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阅读:972发布:2024-02-25

专利汇可以提供Printer专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a printer which can simply and economically prevent a color shift in a recording result at the beginning when a roll of paper is set in the printer.
SOLUTION: The printer comprises a plurality of recording units 7 equipped with thermal heads 9 and ink ribbons 8, a platen roller 2 which has a plurality of the recording units 7 set at the peripheral face and can be rotatably driven, and a longitudinal recording medium 3 which is delivered out from the roll of paper 4 arranged at most upstream of a conveying route and is made conveyable by the rotation of the platen roller 2. At each of the recording units 7, an electrification period composed of an electrification time and a non-electrification time to each thermal head 9 is provisionally determined on the basis of the number of the recording paper of images. At the same time, the electrification time in the electrification period is corrected to become long in accordance with a proportion of the non-electrification time in the electrification period of an immediately precedent recording line. Each heating element is electrified accordingly, thereby carrying out recording of each recording line.
COPYRIGHT: (C)2007,JPO&INPIT,下面是Printer专利的具体信息内容。

  • 発熱素子をライン状に配列させたサーマルヘッドおよび前記サーマルヘッドに引き回しされるインクリボンを備えた複数の記録ユニットと、前記複数の記録ユニットを所定の間隔を隔てて外周面側に接離可能に配設した回転駆動可能なプラテンローラと、搬送経路の最上流に配置された用紙ロールから繰り出されて前記プラテンローラの回転により搬送可能とされた長尺の記録媒体とを備え、前記記録媒体に対し、記録媒体の搬送経路における上流側に配置された記録ユニットから順に、各記録ユニットに備えられたサーマルヘッドを記録媒体とインクリボンとを介して前記プラテンローラに圧接した状態で前記プラテンローラを回転させ、記録データに基づいてインクリボンのインク層を記録ライン毎に転写して画像を重ねることにより所定長の記録結果を得るプリンタであって、
    前記各記録ユニットにおいてそれぞれ、画像の記録枚数に基づいて各サーマルヘッドに対する通電時間と非通電時間からなる通電周期を暫定的に決定するとともに、直前の記録ラインの通電周期における非通電時間が長くなるほど前記通電周期における通電時間も長くなるように補正して各発熱素子に通電し、各記録ラインの記録を行なうことを特徴とするプリンタ。
  • 前記各記録ユニットに配設されたインクリボンはインク層の色がそれぞれ異なることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  • 说明书全文

    本発明は、種々のカラーインク毎の記録ユニットが同一方向に搬送される記録媒体の搬送方向に沿って複数個設けられ、各記録ユニットにおいてカラーインクのインク層を重ねて記録することにより、所望の画像を記録可能とされたプリンタに関する。

    従来より、それぞれ異なる色彩のインクが塗布された複数のインクリボンを用いて記録を行うプリンタにおいて、各インクリボンにそれぞれ対応して設けられた複数の記録ヘッドにより、前記各インクリボンのインクを記録媒体に重ねて転写することによって記録媒体上に所望の画像の記録を行うプリンタが、異なる色のインク層を重ねて記録する度ごとに記録媒体をバックフィードさせるスイングバック式のプリンタに比べて実効記録速度であるスループットを速くすることができる点などに着目され、使用されている。

    このプリンタは、ステッピングモータにより回転駆動可能なプラテンローラを有し、このプラテンローラの外周部には、複数の色彩(本従来例においては、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色。以下、同じ。)のインクの各色毎の記録ユニットを記録媒体の搬送経路に沿って所定間隔をもって配置させている。

    前記各記録ユニットは、対応するいずれか1色のインクリボン、記録ヘッド、およびプラテンを備えており、前記記録媒体の搬送方向における上流側から、第1記録ユニット、第2記録ユニット、第3記録ユニット、第4記録ユニットとされている。

    詳しくは、各記録ユニットにおいて、前記記録ヘッドは、前記インクリボンを介して搬送経路を搬送される記録媒体に対向するように配置されており、前記記録ヘッドと前記プラテンは、前記インクリボンおよび記録媒体を介して相対的に圧接可能とされている。

