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Device for plotting three-dimensional graphics

阅读:138发布:2020-09-25

专利汇可以提供Device for plotting three-dimensional graphics专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE:To efficiently execute the switching of texture patterns and to make a block noise inconspicuous by means of enlarging plotting in respect of a three-dimensional graphics plotting device for expressing a sense of quality by texture mapping. CONSTITUTION:A mode for storing the same texture pattern in plural memories 64 and executing the parallel processing of the stored contents by plural plotting processing units 32 and a mode for storing respectively different texture patterns in the plural memories 64, selecting any one of the patterns and time-dividedly processing the selected pattern by the plural units 32 can be mutually switched. In the case of executing enlarging plotting at the rate of 1 to N, the reading coordinate values of texture patterns are dispersed by adding dispersion values, so that a block-like boundary is made unconspicuous.,下面是Device for plotting three-dimensional graphics专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】2次元のSTテクスチャ座標の座標値(s,t)で指定されるアドレスにテクスチャ画素データの集合でなるテクスチャパターンを格納したテクスチャパターン記憶手段(64)と、 表示画面に対応した2次元のXY表示座標の座標値(x,y)で指定されるアドレスに前記テクスチャ画素データを書込んで3次元物体の表面形状の2次元画像を格納した表示用記憶手段(34)と、 ポリゴンの集合体で定義された3次元物体に前記テクスチャパターンを貼付けた際の表面形状を投影した2次元のUV表面形状座標を生成し、該UV表面形状座標の座標値(u,v)を前記テクスチャパターン記憶手段(6
    4)のSTテクスチャ座標の座標値(s,t)に変換して対応するテクスチャ画素データを読出し、前記座標値(u,v)に対応するXY表示座標の座標値(x,y)
    を指定して前記表示用記憶手段(34)に書込むマッピング手段(32)と、を備えた3次元グラフィック描画装置に於いて、 前記テクスチャパターン記憶手段(64)とマッピング手段(32)との組を複数設け、 前記複数のテクスチャパターン記憶手段(64)に同じテクスチャパターンを格納した際に、各組の複数のマッピング手段(32)による1回のアクセスで異なる座標位置のテクスチャ画素データを自己のテクスチャパターン記憶手段(64)から読出して前記表示記憶手段(3
    4)に同時に書込ませる並列処理手段と、 複数設けたテクスチャパターン記憶手段(64)に異なる種類のテクスチャパターンを格納した際に、前記複数のテクスチャパターン記憶手段(64)内のいずれか1
    つを選択して各組のマッピング手段(32)によりテクスチャ画素データを順次読出して前記表示記憶手段(3
    4)に書込ませる時分割処理手段と、を設けたことを特徴とする3次元グラフィックス描画装置。
  • 【請求項2】請求項1記載の3次元グラフィックス描画装置に於いて、前記テクスチャパターン記憶手段(6
    4)およびマッピング手段(32)の組を、前記表示用記憶手段(34)で同時にマッピングするX軸方向のライン数Nに応じてN組設けたことを特徴とする3次元グラフィックス描画装置。
  • 【請求項3】請求項1記載の3次元グラフィックス描画装置に於いて、前記マッピング手段(32)は、 ポリゴンの集合体で定義された3次元物体に2次元のテクスチャパターンを貼付けた際の表面形状を投影した2
    次元のUV表面形状座標の座標値(u,v)を生成する表面形状座標生成手段と、 前記表面形状を構成するポリゴンの頂点座標値(u,
    v)とこれに対応するSTテクスチャ座標の頂点座標値(s,t)から、該両座標間の座標変換に用いる初期値(s 0 ,t 0 )および増分値(K 1 ,K 2 )を生成する変換係数生成手段(72)と、 前記STテクスチャ座標のS座標初期値(s 0 )を保持するS座標レジスタ(80)と、 前記STテクスチャ座標のS座標増分値(K 1 )を保持するS座標増分レジスタ(82)と、 前記頂点間のUV表面形状座標の座標値(u)を入力するごとに、前記S座標初期値(s 0 )とS座標増分値(K 1 )を加算し、該加算結果を新たなS座標値(s)
    として前記S座標レジスタ(80)に保持させるS座標加算回路(84)と、 前記テクスチャ座標のT座標初期値(t 0 )を保持するT座標レジスタ(90)と、 前記テクスチャ座標のT座標増分値(K 2 )を保持するT座標増分レジスタ(92)と、 前記頂点間のUV表面形状座標の座標値(v)を入力するごとに、前記T座標初期値(t 0 )とT座標増分値(K 2 )を加算し、該加算結果を新たなT座標値(t)
    として前記T座標レジスタ(90)に保持させるT座標加算回路(94)と、を設けたことを特徴とする3次元グラフィックス描画装置。
  • 【請求項4】請求項3記載の3次元グラフィックス描画装置に於いて、前記変換係数生成手段(72)は、前記UV表面形状座標のU軸方向の2つのピクセル頂点座標値を(u 0 ,v 0 )、(u e ,v 0 )とし、且つ前記S
    Tテクスチャ座標のS軸方向の2つのピクセル頂点座標値を(s 0 ,t 0 )、(s e ,t 0 )とするとき、前記S座標増分値(K 1 )を、 K 1 =(s e −s 0 )/(u e −u 0 ) として求めることを特徴とする3次元グラフィックス描画装置。
  • 【請求項5】請求項3記載の3次元グラフィックス描画装置に於いて、前記変換係数生成手段(72)は、前記UV表面形状座標のV軸方向の2つのピクセル頂点の座標値を(u 0 ,v 0 )、(u 0 ,v e )とし、且つ前記TSテクスチャ座標のT軸方向の2つのピクセル頂点の座標値を(s 0 ,t 0 )、(s 0 ,t e )とするとき、
    前記T座標増分値(K 2 )を、 K 2 =(t e −t 0 )/(v e −v 0 ) として求めることを特徴とする3次元グラフィックス描画装置。
  • 【請求項6】ポリゴンの集合体で定義された3次元物体に2次元のテクスチャパターンを貼付けた際の表面形状を投影した2次元のUV表面形状座標の座標値(u,
    v)を生成する表面形状座標生成手段(10)と、 前記表面形状を構成するポリゴン頂点座標値(u,v)
    とこれに対応するSTテクスチャ座標の頂点座標値(s,t)から、該両座標間の座標変換に用いる初期値(s 0 ,t 0 )および増分値(K 1 ,K 2 )を生成する変換係数生成手段(72)と、 前記STテクスチャ座標のS座標初期値(s 0 )を保持するS座標レジスタ(80)と、 前記STテクスチャ座標のS座標増分値(K 1 )を保持するS座標増分レジスタ(82)と、 前記頂点間のUV表面形状座標の座標値(u)を入力するごとに、前記S座標初期値(s 0 )とS座標増分値(K 1 )を加算し、該加算結果を新たなS座標値(s)
    として前記S座標レジスタ(80)に保持させるS座標加算器(84)と、 拡大モード設定時に前記UV表面形状座標の座標値(u,v)に対応するXY表示座標の座標値(x,y)
    によって指定されるばらつき値(Δs)を出力するS座標ばらつき選択回路(104)と、 前記S座標ばらつき選択回路(104)のばらつき値(Δs)を前記S座標レジスタ(80)からの座標値(s)に加算して前記テクスチャパターン記憶手段(6
    4)に供給するS座標ばらつき加算回路(106)と、 前記STテクスチャ座標のT座標初期値(t 0 )を保持するT座標レジスタ(90)と、 前記STテクスチャ座標のT座標増分値(K 2 )を保持するT座標増分レジスタ(92)と、 前記頂点間のUV表面形状座標の座標値(v)を入力するごとに、前記T座標初期値(t 0 )とT座標増分値(K 2 )を加算し、該加算結果を新たなT座標値(t)
    として前記T座標レジスタ(90)に保持させるT座標加算器(94)と、 拡大モード設定時に前記UV表面形状座標の座標値(u,v)に対応するXY表示座標の座標値(x,y)
    によって指定されるばらつき値(Δt)を出力するT座標ばらつき選択回路(110)と、 前記T座標ばらつき選択回路(112)のばらつき値(Δt)を前記T座標レジスタ(90)からの座標値(t)に加算して前記テクスチャパターン記憶手段(6
    4)に供給するT座標ばらつき加算回路(112)と、
    を設けたことを特徴とする3次元グラフィックス描画装置。
  • 【請求項7】請求項6記載の3次元グラフィックス描画装置に於いて、前記変換係数生成手段(72)は、前記UV表面形状座標の座標値(u,v)をN倍に拡大してXY表示座標に展開する拡大モードの設定時に、前記増分値(K 1 ,K 2 )をN分の1に設定し、N個の連続するUV表面形状座標の座標値(u,v)の入力につきS
    Tテクスチャ座標の同一座標値(s,t)を連続生成させることを特徴とする3次元グラフィックス描画装置。
  • 【請求項8】請求項6記載の3次元グラフィックス描画装置に於いて、前記S座標ばらつき選択回路(104)
    およびT座標ばらつき選択回路(110)は、前記UV
    表面形状座標の座標値(u,v)をN倍に拡大してXY
    表示座標に展開する拡大モードの設定時に、増分値(K
    1 ,K 2 )をN分の1した最小増分値(K 1 /N),
    (K 2 /N)を1単位として増加する0から(N−1)
    ・(K 1 /N),(N−1)・(K 2 /N)までのN種類のばらつき値を、XY表示座標の座標値(x,y)によって指定される位置にランダムに格納したテーブルを準備し、マッピング時のXY表示座標の座標値(x,
    y)で前記テーブルを検索して対応するばらつき値(Δ
    s,Δt)を選択することを特徴とする3次元グラフィックス描画装置。
  • 【請求項9】請求項8記載の3次元グラフィックス描画装置に於いて、前記テーブルのアドレスを、XY表示座標の座標値(x,y)の下位ビットで指定することを特徴とする3次元グラフィックス描画装置。
  • 【請求項10】請求項6記載の3次元グラフィックス描画装置に於いて、前記変換係数生成手段(72)は、前記UV表面形状座標の座標値(u,v)を4倍に拡大してXY表示座標に展開する拡大モードの設定時に、前記増分値(K 1 ,K 2 )を4分の1に設定し、4個の連続するUV表面形状座標の座標値(u,v)の入力につきSTテクスチャ座標の同一座標値(s,t)を連続生成させることを特徴とする3次元グラフィックス描画装置。
  • 【請求項11】請求項6記載の3次元グラフィックス描画装置に於いて、前記S座標ばらつき選択回路(10
    4)およびT座標ばらつき選択回路(112)は、前記UV表面形状座標の座標値(u,v)を4倍に拡大してXY表示座標に展開する拡大モードの設定時に、増分値(K 1 ,K 2 )を4分の1した最小増分値0.25を1
    単位として増加する0から0.75までの4種類のばらつき値0.00,0.25,0.50,0.75を、X
    Y表示座標の座標値(x,y)によって指定される位置にランダムに格納したテーブルを準備し、マッピング時のXY表示座標の座標値(x,y)で前記テーブル検索して対応するばらつき値(Δs,Δt)を選択することを特徴とする3次元グラフィックス描画装置。
  • 【請求項12】請求項11記載の3次元グラフィックス描画装置に於いて、前記テーブルのアドレスを、XY表示座標の座標値(x,y)の下位2ビットで指定することを特徴とする3次元グラフィックス描画装置。
  • 【請求項13】請求項6記載の3次元グラフィックス描画装置に於いて、前記変換係数生成手段(72)は、前記UV表面形状座標の座標値(u,v)を8倍に拡大してXY表示座標に展開する拡大モードの設定時に、前記増分値(K 1 ,K 2 )を8分の1に設定し、8個の連続するUV表面形状座標の座標値(u,v)の入力につきSTテクスチャ座標の同一座標値(s,t)を連続生成させることを特徴とする3次元グラフィックス描画装置。
  • 【請求項14】請求項6記載の3次元グラフィックス描画装置に於いて、前記S座標ばらつき選択回路(10
    4)およびT座標ばらつき選択回路(110)は、前記UV表面形状座標の座標値(u,v)を8倍に拡大してXY表示座標に展開する拡大モードの設定時に、増分値(K 1 ,K 2 )を8分の1した最小増分値0.125を1単位として増加する0から0.875までの8種類のばらつき値0.000,0.125,0.250,0.
    375,0.500,0.625,0.750,0.8
    75を、XY表示座標の座標値(x,y)によって指定される位置にランダムに格納したテーブルを準備し、マッピング時のXY表示座標の座標値(x,y)で前記テーブルを検索して対応するばらつき値(Δs,Δt)を選択することを特徴とする3次元グラフィックス描画装置。
  • 【請求項15】請求項14記載の3次元グラフィックス描画装置に於いて、前記テーブルのアドレスを、XY表示座標の座標値(x,y)の下位3ビットで指定することを特徴とする3次元グラフィックス描画装置。
  • 【請求項16】請求項6記載の3次元グラフィックス描画装置に於いて、前記変換係数生成手段(72)は、前記UV表面形状座標のU軸方向の2つのピクセル頂点の座標値を(u 0 ,v 0 )、(u e ,v 0 )とし、且つ前記STテクスチャ座標のS軸方向の2つのピクセル頂点の座標値を(s 0 ,t 0 )、(s e ,t 0 )とするとき、前記S座標増分値(K 1 )を、 K 1 =(s e −s 0 )/(u e −u 0 ) として求めることを特徴とする3次元グラフィックス描画装置。
  • 【請求項17】請求項6記載の3次元グラフィックス描画装置に於いて、前記変換係数生成手段(72)は、前記UV表面形状座標のV軸方向の2つのピクセル頂点の座標値を(u 0 ,v 0 )、(u 0 ,v e )とし、且つ前記STテクスチャ座標のT軸方向の2つのピクセル頂点の座標値を(s 0 ,t 0 )、(s 0 ,t e )とするとき、前記T座標増分値(K 2 )を、 K 2 =(t e −t 0 )/(v e −v 0 ) として求めることを特徴とする3次元グラフィックス描画装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータ処理により3次元のポリゴン情報からピクセルに画像データを展開して表示する3次元グラフィックス描画装置に関し、
    特に、テクスチャマッピングによる質感を表現する3次元グラフィックス描画装置に関する。

