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Operating condition guidance device

阅读:106发布:2020-12-27

专利汇可以提供Operating condition guidance device专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To realize a system to support the accumulation of know-how and to reduce the cost of the discovery and the reconsideration of the optimal operating condition by analyzing the held data of a neural network and executing the guidance of the range of one operating condition. SOLUTION: In a data base 1, the operating condition obtd. from the combination of a running condition and the environment condition for the process operation and the actual data of an operating state under the guidance operating condition are accumulated. The training part of a learning part 4 trains the neural network by using this operation example. The standard operating condition extracting part 4a of the learning part 4 extracts the range of the operating condition capable of realizing the desired running state by analyzing the held date of the neural network after training. After the standard operating condition selecting part 4b of the learning part 4 selects one operating condition from the range of this extracted operating condition on the basis of the size of the range and/or extraction accuracy, it executes the guidance of this one operating condition.,下面是Operating condition guidance device专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 データベースに蓄積され,プロセス運転における運転条件と環境条件との組合せである操業条件と,該操業条件下での操業状態の実データとよりなる操業事例を用いてニューラルネットワークをトレーニングするトレーニング手段と,上記トレーニング後のニューラルネットワークの保持データを分析することにより所望の操業状態を実現可能な操業条件の範囲を抽出する抽出手段と,上記抽出された操業条件の範囲が1つだけ存在するときはそのまま,複数存在するときはさらにその中から,範囲の大きさ及び/又は抽出精度に基づいて1
    つを選択した上で,該1つの操業条件の範囲をガイダンスする第1のガイダンス手段とを具備してなる操業条件ガイダンス装置。
  • 【請求項2】 データベースに蓄積され,プロセス運転における運転条件と環境条件との組合せである操業条件と,該操業条件下での操業状態の実データとよりなる操業事例を用いてニューラルネットワークをトレーニングするトレーニング手段と,上記トレーニング後のニューラルネットワークの保持データを分析することにより所望の操業状態を実現可能な操業条件の範囲を抽出する抽出手段と,ある環境条件が与えられたとき,上記ある環境条件に対応する運転条件が存在する場合には,上記抽出された操業条件の範囲の中から,該ある環境条件に対応する運転条件をガイダンスし,上記ある環境条件に対応する運転条件が存在しない場合には,環境条件の変更をガイダンスする第2のガイダンス手段とを具備してなる操業条件ガイダンス装置。
  • 【請求項3】 データベースに蓄積され,プロセス運転における運転条件と環境条件との組合せである操業条件と,該操業条件下での操業状態の実データとよりなる操業事例を用いてニューラルネットワークをトレーニングするトレーニング手段と,上記トレーニング後のニューラルネットワークの保持データを分析することにより所望の操業状態を実現可能な操業条件の範囲を抽出する抽出手段と,上記抽出された操業条件の範囲が1つだけ存在するときはそのまま,複数存在するときはさらにその中から,範囲の大きさ及び/又は抽出精度に基づいて1
    つを選択した上で,該1つの操業条件の範囲をガイダンスする第1のガイダンス手段と,ある環境条件が与えられたとき,上記ある環境条件に対応する運転条件が存在する場合には,上記抽出された操業条件の範囲の中から,該ある環境条件に対応する運転条件をガイダンスし,上記ある環境条件に対応する運転条件が存在しない場合には,環境条件の変更をガイダンスする第2のガイダンス手段とを具備してなる操業条件ガイダンス装置。
  • 【請求項4】 データベースに蓄積され,プロセス運転における運転条件と環境条件との組合せである操業条件と,該操業条件下での操業状態の実データとよりなる操業事例を用いてニューラルネットワークをトレーニングするトレーニング手段と,上記トレーニング後のニューラルネットワークの保持データを分析することにより所望の操業状態を実現可能な操業条件の範囲を抽出する抽出手段と,上記抽出された操業条件の範囲が1つだけ存在するときはそのまま,複数存在するときはさらにその中から,範囲の大きさ及び/又は抽出精度に基づいて1
    つを選択した上で,該1つの操業条件の範囲をガイダンスする第1のガイダンス手段と,ある環境条件が与えられたとき,上記ある環境条件に対応する運転条件が存在する場合には,上記選択された1つの操業条件の範囲の中から,該ある環境条件に対応する運転条件をガイダンスし,上記ある環境条件に対応する運転条件が存在しない場合には,環境条件の変更をガイダンスする第3のガイダンス手段とを具備してなる操業条件ガイダンス装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は,操業条件ガイダンス装置に係り,例えば圧延などのプロセスの運転において,圧延機運転条件,およびロールやクーラント成分などの環境条件といった操業条件の決定および設定において利用される操業条件ガイダンス装置に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】生産プロセスを高い効率で操業するためには,優れた設備と優れた操業ノウハウの双方が必要である。 この内,操業ノウハウは,生産に従事するオペレータやエンジニアが経験的に蓄積していくものであるが,近年のハードウエア,ソフトウエア両面におけるコンピュータ技術の進歩を背景に, 1. ノウハウの蓄積を支援するシステム 2. ノウハウの保存を支援するシステム の開発が試みられている。 ノウハウの保存を支援するシステムは,「知識ベースシステム」あるいは「エキスパートシステム」と呼ばれるシステムである。 このシステムは,熟練者へのヒアリングや事例分析を通じてノウハウをコンピュータ内に蓄積していこうとするものであり,これまでに様々な分野で数多くのシステムが開発,
    実用化されている。 これよりもニーズは強いものの開発が困難であるのが,ノウハウの蓄積を支援するシステムである。 このシステムは,一般に「知識獲得支援システム」あるいは「機械学習システム」と呼ばれ,事例を分析して,その背後にある原理なり法則を発見する過程を,コンピュータ上で実現しようとするものである。 従来は,主としてノウハウの保存を支援するシステムにより,操業条件ガイダンスを行っていた。 具体的には,熟練者に対して最適な操業条件をヒアリングし,標準操業条件を決定する。 そして,この標準操業条件をマニュアル化し,それをオペレータに表示していた。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の操業条件ガイダンス方法では,熟練者の知識の整理,検証に多大な時間とコストがかかる上に,実用化およびメンテナンスにもコストがかかる。 また,標準操業条件の前提となる環境の状態と現在の環境の状態との間に差がある場合,その差異を考慮して操業条件縮小方法をガイダンスするような機能がないため,実運用において柔軟性に欠ける。 一方,ノウハウの蓄積を支援するシステムとして,特開平7−29006号公報に紹介されたニューラルネットワークの保持データ分析方法を利用することが考えられる。 本発明は,上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,ノウハウの蓄積を支援するシステムを具現化し,これにより最適操業条件の発見,見直しに要するコストを低減するとともに,
    さらに環境条件の変動の際にも,安定して良好な操業を実現し得る操業条件ガイダンス装置を提供することである。

