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Gesture recognizing method and user interface method

阅读:559发布:2022-11-06

专利汇可以提供Gesture recognizing method and user interface method专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE:To provide the gesture recognizing method which recognizes a gesture that a user sets without supplying much learning data. CONSTITUTION:A previously set standard gesture is represented as a time series of coordinates having constant time intervals and a velocity vector time series is calculated from the time series of coordinate values (104); and an angular displacement time series is found from the velocity vector time series (106) and stored. Each time coordinate values of an unknown gesture are inputted, velocity vectors are calculated from the coordinate values and coordinate values which are a certain time before (114) and angular displacement is calculated from the velocity vectors and previously set velocity vectors which are the certain time before; and the angular displacement time series of the input gesture and each of all standard gestures is used as feature vectors for DP matching to calculate distances (120), and the standard gesture having the shortest distance is employed as a recognition result.,下面是Gesture recognizing method and user interface method专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 ペンあるいはマウス等の入力手段から入力されたジェスチャを認識するためのジェスチャ認識方法において、 予め複数の標準ジェスチャを設定し、設定された各標準ジェスチャを一定時間毎の座標の時系列で表現し、該座標値の時系列から速度ベクトル時系列を計算し、該速度ベクトル時系列中のあらかじめ設定した一定時間間隔だけ離れた2個の速度ベクトルのなす角度を計算し、角度変位時系列を求め、該角度変位時系列を貯蔵し、 未知のジェスチャが入力されたとき、未知のジェスチャの座標値が入力される度に、該座標値と予め設定した一定時間前の未知のジェスチャの座標値とから速度ベクトルを計算し、該速度ベクトルと予め設定した一定時間前の速度ベクトルとから角度変位を計算し、全ての標準ジェスチャに対して、入力したジェスチャと各標準ジェスチャの角度変位時系列を特徴ベクトルとしてDPマッチング処理を行い距離を計算し、該距離が最小である標準ジェスチャを認識結果とすることを特徴とするジェスチャ認識方法。
  • 【請求項2】 ペンあるいはマウス等の入力手段から入力されたジェスチャを認識するためのジェスチャ認識方法において、 予め複数の標準ジェスチャを設定し、設定された各標準ジェスチャを一定時間毎の座標の時系列で表現し、該座標値の時系列から速度ベクトル時系列を計算し、該速度ベクトル時系列中のあらかじめ設定した一定時間間隔だけ離れた2個の速度ベクトルのなす角度を計算し、角度変位時系列を求め、該角度変位時系列を貯蔵し、 未知のジェスチャが入力されたとき、入力した座標値の時系列を曲線で補間し、一定時間間隔の各時点で該曲線の接線ベクトルを計算し、該接線ベクトルから角度変位を計算し、全ての標準ジェスチャに対して、入力したジェスチャと各標準ジェスチャの角度変位時系列を特徴ベクトルとしてDPマッチング処理を行い距離を計算し、
    該距離が最小である標準ジェスチャを認識結果とすることを特徴とするジェスチャ認識方法。
  • 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のジェスチャ認識方法において、前記距離が最小である標準ジェスチャを認識結果とすることに代えて、該距離が最小である時間が予め定めた一定時間以上連続する標準ジェスチャを認識結果とすることを特徴とするジェスチャ認識方法。
  • 【請求項4】 請求項1または請求項2記載のジェスチャ認識方法において、前記距離が最小である標準ジェスチャを認識結果とすることに代えて、該距離が最小であり、かつ予め設定した値以下である標準ジェスチャを認識結果とすることを特徴とするジェスチャ認識方法。
  • 【請求項5】 請求項1または請求項2記載のジェスチャ認識方法において、前記距離が最小である標準ジェスチャを認識結果とすることに代えて、未知のジェスチャの入力座標の個数が増加するにつれて、該距離が減少し、再び増加する標準ジェスチャの中で該距離が最小であるものを認識結果とすることを特徴とするジェスチャ認識方法。
  • 【請求項6】 請求項1または請求項2記載のジェスチャ認識方法において、前記距離が最小である標準ジェスチャを認識結果とすることに代えて、未知のジェスチャの入力座標の個数が増加するにつれて、該距離が減少し、再び増加する標準ジェスチャの中で該距離が最小でかつ予め設定した値以下であるものを認識結果とすることを特徴とするジェスチャ認識方法。
  • 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれかの請求項記載のジェスチャ認識方法において、前記速度ベクトルあるいは接線ベクトルの大きさが予め定めた値を超えたときのみ認識結果を出力することを特徴とするジェスチャ認識方法。
  • 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれかの請求項記載のジェスチャ認識方法において、認識結果を得たときのみ入力したジェスチャに対応する標準ジェスチャの座標値に基づく軌跡を表示することを特徴とするジェスチャ認識方法。
  • 【請求項9】 請求項1乃至請求項7のいずれかの請求項記載のジェスチャ認識方法において、予め各標準ジェスチャの軌跡を貯蔵しておき、認識結果を得たときに該認識結果に対応する標準ジェスチャの軌跡を表示することを特徴とするジェスチャ認識方法。
  • 【請求項10】 予め標準ジェスチャに対応するコマンドを貯蔵しておき、請求項1乃至請求項9のいずれかのジェスチャ認識方法を用いて認識結果を得、該認識結果に対応するコマンドを実行することを特徴とするユーザインタフェース方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、ペンやマウスなどで入されたジェスチャと呼ばれる軌跡のパタンを認識し、
    認識したジェスチャに対応するコマンドを実行させるコンピュータのユーザインタフェースに係り、特に前記ジェスチャの認識方法および該認識方法を用いたユーザインタフェース方法に関する。

