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Controller for soil disease damage and its production

阅读:947发布:2021-10-20

专利汇可以提供Controller for soil disease damage and its production专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE:To obtain a natural controller for soil disease damage showing excellent controlling effects on soil pathogenic fungi, inexpensively producible, having safety in use, readily usable by supporting an antagonistic microorganism selected by a specific method on a complex carrier comprising active carbon and carbon granules. CONSTITUTION:A facterium and/or an actinomycete is selected from the rhizosphere of a target culture plant and is cultured using a poor nutrient medium consisting only of a hot extracted solution of the plant culture and the soil of the rhizosphere to give an antagonistic microorganism. Then the antagonistic microorganism is blended with a mixture of active carbon and carbon granules to give a controller for soil disease damage supported on the complex carrier. Inexpensive citric acid, one of natural-occurring organic acids or its metallic salt as a nutritive source is preferably added to the complex carrier or the poor nutrient medium. The controller is directly adsorbed and supported without carrying out the pretreatment in a culture process of the antagonistic microorganism by taking advantage of the complex carrier to attain reduction in cost, adsorption of nutrient source, prevention of offensive smell of culture process, inhibition of outflow of agriculture chemical, etc., at once.,下面是Controller for soil disease damage and its production专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 対象とする栽培植物の根圏から分離され、かつその根圏土壌と前記栽培植物との加熱抽出液のみからなる貧栄養培地で選別された拮抗微生物が活性炭と炭粒との複合担体に担持されていることを特徴とする土壌病害防除剤。
  • 【請求項2】 対象とする栽培植物の根圏から細菌および/または放線菌を分離し、分離された菌株を前記栽培植物と前記根圏土壌との加熱抽出液のみからなる貧栄養培地で選別して拮抗微生物を得、この拮抗微生物を活性炭と炭粒との混合物中に添加混合することを特徴とする請求項1記載の土壌病害防除剤の製造方法。
  • 【請求項3】 活性炭と炭粒との前記混合物中にクエン酸および/またはその金属塩を添加して、活性炭と炭粒との複合担体にクエン酸および/またはその金属塩を含浸させる請求項2記載の製造方法。
  • 【請求項4】 前記貧栄養培地にクエン酸および/またはその金属塩を添加する請求項2または3記載の製造方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】この発明は土壌病害防除剤およびその製造方法に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】現在、農薬による殺菌や化学肥料による栄養分のかたよりが自然本来の生態系をゆがめ、かえって有害な生物の蔓延と生理障害を引き起こす事例が増大している。 病原菌によって著しく汚染された土壌は、
    クロルピクリンや臭化メチルなどの土壌くん蒸剤で処理せざるを得ないのが実状である。 しかし土壌くん蒸剤の多くは、土壌中の微生物を非選択的に殺菌するため使用後は根圏微生物の生態系を破壊する。 また、人畜に毒性があり刺激臭のため、人家に近いところでは使用が困難である。

    【0003】一方、ゴルフ場においては、近年、減農薬ないし無農薬の社会的要請が年々高まってきている。

    【0004】そこで、今日では各種の農薬代替品の導入が試みられている。

    【0005】例えば、一般に有用微生物を直接土壌に施用してもなかなか土壌に定着しないことから有機物を原料として拮抗微生物を担持しようとする試みがイナワラ堆肥、オガクズ、ピートモス等で行われている。 しかし、有用微生物の定着が不十分なため、その効は低かった。

    【0006】また、球形や円柱状に成形した活性炭や炭粒に、窒素、リン酸、カリ等の肥料成分を含浸させることにより、土壌中での微生物の増殖を企図する製品も見受けられる。 しかし、コスト高のわりにその効力は低く、持続期間も短い。

    【0007】さらに有用微生物を種子に粉衣して定着させる試みも行われているが、この方法でも植物が大きくなるとそれに見合うだけの有用微生物密度が保てず、効力は十分でない。

    【0008】病土に直接、拮抗微生物を導入する方法は、殺菌土壌を使った実験系では成功しても、上述のように自然土壌では殆ど失敗しており、その原因は在来菌による駆逐を主とする「環境不適応」と考えられる。

