专利汇可以提供Semiconductor integrated circuit device专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE: To reduce power supply and to attain high speed processing by forming a current corresponding to an absolute output signal level with respect to a reference potential and feeding back it to form a variable current source thereby operating a wired OR circuit.
CONSTITUTION: A drain current 11 flowing corresponding to an output signal X is fed to NMOSFETs Q2, Q3 of a current mirror form and converted into an absorbing current I2. The current I2 is fed back as an operating current of the wired OR circuit. When the output signal X is going to change to an L level in response to both input signals A, B reaching an L level, a drain current of a PMOSFETQ1 increases accordingly. Then a variable current I2 is increased via a current mirror circuit. As the output signal X changes to an L level through the positive feedback loop as above, the current I2 increases and the output signal X changes quickly from an H level to an L level. Through the operation as above, low power consumption and high speed operation are attained.
COPYRIGHT: (C)1993,JPO&Japio,下面是Semiconductor integrated circuit device专利的具体信息内容。
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体集積回路装置に関し、例えばECL(エミッタ・カップルド・ロジック)と互換性を持つ入出力インターフェイスを備えたスタティック型RAM(ランダム・アクセス・メモリ)に利用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】バイポーラ型トランジスタとCMOS
(相補型MOS)を複合した論理ゲートやドライバ、センスアンプなどを駆使した高速・大容量のスタティック型RAMがある。 このようなスタティック型RAMに関しては、例えば1986年3月10日付『日経エレクトロニクス』頁199〜頁209がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ECL回路では、エミッタフォロワトランジスタのエミッタを共通化してワイヤードオア論理を採ることが行われている。 このようなワイヤードオア回路では、低消費電力化のためには定電流源の定電流を小さく設定することが望ましい。 しかし、出力信号の立ち下がりの高速化のためには上記定電流を大きく設定することが望ましい。 従来のECL回路では、互いに相反する関係にある消費電力と動作速度の兼ね合いからいずれかを犠牲にした回路設計が行われることなる。 この発明の目的は、低消費電力化と高速化を実現したECLワイヤードオア回路を備えた半導体集積回路装置を提供することにある。 この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記の通りである。 すなわち、ワイヤードオア構成に接続される複数のエミッタフォロワ出力トランジスタの出力信号により、基準電位に対する絶対値的な出力信号レベルに対応した電流を形成し、これを帰還させて可変電流源を構成してワイヤードオア回路を動作させる。
