首页 / 专利库 / 人工智能 / 体感交互 / 手势识别 / Method and device for controlling musical tone

Method and device for controlling musical tone

阅读:171发布:2022-11-04

专利汇可以提供Method and device for controlling musical tone专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE: To execute a musical performance which abounds in expressive power by an electronic musical tone generating device by controlling variously generation of a musical tone in accordance with various musical performance gestures.
CONSTITUTION: Based on a fact that a performer's contact action to the musical performance surface 10 provided with an array of a pressure sensor 12 is detected by a sensor 12, the kind of a musical performance gesture is decided. The sensor array of the musical performance surface 10 is scanned repeatedly, and which sensor 12 is turned on is detected. When the performer comes into contact with the musical performance surface 10 by an arbitrary musical performance gesture, parameter data related to its input musical performance gesture is compared with a gesture recognition rule corresponding to various reference musical performance gestures. This recognition rule is allowed to be preset in advance, and also, it is allowed that the performer can set an individualized recognition rule in accordance with the reference musical performance gesture inputted by the performer. A musical tone generating device 22 is controlled in accordance with the reference musical performance gester decided to correspond most similarly to the input musical performance gesture.
COPYRIGHT: (C)1993,JPO&Japio,下面是Method and device for controlling musical tone专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 演奏面を設けること、 演奏者が前記演奏面に対して行なった演奏ジェスチャーを検出すること、及び、 検出された演奏ジェスチャーに従って楽音発生装置を制御することからなる楽音制御方法。
  • 【請求項2】 演奏者によって操作される演奏面と、 該演奏面に接するように配置され、該演奏面に対する接触操作を検出する複数のセンサと、 前記複数のセンサの出力に基づいて面状の接触操作状態を表わすパラメータを作成する面接触操作状態検出手段と、 前記面接触操作状態検出手段により作成されたパラメータによって楽音を制御する楽音制御手段とを具えた楽音制御装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】この発明は、演奏面に接触するために使用された演奏ジェスチャーの種類に従って、楽音の発生を制御するための方法および装置に関し、特に、
    演奏面に接触するために使用された演奏ジェスチャーに関する様々なパラメータを検出し、該検出されたパラメータに従って、前記使用された演奏ジェスチャーの種類を判定し、該判定された演奏ジェスチャーの種類に従って楽音の発生を制御するパーカッションタイプのトーンコントローラに関する。 広く言うと、この発明は、検出された打撃部材と演奏面との間における接触の態様に従って、楽音の発生を制御することに関する。 前記打撃部材は、演奏面を打撃するために使用可能なものならば何でもよい(例えば、手、スティックまたはブラシ)。 説明を容易にするため、ここでは、打撃部材として手を使用した場合について説明する。 なお、ここで演奏ジェスチャーとは演奏面に対して様々な接触形態をもたらすよう作用する演奏者の接触操作に関連する行為すべてを包含する用語である。

    【0002】

    【従来の技術】打楽器によって発生される楽音は、その演奏の態様に応じて、かなり変化するものである。 例えば、コンガドラムは、手をその打面に接触させることにより演奏されるものであるが、演奏者は、手の動きを変えることにより、多様な楽音を実現できる。 例えば、開いた手の全面でドラム面をたたくことにより(すなわち、フルハンド打ちにより)、大きくて鈍い楽音を発生することができる。 また、指の先端部でドラム面をたたくことにより(すなわち、指タップにより)、持続時間の短い鋭い楽音を発生することができる。 また、打撃を変化させることにより、楽音の特性における変化を実現できる。 ドラム面の打撃は1つのドラム音(例えば、
    コンガ)を発生するものであるが、同一の演奏ジェスチャー(例えば、フルハンド打ち)であっても、該ジェスチャーの強さに応じて、発生する楽音の調子がわずかに異なるものである。 例えば、強いフルハンド打ちが行われた場合と、弱いフルハンド打ちが行われた場合とでは、異なる楽音が発生される。 さらに、ドラム面の特定エリアを選択的に打撃することにより、所望の楽音を得ることができる。 例えば、ドラム面の中央部で指タップが行われた場合には、ドラム面の周辺部で指タップが行われた場合より低音の楽音が発生される。 このようにして、演奏者は、手による演奏ジェスチャーの種類、打撃力の量、およびドラム面における接触位置を変えることにより、表現力に富んだ演奏を行うことができることとなる。

    【0003】現在のパーカッションタイプの楽音発生システムには、単に、通常のオン・オフスイッチまたはベロシティセンサを有するトーンコントローラが設けられている。 これらのトーンコントローラは、それぞれ、オン・オフスイッチの動作および検出されたベロシティに従って、楽音の発生を制御するものである。 このようなタイプのスイッチまたはセンサによって得られる楽音の変化は限られたものであり、このため、これらのトーンコントローラを使用する演奏者は、表現力に富んだ演奏を行うことができない。

    【0004】

    【発明が解決しようとする課題】日本国特開昭61−1
    83695号公報には、複数の領域に分割された演奏面を有し、各領域にオン・オフスイッチを設けた装置が記載されている。 該装置は、演奏者による前記オン・オフスイッチの動作に従って、メモリに記憶されている波形を選択するようになっている。 このようにして、演奏者は、前記演奏面の特定の領域に接触することにより、すなわち、特定のスイッチを動作することにより、発生すべき楽音の種類を指定することができる。 しかしながら、この装置においては、実現される楽音の変化は、単に、前記記憶されている波形に対応する楽音のみに限定され、従って、様々な演奏ジェスチャーの種類に応じた、表現上の効果を実現することができない。

    【0005】また、日本国特開昭61−183694号公報には、複数の領域に分割された演奏面を有し、各領域にオン・オフスイッチを設けた、他の装置が記載されている。 該装置のメモリには、演奏面における異なる2
    つの地点で演奏される楽音に対応する2つの波形が記憶されている。 該装置では、演奏面において演奏者が接触した(すなわち、オン・オフスイッチを動作した)地点と前記2つの地点との間の距離に従って、前記2つの波形をミキシングすることにより、出力楽音の波形を発生する。 この場合にあっては、演奏面における接触地点を変えることにより、すなわち、異なるオン・オフスイッチを動作することにより、楽音を変化できるようになっている。 しかし、この装置では、認識された演奏ジェスチャーの種類に従う楽音の制御を行うことができない。

    【0006】この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、様々な演奏ジェスチャーに応じて楽音の発生を多様に制御することができ、より表現力に富んだ演奏が行えるようにした楽音制御方法および装置を提供することを目的とする。

