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Horizontal continuously casting mold of hypo-eutectic casting iron and horizontal continuously casting method thereof

阅读:579发布:2024-02-14

专利汇可以提供Horizontal continuously casting mold of hypo-eutectic casting iron and horizontal continuously casting method thereof专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To obtain a product of high quality, carbonic equivalence of which is less than a specific value, while preventing rapture and break out of a casting piece, by using a mold provided at a molten metal pouring side, in a way that a member composed of ceramics, containing a nitride, having thermal expansion coefficient of less than a specific value, is inscribed in a water cooling jacket inner wall. SOLUTION: A hypo-eutectic casting iron, wherein CE=C+Si/3 is 3.9 or less, is continuously cast horizontally by using a mold provided at preferably a molten metal pouring side. In this case, a member being composed of ceramics (A), whose thermal expansion coefficient is 1×10-6( deg.C-1) or less, containing a nitride, is inscribed in an inner wall of a water cooling jacket 3. Also, the other member composed of graphite or ceramics (B) containing the nitride is provided at the mold molten metal outlet side. If the other member has a slope in its inner radius corresponding to the thermal contraction, contact with a solidification metal is sufficiently performed at the slope, resulting in a smooth cooling, heat releasing.,下面是Horizontal continuously casting mold of hypo-eutectic casting iron and horizontal continuously casting method thereof专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】溶融金属の注入側に、窒化物を含み熱膨張係数が1×10 -6 (℃ -1 )以下のセラミックス(A)からなる部材が備えられている、CE=C+Si/3が3.9以下である亜共晶鋳鉄を連続鋳造するための水平連続鋳造用鋳型。
  • 【請求項2】溶融金属の注入側に、窒化物を含み熱膨張係数が1×10 -6 (℃ -1 )以下のセラミックス(A)からなる部材が備えられ、そして、溶融金属の出側に、黒鉛からなる、または、窒化物を含むセラミックス(B)
    からなる別の部材が備えられ、前記別の部材が、その内径に鋳片の熱収縮に応じた勾配を備えている、CE=C
    +Si/3が3.9以下である亜共晶鋳鉄を連続鋳造するための水平連続鋳造用鋳型。
  • 【請求項3】前記セラミックス(A)からなる部材において、製品断面積の55〜85%の断面積を有する注入部を設けることを特徴とする、請求項1または2に記載の水平連続鋳造用鋳型。
  • 【請求項4】溶融金属の注入側に、窒化物を含み熱膨張係数が1×10 -6 (℃ -1 )以下のセラミックス(A)からなる部材が備えられている水平連続鋳造用鋳型を使用して、CE=C+Si/3が3.9以下である亜共晶鋳鉄を水平連続鋳造する方法。
  • 【請求項5】溶融金属の注入側に、窒化物を含み熱膨張係数が1×10 -6 (℃ -1 )以下のセラミックス(A)からなる部材が備えられ、そして、溶融金属の出側に、黒鉛からなる、または、窒化物を含むセラミックス(B)
    からなる別の部材が備えられ、前記別の部材が、その内径に鋳片の熱収縮に応じた勾配を備えている水平連続鋳造用鋳型を使用して、CE=C+Si/3が3.9以下である亜共晶鋳鉄を水平連続鋳造する方法。
  • 【請求項6】前記水平連続鋳造用鋳型と連結している保持炉内の溶融金属の温度を、液相線温度+100℃以上に維持し、 停止時間が5〜10秒、ストローク長が20〜50mm
    からなる間欠引き抜きによって、引き抜き、そして、 前記鋳型出口における冷却を空冷で行うことを特徴とする、請求項4または5に記載の亜共晶鋳鉄を水平連続鋳造する方法。
  • 【請求項7】前記水平連続鋳造用鋳型の前記セラミックス(A)からなる部材において、製品断面積の55〜8
    5%の断面積を有する注入部を設けることを特徴とする、請求項4、5又は6に記載の亜共晶鋳鉄を水平連続鋳造する方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、凝固開始から凝固終了までの凝固温度範囲が広い亜共晶鋳鉄を平連続鋳造するための水平連続鋳造用鋳型および水平連続鋳造方法に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】従来、亜共晶鋳鉄は、凝固開始から凝固終了までの凝固温度範囲が100℃以上と広い。 従って、亜共晶鋳鉄を砂型や金型によって鋳造すると、亜共晶鋳鉄が大きく凝固収縮して歩留が悪く、又、製品内部に鋳造欠陥が残留する。 更に、亜共晶鋳鉄を連続鋳造する際に、鋳鉄の水平連続鋳造で使用されている従来の黒鉛鋳型を用いると、溶損や焼付きが発生する。 又、鋼や合金鋼の水平連続鋳造において使用されている銅鋳型を用いると、冷却速度が早すぎて、チル晶が生成し、鋳鉄が非常に脆くなる。 このように、従来の鋳型を使用して、亜共晶鋳鉄を安定的に鋳造することは困難であった。