【0005】
【作用】上記した手段によれば、出力信号がハイレベルのときには動作電流が小さくて低消費電力化が可能となり、出力信号がハイレベルからロウレベルに変化するきには動作電流が増加するので高速化が可能になる。
【0006】
【実施例】図1には、この発明に係るECLワイヤードオア回路の一実施例の回路図が示されている。 同図の各回路素子は、バイポーラ型トランジスタとCMOS回路とを組み合わせたBi−CMOS技術により、単結晶シリコンのような1個の半導体基板上において形成される。 なお、同図において、Pチャンネル型MOSFET
は、そのチャンネル部分(バックゲート部)に矢印が付加されることによってNチャンネル型MOSFETと区別される。
【0007】トランジスタT1とT2は、エミッタフォロワ出力トランジスタを構成し、その入力信号AとB
は、後述するようなECL回路を構成する差動トランジスタ回路の出力信号が供給される。 上記出力トランジスタT1とT2のエミッタは、共通に接続されて定電流源が負荷として共通に設けられる。 これにより、入力信号AとBのうち、いずれかがハイレベルときにはハイレベルの出力信号Xが得られるというオア論理を構成することができる。 上記定電流源は、定電圧VCSを受けるトランジスタT3とそのエミッタ抵抗R1から構成される。 特に制限されないが、定電圧VCSは、約1.5V
BE(VBEは、トランジスタのベース,エミッタ間電圧)に設定され、0.5VBE/R1のような定電流I
oを流すようにされる。 低消費電力化のために上記定電流Ioは、極力小さな電流値に設定される。 このような小さな電流値に設定することにより、後述するように出力信号がハイレベルのときには消費電流が定電流Ioによりほぼ決定されるから低消費電力化が可能になる。
【0008】この実施例では、動作の高速化のために次のような可変電流源回路が追加される。 上記出力信号X
は、Pチャンネル型MOSFETQ1のゲートに供給され、ここで電流信号に変換される。 特に制限されないが、Pチャンネル型MOSFETQ1は、出力信号Xがハイレベルに対応したしきい値電圧を持つようにされる。 これにより、出力信号Xがハイレベルのときはオフ状態となり、出力信号Xがロウレベルときにはオン状態になる。 なお、Pチャンネル型MOSFETQ1は、通常の製造プロセスにより形成される約0.6V程度のしきい値電圧を持つものであってもよい。 ECLハイレベルは、約0.8V程度であるので、MOSFETQ1はオン状態になるが、そのドレイン電流は小く実質的には無視でき、出力信号Xのロウレベルにより大きなドレイン電流を流すようにされる。
【0009】上記出力信号Xに対応して流れるドレイン電流I1は、電流ミラー形態にされたNチャンネル型M
OSFETQ2とQ3に供給され、ここで吸い込み電流I2に変換される。 この電流I2は、上記ワイヤードオア回路の動作電流として帰還される。 すなわち、MOS
FETQ3は定電流トランジスタT3と並列形態に接続される。 これにより、帰還電流I2は、定電流Ioに加算されてワイヤードオア回路の動作電流とされる。 電流ミラー回路を構成するMOSFETQ2とQ3は、そのサイズ比を同じくすると、電流I1=I2となり、MO
SFETQ2のサイズW2に比べてMOSFETQ3のサイズW3を大きくすると、W3/W2に対応して電流I2が増大される。
【0010】この実施例では、出力信号Xがハイレベルのときには、Pチャンネル型MOSFETQ1がオフ状態又はオン状態でも小さな電流しか流さない。 これにより、実質的にはワイヤードオア回路での動作電流は定電流トランジスタT3により形成される定電流Ioとなる。 この電流Ioは、トランジスタT1とT2のベース,エミッタ間のバイアスを確保するための極小さな電流値に設定される。 例えば、従来のワイヤードオア回路の定電流の1/10程度でよい。 なお、上記電流帰還回路での電流I3が無視できないなら、出力信号Xがハイレベルのときの電流I2と定電流Ioとを合成した電流I2+Ioが上記1/10程度の電流になるように定電流Io及びI2を設定すればよい。
