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Gas engine generator system

阅读:519发布:2020-07-25

专利汇可以提供Gas engine generator system专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a gas engine generator system capable of keeping power generating electricity of not less than minimum, and eliminating the need of a huge generated gas tank.
SOLUTION: This gas engine generator system comprises a first generator capable of generating electricity by using either one of low heating value gas or town gas and generating the specified minimum amount of electricity at generating with the low heating value gas, and a second generator capable of generating electricity by using either one of the low heating value gas and the town gas. A control means stops the actuation of a second low heating value gas supplying means and actuates a second town gas supplying means, thereby switching from a first state wherein a first low heating value gas supplying means and the second low heating value gas supplying means are actuated and a first town gas supplying means and the second town gas supplying means are not actuated to a second state wherein the first low heating value gas supplying means and the second town gas supplying means are actuated and the first town gas supplying means and the second low heating value gas supplying means are not actuated.
COPYRIGHT: (C)2002,JPO,下面是Gas engine generator system专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】低発熱量ガス及び都市ガスのうちのいずれを用いても発電可能であり、低発熱量ガスを用いた発電時において所定の最小電力量を発電可能である第1発電機と、 低発熱量ガス及び都市ガスのうちのいずれを用いても発電可能な第2発電機と、 第1発電機に低発熱量ガスを供給する第1低発熱量ガス供給手段と、 第2発電機に低発熱量ガスを供給する第2低発熱量ガス供給手段と、 第1発電機に都市ガスを供給する第1都市ガス供給手段と、 第2発電機に都市ガスを供給する第2都市ガス供給手段と、 第1低発熱量ガス供給手段、第2低発熱量ガス供給手段、第1都市ガス供給手段及び第2都市ガス供給手段を制御する制御手段と、 を備え、 制御手段は、第1低発熱量ガス供給手段及び第2低発熱量ガス供給手段が作動していると共に第1都市ガス供給手段及び第2都市ガス供給手段が作動していない第1の状態から、第2低発熱量ガス供給手段の作動を停止させ、第2都市ガス供給手段を作動させて、第1低発熱量ガス供給手段及び第2都市ガス供給手段が作動していると共に第1都市ガス供給手段及び第2低発熱量ガス供給手段が作動していない第2の状態に切り換えることが可能となっていることを特徴とするガスエンジン発電機システム。
  • 【請求項2】制御手段は、前記第2の状態から、第1低発熱量ガス供給手段の作動を停止させ、第1都市ガス供給手段を作動させて、第1都市ガス供給手段及び第2都市ガス供給手段が作動していると共に第1低発熱量ガス供給手段及び第2低発熱量ガス供給手段が作動していない第3の状態に切り換えることが可能となっていることを特徴とする請求項1に記載のガスエンジン発電機システム。
  • 【請求項3】制御手段は、前記第1の状態から前記第2
    の状態への切り替え制御の途中において、第2低発熱量ガス供給手段の作動を停止させる際に、第1発電機での所定の最小電力量の発電がなされるように第1低発熱量ガス供給手段を制御するようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載のガスエンジン発電機システム。
  • 【請求項4】制御手段は、低発熱量ガスによる第1発電機及び第2発電機の発電量が不足する可能性があると判断した場合において、低発熱量ガスを用いた第1発電機での所定の最小電力量の発電がなされるように第1低発熱量ガス供給手段を制御しつつ、前記第1の状態から前記第2の状態への切り替え制御を実施するようになっていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のガスエンジン発電機システム。
  • 【請求項5】第1低発熱量ガス供給手段は、 低発熱量ガス発生装置と、 低発熱量ガス貯蔵タンクと、を有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のガスエンジン発電機システム。
  • 【請求項6】制御手段は、低発熱量ガス発生装置における低発熱量ガスの発生が停止した場合において、低発熱量ガス貯蔵タンク内に貯留されている低発熱量ガスを用いて第1発電機での所定の最小電力量の発電がなされるように第1低発熱量ガス供給手段を制御しつつ、前記第1の状態から前記第2の状態への切り替え制御を実施するようになっていることを特徴とする請求項5に記載のガスエンジン発電機システム。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物処理プラント等から発生する低発熱量ガスを燃料として発電に利用するガスエンジン発電機システムに関する。

    【0002】

    【従来の技術】一般廃棄物及び産業廃棄物等を処理する熱分解ガス化処理システムに、ガスエンジン発電機が接続されている。 そのような例の構成の概略を、図6に示す。

    【0003】図6において、熱分解ガスを発生させる熱分解ガス化処理システム51の内部構成は、詳細に描かれていない。 熱分解ガス化処理システム51について概略だけ説明すれば、廃棄物の破砕機、乾燥機、熱分解炉、ガス改質器、ガス冷却器、バグフィルタ、ガス洗浄装置及び脱硫塔が、上流から直列に接続されている。

    【0004】廃棄物は、破砕機及び乾燥機にて、破砕され乾燥される。 その後、廃棄物は熱分解炉で熱分解されて、熱分解ガスを発生させる。 この熱分解ガスは、ガス改質器でクラッキングされ、ガス冷却器で急冷され、バグフィルタでバグダストを除去される。 さらに、ガス洗浄装置で、塩化素などの成分が除去され、脱硫塔で脱硫される。 この時点で、ガスは無害化されており、クリーンガスと呼ばれる。

    【0005】このクリーンガスの一部が、ブロアによってガスエンジン101、102に供給されるようになっている。 残りのクリーンガスは、他の用途に使用されたり、再燃炉52で燃焼されたりする。 ガス洗浄装置が湿式ガス洗浄装置である時は、洗浄に用いた水を洗浄化する水処理装置が設けられ得る。

    【0006】ガスエンジン101、102は、クリーンガスを燃料として運転され、これらに接続された発電機103、104を回転駆動させて電を発生させる。 ガスエンジン101、102の燃焼排ガスは、脱硝装置1
    05を通過して脱硝された後、大気に排ガスとして放出される。 クリーンガスの発生量は変動するため、クリーンガス配管途中にクリーンガスタンク106が設けられ得る。 この場合、クリーンガスの圧力変動は当該タンク106により吸収されて、クリーンガスが安定的にガスエンジン101、102に供給され得る。

