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Movement plan and control method for system followed by many mobile objects

阅读:831发布:2021-01-10

专利汇可以提供Movement plan and control method for system followed by many mobile objects专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To control many mobile objects with no collision with each other nor collision with other obstacles. SOLUTION: If the freedom degrees are secured for the movement of (n) pieces of objects such as a robot manipulator, etc., a rough path is defined and interpolated in an array of n-dimensional spaces. Then a main control signal is generated for the movement of the objects and also a collision evasion control signal is derived from an artificial field model which produces the repulsion according to the mutual proximity degree of objects. A path plan module 12 decides the specific one of cells of an n-dimensional space that suffers a collision and selects many trial path segments to find out a path around the cell. The path parameter of a rough scale is extended to a fine scale, and a control signal corresponding to the repulsion necessary for separation of objects in an interaction space is generated by the artificial field model.,下面是Movement plan and control method for system followed by many mobile objects专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 作用空間を通る多数の移動物体の移動を制御するシステムであって、各物体の位置が、その物体のn個の自由度に対応する複数nの配列設定により定義される複数の相互接続されたリンクの配列に依存するようなシステムにおいて、 比較的おおまかなスケールの移動計画を与えるように各移動物体の一連の移動を前もって計画する経路計画手段であって、三次元空間内の各物体の位置を定義するn個の配列設定に対応するn個の直交軸により定義された配列空間において経路を決定する経路計画手段と、 上記経路計画手段により与えられた比較的おおまかなスケールの計画に基づいて物体を移動するよう動作する経路実行モジュールであって、細かいスケールの人為的力フィールド衝突回避サブシステムを含んでいて、一部分は経路計画手段によりそして一部分は衝突回避サブシステムにより決定された経路に沿って移動物体が移動されるように移動物体に制御信号を与え、これにより、物体が、互いに又は固定の障害物と衝突せずに、スタート点から所望の終了点まで移動されるようにする経路実行モジュールとを備えたことを特徴とするシステム。
  • 【請求項2】 上記経路計画手段は、 作用空間を多数のn次元セルとして定義する配列空間データベースと、 上記配列空間データベースの各セルに対して衝突状態を決定するためのデータベース発生ロジックであって、衝突状態は、セル内の配列設定の全ての組合せに対して衝突の可能性があることを指示する「フル」であるか、又はセル内に衝突の可能性がないことを指示する「フリー」であるか、又はセル内の配列設定のある組合せに対して衝突の可能性があることを指示する「ミックス」であるようなデータベース発生ロジックと、 配列空間データベースの各セルに関する情報を使用して、衝突を回避するように配列空間のある点から別の点への経路を計画するための経路計画実行モジュールとを備えた請求項1に記載のシステム。
  • 【請求項3】 上記経路計画手段は、更に、 継手変数に適用されるべき所与の動的制限に基づいて上記経路計画実行モジュールのためのタイミングデータを発生する経路セグメントタイミングモジュールを備えた請求項2に記載のシステム。
  • 【請求項4】 上記経路実行モジュールは、 上記経路計画手段により与えられた経路データから微細分解能経路を発生するための中間点補間手段と、 上記配列空間を通る微細分解能経路と、物体の予想される配列設定とに基づいて制御信号を発生するための制御法則モジュールと、 上記作用空間における物体の相互の接近度に基づいて衝突回避制御信号を発生するための衝突回避力モデルと、 上記配列空間を経て計画された経路を修正することにより衝突回避が微細なスケールで達成されるように上記衝突回避制御信号と上記制御法則モジュールからの制御信号とを合成する手段とを備え、 上記中間点補間手段は、継手変数に適用されるべき所与の動的な制限に基づいて、補間された経路を計画するのに使用されるべきタイミングデータを発生するための経路セグメントタイミングモジュールを備えている請求項3に記載のシステム。
  • 【請求項5】 上記経路計画実行モジュールは、更に、 第1の試行経路を選択し、そしてその経路がフル又はミックスセルを通るかどうか決定するための手段と、 以前に選択された試行経路が衝突を受ける場合には第2
    の他の試行経路を系統的に選択し、最終的に衝突のない経路が選択されるようにする手段とを備えた請求項2に記載のシステム。
  • 【請求項6】 第2の他の試行経路を系統的に選択する上記手段は、 フル又はミックスセルの衝突領域を通過する試行経路の部分の中点を検出する手段と、 上記中点を通る線上において上記中点を通過する試行経路に直交するよう配置された試行中間点を選択する手段とを備え、上記試行中間点は、それが衝突領域にない場合には、計画された経路上にあるものとして選択される請求項5に記載のシステム。
  • 【請求項7】 上記経路実行モジュールは、 上記経路計画手段により与えられた経路データから微細分解能経路を発生するための中間点補間手段と、 上記配列空間を通る微細分解能経路と、物体の予想される配列設定とに基づいて制御信号を発生するための制御法則モジュールと、 上記作用空間における物体の相互の接近度に基づいて衝突回避制御信号を発生するための衝突回避力モデルと、 上記配列空間を経て計画された経路を修正することにより衝突回避が微細なスケールで達成されるように上記衝突回避制御信号と上記制御法則モジュールからの制御信号とを合成する手段とを備えた請求項1に記載のシステム。
  • 【請求項8】 上記経路実行モジュールは、更に、 上記制御法則モジュール及び衝突回避力モデルにより使用するための物体配列設定の推定値を与える物体動的モデルを備えている請求項7に記載のシステム。
  • 【請求項9】 作用空間を通る多数のロボットマニピュレータの移動を制御するシステムであって、各マニピュレータの位置が、そのマニピュレータのn個の自由度に対応する複数nの配列継手設定により定義される複数の相互接続されたリンクの配列に依存するようなシステムにおいて、 比較的おおまかなスケールの移動計画を与えるように複数のロボットマニピュレータの各々の一連の移動を前もって計画する経路計画手段であって、三次元空間内の各マニピュレータの位置を定義するn個の配列継手設定に対応するn個の直交軸により定義された配列空間において経路を決定する経路計画手段と、 上記経路計画手段により与えられた比較的おおまかなスケールの計画に基づいてマニピュレータを移動するよう動作する経路実行モジュールであって、細かいスケールの人為的力フィールド衝突回避サブシステムを含んでいて、一部分は経路計画手段によりそして一部分は衝突回避サブシステムにより決定された経路に沿ってマニピュレータが移動されるようにマニピュレータに制御信号を与え、これにより、マニピュレータが、互いに又は固定の障害物と衝突せずに、スタート点から所望の終了点まで移動されるようにする経路実行モジュールとを備えたことを特徴とするシステム。
