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Color image forming device

阅读:253发布:2024-01-12

专利汇可以提供Color image forming device专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To obtain a color image forming device where dispersing of solvent contained in liquid developer is kept down to a minimum, efficient recovery of the solvent is carried out and a stable developing characteristic is realized. SOLUTION: In this color image forming device where an electrostatic latent image is formed on a photoreceptor drum 1 by electrifying devices 2-1 to 2-4 and by irradiation of laser beams for exposure 3-1 to 3-4, a visual image is generated by having this electrostatic latent image developed by developing devices 4-1 to 4-4 utilizing the liquid developer where particles of coloring material are mixed within the insulated solvent and this visual image is transferred to a recording paper 9 by utilizing a transfer roll 6 with an integrated heater, the dispersion of solvent steam is prevented by installment of a partition 11 so as to surround the transfer roll 6 that can become a source of generation of the solvent steam and a cooling mechanism is provided by making at least a part of a surface of the partition 11 that is faced to the transfer roll 6 to be a cooling surface and that cooling surface is cooled to a lower temperature than environmental temperature of interior of the partition wall 11.,下面是Color image forming device专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】潜像保持体と、該潜像保持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像を絶縁性の溶媒中に微粒の色剤を混合させた液体現像剤により現像して可視像を得る現像手段と、該可視像を像担持体上に転写する転写手段とを有するカラー画像形成装置において、 前記溶媒が蒸発する溶媒蒸気発生源を囲むように設けられる隔壁と、 前記隔壁の前記溶媒蒸気発生源に対向する面の少なくとも一部を冷却面とし、該冷却面を該隔壁の内部の雰囲気温度よりも低い温度に冷却する冷却機構とを備えたことを特徴とするカラー画像形成装置。
  • 【請求項2】前記溶媒蒸気発生源は、加熱手段を内蔵した前記転写手段、および前記潜像保持体の表面をクリーニングする加熱手段を有するクリーニング手段の少なくとも一方であることを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成装置。
  • 【請求項3】前記隔壁の前記溶媒蒸気発生源に対向する面のうち、該溶媒蒸気発生源に最も近接した面を前記冷却面とすることを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成装置。
  • 【請求項4】前記隔壁の冷却面に凝集し付着した溶媒を回収する溶媒回収機構をさらに備えることを特徴とする請求項1または3記載のカラー画像形成装置。
  • 【請求項5】潜像保持体と、該潜像保持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像を絶縁性の溶媒中に微粒の色剤を混合させた液体現像剤により現像して可視像を得る現像手段と、該可視像を像担持体上に転写する転写手段とを有するカラー画像形成装置において、 前記潜像保持体上に付着した溶媒を蒸発させる加熱手段と、 前記加熱手段を内包するように設けられた隔壁と、 前記隔壁の内部の溶媒を回収する溶媒回収機構とを備えたことを特徴とするカラー画像形成装置。
  • 【請求項6】前記溶媒回収機構により回収された溶媒を前記現像手段に再循環させる手段をさらに備えることを特徴とする請求項4または5記載のカラー画像形成装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式のカラー画像形成装置に係り、特に現像剤として絶縁性溶媒中に微粒の色剤を混合させてなる液体現像剤を用いたカラー画像形成装置に関する。

    【0002】

    【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置の中でも、
    液体現像剤を用いたいわゆる湿式の画像形成装置は、乾式の画像形成装置では実現できない利点を有しており、
    近年その価値が見直されつつある。 (a)サブミクロンサイズの極めて微細なトナーを用いることができるため、高画質を実現できること、(b)少量のトナーで十分な画像濃度が得られるため、経済的である上に印刷(例えばオフセット印刷)並みの質感を実現できること、(c)比較的低温でトナーを記録用紙に定着できるため省エネルギを実現できること、などが乾式画像形成装置に対する湿式画像形成装置の主な利点である。

    【0003】一方、従来の液体トナーを現像剤とする湿式電子写真技術には、いくつかの本質的な問題点が含まれており、そのために長い間、乾式電子写真技術の独壇場を許してきた。 そのーつに、静電潜像を現像するため高抵抗ないしは絶縁性の石油系溶媒をキャリア溶媒とする液体現像剤を用いなければならないという問題がある。 画像形成プロセスにおいて、この溶媒は極めて早く消費されるため、溶媒タンクの頻繁な交換が必要となり、メンテナンス性を悪化させる。

