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Image forming body and the image with card

阅读:672发布:2020-12-15

专利汇可以提供Image forming body and the image with card专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an image forming body and a card with an image with high resolution, rich expression of gradation by area gradation, excellent image durability, high optical density of the image and excellent image. SOLUTION: The card with the image characterized by providing the image formed with a plurality of colors of ink dots 31, 32 and 33 on a substrate 21 and a transparent layer 22 provided so as to cover the image and having a colored pigment, a non-crystalline organic polymer and a colorless or light- colored fine particle as main ingredients of the ink and having film thicknesses of the dots of 0.2-1.0 μm is provided and especially, it is preferable for the ink that at least 80 wt.% of the colored pigment are the organic pigment and the mean particle diameter is in a range of 50-500 nm.,下面是Image forming body and the image with card专利的具体信息内容。

  • (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】支持体上に少なくとも、複数色のインクのドットで形成された 面積階調による多色画像と、該画像を覆うように設けられた透明層とを備えており、 該インクは、着色顔料、非晶質有機重合体、および、無色又は淡色の微粒子を主成分とし、該ドットの膜厚は0.2〜1.0μmの範囲であることを特徴とする画像形成体。 【請求項2】請求項1に記載の画像形成体とは冊子状のパスポートであって、前記支持体とは、該パスポートの表紙、裏表紙、あるいは綴じられた頁の中のいずれかであることを特徴とする画像形成体。 【請求項3】請求項1に記載の画像形成体とはシール状あるいは短冊状のビザであることを特徴とする画像形成体。 【請求項4】請求項1に記載の画像形成体とは冊子であり、前記支持体とは、該冊子ポートの表紙、裏表紙、あるいは綴じられた頁の中のいずれかであることを特徴とする画像形成体。 【請求項5】支持体上に少なくとも、複数色のインクのドットで形成された 面積階調による多色画像と、該画像を覆うように設けられた透明層とを備えており、 該インクは、着色顔料、非晶質有機重合体、および、無色又は淡色の微粒子を主成分とし、該ドットの膜厚は0.2〜1.0μmの範囲であることを特徴とする画像付きカード。 【請求項6】前記複数色のインクには、イエロー、マゼンタ、およびシアンの少なくとも3色があることを特徴とする請求項5に記載の画像付きカード。 【請求項7】前記インクは、前記着色顔料の80重量%
    以上が有機顔料であることを特徴とする請求項5又は6
    のいずれかに記載の画像付きカード。 【請求項8】前記着色顔料は、平均粒子径が50〜50
    0nmの範囲にあることを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の画像付きカード。 【請求項9】前記無色又は淡色の微粒子は、平均粒子径が100〜300nmの範囲にあることを特徴とする請求項5乃至8のいずれかに記載の画像付きカード。 【請求項10】前記インクは、前記着色顔料の粒子径分布は、粒子径が1μmを超える着色顔料の比率が10%
    以下であることを特徴とする請求項5乃至9のいずれかに記載の画像付きカード。 【請求項11】前記無色又は淡色の微粒子の粒子径分布の広がりの幅が、前記着色顔料の粒子径分布の広がりの幅よりも狭いことを特徴とする請求項5乃至10のいずれかに記載の画像付きカード。 【請求項12】前記熱転写記録層の前記の着色顔料、非晶質有機重合体、および、無色又は淡色の微粒子の配合比は、該着色顔料が20〜60重量部の範囲、該非晶質有機重合体が40〜80重量部の範囲、そして該微粒子が1〜30重量部の範囲、にあることを特徴とする請求項5乃至11のいずれかに記載の画像付きカード。 【請求項13】前記支持体上には、前記インクの非晶質有機重合体と同種の非晶質有機重合体を含む中間層が設けてあり、 前記画像が、該中間層と前記透明層との間に配置されていることを特徴とする請求項5乃至12のいずれかに記載の画像付きカード。 【請求項14】前記非晶質有機重合体は、軟化点が70
    〜150℃の範囲にあるエポキシ樹脂であることを特徴とする請求項5乃至13のいずれかに記載の画像付きカード。 【請求項15】前記画像付きカードが、ICカードであることを特徴とする請求項5乃至14のいずれかに記載の画像付きカード。 【請求項16】前記画像付きカードが、コンタクトレスカードであることを特徴とする請求項5乃至14のいずれかに記載の画像付きカード。 【請求項17】前記画像付きカードが、メモリーカードであることを特徴とする請求項5乃至14のいずれかに記載の画像付きカード。 【請求項18】前記画像付きカードが、ハイブリッドカードであることを特徴とする請求項5乃至14のいずれかに記載の画像付きカード。 【請求項19】前記画像付きカードが、リライトカードであることを特徴とする請求項5乃至14のいずれかに記載の画像付きカード。 【請求項20】前記画像付きカードが、磁気記録カードであることを特徴とする請求項5乃至14のいずれかに記載の画像付きカード。 【請求項21】ホログラム、回折格子、蛍光剤、あるいは磁性材料のうち少なくともいずれか一つを用いて形成された第2の画像と、前記複数色のインクのドットで形成された画像とが、前記支持体の同じ側の面に見えるように形成されていることを特徴とする請求項5乃至20
    のいずれかに記載の画像付きカード。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、面積階調による多色画像を備えた画像形成体であり、例えば冊子状のパスポート(旅券)や通帳類、ビザ(査証)ものや画像付きカード(例えば、ICカード、コンタクトレスカード、
