专利汇可以提供Programmable logic unit circuit and programmable logic circuit专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE: To generate a circuit suitable for constituting a field programmable gate array by selecting an output from a combination logic circuit based on stored data resulting form input signals selected based on the stored data. CONSTITUTION: Following functions are controlled based on storage data in RAM cells R0-8 in a data storage circuit 8 in a master unit circuit. (1) An input selection circuit 11 selects one input from N sets of inputs as a signal A. (2) An input selection circuit 12 selects one input from M sets of inputs as a signal B. The signal A is used for an input to a combination logic circuit 13, for a clock signal or a reset signal of a clock synchronization circuit 14, or for a 3-state output control signal of an output selection circuit 16. (A) A polarity selection circuit 15 selects a polarity. (5) In a circuit 16, to which position among K sets of output terminals, an output Q is outputted. Thus, the programmable logic circuit and the programmable logic unit circuit suitable for the field programmable gate array are provided.,下面是Programmable logic unit circuit and programmable logic circuit专利的具体信息内容。
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体集積回路に係り、特にユーザーが所望の回路機能をプログラムできるプログラマブル・ロジック・ユニット回路及びプログラマブル・ロジック回路に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ユーザーの希望する回路を半導体集積回路で実現する様々な方法が開発されている。 中でも、ゲート・アレイは非常に有用な集積回路である。 周知のように、ゲート・アレイは、予めトランジスタをウエーハ内に作り込んでおき、金属配線によって選択的にトランジスタを結合させ、所望の論理回路を実現する集積回路である。 上記金属配線によるトランジスタどうしの結線はメーカーが行うが、金属配線の形成工程は集積回路の製作過程においてほとんど最終段階にある。 このため、ユーザーにより早く製品を提供できるという利点がある。
【0003】しかしながら、メーカーはユーザーから回路情報を受け取り、その回路情報から金属配線層のマスク・パターンを作製し、さらに、そのマスクを用いて集積回路を作製するのであるから、ユーザーが発注した後から製品を受け取るまでには数日から数週間の時間が必要になる。 また、もし、ユーザーが誤って、正しくない回路情報をメーカーに与えると、作製された集積回路は使用できなくなり、修正のために新たに集積回路を作製しなければならなくなる。
【0004】このような不都合を解消するために開発されたのがフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)である。 FPGAは、ユーザーがメーカーへ回路情報を供給しなくとも、ユーザー自身がプログラムし、所望の回路を得ることができる集積回路である。
前述のように金属配線を選択的に結合することにより所望の論理回路を得ることができることがゲート・アレイの特徴である。 そこで、使用されると思われる配線を多数作り込み、内部のスイッチを適宜に切り替えることにより、その中の結線を選択的に行うようにすれば、従来のゲート・アレイと同等の動作を行う集積回路が実現できる。
【0005】このようなFPGAの一例は、例えば米国特許第4,706,216号明細書及び同第4,75
8,985号明細書に開示されている。 すなわち、前者には、シフトレジスタからなるメモリ回路、組合せ論理回路、D型フリップフロップからなる一時保存回路及び選択回路で構成されたユニット回路が開示されている。
また、後者には、シフトレジスタからなるメモリ回路、
組合せ論理回路、D型フリップフロップからなる一時保存回路及び選択回路で構成されたユニット回路、及び、
そのユニット回路をマトリクス状に配置した回路構成が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなFPGA
を開発するに当たって特に留意しなければならない点は、ユニット回路の規模及びプログラム用の記憶回路をどのようなものにするかである。
【0007】前記従来のFPGAのユニット回路は実に様々な組合せ論理回路が実現でき、しかもユニット回路内にD型フリップフロップを内蔵する等、非常に回路規模が大きなものとなっている。 また、ユニット回路の内部ノードの状態を把握しようとすると、さらに多くの回路を必要とするため、益々、回路規模が大きくなる。 ユニット回路の規模が大きいと、一つのユニット回路で実現できる回路の種類が多くなるという利点はあるが、その分だけ面積が増大し、集積化には著しく不利になる。
しかも要求される論理回路が多入力の簡単な組合せ論理回路であると、ユニット回路内で使用されない回路の方が多くなり、無駄が多い。
【0008】一方、メモリ回路でも、シフトレジスタではシリアルにデータが転送されるため、多数のデータを転送するためには多くの時間がかかる。 また、メモリ回路内の一部のデータを書き替えたい場合、または一部のデータを読み出したい場合でも、全てのデータをもう一度転送し直さなければならないという欠点がある。