    【0002】

    【従来の技術】従来、3次元コンピュータグラフィックスの質感表現の代表的手法としてテクスチャマッピングがある。 テクスチャマッピングは、3次元形状の表面に別途定義された木目模様や大理石模様などのテクスチャパターンを貼り付けた画像とすることで、物体の材質感を出すことができる。

    【0003】ここでテクスチャパターンを貼り付けた3
    次元物体の表面形状を投影したの2次元座標をUV表面形状座標と定義する。 またテクスチャパターンを記憶したメモリの2次元座標をSTテクスチャ座標と定義する。 更にテクスチャパターンをマッピングした表面形状を描画するフレームメモリの2次元座標をXY表示座標と定義する。 また各座標値は、(u,v)、(s,
    t)、(x,y)と小文字で表す。

    【0004】テクスチャマッピングは、ディスプレイ用フレームメモリのXY表示座標と、テクスチャパターンメモリのSTテクスチャ座標との対応をいかに与えるかが問題である。 テクスチャパターンを貼付ける3次元物体の表面形状が、幾何学的にそれほど複雑でない場合は、微小三形あるいは微小四角形でなるポリゴンの各頂点に適当なテクスチャパターンの座標値(s,t)を与え、ポリゴン内部を埋める画素の座標値は線形補完で求める。

    【0005】実際のテクスチャパターンを格納したメモリからフレームメモリへのマッピングは、フレームメモリの画素位置に書込む画素データ(色値)として、テクスチャパターンメモリから読出したテクスチャ画素データを書込むことにより実現している。 このとき、テクスチャパターンメモリからのテクスチャ画素データの読出しは、3次元物体のUV表面形状座標の座標値(u,
    v)に対応するSTテクスチャ座標の座標値(s,t)
    を線形補完により求めて行う。 テスクチャパターンメモリから読出したテクスチャ画素データのフレームメモリへの描画は、UV表面形状座標の座標値(u,v)に対応するXY表示座標の座標値(x,y)でアドレスを指定して書込む。 この場合、単純な面塗りに比べて、1画素ごとにテクスチャ画素データをテクスチャパターンメモリから読出してフレームメモリに書込むため、描画速度が格段に遅くなる問題が起こる。

