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真菌活性を有するピコリンアミド化合物

阅读:652发布:2020-05-08

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式I: [式中、 Xは、素またはC(O)R5であり; Yは、Qであり; Qは、下記式: であり; ここでZは、NまたはCHであり; R1は、水素またはアルキルであり、0、1つまたは複数のR8で置換されており; R2は、メチルであり; R3は、アリールまたはヘテロアリールから選択され、それぞれ1つまたは複数のR8で任意選択で置換されており; R4は、水素、ハロ、ヒドロキシル、アルキルまたはアルコキシから選択され; R5は、アルコキシまたはベンジルオキシから選択され、それぞれ1つまたは複数のR8で任意選択で置換されており; R6は、水素、アルコキシまたはハロから選択され、それぞれ1つまたは複数のR8で任意選択で置換されており; R7は、水素、−C(O)R9または−CH2OC(O)R9から選択され; R8は、アルキル、アリール、アシル、ハロ、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シアノまたはヘテロシクリルから選択され、それぞれ1つまたは複数のR10で任意選択で置換されており; R9は、アルキル、アルコキシまたはアリールから選択され、それぞれ1つまたは複数のR8で任意選択で置換されており; R10は、アルキル、アリール、アシル、ハロ、アルケニル、アルコキシまたはヘテロシクリルから選択され; R11は、水素またはアルキルから選択され、0、1つまたは複数のR8で置換されており; R12は、アリールまたはヘテロアリールから選択され、それぞれ1つまたは複数のR8で任意選択で置換されている]の化合物。Xが水素であり、YがQである、請求項1に記載の化合物。ZがNである、請求項2に記載の化合物。R6がアルコキシである、請求項3に記載の化合物。R7が水素である、請求項4に記載の化合物。R1およびR11が、水素またはアルキルから独立して選択される、請求項5に記載の化合物。R3およびR12が、独立してアリールであり、それぞれ1つまたは複数のR8で任意選択で置換されている、請求項5に記載の化合物。R4がHである、請求項5に記載の化合物。R1およびR11が水素またはアルキルから独立して選択され、R3およびR12が独立してアリールであり、それぞれ1つまたは複数のR8で任意選択で置換されており、R4がHである、請求項5に記載の化合物。R7が、−C(O)R9または−CH2OC(O)R9から選択される、請求項4に記載の化合物。R1およびR11が、水素またはアルキルから独立して選択される、請求項10に記載の化合物。R3およびR12が、独立してアリールであり、それぞれ1つまたは複数のR8で任意選択で置換されている、請求項10に記載の化合物。R4がHである、請求項10に記載の化合物。R1およびR11が水素またはアルキルから独立して選択され、R3およびR12が独立してアリールであり、それぞれ1つまたは複数のR8で任意選択で置換されており、R4がHである、請求項10に記載の化合物。R9が、−CH3、−CH2OCH2CH3、−CH2CH2OCH3、−CH(CH3)2、−CH2CH2CH2CH3、又は−シクロプロピルから選択される、請求項14に記載の化合物。請求項1に記載の少なくとも1つの化合物と、殺真菌剤、殺虫剤、殺線虫剤、殺ダニ剤、節足動物駆除剤、殺菌剤およびこれらの組み合わせを含む別の殺有害生物剤との混合物を含む、真菌病原体の防除のための組成物。請求項5に記載の少なくとも1つの化合物と、殺真菌剤、殺虫剤、殺線虫剤、殺ダニ剤、節足動物駆除剤、殺菌剤およびこれらの組み合わせを含む別の殺有害生物剤との混合物を含む、真菌病原体の防除のための組成物。請求項10に記載の少なくとも1つの化合物と、殺真菌剤、殺虫剤、殺線虫剤、殺ダニ剤、節足動物駆除剤、殺菌剤およびこれらの組み合わせを含む別の殺有害生物剤との混合物を含む、真菌病原体の防除のための組成物。植物への真菌攻撃を防除および予防する方法であって、 殺真菌有効量の請求項1〜15のいずれか1項に記載の少なくとも1つの化合物を、前記植物、前記植物に隣接する区域、前記植物の成長を支持するように適合された土壌、前記植物の根および前記植物の葉のうちの少なくとも1つに施用する工程を含む、方法。植物への真菌攻撃を防除および予防する方法であって、 殺真菌有効量の請求項16〜18のいずれか1項に記載の少なくとも1つの組成物を、前記植物、前記植物に隣接する区域、前記植物の成長を支持するように適合された土壌、前記植物の根および前記植物の葉のうちの少なくとも1つに施用する工程を含む、方法。

说明书全文

本出願は、2014年12月30日出願の米国特許仮出願第62/098120号および2014年12月30日出願の同第62/098122号の利益を主張し、これらは参照として本明細書に明確に組み込まれる。

真菌剤は、農学的に関連する真菌により引き起こされる被害に対して植物を保護および/または治療するように作用する、天然または合成由来の化合物である。一般に、全ての状況に有用な単一の殺真菌剤はない。したがって、今よりも良好な性能を有することができ、使用が容易であり、安価である殺真菌剤を製造するために、研究が進行中である。

本開示は、ピコリンアミドおよび殺真菌剤としてのそれらの使用に関する。本開示の化合物は、子嚢菌綱、担子菌綱、不完全菌綱および卵菌綱に対して保護を提供することができる。

本開示の1つの実施形態は、式I:

[式中、Xは、素またはC(O)R5であり; Yは、水素、C(O)R5またはQであり; Qは、下記式:

であり; ここでZは、NまたはCHであり; R1は、水素またはアルキルであり、それぞれ0、1つまたは複数のR8で任意選択で置換されており; R2は、メチルであり; R3は、アリールまたはヘテロアリールから選択され、それぞれ0、1つまたは複数のR8で任意選択で置換されており; R4は、水素、ハロ、ヒドロキシル、アルキルまたはアルコキシから選択され; R5は、アルコキシまたはベンジルオキシから選択され、それぞれ0、1つまたは複数のR8で任意選択で置換されており; R6は、水素、アルコキシまたはハロから選択され、それぞれ0、1つまたは複数のR8で任意選択で置換されており; R7は、水素、−C(O)R9またはCH2OC(O)R9から選択され; R8は、水素、アルキル、アリール、アシル、ハロ、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シアノまたはヘテロシクリルから選択され、それぞれ0、1つまたは複数のR10で任意選択で置換されており; R9は、アルキル、アルコキシまたはアリールから選択され、それぞれ0、1つまたは複数のR8で任意選択で置換されており; R10は、水素、アルキル、アリール、アシル、ハロ、アルケニル、アルコキシまたはヘテロシクリルから選択され; R11は、水素またはアルキルから選択され、0、1つまたは複数のR8で置換されており; R12は、アリールまたはヘテロアリールから選択され、それぞれ0、1つまたは複数のR8で任意選択で置換されている]の化合物を含むことができる。

本開示の別の実施形態は、上記に記載された化合物および植物学的に許容される担体材料を含む、真菌攻撃を防除または予防するための殺真菌組成物を含むことができる。

本開示のなお別の実施形態は、植物への真菌攻撃を防除または予防する方法であって、殺真菌有効量の上記に記載された1つ以上の化合物を、少なくとも1つの真菌、植物および植物に隣接する区域に施用する工程を含む方法を含むことができる。

以下の用語がそれらの定義の範囲内で一般的な「R」基を含むことができ、例えば、「用語アルコキシが、−OR置換基を指す」ことは、当業者によって理解される。以下の用語の定義に範囲内で、これらの「R」基が例示目的で含まれ、式Iにおける置換を限定するものまたは式Iにおける置換により限定されるものとして考慮されるべきではないことも、理解される。

用語「アルキル」は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソプロピル、イソブチル、第三級ブチル、ペンチル、ヘキシル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどが含まれるが、これらに限定されない、分岐鎖、非分岐鎖または飽和環状の炭素鎖を指す。

用語「アルケニル」は、エテニル、プロペニル、ブテニル、イソプロペニル、イソブテニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニルなどが含まれるが、これらに限定されない、1つ以上の二重結合を含有する分岐鎖、非分岐鎖または環状の炭素鎖を指す。

用語「アルキニル」は、プロピニル、ブチニルなどが含まれるが、これらに限定されない、1つ以上の三重結合を含有する分岐鎖または非分岐鎖の炭素鎖を指す。

用語「アリール」および「Ar」は、0個のヘテロ原子を含有する、任意の芳香族環の単環式または二環式を指す。

用語「ヘテロシクリル」は、1個以上のヘテロ原子を含有する、任意の芳香族または非芳香族環の単環式または二環式を指す。

用語「アルコキシ」は、−OR置換基を指す。

用語「アシルオキシ」は、−OC(O)R置換基を指す。

用語「シアノ」は、−C≡N置換基を指す。

用語「ヒドロキシル」は、−OH置換基を指す。

用語「アミノ」は、−N(R)2置換基を指す。

用語「アリールアルコキシ」は、−O(CH2)nArを指し、ここでnは、1、2、3、4、5または6のリストから選択される整数である。

用語「ハロアルコキシ」は、Xが、Cl、F、BrもしくはIまたはこれらの任意の組み合わせである、−OR−X置換基を指す。

用語「ハロアルキル」は、Cl、F、IもしくはBrまたはこれらの任意の組み合わせにより置換されている、アルキルを指す。

用語「ハロゲン」または「ハロ」は、F、Cl、BrおよびIと定義される1個以上のハロゲン原子を指す。

用語「ニトロ」は、−NO2置換基を指す。

「チオアルキル」という用語は、−SR置換基を指す。

開示の全体にわたって、式Iの化合物への参照は、その全ての立体異性体、例えば、ジアステレオマー、鏡像異性体およびこれらの混合物も含むものとして読み取られる。別の実施形態において、式Iは、その塩および水和物も含むものとして読み取られる。例示的な塩には、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、トリフルオロ酢酸塩およびトリフルオロメタンスルホン酸塩が含まれるが、これらに限定されない。

化学結合の法則および歪みエネルギーが満たされ、生成物が依然として殺真菌活性を示す限り、特に指示のない限りは追加の置換が許容されうることも、当業者により理解される。

本開示の別の実施形態は、式Iの化合物または化合物を含む組成物を、土壌、植物、植物の一部、葉、および/または根に施用することを含む、植物病原性生物による攻撃から植物を保護するためまたは植物病原性生物が発生している植物を処理するための式Iの化合物の使用である。

加えて、本開示の別の実施形態は、式Iの化合物および植物学的に許容される担体材料を含む、植物病原性生物による攻撃から植物を保護するためおよび/または植物病原性生物が発生した植物を処理するために有用な組成物である。

本開示の化合物は、化合物としてまたは化合物を含む製剤として、多様な既知の技術のいずれかにより施用することができる。例えば、化合物は、植物の商業的な価値を損なうことなく、多様な真菌の防除のために植物の根または葉に施用することができる。材料は、一般に使用される製剤型、例えば液剤、粉剤、水和剤、フロアブル剤(flowable concentrate)または乳剤のいずれかの形態により施用することができる。

好ましくは、本開示の化合物は、1つ以上の式Iの化合物を植物学的に許容される担体と共に含む製剤の形態で施用される。濃縮製剤は、施用のために水もしくは他の液体に分散することができるか、または製剤は、粉剤状もしくは粒剤であり、これを更に処理することなく施用することができる。製剤は、農薬技術において慣用の手順に従って調製することができる。

本開示は、1つ以上の化合物が殺真菌剤として送達および使用されるように製剤化されるための全てのビヒクルを考慮する。典型的には、製剤は、水性懸濁剤または乳濁剤として施用される。そのような懸濁剤または乳濁剤は、通常は水和剤として知られている固体である、水溶性、水懸濁性もしくは乳化性製剤から、または通常は乳剤、水性懸濁剤もしくはサスペンション剤として知られている液体から製造することができる。容易に理解されるように、これらの化合物の抗真菌性薬剤としての活性を有意に妨げることなく所望の有用性を生じる限り、これらの化合物を加えることができる任意の材料を使用することができる。

圧縮して水和粒剤を形成することができる水和剤は、1つ以上の式Iの化合物、不活性担体および界面活性剤の密接な混合物を含む。水和剤における化合物の濃度は、水和剤の総重量に基づいて約10重量パーセントから約90重量パーセント、より好ましくは約25重量パーセントから約75重量パーセントでありうる。水和剤の製剤の調製において、化合物を、パイロフィライト、タルク、白亜、石膏、フラー土、ベントナイト、アタパルジャイト、デンプン、カゼイン、グルテン、モンモリロナイト粘土、珪藻土、精製ケイ酸塩などの任意の微細固体と共に配合することができる。そのような操作では、微細担体および界面活性剤を、典型的には化合物とブレンドし、摩砕する。

式Iの化合物の乳剤は、乳剤の総重量に基づいて約1重量パーセントから約50重量パーセントなどの都合の良い濃度の化合物を、適切な液体中に含むことができる。化合物を、水混和性溶媒または水不混和性有機溶媒と乳化剤の混合物のいずれかの不活性担体に溶解することができる。乳剤を水および油で希釈して、水中油乳濁剤の形態の散布混合物を形成することができる。有用な有機溶媒には、ヘビー芳香族ナフサなどの石油の芳香族、特に高沸点ナフタレンおよびオレフィン部分が含まれる。他の有機溶媒、例えば、ロジン誘導体を含むテルペン溶媒、シクロヘキサノンなどの脂肪族ケトンおよび2−エトキシエタノールなどのアルコール錯体を使用することもできる。

本明細書において有利に用いることができる乳化剤は、当業者により容易に決定することができ、多様な非イオン性、アニオン性、カチオン性および両性乳化剤または2つ以上の乳化剤のブレンドが含まれうる。乳剤の調製に有用な非イオン性乳化剤の例には、ポリアルキレングリコールエーテル、アルキルおよびアリールフェノール、脂肪族アルコール、脂肪族アミンまたは脂肪酸とエチレンオキシドとの縮合物、エトキシル化アルキルフェノールなどのプロピレンオキシド、ならびにポリオールまたはポリオキシアルキレンで可溶化されたカルボン酸エステルが含まれる。カチオン性乳化剤には、第四級アンモニウム化合物および脂肪アミン塩が含まれる。アニオン性乳化剤には、アルキルアリールスルホン酸の油溶性塩(例えば、カルシウム)、硫酸化ポリグリコールエーテルの油溶性塩、およびリン酸化ポリグリコールエーテルの適切な塩が含まれる。

