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Silver halide stereoscopic photographic sensitive material

阅读:754发布:2021-10-29

专利汇可以提供Silver halide stereoscopic photographic sensitive material专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE:To obtain a highly stereoscopic image appreciable from the distance farther than the least distance of distinct vision by rendering the lenticle pitch of a transparent support larger than a specified value. CONSTITUTION:The silver halide stereoscopic photographic sensitive material has the repeating structure of the lenticles at least on one side of a transparent support and at least one silver halide emulsion layer on the other side, and the lenticle pitch on the transparent support is enlarged to >=300mum, and at least one of the emulsion layers contains a magenta coupler in an amount of >=0.30g/m . The lenticles are a group of small convex lenses arranged 2- dimensionally or 3-dimensionally like fly eyes in the upper necessary limit of the pitch of >=300mum, preferably, >500mum in order to exhibit its effect more effectively, and especially, >700mum.,下面是Silver halide stereoscopic photographic sensitive material专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 透明支持体の少なくとも一方の面にレンチクルの繰り返し構造を有し、かつ反対面に、少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤含有層を有するハロゲン化銀立体写真感光材料において、前記透明支持体のレンチクルのピッチが300μmより大きい事を特徴とするハロゲン化銀立体写真感光材料。
  • 【請求項2】 少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤含有層がマゼンタカプラーを含有しておりかつマゼンタカプラーの含有量が0.30g/m 2以上である事を特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀立体写真感光材料。
  • 【請求項3】 白色顔料を含有する親水性コロイド層を有する事を特徴とする請求項1または2記載のハロゲン化銀立体写真感光材料。
  • 【請求項4】 レンチクルのピッチが500μmより大きい事を特徴とする請求項1、2または3記載のハロゲン化銀立体写真感光材料。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀立体写真感光材料に関するものであり、更に詳しくは、立体感が優れたハロゲン化銀立体写真感光材料(以下単に感光材料ともいう)に関する。

    【0002】

    【従来の技術】従来、立体画像を得る方法はいくつか提案されているが、なかでもレンチキュラーシートを持つ立体写真プリントは、特別な器具を用いず直接鑑賞する事ができるので、簡便性に優れている。 レンチキュラーシートをもつ立体写真プリントのうち、ハロゲン化銀写真感光材料からプリント作成後レンチキュラーフィルムを再度はりあわせる方法は多くの提案がある。 しかしながら、露光後、ハロゲン化銀写真感光材料を現像処理し再度レンチキュラーフィルムと貼り合わせるのでは、位置ずれや作業工程が複雑となり実用面で大きな問題となる。 また、レンチキュラーシート上に立体画像を形成した後、反射支持体をレンチキュラーシートとは反対側に貼つけるという方法もあるが、この方法も、余分な貼つけ作業工程がはいり簡便性に劣りまた画像の汚れ乱れが生じやすい。 そこでレンチキュラーを有する支持体の片面に感光層を塗布し、さらに酸化チタンを含有する親性コロイド層を設ける方法では、上記のようなレンチキュラーフィルムや反射支持体の剥し、はりあわせが不必要なため、位置ずれが生じにくく、また比較的簡単に立体プリントを形成できるという利点がある。

    【0003】このような技術により簡便に立体写真画像を得る事ができるようになったが、一方、立体画像の鑑賞法として大画面の立体画像を展示して、画像から離れた距離から鑑賞したいという要望がある。 ところが従来の立体プリントでは、比較的近い明視距離(画像から30
    cm〜60cm)からの鑑賞では立体感が優れても、遠い明視距離(画像から1m〜5m)からの鑑賞では立体感がなくなるという問題がある事がわかった。

    【0004】

    【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記問題を鑑み、遠い明視距離から立体感に優れた画像が鑑賞できる立体画像を得られるハロゲン化銀立体写真感光材料を提供することにある。

    【0005】

    【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は以下の構成により達成される。

    【0006】1. 透明支持体の少なくとも一方の面にレンチクルの繰り返し構造を有し、かつ反対面に、少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤含有層を有するハロゲン化銀立体写真感光材料において、前記透明支持体のレンチクルのピッチが300μmより大きい事を特徴とするハロゲン化銀立体写真感光材料 2. 少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤含有層がマゼンタカプラーを含有しておりかつマゼンタカプラーの含有量が0.30g/m 2以上である事を特徴とする前記1記載のハロゲン化銀立体写真感光材料 3. 白色顔料を含有する親水性コロイド層を有する事を特徴とする前記1または2記載のハロゲン化銀立体写真感光材料 4. レンチクルのピッチが500μmより大きい事を特徴とする前記1、2または3記載のハロゲン化銀立体写真感光材料 以下、本発明を更に具体的に説明する。

    【0007】本発明に於ける、少なくとも一方の面にレンチクルの繰り返し構造を有する透明支持体とは、透明支持体の少なくとも一方の表面にレンチクル(lent
    icle)と呼ばれる小さい凸面状ピッチが繰り返し配列されている透明フィルムである。 レンチクルとは、小さい凸レンズを、かまぼこ状つまり二次元状に配列またはハエの目状つまり三次元状に配列した小さいレンズ群をいう。

    【0008】本発明においては支持体は、通常カラーフィルムで使用されるポリマーベースと凸面状のレンチクル面を持つレンチキュラーフィルムを貼りあわせてもよいし、凸面状のレンチクル面を持つレンチキュラーフィルム(以下レンチキュラーフィルムと記す)単独でもよい。

    【0009】本発明に使用されるレンチキュラーフィルムは熱可塑性樹脂を使用し射出成形法またはカレンダー加工法及び液状モノマーの重合反応を用いて作成される。 上記熱可塑性樹脂に制限はないがポリオレフィン類(ポリエチレン、ポリプロピレン)ポリスチレン類(ポリスチレン、ブタジエン.スチレン樹脂)ポリ塩化ビニール類、ポリ塩化ビニリデン類、ポリエステル類、ポリメタアクリレート類などがある。

    【0010】ポリマーベースとレンチキュラーフィルムを貼り合わせる場合の接合方法はホットメルト系接着剤や無溶剤接着剤及び溶融ポリエチレンの射出接合などが好ましい。

    【0011】本発明においては、レンチクルのピッチの上限は、300μmより大きい事が必要であり、本発明の効果をより有効に発揮するために500μmより大きい事が好ましく、さらには700μmより大きい事が特に好ましい。
    レンチクルのピッチの上限は特に制限はなく使用される画像の大きさに応じて選択する事ができるが、通常は30
    00μmより小さい事が画像の乱れが少なく好ましい。