    【0003】上述した問題点を解決するために、特開昭52−50929号公報(以下、「先行技術1」という)には、白鋳鉄、高合金特殊鋳鉄、高合金銅合金などの溶融温度と凝固温度の差の大きい金属の連続鋳造用鋳型が開示されている。 先行技術1においては、連続鋳造用鋳型における溶融金属の注入側に潤滑性のある耐火物を使用している。 即ち、先行技術1においては、僅かな摩耗をともないながら優れた潤滑性を有する耐火物を利用することによって、凝固インゴットの引き抜きに必要なを少なくし、金属の凝固殻の破断を防止しようとするものである。

    【0004】更に、特開昭57−91851号公報(以下、「先行技術2」という)には、低炭素白鋳鉄材の連続鋳造法が開示されている。 先行技術2においては、B
    N等の窒化物からなる鋳型を使用して、引き抜きスピード、引き抜きストローク、引き抜きサイクル、鋳造条件を規定して、鋳片の破断およびブレークアウトを防止できる鋳造方法を提供している。

    【0005】

    【発明が解決しようとする課題】上述した先行技術には、次の問題点がある。 即ち、先行技術1においては、
    注入側に潤滑性のある耐火物が使用されているが、潤滑性のある耐火物は熱膨張が大きく、鋳型内径側に過大な圧縮応力が発生し、内径面に剥離を生じたり、ひどい場合は耐火物が破断する。 その結果、製品への表面疵がついたり、中心部へポロシティーが生成する。 更に、悪化すると注入部で凝固(ブリッジング)する。

    【0006】先行技術2においては、引き抜きは、鋳片の表面温度を800〜860℃に調整して行うことが開示されている。 確かに、鋳片の表面温度を860℃以下に調製して鋳造すると、鋳造安定性が図れ、表面性状は良好となる。 しかしながら、超音波探傷によって鋳片内部を検査すると、製品中心部ヘポロシティーが生成しており、製品の品質に問題がある。

    【0007】従って、本発明の目的は、従来の問題点を解決して、鋳片の破断およびブレークアウトを防止し、
    優れた品質を有する、亜共晶鋳鉄の水平連続鋳造用鋳型および水平連続鋳造方法を提供することにある。

    【0008】

    【課題を解決するための手段】発明者等は、上述した従来の問題点を解決するため、鋭意研究を重ねた。 その結果、溶融金属の注入側に、窒化物を含み熱膨張係数が1
    ×10 -6 (℃ -1 )以下のセラミックスからなる部材を備えることによって、凝固温度範囲の広い亜共晶鋳鉄溶湯が鋳型を通過するときに鋳型の剥離及び破断を防止することを知見した。 更に、溶融金属の出側に、黒鉛からなる、または、窒化物を含むセラミックスからなる別の部材を備え、別の部材が、その内径に鋳片の熱収縮に応じた勾配を備えていると、勾配によって凝固金属との接触が十分に行われ、冷却・抜熱が円滑になり、その結果、
    鋳片の破断およびブレークアウトをより確実に防止することを知見した。

    【0009】この発明は、上述した知見に基づいてなされたものであって、この発明の水平連続鋳造用鋳型の第1の態様は、溶融金属の注入側に、窒化物を含み熱膨張係数が1×10 -6 (℃ -1 )以下のセラミックス(A)からなる部材が備えられている、CE=C+Si/3が3.9以下である亜共晶鋳鉄を連続鋳造するための水平連続鋳造用鋳型である。

    【0010】この発明の水平連続鋳造用鋳型の第2の態様は、溶融金属の注入側に、窒化物を含み熱膨張係数が
    1×10 -6 (℃ -1 )以下のセラミックス(A)からなる部材が備えられ、そして、溶融金属の出側に、黒鉛からなる、または、窒化物を含むセラミックス(B)からなる別の部材が備えられ、前記別の部材が、その内径に鋳片の熱収縮に応じた勾配を備えている、CE=C+Si
    /3が3.9以下である亜共晶鋳鉄を連続鋳造するための水平連続鋳造用鋳型である。

