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Stator assembly for rotary machine

阅读:651发布:2023-12-06

专利汇可以提供Stator assembly for rotary machine专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE: To obtain a stator assembly for an axial flow rotary machine capable of increasing machine efficiency and extending fatigue life. CONSTITUTION: An axial flow rotary machine 10 includes a circumferentially continuous structural outer case 48 and an circumferentially continuous structural inner case 52 which is a pressure vessel for a working medium flow path. One end 96 of the inner case is secured to the outer case 48. The other end 98 of the inner case constitutes a free end movable axially and radially with respect to the outer case.,下面是Stator assembly for rotary machine专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 軸流回転機械を貫通して延在する動作媒体ガスの流路と、上記流路を囲周して延在し上記動作媒体流路を画定する固定子機構とを有し、上記固定子機構は内側に向かって延在する静止羽根列と外側空気シール列とを備えた、軸流回転機械において、 軸方向及び上記機械の軸を囲周する方向に延在する構造的な周方向連続型外側ケーシングを設け、 上記外側ケーシングは、 上記固定子機構の隣接構造に接合される上流側端部ならびに下流側端部と、 上記外側ケーシングを内側ケーシングに係合させるための、上記外側ケーシングの一方の端部に隣接して設けられた内延部と、 上記内延部に隣接し、冷却空気源と連通状態にある第1
    の冷却空気室とを有し、 上記外側ケーシングに対して軸方向に延在し、上記外側ケーシングから径方向内側に離間して上記外側ケーシングとの間に第2の冷却空気室を形成する、非構造的な周方向連続型内側ケーシングを設け、 上記内側ケーシングは、 上記外側ケーシングの上記内延部に固定される上流側の第1の端部と、設置状態において上記外側ケーシングから軸方向及び径方向内側に離間して配置され、上記外側ケーシングに対して少なくとも最小量だけ径方向及び軸方向に自由に移動できる下流側の第2の端部とを有し、 上記第1の冷却空気室及び上記第2の冷却空気室からの冷却空気が上記内側ケーシング及び上記外側ケーシングの接合位置において上記内側ケーシング及び上記外側ケーシングを冷却することにより上記外側ケーシングと上記内側ケーシング間の温度不均衡を減少させて両者間の相対的熱成長及びその結果として生じる熱応力を減少させ、上記内側ケーシングの上記下流側端部が上記外側ケーシングに対して軸方向及び径方向に自由に移動できるように構成したことにより熱成長差及びケーシングの周囲連続性に起因する応力を解消し、上記周囲連続型内側ケーシングが動作媒体ガスの圧力容器となることにより上記内側ケーシングに隣接する動作媒体ガスの最大圧力よりも低圧で冷却空気を冷却空気源から供給でき、使用される冷却空気とガス流路の間の圧力差を減少させ、ガス流路のすべての位置における圧力より高圧で冷却空気を供給する必要をなくしたことを特徴とする軸流回転機械。
  • 【請求項2】 上記静止羽根列の外側かつ上記内側ケーシングの内側に、上記外側ケーシング内の上記内延部に隣接する羽根室を設け、上記羽根室は冷却空気室と連通して、上記外側ケーシングとの接合位置近傍で上記内側ケーシングをさらに冷却することを特徴とする、請求項1の軸流回転機械。
  • 【請求項3】 上記内側ケーシングと上記外側ケーシングの間の上記第2の冷却空気室内に緩衝板を配置して上記第2の冷却空気室を供給マニホルドと衝突マニホルドに分割し、上記緩衝板は上記内側ケーシングに位置合わせされた複数個の衝突穴を有し、上記衝突マニホルドの下流に空気充填室を設けて、冷却空気が径方向内側に流動して上記内側ケーシングから熱を受けとったあとで上記衝突マニホルドから流出する冷却空気を回収し、上記空気充填室は回転子機構と連通し上記内側ケーシングに対する衝突により加熱された冷却空気を回転ディスクの内側部分に対して流出させ、上記回転ディスクを加熱して上記回転ディスクの外縁部分と内側部分の間の温度勾配を減少させることを特徴とする、請求項1の軸流回転機械。
