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Operational amplifier and line terminating device

阅读:108发布:2020-11-02

专利汇可以提供Operational amplifier and line terminating device专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE: To provide a class 'AB' amplifier which has stable power consump tion and characteristic and has a high driving capability with a low power consumption by driving respective output MOSFETs in a push-pull output stage by low-gain prebuffers respectively.
CONSTITUTION: A folded cascode differential amplifier is used in an input stage 1. Prebuffers consisting of a differential amplification means 2a of PMOS input and a differential amplication stage 2b of NMOS input are provided as level shifters in the succeeding stage. Resistances are inserted between drain terminals of load MOSFETs Q23 and Q24 and load MOSFETs Q28 and Q29 which are connected as current mirrors in prebuffers 2a and 2b to suppress the gains of prebuffers 2a and 2b to about 10dB or lower. Output MOSFETs Q31 and Q32 in a push-pull output stage 3 are driven by low-gain prebuffers 2a and 2b. Consequently, the circuit which has a high tolerance to the dependency on various parameters for mass production is obtained, and the power consumption and the characteristic are stabilized, and a high driving capability is obtained with a low power consumption.
COPYRIGHT: (C)1993,JPO&Japio,下面是Operational amplifier and line terminating device专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 差動入力段と、プッシュプル型出力段と、上記差動入力段の出力をレベルシフトして上記出力段に伝達し、これをプッシュプル動作させるレベルシフト段とからなる演算増幅器において、上記レベルシフト段を、一対のPチャネルMOSFETを入力トランジスタとする差動増幅器および一対のNチャネルMOSFE
    Tを入力トランジスタとする差動増幅器で構成し、上記各入力トランジスタ対に接続されたカレントミラー形態の負荷MOSFET対のドレイン端子間にそれぞれ抵抗を接続してその利得を抑えるようにしたことを特徴とする演算増幅器。
  • 【請求項2】 上記抵抗はMOSFETのオン抵抗を利用してなることを特徴とする請求項1記載の演算増幅器。
  • 【請求項3】 上記抵抗MOSFETのゲ−ト端子には、電源電圧と接地電位の中間の電圧が印加されてなることを特徴とする請求項2記載の演算増幅器。
  • 【請求項4】 上記差動入力段は、差動増幅器と、該差動増幅回路の出力をソース端子に受けドレイン端子から出力するようにされたゲート接地型MOSFETおよびこのMOSFETにバイアス電流を流す電流源を有する増幅段とからなるフォーデッドカスコード型差動増幅回路であることを特徴とする請求項1または2または3記載の演算増幅器。
  • 【請求項5】 加入者線の終端に接続されたトランスと、このトランスを介して加入者線を駆動するラインドライバと、送信データを符号化するとともにD/A変換して上記ラインドライバに差動信号の形で供給する送信信号発生回路と、上記加入者線を介して送られてきた受信信号をディジタル信号に変換するA/D変換器とからなる回線終端装置であって、上記ラインドライバが請求項1,2,3または4記載の演算増幅器により構成されていることを特徴とする回線終端装置。
  • 【請求項6】 上記ラインドライバが上記トランスを介して加入者線を駆動したときに反射して受信側のラインにのるエコー信号を送信データに基いて予測して上記A
    /D変換後の受信信号から減算してキャンセルさせる信号を生成するディジタル信号処理部を備えてなることを請求項5記載の回線終端装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路技術さらにはMOSFETからなるAB級演算増幅回路に適用して特に有効な技術に関し、例えば、ISDN通信網(総合ディジタル通信網)における加入者線のような低インピーダンスの負荷を駆動するための送信用バッファアンプに利用して有効な技術に関する。