    ハイブリッドカード、メモリーカード、リライトカード、磁気カード)に関し、特には、着色顔料を含有する熱転写記録層を用いた熱転写記録媒体(感熱転写リボン)とサーマルヘッドプリンタを使用し、画像データに基いて熱転写記録層(インク層)を受像シート上に画像様に熱転写する感熱転写記録によって、ドットによる面積階調の画像が形成された画像付きカードに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、サーマルヘッドプリンタを用いて階調画像を形成する熱転写記録方式としては、昇華性染料を利用した昇華転写方式と伝統的(インク中にワックスがリッチ)な溶融転写方式が広く知られている。 【0003】昇華転写方式は、昇華性染料(熱移行性染料)とバインダー樹脂とを主成分とした熱転写記録層を支持体上に設けた熱転写記録媒体を受像シートと重ねてサーマルヘッド等の加熱デバイスで画像情報に応じて加熱し、与える熱量に応じて熱転写記録層中の昇華性染料を受像シート上に移行させることにより、階調画像を形成するものである。 【0004】しかしながら、このような昇華性染料(熱移行性染料)を用いて画像を形成した場合、形成された画像は耐久性が劣り、耐熱性や耐光性を要求する分野への利用が制限される。 また、感熱記録感度が溶融転写方式と比べ低いため、乾電池などのバッテリー駆動によるプリンターの小型軽量化、将来実用が期待されている高解像サーマルヘッドを用いる高速記録材料としては適していない等の欠点を有している。 【0005】一方、溶融転写方式は、支持体上に顔料や染料などの色材とワックスなどの結合剤を主成分とした熱溶融性のインク層(溶融点が低い)を設けた転写シートを用いてサーマルヘッド等の加熱デバイスに画像情報に応じて加熱し、インク層を溶融させることで、インク層を基材から離型させると共に受像シート上にインク層を付着させて画像を形成させる方式である。 溶融転写方式によって形成される画像は、高濃度で鮮鋭性に優れ、
    文字、線画等の2値画像の記録に適している。 また、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックよりなる熱転写シートを用いて、受像シート上に重ねて画像を形成することにより、いちおうはカラー画像の形成も可能である。
    このようなカラー画像形成用の熱転写シートの例として特公昭63−65029号公報がある。 【0006】ところが、上記特公昭63−65029号公報に記載の熱転写シートの場合、低融点の結晶性ワックスをインク層の結合剤として用いているため、インクのニジミによって解像力の低下が発生しやすい。 また転写画像の定着強度が弱く、画像部を手で強くこすると画像部がとれてしまう。 【0007】このような現像を解決する方法として種々の提案がなされてきた。 例えば特開昭61−24459
    2号公報には、65%以上の非晶質ポリマーと離型性物質と着色剤よりなる感熱インク層を有する感熱転写シートが提案されている。 しかしながら、上記特開昭61−
    244592号公報に記載の熱転写シートも、結晶性ワックスを含むため、各色の重ね印画を行った部分の定着強度は不十分なものとなっている。 【0008】また、前記溶融転写方式は、カラー画像の形成が可能とはいうものの、階調表現適性や解像度はいたって低く、その結果、高い画像品質は望めないという問題点があった。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、解像度が高く、面積階調による階調表現性も豊かで、画像は耐久性にも優れ、また画像の光学濃度も高い、優れた画像を備える画像形成体や画像付きカードを提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】請求項1に示す発明は、
    支持体上に少なくとも、複数色のインクのドットで形成された面積階調による多色画像と、該画像を覆うように設けられた透明層とを備えており、該インクは、着色顔料、非晶質有機重合体、および、無色又は淡色の微粒子を主成分とし、該ドットの膜厚は0.2〜1.0μmの範囲であることを特徴とする画像形成体を提供する。 【0011】請求項2に示す発明は、請求項1に記載の画像形成体とは冊子状のパスポートであって、前記支持体とは、該パスポートの表紙、裏表紙、あるいは綴じられた頁の中のいずれかであることを特徴とする画像形成体を提供する。 【0012】請求項3に示す発明は、請求項1に記載の画像形成体とはシール状あるいは短冊状のビザであることを特徴とする画像形成体を提供する。 ここでビザは、
    例えばパスポートの表紙、裏表紙、あるいは綴じられた頁の中のいずれかに貼る付けたり、綴じ付けたりして利用される。 【0013】請求項4に示す発明は、請求項1に記載の画像形成体とは冊子であり、前記支持体とは、該冊子ポートの表紙、裏表紙、あるいは綴じられた頁の中のいずれかであることを特徴とする画像形成体を提供する。 ここで冊子とは、一例として銀行や郵便局の預金通帳などが挙げられる。 【0014】請求項5に示す発明は、支持体上に少なくとも、複数色のインクのドットで形成された面積階調に
    よる多色画像と、該画像を覆うように設けられた透明層とを備えており、該インクは、着色顔料、非晶質有機重合体、および、無色又は淡色の微粒子を主成分とし、該ドットの膜厚は0.2〜1.0μmの範囲であることを特徴とする画像付きカードを提供する。 【0015】尚、支持体上には、前記画像と透明層の他に、何らかの目的に応じて適当な材料で適当な場所に、
    適宜その他の画像やその他の層を設けてもよい。 (例えば、層間の接着強度を高めるアンカー層、耐性を高める耐性強化層、装飾性を付与する装飾効果層、あるいは後述する偽造防止層、等々。)また、ここでいう「微粒子」はフィラーの役目を果たしており、また「無色又は淡色」とは、インクによる画像の色や濃度に実質的な影響が無い程度であることを意味する。 また、この透明層とは、樹脂(場合によりフィラーも併用して)を主成分とするもので、透明層の下にある前記複数色のインクのドットで形成された画像を目視可能であって、この画像を、擦れや引っかき等の機械的損傷や、溶剤などによる化学的損傷から保護するする役目も果たしている。 【0016】透明層が画像付きカード上に形成される領域は、複数色のインクのドットで形成された画像の上だけでも良いが、好ましくは、画像付きカード上のその複数色のインクのドットによる画像以外に設けられたその他の情報(例/2値画像による所有者の姓名屋所属等を示す文字やコードあるいはパターン等)の領域上にも形成しておく。 というのは、ここでいうその他の情報を機械的または化学的な損傷から保護することは勿論、画像付きカードの用途によってはセキュリティ対策上でもたいへん重要な情報である為に、前記がぞうの場合と同様に、偽造や改ざんの対策をより強化することにもつながる。 【0017】また、さらに好ましくは、画像付きカードの全面に透明層を設ける。 