    【0009】

    【発明が解決しようとする課題】結局のところ、これまでの土壌病害防除剤は著効を示すものが見当たらないのが現状である。

    【0010】このような実状から、土壌病原菌に対して優れた抑止効果を示し、かつ安価に生産できて、使用上安全であり使いやすい天然の土壌病害防除剤が切望されている。

    【0011】この発明は、このような要望に応えることのできる土壌病害防除剤およびその製造方法を提供することを目的とする。

    【0012】

    【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の土壌病害防除剤は、対象とする栽培植物の根圏から分離され、かつその根圏土壌と前記栽培植物との加熱抽出液のみからなる貧栄養培地で選別された拮抗微生物が活性炭と炭粒との複合担体に担持されていることを特徴とするものである。

    【0013】また、本発明の土壌病害防除剤の製造においては、対象とする栽培植物の根圏から細菌および/または放線菌を分離し、分離された菌株を前記栽培植物と前記根圏土壌との加熱抽出液のみからなる貧栄養培地で選別して拮抗微生物を得、この拮抗微生物を活性炭と炭粒との混合物中に添加混合することを特徴とするものである。

    【0014】本発明においては、活性炭と炭粒との前記混合物中にクエン酸および/またはその金属塩を添加して、活性炭と炭粒との複合担体にクエン酸および/またはその金属塩を含浸させておくことが好ましい。

    【0015】また、前記貧栄養培地にもクエン酸および/またはその金属塩を添加することが好ましい。

    【0016】以下、本発明をより具体的に説明する。

    【0017】本発明の土壌病害防除剤は、担体として活性炭と炭粒とからなる複合担体を用いることを第一のポイントとする。 活性炭は主として本防除剤の原料の一つである微生物培養ブロスの悪臭防除、栄養源の吸着並びに徐放、農薬の流出防止を狙ったものである。 一方、炭粒は、主として拮抗微生物の「すみか」を与えるものである。

    【0018】活性炭の原料は石炭、ヤシ殻、木材、モミ殻等いずれを使っても当該防除剤の性能に変わりはないが、コスト面から安価な再生炭の篩下微粉末を使用することが好ましい。

    【0019】炭粒としてはオガクズ、ヤシ殻、バーク、
    モミ殻等を炭化したもので、およそ長径5mm以下の粉末であればよい。

    【0020】活性炭と炭粒との重量混合比は、およそ9:1から1:9の範囲内で、これに適宜ピート、カニ殻、カキ殻、ゼオライト、パーライト等を加えることができる。 上記の混合担体の原料は、いずれも養分の保持、地温の上昇、保性、透水性など土壌改良剤としても既に有効性が認められ、農業や園芸分野に古くから使われている安全な資材である。

    【0021】本発明においては、上記活性炭に、拮抗微生物および拮抗微生物の活性化剤として、あらかじめクエン酸またはその金属塩を吸着させておくことが好ましい。 天然の有機酸、特にクエン酸は、植物の成長促進効果を示すことも認められている(特開平4−46104
    号公報、実用バイオ農芸「自然と野生ラン」2月号増刊、P26、1992−2−20、新企画出版局)。 このクエン酸またはその金属塩は、最終製品中の含量が0.05%(w/w)から0.5%(w/w)、とりわけ0.1%(w/w)近辺になるように活性炭に吸着させる。

    【0022】次に、本発明の最も重要特徴の一つである拮抗微生物の選別について説明する。

    【0023】本発明は、対象とする栽培植物の根圏から細菌や放線菌を分離すること、分離した菌株の選別培地は対象とする植物と根圏土壌との加熱抽出液のみからなる当該土壌環境に近似した培地で選別することを第二のポイントとする。 例えば、ゴルフ場のペンクロスベントグリーンを対象とする拮抗微生物の選別の場合、グリーンのソッドからマルトース−酵母エキス寒天培地またはグルコース−アスパラギン寒天培地上で細菌や放線菌を分離する。

    【0024】一方、ソッドを重量比でおよそ2倍量の水道水に懸濁し、100〜120℃で30分間加熱抽出する。 冷却後ガーゼ数枚を重ねて濾過し、室温でおよそ2
    週間静置した後、再びガーゼを重ねて濾過する。 その濾液をpH6.7からpH7.0に希塩酸または希アルカリで調整した後、適宜試験管やフラスコに分注、綿栓し、120℃で20分間加圧蒸気滅菌後、上記の細菌や放線菌の選別培地として供する。

