タービン22から排出された排気ガスの熱により過熱されて約550℃の圧縮空気G となり、燃焼器21に供給される。 燃焼器21に供給された圧縮空気G は、燃料供給装置24から供給される燃料と混合される。 これにより、燃焼器21の内部には圧縮空気G と燃料の混合気が形成される。 圧縮空気G と燃料との混合気は燃焼器21の内部で燃焼され、この混合気の燃焼によって約900℃の高温・高圧の燃焼ガスG が発生する。

    燃焼器21における燃焼により発生した燃焼ガスG はタービン22に供給され、この燃焼ガスG を受けてタービン22が、例えば毎分約68000回転の高速で回転する。 このタービン22の回転軸Rには、空気圧縮機20および発電機30のロータ30aが連結されており、タービン22の高速回転に伴って、発電機30および空気圧縮機20が高速で回転駆動される。 これにより、空気圧縮機20において空気G が圧縮され、発電機30において交流電流が発生する。

    発電機30においては、周波数が例えば約2000Hzの高周波交流電流が発生し、この高周波交流電流は発電装置3内のコンバータ31により直流に整流される。 コンバータ31の出力は、商用交流電流として使用できるようにインバータ32により所定の周波数(例えば50Hzまたは60Hz)および所定の電圧に変換された後、外部に出力される。

    タービン22と再生器23は、排気ガス配管29により直接接続されており、タービン22から排出された排気ガスG は、排気ガス配管29を通って再生器23に供給される。 再生器23に導入された排気ガスG は、再生器23内の配管を流れる圧縮空気G と熱交換し、この圧縮空気G を過熱する。 再生器23を出た排気ガスG は排熱回収装置4に供給される。

    排熱回収装置4は、再生器23から出た排気ガスG と温水との間で熱交換を行う温水ボイラなどにより構成されており、再生器23から出た排気ガスG の熱によって温水配管40の内部を循環する温水を加熱して排気ガスG の排熱を回収するようになっている。 排熱回収装置4において温水と熱交換を行った排気ガスG は外部に排出される。

    図2は、燃料供給装置24を示すフロー図である。 図2に示すように、燃料供給装置24は、天然ガス(LNG)や液化石油ガス(LPG)、プロパンガス、灯油、軽油などの高発熱量燃料HG(補助燃料)の供給源50(第1の燃料供給系)と、バイオマスの消化過程から発生する下水消化ガスやガス化過程から発生する熱分解ガスなどの低発熱量ガスLGの供給源51(第2の燃料供給系)とを備えている。

    また、燃料供給装置24は、低発熱量ガスLG中の硫化水素を除去する脱硫塔52と、低発熱量ガスLGを昇圧するガスブロア53と、低発熱量ガスLGの水分を除去する除湿機54と、脱硫塔52で除去されなかった低発熱量ガスLG中のシロキサンを除去するシロキサン除去装置55とを備えている。

    さらに、燃料供給装置24は、第1の燃料供給系の高発熱量燃料HGと第2の燃料供給系の低発熱量ガスLGとを切り換えて燃焼器21に供給する切換装置としての三方弁56を有している。 三方弁56の下流には、燃料を所定の圧力に昇圧する燃料圧縮機57が設けられている。 三方弁56としては、例えば、アクチュエーター付の三方混合弁や三方切換弁を用いることができる。

    下水消化ガスや熱分解ガスなどの低発熱量ガスLGには、後段のシロキサン除去装置55や燃料圧縮機57、タービン22などの腐食に影響を与えるおそれのある硫化水素が含まれている。 このため、供給源51からの低発熱量ガスLGは、脱硫塔52に供給され、ここで硫化水素の濃度が10ppm未満になるように脱硫される。 この脱硫塔52においては、酸化鉄などによる乾式脱硫や生物脱硫などの湿式脱硫を用いることができる。 なお、低発熱量ガスLG中のシロキサンは、脱硫塔52では除去されずに、そのまま通過する。