    【0011】この発明の水平連続鋳造用鋳型の第3の態様は、前記セラミックス(A)からなる部材において、
    製品断面積の55〜85%の断面積を有する注入部を設けることを特徴とするものである。

    【0012】この発明の亜共晶鋳鉄を水平連続鋳造する方法の第1の態様は、溶融金属の注入側に、窒化物を含み熱膨張係数が1×10 -6 (℃ -1 )以下のセラミックス(A)からなる部材が備えられている水平連続鋳造用鋳型を使用して、CE=C+Si/3が3.9以下である亜共晶鋳鉄を水平連続鋳造する方法である。

    【0013】この発明の亜共晶鋳鉄を水平連続鋳造する方法の第2の態様は、溶融金属の注入側に、窒化物を含み熱膨張係数が1×10 -6 (℃ -1 )以下のセラミックス(A)からなる部材が備えられ、そして、溶融金属の出側に、黒鉛からなる、または、窒化物を含むセラミックス(B)からなる別の部材が備えられ、前記別の部材が、その内径に鋳片の熱収縮に応じた勾配を備えている水平連続鋳造用鋳型を使用して、CE=C+Si/3が3.9以下である亜共晶鋳鉄を水平連続鋳造する方法である。

    【0014】この発明の亜共晶鋳鉄を水平連続鋳造する方法の第3の態様は、前記水平連続鋳造用鋳型と連結している保持炉内の溶融金属の温度を、液相線温度+10
    0℃以上に維持し、停止時間が5〜10秒、ストローク長が20〜50mmからなる間欠引き抜きによって、引き抜き、そして、前記鋳型出口における冷却を空冷で行うことを特徴とする亜共晶鋳鉄を水平連続鋳造する方法である。

    【0015】この発明の亜共晶鋳鉄を水平連続鋳造する方法の第4の態様は、前記水平連続鋳造用鋳型の前記セラミックス(A)からなる部材において、製品断面積の55〜85%の断面積を有する注入部を設けることを特徴とする亜共晶鋳鉄を水平連続鋳造する方法である。

    【0016】この発明の水平連続鋳造用鋳型のその他の態様は、溶融金属の注入側に、窒化物を含み熱膨張係数が1×10 -6 (℃ -1 )以下のセラミックス(A)からなる部材が備えられている、C:1.6〜3.6wt%、S
    i:1.0〜3.5wt%を含有し、CE=C+Si/3
    が2.0〜3.9の範囲内である亜共晶鋳鉄を連続鋳造するための水平連続鋳造用鋳型である。

    【0017】この発明の水平連続鋳造用鋳型のその他の態様は、溶融金属の注入側に、窒化物を含み熱膨張係数が1×10 -6 (℃ -1 )以下のセラミックス(A)からなる部材が備えられ、そして、溶融金属の出側に、黒鉛からなる、または、窒化物を含むセラミックス(B)からなる別の部材が備えられ、前記別の部材が、その内径に鋳片の熱収縮に応じた勾配(0〜0.6%)を備えている、C:1.6〜3.6wt%、Si:1.0〜3.5wt
    %を含有し、CE=C+Si/3が2.0〜3.9の範囲内である亜共晶鋳鉄を連続鋳造するための水平連続鋳造用鋳型である。

    【0018】この発明の水平連続鋳造用鋳型のその他の態様は、前記セラミックス(A)からなる部材における注入部の厚さが、前記セラミックス(B)からなる別の部材の厚さの1.2〜2.0倍であることを特徴とするものである。

    【0019】この発明の亜共晶鋳鉄を水平連続鋳造する方法のその他の態様は、溶融金属の注入側に、窒化物を含み熱膨張係数が1×10 -6 (℃ -1 )以下のセラミックス(A)からなる部材が備えられている水平連続鋳造用鋳型を使用し、C:1.6〜3.6wt%、Si:1.0
    〜3.5wt%を含有し、CE=C+Si/3が2.0〜
    3.9の範囲内である亜共晶鋳鉄の水平連続鋳造方法である。