    【0025】温度20℃から30℃にて、回転振盪培養機(毎分120〜130回転)で3日から6日にわたって培養した後、培養物をパルプ検定に供する。

    【0026】このようにして得られた拮抗微生物の中にはクエン酸嗜好性を有する微生物が多く、例えばゴルフ場のペンクロスベントグリーンを対象とする場合、上記のソッド加熱抽出液にクエン酸・一水和物を0.1〜
    1.0%(w/w)添加した培地で旺盛な成育を示し、
    かつ拮抗物質を産生する特徴がある。 この場合、クエン酸はナトリウムやカリウム等の金属塩とすることもできる。

    【0027】

    【作用】本発明においては、活性炭と炭粒との複合担体を利用することにより、拮抗微生物の培養ブロスを濾過、洗浄等の前処理を施すことなく、直接に吸着、担持させて生産コストの低下、栄養源の吸着、培養ブロスの悪臭防除、さらには農薬の流出防止等を一挙に達成することができる。

    【0028】また、栄養源として、単に培養物のみでなく、拮抗微生物の特性から、天然有機酸の一つであり安価に市販されているクエン酸またはその金属塩を複合担体に担持させて使用することにより、土壌中における拮抗微生物の定着率は飛躍的に上昇する。

    【0029】さらに、対象とする土壌病害の根圏からその土壌の加熱抽出液のみからなる貧栄養培地で選別された拮抗微生物は、各種病害に対して著効を示し、同時に芝については発芽率を向上させる作用を有する。

    【0030】

    【実施例】以下、本発明を実施例に基づき説明する。

    【0031】拮抗微生物の選別ペンクロスベントグリーンのソッドから本発明に従い上述のようにして得た培養物を、被験菌としてフザリウム属(Fusarium)、ヘルミントスポリウム属(Helminthosporium)、リゾクトニア属(Rhizoctonia )、スクレロチニア属(Sclerotinia
    )、ピシウム属(Pythium )のそれぞれ1ないし10
    株を用い、ポテト−デキストロース寒天平板を使ってパルプ検定に供した。 阻止円径より拮抗能を判定し、さらに高次の選別を行った。 すなわち、微生物農材を施用しても外来菌の定着性が低い原因は、主として在来菌との競合、外来拮抗菌間の競合、土壌の物理化学性(pH、
    栄養源、温度、酸素、水分等)の変化に対する耐性、紫外線や農薬に対する耐性等が考えられる。 高次選別手段として、これらのストレス全てに配慮して所与の環境に適応する可能性が大きい優良株を選別した。

    【0032】動植物に対する安全性については、ヒメダカによる急性毒性試験を行うことと並行して、各種植物例えば、ペンクロスベント、コウライ、ノシバ等に対して高濃度菌数条件下(10 10 〜10 12生菌数/ml)での栽培試験を行い、対照区と比較して成育阻害がないことを確認した。

    【0033】以上の試験成績を細菌、放線菌それぞれ代表例について下記の表1、表2および表3に示す。

    【0034】なお、土壌より分離した放線菌には、作業の便宜上、記号WSを冠して順次連続番号を付け、細菌には記号WBを付してその後に連続番号を付けて、識別を容易にした。

    【0035】

    【表1】

    【表2】

    【表3】

    このようにして選別された拮抗微生物の数は細菌10


    株、放線菌50株であった。 それぞれについて菌学的性質を検討した結果、細菌については、シュードモナス属(Pseudomonas )、バチルス属(Bacillus)が優勢であったほか、これまでに報告例がないアゾモナス属(Azom


    onas)1株が認められた。

    【0036】放線菌については、ストレプトミセス属(Streptomyces)が優勢であった。 単離された代表的なストレプトミセス属の2株とアゾモナス属の1株についてその性質を表4と表5に示す。