    また、前記記録媒体は長尺状とされ、前記プラテンローラの回転で搬送経路における上流側から下流側へ搬送可能とされている。

    そして、このような構成を備えたプリンタにおいては、記録媒体に所望の画像を記録するには、最初に第1記録ユニットのサーマルヘッドに通電を開始し、例えば、イエロー(Y)のインクリボンのインク層を熱転写して記録媒体に第1画像を記録する。 その後、この第1の画像を記録した領域を、搬送経路における下流側に配設された第2記録ユニットまで搬送し、第1画像の上に第2記録ユニットのサーマルヘッドで、例えば、マゼンタ(M)のインクリボンのインク層を用いた第2画像を重ねて記録する。

    次に、同様に第1画像および第2画像を記録した領域を搬送経路における下流側に配設された第3記録ユニットまで搬送し、第1画像および第2画像の上に第3記録ユニットのサーマルヘッドで、例えば、シアン(C)のインクリボンのインク層を用いた第3画像を重ねて記録する。

    そして、第1画像乃至第3画像を記録した領域を搬送経路における最下流に配設された第4記録ユニットまで搬送し、第1画像乃至第3画像の上に第4記録ユニットのサーマルヘッドで、例えば、ブラック(K)のインクリボンのインク層を用いた第4画像を重ねて記録し、記録媒体に所望のカラー画像を形成する(例えば、特許文献1参照)。

    特開2003−291388号公報

    ここで、前記記録媒体について着目してみると、前記記録媒体は搬送経路における最上流に配置された用紙ロールから前記搬送経路内に繰り出され、給紙ローラに案内されて前記プラテンローラの外周に巻き付くように案内され、前記プラテンローラの回転により、前記第1記録ユニットから第4記録ユニットまでの各サーマルヘッドに対向する位置において、各記録ユニットに配設されたインクリボンのインク層の転写に供された後、排紙ローラに案内されつつ、プリンタ外へ排出されるとともに、図示しない切断機構によって所定長に切断される。

    このような記録媒体は、新しい給紙ローラがプリンタ内に配設された後、最初の記録を行なうべく前記プラテンローラの外周に沿って搬送される際、前記記録媒体の先端部の記録開始位置が搬送経路の上流側に位置する第1記録ユニットのサーマルヘッドに対向する位置に搬送されたときは、プラテンローラに対する巻付き量は少ない。 そのため、前記記録媒体に第1記録ユニットにおける第1画像を記録するときには、プラテンローラと記録媒体との摩擦が小さくなり、その搬送にスリップが生じていた。 よって、前記第1画像は所望の記録長よりも短い記録長の記録となっていた。

    続く、第2記録ユニットにおける第2画像の記録時においても、記録媒体は通常時の半分程度の巻き付き量でプラテンローラに巻回されている状態であるため、プラテンローラと記録媒体との摩擦が充分に確保できておらず、記録媒体の搬送にスリップが生じてしまい、前記第2画像も所望の記録長よりも短い記録長の記録となっていた(但し、第1画像よりは長い記録長となる)。

    さらに、第3記録ユニットにおける第3画像の記録時においても同様に、プラテンローラと記録媒体との摩擦が充分に確保できないため、記録媒体の搬送にスリップが生じ、前記第3画像も所望の記録長よりも短い記録長の記録となっていた(但し、第2画像よりは長い記録長となる)。

    そして、前記記録媒体は、第4記録ユニットにおける第4画像の記録時において、記録媒体は略通常の巻き付き量でプラテンローラに巻回されている状態となるため、プラテンローラと記録媒体との摩擦も確保でき、記録媒体はしっかりとグリップされるので搬送にスリップが生じ難くなり、前記第4画像は、略所望の記録長の記録となっていた。

    このように、用紙ロールがプリンタ内に配置された当初の記録結果は、記録媒体がプラテンローラの外周に十分に巻回されるまで、記録媒体とプラテンローラとの当接面積に比例する摩擦の大きさによって記録媒体の搬送量に差が生じるため、前記当初の記録結果に第1画像から第4画像までの色ズレが発生して良好な記録結果とならなかった。

    なお、前記プラテンローラの外周に十分に巻回された後の画像の記録に関しては、前記プラテンローラの適切なグリップを以てその外周に巻き付いているので、前述のような搬送のスリップは生じない。