【0009】従って、この発明は、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイを構成するのに適したプログラマブル・ロジック・ユニット回路及びプログラマブル・ロジック回路を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段とその作用】この発明によれば、少なくとも2個の入力信号が供給され、これらの入力信号の所定論理出力信号を得る組合せ論理回路と、
この組合せ論理回路に供給される少なくとも2個の各入力信号を、選択用の第1データに基づいてそれぞれ2個以上の信号の中から選択する少なくとも2個の入力選択回路と、組合せ論理回路の出力信号をクロック信号に同期してラッチし、出力するクロック同期回路と、組合せ論理回路の出力信号及びクロック同期回路の出力信号を、選択用の第2データに基づいて選択出力する3ステート出力型の出力選択回路と、少なくとも上記選択用の第1データ及び第2を記憶するデータ記憶回路とを具備したプログラマブル・ロジック・ユニット回路が提供されている。
【0011】上記プログラマブル・ロジック・ユニット回路では、データ記憶回路に記憶されたデータに基づき入力選択回路で入力信号が選択され、組合せ論理回路に供給される。 また、データ記憶回路に記憶されたデータに応じて出力選択回路で上記組合せ論理回路の出力及びクロック同期回路の出力が選択される。 従って、データ記憶回路に記憶させるデータに応じた論理を得ることができる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明を実施例により詳細に説明する。
【0013】この発明に係るプログラマブル・ロジック回路では、後に詳述するプログラマブル・ロジック・ユニット回路が複数設けられ、これら複数のユニット回路がマトリクス状に配置される。 さらに、各ユニット回路相互間は配線により規則的に結線される。 上記複数のユニット回路は、基本的にはマスター・ユニット回路とスレーブ・ユニット回路の2種類からなる。
【0014】図1はマスター・ユニット回路の概略的な構成を示すブロック図である。 このマスター・ユニット回路は、データを記憶するデータ記憶回路10、2個の入力選択回路11,12、2入力の組合せ論理回路13、ラッチ回路を含むクロック同期回路14、ポラリティ選択回路15
及び出力選択回路16で構成されている。
【0015】上記一方の入力選択回路11は、上記データ記憶回路10の記憶データに基づき、上記組合せ論理回路
13に供給するための一方の入力AをN個(Nは正の整数)の入力I0の中から選択する。 同様に、上記他方の入力選択回路12は、上記データ記憶回路10の記憶データに基づき、上記組合せ論理回路13に供給するための他方の入力BをM個(Mは正の整数)の入力I1の中から選択する。 上記組合せ論理回路13は、予め設定された論理状態に基づいて上記2つの入力A,Bの論理信号を得る。 そして、この組合せ論理回路13の出力は上記クロック同期回路14に供給される。 クロック同期回路14は、上記組合せ論理回路13の出力を、クロック信号に同期して出力するものである。 このクロック同期回路14があると、順序論理回路が容易に構成でき、非常に有用である。 上記クロック同期回路14のクロック信号の役割をするのが前記入力I0の中から選択される入力Aである。
従って、上記入力Aは組合せ論理回路13の入力にもなればクロック同期回路14のクロック信号の役割もする。 また、上記クロック同期回路14に供給されるクロック信号はクロック出力COとして、マスター・ユニット回路の外部に出力される。 さらに上記クロック同期回路14には内部のラッチ回路をリセットするためのリセット入力信号RIが供給される。
【0016】上記クロック同期回路14の出力は上記ポラリティ選択回路15に供給される。 ポラリティ選択回路15
は、上記クロック同期回路14の出力をそのままのレベルで出力するか、もしくはレベルを反転して出力するかの選択を行う。 この選択動作もデータ記憶回路10の記憶データに基づいて制御される。 このポラリティ選択回路15
の出力Qはマスター・ユニット回路の外部に出力される。
【0017】上記ポラリティ選択回路15の出力Qは、さらに上記出力選択回路16にも供給されている。 この出力選択回路16には上記入力A及びデータ記憶回路10の記憶データが供給されている。 この出力選択回路16は、上記ポラリティ選択回路15の出力QをK個(Kは正の整数)
の異なる出力端のどこから出力するかを選択する。 この選択動作はデータ記憶回路10の記憶データに基づいて制御される。 なお、出力選択回路16は複数個の出力端から同時に出力することも可能である。 以下、この出力をQ
Oとする。 また、出力選択回路16の出力QOは、“1”
及び“0”レベルの状態の他に高インピーダンス状態にもなり得ることができ、出力選択回路16の出力は3ステート出力となっている。
【0018】図2は上記スレーブ・ユニット回路の概略的な構成を示すブロック図である。 このスレーブ・ユニット回路は、上記マスター・ユニット回路と同様に、データ記憶回路10、2個の入力選択回路11,12、2入力の組合せ論理回路13、クロック同期回路14、ポラリティ選択回路15及び出力選択回路16で構成されている。 しかし、マスター・ユニット回路とはクロック同期回路14のクロック信号が異なっている。 すなわち、スレーブ・ユニット回路では、外部から入力されるクロック信号CI
がクロック同期回路14にクロック信号として供給される。 このクロック信号CIは、前記マスター・ユニット回路から出力されるクロック信号COである。 一方、入力選択回路11の出力はクロック同期回路14の入力になっており、この入力選択回路11の出力でクロック同期回路
14内のラッチがリセットされる。 このリセット信号はリセット出力信号ROとしてこのスレーブ・ユニット回路より外部に出力される。
【0019】図3は上記図1に示すマスター・ユニット回路の詳細な構成を示している。 このマスター・ユニット回路では、前記図1中に示した回路の他にいくつかのMOSスイッチ、ゲート回路等が設けられている。 また、9個のRAMセルR0〜R8は前記データ記憶回路
10を構成している。
【0020】前記一方の入力選択回路11は3個の外部入力I00〜I02及び他方の入力選択回路12の出力の中から1個を選択し、かつ前記他方の入力選択回路12は3個の外部入力I10〜I12及び一方の入力選択回路11の出力の中から1個を選択する。 すなわち、この例では、N=M
=4である。 そして、上記一方の入力選択回路11における入力選択動作は、データ記憶回路10内の2個のRAM
セルR0,R1から読み出される相補なデータD0,/