    【0007】プラント内の電力は、一般に、電力会社からの商用電源からの電気とガスエンジン発電機で発電した電気とが系統連係されて使用される。 ガスエンジン1
    01、102を運転していない時は、商用電源からの供給電力が変動するだけであり、電力不足となることはない。

    【0008】商用電源の停電時には、プラントへの廃棄物投入が中止される。 しかし、既に投入されてしまった廃棄物については、無害化処理を実施する必要がある。
    また、高温箇所の冷却など、プラントの健全性を確保するための処理を実施する必要がある。 従って、ガスエンジン発電機により発電した電力を用いて、必要最小限の電力が供給可能であることが望ましい。 即ち、低発熱量ガスであるクリーンガスでも、プラントに必要最小限の電力が発電できるようなガスエンジン発電機を設置しておくことが望ましい。

    【0009】例えば、停電と同時に電気の系統連係が切り離される。 この時、ガスエンジン発電機の電気系統は、必要最小限の負荷しか接続されていない状態になる。 当該電気系統が、停電時に高負荷になることはなく、従って、停電直後に負荷遮断器が作動する事もない。

    【0010】しかしながら、停電のような非常事態には、クリーンガスタンクの上流の弁さえ全閉とされることが一般である。 この場合、クリーンガスタンク内のクリーンガスでしか運転の続行ができず、すなわち、短時間しか運転できない。 仮に、タンクの上流の弁を閉じない場合であっても、プラントへの廃棄物投入が中止された後は、時間経過と共にクリーンガス発生量が減っていき、成分濃度の都合で発熱量も減っていき、やがてはゼロになる。 従って、弁の開閉状態に拘わらず、短時間しか運転できない。 すなわち、プラントに投入済みの廃棄物を処理完了する時間まで電気を供給し続ける事ができない、あるいは、保証できない。

    【0011】クリーンガスタンク106を大きくすれば、比較的長時間の発電が可能となる。 しかしながら、
    低発熱量ガスでは、その分だけ流量が増えるので、タンク容積が激しく巨大になる。 停電時のためだけに大きなタンクを設けることは、好ましくない。

    【0012】ところで、エンジンや発電機や排ガス脱硝装置の点検等のため、ガスエンジン101、102には都市ガス配管が接続されており、都市ガスを燃料として供給可能となっている。 従って、ガスエンジン101、
    102を都市ガス運転に切換えれば、時間制限なく電力供給を継続することができる。

    【0013】このためには、ガスエンジン101、10
    2において、都市ガスのような高発熱量ガスで運転する場合とクリーンガスのような低発熱量ガスで運転する場合とで、燃料ガス供給ラインの状態を変える必要がある。 高発熱量ガス用のガス供給ラインに低発熱量ガスを供給しても好適な運転はできないし、低発熱量ガス用のガス供給ラインに高発熱量ガスを供給しても好適な運転はできないからである。

    【0014】高発熱量ガスに適した燃料ガスラインに低発熱量ガスを流すと、流量不足状態となり、時間あたりの総発熱量、即ち、発熱量×流量が、不足になる。 一方、低発熱量ガスに適した燃料ガスラインに高発熱量ガスを流すと、流量が多すぎるためうまく燃焼せず、起動が特にしにくくなる。

    【0015】また、空気比が一定になるように、空気比調整用の燃料ガスの調整弁が自動制御され得る。 ここで、一方のガスに適当な調整弁は、他方のガスでは弁開度範囲を逸脱する事が多く、適切な空気比が実現できない。

    【0016】さらには、高発熱量ガスまたは低発熱量ガスに適した燃料ガス系統とは、具体的には、例えば、管内径の大きさによって調製され得る。 高発熱量ガスに適した管内径の配管に低発熱量ガスを流すと、流量不足になり得る。 低発熱量ガスのためには、より管内径の大きい配管を採用して、圧損を低減し、流量が不足しないようにする必要がある。

    【0017】そこで、例えば、1つのガスエンジンに対して都市ガス供給ラインとクリーンガス供給ラインの2
    つを設け、開閉弁の開閉等により適当な一方を選択するようにすれば、都市ガスでもクリーンガスでも運転可能な態様とすることができる。

    【0018】なお、都市ガスでなくても、液化プロパンガスのような高発熱量ガスが充分入ったCEタンクまたは大量ボンベを具備し、そこから高発熱量ガスを供給するようなシステムでも同様である。 プラントへの廃棄物投入は中断しているので、燃料ガスは既に投入されてある廃棄物を無害化処理完了するまでの量があれば十分である。 液化プロパンガス等は、高発熱量かつ液化ガスであるため好適である。

    【0019】さて、クリーンガスによる運転状態から都市ガスによる運転状態に切換えるためには、主に以下の2つの方法がある。

    【0020】1つめの方法は、クリーンガスで運転中のガスエンジンを停止させた後、都市ガスでの運転を起動させる方法である。 この場合、クリーンガスでの停止ルーチンを開始してから都市ガスでの起動ルーチンが終了するまでの間、発電はなされない。

    【0021】2つめの方法では、都市ガス燃料ラインの開閉弁を全開から全閉まで閉めながら、クリーンガス燃料ラインの開閉弁を全閉から全開まで開いていく。

    【0022】ここで、都市ガス及びクリーンガスの両方の開閉弁を急激に駆動させると、ガスエンジンに流入する燃料ガスの流量、圧力、発熱量が、急激に変化する事になる。 例えば、燃料ガスと大気を混合する混合器に流入する燃料ガス配管に設けられている空気比調整弁は、
    混合器から流出する混合気が所定の空気比になるように弁開度を調節する物であるが、その駆動制御は急激な変化に適切に追従できない。 また、混合器から燃焼室に流入させる混合気を流量調節するスロットル弁がある。 これは、ガスエンジン発電機の回転数を検知しながら、その回転数を一定に保つ調速機であるが、燃料ガスの発熱量や流量が急激に変化すると、スロットル弁の開度制御がうまく追従しない。 例えば、スロットル弁動作がハンチングし、その結果、ガスエンジン発電機の回転数が変動し続ける。 このようなスロットル弁や空気比調整弁の制御不具合により、燃焼室内で失火に到ったり、ガスエンジンが停止する事も生じ得る。