  • 【請求項10】 上記経路計画手段は、 作用空間を多数のn次元セルとして定義する配列空間データベースと、 上記配列空間データベースの各セルに対して衝突状態を決定するためのデータベース発生ロジックであって、衝突状態は、セル内の配列継手設定の全ての組合せに対して衝突の可能性があることを指示する「フル」であるか、又はセル内に衝突の可能性がないことを指示する「フリー」であるか、又はセル内の配列継手設定のある組合せに対して衝突の可能性があることを指示する「ミックス」であるようなデータベース発生ロジックと、 配列空間データベースの各セルに関する情報を使用して、衝突を回避するように配列空間のある点から別の点への経路を計画するための経路計画実行モジュールとを備えた請求項9に記載のシステム。
  • 【請求項11】 上記経路計画手段は、更に、 継手変数に適用されるべき所与の動的制限に基づいて上記経路計画実行モジュールのためのタイミングデータを発生する経路セグメントタイミングモジュールを備えた請求項10に記載のシステム。
  • 【請求項12】 上記経路実行モジュールは、 上記経路計画手段により与えられた経路データから微細分解能経路を発生するための中間点補間手段と、 上記配列空間を通る微細分解能経路と、マニピュレータの予想される状態とに基づいて制御信号を発生するための制御法則モジュールと、 上記作用空間におけるマニピュレータ及び他の物体の相互の接近度に基づいて衝突回避制御信号を発生するための衝突回避力モデルと、 上記配列空間を経て計画された経路を修正することにより衝突回避が微細なスケールで達成されるように上記衝突回避制御信号と上記制御法則モジュールからの制御信号とを合成する手段とを備え、 上記中間点補間手段は、継手変数に適用されるべき所与の動的な制限に基づいて、補間された経路を計画するのに使用されるべきタイミングデータを発生するための経路セグメントタイミングモジュールを備えている請求項11に記載のシステム。
  • 【請求項13】 上記経路計画実行モジュールは、更に、 第1の試行経路を選択し、そしてその経路がフル又はミックスセルを通るかどうか決定するための手段と、 以前に選択された試行経路が衝突を受ける場合には第2
    の他の試行経路を系統的に選択し、最終的に衝突のない経路が選択されるようにする手段とを備えた請求項10
    に記載のシステム。
  • 【請求項14】 第2の他の試行経路を系統的に選択する上記手段は、 フル又はミックスセルの衝突領域を通過する試行経路の部分の中点を検出する手段と、 上記中点を通る線上において上記中点を通過する試行経路に直交するよう配置された試行中間点を選択する手段とを備え、上記試行中間点は、それが衝突領域にない場合には、計画された経路上にあるものとして選択される請求項13に記載のシステム。
  • 【請求項15】 上記経路実行モジュールは、 上記経路計画手段により与えられた経路データから微細分解能経路を発生するための中間点補間手段と、 上記配列空間を通る微細分解能経路と、マニピュレータの予想される状態とに基づいて制御信号を発生するための制御法則モジュールと、 上記作用空間におけるマニピュレータ及び他の物体の相互の接近度に基づいて衝突回避制御信号を発生するための衝突回避力モデルと、 上記配列空間を経て計画された経路を修正することにより衝突回避が達成されるように上記衝突回避制御信号と上記制御法則モジュールからの制御信号とを合成する手段とを備えた請求項9に記載のシステム。
  • 【請求項16】 上記経路実行モジュールは、更に、 上記制御法則モジュール及び衝突回避力モデルにより使用するためのマニピュレータ配列継手設定の推定値を与えるマニピュレータ動的モデルを備えている請求項15
    に記載のシステム。
  • 【請求項17】 作用空間を通る多数の移動物体の移動を計画しそして実行する方法であって、各物体の位置が、その物体のn個の自由度に対応する複数nの配列設定により定義される複数の相互接続されたリンクの配列に依存するような方法において、 比較的おおまかなスケールの移動計画を与えるように各移動物体の一連の移動をもつ経路を前もって計画する段階を備え、この計画段階は、三次元空間内の各物体の位置を定義するn個の配列設定に対応するn個の直交軸により定義された配列空間において経路を決定し、 主として上記計画段階により与えられた比較的おおまかなスケールの計画に基づいて物体を移動するように経路実行を制御する段階を備え、この段階は、人為的な力フィールドモデルに基づいて衝突回避物体制御信号を発生する付加的な段階を含み、そして一部分は上記経路計画段階によりそして一部分は上記経路実行を制御する段階により決定された経路に沿って移動物体が移動されるように移動物体に制御信号を与え、これにより、物体が、
    互いに又は固定の障害物と衝突せずに、スタート点から所望の終了点まで移動されるようにすることを特徴とする方法。
  • 【請求項18】 上記経路計画段階は、 作用空間を多数のn次元セルとして定義する配列空間データベースを設定し、上記配列空間データベースの各セルに対して衝突状態を決定し、衝突状態は、セル内の配列設定の全ての組合せに対し衝突の可能性があることを指示する「フル」であるか、又はセル内に衝突の可能性がないことを指示する「フリー」であるか、又はセル内の配列設定のある組合せに対し衝突の可能性があることを指示する「ミックス」であり、 配列空間データベースの各セルに関する情報を使用しておおまかな経路計画を発生し、衝突が回避されるように配列空間のある点から別の点への経路において移動を与える、という段階を備えた請求項17に記載の方法。
  • 【請求項19】 上記おおまかな経路を発生する上記段階は、 継手変数に適用されるべき所与の動的制限に基づいて上記おおまかな経路の多数のセグメントのタイミングデータを発生する請求項18に記載の方法。
  • 【請求項20】 上記経路実行移動を制御する段階は、 微細分解能の計画された経路を発生するためにおおまかな経路計画の中間点間の補間を行い、 上記配列空間を通る微細分解能経路と、物体の予想される配列設定とに基づいて制御信号を発生し、 上記作用空間における物体の相互の接近度に基づいて衝突回避制御信号を発生し、 上記配列空間を経て計画された経路を修正することにより衝突回避が達成されるように上記衝突回避制御信号と上記微細分解能計画経路に基づく制御信号とを合成し、
    そして上記補間段階は、継手変数に適用されるべき動的な制限に基づいて、補間された経路を計画するのに使用されるべきタイミングデータを発生することを含む請求項19に記載の方法。
  • 【請求項21】 おおまかな経路計画を発生する上記段階は、 第1の試行経路を選択し、そしてその経路がフル又はミックスセルを通るかどうか決定し、そして以前に選択された試行経路が衝突を受ける場合には第2の他の試行経路を系統的に選択し、最終的に衝突のない経路が選択されるようにする、ことを含む請求項18に記載の方法。
  • 【請求項22】 第2の他の試行経路を系統的に選択する上記段階は、 フル又はミックスセルの衝突領域を通過する試行経路の部分の中点を検出し、 上記中点を通る線上において上記中点を通過する試行経路に直交するよう配置された試行中間点を選択し、上記試行中間点は、それが衝突領域にない場合に、計画された経路上にあるものとして選択される、ことを含む請求項21に記載の方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、一般に、多数の移動物体が互いにそして他の障害物と衝突するのを回避するようにそれらの移動物体を制御することに係る。 より詳細には、本発明は、多数のロボットマニピュレータの移動計画及び制御に係る。 ロボットマニピュレータは、
    部品の組立、分解、加工、修理、保守及び検査のような作業を遂行するために種々の工業及び商業用途に使用されている。 これらの用途は、これらの機能の逐次の組合せ又は同時の組合せを含んでもよく、そして多数のマニピュレータの整合した運動を伴ってもよい。 基本的に、
    ロボットマニピュレータは、継手により互いに接続された多数の機械的なリンクによって三次元空間内の所望の点へ移動できるツールを備えている。 「エンド・エフェクタ」とも称するツールは、把持機構、溶接トーチ、切削装置、電磁石又は他の装置である。