D0、D1,/D1に基づいて決定される。 同様に、上記他方の入力選択回路12における入力選択動作は、データ記憶回路10内の2個のRAMセルR6,R7から読み出される相補なデータD6,/D6、D7,/D7に基づいて決定される。
【0021】上記一方の入力選択回路11で選択された入力Aは3個のORゲート21,22,23の各一方端に並列に供給される。 そして、上記ORゲート21の他方端にはR
AMセルR2から読み出されるデータD2が、ORゲート22の他方端にはRAMセルR2から読み出されるデータ/D2がそれぞれ供給され、ORゲート23の他方端にはRAMセルR3から読み出されるデータ/D3が供給される。
【0022】前記組合せ論理回路13は、この例では2入力のNANDゲート24である。 そして、上記ORゲート
21の出力及び上記他方の入力選択回路12で選択された信号Bが上記NANDゲート24に供給される。
【0023】前記クロック同期回路14は、上記NAND
ゲート24の出力がソース・ドレイン間の一端に供給されるMOSスイッチ25と、このMOSスイッチ25のソース・ドレイン間の他端に入力端が接続されたインバータ26
と、一方の入力端に上記インバータ26の出力が導かれ、
他方の入力端には外部より導かれたリセット入力信号R
Iが供給され、出力が上記インバータ26の入力端に戻される2入力のNORゲート27とから構成されている。 そして、上記MOSスイッチ25のゲートには上記ORゲート22の出力が供給される。 また、ORゲート22の出力はCOとしてユニット回路の外部に出力される。
【0024】前記ポラリティ選択回路15は、ソース・ドレイン間の一端が上記インバータ26の出力端に接続されたMOSスイッチ28と、ソース・ドレイン間の一端が上記NORゲート27の出力端に接続されたMOSスイッチ
29と、上記両MOSスイッチ28,29のソース・ドレイン間の他端がその入力端に共通に接続されたインバータ30
とから構成されている。 そして、上記両MOSスイッチ
28,29の各ゲートには、前記RAMセルR8から読み出されるデータD8,/D8がそれぞれ供給される。 また、上記インバータ30の出力は前記信号Qとしてユニット回路の外部に出力される。
【0025】前記出力選択回路16は、ソース・ドレイン間の一端が上記インバータ30の出力端に接続されたMO
Sスイッチ31と、それぞれソース・ドレイン間の一端が上記MOSスイッチ31のソース・ドレイン間の他端に接続されたMOSスイッチ32,33とから構成されている。
そして、上記MOSスイッチ31のゲートには前記ORゲート23の出力が供給され、上記MOSスイッチ32,33の各ゲートには前記RAMセルR4,R5の各D出力D
4,D5がそれぞれ供給される。 そして、上記MOSスイッチ32のソース・ドレイン間の他端からは信号QOH
が、MOSスイッチ33のソース・ドレイン間の他端からは信号QOVがそれぞれ出力される。 すなわち、この出力選択回路16では出力の数Kが2の場合である。 なお、
このような構成のマスター・ユニット回路を、以下、図7(a)のようなシンボルで表す。
【0026】図4は上記図2に示すスレーブ・ユニット回路の詳細な構成を示している。 このスレーブ・ユニット回路が図3に示すマスター・ユニット回路と異なっているところは、前記ORゲート22の代わりに2入力のN
ANDゲート34が設けられている点と、新たに2入力のANDゲート35が設けられている点である。 上記NAN
Dゲート34にはクロック入力信号CI及び前記RAMセルR2のD出力D2が供給され、その出力はクロック同期回路14内のMOSスイッチ25のゲートに供給される。
上記ANDゲート35には信号A及び前記RAMセルR2
のD出力D2が供給され、その出力はクロック同期回路
14内のNORゲート27の一方入力端に導かれると共にユニット回路の外部にリセット出力信号ROとして出力される。 このような構成のスレーブ・ユニット回路を、以下、図7(b)のようなシンボルで表す。 なお、上記マスター・ユニット回路及びスレーブ・ユニット回路で用いられているMOSスイッチは例えばNチャネルのMO
Sトランジスタで構成される。
【0027】次に上記のような構成でなるマスター・ユニット回路及びスレーブ・ユニット回路の動作を説明する。 マスター及びスレーブのユニット回路では、データ記憶回路10内のそれぞれ9個のRAMセルR0〜R8の記憶データに基づいて以下に示すような種々の機能制御が行われる。 (1)入力選択回路11においてN個の入力から1個を信号Aとして選択するための制御。 (2)入力選択回路12においてM個の入力から1個を信号Bとして選択するための制御。
【0028】(3)信号Aを組合せ論理回路13の入力として用いるか、マスター・ユニット回路及びスレーブ・
ユニット回路でクロック同期回路14のクロック信号として用いるか、クロック同期回路14でリセット信号として用いるか、もしくは出力選択回路16における3ステート出力の制御信号に用いるかの制御。 (4)ポラリティ選択回路15におけるポラリティ選択制御。 (5)出力選択回路16において出力QをK個の出力端のどの位置に出力するかの制御。
【0029】上記(1)及び(2)の入力選択回路11,
12における入力A,Bの選択はそれぞれ2個のRAMセルR0とR1、及びR6とR7の記憶データに基づいて行われる。
【0030】また、上記(3)の制御は次のように行われる。 組合せ論理回路であるNANDゲート24の一方の入力はBであるが、他方の入力はAそのものではなく、
ORゲート21を介してNANDゲート24の入力となっている。 その理由は、前述のように入力Aは組合せ論理回路13の入力になるばかりではなく、マスター・ユニット回路ではクロック同期回路14のクロック信号として、スレーブ・ユニット回路ではクロック同期回路14のリセット信号としても用いられるからである。 従って、マスター・ユニット回路でクロック同期回路14のクロック信号として、またはスレーブ・ユニット回路でクロック同期回路14のリセット信号として入力Aをそれぞれ用いるときは、NANDゲート24の入力から入力Aを切り離さなければならない。 この入力Aをクロック信号として選択するか、またはリセット信号として選択するかを制御するのがRAMセルR2の記憶データであり、このデータが“1”レベルのときは入力Aがクロック信号またはリセット信号として用いられる。 一方、RAMセルR2の記憶データが“0”レベルのときは入力Aはクロック信号及びリセット信号としては用いられない。
【0031】図3のマスター・ユニット回路において、
入力Aがクロック信号として用いられるとき、ORゲート21の出力は入力Aとは無関係に“1”レベルとなり、
NANDゲート24は入力Bを反転して出力する。 リセット入力信号RIが“0”のとき、インバータ26及びNO
Rゲート27で構成されるラッチ回路はMOSスイッチ25