    【0002】

    【従来の技術】コンピュータのユーザインタフェースの新しい方法として、マウスでメニューを指したり、キーボードからコマンドを打ち込む代わりにジェスチャと呼ばれるペンやマウスなどで描いた軌跡のパタンを認識し、あらかじめ定義したジェスチャのパタンが現れたときに対応するコマンドを実行させるペンOSやペンシステムなどと呼ばれるものが開発されてきた。 これらのシステムで用いられる従来のジェスチャ認識方法としては、例えば、特開平3−71322号公報に記載されているように、座標入力装置から得た座標、移動速度、持つ指の圧力をニューラルネットワークに与えパタン認識を行い、ジェスチャのパタンに対応するコマンドを実行するようになっていた。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では、ニューラルネットワークを用いているので、重みを計算するためには多量の学習データを必要とする。 また、座標入力装置を持つ指の圧力、座標、移動速度を特徴量としているので利用者にとっては同じジェスチャにもかかわらず速度や、動作の大きさによって希望した認識結果を得られないことがある。 本発明の目的は、多量の学習データを与えず、利用者が設定したジェスチャを認識できるジェスチャ認識方法を提供することにある。 本発明の他の目的は、ジェスチャの速度や大きさが変化した場合も正しい認識結果を得ることが可能なジェスチャ認識方法を提供することにある。 本発明のさらに他の目的は、
    上記ジェスチャ認識方法を用いたユーザインタフェース方法を提供することにある。

    【0004】

    【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本発明では、予め設定した標準ジェスチャを一定時間毎の座標の時系列で表現し、該座標値の時系列から速度ベクトル時系列を計算し、該速度ベクトル時系列中のあらかじめ設定した一定時間間隔だけ離れた2個の速度ベクトルのなす度を計算し、角度変位時系列を求め、該角度変位時系列を貯蔵しておく。 未知のジェスチャの座標値が入力される度に、該座標値と予め設定した一定時間前の座標値とから速度ベクトルを計算し、該速度ベクトルと予め設定した一定時間前の速度ベクトルとから角度変位を計算し、全ての標準ジェスチャに対して、入力したジェスチャと各標準ジェスチャの角度変位時系列を特徴ベクトルとしてDPマッチングを行い距離を計算し、該距離が最小である標準ジェスチャを認識結果とするようにしている。 また、未知のジェスチャの座標値が入力される度に、前記速度ベクトルに代えて、入力した座標値の時系列を曲線で補間し、一定時間間隔の各時点で該曲線の接線ベクトルを計算し、該接線ベクトルから角度変位を計算するようにしている。 また、距離が最小である標準ジェスチャを認識結果とすることに代えて、該距離が最小である時間が予め定めた一定時間以上連続する標準ジェスチャを認識結果とするようにしている。 また、
    距離が最小である標準ジェスチャを認識結果とすることに代えて、未知のジェスチャの入力座標の個数が増加するにつれて、該距離が減少し、再び増加する標準ジェスチャの中で該距離が最小であるものを認識結果とするようにしたものである。 また、距離が最小である標準ジェスチャを認識結果とすることに代えて、該距離が最小であり、かつ予め設定した値以下である標準ジェスチャを認識結果とするようにしている。 さらに、予め標準ジェスチャに対応するコマンドを貯蔵しておき、ジェスチャ認識方法を用いて認識結果を得、該認識結果に対応するコマンドを実行するようにしている。

    【0005】

    【作用】標準ジェスチャと入力したジェスチャの速度ベクトルから計算した角度変位時系列を特徴ベクトルとしてDPマッチングを行い、求めた距離が最小である標準ジェスチャを認識結果とするようにしたので、多量の学習データを必要とせず、利用者が設定したジェスチャを認識できる。 また、角度変位はジェスチャの速度や大きさが変化した場合も変化が少ないので、正しい認識結果を得ることが可能である。 また、入力された未知のジェスチャとの距離が最小である時間が予め定めた一定時間以上連続する標準ジェスチャ、または未知のジェスチャの入力座標の個数が増加するにつれて、該距離が減少し、再び増加する標準ジェスチャ、または、距離が最小であり、かつ予め設定した値以下である標準ジェスチャを認識結果とするようにしたので、距離の絶対値よりさらに一層速度や大きさの影響が少なく、正しい認識結果を得ることが可能である。 さらに、上記認識結果が得られたとき、該認識結果に対応するコマンドを実行するため、ユーザインタフェースを早く、容易にとることができる。