    【0002】

    【従来の技術】マニピュレータは、その最も一般的な形態においては、ツールが一連の堅固な機械的なリンクを経てベース又はフレームに接続され、これらのリンクが、回転継手とも称する簡単なピボット継手である継手又はジンバルを経て1つのリンクから次のリンクへ接続されるものを思い浮かべることができる。 又、マニピュレータは、スライド及び回転変位の組合せを伴う他の形式の継手を含んでもよい。 リンクの位置は、多数の継手度又はジンバル角度によって定義される。 所与の1組のジンバル角度がツールの特定の位置を定義する。 1組のジンバル角度からツールの位置を導出することは、簡単な問題であり、通常は、順方向運動を伴うと称される。 反対即ち逆方向運動を伴う非常に困難な問題は、多数の組のジンバル角度によって定められる所与のツール位置から適当なジンバル角度を決定することである。

    【0003】本発明は、ロボット経路を計画すること、
    即ちロボットマニピュレータツールを三次元空間においてある点から別の点へと移動することに関する。 ツールの各位置は、一般に、多数の組のジンバル角度のいずれかによって定義されるので、ある位置から別の位置へのツールの移動は、多数の経路のいずれかを経て行うことができる。 ロボット機構の経路計画のための1つの技術は、カルテシアン空間ではなく、継手空間とも称される配列空間を使用して、ツールの位置を定めるものである。 ここでは、配列空間(即ちc空間)という用語が使用される。 c空間におけるツールの位置は、ジンバル即ち継手角度によって定義される。 n個のジンバルがある場合には、c空間は、n次元をもつことになる。 c空間における経路計画は、多数のマニピュレータを使用する場合に生じる多数の問題に対する解決策として提案されている。 例えば、ロザノ−ペレツ著の「空間計画:配列空間解決策(Spatial Planning: A
    Configuration Space Appr
    oach)」、IEEEトランザクションズ・オン・コンピュータズ、第32巻、第2号、第108−120ページ、1983年2月を参照されたい。 固定の障害物をc空間に「マップ」させ、理論的に、それらを回避すると共に、マニピュレータの部品間の衝突を回避するように経路を計画することができる。

    【0004】ロボット経路の計画は、次のような多数の理由で本来的に困難な問題である。 1)全体的な計画を遂行し、即ち開始から終了までの完全な移動又は移動シーケンスを計画する必要がある。 より局部的な計画は、しばしば、正しい経路に対する「ハンチング」、デッド端経路、及び異なる経路を計画するための後方追跡を必要とする競合といった問題を招く。 2)マニピュレータ、ツールが作用する被加工片、及び作業環境の間で偶発的な衝突を回避する必要がある。 衝突は、マニピュレータ、被加工片及び作業環境にダメージを及ぼし、経済的な損失又は受け入れられない危険性を招く。 3)各ジンバルは、限定された角度運動範囲しか与えないストッパを有するので、各マニピュレータの各軸に対して限定された移動範囲内で機能する必要がある。 ジンバルのストッパに当たると、現在の作業が停止するだけでなく、物理的なダメージを招くことがある。 作業を再開するには、手動操作の介在が必要とされる。 4)所望のツール位置及び方向を得るためにマニピュレータのジンバル角度を特定する際に固有のあいまいさ、
    即ち逆運動問題を解消する必要がある。 5)動的な運動限界、例えば、割合、加速度及び急な動きの限界内で機能する必要がある。 動的な限界は、安全性の問題及びハードウェア部品の制約の両方から生じる。

    【0005】

    【発明が解決しようとする課題】原理的に、c空間技術の使用は、これらの問題の最初の4つに対して一応の解決策を与える。 しかしながら、実際には、c空間解決策を直接適用すると、過剰な計算負担を生じる。 これについては、キャニー、ジョーンC著の「ロボット運動計画の複雑さ(The Complexity of Ro
    bot Motion Planning)」、Ph.
    D. 論文、デパートメント・オブ・エレクトリカル・エンジニアリング・アンド・コンピュータサイエンス、M
    IT、マサチューセッツ州、ケンブリッジ、1987年5月(本としても出版されている)に説明されている。
    例えば、3つの3軸マニピュレータのシステムに対し純粋なc空間セル解決策を使用する場合に、各軸が360
    E範囲を有しそして適度な分解能が0.1Eと仮定すると、(360/0.1) 3+3+3 =3600 即ち約10 32のセルの計算及び記憶が必要となる。 このような規模の計算を実行する技術は現在存在せず、又計画もされていない。

    【0006】ロボットマニピュレータにおいて衝突を回避する別の解決策は、人為的なポテンシャル又はフィールドの類推を使用して、マニピュレータの部品を衝突から守ることである。 簡単に述べると、この解決策は、
    マニピュレータの相対的な接近度に基づいてマニピュレータの「反発」力を発生する。 2つのマニピュレータが互いに接近するほど、反発力が大きくなる。 基本的に、
    各マニピュレータは、一次経路に沿ってその意図された方向に移動するように制御されるが、その経路がマニピュレータを別のマニピュレータに接近させ過ぎるか又は固定の障害物に接近させ過ぎるときには、発生される反発力によりその経路からそらされる。

