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Air conditioner

阅读:746发布:2024-01-09

专利汇可以提供Air conditioner专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且An air conditioner having a permanent magnet electric motor with a high output power characteristic in a cooling and heating range and a high output characteristic even in defrosting operation in a high-speed range.,下面是Air conditioner专利的具体信息内容。

  • 空気調和機において、
    冷凍サイクルを循環する冷媒を圧縮する圧縮機と、
    該圧縮機の動力源となる電動機と、
    該電動機を駆動する駆動回路と、
    室内において、冷凍サイクルを循環する冷媒と熱交換を行う室内熱交換器と、
    室外において、冷凍サイクルを循環する冷媒と熱交換を行う室外熱交換器と、
    冷凍サイクルを循環する冷媒を膨張させる膨張弁と、
    冷凍サイクルを循環する冷媒の流れ方向を切り替える弁とを備え、
    前記電動機は、
    巻線が巻かれた固定子磁極を有する固定子と、
    第1の界磁磁石及び該第1の界磁用磁石に対して相対回転が可能な第2の界磁磁石をシャフト上に有する回転子と、
    前記第1の界磁用磁石に対して前記第2の界磁用磁石を軸方向及び回転方向に変位させるための変位機構とを備えており、
    前記第1及び第2の界磁用磁石は、
    回転方向に順次異なった極性の磁極が並んで構成されたものであって、
    前記固定子磁極に対向しており、
    前記変位機構は、
    前記第1の界磁用磁石と前記第2の界磁用磁石との間の磁気作用力と前記回転子に発生するトルクの方向との釣合いに応じて、前記第1の界磁用磁石に対して前記第2の界磁用磁石を軸方向及び回転方向に変位させるものであって、
    前記冷凍サイクルの運転モードに応じて、前記第1の界磁用磁石と前記第2の界磁用磁石との間の磁気作用力と前記回転子に発生する回転トルクの方向との釣合いにより前記第1の界磁用磁石と前記第2の界磁用磁石の同磁極中心を並ばせる変位機能と、前記回転子の発生する回転トルクの方向が反対になることにより前記第1の界磁用磁石と前記第2の界磁用磁石の同磁極中心位置をずらす変位機能とを備えていることを特徴とする空気調和機。
  • 請求項1に記載の空気調和機において、
    前記変位機構は、
    前記冷凍サイクルが冷房或いは暖房モードにある場合、前記第1の界磁用磁石と前記第2の界磁用磁石の同磁極中心を並ばせ、
    前記冷凍サイクルが霜取りモードにある場合、前記第1の界磁用磁石と前記第2の界磁用磁石の同磁極中心位置をずらすことを特徴とする空気調和機。
  • 請求項1に記載の空気調和機において、
    前記第1の界磁用磁石は前記シャフトに対して固定されており、
    前記第2の界磁用磁石は前記シャフトに対して可動自在に設けられており、
    前記第2の界磁用磁石と前記シャフトは、前記シャフトにもたせたボルト機能及び前記第2の界磁用磁石にもたせたナット機能の関係からなるねじ機能によってお互いに接続されていることを特徴とする空気調和機。
  • 請求項3に記載の空気調和機において、
    前記第2の界磁用磁石の側面には、前記第2の界磁用磁石の所定以上の変位を防止するためのストッパーが設けられており、
    前記ストッパーは前記シャフトに対して平行に可変することを特徴とする空気調和機。
  • 請求項4に記載の空気調和機において、
    前記ストッパーは、回転速度に応じて前記シャフトと平行にサーボ機構によって可変させられることを特徴とする空気調和機。
  • 請求項1に記載の空気調和機において、