本開示の化合物の乳剤の調製に用いることができる代表的な有機液体は、キシレン、プロピルベンゼン画分などの芳香族液体;または混合ナフタレン画分、鉱油、フタル酸ジオクチルのような置換芳香族有機液体;灯油;ジエチレングリコールのn−ブチルエーテル、エチルエーテルまたはメチルエーテル、トリエチレングリコールのメチルエーテルなどの多様な脂肪酸のジアルキルアミド、特に脂肪グリコールおよびグリコール誘導体のジメチルアミド、鉱油、芳香族溶媒、パラフィン油などの石油画分または炭化水素;ダイズ油、ナタネ油、オリーブ油、ヒマシ油、ヒマワリ種子油、ヤシ油、トウモロコシ油、綿実油、アマニン油、パーム油、ピーナッツ油、ベニバナ油、ゴマ油、キリ油などの植物油;上記の植物油のエステルなどである。2つ以上の有機液体の混合物を乳剤の調製に用いることもできる。有機液体には、キシレンおよびプロピルベンゼン画分が含まれ、いくつかの場合においてキシレンが最も好ましい。表面活性分散剤は、典型的には、液体製剤に用いられ、分散剤と1つ以上の化合物とを組み合わせた重量に基づいて、0.1〜20重量パーセントの量で用いられる。製剤は、他の適合性のある添加剤、例えば植物成長調節剤および農業に使用される他の生物学的に活性な化合物を含有することもできる。

水性懸濁剤は、水性懸濁剤の総重量に基づいて約1〜約50重量パーセントの範囲の濃度で水性ビヒクルに分散した1つ以上の式Iの水不溶性化合物の懸濁剤を含む。懸濁剤は、1つ以上の化合物を微粉砕し、粉砕材料を、水および上記に考察されたものと同じ種類から選択された界面活性剤から構成されるビヒクルで激しく混合することにより調製される。無機塩および合成または天然ゴムなどの他の成分を加えて、水性ビヒクルの密度および粘度を増加させることもできる。

式Iの化合物は粒剤の製剤として施用することもでき、これは土壌への施用に特に有用である。粒剤の製剤は、通常、粒剤の製剤の総重量に基づいて約0.5〜約10重量パーセントの化合物を、アタパルジャイト、ベントナイト、ケイ藻土、粘土または同様の安価な物質などの粗く分割された不活性材料から完全にまたは大部分が構成される不活性担体に分散して含有する。そのような製剤は、通常、化合物を適切な溶媒に溶解し、約0.5〜約3mmの範囲の適切な粒径に予め形成された粒状担体に適用することにより調製される。適切な溶媒は、化合物が実質的または完全に可溶性である溶媒である。そのような製剤は、担体、化合物および溶媒の軟塊またはペーストを作製し、砕き、乾燥して、所望の顆粒状粒子を得ることによっても調製することができる。

式Iの化合物を含有する粉剤は、粉末形態の1つ以上の化合物を、例えば、カオリン粘土、粉砕火山岩などの適切な粉状農業用担体と密接に混合して調製することができる。粉剤は、適切には粉剤の総重量に基づいて約1〜約10重量パーセントの化合物を含有することができる。

製剤は、追加的に補助界面活性剤を含有して、標的作物または生物への化合物の付着、湿潤および浸透を増強することができる。これらの補助界面活性剤を、任意選択で、製剤の成分としてまたはタンクミックスとして用いることができる。補助界面活性剤の量は、水の散布量に基づいて、典型的には0.01〜1.0容量パーセント、好ましくは0.05〜0.5容量パーセントに変わる。適切な補助界面活性剤には、エトキシル化ノニルフェノール、エトキシル化合成または天然アルコール、エステルまたはスルホコハク酸の塩、エトキシル化有機シリコーン、エトキシル化脂肪アミン、界面活性剤と鉱油または植物油のブレンド、作物油濃縮剤(crop oil concentrate)(鉱油(85%)+乳化剤(15%));ノニルフェノールエトキシレート;ベンジルココアルキルジメチル第四級アンモニウム塩;石油炭化水素とアルキルエステルと有機酸とアニオン性界面活性剤とのブレンド;C9〜C11アルキルポリグリコシド;リン酸化アルコールエトキシレート;天然第一級アルコール(C12〜C16)エトキシレート;ジ−sec−ブチルフェノールEO−POブロックコポリマー;ポリシロキサン−メチルキャップ;ノニルフェノールエトキシレート+硝酸尿素アンモニウム(urea ammonium nitrate);乳化メチル化種子油;トリデシルアルコール(合成)エトキシレート(8EO);タローアミンエトキシレート(15EO);PEG(400)ジオレエート−99が含まれるが、これらに限定されない。製剤には、米国特許出願公開第11/495,228号明細書に開示されているものなどの水中油乳濁剤も含まれることがあり、この開示は、参照により本明細書に明確に組み込まれる。

製剤は、任意選択で、他の殺有害生物化合物を含有する組み合わせを含むことができる。そのような追加的な殺有害生物化合物は、施用のために選択された媒体中の本開示の化合物と適合性があり、本発明の化合物の活性と拮抗しない殺真菌剤、殺虫剤、除草剤、殺線虫剤、殺ダニ剤、節足動物駆除剤(arthropodicide)、殺菌剤またはこれらの組み合わせでありうる。したがって、そのような実施形態において、他の殺有害生物化合物は、同じまたは異なる殺有害生物用途において補足毒物として用いられる。組み合わせにおける式Iの化合物と殺有害生物化合物は、一般に、1:100〜100:1の重量比で存在することができる。

本開示の化合物を、他の殺真菌剤と組み合わせて殺真菌混合物およびその相乗的混合物を形成することもできる。本開示の殺真菌化合物は、多種多様な望ましくない病気を防除するため、多くの場合に1つ以上の他の殺真菌剤と共に施用される。他の殺真菌剤と共に使用される場合、本発明が特許請求する化合物を他の殺真菌剤と製剤化すること、他の殺真菌剤とタンクミックスすることまたは他の殺真菌剤に続けて施用することができる。そのような他の殺真菌剤には、2−(チオシアナトメチルチオ)−ベンゾチアゾール、2−フェニルフェノール、8−ヒドロキシキノリンスルフェート、アメトクトラジン、アミスルブロム、アンチマイシン、アンペロミセスキスカリス(Ampelomyces quisqualis)、アザコナゾール、アゾキシストロビン、バチルススブチリス(Bacillus subtilis)、バチルススブチリス(Bacillus subtilis)株QST713、ベナラキシル、ベノミル、ベンチアルバリカルブイソプロピル、ベンゾビンディフルピル、ベンジルアミノベンゼンスルホン酸(BABS)塩、重炭酸塩、ビフェニル、ビスメルチアゾール、ビテルタノール、ビキサフェン、ブラストサイジン−S、ホウ砂、ボルドー液、ボスカリド、ブロムコナゾール、ブプリメート、多硫化カルシウム、カプタホール、カプタン、カルベンダジム、カルボキシン、カプロパミド、カルボン、クラザフェノン(chlazafenone)、クロロネブ、クロロタロニル、クロゾリネート、コニオチリウムミニタンス(Coniothyrium minitans)、水酸化銅、オクタン酸銅、オキシ塩化銅、硫酸銅、硫酸銅(三塩基)、コウモキシストロビン(coumoxystrobin)、酸化第一銅、シアゾファミド、シフルフェンアミド(cyflufenamid)、シモキサニル、シプロコナゾール、シプロジニル、ダゾメット、デバカルブ(debacarb)、二アンモニウムエチレンビス(ジチオカルバメート)、ジクロフルアニド、ジクロロフェン、ジクロシメット、ジクロメジン、ジクロラン、ジエトフェンカルブ、ジフェノコナゾール、ジフェンゾクアットイオン、ジフルメトリム、ジメトモルフ、ジモキシストロビン、ジニコナゾール、ジニコナゾール−M、ジノブトン、ジノカップ、ジフェニルアミン、ジピメチトロン(dipymetitrone)、ジチアノン、ドデモルフ、酢酸ドデモルフ、ドジン、ドジン遊離塩基、エジフェンホス、エネストロビン、エネストロブリン、エノキサストロビン(enoxastrobin)、エポキシコナゾール、エタボキサム、エトキシキン、エトリジアゾール、ファモキサドン、フェンアミドン、フェナミノストロビン(fenaminostrobin)、フェナリモル、フェンブコナゾール、フェンフラム、フェンヘキサミド、フェノキサニル、フェンピクロニル、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フェンピラザミン、フェンチン、酢酸フェンチン、水酸化フェンチン、フェルバム、フェリムゾン、フルアジナム、フルジオキソニル、フルフェノキシストロビン(flufenoxystrobin)、フルモルフ、フルオピコリド、フルオピラム、フルオロイミド、フルオキサストロビン、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルスルファミド、フルチアニル、フルトラニル、フルトリアホール、フルキサピロキサド、ホルペット、ホルムアルデヒド、ホセチル、ホセチルアルミニウム、フベリダゾール、フララキシル、フラメトピル、グアザチン、グアザチンアセテート、GY−81、ヘキサクロロベンゼン、ヘキサコナゾール、ヒメキサゾール、イマザリル、イマザリルスルフェート、イミベンコナゾール、イミノクタジン、イミノクタジントリアセテート、イミノクタジントリス(アルべシレート)、ヨードカルブ、イプコナゾール、イプフェンピラゾロン(ipfenpyrazolone)、イプロベンホス、イプロジオン、イプロバリカルブ、イソフェタミド(isofetamid)、イソプロチオラン、イソピラザム、イソチアニル、カスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩水和物、クレソキシムメチル、ラミナリン、マンカッパー(mancopper)、マンコゼブ、マンデストロビン(mandestrobin)、マンジプロパミド、マンネブ、メフェノキサム、メパニピリム、メプロニル、メプチルジノカプ(meptyl-dinocap)、塩化第二水銀、酸化第二水銀、塩化水銀、メタラキシル、メタラキシル−M、メタム、メタムアンモニウム、メタムカリウム、メタムナトリウム、メトコナゾール、メタスルホカルブ、ヨウ化メチル、メチルイソチオシアネート、メチラム、メトミノストロビン、メトラフェノン、ミルジオマイシン、ミクロブタニル、ナバム、ニトロタールイソプロピル、ヌアリモル、オクチリノン、オフラセ、オレイン酸(脂肪酸)、オリサストロビン、オキサジキシル、オキサチアピプロリン(oxathiapiprolin)、オキシン銅、オキスポコナゾールフマル酸塩、オキシカルボキシン、ペフラゾエート、ペンコナゾール、ペンシクロン、ペンフルフェン、ペンタクロロフェノール、ペンタクロロフェノールラウレート、ペンチオピラド、酢酸フェニル水銀、ホスホン酸、フタリド、ピカルブトラゾクス(picarbutrazox)、ピコキシストロビン、ポリオキシンB、ポリオキシン、ポリオキソリム、重炭酸カリウム、カリウムヒドロキシキノリン硫酸塩、プロベナゾール、プロクロラズ、プロシミドン、プロパモカルブ、プロパモカルブ塩酸塩、プロピコナゾール、プロピネブ、プロキナジド、プロチオコナゾール、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、ピラオキシストロビン(pyraoxystrobin)、ピラゾホス、ピリベンカルブ、ピリブチカルブ、ピリフェノキス、ピリメタニル、ピリオフェノン、ピリソオキサゾール(pyrisoxazole)、ピロキロン、キノクラミン、キノキシフェン、キントゼン、レイノウトリアサカリネンシス(Reynoutria sachalinensis)抽出物、セダキサン、シルチオファム、シメコナゾール、ナトリウム2−フェニルフェノキシド、重炭酸ナトリウム、ナトリウムペンタクロロフェノキシド、スピロキサミン、硫黄、SYP−Z048、タール油、テブコナゾール、テブフロキン、テクナゼン、テトラコナゾール、チアベンダゾール、チフルザミド、チオファネートメチル、チラム、チアジニル、トルクロホスメチル、トルプロカルブ(tolprocarb)、トリルフルアニド、トリアジメホン、トリアジメノール、トリアゾキシド、トリクロピリカルブ(triclopyricarb)、トリシクラゾール、トリデモルフ、トリフロキシストロビン、トリフルミゾール、トリホリン、トリチコナゾール、バリダマイシン、バリフェナレート、バリフェナール(valiphenal)、ビンクロゾリン、ジネブ、ジラム、ゾキサミド、カンジダオレオフィラ(Candida oleophila)、フザリウムオキシスポラム(Fusarium oxysporum)、グリオクラジウム(Gliocladium)種、フレビオプシスギガンテア(Phlebiopsis gigantea)、ストレプトミセスグリセオビリジス(Streptomyces griseoviridis)、トリコデルマ(Trichoderma)種、(RS)−N−(3,5−ジクロロフェニル)−2−(メトキシメチル)−スクシンイミド、1,2−ジクロロプロパン、1,3−ジクロロ−1,1,3,3−テトラフルオロアセトン水和物、1−クロロ−2,4−ジニトロナフタレン、1−クロロ−2−ニトロプロパン、2−(2−ヘプタデシル−2−イミダゾリン−1−イル)エタノール、2,3−ジヒドロ−5−フェニル−1,4−ジチ−イン1,1,4,4−テトラオキシド、2−メトキシエチル水銀アセテート、2−メトキシエチル水銀クロリド、2−メトキシエチル水銀シリケート、3−(4−クロロフェニル)−5−メチルローダニン、4−(2−ニトロプロパ−1−エニル)フェニルチオシアナテム、アンプロピルホス、アニラジン、アジチラム、バリウムポリスルフィド、Bayer 32394、ベノダニル、ベンキノックス、ベンタルロン、ベンザマクリル、ベンザマクリルイソブチル、ベンザモルフ、ビナパクリル、硫酸ビス(メチル水銀)、酸化ビス(トリブチルスズ)、ブチオベート、カドミウムカルシウム銅亜鉛クロメートスルフェート(cadmium calcium copper zinc chromate sulfate)、カルバモルフ、CECA、クロベンチアゾン、クロラニホルメタン、クロルフェナゾール、クロルキノックス、クリンバゾール、銅ビス(3−フェニルサリチレート)、カッパージンククロメート(copper zinc chromate)、クフラネブ、ヒドラジニウム硫酸銅(cupric hydrazinium sulfate)、クプロバム(cuprobam)、シクラフラミド、シペンダゾール、シプロフラム、デカフェンチン(decafentin)、ジクロン、ジクロゾリン、ジクロブトラゾール、ジメチリモール、ジノクトン、ジノスルホン、ジノテルボン、ジピリチオン、ジタリンホス、ドジシン(dodicin)、ドラゾキソロン、EBP、ESBP、エタコナゾール、エテム(etem)、エチリム(ethirim)、フェンアミノスルフ(fenaminosulf)、フェナパニル、フェニトロパン、フルオロトリマゾール、フルカルバニル、フルコナゾール、フルコナゾール−シス、フルメシクロックス、フロファナート、グリオジン、グリセオフルビン、ハラクリナート、Hercules 3944、ヘキシルチオホス、ICIA0858、イソパンホス(isopamphos)、イソバルジオン(isovaledione)、メベニル、メカルビンジド、メタゾキソロン、メトフロキサム、メチル水銀ジシアンジアミド、メトスルホバックス、ミルネブ、ムコクロル酸無水物、ミクロゾリン、N−3,5−ジクロロフェニル−スクシンイミド、N−3−ニトロフェニルイタコンイミド、ナタマイシン、N−エチルメルクリオ−4−トルエンスルホンアニリド、ニッケルビス(ジメチルジチオカルバメート)、OCH、フェニル水銀ジメチルジチオカルバメート、硝酸フェニル水銀、ホスジフェン、プロチオカルブ、プロチオカルブ塩酸塩、ピラカルボリド、ピリジニトリル、ピロキシクロル、ピロキシフル、キナセトール、キナセトール硫酸塩、キナザミド、キンコナゾール、ラベンザゾール、サリチルアニリド、SSF−109、スルトロペン、テコラム、チアジフルオル(thiadifluor)、チシオフェン、チオクロルフェンフィム、チオファネート、チオキノックス、チオキシミド、トリアミホス、トリアリモール、トリアズブチル、トリクラミド、ウルバシド(urbacid)、ザリラミドおよびこれらの任意の組み合わせが含まれうる。