    【0002】

    【従来の技術】近年、加入者線のような低インピーダンス負荷を駆動するための送信バッファアンプがCODE
    Cのような通信用LSIに内蔵されるようになってきている。 このような通信用LSIにおいては、低消費電であることが要求されるため、出力段がプッシュプル動作するAB級アンプが使用されることが多い。 しかしながら、AB級アンプでは定常電流をできるだけ抑えたいが、定常電流はプロセスバラツキによって変動し易いため定常電流の安定化が重要な課題となっていた。 そこで、図12に示すようにフォーデッドカスコード型差動入力段1と、コンプリメンタリ型のプッシュプル出力段3との間に差動増幅段の出力をレベルシフトするレベルシフト段2を設け、出力段3に対する振込み電圧を大きくして、定常電流を抑え、かつ駆動能力の高いAB級動作をする増幅器に関する発明(特開昭62−68308
    号)が提案されている。

    【0003】低消費電力で駆動能力の高いAB級アンプを実現するには、差動入力段1の出力の可変範囲が大きいことがキーポイントになる。 そこで、上記先願発明においては、差動MOSFET MI3,MI4が形成されるウェル領域の電位を負の電圧とするとともに、カスコード部のMOSFET MI5,MI6として、ゲート電極にソース. ドレイン領域とは逆導電型の不純物が導入されることによりしきい値電圧がシリコンのバンドギャップ分大きくされたMOSFETを使用する。 これにより、差動入力段1の出力の可変範囲を増大させ、これをレベルシフトして出力MOSFET MO1,MO
    2を駆動することで、サイズの小さなMOSFETによって低インピーダンスの負荷を駆動できる高駆動能力の増幅器を実現している。

    【0004】

    【発明が解決しようとする課題】図12に示されている増幅器においては、システム的なオフセットをなくすため、4個のMOSFET MB1〜MB4を直列に接続してなる4段積みのバイアス回路4が設けられ、増幅器(回路1,2,3)の消費電力がバイアス回路4の消費電力と比例関係になるように最適な定数設定が行われる。 上記バイアス回路4の消費電力は縦積みの4個のM
    OSFET MB1〜MB4のしきい値電圧の総和と電源電圧との差に大きく依存している。 ところが、12図の増幅器の電源電圧は+Vと−V(通常、±5V)であり、電源電圧差が10Vとして設計されている。 従って、上記構成の回路を例えば+5V単一電源のLSIに内蔵させると、消費電力がしきい値電圧等プロセスパラメータの変動の影響を大きく受けてしまうという問題点がある。

    【0005】近年、プロセスの微細化に伴い通信用LS
    Iは5V単一電源を採用する傾向にあるため、電源電圧が下がっても、消費電力および特性の変動の少ないバッファアンプが要望されるようになっている。 この発明の目的は、消費電力および特性が安定であり、しかも低消費電力で大きな駆動能力を持つAB級増幅器を提供することにある。 この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。

    【0006】

    【課題を解決するための手段】本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のとおりである。 すなわち、入力段にフォーデッドカスコード型差動増幅器を用い、その後段にPMOS入力の差動段増幅段とNMOS入力の差動増幅段からなるプリバッファをレベルシフタとして設け、かつこれらのプリバッファ内のカレントミラー接続された負荷MOSFETのドレイン端子間に各々抵抗素子を入れて、プリバッファの利得を10dB程度以下に抑え、この低利得のプリバッファによってプッシュプル出力段の各出力MOSFET
    をそれぞれ駆動させるようにするものである。 また、差動入力段やプリバッファ内の定電流源を駆動するためのバイアス回路として、電源電圧やプロセスパラメータの依存性の低い回路を用いる。 さらに、好ましくは、上記プリバッファ内の抵抗素子としてMOSFETを使用し、そのゲート端子にこれらのMOSFETを非飽和領域から飽和領域にかけて動作させるような電源電圧と接地電位の中間電位の定電圧を印加させる。