【0011】入力信号AとBが共にロウレベルになることに応じて出力信号Xがロウレベルに変化しようとすると、それに応じてPチャンネル型MOSFETQ1のドレイン電流が増加し、上記電流ミラー回路を介して可変電流I2を増加させる。 これのような正帰還ループにより、出力信号Xのロウレベルへの変化とともに電流I2
が増加し、出力信号Xは高速にハイレベルからロウレベルに変化する。 以上のような動作によって、低消費電力化と動作の高速化を図ることができるものである。
【0012】図2には、この発明に係るECLワイヤードオア回路の他の一実施例の回路図が示されている。 同図においては、Pチャンネル型MOSFETQ1のソースと回路の接地電位点との間にレベルシフト用ダイオードQ5が設けられる。 このダイオードQ5は、特に制限されないが、ダイオード形態にされたPチャンネル型M
OSFETにより構成される。 これにより、Pチャンネル型MOSFETQ1の実質的なしきい値電圧を約−
1.2V程度に大きくでき、出力信号Xのハイレベルにより完全にPチャンネル型MOSFETQ1をオフ状態にできる。 そして、出力信号Xが−1.2V以下のロウレベルになると、Pチャンネル型MOSFETQ1がオン状態となり、Nチャンネル型の負荷MOSFETQ2
とでCMOSレベルのハイレベルの信号を形成し、それによりスイッチMOSFETQ4をオン状態にする。 このスイッチMOSFETQ4は、Nチャンネル型MOS
FETから構成され、定電流源を構成するNチャンネル型MOSFETQ3のゲートに定電圧VGを供給する。
この電圧VGは、特に制限されないが、約2VBEのような定電圧とされてMOSFETQ3により定電流I2
を形成する。
【0013】この実施例では、出力信号Xがハイレベルのときには定電流IoによりトランジスタT1とT2がバイアスされる程度の小さな消費電流した流さないので低消費電力化が可能になる。 そして、出力信号Xが約−
1.2V以下のロウレベルに変化すると、MOSFET
Q3による定電流I2が実質的な動作電流となって出力信号Xを高速にロウレベルに引き抜き、動作の高速化を図ることができる。
【0014】なお、上記レベルシフトダイオードQ5
は、省略してもよい。 すなわち、Pチャンネル型MOS
FETQ1のしきい値電圧が約−0.6V程度により出力信号XがハイレベルのときPチャンネル型MOSFE
TQ1がオン状態であっても、そのときのコンダクタンスに対して負荷MOSFETQ2のコンダクタンスが大きく設定されてスイッチMOSFETQ4がオフ状態を維持すばよい。 そして、出力信号Xがロウレベルのときには、MOSFETQ1とQ2のコンダクタンス比が逆転し、スイッチMOSFETQ4をオン状態にできるようなハイレベルの出力信号が形成されればよいのである。
【0015】図3には、この発明に係るECLワイヤードオア回路の更に他の一実施例の回路図が示されている。 同図においては、MOSFETに代えてバイポーラ型トランジスタT4〜T6を用いて電流帰還回路が構成される。 すなわち、図1のPチャンネル型MOSFET
Q1に代えてPNPトランジスタT4により出力信号X
に対応した電流I1が形成される。 トランジスタT4のエミッタ抵抗は、出力信号Xのハイレベルとロウレベルに対応した電流設定用の抵抗である。 また、図1の電流ミラー回路を構成するNチャンネル型MOSFETQ2
とQ3に代えて、電流ミラー形態にされたNPNトランジスタT5とT6が用いられる。 この実施例回路の動作は、前記図1の実施例回路とほぼ同じであるのでその説明を省略する。
【0016】図4には、この発明が適用されたBi−C
MOS構成のスタティック型RAMにおけるアドレスバッファとXアドレスデコーダの一実施例の回路図が示されている。 同図の各回路素子に付された回路記号は、前記図1ないし図3のものと一部重複しているが、それぞれは別個の回路機能を持つものであると理解されたい。
このことは、後に説明する図5においても同様である。
【0017】アドレスバッファADB0は、外部端子A
0から供給されるアドレス信号を受けるトランジスタT
1と、そのエミッタに設けられた定電流源Ioとからなるエミッタフォロワ回路を介して、ECL回路を構成する一方の差動トランジスタTT2のベースに供給される。 他方の差動トランジスタT3のベースには、アドレス信号のハイレベルとロウレベルを識別するための基準電圧VBBが供給される。 上記差動トランジスタT2とT3の共通エミッタには、定電流源Ioが設けられる。