    【0004】

    【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために第1の発明は,データベースに蓄積され,プロセス運転における運転条件と環境条件との組合せである操業条件と,該操業条件下での操業状態の実データとよりなる操業事例を用いてニューラルネットワークをトレーニングするトレーニング手段と,上記トレーニング後のニューラルネットワークの保持データを分析することにより所望の操業状態を実現可能な操業条件の範囲を抽出する抽出手段と,上記抽出された操業条件の範囲が1つだけ存在するときはそのまま,複数存在するときはさらにその中から,範囲の大きさ及び/又は抽出精度に基づいて1つを選択した上で,該1つの操業条件の範囲をガイダンスする第1のガイダンス手段とを具備してなる操業条件ガイダンス装置として構成されている。

    【0005】第2の発明は,データベースに蓄積され,
    プロセス運転における運転条件と環境条件との組合せである操業条件と,該操業条件下での操業状態の実データとよりなる操業事例を用いてニューラルネットワークをトレーニングするトレーニング手段と,上記トレーニング後のニューラルネットワークの保持データを分析することにより所望の操業状態を実現可能な操業条件の範囲を抽出する抽出手段と,ある環境条件が与えられたとき,上記ある環境条件に対応する運転条件が存在する場合には,上記抽出された操業条件の範囲の中から,該ある環境条件に対応する運転条件をガイダンスし,上記ある環境条件に対応する運転条件が存在しない場合には,
    環境条件の変更をガイダンスする第2のガイダンス手段とを具備してなる操業条件ガイダンス装置である。