    【0012】レンチキュラーフィルムの厚さの上限は、
    支持体単独(貼り合わせタイプでは支持体の厚さの合計)で500μm以下が好ましい。 更に好ましくは300μm以下である。 また厚さの下限は150μm以上が好ましい。 レンチキュラーフィルムの厚さは、像露光の各波長光がハロゲン化銀感光性層に実質的に焦点があうように決定されるのが好ましい。 従って厚さは、レンチキュラーフィルムの屈折率、レンチクルレンズの曲率によって決められる。 また500μmを越えると塗布乾燥時の巻取りが困難となり150μm以下では実用に耐え難い。

    【0013】レンチキュラーの屈折率は1.50以上、1.65
    以下が好ましく、さらには1.53以上、1.58以下がより好ましい。

    【0014】本発明においては、本発明の効果をより有効に発揮するために、レンチクルレンズの曲率半径を、
    レンチクルのピッチの2.0倍以下にする事が好ましく、
    より好ましくは、1.0倍以下であり、さらには0.8倍以下がより好ましい。 特に好ましくは0.6倍以下である。 レンチクルレンズの曲率半径は、レンチクルのピッチの0.
    5倍以上にする事が画像の乱れがなく好ましい。 また曲率半径の異なる複数の種類のレンチクルレンズを混在させる事もできる。

    【0015】また本発明のレンチクルピッチの繰り返し構造の中に、レンチクルピッチの小さい異なる繰り返しパターンを混在させてもよい。

    【0016】本発明に用いられるレンチキュラーフィルムと貼り合わせる透明フィルムは通常写真感光材料に使用されるポリエチレンテレフタレートなどが使用出来る。

    【0017】本発明においては、白色顔料を含有する親水性コロイド層を有する事が本発明の効果をより発揮するうえで好ましい。 白色顔料を含有する親水性コロイド層はハロゲン化銀乳剤を含有する支持体から最も遠い層より、支持体に対し遠い層に添加する事が立体感のよい画像が得られ好ましい。 さらに透明支持体に対して上記白色顔料層より遠い非感光性層を設けここに着色染料または顔料を添加する事が立体感を向上するうえで好ましい。

    【0018】着色剤としては、黄色、灰色、青色、及び黒色コロイド銀の他に種々の公知のフィルター染料を用いることが出来る。 この様な光吸収物質としては可視スペクトル域の全域の光のみを吸収するものを用いることも、またある一部の領域の光のみを選択的に吸収するものを用いることもでき必要に応じて選択することが出来る。 着色剤のなかでは、立体感が優れる点でコロイド銀が好ましい。 着色剤含有親水性コロイド層の透過率は50
    %以下が好ましく、特に好ましくは30%以下である。

    【0019】本発明の白色顔料を含有する親水性コロイド層(以下白色顔料層と呼ぶ)に用いられる白色顔料は、例えばルチル型二酸化チタン、アナターゼ型二酸化チタン、硫酸バリウム、ステアリン酸バリウム、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、カオリン等を用いることが出来るが、種々の理由から、中でも二酸化チタンが好ましい。 白色顔料は処理液が浸透出来る様な例えばゼラチン等の親水性コロイドの水溶性バインダー中に分散され、白色顔料層として塗布される。 白色顔料の塗布付量は、好ましくは、0.5g/m 2 〜50g/m 2の範囲であり、更に好ましくは1g/m 2 〜20g/m 2の範囲である。

    【0020】前記白色顔料の製法としては含水アルミナ処理、含水二酸化珪素処理または酸化亜鉛処理等の無機物質による表面処理したもの、またはトリメチロールメタン、トリエチロールエタン、トリメチロールプロパン等の有機物質による表面処理したもの、或はポリジメチルシロキサン等のシロキサン処理したものを適宜用いる。 二酸化チタン以外は硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、酸化亜鉛等の白色顔料を総白色顔料の20%以下の割合で併用しても構わない。

    【0021】本発明の白色顔料層は、空隙率が親水性コロイド層に対し、5〜30重量%あることが好ましい。 空隙率は比重、膜厚等から求められる。

    【0022】本発明の白色顔料の分散度を示す、占有面積の変動係数は0.25以下である事が本発明の効果が大きいため特に好ましい。 塗布された白色顔料粒子の分散度を測定するには、ハロゲン化銀写真感光材料の白色顔料層をタンパク質分解酵素などにより溶解させ、得られた白色顔料を電子顕微鏡で撮影し、その撮影占有面積を求め、占有面積比率(%)の変動係数によって評価できる。 白色顔料の変動係数を0.25以下に調整する方法としては、界面活性剤の存在下に白色顔料を充分に混練する事で達成される。 また遠心分離等を利用して大粒子成分、小粒子成分を除去する事により得る事もできる。 白色顔料の単位面積当りの占有面積比率(%)は、最も代表的には観察された面積を、相接する6μm×6μmの単位面積に区分し、その単位面積に投影される粒子の占有面積比率(%)(Ri)を測定して求める事ができる。
    占有面積比率(%)の変動係数は、Riの平均値(R)
    に対するRiの標準偏差Sの比S/Rによって求める事ができる。 対象とする単位面積の個数(n)は6以上が好ましい。 従って変動係数S/Rは

    【0023】

    【数1】

    【0024】によって、求める事ができる。

    【0025】本発明の白色顔料層の白色顔料の添加比率は、立体感、白地性をより高めるうえで、親水性コロイド層中に20重量%以上添加する事が好ましく、より好ましくは40重量%以上さらには50重量%以上が最も好ましい。 また白色顔料の添加比率が多くなりすぎると、白色顔料層が圧等ではがれやすくなる。 したがって膜はがれを軽減する効果により、白色顔料の添加比率は、90重量%以下、更に好ましくは90重量%以下、最も好ましくは80重量%以下が好ましい。

    【0026】本発明の白色顔料層の白色顔料の添加量は立体感、白地性をよりたかめるうえで、4.0g/m 2以上が好ましく、さらには7.5g/m 2以上がより好ましい。

    【0027】また本発明の白色顔料を含有する親水性コロイド層には、中空のポリマー粒子を含有する事が本発明の効果が大きく好ましい。 中空のポリマー粒子とはポリマー粒子の内部がポリマーでなく空洞であるものである。 これにより泡の微粒子が安定に存在でき、光反射率を向上できるのでより好ましい。 中空ポリマー粒子の平均粒系は0.1μm〜1.0μmである事が好ましい。 中空ポリマーの素材としては、空洞を維持するために、高架橋性のポリマーが好ましい。 中空ポリマーとしては例えば日本合成ゴム株式会社製のスチレン−アクリル樹脂の中空ポリマーを使用する事ができる。