    【0006】

    【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図1は、本発明をワークステーションのコマンド入力処理に適用した場合の処理手順の一実施例を示すフローチャートであり、図2は、マウスを用いたコマンド入力処理の一実施例に適用される装置の構成図である。 図3は、次頁表示を表す標準ジェスチャ、図4
    は、前頁表示を表す標準ジェスチャ、図5は、処理終了を表す標準ジェスチャであり、それぞれワークステーションのコマンドである「次頁表示」、「前頁表示」、
    「処理終了」に対応する。 図6は速度ベクトルの計算方法を説明するための図であり、図7は角度変位の計算方法を説明するための図であり、図8は入力された未知のジェスチャを表す図である。 図9と図10はDPマッチングの処理手順の一例を示すフローチャートであり、図11は入力時刻に対する入力ジェスチャと標準ジェスチャ間の距離の推移を示す図であり、図12は、本発明のジェスチャ認識方法において認識結果が得られたときに表示する認識結果の表示例である。

    【0007】図2において、2はワークステーションのコマンド入力処理を利用している利用者であり、4は、
    利用者2が手に持ち、机の上を前後左右に移動したときに直行する2座標軸に沿った座標値を任意の時間に入力するマウスである。 6は、図3から5の標準ジェスチャの座標値、角度変位時系列、速度ベクトル、角度変位、
    DPマッチングの途中結果を蓄える記憶部である。 8はマウス4から入力された座標値から速度ベクトルと角度変位を計算し、入力されたジェスチャの速度ベクトルと角度変位を得、記憶部6の標準ジェスチャの角度変位時系列とマッチングを行い、標準ジェスチャと入力ジェスチャの間の距離を計算し、認識結果を判定する計算部である。 10は、計算部で得られた結果の標準ジェスチャを表示する表示部であり、12は、一定時間間隔で割込みを発生するタイマ、14は、コマンドを入力するキーボードである。

    【0008】図3乃至図5は、本実施例を説明するための標準ジェスチャの座標とそれらを線分で結んだものであり、左から右向きにX座標、上から下向きにY座標とする。 図3において、30から39は次頁表示を指示するため予め定められた標準ジェスチャを一定時間毎の座標の時系列で表現したときの座標であり、40から49
    は、座標30から39を結んだ線分である。

    【0009】図4において、50から59は前頁表示を指示するため予め定められた標準ジェスチャを一定時間毎の座標の時系列で表現したときの座標であり、60から69は、座標50から59を結んだ線分である。 図5
    は70から79は処理終了を指示するため予め定められた標準ジェスチャを一定時間毎の座標の時系列で表現したときの座標であり、80から89は、座標70から7
    9を結んだ線分である。

    【0010】本実施例のコマンド入力処理は、標準ジェスチャに対応するコマンドを入力する以外はキーボードやスイッチなどマウス以外の装置を操作する必要がないことを特徴とする。

    【0011】以下、図1に示すフローチャートに基づき実施例の動作を説明する。 処理が開始される(ステップ100)と、利用者2はマウス4を操作し、図3乃至図5の3個の標準ジェスチャの座標を入力し、それら座標値を入力された順に記憶部6に記憶し、対応させるコマンドをキーボード12から入力し、コマンドを記憶部6
    に記憶する(ステップ102)。 ステップ102において、表1乃至表3の座標値を入力したとする。 表1乃至表3において、時刻はタイマ12で数えた一定時間の経過回数を示し、XとYは、それぞれ座標のX成分とY成分である。

    【0012】

    【表1】

    【0013】

    【表2】

    【0014】

    【表3】

    【0015】次に、計算部8は3個の標準ジェスチャの座標値から速度ベクトル時系列を計算する(ステップ1
    04)。

    【0016】以下、速度ベクトル時系列の計算方法を図6を用いて説明する。 図6において、30から32と4
    0から42はそれぞれ図3の座標30から33と線分4
    0から43である。 図6において座標30のX成分が0、Y成分が0であり、座標31のX成分が65、Y成分が−40であり、座標32のX成分が110、Y成分が−13であるとする。 ある時刻iの速度ベクトルの2
    成分であるVXiとVYiは、それぞれ数1と数2を用いて計算する。

    【0017】

    【数1】VX i =X i −X i-1 ‥‥‥(数1)

    【0018】

    【数2】VY i =Y i −Y i-1 ‥‥‥(数2) 例えば、図3の次頁表示を表す標準ジェスチャの時刻1
    における速度ベクトルは、時刻1に対応する座標31のX座標=65とY座標=−40と、時刻0に対応する座標30のX座標=0とY座標=0を式1と2に代入してVX=65、VY=−40となる。 以上の処理を3個のジェスチャについて時刻0から9まで行い、速度ベクトル時系列を得る。 ステップ104で得た結果を表4から表6に示す。 表4から6において時刻は表1から3の時刻であり、VXとVYは、それぞれ速度ベクトルのX成分とY成分である。

    【0019】

    【表4】

    【0020】

    【表5】

    【0021】

    【表6】

    【0022】次に、速度ベクトル時系列から角度変位時系列を計算する(ステップ106)。

    【0023】以下、図7を用いて、角度変位時系列の計算を説明する。 図7において30から32は図3の座標30から32であり、41と42は図3の線分41と4
    2であり、700は座標32を通り線分41と平行な直線で、702は座標30を通り線分42と平行な直線であり、704は線分41と直線702のなす角度である。 時刻iの角度変位は時刻iの速度ベクトルと時刻(i−1)のなす角度とする。 ここで、角度変位の絶対値は数3に示すように速度ベクトルの内積の余弦の逆関数から計算し、符号は数4に示す2個の速度ベクトルの外積と等しくする。