    【0037】尚、上述の方法は主にシャーリングとゴットリーブ(Shirling EB and D.Gottlieb: Methods fo
    r characterization of Streptomyces species.Interna
    tional Journal of Systematic Bacteriology 16,313-3
    40,1966 )、ワックスマン(Waksman SA: The Actiom
    ycetes Vol.2:Classification,identification and des
    cription of genera and species:The Williams and Wi
    lkins Co.,Baltimore,1961)、ウイリアムス(Williams
    ST :Bergey's Manual of Systematic Bacteriology
    Vol.4,2451-2508:The Williams and Wilkins Co., Balt
    imore,1989)およびブキャナンとギボンズ(Buchanan R.
    E. and NE Gibbons: Bergey's Manualof Determinati
    ve Bacteriology,8th edition, 748-829: The Williams
    and Wilkins Co., Baltimore,1974 )に従った。

    【0038】

    【表4】

    【表5】

    <実施例1> (活性炭と炭粒との複合担体利用による菌体入り芝草病害防除剤の製造)2m

    3混合槽内にヤシ殻活性炭の32


    メッシュ篩下微粉末110kg、オガ炭125kgおよびピートモス60kgを入れ、1時間混合攪拌した。 混合担体はpH8.4であった。

    【0039】一方、ペンクロスベントのソッドから前記の方法により分離した拮抗微生物WS6、55、58、
    133、248、294(以上、放線菌)、WB5、3
    3、51、105(以上、細菌)をあらかじめPYG培地(培地1リットル中、ポリペプトン20g、酵母エキス10g、コーンスチープリカー20g、グルコース1
    0g、K 2 HPO 4 5g、FeSO 4・7H 2 O 0.
    5g、MgSO 4・7H 2 O 0.5g、pH6.7)
    で培養しておき、この培養物10リットル、コーンスチープリカー3.5gおよび水道水300リットルを上記槽内に添加混合した。

    【0040】室温で7日間攪拌を続けて製品600kgを得た。 製品を分析した結果、pH8.1、全生菌数4.
    1×10 9 /g(湿潤質量)であった。

    【0041】<実施例2> (クエン酸利用による菌体入り芝草病害防除剤の製造)
    10リットル容ポリバケツの中でクエン酸・1H 2
    500gを水道水1.5リットルに溶解した。 これにヤシ殻活性炭の32メッシュ篩下微粉末1kgを添加混練し、クエン酸吸着活性炭3kg(pH2.97)を得た。

    【0042】一方、ペンクロスベントのソッド加熱抽出液にクエン酸0.3%(w/v)添加した培地(pH
    6.7)で選別した拮抗微生物WS182、226(以上、放線菌)、WB、126(細菌)を実施例1と同様のPYG培地で培養して培養物7.5リットルを得た。
    これをヤシ殻活性炭の32メッシュ篩下微粉末4.5k
    g、オガ炭4.5kg、ピートモス1.5kgおよび水道水2リットルと攪拌混合して、微生物吸着炭20kg(p
    H7.56)を得た。

    【0043】次いで、2m 3混合槽内にカキ殻粉末33
    0kgおよびカニ殻粉末70kgを仕込み、これに上記のクエン酸吸着活性炭3kgと微生物吸着炭20kgを添加混合した。 1時間後、水道水60リットルを数回に分けて添加混合し、その後、室温で2日間混合を続けて、製品4
    80kgを得た。

    【0044】製品を分析した結果、pH8.4、全生菌数2.5×10 9 /g(湿潤質量)であった。

    【0045】拮抗微生物の生産性におよぼすクエン酸添加の効果は、図1に示す通りである。 芝ソッドの加熱抽出液にクエン酸・1H 2 Oを所定濃度に添加溶解してp
    H6.7に調整した。 試験管に5mlずつ分注後、12
    0℃、20分加圧蒸気滅菌した。 20℃、4日、回転培養し、その培養物を適宜、滅菌水で希釈した後、R.sola
    niGR−9を、被験菌としてパルプ検定した。 土壌病害防除剤の生産菌株としては、クエン酸嗜好性の強い菌株を優先的に使用した(例:WB105,WS133,W
    S307等)。

    【0046】<実施例3> (リゾクトニア ソラニ クーン、表1中のGR−5によるペンクロスベントのリゾクトニア病防除−湿式系) 1)病原土壌の調製 300ml容広口三フラスコに乾燥畑土200g(5メッシュ篩下)、米糠20g、蒸留水25mlをいれて混合し、アルミホイールでカバーして加圧蒸気滅菌(120
    ℃、30分)を行った。 冷後、上記病原菌の寒天平板培養物を植菌し、25℃で2週間培養して、病原土壌とした。