透明層を設けることで、前記の画像やその他の情報を機械的または化学的な損傷から保護したり、セキュリティ対策に利用したり、何らかの装飾性を付与し易くなったり出来るが、透明層を全面に形成することにより、特にはセキュリティ対策や装飾性を付与のデザインの自由度が高まる。 【0018】請求項6に示す発明は、前記複数色のインクには、イエロー、マゼンタ、およびシアンの少なくとも3色があることを特徴とする請求項5に記載の画像付きカードを提供する。 もし、感熱転写を適用して前記の画像を形成する場合、例えば、シアン、マゼンタ、イエローの3色とか、あるいは、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、の4色とかが、支持体上に長手方向に沿って面順次に並べて繰り返し設けてある熱転写記録媒体(インクリボン)を用いると便利である。 尚、多少不便になるが、それらの塗り分けリボンではなく、単色が塗られたインクリボンを必要な色(シアン、マゼンタ、イエローの3色が必要なら、その3色分)のか、単色インクリボンを使用して画像形成することもできる。 【0019】請求項7に示す発明は、前記インクは、前記着色顔料の80重量%以上が有機顔料であることを特徴とする請求項5又は6のいずれかに記載の画像付きカードを提供する。 【0020】請求項8に示す発明は、前記着色顔料は、
    平均粒子径が50〜500nmの範囲にあることを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の画像付きカードを提供する。 【0021】請求項9に示す発明は、前記無色又は淡色の微粒子は、平均粒子径が100〜300nmの範囲にあることを特徴とする請求項5乃至8のいずれかに記載の画像付きカードを提供する。 【0022】請求項10に示す発明は、前記インクは、
    前記着色顔料の粒子径分布は、粒子径が1μmを超える着色顔料の比率が10%以下であることを特徴とする請求項5乃至9のいずれかに記載の画像付きカードを提供する。 【0023】請求項11に示す発明は、前記無色又は淡色の微粒子の粒子径分布の広がりの幅が、前記着色顔料の粒子径分布の広がりの幅よりも狭いことを特徴とする請求項5乃至10のいずれかに記載の画像付きカードを提供する。 【0024】請求項12に示す発明は、前記熱転写記録層の前記の着色顔料、非晶質有機重合体、および、無色又は淡色の微粒子の配合比は、該着色顔料が20〜60
    重量部の範囲、該非晶質有機重合体が40〜80重量部の範囲、そして該微粒子が1〜30重量部の範囲、にあることを特徴とする請求項5乃至11のいずれかに記載の画像付きカードを提供する。 但し、これら着色顔料、
    非晶質有機重合体、および、無色又は淡色の微粒子の配合比でいう重量部とは、固形分に関する値である。 【0025】尚、もし熱転写記録層にその他の組成物も添加する場合には、具体例としては、界面活性剤等に代表される分散剤などを挙げることが出来る。 そのときの配合比は、前記の着色顔料、非晶質有機重合体、および、無色又は淡色の微粒子の固形分の総量を100重量部として、これに対して添加するその他の組成物が0.
    1〜10重量部である。 もし、その他の組成物の重量割合が少な過ぎると、その他の組成物の効果が上手く発揮されず、逆に、その他の組成物の重量割合が多過ぎると、本発明の当初の課題を全て十分に満たすように解決することが困難になる。 【0026】そして、もしその他の組成物が分散剤である場合、その役割は、次のような効果を狙うものである。 つまり、熱転写記録層を支持体上に設けるには、一般に、熱転写記録層をなす適当量の配合比の組成物に、
    揮発性をもつ適当な溶剤を適当量加えて塗工液とし、これを支持体上のしかるべき場所に適当量だけ塗工した後に溶剤成分を揮発性させることにより行なうが、この際に、もし着色顔料や微粒子が望ましくない凝集を起こした事が原因と思われる不具合を生じる場合に、前記の塗工液中に分散剤を加えることにより、着色顔料や微粒子に好ましい分散性を付与することが出来、前記の凝集が原因と思われる不具合を解決するものである。 【0027】請求項13に示す発明は、前記支持体上には、前記インクの非晶質有機重合体と同種の非晶質有機重合体を含む中間層が設けてあり、前記画像が、該中間層と前記透明層との間に配置されていることを特徴とする請求項5乃至12のいずれかに記載の画像付きカードを提供する。 【0028】請求項14に示す発明は、前記非晶質有機重合体は少なくとも、軟化点が70〜150℃の範囲にあるエポキシ樹脂を含んでいることを特徴とする請求項5乃至12のいずれかに記載の画像付きカードを提供する。 【0029】請求項15に示す発明は、前記画像付きカードが、ICカードであることを特徴とする請求項5乃至14のいずれかに記載の画像付きカードを提供する。 【0030】請求項16に示す発明は、前記画像付きカードが、コンタクトレスカードであることを特徴とする請求項5乃至14のいずれかに記載の画像付きカードを提供する。 【0031】請求項17に示す発明は、前記画像付きカードが、メモリーカードであることを特徴とする請求項5乃至14のいずれかに記載の画像付きカードを提供する。 尚、本発明では、メモリーカードとは、メモリー機能は有するがcpuを備えていないカードを指す。 【0032】請求項18に示す発明は、前記画像付きカードが、ハイブリッドカードであることを特徴とする請求項5乃至14のいずれかに記載の画像付きカードを提供する。 尚、本発明では、ハイブリッドカードとは、接触式でデータ通信を行うICカードの機能と、非接触式でデータ通信を行うコンタクトレスカードの機能との、
    両方の機能を備えたカードのことを指す。 【0033】請求項19に示す発明は、前記画像付きカードが、リライトカードであることを特徴とする請求項5乃至14のいずれかに記載の画像付きカードを提供する。 【0034】請求項20に示す発明は、前記画像付きカードが、磁気記録カードであることを特徴とする請求項5乃至14のいずれかに記載の画像付きカードを提供する。 【0035】なお、前記画像付きカードを、ICカード、コンタクトレスカード、メモリーカード、ハイブリッドカード、リライトカード、あるいは磁気記録カードの中の少なくともいずれか2以上の機能を適宜選択して、それらを1枚のカードに備えて構成することもできる。 これによると、様々な用途に非常に便利な機能を発現することが出来るので、いっそう好ましい。 【0036】これらの画像付きカードのうち、例えば、
    ICカード、コンタクトレスカード、メモリーカード、
    ハイブリッドカード、あるいは磁気記録カード、等々のようにメモリあるいは磁気情報記録層による情報記録の機能を備えた画像付きカードの場合には、当該画像付きカードの使用を試みた者が、当該画像付きカードの正当な所有者であるか/否かを判定する際に、たいへん役に立つ。 【0037】つまり、改竄や偽造への対策、特には改竄への対策という、セキュリティ性の面でたいへん役に立つ。 つまり、本発明に係わる画像付きカードの外側から目視可能に設けてある前記複数色のインクのドットによる画像(特には当該画像付きカードの正当な所有者の顔画像、直筆サイン、あるいは指紋、等の各人に固有の情報であって画像化されたもの)が、もし改竄されたとした場合であっても、当該画像の情報を当該画像付きカードのメモリあるいは磁気情報記録層に記録しておけば、