    【0006】高速にテクスチャパターンを描画するために、一度に複数の画素を読出し、描画する並列処理とする必要がある。 テクスチャパターンメモリが1つでは複数画素を読み出すのに時間がかかるため、複数のテクスチャパターンメモリに同じパターンを格納しておき、メモリごとに設けたプロセッサで複数画素を同時に読み出して描画することで、高速化できる。

    【0007】図42は、従来のテクスチャマッピング機構の概略を示したもので、描画演算機構18に設けた描画処理ユニット32−1,32−2に対し個別にテクスチャパターンメモリ64−1,64−2を設け、同一のテクスチャパターンを格納する。 描画処理ユニット32
    −1,32−2は座標変換により求めたSTテクスチャ座標(s 1 ,t 1 )、(s 2 ,t 2 )を使用してテクスチャパターンメモリ64−1,64−2から2個のテクスチャ画素データ(色値)を並列的に読出してレジスタ68−1,68−2にセットし、XY表示座標値(x,
    y)によるアドレス指定でフレームメモリ34に2個同時に書込む。 フレームメモリ34に描画したテクスチャパターンのマッピングデータは、XY表示座標値(x,
    y)によるアドレス指定で読出され、カラーディスプレイ28に表示される。

    【0008】テクスチャパターンメモリのテクスチャ座標値(s,t)は、テクスチャパターンの貼り付け方によってアドレスが不連続で生成されるために、1回のアクセスで1画素分しか読み出せない。 しかし、フレームメモリは、描画アドレス(x,y)が連続しているため、1回に複数画素を描画することができる。 尚、図4
    2の例では、2組のテクスチャパターンメモリを設けて、1回に2画素ずつ並列処理しているが、実際には、
    8個〜64個程度を並列化した処理を行っている。

    【0009】

    【発明が解決しようとする課題】ところで、このような従来のテクスチャマッピング機構にあっては、並列化した分だけメモリ容量が多くなり、このため限られたメモリ容量では、パターンの格納量が限定される。 そこで、
    テクスチャパターンの種類が多くなると、テクスチャパターンを入替えながら処理していく必要がある。

    【0010】しかし、テクスチャパターンは外部の磁気ディスク装置などに格納されている場合が多く、描画処理と比較してパターンの入替えに膨大な時間が必要になる。 このため、いったん入替えが必要なテクスチャパターンの量になると、とたんに描画速度が格段に遅くなるという問題があった。 一方、このような従来のテスクチャマッピング機構では、テクスチャパターンメモリから読出したテクスチャ画素データを使用してフレームメモリのXY表示座標に1対1程度のサイズでマッピングしているぶんには問題ない。 しかし、フレームメモリに図形を拡大して描画する場合、テクスチャパターンがブロック状に描画されて不自然にみえる問題があった。

    【0011】具体的に図43〜図45を用いて説明する。 まずテクスチャパターンは図43に示すように、例えば8×8画素を1単位とし、各座標位置に格納した画素データ、即ち色値を「◎×△■」で便宜上、表現している。 図44は1対1の比率で描画した場合であり、また図45は1対4の比率で拡大描画した場合である。 図44の1対1で描画した場合は、4種の色が混ざり合って遠目にはある色で塗りつぶされて見える。 実際のディスプレイ上の画素は極小な点であり、図示のマッピングしたテスクチャパターンは実際には5mm四方程度に見える。 しかし、図45のように1対4ぐらいの比率に拡大して描画した場合には、1つのテクスチャ画素が4×
    4=16画素に拡大されるため、遠目に見てもブロック状の荒い模様に見えてしまう。

    【0012】この問題を解決するため従来は、極端に拡大する場合には、予め拡大したテクスチャパターンを別に用意して使用することでブロック状にならないようにしている。 また、拡大前の隣接するテクスチャ画像データ(色値)の直線補間により、拡大時に並べる画素のテクスチャ画素データを求め、拡大のために並べた画素の色をなめらかに変化させてブロック形状を見えないようにしている。

    【0013】しかし、拡大したテクスチャパターンを用意するには、大容量のテクスチャパターンメモリが必要になる。 また拡大時に倍率に応じた数の画素データの色情報を補完するには計算時間がかかり、描画速度が格段に遅くなるという問題があった。 本発明は、このような従来のに問題点に鑑みてなされたもので、高速な描画が必要な場合には並列度を高くし、多くのテクスチャパターンを扱いたい場合には並列度を下げることにより、テクスチャパターンメモリを効率よく利用できるようにした3次元グラフィックス描画装置を提供することを目的とする。

    【0014】また本発明は、テクスチャパターンを拡大描画しても簡単な処理でブロックノイズを目立たないようにできる3次元グラフィックス描画装置を提供することを目的とする。

    【0015】

    【課題を解決するための手段】図1、図2は本発明の原理説明図である。 まず本発明の3次元グラフィック描画装置で用いるテクスチャマッピング機構は、図1に示すように、2次元のSTテクスチャ座標の座標値(s,
    t)で指定されるアドレスにテクスチャ画素データの集合でなるテクスチャパターンを格納したテクスチャパターン記憶手段(テクスチャパターンメモリ)64と、表示画面に対応した2次元のXY表示座標を有しテクスチャ画素データで描画した3次元物体の表面形状の2次元画像を格納する表示用記憶手段(フレームメモリ)34
    とを備える。

    【0016】またポリゴンの集合で定義された3次元物体にテクスチャパターンを貼付けた際の表面形状を投影した2次元のUV表面形状座標の座標値(u,v)を生成し、UV表面形状座標の座標値(u,v)をテクスチャパターン記憶手段64のSTテクスチャ座標の座標値(s,t)に変換して対応するテクスチャ画素データを読出し、UV表面形状座標の座標値(u,v)に対応する表示用2次元座標(x,y)を指定して表示用記憶手段34に書込む描画演算手段32を備える。

    【0017】このようなテクスチャマッピング機構につき本発明にあっては、テクスチャパターン記憶手段64
    と描画演算手段32との組を複数設ける。 並列処理手段は、複数のテクスチャパターン記憶手段64に同じテクスチャパターンを格納した際に、各組の複数のマッピング手段32による1回のアクセスで異なる座標位置のテクスチャ画素データを自己のテクスチャパターン記憶手段64から読出して表示記憶手段34に同時に書込ませる高速並列マッピングを行う。

    【0018】一方、時分割処理手段は、複数設けたテクスチャパターン記憶手段64に異なる種類のテクスチャパターンを格納した際に、複数のテクスチャパターン記憶手段64内のいずれか1つを選択して各組の描画演算手段32によりテクスチャ画素データを順次読出して表示記憶手段34に書込ませる時分割マッピングを行う。

    【0019】この時分割処理モードでは、テクスチャパターンの変更を指示された場合には、既に格納されている他のテクスチャパターン記憶手段を選択するだけでよい。 このため外部のハードディスクなどからのテクスチャパターンの入れ替えは不要であり、テクチャパターンを途中で切替えても、描画速度はそれほど低下しない。

    【0020】また本発明のテクスチャマッピング機構は、図2に示すように、ポリゴンの集合体で定義された3次元物体に2次元のテクスチャパターンを貼付けた際の表面形状を構成するポリゴンの頂点座標値(u,v)
    と、これに対応するSTテクスチャ座標の頂点座標値(s,t)から、UV表面形状座標からSTテクスチャ座標への座標変換に用いる初期値(s 0 ,t 0 )および増分値(K 1 ,K 2 )を変換係数生成手段72で生成して次の演算機構に投入することで、テクスチャアクセス用のアドレス座標に変換する。

    【0021】まずテクスチャS座標の計算部として、S
    Tテクスチャ座標のS座標初期値(s 0 )を保持するS
    座標レジスタ80と、STテクスチャ座標のS座標増分値(K 1 )を保持するS座標増分レジスタ82と、ポリゴン頂点間のUV表面形状座標値(u)を入するごとに、S座標初期値(s 0 )とS座標増分値(K 1 )を加算して新たなS座標値としてS座標レジスタ80に保持させるS座標加算器84を備える。