    【0028】本発明の白色顔料を含有する親水性コロイド層には、沸点が300℃以上の高沸点有機溶媒および/
    または水不溶性有機高分子を添加する事が、カールの改良および立体感、白地性の改良のうえで、特に好ましい。 この高沸点有機溶媒および/または水不溶性有機高分子は100℃における蒸気圧が0.5mmHg以下であることがさらに好ましい。

    【0029】本発明の感光材料の構成層のいずれかに、
    実質的に処理で脱色しない油溶性染料及び/または有色顔料を添加する事も白地性が改良され好ましい。

    【0030】本発明で形成される画像の階調は、必要に応じ各濃度域で自由に設定できるが、比較的硬調のほうが、遠視での立体感に優れ好ましい。

    【0031】本発明の感光材料に含有されるゼラチン量の総和(支持体上の塗設される全親水性コロイド層(白色顔料層や保護層も含む)のゼラチンの総和)は本発明の効果をより発揮するうえで、12.0g/m 2以下である事が好ましく、さらには10.0g/m 2以下である事がより好ましい。 最も好ましくは8.5g/m 2以下である。 好ましい態様としては、白地性の改良から、少なくとも一層の白色顔料を含有する親水性コロイド層を有しかつ全層のゼラチン量の総和が12.0g/m 2以下、さらには10.0g/
    m 2以下である事がより好ましい。 下限については、膜の物理強度減少をおさえるうえで3g/m 2以上が好ましい。 ゼラチン量はパギー法に記載された水分の測定法で
    11.0%の水分を含有したゼラチンの重量に換算して求められる。

    【0032】本発明に使用されるハロゲン化銀写真乳剤の組成は、塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀等任意のハロゲン組成を有するものであってもよいが、塩化銀を95モル%以上含有する実質的に沃化銀を含有しない塩臭化銀が好ましい。 本発明は露光時の特性に関する技術であり、処理時に安定した特性を得ることのできる技術と組み合わせて用いることが好ましく、この観点からは、好ましくは97モル%以上、より好ましくは98〜99.9モル%の塩化銀を含有するハロゲン化銀乳剤が好ましい。

    【0033】本発明に使用されるハロゲン化銀乳剤を得るには、臭化銀を高濃度に含有する部分を有するハロゲン化銀乳剤が特に好ましく用いられる。 この場合、高濃度に臭化銀を含有する部分は、ハロゲン化銀乳剤粒子にエピタキシー接合していても、いわゆるコア・シェル乳剤であってもよいし、完全な層を形成せず単に部分的に組成の異なる領域が存在するだけであってもよい。 また、組成は連続的に変化してもよいし不連続に変化してもよい。 臭化銀が高濃度に存在する部分は、ハロゲン化銀粒子の表面の結晶粒子の頂点である事が特に好ましい。

    【0034】本発明に使用されるハロゲン化銀乳剤を得るには重金属イオンを含有させるのが有利である。 このような目的に用いることの出来る重金属イオンとしては、鉄、イリジウム、白金、パラジウム、ニッケル、ロジウム、オスミウム、ルテニウム、コバルト等の第VIII
    族金属や、カドミウム、亜鉛、水銀などの第II族遷移金属や、鉛、レニウム、モリブデン、タングステン、クロムの各イオンを挙げることができる。 中でも鉄、イリジウム、白金、ルテニウム、オスミウムの遷移金属イオンが好ましい。 これらの金属イオンは、塩や、錯塩の形でハロゲン化銀乳剤に添加することが出来る。

    【0035】前記重金属イオンが錯体を形成する場合には、その配位子としてはシアン化物イオン、チオシアン酸イオン、シアン酸イオン、塩化物イオン、臭化物イオン、沃化物イオン、カルボニル、アンモニア等を挙げることができる。 中でも、シアン化物イオン、チオシアン酸イオン、イソチオシアン酸イオン、塩化物イオン、臭化物イオン等が好ましい。

    【0036】本発明に使用されるハロゲン化銀乳剤に重金属イオンを含有させるためには、該重金属イオンをハロゲン化銀粒子の形成前、ハロゲン化銀粒子の形成中、
    ハロゲン化銀粒子の形成後の物理熟成中の各工程の任意の場所で添加すればよい。 前述の条件を満たすハロゲン化銀乳剤を得るには、重金属化合物をハロゲン化物塩と一緒に溶解して粒子形成工程の全体或いは一部にわたって連続的に添加する事ができる。

    【0037】前記重金属イオンをハロゲン化銀乳剤中に添加するときの量はハロゲン化銀1モル当り1×10 -9モル以上、1×10 -2モル以下がより好ましく、特に1×10
    -8モル以上5×10 -5モル以下が好ましい。

    【0038】本発明に使用されるハロゲン化銀粒子の形状は任意のものを用いることが出来る。 好ましい一つの例は、(100)面を結晶表面として有する立方体である。
    また、米国特許4,183,756号、同4,225,666号、特開昭55
    -26589号、特公昭55-42737号や、ザ・ジャーナル・オブ・フォトグラフィック・サイエンス(J.Photogr.Sci.)
    21、39(1973)等の文献に記載された方法等により、八面体、十四面体、十二面体等の形状を有する粒子をつくり、これを用いることもできる。 さらに双晶面を有する粒子を用いてもよい。

    【0039】本発明に使用されるハロゲン化銀粒子は、
    単一の形状からなる粒子を用いてもよいが、単分散のハロゲン化銀乳剤を二種以上同一層に添加する事が特に好ましい。

    【0040】本発明に使用されるハロゲン化銀粒子の粒径は特に制限はないが、迅速処理性及び、感度など、他の写真性能などを考慮すると好ましくは、0.1〜1.2μ
    m、更に好ましくは、0.2〜1.0μmの範囲である。 上記粒径は、粒子の投影面積か直径近似値を使ってこれを測定することができる。 粒子が実質的に均一形状である場合は、粒径分布は直径か投影面積としてかなり正確にこれを表すことができる。

    【0041】本発明に使用されるハロゲン化銀粒子の粒径の分布は、好ましくは変動係数が0.22以下、更に好ましくは0.15以下の単分散ハロゲン化銀粒子であり、特に好ましくは変動係数0.15以下の単分散乳剤を2種以上同一層に添加する事である。 ここで変動係数は、粒径分布の広さを表す係数であり、次式によって定義される。