    【0007】

    【作用】低インピーダンス駆動では出力段の利得が下がるため、従来のオペアンプではDC利得が低く、ボルテージフォロワでもリニアリティが悪いという欠点があったが、上記した手段によれば、入力段にフォーデッドカスコード型差動増幅器を用いているため入力段のみで6
    0dB程度の高いDC利得が得られ、出力段の利得が低くなっても回路全体として高い利得と良好なリニアリティが得られる。 また、差動入力段の出力を受けるPMOS
    入力、NMOS入力のプリバッファ内に抵抗を設け、プリバッファの利得を10dB以下に抑えることにより、プリバッファの入力オフセットバラツキによる出力段のバイアス点の変動を実用的な許容範囲内に抑えることができ、量産時の諸パラメータ依存性に対しても耐性の高い回路を提供できる。

    【0008】さらに、バイアス回路においても、温度依存性以外のパラメータ依存性を小さくする回路構成は実用になっており、そのような回路を本発明の増幅器に適用することにより、特性バラツキの小さい低消費電力な低インピーダンス駆動増幅器を実現でき、変動要因に対する耐性も高くすることができるので誤動作を防止することができる。 また、上記プリバッファ内の抵抗素子としてMOSFETを使用し、そのゲート端子に電源電圧と接地電位の中間の適当な電圧を印加させるようにした場合には、MOSFETが可変抵抗として機能して、定常状態ではプリバッファの利得を10dB以下に抑えるとともに出力段のMOSFETを駆動するときにはプリバッファの利得を大きくするように作用し、これによって低インピ−ダンス負荷の駆動能力を大幅に改善することができる。

    【0009】

    【実施例】(実施例1)図1には、この発明の一実施例の回路図が示されている。 同図の各回路素子は、公知のCMOS(相補型MOS)集積回路の製造技術によって、1個の単結晶シリコンのような半導体基板上において形成される。 同図において、チャネル部分に矢印が付加されたMOSFETはPチャネル型である。 この実施例は、入力段1がフォーデッドカスコード型差動増幅回路で構成されている。 すなわち、互いにソース端子が共通接続された一対のNチャネル型入力差動MOSFET
    Q1,Q2のドレイン端子と電源電圧VDDとの間にはカレントミラー接続されたPチャネル型負荷MOSFE
    T Q4,Q5が接続されている。 そして、このMOS
    FET Q4のドレイン端子と接地点との間にはPチャネル型MOSFET Q6とNチャネル型MOSFET
    Q8,Q10が、またMOSFET Q5のドレイン端子と接地点との間にはPチャネル型MOSFET Q
    7とNチャネル型MOSFET Q9およびQ11がそれぞれ直列形態で接続されている。

    【0010】上記MOSFET Q6〜Q11のうち、
    Q6とQ7およびQ8とQ9はそれぞれカレントミラー接続されている。 また、MOSFET Q10とQ11
    は、そのゲートにバイアス回路4からの定電圧VB2が供給されることにより、定電流源として動作する。 しかも、MOSFET Q10,Q11には入力差動MOS
    FET Q1,Q2の共通ソース端子に接続された定電流用MOSFET Q3に流される電流I 0の半分の電流が流されるように、各MOSFETの定数が設定されている。 このフォーデッドカスコード型差動増幅回路からなる入力段1においては、MOSFET Q6,Q7
    が、そのソース端子に入力段の出力すなわちMOSFE
    T Q1,Q2のドレイン電圧を受け、ドレイン端子から出力電圧を発生することにより、ゲート接地型増幅素子と類似の電圧増幅動作を行なう。 これによって、差動入力段1は、これのみで約60dBのDC利得を有する。
    そして、この実施例では、上記MOSFET Q6,Q
    7のドレイン電圧を受けて動作するNMOS入力のプリバッファ2aとPMOS入力のプリバッファ2bが設けられている。

    【0011】プリバッファ2aは一対のNチャネル型差動MOSFET Q21,Q22と、そのドレイン端子と電源電圧VDD間に接続されたカレントミラー形態の負荷MOSFET Q23,Q24と、共通ソース端子に接続された定電流用MOSFET Q25とからなる差動増幅回路である。 また、プリバッファ2bは、一対のPチャネル型差動MOSFET Q26,Q27と、そのドレイン端子と接地点との間に接続されたカレントミラー形態の負荷MOSFET Q28,Q29と、共通ソース端子に接続された定電流用MOSFET Q20
    とからなる差動増幅回路である。