    【0004】このため、現像後に感光ドラム表面より余剰溶媒を掻き取るためのスクイーズローラを設け、少しでも必要の無い溶媒は回収して再利用するなどの処置が必要である。 同時に、この溶媒の揮発による臭気や人体へのアレルギ作用なども問題となるため、溶媒は装置内においてできるだけ回収し、機外へ出さないことが望ましい。

    【0005】液体現像剤を用いる画像形成装置においては、良質の画像を保持するために、感光ドラム上に直接記録用紙を接触させて画像の転写を行うのではなく、感光ドラム上の画像をいったん転写ドラムのような転写ローラに移し替え、転写ローラ上の画像を記録用紙に圧をかけて接触させることで転写させる間接的転写方法が一般に用いられる。 この場合、感光ドラムと転写ドラムとの間に電界もしくは圧力をかけて、感光ドラム上の画像を転写ドラム上に移動させ易くする。

    【0006】このようなプロセスにおいては、加熱されている転写ドラム上で溶媒の蒸発が起こり、蒸気化した溶媒(溶媒蒸気)が装置外に排出されると、前述したように臭気やアレルギの問題を起こす可能性がある。 そこで、転写ドラム上で発生した溶媒蒸気の拡散を防ぐ必要がある。

    【0007】また、液体現像剤を用いる画像形成装置においては、良質画像の形成条件を維持しつつ、現像剤消費の効率化と環境への配慮を両立させる必要があり、そのために溶媒蒸気が装置に漏れ出ないようにし、かつ溶媒蒸気を液化して回収し現像剤溶媒として再利用することが必要である。 現像剤溶媒の回収、再利用をいかに効率よく行い、かつ溶媒の外部への漏洩を最小に抑えるかが液体現像剤を用いる湿式画像形成装置の最大の課題である。

    【0008】この要求に対して、例えば装置内部の空気をフィルタに通すことにより溶媒蒸気を減じる方法が考えられている。 この場合、溶媒蒸気の回収の方法としては、活性炭のような吸着材を用いたフィルタの内部に装置内部の循環空気を誘導し、溶媒蒸気を吸着材に吸着させた後、再び装置内に戻すか、もしくは外部に排出するなどがある。 この方法では溶媒蒸気の再利用は全く考慮されていないため、溶媒の消費量が極めて大きくなる上、通常これらフィルタの寿命は無限ではなく、吸着する溶媒の量によって決まるため、溶媒蒸気量が多いと速やかにフィルタの性能の劣化が始まり、頻繁な交換を余儀なくされる。 また、装置内に飛び散った蒸気はフィルタで吸着される前にあちこちに凝集し、装置に対して致命的なダメージを与えることも考えられる。

    【0009】

    【発明が解決しようとする課題】上述したように、液体現像剤を用いる画像形成装置においては、現像剤に含まれる溶媒を効率良く回収して再利用し、また溶媒蒸気を装置外に出さないということが望まれているが、従来の技術ではこれらの要求に十分に応えることができなかった。

    【0010】本発明は、液体現像剤に含まれる溶媒の拡散を最小限に抑制し、かつ溶媒の効率的な回収、安定な現像特性の実現を図ることができる液体現像剤を用いたカラー画像形成装置を提供することを目的とする。

    【0011】

    【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、本発明は溶媒の蒸発領域に溶媒蒸気の拡散を防止する隔壁を設けることを基本的な特徴とする。

    【0012】すなわち、本発明に係るカラー画像形成装置は、潜像保持体上に静電潜像を形成し、この静電潜像を絶縁性の溶媒中に微粒の色剤を混合させた液体現像剤により現像して可視像とし、この可視像を像担持体上に転写するカラー画像形成装置であって、蒸気が蒸発する溶媒蒸気発生源を囲むように設けられた隔壁と、この隔壁の溶媒蒸気発生源に対向する面の少なくとも一部を冷却面とし、該冷却面を該隔壁の内部の雰囲気温度よりも低い温度に冷却する冷却機構とを備えたことを特徴とする。

    【0013】ここで、隔壁は溶媒蒸気の拡散を防止するためのものであり、実質的に気密の構造、つまり空気が自由に出入りできないか、もしくは出入りしにくい構造であることが望ましい。 冷却面は隔壁の溶媒蒸気発生源に対向する面のうち、溶媒蒸気発生源に最も近接した面であることが望ましい。 溶媒蒸気発生源は、転写の補助を行うための比較的低温の熱源である加熱手段を内蔵した転写手段であってもよいし、潜像保持体の表面をクリーニングする加熱手段を有するクリーニング手段であってもよく、またその両方であってもよい。 また、隔壁の冷却面に凝集し付着した溶媒を回収する溶媒回収機構、
    さらには該溶媒回収機構により回収された溶媒を現像手段に再循環させる手段を備えることが望ましい。