    【0020】この発明の亜共晶鋳鉄を水平連続鋳造する方法のその他の態様は、溶融金属の注入側に、窒化物を含み熱膨張係数が1×10 -6 (℃ -1 )以下のセラミックス(A)からなる部材が備えられ、そして、溶融金属の出側に、黒鉛からなる、または、窒化物を含むセラミックス(B)からなる別の部材が備えられ、前記別の部材が、その内径に鋳片の熱収縮に応じた勾配(0〜0.6
    %)を備えている水平連続鋳造用鋳型を使用して、C:
    1.6〜3.6wt%、Si:1.0〜3.5wt%を含有し、CE=C+Si/3が2.0〜3.9の範囲内である亜共晶鋳鉄を水平連続鋳造する方法である。

    【0021】この発明の亜共晶鋳鉄を水平連続鋳造する方法のその他の態様は、前記引き抜きにおいて、前記鋳型の出口における鋳片の表面温度が860〜1000℃
    の範囲内であるものである。

    【0022】

    【発明の実施の形態】この発明の水平連続鋳造用鋳型は、例えば、図2に示すように、筒状の水冷ジャケット3と、水冷ジャケット3の内壁に内接してタンディッシュ方向に突き出して鋳型の入り口側に配設される窒化物を含む所定の値の熱膨張係数を有するセラミックス(A)からなる鋳型内壁を構成する前部筒状体1と、水冷ジャケット3の内壁に内接し、かつ前部筒状体1に接続して鋳型出口側に配設される黒鉛、または、窒化物を含むセラミックス(B)からなる鋳型内壁を構成する後部筒状体2とからなっている。

    【0023】この発明の水平連続鋳造方法および水平連続鋳造用鋳型において鋳造される鋳鉄は、CE=C+S
    i/3が3.9以下である亜共晶鋳鉄である。 更に、鋳造される鋳鉄は、カーボン(C):1.6〜3.6wt
    %、ケイ素(Si):1.0〜3.5wt%を含有し、カーボン当量(CE)=C+Si/3が2.0〜3.9の範囲内である亜共晶鋳鉄であってもよい。

    【0024】この発明の水平連続鋳造用鋳型において、
    溶融金属の注入側に、窒化物を含み熱膨張係数が1×1
    -6 (℃ -1 )以下のセラミック(A)からなる部材が備えられている。 溶融金属の注入側に、窒化物を含み熱膨張係数が1×10 -6 (℃ -1 )以下のセラミック(A)からなる部材が備える理由は以下の通りである。

    【0025】即ち、亜共晶鋳鉄は熱膨張係数が大きいので、鋳型は凝固開始部である注入側と凝固シェルが生成した後に冷却を促進する鋳型本体部を分割してもよい。
    注入側の鋳型には、保持炉からの溶湯の流動性を確保し、そして、鋳鉄との反応性を低減するために、熱伝導の低い窒化物を含むセラミックスを使用する。

    【0026】この窒化物を含むセラミックス(A)は熱膨張係数が小さい程よい。 一方、熱膨張係数が1×10
    -6 (℃ -1 )を越えると、セラミックスの熱膨張により内径側に過大な圧縮応力が生成して、鋳型の剥離や破断を起こす。 従って、溶融金属の注入側に備えられる、窒化物を含むセラミックス(A)からなる部材の熱膨張係数を1×10 -6 (℃ -1 )以下に限定する。 なお。 窒化物を含むセラミック(A)からなる部材の長さは、100〜
    300mmであることが好ましい。

    【0027】窒化物を含むセラミックス(A)としては、例えば、窒化ホウ素(BN)があり、六方晶系窒化ホウ素(h−BN)が好ましい。 セラミックス中に含有されるh−BNは、50〜97wt%が好ましい。 h−
    BNが50wt%未満では、耐熱衝撃性、濡れ性等の所望の効果が得られない。 一方、h−BNが97wt%を超えると、鋳造中の損耗が激しくなり、円滑な鋳造を行うことができない。 必要により、セラミックス(A)
    は、窒化けい素(Si 34 )、窒化アルミニウム(Al
    N)、酸化けい素(SiO 2 )、酸化アルミニウム(A
    23 )、炭化ホウ素(B 4 C)、酸化ジルコニウム(ZrO 2 )、ほう化ジルコニウム(ZrB 2 )、酸化カルシウム(CaO)等を含んでもよい。

    【0028】出口側の鋳型は、窒化物を含むセラミックス(B)、または、黒鉛のいずれかからなる部材であればよく、この部材には、その内径に鋳片の熱収縮に応じた勾配を備えていてもよい。 勾配が0〜0.6%のときには、勾配によって凝固金属との接触が十分に行われ、
    冷却・抜熱が円滑になる。 窒化物を含むセラミックス(B)としては、例えば、BNやSi 34がある。