加えて、本明細書に記載されている化合物を、施用のために選択された媒体において本開示の化合物と適合性があり、本発明の化合物の活性と拮抗しない、殺虫剤、殺線虫剤、殺ダニ剤、節足動物駆除剤、殺菌剤またはこれらの組み合わせを含む他の殺有害生物剤と組み合わせて、殺有害生物混合物およびその相乗的混合物を形成することができる。本開示の殺真菌化合物は、多種多様な望ましくない有害生物を防除するため、1つ以上の他の殺有害生物剤と共に施用することができる。他の殺有害生物剤と共に使用される場合、本発明が特許請求する化合物を他の殺有害生物剤と製剤化すること、他の殺有害生物剤とタンクミックスすることまたは他の殺有害生物剤に続けて施用することができる。典型的な殺有害生物剤には、1,2−ジクロロプロパン、アバメクチン、アセフェート、アセタミプリド、アセチオン、アセトプロール、アクリナトリン、アクリロニトリル、アフィドピロペン(afidopyropen)、アラニカルブ、アルジカルブ、アルドキシカルブ、アルドリン、アレスリン、アロサミジン、アリキシカルブ、アルファ−シペルメトリン、アルファ−エクジソン、アルファ−エンドスルファン、アミジチオン、アミノカルブ、アミトン、アミトンオキサレート、アミトラズ、アナバシン、アチダチオン、アザジラクチン、アザメチホス、アジンホスエチル、アジンホスメチル、アトゾエート、ヘキサフルオロケイ酸バリウム、バルトリン、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、ベンスルタップ、ベータ−シフルトリン、ベータ−シペルメトリン、ビフェントリン、ビオアレトリン、ビオエタノメトリン(bioethanomethrin)、ビオペルメトリン、ビストリフルロン、ホウ砂、ホウ酸、ブロフラニリド(broflanilide)、ブロンフェンビンホス、ブロモシクレン、ブロモ−DDT、ブロモホス、ブロモホスエチル、ブフェンカルブ、ブプロフェジン、ブタカルブ、ブタチオホス、ブトカルボキシム、ブトネート(butonate)、ブトキシカルボキシム、カズサホス、ヒ酸カルシウム、多硫化カルシウム、カンフェクロル、カルバノレート、カルバリル、カルボフラン、二硫化炭素、四塩化炭素、カルボフェノチオン、カルボスルファン、カルタップ、カルタップ塩酸塩、クロラントラニリプロール、クロルビシクレン、クロルデン、クロルデコン、クロルジメホルム、クロルジメホルム塩酸塩、クロレトキシホス、クロルフェナピル、クロルフェンビンホス、クロルフルアズロン、クロルメホス、クロロホルム、クロロピクリン、クロルホキシム、クロルプラゾホス、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、クロルチオホス、クロマフェノジド、シネリンI、シネリンII、シネリン類、シスメトリン、クラシホス(clacyfos)、クロエトカルブ、クロサンテル、クロチアニジン、酢酸亜ヒ酸銅、ヒ酸銅、ナフテン酸銅、オレイン酸銅、クーマホス、クミトエート、クロタミトン、クロトキシホス、クロホメート、クリライト、シアノフェンホス、シアノホス、シアントエート、シアントラニリプロール、シクラニリプロール(cyclaniliprole)、シクレトリン、シクロプロトリン、シフルトリン、シハロトリン、シペルメトリン、シフェノトリン、シロマジン、シチオエート(cythioate)、DDT、デカルボフラン、デルタメトリン、デメフィオン、デメフィオン−O、デメフィオン−S、デメトン、デメトンメチル、デメトン−O、デメトン−O−メチル、デメトン−S、デメトン−S−メチル、デメトン−S−メチルスルホン、ジアフェンチウロン、ジアリホス、珪藻土、ダイアジノン、ジカプトン、ジクロフェンチオン、ジクロルボス、ジクロロメゾチアズ(dicloromezotiaz)、ジクレシル、ジクロトホス、ジシクラニル、ディルドリン、ジフルベンズロン、ジロル(dilor)、ジメフルトリン、ジメホックス、ジメタン、ジメトエート、ジメトリン、ジメチルビンホス、ジメチラン、ジネックス、ジネックス−ジクレキシン(diclexine)、ジノプロプ、ジノサム、ジノテフラン、ジオフェノラン、ジオキサベンゾホス、ジオキサカルブ、ジオキサチオン、ジスルホトン、ジチクロホス、d−リモネン、DNOC、DNOC−アンモニウム、DNOC−カリウム、DNOC−ナトリウム、ドラメクチン、エクジステロン、エマメクチン、エマメクチン安息香酸塩、EMPC、エンペントリン、エンドスルファン、エンドチオン、エンドリン、EPN、エポフェノナン、エプリノメクチン、エスデパレトリン(esdepallethrine)、エスフェンバレレート、エタホス、エチオフェンカルブ、エチオン、エチプロール、エトエートメチル、エトプロホス、ギ酸エチル、エチル−DDD、二臭化エチレン、二塩化エチレン、酸化エチレン、エトフェンプロックス、エトリムホス、EXD、ファムフール、フェナミホス、フェナザフロル、フェンクロルホス、フェネタカルブ、フェンフルトリン、フェニトロチオン、フェノブカルブ、フェノキサクリム、フェノキシカルブ、フェンピリトリン(fenpirithrin)、フェンプロパトリン、フェンスルホチオン、フェンチオン、フェンチオンエチル、フェンバレレート、フィプロニル、フロメトキン(flometoquin)、フロニカミド、フルベンジアミド、フルコフロン、フルシクロクスロン、フルシトリネート、フルフェネリム、フルフェノクスロン、フルフェンプロックス(flufenprox)、フルフィプロール(flufiprole)、フルヘキサホン(fluhexafon)、フルピラジフロン(flupyradifurone)、フルバリネート、ホノホス、ホルメタネート、ホルメタネート塩酸塩、ホルモチオン、ホルムパラネート、ホルムパラネート塩酸塩、ホスメチラン、ホスピレート、ホスチエタン、フラチオカルブ、フレトリン、ガンマ−シハロトリン、ガンマ−HCH、ハルフェンプロックス、ハロフェノジド、HCH、HEOD、ヘプタクロル、ヘプタフルトリン(heptafluthrin)、ヘプテノホス、ヘテロホス、ヘキサフルムロン、HHDN、ヒドラメチルノン、シアン化水素、ヒドロプレン、ヒキンカルブ、イミダクロプリド、イミプロトリン、インドキサカルブ、ヨードメタン、IPSP、イサゾホス、イソベンザン、イソカルボホス、イソドリン、イソフェンホス、イソフェンホスメチル、イソプロカルブ、イソプロチオラン、イソチオエート、イソキサチオン、イベルメクチン、ジャスモリンI、ジャスモリンII、ジョドフェンホス(jodfenphos)、幼若ホルモンI、幼若ホルモンII、幼若ホルモンIII、カッパ−ビフェントリン(kappa-bifenthrin)、カッパ−テフルトリン(kappa-tefluthrin)、ケレバン、キノプレン、ラムダ−シハロトリン、ヒ酸鉛、レピメクチン、レプトホス、リンデン、リリンホス、ルフェヌロン、リチダチオン、マラチオン、マロノベン、マジドックス、メカルバム、メカルホン、メナゾン、メホスホラン、塩化第一水銀、メスルフェンホス、メタフルミゾン、メタクリホス、メタミドホス、メチダチオン、メチオカルブ、メトクロトホス、メトミル、メトプレン、メトキシクロル、メトキシフェノジド、臭化メチル、イソチオシアン酸メチル、メチルクロロホルム、塩化メチレン、メトフルトリン、メトルカルブ、メトキサジアゾン、メビンホス、メキサカルベート、ミルベメクチン、ミルベマイシンオキシム、ミパホックス、マイレックス、モロスルタップ(molosultap)、モンフルオロトリン(momfluorothrin)、モノクロトホス、モノメヒポ(monomehypo)、モノスルタップ、モルホチオン、モキシデクチン、ナフタロホス、ナレッド、ナフタレン、ニコチン、ニフルリジド、ニテンピラム、ニチアジン、ニトリラカルブ、ノバルロン、ノビフルムロン、オメトエート、オキサミル、オキシデメトンメチル、オキシデプロホス、オキシジスルホトン、パラ−ジクロロベンゼン、パラチオン、パラチオンメチル、ペンフルロン、ペンタクロロフェノール、ペルメトリン、フェンカプトン、フェノトリン、フェントエート、ホレート、ホサロン、ホスホラン、ホスメット、ホスニクロル(phosnichlor)、ホスファミドン、ホスフィン、ホキシム、ホキシムメチル、ピリメタホス、ピリミカルブ、ピリミホスエチル、ピリミホスメチル、亜ヒ酸カリウム、チオシアン酸カリウム、pp’−DDT、プラレトリン、プレコセンI、プレコセンII、プレコセンIII、プリミドホス、プロフェノホス、プロフルラリン、プロマシル、プロメカルブ、プロパホス、プロペタンホス、プロポクスル、プロチダチオン、プロチオホス、プロトエート、プロトリフェンブト、ピフルブミド(pyflubumide)、ピラクロホス、ピラフルプロール、ピラゾホス、ピレスメトリン、ピレトリンI、ピレトリンII、ピレトリン類、ピリダベン、ピリダリル、ピリダフェンチオン、ピリフルキナゾン、ピリミジフェン、ピリミノストロビン(pyriminostrobin)、ピリミテート、ピリプロール、ピリプロキシフェン、ニガキ、キナルホス、キナルホスメチル、キノチオン、ラフォキサニド、レスメトリン、ロテノン、リアニア、サバジラ、シュラダン、セラメクチン、シラフルオフェン、シリカゲル、亜ヒ酸ナトリウム、フッ化ナトリウム、六フッ化ケイ酸ナトリウム、チオシアン酸ナトリウム、ソファミド、スピネトラム、スピノサド、スピロメシフェン、スピロテトラマト、スルコフロン、スルコフロンナトリウム、スルフルラミド、スルホテップ、スルホキサフロル、フッ化スルフリル、スルプロホス、タウ−フルバリネート、タジムカルブ、TDE、テブフェノジド、テブフェンピラド、テブピリムホス、テフルベンズロン、テフルトリン、テメホス、TEPP、テラレトリン、テルブホス、テトラクロロエタン、テトラクロルビンホス、テトラメトリン、テトラメチルフルトリン、テトラニリプロール(tetraniliprole)、シータ−シペルメトリン、チアクロプリド、チアメトキサム、チクロホス、チオカルボキシム、チオシクラム、チオシクラムシュウ酸塩、チオジカルブ、チオファノックス、チオメトン、チオスルタップ、チオスルタップ二ナトリウム、チオスルタップ一ナトリウム、ツリンギエンシン、チオキサザフェン(tioxazafen)、トルフェンピラド、トラロメトリン、トランスフルトリン、トランスペルメトリン、トリアラテン、トリアザメート、トリアゾホス、トリクロルホン、トリクロロメタホス−3、トリクロロナト(trichloronat)、トリフェノホス、トリフルメゾピリム(triflumezopyrim)、トリフルムロン、トリメタカルブ、トリプレン、バミドチオン、バニリプロール、XMC、キシリルカルブ、ゼータ−シペルメトリン、ゾラプロホスおよびこれらの任意の組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。