を介して伝達される信号がラッチ可能である。 いま、入力Aがクロック信号として選択される場合、RAMセルR2の/D出力/D2は“0”レベルであり、ORゲート22は入力Aをクロック信号としてMOSスイッチ25のゲートに与える。 これによりMOSスイッチ25がオンし、NANDゲート24の出力がラッチ回路に与えられる。 すなわち、この場合、クロック同期回路14は、入力が/Bで、クロック信号をAとするクロック同期型ラッチ回路になる。 もし、入力Aをクロック信号として用いないときは、/D2が“1”レベルとなり、ORゲート
22の出力が入力Aとは無関係に“1”レベルとなり、M
OSスイッチ25が常にオン状態になるため、クロック同期機能は失われ、クロック同期回路14は単なる組合せ回路となる。
【0032】図4のスレーブ・ユニット回路において、
入力Aがリセット信号として用いられるとき、ORゲート21の出力は入力Aとは無関係に“1”レベルとなり、
NANDゲート24は入力Bを反転して出力することは図3のマスター・ユニット回路の場合と同様である。 いま、入力Aがリセット信号として選択される場合、RA
MセルR2のD出力D2は“1”レベルであり、AND
ゲート35は“1”レベルの入力Aをリセット信号としてクロック同期回路14内のNORゲート27の一方入力端に与える。 これによりNORゲート27の出力が一義的に“0”レベル、インバータ26の出力が“1”レベルとなり、インバータ26及びNORゲート27で構成されるラッチ回路がリセットされる。 また、ANDゲート35の出力はリセット出力信号ROとして外部に出力される。 もし、入力Aをリセット信号として用いないときは、D2
が“0”レベルとなり、ANDゲート35の出力が入力A
とは無関係に“0”レベルとなり、NORゲート27の出力には影響を及ぼさない。
【0033】ここで、入力選択回路11,12に互いの出力A,Bがそれぞれの一つの入力として選択される点について説明する。 いま、入力I10の単なる反転信号を出力Qとして得る場合を考える。 すなわち、この場合は組合せ論理回路13の論理状態をNAND論理からNOT論理に変更することを意味する。 このとき、クロック信号は不要であり、入力AはNANDゲート24の入力信号として入力選択回路11で選択される。 入力BにはもちろんI
10が入力選択回路12で選択される。 NANDゲート24で入力Bの反転信号を得るための方法の一つとしてAとB
を同相にすればよい。 そのため、入力Bを入力選択回路
11の一つの入力として供給している。 同様に、入力Bに入力Aを伝達させる手段があればよいから、それぞれの入力選択回路11,12は互いの出力を入力の一つとしているのである。
【0034】また、組合せ論理回路13の論理状態をNA
ND論理からNOT論理に変更するという目的のためには、マスター・ユニット回路は図5に示すような構成に、スレーブ・ユニット回路は図6に示すような構成にそれぞれ変えてもよい。 すなわち、図3のマスター・ユニット回路では組合せ論理回路13の論理状態をNAND
論理からNOT論理に変更するために、入力選択回路1
1,12の互いの出力A,Bをそれぞれの一つの入力として選択するようにしているが、入力選択回路11に入力選択回路12の出力Bを、入力選択回路12に入力選択回路11
の出力Aをそれぞれ入力する代わりに、図5に示すようにそれぞれ“1”レベルの論理信号を入力することもできる。 図6のスレーブ・ユニット回路でも同様の目的で入力選択回路11,12のそれぞれ一つの入力として“1”
レベルの論理信号を入力するようにしたものである。 なお、上記組合せ論理回路13としてNORゲートを使用する場合には、入力選択回路11,12のそれぞれ一つの入力として“0”レベルの論理信号を入力することもできる。 また、上記図5に示すマスター・ユニット回路のシンボルも図7(a)で表され、図6に示すスレーブ・ユニット回路のシンボルは図7(b)で表される。
【0035】上記クロック同期回路14内のインバータ26
及びNORゲート27の各出力は、ポラリティ選択回路15
内の2個のMOSスイッチ28,29のそれぞれを介してインバータ30に伝達される。 そして、上記2個のMOSスイッチ28,29が出力のポラリティ、すなわち極性を選択する。 この選択の制御を行うために前記データ記憶回路
10内のRAMセルR8の記憶データが用いられる。 すなわち、RAMセルR8の記憶データが“1”レベルであり、D出力D8が“1”レベルのときはMOSスイッチ
28がオンし、インバータ26の出力がインバータ30に伝達される。 従って、ユニット回路出力Qは前記NANDゲート24の出力と同相になり、NANDゲート24の出力は非反転状態で出力される。 これとは逆に、RAMセルR
8の記憶データが“0”レベルであり、/D出力/D8
が“1”レベルのときはMOSスイッチ29がオンし、N
ORゲート27の出力がインバータ30に伝達される。 従って、この場合、ユニット回路出力Qは前記NANDゲート24の出力と逆相になり、NANDゲート24の出力は反転状態で出力されることになる。
【0036】出力選択回路16では、前記のように上記出力Qを2個の出力端から選択的に出力すると共に出力端を高インピーダンス状態に設定し得る。 次にこの動作を説明する。 MOSスイッチ31は3ステート制御用のものである。 いま、データ記憶回路10内のRAMセルR3の記憶データが“1”レベルのとき、その/D出力/D3
は“0”レベルとなり、このMOSスイッチ31のゲートには入力Aが伝達される。 従って、入力Aが“1”レベルであればMOSスイッチ31がオンし、出力Qが2個のMOSスイッチ32,33の共通接続点に伝達される。 また、入力Aが“0”レベルならばMOSスイッチ31はオフし、出力Qは伝達されない、
【0037】一方、RAMセルR3の記憶データが“0”レベルのとき、/D出力/D3は“1”レベルとなり、入力AにかかわりなくORゲート23の出力は“1”レベルとなり、MOSスイッチ31は常にオンする。 このとき、2個のRAMセルR4,R5の記憶データにより、2個のMOSスイッチ32,33をオンもしくはオフさせて上記MOSスイッチ31の出力をそれぞれQO
H,QOVに伝達するか否かが決定される。 すなわち、
RAMセルR4,R5の記憶データが共に“0”レベルであり、D出力D4,D5が共に“0”レベルのときは2個のMOSスイッチ32,33が共にオフし、QOH及びQOVには共に出力Qが伝達されない。 RAMセルR4
の記憶データが“1”レベルであり、出力D4が“1”
レベルのときはMOSスイッチ32がオンし、出力QがQ
OHに伝達される。 同様に、RAMセルR5の記憶データが“1”レベルであり、出力D5が“1”レベルのときはMOSスイッチ33がオンし、出力QがQOVに伝達される。
【0038】図8は、上記マスター・ユニット回路及びスレーブ・ユニット回路におけるデータ記憶回路10内でそれぞれ使用される1個のRAMセルの具体的な構成を示している。 このセルには、それぞれ2個のインバータ