    【0042】変動係数=S 1 /R 1 (ここに、S 1は粒径分布の標準偏差、R 1は平均粒径を表す。) ここでいう粒径とは、球状のハロゲン化銀粒子の場合はその直径、また、立方体や球状以外の形状の粒子の場合は、その投影像を同面積の円像に換算したときの直径を表す。

    【0043】ハロゲン化銀乳剤の調製装置、方法としては、当業界において公知の種々の方法を用いることができる。

    【0044】本発明に使用されるハロゲン化銀乳剤は、
    酸性法、中性法、アンモニア法の何れで得られたものであってもよい。 該粒子は一時に成長させたものであってもよいし、種粒子を作った後で成長させてもよい。 種粒子を作る方法と成長させる方法は同じであっても、異なってもよい。

    【0045】また、可溶性銀塩と可溶性ハロゲン化物塩を反応させる形式としては、順混合法、逆混合法、同時混合法、それらの組合せなど、いずれでもよいが、同時混合法で得られたものが好ましい。 更に同時混合法の一形式として特開昭54-48521号等に記載されているpAgコントロールド・ダブルジェット法を用いることもできる。

    【0046】また、特開昭57-92523号、同57-92524号等に記載の反応母液中に配置された添加装置から水溶性銀塩及び水溶性ハロゲン化物塩水溶液を供給する装置、ドイツ公開特許2921164号等に記載された水溶性銀塩及び水溶性ハロゲン化物塩水溶液を連続的に濃度変化して添加する装置、特公昭56-501776号等に記載の反応器外に反応母液を取り出し、限外濾過法で濃縮することによりハロゲン化銀粒子間の距離を一定に保ちながら粒子形成を行なう装置などを用いてもよい。

    【0047】更に必要で有ればチオエーテル等のハロゲン化銀溶剤を用いてもよい。 また、メルカプト基を有する化合物、含窒素ヘテロ環化合物または増感色素のような化合物をハロゲン化銀粒子の形成時、または、粒子形成終了の後に添加して用いてもよい。

    【0048】本発明に使用されるハロゲン化銀乳剤は、
    金化合物を用いる増感法、カルコゲン増感剤を用いる増感法を組み合わせて用いることが出来る。

    【0049】本発明に使用されるハロゲン化銀乳剤に適用するカルコゲン増感剤としては、イオウ増感剤、セレン増感剤、テルル増感剤などを用いることが出来るが、
    イオウ増感剤が好ましい。 イオウ増感剤としてはチオ硫酸塩、アリルチオカルバミドチオ尿素、アリルイソチアシアネート、シスチン、p-トルエンチオスルホン酸塩、
    ローダニン、無機イオウ等が挙げられる。 本発明に使用されるイオウ増感剤の添加量としては、適用されるハロゲン化銀乳剤の種類や期待する効果の大きさなどにより変える事が好ましいが、ハロゲン化銀1モル当たり5×
    10 -10 〜5×10 -5モルの範囲、好ましくは5×10 -8 〜3
    ×10 -5モルの範囲が好ましい。

    【0050】本発明に使用される金増感剤としては、塩化金酸、硫化金等の他各種の金錯体として添加することができる。 用いられる配位子化合物としては、ジメチルローダニン、チオシアン酸、メルカプトテトラゾール、
    メルカプトトリアゾール等を挙げることができる。 金化合物の使用量は、ハロゲン化銀乳剤の種類、使用する化合物の種類、熟成条件などによって一様ではないが、通常はハロゲン化銀1モル当たり1×10 -4モル〜1×10 -8
    モルであることが好ましい。 更に好ましくは1×10 -5モル〜1×10 -8モルである。

    【0051】本発明に使用されるハロゲン化銀乳剤の化学増感法としては、還元増感法を用いてもよい。 本発明に使用されるハロゲン化銀乳剤には、ハロゲン化銀写真感光材料の調製工程中に生じるカブリを防止したり、保存中の性能変動を小さくしたり、現像時に生じるカブリを防止する目的で公知のカブリ防止剤、安定剤を用いることが出来る。 こうした目的に用いることのできる化合物の例として、特開平2-146036号公報7頁下欄に記載された一般式(II)で表される化合物を挙げることができ、その具体的な化合物としては、同公報の8ページに記載の(IIa−1)〜(IIa−8)、(IIb−1)〜
    (IIb−7)の化合物や、1-(3-メトキシフェニル)-5-
    メルカプトテトラゾール、1-(4-エトキシフェニル)-5-
    メルカプトテトラゾール等の化合物を挙げることができる。 これらの化合物は、その目的に応じて、ハロゲン化銀乳剤粒子の調製工程、化学増感工程、化学増感工程の終了時、塗布液調製工程などの工程で添加される。 これらの化合物の存在下に化学増感を行う場合には、ハロゲン化銀1モル当り1×10 -5モル〜5×10 -4モル程度の量で好ましく用いられる。 化学増感終了時に添加する場合には、ハロゲン化銀1モル当り1×10 -6モル〜1×10 -2
    モル程度の量が好ましく、1×10 -5モル〜5×10 -3モルがより好ましい。 塗布液調製工程において、ハロゲン化銀乳剤層に添加する場合には、ハロゲン化銀1モル当り1×10 -6モル〜1×10 -1モル程度の量が好ましく、1×
    10 -5モル〜1×10 -2モルがより好ましい。 またハロゲン化銀乳剤層以外の層に添加する場合には、塗布被膜中の量が、1×10 -9モル〜1×10 -3モル程度の量が好ましい。

    【0052】本発明のハロゲン化銀写真感光材料には、
    イラジエーション防止やハレーション防止の目的で種々の波長域に吸収を有する染料を用いることができる。 この目的で、公知の化合物をいずれも用いることが出来るが、特に可視域に吸収を有する染料としては、特開平3-
    251840号公報308ページに記載のAI−1〜11の染料が好ましく用いられ、赤外線吸収染料としては、特開平1-
    280750号公報の2ページ左下欄に記載の一般式(I)、
    (II)、(III)で表される化合物が好ましい分光特性を有し、ハロゲン化銀写真乳剤の写真特性への影響もなく、また残色による汚染もなく好ましい。 好ましい化合物の具体例として、同公報3ページ左下欄〜5ページ左下欄に挙げられた例示化合物(1)〜(45)を挙げることができる。