加えて、本明細書に記載されている化合物を、施用のために選択された媒体において本開示の化合物と適合性があり、本発明の化合物の活性と拮抗しない除草剤と組み合わせて、殺有害生物混合物およびその相乗的混合物を形成することができる。本開示の殺真菌化合物は、多種多様な望ましくない植物を防除するため、1つ以上の他の除草剤と共に施用することができる。除草剤と共に使用される場合、本発明が特許請求する化合物を除草剤と製剤化すること、除草剤とタンクミックスすることまたは除草剤に続けて施用することができる。典型的な除草剤には、4−CPA、4−CPB、4−CPP、2,4−D、3,4−DA、2,4−DB、3,4−DB、2,4−DEB、2,4−DEP、3,4−DP、2,3,6−TBA、2,4,5−T、2,4,5−TB、アセトクロル、アシフルオルフェン、アクロニフェン、アクロレイン、アラクロル、アリドクロル、アロキシジム、アリルアルコール、アロラック、アメトリジオン、アメトリン、アミブジン、アミカルバゾン、アミドスルフロン、アミノシクロピラクロル、アミノピラリド、アミプロホスメチル、アミトロール、アンモニウムスルファメート、アニロホス、アニスロン、アシュラム、アトラトン、アトラジン、アザフェニジン、アジムスルフロン、アジプロトリン、バルバン、BCPC、ベフルブタミド、ベナゾリン、ベンカルバゾン、ベンフルラリン、ベンフレセート、ベンスルフロン、ベンスリド、ベンタゾン、ベンザドクス、ベンズフェンジゾン、ベンジプラム、ベンゾビシクロン、ベンゾフェナップ、ベンゾフルオル、ベンゾイルプロップ、ベンズチアズロン、ビシクロピロン、ビフェノックス、ビラナホス、ビスピリバック、ホウ砂、ブロマシル、ブロモボニル、ブロモブチド、ブロモフェノキシム、ブロモキシニル、ブロモピラゾン、ブタクロル、ブタフェナシル、ブタミホス、ブテナクロル、ブチダゾール、ブチウロン、ブトラリン、ブトロキシジム、ブツロン、ブチレート、カコジル酸、カフェンストロール、塩素酸カルシウム、カルシウムシアナミド、カンベンジクロル、カルバスラム、カルベタミド、カルボキサゾールクロルプロカルブ、カルフェントラゾン、CDEA、CEPC、クロメトキシフェン、クロランベン、クロラノクリル、クロラジホップ、クロラジン、クロルブロムロン、クロルブファム、クロレツロン、クロルフェナク、クロルフェンプロップ、クロルフルラゾール、クロルフルレノール、クロリダゾン、クロリムロン、クロルニトロフェン、クロロポン、クロロトルロン、クロロクスロン、クロロキシニル、クロルプロファム、クロルスルフロン、クロルタール、クロルチアミド、シニドンエチル、シンメチリン、シノスルフロン、シスアニリド、クレトジム、クリオジネート、クロジナホップ、クロホップ(clofop)、クロマゾン、クロメプロップ、クロプロップ、クロプロキシジム、クロピラリド、クロランスラム、CMA、硫酸銅、CPMF、CPPC、クレダジン、クレゾール、クミルウロン、シアナトリン、シアナジン、シクロエート、シクロピリモレート(cyclopyrimorate)、シクロスルファムロン、シクロキシジム、シクルロン、シハロホップ、シペルクアット、シプラジン、シプラゾール、シプロミド、ダイムロン、ダラポン、ダゾメット、デラクロル、デスメジファム、デスメトリン、ジアレート、ジカンバ、ジクロベニル、ジクロラール尿素、ジクロルメート、ジクロルプロップ、ジクロルプロップ−P、ジクロホップ、ジクロスラム、ジエタムクアット、ジエタチル、ジフェノペンテン、ジフェノクスロン、ジフェンゾクアット、ジフルフェニカン、ジフルフェンゾピル、ジメフロン、ジメピペレート、ジメタクロル、ジメタメトリン、ジメテンアミド、ジメテンアミド−P、ジメキサノ、ジミダゾン、ジニトラミン、ジノフェネート、ジノプロップ、ジノサム、ジノセブ、ジノテルブ、ジフェンアミド、ジプロペトリン、ジクアット、ジスル、ジチオピル、ジウロン、DMPA、DNOC、DSMA、EBEP、エグリナジン、エンドタール、エプロナズ、EPTC、エルボン、エスプロカルブ、エタルフルラリン、エタメトスルフロン、エチジムロン、エチオレート、エトフメセート、エトキシフェン、エトキシスルフロン、エチノフェン、エトニプロミド、エトベンザニド、EXD、フェナスラム、フェノプロップ、フェノキサプロップ、フェノキサプロップ−P、フェノキサスルホン、フェンキノトリオン(fenquinotrione)、フェンテラコール、フェンチアプロップ、フェントラザミド、フェヌロン、硫酸第一鉄、フランプロップ、フランプロップ−M、フラザスルフロン、フロラスラム、フルアジホップ、フルアジホップ−P、フルアゾレート、フルカルバゾン、フルセトスルフロン、フルクロラリン、フルフェナセット、フルフェニカン、フルフェンピル、フルメツラム、フルメジン、フルミクロラック、フルミオキサジン、フルミプロピン、フルオメツロン、フルオロジフェン、フルオログリコフェン、フルオロミジン、フルオロニトロフェン、フルオチウロン、フルポキサム、フルプロパシル、フルプロパネート、フルピルスルフロン、フルリドン、フルロクロリドン、フルロキシピル、フルルタモン、フルチアセット、ホメサフェン、ホラムスルフロン、ホサミン、フリルオキシフェン、グルホシネート、グルホシネート−P、グリフォセート、ハロキシフェン、ハロサフェン、ハロスルフロン、ハロキシジン、ハロキシホップ、ハロキシホップ−P、ヘキサクロロアセトン、ヘキサフルレート、ヘキサジノン、イマザメタベンズ、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル、イマゾスルフロン、インダノファン、インダジフラム、ヨードボニル、ヨードメタン、ヨードスルフロン、イオフェンスルフロン(iofensulfuron)、アイオキシニル、イパジン、イプフェンカルバゾン、イプリミダム、イソカルバミド、イソシル、イソメチオジン、イソノルロン、イソポリネート、イソプロパリン、イソプロツロン、イソウロン、イソキサベン、イソキサクロルトール、イソキサフルトール、イソキサピリホップ、カルブチレート、ケトスピラドックス、ラクトフェン、レナシル、リヌロン、MAA、MAMA、MCPA、MCPA−チオエチル、MCPB、メコプロップ、メコプロップ−P、メジノテルブ、メフェナセット、メフルイジド、メソプラジン、メソスルフロン、メソトリオン、メタム、メタミホップ、メタミトロン、メタザクロル、メタゾスルフロン、メトフルラゾン、メタベンズチアズロン、メタルプロパリン、メタゾール、メチオベンカルブ、メチオゾリン、メチウロン、メトメトン、メトプロトリン、臭化メチル、メチルイソチオシアネート、メチルジムロン、メトベンズロン、メトブロムロン、メトラクロル、メトスラム、メトクスロン、メトリブジン、メトスルフロン、モリネート、モナリド、モニソウロン、モノクロロ酢酸、モノリヌロン、モヌロン、モルファムクアット、MSMA、ナプロアニリド、ナプロパミド、ナプロプアミド−M(napropamide-M)、ナプタラム、ネブロン、ニコスルフロン、ニピラクロフェン、ニトラリン、ニトロフェン、ニトロフルオルフェン、ノルフルラゾン、ノルロン、OCH、オルベンカルブ、オルト−ジクロロベンゼン、オルトスルファムロン、オリザリン、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキサピラゾン、オキサスルフロン、オキサジクロメホン、オキシフルオルフェン、パラフルロン、パラクアット、ペブレート、ペラルゴン酸、ペンジメタリン、ペノキススラム、ペンタクロロフェノール、ペンタノクロル、ペントキサゾン、ペルフルイドン、ペトキサミド、フェニソファム、フェンメジファム、フェンメジファムエチル、フェノベンズロン、酢酸フェニル水銀、ピクロラム、ピコリナフェン、ピノキサデン、ピペロホス、亜ヒ酸カリウム、アジ化カリウム、シアン化カリウム、プレチラクロル、プリミスルフロン、プロシアジン、プロジアミン、プロフルアゾール、プロフルラリン、プロホキシジム、プログリナジン、プロメトン、プロメトリン、プロパクロル、プロパニル、プロパキザホップ、プロパジン、プロファム、プロピソクロル、プロポキシカルバゾン、プロピリスルフロン、プロピザミド、プロスルファリン、プロスルホカルブ、プロスルフロン、プロキサン、プリナクロル、ピダノン、ピラクロニル、ピラフルフェン、ピラスルホトール、ピラゾリネート、ピラゾスルフロン、ピラゾキシフェン、ピリベンゾキシム、ピリブチカルブ、ピリクロル、ピリダホール、ピリデート、ピリフタリド、ピリミノバック、ピリミスルファン、ピリチオバック、ピロキサスルホン、ピロキシスラム、キンクロラック、キンメラック、キノクラミン、キノナミド、キザロホップ、キザロホップ−P、ロデタニル、リムスルフロン、サフルフェナシル、S−メトラクロル、セブチラジン、セクブメトン、セトキシジム、シズロン、シマジン、シメトン、シメトリン、SMA、亜ヒ酸ナトリウム、アジ化ナトリウム、塩素酸ナトリウム、スルコトリオン、スルファレート、スルフェントラゾン、スルホメツロン、スルホスルフロン、硫酸、スルグリカピン、スウェップ、TCA、テブタム、テブチウロン、テフリルトリオン、テンボトリオン、テプラロキシジム、テルバシル、テルブカルブ、テルブクロル、テルブメトン、テルブチラジン、テルブトリン、テトラフルロン、テニルクロル、チアザフルロン、チアゾピル、チジアジミン、チジアズロン、チエンカルバゾンメチル、チフェンスルフロン、チオベンカルブ、チアフェナシル(tiafenacil)、チオカルバジル、チオクロリム、トルピラレート(tolpyralate)、トプラメゾン、トラルコキシジム、トリアファモン、トリ−アレート、トリアスルフロン、トリアジフラム、トリベヌロン、トリカンバ、トリクロピル、トリジファン、トリエタジン、トリフロキシスルフロン、トリフルジモキサジン(trifludimoxazin)、トリフルラリン、トリフルスルフロン、トリホップ、トリホプシム、トリヒドロキシトリアジン、トリメツロン、トリプロピンダン、トリタック(tritac)トリトスルフロン、ベルノレートおよびキシラクロルが含まれるが、これらに限定されない。

本開示の別の実施形態は、真菌の攻撃を防除または予防する方法である。この方法は、殺真菌有効量の1つ以上の式Iの化合物を、土壌、植物、根、葉または真菌が存在する場所もしくは発生が予防される場所へ施用する(例えば、穀物またはブドウの木へ施用する)ことを含む。化合物は、低い植物毒性を示しながら、殺真菌レベルで多様な植物を処理することに適している。化合物は、保護剤および/または根絶剤様式の両方において有用でありうる。

化合物は、特に農業用途において有意な殺真菌効果を有することが見いだされている。化合物のうちの多くのものは、農作物および園芸植物への使用に特に有効である。

前述の真菌に対する化合物の効能が、殺真菌剤としての化合物の一般的な有用性を確立することを、当業者は理解する。

化合物は、真菌病原体に対して広範囲な活性を有する。例示的な病原体には、コムギ葉枯病(チモセプトリアトリチシ(Zymoseptoria tritici))、コムギ褐色さび病(wheat brown rust)(プッシニアトリチシナ(Puccinia triticina))、コムギ紋さび病(wheat stripe rust)(プッシニアストリイホルミス(Puccinia striiformis))、リンゴそうか病(ベンツリアイナエクアリス(Venturia inaequalis))、ブドウうどんこ病(ウンシヌラネカトル(Uncinula necator))、オオムギ雲形病(リンコスポリウムセカリス(Rhynchosporium secalis))、イネのいもち病(ピリクラリア・オリゼ(Pyricularia oryzae))、ダイズのさび病(ファコプソラパキリジ(Phakopsora pachyrhizi))、コムギの包えい枯病(レプトスファエリアノドルム(Leptosphaeria nodorum))、コムギのうどんこ病(ブルメリアグラミニス分化型トリチチ(Blumeria graminis f. sp. tritici))、オオムギのうどんこ病(ブルメリアグラミニス分化型ホルデイ(Blumeria graminis f. sp. hordei))、ウリ科植物のうどんこ病(エリシフェシコラセアルム(Erysiphe cichoracearum))、ウリ科植物の炭疽病(コレトトリクムラゲナリウム(Colletotrichum lagenarium))、カエンサイの葉斑病(セルコスポラベチコラ(Cercospora beticola))、トマトの夏疫病(アルテルナリアソラニ(Alternaria solani))およびオオムギの斑点病(コクリオボルスサチブス(Cochliobolus sativus))の病原菌(causing agent)が含まれうるが、これらに限定されない。施用される活性材料の正確な量は、施用される特定の活性材料のみならず、望まれる特定の作用、防除される真菌の種およびその成長段階、ならびに化合物を接触させる植物または他の産物の部分によっても左右される。したがって、全ての化合物およびそれを含有する製剤は、同様の濃度においてまたは同じ真菌の種に対して等しく有効ではないことがある。

化合物は、病気抑制的でありかつ植物学的に許容される量での植物への使用に有効である。用語「病気抑制的でありかつ植物学的に許容される量」は、防除が望ましい植物の病気を死滅または抑制するが、植物に対して有意な毒性がない化合物の量を指す。この量は、一般に約0.1〜約1000ppm(百万分率)であり、1〜500ppmが好ましい。必要とされる化合物の正確な濃度は、防除される真菌病、用いられる製剤の種類、施用方法、特定の植物の種、気候条件などによって変わる。適切な施用率は、典型的には約0.10〜約4ポンド/エーカー(1平方メートルあたり約0.01〜0.45グラム、g/m2)の範囲である。

本明細書において提示される任意の範囲または所望の値は、探求される効果を失うことなく拡大または変更することができ、このことは、本明細書の教示を理解する当業者には明白である。

式Iの化合物は、周知の化学的手順を使用して作製することができる。本開示に特定的に記述されてはいない中間体は、市販されているまたは化学文献に開示されている経路により作製することができるまたは標準的な手順を利用して市販の出発材料から容易に合成することができる。

一般スキーム 以下のスキームは、式Iのピコリンアミド化合物を生成する手法を例示する。以下の記載および例は、例示の目的で提供され、置換基または置換パターンに関して限定するものとして解釈されるべきではない。

R3およびR12が最初に定義されたとおりであり、同一である式1.1の化合物は、スキーム1、工程aに示されている方法によって調製することができる。aに示されているように、式1.0の化合物を、テトラヒドロフラン(THF)などの極性非プロトン性溶媒中の臭化フェニルマグネシウム(PhMgBr)などの有機金属求核剤により、約0℃〜23℃の温度で処理して、R3およびR12が予め定義されたとおりである式1.1の化合物をもたらすことができる。