    脱硫塔52を通過した低発熱量ガスLGは、ガスブロア53によって0.1MPaG未満の圧力に昇圧され、除湿機54によって冷却されて水分が除去される。 そして、低発熱量ガスLGは、シロキサン除去装置55でシロキサンが除去される。 この低発熱量ガスLGは、三方弁56を通過し、燃料圧縮機57で0.5〜0.6MPaGの圧力に昇圧されてからタービン22に供給される。

    このようなガスタービン装置2において、起動時には、三方弁56を高発熱量燃料HGの供給系に切り換えて燃焼器21に高発熱量燃料HGを供給し、発電機30を駆動装置としてタービン22を回転させる。 このようにして、高発熱量燃料HGの供給のみでタービン22の速度を自立回転速度まで上げる。 天然ガスやプロパンガスなどの高発熱量燃料HGは、常温で確実に点火することができるので、ガスタービン装置2の起動時に高発熱量燃料HGを供給することで、タービン22を確実に起動することができる。

    上述したように、三方弁56としては、三方混合弁または三方切換弁を用いることができる。 三方混合弁を用いた場合には、三方混合弁を緩やかに作動させ高発熱量燃料HGに低発熱量ガスLGを徐々に混合し、最終的に高発熱量燃料HGの供給を断ち、低発熱量ガスLGのみでの運転へ移行する。 また、三方弁56から燃焼器21までの配管の容量が十分あり、切換の動作が十分に速い場合には、低発熱量ガスLGへの燃料の切換が滑らかに移行するため、三方弁56として三方切換弁を用いて瞬時に切り換えてもよい。 この場合において、三方切換弁を2個の二方電磁弁で代替して、安価にシステムを構成することもできる。

    タービン22が自立回転速度に達した後は、タービン22や再生器23が所望の温度に昇温されるまで暖機運転を行う。 特に圧縮空気とタービン22からの排気との間で熱交換を行う再生器23は、熱容量が大きく、所望の温度に達するまでに数分かかる場合がある。 再生器23を含む系が所望の温度に達したかどうかは、温度測定器TE1により測定された再生器23下流の排気ガスG の温度、温度測定器TE2により測定された燃焼器21上流の圧縮空気G の温度、または温度測定器TE3により測定されたタービン22の出口の排気ガスG の温度に基づいて判断することができる。

    再生器23を含む系が所望の温度に達した後、三方弁56を低発熱量ガスLGの供給系に切り換えて低発熱量ガスLGを燃焼器21に供給する。 このとき、ガスタービン装置2の燃焼器21の上流側の圧縮空気G の温度は550℃近くに、燃焼器21内の温度は1000℃近くに達している。 したがって、燃焼器21に供給された低発熱量ガスLGは、燃焼器21内の高温場により活性化され、可燃範囲が常温場に比べ大きくなっているため、着火が容易になる。 実験によれば、低発熱量ガスLGの低位発熱量が4186kJ/kg(1000kcal/kg)以下であっても、着火が可能であった。

    ガスタービン装置2を運転後に停止し、その後再起動する場合には、燃焼器21および再生器23はまだ高温を維持しているため、圧縮空気G は容易に所望の温度以上になる。 したがって、この場合には、タービン22が自立回転速度に達する前に三方弁56を高発熱量燃料HGの供給系から低発熱量ガスLGの供給系に切り換えることができる。 あるいは、最初から高発熱量燃料HGを用いずに、低発熱量ガスLGのみで起動することもできる。

    このような燃料供給装置24により供給される燃料の量は、供給される燃料の発熱量およびタービン22の出力に応じて調整する必要がある。 したがって、図2に示すように、燃料供給装置24は、燃料圧縮機57の吐出量を制御する制御装置58を備えていることが好ましい。 また、図2に示す例では、燃料圧縮機57が1台しか設けられていないが、低発熱量ガスLGの発熱量に応じて燃料圧縮機57を複数台設けることとしてもよく、複数台の燃料圧縮機57を設けた場合には、燃料圧縮機57の運転台数を制御する制御装置を設けて燃料圧縮機57の吐出量を調整することが好ましい。