    【0024】

    【数3】

    【0025】

    【数4】 角度変位の符号=VX i・VY i-1 −VX i-1・VY i ‥‥(数4) 例えば、時刻2の角度変位は、次頁表示を表すジェスチャの時刻2の速度ベクトルの2成分が、それぞれVX=
    45とVY=27であり、時刻1の速度ベクトルの2成分が、それぞれVX=65とVY=−40であるから、
    これを数3に代入して角度の絶対値は1.092となり、数4から符号は、マイナスとなり、合わせて角度変位は−1.092となる。

    【0026】以上の処理を3個のジェスチャについて時刻1から9まで行い、角度変位時系列を得る。 ステップ106で得た結果を表7から表9に示す。 表7から9において時刻は表1から6の時刻であり、Tは角度変位である。

    【0027】

    【表7】

    【0028】

    【表8】

    【0029】

    【表9】

    【0030】以上の処理(ステップ102から106)
    で得た結果は記憶部6に蓄える。

    【0031】次に、タイマ12で時刻が1だけ経過する度(ステップ108)に、利用者2が操作するマウス4
    の座標値を1個だけ入力する(ステップ110)。 ここで、座標の入力は時刻100から開始されるとする。 また、以下の処理において時刻100から時刻113の各時点で入力するジェスチャを図8とし、その座標は表1
    0であるとする。 図8において、左から右向きにX座標、上から下向きにY座標とし、1000から1013
    は入力ジェスチャを一定時間毎の座標の時系列で表現した座標であり、1020から1033は、座標1000
    から1013を結んだ線分である。

    【0032】

    【表10】

    【0033】また、表10において時刻は一定時間の経過回数を示し、XとYは、それぞれ入力ジェスチャの座標のX成分とY成分である。

    【0034】ステップ110で座標を入力すると、2個以上の座標を入力したか否かを判定し、2個以上の座標を入力したときはステップ114へ進み、そうでないとき、つまり初めて入力ジェスチャの座標を入力したときはステップ108へ戻る(ステップ112)。 ここでは、時刻100で初めて入力ジェスチャの座標を入力したので、ステップ108へ戻る。 次にステップ108で時刻が1だけ経過して時刻101になったとし、ステップ110で利用者2が操作するマウス4の座標値を1個だけ入力する。 するとステップ112ですでに1個以上の座標を入力しているので、ステップ114へ進み速度ベクトルを計算する。 速度ベクトルはステップ104と同様に、入力された座標値と、その時刻より1だけ以前に入力された時刻の座標値を数1と数2に代入して得る。 例えば、時刻100の入力ジェスチャの座標のX成分は60であり、Y成分は3であり、時刻101のX成分は70であり、Y成分は23であるから、時刻101
    の速度ベクトルのVXは60であり、VYは3となる。
    次に、入力座標をすでに3個以上入力しているか否かを判定し、3個以上入力しているならばステップ118へ進み、そうでないならばステップ108へ戻る(ステップ116)。 ここでは、時刻100と101で2個だけ入力しているのでステップ108へ戻る。 再びステップ108で時刻が1だけ経過して時刻102になったとし、ステップ110で利用者2が操作するマウス4の座標値を1個だけ入力し、ステップ112ですでに1個以上の座標を入力しているので、ステップ114へ進み速度ベクトルを計算し、ステップ116で3個座標を入力しているのでステップ118へ進む。

    【0035】ステップ118では、ステップ106と同様の方法で速度ベクトルから角度変位を計算する。 角度変位の絶対値は数3を用いて計算し、符号は数4に示す2個の速度ベクトルの外積と等しくする。 例えば、時刻102の角度変位は、時刻102の速度ベクトルのVX
    が56であり、VYが38であり、時刻101のVX=
    60であり、VYが3であるので、角度変位Tは−0.
    546となる。 次に、ステップ118で得えた角度変位と記憶部6に蓄えた標準ジェスチャの角度変位時系列からDPマッチングを行い、各標準ジェスチャと入力したジェスチャ間の距離を計算する(ステップ120)。

    【0036】DPマッチングは中川聖一著、「音声認識における時系列パターン照合アルゴリズムの展開」 人工知能学会誌、第3巻第4号(1988年)、411頁から423頁 に記載されているように、入力した音声とあらかじめ記憶した音声の比較において、両者をそれぞれ一定時間間隔毎の特徴量の時系列であるパタンで表してとき、時間軸に非線形な変換を施すことによりパターン長の差の影響をできるかぎり吸収した距離を計算しようとする方法である。 以下、一般的なDPマッチングを詳細に説明する。 2つのパタンAとB間の距離を数5
    に示すように成分ベクトル間の距離の荷重平均の最小値で距離を定義する。

    【0037】

    【数5】

    【0038】数5において、FはAとB両パタンの時間の対応を表した点列であり、c(k)はFを構成する点列のk番目の点であり、Kは点列Fを構成する点の数であり、d(c(k))は点c(k)に対応するパタンA
    とBの要素の差の絶対値であり、w(k)は重み係数である。 また、分母は点列Fを構成する点の数によるパタンAとB間の距離の差を補正するための正規化係数である。 2個のパタンの各成分の対応の選択によって最小値は変化するので、最小値は、すべての対応について数5
    の分子、分母を計算する必要がある。 ここで、分母を系列Fに依存しないようにすると数6のような加法的になるので、その最小化は動的計画法の手法で効率的に計算できる。