41,42及びトランスファゲート43,44が設けられている。 上記トランスファゲート43,44それぞれのソース・
ドレイン間の一端はビット線BL,/BLのそれぞれに接続され、ゲートはワード線WLに共通に接続されている。 上記トランスファゲート43のソース・ドレイン間の他端は上記インバータ41の入力端及びインバータ42の出力端に共通に接続され、上記トランスファゲート44のソース・ドレイン間の他端は上記インバータ42の入力端及びインバータ41の出力端に共通に接続されている。 そして、出力D,/Dは2個のインバータ41,42の出力端からそれぞれ出力される。 すなわち、このRAMセルはスタティック型のものである。
【0039】図9は、上記マスター・ユニット回路及びスレーブ・ユニット回路におけるデータ記憶回路10内でそれぞれ使用される1個のRAMセルの具体的な構成を示している。 このセルには、データ記憶用のキャパシタ
45と、ワード線WL及びビット線BLに接続されたキャパシタ選択用のMOSスイッチ46とが設けられている。
そして、出力D,/Dはキャパシタ45の記憶データ及びこれを入力とする図示しないインバータの出力として得られる。 すなわち、このRAMセルはダイナミック型のものである。
【0040】図10は上記マスター・ユニット回路及びスレーブ・ユニット回路でそれぞれ使用される入力選択回路11の具体的な構成を示している。 この入力選択回路
11は4個の入力から一つを選択するものであり、6個のMOSスイッチ51〜56で構成されている。 すなわち、外部入力I00とノードN1との間にはMOSスイッチ51のソース・ドレイン間が挿入されている。 外部入力I01と上記ノードN1との間にはMOSスイッチ52のソース・
ドレイン間が挿入されている。 また、外部入力I02とノードN2との間にはMOSスイッチ53のソース・ドレイン間が挿入されている。 入力Bもしくは“1”レベルの論理信号と上記ノードN2との間にはMOSスイッチ54
のソース・ドレイン間が挿入されている。 さらに上記ノードN1と入力Aを得るためのノードとの間にはMOS
スイッチ55のソース・ドレイン間が挿入されている。 上記ノードN2と入力Aを得るためのノードとの間にはM
OSスイッチ56のソース・ドレイン間が挿入されている。 そして、上記2個のMOSスイッチ51,53のゲートには前記スタティック型のRAMセルR0の/D出力が供給され、上記2個のMOSスイッチ52,54のゲートにはRAMセルR0のD出力が供給される。 さらに、上記2個のMOSスイッチ55,56のゲートには前記RAMセルR1のD,/D出力がそれぞれ供給される。
【0041】ここで、上記2個のRAMセルR0,R1
に記憶される2ビットのデータに応じて上記6個のMO
Sスイッチ51〜56が選択的にオン状態にされ、3個の外部入力I00〜I02及び1個の入力Bもしくは“1”レベルの論理信号の中から一つが選択される。 例えば、RA
MセルR0,R1の記憶データが共に“1”レベルのときはMOSスイッチ54,56がオンし、入力Bもしくは“1”レベルの論理信号が選択される。 なお、他方の入力選択回路12も上記入力選択回路11と同様に構成されているのでその説明は省略する。
【0042】図11は上記マスター・ユニット回路及びスレーブ・ユニット回路でそれぞれ使用される入力選択回路11の他の具体的な構成を示している。 この例はRA
MセルR0,R1として前記ダイナミック型のRAMセルが用いられる場合であり、/D出力を得るために図1
0の回路に対して2個のインバータ57,58が追加されている。
【0043】ところで、前記のようにユニット回路をマスターとスレーブの2種類とする理由は次の通りである。 前述のようにマスター・ユニット回路内のクロック同期回路はラッチ回路を含んでいる。 一般に、順序回路においてはラッチ回路ばかりではなく、D型フリップフロップも非常にしばしば用いられる。 D型フリップフロップは周知のように、ラッチ回路を2段直列接続し、それぞれで使用されるクロック信号が互いに反転関係となるように設定し、2段のラッチ回路が互いに相補動作するようにしたものである。 従って、D型フリップフロップを複数のユニット回路で実現する場合は、クロック信号が互いに反転されたラッチ回路を持つ2個のユニット回路を直列接続すればよいことになる。 従って、マスター・ユニット回路とスレーブ・ユニット回路との間の違いの一つは、クロック同期回路14のクロック信号を供給するかまたはクロック同期回路14にクロック信号を受け取るかの点と、クロック同期回路14にラッチ回路リセット用のリセット信号を供給するかまたはクロック同期回路14にリセット信号を受け取るかの点のみである。
【0044】それぞれ1個のマスター・ユニット回路とスレーブ・ユニット回路を用いてD型フリップフロップを構成した例を図12に示す。 この例はマスター・ユニット回路MUの入力I00をクロック入力、I10をデータ入力とし、スレーブ・ユニット回路SUのQを出力とするD型フリップフロップである。 また、スレーブ・ユニット回路SUの入力I00をリセット信号入力とし、スレーブ・ユニット回路SUのリセット出力信号ROはマスター・ユニット回路MUにリセット入力信号RIとして供給される。 なお、上記2個のユニット回路は同一集積回路内に形成されている。
【0045】次に上記マスター・ユニット回路及びスレーブ・ユニット回路をそれぞれ複数個用い、これらをマトリクス状に配置してFPGA(プログラマブル・ロジック回路)を構成する際の配線群構成について説明する。 このFPGAにおける配線群には2種類あり、一つは互いに隣接しているユニット回路相互を接続する配線群(以下、この配線群を近距離配線群と称する)であり、残りはマトリクス状に配置された複数のユニット回路を行単位もしくは列単位で接続する配線群(以下、この配線群を長距離配線群と称する)である。
【0046】図13は1個のマスター・ユニット回路の入力に関係した近距離配線群を含む部分を抽出して示すブロック図である。 1個のマスター・ユニット回路MU
を中心にしてその上下左右方向には4個のスレーブ・ユニット回路SU1〜SU4が配置されている。 そして、
上記4個のスレーブ・ユニット回路SU1〜SU4の各出力Qがマスター・ユニット回路MUの入力I01,I1
0,I02,I11となるようにそれぞれ配線が形成されている。 なお、マスター・ユニット回路MUの入力I00,
I12については後程説明する。 このような構成であれば、最寄りのユニット回路からの信号伝達が非常に容易となる。
【0047】図14は1個のマスター・ユニット回路の出力に関係した近距離配線群を含む部分を抽出して示すブロック図である。 この場合も、1個のマスター・ユニット回路MUを中心にしてその上下左右方向には4個のスレーブ・ユニット回路SU1〜SU4が配置されている。 そして、上記1個のマスター・ユニット回路MUの出力Qは4個のスレーブ・ユニット回路SU1〜SU4