    そのメモリあるいは磁気情報記録層にある当該情報を、
    可視画像として適当な手段によって表示することにより、これを、当該画像付きカードの外側から目視可能に設けてある前記画像と、比較照合することで、当該画像付きカードの正当な所有者であるか/否かを容易に判定することが出来る。 【0038】尚、特には、これらのメモリあるいは磁気情報記録層による情報記録の機能を備えた画像付きカードと、リライトカードの可視性の情報記録・可視表示の機能とを組み合わせた画像付きカードの場合なら、前記のような、メモリあるいは磁気情報記録層にある当該情報を可視画像として表示する手段を、別途用意する必要が無くなるので、いっそう便利である。 【0039】請求項21に示す発明は、ホログラム、回折格子、蛍光剤、あるいは磁性材料のうち少なくともいずれか一つを用いて形成された第2の画像と、前記複数色のインクのドットで形成された画像とが、前記支持体の同じ側の面に見えるように形成されていることを特徴とする請求項5乃至20のいずれかに記載の画像付きカードを提供する。 【0040】尚、第2の画像は、状態下では目視可能であっても、目視困難であってもどちらでもよい。 つまり、状態下での第2の画像は、その存在自体を、目視によって容易に認知可能であっても、目視によっては認知が困難であっても、いずれでも良い。 但し、UV照射などによって蛍光を発する蛍光剤や、磁性を持つ磁性材料、これらのいずれかを使用した場合の第2の画像は、
    状態下では目視で認知困難である方が、セキュリティ対策の観点からは好ましい。 【0041】この第2の画像を、前記の画像と同じ側の面内に設けることによって、装飾性が高まるとともに、
    偽造や改竄を抑止し、あるいは、偽造や改竄の発見を容易にする効果を得られる。 偽造や改竄が困難になり、あるいは、偽造や改竄の発見も容易になることの理由は、
    第2の画像は一般に高度の製造技術や高価な設備を必要とすることに由来しており、(1)もし偽造を試みても技術や採算の面がネックになることから、そのような不正行為を抑止させやすいという点、また、(2)もし改竄を試みても、第2の画像を損傷することなく前記のインクによる画像を改竄することは根案であり、仮に第2
    の画像の損傷を修復するとすれば、やはり技術や採算の面がネックになって、そのような不正行為を抑止させやすいという点、それから、(3)もし第2の画像の再現あるいは修復を行わなかったとすれば、画像付きカード上に形成されているはずの第2の画像がそこには存在せず、そのことが目視ですら判別できるので、偽造や改竄の発見が容易になるという点。 【0042】尚、本発明に係わる画像付きカードの、複数色のドットで画像を形成しているインクは、結晶性ワックスを含まないインクが大変に好ましい。 これについては後述する。 【0043】また、本発明に係わる画像付きカードの複数色のドットで画像が形成されているインクには、着色顔料、非晶質有機重合体、および微粒子を含んだインクを使用するが、この微粒子としては色々な材料を使用できるが、なかでも特にシリカが好ましい。 これについても後述する。 【0044】本発明に係わる画像付きカードは、カード上に画像が形成されたカードであれば必ずしも限定されるものではないが、特に好適なのは、例えば、ICカード、コンタクトレスカード、ハイブリッドカード、メモリーカード、リライトカード、磁気カード等、あるいは(用途で言うと)キャッシュカード、クレジットカード、(カード状の)免許証、(カード状の)パスポート、(カード状の)健康保険証、(国民カードや県民カードなどの)自治体カード、IDカード、メンバーズカード、等である。 これらの例は特にセキュリティ性を求められ、カードの正当な所有者(あるいは使用者)であるか/否かを判定する材料として、画像を利用できることから、本発明に好適である。 【0045】図7に、本発明に係わる画像付きカードの概念図、特に、複数色のインクのドットが重なった様子を示す。 尚、本発明に係わる画像付きカードは、多色の画像の他に、その画像付きカードの正当な所有者(又は使用者)に係わる情報(例えば、姓名、所属、生年月日、番号、コード、等々)を2値画像(墨色のインクによるものが最も一般的)を形成しておいたり、あるいはエンボスを用いて、同様の情報を記録しておいたりする構成も採用してよい。 【0046】 【発明の実施の形態】本発明の画像付きカードの画像を形成する方式としては、感熱転写が好ましく、特には特殊な熱転写記録媒体(インクリボン)を使用することが望ましい。 特殊な熱転写記録媒体を使用した感熱転写とは、次のような方式である。 この転写の現象は、サーマルヘッド等の加熱媒体によって熱転写記録媒体に熱が加えられることによって、熱転写記録層中のバインダ材である非晶質有機重合体が、溶融、半溶融、あるいは軟化(好ましくは、後述するように半溶融または軟化)することで、熱転写記録媒体の基材シートから剥離すると共に接着性が発現され、受像シート(中間画像担持体である中間受像シートとか、あるいはカードの支持体)上に熱的に接着することによって画像が記録される。 その為、少なくとも2色以上の色を重ねて印画を行う際、インクのニジミのない鮮明な印画が得られる。 また転写された記録画像は機械的強度に優れた特性が得られる。 【0047】尚、解像度が高く、面積階調による階調表現性も豊かな画像をえる為には、特には、サーマルヘッド等の加熱媒体によって加熱された場合に、バインダ材である非晶質有機重合体が、(溶融というよりむしろ)
    半溶融あるいは軟化して、熱転写記録層の一部が基材から層状に剥離するとともに、受像シート側に熱的に接着する転写機構が好適である。 そのような画像品質的に優れた転写を達成する為には、例えば、熱転写記録層中の材料の配合比、非晶質有機重合体の材料選択、のみならず、熱転写記録層の厚さも重要である。 【0048】以下、本発明に係わる画像付きカードに画像形成する場合に好適な技術例である感熱転写や、その際に特に好ましい熱転写記録媒体の例について、詳細に説明する。 図1は、支持体(2)上に熱転写記録層(3)を設けた本発明に係わる画像付きカードに画像形成する場合に好適な熱転写記録媒体(1)の一例を示す。 【0049】前記の熱転写記録媒体に用いることのできる支持体(2)としては、従来より昇華転写型用や溶融転写型用としても一般に知られているものでも使用することができる。 具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン、セロファン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリイミド、ナイロン、ポリ塩化ビニリデン等のプラスチックフィルム、コンデンサーペーパー、パラフィン紙等の紙類を挙げることができるが、特に好ましいのはポリエステルフィルムである。 支持体(2)の厚みは2〜50μm、より好ましくは2〜16μmである。