    【0023】従って、2つめの方法では、都市ガス及びクリーンガスの両方の開閉弁を、非常にゆっくりと、例えば数分程度かけて、駆動させることが必要である。 さらに、確実に健全運転するために、以下のような態様を採用する事が好ましい。 すなわち、ます発電負荷を軽減し、その後、都市ガス及びクリーンガスの両方の開閉弁を非常にゆっくり駆動させ、当該駆動による切り替えが完了した後、発電負荷を元に戻すのである。

    【0024】なお、廃棄物処理プラントにおける熱分解ガス化処理システムは、下水汚泥や家畜汚泥の嫌気性処理システム、食品工場等の廃水処理システム、生ゴミのメタン発酵処理システム等に置換され得る。 即ち、燃料ガスとしては、バイオガスも利用されている。 更には、
    廃棄物埋立地からの発生ガスであるランドヒルガスも利用され得る。

    【0025】また、廃棄物でなくても、半導体や液晶等の洗浄に使用したメタノールを改質して得られるガスや、シリコンウエハ製造過程の副生水素なども、低発熱量ガスとして利用可能である。

    【0026】

    【発明が解決しようとする課題】さて、前述のように、
    従来の廃棄物処理プラントでは、商用電源が停電となっても処理途中の廃棄物を無害化処理できるように、当該無害化処理の実施のために必要最小限の電力をクリーンガスを燃料としたガスエンジン発電機からの発電電力で賄う事ができるように構成されている。

    【0027】しかしながら、クリーンガスタンク内のクリーンガスが尽きる前に、クリーンガス運転から都市ガス運転への切換えを完了しなければならない。 この間に、ガスエンジンによる発電を停止させてはならない。
    また、切換えに時間を要するからといって、クリーンガスタンクを巨大にすることはできる限り回避したい。

    【0028】この課題を一般化すると、以下のようになる。 すなわち、都市ガスより低発熱量であるガスを燃料として運転するガスエンジン発電機において、当該発電機による発電量が需要に対して不足である、あるいは、
    不足になると予想される際に、必要最小限以上の電力を発電し続けながら都市ガス運転に切換えられることが望まれている。

    【0029】本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、必要最小限以上の電力の発電を続けることが可能で、かつ、巨大な発生ガスタンクが不要であるような、ガスエンジン発電機システムを提供する事を目的とする。

    【0030】

    【課題を解決するための手段】本発明は、低発熱量ガス及び都市ガスのうちのいずれを用いても発電可能であり、低発熱量ガスを用いた発電時において所定の最小電力量を発電可能である第1発電機と、低発熱量ガス及び都市ガスのうちのいずれを用いても発電可能な第2発電機と、第1発電機に低発熱量ガスを供給する第1低発熱量ガス供給手段と、第2発電機に低発熱量ガスを供給する第2低発熱量ガス供給手段と、第1発電機に都市ガスを供給する第1都市ガス供給手段と、第2発電機に都市ガスを供給する第2都市ガス供給手段と、第1低発熱量ガス供給手段、第2低発熱量ガス供給手段、第1都市ガス供給手段及び第2都市ガス供給手段を制御する制御手段と、を備え、制御手段は、第1低発熱量ガス供給手段及び第2低発熱量ガス供給手段が作動していると共に第1都市ガス供給手段及び第2都市ガス供給手段が作動していない第1の状態から、第2低発熱量ガス供給手段の作動を停止させ、第2都市ガス供給手段を作動させて、
    第1低発熱量ガス供給手段及び第2都市ガス供給手段が作動していると共に第1都市ガス供給手段及び第2低発熱量ガス供給手段が作動していない第2の状態に切り換えることが可能となっていることを特徴とするガスエンジン発電機システムである。

    【0031】本発明によれば、第1低発熱量ガス供給手段を作動させたままの状態で第1の状態から第2の状態への切り替えが実施される。 ここで、第2都市ガス供給手段の作動は、第2低発熱量ガス供給手段が停止した状態で行われるため、第1の状態から第2の状態への切り替えが比較的迅速に行われ得る。

    【0032】好ましくは、制御手段は、前記第2の状態から、第1低発熱量ガス供給手段の作動を停止させ、第1都市ガス供給手段を作動させて、第1都市ガス供給手段及び第2都市ガス供給手段が作動していると共に第1
    低発熱量ガス供給手段及び第2低発熱量ガス供給手段が作動していない第3の状態に切り換えることが可能となっている。 ここで、第2の状態から第3の状態への切り替えは、特に迅速に行われる必要が無い。

    【0033】また、好ましくは、制御手段は、前記第1
    の状態から前記第2の状態への切り替え制御の途中において、第2低発熱量ガス供給手段の作動を停止させる際に、第1発電機での所定の最小電力量の発電がなされるように第1低発熱量ガス供給手段を制御するようになっている。

    【0034】また、好ましくは、制御手段は、低発熱量ガスによる第1発電機及び第2発電機の発電量が不足する可能性があると判断した場合において、低発熱量ガスを用いた第1発電機での所定の最小電力量の発電がなされるように第1低発熱量ガス供給手段を制御しつつ、前記第1の状態から前記第2の状態への切り替え制御を実施するようになっている。