    【0053】これらの染料を添加する量として、通常のハロゲン化銀写真感光材料の未処理試料の680nmにおける分光反射濃度が大きくなっているが、本発明では少ない方が本発明の効果の白地性、色変動性の点で良好であり好ましい。 現在市販されているハロゲン化銀写真感光材料の680nmの分光反射濃度は通常0.8以上であるが、本発明では少ない方が好ましく、0.70以下が好ましい。 さらに好ましくは0.50以下である。

    【0054】本発明のハロゲン化銀立体写真感光材料をカラー写真感光材料として用いる場合には、イエローカプラー、マゼンタカプラー、シアンカプラーに組み合わせて400〜900nmの波長域の特定領域に分光増感されたハロゲン化銀乳剤を含む層を有する。 上記ハロゲン化銀乳剤は一種または、二種以上の増感色素を組み合わせて含有する。

    【0055】本発明に使用されるハロゲン化銀乳剤に用いる分光増感色素としては、公知の化合物をいずれも用いることができるが、青感光性増感色素としては、特開平3-251840号公報28ページに記載のBS−1〜8を単独でまたは組み合わせて好ましく用いることができる。 緑感光性増感色素としては、同公報28ページに記載のGS
    −1〜5が好ましく用いられる。 赤感光性増感色素としては同公報29ページに記載のRS−1〜8が好ましく用いられる。 また、半導体レーザーを用いるなどして赤外光により画像露光を行う場合には、赤外感光性増感色素を用いる必要があるが、赤外感光性増感色素としては、
    特開平4-285950号公報6〜8ページに記載のIRS−1
    〜11の色素が好ましく用いられる。 また、同公報8〜9
    ページに記載の強色増感剤SS−1〜SS−9をこれらの色素に組み合わせて用いるのが好ましい。 これらの増感色素の添加時期としては、ハロゲン化銀粒子形成から化学増感終了までの任意の時期でよい。 増感色素の添加方法としては、メタノール、エタノール、フッ素化アルコール、アセトン、ジメチルホルムアミド等の水混和性有機溶媒や水に溶解して溶液として添加してもよいし、
    固体分散物として添加してもよい。

    【0056】本発明のハロゲン化銀立体写真感光材料に用いられるカプラーとしては、発色現像主薬の酸化体とカップリング反応して340nmより長波長域に分光吸収極大波長を有するカップリング生成物を形成し得るいかなる化合物をも用いることが出来るが、特に代表的な物としては、波長域350〜500nmに分光吸収極大波長を有するイエローカプラー、波長域500〜600nmに分光吸収極大波長を有するマゼンタカプラー、波長域600〜750nmに分光吸収極大波長を有するシアンカプラーとして知られているものが代表的である。

    【0057】本発明のハロゲン化銀立体写真感光材料に好ましく用いることのできるシアンカプラーとしては、
    特開平4-114152号17ページに記載の一般式(C−I)、
    (C−II)で表されるカプラーを挙げることができる。
    具体的な化合物は、上記同特許18〜21ページにCC-1〜CC
    -9として記載されているものを挙げることができる。

    【0058】本発明に用いることがでるマゼンタカプラーとしては波長域500〜600nmに分光吸収極大波長を有するマゼンタカプラーを用いる事が出来、例えば、5-ピラゾロン系カプラー、ピラゾロアゾール系カプラーを挙げることが出来る。

    【0059】本発明のハロゲン化銀立体写真感光材料に好ましく用いることのできるマゼンタカプラーとしては、特開平4-114152号12ページに記載の一般式(M−
    I)、(M−II)で表されるカプラーを挙げることができる。 具体的な化合物は、上記同特許13〜16ページにM
    C−1〜MC−11として記載されているものを挙げることができる。 中でも上記同特許15〜16ページに記載されているMC−8〜MC−11は青から紫、赤に到る色の再現に優れ、さらにディテールの描写力にも優れており好ましい。

    【0060】本発明に係わるマゼンタカプラーは0.30g
    /m 2以上の塗設量とする事が好ましく、さらには0.40g
    /m 2以上とする事が好ましい。

    【0061】本発明のハロゲン化銀立体写真感光材料に好ましく用いることのできるイエローカプラーとしては、特開平4-114152号8ページに記載の一般式(Y−
    I)で表されるカプラーを挙げることができる。 具体的な化合物は、上記同特許9〜11ページにYC−1〜YC
    −9として記載されているものを挙げることができる。
    中でも上記同特許11ページに記載されているYC−8、
    YC−9は好ましい色調の黄色を再現でき好ましい。

    【0062】本発明のハロゲン化銀立体写真感光材料に用いられるカプラーを添加するのに水中油滴型乳化分散法を用いる場合には、通常、沸点150℃以上の水不溶性高沸点有機溶媒に、必要に応じて低沸点及び/または水溶性有機溶媒を併用して溶解し、ゼラチン水溶液などの親水性バインダー中に界面活性剤を用いて乳化分散する。 分散手段としては、撹拌機、ホモジナイザー、コロイドミル、フロージェットミキサー、超音波分散機等を用いることができる。 分散後、または、分散と同時に低沸点有機溶媒を除去する工程を入れてもよい。 カプラーを溶解して分散するために用いることの出来る高沸点有機溶媒としては、ジオクチルフタレート等のフタル酸エステル、トリクレジルホスフェート等のリン酸エステル類が好ましく用いられる。

    【0063】また、高沸点有機溶媒を用いる方法に代えて、カプラーと水不溶性かつ有機溶媒可溶性のポリマー化合物を、必要に応じて低沸点及び/または水溶性有機溶媒に溶解し、ゼラチン水溶液などの親水性バインダー中に界面活性剤を用いて種々の分散手段により乳化分散する方法をとることもできる。 この時、用いられる水不溶性で有機溶媒可溶性のポリマーとしては、ポリ(Nt-
    ブチルアクリルアミド)等を挙げることができる。

    【0064】発色色素の吸収波長をシフトさせる目的で、特開平4-114152号33ページに記載の化合物(d−1
    1)、該同特許35ページに記載の化合物(A′−1)等の化合物を用いることができる。 また、これ以外にも米国特許4,774,187号に記載の蛍光色素放出化合物を用いることも出来る。

    【0065】本発明のハロゲン化銀立体写真感光材料には、バインダーとしてゼラチンを用いることが有利であるが、必要に応じて他のゼラチン、ゼラチン誘導体、ゼラチンと他の高分子のグラフトポリマー、ゼラチン以外のタンパク質、糖誘導体、セルロース誘導体、単一あるいは共重合体のごとき合成親水性高分子物質等の親水性コロイドも用いることができる。