    また、前述のような、記録媒体とプラテンローラとの当接面積に比例する摩擦の大きさの差を原因とする記録結果の色ズレの問題は、用紙ロールがプリンタ内に配設された当初の記録時に、前記記録媒体の先端部をその搬送経路における最下流に配設された排紙ローラに至るまで空搬送させて、記録媒体をプラテンローラに充分に巻き付かせ、正常な記録媒体の搬送に必要な摩擦を確保することを対策とすることも可能であるが、その場合には記録媒体の無駄な消費が嵩み、不経済となる。

    そこで、この色ズレの問題を解消する方法の1つとして、前記各記録ユニットにおいてそれぞれ、画像の記録枚数に基づいてサーマルヘッドの通電周期を調整し、各記録ユニットにおいて記録される画像の記録長さを整える方法が考えられる。

    しかしながら、通電周期を変化させて記録長さを調整する場合、1記録ラインの記録に要する1つの通電周期におけるサーマルヘッドの発熱時間の割合が異なる(前述の記録媒体のスリップ対策の場合には増大する)こととなり、記録濃度にばらつきが生じる原因となっていた。

    すなわち、通電周期を一定とした場合、図3の(1)に示すように、サーマルヘッドに対する加熱時間、冷却時間は全ての記録ラインで均等となるため、記録濃度にムラが生じにくい。 しかしながら、通電周期を変化させると、図3の(2)に示すように、サーマルヘッドに対する通電時間や冷却時間が異なるため、記録ラインによってインクリボンのインク層の転写濃度にばらつきが生じてしまい、良好な記録結果を得ることができなかった。

    具体的には、直前記録ラインの記録のための通電周期における冷却時間(非通電時間)が長いと、サーマルヘッドは冷却が進み、次期記録ラインの記録のために通電がなされても、サーマルヘッドがインク層の転写に充分なほどには加熱されず、インク層の転写濃度が薄くなり、逆に、直前記録ラインの記録のための通電周期における冷却時間(非通電時間)が短いと、サーマルヘッドは放熱がされず、次期記録ラインの記録時には、サーマルヘッドは過熱状態となり、インク層の転写が過分にされて転写濃度が濃くなることが考えられる。

    そこで、本発明は、用紙ロールがプリンタ内に装着された当初の記録結果における色ズレを各記録ユニットのサーマルヘッドに対する通電周期を変化させることで解消し、さらに、濃度ムラの発生を前記通電周期を補正することで解消して、良好な記録結果を得ることのできるプリンタを提供することを目的とする。

    前記目的を達成するため、本発明に係るプリンタは、発熱素子をライン状に配列させたサーマルヘッドおよび前記サーマルヘッドに引き回しされるインクリボンを備えた複数の記録ユニットと、前記複数の記録ユニットを所定の間隔を隔てて外周面側に接離可能に配設した回転駆動可能なプラテンローラと、搬送経路の最上流に配置された用紙ロールから繰り出されて前記プラテンローラの回転により搬送可能とされた長尺の記録媒体とを備え、前記記録媒体に対し、記録媒体の搬送経路における上流側に配置された記録ユニットから順に、各記録ユニットに備えられたサーマルヘッドを記録媒体とインクリボンとを介して前記プラテンローラに圧接した状態で前記プラテンローラを回転させ、記録データに基づいてインクリボンのインク層を記録記録ライン毎に転写して画像を重ねることにより所定長の記録結果を得るプリンタであって、前記各記録ユニットにおいてそれぞれ、画像の記録枚数に基づいて各サーマルヘッドに対する通電時間と非通電時間からなる通電周期を暫定的に決定するとともに、直前の記録ラインの通電周期における非通電時間の割合に応じて前記通電周期における通電時間が長くなるように補正して各発熱素子に通電することで、各記録ラインの記録を行なうことを特徴とする。

    ここで、本発明において暫定的に決定されるサーマルヘッドの通電周期は、具体的には、各記録ユニットにおいて、用紙ロールがプリンタ内に装着された当初、前記記録媒体がプラテンローラの外周における搬送経路に十分巻き付いた状態となるまで、画像の記録枚数が増えるにつれ徐々に通電周期を短くしていき、最終的には通常の通電周期にまで変化させるように決定される。