    前記駆動回路は、前記第1の界磁用磁石と前記第2の界磁用磁石との合成磁極位置のずれに応じて、前記巻線に供給される電流の進角を制御することを特徴とする空気調和機。
  • 請求項1に記載の空気調和機において、
    前記駆動回路は、前記第1の界磁用磁石と前記第2の界磁用磁石との合成磁極位置のずれ角に応じて、前記巻線に供給される電流の進角を制御することを特徴とする空気調和機。
  • 請求項3に記載の空気調和機において、
    前記第2の界磁用磁石と前記シャフトとの間には、回転運動と往復運動及び複合運動を案内するための支持機構が複数設けられていることを特徴とする空気調和機。
  • 請求項3に記載の空気調和機において、
    前記第2の界磁用磁石と前記シャフトとの間には、それらの間を電気的及び磁気的に絶縁するためのスリーブが設けられており、
    前記スリーブは前記第2の界磁用磁石の内周側に固定されていることを特徴とする空気調和機。
  • 請求項9に記載の空気調和機において、
    前記スリーブは、鉄よりも電気抵抗率が高い非磁性体であることを特徴とする空気調和機。
  • 請求項3に記載の空気調和機において、
    前記第2の界磁用磁石の前後には、前記第2の界磁用磁石の回転運動と往復運動及び複合運動を案内するばねが設けられていることを特徴とする空気調和機。
  • 請求項3に記載の空気調和機において、
    前記第1の界磁用磁石の側面で前記第2の界磁用磁石と接する側面には凹部が設けられており、
    前記第2の界磁用磁石の側面で前記第1の界磁用磁石と接する側の側面には突起部が設けられており、
    前記突起部は、前記第2の界磁用磁石と前記シャフトとの間を電気的及び磁気的に絶縁するためのスリーブを兼ねていることを特徴とする空気調和機。
  • 請求項4に記載の空気調和機において、
    前記ストッパーは、前記第2の界磁用磁石と前記シャフトに対して回転運動と往復運動及び複合運動を案内する支持機構を備えていることを特徴とする空気調和機。
  • 請求項3に記載の空気調和機において、
    前記第2の界磁用磁石を有する回転子と前記固定子との間のエアギャップは、前記第1の界磁用磁石を有する回転子と前記固定子との間のエアギャップよりも大きいことを特徴とする空気調和機。
  • 請求項5に記載の空気調和機において、
    前記ストッパーと前記サーボ機構は前記第2の界磁用磁石の内周側に設けられていることを特徴とする空気調和機。
  • 说明书全文

    【0001】
    【発明の属する技術分野】
    本発明は永久磁石を界磁に用いた電動機に係り、特に空気調和機を駆動する電動機およびその制御方法に関し、電動機の回転子が第1界磁用磁石と第2界磁用磁石から構成され、トルク方向に応じて第1界磁用磁石と第2界磁用磁石の磁極中心位置を変化し、かつ回転数に応じて有効磁束量の変化が可能な電動機およびその制御方法に関する。
    【0002】
    【従来の技術】
    従来技術による永久磁石界磁形電動機において、誘導起電Eは回転子に配置されている永久磁石が発生する一定磁束Φと電動機の回転速度ωによって決定される。 つまり、電動機の回転角速度ω(回転数)が上昇すると、電動機の誘導起電力は比例して上昇する。
    【0003】
    よって、低速領域で高トルクが得られるが、回転数の可変範囲が狭いために高速領域の運転は困難であった。 そこで、弱め界磁制御技術により高速運転領域を広げることが考えられる。
    【0004】
    また、暖房運転時は定期的に霜取り運転は行うが、霜取り運転時間が長くなると暖房能力が低下する問題がある。
    【0005】
    【発明が解決しようとする課題】
    従来技術で述べた弱め界磁制御技術により高速運転領域を広げることは、弱め界磁電流による発熱や効率低下などにより限界がある。
    【0006】
    また、暖房運転時の霜取り運転は軽負荷であり、高速回転が望ましいが永久磁石の誘導起電力の上昇による弱め界磁制御にも限界がある。
    【0007】