    【0007】人為的なポテンシャルフィールドの使用は、従来のc空間解決策の計算上の複雑さを回避するが、他の問題を引き起こす。 特に、一般のマニピュレータシステムに対するポテンシャルフィールドは、局部的な最小値が、非周期的振動及び無秩序な運動を含むハンチング、デッドエンド、所望の目標位置以外の平衡位置での停止、及びシステムが目標位置に到達せずに限界サイクルへと安定化するような競合状態を招くことがある。

    【0008】以上のことから、衝突を回避するよう多数のマニピュレータの経路を計画し、しかも、c空間経路計画及び人為的ポテンシャル衝突回避に関連した問題を最小限に抑えるような技術が依然として要望されていることが明らかである。 本発明は、この要望を満足するものである。

    【0009】

    【課題を解決するための手段】本発明は、共通の作用空間において多数の移動物体の経路を計画しそして移動を実行する装置及びそれに対応する方法であって、各物体の位置が、その物体のn個の自由度に対応する複数nの配列設定により定義される複数の相互接続されたリンクの配列に依存するような装置及び方法に係る。 簡単にそして一般的に述べると、本発明の装置は、経路計画手段と、経路実行モジュールとを含む。 経路計画手段は、各移動物体の一連の移動を前もって計画し、比較的おおまかなスケールの移動計画を与えるように働く。 経路計画手段は、三次元空間内の各物体の位置を定義するn個の配列設定に対応するn個の直交軸によって定義された配列空間において経路を決定する。 経路実行モジュールは、経路計画手段により与えられた比較的おおまかなスケールの計画に基づいて物体を移動するよう動作し、そして細かいスケールの人為的力フィールド衝突回避サブシステムを備え、これは、一部分は経路計画手段によりそして一部分は衝突回避サブシステムにより決定された経路に沿って移動物体が移動されるよう移動物体に制御信号を与える。 従って、物体は、互いに又は固定の障害物と衝突せずに、スタート点から所望の終了点まで移動される。

    【0010】より詳細には、経路計画手段は、作用空間を多数のn次元セルとして定義する配列空間データベースと;該配列空間データベースの各セルに対して衝突状態を決定するためのデータベース発生ロジックであって、衝突状態は、セル内の配列設定の全ての組合せに対して衝突の可能性があることを指示する「フル」であるか、又はセル内に衝突の可能性がないことを指示する「フリー」であるか、又はセル内の配列設定のある組合せに対して衝突の可能性があることを指示する「ミックス」であるようなデータベース発生ロジックと;配列空間データベースの各セルに関する情報を使用して、衝突が回避されるように配列空間のある点から別の点への経路を計画するための経路計画実行モジュールとを備えている。 更に、経路計画手段は、第1の試行経路を選択し、そしてその経路がフル又はミックスセルを通るかどうか決定するための手段と;以前に選択された試行経路が衝突を受ける場合には第2の他の試行経路を系統的に選択し、最終的に衝突のない経路が選択されるようにする手段とを備えている。 第2の他の試行経路を系統的に選択する上記手段は、好ましくは、フル又はミックスセルの衝突領域を通過する試行経路の部分の中点を検出する手段と;上記中点を通る線上において上記中点を通過する試行経路に直交するよう配置された試行中間点を選択する手段とを備えている。 この試行中間点は、そてが衝突領域にない場合には、計画された経路上にあるものとして選択される。 試行中間点が衝突領域にある場合には、別のものが選択され、というようにして、最終的に衝突のない経路が計画される。

    【0011】経路実行モジュールは、更に特定に述べると、経路計画手段により与えられる経路データから微細分解能経路を発生するための中間点補間手段と;配列空間を通る微細分解能経路と、物体の予想される配列設定とに基づいて制御信号を発生するための制御法則モジュールと;作用空間における物体の相互の接近度に基づいて衝突回避制御信号を発生するための衝突回避力モデルと;この衝突回避制御信号と、上記制御法則モジュールからの制御信号とを合成するための手段であって、配列空間を通して計画された経路を修正することによって微細なスケールで衝突回避を達成する手段とを備えている。 経路実行モジュールは、更に、制御法則モジュール及び衝突回避力モデルにより使用するための物体配列設定の推定値を与える物体動的モデルを備えている。

    【0012】新規な方法については、本発明は、経路を計画し、経路の実行を制御し、そして移動物体に制御信号を付与するという段階を備えている。 計画段階は、各移動物体の一連の移動を含む経路を前もって計画し、比較的おおまかなスケールの移動計画を形成する段階を含む。 計画段階は、三次元空間における各物体の位置を定義するn個の配列設定に対応するn個の直交軸により定義された配列空間において経路を決定する。 制御段階においては、計画された経路の実行は、主として計画段階によって形成された比較的おおまかなスケールの計画に基づいて物体を移動するように制御され、そして人為的なカフィールドモデルに基づいて衝突回避物体制御信号を発生する付加的な段階を含む。 移動物体に制御信号を付与する段階は、一部分は経路計画段階によりそして一部分は経路の実行を制御する段階により決定された経路セグメントに沿って物体を移動する。 それ故、物体は、
    互いに又は固定の障害物と衝突することなく開始点から所望の終了点へと移動される。

    【0013】より詳細には、経路計画段階は、作用空間を多数のn次元セルとして定義する配列空間データベースを設定し;該配列空間データベースの各セルに対して衝突状態を決定し、衝突状態は、セル内の配列設定の全ての組合せに対して衝突の可能性があることを指示する「フル」であるか、又はセル内に衝突の可能性がないことを指示する「フリー」であるか、又はセル内の配列設定のある組合せに対して衝突の可能性があることを指示する「ミックス」であり;そして配列空間データベースの各セルに関する情報を使用して、おおまかな経路計画を発生し、衝突が回避されるように配列空間のある点から別の点への経路において移動を与えることを含む。

    【0014】おおまかな経路計画を発生する上記段階は、更に、第1の試行経路を選択し、そしてその経路がフル又はミックスセルを通るかどうかを決定し;そして以前に選択された試行経路が衝突を受ける場合には第2
    の他の試行経路を系統的に選択し、最終的に衝突のない経路が選択されるようにすることを含む。 第2の他の試行経路を系統的に選択する上記段階は、フル又はミックスセルの衝突領域を通過ずる試行経路の部分の中点を検出し;そして上記中点を通る線上において上記中点を通過する試行経路に直交するよう配置された試行中間点を選択し、この試行中間点は、それが衝突領域にない場合には、計画された経路上にあるものとして選択される。