    【0014】装置の筐体に空気を循環する空気取り入れ部、および筐体より外部へ空気を放出する空気放出口以外の開口部分は、通常は空気を遮断する密閉可能構造であって、空気取り入れ部および空気放出口には溶媒蒸気を吸収可能で、かつ交換可能なフイルタが設置されることが好ましい。

    【0015】このように本発明のカラー画像形成装置では、溶媒蒸気発生源を囲むように隔壁を設置することで溶媒蒸気の拡散を防止できる共に、隔壁内部の溶媒蒸気発生源に対向する面の少なくとも一部を冷却面として、
    隔壁内部より低い温度に保つことにより、この冷却面に接触する溶媒蒸気を瞬時に液化凝集させ、その溶媒の液滴を積極的に回収することで、溶媒蒸気の極めて効率の良い回収と、溶媒蒸気濃度の低減を同時に実現することが可能となる。

    【0016】本発明に係る他のカラー画像形成装置は、
    潜像保持体上に潜像を形成し、この潜像を絶縁性の溶媒中に微粒の色剤を混合させた液体現像剤により現像して可視像とし、この可視像を像担持体上に転写するカラー画像形成装置であって、潜像保持体上に付着した溶媒を蒸発させる加熱手段と、この加熱手段を内包するように設けられた隔壁と、この隔壁の内部の溶媒を回収する溶媒回収機構とを備えたことを特徴とする。

    【0017】このように潜像保持体上に残存する溶媒を加熱させて積極的に気化蒸発させた後、溶媒を回収し、
    現像手段に再循環させる手段を備えることにより、溶媒を効率的よく再利用できる。

    【0018】

    【発明の実施形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。 (第1の実施形態)図1に、本発明の第1の実施形態に係るカラー画像形成装置の構成を示す。 潜像保持体としての感光ドラム1は、円筒状の導電性基体上に有機系もしくはアモルファスシリコン系の感光層を設けて構成され、図示しないモータにより矢印方向に回転されつつ、
    以下のように感光ドラム1の回転移動方向(以下、副走査方向という)に離間した感光ドラム1上の4個所の位置に配置されている帯電・露光・現像ステーションを順次通過する。

    【0019】感光ドラム1は、まずコロナ帯電器もしくはスコロトロン帯電器からなる第1帯電器2−1により感光層が均一に帯電された後、帯電器2−1の副走査方向前方において第1の色画像情報(例えばイエロー画像データ)に従って変調された第1露光用レーザビーム3
    −1が照射されることによって露光され、感光層表面に第1の静電潜像が形成される。 この後、第1色(例えばイエロー)の液体現像剤が収納された第1現像器4−1
    によって、第1露光用レーザビーム3−1により形成された静電潜像が現像され、静電潜像に付着した液体現像剤もしくはトナーからなる第1色の可視像が形成される。

    【0020】こうして静電潜像に付着した液体現像剤もしくはトナーによる第1色の可視像を転写装置5によって像担持体である記録用紙9に転写してもよいが、ここでは引き続き次の露光・現像工程に移る。 すなわち、感光ドラム1は引き続き第2帯電器2−2により均一に帯電され、さらに第2の色画像情報(例えばマゼンタ画像データ)により変調された第2露光用レーザビーム3−
    2により、第1の静電潜像が形成された位置と同一位置に第2の静電潜像が形成された後、第1現像器4−1に収納されている液体現像剤とは異なる第2色(例えばマゼンタ)の液体現像剤を収納した第2現像器4−2によって現像され、第2色の可視像が形成される。 従って、
    この現像の後には、感光ドラム1上には第1色の可視像と第2色の可視像が重ね合わせられて形成されている。

    【0021】以下、同様に第3帯電器2−3による均一帯電、第3の色画像情報(例えばシアン画像データ)により変調された第3露光用レーザビーム3−3による第3の静電潜像形成、第3現像器4−3による第3色(例えばシアン)の可視像の形成が順次行われ、さらに第4
    帯電器2−4による均一帯電、第4の色画像情報(例えば、黒画像データ)により変調された第4露光用レーザビーム3−4による第4の静電潜像形成、第4現像器4
    −4による第4色(例えば黒)の可視像の形成が順次行われる。