    【0022】またテクスチャT座標の計算部として、S
    Tテクスチャ座標のT座標初期値(t 0 )を保持するT
    座標レジスタ90と、STテクスチャ座標のT座標増分値(K 2 )を保持するT座標増分レジスタ92と、ポリゴン頂点間のUV表面形状座標値(v)を入力するごとに、T座標初期値(t 0 )とT座標増分値(K 2 )を加算して新たなT座標値としてT座標レジス90に保持させるT座標加算器94を備える。

    【0023】このような計算機構につき、拡大描画時のテクスチャマッピングのため、S座標計算部については、更に、拡大モード設定時にUV表面形状座標の座標値(u,v)に対応するXY表示座標の座標値(x,
    y)によって指定されるばらつき値(Δs)を出力するS座標ばらつき選択回路104と、S座標ばらつき選択回路104のばらつき値(Δs)をS座標レジスタ80
    からの座標値(s)に加算してテクスチャパターン記憶手段64に供給するS座標ばらつき加算回路106を設ける。

    【0024】同様にT座標計算部については、拡大モード設定時にUV表面形状座標の座標値(u,v)に対応するXY表示座標の座標値(x,y)によって指定されるばらつき値(Δt)を出力するT座標ばらつき選択回路110と、T座標ばらつき選択回路112のばらつき値(Δt)をT座標レジスタ90からの座標値Tに加算してテクスチャパターン記憶手段64に供給するT座標ばらつき加算回路112とを設ける。

    【0025】このようなばらつき値Δs,Δtのランダムな加算により、1画素の拡大描画に使用する宇久数のテクスチャ画素データ(色値)は、拡大した矩形の領域を越えて分散した位置からのリードされ、ブロック状の境界が目立たなくなる。 ここで、変換係数生成手段72
    は、UV表面形状座標の座標値(u,v)を1対Nの比率でXY表示座標に拡大描画する拡大モードの設定時に、増分値(K 1 ,K 2 )をN分の1に設定し、N個の連続するUV表面形状座標の座標値(u,v)の入力につき同じSTテクスチャ座標の座標値の座標値(s,
    t)を連続生成させる。

    【0026】例えば、STテクスチャ座標の座標値(s,t)に1対1に対応したUV表面形状座標の座標値(u,v)を4倍に拡大してXY表示座標に展開する拡大モードの設定時には、増分値(K 1 ,K 2 )を4分の1の0.25に設定し、 0.00→0,25→0.50→0.75→1.00・
    ・・ と増加させる。 ここで描画は画素単位に行うことから、
    STテクスチャ座標の座標値は整数しか存在しない。 このため座標値0.00〜0.75は整数化により全て0
    となる。 従って、4画素には同じSTテクスチャ座標の位置から読出したテクスチャ画素データがマッピングされ、4倍に拡大描画できる。

    【0027】S座標ばらつき選択回路104およびT座標ばらつき選択回路110は、UV表面形状座標の座標値(u,v)をN倍に拡大してXY表示座標に展開する拡大モードの設定時に、増分値(K 1 ,K 2 )をN分の1した増分値を1単位として増加する0からK 1 ,K 2
    までのN種類のばらつき値を、XY表示座標の座標値(x,y)によって指定される位置にランダムに格納したテーブルを準備し、マッピング時にはXY表示座標の座標値(x,y)でテーブルを検索して対応するばらつき値(Δs,Δt)を選択する。

    【0028】例えば4倍の拡大モードの設定時には、増分値0.25を1単位として増加する4種類のばらつき値、0.00、0,25、0.50および0.75を求めてXY表示座標の座標値(x,y)の下位2ビットで指定される位置にランダムに格納したテーブルを準備する。 マッピング時には、XY表示座標の座標値(x,
    y)の下位2ビットでテーブルを検索して対応するばらつき値を選択する。

    【0029】

    【作用】このような構成を備えた本発明の3次元グラフィック描画装置によれば、次の作用が得られる。 まず、
    図1に示すように、複数のテクスチャパターン記憶手段64に同一パターンを格納し、複数の描画演算手段32
    で同時にマッピングする実線の矢印で示す並列処理により、高速に描画ができる。 これに対し複数のテクスチャパターンメモリに異なるパターンを格納し、そのうちの1つを選択し、複数のマッピング手段により時分割で同じメモリを順次アクセスして描画する破線の矢印で示す時分割処理では、描画速度は遅くなるが、外部からのテクスチャパターンの入替えが不要となり、パターンの入替えが発生する場合よりは格段に速く描画できる。

    【0030】また図2のように、テクスチャパターンを拡大描画する際に、フレームメモリの書込みに使用するXY表示座標によって選択したばらつき値を加算してリードするSTテクスチャ座標を分散させることで、拡大描画したときのブロック状の境界を目立たなくできる。

    【0031】

    【実施例】

    <目次> 1. ハードウェア構成 2. テクスチャマッピングの並列処理と時分割処理 3. テクスチャマッピング機構の原理と構成 4. テクスチャパターンの拡大描画 1. ハードウェア構成 図3は本発明の3次元グラフィックス描画装置の1ユニットの全体構成を示したブロック図であり、このユニットが必要に応じて複数設けられる。 図3において、全体制御部10にはCPU11と主記憶装置(MSU)12
    が設けられる。 全体制御部10はホストアダプタ14を介してホストコンピュータと結合される。 ホストコンピュータからはホストアダプタ14を介して全体制御部1
    0に対し描画コマンドと3次元物体を表わす図形データが提供される。 全体制御部10のCPU11はホストコマンドに基づく描画データの管理とウィンド制御を行う。 この描画管理とウィンド制御を並列処理で実現するためには2台のCPU11を設けることが望ましい。

    【0032】全体制御部10に続いてはデータ入力部1
    3を介して描画演算機構18が設けられる。 描画演算機構18は、この実施例にあっては32個のDSPを内蔵し、FIFO(First in first out) 結合を用いたデータ入力部により8並列のパイプラインと、DSPのもつ相互間の通信機能により5次元ハイパーキューブを構成して、演算処理を並列的に実行する。 描画演算機構18
    の描画演算は、3次元データとして与えられたポリゴンの頂点座標の座標変換の計算、および頂点画素の色値を決める計算を行う。

    【0033】描画演算機構18の演算結果は並列データ分配機構20を介して3次元描画機構22−1,22−
    2に送られる。 並列データ分配機構20は描画演算機構18の8並列パイプラインで生成される非同期データを次段の3次元描画機構22−1,22−2に効率良く分配し、具体的にはFIFO結合を用いる。 3次元描画機構22は描画演算機構18からポリゴンの頂点画素に展開した3次元画像データを受け、ポリゴン頂点間を埋める画素を補間計算で求め、更に、各画素のブレンディング,マッピング,隠面消去等をファームウェアで行って3次元フレームメモリに描画する。 3次元描画機構22
    の3次元フレームメモリに描画されたデータは、奥行データ制御機構(マージ機構)24を介して2次元描画機構26に自動転送され、2次元画像データとしてカラーディスプレイ28に表示される。

    【0034】更に描画演算機構18、3次元描画機構2
    2−1,22−2、2次元描画機構26はシステムバス16を介して接続され、全体制御部10による描画データの管理を受ける。 また2次元画像機構26は、全体制御部10より直接ウィンド制御を受ける。 システムバス16にはハードディスク30が接続されており、例えばハードディスク30には描画演算機構18のテクスチャマッピングに使用する複数種類のテクスチャパターンが予め格納されており、全体制御部10による制御のもとに必要なテクスチャパターンをハードディスク30から読み出して3次元描画機構22のフレームメモリの一部を利用したテクスチャパターンメモリに格納できるようにしている。 勿論、テクスチャマッピング以外のマッピングデータについても同様に、ハードディスク30から3次元描画機構22のフレームメモリに転送して描画演算に利用できる。

    【0035】図4は図3の描画演算機構18の実施例ブロック図である。 図4において、描画演算機構は32個のDSP60−1〜60−32を使用して、図示のように4段構成のパイプライン42−1〜42−8の8本を構成し、高速描画演算を実行する。 パイプライン構造はパイプライン42−1に代表して示すように、4台のD
    SP60−1,60−9,60−17,60−25を設けている。