の入力I10,I11,I10,I10となるようにそれぞれ配線が形成されている。
【0048】なお、上記図13及び図14ではマスター・ユニット回路に注目した場合の近距離配線群が図示されているが、スレーブ・ユニット回路についても同様であるため、これらの近距離配線群については省略してある。
【0049】次に長距離配線群について説明する。 図1
5において、マトリクス状にそれぞれ複数個のマスター・ユニット回路(図ではそれぞれ符号Mで示されている)及びスレーブ・ユニット回路(図ではそれぞれ符号Sで示されている)が配置されている。 図中、縦方向に配置された複数個のユニット回路の入力I12と出力QO
Vはそれぞれ縦方向に延長された各2本の配線V1,V
2のそれぞれに共通に接続されている。 また、図中、横方向に配置された複数個のユニット回路の入力I00と出力QOHはそれぞれ横方向に延長された各2本の配線H
1,H2にそれぞれ共通に接続されている。
【0050】このような長距離配線V1,V2及びH
1,H2を設けることにより、任意の位置のユニット回路は、複数個のユニット回路を迂回してデータの転送を行うことができる。 また、各ユニット回路の出力QOH
及びQOVは3ステート出力となっているため、各長距離配線をあたかもマイクロコンピュータ・システムのデータ・バスとして利用できる。 すなわち、各ユニット回路内の出力選択回路16ではMOSスイッチ31をオン/オフ制御することができる。 このため、出力QOHもしくはQOVから配線に対して信号を出力する必要があるユニット回路では上記MOSスイッチ31をオン状態に設定し、信号を出力しないユニット回路では上記MOSスイッチ31をオフ状態に設定することにより、信号の競合を起こすことなしに複数のユニット回路で長距離配線V
1,V2及びH1,H2を共用することができる。 これにより、マイクロコンピュータのペリフェラル回路を非常に容易にプログラムすることができる。
【0051】次にこの発明の重要な技術である、信号観測を行うための回路構成について説明する。 FPGAに任意の回路機能をプログラムした後、FPGAの入力端子から信号を入力し、出力端子から出力を取り出すものであるが、そのとき、回路が所望の動作を行わなかった場合、どの部分が不良動作をしているのかを調べる必要がある。 その場合、FPGA内の各ユニット回路のノードの信号を観測できれば不良部分をより早く見つけることができる。 そのため、この発明の各ユニット回路では任意のノードの信号を観測するための手段が設けられている。
【0052】図16はこの信号観測手段を含む1個のプログラマブル・ロジック・ユニット回路の構成を示す回路図である。 図において、R0〜R8は前記図3もしくは図4等で示され、前記データ記憶回路10を構成するR
AMセルである。 なお、これら各RAMセルの詳細は前記図9に示した通りである。 そして、RAMセルR0とR6はビット線BL1に、RAMセルR1とR7はビット線BL2に、RAMセルR2とR8はビット線BL3
にそれぞれ共通に接続され、RAMセルR3はビット線BL4に、RAMセルR4はビット線BL5に、RAM
セルR5はビット線BL6にそれぞれ接続されている。
一方、RAMセルR0〜R5はワード線WL1に共通に接続され、RAMセルR6〜R8はワード線WL2に共通に接続されている。
【0053】さらにユニット回路の出力Qと前記1本のビット線BL6との間には信号観測用のNチャネルのM
OSスイッチ61が設けられている。 また、このユニット回路では上記2本のワード線とは別にもう1本のワード線WL3が設けられており、上記信号観測用のMOSスイッチ61のゲートがこのワード線WL3に接続されている。 なお、上記3本のワード線WL1〜WL3には後述するアドレス・デコーダの出力が供給される。
【0054】上記のような構成において、ユニット回路の出力Qを観測する場合には、ワード線WL3の信号を“1”レベルに設定する。 これにより、上記MOSスイッチ61がオンし、出力Qがビット線BL6に読み出される。 ビット線BL6に読み出された信号は、図示していないが前記各RAMセルの記憶データを読み出すための回路を用いることによりFPGAの外部に出力される。
【0055】図17は上記信号観測手段を含むプログラマブル・ロジック・ユニット回路の他の構成を示す回路図である。 このユニット回路では図16のワード線WL
3を設ける代わりに、新たにビット線BL7を設け、このビット線BL7とユニット回路の出力Qとの間に前記信号観測用のMOSスイッチ61を挿入するようにしたものである。 そして、上記MOSスイッチ61のゲートは、
前記RAMセルR0〜R5を選択するためのワード線と同じワード線WL1に接続されている。 すなわち、このユニット回路ではRAMセルR0〜R5から記憶データの読み出し行う際に、同時にユニット回路の出力Qが読み出される。 次に上記図16、図17に示すようなユニット回路をマトリクス状に配置した場合の、前記ワード線の選択方法について説明する。
【0056】図18は、前記図16に示すユニット回路を縦及び横方向にそれぞれ4個ずつ配置し、全体で16
個設けた場合に、これらを選択するためのデコーダDE
Cを含む構成を示す図である。 この場合、16個のユニット回路内の各RAMセルの選択及びユニット回路の出力Qの選択は、デコーダDECに入力される3ビットの相補なアドレス信号A0,/A0〜A2,/A2に基づいて行われる。 なお、図中のワード線WL1−1〜WL
1−4は前記図16中のワード線WL1に対応しており、ワード線WL2−1〜WL2−3は同じくワード線WL2に対応しており、ワード線WL3−1〜WL3−
4は同じくワード線WL3に対応している。
【0057】図において、上記3ビットのアドレス信号A0,/A0〜A2,/A2の異なる組み合わせが入力される7個のANDゲート71〜77は7通りのデコード出力を得るために設けられている。 上記ANDゲート71,
74,77はRAMセルのみを選択するために設けられており、それぞれのデコード出力はワード線WL2−1,W
L2−2,WL2−3に供給される。
【0058】一方、残りのANDゲート72,73,75,76
はRAMセルとユニット回路の出力Qを選択するためのものであり、これらANDゲート72,73,75,76の各デコード出力はそれぞれ2個のANDゲート78と79、80と
81、82と83、84と85にそれぞれ並列に供給される。 上記各2個のANDゲート78と79、80と81、82と83、84と85
のそれぞれは、RAMセルを選択するための信号RA及びユニット回路の出力Qを選択するための信号OBによって切り替えられる。 すなわち、信号RAが“1”レベルにされているときには、ANDゲート72,73,75,76