    【0022】このようにして感光ドラム1上に、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色の可視像が重ね合わせられて、フルカラー画像が形成される。 この感光ドラム1上のカラー画像は、転写装置5によって記録用紙9上に転写される。 この際、感光ドラム1上のカラー画像を直接記録用紙9に転写してもよいが、ここでは中間転写媒体である転写ローラ6を介して記録用紙9に転写するようにしている。

    【0023】感光ドラム1から転写ローラ6への転写、
    および転写ローラ6から記録用紙9への転写においては、いずれも電界による転写、もしくは圧力(及び熱)
    による転写のいずれかを用いることができる。 液体現像剤は一般に室温で記録用紙に定着できるものも多いが、
    例えば図1に示すように加圧ローラ7などを加熱して、
    熱による定着を行ってもよい。 感光ドラム1は、転写ローラ6により転写が行われた後、クリーナ8により表面に残存している現像剤が除去される。 以上述べたようなカラー画像形成プロセスは、例えば米国特許第5,57
    0,173号明細書などに開示されている。

    【0024】ところで、感光ドラム1上のカラー画像を転写ローラ6に電界転写で転写する場合には、感光ドラム1上に微量の溶媒が残存している方が転写がスムーズに行われることは、前述した通りである。 この感光ドラム1上の溶媒は、転写ローラ6にも付着し、ここから蒸発する。 この溶媒蒸気をそのまま放置すると、装置内に飛び散る可能性があるため、本実施形態では以下に説明する溶媒回収機構を設けている。

    【0025】すなわち、図1に示すように転写ローラ6
    の転写ポイントを中心とした位置に、転写ローラ6を囲むように溶媒蒸気の拡散を防止するための隔壁11が設けられている。 隔壁11の内部では後に詳しく説明するように溶媒蒸気が液化され、その溶媒液が掻き集められて現像剤供給タンク10に回収される。 現像剤供給タンク10に回収された溶媒液は色剤と混合され、現像器4
    −1〜4−4に再循環されることにより再利用される。

    【0026】カラー画像形成装置全体は筐体12に収容され、溶媒蒸気が装置外に漏れ出るのを防止している。
    この筐体12は、図示しないが筐体12の内部に空気を循環する空気取り入れ部、および筐体12より外部へ空気を放出する空気放出口以外の開口可能部分は、空気を遮断する密閉可能構造である。 そして、空気取り入れ部および空気放出口には、溶媒蒸気を吸収可能であり、かつ交換可能なフィルタが設置される。

    【0027】図2に、本実施形態における隔壁11を含む要部、すなわち感光ドラム1上のカラー画像が転写ローラ6により記録用紙9に転写される部分の拡大断面図を示す。 隔壁11は、その内部がほぼ気密となるように構成されている。 すなわち、感光ドラム1および転写ローラ6と隔壁11との間は、極めて微小の隙間が空いているが、全体の体積に対して極めて小さいため、この部分から出入りできる気体の量は無視し得るほど微小であり、実質的に気密状態となっている。

    【0028】転写ローラ6の内部には、転写ポイントにおいて転写がより容易にできるようにヒータ20が内蔵され、このヒータ20により転写ローラ6が内側から暖められている。 このため、感光ドラム1上のカラー画像が転写ローラ6に接触する際に、周りの微小溶媒は暖められて蒸発する。 カラー画像を構成するトナーは半溶融の状態となり、転写ローラ6に密着して感光ドラム1の表面から剥離し、転写ローラ6から記録用紙9に移される。

    【0029】転写ローラ6上では、最初の接触で蒸気とならなかった残りの溶媒が全て十分な熱を受けて蒸発し、記録用紙9に溶媒が付着することはほとんど無い。
    転写ローラ6を用いずに感光ドラム1から記録用紙9に直接転写を行うプロセスにおいては、感光ドラム1の表面で溶媒を十分に飛ばしてから記録用紙9ヘの転写を行うのが効果的な場合もある。