    【0039】

    【数6】

    【0040】数6においてNは数5の分母である。

    【0041】以下、動的計画法を用いた数6の最小化について説明する。 まず、部分点列に対する部分和g(c
    (k))を考えると、数7のように記述できる。

    【0042】

    【数7】

    【0043】数7において、i(k)は点c(k)のA
    の要素番号であり、j(k)はc(k)のBの要素番号であり、c(m)…c(k−1)はm番目からk−1番目までのFを構成する部分点列を表す。 さらに、数7を変形すると数8のようになる。

    【0044】

    【数8】

    【0045】ここで、w(k)を数9とすると、

    【0046】

    【数9】 w(k)={i(k)−i(k−1)}+{j(k)−j(j−1)} ‥‥(数9) 点列に対する単調連続性の条件、つまり常にiとjの少なくともいずれか一方が1だけ増加することから、c
    (k−1)は(i(k),j(k)−1)、(i(k)
    −1,j(k))、(i(k)−1,j(k)−1)のいずれかであるとすると、数8は3通りのc(k−1)
    のうちg(c(k−1))とd(c(k))w(k)の和が最小になるc(k−1)を選択して代入すれば良いので、数8は数10のようになる。

    【0047】

    【数10】

    【0048】数10においてiとjは、それぞれi
    (k)とj(k)である。 従って、数6の最小化問題は数10を繰り返し計算することによって解ける。 AB両パタンの距離D(A,B)は数11であるから、数10
    を繰り返し計算すれば良い。

    【0049】

    【数11】 D(A,B)=g(I,J)/N ‥‥(数11) 数11において、IとJは、それぞれパタンAとBの特徴ベクトルを構成する成分ベクトル最後の要素の番号、
    つまりパタンの長さであり、Nは数6のNと同じである。

    【0050】数10の3個の式で1番の式が最小である場合は、パタンAのi番目の要素に対してパタンBのj
    番目とj−1番目の要素を対応させたこと、つまり1個のAの要素に対してパタンBの2個の要素を対応させることであり、同様に3番目の式が最小である場合は、1
    個のパタンBの要素にパタンAの2個の要素を対応させるていることを示している。 これはiとjを等時間間隔で取った場合に時間軸に非線形な変換を行い、パターン長の差の影響を吸収したときのパタンAとBの距離を求めることに他ならない。 本発明はこのDPマッチングを標準ジェスチャと入力ジェスチャの両角度変位時系列間の距離の計算に用いたものである。

    【0051】以下、ステップ120で行うDPマッチングの計算手順を図9と図10に基づいて説明する。 図9
    と図10において、iとjはそれぞれ入力ジェスチャと標準ジェスチャの角度変位の順番であり、0から開始する。 i=0は、入力ジェスチャの時刻102に対応し、
    j=0は、標準ジェスチャの時刻2に対応するとする。
    また、iとjは角度変位の順番なので、それぞれ1ずつ増加する毎に時刻も1ずつ増加する。 また、gは距離を計算するために用いる2次元配列であり、d(i,j)
    は入力したジェスチャのi番目の角度変位と、ある一つの標準ジェスチャのj番目の角度変位の差の絶対値を表す関数である。 L(i,j)は計算途中での重みw
    (k)に相当する値の和を記憶する2次元配列である。
    なお、以下では表7で表される標準ジェスチャに対して入力ジェスチャとの距離を求める処理を例とするが、他の2個の標準ジェスチャについても同様の処理を行う。

    【0052】処理が開始される(ステップ200)と初期状態であるかを判定し、初期状態であるならば、ステップ204へ進み、そうでないならば、ステップ220
    へ進む(ステップ202)。 ここでは、時刻102が初期状態であるとする。 このときiを0とする。 初期状態であるので、ステップ204へ進み、g(0,0)にd
    (0,0)に2を乗じた値を代入し、L(0,0)に2
    を代入する。 ここでd(0,0)は、入力ジェスチャの0番目の角度変位である−0.546と次頁表示を表す標準ジェスチャの0番目の角度変位である−1.092
    の差の絶対値0.546となり、g(0,0)は1.0
    92となる。

    【0053】次にjを1とし(ステップ206)、jが標準ジェスチャの時刻の最大値から最小値を減じた値に1を加えた標準ジェスチャ長であれば、ステップ214
    へ進み、等しくなければステップ210へ進む(ステップ208)。 ここでは、j=1であり、標準ジェスチャ長は9から2を減じた7に1を加えた8であるからステップ210へ進み、g(0,j)へd(0,j)に2を乗じた値とg(0,j−1)を代入し、L(0,j)にL(0,j−1)に1だけ加えた値を代入する(ステップ210)。 ここで、iは0であり、jは1であり、g
    (0,0)は時刻102の入力ジェスチャの角度変位である−0.546と次頁表示を表わす標準ジェスチャ−
    のj=1に対応する角度変位である−0.960の差の絶対値0.414であるからg(0,1)には1.09
    2と0.414の和、1.506を代入し、L(0,
    1)に2と1の和である3を代入する。