    【0036】先頭のDSP60−1はポリゴンの集合で表現された3次元図形データを対象に、ポリゴン頂点の座標変換と、ポリゴン頂点画素の色値を求める画素データへの変換を行う、このポリゴン頂点の座標変換には、
    テクスチャマッピングのためのテクスチャ座標への座標変換計算が含まれる。 2段目のDSP60−9は予め視点を光源に置いて作成されたシャドウマップを用いたシヤドウマッピングを行う。 3段目のDSP60−17は1画素当たり8ビット又は24ビットのバンプマップを用いたバンプマッピングを行う。 更に4段目のDSP6
    0−25は半球型,全球型及び立方体型の3種類のリフレクションマップを用いたリフレクションマッピングを行う。

    【0037】パイプライン42−1〜42−8に使用するDSPとしては、例えばTI社のTM320C40を用いる。 このDSPは図5に示すように、CPU20
    0、SRAMを用いたプログラムメモリ202、4MB
    のDRAMを用いたデータメモリ204、更にダイレクトメモリアクセス(DMA)付きの通信機能を備えた6
    チャネルの通信チャネル206を有する。

    【0038】更に、独立してアクセスできるローカルバス44とグローバルバス45を備える。 ローカルバス4
    4は図4のパイプライン42−1に示すように、全体制御部10からの各段のDSPに対する3次元図形データの分配転送に使用する。 一方、グローバルバス45は各段のDSPの演算結果の転送に使用する。 更に図5に示した通信チャネル206の内の5本のチャネルを用いて32個のDSPを5次元ハイパーキューブで結合することができる。

    【0039】図6は図4の描画演算機構で実現される8
    並列パイプライン42−1〜42−8を模式的に示したもので、黒丸が32個のDSPを示している。 また図7
    はDSPの通信チャネルを使用して全DSP間での全点通信に用いられる5次元ハイハーキューブを模式的に示している。 図8は図4の描画演算機構における並列演算機能を示した説明図であり、32個のDSPをプロセッサカーネルPとして示し、このプロセッサカーネルを図6の並列パイプラインと図7の5次元ハイパーキューブネットワークで同時に結合した状態で示している。

    【0040】図8の描画演算にあっては、ホストコンピュータから提供された描画対象となる3次元モデルは全体制御部10で実行されるトラバーサによって解釈され、パイプラインを指定して並列演算機構18に送られる。 データ入力部11はパイプラインの指定に応じて選択的にデータを入力し、描画演算機構18の各パイプラインへ出力する。

    【0041】各パイプラインでは、ポリゴン頂点座標の座標変換,クリッピング,ライティング等の幾何学的な座標変換と、頂点画素の色値を決めるスパンパラメータの計算までの処理を行い、結果をデータ分配機構20に出力する。 データ分配機構20では演算結果のY座標値に応じてスパンに対応して構成される3次元描画機構への分配処理を行う。

    【0042】図9は図3の3次元描画機構22を示し、
    描画処理ユニット32−1〜32−8とフレームメモリ34から構成されている。 描画処理ユニット32−1〜
    32−8は、データ分配機構20から送られてくるポリゴンの頂点画素データに基づき、頂点間を埋める画素の補間計算を並列的に行う。 フレームメモリ34は複数画面分のメモリ領域を用意している。 例えばRGB画素データ用に2面、Zバッファ用に2面、テクスチャバターン記憶用に8面用意している。

    【0043】描画処理ユニット32−1〜32−8で補間計算された画素データは、表示座標値(x,y)のアドレス指定でフレームメモリ34に描画され、同時に各画素の奥行き座標値zがフレームメモリ34のZバッファ領域に格納される。 描画処理ユニット32−1〜32
    −8は、図10に示すように、フレームメモリ34中の16×8の矩形領域48−1〜48−nの任意の位置を同時アクセスすることにより128画素データの同時描画を実行する。 更に、ブレンディング,テクスチャマッピング等の各種のマッピング、更には隠面消去等が含まれ、これらの処理を並列処理により高速で実行する。

    【0044】図11は図10のフレームメモリ34に描画される画素データ50のデータ構造を示したもので、
    例えばRGB成分を各4ビットで表わしてRGB空間の4096色を表現可能とし、さらに付加情報として例えば透明度αを設けている。 尚、奥行座標値zは、別に設けたZバッファに格納している。 再び図9を参照するに、3次元描画機構22の3次元フレームメモリ34に描画された3次元画像データは、カラーディスプレイ2
    8の表示フレームレートで2次元描画機構26に転送される。 2次元描画機構26は3次元描画機構22から転送された画像データを格納する転送バッファ36と、フレーム内容を表示制御部40を介してカラーディスプレイ28に表示させるための表示用フレームメモリ38を備えている。 更に、ウィンド制御については、並列演算機構を経由せず、システムバス16経由で直接、表示フレームメモリ38への描画を行う。

    【0045】このような構成により、3次元描画機構2
    2は並列演算機構18と共に3次元描画の高速化機構として機能することになり、2次元描画機構26との競合を最低限に抑えることができる。 奥行データ制御機構2
    4は図3に示した3次元描画機構22で生成された画像データを、他のユニットからの画像データと合成して2
    次元描画機構26に転送する際に、奥行座標値(z)に基づいたマージ処理を行う。 2. テクスチャマッピングの並列処理と時分割処理 図12は図9の3次元描画機構22で実行されるテクスチャパターンのマッピングに用いる並列処理を示す。 3
    次元描画機構22において、描画処理ユニット32−1
    〜32−8は切替回路62を介して自己のテクスチャパターンメモリ64−1〜64−8を有する。 テクスチャパターンメモリ64−1〜64−8には、フレームメモリ34を使用し、例えばテクスチャパターン記憶用に確保された8面分の領域を使用する。 テクスチャパターンメモリ64−1〜64−8から読み出されたテクスチャ画素データは切替回路66を介してレジスタ68−1〜
    68−8のそれぞれに転送される。 更にレジスタ68−
    1〜68−8は図9に示したフレームメモリ34中のR
    GB用フレームメモリに対する出力レジスタとなり、レジスタ68−1に格納したテクスチャ画像データをフレームメモリ34に並列的に描画する。

    【0046】ここで図12はテクスチャパターンメモリ64−1〜64−8の全てに同じテクスチャパターンを格納して並列的にテクスチャマッピング処理を実行する際の切替回路62,66のパスを破線で示している。 即ち、描画処理ユニット32−1〜32−8は、描画演算機構18で8パイプラインに分けてテクスチャ座標に変換されたポリゴン頂点のテクスチャ座標データ(s,
    t)に基づき、テクスチャパターンメモリ64−1〜6
    4−8から頂点のテクスチャ画素データを読出し、続いて補間計算によりポリゴン内部を埋めるテクスチャ画素データを求める。

    【0047】ここで、8つの描画処理ユニット32−1
    〜32−8は図10に示したフレームメモリ34の例えば一括描画領域48−1におけるX軸方向の8ラインに対応している。 従って、描画処理ユニット32−1〜3
    2−8はX軸方向の8ラインを示すY座標値に書き込むテクスチャ画素データをテクスチャパターンメモリ64
    −1〜64−8から一斉に読み出し、それぞれレジスタ68−1〜68−8に転送した後、フレームメモリ34
    中のRGBフレームメモリに送り、8×16画素のテクスチャ画像データが得られた段階で一斉に書き込む。 この図12に示す並列処理にあっては、8ライン同時にテクスチャマッピングにより描画することから高速のテクスチャマッピングが実現できる。

    【0048】図13は時分割処理によるテクスチャマッピングを示す。 まず時分割処理にあっては、1つのフレームメモリ34に対しテクスチャパターンを切り替えながら描画する場合に使用される。 このため、テクスチャパターンメモリ64−1〜64−8には必要な種類の異なるテクスチャパターンが予め格納される。 図13の切替回路62,66はテクスチャパターンメモリ64−1
    のテクスチャパターンを選択して描画する場合を破線で示している。 即ち、描画処理ユニット32−1〜32−
    8は、上位から供給されたポリゴン頂点を示すテクスチャ座標データデータ(s,t)を入力し、頂点間を埋めるテクスチャ座標データを補間計算する。 切替回路62
    はまず画像処理ユニット32−1からのリードアクセスをテクスチャパターンメモリ64−1に結合し、読み出したテクスチャ画素データを切替回路66でレジスタ6
    8−1に転送する。 続いて切替回路62は描画処理ユニット32−2のリードアクセスを同じテクスチャパターンメモリ64−1に結合し、読み出したテクスチャ画素データを切替回路66でレジスタ68−2に転送する。
    以下同様に、描画処理ユニット32−3〜32−8の順番にテクスチャパターンメモリ64−1に対するリードアクセスを行って、レジスタ68−3〜68−8へのテクスチャ画素データの転送を行い、これを繰り返す。 一方、全体制御部10よりテクスチャパターンの切替命令を受けると、命令された他のテクスチャパターンメモリに対する時分割処理に切り替わる。 このようなテクスチャマッピングの時分割処理にあっては、パターン切替時に外部のハードディスクからテクスチャパターンを読み出して入れ替える場合の極端な描画速度の低下をなくし、ある程度の処理速度でテクスチャパターンを切り替えながら描画することができる。