  • 【請求項4】 軸流回転機械を貫通して延在する動作媒体ガスの流路を有する軸流回転機械において、上記回転機械は、エンジン軸のまわりに配置された回転子機構と、上記回転子機構を囲周して延在し上記動作媒体流路を画定する固定子機構とを備え、上記回転子機構は、回転ディスクと、動作媒体流路を横切って径方向外側に向かって延在する回転翼とを有し、上記固定子機構は、内側に向かって上記回転子機構の近傍まで延在する静止羽根列と、上記回転子機構の外側の外側空気シール列とを備え、 軸方向及び上記機械の軸を囲周する方向に延在する構造的な周囲連続型外側ケーシングを設け、 上記外側ケーシングは、 上記固定子機構の隣接構造に接合される上流側端部ならびに下流側端部と、 上記外側ケーシングを貫通して延在し、上記外側ケーシングを加圧冷却空気源と連通させる、少なくとも1つの開口と、 上記上流側端部に隣接する、上記外側ケーシングを上記内側ケーシングに係合させるための内延フランジとを有し、 上記フランジは、上記外側ケーシングの上記上流側端部から軸方向に離間し、上記外側ケーシングとの間に冷却空気源と連通する第1の冷却空気室を形成し、 上記フランジに、上記フランジを貫通して延在する複数個の穴を設けて、上記フランジが冷却空気を下流方向に通過させるように構成し、 上記外側ケーシングに対して軸方向に延在し、上記外側ケーシングから径方向内側に離間して上記外側ケーシングとの間に第2の冷却空気室を形成する、非構造的な周囲連続型内側ケーシングを設け、 上記内側ケーシングは、上流側端部と下流側端部とを有し、上記上流側端部は上記外側ケーシングの上記上流側フランジに固定され、上記下流側端部は、上記外側ケーシングに対して少なくとも最小量だけ軸方向及び径方向に自由に移動することができ、設置時の非動作状態においては上記外側ケーシングから軸方向に及び径方向に離間して設けられ、 上記内側ケーシングは、上記上流側端部と上記下流側端部の間に配置され上記外側ケーシングと気密係合して上記冷却空気室を第1の空気充填室と第2の空気充填室に分割する第1の表面を有し、上記第1の空気充填室は上記フランジの上記穴を介して上記第1の冷却空気室と連通し、上記第2の空気充填室は冷却空気源と連通し、 上記内側ケーシングは、上記内側ケーシングを上記静止羽根と上記外側空気シールに係合させるための、径方向厚さの大きい複数個の肉厚部を有し、 上記内側ケーシングと上記外側ケーシングの間の上記第2の空気充填室内に配置されて上記第2の空気充填室を供給マニホルドと衝突マニホルドに分割する緩衝板を設け、上記緩衝板は、上記静止羽根と上記外側空気シールの上記内側ケーシングに対する接合点と係合する上記フランジと位置合わせされた複数個の衝突穴を有し、 上記第1の冷却空気室及び上記第1の空気充填室からの冷却空気及び上記外側ケーシング外部の冷却空気が上記内側ケーシングと上記外側ケーシングの接合位置において上記内側ケーシングの上記上流側端部ならびに上記外側ケーシングの内外を冷却することにより上記外側ケーシングと上記内側ケーシング間の温度不均衡を減少させて両者間の相対的熱成長及びその結果として生じる熱応力を減少させ、上記内側ケーシングの上記下流側端部が上記外側ケーシングに対して軸方向及び径方向に自由に移動できるように構成したことにより熱成長差及びケーシングの周囲連続性に起因する応力を解消し、上記周囲連続型内側ケーシングが動作媒体ガスのための圧力容器となることにより上記内側ケーシングに隣接する動作媒体ガスの最大圧力よりも低圧で冷却空気を冷却空気源から供給でき、流出する冷却ガスとガス通路の間の圧力差を減少させ、ガス流路のすべての位置における圧力より高圧で冷却空気を供給する必要をなくしたことを特徴とする軸流回転機械。
  • 【請求項5】 動作状態において、上記内側ケーシングは動作温度に応答して径方向外側に移動し、上記外側ケーシングと係合することを特徴とする、請求項4の軸流回転機械。
  • 【請求項6】 上記下流側端部は、第1の径方向厚みR
    1を有する第1の部分と、上記第1の部分から軸方向に離間して上流に位置し第2の径方向厚さR2を有する第2の部分と、上記第1及び第2の部分の間に延在し第1
    の径方向厚さR1と第2の径方向厚さR2の半分(1/
    2)より少ない径方向厚さを持ち上記第1及び第2の部分の間に柔軟部を構成する第3の部分とを有する、請求項4の軸流回転機械。
  • 【請求項7】 上記内側ケーシングは、径方向外側に向かって上記外側ケーシングに密接するまで延在し上記外側ケーシングとの間に第3の空気充填室を構成する第2
    の表面を有し、上記第3の空気充填室により、冷却空気が径方向内側に流動して内側ケーシングから熱を受けとったあとで上記衝突マニホルドから流出する冷却空気を回収し、上記空気充填室は、上記外側ケーシングの一連の通路を介して径方向延在部と連通し、上記径方向延在部は、動作媒体流路を横切って径方向内側に向かって上記回転子機構の近傍まで延在し、上記内側ケーシングとの衝突により加熱された冷却空気を上記回転ディスクに対して流出させて上記回転ディスクを加熱し上記回転ディスクの外縁部分と内側部分の間の温度勾配を減少させることを特徴とする、請求項5の軸流回転機械。
  • 【請求項8】 ガスタービンエンジンの運転方法において、 冷却空気をエンジンの加圧区域から流出させる過程と、 冷却空気を周囲連続型外側ケーシングを通過して流動させる過程と、 冷却空気を周囲連続型内側ケーシングに対して衝突させて上記内側ケーシングを冷却するとともに冷却空気を加熱する過程と、 冷却空気を上記外側ケーシング内の通路及び径方向延在部を介してエンジンの内部に流入させる過程と、 加熱された冷却空気を回転ディスクに対して衝突させ、
    上記回転ディスクを加熱して上記回転ディスクにおける温度勾配を減少させる過程とを含むことを特徴とするガスタービンエンジンの運転方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、ガスタービンエンジンに関し、特に、ガスタービンエンジンにおける固定子機構及び固定子機構の冷却方法に関する。 なお、本発明はガスタービンエンジンの分野において開発されたものであるが、軸流回転機械全般に適用することができる。