    【0006】第3の発明は,データベースに蓄積され,
    プロセス運転における運転条件と環境条件との組合せである操業条件と,該操業条件下での操業状態の実データとよりなる操業事例を用いてニューラルネットワークをトレーニングするトレーニング手段と,上記トレーニング後のニューラルネットワークの保持データを分析することにより所望の操業状態を実現可能な操業条件の範囲を抽出する抽出手段と,上記抽出された操業条件の範囲が1つだけ存在するときはそのまま,複数存在するときはさらにその中から,範囲の大きさ及び/又は抽出精度に基づいて1つを選択した上で,該1つの操業条件の範囲をガイダンスする第1のガイダンス手段と,ある環境条件が与えられたとき,上記ある環境条件に対応する運転条件が存在する場合には,上記抽出された操業条件の範囲の中から,該ある環境条件に対応する運転条件をガイダンスし,上記ある環境条件に対応する運転条件が存在しない場合には,環境条件の変更をガイダンスする第2のガイダンス手段とを具備してなる操業条件ガイダンス装置である。

    【0007】第4の発明は,データベースに蓄積され,
    プロセス運転における運転条件と環境条件との組合せである操業条件と,該操業条件下での操業状態の実データとよりなる操業事例を用いてニューラルネットワークをトレーニングするトレーニング手段と,上記トレーニング後のニューラルネットワークの保持データを分析することにより所望の操業状態を実現可能な操業条件の範囲を抽出する抽出手段と,上記抽出された操業条件の範囲が1つだけ存在するときはそのまま,複数存在するときはさらにその中から,範囲の大きさ及び/又は抽出精度に基づいて1つを選択した上で,該1つの操業条件の範囲をガイダンスする第1のガイダンス手段と,ある環境条件が与えられたとき,上記ある環境条件に対応する運転条件が存在する場合には,上記選択された1つの操業条件の範囲の中から,該ある環境条件に対応する運転条件をガイダンスし,上記ある環境条件に対応する運転条件が存在しない場合には,環境条件の変更をガイダンスする第3のガイダンス手段とを具備してなる操業条件ガイダンス装置である。

    【0008】

    【発明の実施の形態】及び

    【実施例】以下添付図面を参照して,本発明の実施の形態及び実施例につき説明し,本発明の理解に供する。
    尚,以下の実施の形態及び実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。 ここに,図1は本発明の実施の形態及び実施例に係る操業条件ガイダンス装置Aの概略構成を示す模式図,図2は本装置Aの動作手順を示すフロー図,
    図3は操業条件探索例を示す説明図,図4は3層ニューラルネットの一例を示す説明図,図5は標準操業条件探索手順を示すフロー図,図6は運転条件ガイダンス手順を示すフロー図である。 今,アルミ箔の圧延を例にとって説明する。 生産プロセスにおける操業条件は,大きく分けて環境条件と運転条件との2種類がある。 アルミ箔圧延においては,ロールの研磨状態,クーラント油の成分などが環境条件であり,プッシュアップ,前方・後方張力などが運転条件であると見なされる。 運転条件は,オペレータが随時直接介入できる変数であり,環境条件は,その背景となるものである。

    【0009】圧延速度を最大限に向上させるためには,
    次の2つのガイダンス機能が必要である。 1. 最適環境条件のガイダンス機能:ロールの研磨仕様,クーラント成分の標準条件を決定し,また,ロール替えやクーラント成分計測/添加剤投入サイクルを決定してオペレータ及びエンジニアにガイダンスする機能。 2. 最適運転条件のガイダンス機能:与えられた環境条件のもとで最大限の速度を出すための圧延機運転条件をオペレータにガイダンスする機能。 環境条件,運転条件は,操業標準としてマニュアル化し,それに従って生産が行われるという状態が望ましいが,後者の機能は,現在の環境条件がマニュアルに指定されたものと異なる場合において,その条件下で最善の操業を行うための運転条件を決定する問題をも含んでいる。 従って,このようなマニュアル化がどこまでできるかが,生産現場の実力を計るための指標となる。