    【0049】図14は図12に示した並列処理と図13
    に示した時分割処理の処理動作を示したフローチャートである。 図14において、全体制御部よりステップS1
    でテクスチャマッピングのコマンドを受領すると、ステップS1で並列モードか否かチェックする。 並列モードであれば、図12に示したように切替回路62,66について並列モードの切替制御を行い、ステップS4で並列マッピング処理をステップS5で全領域の描画が済むまで繰り返す。

    【0050】一方、時分割モードであった場合にはステップS6に進み、複数のテクスチャパターンメモリのいずれか1つを選択し、ステップS7で、図13に示すように選択したテクスチャパターンメモリを描画処理ユニットで順次リードアクセスして描画するマッピング処理を実行する。 このマッピング処理を行いながら、ステップS8でテクスチャパターンの変更の有無をチェックしている。 テクスチャパターンの変更コマンドを受けると、ステップS6に戻って新たなテクスチャパターンメモリの選択を行う。 以上の処理をステップS9で全領域のマッピングが済むまで繰り返す。

    【0051】図15は図12の並列処理モードでマッピングしたテクスチャパターンの説明図である。 即ち、テクスチャパターンメモリ64−1〜64−8には全て同じテクスチャ画素データの集合でなるテクスチャパターンが格納されており、フレームメモリ34の8ラインのY座標値に対応した位置のテクスチャ画素データを読み出して描画している。

    【0052】図16は図13の時分割処理モードでマッピングしたテクスチャパターンの説明図であり、テクスチャパターンメモリ64−1〜64−8には異なったテクスチャパターンが格納されている。 フレームメモリ3
    4には最初、テクスチャパターンメモリ64−1の選択によるテクスチャパターンの描画が行われており、途中で次のテクスチャパターンメモリ64−2のパターンに切り替えて描画している。 3. テクスチャマッピング機構の原理と構成 図17は図9の3次元描画機構22の描画処理ユニット32−1〜32−8にハードウェアとして設けたテクスチャマッピング機構の実施例構成図である。 図17において、描画処理ユニット32のテクスチャマッピング機構は変換係数生成部72,制御部75,S座標計算部7
    4,T座標計算部76で構成される。 S座標計算部74
    にはセレクタ78,S座標レジスタ80,増分レジスタ82及び加算器84が設けられる。

    【0053】加算器86の出力はセレクタ78の他方に入力され、これがループ回路86を構成する。 また、T
    座標計算部76はセレクタ88,T座標レジスタ90,
    増分レジスタ92,加算器94、更にループ回路96で構成される。 ここで、図18を用いてテクスチャマッピングの原理を説明する。 図18において、図形データとして与えられる3次元物体98は円筒体であり、円筒面をテクスチャパターンで表現するものとする。 このため、テクスチャパターンメモリ64には所定のテクスチャパターンがテクスチャ画素データの集合として予め格納されている。

    【0054】まず、3次元物体98にテクスチャパターンメモリ64に格納しているテクスチャパターン100
    を貼り付ける。 次にテクスチャパターン100を貼り付けた3次元物体98について、所定方向からの投影画像として見た2次元表面形状102を得る。 この2次元表面形状102をUV表面形状座標の座標値(u,v)で表わす。

    【0055】3次元物体98に貼り付けたテクスチャパターン100は三角形や四辺形のポリゴンの集合に1対1に対応させる。 ここで3次元物体98に張り付けたテクスチャパターン100の左上隅の斜線部のポリゴンの処理を例にとると、ポリゴンは4つの頂点座標の集合で表現される。 このため、2次元表面形状102における斜線部のポリゴンの頂点OPQRの各座標値(u,v)
    を特定することができる。 このUV表面形状座標におけるポリゴンの頂点OPQRは、テクスチャパターンメモリ64のSTテクスチャ座標における頂点OPQRに1
    対1に対応している。

    【0056】そこで、2次元表面形状102のポリゴン頂点OPQRの座標値(u,v)をテクスチャパターン64の対応する頂点OPQRの座標値(s,t)に座標変換し、更に頂点OPQR以外の部分につついては直線補間により座標値(s,t)を求める。 このようなUV
    表面形状座標値(u,v)からテクスチャパターンメモリ60のSTテクスチャ座標値(s,t)への変換により、対応するテクスチャ画像データを読み出し、これをフレームメモリ34のXY表示座標の対応する画素位置に書き込むことでテクスチャマッピングができる。 このポリゴン頂点のテクスチャ座標への変換計算は、図3のユニットでは描画演算機構18で行われる。

    【0057】図19は図18の四辺形ポリゴンのテクスチャマッピングを具体的に示している。 図19において、STテクスチャ座標の座標値(s,t)の8×8画素でなるテクスチャパターンを3次元物体の表面に貼り付けたときの2次元表面形状を表わすUV表面形状座標の座標値(u,v)では、8×5の画素集合に変化している。 ここで、UV表面形状座標の座標値(u,v)、
    及びSTテクスチャ座標の座標値(s,t)における各頂点O,P,Q,Rの座標値を図示のように定義する。

    【0058】いまUV表面形状座標のU軸方向の第1行目は5画素であるのに対し、STテクスチャ座標の座標値(s,t)の第1行目は8画素となっている。 このとき両端の頂点O,Pは1対1に対応していることから、
    UV表面形状座標の座標値(u,v)におけるu=1,
    2,3の3つの画素に対応するS座標値を直線補間で求める。

    【0059】同様に、V軸方向及びT軸方向となる第1
    列目の頂点O,Rの対応関係を見ると、この場合には1
    対1に対応している。 まず、S軸方向の増分値K 1及びT軸方向の増分値K 2を次式で求める。 K 1 =(s e −s 0 )/(u e −u 0 ) ・・・(1) K 2 =(t e −t 0 )/(v e −v 0 ) ・・・(2) このように、S軸方向の増分値K 1及びT軸方向の増分値K 2が求められたならば、座標値u及び座標値vの変化に対する座標値s及び座標値tは次式で求めることができる。 s=s 0 +(u−u 0 )・K 1・・・(3) t=t 0 +(v−v 0 )・K 2・・・(4) 図19について、S軸方向及びT軸方向の増分値K 1
    2を具体的に求めてみると次のようになる。 K 1 =(s e −s 0 )/(u e −u 0 ) =(7−0)/(4−0)=7/4=1.75 K 2 =(t e −t 0 )/(v e −v 0 ) =(7−0)/(7−0)=7/7=1 次に図19のUV表面形状座標の第1行目の座標値(u,v)の変化に対するSTテクスチャ座標の座標値(s,t)の値を計算してみると、図20の表に示すようになる。 図20において、算出されたSTテクスチャ座標の座標値(s,t)の値は小数点以下の数値をもつ。 しかしながら、フレームメモリのXY表示座標に画素単位に描画することから、小数点以下を切り捨てる整数化したSTテクスチャ座標の座標値(s,t)に変換する。

    【0060】ここで、座標変換により求めたSTテクスチャ座標の座標値(s,t)のテクスチャ画素データは色値としてA〜Hをもっており、結果としては、このテクスチャ色値を座標値(s,t)によりテクスチャパターンメモリから読み出し、図19に示すようにXY表示座標の第1行目にに示すように書き込むことでテクスチャパターンのマッピングを行う。

    【0061】尚、図18,図19にあっては、説明を簡単にするため四辺形のポリゴンを例にとっているが、図3に示した本発明の3次元グラフィックス描画装置にあっては、三角形のポリゴンを使用している。 図21は図17に示した描画処理ユニットに上位から供給されるポリゴンコマンドデータを示したもので、ポリゴン単位にUV頂点座標値及びST頂点座標値、更に描画倍率Nを指定している。