    【0002】

    【従来の技術】ガスタービン型の軸流回転機械は、圧縮部と、燃焼部と、タービン部とを備えている。 動作媒体ガスの流路がエンジンの各部を通って延在している。 動作媒体ガスは圧縮部において圧縮される。 圧縮ガスは燃焼部において燃料と混合され、燃焼によってエネルギーが付加される。 この高温高圧ガスは膨脹しながらタービン部を通過する。

    【0003】エンジンのタービン部には回転子機構が設けられている。 回転子機構は、回転ディスクと、動作媒体流路を横切り外側に向かって延在する回転翼とを備えている。 ガスがタービン部を通過する際、回転子機構によりガスからエネルギーが取り出される。

    【0004】固定子機構が回転子機構を囲周して延在している。 固定子機構は回転子機構を支持するとともに、
    動作媒体ガスを動作媒体流路に封入するための圧容器を形成する。 一般に、固定子機構は、外側ケーシングと、高温の動作媒体ガスを封入する内側ケーシングとを備えている。 内側ケーシングは、静止羽根の列と、回転子機構に近接して設けられた内側空気シールや外側空気シールなどのシール部材の列とを支持している。

    【0005】ガス流が固定子機構を通過する際、静止羽根はガスによる空力負荷を受ける。 この負荷は静止羽根から内側ケーシングに伝達され、内側ケーシングに応力を発生させる。 さらに、外側空気シール及び静止羽根は、これらの部材を通過もしくはこれらの部材上を流動する動作媒体ガスにより加熱される。 この熱は伝導作用により内側ケーシングに伝えられ、内側ケーシングを不均一に加熱して内側ケーシングにさらなる応力を発生させ、内側ケーシングの疲労寿命に悪影響を及ぼす。

    【0006】そこで、冷却用空気をタービン部に供給し、内側ケーシングを冷却する。 内側ケーシングを冷却することにより、内側ケーシングにおける温度勾配及びこの温度勾配に関連して生じる内側ケーシングにおける熱応力が減少する。