    このような制御を行うことにより、搬送にスリップが生じる記録媒体に対する記録時に、同一の記録ユニットにおいて形成される画像の記録長さをその記録枚数に応じて調整することが可能となる。

    また、各記録ユニット間における同一の記録枚数においては、各記録ユニットのサーマルヘッドに対する通電周期は、記録媒体のプラテンローラの巻き付き量の変化とともに、前記記録媒体の搬送経路の上流側に配設された記録ユニットから下流側に配設された記録ユニットへ、順に、その通電周期が短くなるように設定される。

    このような制御を行うことにより、搬送にスリップが生じる記録媒体に対する記録時に、各記録ユニットにおける同一の記録枚数の画像の記録長さを調整することが可能となる。

    このように、各記録ユニットのサーマルヘッドの発熱素子に対する通電周期を画像の記録枚数に基づいて補正することで、各記録ユニットにおいて記録される画像の記録長さを整えて色ズレの問題を解消することができる。

    また、通電周期内の通電時間、非通電時間を直前の記録ラインの通電周期における非通電時間の割合に応じて前記通電周期における通電時間が長くなるように調整することで、濃度ムラの発生を抑えることができる。

    さらに、前記各記録ユニットに配設されたインクリボンはインク層の色がそれぞれ異なることを特徴とする。

    このように前記各記録ユニットに配設されたインクリボンのインク層の色をそれぞれ異ならせることで、カラーの記録画像について、良好な記録結果を得ることができる。

    以上述べたように、本発明に係るプリンタによれば、用紙ロールをプリンタ内に装着した当初の記録における色ズレと、濃度ムラの発生を簡単かつ経済的に防止することができ、良好な記録結果を得ることができる。

    以下に、本発明のプリンタの一実施形態を図面に基づいて説明する。

    図1は本実施形態のプリンタの要部を説明する概略図である。

    本発明の実施の形態のプリンタ1においては、図1に示すように、筐体(図示せず)内部には、回転駆動可能なプラテンローラ2が配設されている。 このプラテンローラ2は、外周部に弾性ゴム等からなるプラテンゴム(図示せず)が被覆されて、外形が円柱状に形成されている。 また、プラテンローラ2は、回転中心に回転軸2aが形成され、この回転軸2aが軸受(図示せず)に軸支されている。 そして、回転軸2aは駆動ギア(図示せず)を介して駆動源としてのステッピングモータ(図示せず)にギア連結され、前記ステッピングモータの回転で前記プラテンローラ2が矢印A方向に回転駆動可能になっている。

    また、プラテンゴムの外周面には、帯状で長尺な記録媒体3が摩擦当接して巻回されるように構成されている。 以下では、前記記録媒体3として、帯状で長尺な台紙(図示せず)を有し、この台紙の表面に、例えば長さ方向寸法を隣位の記録ユニット7間寸法より若干短い寸法とされた矩形状の複数のラベルが所定間隔で貼付されている記録媒体3を用いた場合を説明する。 つまり、本実施形態においては、前記ラベル4枚分の長さ寸法の記録媒体3が前記プラテンローラ2の外周における記録媒体3の搬送経路において、前記プラテンローラ2に当接して巻回されるように構成されているものとする。

    前記記録媒体3は搬送経路における最上流に配置された用紙ロール4から前記搬送経路内に繰り出されており、給紙ローラ6に案内されて前記プラテンローラ2の外周に巻き付くように案内され、記録に供された後、排紙ローラ6に案内されつつ、プリンタ1外へ排出されるようになっている。

    また、プラテンローラ2の外周側には、複数の色彩(本従来例においては、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色。以下、同じ。)のインクの各色毎の記録ユニット7が記録媒体3の搬送経路に沿って所定間隔をもって配置されている。

    前記各記録ユニット7は、対応するいずれか1色のインクリボン8と、前記プラテンローラ2の回転軸2aの軸方向と平行な長手方向に複数の発熱素子が形成されラインヘッドからなる複数のサーマルヘッド9を備えており、前記記録媒体3の搬送方向における上流側から、イエロー(Y)のインクリボン8Yを備えた第1記録ユニット7Y、マゼンタ(M)のインクリボン8Mを備えた第2記録ユニット7M、シアン(C)のインクリボン8Cを備えた第3記録ユニット7C、そして、ブラック(K)のインクリボン8Kを備えた第4記録ユニット7Kとされている。

