专利汇可以提供Magnetic shielding material for tv cathode-ray tube and its production专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To produce a magnetic shielding material for TV cathode-ray tube reducing the drift of the landing of electron beams. SOLUTION: This magnetic shielding material for TV cathode-ray tube is the one in which the surface of a steel sheet contains, by weight, 0.025 to 0.09% C,,下面是Magnetic shielding material for tv cathode-ray tube and its production专利的具体信息内容。
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーTVブラウン管用磁気シールド材であって、ブラウン管内部または外部にあって電子線の通過方向に対して側面から覆うように配置される磁気シールド部品の素材、すなわちTV
ブラウン管用磁気シールド材並びにその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラーTVブラウン管の基本構成は電子銃と電子ビームを映像に変える蛍光面からなり、さらには電子ビームが地磁気により偏向されることを防ぐ磁気シールド部品が側面を覆っている。 この磁気シールド部品は、インナーシールド部品またはインナーマグネティックシールド部品とも称される。 なお、一部に、ブラウン管外部で地磁気を遮蔽するアウターシールド部品もある。 本発明では、これらの部品の素材を総称して、磁気シールド材と呼ぶ。
【0003】磁気シールド材の板厚は、通常0.2〜
0.5mmの薄鋼板であり、このコイルは電気メーカーでプレス成形された後、ブラウン管内部に組み込まれる。 地磁気をシールドするために、カラーブラウン管外部に巻かれた、所謂、消磁コイルに交流通電して消磁処理を行い、残存した磁気によってインナーシールド部品内部に反磁界を形成せしめて、外部地磁気を減少させる方法が採用されることが一般的である。
【0004】近年、民生用TVの大型化・ワイド化に伴って、電子線の走行距離並びに走査距離が長くなり、地磁気により振られる電子線の移動量が増え、色ムラの原因となっている。 また、パソコンの需要が急激に伸びているが、静止画像であること、および近距離で画面を見られることの理由から、高精度の電子線の着地特性が求められている。
【0005】これらの理由から、電子線着地のドリフトを少なくする磁気シールド材が強く求められている。 この磁気シールド材に求められる磁気特性としては、特にアパーチャグリル方式のTVでは、大きな保磁力と高い残留磁束密度の両立が課題である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の課題、すなわち電子線着地のドリフトを少なくする磁気シールド材およびその製造方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨とするところは下記のとおりである。 (1)重量比で、0.025%≦C≦0.09%、Si
≦2.0%、P≦0.3%、Mn≦1.5%、S≦0.
04%、Al≦1.0%、N≦0.01%、残部Feおよび不可避的成分を含有する板厚が0.2〜0.5mm
で、平均結晶粒径が3〜15μmであって、調質圧延の圧下率相当歪みが3%以下の鋼板表面にCrまたはNi
めっき層を有することを特徴とするTVブラウン管用磁気シールド材。
【0008】(2)重量比で、0.025%≦C≦0.
09%、Si≦2.0%、P≦0.3%、Mn≦1.5
%、S≦0.04%、Al≦1.0%、N≦0.01
%、残部Feおよび不可避的成分を含有するスラブを熱間圧延し、板厚0.2〜0.5mmに冷間圧延してから、連続焼鈍により平均結晶粒径が3〜15μmに再結晶させ、圧下率3%以下の調質圧延を施した後、CrまたはNiめっきを施すことを特徴とするTVブラウン管用磁気シールド材の製造方法。
【0009】(3)重量比で、0.025%≦C≦0.
09%、Si≦2.0%、P≦0.3%、Mn≦1.5
%、S≦0.04%、Al≦1.0%、N≦0.01
%、残部Feおよび不可避的成分を含有する板厚が0.
2〜0.5mmで、平均結晶粒径が3〜15μmであって、調質圧延の圧下率相当歪みが3%以下の鋼板表面にNiめっき層を有し、Niめっき層上にCrめっき層を有することを特徴とするTVブラウン管用磁気シールド材。
【0010】(4)重量比で、0.025%≦C≦0.