    【0007】

    【課題を解決するための手段】この発明に係る楽音制御方法は、演奏面を設けること、演奏者が前記演奏面に対して行なった演奏ジェスチャーを検出すること、及び、
    検出された演奏ジェスチャーに従って楽音発生装置を制御することからなるものである。

    【0008】また、この発明に係る楽音制御装置は、演奏者によって操作される演奏面と、該演奏面に接するように配置され、該演奏面に対する接触操作を検出する複数のセンサと、前記複数のセンサの出力に基づいて面状の接触操作状態を表わすパラメータを作成する面接触操作状態検出手段と、前記面接触操作状態検出手段により作成されたパラメータによって楽音を制御する楽音制御手段とを具えたものである。

    【0009】

    【作用】この発明に係る楽音制御方法によれば、演奏者が演奏面に対して行なった演奏ジェスチャーを検出し、
    この検出された演奏ジェスチャーに従って楽音発生装置を制御する。 従って、単にオン・オフスイッチのオン/
    オフに従ってまたはベロシティスイッチに従って楽音を発生する従来の技術とは異なり、この発明によれば、自然打楽器と同様に、演奏ジェスチャーに応じた複雑かつ微妙な楽音制御が可能となり、電子的楽音発生制御において個性的な制御が可能になる。 この発明に係る楽音制御装置によれば、演奏面に対する接触操作を検出するために複数のセンサが設けられ、また、この複数のセンサの出力に基づいて面状の接触操作状態を表わすパラメータを作成する面接触操作状態検出手段が設けられ、この面接触操作状態検出手段により作成されたパラメータによって楽音が制御される。 このように複数のセンサの出力に基づいて面状の接触操作状態を表わすパラメータを作成することにより、該演奏面に対して様々な接触形態をもたらすよう作用する演奏者の接触操作、すなわち演奏ジェスチャー、に応答するパラメータを得ることができる。 従って、上記と同様に、自然打楽器と同様に、演奏ジェスチャーに応じた複雑かつ微妙な楽音制御が可能となり、電子的楽音発生制御において個性的な制御が可能になるものである。

    【0010】一例として、電子的な楽音の発生を制御するために、演奏面において略同時に発生した多数の接触点を検出することにより、演奏ジェスチャーにより接触された面積および各接触点での加圧量などの、該演奏ジェスチャーに関する各種パラメータを決定することができる。 この発明の一実施例においては、各種の基準演奏ジェスチャーを見分けるためのプリセットデータが用意される。 より個性化された楽音制御は、プログラミング能力を備えるより高度の実施例により実現可能である。
    この実施例では、演奏者が、該演奏者の特異な演奏ジェスチャーについての演奏ジェスチャー認識ルールを設定することができ、このことにより、個性化された電子的楽音制御を行うことができることとなる。

    【0011】この発明の一実施例では、例えば、演奏ジェスチャーにより演奏面において略同時に発生した多数の接触点を検出して該ジェスチャーに関するパラメータを決定し、該決定されたパラメータを、各種の基準演奏ジェスチャーに関する所定のパラメータデータと比較することにより、演奏面に接触するために使用された演奏ジェスチャーの種類を検出するようにしてよい。 基準演奏ジェスチャーに関するパラメータデータは、工場でプリセットされてもよい。 また、該基準演奏ジェスチャーに関するパラメータデータは、プログラミング動作時において演奏者によって入力されたサンプル演奏ジェスチャーに従って設定されてもよい。 この発明の一実施例によれば、感圧抵抗器などの圧力変化を検出するセンサのアレーが設けられてよい。 その他の使用可能なセンサとしては、導電ゴム、マイクロ加工の歪みゲージおよび超小型のロードセルがある。 前記センサは、様々な演奏ジェスチャーがそれらの間の比較的わずかな差異に基づいて識別され得るような、サイズおよび配置となっている。 例えば、指の先端部による打撃は、指または手の側部による打撃と識別され得る。 前記センサのアレーは、
    各センサの状態を検出するため、繰返し走査される。 この走査は連続して行われてもよいし、演奏面に対する接触が検出されたときに走査が開始されるよう、制御システムを構成してもよい。 演奏面に対する接触が有ったとき、オンした各センサに関する位置座標および圧力値が検出される。

    【0012】この発明に係る楽音制御装置では、工場でプリセットされた基準演奏ジェスチャーパラメータデータが用意されていてもよい。 しかしながら、演奏者が、
    自分自身の基準演奏ジェスチャーを入力することにより、個性化された演奏ジェスチャー認識ルールを設定し、従って、個性化された楽音制御データを創出することを可能にするプログラミング能力を、この楽音発生制御装置が備えていてもよい。 この場合、演奏者は、プログラムモードを選択して、サンプル基準演奏ジェスチャーを入力し、制御システムでは、各前記基準演奏ジェスチャーに関して検出されたパラメータデータに従って、
    前記“ルール”を設定する。 プログラミング動作時において、コンピュータは、前記センサのアレーを繰返し走査し、どのセンサがオンしたのかを検出する。 例えば、
    オンした各センサについて、位置データおよび圧力データなどのデータが収集される。 以下、各走査毎に収集されるデータを“フレーム”という。 また、所定数(演奏者によって適宜変更可能である)のフレームを“データ窓”という。 所定数のフレーム内において演奏ジェスチャーが“取り込まれる”ように、データ窓の持続時間が設定される。 すなわち、演奏ジェスチャーの種類を見分けるためのデータは、1つのデータ窓の範囲内で収集される。

    【0013】1つの演奏ジェスチャーについてデータ窓のデータが収集され終わると、該演奏ジェスチャーに関するパラメータデータが算出される。 このパラメータデータには、最大位置の値および最小位置の値(例えば、
    最大および最小のx位置およびy位置)、演奏ジェスチャーによって接触された面積、位置の平均値、演奏ジェスチャーによって接触された面積内でオンしたセンサの密度、最大圧力値、平均圧力値等が含まれる。

    【0014】プログラミング動作において、演奏者は同一の基準演奏ジェスチャー(例えば、フルハンド打ち)
    を繰返し入力し、各入力された演奏ジェスチャーについてデータ窓のデータが収集される。 演奏ジェスチャー認識ルールを設定するために必要なサンプル演奏ジェスチャーの数は、決まっていない。 しかし、サンプル演奏ジェスチャーの数が多ければ多いほど、より正確な演奏ジェスチャー認識ルールの設定が可能になる。 演奏者が同一の基準演奏ジェスチャーの入力を完了した後、楽音制御装置では、各演奏ジェスチャーパラメータについての平均および標準偏差を算出し、各々の演奏ジェスチャーに関する該データをメモリに記憶する。 特定の基準演奏ジェスチャーを定義するために使用されるパラメータは、該演奏ジェスチャーを最もよく識別するパラメータが選択される。 従って、異なる基準演奏ジェスチャーを定義するためには、それに応じた異なるパラメータが使用される。 例えば、指タップにより発生する楽音は、フルハンド手打ちにより発生する楽音より、演奏面における打撃位置によって大きく影響される。 従って、このようなパラメータを使用して、指タップを定義することによって、より高感度の楽音制御を行うことができる。 これに対して、このようなパラメータをフルハンド手打ちによる平手打ちを定義するのには使用しない、と決めることができる。