    【0007】冷却可能な内側ケーシングを提供するためのひとつの構成は、周囲連続型外側ケーシングと周囲分割型内側ケーシングを含んでいる。 各分割部には、静止羽根列及び外側空気シール列の一部が搭載されている。
    この構成によれば、内側ケーシングの周囲連続性を中断することにより、内側ケーシングにおける熱応力を減少させるという利点がある。 しかしながら、分割化構造には、高温の動作媒体ガスが内側ケーシングを越えて径方向外側に漏出するのを防ぐために、ガス流路の圧力よりも高圧で冷却用空気を供給しなければならないという欠点もある。 高温動作媒体ガスが内側ケーシングを越えると、隣接する構造に異常に高い温度勾配を生ぜしめ熱応力を増大させて熱疲労寿命を減少させる可能性がある。
    また、ガス流路の低圧域において、冷却用空気のガス流路への漏出が発生する。 これは、冷却用空気を、内側ケーシングに隣接するガス流路内の最高圧力よりも高圧にしなければならないからである。 さらに、高圧を得るために、冷却用気体を圧縮するための仕事量が増加する。
    この、冷却用気体を圧縮するために要する仕事によって、回転機械の効率は低下せざるを得ない。

    【0008】また、別の構成として、エンジンに複数個の周囲連続型ケーシングを設け、これらのケーシングを互いに連結し、冷却用空気を動作媒体流路に供給するものがある。 このような構造は、例えば、「多軸双流構造のガスタービンジェットエンジン」と題する米国特許第4,841,726号に開示されている。 これらのケーシングは周囲連続型であるため、気体を低圧で供給できる。 ここで、気体の圧力は、高温動作媒体の流路に隣接する流出位置の圧力よりも高ければよい。 この構成によれば、加圧に要する仕事を減少させることによりエンジン効率は向上する。 しかし、内側ケーシングの固着部に抗して内側ケーシングが膨脹しようとするため、内側ケーシングにかなりの熱応力が発生する。

    【0009】

    【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の目的は、動作媒体流路内の最高圧力よりも低圧で冷却用空気を供給できるとともに、内側ケーシングと外側ケーシングとの熱膨脹差にもとづく応力発生を回避できる固定子構造を提供することである。

    【0010】

    【課題を解決するための手段】本発明による固定子構造は、隣接するケーシングに連結され構造的負荷を支える周囲連続型外側ケーシングと、上記外側ケーシングから径方向に離間して設けられ上記外側ケーシングとの間に冷却用空気室を形成する周囲連続型内側ケーシングとを備え、上記内側ケーシングは周方向に延在して動作媒体ガスの流路を画定するとともに上記流路内に延在する静止羽根と外側空気シールとを支持し、上記内側ケーシングの一端を上記外側ケーシングに気密固定して上記内側ケーシングを支持するとともに上記外側ケーシングと上記内側ケーシングの間へのガスの流入を防ぎ、上記内側ケーシングの他端を自由端として上記外側ケーシングと上記内側ケーシングの軸方向及び径方向における相対的な熱成長を吸収できるように構成したことを特徴とする。

    【0011】本発明の一態様によれば、上記内側ケーシングは上記外側ケーシングに第1の位置において固定され、この第1の位置において、上記内側ケーシング及び上記外側ケーシングに冷却用空気をあてて、上記内側ケーシングと上記外側ケーシング間の温度勾配を減少させる。

    【0012】本発明の別の態様によれば、ガスタービンエンジンの運転方法は、上記内側ケーシングに対して冷却用空気を衝突させて上記内側ケーシングを冷却するとともに上記冷却用空気を加熱する過程と、上記冷却用空気を上記外側ケーシング内の通路及び径方向延在部を介してエンジン内部に流入させる過程と、加熱された冷却用空気を回転ディスクに衝突させて回転ディスクを加熱し回転ディスクの内側部分における温度勾配を減少させる過程とを含む。

    【0013】本発明の主な特徴は、周囲連続型外側ケーシングと周囲連続型内側ケーシングとを備えた固定子構造である。 本発明の別の特徴は、内側ケーシングの上流側端部である。 内側ケーシングの上流側端部は外側ケーシングに固定されている。 この位置におけるさらに別の特徴は、内側ケーシング及び外側ケーシングに隣接する冷却用空気室と、内側ケーシング外側の冷却用空気の充填室である。 さらに別の特徴は、内側ケーシングの下流側端部である。 非動作状態の設置時において、内側ケーシングの下流側端部は、径方向及び軸方向において外側ケーシングから離間している。 動作状態における熱成長により、内側ケーシングは軸方向に移動するとともに径方向外側に移動して外側ケーシングと密接する。 さらに別の特徴は、内側ケーシングの肉厚部である。 これらの肉厚部により、静止羽根の取付け部を外側ケーシングに係合させることができる。 さらに別の特徴は、冷却用空気室を供給マニホルドと衝突マニホルドに分割する緩衝板である。 緩衝板には選択的に配置された穴が設けられ、衝突空気を、静止羽根列と外側空気シール列とを支持する内側ケーシングの肉厚部に導いている。