また、上記差動トランジスタT2,T3のコレクタには、負荷抵抗R1とR2がそれぞれ設けられる。
【0018】上記差動トランジスタT2とT3のコレクタ出力は、エミッタフォロワ出力トランジスタT4,T
5のベースに供給される。 特に制限されないが、これらの出力トランジスタT4,T5は、後述するようなワイヤードオア回路からなるプリデコーダ回路を構成するためにマルチエミッタ構造にされる。 すなわち、同様なアドレスバッファが外部端子A1,A2に対応して設けられ、3ビットからなるアドレス信号の組み合わせにより8通りのプリデコード出力が形成される。
【0019】上記のような8通りのプリデコード出力に対応して8個の定電流源Ioが設けられる。 この定電流源Ioは、前記図1ないし図3の実施例の定電流源Io
に対応してトランジスタT4,T5等のベース,エミッタ間のバイアス用の極小さな電流値にされる。 なお、アドレスバッファADB0等で用いられる定電流源Ioの電流値は、それぞれの動作に対応した比較的大きな電流値に設定される。 すなわち、この実施例では、Ioは定電流源を示す回路記号であり、電流値そのものをも表すものではない。
【0020】上記のような8通りのワイヤードオア論理のために、各エミックフォロワトランジスタT4,T5
等は、4個ずつのエミッタを持ち、それが3個ずつ組み合わせされて8通りのワイヤードオア回路を構成する。
上記8通りのワイヤードオア回路のうち、代表として例示的に1つの回路に対して前記同様なMOSFETQ1
〜Q3からなる電流帰還回路が設けられる。 すなわち、
Pチャンネル型MOSFETQ1のゲートには、ワイヤードオア回路の出力信号が供給され、そこで形成さり電流がNチャンネル型MOSFETQ2とQ3からなる電流ミラー回路を介して帰還される。 残りの7通りのワイヤードオア回路においても、上記同様な電流帰還回路が設けられる。
【0021】ワイヤードオア回路の出力信号は、次のレベル変換回路によりCMOSレベルに変換される。 すなわち、ECLレベルの信号は、Pチャンネル型MOSF
ETQ5のソースとゲート間に供給される。 すなわち、
MOSFETQ5は、そのソースが回路の接地電位点に接続されることにより、回路の接地電位を基準の電位とするECLレベルの入力信号がMOSFETQ5のゲートとソース間に供給されることになる。 このMOSFE
TQ5のドレインと回路の電源電圧VEEとの間には、
Nチャンネル型MOSFETQ7が設けられる。
【0022】ECL入力信号に対応してMOSFETQ
5とMOSFETQ7を相補的にスイッチ制御するために、ECL入力信号がソースに供給されゲートに基準電圧VREFが供給されるPチャンネル型MOSFETQ
4が設けられる。 このMOSFETQ4のドレイン側には、特に制限されないが、上記電流帰還回路のMOSF
ETQ2と電流ミラー形態にされたMOSFETQ6が設けられる。 そして、MOSFETQ4とQ5よりレベル変換された信号が上記MOSFETQ7のゲートに供給される。 MOSFETQ4は、前記MOSFETQ5
のようなソース接地ゲート入力の増幅動作を行うのではなく、ゲート接地ソース入力の増幅動作を行うようにされる。 これにより、MOSFETQ4とQ5は、入力信号に対応して相補的に動作を行い、MOSFETQ6のスイッチ制御信号を形成する。
【0023】上記MOSFETQ5とQ7により形成された出力信号は、ハイレベル(接地電位)側の出力信号を形成する出力トランジスタT6のベースに供給される。 このトランジスタT1と負の電源電圧VEEとの間には、トーテムポール型プッシュプル回路を構成するトランジスタT7が設けられる。 このトランジスタT7のベースと出力端子であるコレクタとの間には、Nチャンネル型MOSFETQ8が設けられる。 このMOSFE
TQ8は、上記MOSFETQ4とQ6の出力信号によりスイッチ制御される。 また、出力トランジスタT7のベースとエミッタ間には、Nチャンネル型MOSFET
Q9が設けられる。 このMOSFETQ9は、上記電流帰還回路のMOSFETQ2と電流ミラー形態にされる。 すなわち、MOSFETQ6やQ9は、ECLの入力信号がロウレベルのときにオン状態にされてロウレベルの出力信号を形成する。 この実施例では、MOSFE
TQ8のドレインは出力端子に接続され、出力信号のハイレベルを利用してトランジスタT7をオン状態にさせる。 この構成に代え、MOSFETQ8のドレインは、