    【0047】2)ペンクロスベントのマット芝の調製 麻の不織布(厚さ5mm)を5cm角に切り、ガラス製の大型ペトリ皿(14.5cmφ×3cmH)内に6〜7枚ずつ並べて水道水に浸漬し、120℃で20分間加圧蒸気滅菌した。 冷後、余分の水を流し去り、湿った不織布の表面にペンクロスベントの滅菌種子を播種(1g/100
    cm 2 )した後、25℃で1週間に亘り、照度4500
    ルックスにて16時間日長の条件下で栽培し、マット芝として供試した。

    【0048】種子の滅菌は、70%エチルアルコールで2分間種子を湿らせた後、有効塩素濃度として2%次亜塩素酸ナトリウムに5分間浸漬した。 滅菌水で数回洗浄した後、滅菌砂10倍量に混ぜて使用した。

    【0049】3)リゾクトニア病防除試験 ガラス製の滅菌ペトリ皿(8.6cmφ×1.7cmH)に上記1の病原土壌1gと実施例1で製造した土壌病害防除剤1gおよび5gの2水準と、前記のソッド加熱抽出液(pH6.7)の滅菌液30mlとを入れて静かに攪拌混合した。 これに上記2で調製したペンクロスベントのマット芝、1片ずつを浸漬して蓋をした。 25℃、照度4500ルックス、16時間日長の条件下でおよそ2か月発病抑制効果を試験した。 反復数は2連とした。 その結果を表6に示す。

    【0050】

    【表6】

    表6の結果からも明らかなように、無処理区は病原菌接種後16日で激烈な病徴を示し、21日には完全に枯死したのに対して、本剤施用区は29日までほぼ健常な状態を維持し、2か月目に入ってようやく軽微な病徴が認められる程度に抑制された。

    【0051】<実施例4> (ペンクロスベントのブラウンパッチ病防除−乾式系)
    ケニスSカップ(商品名)に滅菌山砂100g、滅菌米糠0.5gおよび硫黄華0.5gを入れて十分に攪拌混合後、滅菌水15mlを入れ、120℃で15分間加圧蒸気滅菌を行った。 冷後、実施例1で製造した菌体入り農材1gと病原土壌(実施例3に同じ)1gとを入れ、表層を攪拌後、ペンクロスベント(実施例3に同じ)を乾燥種子換算50mg量播種し、透明な蓋で密閉して栽培した。 条件は温度25℃、照度3000ルックス、16時間日長とした。 実験の反復数は10カップとした。

    【0052】その結果を表7に示す。

    【0053】

    【表7】

    表7から明らかなように、菌体入り農材使用区は対照区と比べてリゾクトニア病抑制効果が明瞭であった。 このことは、培地表面に形成された接種リゾクトニアのコロニー数が当該農材の添加によって、激減する事実とも一致するものである。 さらに、当該農材の使用により種子の発芽率が向上することも認められた。

    【0054】

    【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の土壌病害防除剤は、特定の方法で選別された拮抗微生物が活性炭と炭粒とからなる複合担体に担持されていることにより、まず複合体自体による効果として、保水性、保肥性および透水性の向上、水や空気からの有害物質の除去、根が分泌する根酸等の分泌物の吸着と分解、並びに多孔性による空気量の保持により、作物成育および有用微生物の「すみか」として好適な環境を付与することができること等が挙げられる。 このうち特に、培養液の養分やクエン酸等の保肥性と、培養液の悪臭や農薬有害物質の除去とは活性炭の使用により達成され、拮抗微生物の「すみか」としての有用性は炭粒の使用により達成される。 このことは、実際に、選別された拮抗微生物を単独に上記複合体に担持させ、25℃で1年間の保存試験を行った結果、いずれも生菌数の減少が認められなかったことからも明らかである。