    本発明は、冷暖房回転領域における高出力特性と、霜取り運転の高回転領域においても高出力特性が得られる永久磁石形電動機を備えた空気調和機を提供することを目的とする。
    【0008】
    【課題を解決するための手段】
    本発明は、空気調和機において、冷凍サイクルを循環する冷媒を圧縮する圧縮機と、この圧縮機の動力源となる電動機と、この電動機を駆動する駆動回路と、室内において、冷凍サイクルを循環する冷媒と熱交換を行う室内熱交換器と、室外において、冷凍サイクルを循環する冷媒と熱交換を行う室外熱交換器と、冷凍サイクルを循環する冷媒を膨張させる膨張弁と、冷凍サイクルを循環する冷媒の流れ方向を切り替える弁とを備え、電動機は、巻線が巻かれた固定子磁極を有する固定子と、第1の界磁磁石及びこの第1の界磁用磁石に対して相対回転が可能な第2の界磁磁石をシャフト上に有する回転子と、第1の界磁用磁石に対して第2の界磁用磁石を軸方向及び回転方向に変位させるための変位機構とを備えており、第1及び第2の界磁用磁石は、回転方向に順次異なった極性の磁極が並んで構成されたものであって、固定子磁極に対向しており、変位機構は、第1の界磁用磁石と第2の界磁用磁石との間の磁気作用力と回転子に発生するトルクの方向との釣合いに応じて、第1の界磁用磁石に対して第2の界磁用磁石を軸方向及び回転方向に変位させるものであって、前記冷凍サイクルの運転モードに応じて、第1の界磁用磁石と第2の界磁用磁石との間の磁気作用力と回転子に発生する回転トルクの方向との釣合いにより第1の界磁用磁石と第2の界磁用磁石の同磁極中心を並ばせる変位機能と、回転子の発生する回転トルクの方向が反対になることにより第1の界磁用磁石と第2の界磁用磁石の同磁極中心位置をずらす変位機能とを備えていることを特徴とする。
    【0009】
    【発明の実施の形態】
    以下に本発明の実施形態について説明する。
    【0010】
    図1は本実施例の永久磁石形同期電動機を配置した冷凍サイクルの概略を示したものである。
    【0011】
    図1(a)は暖房運転時の冷凍サイクル(冷媒の流れ)であり、図1(b)は冷房,除湿,霜取り運転時の冷凍サイクルを示す。
    【0012】
    図1に示す空気調和機は圧縮機1,前記圧縮機の動力源となる電動機2,四方弁3,膨張弁4,室内熱交換器5,室外熱交換器6を用いて構成される冷凍サイクル中を循環する冷媒の流量を、前記電動機の回転数及び前記電動膨張弁の開度を変えて制御する空気調和機の基本構成である。
    【0013】
    まず、図1(a)暖房時の冷凍サイクルで説明すると、
    (1)圧縮機1で圧縮された高温,高圧の冷媒は四方弁3を通って室内熱交換器5で熱を室内に供給する。
    (2)冷やされた冷媒は膨張弁4で急激に膨張させられ、室外熱交換器6で室外の熱を吸収する。
    (3)熱を吸収した冷媒は再度、圧縮機1で圧縮される。
    (4)暖房運転を続けると、室外熱交換器6は外気より冷たくなるので、そこに霜がつく。
    (5)室外熱交換器6に霜がつくと熱交換能力が下がる。
    (6)そこで、ある間隔(霜がついたら)で霜取り運転を行う。
    次に、霜取り運転時の冷凍サイクルは図1(b)のようになる。
    (7)霜取り運転は、四方弁3を切り替え、冷媒の流れを逆にして、高温,高圧の冷媒を室外熱交換器6に通して、霜を解かす。
    (8)霜取り運転は、冷房運転と同じ経路をたどる。
    (9)この場合、膨張弁4は開いて、単純に暖かい冷媒を循環させる。
    (10)このため、霜取り運転時は軽負荷,高速回転となる(回転数が高いほど循環速度が速くなり、霜取りにかかる時間が低減できる)。
    【0014】
    図2は暖房運転時の空気調和機の特性を示す。
    【0015】
    図2に示す特性は横軸を時間に取り、縦軸は空気調和機出力(暖房出力)と平均暖房出力,圧縮機回転数及び、室内の温度を示す。 空気調和機の最大能力で運転時の従来技術の電動機による諸特性はA,本発明の永久磁石形同期電動機による諸特性はBで示す。
    【0016】
    以下に、暖房能力について説明する。