の各デコード出力がANDゲート79,80,83,84に伝達され、さらにワード線WL1−1〜WL1−4に供給される。 一方、信号OBが“1”レベルにされているときには、ANDゲート72,73,75,76の各デコード出力がANDゲート78,81,82,85に伝達され、さらにワード線WL3−1〜WL3−4に供給される。
【0059】図19は前記図17に示すユニット回路を縦及び横方向にそれぞれ4個ずつ配置し、全体で16個設けた場合に、これらを選択するためのデコーダDEC
を含む構成を示す図である。 この場合にも16個のユニット回路内の各RAMセルの選択及びユニット回路の出力Qの選択は3ビットの相補なアドレス信号A0,/A
0〜A2,/A2に基づいて行われる。 なお、図中のワード線WL1−1〜WL1−4は前記図17中のワード線WL1に対応しており、ワード線WL2−1〜WL2
−3は同じくワード線WL2に対応している。
【0060】上記3ビットのアドレス信号A0,/A0
〜A2,/A2の異なる組み合わせが入力される7個のANDゲート91〜97は7通りのデコード出力を得るためのものであり、各デコード出力はワード線WL2−1,
WL1−1,WL1−2,WL2−2,WL1−3,W
L1−4,WL2−3にそれぞ供給される。 また、この例では各ユニット回路の出力Qを読み出すために前記ビット線BL7に相当する4本のビット線BL7−1〜B
L7−4が設けられている。
【0061】図20は、前記RAMセルR0〜R7として前記図8に示すようなスタティック型のものを用い、
かつ入力選択回路11,12として前記図10に示すようなものを用い、さらに信号観測手段として前記図16に示すようなものを用いた場合のマスター・ユニット回路全体の詳細な構成を示す回路図である。 この例では出力Q
として相補な信号をビット線BL6,/BL6に読み出すため、前記MOSスイッチ61に相当するものとして61
Aと61Bの2個が設けられている。 そして、一方のMO
Sスイッチ61Aは前記ポラリティ選択回路15内のインバータ30の入力端とビット線/BL6との間に挿入され、
他方のMOSスイッチ61Bはこのインバータ30の出力端とビット線BL6との間に挿入されている。 そして、上記両MOSスイッチ61A,61Bのゲートは共に、RAM
セルR6〜R8を選択するものとは独立に設けられたワード線WL3に接続されている。
【0062】図21は、前記RAMセルR0〜R7として前記図8に示すようなスタティック型のものを用いかつ入力選択回路11,12として前記図10に示すようなものを用い、さらに信号観測手段として前記図17に示すようなものを用いた場合のマスター・ユニット回路全体の詳細な構成を示す回路図である。 この例の場合にも、
出力Qとして相補な信号をビット線BL7,/BL7に読み出すために、前記MOSスイッチ61に相当するものとして61Aと61Bの2個が設けられている。 そして、一方のMOSスイッチ61Aは前記ポラリティ選択回路15内のインバータ30の入力端とビット線/BL7との間に挿入され、他方のMOSスイッチ61Bはこのインバータ30
の出力端とビット線BL7との間に挿入されている。 そして、上記両MOSスイッチ61A,61Bのゲートは共に、RAMセルR0〜R5を選択するためのものと同じワード線WL1に接続されている。
【0063】このように各ユニット回路では出力ノードの信号Qを外部に読み出して観測することができる。 しかし、観測されるノードはユニット回路の出力ノードに限定されるものではなく、ユニット回路内の任意のノードを観測することができる。 また、観測できるノードは常に任意の一点に限定されるものではなく、当然、同時にいくつかのノードを観測することが可能である。 さらに、観測のための手段についても図16、図17に示すような構成に限定されるものではないことはもちろんである。
【0064】図22はマトリクス状に配置された複数個のユニット回路内の各RAMセルに対するデータの書き込み・読み出し及び各ユニット回路の出力Qの読み出し制御を行うためのシステム全体の構成を示すブロック図である。 図において、DBはデータ・バス、ADBはアドレス・バスである。 例えば、8ビットのシステムではデータ・バスDBは8本、アドレス・バスADBは16
本の並列信号であることが一般的である。 上記アドレス・バスADB上のロウ・アドレスはロウ・アドレス・ラッチ 101でラッチされ、ロウ・デコーダ 102に供給される。 また、上記アドレス・バスADB上のカラム・アドレスはカラム・アドレス・ラッチ 103でラッチされ、カラム・デコーダ 104に供給される。 また、上記データ・
バスDB上のコントロール・データはコントロール・レジスタ 105に供給される。 このコントロール・レジスタ
105は、上記コントロール・データに基づいてRAMセルを選択するための前記信号RA及びユニット回路の出力Qを選択するための前記信号OBを発生する。 そして、両信号RA,OBは上記ロウ・デコーダ 102に供給され、ロウ・デコーダ 102の動作はこれらの信号によって制御される。 また、上記ロウ・デコーダ 102及びカラム・デコーダ 104のデコード出力は、複数個のユニット回路がマトリクス状に配置されたユニット回路マトリクス 106に供給される。
【0065】次に図22のシステムの動作を説明する。
図23は図22のシステムを制御するために使用される制御信号の波形を示している。 /CE,/WR,/RD
はそれぞれチップ・イネーブル信号、ライト信号、リード信号であり、マイクロコンピュータ・システムでは良く知られた信号である。 /CEはマイクロコンピュータのCPUがこの発明のFPGAを使用する場合に“0”
レベルに設定される。 また、CPUがFPGAにデータの書き込みを行う場合には/WRが“0”レベルに設定され、CPUがFPGAからデータの読み出しを行う場合には/RDが“0”レベルに設定される。
【0066】データ読み出しの例として、ユニット回路マトリクス 106内の各ユニット回路におけるRAMセルの記憶データを読み出す際の手順を説明する。 図23のタイミングチャートに示すように、まず始めに、/CE
が“0”レベルにされ、FPGAが選択された後に、/
WRが“0”レベルにされ、コントロール・レジスタ10
5にコントロール・データの書き込みが行われる。 予め、コントロール・レジスタ 105には固有のアドレスが割り当てられており、/WR=“0”のときに、アドレス・バスADBにこのアドレス・データを供給すると、
このデータがコントロール・レジスタ 105に書き込まれる。 この場合、データ・バスDBには、コントロール・
レジスタ 105の出力RAが“1”レベル、OBが“0”
レベルとなるようなデータが供給される。 これにより、
ロウ・デコーダ 102の出力のうち、RAMセルを選択するためのデコード出力がロウ・デコーダ 102内で選択される。