    【0035】また、好ましくは、第1低発熱量ガス供給手段は、低発熱量ガス発生装置と、低発熱量ガス貯蔵タンクと、を有している。

    【0036】この場合、好ましくは、制御手段は、低発熱量ガス発生装置における低発熱量ガスの発生が停止した場合において、低発熱量ガス貯蔵タンク内に貯留されている低発熱量ガスを用いて第1発電機での所定の最小電力量の発電がなされるように第1低発熱量ガス供給手段を制御しつつ、前記第1の状態から前記第2の状態への切り替え制御を実施するようになっている。

    【0037】

    【発明の実施の形態】まず、第1の実施の形態について、図1を用いて説明する。

    【0038】第1及び第2のガスエンジン1、2は、それぞれ第1及び第2の発電機3、4に接続されている。
    ガス発生装置70から、都市ガスよりも低発熱量である低発熱量ガスが発生して、第1及び第2のガスエンジン1、2に供給される。 第1のガスエンジン1及び第1の発電機3のみで、必要最小限の電力が発電可能である。

    【0039】ここで、第1及び第2の発電機3、4による発電電力は、ガス発生装置70で使用している電力より小さい。 従って、ガス発生装置70は、当該発電電力と商用電源とを系統連係して作動されている。

    【0040】ガスエンジン1、2の燃焼排ガスは、脱硝装置5を通過して脱硝され、その後に大気に放出される。 ガス発生装置70からの低発熱量ガスの発生量は変動し得るため、低発熱量ガスの配管途中に低発熱量ガスタンク6を設けている。 これにより、低発熱量ガスの発生量変動による圧力変動が吸収され、低発熱量ガスは、
    常に圧力変動が小さい状態でガスエンジン1、2に供給され得る。

    【0041】低発熱量ガスの元配管12は、第1及び第2の低発熱量ガス配管13、14に分岐し、その各々が第1及び第2のガスエンジン1、2に連通するように接続されている。 また、都市ガス元配管15も、第1及び第2の都市ガス配管16、17に分岐し、その各々が第1及び第2の低発熱量ガス配管13、14に合流するよう接続されている。 各都市ガス配管と各低発熱量ガス配管とは、管内径が異なる。 例えば、第1及び第2の低発熱量ガス配管13、14の管内径は、充分に大きくなっており、ガスが流れる際の圧損が極めて小さい。

    【0042】第1及び第2の低発熱量ガス配管13、1
    4と、第1及び第2の都市ガス配管16、17には、それらが合流する位置よりも上流の位置において、4本の配管の各々に、第1乃至第4の開閉弁7乃至10が設けられている。 更に、低発熱量ガスタンク6の上流位置に、第5の開閉弁11が設けられている。

    【0043】通常は、第1、第2及び第5の開閉弁7、
    8及び11が開き、第3及び第4の開閉弁9及び10が閉じた状態とされている(第1の状態)。 この場合、第1及び第2のガスエンジン1、2が低発熱量ガスで運転され得る。

    【0044】以上の構成により、ガス発生装置70、低発熱量ガスの元配管12、第1の低発熱量ガス配管1
    3、第5の開閉弁11及び第1の開閉弁7が、第1低発熱量ガス供給手段を形成している。 また、ガス発生装置70、低発熱量ガスの元配管12、第2の低発熱量ガス配管14、第5の開閉弁11及び第2の開閉弁8が、第2低発熱量ガス供給手段を形成している。 また、都市ガスの元配管15、第1の都市ガス配管16及び第3の開閉弁9が、第1都市ガス供給手段を形成している。 また、都市ガスの元配管15、第2の都市ガス配管17及び第4の開閉弁10が、第2都市ガス供給手段を形成している。

    【0045】そして、第1乃至第5の開閉弁7〜11
    は、制御装置80に接続されており、当該制御装置80
    によって制御されるようになっている。

    【0046】次に、本実施の形態において、商用電源が停電した時の動作について説明する。

    【0047】停電と同時に、商用電源と第1及び第2のガスエンジン発電機3、4との系統連係が切り離される。 そして、低発熱量ガスの濃度(発熱量)を維持するため、更には、ガス発生装置70の側に悪影響が出ないようにするため、低発熱量ガスタンク6の上流位置にある第5の開閉弁11が閉じる。

    【0048】続いて、第2のガスエンジン2が停止され、第2の開閉弁8が閉じ、第4の開閉弁10が開く。
    この時、第2及び第4の開閉弁8及び10の動作は、第2ガスエンジン2が運転されていない状態で実施されるので、素早く実施され得る。

    【0049】これにより、第2のガスエンジン2が都市ガスによって運転され、第2の発電機4における発電が再開される(第2の状態)。 その後、低発熱量ガスタンク6内の低発熱量ガスが減少していくが、本実施の形態では、第1のガスエンジン1が停止に到るより前に、第2のガスエンジン2による発電が開始されるようになっている。

    【0050】従って、本実施の形態において、必要最小限の電力発電量が確保されない期間は存在しない。 なお、低発熱量ガスタンク6の上流の第5の開閉弁11が閉じない場合でも、停電のためにガス発生装置70からのガスの発生及び供給が不足していく事になるので、状況は同様である。

    【0051】その後、第1のガスエンジン1が停止される。 そして、第1の開閉弁7が閉じ、第3の開閉弁9が開いて、第1のガスエンジン1が都市ガスにより運転されるようになる(第3の状態)。 この時の第3の開閉弁9の動作は、第1のガスエンジン1が運転されていない状態で実施されるので、素早く実施され得る。

    【0052】以上のような本実施の形態によれば、従来技術の場合と比較して、低発熱量ガスタンク6を顕著に小型化することができる。

    【0053】なお、本実施の形態の第1及び第3の開閉弁7及び9は、第1及び第3の流量調整弁として機能することができる。

    【0054】例えば、この場合、停電発生後に、前記と同様の手順で第2のガスエンジン2の運転が都市ガス運転状態に切換えられるが、その後に第1のガスエンジン1が停止されず、その運転が継続される。