    詳しくは、各記録ユニット7において、前記サーマルヘッド9は、前記インクリボン8を介して搬送経路を搬送される記録媒体3に対向するように配置されており、前記サーマルヘッド9は、前記インクリボン8および記録媒体3を介してプラテンローラ2に接離(ヘッドダウン/ヘッドアップ)可能とされている。 そして、各サーマルヘッド9とプラテンローラ2に巻き付いた記録媒体3との間には、インクリボン8が複数のピンチローラ(図示せず)に案内されて、プラテンローラ2とサーマルヘッド7との間を引き回しされている。 前記インクリボン8は、長尺状の樹脂フィルム等からなる基材(図示せず)の前記プラテンローラ2と対向する面側に所望の色のインク層が形成され、巻取りコア11を回転駆動することにより、供給コア12から巻取りコア11に巻取り可能とされている。 また、インクリボン8は、インク層を形成していない側の他方の面が、サーマルヘッド9の発熱素子に対して摺接可能になっている。

    そして、各記録ユニット7におけるサーマルヘッド9を同時、または随時、ヘッドダウンさせて、インクリボン10と記録媒体3を介してプラテンローラ2に圧接させ、プラテンローラ2を矢印A方向に回転させることにより、搬送される記録媒体3に対する記録がなされるようになっている。

    そして、本実施形態のプリンタ1は、不揮発性メモリ(図示せず)に、画像の記録枚数に基づく前記各記録ユニット7のサーマルヘッド9の通電周期(通電時間と非通電時間からなる)を保存している。 この通電周期は、記録媒体3の搬送のスリップ対策としてのものであり、用紙ロール4をプリンタ1内に装着した当初の記録時に、通常の通電周期に補正を加えて記録を行うことを目的として調整されており、本実施形態においては、各記録ユニット7において、画像の記録時にこの不揮発性メモリに保存された通電周期を参照し、画像の記録を枚数に応じてサーマルヘッドの通電周期を変化させるように制御する。

    つまり、前記プラテンローラ2の回転速度を一定とした場合、画像の記録長は、サーマルヘッドに対する通電周期を長くすれば長くなり、短くすれば短くなる。

    そこで、図2(1)に示す、前記プラテンローラ2の駆動源としてのステッピングモータの通電パルスに対し、記録媒体3の搬送にスリップが生じていないときは、図2(2)に示すように通常の通電周期でサーマルヘッド9の通電を行なうが、前述のように、用紙ロール4をプリンタ内に装着した当初の記録時であって、未だ、プラテンローラ2の外周に記録媒体が巻き付いた状態とされていないときには、各記録ユニット7において、図2(3)に示すように、サーマルヘッド9に対する通電周期を長くし、搬送がスリップする記録媒体3に対して記録長を長くして記録を行うように制御する。

    具体的には、前記サーマルヘッド9の通電周期は、用紙ロール4をプリンタ内に配置した後の各記録ユニット7における1枚目の画像の記録時から、前記記録媒体3がプラテンローラ2の外周における搬送経路に十分搬送された状態となるまでに記録される何枚目かの画像の記録時まで、その記録枚数に比例して徐々に通電周期を短くしていき、最終的には通常の通電周期にまで変化させるように調整する。 さらに、各記録ユニット7間においては、記録媒体3のプラテンローラ2の巻き付き量の変化とともに前記記録媒体3の搬送経路の上流側に配設された記録ユニット7Yから下流側に配設された記録ユニット7Kへ、順に、その記録枚数に応じた通電周期が短くなるように調整する。 このように、各記録ユニット7のサーマルヘッド9に対する通電周期を記録媒体3の搬送に生じるスリップを考慮して制御することで、前記各記録ユニット7において記録される画像の記録長を整えることができ、色ズレの問題を解消することができる。

    またさらに、本実施形態においては、各記録ユニット7における前記サーマルヘッド9の各発熱素子に対する通電周期の通電時間を、直前の記録ラインの記録時における通電周期の非通電時間の割合に応じ、具体的には、非通電時間が長くなるほど前記通電周期における通電時間も長くなるように補正し、この補正後の通電時間により各発熱素子に通電して、次期の記録ラインの記録を行なうように制御されている。