    【0055】次に、対照とする栽培植物の根圏から分離され、かつその根圏土壌と前記栽培植物との加熱抽出液のみからなる貧栄養培地で選別された拮抗微生物に基づく効果として、例えば芝草の病害に対して、1平方メートル当たり200〜300gの施用で、芝草のリゾクトニア病、ピシウム病、スクレロチニア病、ヘルミントスポリウム病あるいはフザリウム病等に対して著効を示すことが挙げられる。 またこれと同時に、芝については発芽率を極めて有効に向上させることができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】拮抗微生物の生産性におよぼすクエン酸添加の効果を示すグラフである。

    ─────────────────────────────────────────────────────

    【手続補正書】

    【提出日】平成4年10月8日

    【手続補正1】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】0020

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【0020】活性炭と炭粒との重量混合比は、およそ9:1から1:9の範囲内で、これに適宜ピートモス
    カニ殻、カキ殻、ゼオライト、パーライト等を加えることができる。 上記の混合担体の原料は、いずれも養分の保持、地温の上昇、保水性、透水性など土壌改良剤としても既に有効性が認められ、農業や園芸分野に古くから使われている安全な資材である。

    【手続補正2】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】0032

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【0032】動植物に対する安全性については、ヒメダカによる急性毒性試験を行うことと並行して、各種植物例えば、ペンクロスベント、コウライ、ノシバ等に対して高濃度菌数条件下(10 10 〜10 12生菌数/ml)での栽培試験を行い、対照区と比較して生育阻害がないことを確認した。

    【手続補正3】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】0035

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【0035】

    【表1】

    【表2】

    【表3】

    このようにして選別された拮抗微生物の数は細菌10


    株、放線菌50株であった。 それぞれについて菌学的性質を検討した結果、細菌については、シュードモナス属(Pseudomonas )、バチルス属(Bacillus)が優勢であったほか、これまでに報告例がないアゾモナス属(Azom


    onas)1株が認められた。

    【手続補正4】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】0038

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【0038】

    【表4】

    【表5】

    <実施例1> (活性炭と炭粒との複合担体利用による菌体入り芝草病害防除剤の製造)2m

    3混合槽内にヤシ殻活性炭の32


    メッシュ篩下微粉末110kg、オガ炭125kgおよびピートモス60kgを入れ、1時間混合攪拌した。 混合担体はpH8.4であった。

    【手続補正5】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】0050

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【0050】

    【表6】

    表6の結果からも明らかなように、無処理区は病原菌接種後16日で激烈な病徴を示し、21日には完全に枯死したのに対して、本剤施用区は29日までほぼ健常な状態を維持し、2か月目に入ってようやく軽微な病徴が認められる程度に抑制された。

    【手続補正6】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】0054

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【0054】

    【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の土壌病害防除剤は、特定の方法で選別された拮抗微生物が活性炭と炭粒とからなる複合担体に担持されていることにより、まず複合体自体による効果として、保水性、保肥性および透水性の向上、水や空気からの有害物質の除去、根が分泌する根酸等の分泌物の吸着と分解、並びに多孔性による空気量の保持により、作物生育および有用微生物の「すみか」として好適な環境を付与することができること等が挙げられる。 このうち特に、培養液の養分やクエン酸等の保肥性と、培養液の悪臭や農薬有害物質の除去とは活性炭の使用により達成され、拮抗微生物の「すみか」としての有用性は炭粒の使用により達成される。 このことは、実際に、選別された拮抗微生物を単独に上記複合体に担持させ、25℃で1年間の保存試験を行った結果、いずれも生菌数の減少が認められなかったことからも明らかである。

    【手続補正7】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】0055

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【0055】次に、 対象とする栽培植物の根圏から分離され、かつその根圏土壌と前記栽培植物との加熱抽出液のみからなる貧栄養培地で選別された拮抗微生物に基づく効果として、例えば芝草の病害に対して、1平方メートル当たり200〜300gの施用で、芝草のリゾクトニア病、ピシウム病、スクレロチニア病、ヘルミントスポリウム病あるいはフザリウム病等に対して著効を示すことが挙げられる。 またこれと同時に、芝については発芽率を極めて有効に向上させることができる。

    【手続補正8】

    【補正対象書類名】図面

    【補正対象項目名】図1

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【図1】

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 喜田 大三 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 (72)発明者 辻 博和 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 (72)発明者 千野 裕之 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内

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