    【0055】すなわち、第1の流量調整弁(第1の開閉弁7)がゆっくり閉じながら、同時に、第3の流量調整弁(第3の開閉弁9)がゆっくり開くことができる。 第1の流量調整弁が全閉になる一方、第3の流量調整弁が全開あるいは適当な開度になる。 これにより、第1のガスエンジン1は、停止する事なく、低発熱量ガス運転から都市ガス運転に切換えられ得る。

    【0056】また、この場合、第2のガスエンジン2の運転が都市ガス運転状態に切換えられた後、第1の発電機3の負荷が下げられることも好ましい。 この場合においても、その後に、第1の流量調整弁(第1の開閉弁7)がゆっくり閉じながら、同時に、第3の流量調整弁(第3の開閉弁9)がゆっくり開くことができる。 第1
    の流量調整弁が全閉になる一方、第3の流量調整弁が全開あるいは適当な開度になる。 そして、その後に、第1
    の発電機3の負荷が元に戻される。

    【0057】次に、第2の実施の形態について、図2を用いて説明する。 図2において、図1に示す第1の実施の形態と略同一の部分には、同一符号を付して詳細な説明は省略する。

    【0058】本実施の形態においても、第1及び第2のガスエンジン1、2は、それぞれ第1及び第2の発電機3、4に接続されている。 ガス発生装置70から、都市ガスよりも低発熱量である低発熱量ガスが発生して、第1及び第2のガスエンジン1、2に供給される。 第1のガスエンジン1及び第1の発電機3のみで、必要最小限の電力が発電可能である。

    【0059】ここで、第1及び第2の発電機3、4による発電電力は、ガス発生装置70で使用している電力より小さい。 従って、ガス発生装置70は、当該発電電力と商用電源とを系統連係して作動されている。

    【0060】低発熱量ガスの元配管12は、第1及び第2の低発熱量ガス配管13、14に分岐し、その各々が第1及び第2のガスエンジン1、2に連通するように接続されている。

    【0061】第1及び第2の低発熱量ガス配管13、1
    4には、それぞれ第6及び第7の流量調整弁21、22
    が設けられている。 また。 低発熱量ガスの元配管12の分岐位置と低発熱量ガスタンク6との間に、第8の開閉弁23が設けられている。 そして、低発熱量ガスの元配管12の分岐位置と第7の流量調整弁22との間に、第9の開閉弁24が設けられている。

    【0062】また、本実施の形態の都市ガス元配管15
    は、第2の低発熱量ガス配管14に対して、第9の開閉弁24及び第7の流量調整弁22との間で連通している。 都市ガス元配管15の、第2の低発熱量ガス配管1
    4との合流位置よりも上流位置に、第10の流量調整弁25が設けられている。

    【0063】各低発熱量ガス配管12乃至14は、都市ガス元配管15と比べて、管内径が異なる。 例えば、各低発熱量ガス配管12乃至14は、充分に大きくなっており、ガスが流れる際の圧損が極めて小さい。

    【0064】通常は、第5、第8及び第9の開閉弁1
    1、23及び24が開き、第6及び第7の流量調整弁2
    1及び22が開き、第10の開閉弁25が閉じた状態とされている(第1の状態)。 この場合、第1及び第2のガスエンジン1、2が低発熱量ガスで運転され得る。

    【0065】以上の構成により、ガス発生装置70、低発熱量ガスの元配管12、第1の低発熱量ガス配管1
    3、第5の開閉弁11、第8の開閉弁23及び第6の流量調整弁21が、第1低発熱量ガス供給手段を形成している。 また、ガス発生装置70、低発熱量ガスの元配管12、第2の低発熱量ガス配管14、第5の開閉弁1
    1、8の開閉弁23、第9の開閉弁24及び第7の流量調製弁22が、第2低発熱量ガス供給手段を形成している。 また、都市ガスの元配管15、第2の低発熱量ガス配管14、第1の低発熱量ガス配管13、第10の開閉弁25、第9の開閉弁24及び第6の流量調整弁21
    が、第1都市ガス供給手段を形成している。 また、都市ガスの元配管15、第2の低発熱量ガス配管14、第1
    0の開閉弁25及び第7の流量調整弁22が、第2都市ガス供給手段を形成している。

    【0066】そして、各流量調整弁及び各開閉弁11、
    21〜25は、制御装置80に接続されており、当該制御装置80によって制御されるようになっている。

    【0067】次に、本実施の形態において、商用電源が停電した時の動作について説明する。

    【0068】停電と同時に、商用電源と第1及び第2のガスエンジン発電機3、4との系統連係が切り離される。 そして、低発熱量ガスの濃度(発熱量)を維持するため、更には、ガス発生装置70の側に悪影響が出ないようにするため、低発熱量ガスタンク6の上流位置にある第5の開閉弁11が閉じる。

    【0069】続いて、第2のガスエンジン2が停止され、第9の開閉弁24が閉じ、第7の流量調整弁22
    が、都市ガス運転に適した開度まで狭まる。 第1及び2
    の低発熱量ガス配管13及び14は、都市ガス運転には適さないほど管内径が大きいが、第7の流量調整弁22
    の開度を充分に小さくする事により、ガス流れの圧損が増大して、都市ガス運転に適した都市ガスの流量調節が可能となる。 この時、第7の流量調整弁22の動作は、
    第2ガスエンジン2が運転されていない状態で実施されるので、素早く実施され得る。

    【0070】その後、第10の開閉弁25が開いて、第2のガスエンジン2が都市ガスによって運転され、第2
    の発電機4における発電が再開される(第2の状態)。
    その後、低発熱量ガスタンク6内の低発熱量ガスが減少していくが、本実施の形態では、第1のガスエンジン1
    が停止に到るより前に、第2のガスエンジン2による発電が開始されるようになっている。

    【0071】従って、本実施の形態において、必要最小限の電力発電量が確保されない期間は存在しない。 なお、低発熱量ガスタンク6の上流の第5の開閉弁11が閉じない場合でも、停電のためにガス発生装置70からのガスの発生及び供給が不足していく事になるので、状況は同様である。