    【0012】この実施例では、プリバッファ2aの負荷MOSFET Q23,Q24のドレイン端子間にはP
    チャネル型MOSFET Q41が、またプリバッファ2bの負荷MOSFET Q28,Q29との間にはN
    チャネル型MOSFET Q42が、それぞれ接続されている。 上記MOSFET Q41,Q42のゲート端子には、接地電位と電源電圧VDDがそれぞれ印加されることにより常時オン状態にされ、抵抗素子として機能する。 そして、この実施例ではMOSFET Q41とQ
    42のオン抵抗を、素子定数を調整することでプリバッファ2aと2bの利得が10dB以下になるようにしてある。 そして、このプリバッファ2a、2bのシングルエンド出力がプッシュプル出力段3の出力MOSFET
    Q31,Q32のゲート端子にそれぞれ供給されている。 これによって、プリバッファ2aと2bは低利得を持つレベルシフタとして動作し、出力段のMOSFET
    Q31,Q32に適正なバイアス点を与える。

    【0013】上記プリバッファ2aと2bにおいて、M
    OSFET Q41,Q42を設けてそのオン抵抗で利得を抑えなかった場合、両プリバッファに5mVの入力オフセットを仮定すると、プリバッファの出力側ではその100倍(40dB)の約500mVのバラツキが生じる。 そのため、MOSFET Q31,Q32のバイアス点が大きく揺れてしまい、互いに近づく方向では1
    V近く振れてこの時出力段のMOSFET Q31とQ
    32には大きな電流が流れてしまう。 逆に、離れる方向に振れると、出力段3に電流が殆ど流れなくなってしまって、所望の特性は得られない。 しかるに、上記実施例では、プリバッファ2a,2bの利得をMOSFETのオン抵抗で抑えているため、入力オフセットとして5m
    Vを仮定してもプリバッファの出力側で30mV程度のバラツキに抑えることができる。 従って、入力オフセットが出力段の特性バラツキに与える影響は比較的小さくなる。 このようにプリバッファの利得を適正に制御することで、特性バラツキの抑制と、駆動能力とのバランスを図っているのが本実施例のアンプの特徴である。

    【0014】図2には、上記実施例のバッファアンプに適したプロセスバラツキの小さなバイアス回路の構成例が示されている。 すなわち、このバイアス回路は、1.
    2Vのような基準電圧Vrefを発生する基準電圧発生回路5で発生された電圧を、ヒューズ等によりトリミング可能な可変抵抗6を有する非反転増幅器7に入れて2.2Vのような定電圧VBを発生する。 そして、この定電圧VBをダイオード接続のMOSFET Q52がドレインに負荷として接続されたNチャネルMOSFE
    T Q51のゲートに入れる。 これとともに、上記MO
    SFET Q52とカレントミラーに接続されたMOS
    FET Q53を設け、このMOSFET Q53のドレインにダイオード接続のMOSFET Q54とQ5
    5を直列形態で接続し、Q52とQ53に流れる電流が同一(IB 1 )になるように設計する。

    【0015】さらに、上記MOSFET Q54のドレイン電圧を、ダイオード接続のMOSFET Q57がドレインに負荷として接続されたNチャネルMOSFE
    TQ56のゲートに入れるとともに、上記MOSFET
    Q57とカレントミラー接続されたMOSFET Q
    58を設け、このMOSFET Q58のドレインにダイオード接続のMOSFET Q59を直列形態で接続し、Q57とQ58に流れる電流が同一(IB 2 )になるように設計する。 そして、上記MOSFET Q57とQ59のゲ−ト電圧をバイアス電圧VB 1 、VB 2として、
    図1の回路の入力段1やプリバッファ2a,2b内の定電流用MOSFET Q3,Q10,Q11やQ25,
    Q20のゲート端子に供給して、MOSFETのサイズで決まるようなバイアス電流を流すようになっている。