回路の接地電位に接続するものであてっもよい。
【0024】この実施例回路の動作は、次の通りである。 ECL信号がロウレベルのとき、Pチャンネル型M
OSFETQ5がオン状態に、Pチャンネル型MOSF
ETQ4がオフ状態になっている。 また、電流帰還回路のMOSFETQ1のオン状態に応じてMOSFETQ
2もオン状態になるため、MOSFETQ6及びQ9もオン状態である。 したがって、MOSFET7がオフ状態にされて、トランジスタT1がオン状態となり出力信号をハイレベルにする。 このとき、Pチャンネル型MO
SFETQ9のオン状態により、トランジスタT2はオフ状態となり、出力信号はほぼ回路の接地電位のようなハイレベルにされている。
【0025】入力信号DINがロウレベルからハイレベルに変化すると、Pチャンネル型MOSFETQ5がオフ状態に、Pチャンネル型MOSFETQ4がオン状態に切り換えられる。 また、上記MOSFETQ1がオフ状態となり、それに応じてMOSFETQ2やQ3及びQ6やQ9もオフ状態にされる。 上記Pチャンネル型M
OSFETQ4のオン状態に応じてMOSFETQ7がオン状態となり、トランジスタT1のベース電流を引抜きトランジスタT6をオフ状態に切り換え、MOSFE
TQ8がオン状態となって出力信号のハイレベルによりトランジスタT7をオン状態にして出力信号をハイレベルからロウレベルに引き抜く。
【0026】このようなレベル変換動作出力は、アンドゲート回路G0に供給されてワード線W0の選択信号を形成する。 このアンドゲート回路G0の残り2つの入力信号には、アドレス信号A3〜A5、A6〜A9に対応した3ビットずつの同様なプリデコーダ回路の出力信号が供給され、W0〜W11からなる512本のワード線のうちのいずれか1つのワード線を選択する。 この実施例では、上記のようにプリデコーダ回路がワイヤードオア論理により構成されるから、回路の簡素化が図られるとともに24通りのワイヤードオア回路のうち、ロウレベルの選択信号を形成する3個のワイヤードオア回路のみが比較的大きな動作電流を流し、残り21個のワイヤードオア回路では従来のワイヤードオア回路の1/10
程度の電流した流さないから大幅な低消費電力化を図ることができる。
【0027】図5には、この発明に係るスタティック型RAMのメモリアレイ部とその周辺回路の一実施例の具体的回路図が示されている。 メモリアレイMARYは、
代表として相補データ線D0,D0Bに接続される2つのメモリセルが示されている。 メモリセルMCのそれぞれは、互いに同じ構成にされ、その1つの具体的回路が代表として示されているように、ゲートとドレインが互いに交差接続され、かつソースが回路の負電圧に結合されたNチャンネル型の記憶MOSFETQ1,Q2と、
上記MOSFETQ1,Q2のドレインと回路の接地電位との間に設けられたポリ(多結晶)シリコン層からなる高抵抗R1,R2とを含んでいる。 上記MOSFET
Q1,Q2の共通接続点と相補データ線D0,D0Bとの間にNチャンネル型の伝送ゲートMOSFETQ3,
Q4が設けられている。 同じ行に配置されたメモリセルの伝送ゲートMOSFETQ3,Q4等のゲートは、それぞれ例示的に示された対応するワード線W0、Wn等に共通に接続され、同じ列に配置されたメモリセルの入出力端子は、上記代表として例示的に示されている一対の相補データ線(相補ビット線又は相補ディジット線とも呼ばれることがある)D0,D0Bに接続されている。
【0028】メモリセルMCにおいて、MOSFETQ
1,Q2及び抵抗R1,R2は、一種のフリップフロップ回路を構成しているが、情報保持状態における動作点は、普通の意味でのフリップフロップ回路のそれと随分異なる。 すなわち、上記メモリセルMCにおいて、それを低消費電力にさせるため、その抵抗R1は、MOSF
ETQ1がオフ状態にされているときのMOSFETQ
2のゲート電圧をそのしきい値電圧よりも若干高い電圧に維持させることができる程度の著しく高い抵抗値にされる。 同様に抵抗R2も高抵抗値にされる。 言い換えると、上記抵抗R1、R2は、MOSFETQ1、Q2のドレインリーク電流を補償できる程度の高抵抗にされる。 抵抗R1、R2は、MOSFETQ2のゲート容量(図示しない)に蓄積されている情報電荷が放電させられてしまうのを防ぐ程度の電流供給能力を持つ。