    【0066】本発明のハロゲン化銀立体写真感光材料は、必要に応じて支持体表面にコロナ放電、紫外線照射、火炎処理等を施した後、直接または下塗層(支持体表面の接着性、帯電防止性、寸度安定性、耐摩擦性、硬さ、ハレーション防止性、摩擦特性及び/またはその他の特性を向上するための1または2以上の下塗層)を介して塗布されていてもよい。

    【0067】ハロゲン化銀乳剤を用いたハロゲン化銀立体写真感光材料の塗布に際して、塗布性を向上させるために増粘剤を用いてもよい。 塗布法としては2種以上の層を同時に塗布することの出来るエクストルージョンコーティング及びカーテンコーティングが特に有用である。

    【0068】本発明のハロゲン化銀立体写真感光材料を用いて、写真画像を形成するには、ネガ上に記録された画像を、プリントしようとするハロゲン化銀立体写真感光材料上に光学的に結像させて焼き付けてもよいし、画像を一旦デジタル情報に変換した後その画像をCRT
    (陰極線管)上に結像させ、この像をプリントしようとするハロゲン化銀写真感光材料上に結像させて焼き付けてもよいし、デジタル情報に基づいてレーザー光の強度を変化させて走査することによって焼き付けてもよい。

    【0069】本発明に使用される芳香族一級アミン現像主薬としては、公知の化合物を用いることができる。 これらの化合物の例として下記の化合物を上げることができる。

    【0070】CD−1)N,N-ジエチル-p-フェニレンジアミン CD−2)2-アミノ-5-ジエチルアミノトルエン CD−3)2-アミノ-5-(N-エチル-N-ラウリルアミノ)トルエン CD−4)4-(N-エチル-N-(β-ヒドロキシエチル)アミノ)アニリン CD−5)2-メチル-4-(N-エチル-N-(β-ヒドロキシエチル)アミノ)アニリン CD−6)4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-(β-(メタンスルホンアミド)エチル)-アニリン CD−7)N-(2-アミノ-5-ジエチルアミノフェニルエチル)メタンスルホンアミド CD−8)N,N-ジメチル-p-フェニレンジアミン CD−9)4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-メトキシエチルアニリン CD−10)4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-(β-エトキシエチル)アニリン CD−11)4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-(β-ブトキシエチル)アニリン 本発明においては、上記は色現像液を任意のpH域で使用できるが、迅速処理の観点からpH9.5〜13.0であることが好ましく、より好ましくはpH9.8〜12.0の範囲で用いられる。

    【0071】本発明に使用される発色現像液の処理温度は、35℃以上、70℃以下が好ましい。 温度が高いほど短時間の処理が可能であり好ましいが、処理液の安定性からはあまり高くない方が好ましく、37℃以上60℃以下で処理することが好ましい。

    【0072】発色現像時間は、従来一般には3分30秒程度で行われているが、本発明では40秒以内が好ましく、
    さらに25秒以内の範囲で行うことがさらに好ましい。

    【0073】発色現像液には、前記の発色現像主薬に加えて、既知の現像液成分化合物を添加することが出来る。 通常、pH緩衝作用を有するアルカリ剤、塩化物イオン、ベンゾトリアゾール類等の現像抑制剤、保恒剤、
    キレート剤などが用いられる。

    【0074】本発明のハロゲン化銀立体写真感光材料は、発色現像後、漂白処理及び定着処理を施される。 漂白処理は定着処理と同時に行なってもよい。 定着処理の後は、通常は水洗処理が行なわれる。 また水洗処理の代替として、安定化処理を行なってもよい。 本発明のハロゲン化銀立体写真感光材料の現像処理に用いる現像処理装置としては、処理槽に配置されたローラーに上記感光材料をはさんで搬送するローラートランスポートタイプであっても、ベルトに上記感光材料を固定して搬送するエンドレスベルト方式であってもよいが、処理槽をスリット状に形成して、この処理槽に処理液を供給するとともに上記感光材料を搬送する方式や処理液を噴霧状にするスプレー方式、処理液を含浸させた担体との接触によるウエッブ方式、粘性処理液による方式なども用いることができる。

    【0075】本発明に使用される、撮影用のネガフィルムユニットとしては、例えば、特願平4-85614号に記載の3眼式立体写真レンズ付フィルムユニットが用いられる。 立体感をより有効にだすために、撮影用ネガフィルムユニットとしては、2眼式ユニットより3眼以上の多眼式ユニットを使用して立体画像を形成する事がより好ましい。

    【0076】

    【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明の態様はこれに限定されない。

    【0077】実施例1 (支持体の作成) 試料−1:レンチキュラー面を持つ透明フィルムとPE
    T(ポリエチレンテレフタレート)フィルムを貼り合わせた支持体 ポリエチレン(屈折率1.54)を溶融圧延し、更に2軸延伸をした後、クーリングローラで加工して下記のようなレンチキュラーフィルムを得た。

    【0078】 レンチキュラーフィルムの厚み 120μm レンチクルのピッチ 100μm レンチクルの曲率半径 100μm 通常のPETフィルム(厚さ100μm)と上記レンチキュラーフィルムを溶融ポリエチレンを押し出し貼り合わせた。

    【0079】上記支持体試料−1のレンチキュラー面とは反対側に予めゼラチン0.1gと硬膜剤(H−1)0.1g
    を塗布した上に、以下に示す層構成でハロゲン化銀乳剤を塗布して立体カラー感光材料RT−1を作成した。 特に断りない限り、化合物の添加量は感光材料1m 2当たりのg数で示した。 ハロゲン化銀乳剤及びコロイド銀は銀換算値である。

    【0080】(分散液の調製)イエローカプラー(Y−
    1)23.4g、色素画像安定剤(ST−6)5.01g、色素画像安定剤(ST−1)3.34g、色素画像安定剤(ST
    −2)3.39g、色素画像安定剤(ST−5)3.34g、ステイン防止剤(HQ−1)0.33g及び高沸点有機溶媒(DNP)2.34g、高沸点有機溶媒(DBP)2.67gに酢酸エチル60mlを加えて溶解し、15%界面活性剤(SU
    −1)9.5ccを含有する10%ゼラチン水溶液220ccに超音波ホモジナイザーを用いて分散させてイエローカプラー分散液を作成した。