    【0016】図2のバイアス回路においては、MOSF
    ET Q51,Q54,Q55,Q56のW/L比(ゲート幅とゲート長との比)をβ 1 ,β 2 ,β 3 ,β 4とおき、β 2 =β 3 =4β 1となるように設計するとMOSF
    ET Q56に流れる電流IBが IB=0.5×β 4 ×VB 2なる式で決定されるようになる。 これによって、発生されるバイアス電圧VB1,VB2が、プロセスバラツキによるMOSFETのしきい値電圧Vthの変動に依存せず温度係数にのみ依存する非常に安定性の高いバイアス回路が得られる。 上記実施例では、特に制限されないが、
    バイアス電圧VB1として4.2V、またバイアス電圧V
    B2として0.7Vが発生されるようにバイアス回路が設計されている。

    【0017】なお、上記実施例では、プリバッファ2
    a,2bの利得を下げるため、負荷MOSFET Q2
    3,Q24およびQ28,Q29のドレイン端子間にM
    OSFET Q41,Q42のオン抵抗を入れるようにしたが、他の回路方式により利得を制御するようにしてもよい。 例えばプリバッファ2a,2bの利得が1でよいような場合には、MOSFET Q41,Q42およびMOSFET Q23とQ24やQ28とQ29のカレントミラー接続を省略し、Q23,Q24とQ28,
    Q29を単なるダイオード接続の負荷MOSFETとすればよい。 また、上記実施例では入力段1がNチャネルMOSFETを入力トランジスタとするNMOS入力の差動増幅回路で構成されているものを示したが、PチャネルMOSFETを入力トランジスタとするPMOS入力の差動増幅回路を入力段に用いたバッファアンプにも適用できることはいうまでもない。

    【0018】以上説明したように上記実施例は、入力段にフォーデッドカスコード型差動増幅器を用い、その後段にPMOS入力の差動増幅段とNMOS入力の差動増幅段からなるプリバッファをレベルシフタとして設け、
    かつこれらのプリバッファ内のカレントミラー接続された負荷MOSFETのドレイン端子間に各々抵抗を入れてプリバッファの利得を10dB程度以下に抑え、この低利得のプリバッファによってプッシュプル出力段の各出力MOSFETをそれぞれ駆動させるようにしたので、
    プリバッファの入力オフセットバラツキによる出力段のバイアス点の変動を実用的な許容範囲内に抑えることができ、量産時の諸パラメータ依存性に対しても耐性の高い回路を提供できるという作用により、消費電力および特性が安定であり、しかも低消費電力で大きな駆動能力を持つAB級増幅器を実現できるという効果がある。

    【0019】(実施例2)図3には、この発明のその他の一実施例が示されている。 前述の実施例(図1の回路)との相違点は、抵抗素子として機能しているPチャネル型MOSFETQ41およびNチャネル型MOSF
    ET Q42のゲ−ト端子に、図4に示すようなバイアス回路で発生された接地電位と電源電圧VDDの中間の電位であるVB3,VB4がそれぞれ印加されるところにある。 また、この実施例では、出力端子OUTと出力MO
    SFET Q31,Q32のゲート端子との間および出力端子OUTと入力段1の出力ノードn 0との間にそれぞれ位相補償用の容量C1,C2,C3と抵抗R1が接続されている。 上記バイアス電位VB3,VB4としては、
    MOSFET Q41,Q42を非飽和領域から飽和領域にかけて動作させるような電位が選択される。 具体的には、バイアス電位VB3は0Vよりも高くバイアスVB1
    よりも低い電位に、またバイアス電位VB4はVB2よりも高く電源電圧VDDよりも低い電位に、それぞれ設定される。