    【0054】次にjを1だけ増加し(ステップ21
    2)、jが標準パタン長になるまでステップ208から212を繰り返し、ステップ214へ進み、g(i、j
    −1)をL(i,j−1)で除し、これを距離とする(ステップ214)。 ここで、iは0であり、jはステップ212で1ずつ増加したので8であり、j−1は7
    となり、ステップ210を繰り返すとg(0,7)は、
    3.355となり、L(0,7)は、9となるから、距離は0.373となる。

    【0055】次に、iを1だけ増加させ(ステップ21
    6)、終了し(ステップ218)、ステップ122へ進む。 ステップ122において、認識条件を満たすときはステップ124へ進み、満たさないときはステップ10
    8へ戻る(ステップ122)。 ここでは、距離が0.3
    未満であった回数が連続して2回続くことを認識条件とする。 すると、距離は0.373であるので認識条件を満たさず、ステップ108へ戻る。 次にステップ108
    で一定時間が経過したとし、その時刻を103とする。
    ここで、ステップ110で時刻103の入力座標値としてX=148、Y=121を入力し、上述のようにステップ114で速度ベクトルのVXを22とし、VYを6
    0とし、ステップ118で角度変位−0.623を得たとする。

    【0056】次に、ステップ120からステップ200
    へ進み、ステップ202において、初期状態でないので、ステップ220へ進み、DPマッチング2の処理(図10)を行う。 処理が開始すると(ステップ22
    2)、変数d1にg(i−1,0)とd(i,0)の和をL(i−1,0)に1を加えた値で除した値を代入し、d2にd(i,0)に2を乗じた値を代入する(ステップ224)。 ここで、iは1であり、g(0,0)
    は、1.092であり、d(1,0)は0.469であり、L(0,0)は2であるから、d1は0.520となり、d2は0.938となる。 次にd1とd2の大小関係を判定し、d1がd2より小であるならば、ステップ228へ進み、そうでないならばステップ230へ進む(ステップ226)。 ここでは、d1がd2より小さいのでステップ228へ進み、g(i,0)にg(i−
    1,0)とd(i,0)の和を代入し、L(i,0)にL(I−1,0)に1を加えた値を代入する。 ここで、
    iは1であり、g(0,0)は、1.092であり、d
    (1,0)は0.469であるからg(1,0)は1.
    561となり、L(0,0)は2であるから、L(1,
    0)は3となる。

    【0057】次に、jを1とし(ステップ232)、j
    が標準パタン長であるならばステップ246へ進み、そうでないならばステップ236へ進む。 ここではjが1
    であるからステップ236へ進む。 次に、d1にg(i
    −1,j)とd(i,j)の和を代入し、d2にg(i
    −1,j−1)とd(i,j)に2を乗じた値の和を代入し、d3にg(i,j−1)とd(i,j)の和を代入する(ステップ236)。 ここではiとjは共に1であり、d(1,1)は表11からiが1に対応する時刻103の角度変位は−0.623であり、表7からjが1に対応する時刻3の次頁表示の標準ジェスチャの角度変位は−0.960であり、g(0,1)は、1.50
    6、g(0,0)は1.092、g(1,0)は1.5
    61であったからd1は1.843となり、d2は1.
    766となり、d3は1.893となる。

    【0058】次にd1、d2、d3の中から最小値を求め、d1が最小値であるときはステップ240へ進み、
    d2が最小値であるときはステップ242へ進み、d3
    が最小値であるときはステップ244へ進み(ステップ238)、ステップ240へ進んだ場合はg(i,j)
    にd1を代入し、L(i,j)には、L(i−1,j)
    に1を加えた値を代入し、ステップ242へ進んだ場合はg(i,j)にd2を代入し、L(i,j)には、L
    (i−1,j−1)に2を加えた値を代入し、ステップ244へ進んだ場合はg(i,j)にd3を代入し、L
    (i,j)には、L(i,j−1)に1を加えた値を代入する。 ここではd2が最小値であるからステップ24
    2へ進み、g(1,1)に1.766を代入し、L
    (1,1)にL(0,0)+2、つまり4を代入する。
    ステップ240、242、244いずれの場合も、次に246へ進み、DPマッチング2の処理を終了し、ステップ214へ進む。 次に、上記と同様にステップ216
    を経てステップ218へ進み、DPマッチングの処理を終了しステップ122へ進む。

    【0059】以上のステップ108から120を時刻1
    09まで行ったとする。 このときの速度ベクトルと角度変位をそれぞれ表11と表12に示す。 また、ステップ214で得た各標準ジェスチャに対する距離の変化の様子を図11に示す。 表11において時刻は表10の時刻であり、VXとVYは速度ベクトルの2成分であり、S
    は角度変位である。 図11において、横軸はiの増加する方向であり縦軸は入力ジェスチャと各標準ジェスチャとの距離を表す。 また、3種類の折線は、それぞれ次頁表示と前頁表示と処理終了を表すジェスチャに対する距理をプロットし、線分で結んだものである。