    (1)圧縮機起動と同時に暖房能力は最大値まで上昇。 その後、霜がつき始め熱交換能力が落ちてくるため、暖房能力が低下する。
    (2)ある時間たつと霜取り運転に入る。 この場合、一旦圧縮機1を停止させて、冷凍サイクル(四方弁3,膨張弁4)を切り替える。
    (3)霜取り運転状態で圧縮機1を高速回転する。 従来モータでは、端子電圧の制約からある回転以上には上げられない。 本発明では、第2の界磁用磁石の磁極中心位置を変化させ、有効磁束量を少なくすることにより、例えば従来の最高回転数の約2倍程度まで高速化が図れる。
    (4)これにより、霜取り時間が短縮され、平均暖房能力が増加し、室温の変動も少なく抑えられる。
    【0017】
    霜取り運転時の更なる高速回転による霜取り時間の短縮がされ、空気調和機としてのメリットは以下の通りである。
    (1)暖房能力向上,省エネ化。
    (2)室温の安定制御,快適性の向上。
    【0018】
    図3は図1の圧縮機の駆動源である電動機の回転子同磁極中心がずれた場合の概略を示す。
    【0019】
    図1の圧縮機1の駆動源である電動機2の組合せとしては、圧縮機と電動機を一つのハウジングに組合わせるタイプと圧縮機と電動機の各々の機械をカップリングなどを介して動力伝達するタイプなど様々であるが、本発明の電動機2はどちらのタイプでも良い。
    【0020】
    図3において、固定子鉄心10には電機子巻線11がスロット内に巻装されており、内部に冷媒が流れる冷却路12をもったハウジング13に焼ばめされている。 ここで、固定子鉄心10とハウジング13との締結方法は、焼ばめでなく圧入でもよい。
    【0021】
    永久磁石埋め込み型回転子20はシャフト22に固定した第1回転子20Aとシャフト22と分離した第2回転子20Bからなる。 勿論、永久磁石埋め込み型回転子のみならず、表面磁石型回転子でも良い。
    【0022】
    第1回転子20Aには、永久磁石21Aが回転方向に順次異なった極性の磁極が並んでいる。 同じく、第2回転子20Bには、永久磁石21Bが回転方向に順次異なった極性の磁極が並んでいる。 第1と第2回転子の2つの回転子を同一軸上に配置した界磁用磁石は固定子磁極に対向している。
    【0023】
    第2回転子20Bの内径側はナット部23Bとなり、それに当たるシャフトにはボルトのネジ部23Aとなり、お互いにネジの機能を持たせて接続すると、第2回転子20Bはシャフトに対して回転しながら軸方向に可変可能とする。
    【0024】
    また、第2回転子20Bが固定子の中心から所定の変位以上はみ出さないように前記第2回転子20Bの側面から離れたところにはストッパー24を設ける。 さらに、サーボ機構であるストッパー駆動用アクチュエータ25を設けて、前記ストッパー24をシャフトと平行に左右に可変可能にすれば、第1界磁用磁石と第2界磁用磁石の磁極中心のずれる値を変えることが出来る。 結果的には、電機子巻線11がスロット内に巻装されている固定子に対して、第1界磁用磁石と第2界磁用磁石からなる全体の有効磁束量を制御可能である。
    【0025】
    上記のようにすることで、トルクの方向に応じて永久磁石の有効磁束量を変化することについて述べる。
    【0026】
    基本的に固定子には電機子巻線と回転子には永久磁石を用いる電動機において、電動機として働く時と、発電機として働く時の回転子の回転方向が同じであれば、電動機として働く時と、発電機として働く時の回転子が受けるトルクの方向は反対になる。
    【0027】
    また、同じ電動機として働く時、回転子の回転方向が反対になれば、トルク方向も反対になる。 同じく、同じ発電機として働く時、回転子の回転方向が反対になれば、トルク方向も反対になる。
    【0028】
    上記に説明した回転方向とトルク方向による基本理論を本発明の実施形態に係る電動機に適用すると以下の通りである。
    【0029】