09%、Si≦2.0%、P≦0.3%、Mn≦1.5
%、S≦0.04%、Al≦1.0%、N≦0.01
%、残部Feおよび不可避的成分を含有するスラブを熱間圧延し、板厚0.2〜0.5mmに冷間圧延してから、連続焼鈍により平均結晶粒径が3〜15μmに再結晶させ、圧下率3%以下の調質圧延を施した後、Niめっきを施し、さらにCrめっきを施すことを特徴とするTVブラウン管用磁気シールド材の製造方法。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。 本発明は、次の3つの特徴から成り立っている。 すなわち、第1に鋼板中のC量を所定範囲に制御して、保磁力を大きくすることであり、第2に製品結晶粒径を細粒にすることにより、残留磁束密度と保磁力を大きくすることであり、第3に連続焼鈍により、結晶粒径を安定して制御すること、並びに調質圧延により鋼板強度と形状を矯正することである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の制限理由について説明する。 製品素材のC量は、0.025%以上で0.
09%以下とする。 C量を増やすと保磁力が大きくなり、残留磁束密度が低下する。 C量が0.025%未満では、保磁力が小さ過ぎる。 一方、C量が0.09%超では、保磁力は大きいが、残留磁束密度の劣化も大きくなるため、避けなければならない。
【0013】Si量は2.0%以下に制限する。 Siは鋼板硬度を高めて、鋼板のハンドリング時の折れ疵などの防止に有効であるが、あまり多くなると添加コストの問題があるので、2.0%以下とする。 Mn量は1.5
%以下とする。 Mnも鋼板硬度を高めて、鋼板のハンドリング時の折れ疵などの防止に有効であるが、あまり多くなると添加コストの問題があるので、1.5%以下とする。
【0014】P量は0.3%以下とする。 Pも鋼板硬度を高めるのに有効であるが、0.3%を超えると偏析によって製造中に割れが発生しやすくなるので問題である。 Al量は1.0%以下とする。 Alも鋼板硬度を高めるのに有効であるが、あまり多くなると添加コストの問題があるので、1.0%以下とする。 S量は0.04
%以下に制限する。 Sは少ないほうが、TVブラウン管内部の真空度を保つ上から望ましく、0.04%以下とする必要がある。
【0015】N量は0.01%以下に制限する。 Nは多いとブリスターと称される鋼板表面のふくれ欠陥が発生する。 この発生限界が0.01%である。 その他の元素として、磁気シールド性を向上させるために無方向性電磁鋼板の磁気特性を改善する元素として公知のSb,S
n,B,Cu,Bi,Ti,Te,Nb,Ni,Crなどを添加しても本発明の効果を損なうものでないが、添加コストの問題から、それぞれ0.2%以下が好ましい。
【0016】製造工程の製鋼、熱間圧延などは通常実施されている方法で行う。 熱延板以降の処理工程として、
酸洗後、冷間圧延を行う。 次いで、連続焼鈍を実施する。 連続焼鈍では、鋼板の結晶粒径が3〜15μmになるように制御を行う。 結晶粒径が大きくなると保磁力が小さくなる傾向にある。 残留磁束密度は所定の結晶粒径範囲で最大となる。 結晶粒径が3μm未満では、残留磁束密度が劣化するため不可である。 一方、結晶粒径が1
5μm超では、保磁力が小さくなり過ぎるため避けなければならない。 このための熱処理条件としては、鋼板の成分や介在物の量などにより異なるが、温度は550℃
から800℃程度、均熱時間は5秒から5分が適当である。 雰囲気は、通常用いられる窒素、水素、アルゴンなどの非酸化性ガスである。
【0017】次の調質圧延の圧下率は3%以下に制限する。 この調質圧延は、例えばSiやAlを添加して固溶体強化した鋼板で、連続焼鈍後の形状が問題なければ、
省略することが可能である。 調質圧延の圧下率を増加させると鋼板強度が増え、保磁力も増えるが、残留磁束密度が劣化する。 残留磁束密度の面から、圧下率の上限は3%が限界である。
【0018】次いで、CrまたはNiめっきを実施する。 めっきの目的は、耐錆性の付与とブラウン管内の真空度保持のためである。 本発明材のように、炭素量が多いものでは、特にこのめっきが重要で、CrまたはNi