    【0020】本実施例でも、MOSFET Q41とQ
    42のオン抵抗を調整することで、定常状態(入力電位がアナログ基準電位と同一である非動作状態)でのプリバッファ2aと2bの利得が10dB程度になる様にしている。 このMOSFET Q41とQ42のゲ−ト端子にバイアス回路4からのバイアス電位VB3,VB4を印加することにより次に示す特性の向上が実現できる。 すなわち、アンプの入力電位Viが1.9Vのようなアナログ基準電位より高くなると、プッシュプル出力段3のMOSFET Q31を駆動するプリバッファ2aの利得が増大する。 この結果、MOSFET Q31のゲ−
    ト端子の振込み電圧が大きくなるので、高電位側の最大駆動電流が増大し負荷の駆動能力が増大する。 逆に、アンプの入力電位Viがアナログ基準電位より低くなると、プッシュプル出力段3のMOSFET Q32を駆動するプリバッファ2bの利得が増大する。 この結果、
    MOSFET Q32のゲ−ト端子の振込み電圧が大きくなるので、低電位側の最大駆動電流が増大し負荷の駆動能力が増大する。

    【0021】次に、上記プリバッファの利得特性が実現されるメカニズムを説明する。 アンプの入力電位Viが変化すると、MOSFET Q41,Q42のソース・
    ドレイン間電圧Vdsも変化する。 図1の回路のように、MOSFET Q41,Q42のゲ−ト端子に接地電位と電源電圧VDDがそれぞれ印加されていると、入力電位の変化に伴いVdsが変化してもMOSFET Q
    41,Q42は常に非飽和領域で動作するため、MOS
    FETの抵抗値はほとんど一定となりプリバッファ2
    a,2bの利得も一定となる。

    【0022】これに対し、本実施例のアンプでは、MO
    SFET Q41,Q42のゲ−ト端子にバイアス回路4からのバイアス電位VB3,VB4がそれぞれ印加されているため、アンプの入力電位Viがアナログ基準電位より高くなると、MOSFETQ41はソース・ドレイン間電圧Vdsが増大するのに伴い、図5に示す様に非飽和領域から飽和領域で動作するようになり、ソース・ドレイン間電圧Vdsが大きいほどMOSFET Q41
    の抵抗値が大きくなり、この結果プリバッファ2aの利得が増大する。

    【0023】すなわち、MOSFETのオン抵抗Ron
    は、Ron=Vds/Idsで表されるので、図5に示されている直線S1,S2,S3,S4の傾き(=Ids
    /Vds=1/Ron)が小さくなるほど、つまりドレイン電流Idsが大きくなるほどMOSFETのオン抵抗Ronは大きくなる。 そのため、プリバッファ2aの利得が増大する。 一方、アンプの入力電位Viがアナログ基準電位より低くなると、プリバッファ2b内のMOSF
    ET Q42はソース・ドレイン間電圧Vdsが増大するのに伴い、非飽和領域から飽和領域で動作するようになるため、ソース・ドレイン間電圧Vdsが大きいほどMOSFET Q42の抵抗値が大きくなる。 その結果、プリバッファ2bの利得が増大する。

    【0024】図6および図7には、図1のアンプの入力電位Viに対するMOSFET Q41,Q42のオン抵抗の特性(入力電圧依存性)および入力電位Viに対するプリバッファ2a,2bの利得の特性が示されている。 図6において、■印で示されているのがMOSFE
    T Q41,Q42のオン抵抗をプロットしたものである。 MOSFET Q41,Q42は、同一の特性を示している。 また、図7において、□印で示されているのがプリバッファ2aの利得をプロットしたもの、◆印で示されているのがプリバッファ2bの利得をプロットしたものである。 一方、図8および図9には、図3のアンプの入力電位Viに対するMOSFETのオン抵抗の特性および入力電位Viに対するプリバッファ2a,2b
    の利得の特性が示されている。