    【0015】前記楽音制御装置が、前記プログラムモードにおいて、各種の基準演奏ジェスチャーに関する認識ルールを設定し終わった後、演奏者は、プレイモードにおいて、演奏面に接触するために使用される演奏ジェスチャーの種類、および、場合によっては、打撃強度および/または打撃位置を変化させることにより、前記制御装置を介して、表現力に富んだ演奏を行うことができることとなる。 演奏者がプレイモードにおいて演奏ジェスチャーを入力すると、制御システムでは、該入力された演奏ジェスチャーに関するデータ窓のパラメータデータを収集し、該収集したパラメータデータを、前記メモリに記憶した前記ルール(工場でプリセットされたもの、
    または、演奏者によりプログラムされたもの)と比較する。 次に、前記制御装置は、いずれの基準演奏ジェスチャーが前記入力された演奏ジェスチャーに最も近く対応するかを判定し、その判定結果に従って、発生すべき楽音を制御する。

    【0016】この発明は、各種タイプの電子的楽音発生装置を制御するために使用可能である。 例えば、外部から複数の音をサンプリングし、該サンプリングした音をメモリに記憶する、サンプリングタイプの楽音発生装置を使用することができる。 また、周波数変調処理を行うことにより楽音を合成し、様々な楽音合成パラメータの値が音色を決定することとなる周波数変調タイプの楽音合成装置(または、“FMタイプの楽音発生装置”)を使用してもよい。 前記楽音発生装置は、前記制御システムの外部に設けてもよいし、ポータブル式のドラム状ユニットのように、前記制御システムの内部に組み込んでもよい。

    【0017】サンプリングタイプの楽音発生装置(または、その他の記憶波形タイプの楽音発生装置)が使用される場合、各種の基準演奏ジェスチャーのそれぞれに、
    該楽音発生装置のメモリに記憶された波形を割り当てるようにしてもよい。 この場合、演奏者が演奏面に接触するため特定の演奏ジェスチャーを使用するごとに、演奏者が使用した前記演奏ジェスチャーに最も近く対応する基準演奏ジェスチャーに割り当てられた波形に対応する楽音が発生される。 すなわち、記憶された特定の音が、
    演奏者の演奏ジェスチャーにより指定される。 例えば、
    自然コンガドラムの各種基準演奏ジェスチャー(例えば、親指タップ、指タップ、フルハンド打ち、つぼめた手による手打ち、および、手の付け根による手打ち)ごとの楽音を、サンプリングタイプの楽音発生装置によりサンプリングし、該サンプリングした音を特定の基準演奏ジェスチャーに割り当てることができる。 演奏者がある演奏ジェスチャーにより演奏面に接触すると、前記5
    つの基準演奏ジェスチャーのうち、前記演奏者の演奏ジェスチャーに最も近く対応する基準演奏ジェスチャーに従って、電子的楽音の発生が制御される。 さらに、前記パラメータデータのいくつかを、前記電子的楽音に関するその他の特徴を制御するために割り当ててもよい。 例えば、“フルハンド手打ち”と称される基準演奏ジェスチャーに対応する音が前記楽音発生装置により演奏されることが選択された場合、前記最大圧力値データを前記音の再生振幅を制御するために利用でき、前記平均x、
    y位置データを、前記楽音発生装置から前記音を再生する際使用されるサンプリングレートを変化させることにより前記音の音高を制御するために利用可能である。

    【0018】また、周波数変調タイプの楽音合成装置(または、“FMタイプの楽音発生装置”)を制御するようにしてもよい。 この場合、様々なパラメータは、演奏者が演奏面に接触するために使用した演奏ジェスチャーの種類に従って変更されてもよい。

    【0019】

    【実施例】以下、添付図面を参照してこの発明を詳細に説明する。 以下の説明は、この発明を実施する最良の形態を説明するものである。 また、以下の説明は、この発明の一般的な原理を説明するものであり、限定的な意味で考察されるべきではない。 特に、手による演奏ジェスチャーに関して説明されているが、この発明は、その他の種類の演奏ジェスチャーが行われる場合に適用してもよい。

    【0020】図1は、この発明による、演奏ジェスチャーに基づく楽音発生システムのブロック図である。 図1
    に示すように、演奏面10は、ドラム面のような演奏面に圧力センサ12のアレー(列)を設けたものである。
    前記演奏面は、表面平滑で且つ可撓性があり、さらに、
    手の疲労を防ぐためドラムのような感触および反発力を与える、例えばプラスチックまたはゴムでできている。
    しかし、前記演奏面の内層部は、金属またはその他の材料でできていてもよい。 圧力センサ12は、例えば、直線状に配列された感圧抵抗器(Interlink E
    lectronics社から入手可能である)であるのが好ましい。 感圧抵抗器とは、抵抗インクを含んだ比較的薄いプラスチック片からなるものであり、この抵抗インクの電気抵抗は、例えば前記プラスチック製の表面に加えられた圧力の量に比例して変化する。 このような感圧抵抗器の代わりに、例えば、導電ゴム、マイクロ加工された歪みゲージ、または、超小型のロードセルを使用してもよい。 さらに、圧力センサ12は、図1に示した配列に限らず、六形状の配列となるよう斜めに傾斜した状態に配列してもよく、また、円形、三角形またはその他の形状に配列されてもよい。 以上の記載から、演奏ジェスチャーに応じた様々なパラメータを計算するのに十分なデータの収集を可能にする限り(すなわち、十分なセンサ密度を持ち、センサが設けられていないデッドゾーンがわずかである限り)、演奏面10はいかなる形態および構成であってもよい、ということが明白となるであろう。