    冷暖房回転領域における中低回転領域において運転する時は、図4に示すように、第1回転子20Aと第2回転子20Bの同磁極の中心が揃えるようにして、固定子磁極と対向する永久磁石による有効磁束量を多くして、高トルク特性が得られる。
    【0030】
    次に、霜取り運転の高回転領域において運転する時は、図5に示すようにシャフト22に対して第2回転子20Bはボルトのネジ部からナット部が外れるように第1回転子20Aと第2回転子20Bの間の間隔が広がりながら同磁極の中心がずれて、固定子磁極と対向する永久磁石による有効磁束量を少なくすることになり、言い換えると弱め界磁効果があり、高回転領域において高出力特性が得られる。
    【0031】
    第1回転子20Aと第2回転子20Bの間の間隔が広がりながら同磁極の中心がずれて、固定子磁極と対向する永久磁石による有効磁束量が少ない状態の概略を図5に示す。
    【0032】
    図4と図5にはボルトの頭部61,ボルトのネジ部60とナット部62に対応して書いたのがあるが、ボルトの頭部61は第1回転子20A,ナット部62は第2回転子20Bに相当するものである。 ボルトのネジ部60(図3内の23Aに相当する)が同じ方向に回転するとすれば、ナット部62にかかるトルクの方向によって該ナット部62は締まったり外れたりするように、第2回転子20Bも回転子のトルク方向によって同じ働きをする。
    【0033】
    本発明の電動機による誘導起電力の作用について説明する。
    【0034】
    図6に永久磁石形同期電動機の回転角速度に対する有効磁束,誘導起電力,端子電圧の特性を示す。
    【0035】
    永久磁石形同期電動機の誘導起電力Eは回転子に配置されている永久磁石が発生する一定磁束Φと電動機の回転角速度ωによって決定される。 つまり図6(a)に示す様に、回転子に配置されている永久磁石が発生する一定磁束Φ1が一定ならば、回転角速度ω(回転数)が上昇すると、電動機の誘導起電力E1は比例して上昇する。 しかし、電源の端子電圧とインバータの容量などからインバータの出力電圧は制限があり、定常運転状態の電動機が発生する誘導起電力も制限がある。 その為永久磁石形同期電動機では、ある回転数以上の領域では永久磁石が発生する磁束を減らす為、いわゆる弱め界磁制御を行わなくてはならない。
    【0036】
    誘導起電力が回転角速度に比例して上昇する為、弱め界磁制御の電流も大きくしなければならない故に、1次導体であるコイルに大電流を流す必要があり、おのずとコイルの発生する熱が増大する。 そのため、高回転領域における電動機としての効率の低下,冷却能力を超えた発熱による永久磁石の減磁等が起こりうる可能性がある。
    【0037】
    例えば、図6(a)に示す様に、回転子に配置されている永久磁石が発生する磁束Φ1がある回転角速度ω1(回転数)のポイントで磁束Φ2に変わると、電動機の誘導起電力E1から誘導起電力E2特性に変化することで誘導起電力の最大値を制限することが可能である。
    【0038】
    図6(b)は同様に回転角速度ω(回転数)に応じてより細かく磁束Φが変われば、誘導起電力Eも一定に保つことが可能であることの概略を示す。
    【0039】
    図6に示した特性を得る手段の実施例の一つとして、前記第1界磁用磁石はシャフトに固定し、前記第2界磁用磁石はシャフトと分離すると共に、シャフトにはボルトのネジ部と第2界磁用磁石の内側にはナット部になりお互いにネジの機能を持たせて接続し、第2界磁用磁石の側面から離れたところにはストッパーを設け、ストッパーを回転速度に応じてシャフトと平行に可変可能なサーボ機構を持たせた電動機を用いることで可能である。
    【0040】
    図7に圧縮機駆動電動機の制御回路の構成図を示す。
    【0041】
    制御方法の一つの例として、120度通電制御,誘起電圧磁極位置検出を前提に記載する。
    (1)速度制御回路80:室内熱交換機(室内機)からの速度指令と速度演算回路83からの速度検出値から電動機2にかける電圧指令値を演算する。
    (2)駆動回路81:電圧指令値に従ってインバータ(スイッチング素子)を駆動する。 (PWM制御)