    【0025】図8において、□印で示されているのがM
    OSFET Q41のオン抵抗をプロットしたもの、◆
    印で示されているのがMOSFET Q42のオン抵抗をプロットしたものである。 また、図9において、□印で示されているのがプリバッファ2aの利得をプロットしたもの、◆印で示されているのがプリバッファ2bの利得をプロットしたものである。 これより、図1の回路ではプリバッファ2a,2bの利得およびMOSFET
    Q41,Q42のオン抵抗は入力電位Viの対してほぼ一定であるが、図3の回路ではそれぞれの負荷駆動時にMOSFET Q41,Q42のオン抵抗が大きくなり、プリバッファ2a,2bの利得も増大することが分かる。

    【0026】ただし、一般的にNチャネルMOSFET
    の方がPチャネルMOSFETよりも駆動能力が大きいので、負荷駆動時に、出力段3のMOSFET Q32
    を駆動するプリバッファ2bよりも出力段のMOSFE
    T Q31を駆動するプリバッファ2aの利得が大きくなる様に、プリバッファ2a,2bの可変利得特性に非対称性を持たせるようにするとよい。 具体的には、MO
    SFET Q41とQ42のサイズを調整して、Q41
    の抵抗値の方が大きくなるようにする方法がある。 このようにして本実施例のバッファアンプは、定常状態でのプリバッファの利得を10dB程度以下に抑え、プリバッファの入力オフセットバラツキによる出力段のバイアス点の変動を実用的な許容範囲内に抑えることができるとともに、入力電位Viが変化したときにプリバッファの利得が増大することにより、低インピ−ダンス負荷の駆動能力が大幅に改善されるようになる。

    【0027】図4には、図3のバッファアンプに適したプロセスバラツキの小さなバイアス回路の構成例が示されている。 図2のバイアス回路との相違点は、MOSF
    ETQ57とQ56との間に、ダイオード接続されたレベルダウン用のMOSFET Q60が接続されているとともに、MOSFET Q58とQ59との間にMO
    SFET Q61とダイオード接続のMOSFETQ6
    2とが直列形態で接続され、Q61は上記MOSFET
    Q60とカレントミラー接続されているところにある。 この実施例のバイアス回路においても、MOSFE
    T Q57とQ58に流れる電流が同一(IB 2 )になるように設計される。 そして、各MOSFETのしきい値電圧Vthを利用して、例えばバイアス電圧VB1は電源電圧VDDよりもMOSFET Q57のVth分低い約4.
    2V、バイアス電圧VB3はさらにMOSFET Q60
    のVth分低い約3.4V、バイアス電圧VB2は接地電位よりもMOSFET Q59のVth分高い約0.7V、
    バイアス電圧VB4はさらにMOSFET Q62のVth
    分高い約1.4Vが発生されるように各素子の定数が決定されている。

    【0028】図10には本発明のアンプを使用して好適なシステムの一例としてのISDN通信網の概略が示されている。 近年、通信網のデジタル化いわゆるISDN
    通信網の開発が進められている。 このISDN通信網では、加入者宅10と局20との間が一対の加入者線30
    によって接続されている。 エコ−キャンセラ方式の回線終端装置40が加入者宅10と局20にそれぞれ置かれ、既存の加入者線を用いて、144kbpsのような高速デジタル伝送が可能とされている。 なお、図10において、11はディジタル電話器、12はファクシミリ、13はパーソナル・コンピュータのようなデータ端末機、21はISDN交換機である。

    【0029】図11には、上記回線終端装置40の一実施例が示されている。 同図において、41は加入者線3
    0の終端に接続されたトランス、42a,42bは上記トランス41を介して加入者線30を駆動するラインドライバ、43は例えば2B1Q方式で送信データ(ディジタル信号)を符号化するとともに符号化された信号をD/A変換してラインドライバ42a,42bに差動信号Vi,Vi'の形で供給する送信信号発生回路である。 また、44は加入者線30を介して局20から送られてきた受信信号をディジタル信号に変換するA/D変換器、45はラインドライバ42a,42bが上記トランス41を介して加入者線30を駆動したときにトランスで反射して受信側のラインにのるエコー信号を送信データに基いて予測して、上記A/D変換後の受信信号に加算してキャンセルさせる信号を生成するディジタル信号処理部である。