    【0015】本発明の好ましい実施形態においては、経路実行移動を制御する上記段階は、おおまかな経路計画の中間点間を補間して、微細分解能計画経路を発生し;
    配列空間を通る微細分解能経路と、物体の予想される配列設定とに基づいて制御信号を発生し;作用空間における物体の相互の接近度に基づいて衝突回避制御信号を発生し;そしてこの衝突回避制御信号と、上記微細分解能計画経路に基づく制御信号とを合成することを含む。 衝突回避は、配列空間を通して計画された経路を修正することにより達成される。 経路の実行を制御する上記段階は、物体の移動を動的にモデリングすることを更に備え、微細分解能経路に基づいて制御信号を発生する上記段階及び衝突回避制御信号を発生する上記段階に使用するための物体配列設定の推定値を与える。

    【0016】本発明の好ましい実施形態においては、移動物体は、共通の作用空間において動作するロボットマニピュレータである。 配列設定は、マニピュレータの位置を集合的に定義するマニピュレータ継手角度及び位置である。

    【0017】以上の説明から明らかなように、本発明は、共通の作用空間で動作する多数の移動装置、例えばロボットマニピュレータに対する経路計画の分野に著しい進歩をもたらす。 本発明以前の経路計画は、配列が簡単であることを除くと計算が甚だしいものであり、そして衝突回避のための力フィールドモデリングは常に満足な解決策を与えるものではない。 本発明は、比較的おおまかなスケールの配列空間経路計画を移動実行段階中に微細なスケールの衝突回避と結合して、多数のマニピュレータの問題に対して便利で且つ実用的な解決策をもたらす。 本発明の他の特徴及び効果は、添付図面を参照した以下の詳細な説明から明らかとなろう。

    【0018】

    【発明の実施の形態】説明の目的で添付図面に示されたように、本発明は、共通の作用空間を共用するロボットマニピュレータのような多数の移動物体の衝突のない運動を計画しそして実行するシステムに関する。 この一般的な目的のために他のシステムも提案されているが、完全に満足なものは皆無である。

    【0019】本発明によれば、衝突回避は、おおまかなスケールでの全体的な経路計画と、ロボットマニピュレータ運動の細かいスケールでの実行の組合せで達成される。 c空間と称する配列空間におけるロボット運動の全体的な経路計画は、現在ロボット位置と所望のロボット位置との間の公称運動軌道を与える。 c空間とは、単に、ロボットマニピュレータの各自由度ごとに1つづつの1組のカルテシアン軸により定められた空間に過ぎない。 各軸のスケールは、ロボットマニピュレータの1つの継手のジンバル角度又は継手位置を測定する。 例えば、第1のアームがベースにヒンジ固定されそして第2
    のアームが別のヒンジ継手によって第1のアームに接続されたマニピュレータは、2つの自由度を有し、c空間は、二次元となる。 c空間内の各点は、マニピュレータの特定の位置を定義し、そしてc空間の軸に対する点の座標は、マニピュレータのその位置に対応するジンバル角度を測定する。 障害物がc空間へと「マップ」され、
    従って、マニピュレータの所望の運動は、障害物を考慮して、ある位置から所望の位置へマニピュレータを移動する一連の段階を形成するように計画することができる。 一般に、ある位置から別の位置へ移動する最も速い方法は、c空間内の直線により表されるが、固定の又は動的な障害物が存在するためにこの経路は常に可能ではない。

    【0020】しかしながら、不都合なことに、c空間技術のみに基づく経路計画は、計算が甚だしく、多数のマニピュレータのほとんどのシステムにとって実現不可能な解決策である。 本発明は、比較的おおまかなスケールでの経路計画のためのc空間技術と、細かいスケールでの力フィールド衝突回避モデルとを組み合わせるものである。 それにより形成されるシステムは、これら技術の各々を個々に用いたときの欠点を解消し、そしてロボットマニピュレータのような多数の移動物体の運動を計画しそして制御するための実際的なシステムを提供する。

    【0021】 システムの概要 :図1に示すように、本発明のシステムは、4つの主たる要素、即ちスーパーバイザー10と、おおまかなスケールの経路計画モジュール12と、細かいスケールの経路実行モジュール14と、
    ロボットマニピュレータシステム16とを備えている。
    おおまかなスケールの経路計画モジュール12及び細かいスケールの経路実行モジュール14は、一緒に、経路計画及び実行システム18と称する。

    【0022】スーパーバイザー10は、有用な作業を実施する一連のマニピュレータ移動を特定する。 スーパーバイザー10は、ライン20で示された移動要求を経路計画モジュール12に送り、マニピュレータ位置及び方向の次に要求される組合せを特定する。 又、スーパーバイザー10は、マニピュレータシステム16からのライン22で示すように、マニピュレータのジンバル角度及び他のパラメータ全部の初期及び現在状態を受け取る。
    既に述べたように、マニピュレータシステム16は、継手によって互いに接続された堅固なリンクで構成され、
    継手の多くは、1つの自由度を有する簡単なヒンジのような回転継手である。 他の形式の継手としては、スライド運動はできるが回転できないプリズム型継手、三次元において角度運動を行える球状継手、回転及びスライド運動の両方を行える円筒状継手、及び回転によりリンクを延長できるスクリュー型継手が含まれる。 マニピュレータシステム16における継手の形式の組合せに関わりなく、いかなる瞬間におけるその配列も、1組の継手角度及び位置によって完全に定義される。

    【0023】経路計画モジュール12は、スーパーバイザー10から移動要求を受け取り、そして時間タグ付きのc空間「中間点」のリストを形成し、これは、ライン24で示すように、経路実行モジュール14へ送られる。 この中間点リストは、特定の時間における継手の角度/位置の1組の組合せである。

    【0024】経路実行モジュール14は、経路計画モジュール12から中間点リストを受け取り、この中間点リストを処理して、この中間点リストにより特定されたおおまかなスケールでの移動をたどりながら、微細なスケールで衝突を回避するに必要なマニピュレータの移動(角度/位置及び時間の両方の)を決定し、そして時間サンプルされる継手コマンドをマニピュレータシステム16に送る。 又、経路実行モジュール14は、継手軸の全ての角度及び位置を含むマニピュレータ16の初期及び更新状態をライン22を経て受け取る。

    【0025】ロボットマニピュレータシステム16は、
    経路実行モジュール16からライン26を経てマニピュレータ継手コマンドを受け取り、そしてマニピュレータ継手コントローラ及びセンサのような従来型のロボットマニピュレータ部品(図示せず)を用いてこれらのコマンドを実行し、現在継手角度又は位置を決定する。 マニピュレータシステム16は、又、部品挿入、切削、研磨等の精密な作業のために位置及び力の複合制御を実行する能力を組み込むこともできる。 従来のロボットシステムは、スーパーバイザー10及びマニピュレータシステム16を備えており、従って、これらの要素については、ここでは詳細に説明しない。