    (3)速度演算回路83:位置情報から電動機の速度を演算。
    (4)位置検出回路84:誘導起電力より電動機2の磁極位置を検出して電気角60度毎の位置情報を出力。 (3相120度信号
    (5)切替え回路85:室内熱交換機(室内機)からの運転モード指令に従って、膨張弁4,四方弁3,電動機2を切り替える駆動信号を出力。
    【0042】
    ここに、位置検出回路84は誘導起電力以外にもホールセンサ,エンコーダ,(180度なら電流センサ) 等で検出しても良い。 室外熱交換機は室外ファンの制御も行っているが、ここでは省略する。
    【0043】
    尚、図7における実施例では、電動機2の位置・速度センサ、ならびに電動機の電流センサがある場合のものを示したが、これらの一部のセンサを排除し、センサレスにより電動機2を駆動するタイプの制御構成のものでも、同様に実施可能である。
    【0044】
    また、本発明の永久磁石形同期電動機は、運転状況に応じて第1回転子と第2回転子の同磁極中心が並ばせたり、ずれたりすることになるので、前記第1界磁用磁石と第2界磁用磁石の合成磁極位置のずれに応じて前記インバータを制御するコントローラによる電流供給の進角を補正する機能を持つ。
    【0045】
    電流供給の進角を補正する実施例について述べる。
    【0046】
    前記第1界磁用磁石はシャフトに固定し、前記第2界磁用磁石はシャフトと分離すると共に、シャフトにはボルトのネジ部と第2界磁用磁石の内側はナット部になりお互いにネジの機能を持たせて接続して運転すると、第2界磁用磁石は回転しながら軸方向に左右に移動する。
    【0047】
    運転状況に応じて第1回転子と第2回転子の同磁極中心が並ばせたり、ずれたりする場合の回転角と軸方向変位量の関係を図16に示す。
    【0048】
    図16において、第2回転子の回転角θと軸方向変位量ΔLは比例関係であり、変位測定器64を用いて軸方向変位量ΔLを測定し、制御回路の位置検出回路(図7内84)にフィードバックされ第1界磁用磁石と第2界磁用磁石の合成磁極位置のずれ角に換算した値として、電流供給の進角を補正する最適制御に用いる。
    【0049】
    図8は本発明の他の実施形態をなす電動機を示す。
    【0050】
    前記第1回転子20Aはシャフト22に固定し、前記第2回転子20Bはシャフト22と分離すると共に、シャフトの一部にはボルトのネジ部23Aと第2界磁用磁石の内側にスリーブ41を固定し、かつスリーブ41の内側にナット部23Bを固定したものを一体化すれば、シャフト22に対して第2回転子20Bはボルトのネジ部からナット部が外れるように第1回転子20Aと第2回転子20Bの間の間隔が広がりながら回転する。
    【0051】
    第2界磁用磁石の内側とシャフト22間にはわずかな遊びがあることで、回転と共に第2界磁用磁石の内側とシャフト22間に鎖交磁束の変化が生じると、電食等の障害があるが、前記スリーブ11は鉄より電気抵抗率が高い非磁性体を用いることで、第2界磁用磁石の内側とシャフト22間には磁気的にも、電気的にも絶縁を行う効果がある。
    【0052】
    前記第2界磁用磁石と前記シャフト間には回転運動と往復運動及び複合運動を案内出来るようにスリーブ41の内側に支持機構40A,40Bを備えた。
    【0053】
    第2回転子20Bはシャフトの一部にボルトのネジ部23Aとお互いにネジの機能を持たせて接続され、第2界磁用磁石の側面から離れたところには可変可能なストッパー24を設ける。 ストッパー24とシャフト間、ストッパーと第2回転子20Bの側面間には回転運動と往復運動及び複合運動を案内出来るように支持機構42,47を設ける。 支持機構42はスラスト軸受の機能を持ち、支持機構47はラジアル軸受でありながら回転運動と往復運動及び複合運動を案内する機能を持つ。
    【0054】
    さらに、ばね48を設けることで、支持機構42はスラスト軸受としてその機能が向上する効果がある。
    【0055】
