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電解質膜、その製造方法、及び固体高分子形燃料電池

阅读:841发布:2024-02-21

专利汇可以提供電解質膜、その製造方法、及び固体高分子形燃料電池专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且【課題】ナフィオンに代表されるパーフルオロスルホン酸(PFSA)ポリマーよりも高いプロトン伝導度を示すとともに、低加湿でもプロトン伝導度の高い電解質膜を与える。 【解決手段】PFSAポリマーなどの酸性ポリマーに塩基性分子を導入することにより、酸—塩基結合による良好な伝導パスを形成し、その後、塩基性分子を除去する。これにより、図示するように、ナフィオン等をそのまま使用した場合に比べて非常に大きなプロトン伝導度が広い 温度 範囲及び相対湿度範囲上で達成される。酸性ポリマーとしては炭化 水 素系ポリマーを使用することもできる。また、塩基性分子には1,2,4−トリアゾール等の複素環式化合物を使用できる。 【選択図】図1,下面是電解質膜、その製造方法、及び固体高分子形燃料電池专利的具体信息内容。

塩基性分子を導入し、酸—塩基による伝導パスを形成後、前記塩基性分子を除去した酸性ポリマーを含む、電解質膜。前記酸性ポリマーはスルホン基を含む酸性ポリマーである、請求項1に記載の電解質膜。前記酸性ポリマーはパーフルオロスルホン酸ポリマー及びスルホン基を有する炭化素ポリマーからなる群から選択される、請求項2に記載の電解質膜。前記パーフルオロスルホン酸ポリマーは以下の化学構造式からなる群から選択される、請求項3に記載の電解質膜。前記炭化水素ポリマーは以下の化学構造式からなる群から選択される、請求項3に記載の電解質膜。前記炭化水素ポリマーはポリアリールサルファイド(polyarylsulfide)、ポリアリールエーテル(polyarylether)、ポリアリールスルホン(polyarylsulfone)、ポリアリールケトン(polyarylketone)、及びポリアリールヘキサフルオロイソプロピリデン(polyaryhexafluoroisopropylidene)からなる群から選択される骨格構造を含む重合体または共重合体である、請求項3に記載の電解質膜。前記酸性ポリマーに塩基性分子を添加した後、前記塩基性分子を前記酸性ポリマーから除去する、請求項1から6のいずれかの電解質膜の製造方法。前記塩基性分子は複素環式化合物またはアミノ基を含む界面活性剤である、請求項7に記載の電解質膜製造方法。前記複素環式分子は1,2,4−トリアゾール、ウンデシルイミダゾール、1,2,3−トリアゾール、ベンズイミダゾール、ピラゾール、及びイミダゾールからなる群から選択される、請求項8に記載の電解質膜製造方法。前記塩基性分子の除去は、膜状になった、前記塩基性分子を添加した前記酸性ポリマーに水中での加熱、過酸化水素中での保持及び希硫酸中での保持からなる群から選択される少なくとも一の処理を施すことである、請求項7から9の何れかに記載の電解質膜の製造方法。請求項1から6の何れかに記載の電解質膜を使用した固体高分子形燃料電池。

说明书全文

本発明はPEMFC(proton exchange membrane fuel cell、固体高分子形燃料電池)用電解質膜等に適するパーフルオロスルホン酸ポリマー膜の製造方法、及びこれらの膜を電解質膜として使用したPEMFCに関する。

素ガス及び酸素ガスを使用するPEMFCはクリーンなエネルギーシステムであり、高いエネルギー密度を有するとともに、変換効率が高いことから、次世代の電発生機器として注目を浴びてきた。過去数10年間に亘ってナフィオン(Nafion)(イー アイ デュポン ドゥ ヌムール アンド カンパニーの登録商標)などのパーフルオロスルホン酸(perfluorosulfonic)イオン交換ポリマー(疎水性のパーフルオロカーボン骨格とスルホン酸基を持つパーフルオロ側鎖とから構成されるパーフルオロカーボン材料であり、tetrafluoroethyleneとperfluoro[2-(fluorosulfonylethoxy)propylvinyl ether]との共重合体である。本願ではこの共重合体を「パーフルオロスルホン酸(perfluorosulfonic acid、PFSA)ポリマー」と称する)がPEMFCの電解質として使用されてきた。