【0029】この実施例に従うと、メモリ部がCMOS
−IC技術によって製造されるにもかかわらず、上記のようにメモリセルMCはNチャンネルMOSFETとポリシリコン抵抗素子とから構成される。 スタティック型RAMのメモリセルとしては、上記ポリシリコン抵抗素子に代えてPチャンネルMOSFETを用いることもできる。 メモリセルは、PチャンネルMOSFETを用いる場合に比べ、その大きさを小さくできる。 すなわち、
ポリシリコン抵抗を用いた場合、駆動MOSFETQ1
又はQ2のゲート電極上に形成できるとともに、それ自体のサイズを小型化できる。 そして、PチャンネルMO
SFETを用いたときのように、駆動MOSFETQ
1,Q2から比較的大きな距離を持って離さなければならないことがないので無駄な空白部分が生じない。
【0030】同図において、特に制限されないが、各相補データ線D0,D0Bと回路の接地電位との間には、
そのゲートに定常的に電源電圧VEEが供給されることによって抵抗素子として作用するPチャンネル型の負荷MOSFETQ9,Q10が設けられる。 これらの負荷MOSFETQ9,Q10は、そのサイズが比較的小さく形成されることによって、小さなコンダクタンスを持つようにされる。 これらの負荷MOSFETQ9,Q1
0には、それぞれ並列形態にPチャンネル型の負荷MO
SFETQ11,Q12が設けられる。 これらの負荷M
OSFETQ11,Q12は、そのサイズが比較的大きく形成されることによって、比較的大きなコンダクタンスを持つようにされる。 上記MOSFETQ9〜Q12
がオン状態における合成コンダクタンスとメモリセルM
Cの伝送ゲートMOSFET及び記憶用MOSFETの合成コンダクタンスとの比は、上記メモリセルMCの読み出し動作において、相補データ線D0,D0B等が、
その記憶情報に従った所望の電位差を持つような値に選ばれる。 上記各負荷MOSFETQ11,Q12のゲートには、書き込み動作の時に回路の接地電位のようなハイレベルにされる内部書き込み信号WEが供給される。
これにより、書き込み動作のとき、上記負荷MOSFE
TQ11,Q12はオフ状態にされる。 したがって、書き込み動作における相補データ線の負荷手段は、上記小さなコンダクタンスのMOSFETQ9,Q10のみとなる。
【0031】この実施例では、特に制限されないが、カラムスイッチを通して読み出されるメモリセルの読み出し信号の信号振幅をメモリセルのアドレスに無関係にほぼ一定にするために、上記のような負荷MOSFETQ
9〜Q12は、相補データ線D0,D0Bの遠端側、言い換えるならばら、カラムスイッチ側に接続されるデータ線の端に対して反対側の端ではなく、相補データ線とカラムスイッチに近接して設けられる。 具体的に説明するならば、上記負荷MOSFETQ9〜Q12は、カラムスイッチに最も近い位置に配置されるメモリセルとカラムスイッチとの間に配置される。
【0032】同図において、ワード線W0は、Xデコーダ回路XDCRとワードドライバWDとによって選択されるが、同図では図面が複雑化されるのを防ぐために、
アンド(AND)ゲート回路G1によりXデコーダXD
CRとワードドライバWDを兼ねている。 このことは、
他の代表として示されているワード線Wnについても同様である。 これらのアンドゲート回路G1,G2等の入力端子には、外部から供給される複数ビットからなるX
系の外部アドレス信号AX( AX0〜AXi)を受けるアドレスバッファXBによって形成された内部相補アドレス信号が所定の組合せをもって印加される。 なお、
実際には、Xデコーダ回路XDCRは、前記図4のようなワイヤードオア回路からなるプリデコーダを設ける等して分割して構成されるが、この実施例でそれを1つのアンドゲート回路により機能的に示している。
【0033】特に制限されないが、上記メモリアレイにおける相補データ線D0と読み出し用の共通相補データ線RCDとの間には、Pチャンネル型MOSFETQ5
かならるカラムスイッチが設けられる。 他のデータ線D