    【0014】本発明の主な利点は、内側ケーシングとして圧力容器を用い、隣接する動作媒体流路の最高圧力よりも低圧の冷却用空気を内側ケーシングに対して使用できるようにして、エンジン効率を改善したことである。
    別の利点は、曲げ負荷に耐える構造的な外側ケーシングと、外側空気シールを搭載するための非構造的かつ刻彫された内側ケーシングとを採用し、内側ケーシングと、
    回転子機構のまわりに内側ケーシングにより定置された外側空気シールの集密性によりエンジン効率を改善したことである。 さらに別の利点は、内側ケーシングと外側ケーシングの接合点に冷却用空気をあてることにより内側ケーシングの接合点側の端部における熱応力を減少させるとともに、内側ケーシングの他端が外側ケーシングに対して径方向及び軸方向に成長するのを許すことにより内側ケーシングと外側ケーシング間の熱成長差を吸収し熱応力の発生を減少させて、内側ケーシング及び外側ケーシングの熱疲労寿命を改善したことである。 本発明の一態様における利点は、内側ケーシングにより加熱された冷却用空気を集め、この加熱された冷却用空気をエンジン内部に導入し回転ディスクの内側部位を加熱するために用いて回転ディスクにおける温度勾配及びその結果としての熱応力を減少させることにより、エンジン効率と回転子機構の疲労寿命を改善したことである。

    【0015】

    【実施例】上述した本発明の特徴と利点をより明確にするため、以下、添付図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。

    【0016】図1は、本発明の一実施例による軸流回転機械10の側面立面図である。 図示のエンジンは、動作媒体ガスのための環状流路11を有する軸流ガスタービンエンジンである。

    【0017】エンジンは、圧縮部12と、燃焼部14
    と、タービン部16とを備えている。 タービン部16
    は、動作媒体ガスからエネルギーを抽出するためのパワータービン18と自由タービン22を含んでいる。 圧縮部12からの圧縮ガスの導管24を介して、圧縮部12
    はタービン部16と連通している。 弁26は、これらのガスの流れを制御するものであり、電子的エンジン制御部などの制御手段28を介してエンジンパラメータに応答する。 冷却用空気のための第2の流路32は、燃焼室34のまわりに燃焼部14内を通過して延在している。

    【0018】図2は、タービン部18の一部の拡大断面図である。 タービン部18は、エンジンの軸Aのまわりに配置された回転子機構36を含んでいる。 回転子機構36は、回転ディスク38と、回転翼42及び44などの、動作媒体流路を横切って径方向外側に向かって延在する回転翼列とを備えている。

    【0019】固定子機構46は、回転子機構36のまわりを囲周して延在し、動作媒体流路を画定している。 固定子機構46は、構造的な外側ケーシング48と非構造的な内側ケーシング52とを備えている。 内側ケーシング52は、静止羽根54及び56などの静止羽根列を支持し定置している。 これらの静止羽根は、動作媒体流路を横切って内側に向かって,回転子機構36の近傍まで延在している。 内側ケーシング52は、さらに、外側空気シール58及び62などの外側空気シール列を支持し定置している。 外側空気シール58は、回転翼列を囲周して配置されている。 各外側空気シールは回転翼に密接し、動作媒体ガスが外側空気シールを越えて漏出するのを防いでいる。

    【0020】構造的な外側ケーシング48は、エンジンの軸のまわりに軸方向及び周方向に延在している。 外側ケーシング48は周囲連続型である。 外側ケーシング4
    8は、上流側端部64及び下流側端部66とを有している。 これらの端部のおのおのは、フランジ68及び72
    により、隣接する固定子構造と係合できるようになっている。 ボルトナット構造74及び76などの複数個のボルトナット構造が外側ケーシング48を貫通して延在し、外側ケーシング48を隣接する固定子構造に固定している。 外側ケーシング48はエンジンの主な構造的要素であり、動作状態においてエンジンに印加される曲げ荷重に耐える。