    【0029】鋳造条件の1つとしての、鋳型と連結している保持炉内の溶湯温度は、液相線温度+100℃以上とする。 その理由は、保持炉内の溶湯温度が液相線温度+100℃未満では、鋳型入り口部での流動性を確保することができず、ポロシティやブリッジングを起こすからである。

    【0030】本発明においては、鋳型出口における冷却を空冷で行う。 一般的には鋳型出口では2次冷却を水冷で行い復熱によるブレークアウトを防止しているが、亜共晶鋳鉄では、水冷を行うと溶湯温度まで低下し、鋳型入り口部での流動性を確保できない。 従って、鋳型出口において空冷を行い、復熱によるブレークアウトを防止する。

    【0031】引き抜きは、表面温度860℃以下で鋳造すると、鋳造安定性が図れ、表面性状は良好となるが、
    超音波探傷で内部を検査すると、製品中心部ヘポロシティーが生成しており、製品の品質に問題がある。 これを回避するため、表面温度を上昇させたところ、860℃
    以上でポロシティは消減することが判明した。 ただし、
    表面温度を更に上昇させていくと、凝固シェルが薄くなり、1000℃を越えると、ブレイクアウトしてしまうことが判明した。 従って、引き抜きは、鋳型出口における鋳片の表面温度が860〜1000℃の範囲内になるように、調整して行う。

    【0032】この発明においては、停止時間が5〜10
    秒、ストローク長が20〜50mmからなる間欠引き抜きによって、引き抜きを行う。 ストローク長が20mm
    以下かつ休止時間10〜15秒では、凝固シェルが粗大化するが、鋳型内部の溶湯温度まで同時に低下するため、結果的に、鋳型入り口部での固相率が増大して、溶湯の流動性が大きく低下する。

    【0033】溶湯の流動性が低下すると、上に記載したと同様に、中心部ヘポロシティが生成する。 更に溶湯温度が低下した場合は、鋳型入り口部でブリッジングが生成して、凝固シェルの破断が起こる。 これを回避するため、停止時間が5〜10秒、ストロークが20〜50m
    mからなる間欠引き抜きを行う。 停止時間が5秒未満では、凝固シェルが薄くブレイクアウトしてしまう。 また、ストロークが50mmを越えると、引き抜き抵抗が上昇し、凝固シェル破断の可能性が高くなる。

    【0034】この発明において、水平連続鋳造用鋳型のセラミックス(A)からなる部材において、製品断面積の55〜85%の断面積を有する注入部を設ける。 その理由は、冷却部からの抜熱を低下させ、注入部での溶湯温度低下を防止するからである。 この発明においては、
    前記セラミック(A)からなる部材における注入部の厚さが、前記セラミック(B)からなる別の部材の厚さの1.2〜2.0倍である。 その理由は、冷却部からの抜熱を低下させ、注入部での溶湯温度低下を防止するからである。

    【0035】本発明において、溶融金属の注入側に、窒化物を含み熱膨張係数が1×10 -6 (℃ -1 )以下のセラミック(A)からなる部材が備えられ、そして、溶融金属の出側に、黒鉛からなる、または、窒化物を含むセラミック(B)からなる別の部材が備えられ、上述した別の部材が、その内径に鋳片の熱収縮に応じた勾配(0〜
    0.6%)を備えている水平連続鋳造用鋳型を使用する。 このときには、上述した効果を更に高めることができる。

    【0036】この発明を以下に実施例によって、更に詳しく説明する。

    【実施例】実施例1 本発明の方法によって、下記の通り、50mmφの亜共晶鋳鉄素材の水平連続鋳造を行った。 化学成分 C:2.5% Si:2.0% Mn:0.6% P:0.01% S:0.005% を含有し、CE=C+Si/3が3.2である亜共晶鋳鉄の溶湯を1480℃の温度で保持炉内へ注湯した。 鋳型は、図1に示すように、BNを含む熱膨張係数が5×1
    -7 (℃ -1 )のセラミックス(A)からなる長さ350
    mmの部材1を備えた、内径50mm、外径80mmの内径からなる勾配のない鋳型を用いた。 引き抜きは、停止時間9.5秒、ストローク長さ35mmからなる間欠引き抜きで行った。 この時、保持炉内の溶湯温度は14
    10〜1430℃(但し、液相温度は1280℃)であった。 その結果、10tの亜共晶鋳鉄を鋳造し、約80
    0mの品質の優れた製品が得られた。