0Bと読み出し用の共通相補データ線RCDBとの間にも、Pチャンネル型MOSFETQ6からなるカラムスイッチが設けられる。 上記メモリアレイにおける相補データ線D0と書き込み用の共通相補データ線WCDとの間には、Nチャンネル型MOSFETQ7かならるカラムスイッチが設けられる。 他のデータ線D0Bと書き込み用の共通相補データ線WCDBとの間にも、Nチャンネル型MOSFETQ8からなるカラムスイッチが設けられる。 上記Nチャンネル型MOSFETQ7とQ8のゲートには、カラム選択信号Y0が供給され、Pチャンネル型MOSFETQ5とQ6のゲートには、インバータ回路N1によって反転されたカラム選択信号Y0が供給される。 これにより、カラム選択信号Y0がハイレベルの選択レベルにされると、上記Nチャンネル型MOS
FETQ7,Q8とPチャンネル型MOSFETQ5,
Q6がオン状態にされる。 上記カラム選択信号Y0は、
上記Xデコーダ回路XDと類似の回路から構成されるX
デコード回路YD(図示せず)により形成される。
【0034】読み出し動作のときには、回路の接地電位に対してデータ線負荷抵抗等にメモリ電流が流れることより生じる電圧降下分が読み出し信号として出力される。 それ故、上記のようにPチャンネル型MOSFET
をカラムスイッチとして用いることにより、データ線におけるメモリセルの読み出し信号をMOSFETのしきい値電圧によるレベル損失が生じることなく、そのまま共通相補データ線CD,CDB側に伝えることができる。 また、書き込み動作においては、相補データ線D
0,D0Bのうち、一方を回路の接地電位のようなロウレベルにして、それに接続されるメモリセルの記憶MO
SFETをオフ状態にさせることより、他方の記憶MO
SFETをオン状態に切り換える。 それ故、上記のようにNチャンネル型MOSFETをカラムスイッチとして用いることにより、回路の接地電位のロウレベルをそのままデータ線に伝えることができる。
【0035】この実施例において、読み出し用の共通相補データ線RCD,RCDには、読み出し用の共通相補データ線に給電を行うPチャンネル型からなる負荷MO
SFETQ13,Q14が設けられる。 これらの負荷M
OSFETQ13,Q14のゲートには、電源電圧VE
Eのようなロウレベルが定常的に供給されることによって抵抗素子として作用する。 この負荷MOSFETQ1
3,Q14の抵抗値は、上記データ線D0,D0Bに設けられる負荷MOSFETQ11,Q12に対して十分大きな抵抗値を持つように設定される。
【0036】上記読み出し用の共通相補データ線RC
D,RCDBは、センスアンプSAの入力端子に結合される。 センスアンプSAの出力信号は、外部端子から出力信号を送出するデータ出力回路OBの入力端子に伝えられる。 上記書き込み用の共通相補データ線WCD,W
CDBは、書き込みアンプWAの出力端子に結合される。 この書き込みアンプWAの入力端子には、外部端子から供給される書き込みデータを受けるデータ入力回路IBの出力信号が供給される。 このように共通データ線を読み出し用と書き込み用に分離することにより、センスアンプSA及び書き込みアンプWAの動作に最適に共通相補データ線の負荷条件を設定することができるものとなる。 そして、高速読み出し化のために読み出し用の共通相補データ線RCD,RCDB間にイコライズ用のPチャンネル型MOSFETQ13が設けられる。 このMOSFETQ13のゲートには、イコライズパルスE
Qが供給される。 イコライズパルスEQは、X系又はY
系のいずれか1ビットのアドレス信号でも変化したとき発生され、MOSFETQ13をオン状態にして共通相補データ線RCD,RCDBを短絡させる。
【0037】なお、上記実施例のスタティック型RAM
のメモリセルからの読し動作は、次の通りである。 メモリセルのオン状態にされる記憶MOSFETは、定電流源とみなすことができる。 それ故、メモリセルからの読み出しロウレベルは、負荷MOSFETQ11,Q12
に最も近いメモリセルMCnでは、データ線負荷MOS
FETQ11,Q12の抵抗分RLにメモリ電流Ioが流れることより発生する電圧降下となる。 上記メモリ電流Ioは、上記抵抗RLに並列形態に設けられるカラムスイッチの抵抗分RYと共通データ線負荷MOSFET
Q13,Q14の抵抗分RPにも分流して流れるが、これらの抵抗RY及びRPの直列合成抵抗は、上記抵抗R
Lに比べて十分大きいから実質的に無視できる。
【0038】これに対して、上記負荷MOSFETからもっとも遠い位置に配置されるメモリセルMC0では、
上記抵抗RLとデータ線の抵抗分RDにメモリ電流Io
が流れることになる。 それ故、メモリセルの入出力ノードでは、上記抵抗RL+RDによる大きな信号振幅にされるが、カラムスイッチ側では上記同様に抵抗RLにメモリ電流Ioが流れることにより発生する電圧降下分のみとなる。 それ故、読み出し用の共通相補データ線RD