    【0026】 経路計画モジュール12 :おおまかなスケールの経路計画を形成するための経路計画モジュール1
    2が図2に詳細に示されている。 このモジュールは、5
    つの基本的な要素、即ち経路計画実行部30と、c空間データベース32と、c空間データベース発生モジュール34と、経路セグメントタイミングモジュール36
    と、マニピュレータシステムモデル38とを備えている。

    【0027】経路計画実行部30は、ライン20を経て移動要求を受け取り、そしてc空間データベース32の比較的おおまかな分解能内で衝突を回避する一連のc空間経路セグメントを決定する。 各経路セグメントは、c
    空間内の直線である。 又、実行部30は、経路セグメントタイミングモジュール36に問い合わせすることにより各経路セグメントのタイミングを決定し、そして最終的に、経路セグメントの終了点と経路セグメントのタイミングとを結合して、時間タグ付けされた中間点のリストをライン24に出力する。

    【0028】c空間データベース32は、実行部30がc空間内の各セルのセル形式を決定できるようにする。
    セルとは、一般的に述べると、継手変数の個々の値によって各継手軸において境界定めされたc空間内の平行六面体である。 c空間は、マニピュレータシステム16
    (図1)の自由度と同程度の次元を有することを想起されたい。 例えば、自由度が2つしかない場合には、c空間は二次元であり、各セルは、個別の継手角度により境界定めされるこの二次元空間の長方形要素に過ぎない。
    2つの自由度が回転継手に対応する場合は、セルは、例えば、1度(角度測定値)x1度であってもよいし、又は他の選択された分解能であってもよい。 c空間データベースの重要な特徴は、セルが「フリー」であるか、
    「フル」であるか、又は「ミックス」であるかについての各セルの指示を含むことである。 フリーのセルは、その体積内のどこの継手変数のいかなる組合せについても衝突がない。 即ち、ロボットマニピュレータシステム1
    6は、c空間の同じセルを占有する固定又は動的な障害物に衝突することなくセル内のいかなる点へも移動することができる。 フルのセルは、その体積内の継手変数の全ての組合せに対し潜在的な衝突を指示する。 ミックスのセルは、フリーでもフルでもないセルである。 又、データベース32は、マニピュレータ継手の各々に対して継手限界を組み込んでいる。 各継手は、通常、角度又は並進移動の制限範囲を有する。 指定の限界を越える継手変数を含むセルは、データベース32において「フル」
    とタグ付けされる。

    【0029】c空間データベース発生モジュール34
    は、継手変数分解能の指定のレベルに対し各c空間セルのセル形式を決定するのに必要なロジックを含んでいる。 このモジュールは、オフライン計算を含んでもよいし、オンライン計算を含んでもよいし、又はその両方の組合せを含んでもよい。 特に、オンライン計算は、おおまかな分解能レベルにおいてミックス形式であると決定されたセルのサブ領域のセル形式を決定するのに使用できる。 このプロセスは、「セルのエクスプロージョン(explosion)」と称する。

    【0030】マニピュレータシステムモデル38は、マニピュレータシステム16の物理的な構造、このシステムが作用する被加工片、及び作業環境の数学的記述を含んでいる。 このモデルは、データベースのサイズを減少するか、又は潜在的な衝突から部品を保護するための安全余裕を与えるために、マニピュレータシステムの選択された部品の物理的な寸法に対する幾つかの近似値を組み込んでもよい。 モデル38は、c空間データベース発生モジュール34により、c空間データベース32を発生及び更新するのに使用される。

    【0031】経路セグメントタイミングモジュール36
    は、継手変数の動的な制約を組み込む1群のパラメータ方程式に基づいて経路セグメントのタイミングどりを実行する。 上記制約は、割合、加速度、急な動き、又は継手変数の高次の時間導関数の組合せである。 モジュール36は、動的な制約のもとでマニピュレータ継手変数を指定の量だけ変更するために必要とされる時間に関連した1組の数学方程式を組み込んでもよいし、又は等価データを含むルックアップテーブルを組み込んでもよい。
    このモジュール36は、経路計画実行部30により問合せを受け、そして経路セグメントの時間データを実行部に返送する。

    【0032】 経路実行モジュール14 :経路実行モジュール14が図3に詳細に示されている。 このモジュールは、次の要素、即ち中間点補間手段40と、制御法則モジュール42と、マニピュレータ動的モデル44と、衝突回避力モデル46と、マニピュレータシステムモデル48と、サンプリング手段50とを備えている。

    【0033】中間点補間手段40は、時間タグ付けされた中間点リストを経路計画モジュール12からライン2
    4を経て受け取り、そして経路セグメントタイミングモジュール36において経路セグメントのタイミングを決定するのに使用した同じ1組のパラメータ方程式を用いて、中間点リストよりも微細な時間分解能で継手角度/
    位置、割合又は加速度(又は高次の時間導関数)の必要な組合せを決定する。 補間手段40と経路セグメントタイミングモジュール36との整合は、公称マニピュレータ移動において動的な制約を実施する能力を与える。 補間手段40は、ライン52で示されたように、制御法則モジュール42に補間された中間点を与える。

    【0034】制御法則モジュール42は、補間手段40
    から補間された中間点を受け取ると共に、マニピュレータ動的モデル44からライン53を経てマニピュレータ動的モデル状態データも受け取る。 制御法則モジュール42は、2組の入力データを数学方程式により処理し、
    ライン54を経て動的モデル44へ制御トルクコマンドを発生する。 制御法則モジュール42は、フィードバック及びフィードフォワードの両方の制御項を組み込むことができる。 フィードバック制御項は、マニピュレータ動的モデル状態、又は補間された中間点とマニピュレータの動的モデル状態との間の差に基づく。 フィードフォワード制御項は、補間された中間点のみに基づく。 制御法則におけるフィードバック制御項の目的は、マニピュレータ動的モデル44及び衝突回避力モデル46の組合せの動的な振る舞いを安定化しそして変更することである。 制御法則におけるフィードバック項は、比例、割合、遅れ、積分又は他の形態の制御補償を含む。 制御法則におけるフィードフォワード項の目的は、衝突回避モデル46が存在しない場合に、補間された中間点により暗示される軌道に沿ってマニピュレータシステムを移動する公称制御トルクを与えることである。 制御法則は、
    非直線項又はモード切り換えを含んでもよく、例えば、
    制御エラーが小さいときに積分項を追加してもよい。