    【0037】実施例2 本発明の方法によって、下記の通り、100mmφの亜共晶鋳鉄素材の水平連続鋳造を行った。 化学成分 C:2.5% Si:2.0% Mn:0.6% P:0.02% S:0.010% を含有し、CE=C+Si/3が3.2である亜共晶鋳鉄の溶湯を1480℃の温度で保持炉内へ注湯した。 鋳型は、図2に示すように、注入側にBNを含む熱膨張係数が5×10 -7 (℃ -1 )のセラミックス(A)からなる長さ150mm、内径90mm、外径140mmの部材1
    を備え、出口側は内径に0.4%の勾配をつけた黒鉛からなる長さ200mmの部材2を備えた、内径100m
    m、外径140mmの鋳型を用いた。 引き抜きは、停止時間8.5秒、ストローク長さ25mmからなる間欠引き抜きで行った。 この時、保持炉内の溶湯温度は141
    0〜1430℃(但し、液相温度は1280℃)であった。 その結果、8tの亜共晶鋳鉄を鋳造し、約140m
    の品質の優れた製品が得られた。

    【0038】実施例3 本発明の方法によって、下記の通り、50mmφの亜共晶鋳鉄素材の水平連続鋳造を行った。 化学成分 C:2.0% Si:2.0% Mn:0.6% P:0.01% S:0.005% を含有し、CE=C+Si/3が2.7である亜共晶鋳鉄の溶湯を1500℃の温度で保持炉内へ注湯した。 鋳型は、図3に示すように、注入側にBNを含む熱膨張係数が5×10 -7 (℃ -1 )のセラミックス(A)からなる長さ200mm、内径40mm、外径100mmの部材1
    を備え、出口側は内径に0.1%の勾配をつけたBNを含むセラミックス(B)からなる長さ150mmの部材2
    を備えた、内径50mm、外径100mmの鋳型を用いた。 引き抜きは、停止時間9.5秒、ストローク長さ3
    5mmからなる間欠引き抜きで行った。 この時、保持炉内の溶湯温度は1450〜1470℃(但し、液相温度は1330℃であった。その結果、12tの亜共晶鋳鉄を鋳造し、約850mの品質の優れた製品が得られた。

    【0039】

    【発明の効果】上述したように、この発明の方法によると、鋳片の破断およびブレークアウトを防止し、優れた品質を有する、亜共晶鋳鉄の水平連続鋳造用鋳型および水平連続鋳造方法を提供することができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】図1は、本発明の方法におけるダイスの組立図を示す図である。

    【図2】図2は、本発明の方法におけるダイスの別の組立図を示す図である。

    【図3】図3は、本発明の方法におけるダイスの更に別の組立図を示す図である。

    【符号の説明】

    1. 前部筒状体 2. 後部筒状体 3. 水冷ジャケット 31. フランジ

    【手続補正書】

    【提出日】平成12年3月6日(2000.3.6)

    【手続補正1】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】請求項1

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【手続補正2】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】請求項4

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【手続補正3】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】0009

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【0009】この発明は、上述した知見に基づいてなされたものであって、この発明の水平連続鋳造用鋳型の第1の態様は、溶融金属の注入側に、窒化物を含み熱膨張係数が1×10 -6 (℃ -1 )以下のセラミックス(A)からなる部材が、水冷ジャケットの内壁に内接して備えられている、CE=C+Si/3が3.9以下である亜共晶鋳鉄を連続鋳造するための水平連続鋳造用鋳型である。

    【手続補正4】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】0012

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【0012】この発明の亜共晶鋳鉄を水平連続鋳造する方法の第1の態様は、溶融金属の注入側に、窒化物を含み熱膨張係数が1×10 -6 (℃ -1 )以下のセラミックス(A)からなる部材が、水冷ジャケットの内壁に内接し
    備えられている水平連続鋳造用鋳型を使用して、CE
    =C+Si/3が3.9以下である亜共晶鋳鉄を水平連続鋳造する方法である。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古野 好克 神奈川県川崎市川崎区白石町2番1号 日 本鋳造株式会社内 (72)発明者 新沼 透 神奈川県川崎市川崎区白石町2番1号 日 本鋳造株式会社内 (72)発明者 土屋 雅之 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 本田技 術研究所内 (72)発明者 上野 宏明 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 本田技 術研究所内 (72)発明者 森 健太郎 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4E004 AA10 BA03 BA04 BA10 NC05

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