    ストッパー24はシャフトと平行に可変可能なサーボ機構の一例として電磁クラッチについて述べる。
    【0056】
    電磁クラッチの構成は、ヨーク44にコイル46が巻かれて、ストッパー24は可動鉄心の機能を兼用することで良い。 ヨーク44とコイル46は電動機のフレーム49、若しくは圧縮機の一部に(図に示せず)固定し、ヨーク44とストッパー24の間にばね45を備えて励磁遮断時の復帰装置の機能を持つ。 電動機のフレーム49とシャフト22の間には軸受50で支える。
    【0057】
    図8はコイル46に無励磁状態の概略であり、図9はコイル46に励磁状態の概略を示す。
    【0058】
    コイル46を励磁することでヨーク44は強力な電磁石となり、可動鉄心の機能を兼用するストッパー24を吸引する。
    【0059】
    コイル46を励磁してストッパー24を吸引する時には、シャフト22に対して第2回転子20Bはボルトのネジ部からナット部が外れるように第1回転子20Aと第2回転子20Bの間の間隔が広がりながら回転するようにトルクを加えれば、コイル46に流す電流の負担が少なくして済む。
    【0060】
    ここに示した電磁クラッチはストッパー24をシャフトと平行に可変可能なサーボ機構の一例であり、油圧アクチュエータ,回転機とボールネジなどによる直線駆動装置,リニアモータなどを用いることで、より細かなストッパーの位置決めが可能である。
    【0061】
    図10は第2回転子20Bの内側に固定されるスリーブ41の一例を示す。
    【0062】
    それらの固定方法の一つとして、第2回転子20Bとスリーブ41からなる2つの部品の接する面のお互いに凸凹を設けて固定した。 また、シャフト22に固定した第1回転子20Aとシャフト22と分離した第2回転子20Bの内側違いの概略を示す。
    【0063】
    図11は本発明の他の実施例を示す。
    【0064】
    前記第1界磁用磁石と前記第2界磁用磁石が接する前記第1界磁用磁石側面に凹部53を設け、前記第2界磁用磁石には前記スリーブの機能を兼ねた突起部54を設けた構造である。 突起部54はスリーブ41と一体ものでも良いし、第2回転子20Bと一体ものでも良い。 よって、スリーブ41の十分なスペースが確保出来、ばね48,支持機構40A,40B,ナット部23Bらを有効に配置することで、第2回転子20Bの軸長積厚が薄い電動機に有効な手法の一つである。
    【0065】
    図12は本発明の他の実施例を示す。
    【0066】
    図12に示す基本構成要素は図8と同じであるが、電磁クラッチに相当する一部を変更した一例である。 図12はコイル46が励磁状態であり、励磁遮断時はばね45によりヨーク44とストッパー24は切り離れる。 また、第2回転子20Bにトルクが加わるボルトのネジ部23Aとナット部23Bの相互作用によるネジの機能により推力が得られる特性を持つ。 よって、ネジとトルクの相互関係でストッパー24を押し出す推力が加われば、コイル46の励磁を遮断するとストッパー24はヨーク44と切り離れる。 ヨーク44はアーム52を介してフレーム49、若しくは圧縮機の一部に(図に示せず)固定される。
    【0067】
    図12に示す電磁クラッチは、図8,図9の説明と同じくストッパー24をシャフトと平行に可変可能なサーボ機構の一例であり、油圧アクチュエータ,回転機とボールネジなどによる直線駆動装置,リニアモータなどを用いることで、より細かなストッパー24の位置決めが可能である。
    【0068】
    図13は本発明の他の実施例を示す。
    【0069】
    本発明の電動機の特徴として、第1回転子20Aはシャフト22に対してしっかり固定されているのに対して、第2回転子20Bはシャフト22に対して自由度を持つことになる。 従って、第2回転子20Bとシャフト22間にはわずかな機械的な寸法の遊びがあり、大きなトルクや遠心力などが加わると偏心することもあり得る。 よって、第1界磁用磁石を有する第1回転子20Aと前記固定子間のエアギャップGap1より第2界磁用磁石を有する第2回転子20Bと前記固定子間のエアギャップGap2の方が大きくしたことで、偏心による第2回転子20Bと前記固定子との機械的な接続を省く効果がある。