    【0021】演奏面10は多重化されたA/D変換器1
    4に接続されており、オンしたセンサ12の出力信号が、時分割式にA/D変換器14に与えられるようになっている。 マイクロコンピュータは、中央処理ユニット(CPU)16と、プログラムROM18と、データR
    AM20aおよびワーキングRAM20bを含むRAM
    20とで構成されている。 演奏面10は、楽音発生装置22を制御するため、演奏者の演奏ジェスチャーを取り込む。 楽音制御装置システムと楽音発生装置22との間のデータのやりとりを行うための主要手段は、MIDI
    規格によるものである。 文字数字式のLCD表示器24
    は、プログラムモード時およびプレイモード時において、ユーザに対して指示情報およびフィードバック情報を与える。 該表示器24は、ユーザが演奏ジェスチャーをセーブおよびロードし、ならびに、演奏ジェスチャーおよびパラメータを異なる楽音発生装置の制御部に割り当てるのを可能にする。 表示器26は、演奏ジェスチャーによりどのセンサ12がオンされたのかを示すものである。 表示器26は、例えば、センサ12のアレーに対応する発光ダイオード(LED)のアレーからなり、各発光ダイオードは、対応するセンサ12がオンした時に発光するものである。

    【0022】基本的な実施例において、データRAM2
    0aには、多数の異なる基準演奏ジェスチャーに係るパラメータデータがプリセットされている。 例えば、親指タップ、指タップ、手打ち、つぼめた手による手打ち、
    および、手の付け根による手打ちに係るパラメータデータが、工場でプリセット可能である。 このようにして、
    演奏者が演奏面10に接触すると、楽音制御装置システムでは、演奏者により使用された演奏ジェスチャーの種類を検出し、親指タップ、指タップ、手打ち、つぼめた手による手打ち、および、手の付け根による手打ちのうちのいずれが、入力された演奏ジェスチャーに最も近く対応するかを判定する。 こうして、楽音発生装置22
    が、前記入力された演奏ジェスチャーに最も近く対応すると判定された基準演奏ジェスチャーに従って制御される。 前記基準演奏ジェスチャーに対応する演奏ジェスチャーが使用されたと判定されたときにおいて、自然打楽器における親指タップ、指タップ、手打ち、つぼめた手による手打ち、および、手の付け根による手打ちに対応する楽音が発生されるように、楽音発生装置22として、前記制御装置システムの外部または内部にサンプリングタイプの楽音発生装置を設けてもよい。

    【0023】図2は、モードセレクタのプレイスイッチ28のオンイベント処理を示すものである。 プレイスイッチ28がオンされると、フレームカウント値FRAM
    Eが1に初期化され(ステップS−10)、CPU16
    が、N個のセンサ12のアレーによって構成されるフレームを走査する(ステップS−12)。 フレームの走査時には、各センサ12が走査され、オンされた各センサ12の位置データ(x、y座標)および圧力値(p)が収集される。

    【0024】次に、この第1のフレームにオンされたセンサが有るか否か(すなわち、該フレーム内におけるいずれかの圧力値が“無負荷”しきい値を越えたか否か)
    が検出される(ステップS−14)。 第1のフレームにオンされたセンサが有る旨検出された場合、フレームカウント値FRAMEが1インクリメントされ(ステップS−16)、データ窓が走査される。 第1のフレームにオンされたセンサが有る旨検出されない場合、オンされたセンサがを有する第1のフレーム(すなわち、“オン”フレーム)が検出されるまで、その他の第1のフレームのデータが走査される。

    【0025】第1のオンフレームが走査されると、上述のようにフレームカウント値FRAMEが1インクリメントされ(ステップS−16)、他のフレームが走査される(ステップS−18)。 次に、フレームカウント値FRAMEが1インクリメントされ(ステップS−2
    0)、データ窓のデータが収集され終わったか否か(すなわち、データ窓を構成する数(m)のフレームが走査され終わったか否か)が判定される(ステップS−2
    2)。 最適の効果を達成するためには、前記データ窓を少なくとも10個のフレームによって構成する必要がある、ということが分かった。 また、典型的な演奏ジェスチャー時間が約3.5ミリ秒である、ということが分かった。 このため、データ窓のデータは、約3.5ミリ秒以内に取り込まなければならない。 データ窓を構成するために設定されたフレームの数(m)未満のフレームしか走査されていない場合、前述のようなフレームの走査が再度行われ(ステップS−18)、フレームカウント値FRAMEが1インクリメントされる(ステップS−
    20)。

    【0026】走査されたフレームの数がmより大きい場合(すなわち、データ窓のデータの収集が完了した場合、該収集されたフレームデータから、各種のパラメータが決定される。特定の種類の演奏ジェスチャーについて測定される演奏ジェスチャーパラメータの例をいくつか挙げると、次のようである。 最大x値 WXmax 最大y値 WYmax 最小x値 WXmin 最小y値 WYmin x分布 WXdist=(WXmax − WXmin) + 1 y分布 WYdist=(WYmax − WYmin) + 1 オンしたセンサが占める面積 Warea=WXdist * WYdist 平均x値 WXavg 平均y値 WYavg 分布比 WXYratio=WXdist/WY
    dist

    【0027】WXavg、WYavg点から演奏面の中心までの距離

    【0028】

    【数1】

    オンしたセンサの合計数 Wactive Warea面積内におけるオンセンサの密度 Wdensity=Wactive/Warea 最大圧力値 WPmax 平均圧力値 WPavg である。

    【0029】圧力により測定された形状因子、または、
    x、y値などの、その他の各種パラメータを、各データ窓ごとに算出してもよい。 しかしながら、数種類の演奏ジェスチャーを認識するには、上記のパラメータで十分である。

    【0030】いくつかの演奏ジェスチャーは、“位置に依存する”。 すなわち、該演奏ジェスチャーにおいて演奏面に接触する位置が、発生する楽音に実質的な影響を与える。 その場合、前記基準演奏ジェスチャーの定義には、位置情報が含まれることとなる。 例えば、中心部指タップ、すなわち、演奏面の中心部近傍における指タップは、演奏面の中心部近傍における平均x値およびy値をとることとなる。 一方、周辺部指タップ、すなわち、
    演奏面の周辺部近傍における指タップは、演奏面の周辺部近傍における平均的x値およびy値をとることとなる。 これに対して、“位置に依存しない”演奏ジェスチャーもあり、この場合、位置情報は、演奏ジェスチャーの定義には使用されないが、楽音発生装置のいくつかのパラメータ(音高、フィルタ周波数、倍音成分など)を変化させて該当する楽音をさらに変化させるために、利用可能である。

    【0031】データ窓のデータが収集される終わると、
    前掲のような演奏ジェスチャーパラメータが算出される(ステップS−24)。 このようにして算出されたパラメータは、データRAM20aに記憶されている基準演奏ジェスチャーパラメータデータと比較され(ステップS−26)最も近く対応するもの(すなわち、どの基準演奏ジェスチャーが、入力された演奏ジェスチャーに最も近く対応するか)が判定される(ステップS−2
    8)。 次に、電子的楽音発生装置22が、前記入力された演奏ジェスチャーに最も近く対応すると判定された基準演奏ジェスチャーに従って制御される(ステップS−
    30)。