    【0081】第2層〜第7層も第1層と同様にして下記塗布量になるように各塗布液を調製した。 又、硬膜剤として(H−1)、(H−2)を添加した。 又、塗布助剤としては、界面活性剤(SU−2,SU−3)を添加し表面張力を調整した。 また各層にF−1を全量が0.04g
    /m 2となるように添加した。

    【0082】第6層の白色顔料層の塗布液は、ゼラチン溶液に表面処理されたルチル型二酸化チタンのペースト液を添加し、ホモミキサーにより撹拌し界面活性剤(S
    U−3)を添加後、イラジエーション防止染料(AI−
    1,2,4)等を添加して調製した。

    【0083】二酸化チタンの平均粒径は0.35μm、占有面積の変動係数(S/R)は0.14であった。 また各層のゼラチンE(鉄含有率2.5ppm)を用いた。

    【0084】 層 構 成 添加量(g/m 2 ) 第8層(保護層) ゼラチン 0.8 DIDP 0.005 ステイン防止剤(HQ−2) 0.002 ステイン防止剤(HQ−3) 0.002 ステイン防止剤(HQ−4) 0.004 ステイン防止剤(HQ−5) 0.02 コロイド銀 0.05 二酸化珪素 0.003 第7層(白色顔料層) ゼラチン 2.5 二酸化チタン 5.0 界面活性剤(SU−3) 0.03 イラジエーション防止染料(AI−1) 0.05 イラジエーション防止染料(AI−2) 0.05 イラジエーション防止染料(AI−4) 0.02 紫外線吸収剤(UV−1) 0.1 紫外線吸収剤(UV−2) 0.04 紫外線吸収剤(UV−3) 0.16 LP 0.50 第6層(青感層) ゼラチン 1.20 青感性塩臭化銀乳剤(Em−B) 0.52 イエローカプラー(Y−1) 1.40 色素画像安定化剤(ST−1) 0.10 色素画像安定化剤(ST−6) 0.15 色素画像安定化剤(ST−2) 0.10 色素画像安定化剤(ST−5) 0.10 ステイン防止剤(HQ−1) 0.01 DBP 0.08 DNP 0.07 第5層(中間層) ゼラチン 1.20 DIDP 0.06 ステイン防止剤(HQ−2) 0.03 ステイン防止剤(HQ−3) 0.03 ステイン防止剤(HQ−4) 0.03 ステイン防止剤(HQ−5) 0.20 アンチイラジエーション染料(AI−3) 0.01 蛍光増白剤(W−1) 0.1 第4層(緑感層) ゼラチン 1.30 イラジエーション防止染料(AI−1) 0.01 緑感性塩臭化銀乳剤(Em−G) 0.28 マゼンタカプラー(M−1) 0.40 色素画像安定化剤(ST−3) 0.20 色素画像安定化剤(ST−4) 0.17 DIDP 0.13 DBP 0.13 第3層(中間層) ゼラチン 0.94 イラジエーション防止染料(AI−2) 0.02 ステイン防止剤(HQ−5) 0.10 紫外線防止剤(UV−1) 0.28 紫外線防止剤(UV−2) 0.09 紫外線防止剤(UV−3) 0.38 第2層(赤感層) ゼラチン 1.30 赤感性塩臭化銀乳剤(Em−R) 0.41 シアンカプラー(C−1) 0.50 シアンカプラー(C−2) 0.16 色素画像安定化剤(ST−1) 0.10 ステイン防止剤(HQ−1) 0.004 HBS−1 0.4 DOP 0.34 第1層(紫外線吸収層) ゼラチン 0.40 紫外線吸収剤(UV−1) 0.12 紫外線吸収剤(UV−2) 0.04 紫外線吸収剤(UV−3) 0.16 PVP 0.03 支持体 レンチキュラー支持体試料−1 各層に使用した化合物の構造式を以下に示す。

    【0085】HQ−1:2,5-ジ-t-オクチルハイドロキノン HQ−2:2,5-ジ-sec-ドデシルハイドロキノン HQ−3:2,5-ジ-sec-テトラデシルハイドロキノン HQ−4:2-sec-ドデシル-5-sec-テトラデシルハイドロキノン HQ−5:2,5-ジ(1,1-ジメチル-4-ヘキシルオキシカルボニルブチル)ハイドロキノン DIDP:ジイソデシルフタレート DOP:ジオクチルフタレート DBP:ジブチルフタレート DNP:ジノニルフタレート PVP:ポリビニルピロリドン HBS−1:4-{(4-ドデシルフェニル)スルファモイル}
    トルエン SU−1:トリ-i-プロピルナフタレンスルホン酸ナトリウム SU−2:スルホ琥珀酸ジ(2-エチルヘキシル)ナトリウム SU−3:スルホ琥珀酸ジ(1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロブチル)ナトリウム H−1:テトラキス(ビニルスルホニルメチル)メタン H−2:2,4-ジクロロ-6-ヒドロキシ-s-トリアジン・ナトリウム LP:流動パラフィン No150-S(三光化学工業(株)社製) ST−6:p-(t)-オクチルフェノール

    【0086】

    【化1】

    【0087】

    【化2】

    【0088】

    【化3】

    【0089】

    【化4】

    【0090】(青感性ハロゲン化銀乳剤の調製)40℃に保温した2%ゼラチン水溶液1000cc中に下記(A液)及び(B液)をpAg=6.5、pH=3.0に制御しつつ30分かけて同時添加し、更に下記(C液)、及び(D液)をpAg
    =7.3、pH=5.5に制御しつつ180分かけて同時添加した。 この時pAgの制御は特開昭59-45437号記載の方法により行い、pHの制御は硫酸又は水酸化ナトリウムの水溶液を用いて行った。

    【0091】 (A液) 塩化ナトリウム 3.42g 臭化カリウム 0.07g 水を加えて 200ccとする (B液) 硝酸銀 10g 水を加えて 200ccとする (C液) 塩化ナトリウム 102.7g 臭化カリウム 2.10g 水を加えて 600ccとする (D液) 硝酸銀 300g 水を加えて 600ccとする 添加終了後、花王アトラス社製デモールNの5%水溶液と硫酸マグネシウムの20%水溶液を用いて脱塩を行った後、ゼラチン水溶液と混合して平均粒径0.85μm、変動係数0.07、塩化銀含有率99.0モル%の単分散立方体乳剤EMP−1を得た。