    すなわち、直前の記録ラインの記録時における非通電時間を測定し、その非通電時間によって、通電周期を以下の式に従って調整し、次期記録ラインの記録に要する通電時間を求める。 なお、Wは補正後の通電時間、Bは不揮発性メモリに保存されていた、暫定の通電周期における通電時間、fは非通電時間に基づく補正関数である。 直前記録ラインの記録のための通電周期における冷却時間(非通電時間)が長い場合には、f>1とし、逆に、直前記録ラインの記録のための通電周期における冷却時間(非通電時間)が短い場合には、f<1とする。
    W=B×f

    このような制御を加え、通電周期内の通電時間、非通電時間を調整することで、濃度ムラの発生を抑えることができる。

    直前記録ラインの記録のための通電周期における冷却時間(非通電時間)が長い場合に、f>1とし、通常の通電時間よりも長い通電時間となるように調整することで、冷却の進んだサーマルヘッドに対し、次期記録ラインの記録のためにの通電として通常の通電時間よりも長めの通電がなされることにより、インク層の転写に充分な加熱が施され、インク層の適切な転写濃度を確保することができる。

    逆に、直前記録ラインの記録のための通電周期における冷却時間(非通電時間)が短い場合に、f<1とし、通常の通電時間よりも短めの通電時間となるように調整することで、過熱状態となったサーマルヘッドに対し、次期記録ラインの記録のためにの通電として通常の通電時間よりも短めの通電がなされることにより、インク層の転写に充分な加熱温度に調整され、インク層の適切な転写濃度を確保することができる。

    通電周期における非通電時間の長短とその程度は、通電周期内に占める非通電時間の割合を換算し、通常時におけるその割合と対比することにより判断することができる。 そして、補正関数fについては、非通電時間に基づいて予め設定し、そのテーブルを前記不揮発性メモリに保存しておき、前記直前記録ラインの非通電時間の割合に応じて、前記テーブルを参照する。

    このように直前記録ラインの非通電時間を勘案して、次期記録ラインの記録時における通電時間を調整することにより、図3の(3)に示すように、各通電周期内において略等しいサーマルヘッド温度を確保することが可能となるので、記録の濃度ムラの発生を防止することができる。

    以下、より具体的に、前述のような構成を有するプリンタ1により、新しい用紙ロールを装着直後、前記記録媒体3の各ラベルに所望のカラー記録を施す場合における各サーマルヘッド9に対する通電周期と、その通電時間と非通電時間の割合の補正方法について説明する。

    まず最初に、第1記録ユニット7Yのサーマルヘッド9に通電を開始し、イエロー(Y)のインクリボン8Yのインク層を熱転写して記録媒体3の1枚目のラベルに第1画像を記録する。

    このとき、前記記録媒体3はプラテンローラ2に対し、殆ど巻き付いていない状態であり、両者間3,2に働く摩擦力も極めて小さいため、記録媒体3の搬送には大きなスリップが生じる。 よって、前記サーマルヘッド9に対しては、最も長く設定された通電周期で通電を行なう。 これにより、大きくスリップしながら搬送される記録媒体3に対して論理的に長い記録長さで第1画像の記録が行われる結果、所望の記録長さの第1画像を得ることができる。

    なお、画像を記録する際には、前述のように、前記サーマルヘッド9の各発熱素子に対する通電周期における通電時間を、直前の記録ラインの記録時におけるサーマルヘッド9の各発熱素子の通電周期における非通電時間の割合に応じて補正し、この補正後の通電時間により各発熱素子に通電して、次期の記録ラインの記録を行なうようにする(以下の各記録ユニットにおいても同様)。

    このように、通電周期を変化させて記録長さを調整する場合であっても、1記録ラインの記録に要する1つの通電周期に占めるサーマルヘッド9の発熱時間を、直前の記録ラインにおける通電時間、非通電時間を勘案して調整することで、記録濃度のばらつきを抑えることが可能となる。

    続いて、前記第1画像を記録した1枚目のラベルを搬送経路における下流側に配設された第2記録ユニット7Mまで搬送し、第1画像の上に第2記録ユニット7Mのサーマルヘッド9で、マゼンタ(M)のインクリボン8Mのインク層を用いた第2画像を重ねて記録する。