    【0032】この好ましい実施例においては、各基準演奏ジェスチャーごとの平均値および標準偏差がメモリに記憶される。 プレイモードにおいて演奏者により演奏ジェスチャーの入力がなされると、該入力された演奏ジェスチャーについて測定された各パラメータを、メモリに記憶されているパラメータデータと比較することにより、前記“最も近く対応する基準演奏ジェスチャー”が判定される。 入力された演奏ジェスチャーについて、P
    i(iはk個のうちの任意の1つ)により示されるk個のパラメータが測定される。 前記平均値および標準偏差は、図3および図4にそれぞれ示されたサブルーチンに従って算出される。 より詳しくは、平均値は、ステップS−32において、次の式により算出される。

    【0033】

    【数2】

    また、標準偏差は、ステップS−34において、次の式により算出される。

    【0034】

    【数3】

    入力される各パラメータの値は、メモリに記憶されている各基準演奏ジェスチャーの標準偏差に従って正規化される。 例えば、パラメータPiに関する、正規化誤差E


    iは、次の式により与えられ。

    【0035】

    【数4】

    ここで、Piは入力された演奏ジェスチャーについての測定パラメータであり、平均Piは特定の基準演奏ジェスチャーに関するパラメータPiの平均値であり、さらに、sd Piは特定の基準演奏ジェスチャーに関するパラメータPiの標準偏差である。

    【0036】各正規化された誤差は、サンプリングされたデータの前記平均値からの距離を、標準偏差の単位で表したものである。 各基準演奏ジェスチャーに関する全体的な誤差を求めるため、各演奏ジェスチャーパラメータに関する正規化誤差が、次の式により合計される。

    【0037】

    【数5】

    ここで、Piは入力された演奏ジェスチャーの測定されたパラメータであり、平均Piは特定の基準演奏ジェスチャーに関するパラメータPiの平均値であり、さらに、sd Piは特定の基準演奏ジェスチャーに関するパラメータPiの標準偏差である。 代案として、上記標準偏差式の代わりに、分散式を使用してもよい。 該分散は次のようにして求められる。

    【0038】

    【数6】

    正規化誤差Eiは、次の式により算出される。

    【0039】

    【数7】

    【0040】図5は、入力演奏ジェスチャーに最も近く対応する基準演奏ジェスチャーを判定するための、対応判定サブルーチンを示すものである。 演奏ジェスチャーカウント値gが1に初期化され(ステップS−36)、
    演奏ジェスチャー1に関する全体的な誤差が算出される(ステップS−38)。 次に、演奏ジェスチャーカウント値gが1インクリメントされる(ステップS−4
    0)。 次に、全体的な誤差の算出が、基準演奏ジェスチャーの合計数tに等しい回数行われたか否かを判定する(ステップS−42)。 NOの場合(ステップS−4
    2)、次の基準演奏ジェスチャーに関する全体的な誤差が算出される。 全体的な誤差の算出が、基準演奏ジェスチャーの合計数tに等しい回数行われた場合、コンピュータにより、どの基準演奏ジェスチャーが最小の全体的誤差を有するかを判定する(ステップS−44)。 最小の全体的誤差を有する基準演奏ジェスチャーが、前記入力された演奏ジェスチャーに最も近く対応する基準演奏ジェスチャーということとなる。 以下に、一例が示されている。 説明を簡単にするため、2つの演奏ジェスチャーパラメータについてのみ考察する。

    【0041】

    【表1】

    入力演奏ジェスチャーがサンプリングされ、次のデータが収集される。 比 x/y=1.7 オンしたセンサの数=18.9 各基準演奏ジェスチャーに関する全体的誤差は、次のようである。

    【0042】

    【数8】

    【0043】

    【数9】

    【0044】

    【数10】

    【0045】

    【数11】

    【0046】

    【数12】

    【0047】前記5つの基準演奏ジェスチャーについては、手の付け根による手打ちに関する誤差が最小である。 このため、手の付け根による手打ちが入力演奏ジェスチャーに最も近く対応する。 すなわち、その他の基準演奏ジェスチャーに比べて、手の付け根による手打ちが前記入力演奏ジェスチャーに最も近く対応する。 その結果、前記制御装置システムでは、手の付け根による手打ちの演奏ジェスチャーに従って、楽音の発生を制御することとなる。

    【0048】この発明のより高度な実施例においては、
    演奏者は、工場でプリセットされるデータを選択できるのに加えて、基準演奏ジェスチャーパラメータデータを自分でプログラムできる。 その場合、制御装置システムのモードセレクタには、演奏者がプログラムモードを指定するのを可能にするプログラムスイッチ30が設けられる。 図6は、プログラミング処理を行うためのプログラムスイッチオンイベント処理が示されている。 このプログラムスイッチ30がオンされると、制御システムは、フレームカウント値FRAMEを1に初期化し(ステップS−46)、前記プレイモードに関して上述したようにフレームを走査する(ステップS−48)。 次に、第1のフレームがオン状態であるか否かが検出される(ステップS−50)。 第1のオンフレームが収集された後、フレームカウント値FRAMEが1インクリメントされ(ステップS−52)、他のフレームが走査され(ステップS−54)、その都度、フレームカウント値FRAMEが1インクリメントされる(ステップS−
    56)。 次に、データ窓のフレーム数(m)に等しいフレーム数が走査されたか否かが検出される(ステップS
    −58)。 データ窓を構成するために設定されたフレームの数(m)未満のフレーム数しか走査されていない場合、フレームの走査が再度行われ(ステップS−5
    4)、フレームカウント値FRAMEが1インクリメントされる(ステップS−56)。 データ窓のデータが収集され終わると、前記プレイモードに関して上述したような演奏ジェスチャーパラメータが、算出され、前記平均、標準偏差算出サブルーチンにおいて後に使用可能に記憶される(ステップS−60)。

    【0049】このプログラムモードにおいて、演奏者は同一の演奏ジェスチャーを何回も入力し、入力された各演奏ジェスチャーごとに、データ窓のデータが収集される。 例えば、演奏者は手全体によるフルハンド打ちジェスチャーを50回入力する。 この場合、50個のデータ窓のデータが収集される。 特定の種類の基準演奏ジェスチャーに関するパラメータデータを設定するために、サンプル演奏ジェスチャーを入力すべき正確な回数については、決まっていない。 しかし、サンプル演奏ジェスチャーの入力回数が多くなればなるほど、特定の基準演奏ジェスチャーに関するパラメータはより正確に設定されることとなる。 演奏者が特定の基準演奏ジェスチャーに関するサンプル演奏ジェスチャーの入力を完了したことを示すと(ステップS−62)、制御装置システムでは、各演奏ジェスチャーパラメータに関する平均値を算出してワーキングRAM20bに記憶し(ステップS−
    64)、且つ、各演奏ジェスチャーパラメータに関する標準偏差を算出してワーキングRAM20bに記憶する(ステップS−66)。 図3および図4は、平均値算出サブルーチンおよび標準偏差算出サブルーチンをそれぞれ示す。