    【0060】

    【表11】

    【0061】

    【表12】

    【0062】次にステップ122へ進み、次頁表示の時刻108での距離が0.23であり、時刻109の距離が0.24であるので、上述の認識条件を満たすので、
    ステップ124へ進む。 ステップ122では、既に得られている速度ベクトルの大きさを調べ、その大きさが予め定めた値を越えたときのみ認識結果を出力するようにしてもよい。 このようにすることにより、マウス操作者の入力操作には関係のない手の小さな動きにより、不用な認識結果が出力されることを防止することができる。
    ステップ124では、距離が最小の標準ジェスチャを認識結果とし、その座標値を曲線で結んだ線画を表示部1
    0へ表示する。 ここでは、次頁表示に対応する標準パタンが認識結果となるので、図12に示す図形を表示する。 図12において30から39は図3の座標30から39であり、800は座標30から39を滑らかに結んだスプライン曲線である。 認識結果が得られない場合には、標準パターンの表示は行なわない。 また、各標準ジェスチャの軌跡を貯蔵しておき、認識結果の標準ジェスチャの軌跡を表示するようにしてもよい。 次に、ステップ126へ進み、次頁表示のコマンドを実行し、ステップ108へ戻る。 再び他のジェスチャを入力し、上述の処理によって、それが処理終了を表すジェスチャであると認識されるとステップ126で処理終了のコマンドが実行されると処理を終了する。

    【0063】上記実施例によれば、速度ベクトルの角度変位を用いているのでジェスチャの大きさとマウスを動かす速度よって認識結果が変化することが少なく、認識率を高めるために多量のジェスチャデータを学習させる必要がない。 さらに、DPマッチングは局所的な距離が最小になるように時間の伸縮を行っているのでジェスチャの時間間隔が伸び縮みしても認識率が大きくは変化しない。 また、本実施例では、ジェスチャの開始点や終了点を入力する処理を行わないので、開始と終了を指示するためのボタンなどを備えた座標入力装置を用いる必要がない。 また、本実施例では、認識したとき標準ジェスチャの軌跡を表示するので利用者は認識されたことを容易に知ることができる。 さらに、通常は軌跡を表示しないので人間の反応知覚に影響を与えず、利用者の動作が遅くならない。 また、ジェスチャの認識によってコマンドを実行するのでキーボードの操作やメニューの選択などの操作を少なくでき、操作性を向上することが可能である。

    【0064】以上の実施例では、ステップ122の認識条件を認識条件を距離が0.3未満であった回数が連続して2回続くこととし、この条件を満たした標準ジェスチャを認識結果としたが、これに代えて入力ジェスチャの入力座標の個数が増加するにつれて距離が減少し、再び増加する標準ジェスチャの中で該距離が最小のものを認識結果としても良い。 また、該距離が最小で、かつ予め設定した値以下のものを認識結果としても良い。 認識条件をこのように代えると、例えば図11に示したように、入力ジェスチャと3個の標準ジェスチャの距離は共に時刻106まで減少し、時刻105で増加し、最小の距離となる標準ジェスチャは次頁表示の表わす標準ジェスチャであるから、時刻105でステップ122の条件を満たし、ステップ124へ進む。 この実施例では、上記の「0.3未満」のような認識条件として予め標準ジェスチャが満たすべき距離を数値で設定する必要がない。 また、認識条件を認識条件を距離が0.3未満であった回数が連続して2回続き、かつ入力ジェスチャの入力座標の個数が増加するにつれて距離が減少し、再び増加する標準ジェスチャが存在する場合としてもよいことはいうまでもない。 この実施例では、距離が増加することは入力ジェスチャのパタンが標準ジェスチャのパタンからずれはじめたことを意味し、入力ジェスチャの入力途中にコマンドが実行されず、次の異なるジェスチャが入力した場合にコマンドが実行されるようにできる。 さらに、ステップ122の認識条件に速度ベクトルの絶対値が予め設定した一定値以上であることを加えても良い。 速度ベクトルの絶対値は数12で計算する。

    【0065】

    【数12】

    【0066】本実施例によれば、利用者の無意識の動作では速度ベクトルの絶対値が小さく、意図したジェスチャ以外で誤動作することがない。

    【0067】以上の実施例では数1と数2で速度ベクトルを入力された時点と、それより1度だけ前に入力された座標から計算したが、数13と数14に示すように2
    度前の時点で入力された座標を用いても良い。

    【0068】

    【数13】VX i =X i −X i-2 ‥‥(数13)

    【0069】

    【数14】VY i =Y i −Y i-2 ‥‥(数14) このとき速度ベクトルは入力ジェスチャの座標値を3個以上入力した場合でないと計算できないので、ステップ112では、すでに2個以上の座標を入力したか否かを判定することに代えて、3個以上の座標を入力したか、
    否かを判定するようにする。 また、ステップ116でも同様に3個以上の座標を入力したか否かを判定することに代えて、4個以上の座標を入力したか否かを判定するようにする。 この場合、座標値の1個が他と大きく異なるような場合にも角度変位は滑らかになるので、認識率を高めることができる。

    【0070】以上の実施例では、入力された座標値だけを用いて速度ベクトルと角度変位を計算したが、ステップ112で入力した座標値から速度ベクトルを求めると共に得た座標を曲線で補間し、時刻が連続する2個の座標から等しい距離だけ離れた直線と曲線の交点での接線を求め、その接線の方向ベクトルを速度ベクトルとしても良い。 以下、図13を用いてこの実施例を説明する。
    図13において、30から32と41と42は、それぞれ図3および図6の座標30から32と41と42である。 また、900は座標30から32を通2次曲線であり、902は線分42を垂直に2分する直線であり、9
    04は2次曲線900と直線902との交点であり、9
    06は交点904で曲線900で接する接線の方向ベクトルである。