    【0010】しかし,実際には次のような困難がある。 1. 数多くの変数の値の組合せの中から最も有効なものを発見するのは,人手では困難である。 2. 定期的に操業標準を見直し,その精度を確認するというマニュアルのメンテナンス作業に多大なコストがかかる。 本発明は,操業データを収集したデータベースと,それを用いた学習プログラムにより,上記の点を解決しようとするものである。 理論的,解析的な知識が,最適操業条件を定量的に決定するほどまでには十分には得られていないような場合,あるいは操業条件が現場固有のクセ(設備,環境操業条件上の制約)に依存するような場合に,とりわけ本発明は有効である。

    【0011】図1に示すごとく,本発明(第1〜第4の発明)の実施の形態及び実施例に係る操業条件ガイダンス装置Aは,主としてデータベース1に蓄積され,プロセス運転における運転条件と環境条件との組合せである操業条件と,ガイダンス操業条件下での操業状態の実データとよりなる操業事例を用いてニューラルネットワークをトレーニングする学習部4の図示しないトレーニング部(第1〜第4の発明のトレーニング手段に相当)
    と,トレーニング後のニューラルネットワークの保持データを分析することにより,所望の操業状態を実現可能な操業条件の範囲を抽出する学習部4の標準操業条件抽出部4a(第1〜第4の発明の抽出手段に相当)と,この抽出された操業条件の範囲が1つだけ存在するときはそのまま,複数存在するときはさらにその中から,範囲の大きさ及び/又は抽出精度に基づいて1つを選択した上で,その1つの操業条件の範囲をガイダンスする学習部4の標準操業条件選択部4b及び標準操業条件ガイダンス部5(いずれも第1,第3,第4の発明の第1のガイダンス手段に相当)と,ある環境条件が与えられたとき,ある環境条件に対応する運転条件が存在する場合には,上記抽出された操業条件の範囲の中から,ある環境条件に対応する運転条件をガイダンスし,ある環境条件に対応する運転条件が存在しないばあいには,環境条件の変更をガイダンスする運転条件ガイダンス部6(第2,第3の発明の第2のガイダンス手段に相当),あるいは,ある環境条件が与えられたとき,ある環境条件に対応する運転条件が存在する場合には,上記選択された操業条件の範囲の中から,ある環境条件に対応する運転条件をガイダンスし,ある環境条件に対応する運転条件が存在しないばあいには,環境条件の変更をガイダンスする運転条件ガイダンス部6′(第4の発明の第3のガイダンス部に相当)とを具備してなる。 尚,学習部4
    は,後述するデータ評価部2と共に,操業条件探索処理用コンピュータ7内に構築される。 また,標準操業条件ガイダンス部5及び運転条件ガイダンス部6(6′)は同コンピュータ7内に構築されるか,あるいは独立のハードウエアにて構築される。

    【0012】以下,図1,図2を参照して本装置Aの動作をステップS1,S2,…順に説明する。 まずデータベース1は,ロールショップOaにおけるロール研磨データ,圧延機Obのクーラント成分の計測における添加剤投入データ,操業管理システムOcの各コイルの圧延実績データ等を蓄積する(S1)。 次に,データ評価部2は,データベース1に蓄積された各データに対して以下の点に関する評価を行う(S2)。 1. 信頼できるデータか? 2. データの良否(見習うべき状態を表すデータかそれとも避けるべき状態を表するデータか)?