これらの膜のプロトン輸送性はそれらの含水量によって強く規定されるが、含水量が少ない環境下でも高プロトン伝導性を有する燃料電池が求められ、広い領域温度で高効率で動作し、また含水量によらない高プロトン伝導度を有する電解質膜の開発研究が行われている。高プロトン伝導度を付与するには、プロトンの濃度を高くする手法やプロトンの移動度を高くする手法がある。一般に、プロトン濃度を高くする手法としては、ポリマーユニットへのスルホン基の導入量を多くする手法があり、ほとんどの研究はこちらに属する(例えば非特許文献1)。一方、プロトンの移動度を高くする手法としてポリマーの伝導パスを制御することがある。しかし、後者の手法による高プロトン伝導膜の開発研究はあまり行われていない。

ポリマーユニットのスルホン化度を高くし、高含水率条件下で高プロトン伝導度を有するポリマーの報告は多い。しかし、広温領域や低含水量状態でも高プロトン伝導度を示す電解質膜の開発報告例はほとんどない。実用化に当たっては低含水量での性能低下の問題を解決できる、広温度領域や低含水量状態でも高プロトン伝導度が発揮できる高温PEMFC用の電解質膜として使用可能な代替材料を見出すことが求められている。

本発明は、上述した従来技術の問題点を解消し、広温度領域や低含水量状態でも高プロトン伝導度が発揮できる高温PEMFC用の電解質膜として使用可能な膜を提供することにある。

本発明の一側面によれば、 塩基性分子を導入し、酸—塩基による伝導パスを形成後、前記塩基性分子を除去した酸性ポリマーを含む、電解質膜が与えられる。 ここで、前記酸性ポリマーはスルホン基を含む酸性ポリマーであってよい。 また、前記酸性ポリマーはパーフルオロスルホン酸ポリマー及びスルホン基を有する炭化水素ポリマーからなる群から選択されてよい。 また、前記パーフルオロスルホン酸ポリマーは以下の化学構造式からなる群から選択されてよい。

また、前記炭化水素ポリマーは以下の化学構造式からなる群から選択されてよい。

あるいは、前記炭化水素ポリマーはポリアリールサルファイド(polyarylsulfide)、ポリアリールエーテル(polyarylether)、ポリアリールスルホン(polyarylsulfone)、ポリアリールケトン(polyarylketone)、及びポリアリールヘキサフルオロイソプロピリデン(polyaryhexafluoroisopropylidene)からなる群から選択される骨格構造を含む重合体または共重合体であってよい。 本発明の他の側面によれば、前記酸性ポリマーに塩基性分子を添加した後、前記塩基性分子を前記酸性ポリマーから除去する、上記いずれかの電解質膜の製造方法が与えられる。 ここで、前記塩基性分子は複素環式化合物またはアミノ基を含む界面活性剤であってよい。 また、前記複素環式分子は1,2,4−トリアゾール、ウンデシルイミダゾール、1,2,3−トリアゾール、ベンズイミダゾール、ピラゾール、及びイミダゾールからなる群から選択されてよい。 前記塩基性分子の除去は、膜状になった、前記塩基性分子を添加した前記酸性ポリマーに水中での加熱、過酸化水素中での保持及び希硫酸中での保持からなる群から選択される少なくとも一の処理を施すことであってよい。 本発明の更に他の側面によれば、上記何れかの電解質膜を使用した固体高分子形燃料電池が与えられる。

本発明により、プロトン伝導性が高く、しかも低加湿時にもこの特徴を維持する電解質膜を提供することができる。

本発明の実施例のナフィオン改質電解質膜(図中、Modified Nafion)及びアクイヴィオン改質電解質膜(図中、Modified Aquivion)並びに市販のナフィオン212膜(図中、Nafion 212)及びアクイヴィオンE87−05S膜(図中、Aquivion E87-05S)の相対湿度RHに対する伝導度変化を示す図。(a)、(b)、(c)及び(d)はそれぞれセル温度(図中、Tcell)が40℃、80℃、100℃及び120℃の場合を示す。