    【0072】その後、第1のガスエンジン1が停止される。 そして、第8の開閉弁23が閉じ、第6の流量調製弁21が都市ガス運転に適した開度まで狭まる。 第1及び2の低発熱量ガス配管13及び14は、都市ガス運転には適さないほど管内径が大きいが、第6の流量調整弁21の開度を充分に小さくする事により、ガス流れの圧損が増大して、都市ガス運転に適した都市ガスの流量調節が可能となる。 この時、第6の流量調整弁21の動作は、第1ガスエンジン1が運転されていない状態で実施されるので、素早く実施され得る。

    【0073】その後、第9の開閉弁24が開いて、第1
    のガスエンジン2が都市ガスによって運転され、第1の発電機3における発電が再開される(第3の状態)。

    【0074】以上のような本実施の形態によれば、従来技術の場合と比較して、低発熱量ガスタンク6を顕著に小型化することができる。

    【0075】なお、本実施の形態の第8及び第9の開閉弁23及び24は、流量調整弁として機能することができる。

    【0076】例えば、この場合、停電発生後に、前記と同様の手順で第2のガスエンジン2の運転が都市ガス運転状態に切換えられるが、その後に第1のガスエンジン1が停止されず、その運転が継続される。

    【0077】すなわち、第8の開閉弁23がゆっくり閉じながら、同時に、第9の開閉弁24がゆっくり開くことができる。 さらに同時に、第6の流量調製弁の開度が、ゆっくりと適当な開度にまで狭まり得る。 そして、
    第8の開閉弁23が全閉になる一方、第9の開閉弁24
    が全開あるいは適当な開度になる。 これにより、第1のガスエンジン1は、停止する事なく、低発熱量ガス運転から都市ガス運転に切換えられ得る。

    【0078】また、この場合、第2のガスエンジン2の運転が都市ガス運転状態に切換えられた後、第1の発電機3の負荷が下げられることも好ましい。 この場合においても、その後に、第8の開閉弁23がゆっくり閉じながら、同時に、第9の開閉弁24がゆっくり開くことができる。 第8の開閉弁が全閉になる一方、第9の開閉弁が全開あるいは適当な開度になる。 そして、その後に、
    第1の発電機3の負荷が元に戻される。

    【0079】次に、第3の実施の形態について、図3を用いて説明する。 図3において、図1に示す第1の実施の形態と略同一の部分には、同一符号を付して詳細な説明は省略する。

    【0080】本実施の形態において、第1及び第2のガスエンジン1、2の内部は、以下のような構成となっている。 すなわち、第1のガスエンジン1は、燃料ガスと空気を混同して第1ガスエンジン本体部26に流入させるための、低発熱量ガス運転に適した第1の混合器28
    と、都市ガス運転に適した第2の混合器29と、を備えており、第2のガスエンジン2は、同様に、燃料ガスと空気を混同して第2ガスエンジン本体部27に流入させるための、低発熱量ガス運転に適した第3の混合器30
    と、都市ガス運転に適した第4の混合器31と、を備えている。

    【0081】第1の混合器28及び第3の混合器30
    は、第2の混合器29及び第4の混合器31よりも、燃料ガス流路が広くなっていて燃料ガスが流入しやすい形状になっており、低発熱量ガス運転に適するようになっている。 第1の混合器28及び第2の混合器29にて混合された各混合気は、合流してから、第1のエンジン本体部26に流入する。 第3の混合器30及び第4の混合器31にて混合された各混合気は、合流してから、第2
    のガスエンジン本体部26に流入する。 なお、図3では、空気比調整弁や混合気の流量調節を行うスロットル弁等は省略してある。

    【0082】低発熱量ガスの元配管12は、第1及び第2の低発熱量ガス配管13、14に分岐し、その各々が第1及び第3の混合器28、30に連通するように接続されている。 また、都市ガス元配管15も、第1及び第2の都市ガス配管16、17に分岐し、その各々が第2
    及び第4の混合器29、31に連通するように接続されている。 各都市ガス配管と各低発熱量ガス配管とは、管内径が異なる。 例えば、第1及び第2の低発熱量ガス配管13、14の管内径は、充分に大きくなっており、ガスが流れる際の圧損が極めて小さい。

    【0083】第1及び第2の低発熱量ガス配管13、1
    4と、第1及び第2の都市ガス配管16、17には、それぞれ第1乃至第4の混合器よりも上流の位置において、4本の配管の各々に、第1乃至第4の開閉弁7乃至10が設けられている。 更に、低発熱量ガスタンク6の上流位置に、第5の開閉弁11が設けられている。

    【0084】通常は、第1、第2及び第5の開閉弁7、
    8及び11が開き、第3及び第4の開閉弁9及び10が閉じた状態とされている(第1の状態)。 この場合、第1及び第2のガスエンジン1、2が低発熱量ガスで運転され得る。

    【0085】本実施の形態において、商用電源が停電した時の動作については、第1の実施の形態と略同様である。

    【0086】次に、第4の実施の形態について、図4を用いて説明する。 図4において、図1に示す第1の実施の形態と略同一の部分には、同一符号を付して詳細な説明は省略する。

    【0087】本実施の形態において、第1及び第2のガスエンジン1、2の内部は、以下のような構成となっている。 すなわち、第1のガスエンジン1は、燃料ガスと空気を混同して第1ガスエンジン本体部26に流入させるための、第5の混合器32及び都市ガス運転に適した第6の混合器33を備えており、第2のガスエンジン2
    は、同様に、燃料ガスと空気を混同して第2ガスエンジン本体部27に流入させるための、第7の混合器34及び都市ガス運転に適した第8の混合器35を備えている。

    【0088】第5の混合器32及び第6の混合器33
    は、燃料ガスに対して並列かつ空気に対して当該順で直列となるように接続されて配置されている。 接続される混合器の数は、2個に限られない。 同様に、第7の混合器34及び第8の混合器35は、燃料ガスに対して並列かつ空気に対して当該順で直列となるように接続されて配置されている。 接続される混合器の数は、2個に限られない。