    【0071】まず、座標30から32の各X成分とY成分を数15に代入し、これを解いて2次曲線900の3
    個の係数a、b、cを得る。 未知数がa、b、cの3個で、連立方程式が3個であるからガウスの消去法などで解くことができる。

    【0072】

    【数15】

    【0073】例えば、座標30のX成分とY成分が、共に0であり、座標31のX成分とY成分が、それぞれ6
    5と−40であり、座標32のX成分とY成分が、それぞれ110と−13であるので、aは0.01105、
    bは−1.334、cは0となる。 次に、座標のX成分がX0でY成分がY0である点と座標のX成分がX1でY成分がY1である点を結んだ線分を垂直に2分する直線902は数16のように表わすことができるので、座標31と32の各X成分とY成分を数16に代入し、線分42を垂直に2分する直線902を得る。 ここで、数16に座標31のX成分とY成分の値である、65と−
    40と座標32のX成分とY成分の値である110と−
    13を代入し、数17を得る。

    【0074】

    【数16】

    【0075】

    【数17】 Y=−1.667X+119.3 ‥‥(数17) 次に数15にa、b、cを代入し、この式と数17の連立方程式を解き、交点の座標を得る。 ここでは、aは0.01105、bは−1.334、cは0であるから数17は数18のようになり、連立方程式を解くとX成分とY成分が89.92と−30.6である点と−12
    0.1と319.4である点を得る。

    【0076】

    【数18】

    【0077】得た点のうち数15にa、b、cを代入した曲線上で座標31と座標32の間に存在するものを二次曲線900と直線902との交点904とする。 ここでは、X成分とY成分が89.92と−30.6である点が交点904となる。 次に、座標のX成分がX3でY
    成分がY3である点で接する数15で表わされる曲線の接線は数19で表わすことができる。 この接線の方向ベクトルのX成分は数19の係数から数20で表わすことができ、Y成分は1であるから、数20に上述の処理で得たa、b、X3を代入して方向ベクトル906を得る。

    【0078】

    【数19】 Y−Y 3 =(2a・X 3 +b)(X−X 3 ) ‥‥(数19)

    【0079】

    【数20】 並行ベクトルのX成分=2a・X 3 +b ‥‥(数20) ここでは、X3は89.92であり、aは0.0110
    5、bは−1.334、であるから方向ベクトル906
    のX成分は0.6532となる。 次に、得た方向ベクトル906を速度ベクトルとし、時刻的な順番を座標31
    を入力したときの速度ベクトルと座標32を入力したときの速度ベクトルの間にする。 この実施例によれば、座標が入力された時刻における速度ベクトルだけでなく、
    加えて入力した座標値の補間を行い、補間した点における速度ベクトルを求めるので、ステップ118で入力座標数より多くの角度変位を計算でき、入力した座標の個数が少ない場合でも認識を行うことができる。

    【0080】

    【発明の効果】本発明では、速度ベクトルの角度変位を用いているのでジェスチャの大きさよって認識結果が変化することが少ない。 さらに、DPマッチングを用いているのでジェスチャの時間間隔が伸び縮みしても認識率が大きく変化しない。 また、一定時間ごとに座標値を入力し、その度にDPマッチングを行っているのでマッチングに用いるデータ数を適切に設定すれば、データ数が少ない短時間の動作やデータの変化が少ない長い動作は異なった時系列データとなるので認識されず、利用者の意図しない動作で誤動作することがない。 また、ボタンなどの開始と終了を指示する装置を備えない座標入力装置を用いた場合においても開始点と終了点を指示する必要がない。 さらに、入力した座標値の補間を行い、角度変位を計算するので、入力した座標の個数が少ない場合でも認識を行うことができる。 また、認識したとき標準ジェスチャの軌跡を表示するので利用者は認識されたことを容易に知ることができる。 さらに、標準ジェスチャを時間をパラメタとする関数で記述するので、標準ジェスチャを表示するときに装置にあわせた適当な倍率で表示できる。 さらに、通常は軌跡を表示しないので人間の反応知覚に影響を与えず、利用者の動作が遅くならない。 また、ジェスチャの認識によってコマンドを実行するのでキーボードの操作やメニューの選択などの操作を少なくでき、操作性を向上することが可能である。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の一実施例を示すフローチャートである。

    【図2】本発明の一実施例に適用される装置構成を説明する図である。

    【図3】次頁表示を表す標準ジェスチャの例を示す図である。

    【図4】前頁表示を表す標準ジェスチャの例を示す図である。

    【図5】処理終了を表す標準ジェスチャの例を示す図である。

    【図6】速度ベクトルの計算方法を説明するための図である。

    【図7】角速度の計算方法を説明するための図である。

    【図8】入力するジェスチャの例を示す図である。

    【図9】DPマッチングのフローチャートである。

    【図10】DPマッチング2のフローチャートである。

    【図11】入力時刻に対する入力ジェスチャと標準ジェスチャ間の距離の推移を示す図である。

    【図12】認識結果の表示例を示す図である。

    【図13】ジェスチャの補間を説明するための図である。

    【符号の説明】

    2 利用者 4 マウス 6 記憶部 8 計算部 10 表示部 12 タイマ 14 キーボード

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 広瀬 正 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内

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