R3が最初に定義されたとおりであるが、R12と同じであっても、なくてもよい式2.2の化合物は、スキーム2、工程a〜cに示されている方法によって調製することができる。aに描写されているように、R3およびR12が予め定義されたとおりであるが、電子不足アリールまたはヘテロアリール基ではなく、同一であっても、なくてもよい式2.2の化合物は、R3およびR12が予め定義されたとおりであるが、電子不足アリールまたはヘテロアリール基ではなく、同一であっても、なくてもよい式2.0の化合物を、ジクロロメタン(DCM)などのハロゲン化溶媒中の、トリエチルシラン(Et3SiH)などの水素化物試薬と2,2,2−トリフルオロ酢酸(TFA)などの酸との混合物により、約0℃〜23℃の温度で処理することによって、得ることができる。あるいは、bに描写されているように、R3およびR12が電子不足アリールまたはヘテロアリール基であり、同一であっても、なくてもよい式2.1の化合物は、R3およびR12が電子不足アリールまたはヘテロアリール基であり、同一であっても、なくてもよい式2.0の化合物を、THFなどの極性非プロトン性溶媒中の水素化ナトリウム(NaH)などの塩基およびイミダゾールなどの触媒により約23℃の温度で処理し、続いて二硫化炭素(CS2)およびヨードメタン(MeI)などのヨウ化アルキルを連続して添加することによって、得ることができる。cに示されているように、R3およびR12が電子不足アリールまたはヘテロアリール基であり、同一であっても、なくてもよい式2.2の化合物は、R3およびR12が予め定義されたとおりであり、同一であっても、なくてもよい式2.1の化合物を、トルエンなどの非極性溶媒中の水素化トリブチルスズなどのスズ試薬およびアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)などのラジカル開始剤により約115℃の温度で処理することによって、得ることができる。

R3およびR12が最初に定義されたとおりであり、同一であっても、なくてもよい式3.1の化合物は、スキーム3、工程aに概説されている方法に従って調製することができる。aに描写されているように、R3およびR12が最初に定義されたとおりであり、同一であっても、なくてもよい式3.1の化合物は、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)のような極性非プロトン性溶媒中のNaHなどの塩基およびMeIなどのハロゲン化アルキルにより約0℃〜23℃の温度で処理することによって、R3およびR12が予め定義されたとおりであり、同一であっても、なくてもよい式3.0の化合物から調製することができる。

R3およびR12が最初に定義されたとおりであり、同一であっても、なくてもよい式4.1の化合物は、スキーム4、工程aに概説されている方法に従って調製することができる。aに描写されているように、R3およびR12が最初に定義されたとおりであり、同一であっても、なくてもよい式4.1の化合物は、DCMなどのハロゲン化溶媒中の(ジエチルアミノ)硫黄トリフルオリド(DAST)などのフッ素化試薬により約0℃〜23℃の温度で処理することによって、R3およびR12が予め定義されたとおりであり、同一であっても、なくてもよい式4.0の化合物から調製することができる。

R3、R4およびR12が最初に定義されたとおりであり、R3がR12と同じであっても、なくてもよい式5.3の化合物は、スキーム5、工程a〜cに概説されている方法に従って調製することができる。aに示されているように、R3、R4およびR12が最初に定義されたとおりであり、R3がR12と同じであっても、なくてもよい式5.3の化合物は、シクロヘキセンなどの不飽和炭化水素溶媒およびエタノール(EtOH)などの極性プロトン性溶媒の混合物中のパラジウム担持炭(Pd/C)などの触媒により約65℃の高温で処理することによって、R3、R4およびR12が最初に定義されたとおりであり、R3がR12と同じであっても、なくてもよい式5.0の化合物から調製することができる。あるいは、bに示されているように、R3およびR12が電子不足アリールまたはヘテロアリール基であり、同一であっても、なくてもよく、R4がヒドロキシル(OH)またはアルコキシである式5.3の化合物は、R3、R4およびR12が予め定義されたとおりであり、R3がR12と同じであっても、なくてもよい式5.1の化合物を、DCMなどのハロゲン化溶媒中のEt3SiHなどの水素化物試薬およびTFAなどの酸の混合物により約0℃〜23℃の温度で処理することによって、得ることができる。加えて、cに描写されているように、R3およびR12が最初に定義されたとおりであるが、電子不足アリールまたはヘテロアリール基ではなく、同一であっても、なくてもよく、R4がプロトン(H)である式5.3の化合物は、R3、R4およびR12が予め定義されたとおりであり、R3がR12と同じであっても、なくてもよい式5.2の化合物を、DCMなどのハロゲン化溶媒中のEt3SiHなどの水素化物試薬およびTFAなどの酸の混合物により約0℃〜23℃の温度で処理することによって、得ることができる。

R3およびR12が電子不足アリールまたはヘテロアリール基であり、同一である式6.2の化合物は、スキーム6、工程a〜bに概説されている方法に従って調製することができる。aに示されているように、R3およびR12が予め記載されたとおりである式6.1の化合物は、THFなどの極性非プロトン性溶媒中において、XPhos Pd G3(CAS #1445085−55−1、Sigma−Aldrichから市販されている)などのPd触媒の存在下、4−ブロモベンゾニトリルなどの臭化アリールにより約55℃の温度で処理することによって、式6.0の化合物から調製することができる。bに示されているように、R3およびR12が予め記載されたとおりである式6.2の化合物は、メタノール(MeOH)などの極性プロトン性溶媒中において、(R)−(+)−2−メチル−CBS−オキサザボロリジンなどの触媒の存在下、ボランジメチルスルフィド錯体などの水素化物試薬により約0℃の温度で処理することによって、R3およびR12が予め記載されたとおりである式6.1の化合物から調製することができる。

R3およびR12が最初に定義されたとおりであり、同一である式7.2の化合物は、スキーム7、工程a〜bに概説されている方法に従って調製することができる。aに示されているように、R3およびR12が予め記載されたとおりである式7.1の化合物は、DCMなどのハロゲン化溶媒中のSbCl5などの触媒により約23℃の温度で処理することによって、式7.0の化合物から調製することができる。bに示されているように、R3およびR12が予め記載されたとおりである式7.2の化合物は、メタノール(MeOH)などの極性プロトン性溶媒中において、(R)−(+)−2−メチル−CBS−オキサザボロリジンなどの触媒の存在下、ボランジメチルスルフィド錯体などの水素化物試薬により約23℃の温度で処理することによって、R3およびR12が予め記載されたとおりである式7.1の化合物から調製することができる。

nが0または1のいずれかであり、WがCH2またはOのいずれかである式8.1の化合物は、スキーム8、工程aに概説されている方法に従って調製することができる。aに示されているように、nが0または1のいずれかであり、WがCH2またはOのいずれかである式8.1の化合物は、THFなどの極性非プロトン性溶媒中のnーブチルリチウム(n−BuLi)などの塩基およびアセトアルデヒドなどのアルデヒドにより約−78℃〜23℃の温度で処理することによって、nが0または1のいずれかであり、WがCH2またはOのいずれかである式8.0の化合物から調製することができる。

R3およびR12が最初に定義されたとおりである式9.1の化合物は、スキーム9、工程aに概説されている方法に従って調製することができる。aに示されているように、R3およびR12が最初に定義されたとおりである式9.1の化合物は、THFなどの極性非プロトン性溶媒中のヨウ化銅(CuI)などの銅(I)塩および4−(トリフルオロメチル)フェニルマグネシウムブロミドなどの有機金属求核剤の予備混合懸濁液により約−78℃〜23℃の温度で処理することによって、R3が最初に定義されたとおりである式9.0の化合物(式9.0は、市販されているまたはWang, Z.-X.; Tu, Y.; Frohn, M.; Zhang, J.-R.; Shi, Y. J. Am. Chem. Soc. 1997, 119, 11224において報告されているように、対応するE−オレフィン前駆体の史不斉エポキシ化より調製することができる)から調製することができる。

R1、R2、R3、R4およびR12が最初に定義されたとおりである式10.2の化合物は、スキーム10、工程aに概説されている方法に従って調製することができる。aに示されているように、R1が最初に定義されたとおりである式10.0の化合物を、DCMのようなハロゲン化溶媒において、R2、R3、R4およびR12が最初に定義されたとおりである式10.1のアルコール、3−(エチルイミノメチレンアミノ)−N,N−ジメチルプロパン−1−アミン塩酸塩(EDC)などのカップリング試薬およびN,N−ジメチルピリジン−4−アミン(DMAP)などの触媒により処理して、R1、R2、R3、R4およびR12が予め定義されたとおりである式10.2の化合物をもたらすことができる。

R1、R2、R3、R4、R6、R12およびZが最初に定義されたとおりである式11.2の化合物は、スキーム11、工程a〜bに概説されている方法に従って調製することができる。aに示されているように、R1、R2、R3、R4およびR12が最初に定義されたとおりである式11.2の化合物を、DCMなどのハロゲン化溶媒中において、ジオキサン中の塩化水素(HCl)の4規定(N)溶液などの酸に付して、R1、R2、R3、R4およびR12が最初に定義されたとおりである式9.0の化合物をもたらすことができる。

bに示されているように、R1、R2、R3、R4およびR12が最初に定義されたとおりである式11.0の化合物を、DCMのようなハロゲン化溶媒中において、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)などの塩基およびベンゾトリアゾール−1−イル−オキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)などのペプチドカップリング試薬の存在下で、R6およびZが最初に定義されたとおりである式11.1の化合物により処理して、R1、R2、R3、R4、R6、R12およびZが最初に定義されたとおりである式11.2の化合物をもたらすことができる。

R1、R2、R3、R4、R6、R7、R12およびZが最初に定義されたとおりである式12.0の化合物は、スキーム12、工程aに概説されている方法に従って調製することができる。aに示されているように、R1、R2、R3、R4、R6、R12およびZが最初に定義されたとおりである式11.2の化合物を、アセトンのような溶媒中において、ヨウ化ナトリウム(NaI)などの試薬および炭酸ナトリウム(Na2CO3)もしくは炭酸カリウム(K2CO3)などのアルカリ炭酸塩の塩基を伴って、もしくは伴わないで、適切なハロゲン化アルキルにより約55℃の温度で処理することによってまたはDCMなどの非プロトン性溶媒中において、ピリジン、トリエチルアミン(Et3N)、DMAPもしくはこれらの混合物などのアミン塩基の存在下でハロゲン化アシルにより約23℃の温度で処理することによって、R1、R2、R3、R4、R6、R7、R12およびZが最初に定義されたとおりである式12.0の化合物をもたらすことができる。

[実施例] 以下の実施例の化学は、2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(Boc−Ala−OH)の鏡像異性体、あるいは乳酸エチルの保護(PMBもしくはBn)または非保護鏡像異性体のいずれかを使用して実施することができる。

実施例1:(S)−2−(ベンジルオキシ)−1,1−ビス(4−フルオロフェニル)プロパン−1−オールの調製

テトラヒドロフラン(THF、20ミリリットル(mL))中の(S)−エチル2−(ベンジルオキシ)プロパノエート(2.08グラム(g)、10.0ミリモル(mmol))の溶液に、0℃で、(4−フルオロフェニル)マグネシウムブロミド(31.3mL、25.0mmol、THF中0.8モル(M))を10分間(min)かけてゆっくりと加えた。反応容器を2時間(h)かけて室温にゆっくりと温め、反応混合物を、飽和塩化アンモニウム水溶液(NH4Cl、50mL)の注意深い添加によりクエンチした。混合物をジエチルエーテル(Et2O、50mL)で希釈し、相を分離し、水相をEt2O(2×50mL)で抽出した。合わせた有機相を、飽和塩化ナトリウム水溶液(NaCl、ブライン、100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム(Na2SO4)で乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた油状物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル(SiO2)、ヘキサン中0→5%のアセトン)により精製して、標記化合物(3.28g、93%)を無色の油状物として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.47 - 7.38 (m, 2H), 7.38 - 7.27 (m, 5H), 7.17 - 7.09 (m, 2H), 7.04 - 6.89 (m, 4H), 4.64 (dd, J= 11.4, 0.7 Hz, 1H), 4.51 - 4.38 (m, 2H), 3.12 (s, 1H), 1.11 (d, J= 6.1 Hz, 3H); 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -116.19, -116.41;ESIMS m/z 377([M+Na]+)。

実施例2A:(S)−4,4’−(2−(ベンジルオキシ)プロパン−1,1−ジイル)ビス(フルオロベンゼン)の調製

ジクロロメタン(DCM、20mL)中の(S)−2−(ベンジルオキシ)−1,1−ビス(4−フルオロフェニル)プロパン−1−オール(709ミリグラム(mg)、2.00mmol)の溶液に、0℃で、トリエチルシラン(Et3SiH、3.19mL、20.0mmol)、続いて2,2,2−トリフルオロ酢酸(TFA、1.53mL、20.0mmol)を加えた。混合物を0℃で1h撹拌した。得られた溶液を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(NaHCO3、20mL)の注意深い添加によりクエンチした。相を分離し、水相をDCM(2×30mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた油状物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン中0→10%のアセトン)により精製して、標記化合物(627mg、92%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.31 - 7.22 (m, 5H), 7.21 - 7.16 (m, 2H), 7.10 - 7.03 (m, 2H), 7.00 - 6.91 (m, 4H), 4.54 (dd, J= 11.5, 0.7 Hz, 1H), 4.31 (dd, J= 11.6, 0.8 Hz, 1H), 4.14 (dq, J= 8.1, 6.1 Hz, 1H), 3.93 (d, J= 8.1 Hz, 1H), 1.18 (d, J= 6.0 Hz, 3H); 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ-116.60, -117.10;ESIMS(m/z)361([M+Na]+)。

実施例2B:(S)−(2−(ベンジルオキシ)−1−メトキシプロパン−1,1−ジイル)ジベンゼンの調製

N,N−ジメチルホルムアミド(DMF、3mL)中の水素化ナトリウム(NaH、52.0mg、1.30mmol、鉱油中60重量%(w/w))の懸濁液に、0℃で、DMF(1mL)中の(S)−2−(ベンジルオキシ)−1,1−ジフェニルプロパン−1−オール(318mg、1mmol)の溶液を加えた。反応混合物を室温で30min撹拌し、次に0℃に冷却した。ヨードメタン(MeI、93.0マイクロリットル(μL)、1.50mmol)を加え、反応混合物を、室温で1h撹拌した。得られた溶液を、飽和NaHCO3水溶液(10mL)の注意深い添加によりクエンチした。混合物をジエチルエーテル(Et2O、10mL)で希釈し、相を分離し、水相をEt2O(2×10mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた油状物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン中0→5%のアセトン)により精製して、標記化合物(295mg、89%)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.47 - 7.41 (m, 2H), 7.40 - 7.35 (m, 2H), 7.33 - 7.18 (m, 11H), 4.69 (d, J= 11.9 Hz, 1H), 4.54 (d, J= 12.3 Hz, 1H), 4.50 (q, J= 6.1 Hz, 1H), 3.13 (s, 3H), 1.10 (d, J= 6.1 Hz, 3H); 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 142.96, 141.31, 138.79, 129.13, 128.54, 128.14, 127.61, 127.16, 127.08, 126.95, 126.69, 99.99, 85.35, 78.13, 70.80, 52.46, 13.65;ESIMS(m/z)333([M+H]+)。

実施例2C:(S)−(2−(ベンジルオキシ)−1−フルオロプロパン−1,1−ジイル)ジベンゼンの調製

DCM(5mL)中の(S)−2−(ベンジルオキシ)−1,1−ジフェニルプロパン−1−オール(300mg、0.942mmol)の溶液に、0℃で、(ジエチルアミノ)硫黄トリフルオリド(DAST、1.88mL、1.88mmol、DCM中1M)を加えた。反応を3hかけて室温にゆっくりと温めた。得られた溶液を、飽和NaHCO3水溶液(5mL)の注意深い添加によりクエンチした。相を分離し、水相をDCM(2×10mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた油状物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン中0→10%のアセトン)により精製して、標記化合物(300mg、98%)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.58 - 7.49 (m, 2H), 7.43 - 7.37 (m, 2H), 7.36 - 7.20 (m, 9H), 7.09 - 6.99 (m, 2H), 4.47 (d, J= 11.7 Hz, 1H), 4.37 - 4.25 (m, 2H), 1.26 (dd, J= 6.3, 1.3 Hz, 3H); 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 142.23 (d, J= 22.7 Hz), 141.00 (d, J= 23.5 Hz), 138.03, 128.21, 128.16, 127.90 (d, J= 1.5 Hz), 127.80, 127.72 (d, J= 1.7 Hz), 127.52, 127.42 (d, J= 1.3 Hz), 126.23 (d, J= 9.6 Hz), 125.93 (d, J= 8.7 Hz), 99.96 (d, J= 180.8 Hz), 78.91 (d, J= 26.9 Hz), 71.68, 14.47 (d, J= 3.6 Hz); 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -159.80.