    【0021】外側ケーシング48は、エンジンの周囲空気などの比較的低温の空気内に置かれ、周囲空気にさらされることにより外側を冷却される。 さらに、外側ケーシング48は、開口82などの局部開口を有し、これらの局部開口は外側ケーシングを貫通して延在している。
    これらの局部開口により、外側ケーシング48を導管2
    4を介して加圧冷却用空気源と連通させることができる。

    【0022】外側ケーシング48は、外側ケーシング4
    8の上流側端部64に隣接する内延フランジ84を含んでいる。 この内延フランジ84により、外側ケーシング48を内側ケーシング52に係合させることができる。
    内延フランジ84は、外側ケーシング48の上流側端部64から軸方向に離間し、その間に第1の冷却用空気室86を形成している。 第1の冷却用空気室86は、図1
    に示される燃焼部14を通過して延在する冷却用空気流路32などの冷却用空気源と連通している。

    【0023】内延フランジ84には、フランジ84を貫通して延在する複数個の穴88が設けられている。 穴8
    8を設けたことにより、フランジ84から、隣接する静止羽根列54の外側の下流方向に冷却用空気を通過させることができる。 羽根冷却用空気供給部92が、静止羽根54と内側ケーシング52の間に配置されている。

    【0024】非構造的内側ケーシング52も、固定子構造の一部である。 内側ケーシング52は周囲連続型で、
    動作媒体流路11のための圧力容器として機能する。 内側ケーシング52は、外側ケーシング48に対して軸方向に延在し、外側ケーシング48から径方向内側に離間してその間に第2の冷却用空気室94を形成している。

    【0025】内側ケーシング52は上流側端部96及び下流側端部98を有している。 設置状態において、下流側端部98は外側ケーシング48から径方向及び軸方向にそれぞれ間隙Gr及びGaをおいて離間している。 下流側端部98は、内側ケーシング52が外側ケーシング48に接触するまで、径方向及び軸方向に自由に成長できる。

    【0026】上流側端部96は、外側ケーシング48の上流側フランジ84に固着されている。 図示の例では、
    複数個のボルトナット構造104が、外側ケーシング4
    8の上流側フランジ84及び内側ケーシング52の上流側端部96を貫通して延在している。 このように、繋合具により、外側ケーシング48に対する内側ケーシング52の軸方向及び径方向の動きに抗して、内側ケーシング52を外側ケーシング48に固定する。 設置状態において、内側ケーシング52の下流側端部98は外側ケーシング48に対して軸方向及び径方向に自由に移動でき、内側ケーシング52は外側ケーシング48から片持ち部として延在している。

    【0027】内側ケーシング52は、内側ケーシング5
    2の上流側端部96及び下流側端部98の間に配置された第1の表面106及び第2の表面108を有している。 第1及び第2の表面106及び108は、動作状態において熱成長に応答して外側に拡張することにより外側ケーシング48と気密係合し、第2の冷却用空気室9
    4を第1の空気充填室112と、第2の空気充填室11
    4と、第3の空気充填室116とに分割する。 第1の空気充填室112は、フランジ84あるいはボルト104
    の穴88を介して、外側ケーシング48の上流側フランジ84の上流にある第1の空気室86と連通している。
    第2の空気充填室114は、導管24を介して冷却用空気源と連通している。 第3の空気充填室116は、冷却用空気が内側ケーシング52に衝突したあとで、使用した冷却用空気を回収する。

    【0028】内側ケーシング52は、隣接する部分と比較して径方向厚さの大きい複数個の肉厚部118,12
    0,122を有している。 これらの肉厚部は、溝124
    などの周方向に延在する溝に嵌合して、静止羽根54及び56と外側空気シール58及び62とを係合させる。
    これら肉厚部は、静止羽根と外側空気シールから熱を受けとる。 これら肉厚部は、内側ケーシング52のこれらの位置に対する衝突空気により選択的に冷却される。

    【0029】緩衝板126が、内側ケーシング52と外側ケーシング48の間の第2の空気充填室114内に配置されている。 この緩衝板126により、第2の空気充填室は供給マニホルド128及び衝突マニホルド132
    に分割される。 複数個の衝突穴134が、静止羽根と外側空気シールを係合する径方向肉厚部に位置合わせされている。 衝突穴134により、冷却用空気を、静止羽根と外側空気シールの内側ケーシング52に対する接合部位の要部に衝突させる。