    【0030】転写ローラ9を用いるか否かによらず、上記のようにプロセス上で残留した溶媒膜は比較的高濃度の蒸気となって、感光ドラム1の表面から装置内に拡散し、凝集して問題を発生するおそれがある。 また、これらの溶媒蒸気を活性炭等を用いたフィルタで全て除去しようとすると、極めて速やかにフィルタの許容吸収量を超えてしまうため、頻繁にフィルタの交換を必要とする。 さらに、装置内に拡散した溶媒蒸気を回収しようとしても、拡散されてしまった後では濃度が低すぎるため、効率の良い回収は極めて難しい。

    【0031】これに対し、本実施形態では隔壁11が溶媒蒸気発生源となる転写ローラ6の周囲を覆うことにより、空気の自由な流れを妨げているため、溶媒蒸気は装置の他の部分に拡散しにくい。

    【0032】図2を用いて本実施形態の構成をさらに詳しく説明すると、隔壁11内の溶媒蒸気発生源である転写ローラ6に対向する面、特に転写ローラ6に最も近接した図中左右(感光ドラム1の回転方向前後)の両側面には、冷却面21が配されている。 冷却面21は熱伝導性の良い材質により作られており、その背面に冷却機構、この例では冷却フィン22が当接されている。 さらに、本実施形態では冷却の効果を上げるため、ファン2
    3により冷却フィン22に風を当てることができるように構成されている。

    【0033】前述したように、転写ローラ6の表面で溶媒がヒータ20によって暖められることにより溶媒蒸気が発生するが、そのときの溶媒蒸気近傍の雰囲気温度は、装置内の平均的雰囲気温度以上になっている。 従って、冷却面21が装置内部の平均的温度を維持していれば、冷却面21に当たった溶媒蒸気は冷却され、溶媒は再び冷却面21上に凝集する。

    【0034】冷却面21は冷却フイン22に当接されているため、その表面はフィン22の周辺の雰囲気温度に保たれる。 言い換えれば、冷却面21は隔壁11の外周部周囲の温度以下には下がらない。 このため、冷却面2
    1に蒸気が同時に結露してくることがなく、冷却面2
    1には溶媒のみが結露することになる。 そこで、この結露した溶媒の液滴を回収すれば、そのまま現像剤溶媒として容易に再利用することが可能である。 なお、冷却面21を隔壁11外部の周囲温度に保つ手段として、ヒートパイプのような効率的な熱伝導手段を用いて外部のフィンと接続することも効果的である。

    【0035】このようにして冷却面21に結露した溶媒蒸気はやがて溶媒液の膜となり、冷却面21全体を覆う。 この溶媒液の膜は、外部と冷却面21との間の断熱材として作用し、新たな蒸気がこの上に結露しにくくなってゆく。 その結果、新たに発生する溶媒蒸気は結露することなく隔壁11の内部に充満し、やがて外部に漏れてゆくことになる。

    【0036】そこで、本実施形態では図3に示すように冷却面21の表面を定期的に掻き取るワイパ30が設けられている。 ワイパ30は、耐溶媒性のある弾性体、例えば耐油性ウレタンのブレードにより構成され、図示しない駆動機構により直線往復運動を行うことにより、冷却面21上の溶媒液の液滴からなる膜を隔壁11の図で左右両端(または片端でもよい)に掻き寄せることができる。 こうして掻き寄せられた溶媒液は、隔壁11の両端部分に設置された溶媒液回収ポケット31に集められて回収され、画像形成プロセスに再循環されることになる。

    【0037】溶媒液回収ポケット31に集められた溶媒は、上述したように水分を含まないため、図1中に示したように現像剤供給タンク10に供給され、ここで色剤と混合された後、現像器4−1〜4−4に現像剤として再循環されることにより、そのまま再利用することができる。

    【0038】このように本実施形態のカラー画像形成装置では、現像剤の溶媒蒸気の拡散を防止する隔壁11を設け、その内部の冷却面21で溶媒蒸気を結露させ、回収することにより、極めて回収効率の良い溶媒蒸気回収機構を実現している。

    【0039】また、高濃度の溶媒蒸気を効率よく回収し液化することにより、隔壁11内に残存する溶媒蒸気濃度は所定量以上に上がることがないため、これを二次処理で除去することは比較的容易である。 例えば、フィルタで取り除く方法を採用しても、従来の方法に比べ残存溶媒の量も少なく、フィルタの寿命も大幅に延ばすことができる。 もし極めて濃度が低いのであれば、装置内にそのまま拡散させることも可能である。