実施例2D、工程1:(S)−O−(2−(ベンジルオキシ)−1,1−ビス(3,4,5−トリフルオロフェニル)プロピル)S−メチルカルボノジチオエートの調製

無水THF(5.8mL)中の(S)−2−(ベンジルオキシ)−1,1−ビス(3,4,5−トリフルオロフェニル)プロパン−1−オール(496mg、1.16mmol)の溶液に、NaH(93.0mg、2.33mmol)、続いてイミダゾール(3.96mg、0.0580mmol)を加え、反応混合物を周囲温度で1h撹拌した。二硫化炭素(562μL、9.30mmol)を、シリンジを介して一度に加え、続いてMeI(579μL、9.30mmol)を加え、反応混合物を周囲温度で2h撹拌した。反応混合物をEt2O(5mL)で希釈し、飽和NH4Cl水溶液(10mL)でクエンチした。層を分離し、水層をEt2O(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウム(MgSO4)で乾燥し、濾過し、濃縮して、橙色/褐色の油状物を得た。粗油状物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン中0→50%の酢酸エチル(EtOAc))により精製して、標記化合物(627mg、94%)を透明な明黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.40 - 7.27 (m, 3H), 7.24 - 7.16 (m, 2H), 7.02 (dd, J= 9.1, 6.6 Hz, 2H), 6.96 (dd, J= 8.8, 6.5 Hz, 2H), 5.44 (q, J= 6.1 Hz, 1H), 4.66 (d, J= 11.6 Hz, 1H), 4.51 (d, J= 11.6 Hz, 1H), 2.49 (s, 3H), 1.16 (d, J= 6.1 Hz, 3H); 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -133.89 (d, J= 20.7 Hz), -134.73 (d, J= 20.6 Hz), -159.83 (t, J= 20.6 Hz), -160.56 (t, J= 20.7 Hz); (薄膜) 2922, 1721, 1622, 1595, 1526, 1436, 1344, 1241, 1217, 1197, 1119, 1088, 1040, 965, 908, 861, 822, 730, 712, 697, 672 cm-1.

実施例2D、工程2:(S)−5,5’−(2−(ベンジルオキシ)プロパン−1,1−ジイル)ビス(1,2,3−トリフルオロベンゼン)の調製

トルエン(200mL)中の(S)−O−(2−(ベンジルオキシ)−1,1−ビス(3,4,5−トリフルオロフェニル)プロピル)S−メチルカルボノジチオエート(598mg、1.16mmol)の溶液を、凍結脱気(freeze-pump-thaw)操作(液体窒素(N2)を使用して3サイクル)によりN2雰囲気下で脱ガスした。次に水素化トリブチルスズ(3.12mL、11.6mmol)を加え、反応フラスコに還流冷却器を取り付け、反応混合物を、軽く還流する(115℃)まで加熱した。脱ガストルエン(液体N2により3サイクル、32mL)中のアゾビスイソブチロニトリル(AIBN、0.200g、1.22mmol)の溶液を、シリンジにより還流冷却器に3hかけて加えた。AIBNの緩徐添加が完了した後、反応混合物を還流下で一晩撹拌した。溶媒を真空下で除去して、淡黄色の油状物を得た。粗油状物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン中0→30%のEtOAc)により精製して、標記化合物(358mg、72%)を透明な無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.28 (d, J= 6.6 Hz, 3H), 7.17 - 7.06 (m, 2H), 6.92 (dd, J= 8.5, 6.5 Hz, 2H), 6.79 (dd, J= 8.3, 6.4 Hz, 2H), 4.59 (d, J= 11.7 Hz, 1H), 4.31 (d, J= 11.7 Hz, 1H), 4.02 (p, J= 6.2 Hz, 1H), 3.76 (d, J= 6.8 Hz, 1H), 1.19 (d, J= 6.1 Hz, 3H); 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -133.80 (d, J= 20.5 Hz), -134.34 (d, J= 20.5 Hz), -162.54 (t, J= 20.5 Hz), -162.84 (t, J= 20.5 Hz); (薄膜) 2871, 1621, 1526, 1445, 1345, 1262, 1235, 1116, 1096, 1043, 859, 802, 728, 698, 679 cm-1.

実施例3A:(S)−1,1−ビス(4−フルオロフェニル)プロパン−2−オールの調製

エタノール(EtOH、11mL)およびシクロヘキセン(5.5mL)中の(S)−4,4’−(2−(ベンジルオキシ)プロパン−1,1−ジイル)ビス(フルオロベンゼン)(575mg、1.70mmol)の溶液に、室温で、パラジウム担持炭(Pd/C、362mg、0.0850mmol、Pdの2.5%w/w)を加えた。反応混合物を65℃で2h撹拌し、室温に冷却し、Celite(登録商標)のプラグで濾過し、濃縮して、標記化合物(415mg、98%)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.36 - 7.29 (m, 2H), 7.25 - 7.18 (m, 2H), 7.09 - 6.93 (m, 4H), 4.47 (dqd, J= 8.2, 6.1, 3.3 Hz, 1H), 3.80 (d, J= 8.3 Hz, 1H), 1.55 (d, J= 3.3 Hz, 1H), 1.19 (d, J= 6.1 Hz, 3H); 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 162.90 (d, J= 23.3 Hz), 160.46 (d, J= 23.1 Hz), 138.15 (d, J= 3.1 Hz), 136.94 (d, J= 3.6 Hz), 130.14 (d, J= 7.8 Hz), 129.55 (d, J= 7.8 Hz), 115.70 (d, J= 18.8 Hz), 115.49 (d, J= 18.8 Hz), 70.07, 58.61, 21.63; 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -115.84, -116.19.

実施例3B:(S)−1,1−ビス(2−フルオロフェニル)プロパン−1,2−ジオールの調製

DCM(20mL)中の(S)−1,1−ビス(2−フルオロフェニル)−2−((4−メトキシベンジル)オキシ)プロパン−1−オール(790mg、2.06mmol)の溶液に、0℃で、Et3SiH(3.28mL、20.6mmol)、続いてTFA(1.57mL、20.6mmol)を加えた。混合物を0℃で1h撹拌した。得られた溶液を、飽和NaHCO3水溶液(20mL)の注意深い添加によりクエンチした。相を分離し、水相をDCM(2×30mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた油状物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン中0→10%のアセトン)により精製して、標記化合物(388mg、71%)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.90 - 7.77 (m, 1H), 7.70 (tt, J= 8.2, 1.5 Hz, 1H), 7.31 - 7.10 (m, 4H), 6.97 (ddd, J= 12.7, 8.1, 1.3 Hz, 1H), 6.88 (ddd, J= 11.8, 8.0, 1.4 Hz, 1H), 5.11 (qd, J= 6.3, 2.3 Hz, 1H), 3.49 (s, 1H), 2.27 (s, 1H), 1.09 (d, J= 6.3 Hz, 3H); 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -112.90 (d, J= 8.3 Hz), -113.92 (d, J= 8.4 Hz); ESIMS(m/z)551([2M+Na]+)。

実施例3C:(S)−1,1−ビス(4−ブロモフェニル)プロパン−2−オールの調製

DCM(18mL)中の(S)−1,1−ビス(4−ブロモフェニル)−2−((4−メトキシベンジル)オキシ)プロパン−1−オール(1.80g、3.56mmol)の溶液に、0℃で、Et3SiH(5.68mL、35.6mmol)、続いてTFA(2.72mL、35.6mmol)を加えた。混合物を3hかけて室温にゆっくりと温めた。得られた溶液を、飽和NaHCO3水溶液(20mL)の注意深い添加によりクエンチした。相を分離し、水相をDCM(2×30mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた油状物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン中0→10%のアセトン)により精製して、標記化合物(742mg、56%)を無色の油状物として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.51 - 7.36 (m, 4H), 7.25 - 7.17 (m, 2H), 7.18 - 7.06 (m, 2H), 4.48 (dq, J= 8.2, 6.1 Hz, 1H), 3.76 (d, J= 8.2 Hz, 1H), 2.80 (s, 1H), 1.19 (d, J= 6.2 Hz, 3H); 13C NMR (75 MHz, CDCl3) δ 140.94, 139.85, 131.98, 131.85, 130.39, 129.84, 121.06, 120.72, 69.82, 58.91, 21.65; (薄膜) 3390, 3024, 2969, 2900, 1486, 1072 cm-1.

実施例3D、工程1:(S)−1,1−ビス(4−((トリメチルシリル)エチニル)−フェニル)プロパン−2−オールの調製

THF(9mL)中の(S)−1,1−ビス(4−ブロモフェニル)プロパン−2−オール(1.01g、2.72mmol)の溶液に、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド(0.095g、0.136mmol)およびヨウ化銅(I)(CuI、0.026g、0.136mmol)を加えた。混合物にN2を20min噴霧し、トリエチルアミン(Et3N、4.53mL)を滴加した。得られた混合物に、エチニルトリメチルシラン(1.15mL、8.15mmol)を滴加し、混合物を一晩加熱環流し、撹拌した。混合物を室温に冷却し、反応を飽和NaHCO3水溶液でクエンチした。生成物をEtOAc(2×)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。次に粗残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン中0→20%のアセトン)により精製して、標記化合物(495mg、45%)を褐色の泡状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.48 - 7.42 (m, 2H), 7.42 - 7.37 (m, 2H), 7.33 - 7.27 (m, 2H), 7.24 - 7.17 (m, 2H), 4.51 (dqd, J= 12.2, 6.1, 3.5 Hz, 1H), 3.81 (d, J= 8.3 Hz, 1H), 1.60 (d, J= 3.8 Hz, 1H), 1.18 (d, J= 6.1 Hz, 3H), 0.26 (s, 9H), 0.26 (s, 9H); 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 142.55, 141.48, 132.42, 132.29, 128.69, 128.15, 121.90, 121.57, 104.76, 104.71, 94.49, 94.33, 69.76, 59.96, 21.55, 0.00; (薄膜) 3397, 2960, 2156, 1501, 1248, 861, 840 cm-1;HRMS−ESI(m/z)[M+H]+ C25H33OSi2の計算値405.2064、実測値405.2070。

実施例3D、工程2:(S)−1,1−ビス(4−エチニルフェニル)プロパン−2−オールの調製

メタノール(MeOH、5.8mL)中の(S)−1,1−ビス(4−((トリメチルシリル)エチニル)フェニル)プロパン−2−オール(0.470g、1.16mmol)の溶液に、炭酸カリウム(K2CO3、0.482g、3.48mmol)を加えた。混合物を室温で1h撹拌し、次にCelite(登録商標)で濾過した。フィルターケーキをMeOHで洗浄し、濾液を濃縮した。粗材料を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン中0→20%のアセトン)により精製して、標記化合物(288mg、95%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.48 - 7.43 (m, 2H), 7.43 - 7.39 (m, 2H), 7.35 - 7.29 (m, 2H), 7.24 - 7.19 (m, 2H), 4.51 (dqd, J= 8.3, 6.1, 3.7 Hz, 1H), 3.82 (d, J= 8.3 Hz, 1H), 3.05 (s, 1H), 3.04 (s, 1H), 1.63 - 1.55 (m, 1H), 1.18 (d, J= 6.1 Hz, 3H); 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 142.84, 141.82, 132.60, 132.48, 128.74, 128.22, 120.87, 120.57, 83.31, 83.29, 77.39, 77.29, 69.73, 59.96, 21.66; (薄膜) 3436, 3280, 2968, 2106, 1499, 1075, 825 cm-1;HRMS−ESI(m/z)[M+H]+ C19H17Oの計算値261.1274、実測値261.1272。

実施例3D、工程3:(S)−1,1−ビス(4−エチルフェニル)プロパン−2−オールの調製

EtOAc(2.8mL)中の(S)−1,1−ビス(4−エチニルフェニル)プロパン−2−オール(0.144g、0.553mmol)の溶液に、パラジウム(乾燥重量に基づいて炭素の5重量(wt)%、0.235g、0.055mmol)を加えた。混合物を水素バルーン下で一晩撹拌した。混合物を、Celite(登録商標)で濾過し、フィルターケーキをEtOAcで洗浄した。次に合わせた濾液を濃縮し、粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン中0→25%のアセトン)により精製して、標記化合物(97.0mg、65%)を透明な油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.33 - 7.25 (m, 2H), 7.22 -7.15 (m, 2H), 7.18 - 7.11 (m, 2H), 7.10 (d, J= 8.1 Hz, 2H), 4.51 (dqd, J= 8.7, 6.1, 2.5 Hz, 1H), 3.74 (d, J= 8.9 Hz, 1H), 2.65 - 2.53 (m, 4H), 1.68 (d, J= 2.8 Hz, 1H), 1.23 - 1.14 (m, 9H); 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 142.74, 142.33, 139.94, 138.91, 128.48, 128.40, 128.07, 128.02, 70.19, 60.02, 28.41, 28.39, 21.37, 15.47, 15.46; (薄膜) 3421, 2963, 1510, 1110, 821 cm-1;HRMS−ESI(m/z)([M+Na]+)C19H24NaOの計算値291.1719、実測値291.1725。