    熱転写記録層(3)は、着色顔料と、非晶質有機重合体(例/エポキシ樹脂)、および無色又は淡色の微粒子からなる。 【0050】熱転写記録層(3)に含有される非晶質有機重合体としては、例えば、ブチラール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、あるいは塩化ビニル,酢酸ビニルなどのビニル系単量体の単独か又は他の単量体との共同重合体、等を使用することができる。 中でも好ましいのは、エポキシ樹脂であり、特にはサーマルヘッド等の熱媒体に対する印画適正と転写記録後の画像の耐久性を考慮して、軟化点が70℃から150℃の範囲のものを使用する。 【0051】一般に、サーマルヘッドを使用して熱転写する場合の熱的条件は、通常180〜400℃で数ミリ秒である。 また、前述のように熱転写記録するためには非晶質有機重合体が溶融するまで、より好ましくは(熱転写記録媒体の熱転写記録記録層にもよるが)半溶融か又は軟化するまで加熱する必要がある。 【0052】従って、サーマルヘッドから供給される熱量と、例えばエポキシ樹脂の例の場合、エポキシ樹脂の熱による状態変化を考慮すると、融点の上限は150℃
    となる。 もしこの上限を越える樹脂を使用すると、転写の為により多くのエネルギーを必要とし、サーマルヘッドの寿命が極端に短くなる問題点すらも招くからである。 また、下限を70℃としたのは、転写記録後の画像の保有安定性を考慮したものであり、もし融点が70℃
    未満のエポキシ樹脂を使用すると、手でこすると尾引きが発生する等の現象が生じるからである。 【0053】また、本発明の熱転写記録層に主材料の一つとして使用する非晶質有機重合体の代表例である、エポキシ樹脂の特性としては、特に好ましくは、エポキシ当量(1グラムのエポキシ基を含む樹脂のグラム数)は600〜5000であり、分子量が800〜5000という特性が望まれる。 【0054】もしこのエポキシ樹脂のエポキシ当量が、
    前記下限値よりも低い(600未満)場合には、擦りに対する画像の耐久性が充分でなく、手で擦ると転写画像に尾引きが発生し易いので好ましくない。 逆に、もしこのエポキシ当量が、前記上限値よりも高い(5,000
    を超える)場合には、感熱転写の際に必要とする熱エネルギが多大過ぎてしまう為に、サーマルヘッドの寿命を縮めてしまうとか、感熱転写の感度も低いことから、画像を高速で感熱転写記録しようとする用途には不向きであるので好ましくない。 【0055】それから、このエポキシ樹脂の分子量が、
    もし前記下限値よりも低い(800未満)場合には、擦りに対する画像の耐久性が充分でなく、手で擦ると転写画像に尾引きが発生し易いので好ましくない。 逆に、もしこの分子量が、前記上限値よりも高い(5,000を超える)場合には、感熱転写の際に必要とする熱エネルギが多大過ぎてしまう為に、サーマルヘッドの寿命を縮めてしまうとか、感熱転写の感度も低いことから、画像を高速で感熱転写記録しようとする用途には不向きであるので好ましくない。 【0056】本発明で最も好ましいエポキシ樹脂は、軟化点、エポキシ当量、および分子量の全ての特性が同時に前記それぞれの範囲内に在る場合である。 この場合には、特に画像の転写性と耐久性に関して高い効果が得られるので好ましい。 【0057】以上の理由から、融点が70〜150℃、
    エポキシ当量が600〜5000、及び分子量が800
    〜5000の範囲にあるエポキシ樹脂を選択する訳であるが、このようなエポキシ樹脂としては、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノールFジグリシジルエーテル、レゾルシノールジグリシジルエーテル、
    クレゾールノボラックポリグルシジルエーテル、テトラブロムビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノールヘキサフロロアセトングリシジルエーテル等のグリシジルエーテル型エポキシ樹脂やフタル酸ジグリシジルエステル、ダイマー酸ジグリシジルエステル等のグリシジルエステル型エポキシ樹脂や、トリグリシジルイソシアヌレート、テトラグリシジルアミノジフェニルメタン、テトラグリシジルメタキシメンジアミン等のグリシジルアミン型エポキシ樹脂、およびヘキサヒドロビスフェノールAジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル等の脂肪族エポキシ樹脂等を挙げることができる。 これらの中から任意に選択してよい。 【0058】熱転写記録層(3)に含有される無色又は淡色の微粒子は、熱転写するときの転写性、詳しくは転写画像の形成されるドット形状、また階調再現性等を向上さるせ為に必要な成分であり、無色又は淡色のものを使用するのは、感熱転写で形成された着色画像の発色を損なわないようにする為である。 このような無色又は淡色の微粒子の例としては、シリカ、炭酸カルシウム、カオリン、クレー、澱粉、酸化亜鉛、テフロン(登録商標)パウダー、ポリエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレート樹脂ビーズ、ポリウレタン樹脂ビーズ、ベンゾグアナミン及びメラミン樹脂ビーズなどを挙げることができる。 上記の中では、特に、シリカの微粒子が好ましい。 【0059】熱転写記録層(3)に含有される着色顔料は、公知の種々顔料を用いることができる。 一例としては、ブラック単色印字用としてはカーボンブラックが好ましく、多色印字用としては、イエロー、マゼンタ、シアンを形成する顔料及びこの3色の顔料にブラックを加えた4色の顔料を使用する。 これら顔料は、1種類もしくは2種類以上組み合わせて使用することも可能である。 【0060】熱転写記録層(3)を形成する為の組成物の配合組成は、その固形分について、着色顔料が20〜
    60重量部、非晶質有機重合体が40〜80重量部、無色又は淡色の微粒子が1〜30重量部である。 着色顔料が上記範囲より少ない場合は所望の印画濃度を得ることができず、もし多い場合には、膜強度が低下する点で好ましくない。 また、非晶質有機重合体(例えばエポキシ樹脂)が上記の範囲より、もし少ない場合には膜強度が低下する点で好ましくなく、また、もし多い場合には転写性の問題で、詳しくは転写画像が形成されるドット形状、また階調再現性、等が悪くなる点で好ましくない。
    そして、無色の微粒子が上記範囲より、もし少ない場合には転写性の問題、詳しくは転写画像の形成されるドット形状、また階調再現性等が悪くなる点で好ましくなく、また、もし多い場合には良好なインクの流動性が得られない。 尚、熱転写記録層には、これらの材料に対して、必要に応じてさらに各種添加剤を配合することもできる。 そしてその添加量は、前記熱転写記録層を形成する為の組成物100重量部(固形分)に対して、10重量部以下とするのが好ましい。 【0061】なお、本発明の熱転写記録媒体の製造方法は、コート紙またはプラスチック等の基体上に着色剤とエポキシ樹脂と無色の微粒子とを溶剤に、分散または溶解した組成物を、バーコート、ブレードコート、エアナイフコート、グラビアコート、ロールコート等のソルベントコート法によって塗布し、乾燥して熱転写記録層を形成することにより成る。 【0062】熱転写記録層(3)の膜厚は、0.2〜