    なお、図2に示す例では、三方弁56が燃料圧縮機57の上流側に設けられており、高発熱量燃料HGが燃料圧縮機57の上流、すなわち燃料圧縮機57の吸込側から供給されているが、これに限られるものではない。 例えば、図3に示すように、三方弁56を燃料圧縮機57の下流に設け、高発熱量燃料HGを燃料圧縮機57の下流、すなわち燃料圧縮機57の吐出側から供給してもよい。 この場合には、高発熱量燃料HGの圧力を燃料圧縮機57から吐出される低発熱量ガスLGの圧力と同程度にしてから三方弁56に供給する必要があるが、燃料圧縮機57から吐出される低発熱量ガスLGよりも高い圧力の高発熱量燃料HGを減圧してから三方弁56に供給してもよい。 例えば、都市ガスの中圧ラインまたは高圧ラインのガスを減圧する減圧弁(図示せず)や高圧天然ガスボンベから天然ガスを減圧する減圧弁(図示せず)を介して三方弁56に供給してもよい。 あるいは、液化プロパンガスを加温および加圧して三方弁56に供給してもよい。

    また、上述した実施形態では、高発熱量燃料HGと低発熱量ガスLGとの混合または切換を燃料供給装置24内で行った例を説明したが、これに限られるものではない。 例えば、高発熱量燃料HGの第1の燃料供給系と低発熱量ガスLGの第2の燃料供給系とを別々のラインとして燃焼器21に接続してもよい。 図4は、高発熱量燃料HGの第1の燃料供給系24aと低発熱量ガスLGの第2の燃料供給系24bとを別々のラインとして設けた例を示すフロー図である。

    図4に示す例では、第1の燃料供給系24aには、燃焼器21に供給する高発熱量燃料HGの流量を制御する流量制御弁M が設けられ、第2の燃料供給系24bには、燃焼器21に供給する低発熱量ガスLGの流量を制御する流量制御弁M が設けられている。 また、これらの流量制御弁M ,M を制御して、燃焼器21に供給する高発熱量燃料HGと低発熱量ガスLGの量を調整する燃料調整装置59が設けられている。 なお、この例の燃焼器21は、複数の燃料ノズル210を有する燃料マニホールド212により構成されている。

    高発熱量燃料HGの供給によりタービン22が自立運転に到達した後、燃料調整装置59により、第1の燃料供給系24aの流量制御弁M を徐々に閉じるとともに、低発熱量ガスLGの流量制御弁M を自動制御して、低発熱量ガスLGに切り換える。 この場合において、高発熱量燃料HGの供給によりタービン22が起動した後は、タービン22の排気の温度を監視しながら、各燃料供給系24a,24bの流量制御弁M ,M を制御して低発熱量ガスLGおよび高発熱量燃料HGを任意の割合で燃焼器21に供給することができる。 また、流量制御弁M を徐々に閉止しつつ、流量制御弁M を徐々に開くことで、低発熱量ガスLGによる運転に移行することもできる。

    また、高発熱量燃料HGとしては、ガスだけではなく、灯油や軽油などの液体燃料を用いることもできる。 この場合には、低発熱量ガスLG用の流量制御弁および燃焼バーナーとは別に、液体燃料HG用の流量制御弁および燃焼バーナーを設けることが好ましい。 そして、上述した例と同様に、液体燃料を燃焼器21に供給してガスタービン装置2を起動し、再生器23下流の排気ガスG の温度、燃焼器21上流の圧縮空気G の温度、またはタービン22の出口の排気G の温度が所望の値に達したときに、低発熱量ガスLGに切り換える。

    これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。

    本発明の一実施形態におけるガスタービン発電システムを示すフロー図である。

    図1のガスタービン発電システムの燃料供給装置を示すフロー図である。

    図2の燃料供給装置の変形例を示すフロー図である。

    図2の燃料供給装置の他の変形例を示すフロー図である。

    符号の説明

    1 ガスタービン発電システム 2 ガスタービン装置 3 発電装置 4 排熱回収装置20 空気圧縮機21 燃焼器22 タービン23 再生器24 燃料供給装置27,29 排気ガス配管28 圧縮空気配管30 発電機31 コンバータ32 インバータ50,51 燃料供給源56 三方弁57 燃料圧縮機58 制御装置59 燃料調整装置HG 高発熱量燃料LG 低発熱量ガスM ,M 流量制御弁TE1,TE2,TE3 温度測定器

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