    【0035】マニピュレータ動的モデル44は、制御法則モジュール42からライン54を経て受け取った制御トルクと、衝突回避モデル46からライン56を経て受け取った力モデルトルクとの合成作用のもとで、マニピュレータシステムの移動の実時間解を生じる1組の数学方程式を備えている。 実際のマニピュレータシステム1
    6(図1)からの測定されたマニピュレータ継手角度/
    位置は、マニピュレータ動的モデル44の状態を初期化又は更新するのに使用される。 継手変数(角度及び位置)の範囲は、数学方程式に含まれる。 動的モデル44
    は、継手角度/位置、割合及び加速度のようなマニピュレータの動的モデル状態をライン53に出力する。 モデル44に使用される動的な方程式の忠実度のレベルは、
    必要とされる精度に基づいて、完全な非直線的結合方程式から簡単化及び理想化された方程式までの範囲である。

    【0036】衝突回避力モデル46は、動的モデル44
    からのマニピュレータ動的モデル継手変数状態を作用空間におけるマニピュレータ部品の相対的な位置に関連付ける順方向運動方程式を組み込んでいる。 又、モデル4
    6は、作用空間におけるマニピュレータ部品の相対的な位置をそれら部品間の推定反発力に関連付ける数学方程式と、それら部品間の推定反発力をマニピュレータシステムの合成力及びモーメントに関連付ける数学方程式も組み込んでいて、ライン56を経て動的モデル44へ返送する。 これらの数学方程式は、マニピュレータシステムモデル48を組み込んでいる。

    【0037】推定反発力方程式は、有限の素子近似を組み込むことができる。 推定反発力方程式は、距離と共に指数関数的に減衰するか、距離と共にガウス減衰するか又は相対的な距離の単調に減衰する関数である項「1/
    」(rは、潜在的に衝突する部品間の距離である)
    を含む。 推定反発力方程式は、選択されたマニピュレータ部品の反発力を一方的なものとして、衝突回避のために選択されたマニピュレータの経路を偏らせる優先順位を与えるためのオプションを組み込むことができる。 従って、低い優先順位のマニピュレータは、高い優先順位のマニピュレータに「譲歩」し、衝突を回避する。

    【0038】マニピュレータシステムモデル48は、その内容及び範囲がシステムモデル38(図2)に類似している。 しかしながら、このモデル48は、微細なスケールの運動計画をサポートするので、少なくともモデル38と同程度に正確且つ詳細でなければならない。

    【0039】 ハードウェア実施 :図4は、本発明のハードウェア実施を例示するものである。 計算ハードウェア60は、スーパーバイザー10と、経路計画モジュール12と、経路実行モジュール14とを備えている。 又、
    計算ハードウェアは、関連するデータ入力装置62及び他の従来型の計算要素(図示せず)も備えている。 ここに示すロボットマニピュレータシステム16は、第1のマニピュレータ64と、第2のマニピュレータ66とを備え、その各々は、塗りつぶした円で示された3つの継手と、太い直線で示された3つのリンクとを有する。 マニピュレータ62及び66は、ベース68及び70に各々取り付けられ、そしてロボットマニピュレータシステムにより組み立て中であるユニット76に合体されるべき被加工片72及び74を保持するものとして示されている。 計算ハードウェア60は、ライン26を経て1組の継手コントローラ78へマニピュレータコマンドを与え、次いで、このコントローラは、ライン80を経てマニピュレータ64及び66へ制御信号を供給する。

    【0040】 経路計画実行部30の詳細 :c空間方法を用いる移動計画は、反復解決策を使用する。 各反復において、図5に示すように、経路が現在中間点90から次の中間点92へと走査され、そしてc空間においてこの直接経路をたどることにより横断される各セルのセル形式(即ち、フリーか、フルか又はミックスか)が決定される。 陰影付けされた領域94は、フル又はミックスセルの領域を表し、直接経路によって横断されると、衝突を生じるおそれがあるものである。 この状態が検出されると、衝突を回避するために、1つ以上の付加的な中間点を見つけなければならない。 この手順の重要な段階は、経路計画プロセスの次の反復に対し、候補即ち試行中間点を発生することである。 96で示された試行中間点#1は、領域94の外部を通るので、衝突を回避する。 98で示された試行中間点#2は、このようにならない。 衝突のない経路を効果的に見つける確率は、元の経路に直交し且つ種々の方向にある試行中間点を発生する方法に基づく。

    【0041】本発明以前には、幾何学的な論理付けが充分である二次元又は三次元のc空間のみに対して試行中間点発生アルゴリズムが存在した。 ほとんどの潜在的な用途は、それより高い次元のc空間、通常は、5ないし14次元において経路計画を必要とするので、更に一般的な方法が必要とされる。 このような方法が図6に示されている。

    【0042】この方法は、元の経路セグメントに直交し且つ全ての使用可能な方向に及ぶ試

    ベクトルである。 領域94の縁に対する直接経路セグメントの中点は、これもj 方法への入力であるこれら3つのベクトル量の定義を示す。

    【0043】ブロック102に示すように、次のステップは、経路セグメントを定義するベ

    次の2つのケースが考えられる。

    【0044】

    て選択することができる。 実際に、最も簡単な選択は、


    自然ベースであり、即ちb

    =n

    =(1、0、0・・


    ・)、b

    =n

    =(0、1、0・・・)、及びb


    =(0、0、1・・・)と設定することによるものである。 上記第2のケースでは、自然ベースベクトルの1つが冗長であり、先へ進む前に削除されねばならない。 直交補数ベースベクトルを発生する手順が図7に示されており、図8及び9には更に詳細に示されている。

    【0045】試行中間点を決定するプロセスの次のステップは、ブロック106及び108に各々示すように、
    カウンタkを初期化及び増加することである。 次いで、
    ブロック110に示すように、データベースをアクセスし、各試行中間点kに対する重みw ikが得られる。 重みは、種々の方法で選択することができる。 例えば、考えられる全ての2 j−1の組合せにおいてw =−1又は+1とすると、超立

    を選択すると、現在経路セグメントに直交するサブ空間において超球体の表面に試行中間点をもつことになる。 この場合に、重みは、試行中間点への方向の多様性を確保するために決定論的に又はランダムに選択することができる。

    【0046】次いで、ブロック112に示すように、各試行中間点は、次の式から計算される。

    に、ブロック114において、kカウンタをチェックして、全ての試行中間点が計算されたかどうか決定し、その後、この処理モジュールから退出する。

    【0047】

    ら計算し、次いで、ブロック126及び更に図8に示すように、冗長の自然ベースベクトルを削除し、次いで、


    ブロック128及び更に図9に示すように、直交補数に対してj−1個のベースベクトルを計算することである。 最後に、ブロック130に示すように、次元数nd


    imは、ブロック126における1ベクトルの削除を考慮してj−1にセットされる。 j個の自然ベースが全て使用される場合には、ブロック132に示すように、n


    dimがjにセットされる。

    【0048】図8は、図7のブロック126を説明するものである。 冗長な自然ベースベクトルを削除する第1
    のステップは、ブロック134に示すように、1組のベクト