    【0062】図22は図17のテクスチャマッピング機構の処理動作を示したフローチャートである。 図22において、まずステップS1で図21に示したポリゴンコマンドデータを受領し、ステップS2で前記(1)
    (2)式よりポリゴン毎に増分値K 1 ,K 2を算出して保持する。 続いてステップS3でUV表面形状座標の開始座標位置にある先頭ポリゴンの増分値K 1 ,K 2 、初期値s 0 ,t 0をセットする。

    【0063】具体的には、図17のS座標計算部74の増分レジスタ82に増分値K 1をセットし、S座標レジスタ80に初期値s 0をセットする。 同時にT座標計算部76の増分レジスタ92に増分値K 2をセットし、T
    座標レジスタ90に初期値t 0をセットする。 続いてステップS4でそのときのV座標値vからT座標値tを算出する。

    【0064】例えば最初は、図17においてT座標レジスタ90の初期値t 0をそのまま出力する。 2回目以降については、増分レジスタ92のK 2を加算器94でT
    座標レジスタ90の初期値t 0に加えた値をループ回路96によりT座標レジスタ90にセットし、これを新たな座標値tとして出力する。 次にステップS5でそのときの座標値uからS座標値sを算出する。 即ち、図17
    のS座標計算部74で、最初はS座標レジスタ80の初期値s 0をそのまま出力し、2回目以降については加算器84で増分レジスタ82の増分値K 1をS座標レジスタ80の座標値に加算した値を再びS座標レジスタ80
    にセットし、これを新たな座標値sとして出力する。

    【0065】ステップS6では算出されたSTテクスチャ座標値(s,t)を出力し、ステップS7で次のポリゴンか否かチェックする。 同じポリゴンであればステップS8で座標値uを1つずつインクリメントしながら、
    ステップS5における座標値から座標値sへの変換計算を繰り返す。 1つのポリゴンの処理が済んで次のポリゴンに進むと、ステップS9でU軸ラインの終了の有無をチェックし、U軸ラインが終了していなければ新たなポリゴンについてステップS1で増分値K 1 ,K 2の更新を行い、同様な処理を繰り返す。

    【0066】ステップS9でU軸ラインの処理の終了を判別するとステップS11に進み、V座標値vを1つインクリメントし、ステップS12でV軸ラインが終了したか否かチェックし、終了していなければステップS1
    3で新たなV軸ラインにおける増分値K 1 ,K 2への更新を行い、再びS4からの処理を繰り返す。 4. テクスチャパターンの拡大描画 図23は拡大描画に用いる本発明のテクスチャマッピング機構の実施例構成図である。 図23において、描画処理ユニット32のハードウェアで実現されるテクスチャマッピング機構は基本的には図17の実施例と同じであるが、S座標計算部74については新たにばらつき増分選択回路104と加算器106を設けており、またT座標計算部76についてはばらつき増分選択回路110と加算器112を設けている。

    【0067】更に、テクスチャマッピングにより描画するフレームメモリのXY表示座標の座標値(x,y)
    を、拡大制御部108を介してばらつき増分選択回路1
    04,110に対し、ばらつき増分の選択情報として入力している。 まず、テクスチャパターンを1対Nの比率で拡大描画するためには、増分レジスタ82,92にセットするS座標増分値K 1とT座標増分値K 2を1対1
    の描画時に使用する値に対しN分の1にすればよい。

    【0068】説明を簡単にするため、UV表面形状座標の座標値(u,v)とテクスチャ表面形状座標の座標値(s,t)が1対1に対応していた場合、座標変換は不要であることから、この場合の増分値K 1 ,K 2は共に1となる。 このときテクスチャパターンを1対Nで拡大描画するためには、 K 1 =K 2 =1/N とすればよい。 このようなN分の1となる増分値K 1
    2の設定で例えば1対4の比率で拡大描画する場合には、K 1 =K 2 =0.25となり、求めるST座標値(s,t)のそれぞれは0.00,0.25,0.5
    0,0.75,1.00,1,25,・・・と増加する。

    【0069】この内、実際のSTテクスチャ座標の読出しに使用できるのは整数化された座標値であることから、0.00〜0.75の4つについては整数化によりの座標値(s,t)として(0,0)を指定することとなり、同じテクスチャ画素データが4つ並んでマッピングされることになる。 ばらつき増分選択回路104,1
    10は加算器84,94から出力される同じテクスチャ画素データが拡大倍率Nの数分だけ並んでブロック状のパターンに見えてしまうことを防止するため、加算器8
    4,94で求めた座標値を分散させるためにばらつき増分値を加算器106,112で加算する。

    【0070】ここで、テクスチャパターンを1対4の比率で拡大描画する場合を例にとると、ばらつき増分選択回路104,110はフレームメモリのXY表示座標値(x,y)の下位2ビットによる指定で0.25単位に変化する0.00,0.25,0.50及び0.75の4種類の値を選択する。 具体的に説明すると、図24はXY表示座標値(x,y)の下位2ビット00〜11の変化に対するS座標加算器84より出力されるS座標値を示している。 この場合、S座標値は0.00〜0.7
    5の値をもち、STテクスチャ座標は整数でなければならないことから、整数化により算出される座標値は全て0となって、同一のテクスチャ画素データをマッピングすることを意味する。

    【0071】図25はS座標計算部74のばらつき増分選択回路104に設けられたばらつき増分格納テーブルを示しており、XY表示座標値(u,v)の下位2ビット00〜11によりランダムに配置された0.00〜
    0.75の4種類のばらつき増分値を格納している。 図26は図23の加算器106でばらつきが加算されたS
    座標値をフレームXY表示座標値(x,y)の下位2ビットの変化に対し示しており、図24でばらつきを加算しない場合、1より小さかった座標値が、図25のばらつき増分値の加算で図26に示すように1以上の座標値が存在し、テクスチャ画素データのリード範囲が分散する。

    【0072】図27はT座標加算部94から出力されるT座標値を示し、また図28はT座標計算部76のばらつき増分選択回路110に格納されるばらつき増分選択テーブルを示し、更に図29はT座標加算部112から出力されるばらつきが加算された座標値を示している。
    図30は図25及び図28のばらつき増分選択回路10
    4,110にセットするテーブルに対するばらつき値0.00〜0.75の格納規則を示している。 図30において、0〜3は増分値0.00〜0.75に対応している。 例えば、Y=00となる第1行目を例にとると、
    倍率N=4であることから、1番目に0をセットし、次にN/2だけ、即ち4÷2=2だけ右側に移動して1をセットする。 次に、反対の左側にN/4、即ち4/4=
    1個戻って2をセットする。 このような第1列の処理が済んだならば、1行目の最後の数字3に対しY軸方向に3,2,1,0と順番にセットする。

    【0073】2行目,3行目,4行目については、最後の2,1,0に先行する第1行目の数列を入れる。 数列は右端にくると左端にループするものとする。 例えば、
    第2行目の最後の2については、第1行目から2の前には0があるから0をセットする。 0の前については、第1行目は右端の3につながることから、3をセットする。 第1行目の3の前には1があることから、第2行目の先頭には1をセットする。 この図30に示す規則により、図25及び図28のばらつき増分値のテーブルを作成することで適切な分散処理ができる。

    【0074】図31はばらつきなしの状態での比率1対1と1対4によるピクチャーマッピングパターンを示しており、拡大描画についてはブロック状のパターンが目立つ。 図32は比率1対1と1対4について、ばらつきありとした場合であり、4倍に拡大描画した場合には、
    ばらつき増! 値の加算によりブロックの境界が崩れて分散し、遠目で見た場合にはブロックとして目立たなくすることができる。

    【0075】図33は拡大比率を1対8とした場合のばらつきなしのS座標値を示し、図34は1対4の拡大描画に使用するS座標ばらつき値のテーブルを示し、更に図35は図33と図34を加算したS座標値を示している。 更に、図36,図37及び図38は1対8の拡大描画におけるばらつきなしのT座標値、ばらつきテーブル、更にばらつき加算を行ったT座標値を示している。