    【0070】
    ストッパー24と第2回転子20Bの間、第1回転子20Aとに第2回転子20Bの間には、ばね48,ばね51を複数個設けることで、第2回転子20Bの急激な変動を押さえたり、トルク方向による動きを補助する効果がある。
    【0071】
    勿論、各図に示した各々の構成要素は様々な方法で組合わせることが可能であり、用途に合わせて加えたり、取り外すことは言うまでもない。
    【0072】
    以上の本発明の説明では、4極機を対象に述べたが、2極機、又は、6極機以上に適用出来る事は言うまでもない。 一例として、図14には本発明を8極機に適用した場合の永久磁石形同期電動機の回転子概略図を示す。 また、回転子においては埋め込み磁石形でも、表面磁石形でも適用出来る事は言うまでもない。
    【0073】
    図15は前記の第1と第2の界磁用磁石が相対的に軸方向に可動する概念を示す。
    【0074】
    図15において、シャフト22の一部に溝63Aを備えて、第2回転子20Bの内側には突起部63Bとを組合わせて第1と第2の界磁用磁石が相対的に軸方向に可動する概念である。 軸方向の可動はサーボ機構であるストッパー駆動用アクチュエータ25で行う。
    【0075】
    【発明の効果】
    本発明の永久磁石形同期電動機は第1界磁用磁石と第2界磁用磁石に分割した回転子を同一軸上に配置したトルクの方向により第1と第2の界磁用磁石の磁極中心を変化させるという構成により、固定子磁極と対向する永久磁石による有効磁束量を可変出来るという効果がある。
    【0076】
    特に、空気調和機の圧縮機の弱め界磁が簡単に出来、広範囲可変速制御には大きな効果がある。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】本実施例の永久磁石形同期電動機を配置した冷凍サイクルの概略を示す。
    【図2】暖房運転時の空気調和機の特性を示す。
    【図3】図1の電動機の回転子同磁極中心がずれた場合概略を示す(その1)。
    【図4】図1の電動機の回転子同磁極中心が揃った場合概略を示す。
    【図5】図1の電動機の回転子同磁極中心がずれた場合概略を示す(その2)。
    【図6】図1の電動機の回転角速度に対する諸特性を示す。
    【図7】図1の電動機の制御ブロック図を示す。
    【図8】本発明の他の実施形態をなす電動機を示す(アクチュエータOFF状態)。
    【図9】本発明の他の実施形態をなす電動機を示す(アクチュエータON状態)。
    【図10】本発明の他の実施形態をなす電動機の回転子の内側を示す。
    【図11】本発明の他の実施形態をなす電動機の回転子の内側を示す。
    【図12】本発明の他の実施形態をなす電動機を示す(アクチュエータON状態)。
    【図13】本発明の他の実施形態をなす電動機の回転子概略図を示す(Gapの差を付ける)。
    【図14】本発明の他の実施形態をなす電動機の回転子概略図を示す(8極機に適用した場合)。
    【図15】本発明の他の実施形態をなす電動機の回転子の概略図を示す(軸方向可動)。
    【図16】本発明の他の実施形態をなす電動機の軸方向変位測定の概略図を示す。
    【符号の説明】
    2…電動機、10…固定子鉄心、11…電機子巻線、12…冷却流路、13…ハウジング、20…回転子、20A…第1回転子、20B…第2回転子、21…永久磁石、21A…第1回転子永久磁石、21B…第2回転子永久磁石、22…シャフト、23…ネジ、24…ストッパー、25…ストッパー駆動用アクチュエータ、26…ばね、27…ダンパー、101…運転判断部、102…電流制御、103…回転座標変換部、104…インバータ、105…2軸変換部。

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