    【0013】最初の評価では,採取されたデータを操業条件の探索処理に活用するか否かを判断する。 ここでは,「典型的な事例」に基づいて最適操業条件の探索を行うこととし,例えば,圧延開始直後に箔が破断したような「特殊事例」は学習用のデータから除去することにする。 具体的には,圧延時間,圧延機稼働に対してしきい値を設け,そのしきい値以下の時間しか圧延を行わなかったコイルのデータは用いないことにする。 また,オペレータの手入力に依存するデータに関し,入力ミスの疑いがあるものはこの段階で除去する。 即ち,人間による評価,確認,及び実績値と各平均実績値との乖離度合いの評価に基づいて除去する。 2番目の評価では,データをいわゆる「正事例」と「負事例」のいずれかに分類する。 ここでは,高速で圧延できたコイルのデータが正事例となり,高速で圧延できなかったコイルのデータが負事例となる。 高速圧延であるか否かは,予め高速/低速の基準速度を指定しておき,圧延速度がそれを上回るか,下回るかにより決定する。 直観的には,正事例に典型的で,負事例に非典型的な環境条件,および運転条件が標準操業の候補となる。

    【0014】そのような条件を捜し出すために次に学習部4により,学習処理を行う(S3)。 この学習処理にあたっては,前述した特開平7−29006号公報の方法を用いる。 簡単のため,ここでは図3に示すように操業条件決定のための変数が2次元である場合を考える。
    図中の○印は,高速圧延が実現できた事例,×印は実現出来なかった事例を示す。 まず,図4に示すような多層ニューラルネットを用いて操業条件変数の値(x1,x
    2)とその結果を表す変数zの値(高速圧延ならば1,
    そうでなければ0)の対応関係を学習部4のトレーニング部により学習させる。 例えば,バックプロパゲーションと呼ばれる周知のアルゴリズムを用いることにより,
    入力操業に図3中の○印,×印に対応する操業条件変数(x1,x2)の値を入力すると,出力層のニューロンに変数zの値(1か0か)が現れるようなニューラルネットを生成することができる。 前述した特開平7−29
    006号公報では,このニューラルネットより,図3中に示してあるような領域を発見し,「もし(x1,x
    2)の値が領域H1またはH2またはH3内にあればz
    の値は1」といったようなルールを出力する。

    【0015】このように,操業条件変数の値が1,2,
    あるいは3個ぐらいまでならば人間の手により,zの値が1である(即ち高速圧延が実現できる)ような操業条件の範囲を見つけだすことができる。 しかし,操業条件を決定する変数の値がそれ以上になると人間の手でH
    1,H2,H3のような領域を発見することは不可能になる。 ここでは,学習後のニューラルネットを入力すると,H1,H2,H3といった領域を自動的に発見することができる。 このためには,次のような操作が必要となる。 即ち,学習用のデータDを生成するデータ生成操作,ニューラルネットを生成し,バックプロパゲーションによりニューラルネットの学習を行うニューラルネット生成操作,ルール抽出操作,生成されたルール例の中から標準操業の候補を選ぶルール選択操作が必要である。

    【0016】以下に図5を参照して,標準操作条件の検索のための各操作についてステップS11,S12,…
    順に詳述する。 まず,学習用データ生成操作を行い,学習用データベース3に蓄積する(S11)。 コイルのデータは,シングル圧延かダブリング圧延か,特殊材料か通常材料か,製品の厚み,パス,幅(パス番号とは,仕上げ圧延か,仕上げ前の圧延かを区別する番号)により類別される。 各コイルには,(シングル/ダブリング圧延識別子)−(材料識別子)−(製品厚み識別子)−
    (パス番号)−(幅識別子)という分類コードが付与される。 例えばS−HGB−70−50−1651,製品厚み7μ,幅1651mmクラスのHGB材の仕上げパスシングル圧延のコイルである。 このデータは,各分類コードごとに分類されてデータベース1内に格納されている。 上記したデータ評価により,典型的な正,負事例を抽出する。 ある分類コードに属する正事例コイルの集合をP,負事例のコイルの集合をNとする。