    【0040】なお、上記の説明では転写ローラ6を溶媒蒸気発生源としたが、クリーナ8がヒータを内蔵したものである場合は、ここでも溶媒蒸気が発生するので、同様に隔壁を含む溶媒回収機構を設けることが望ましい。
    また、図1に破線で示す位置にヒータを内蔵したクリーナ13を設けた場合も、ここに隔壁を含む溶媒回収機構を設けることが好ましい。

    【0041】(第2の実施形態)図4は、本発明の第2
    の実施形態に係るカラー画像形成装置の隔壁部の部分拡大図を示している。 本実施形態は、感光ドラム1上で現像液を気化蒸発させて溶媒蒸気を隔壁部の内壁に相当するローラに付着させ、効率的に溶媒蒸気を回収するものである。 カラー画像形成装置全体の基本構成は、第1の実施形態と同様であるので、説明を省く。

    【0042】本実施形態の隔壁部40は、感光ドラム1
    上の一部に配置され、熱により感光ドラム1上に付着した現像液溶媒を気化し蒸発させるためのヒートローラ4
    1を内包するように形成された隔壁42と、この隔壁4
    2に回転自在に支持され、隔壁42の内外に気体の漏れがないように配置されている掻き落としローラ43a,
    43b,43cと、隔壁部40の内側に付着した現像液溶媒を掻き落とすブレード部44a,44b,44c
    と、掻き落とされた現像液溶媒を集めて回収する回収ポート45a,45bとで構成されている。

    【0043】掻き落としローラ43a,43b,43c
    は、図示しない駆動部によって図中矢印46a,46
    b,46cの方向に回転駆動されている。 また、隔壁4
    2ならびに掻き落としローラ43a,43b,43c
    は、図示しない温度調節機器によって常温もしくは装置内平均温度に維持されている。

    【0044】このような構成の隔壁部30においては、
    蒸気化した現像液溶媒48を回転駆動される掻き落としローラ43a,43b,43cの表面に隔壁部40の内側で積極的に付着させ、付着した現像液溶媒をブレード部44a,44b,44cによって回収ポート45a,
    45bから図中矢印47a,47bの方向に回収することができる。

    【0045】本実施形態によれば、掻き落としローラ4
    3a,43b,43cを回転駆動することによって、現像液溶媒で濡れていないフレッシュな面が常に供給されるので、掻き落としローラ43a,43b,43cへの現像液溶媒の付着が促進され、効率的に現像液溶媒を回収することが可能である。 また、掻き落としローラ43
    a,43b,43cが回収ポート45a,45bの方向に回転していることにより、積極的に付着した現像液溶媒を運ぶことができる。 さらに、隔壁42および回収ポート45a,45bに傾斜を付けているので、自然に現像液溶媒が回収される。

    【0046】ヒートローラ41は、図4に示した形状に限定されるものではなく、感光ドラム1の外周の一部で感光ドラム1上に付着した現像液溶媒を気化蒸発させることができるような赤外線ヒータなどの熱供給手段であってもよい。

    【0047】また、図4では隔壁42と掻き落としローラ43a,43b,43cのシールが必要であるが、ブレード部44a,44b,44cおよび現像液溶媒の流路が確保されていれば、掻き落としローラ43a,43
    b,43c全体を覆った隔壁を構成してもよい。 この場合、隔壁4と掻き落としローラ43a,43b,43c
    のシールが不要となり、より簡単な構成の隔壁部が構成される。

    【0048】本実施形態の現像剤回収機構は、簡単な構成で隔壁内部に付着した現像液溶媒を効率的に回収することができ、通常の回転駆動部品を用いることで、特別な回転制御装置も不要となり、信頼性の高い機構となる。

    【0049】(第3の実施形態)図5は、本発明の第3
    の実施形態に係る現像剤回収機構の部分拡大図を示している。 本実施形態は、第2の実施形態と同様に感光ドラム1上で蒸発した現像液溶媒を隔壁部の内壁に相当するローラに付着させ、効率的に結露した現像液溶媒を回収するようにしたものである。 カラー画像形成装置全体の基本構成は、第1の実施形態と同様であるので、説明を省く。

    【0050】本実施形態の隔壁部50は、感光ドラム1
    上の一部に配置され、熱により感光ドラム1上に付着した現像液溶媒を気化蒸発させるためのたヒートローラ5
    1を内包するように形成された隔壁52と、この隔壁5
    2に回転中心を隔壁52の内側に位置させて回転自在に支持されるとともに、隔壁52の内外に気体の漏れがほぼないように配置された掻き落としローラ53a,53
    b,53cと、隔壁部50の内側で掻き落としローラ5
    3a,53b,53cの表面に付着した現像液溶媒を掻き落とすブレード部54a,54b,54cと、掻き落とされた現像液溶媒を集めて回収する回収ポート55とで構成されている。