【0067】次に/RDが“0”レベルにされ、そのときに供給されているアドレスに対応するRAMセルがロウ・デコーダ 102及びカラム・デコーダ 104により選択され、その記憶データがデータ・バスDB上に出力される。 このようにして、ユニット回路内のRAMセルの記憶データの読み出しが行われる。
【0068】また、上記説明から容易に想像されるように、ユニット回路の出力Qの読み出しを行う場合、各制御信号は上記と全く同様に与えればよく、始めにコントロール・レジスタ 105にコントロール・データの書き込みを行う際に、出力RAが“0”レベル、OBが“1”
レベルとなるようなデータを書き込めばよい。
【0069】このように図22のシステムでは、データ・バス上のデータの変更のみで、ユニット回路内のRA
Mセルの記憶データと、ユニット回路の出力Qの読み出しを同一の制御信号で行うことができる。
【0070】なお、上記図22のシステムでは、ロウ・
デコーダとして前記図18中に示すような構成のものを用いているが、これは図19中に示すような構成のデコーダも用いることもできる。 ただし、このときはコントロール・レジスタ 105が不要になり、図23のタイミングチャートにおける始めのライト動作が不要になる。
【0071】このように上記実施例のプログラマブル・
ロジック・ユニット回路及びプログラマブル・ロジック回路では、従来に比べて回路構成を簡単にすることができ、しかもユニット回路の任意のノードの信号を用意に観測することができ、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイを構成するのに適している。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイを構成するのに適したプログラマブル・ロジック・ユニット回路及びプログラマブル・ロジック回路を提供することができる。
【図1】この発明の一実施例にかかるマスター・ユニット回路のブロック図。
【図2】この発明の一実施例にかかるスレーブ・ユニット回路のブロック図。
【図3】図1のマスター・ユニット回路の詳細な構成を示す回路図。
【図4】図2のスレーブ・ユニット回路の詳細な構成を示す回路図。
【図5】図1のマスター・ユニット回路の他の詳細な構成を示す回路図。
【図6】図2のスレーブ・ユニット回路の他の詳細な構成を示す回路図。
【図7】図3及び5図のマスター・ユニット回路及び図4及び図6のスレーブ・ユニット回路のシンボル図。
【図8】図3ないし図6の回路で使用されるRAMセルの具体的な構成を示す回路図。
【図9】図3ないし図6の回路で使用されるRAMセルの他の具体的な構成を示す回路図。
【図10】図3ないし図6の回路で使用される入力選択回路の具体的な構成を示す回路図。
【図11】図3ないし図6の回路で使用される入力選択回路の他の具体的な構成を示す回路図。
【図12】図3もしくは図5のマスター・ユニット回路と図4もしくは図6のスレーブ・ユニット回路を用いて構成されたD型フリップフロップの回路図。
【図13】1個のマスター・ユニット回路の入力に関係した近距離配線を含む部分を抽出して示すブロック図。
【図14】1個のマスター・ユニット回路の出力に関係した近距離配線を含む部分を抽出して示すブロック図。
【図15】複数個のマスター・ユニット回路及びスレーブ・ユニット回路をマトリクス状に配置した場合の長距離配線を示す図。
【図16】信号観測手段を含むプログラマブル・ロジック・ユニット回路の構成を示す回路図。
【図17】信号観測手段を含むプログラマブル・ロジック・ユニット回路の他の構成を示す回路図。
【図18】図16に示すユニット回路を縦及び横方向に配置した場合にこれらを選択するためのデコーダを含む構成を示す回路図。
【図19】図17に示すユニット回路を縦及び横方向に配置した場合にこれらを選択するためのデコーダを含む構成を示す回路図。
【図20】図3のマスター・ユニット回路のさらに詳細な構成を示す回路図。
【図21】図3のマスター・ユニット回路の上記とは異なるさらに詳細な構成を示す回路図。
【図22】マトリクス状に配置された複数個のユニット回路内の各RAMセルに対するデータの書き込み・読み出し及び各ユニット回路の出力の読み出し制御を行うためのシステム全体の構成を示すブロック図。
【図23】図22のシステムが動作するときのタイミングチャート。
10…データ記憶回路、11,12…入力選択回路、13…組合せ論理回路、14…クロック同期回路、15…ポラリティ選択回路、16…出力選択回路、21,22,23…ORゲート、
24,34…NANDゲート、25,28,29,31,32,33,4
6,51〜56,61…MOSスイッチ、26,30,41,42,5
7,58…インバータ、35,71〜85,91〜97…ANDゲート、43,44…トランスファゲート、47…キャパシタ、 1
01…ロウ・アドレス・ラッチ、 102…ロウ・デコーダ、
103…カラム・アドレス・ラッチ、 104…カラム・デコーダ、 105…コントロール・レジスタ、 106…ユニット回路マトリクス、R0〜R8…RAMセル、WL…ワード線、BL,/BL…ビット線、MU…マスター・ユニット回路、SU,SU1〜SU4…スレーブ・ユニット回路、H1,H2. V1. V2…配線、DEC…デコーダ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐伯 幸弘 神奈川県川崎市幸区堀川町580番1号 株 式会社東芝半導体システム技術センター内 (72)発明者 室賀 啓希 神奈川県川崎市幸区堀川町580番1号 株 式会社東芝半導体システム技術センター内 (72)発明者 重松 朋久 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝多摩川工場内 (72)発明者 日比 敏雄 神奈川県川崎市幸区堀川町580番1号 株 式会社東芝半導体システム技術センター内 (72)発明者 川原 康夫 神奈川県川崎市幸区堀川町580番1号 株 式会社東芝半導体システム技術センター内 (72)発明者 丸 一直 神奈川県川崎市幸区堀川町580番1号 株 式会社東芝半導体システム技術センター内 (72)発明者 ケネス・オースチン イギリス国,チエツシヤー,ノースウイツ チ,ブロツクハースト・ウエイ ブロツク ハースト・ホール 7 (72)発明者 ゴードンスターリン・ワーク イギリス国,チエツシヤー,ワーリントン グレート・サンケイ ノーブレツク・ク ローズ119 (72)発明者 ダレンマーチン・ウエツジウツド イギリス国,ダブリユエー 4・1 ユー ビー,ワーリントン ラツチフオード マ ースデン・アベニユー 21
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