    【0030】第3の空気充填室116は、穴136に示されるような複数個の穴を介して衝突マニホルド132
    と連通状態にある。 すなわち、第3の空気充填室116
    は、冷却用空気が内側ケーシング52から熱を得るために径方向内側に流れた後で衝突マニホルド132から排気される冷却用空気を回収する。

    【0031】第3の空気充填室116は、外側ケーシング48に設けた一連の通路138を介して、周方向に延在するマニホルド142と連通状態にある。 複数個の中空部144が、動作媒体流路11を横切って径方向内側に向かい構造部146の近傍まで延在している。 構造部146の開口148は、冷却用空気(内側ケーシング5
    2との衝突により加熱された)を隣接する回転ディスク36の内側部分に対して放出するための流路152を構成する。 冷却用空気は、回転ディスク36を加熱し、回転ディスク36の内側部分と動作媒体流路11に隣接する外縁部分との間に生じる温度勾配を減少させる。

    【0032】図3は、図2に示したタービン部18の一部拡大図であり、内側ケーシング52の下流側端部98
    をより詳細に示している。 図3に示すように、外側ケーシング48には、径方向内側に延在するフランジ156
    が設けられ、フランジ156は溝158を有している。
    動作状態において、溝158により、フランジ156を内側ケーシング52に係合させることができる。 非動作状態において、内側ケーシング52の下流側端部98
    は、軸方向に隙間Ga、径方向に隙間Grをおいて、溝158の表面から離間している。 動作状態において、内側ケーシング52は径方向外側に拡張して溝158の表面と係合し、冷却用空気が外側空気シールに向かって、
    さらに動作媒体流路に向かって、径方向内側に漏出するのを防いでいる。

    【0033】内側ケーシング52の下流側端部98は、
    第1の径方向厚さR1を有する第1の部分を有している。 第2の部分は第1の部分から軸方向に離間した上流側の位置にある。 第2の部分は第1の径方向厚さR1よりも大きい第2の径方向厚さR2を有している。 第3の部分は、第1の部分と第2の部分の間に延在している。
    第3の部分は、第1の径方向厚さR1もしくは第2の径方向厚さR2の半分(1/2)以下の第3の径方向厚さR3を有している。 第3の部分は、隣接する部分と比較して相対的に径方向に柔軟である。 そこで、動作状態において内側ケーシング52が外側ケーシング48に向かって外側に拡張する際、径方向におけるある程度の許容性をもって第1の部分と外側ケーシング48の溝158
    の表面とを接触させることができる。

    【0034】図1に示すガスタービンエンジン10の運転中、動作媒体ガスは、動作媒体流路11に沿って流下する。 動作媒体ガスは圧縮部12において圧縮され、ガス圧が上昇する。 動作媒体ガスは、燃焼部14に流入し、ここで燃料と混合され燃焼により動作媒体ガスにエネルギーが付加される。 高温の動作媒体ガスは、タービン部16及び18を通過しつつ膨脹し、回転翼と静止羽根に対して周方向の力を及ぼす。 さらに、高温の動作媒体ガスは、熱移動により、静止羽根54及び56と外側空気シール58及び62に熱を奪われる。

    【0035】熱伝導により、静止羽根54及び56と外側空気シール58及び62を介して内側ケーシング52
    に熱が移動する。 冷却用空気は、第1の室86を経て内側ケーシング内側の静止羽根の近傍の位置と、第1の空気充填室内の内側ケーシングの外側の位置に流れる。

    【0036】また、冷却用空気は、圧縮部12から導管24を介しても流れる。 冷却用空気の流動は、制御弁2
    6と制御手段28により、エンジンの動作パラメータに応答して調節される。 この冷却用空気は、緩衝板126
    の外側にエンジンを囲周して延在する供給マニホルド1
    28に流入する。 冷却用空気は、タービン部の上流側端部においては動作媒体流路11の圧力よりも低圧であり、タービン部の下流側端部においては動作媒体流路1
    1の圧力よりも高圧である。 冷却用空気は、供給マニホルド128から、緩衝板126を介して衝突マニホルド132を横切り、内側ケーシング52の要部に流れる。

    【0037】内側ケーシング52は、第2の空気充填室114を動作媒体流路11から隔離する圧力容器として機能する。 したがって、第2の空気充填室114から流出する冷却用空気の圧力は、内側ケーシング52が外側ケーシング48に対して自由に動く区域の第3の空気充填室116に隣接する動作媒体流路内の圧力よりも高ければ充分である。 これにより、冷却用空気の圧力をタービン部入口における動作媒体流路内の圧力よりも低くでき、冷却用空気を圧縮するために大量の仕事を必要としなくて済み、エンジン効率が向上する。