    【0017】集合PおよびN内のコイルのそれぞれに対し,コイルデータの中から,環境条件および運転条件に関連したデータを抽出する。 環境条件としては,クーラントにおけるアルコール,エステル,分の濃度,前回計測あるいは添加剤投入時点からの経過時間,粘度など,あるいは,ロール研磨における仕上げ粗度,クラウン,径,最終工程での研磨作業時間,ロール研磨後の圧延使用時間などのクーラント,ロール条件を抽出する。
    運転条件としては,プッシュアップ力,前方・後方張力,クーラントの流量と温度,ベンデイング,VCロール,形状制御パラメータを抽出する。 ここで,簡単化のために,あるコイルの環境条件ベクトルをx,運転条件ベクトルをy,正事例/負事例を表す変数をz(正事例ならば1,負事例ならば0)とする。 従って1つのコイルに対して,x,y,zの3つのベクトルが対応する。

    【0018】次に,n=1とおいた後(S12),ニューラルネットの生成操作を行う(S13)。 (x,y)
    を入力,zを出力の教師データとしてバックプロパゲーションによりニューラルネットを学習させるにあたって,ニューラルネットの構造を決定する必要がある。 ここでは,3層のニューラルネットを用いることにする。
    従って,中間層のニューロンの数nがニューラルネット生成パラメータとなる。 具体的に各々のニューラルネットに対して,バックプロパゲーション学習を適用する(S14)。 次にルール抽出操作を行う(S15)。 このルールにおいては,高速圧延のために,x,yがとるべき値の範囲が指定される(以下単に領域と呼ぶ)。 中間層n子のニューラルネットにおいて発見された領域を,H1(n),H2(n),…,Hm n (n)とする。 n=n+1とし(S16),nが上限値Nになるまで上記ステップS13〜S16をくり返す(S17)。
    尚,Nは予め設定しておいた値である。

    【0019】次に,ルール選択操作を行う(S16)。
    標準操業としては,上記ステップS15で発見された領域{Hi(j)}の中から1つを選べばよい。 直観的に言えば,「典型的かつ高速圧延の再現性の高い領域」を選びだせばよい。 そのために,各領域Hi(j)に対して次の評価指標の計算を行う。 1. サイズ:領域Hi(j)に含まれる正事例の数 2. 精度:領域Hi(j)に含まれる事例の数(正事例の数と負事例の数との和)に対する正事例の数の比率 サイズが大きく,精度の高い領域が操業標準の候補として好ましい。 とりわけ,ここではサイズの大きい領域を選ぶことにする。 一般的に,サイズの小さい領域の方が精度が高くなる傾向がある。 しかし,サイズの小さい領域は例外的な領域であることも多く,高速圧延の再現性の観点から,ここではサイズにより重みを置いて領域の選択を行う。 尚,サイズは抽出された操業条件の範囲の大きさに,また精度は抽出精度にそれぞれ相当する。

    【0020】ここに,領域の具体的な選択方法を述べる。 領域{Hi(j)}をサイズにより大きい順に並べ,最大のものをとる。 もし,一位,二位のもののサイズが同じであれば,精度の高い方をとる。 精度も同じであれば,中間層の数の小さい方をとる。 それも同じであれば,ランダムに選ぶ。 今,上記の基準で選択された領域をH0とし,それを生成したニューラルネットをNN
    0で表すことにする。 このニューラルネットNN0が,
    学習によって得られた知識であり,ガイダンス情報はこのニューラルネットNN0から引き出される。 操業標準の候補は,領域H0の中心で与えられることにする。 即ち,領域H0に含まれる正事例の環境の平均,および運転条件の平均を,環境条件,運転条件の標準とする。 そして,これを標準操作条件として出力する(S19)。

    【0021】次に,図6を参照して,与えられた環境条件(ある環境条件に相当)のもとでの運転条件の決定を行う場合について述べる。 尚,この場合も上記図5のステップS11〜S17については共通であり,これらの処理が既に行われているものとする。 また一般的には,
    領域Hの生成元となったニューラルネットNN0を用いて,入力の環境条件部分xをx′に固定し,出力zを最大にするような,運転条件yを探索する必要がある。 しかし,ここでは,計算効率を考慮して次のような簡易方法を用いることにする。 まず,環境条件を入力し(S2
    1),次にニューラルネットNN0を用いて生成された領域をH1,H2,…,Hn0で表す。 そして,Hi,
    i=1,2,…,n0の中でx′に最も近い環境条件を持つ領域H′を,次の距離関数を用いて探す(S2
    2)。