    【0050】説明を容易にするため、これまで、この発明の実施例は、比較的簡単な楽音制御について説明されてきた。 しかし、楽音変化は、無数の方法で実現可能である。 例えば、(平均的または最大のセンサ圧により測定された)強度に応じて、複数の異なる楽音を特定の基準演奏ジェスチャーに割り当ててもよい。 すなわち、1
    つの基準演奏ジェスチャーに関して、強い接触、中位の接触、および、弱い接触にそれぞれ対応する楽音データを用意してもよい。 この場合、例えば、コンガの音色が割り当てられた演奏面における強い手打ちにより、中位の手打ちまたは弱い手打ちの場合とは異なる楽音特性を持つコンガ音が発生されることとなる。 同様に、中位の手打ちおよび弱い手打ちにより、強い手打ちの場合とは異なる楽音特性を持つコンガ音が発生されることとなる。 さらに、上述の如く、その他のリアルタイムの楽音制御要素(例えば、音高、変調状態、倍音成分、振幅など)を制御するために、異なるパラメータを使用してもよい。

    【0051】さらに、演奏面10は、それぞれが特定の音色を割り当てられた複数の部分に分割されてもよい。
    例えば、該演奏面10は、図7の(A)に示すように同心の2つの円形部分、または、図7の(B)に示すように円形中心部分、および、隣接する4つの外方部分に分割されてもよい。 演奏面10が同心の2つの円形部分に分割されている場合、中心の円形部分には、自然打楽器の中心部分に対応する楽音データを割り当て、外方の円形部分には、自然打楽器の周辺部分に対応する楽音データを割り当てることができる。 この配置は、例えばスネアドラムのように、その中心部と周辺部とでは実質的に異なる楽音特性を有する自然打楽器を模倣する場合、特に有用である。

    【0052】例えば、1つの演奏ジェスチャーによる接触部分が演奏面10の複数部分にまたがった場合のように、前述のように分割された演奏面10の2つまたは3
    つ以上の部分が接触されたことが検出されたときには、
    最大の加圧量が検出された部分に対応する音色の楽音を発生するようにすることができる。 また、各々が接触された部分に対応する音色を有し、且つ、対応する部分での打撃強度に比例した音量を有する、複数の楽音を発生するようにすることができる。 さらに、複数の楽音データ(例えば、同心の2つの円形部分に対応する楽音データ)を補間処理することにより、音色を変更制御することができる。 この補間処理は、楽音発生装置により、単なるクロスフェードまたは楽音発生パラメータの補間を行うことにより可能である。 この場合、ある1つの特定の演奏ジェスチャーが演奏面の周辺部においてスタートされた後、演奏面の中心に向けてスライド移動されるのに伴ない、音色,音量あるいはピッチなどが連続的に変化することとなる。

    【0053】上述のように、前記制御装置システムはいかなるタイプの楽音発生装置22を制御するために使用してもよく、楽音発生装置22は、前記制御装置システムの外部に設けてもよいし、該制御装置システム内に組み込んでもよい。 制御装置システムの外部に設けられた楽音発生装置は、主に、MIDI規格に従って制御されることとなる。 例えば、楽音発生装置22は、FMタイプの楽音発生装置、または、サンプリングタイプの楽音発生装置とすることができる。 FMタイプの楽音発生装置は、検出された演奏ジェスチャーに従って各種の楽音制御パラメータ(例えば、搬送波と変調波との比率、変調率、音高またはエンベロープ)を変化させることにより、適当な楽音を発生する。 サンプリングタイプの楽音発生装置は、サンプル音(すなわち、外部音をサンプリングすることにより得られた後記憶された波形)を発音する。

    【0054】以上、この発明の好ましい実施例を説明してきたが、ここに開示された実施例は、この発明の精神および範囲を逸脱することなく、様々な変更が可能である。 例えば、感圧抵抗器の代わりに、いかなる種類のセンサを使用してもよい。 すなわち、様々な演奏ジェスチャーの種類を特定するのに十分なパラメータデータの収集を可能にするセンサである限り、いかなる種類のセンサを使用してもよい。 また、演奏ジェスチャーを特定するために測定されるパラメータは、この明細書に記載されたものに限定されない。 さらに、演奏ジェスチャーを特定するためには、上述のものに限らず、エキスパートシステム、神経網、ファジィ理論などの、その他の各種分析方法を使用してもよい。 従って、この発明は、ここに記載された好ましい実施例に限定されることなく、当業者にとって自明の様々な方法で変更可能である。

    【0055】次に、この発明に係る方法及び装置の実施態様のいくつかを整理して示すと次のようである。 (1) 演奏面を設けること、前記演奏面に接触するために演奏者によって使用された演奏ジェスチャーの種類を判定すること、及び、前記演奏面に接触するために演奏者によって使用されたと判定された前記演奏ジェスチャーの種類に従って電子的楽音発生装置を制御することからなる楽音制御方法。 (2) 前記演奏面がドラム面のような面である前記1
    項の楽音制御方法。 (3) 前記演奏面が圧力センサのアレーからなるものである前記2項の楽音制御方法。 (4) 制御される前記電子的楽音発生装置が、各種の楽音に対応する各種の波形を記憶したメモリを備えるサンプリングタイプの楽音発生装置であり、前記判定された演奏ジェスチャーの種類に基づいて前記波形の1つが選択され、前記楽音発生装置が前記選択された波形に従って楽音を発生するよう制御されるものである前記1項の楽音制御方法。 (5) 前記楽音発生装置が、前記検出された演奏ジェスチャーの種類に従って、音高およびエンベロープのうちの少なくとも一つを制御する楽音合成装置からなるものである前記1項の楽音制御方法。 (6) 特定の演奏ジェスチャーの種類が演奏者により使用されたと判定されたとき、前記電子的楽音発生装置が、前記検出された特定の演奏ジェスチャーの種類に対応する少なくとも1つのパラメータに従って決定される少なくとも1つの楽音特性を有する楽音を発生するよう制御されるようになっており、これにより、前記特定の演奏ジェスチャーの種類に対応するパラメータを変化させることにより楽音特性の変化を実現できるようになっている前記1項の楽音制御方法。 (7) 前記楽音特性が、音量、音高、変調状態および倍音成分のうちの1つである前記6項の楽音制御方法。 (8) 前記パラメータが、前記特定の演奏ジェスチャーの種類に関わる平均圧力値、および、前記演奏面の中心から該演奏面において前記演奏ジェスチャーにより接触された部分の中心までの距離のうちの一方である前記6項の楽音発生制御方法。