    【0089】本実施の形態では、低発熱量ガスの元配管12は、第1及び第2の低発熱量ガス配管13、14に分岐し、その各々が第1及び第2のガスエンジン1及び2に接続されている。 第1のガスエンジン1において、
    第1の低発熱量ガス配管13は第3及び第4の低発熱量ガス配管38及び39に分岐して、第5及び第6の混合器32、33に連通するように接続されている。 第2のガスエンジン2において、第2の低発熱量ガス配管14
    は第5及び第6の低発熱量ガス配管40及び41に分岐して、第7及び第8の混合器34、35に連通するように接続されている。

    【0090】第5の混合器32及び第7の混合器34
    は、都市ガス運転に適している必要がない。 第3の低発熱量ガス配管38には第11の開閉弁36が設けられ、
    第5の低発熱量ガス配管40には第12の開閉弁37が設けられている。 なお、図では、空気比調整弁や、混合気の流量調節を行うスロットル弁は、省略されている。

    【0091】第1及び第2の低発熱量ガス配管13、1
    4の管内径は、充分に大きくなっており、ガスが流れる際の圧損が極めて小さい。

    【0092】第1及び第2の低発熱量ガス配管13、1
    4と、第1及び第2の都市ガス配管16、17には、それらが合流する位置よりも上流の位置において、4本の配管の各々に、第1乃至第4の開閉弁7乃至10が設けられている。 更に、低発熱量ガスタンク6の上流位置に、第5の開閉弁11が設けられている。

    【0093】通常は、第1、第2、第5、第11及び第12の開閉弁7、8、11、36及び37が開き、第3
    及び第4の開閉弁9及び10が閉じた状態とされている(第1の状態)。 この場合、第1及び第2のガスエンジン1、2が低発熱量ガスで運転され得る。

    【0094】第5の混合器32に空気が吸込まれると、
    第5の混合器はベンチェリ管に似た絞り形状になっているため、第5の混合器32内部で空気は減圧される。 この圧力差により、低発熱量ガスが、第3の低発熱量ガス配管38から第5の混合器32内の空気流路に吸込まれる。

    【0095】第6の混合器33には、第5の混合器32
    から出た低発熱量ガス及び空気から成る第1の混合気が、第1のガスエンジン本体部26の方向に吸込まれる。 第6の混合器33内は、第5の混合器32と同様に減圧されるため、低発熱量ガスが第4の低発熱量ガス配管39から第6の混合器33に吸込まれる。 第6の混合器33から出た第2の混合気は、第1のガスエンジン本体部26に流入する。 このように、空気の吸込み量は増やさないで、低発熱量ガスを多量に供給できる。

    【0096】第8の混合器35には、第7の混合器34
    から出た低発熱量ガス及び空気から成る第1の混合気が、第2のガスエンジン本体部27の方向に吸込まれる。 第8の混合器35内は、第7の混合器34と同様に減圧されるため、低発熱量ガスが第6の低発熱量ガス配管41から第8の混合器35に吸込まれる。 第8の混合器35から出た第2の混合気は、第2のガスエンジン本体部27に流入する。 このように、空気の吸込み量は増やさないで、低発熱量ガスを多量に供給できる。

    【0097】次に、本実施の形態において、商用電源が停電した時の動作について説明する。

    【0098】停電と同時に、商用電源と第1及び第2のガスエンジン発電機3、4との系統連係が切り離される。 そして、低発熱量ガスの濃度(発熱量)を維持するため、更には、ガス発生装置40の側に悪影響が出ないようにするため、低発熱量ガスタンク6の上流位置にある第5の開閉弁11が閉じる。

    【0099】続いて、第2のガスエンジン2が停止され、第2及び第12の開閉弁8及び37が閉じ、第4の開閉弁10が開く。 第12の開閉弁37が閉じると、第7の混合器34は単なる空気流路となる。 従って、都市ガスは都市ガスに適した第8の混合器35のみを流れるため、ガスエンジン2は好適な都市ガス運転状態となる。 この時、第2、第4及び第12の開閉弁8、10及び37の動作は、第2ガスエンジン2が運転されていない状態で実施されるので、素早く実施され得る。

    【0100】これにより、第2のガスエンジン2が都市ガスによって運転され、第2の発電機4における発電が再開される(第2の状態)。 その後、低発熱量ガスタンク6内の低発熱量ガスが減少していくが、本実施の形態では、第1のガスエンジン1が停止に到るより前に、第2のガスエンジン2による発電が開始されるようになっている。

    【0101】従って、本実施の形態において、必要最小限の電力発電量が確保されない期間は存在しない。 なお、低発熱量ガスタンク6の上流の第5の開閉弁11が閉じない場合でも、停電のためにガス発生装置70からのガスの発生及び供給が不足していく事になるので、状況は同様である。

    【0102】その後、第1のガスエンジン1が停止される。 そして、第1及び第11の開閉弁7及び36が閉じ、第3の開閉弁9が開いて、第1のガスエンジン1が都市ガスにより運転されるようになる(第3の状態)。
    第11の開閉弁36が閉じると、第5の混合器32は単なる空気流路となる。 従って、都市ガスは都市ガスに適した第6の混合器33のみを流れるため、ガスエンジン1は好適な都市ガス運転状態となる。 この時の第3及び第11の開閉弁9及び36の動作は、第1のガスエンジン1が運転されていない状態で実施されるので、素早く実施され得る。

    【0103】以上のような本実施の形態によれば、従来技術の場合と比較して、低発熱量ガスタンク6を顕著に小型化することができる。

    【0104】次に、第5の実施の形態について、図5を用いて説明する。 図5において、図1に示す第1の実施の形態と略同一の部分には、同一符号を付して詳細な説明は省略する。