    このとき、前記記録媒体3はプラテンローラ2に対してそれほど巻き付いていない状態であり、両者間3,2に働く摩擦力も小さいため、記録媒体3の搬送にはやや大きなスリップが生じる。 よって、前記サーマルヘッド9に対しては、前記第1記録ユニット7Yの第1画像記録時における通電周期より短く、通常の通電周期より長く設定された通電周期で通電を行なう。 これにより、やや大きくスリップしながら搬送される記録媒体3に対して論理的にやや長い記録長さで第2画像の記録が行われる結果、所望の記録長の第2画像を、第1画像に重ねて得ることができる。

    また、このとき、前記第1記録ユニット7Yにおいては、記録媒体3の2枚目のラベルに対し、2枚目の第1画像を記録する。

    このとき、前述のように、記録媒体3の搬送に生じるスリップはやや大きいものであることから、前記サーマルヘッド9に対しては、第1画像記録時における通電周期より短く、通常の通電周期より長く設定された通電周期で通電を行なう。

    次に、同様に第1画像および第2画像を記録したラベルを搬送経路における下流側に配設された第3記録ユニット7Cまで搬送し、第1画像および第2画像の上に第3記録ユニット7Cのサーマルヘッド9で、シアン(C)のインクリボン8Cのインク層を用いた第3画像を重ねて記録する。

    このとき、前記記録媒体3はプラテンローラ2に対して充分には巻き付いていない状態であり、両者3,2間に働く摩擦力もまだ小さいため、記録媒体3の搬送にはやや小さなスリップが生じる。 よって、前記サーマルヘッド9に対しては、前記第2記録ユニット7Mの第2画像記録時における通電周期より短く、通常の通電周期より長く設定された通電周期で通電を行なう。 これにより、やや小さくスリップしながら搬送される記録媒体3に対して論理的にやや長い記録長さで第3画像の記録が行われる結果、所望の記録長さの第3画像を、第1画像および第2画像に重ねて得ることができる。

    また、このとき、前記第1記録ユニット7Yにおいては、記録媒体3の3枚目のラベルに対し、3枚目の第1画像を記録する。

    このとき、前述のように、記録媒体3の搬送に生じるスリップは小さいものであることから、前記サーマルヘッド9に対しては、2枚目の第1画像記録時における通電周期よりさらに短く、通常の通電周期より長く設定された通電周期で通電を行なう。

    また、前記第2記録ユニット7Mにおいても、記録媒体3の2枚目のラベルに対し、2枚目の第2画像を記録する。

    このとき、前記記録媒体3は、前述のようにスリップが生じやすい状態であるため、前記サーマルヘッド9に対しては、1枚目の第2画像記録時における通電周期より短く、通常の通電周期より長く設定された通電周期で通電を行なう。

    そして、最後に、第1画像乃至第3画像を記録したラベルを搬送経路における最下流に配設された第4記録ユニット7Kまで搬送し、第1画像乃至第3画像の上に第4記録ユニット7Kのサーマルヘッド9で、ブラック(K)のインクリボン8Kのインク層を用いた第4画像を重ねて記録し、記録媒体3のラベルに所望のカラー画像を形成する。

    このとき、前記記録媒体3はプラテンローラ2に対して、殆ど巻き付いた状態であり、その両者3,2間に働く摩擦力も殆ど確保できる状態であるため、記録媒体3の搬送に生じるスリップは極めて小さくなる。 よって、前記サーマルヘッド9に対しては、前記第3記録ユニットの第3画像記録時における通電周期より短く、通常の通電周期よりやや長く設定された通電周期で通電を行なう。 これにより、小さくスリップしながら搬送される記録媒体3に対して論理的に若干長い記録長さで画像の記録が行われる結果、所望の記録長さの第4画像を、第1画像乃至第3画像に重ねて得ることができる。

    また、前記第1記録ユニット7Yにおいては、記録媒体3の4枚目のラベルに対し、4枚目の第1画像を記録する。

    このとき、前述のように、記録媒体3の搬送に生じるスリップは極めて小さいものであることから、前記サーマルヘッド9に対しては、3枚目の第1画像記録時における通電周期よりさらに短く、通常の通電周期より若干長く設定された通電周期で通電を行なう。