C,RCDBを通してセンスアンプSAの入力に伝えられるメモリセルの読み出し信号は、X系のアドレスに無関係にほぼ一定にできる。
【0039】上記の実施例から得られる作用効果は、下記の通りである。 すなわち、 (1) ワイヤードオア構成に接続される複数のエミッタフォロワ出力トランジスタの出力信号により、基準電位に対する絶対値的な出力信号レベルに対応した電流を形成し、これを帰還させて可変電流源を構成してワイヤードオア回路を動作させることにより、出力信号がハイレベルのときには動作電流が小さくて低消費電力化が可能となり、出力信号がハイレベルからロウレベルに変化するきには動作電流が増加するので高速化が可能になるという効果が得られる。 (2) ワイヤードオア回路によりECLインターフェイスを持つスタティック型RAMのプリデコード回路を構成するときには、選択信号を形成する1つのワイヤードオア回路を除く残り全部の回路がエミッタフォロワトランジスタのベース,エミッタ間のバイアスを維持できる程度の微小な電流した流さないから大幅な低消費電力化が可能になるという効果が得られる。 (3) 電流帰還回路としてPチャンネル型MOSFE
Tとその出力信号を受けるNチャンネル型MOSFET
からなる電流ミラー回路を用いることにより、簡単な構成によりECLワイヤードオア回路の低消費電力化と高速化が可能になるという効果が得られる。
【0040】以上本発明者よりなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本願発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。 例えば、図2
において、定電流トランジスタT3のエミッタ抵抗R1
にタップを設け、スイッチMOSFETQ4によりエミッタ抵抗R1の抵抗値を小さくさせることにより、電流Ioを増加させるて可変電流を実現するものであってもよい。 このように、出力信号のレベルに応じてワイヤードオア回路の動作電流を変化させる回路は、種々の実施形態を採ることができるものである。 また、ワイヤードオア回路は、前記のようなRAMのプリデコード回路を構成するもの他、ECL回路に広く利用できるものである。 この発明は、前記のようなECL互換性を持つスタティック型RAMの他、ECLゲートアレイ等のようにECLワイヤードオア回路を含む各種半導体集積回路装置に広く利用できる。
【0041】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記の通りである。 すなわち、ワイヤードオア構成に接続される複数のエミッタフォロワ出力トランジスタの出力信号により、基準電位に対する絶対値的な出力信号レベルに対応した電流を形成し、これを帰還させて可変電流源を構成してワイヤードオア回路を動作させることにより、出力信号がハイレベルのときには動作電流が小さくて低消費電力化が可能となり、出力信号がハイレベルからロウレベルに変化するきには動作電流が増加するので高速化が可能になる。
【図1】この発明に係るECLワイヤードオア回路の一実施例を示す回路図である。
【図2】この発明に係るECLワイヤードオア回路の他の一実施例を示す回路図である。
【図3】この発明に係るECLワイヤードオア回路の更に他の一実施例を示す回路図である。
【図4】この発明が適用されたBi−CMOS構成のスタティック型RAMにおけるアドレスバッファとXアドレスデコーダの一実施例を示す回路図である。
【図5】この発明が適用されるBi−CMOS構成のスタティック型RAMのメモリアレイ部とその周辺回路の一実施例を示す具体的回路図である。
ADB0〜ADB2…アドレスバッファ、XB…X系アドレスバッファ、XDDCR…X系デコーダ回路、YS
…カラムスイッチ(Yセレクタ)、MARY…メモリアレイ、SA…センスアンプ、DOB…データ出力回路、
DIB…データ入力回路、WA…書き込みアンプ、MC
…メモリセル、W0,Wn…ワード線、D0,D0B…
相補データ線、RCD,RCDB…読み出し用共通相補データ線、WCD,WCDB…書き込み用共通相補データ線、Q1〜Q13…MOSFET、T1〜T7…トランジスタ。
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