実施例3E:1−(9H−キサンテン−9−イル)エタノールの調製

THF(10mL)中の9H−キサンテン(364mg、2.00mmol)の溶液に、−78℃で、nーブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、0.880mL、2.20mmol)を加えた。混合物を−78℃で30min撹拌した。アセトアルデヒド(0.226mL、4.00mmol)を加え、反応混合物を一晩かけて室温にゆっくりと温めた。得られた溶液を、飽和NH4Cl水溶液(10mL)の注意深い添加によりクエンチした。相を分離し、水相をEt2O(2×15mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた油状物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン中0→10%のアセトン)により精製して、標記化合物(216mg、48%)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.33 - 7.22 (m, 4H), 7.17 - 7.04 (m, 4H), 3.99 (d, J= 5.1 Hz, 1H), 3.96 - 3.82 (m, 1H), 1.54 (d, J= 6.0 Hz, 1H), 1.00 (d, J= 6.3 Hz, 3H); 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 152.94, 152.65, 129.54, 129.30, 128.19, 128.17, 123.18, 123.14, 122.48, 121.73, 116.59, 116.41, 73.07, 47.06, 18.81;ESIMS(m/z)475([2M+Na]+)。

実施例3F:(1S,2S)−1−フェニル−1−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)プロパン−2−オールの調製

Et2O(4mL)中のマグネシウム削りくず(102mg、4.20mmol)の混合物に、1−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン(0.588mL、4.20mmol)を室温で加え、続いてMeI(5μL)を加えた。熱線銃を使用して、穏やかに沸騰するまで温めると、混合物は黄色/褐色に変わった。次に反応を、ほぼ全てのマグネシウムが消費されるまで、水浴中において室温で30min撹拌した。これを、Et2O(4mL)中のヨウ化銅(I)(CuI、400mg、2.10mmol)の懸濁液に−78℃で加えた。反応を−20℃で30min撹拌し、次に−78℃に冷却し、(2S,3S)−2−メチル−3−フェニルオキシラン(0.201mL、1.50mmol)を加えた。得られた混合物を一晩かけて室温にゆっくりと温めた。得られた溶液を、飽和NH4Cl水溶液(10mL)の注意深い添加によりクエンチした。相を分離し、水相をEt2O(2×15mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた油状物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン中0→10%のアセトン)により精製して、標記化合物(390mg、94%)を薄黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.60 - 7.50 (m, 2H), 7.48 - 7.38 (m, 2H), 7.38 -7.33 (m, 4H), 7.30 - 7.23 (m, 1H), 4.58 (dqd, J= 8.4, 6.1, 3.5 Hz, 1H), 3.88 (d, J= 8.5 Hz, 1H), 1.65 (d, J= 3.6 Hz, 1H), 1.20 (d, J= 6.1 Hz, 3H); 19FN MR (376 MHz, CDCl3) δ -62.49;ESIMS(m/z)263([M−OH]+)。

実施例3G、工程1:4,4’−(2−オキソプロパン−1,1−ジイル)ジベンゾニトリルの調製

THF(10mL)中の4−ブロモベンゾニトリル(546mg、3.00mmol)および炭酸セシウム(977mg、3.00mmol)の懸濁液に、N2雰囲気下において、アセトン(1.10mL、15.00mmol)、続いてX−Phos PD G3(50.8mg、0.060mmol)を加えた。次にバイアルを密閉し、55℃で4日間加熱した。反応をEtOAc(30mL)で希釈し、飽和NH4Cl(3×10mL)、水(15mL)およびブライン(15mL)で洗浄した。次に有機相をNa2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた油状物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン中0→40%のEtOAc)により精製して、標記化合物(174mg、22%)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.66 (d, J= 8.4 Hz, 4H), 7.34 (d, J= 8.3 Hz, 4H), 5.21 (s, 1H), 2.29 (s, 3H); 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 203.68, 142.15, 132.75, 129.64, 118.21, 112.00, 64.25, 30.43;ESIMS m/z 261([M+H]+)。

実施例3G、工程2:(S)−4,4’−(2−ヒドロキシプロパン−1,1−ジイル)ジベンゾニトリルの調製

トルエン(4.5mL)中の4,4’−(2−オキソプロパン−1,1−ジイル)ジベンゾニトリル(174mg、0.668mmol)の溶液に、(R)−1−メチル−3,3−ジフェニルヘキサヒドロピロロ[1,2−c][1,3,2]オキサザボロール(トルエン中1M溶液、66.8μL、0.067mmol)を加えた。次に反応を0℃に冷却し、0.5mLのトルエン中のBH3−DMS(69.8μl、0.735mmol)の溶液を2minかけて加えた。フラスコを0℃で撹拌した。2h後、反応をメタノール(0.5mL)でクエンチし、EtOAcで希釈し、水を加えた。相を分離し、水相をEtOAc×2で抽出した。合わせた有機相をブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた油状物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン中0→50%のEtOAc)により精製して、標記化合物(99.7mg、57%)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ d 7.60 (dd, J= 8.4, 6.8 Hz, 4H), 7.51 - 7.46 (m, 2H), 7.43 - 7.37 (m, 2H), 4.63 - 4.47 (m, 1H), 3.97 (d, J= 7.5 Hz, 1H), 1.97 (d, J= 3.8 Hz, 1H), 1.21 (d, J= 6.2 Hz, 3H).13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 146.91, 145.86, 132.60, 132.45, 129.90, 129.19, 118.58, 118.51, 110.96, 110.92, 69.19, 59.56, 22.27;ESIMS m/z 263([M+H]+)。

実施例3H、工程1:3,3−ジフェニルブタン−2−オンの調製

DCM(10mL)中の2,3−ジフェニルブタン−2,3−ジオール(500mg、2.06mmol)の磁気的に撹拌した混合物に、五塩化アンチモン(26.5μL、0.206mmol)を空気雰囲気下で加えた。反応混合物を25℃で1h撹拌し、次に飽和NaHCO3水溶液のゆっくりとした添加によりクエンチした。得られた混合物を水および更なるDCMで希釈し、有機層を相分離器に通して分離した。得られた油状物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン中0→5%のアセトン)により精製して、標記化合物(330mg、71%)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.36 - 7.31 (m, 4H), 7.30 - 7.25 (m, 2H), 7.23 - 7.15 (m, 4H), 2.11 (s, 3H), 1.87 (s, 3H); 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 209.16, 143.59, 128.36, 126.91, 62.32, 27.62, 26.42;ESIMS m/z 225([M+H]+)。

実施例3H、工程2:(S)−3,3−ジフェニルブタン−2−オールの調製

トルエン(4.5mL)中の3,3−ジフェニルブタン−2−オン(150mg、0.669mmol)の溶液に、(R)−1−メチル−3,3−ジフェニルヘキサヒドロピロロ[1,2−c][1,3,2]オキサザボロール(トルエン中1M溶液、134μL、0.134mmol)を加えた。次に、0.5mLのトルエン中のBH3−DMS(70.2μL、0.702mmol)の溶液を、反応混合物に2minかけて加えた。フラスコを室温で撹拌した。1h後、反応をメタノール(0.5mL)でクエンチした。DCMおよび水を加え、相を分離した。水相をDCM(2×)で抽出した。合わせた有機相をブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた油状物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン中0→20%のアセトン)により精製して、標記化合物(150mg、99%)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ d 7.39 -7.17 (m, 10H), 4.70 - 4.61 (m, 1H), 1.67 (s, 3H), 1.51 (d, J= 4.9 Hz, 1H), 1.11 (d, J= 6.3 Hz, 3H); 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 147.30, 145.86, 128.40, 128.15, 128.05, 127.79, 126.20, 126.01, 72.28, 51.77, 23.26, 18.39;ESIMS m/z 227([M+H]+)。

実施例3I、工程1:(S)−1,1−ビス(2,3−ジメトキシフェニル)プロパン−1,2−ジオールの調製

イソプロピルマグネシウムリチウムクロリド(THF中1.3M、6.1mL、8.00mmol)の溶液に、THF(2mL)および1−ブロモ−2,3−ジメトキシベンゼン(1.74g、8.00mmol)を加えた。得られた褐色の溶液を穏やかに還流するまで(外部温度75℃)2.5h加熱し、次に氷水浴で0℃に冷却した。次に(S)−メチル2−ヒドロキシプロパノエート(0.191ml、2mmol)をシリンジにより滴加した。反応を0℃で1h撹拌し、次に冷浴から取り出し、室温で一晩撹拌した。反応を氷水浴で0℃に冷却し、水(20mL)、ブライン(20mL)およびEt2O(40mL)で希釈し、1N HCl(8mL)でクエンチした。相を分離し、水相をEt2O(20mL)で抽出した。有機相を合わせ、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、油状物を得た。自動シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中5〜50%のEtOAc)により精製して、標記化合物(568mg、82%)を黄色の結晶固体として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.43 (td, J= 8.0, 1.5 Hz, 2H), 7.11 (td, J= 8.1, 4.9 Hz, 2H), 6.83 (dd, J= 8.1, 1.4 Hz, 2H), 5.06 - 4.82 (m, 1H), 4.74 (d, J= 1.2 Hz, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 3.20 (s, 3H), 3.04 (s, 3H), 2.86 (d, J= 9.5 Hz, 1H), 0.97 (d, J= 6.4 Hz, 3H); 13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 152.89, 152.82, 146.94, 145.53, 139.56, 138.92, 123.32, 123.26, 122.01, 1 19.01, 111.30, 79.20, 77.22, 60.07, 59.26, 55.77, 55.64, 18.34;HRMS−ESI(m/z)([M+Na]+)C19H24O6Naの計算値371.1465、実測値371.1456。

実施例3I、工程2:1,1−ビス(2,3−ジメトキシフェニル)プロパン−2−オンの調製

無水CH2Cl2(8mL)中の(S)−1,1−ビス(2,3−ジメトキシフェニル)プロパン−1,2−ジオール(560mg、1.61mmol)の溶液に、0℃で、トリエチルシラン(770μl、4.82mmol)およびトリフルオロ酢酸(TFA、124μL、1.61mmol)を加えた。得られた溶液を0℃で2h撹拌し、次に冷浴から取り出し、2h撹拌した。TFA(248μL、3.2mmol)を加え、次に反応を室温で一晩撹拌した。反応を水(25mL)で希釈し、CH2Cl2(3×25mL)で抽出した。有機抽出物をNa2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、油状物を得た。自動シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中5〜25%のアセトン)により精製して、標記化合物(396mg、75%)を白色の固体として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 6.99 (t, J= 8.0 Hz, 2H), 6.87 (dd, J= 8.2, 1.5 Hz, 2H), 6.67 - 6.54 (m, 2H), 5.86 (s, 1H), 3.87 (s, 6H), 3.75 (s, 6H), 2.25 (s, 3H); 13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 207.18, 152.69, 147.02, 132.23, 123.74, 121.61, 111.64, 60.36, 55.74, 51.96, 29.80;HRMS−ESI(m/z)([M+Na]+)C19H22O5Naの計算値353.1359、実測値353.1353。

実施例3I、工程3:1,1−ビス(2,3−ジメトキシフェニル)プロパン−2−オールの調製

メタノール(3.5mL)中の1,1−ビス(2,3−ジメトキシフェニル)プロパン−2−オン(356mg、1.08mmol)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(61mg、1.6mmol)を加えた。得られた溶液を室温で20h撹拌し、飽和NH4Cl(1mL)でクエンチし、水(20mL)で希釈し、CH2Cl2(3×20mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、標記化合物(360mg、100%)を油状物として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.16 - 6.88 (m, 4H), 6.79 (ddd, J= 9.6, 7.8, 1.9 Hz, 2H), 4.81 (d, J= 8.3 Hz, 1H), 4.53 - 4.32 (m, 1H), 3.84 (s, 3H), 3.84 (s, 3H), 3.77 (s, 3H), 3.76 (s, 3H), 2.04 (d, J= 4.2 Hz, 1H), 1.22 (d, J= 6.2 Hz, 3H); 13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 152.98, 152.83, 147.71, 147.04, 136.17, 135.33, 123.94, 123.62, 120.96, 120.84, 110.76, 110.48, 70.32, 60.26, 60.20, 55.66, 55.63, 45.11, 21.80; IR (ニート膜) 3451, 2935, 2833, 1582, 1473, 1428, 1266, 1215, 1167, 1125, 1088, 1068, 1004, 964, 908, 835, 809, 787, 748, 728.