    また、前記第2記録ユニット7Mにおいては、記録媒体3の3枚目のラベルに対し、3枚目の第2画像を記録する。

    このとき、前述のように、記録媒体3に生じるスリップは極めて小さいものであることから、前記サーマルヘッド9に対しては、2枚目の第2画像記録時における通電周期よりさらに短く、通常の通電周期より長く設定された通電周期で通電を行なう。

    また、前記第3記録ユニット7Cにおいては、記録媒体3の2枚目のラベルに対し、2枚目の第3画像を記録する。

    このとき、前述のように、記録媒体3に生じるスリップは極めて小さいものであることから、前記サーマルヘッド9に対しては、1枚目の第2画像記録時における通電周期より短く、通常の通電周期より長く設定された通電周期で通電を行なう。

    そして、前記第4記録ユニット7Kにおいて第4画像を第1画像乃至第3画像に重ね、4種のカラーのインクリボン8を重ねて所望のカラー画像を形成した後は、前記記録媒体3を排紙ローラ6によって記録媒体3の搬送経路の下流側へ案内し、プリンタ1外へ排出する。

    この時点で、前記記録媒体3はプラテンローラ2の外周における搬送経路の全長において前記プラテンローラ2に巻き付き、前記プラテンゴム2aの所定の摩擦力を以てグリップされるので、記録媒体3の搬送に生じるスリップを勘案して、各サーマルヘッド7に対する通電周期を調整する必要はない。 よって、以降の各記録ユニット7における各画像の記録時には、各サーマルヘッド9に対して通常の通電周期による通電がなされるように制御する。

    このように、各記録ユニット7のサーマルヘッド9に対する通電周期を制御することで、各記録ユニット7において記録される画像の記録長さを整えることができ、用紙ロール4がプリンタ1内に装着された当初の記録結果における色ズレを簡単かつ経済的に防止することができる。

    また、通電周期を変化させて記録長さを調整する場合であっても、1記録ラインの記録に要する1つの通電周期に占めるサーマルヘッドの発熱時間の割合を等しくすることで、記録濃度のばらつきを抑えることが可能となり、良好な記録結果を得ることができる。

    さらに、前記各記録ユニット7に配設されたインクリボン8のインク層の色を本実施形態のようにそれぞれ異ならせることで、カラーの記録画像について、良好な記録結果を得ることができる。

    なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することが可能である。

    例えば、本実施形態においては前記インクリボン8をイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の色のインク層を形成したもので説明したが、インク層の色はこの色に限ることなく、また、単色、例えば黒だけでも良い。

    また、前述の実施形態においては通電周期における通電時間の調整を、通電周期内に占める非通電時間の割合に着目し、非通電時間が長くなるほど前記通電周期における通電時間も長くなるように補正するようにしたが、これは、通電周期内に占める通電時間の割合に着目し、通電時間が長くなるほど前記通電周期における通電時間を短くように補正する制御と同意である。

    本発明の一実施形態のプリンタの要部を説明する概略図

    本実施形態のプリンタにおける記録ユニットのサーマルヘッドに対する通電周期の制御をプラテンローラの駆動ステッピングモータのパルスとの関係において説明するタイミングチャート

    (1)は、一般的な、通電周期を一定とした場合のサーマルヘッドに対する通電、非通電の時間とヘッド温度との関係を示す概念図、(2)は、従来の制御における、通電周期を変化させた場合のサーマルヘッドに対する通電、非通電の時間とヘッド温度との関係を示す概念図、(3)は、本実施形態の制御における、通電周期を変化させた場合のサーマルヘッドに対する通電、非通電の時間とヘッド温度との関係を示す概念図。

    符号の説明

    1 プリンタ 2 プラテンローラ 2a 回転軸 3 記録媒体 4 用紙ロール 5 給紙ローラ 6 排紙ローラ 7 記録ユニット 7Y 第1記録ユニット 7M 第2記録ユニット 7C 第3記録ユニット 7K 第4記録ユニット 8 インクリボン 8Y イエローのインクリボン 8M マゼンタのインクリボン 8C シアンのインクリボン 8K ブラックのインクリボン 9 サーマルヘッド 11 巻取りコア 12 供給コア

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