    【0022】今,環境条件ベクトルxと領域Hの環境条件部分Hxとの距離Dist(x,Hx)を次のように定義する。

    【数1】

    【0023】即ち,点xの各成分の座標とHxをその成分の領域に射影して得られる閉区間との距離の和で距離を定義する。 もし,環境条件がx′において,正事例である(高速圧延が実現出来た例がある)ならば,距離D
    ist(x,Hi)=0であるような領域Hiが存在する。 逆に,距離Dist(x,Hi)=0であるような領域Hiが存在しない場合は,環境条件x′のまわりで高速圧延が実現できた事例が無いことを意味している。
    従って,上記のような領域Hiがある場合には(S2
    3),その運転条件(の平均)をガイダンス出力する(S24)。 領域Hiが存在しない場合には(S2
    3),参照すべき高速圧延の事例が存在しないこと,および環境条件の改善が必要であることをガイダンス出力する(S25)。

    【0024】上述したような事例にもとづくアプローチでは,結果の成否は収集されたデータの量と質とに大きく依存するため,探索された操業条件は必ずしも正しいとは限らない。 ガイダンスの通り実行して高速圧延が実現できなかった場合は,現在の操業標準条件の「反例」
    が得られたことになる。 一般的に,反例があってはじめて新しい知識が得られたものとなり,その意味では,不適切な操業は正しい操業条件の標準を求める上でも重要である。 実際には,操業条件に従って圧延を実施し,その有効性(高速圧延ができたか否か)をオペレータに評価させる。 標準操業に従って圧延し,高速圧延が実現できた割合を「的中率」と呼ぶ。 的中率が,予め与えられたしきい値以下の場合には,上述の手順で操業条件の探索を,(新たに得られたデータを付け加えて)再度行う。

    【0025】このように標準操業条件の精度(即ち的中率)を観測し,基準値を下回った場合に探索処理を自動起動することにより,標準の精度向上,維持が可能となる。 尚,上記した例では,領域内に複数の点が含まれている場合について一般化しているが,1点のみが含まれている場合でもよい。 また,運転条件のガイダンスに当たっては,ある環境条件が与えられたとき,抽出された操業条件の代わりに,運転条件ガイダンス部6′により選択された操業条件の中から,対応する運転条件をガイダンスさせてもよい。 その場合は,探索範囲が狭くなるものの,探索時間が短くてすむ。 以上のようにして,本装置Aでは,ノウハウの蓄積を支援するシステムを具現化し,これにより最適操業条件の発見,見直しに要するコストを低減すると共に,環境条件の変動のもとでも安定して良好な操業が実現できる。

    【0026】

    【発明の効果】本発明に係る操業条件ガイダンス装置は,上記したように構成されているため,最適操業条件の発見,見直しに要するコストが低減できると共に,環境条件の変動のもとでも,安定して良好な操業が実現できる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 本発明の実施の形態及び実施例に係る操業条件ガイダンス装置Aの概略構成を示す模式図。

    【図2】 本装置Aの動作手順を示すフロー図。

    【図3】 操業条件探索例を示す説明図。

    【図4】 3層ニューラルネットの一例を示す説明図。

    【図5】 標準操業条件探索手順を示すフロー図。

    【図6】 運転条件ガイダンス手順を示すフロー図。

    【符号の説明】

    A…操業条件ガイダンス装置 1…データベース 2…データ評価部 3…学習用データ 4…学習部(トレーニング手段等を具備) 4a…標準操業条件抽出部(抽出手段に相当) 4b…標準操業条件選択部(第1のガイダンス手段の一部に相当) 5…標準操業条件ガイダンス部(第1のガイダンス手段の一部に相当) 6…運転条件ガイダンス部(第2のガイダンス手段に相当) 6′…運転条件ガイダンス部(第3のガイダンス手段に相当)

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