    【0051】掻き落としローラ53a,53b,53c
    は、図示しない駆動部によって図中矢印56a,56
    b,56cの方向に回転駆動されている。 また、隔壁5
    2ならびに掻き落としローラ53a,53b,53c
    は、図示しない温度調節機器によって常温もしくは機体内平均温度に維持されている。

    【0052】このような構成の隔壁部50においては、
    気化した現像液溶媒を回転中心が隔壁52の内側に配置されている掻き落としローラ53a,53b,53cの隔壁部50の内側に積極的に付着させ、この付着した現像液溶媒をブレード部54a,54b,54cによって回収ポート55から図中矢印57の方向に回収することができる。

    【0053】本実施形態による現像剤溶媒回収機構は、
    掻き落としローラ53a,53b,53cの回転により、現像液溶媒に濡れていないフレッシュな面が常に供給されるので、掻き落としローラ53a,53b,53
    cへの現像液溶媒の付着が促進され、効率的に現像液溶媒を回収することが可能であるばかりか、掻き落としローラ53a,53b,53cの回転中心を隔壁52の内側に配置することにより溶媒付着面積を大きくすることができるので、第2の実施形態に比較してより効果的に溶媒を回収することができる。

    【0054】ヒートローラ51は、図5に示した形状に限定されるものではなく、感光ドラム1の外周の一部で感光ドラム1上に付着した現像液溶媒を気化することができるような赤外線ヒータなどの熱供給可能手段であってもよい。

    【0055】このように本実施形態は、掻き落としローラの回転中心を隔壁の内側に配置することにより溶媒付着面積を大きくするという簡単な構成で、隔壁内部に付着する現像液溶媒を効率的に回収するものである。 本実施形態の構成は、通常の回転駆動部品を用いることで、
    特別な回転制御装置も不要となり、信頼性の高い溶媒回収機構となる。

    【0056】(第4の実施形態)図6は、本発明の第4
    の実施形態に係る現像剤回収機構の部分拡大図を示している。 本実施形態は、第2、第3の実施形態と同様に、
    感光ドラム1上で蒸発した現像液溶媒を隔壁部の内壁に相当するローラに付着させ、効率的に結露した現像液溶媒を回収するものである。

    【0057】本実施形態の隔壁部60は、感光ドラム1
    上の一部に配置され、熱により感光ドラム1上に付着した現像液溶媒を気化蒸発させるためのヒートローラ61
    を内包するように形成された隔壁62と、この隔壁62
    に回転自在に支持され、隔壁62に内包するように配置されている掻き落としローラ63と、隔壁部60の内側で掻き落としローラ63に付着した現像液溶媒を掻き落とすブレード部64と、掻き落とされた現像液溶媒を集めて回収する回収ポート65とで構成されている。

    【0058】掻き落としローラ63は、図示しない駆動部によって図中矢印66の方向に回転駆動されている。
    また、隔壁62および掻き落としローラ63は、図示しない温度調節機器によって常温もしくは装置内平均温度(+α)に維持されている。

    【0059】このような構成の隔壁部60においては、
    気化蒸発した現像液溶媒を回転駆動された掻き落としローラ63に積極的に付着させ、この付着した現像液溶媒をブレード部64によって回収ポート65から図中矢印67の方向に回収することができる。

    【0060】本実施形態によれば、掻き落としローラ6
    3を回転駆動することによって、ブレードに掻き落とされたフレッシュな面が常に溶媒蒸気にさらされるので、
    現像液溶媒の付着が促進され、効率的に現像液溶媒を回収することが可能であるばかりか、掻き落としローラ6
    3は隔壁62の中に完全に入り込んでいるので、隔壁6
    2外とのシール部が不要となって構成がより簡単になり、隔壁部60に摺動部のない信頼性の高い現像剤溶媒回収機構を提供できる。

    【0061】さらに、本実施形態ではヒートローラ61
    の近傍に掻き落としローラ63を配置することができるので、現像剤溶媒の蒸発後すぐに一定温度に維持されている掻き落としローラ63のローラ面に溶媒蒸気分子が衝突し、効果的に結露させることができる。