    【0076】図40はばらつきなしで1対8に拡大描画したテクスチャパターンを示しており、8×8のブロック状の境界が目立つ。 図41は1対8の拡大比率でばらつきを加えたテクスチャパターンであり、ブロックの境界はほぼ完全に崩れており、拡大描画を行ってもブロックノイズとして認識されず、滑らかなテクスチャパターンの拡大描画が実現できる。

    【0077】一方、図23において、テクスチャパターンメモリ64にテクスチャマッピングに使用する適宜のテクスチャパターンを書き込む際には、S座標計算部7
    4の増分レジスタ82の増分値K 1をK 1 =1、T座標計算部76の増分レジスタ92の増分値K 2をK 2 =0
    とし、更にばらつき増分選択回路104,110のばらつき増分値を全て0としておく。 これによりテクスチャパターンメモリ64のS軸方向の1ラインに外部のハードディスク等から転送されてきたテクスチャ画素データを書き込むことができる。 S軸方向の1ライン分の書込みが済んだならば、T座標レジスタ90の値を1つインクリメントして次のS軸ラインに移動させると共に、S
    座標レジスタ80を初期値に戻し、次のラインの始点を設定し、同様にテクスチャ画素データをS軸ライン方向に書き込めばよい。

    【0078】尚、上記の実施例は1対4及び1対8の比率で拡大描画する場合を例にとっているが、拡大の比率は必要に応じて適宜に定めることができる。 また、説明を簡単にするため、UV表面形状座標の座標値(u,
    v)とSTテクスチャ座標の座標値(s,t)が1対1
    に対応した座標変換を必要としない場合を例にとっているが、増分値K 1 ,K 2が1以上の値をもつ座標変換を必要とする場合についても全く同様にして適用することができる。

    【0079】更に上記の実施例にあっては、テクスチャマッピング機構をDSPで実現する場合を例にとっているが、専用のハードウェアで構成してもよいし、一部の処理をプログラムによるソフトウェアで実現するようにしてもよい。 更にまた、上記の実施例は描画演算機構としてパイプライン構成の並列処理を例にとっているが、
    図23に示した拡大描画の際のばらつき処理については、単一のDSPやMPUによるテクスチャマッピングについてもそのまま適用することができる。

    【0080】

    【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれば、複数のテクスチャパターンメモリに同一パターンを格納して複数のマッピング機構で同時に並列処理を行うことで、より高速の描画ができ、これに対し複数のテクスチャパターンメモリに異なるパターンを格納し、その内の1つを選択して複数のマッピング手段により時分割で同じメモリを順次アクセスして描画することで、描画速度は遅くなるが外部からのテクスチャパターンの入替えが不要になるため、パターン入替えが発生する場合よりは格段に速く描画できる。

    【0081】また、テクスチャパターンを1対Nの比率で拡大描画する際に、フレームメモリの書込表示座標によってランダムにばらつき値を選択加算することでリードするSTテクスチャ座標を分散させ、拡大描画した際のブロック状の境界を分散させて目立たなくでき、直線補間を必要としない簡単な拡大描画であっても適切にテクスチャパターンを拡大描画できる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明による並列処理と時分割処理の原理説明図

    【図2】本発明による拡大描画の原理説明図

    【図3】本発明の全体構成を示した説明図

    【図4】図3の描画演算機構の実施例ブロック図

    【図5】図4のDSPの詳細を示したブロック図

    【図6】図3の描画演算機構で実現する8並列パイプラインの説明図

    【図7】図3の描画演算機構で実現する5次元ハイパーキューブの説明図

    【図8】図3の描画演算機構の演算機能の説明図

    【図9】図3の描画機構の実施例ブロック図

    【図10】3次元描画機構のフレームメモリに対する8
    ×16画素の同時描画を示した説明図

    【図11】本発明の画素データの構造説明図

    【図12】図9の3次元描画機構における並列処理モードを示した実施例ブロック図

    【図13】図9の3次元描画機構における時分割処理モードを示した実施例ブロック図

    【図14】本発明における並列処理モードと時分割処理モードによるマッピング処理を示したフローチャート

    【図15】並列処理モードによりマッピングしたテクスチャパターンの説明図

    【図16】時分割処理モードによりマッピングしたテクスチャパターンの説明図

    【図17】描画処理ユニットに設けたテクスチャマッピング機構の実施例構成図

    【図18】座標変換を伴なうテクスチャマッピングの原理を示した説明図

    【図19】四辺形のポリゴンを例にとったテクスチャマッピングの具体的な説明図

    【図20】図19の座標変換の数値をまとめた説明図

    【図21】テクスチャマッピングに用いるポリゴンコマンドデータの説明図

    【図22】図17のテクスチャマッピングの処理動作を示したフローチャート

    【図23】拡大描画に用いる本発明のテクスチャマッピング機構の実施例構成図

    【図24】1対4の比率で拡大描画する際にXY表示座標値の下位2ビットに応じて変化するマッピングパターンのS座標値の説明図

    【図25】1対4の比率で拡大描画する際にXY表示座標値の下位2ビットに応じて変化するS座標ばらつき値の説明図

    【図26】図24のS座標値と図25のS座標ばらつき値の加算結果を示した説明図

    【図27】1対4の比率で拡大描画する際にXY表示座標値の下位2ビットに応じて変化するマッピングパターンのT座標値の説明図

    【図28】1対4の比率で拡大描画する際にXY表示座標値の下位2ビットに応じて変化するT座標ばらつき値の説明図

    【図29】図27のT座標値と図28のT座標ばらつき値の加算結果を示した説明図

    【図30】図25および図28のばらつき値のテーブル配置の順番を示した説明図

    【図31】ばらつき値を加算せずに1対4の比率で描画したテクスチャパターンの説明図

    【図32】ばらつき値を加算して1対4の比率で描画したテクスチャパターンの説明図

    【図33】1対8の比率で拡大描画する際にXY表示座標値の下位3ビットに応じて変化するマッピングパターンのS座標値の説明図

    【図34】1対8の比率で拡大描画する際にXY表示座標値の下位3ビットに応じて変化するS座標ばらつき値の説明図

    【図35】図33のS座標値と図34のS座標ばらつき値の加算結果を示した説明図

    【図36】1対8の比率で拡大描画する際にXY表示座標値の下位3ビットに応じて変化するマッピングパターンのT座標値の説明図

    【図37】1対8の比率で拡大描画する際にXY表示座標値の下位3ビットに応じて変化するT座標ばらつき値の説明図

    【図38】図36のT座標値と図37のT座標ばらつき値の加算結果を示した説明図

    【図39】1対8で拡大描画する際に使用するばらつき値のテーブル配置の順番を示した説明図

    【図40】ばらつき値を加算せずに1対8の比率で描画したテクスチャパターンの説明図

    【図41】ばらつき値を加算して1対8の比率で描画したテクスチャパターンの説明図

    【図42】従来のテクスチャマッピング機構の概略説明図

    【図43】テクスチャパターンメモリの格納パターンの説明図

    【図44】1対1の比率で描画したテクスチャパターンの描画説明図

    【図45】1対4の比率で拡大描画したテクスチャパターンの説明図

    【符号の説明】

    10:全体制御部 11:CPU 12:主記憶装置(MSU) 13:データ入力部 14:ホストアダプタ 16:システムバス 18:描画演算機構 20:並列データ分配機構 22,22−1,22−2:3次元描画機構 24:奥行データ制御機構 26:2次元描画機構 28:カラーディスプレイ 32,32−1〜32−8:描画処理ユニット 34:フレームメモリ 36:転送バッファ 38:表示用フレームメモリ 40:表示制御部 42−1〜42−8:パイプライン 44:ローカルバス 45:グローバルバス 48−1〜48−n:一括描画領域(8×16画素) 50:画素 60,60−1〜60−32:DSP 62,66:切替回路 64,64−1〜64−8:テクスチャパターンメモリ 68−1〜68−8:レジスタ 70:マッピング機構 72:変換係数生成部 74:S座標計算部 75:制御部 76:T座標計算部 78,88:セレクタ 80:S座標レジスタ 82,92:増分レジスタ 84,94,106,112:加算器 90:T座標レジスタ 86,96:ループ回路 98:3次元物体 100:テクスチャパターン 102:2次元表面形状 104,110:ばらつき増分選択回路 200:CPU 202:プログラムRAM(SRAM) 204:データメモリ(DRAM) 206:通信チャネル

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