    1.0μmが望ましい。 膜厚が0.2μmを下回ると十分な濃度を出すことが難しく、また1.0μmを上回るとサーマルヘッドの発熱部分に応じた転写が困難となり、詳しくは転写画像の形成されるドット形状、また階調再現性等が劣ることになる。 【0063】また、支持体(2)の熱転写記録層(3)
    を設けていない側からサーマルヘッドを用いて熱を加え、受像シート上に熱転写記録層(3)を転写する際に、サーマルヘッドが支持体(2)に付着して熱転写記録媒体(1)のスムーズな走行性を妨害するのを防ぐために、支持体(2)の熱転写記録層(3)が設けられていない側に、バックコート層(4)を設けることが望ましい。 【0064】このようなバックコート層(4)に用いられる材料としては、ニトロセルロース、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ビニル樹脂等にシリコンオイルを含有させたもの、または、シリコン変性樹脂等を挙げることができる。 また、耐熱性を向上させる目的で、架橋剤を併用しても良い。 バックコート層(4)を設ける際の塗布厚は、0.1〜4μm程度が好ましい。 【0065】以上の如き熱転写記録媒体(1)を用いて、画像を形成する為に使用する受像シート(基材上に基材から剥離して被転写体側に転写可能な受像層を設けた中間受像シート)としては、例えば、上質紙、コート紙等の紙類、ポリエステルフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリプロピレンフィルム等のプラスチックフィルム、あるいは紙、プラスチックフィルムを基材として、その上に転写が可能なように受像層をコーティングしたもの等が挙げられる。 ここで使用する受像層は、一般には、非晶質有機重合体と同じか又は同種の材料を使用することが好ましい。 【0066】つまり、もし熱転写記録層の非晶質有機重合体が、例えばエポキシ樹脂であるとすれば、受像層の主材料にもエポキシ樹脂を使用することが好ましい。 即ち、同じか又は同種の非晶質有機重合体を受像層の材料に使用することによって、熱転写時に熱転写記録媒体の熱転写記録層が十分に溶融、半溶融、あるいは軟化しなくても、熱転写の際の熱によって、熱転写記録層と受像層とが良好に接着し、十分な箔切れ性が発現されることで印画が成されるために、転写性の問題、詳しくは転写画像の形成されるドット形状、また階調再現性等が向上する。 更には形成された画像は、耐摩耗性、耐擦過性等の画像耐性に優れたものとなる。 【0067】また、画像形成を行いたいシート上に直接画像形成を行うことが困難な場合は、上記受像シート上に一度画像を形成した後、転写画像を最終シート上に再転写させても良い。 このような間接転写方式は、最終シートの選択性が広がるだけでなく、受像シートに保護層を設けておくことにより、最終転写画像上に保護層を設けられ画像耐性の向上が図れたり、受像シート上にホログラム形成層等のセキュリティ層を設けておくことにより、最終転写画像のセキュリティの向上を図ることが可能となる。 【0068】上記の如き本発明の熱転写記録媒体及び上記の如き受像シートを使用して面積階調による階調画像表現を得る際に使用する熱エネルギーの付与手段は、従来公知の付与手段がいずれも使用することが出来、熱エネルギーをコントロールすることにより、階調画像を得ることが可能となる。 【0069】尚、着色顔料や、無色又は淡色の微粒子の平均粒子径は、例えば、光散乱システムに基づくオートサイザー(AUTOSIZER:MARVERRUN社から市販)、コールターカウンター法、SEM観察像の処理等を用いることにより測定することが出来る。 【0070】 【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。 なお、文中で「部」又は「%」とあるのは特に断りのない限り重量基準である。 【0071】 実施例1まず、下記組成の熱転写記録層用インク組成物を調製した。 【0072】 (シアンインク) フタロシアニンブルー … 9部エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ製:エピコート1007)…20部※軟化点128℃、エポキシ当量1750〜2200、分子量2900 無色微粒子(シリカ:日本アエロジル製アエロジルR972)…4部メチルエチルケトン …67部 (マゼンタインク) カーミン6B … 9部エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ製:エピコート1007)…20部※軟化点128℃、エポキシ当量1750〜2200、分子量2900 無色微粒子(シリカ:日本アエロジル製アエロジルR972)…4部メチルエチルケトン …67部 (イエローインク) ジスアゾイエロー … 9部エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ製:エピコート1007)…20部※軟化点128℃、エポキシ当量1750〜2200、分子量2900 無色微粒子(シリカ:日本アエロジル製アエロジルR972)…4部メチルエチルケトン …67部【0073】上記処方の熱転写記録層用インクを、裏面に耐熱処理を施した厚さ5.4μmのポリエチレンテレフタレートフイルムに、乾燥膜厚が0.7μmになるように塗布及び乾燥して本発明の熱転写記録媒体を得た。 【0074】次に、25μmのポリエステルフィルム(PET)上に、以下の各処方インクを順次塗布、乾燥して、剥離層(乾燥膜厚1μm)と受像層(乾燥膜厚が5μm)とが順次積層された受像シート(中間受像シート)を得た。 【0075】 (剥離層用インク) アクリル樹脂 …20部メチルエチルケトン …40部トルエン …40部 (受像層インク) エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ製:エピコート1007)…30部※軟化点128℃、エポキシ当量1750〜2200、分子量2900 メチルエチルケトン …70部【0076】こうして得られたシアンの熱転写記録媒体の熱転写記録層面と受像シートとを重ね、サーマルヘッドを用いて、サーマルヘッドの発熱部に応じた面積階調によるシアン画像を得た。 次にマゼンタの熱転写記録媒体を用いて、シアン画像が形成されている受像シート上にシアンと同様にして面積階調によるマゼンタ画像を形成した。 同様にしてイエロー画像を形成し、受像シート上に面積階調のみからなるカラー画像を形成させることができた。 【0077】 比較例1熱転写記録層用インクとして以下の昇華転写型インク組成物を調整した。 (シアンインク) C. I. ソルベントブルー63 … 5部ブチラール樹脂(積化学工業製BX−1) … 5部メチルエチルケトン …60部トルエン …30部(マゼンタインク) C. I. ディスパーズレッド60 … 5部ブチラール樹脂(積水化学工業製BX−1) … 5部メチルエチルケトン …60部トルエン …30部(イエローインク) C. I. ディスパーズイエロー201 … 5部ブチラール樹脂(積水化学工業製BX−1) … 5部メチルエチルケトン …60部トルエン …30部【0078】上記処方の熱転写記録層用インクを、裏面に耐熱処理を施した厚さ5.4μmのポリエチレンテレフタレートフイルムに、乾燥膜厚が1.0μmになるように塗布及び乾燥して比較例1の熱転写記録媒体を得た。 【0079】次に、25μmのポリエステルフィルム(PET)上に、以下の各処方インクを順次塗布、乾燥して、剥離層(乾燥膜厚1μm)と受像層(乾燥膜厚4