    【0030】上記回線終端装置40は局20からの給電で動作するため、使用できる電力に制限がある。 また、
    ラインドライバは送信パルス信号をトランスを介して回線に送出するバッファアンプであり、低インピ−ダンスの負荷を大振幅で駆動する必要がある。 このため大きな駆動能力と高いリニアリティ及び低消費電力動作が要求される。 この実施例では、図1や図3に示されているようなアンプをラインドライバ42a,42bとして使用することにより、装置の伝送特性の向上及び低消費電力化を図っている。 また、図11に示すごとくラインドライバを2個用いた差動出力の構成とすることにより、ダイナミックレンジが2倍になるとともに、耐雑音性も向上される。

    【0031】以上、本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。 例えば上記実施例では、プリバッファ2aの負荷MOSFET
    Q23,Q24のドレイン端子間に抵抗素子としてMO
    SFET Q41を、またプリバッファ2bの負荷MO
    SFET Q28,Q29との間に抵抗素子としてMO
    SFET Q42をそれぞれ接続させ、MOSFET
    Q41,Q42のゲート端子にこれらを非飽和領域から飽和領域にかけて動作させるような電位を印加して、M
    OSFET Q41とQ42のオン抵抗を可変にすることで、アンプの入力電位Viが変化したときにプリバッファ2a,2bの利得を増大させるようにしているが、
    プリバッファ2a,2bの利得を増大させる方法はこれに限定されるものでなく、例えばプリバッファ2a,2
    bに流される電流を変化させることによって利得を増大させるようにしてよい。

    【0032】また、上記実施例では、同一チップ上に設けられたバイアス回路からプリバッファ2a,2b内の可変抵抗MOSFET Q41とQ42のゲート電圧を与えるようにしているが、この電圧はチップの外部から与えるようにしても良い。 以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野である加入者線を駆動する送信バッファアンプに適用した場合を例にとって説明したが、この発明はそれに限定されるものでなく、低インピーダンスの負荷を駆動する演算増幅器一般に利用することができる。

    【0033】

    【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。 すなわち、最小サイズの出力MOSF
    ETで低インピーダンスの負荷を、低消費電力でしかも安定して駆動可能なAB級動作のバッファアンプを実現することができる。 また、プリバッファの入力オフセットバラツキによる出力特性の変動を実用的な許容範囲内に抑えつつ、低インピ−ダンス負荷の駆動能力を改善することができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明に係るバッファアンプの一実施例を示す回路図

    【図2】図1のアンプにおけるバイアス回路の構成例を示す回路図

    【図3】本発明に係るバッファアンプにおける他の実施例を示す回路図

    【図4】図3のアンプにおけるバイアス回路の構成例を示す回路図

    【図5】MOSFETのオン抵抗のVds依存性を示すグラフ

    【図6】図1のアンプにおけるMOSFETのオン抵抗の入力電圧依存性を示すグラフ

    【図7】図1のアンプにおけるプリバッファ利得の入力電圧依存性を示すグラフ

    【図8】図3のアンプにおけるMOSFETのオン抵抗の入力電圧依存性を示すグラフ

    【図9】図3のアンプにおけるプリバッファ利得の入力電圧依存性を示すグラフ

    【図10】ISDN通信網のシステム構成の一例を示す説明図

    【図11】ISDN通信網の回線終端装置の一例を示すブロック図

    【図12】従来のバッファアンプの一例を示す回路図

    【符号の説明】

    1 入力段 2a,2b プリバッファ(レベルシフト段) 3 出力段 4 バイアス回路 Q31,Q32 出力MOSFET Q41,Q42 MOS抵抗

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