    【0056】(9) 感圧面を設けること、演奏者が前記感圧面に接触した際、前記感圧面において少なくともしきい量の圧力が加えられた部分を検出すること、前記部分の検出に従って、前記感圧面に接触するために演奏者によって使用された演奏ジェスチャーの種類を判定すること、及び、前記感圧面に接触するために演奏者によって使用されたと判定された演奏ジェスチャーの種類に従って電子的楽音発生装置を制御すること、からなる楽音制御方法。 (10) それぞれがオンしたときにおいて出力信号を発生する圧力センサのアレーを備える演奏面を設けること、演奏者が前記感圧面に接触した際、前記センサのどれがオンしたかを検出すること、前記センサのオン検出に従って、前記圧力センサのアレーに接触するために演奏者により使用された演奏ジェスチャーの種類を判定すること、及び、前記圧力センサのアレーに接触するために演奏者により使用されたと判定された演奏ジェスチャーの種類に従って電子的楽音発生装置を制御すること、
    からなる楽音制御方法。 (11) それぞれがオンしたときにおいて加圧量を示す出力信号を発生する圧力センサのアレーを備える演奏面を設けること、オンした各前記圧力センサの位置を検出すること、オンした各前記圧力センサに対する加圧量を検出すること、各前記オンした圧力センサごとに検出された位置および検出された圧力量に従って、前記圧力センサのアレーに接触するために演奏者によって使用された演奏ジェスチャーの種類を判定すること、及び、前記圧力センサのアレーに接触するために演奏者によって使用されたと判定された演奏ジェスチャーの種類に従って電子的楽音発生装置を制御すること、からなる楽音制御方法。 (12) それぞれがオンしたときにおいて加圧量を示す出力信号を発生する圧力センサのアレーを備える演奏面を設けること、基準演奏ジェスチャーに関するパラメータデータをプログラムすること、前記パラメータデータをメモリに記憶すること、演奏者が前記圧力センサのアレーに接触したときオンした前記センサのパターンを検出すること、検出された前記センサのパターンと前記メモリに記憶したパラメータデータとを比較すること、
    前記メモリに記憶したパラメータデータのうち、前記検出されたセンサのパターンに最も近く対応するものを判定すること、及び、最も近く対応すると判定された前記パラメータデータに従って電子的楽音発生装置を制御すること、からなる楽音制御方法。

    【0057】(13) 演奏面に接触するために演奏者によって使用された演奏ジェスチャーの種類に従って楽音発生を制御する楽音制御装置であって、それぞれがオンしたときにおいて加圧量を示す出力信号を発生する圧力センサのアレーを備える演奏面と、オンした前記センサのパターンを検出する検出手段と、各種の基準の演奏ジェスチャーに関するパラメータデータを記憶可能なメモリと、検出された前記センサのパターンと前記メモリに記憶したパラメータデータとを比較する比較手段と、
    前記メモリに記憶したパラメータデータのうち、前記検出されたセンサのパターンに最も近く対応するものを判定する判定手段と、最も近く対応すると判定された前記パラメータデータに従って電子的楽音発生装置を制御する制御手段とを具備する楽音制御装置。

    【0058】(14) 感圧面に接触するために演奏者によって使用された演奏ジェスチャーの種類に従って楽音発生を制御する楽音制御装置であって、感圧面と、前記感圧面において少なくともしきい量の圧力が加えられた面部分のパターンである面接触パターンを検出する検出手段と、複数種類の基準の面接触パターンを示すパラメータデータを記憶可能なメモリと、前記感圧面に現在接触している演奏ジェスチャーである入力演奏ジェスチャーに関して検出された面接触パターンと前記メモリに記憶されたパラメータデータとを比較する比較手段と、
    前記基準の面接触パターンのうちのどれが、前記検出された面接触パターンに最も近く対応するかを判定する判定手段と、前記検出された面接触パターンに最も近く対応すると判定された前記基準の面接触パターンに従って電子的楽音発生装置を制御する制御手段とを具備する楽音制御装置。 (15) 特定の種類の演奏ジェスチャーが演奏者により使用されたと判定されたとき、前記制御手段は、前記特定の種類の演奏ジェスチャーに対応する少なくとも1
    つのパラメータに従って決定される少なくとも1つの楽音特性を有する楽音を発生するよう、前記電子的楽音発生装置を制御し、これにより、前記特定の演奏ジェスチャーの種類に対応するパラメータを変化させることにより楽音特性の変化を実現できるようになっている前記1
    4項の楽音制御装置。 (16) 前記楽音特性が、音量、音高、変調状態および倍音成分のうちの1つである前記15項の楽音制御装置。 (17) 前記パラメータが、前記特定の演奏ジェスチャーの種類に関する平均圧力値、および、前記演奏面の中心から前記演奏ジェスチャーにより接触された部分の中心までの距離のうちの一方である前記15項の楽音制御装置。

    【0059】(18) 演奏面に接触するために演奏者によって使用された演奏ジェスチャーの種類に従って楽音発生を制御する楽音制御装置であって、それぞれがオンしたときにおいて加圧量を示す出力信号を発生する圧力センサのアレーを備える演奏面と、各種の基準演奏ジェスチャーに関するプリセットパラメータデータを記憶したメモリを備えるコンピュータであって、各々がフレームを構成する前記アレーの走査を行い、さらに、各フレームにおいて、各前記センサがオンしたか否かを検出し、各フレームごとにデータを収集し、各入力演奏ジェスチャーごとに複数フレームのデータを収集するコンピュータとを具備し、前記コンピュータが、前記入力演奏ジェスチャーに関するフレーム内で収集されたデータと、前記メモリに記憶されたパラメータデータとを比較し、前記基準演奏ジェスチャーのうちのどれが前記入力演奏ジェスチャーに最も近く対応しているかを判定し、
    前記入力演奏ジェスチャーに最も近く対応している前記基準演奏ジェスチャーに対応する制御信号を出力するものであり、前記制御信号が電子的楽音発生装置を制御するために使用可能であることを特徴とする楽音制御装置。 (19) 演奏ジェスチャーにより前記センサのどれがオンしたのかを示す表示器をさらに備える前記18項の楽音制御装置。 (20) 前記表示器が発光ダイオードのアレーからなり、各前記発光ダイオードが、特定の前記センサに対応しており、演奏ジェスチャーにより対応する前記センサがオンしたときに発光するものである前記19項の楽音制御装置。 (21) 前記演奏面が、円形であり、少なくとも、同心の第1の円形部分と第2の円形部分とに分割されており、前記第1の円形部分が前記演奏面の中心部分に位置しており、前記第2の円形部分が前記演奏面の周辺部分に位置しており、前記コンピュータは、前記第1の円形部分については、自然楽器の中心部分に対応する楽音データを前記メモリに記憶し、前記第2の円形部分については、自然楽器の周辺部分に対応する楽音データを前記メモリに格納する前記18項の楽音制御装置。