    μm)を得たうえ、その後45℃で1週間エージングを行い受像シート(中間受像シート)を得た。 【0080】 (剥離層用インク) アクリル樹脂 …20部メチルエチルケトン …40部トルエン …40部(染料受容層用インク) アセタール樹脂 …10部塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂 …10部シリコンオイル … 2部イソシアネート樹脂 … 3部メチルエチルケトン …50部トルエン …25部【0081】得られた熱転写記録媒体の熱転写記録層面と受像シートの染料受容層面とを重ね、サーマルヘッドを用いてイエロー、マゼンタ、シアンの順に画像形成を行い、カラー画像を得た。 【0082】 比較例2実施例1において、熱転写記録層用インクの乾燥膜厚を、シアン、マゼンタ、イエローとも1.2μmとした以外は実施例1と同様にして熱転写記録媒体を作製しカラー画像を形成した。 【0083】 比較例3実施例1において、熱転写記録層用インクを以下の処方に変更した以外は、実施例1と同様にして熱転写記録媒体を作製しカラー画像を形成した。 【0084】 (シアンインク) フタロシアニンブルー … 9部エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ製:エピコート1007)…20部※軟化点128℃、エポキシ当量1750〜2200、分子量2900 メチルエチルケトン …71部(マゼンタインク) カーミン6B … 9部エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ製:エピコート1007)…20部※軟化点128℃、エポキシ当量1750〜2200、分子量2900 メチルエチルケトン …71部(イエローインク) ジスアゾイエロー … 9部エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ製:エピコート1007)…20部※軟化点128℃ エポキシ当量1750〜2200分子量2900 メチルエチルケトン …71部フタロシアニンブルー …10部【0085】 比較例4実施例1において、熱転写記録層用インクを以下の処方に変更した以外は、実施例1と同様にして熱転写記録媒体を作製しカラー画像を形成した。 【0086】 (シアンインク) フタロシアニンブルー … 9部エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ製:エピコート1001)…20部 ※軟化点64℃ エポキシ当量450〜500 分子量900 無色微粒子(シリカ:日本アエロジル製アエロジルR972)…4部メチルエチルケトン …67部(マゼンタインク) カーミン6B … 9部エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ製:エピコート1001)…20部※軟化点64℃ エポキシ当量450〜500 分子量900 無色微粒子(シリカ:日本アエロジル製アエロジルR972)…4部メチルエチルケトン …67部(イエローインク) ジスアゾイエロー … 9部エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ製:エピコート1001)…20部 ※軟化点64℃ エポキシ当量450〜500 分子量900 無色微粒子(シリカ:日本アエロジル製アエロジルR972)…4部メチルエチルケトン …67部【0087】 比較例5実施例1において、熱転写記録層用インクを以下の処方に変更した以外は、実施例1と同様にして熱転写記録媒体を作製しカラー画像を形成した。 【0088】 (シアンインク) フタロシアニンブルー … 9部エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ製:エピコート1010)…20部※軟化点169℃ エポキシ当量3000〜5000分子量5500 無色微粒子(シリカ:日本アエロジル製アエロジルR972)…4部メチルエチルケトン …67部(マゼンタインク) カーミン6B … 9部エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ製:エピコート1010)…20部※軟化点169℃ エポキシ当量3000〜5000分子量5500 無色微粒子(シリカ:日本アエロジル製アエロジルR972)…4部メチルエチルケトン …67部(イエローインク) ジスアゾイエロー … 9部エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ製:エピコート1010)…20部※軟化点169℃ エポキシ当量3000〜5000 分子量5500 無色微粒子(シリカ:日本アエロジル製アエロジルR972)…4部メチルエチルケトン …67部【0089】以上の実施例1、比較例1,2,3,3,
    4,5で得られた画像をカードの支持体上に重ね合わせ、熱圧を加えて受像層と共に画像を転写することで、
    透明な受像層(つまり保護層の役目も果たす透明層)が画像を覆うように形成された画像付きカードについて、
    画像階調性、耐光性、定着性(セキュリティ性にも影響)及び高濃度の濃度バランスの評価を行った。 その結果を表1に示す。 【0090】 【表1】

    【0091】画像階調性……… ○:作製したカラー画像がハイライト部からシャドウ部まで忠実に再現されている×:ハイライト部からシャドウ部までの再現性が不十分である。 耐光性……………キセノンフェードメーターによりカラー画像面に80時間照射を行い、その退色率を測定。 ○:退色率5%以内×:退色率5%以上定着性……………カラー画像面を爪で通常の力で擦ったときの画像部の尾引きの程度。 ○:変化なし×:画像部周辺に汚れあり高濃度の濃度バランス…フルベタ画像濃度(3色重ね墨濃度)のシアン、マゼンタ、イエローの各色成分の光学濃度の差○:10%以内×:10%以上【0092】表に示した通り本発明による感熱記録媒体(実施例1)は、階調再現性において作製したカラー画像がハイライト部からシャドウ部まで忠実に再現され、


    記録後の画像の耐久性を具備した優れた熱転写記録媒体を得ることができ、本発明の目的が達成された。 【0093】

    実施例2実施例1において、熱転写記録層用インク組成物としてシアン、マゼンタ、イエローの3色に、以下のブラックインクを加えて、4色を用いた混色によるカラー画像を作成した。 【0094】 (ブラックインク) カーボンブラック … 9部エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ製:エピコート1007)…20部※エポキシ当量1750〜2200 軟化点128℃ 分子量2900 無色微粒子(シリカ:日本アエロジル製アエロジルR972)…4部メチルエチルケトン …67部【0095】得られた画像をカードの支持体上に重ね合わせ、熱圧を加えて受像層と共に画像を転写することで、透明な受像層(つまり保護層の役目も果たす透明層)が画像を覆うように形成された画像付きカードについて、実施例1と同様の性能を有することが確認された。 【0096】