    【0062】(第5の実施形態)図7に、本発明の第5
    の実施形態に係る要部の構成を示す。 本実施形態においては、溶媒蒸気発生源である転写ローラ6の周囲を覆う隔壁は、感光ドラム1の移動方向に対して前後を覆うケース70および左右を覆うケース71と、ケース70,
    71の図で上側(感光ドラム1と対向する側)を覆うように配置されたベルト72から構成されている。 ベルト72はエンドレスで2本のシャフト73に張られ、ベルト72の下の面が転写ローラ6から離れる方向へ図示しない駆動装置で移動する。 さらに、ケース70にはベルト72の下の面と接触するように弾性体のブレード74
    が取り付けられている。

    【0063】次に、図8を用いてベルト72の移動によって溶媒蒸気を回収する動作を説明する。 ここでは、転写ローラ6の感光ドラム1移動方向上流側だけを示しているが、下流側でも同様な状況が生じている。 感光ドラム1の表面にトナー像とともに付着して搬送されてきた溶媒は、転写ローラ6により加熱され、蒸気となる。 この溶媒蒸気は上方へ拡散し、大部分が隔壁上面のベルト72の下面に付着し、その場で冷却され凝集して液滴7
    5となる。

    【0064】ここで、ベルト72は図中矢印A方向に移動しているので、液滴75はブレード74に掻き取られ、図中一点鎖線Bの方向に流れ落ちる。 ベルト72はブレード74を通過することで、溶媒液滴の付着していない状態に戻り、そのまま移動することで、常に溶媒液滴の着いていない状態で溶媒蒸気発生部を覆うことができる。 このため、前に説明したように印刷動作に伴って発生する溶媒蒸気を連続的に効率よく回収することができる。 また、ベルト72を図示しないファンにより空気を吹きかけたりフィンと接触させることにより冷却すると、溶媒蒸気の回収効率は更に良くなる。

    【0065】図9は、ブレード74で掻き取った溶媒液滴の回収経路について説明する図である。 図9に示すように、転写ローラ6の前後を覆うケース70の内壁には、傾斜を持たせた樋76が設けられており、転写ローラ6の左右を覆うケース71には、樋76の下側の端部と接する部分に穴77が開いている。 このため、ブレード74で掻き落とされた溶媒液滴は樋76に流れ落ち、
    樋76を伝つて穴77から循環経路に戻される。

    【0066】

    【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば現像剤の溶媒蒸気を隔壁によって封じ込め、これを冷却液化して回収する機構を有しているため、湿式カラー画像形成装置のプロセスにおいて発生する溶媒蒸気を極めて効果的に回収することが可能となる。 従って、装置内に溶媒が飛散したり、装置外に多量の溶媒蒸気が漏れる等の悪影響を極めて小さくすることが可能であり、溶媒の利用効率が非常によく、かつ安全性に優れた湿式カラー画像形成装置を提供することが可能となる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 本発明の第1の実施形態に係るカラー画像形成装置の構成を示す図

    【図2】 同実施形態における溶媒回収機構の構成を示す図

    【図3】 同実施形態におけるワイパ機構の構成を示す図

    【図4】 本発明の第2の実施形態における溶媒回収機構の構成を示す図

    【図5】 本発明の第3の実施形態における溶媒回収機構の構成を示す図

    【図6】 本発明の第4の実施形態における溶媒回収機構の構成を示す図

    【図7】 本発明の第5の実施形態における溶媒回収機構の構成を示す図

    【図8】 同実施形態における溶媒滴の掻き取り機構の構成を示す図

    【図9】 同実施形態における溶媒液滴の回収経路を示す図

    【符号の説明】 1…感光ドラム(潜像保持体) 2−1〜2−4…帯電器 3−1〜3−4…露光用レーザビーム 4−1〜4−4…現像器 5…転写装置 6…転写ローラ 7…加圧ローラ 8,13…クリーナ 9…記録用紙(像担持体) 10…現像剤供給タンク 11…隔壁 12…筐体

    フロントページの続き (72)発明者 廣木 正士 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 Fターム(参考) 2H030 AD01 AD03 AD18 BB02 BB23 BB27 BB38 BB42 BB46 BB71 2H032 AA14 BA04 BA07 BA21 BA23 BA30 2H034 AA06 BC01 BF01 DA01 DA02 DA04 EA01 2H074 AA03 BB42 BB50 BB54 BB60 BB73 EE07

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