    計算することである。 次のステップは、ブロック136


    において、手前のブロックで計算された最も大きなドット積のインデックスを決定することである。 ブロック1


    36内のフローチャートに詳細に示されたように、これは、単に、ドット積の次々の値を、d

    に初期化された現在最大値と比較するだけである。 ドット積が現在最大値より大きいと分かった場合には、新たな最大値が宣言される。 j個のドット積が全てこのように比較されたときに、現在最大値が全てのドット積の最大値となり、その最大値に関連したインデックスi

    maxが分かる。 最後に、インデックスi

    maxをもつ自然ベースベクトルを除いて、j−1個の自然ベースベクトルが選択される。 便宜上、ブロック138に示すように、j−1個のベクトルの組がテーブルから選択される。

    【0049】図9は、j−1個のベースベクトルが直交補数として計算された図7のブロック128を説明するものである。 このプロセスへの入力は、j−1個の自然ベー

    ブロック140に示すように、ゼロベースベクトルは、


    経路セグメントベクトル ットされ、そしてブロック144において1だけ増加される。 iの各値に対し、ブロック146において中間ベクトルzが次のように計算される。 ベースベクトルは、ブロック148に示すように、次の式を用いて、zベクトルの長さを1に対して正規化することにより得られる。 ブロック150において、iの値がチェックされ、j−


    1個の全てのベースベクトルが得られたかどうか決定される。 もしそうであれば、i=1、2・・・j−

    【0050】 部分的に決定される移動への拡張 :ある次元において既に計画された移動を変更せずに中間点を挿入することが望まれる場合には、ここに述べるように方法を変更することができる。 図6における試行中間点k
    の定義から、所定の動きをたどるように制限される各素子mに対して必要とされる制限式は、次のようになる。

    【0051】

    る。 この条件は、所定の動きをたどるように制限される軸に対応する各値mに対してw

    mk =0に設定するだけで満足することができる。 残りの重みは、前記のように選択することができる。

    【0052】

    に基づく更に一般的な解決策が必要とされる。 例えば、


    6次元のc空間であって 運動を中間点により変更すべきでない場合について考える。 この場合、 j=6 ndim=5 m

    =1、m

    =2、m

    =3 である。 マトリクス形態では、3つの制限式が次のように変換される。 但し、b

    ijはベースベクトルiの素子jである。 これは、5つの未知数(w

    ik 、但し、i=1、2、3、


    4、5)において3つの式(各行)を有する式のアンダーデターミンド(under−determined)


    システムであり、分割、移項及び逆転によりw

    ikの3


    つに対して他の2つで解くことができる。 これにより得られる解は、2つの独立した重みについて3つの従属する重みを与える。

    【0053】特に、1つの考えられる解は、次の通りである。

    ここで、W

    45k (w

    4k及びw

    5k )の素子は、独立した重み(フリーパラメータ)であり、そしてW


    123K (w

    1k ,w

    2k及びw

    3k )の素子は、w


    4k及びw

    5kについて定められる。 g

    ijは、従属重みw

    ikを独立重みw

    jkに関連付けるファクタでありそして上記式の指示されたマトリクス演算により定められる。 もちろん、3x3マトリクスB

    123は、可逆でなければならず、さもなくば、独立変数の別の選択を試みなければならない。 ベースベクトルは、直線的に独立しているので、独立重みの10個の考えられる選択肢(以下の表に示す)の少なくとも1つが可逆のマトリクスを生じる。 3x3マトリクスの最大行列式を与える選択は、最良の数値的振る舞いを有する。 その結果、経路セグメントに直交しそして1、2又は3


    軸のc空間に沿った所定の経路に対してずれを伴わないような試行中間点の2つのパラメータ群が得られる。 拡張形態で書き表すと、試行中間点kは、次のようになる。 w

    及びw

    を変えることにより、経路ベクトルに垂直で、且つc空間の1、2又は3軸に沿った所定の経路に対してずれを伴わないような平面内のどこかに試行中間点を発生することができる。

    【0054】 結論 :以上の説明から、本発明は、多数のロボット機構の制御に著しい進歩をもたらし、そして本発明の原理は、衝突を回避するように移動物体の経路を制御しなければならない他の分野にも適用できることが明らかであろう。 特に、本発明は、各物体の経路をおおまかに計画するc空間経路計画と、微細な分解能レベルでの人為的な力フィールド実行との新規な組合せを提供する。 この組合せは、本発明以前にこれら解決策の各々がもたらした問題を解消する。 本発明の他の特徴は、c
    空間経路計画の改良に係り、より詳細には、中程度の計算要求のみで作用空間を通る経路を計画するための反復c空間技術に係る。 又、本発明の特定の実施形態を以上に説明したが、本発明の精神及び範囲から逸脱せずに、
    種々の変更がなされ得ることも明らかであろう。 従って、本発明は、特許請求の範囲のみによって限定されるものとする。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明のトップレベルのシステム構成ブロック図である。

    【図2】本発明においておおまかな経路計画に使用される経路計画手段のブロック図である。

    【図3】微細なスケールを用いた経路実行を示すブロック図である。

    【図4】例示的なロボットマニピュレータシステムに対する本発明のハードウェア実施を示すブロック図である。

    【図5】二次元の配列空間における経路探索の反復を示す図である。

    【図6】本発明の1つの特徴により任意に次元の配列空間に試行通路点を発生する方法を示すフローチャートである。

    【図7】図6のフローチャートの1つのブロック104
    を具現化するための方法を示すフローチャートである。

    【図8】図7のフローチャートの1つのブロック126
    を具現化するための方法を示すフローチャートである。

    【図9】図7の別のブロック128を具現化するための方法を示すフローチャートである。

    【符号の説明】

    10 スーパーバイザー 12 経路計画モジュール 14 経路実行モジュール 16 ロボットマニピュレータシステム 30 経路計画実行部 32 c空間データベース 34 c空間データベース発生モジュール 36 経路セグメントタイミングモジュール 38 マニピュレータシステムモデル 40 中間点補間手段 42 制御法則モジュール 44 マニピュレータ動的モデル 46 衝突回避力モデル 48 マニピュレータシステムモデル 50 サンプリング手段

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