    実施例3実施例1において、カラー画像をシアン、マゼンタ、イエローの3色を用いた混色により作成し、文字及びバーコードの2値化画像をブラックで作成を行った。 実施例1と同様に、得られた画像をカードの支持体上に重ね合わせ、熱圧を加えて受像層と共に画像を転写することで、透明な受像層(つまり保護層の役目も果たす透明層)が画像を覆うように形成された画像付きカードについて評価を行ったところ、得られた画像は、実施例1の場合の性能に加え、文字及びバーコード部分にも耐性の優れた性能を有することが確認された。 得られた画像は、実施例1の性能に加え、文字及びバーコード部分にも耐性の優れた性能を有することが確認された。 【0097】

    実施例4実施例1で得られた熱転写記録媒体を用い、以下に示す受像シート上に画像形成を行った。 【0098】(受像シート構成)25μmのポリエステルフィルム上に以下の各処方インクを順次塗布、乾燥して剥離層、受像層が順次積層された受像シートを得た。 【0099】 (剥離層用インク) アクリル樹脂 …20部メチルエチルケトン …40部トルエン …40部【0100】 (受像層用インク) エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ製:エピコート1007)…30部※エポキシ当量1750〜2200 軟化点128℃ 分子量2900 メチルエチルケトン …70部【0101】画像形成された受像シートを最終製品用シートと重ね合わせ受像シート裏面よりヒートローラーにて熱転写を行い、ポリエステルフィルムのみを剥がしたところ、やはり、透明な受像層(つまり保護層の役目も果たす透明層)が画像を覆うように形成された画像付きカードを得ることができた。 【0102】

    実施例5実施例1で得られた熱転写記録媒体を用い、以下に示す受像シート(中間受像シート)上に画像形成を行った。 【0103】(受像シート構成)25μmのポリエステルフィルム上に以下の剥離層用インク、ホログラム形成層用インクを順次塗布、乾燥して剥離層、ホログラム形成層を得た後、熱エンボスによりホログラム形成層の表面に凹凸形状によるホログラム形成を行った。 【0104】 (剥離層用インク) アクリル樹脂 …20部メチルエチルケトン …40部トルエン …40部(ホログラム形成層用インク) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 …20部ウレタン樹脂 …15部メチルエチルケトン …70部トルエン …30部【0105】更に、透明薄膜層としてZnSを蒸着によりホログラム形成層表面に設けたのち、以下の受像層用インクを塗布、乾燥して受像層を積層し、受像シートを得た。 【0106】 (受像層用インク) エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ製:エピコート1007)…20部※エポキシ当量1750〜2200、軟化点128℃、分子量2900 ウレタン樹脂 …10部メチルエチルケトン …70部【0107】画像形成された受像シートを表面に紫外線発光蛍光剤が印刷された最終製品用シートと重ね合わせ受像シート裏面よりヒートローラーにて熱転写を行い、


    ポリエステルフィルムのみを剥がしたところ、やはり、


    透明層(受像層やホログラム形成層を含んでおり、全体としては保護層の役目も果たす透明な層)が画像を覆うように形成された画像付きカードを得ることができた。 【0108】得られた画像付きカードは、セキュリティ対策(偽造や改ざんへの対策)としても利用価値のあるホログラム画像を有しており、セキュリティ性の高いものであった。 実施例2〜5の結果も、前記表1の中に示しておく。 【0109】 【発明の効果】本発明によれば、複数色のインクのドットで形成された画像であって、解像度が高く、面積階調による階調表現性も豊かで、画像は耐久性にも優れ、また画像の光学濃度も高い、優れた画像を備える画像形成体や画像付きカードを提供することが出来た。 尚、そのような画像として、その画像付きカードの正当な所有者(あるいは正当な使用者)に係わる固有の情報(例/顔写真、指紋、直筆サイン、網膜などの画像)を適用すると、セキュリティ対策用の材料も兼ね備えた画像形成体や画像付きカードとなる。

    【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に関わる画像付きカードの画像を形成する場合に、感熱転写記録を使用したときの熱転写記録媒体の好適な一例について、模式的な断面図を用いた説明図。 (Yはイエロー、Mはマゼンタ、Cはシアンの各色を示す。) 【図2】本発明に関わる画像付きカードの画像を形成する場合に、感熱転写記録を使用したときの熱転写記録媒体の好適な別の一例について、模式的な断面図を用いた説明図。 (Yはイエロー、Mはマゼンタ、Cはシアンの各色を示す。) 【図3】実施例1で用いたシアン顔料の分散度を表す。
    (横軸は粒子径〔nm〕、縦軸は各粒径の粒子が存在する割合〔%〕を表す。) 【図4】実施例1で用いたマゼンタ顔料の分散度を表す。 (横軸は粒子径〔nm〕、縦軸は各粒径の粒子が存在する割合〔%〕を表す。) 【図5】実施例1で用いたイエロー顔料の分散度を表す。 (横軸は粒子径〔nm〕、縦軸は各粒径の粒子が存在する割合〔%〕を表す。) 【図6】実施例1で用いた無色の微粒子の分散度を表す。 (横軸は粒子径〔nm〕、縦軸は各粒径の粒子が存在する割合〔%〕を表す。) 【図7】本発明に係る画像付きカードの一例を模式的に示す断面図。 【符号の説明】 1 ・・・熱転写記録媒体2 ・・・支持体3 ・・・熱転写記録層4 ・・・バックコート層20・・・画像付きカード21・・・カードの支持体22・・・透明層31・・・シアンのインクのドット32・・・マゼンタのインクのドット33・・・イエローのインクのドット

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 7識別記号 FI B41M 5/40 B41M 5/26 H (56)参考文献 特開 平11−78312(JP,A) 特開 平11−320828(JP,A) 特開 平11−170705(JP,A) 特開 平1−114493(JP,A) 特開 平9−272265(JP,A) 特開 平3−38386(JP,A) 特開 平11−85027(JP,A) 特開2000−293106(JP,A) 特開2000−190646(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl. 7 ,DB名) B42D 5/00 - 15/10 B41M 5/40

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