セルに使用する電解質膜として本発明のナフィオン改質電解質膜(図中、Modified Nafion)及び市販のナフィオン115膜(図中、Nafion 115)を使用した場合の、セルの電流密度と電圧との関係を示す図。ここで、セルの拡散層にはマイクロポーラス層(microporous layer、MPL)を使用し、白金触媒の使用量は0.3mg/cm

2とした。(a)セル温度80℃、相対湿度100%の場合、(b)セル温度100℃、相対湿度50%の場合、及び(c)セル温度120℃、相対湿度25%の場合。

フッ素系ポリマーであるNafionやAquivion電解質は高プロトン伝導度や高安定性を有している。しかし、低加湿条件下では何れの電解質も電導度の低下が大きい。本発明ではこれらの問題を解決するために、酸性ポリマーに塩基性分子を導入することによって酸−塩基結合による良好なプロトン伝導性を有する伝導パスを形成させてから塩基性分子を除去する。このようにして作製された伝導パスによりプロトン伝導性が向上し、低温あるいは低加湿下でも高プロトン伝導度を発揮する電解質膜を提供することができる。塩基性分子は良好な伝導パスを形成するために使用するが、この伝導パスの形成後に除去するのは、この処理によってプロトン伝導度が向上するからである。また、塩基性分子が残留すると、電解質膜として使用する際に問題を引き起こす可能性もある。ここで、上で説明したように、PFSAポリマーはスルホン基を有するので、酸性ポリマーの一種として使用できる。なお、プロトン酸度は一般にスルホン基が一番強いが、ポリマーを酸性にする基をスルホン基以外とすることもできる。

これに限定するわけではないが、PFSAポリマーの例を以下の化学式に示す。

ここで、各PFSAの構造式の上にその製造業者名を示す。「Dupont」と表記された化合物がナフィオンであり、また「Solvay」と表記された化合物が実施例でナフィオンと共に使用されるAquivion(アクイヴィオン)(Solvayの登録商標)である。

なお、上で述べたフッ素系ポリマーだけではなく、炭化水素系ポリマーでもスルホン酸基のような酸性の基を有するものであれば、同じように低加湿下で高プロトン伝導性を示すようにできる。また、塩基性分子としては1,2,4−トリアゾール、ウンデシルイミダゾール、1,2,3−トリアゾール、ベンズイミダゾール、ピラゾール、イミダゾール等の複素環式化合物やアミノ基を含む界面活性剤を使用できる。界面活性剤を使用した場合には、これが伝導パス形成時の一種の型として機能する。更に、シリカ系酸化物材料、特にそのナノ粒子も使用可能である。

なお、従来よりこの種の電解質膜の強度を強くするために電解質を補強材(ポーラスフィルム)へ充填(pore filling)が行なわれていた。本発明の電解質も従来から行なわれているポア充填をそのまま適用することができるのは言うまでもない。

低加湿下でも高プロトン伝導性を示すようにできる炭化水素系ポリマーとしては例えば、ポリアリールサルファイド(polyarylsulfide)、ポリアリールエーテル(polyarylether)、ポリアリールスルホン(polyarylsulfone)、ポリアリールケトン(polyarylketone)、ポリアリールヘキサフルオロイソプロピリデン(polyaryhexafluoroisopropylidene)の骨格構造を含む重合体や共重合体を好適に使用することができる。本発明で使用できる炭化水素系ポリマーまたはそのためのモノマーの例の化学式を以下に示す。なお、以下の化学構造式で酸性の基を有していないものがあるが、その場合にはスルホン基等の酸性の基で修飾して酸性ポリマーを作製するための骨格構造を表している。

他の炭化水素系ポリマーを以下に示す。

ここで最後に示した化学構造式で表される化合物は非特許文献2に開示されているブロックコポリマーである。

以下に2つのPFSAポリマー(ナフィオン、アクイヴィオン)を使用した場合を例にとって本発明の実施例を説明するが、使用できる酸性ポリマーはこれに限定されるものではないことに注意されたい。

[ナフィオン系改質電解質膜の製造] ナフィオンポリマーに5% 1,2,4−トリアゾールを投入し、更に溶媒であるN−メチル−2−ピロリドン (N-methylpyrrolidone、NMP) を投入して撹拌することにより、NMPに溶解させた。この溶解液を容器に入れ、80℃で24時間保持し、その後130℃で24時間保持することにより膜を得た。得られた膜を沸騰水で2時間煮沸した後、1M H2O2中に80℃で2時間、更に1M H2SO4中に80℃で2時間保持し、沸騰水で2時間煮沸を行った。当初の膜作製後の上記処理により、その膜中から塩基性分子(ここでは1,2,4−トリアゾール)を除去することで、ナフィオン系改質電解質膜を完成させた。