    【0092】上記乳剤EMP−1に対し、下記化合物を用い50℃にて90分化学熟成を行い、青感性ハロゲン化銀乳剤(Em−B)を得た。

    【0093】 チオ硫酸ナトリウム 0.8mg/モルAgX 塩化金酸 0.5mg/モルAgX 安定剤 STAB−1 6×10 -4モル/モルAgX 増感色素 BS−1 4×10 -4モル/モルAgX 増感色素 BS−2 1×10 -4モル/モルAgX (緑感性ハロゲン化銀乳剤の調製方法)(A液)と(B
    液)の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変更する以外はEMP−1と同様にして、平均粒径0.43μ
    m、変動係数0.07、塩化銀含有率99.0モル%の単分散立方体乳剤EMP−2を得た。

    【0094】EMP−2に対し、下記化合物を用いて55
    ℃で120分化学熟成を行い、緑感性ハロゲン化銀乳剤(Em−G)を得た。

    【0095】 チオ硫酸ナトリウム 1.5mg/モルAgX 塩化金酸 1.0mg/モルAgX 安定剤 STAB−1 6×10 -4モル/モルAgX 増感色素 GS−1 4×10 -4モル/モルAgX (赤感性ハロゲン化銀乳剤の調製方法)(A液)と(B
    液)の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変更する以外はEMP−1と同様にして、平均粒径0.50μ
    m、変動係数0.08、塩化銀含有率99.0モル%の単分散立方体乳剤EMP−3を得た。

    【0096】EMP−3に対し、下記化合物を用いて60
    ℃で90分化学熟成を行い、赤感性ハロゲン化銀乳剤(E
    m−R)を得た。

    【0097】 チオ硫酸ナトリウム 1.8mg/モルAgX 塩化金酸 2.0mg/モルAgX 安定剤 STAB−1 6×10 -4モル/モルAgX 増感色素 RS−1 1×10 -4モル/モルAgX STAB−1:1-(3-アセトアミド)フェニル-5-メルカプトテトラゾール

    【0098】

    【化5】

    【0099】このようにして得られた試料を試料101とする。 次ぎに試料101において、レンチクルフィルムのレンチクルピッチ、曲率半径および厚みを、表1に示すように、変化させた以外は試料101と同一の各試料を作成した。

    【0100】こうして得られた各試料を用いて、立体プリント性能評価を行った。

    【0101】使用したネガ感材は既に当業界では良く知られているコニカカラーXG100およびコニカカラープロフェッショナルSRG160フィルムを用い、5眼レンズ付きカメラを用いて、解像力テストチャートをもった女性の屋外シーン/遠景の山並と女性の前後に花および木のあるシーンを主要な被写体として、撮影しステレオスコープネガを作成した。 ネガ感材は通常の現像方法で現像した。

    【0102】このステレオスコープネガをミラー付き引き伸ばし機により映像を合致させ、各試料をシート状に切断したものにレンチキュラー面を上にして焼き付けた。

    【0103】焼付けされた各試料を通常のローラートランスポート型自現機により下記処理工程で処理した。

    【0104】 処理工程 温度 時間 補充量 発色現像 38±0.3℃ 22秒 81ml 漂白定着 35±0.5℃ 22秒 54ml 安定化 30〜34℃ 60秒 150ml 乾燥 60〜80℃ 40秒 現像処理液の組成を下記に示す。

    【0105】 発色現像液及び補充液 タンク液 補充液 純水 800ml 800ml ジエチレングリコール 10g 10g 臭化カリウム 0.01g - 塩化カリウム 3.5g - 亜硫酸カリウム 0.25g 0.5g N-エチル-N-(βメタンスルホンアミドエチル) -3-メチル-4-アミノアニリン硫酸塩 6.0g 10.5g N,N-ジエチルヒドロキシルアミン 3.5g 6.0g N,N-ビス(2-スルホエチル)ヒドロキシルアミン 3.5g 6.0g トリエタノールアミン 10.0g 10.0g ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム塩 2.0g 2.0g 蛍光増白剤(4,4′-ジアミノスチルベン スルホン酸誘導体) 2.0g 2.5g 炭酸カリウム 30g 30g 水を加えて全量を1リットルとし、タンク液はpH=10.
    10に、補充液はpH=10.60に調整する。

    【0106】 漂白定着液タンク液及び補充液 タンク液 補充液 ジエチレントリアミン五酢酸第二鉄アンモニウム2水塩 100g 65g ジエチレントリアミン五酢酸 3g 3g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 200ml 100ml 2-アミノ-5-メルカプト-1,3,4-チアジアゾール 2.0g 1g 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 50ml 25ml 水を加えて全量を1リットルとし、炭酸カリウムまたは氷酢酸でタンク液はpH=7.0に、補充液はpH=6.5に調整する。

    【0107】 安定化液タンク及び補充液 オルトフェニルフェノール 1.0g 5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン 0.02g 2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン 0.02g ジエチレングリコール 1.0g 蛍光増白剤(チノパールSFP) 2.0g 1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸 1.8g PVP(ポリビニルピロリドン) 1.0g アンモニア水(水酸化アンモニウム25%水溶液) 2.5g エチレンジアミン四酢酸 1.0g 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 10ml 水を加えて全量を1リットルとし、硫酸またはアンモニア水でpH=7.5に調整する。

    【0108】得られた各々の立体写真を、明視距離3m
    において、目視による立体感を下記の評価基準により、
    (別に作成した同一シーンの通常の平面写真と比較しながら、)評価者10人により評価し、その平均点を求めた。

    【0109】1;通常の平面映像写真と同レベル 2;やや良好 3;良好 4;優れている 5;特に優れている 得られた結果を表1に表す。

    【0110】

    【表1】

    【0111】表1より明かなように、比較試料に比べ、
    本発明の試料では、遠視において立体感に優れた良好な立体画像が得られた。

    【0112】実施例2 実施例1の試料106において、表2に示す変更項目を変化させた以外は同一の試料201〜207を作成した。

    【0113】これらの試料および実施例1の試料101および106を実施例1と同様のステレオスコープネガを用いて、実施例1と同様に立体プリントの作成評価を行った。 結果を表2に示す。

    【0114】

    【表2】

    【0115】表2より明らかなように、本発明の試料では、比較試料に比べ、遠視において立体感に優れた良好な立体画像が得られた。

    【0116】

    【発明の効果】本発明によるハロゲン化銀立体写真感光材料は、遠い明視距離から立体感に優れた画像が鑑賞できる立体画像を得ることができる。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 6識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 7/14 7/38

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