    【0038】第1の室86を通過してつぎに第1の空気充填室112に至る冷却用空気により、内側ケーシング52と外側ケーシング48の双方は冷却用空気にさらされる。 最後に、羽根冷却用空気供給域92は冷却用空気を内側ケーシング52の内部に供給する。 さらに、外側ケーシング48は、外側ケーシング48に接する周囲空気により冷却される。 その結果、内側ケーシング52と外側ケーシング48の接合点における内側ケーシング5
    2と外側ケーシング48の温度は非常に低くなり、熱応力を大幅に減少させ、内側ケーシング52の疲労寿命を延長する。

    【0039】上述したとおり、エンジンが非動作状態から動作状態に移るとき、内側ケーシング52の下流側端部98は、外側ケーシング48に対して径方向及び軸方向に自由に動き、外側ケーシング48における熱応力を減少させる。 また、内側ケーシング52の第1の部分(厚さR1)と第2の部分(厚さR2)の間の第3の部分(厚さR3)の厚さを減少させて内側ケーシング52
    の端部に柔軟性を持たせたことによっても熱応力が減少する。

    【0040】最後に、第2の空気充填室114は、内側ケーシング52から冷却用空気に熱を移動させる熱交換器として機能する。 冷却用空気は、冷却用空気を下流方向から径方向内側にタービン部16内へ導くことのできるよう、充分な圧力を有している。 冷却用空気は回転ディスク36の内側部分に衝突して、回転ディスクにおける温度勾配を減少させる。

    【0041】以上、本発明を実施例を参照して詳細に説明したが、本発明の趣旨ならびに範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは言うまでもない。

    【0042】

    【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の固定子構造によれば、周囲連続型の外側ケーシングと周囲連続型の内側ケーシングを設け、内側ケーシングの一端を外側ケーシングに固定し、内側ケーシングの他端は自由端として外側ケーシングに対して軸方向及び径方向に自由に移動できるため、動作時の熱膨脹を吸収して熱応力発生を回避し、固定子構造の疲労寿命を改善できる。 さらに、周囲連続型の内側ケーシングは圧力容器として機能するため、動作媒体流路内の最高圧力よりも低圧で冷却用空気を供給でき、圧縮に要する仕事を節約して機械効率の向上に貢献する。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明による軸流回転機械の側面立面図であり、便宜上、エンジンの一部を除去して示した図である。

    【図2】図1に示す回転機械のタービン部の一部の側面立面図であり、内側ケーシングと外側ケーシングとの関係を明示するために、部分的に断面で示した図である。

    【図3】図2に示す内側ケーシングの下流側端部の拡大図である。

    【符号の説明】

    10…軸流回転機械 11…動作媒体流路 12…圧縮部 14…燃焼部 16…タービン部 18…パワータービン 22…自由タービン 24…導管 26…弁 28…制御手段 32…第2の流路 34…燃焼室 36…回転子機構 38…回転ディスク 42…回転翼 44…回転翼 46…固定子機構 48…外側ケーシング 52…内側ケーシング 54…静止羽根 56…静止羽根 58…外側空気シール 62…外側空気シール 64…外側ケーシングの上流側端部 66…外側ケーシングの下流側端部 68…フランジ 72…フランジ 74…ボルトナット構造 76…ボルトナット構造 82…開口 84…内延フランジ 86…第1の冷却空気室 88…穴 92…羽根冷却用空気供給部 94…第2の冷却空気室 96…内側ケーシングの上流側端部 98…内側ケーシングの下流側端部 104…ボルトナット構造 106…内側ケーシングの第1の表面 108…内側ケーシングの第2の表面 112…第1の空気充填室 114…第2の空気充填室 116…第3の空気充填室 118…肉厚部 120…肉厚部 122…肉厚部 124…溝 126…緩衝板 128…供給マニホルド 132…衝突マニホルド 134…衝突穴 136…穴 138…通路 142…マニホルド 144…中空部 146…構造部 148…開口 152…流路 156…フランジ 158…溝

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トーマス シー・ウオルシユ アメリカ合衆国,コネチカツト,ニユー ブリテイン,リンカーン ストリート 277

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