[アクイヴィオン系改質電解質膜の製造] アクイヴィオンポリマーに5% 1,2,4−トリアゾールを投入し、更に溶媒であるNMPを投入して攪拌することにより、NMPに溶解させた。この溶解液を容器に入れ、80℃で24時間保持し、その後150℃で24時間保持することにより膜を得た。得られた膜を沸騰水で2時間煮沸した後、1M H2O2中に80℃で2時間保持し、1M H2SO4中に80℃で2時間保持し、沸騰水で2時間煮沸を行うことによって、上と同じく当初の膜中から塩基性分子を除去することで、アクイヴィオン改質電解質膜を完成させた。

[ナフィオン系及びアクイヴィオン系改質電解質膜の特性の測定] 上述のようにして作製した両改質電解質膜のプロトン伝導度特性を、市販のナフィオン212膜(イー アイ デュポン ドゥ ヌムール アンド カンパニー製)及びアクイヴィオンE87−05S膜(Solvay製)とともに測定した。その結果を図1に示す。

更に、両改質電解質膜を使用した単セルの電流密度−電圧特性を、市販のナフィオン115膜とともに測定した。その結果を図2に示す。これ以外に、図2においては測定された電流密度−電圧特性から電流密度−電力密度特性を計算してプロットしてある。なお、図中、これらの膜名の右側のかっこ内に示された数値は当該膜の厚さを示す。

図1に示された結果からわかるように、電解質膜の材料としてナフィオン、アクイヴィオンの何れを使用した場合でも、塩基性分子(ここでは1,2,4−トリアゾール)を一旦導入してから除去した改質電解質膜の方が、対応する未改質電解質膜に比べて、広い相対湿度範囲(20%〜90%)及び広い温度範囲(40℃〜120℃)の両方ではるかに高い伝導度を示し、特に相対湿度の高い領域では0.3S/cmという非常に高い値を達成できた。この高い伝導度によってセルの内部抵抗が減少するため、図2に示すように、改質電解質膜の方が大電流を取り出すことができ、従って、改質電解質膜を使用したセルの方が1.5倍から2倍を超える電力を取り出すことができることが確認された。図2からわかるように、この傾向は特に高温・低湿度の場合に顕著であった。

ナフィオンに代表されるPFSAポリマーが高いプロトン伝導度を示す理由は、これらのポリマーが有するスルホン基によってポリマー中により良いプロトン伝導パスが形成されるためであると信じられている。ただし、このプロトン伝導パスが実際にどのような態様で存在しているかを直接的に観測することは極めて困難であり、未だに実現できていない。

従って、本発明の改質電解質膜が上述したようなプロトン伝導度の顕著な改善を示したのは、先に述べたように、酸−塩基結合による伝導パスの形成、更にそこからの塩基の除去によってよりよく形成された伝導パスがプロトン伝導性に寄与したと考えるべきである。なお、スルホン基を有する炭化水素ポリマーによりPFSAポリマーを代替する研究が進められているが、このようなスルホン基を有する炭化水素ポリマーにおいてもPFSAポリマーと同様なプロトン伝導パスが形成されると考えることでそのプロトン伝導性が十分に説明できる。このことから見て、この種の炭化水素ポリマーにおけるスルホン基の機能がPFSAポリマーにおけるそれと同じであることは確実であると考えるべきである。従って、本発明においてPFSAポリマーの代わりに、既に例を列挙したスルホン基を有する炭化水素ポリマーを使用することも可能である。

以上説明したように、本発明によればプロトン伝導性が高く、しかも低加湿時にもこの特徴を維持する電解質膜を提供することができるので、高分子電解質形燃料電池の開発に大いに貢献することが期待される。

R. Devanathan, Recent developments in proton exchange membranes for fuel cells, Energy & Environmental Science, 2008,1, 101-119.

Angew. Chem. Int. Ed. 2010, 49, 317-320.

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