    【0105】本実施の形態において、第1及び第2のガスエンジン1、2の内部は、以下のような構成となっている。 すなわち、第1のガスエンジン1は、燃料ガスと空気を混同して第1ガスエンジン本体部26に流入させるための第9の混合器46を備えており、第2のガスエンジン2は、同様に燃料ガスと空気を混同して第2ガスエンジン本体部27に流入させるための第10の混合器47を備えている。

    【0106】第9の混合器46及び第10の混合器47
    は、部品駆動により、混合器内部の燃料ガス流路を広げることで、燃料ガスの流量を調節可能となっている。 例えば、都市ガスに適した流路状態と比べて、低発熱量ガスに適した流路状態は、広くすることができる。 なお、
    図5では、空気比調整弁や混合気の流量調節を行うスロットル弁等は省略してある。 また、第1及び第2の低発熱量ガス配管13、14の管内径は、充分に大きくなっており、ガスが流れる際の圧損が極めて小さい。

    【0107】第1及び第2の低発熱量ガス配管13、1
    4と、第1及び第2の都市ガス配管16、17には、それらが合流する位置よりも上流の位置において、4本の配管の各々に、第1乃至第4の開閉弁7乃至10が設けられている。 更に、低発熱量ガスタンク6の上流位置に、第5の開閉弁11が設けられている。

    【0108】通常は、第1、第2及び第5の開閉弁7、
    8及び11が開き、第3及び第4の開閉弁9及び10が閉じた状態とされている(第1の状態)。 この場合、第1及び第2のガスエンジン1、2が低発熱量ガスで運転され得る。 この時、第9の混合器46及び第10の混合器47の内部の燃料ガス流路は、低発熱量ガスに適する状態となっている。

    【0109】次に、本実施の形態において、商用電源が停電した時の動作について説明する。

    【0110】停電と同時に、商用電源と第1及び第2のガスエンジン発電機3、4との系統連係が切り離される。 そして、低発熱量ガスの濃度(発熱量)を維持するため、更には、ガス発生装置70の側に悪影響が出ないようにするため、低発熱量ガスタンク6の上流位置にある第5の開閉弁11が閉じる。

    【0111】続いて、第2のガスエンジン2が停止され、第2の開閉弁8が閉じ、第4の開閉弁10が開く。
    さらに、第10の混合器47を部品駆動させて、その燃料ガス流路を狭め、都市ガス運転に適した状態とする。
    この時、第2及び第4の開閉弁8及び10の動作及び第10の混合器47の部品駆動動作は、第2ガスエンジン2が運転されていない状態で実施されるので、素早く実施され得る。

    【0112】これにより、第2のガスエンジン2が都市ガスによって運転され、第2の発電機4における発電が再開される(第2の状態)。 その後、低発熱量ガスタンク6内の低発熱量ガスが減少していくが、本実施の形態では、第1のガスエンジン1が停止に到るより前に、第2のガスエンジン2による発電が開始されるようになっている。

    【0113】従って、本実施の形態において、必要最小限の電力発電量が確保されない期間は存在しない。 なお、低発熱量ガスタンク6の上流の第5の開閉弁11が閉じない場合でも、停電のためにガス発生装置70からのガスの発生及び供給が不足していく事になるので、状況は同様である。

    【0114】その後、第1のガスエンジン1が停止される。 そして、第1の開閉弁7が閉じ、第3の開閉弁9が開いて、第1のガスエンジン1が都市ガスにより運転されるようになる(第3の状態)。 この時、第9の混合器46を部品駆動させて、その燃料ガス流路を狭め、都市ガス運転に適した状態とする。 この時の第31の開閉弁9の動作及び第9の混合器46の部品駆動動作は、第1
    のガスエンジン1が運転されていない状態で実施されるので、素早く実施され得る。

    【0115】以上のような本実施の形態によれば、従来技術の場合と比較して、低発熱量ガスタンク6を顕著に小型化することができる。

    【0116】

    【発明の効果】本発明によれば、第1低発熱量ガス供給手段を作動させたままの状態で第1の状態から第2の状態への切り替えが実施される。 ここで、第2都市ガス供給手段の作動は、第2低発熱量ガス供給手段が停止した状態で行われるため、第1の状態から第2の状態への切り替えが比較的迅速に行われ得る。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明のガスエンジン発電機システムの第1の実施の形態を示す概略ブロック図。

    【図2】本発明のガスエンジン発電機システムの第2の実施の形態を示す概略ブロック図。

    【図3】本発明のガスエンジン発電機システムの第3の実施の形態を示す概略ブロック図。

    【図4】本発明のガスエンジン発電機システムの第4の実施の形態を示す概略ブロック図。

    【図5】本発明のガスエンジン発電機システムの第5の実施の形態を示す概略ブロック図。

    【図6】従来のガスエンジン発電機システムを示す概略ブロック図。

    【符号の説明】

    1 第1のガスエンジン 2 第2のガスエンジン 3 第1の発電機 4 第2の発電機 5 脱硝装置 6 低発熱量ガスタンク 7 第1の開閉弁 8 第2の開閉弁 9 第3の開閉弁 10 第4の開閉弁 11 第5の開閉弁 12 低発熱量ガスの元配管 13 第1の低発熱量ガス配管 14 第2の低発熱量ガス配管 15 都市ガスの元配管 16 第1の都市ガス配管 17 第2の都市ガス配管 21 第6の流量調整弁 22 第7の流量調整弁 23 第8の開閉弁 24 第9の開閉弁 25 第10の開閉弁 26 害1のガスエンジン本体部 27 第2のガスエンジン本体部 28 第1の混合器 29 第2の混合器 30 第3の混合器 31 第4の混合器 32 第5の混合器 33 第6の混合器 34 第7の混合器 35 第8の混合器 36 第11の開閉弁 37 第12の開閉弁 38 第3の低発熱量ガス配管 39 第4の低発熱量ガス配管 40 第5の低発熱量ガス配管 41 第6の低発熱量ガス配管 46 第9の混合器 47 第10の混合器

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