めっきによりCOまたはCO 2ガスの放出を防止する。
めっき条件は、特に規定するものでないが、Crめっきの場合、表層をCr水和酸化物、内層を金属Crとする。 付着量は、Cr水和酸化物3〜20mg/m 2 、金属Cr50〜250mg/m 2が適当である。 Niの場合は、付着量は0.5〜3g/m 2が好ましい。 Niめっき層の上に耐食性を改善する目的でCr水和酸化物の表層と金属Crの内層とからなるCrめっき層を3〜2
00mg/m 2程度施すことも可能である。 CrまたはNiめっきに限定した理由は、これらは真空中でのガス発生に問題がない元素であるためである。
【0019】以下、実施例について説明する。
【0020】
[実施例1]表1に示す種々の成分のスラブを鋳造し、
1100℃で加熱して2.5mmの板に熱間圧延し、これを酸洗して冷間圧延した。 この冷延板を脱脂してから、連続焼鈍で、表2(表1のつづき)に示す結晶粒径に調整し、調質圧延の圧下率も表2に示すように調整して0.30mmの鋼板を得た。 次いで、Crめっきを内層の金属Cr付着量100mg/m 2 、表層のCr水和酸化物付着量7mg/m 2で行った。 この鋼板を電磁鋼板のエプスタイン試料(30mm幅×320mm)に剪断し、L方向とC方向試料を同数にして直流磁化における最大磁化10Oeで保磁力(Hc)と残留磁束密度(Br)を測定し、その結果を表2に示した。 また、この製品をインナーシールド部品に加工して、17インチのアパーチャグリル方式のTVに試作して、地磁気磁界をシミュレートした場の中で電子線の着地特性を調べた。 外部磁気がない場合との着地位置のずれ量を各種方向平均してドリフトとして同じく表2に示した。 なお、
結晶粒径の測定は、鋼板断面での光学顕微鏡組織で、板厚方向、L方向とC方向の3種を平均して求めた。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】表1、表2から明らかな如く、C量が本発明範囲にあって、かつ結晶粒径並びに調質圧延の圧下率も本発明範囲内のもののみ優れたドリフト特性を示した。 [実施例2]重量比で、0.046%C、0.01%S
i、0.35%Mn、0.025%P、0.008%
S、0.0045%N、0.006%Alからなるスラブを鋳造し、1200℃で加熱して3.5mmの板に熱間圧延し、これを酸洗して冷間圧延した。 この冷延板を脱脂してから、650℃×20秒の焼鈍で、7μmの結晶粒径に調整し、調質圧延の圧下率を0.7%として、
0.30mmの鋼板を得た。 次いで、Ni1g/m 2をめっきしてから、Niめっき層上に、内層金属Cr50
mg/m 2と、表層Cr水和酸化物10mg/m 2からなるCrめっきを施した。 この鋼板を電磁鋼板のエプスタイン試料(30mm幅×320mm)に剪断し、L方向とC方向試料を同数にして直流磁化における最大磁化10Oeで保磁力(Hc)と残留磁束密度(Br)を測定した。 Hcが4.2Oe、Brが10.9kGの優れた磁気特性が得られた。
【0024】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、電子線着地のドリフトを少なくする磁気シールド材を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 6識別記号 FI H05K 9/00 H01F 1/00 C (72)発明者 雨池 龍男 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 (72)発明者 吉原 良一 姫路市広畑区富士町1番地 新日本製鐵株 式会社広畑製鐵所内 (72)発明者 福水 啓介 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 加藤 広明 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 竹内 輝夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内
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