    【0060】(22) 演奏面に接触するために演奏者によって使用された演奏ジェスチャーの種類に従って楽音発生を制御する楽音制御装置であって、それぞれがオンしたときにおいて出力信号を発生する複数のセンサからなるアレーを備える演奏面と、演奏者がプログラムモードおよびプレイモードの少なくとも一方を選択するためのセレクタと、ここで、前記プログラムモードは、演奏者によって入力された基準演奏ジェスチャーに関するパラメータデータを設定するためのモードであり、前記プレイモードは、前記基準演奏ジェスチャーのうちのどれが前記演奏面に現在接触している演奏ジェスチャーである入力演奏ジェスチャーに最も近く対応しているかを判定するためのモードであり、前記アレーの走査を繰り返し行い、ここで各走査がフレームを構成し、各フレーム毎の走査においては前記アレーの前記各センサがオンしたか否かをそれぞれ検出し、こうして各フレームごとにデータを収集し、また、それぞれの入力演奏ジェスチャーごとに複数フレームのデータを収集し、さらに、所定数のフレームによりデータ窓を構成し、入力演奏ジェスチャーのデータを対応するデータ窓の範囲内において取り込むコンピュータとを具備し、前記コンピュータは、収集されたデータを記憶するメモリを含み、かつ、
    前記コンピュータは、前記プログラムモードにおいて、
    前記基準演奏ジェスチャーに関して収集されたデータ窓に従って各種類の前記基準演奏ジェスチャーごとのパラメータデータを設定するものであり、かつ、前記コンピュータは、前記プレイモードにおいて、入力演奏ジェスチャーに関するデータ窓の範囲内で収集されたデータと、前記基準演奏ジェスチャーに関して設定されたパラメータデータとを比較し、前記基準演奏ジェスチャーのうちのどれが前記入力演奏ジェスチャーに最も近く対応しているかを判定し、前記入力演奏ジェスチャーに最も近く対応していると判定された前記基準演奏ジェスチャーに対応する制御信号を出力するものであり、前記制御信号が電子的楽音発生装置を制御するために使用可能であることを特徴とする楽音制御装置。 (23) 前記センサは、各センサがx、y座標により示される位置を有するように配列されており、前記コンピュータにより収集されたフレームのデータが、オンした各センサに関するx、y座標、および、オンした各センサに対する加圧量を示すデータからなるものである前記22の楽音制御装置。

    【0061】(24)前記コンピュータは、収集されたフレームデータに従って、入力演奏ジェスチャーに関するk個のパラメータPi(iはk個のうちの1つ)を算出し、次の式により各基準演奏ジェスチャーに関する各パラメータの平均値を算出し、

    【数13】

    次の式により各前記パラメータの標準偏差を算出し、

    【数14】

    前記算出手段が、次の式により、各前記基準演奏ジェスチャーに関する全体的な誤差を算出することにより、前記基準演奏ジェスチャーのうちのどれが前記入力演奏ジェスチャーに最も近く対応しているかを判定し、

    【数15】

    前記式において、Egが基準演奏ジェスチャーgに関する全体的な誤差であり、Piincが入力演奏ジェスチャーのi番目のパラメータであり、平均Pigが前記基準演奏ジェスチャーgのi番目のパラメータの平均値であり、sd Pigが前記基準演奏ジェスチャーgのi


    番目のパラメータの標準偏差であり、全体的な誤差が最小である基準演奏ジェスチャーが、前記入力演奏ジェスチャーに最も近く対応するものであることを特徴とする前記22項の楽音制御装置。

    【0062】

    【発明の効果】以上のような構成により、この発明によれば、演奏者によって演奏面に対して行なわれる様々な演奏ジェスチャーに応じて楽音の発生を多様に制御することができるようになり、これにより、電子的/電気的楽音発生装置において自然楽器と同様に表現力に富んだ演奏を可能にすることができるようになる、という優れた効果を奏する。 また、演奏面に設けられた複数のセンサの出力に基づいて面状の接触操作状態を表わすパラメータを作成することにより、該演奏面に対して様々な接触形態をもたらすよう作用する演奏者の接触操作、すなわち演奏ジェスチャー、に応答するパラメータを得ることができ、これにより、自然打楽器と同様に、演奏ジェスチャーに応じた複雑かつ微妙な楽音制御が可能となり、電子的/電気的楽音発生制御において個性的な制御が可能になる、という優れた効果を奏する。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 この発明による演奏ジェスチャーに基づく楽音制御装置の一実施例のシステム構成例を示すブロック図。

    【図2】 図1のマイクロコンピュータにより実行されるプレイスイッチオンイベント処理のフローチャートを示す図。

    【図3】 前記マイクロコンピュータにより実行される平均算出サブルーチンのフローチャートを示す図。

    【図4】 前記マイクロコンピュータにより実行される標準偏差算出サブルーチンのフローチャートを示す図。

    【図5】 前記マイクロコンピュータにより実行される対応判定サブルーチンのフローチャートを示す図。

    【図6】 前記マイクロコンピュータにより実行されるプログラムスイッチオンイベント処理のフローチャートを示す図。

    【図7】 複数部分に分割された演奏面を例示する図。

    【符号の説明】

    10…演奏面、12…圧力センサ、16…CPU、18
    …プログラムROM、20…RAM、22…楽音発生装置。

    高效检索全球专利

    专利汇是专利免费检索,专利查询,专利分析-国家发明专利查询检索分析平台,是提供专利分析,专利查询,专利检索等数据服务功能的知识产权数据服务商。

    我们的产品包含105个国家的1.26亿组数据,免费查、免费专利分析。

    申请试用

    分析报告

    专利汇分析报告产品可以对行业情报数据进行梳理分析,涉及维度包括行业专利基本状况分析、地域分析、技术分析、发明人分析、申请人分析、专利权人分析、失效分析、核心专利分析、法律分析、研发重点分析、企业专利处境分析、技术处境分析、专利寿命分析、企业定位分析、引证分析等超过60个分析角度,系统通过AI智能系统对图表进行解读,只需1分钟,一键生成行业专利分析报告。

    申请试用

    QQ群二维码
    意见反馈