実施例4A:(S)−(S)−1,1−ジフェニルプロパン−2−イル2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−プロパノエートの調製

DCM(15mL)中の(S)−1,1−ジフェニルプロパン−2−オール(317mg、1.493mmol)の溶液に、0℃で、(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(Boc−Ala−OH、311mg、1.64mmol)およびN,N−ジメチルピリジン−4−アミン(DMAP、18.2mg、0.149mmol)、続いてN1−((エチルイミノ)メチレン)−N3,N3−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン塩酸塩(EDC、573mg、2.99mmol)を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌し、濃縮して、黄色の油状物を得た。粗材料を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン中1→10%のアセトン)により精製して、標記化合物(433mg、75%)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.42 - 7.07 (m, 10H), 5.80 (dq, J= 10.1, 6.1 Hz, 1H), 4.97 (d, J= 8.0 Hz, 1H), 4.19 - 4.06 (m, 1H), 4.03 (d, J= 10.1 Hz, 1H), 1.41 (s, 9H), 1.23 (d, J= 6.1 Hz, 3H), 0.76 (d, J= 7.2 Hz, 3H); 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 172.83, 154.96, 141.52, 141.26, 128.79, 128.50, 128.10, 128.08, 126.91, 126.67, 79.62, 73.10, 57.98, 49.21, 28.33, 19.31, 17.98;ESIMS m/z 384([M+H]+)。

実施例5、工程1:(S)−1−(((S)−1,1−ジフェニルプロパン−2−イル)オキシ)−1−オキソプロパン−2−アミニウムクロリドの調製

DCM(6mL)中の(S)−(S)−1,1−ジフェニルプロパン−2−イル−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエート(化合物2、433mg、1.13mmol)の溶液に、ジオキサン中HClの4N溶液(2.8mL、11.3mmol)を加え、混合物を室温で3h撹拌した。溶媒をN2流下で蒸発させて、標記化合物(360mg、100%)を白色の固体として得た。ESIMS m/z 284([M+H]+)。

実施例5、工程2:(S)−(S)−1,1−ジフェニルプロパン−2−イル2−(3−ヒドロキシ−4−メトキシピコリンアミド)プロパノエートの調製

DCM(11mL)中の(S)−1−(((S)−1,1−ジフェニルプロパン−2−イル)オキシ)−1−オキソプロパン−2−アミニウムクロリド(化合物46、361mg、1.13mmol)および3−ヒドロキシ−4−メトキシピコリン酸(210mg、1.24mmol)の溶液に、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP、646mg、1.24mmol)およびN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(DIPEA、0.651mL、3.72mmol)を加え、反応混合物を室温で2h撹拌した。溶媒を蒸発させ、粗油状物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン中1→50%のアセトン)により精製して、標記化合物(340mg、70%)を白色の泡状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 12.10 (s, 1H), 8.34 (d, J= 8.0 Hz, 1H), 7.98 (d, J= 5.2 Hz, 1H), 7.38 - 7.06 (m, 10H), 6.86 (d, J= 5.3, 1H), 5.83 (dq, J= 10.1, 6.1 Hz, 1H), 4.52 (dq, J= 8.1, 7.2 Hz, 1H), 4.06 (d, J= 10.2 Hz, 1H), 3.93 (s, 3H), 1.26 (d, J= 6.1 Hz, 3H), 0.97 (d, J= 7.2 Hz, 3H); 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 171.67, 168.53, 155.34, 148.72, 141.38, 141.13, 140.40, 130.48, 128.80, 128.50, 128.10, 128.03, 126.95, 126.70, 109.39, 73.57, 57.93, 56.07, 47.85, 19.24, 17.61;HRMS−ESI(m/z)([M+H]+)C25H27N2O5の計算値435.1920、実測値435.1925。

実施例6A:(S)−(S)−1,1−ジフェニルプロパン−2−イル2−(3−アセトキシ−4−メトキシピコリンアミド)プロパノエートの調製

DCM(3.2mL)中の(S)−(S)−1,1−ジフェニルプロパン−2−イル2−(3−ヒドロキシ−4−メトキシピコリンアミド)−プロパノエート(化合物90、70.0mg、0.161mmol)、Et3N(44.9μL、0.332mmol)およびDMAP(3.94mg、0.032mmol)の溶液に、塩化アセチル(17.2μL、0.242mmol)を室温で加え、反応混合物を2h撹拌した。溶媒を蒸発させ、得られた粗油状物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン中1→40%のアセトン)により精製して、標記化合物(75.0mg、97%)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.41 (d, J= 7.8 Hz, 1H), 8.30 (d, J= 5.4 Hz, 1H), 7.38 - 7.10 (m, 10H), 6.97 (d, J= 5.4 Hz, 1H), 5.82 (dq, J= 10.0, 6.2 Hz, 1H), 4.52 (dt, J= 8.2, 7.1 Hz, 1H), 4.05 (d, J= 10.1 Hz, 1H), 3.87 (s, 3H), 2.37 (s, 3H), 1.24 (d, J= 6.1 Hz, 3H), 0.89 (d, J= 7.1 Hz, 3H); 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 172.23, 168.89, 162.28, 159.42, 146.66, 141.55, 141.44, 141.25, 137.45, 128.77, 128.50, 128.13, 128.11, 126.89, 126.67, 109.73, 73.32, 57.90, 56.27, 47.85, 20.75, 19.25, 17.92;HRMS−ESI(m/z)([M+H]+)C27H29N2O6の計算値477.2025、実測値477.2019。

実施例6B:(S)−(S)−1,1−ジフェニルプロパン−2−イル2−(3−(アセトキシメトキシ)−4−メトキシピコリンアミド)プロパノエートの調製

アセトン(4.6mL)中の(S)−(S)−1,1−ジフェニルプロパン−2−イル2−(3−ヒドロキシ−4−メトキシピコリンアミド)−プロパノエート(化合物90、100mg、0.230mmol)およびK2CO3(63.6mg、0.460mmol)の懸濁液に、酢酸ブロモメチル(33.9μL、0.345mmol)を室温で加え、混合物を55℃に3h加熱し、次に室温に冷却した。溶媒を蒸発させ、得られた粗材料をフラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン中1→40%のアセトン)により精製して、標記化合物(94.0mg、収率80%)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.25 (d, J= 5.4 Hz, 1H), 8.22 (d, J= 7.9 Hz, 1H), 7.34 - 7.09 (m, 10H), 6.92 (d, J= 5.4 Hz, 1H), 5.83 (dq, J= 10.1, 6.2 Hz, 1H), 5.72 (d, J= 0.7 Hz, 2H), 4.60 - 4.49 (m, 1H), 4.06 (d, J= 10.1 Hz, 1H), 3.88 (s, 3H), 2.05 (s, 3H), 1.25 (d, J= 6.1 Hz, 3H), 0.91 (d, J= 7.2 Hz, 3H); 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 172.33, 170.25, 162.88, 160.24, 145.70, 143.91, 142.54, 141.48, 141.25, 128.76, 128.49, 128.12, 128.09, 126.89, 126.65, 109.56, 89.50, 73.27, 57.92, 56.17, 48.07, 20.86, 19.25, 17.73;HRMS−ESI(m/z)[M+H]+ C28H31N2O7の計算値507.2131、実測値507.2125。

実施例6C:(S)−(S)−1,1−ジフェニルプロパン−2−イル2−(3−((イソブチリルオキシ)メトキシ)−4−メトキシピコリンアミド)プロパノエートの調製

アセトン(4.6mL)中の(S)−(S)−1,1−ジフェニルプロパン−2−イル2−(3−ヒドロキシ−4−メトキシピコリンアミド)−プロパノエート(化合物90、100mg、0.230mmol)の溶液に、炭酸ナトリウム(Na2CO3、73.2mg、0.690mmol)、ヨウ化ナトリウム(NaI、6.90mg、0.046mmol)およびクロロメチル2−エトキシアセテート(62.9mg、0.460mmol)を加えた。混合物を55℃に一晩加熱し、次に室温に冷却し、溶媒を蒸発させた。得られた残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン中2→30%のアセトン)により精製して、標記化合物(79.0mg、64%)を無色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.28 (d, J= 7.9 Hz, 1H), 8.25 (d, J= 5.3 Hz, 1H), 7.36 - 7.08 (m, 10H), 6.92 (d, J= 5.4 Hz, 1H), 5.83 (dq, J= 10.1, 6.2 Hz, 1H), 5.79 - 5.69 (m, 2H), 4.62 - 4.44 (m, 1H), 4.06 (d, J= 10.1 Hz, 1H), 3.86 (s, 3H), 2.53 (七重線, J= 7.0 Hz, 1H), 1.25 (d, J= 6.2 Hz, 3H), 1.13 (d, J= 7.0 Hz, 6H), 0.91 (d, J= 7.2 Hz, 3H); 13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 176.22, 172.34, 162.85, 160.23, 145.55, 144.16, 142.18, 141.48, 141.26, 128.76, 128.49, 128.12, 128.09, 126.89, 126.65, 109.48, 89.90, 73.26, 57.93, 56.12, 48.07, 33.85, 19.26, 18.68, 17.74;HRMS−ESI(m/z)([M+H]+)C30H35N2O7の計算値535.2444、実測値535.2431。

実施例A:殺真菌活性の評価:コムギの葉枯病(ジモセプトリアトリチチ(Zymoseptoria tritici);BayerコードSEPTTR): 工業銘柄の材料をアセトンに溶解し、次にこれを、110ppmのトリトンX−100を含有する9容量の水(H2O)と混合した。殺真菌剤溶液を、自動吹付散布機(automated booth sprayer)を使用してコムギ実生に流出するまで施用した。散布された植物を、全て、更なる取り扱いの前に風乾した。特記しない限りは、全ての殺真菌剤を、前述の方法を使用して全ての標的の病気に対するこれらの活性について評価した。コムギの葉枯病および褐色さび病の活性も、軌道散布施用(track spray application)を使用して評価し、この場合、0.1%のTrycol 5941を散布液剤に含有するEC製剤として、殺真菌剤を製剤化した。

コムギ植物(品種Yuma)を、温室において50%鉱質土壌/50%無土壌Metroミックス中の種から、第一葉が完全に出現するまで、1ポットあたり7〜10個の実生で成長させた。これらの植物には、殺真菌剤処理の前または後のいずれかにおいてジモセプトリアトリチチ(Zymoseptoria tritici)の水性胞子懸濁液を接種した。接種した後、植物を100%の相対湿度で(20℃で暗霧チャンバーに1日、続いて点灯霧チャンバーに2〜3日間)保持して、胞子を発芽させ、葉を感染させた。次に植物を、病気が発症するように、20℃に設定した温室に移した。病気の症状が未処理の植物の第一葉に完全に発現した時、感染レベルを0〜100パーセントの病気重篤度のスケールで評価した。病気防除のパーセントは、処理植物と未処理植物の病気重篤度の比を使用して計算した。

実施例B:殺真菌活性の評価:コムギ褐色さび病(プッシニアトリチシナ(Puccinia triticina);異名:プッシニ レコンジタ分化型トリチチ(Puccinia recondita f. sp. tritici);BayerコードPUCCRT): コムギ植物(品種Yuma)を、温室において50%鉱質土壌/50%無土壌Metroミックス中の種から、第一葉が完全に出現するまで、1ポットあたり7〜10個の実生で成長させた。これらの植物には、殺真菌剤処理の前または後のいずれかにおいてプッシニアトリチシナ(Puccinia triticina)の水性胞子懸濁液を接種した。接種した後、植物を100%の相対湿度で22℃の暗霧室に一晩保持して、胞子を発芽させ、葉を感染させた。次に植物を、病気が発症するように、24℃に設定した温室に移した。殺真菌製剤、施用および病気の評価は、実施例Aに記載された手順に従った。

実施例C:殺真菌活性の評価:コムギ包えい枯病(レプトスファエリアノドルム(Leptosphaeria nodorum);BayerコードLEPTNO): コムギ植物(品種Yuma)を、温室において50%鉱質土壌/50%無土壌Metroミックス中の種から、第一葉が完全に出現するまで、1ポットあたり7〜10個の実生で成長させた。これらの植物には、殺真菌剤処理の24時間後にレプトスファエリアノドルム(Leptosphaeria nodorum)の水性胞子懸濁液を接種した。接種した後、植物を100%の相対湿度で(20℃で暗霧チャンバーに1日、続いて点灯霧チャンバーに2日間)保持して、胞子を発芽させ、葉を感染させた。次に植物を、病気が発症するように、20℃に設定した温室に移した。殺真菌製剤、施用および病気の評価は、実施例Aに記載された手順に従った。

実施例D:殺真菌活性の評価:リンゴそうか病(ベンツリアイナエクアリス(Venturia inaequalis);BayerコードVENTIN): リンゴ実生(品種McIntosh)を無土壌Metroミックスにおいて1ポットあたり1個の植物で成長させた。広がっている2個の若葉を上部に有する(植物の下部の旧葉を刈り込んだ)実生を、試験に使用した。植物を、殺真菌剤処理の24時間後にベンツリアイナエクアリス(Venturia inaequalis)の胞子懸濁液で接種し、100%の相対湿度の22℃霧チャンバーに48時間保持し、次に病気が発症するように、20℃に設定した温室に移した。殺真菌製剤、施用および散布葉における病気の評価は、実施例Aに記載された手順に従った。

実施例E:殺真菌活性の評価:テンサイの葉斑病(セルコスポラベチコラ(Cercospora beticola);BayerコードCERCBE): テンサイ(品種HH88)を、無土壌Metroミックスで成長させ、試験する前に均一な植物サイズを維持するため、定期的に刈り込んだ。植物には、殺真菌剤処理の24時間後に胞子懸濁液を接種した。接種した植物を22℃の霧チャンバーに48時間保持し、次に病気の症状が完全に発現するまで、底を通気した透明なプラスチックフードの、24℃に設定した温室でインキュベートした。殺真菌製剤、施用および散布葉における病気の評価は、実施例Aに記載された手順に従った。

実施例F:殺真菌活性の評価:アジアダイズさび病(ファコプソラパキリジ(Phakopsora pachyrhizi);BayerコードPHAKPA): 工業銘柄の材料をアセトンに溶解し、次にこれを、0.011%のTween20を含有する9容量のH2Oと混合した。殺真菌剤溶液を、自動吹付散布機を使用してダイズ実生に流出するまで施用した。散布された植物を、全て、更なる取り扱いの前に風乾した。

ダイズ実生(品種Williams82)を無土壌Metroミックスにおいて1ポットあたり1個の植物で成長させた。2週齢の実生を試験に使用した。植物を、殺真菌剤処理の3日前または1日後のいずれかに接種した。植物を、22℃および100%の相対湿度の暗霧室で24時間インキュベートし、次に、病気が発症するように、23℃の成長室に移した。病気の重篤度を散布葉において評価した。

実施例G:殺真菌活性の評価:オオムギ雲形病(リンコスポリウムセカリス(Rhynchosporium secalis);BayerコードRHYNSE): オオムギ実生(品種Harrington)を、それぞれ8〜12個の植物を有するポットにより無土壌Metroミックスで繁殖させ、第一葉が完全に出現した時に試験に使用した。試験植物には、殺真菌剤処理の24時間後にリンコスポリウムセカリス(Rhynchosporium secalis)の水性胞子懸濁液を接種した。接種した後、植物を100%の相対湿度で22℃の霧室に48時間保持した。次に植物を、病気が発症するように、20℃に設定した温室に移した。殺真菌製剤、施用および散布葉における病気の評価は、実施例Aに記載された手順に従った。

実施例H:殺真菌活性の評価:イネのいもち病(ピリクラオリザ(Pyricularia oryzae);BayerコードPYRIOR): イネ実生(品種Japonica)を、それぞれ8〜14個の植物を有するポットにより無土壌Metroミックスで繁殖させ、12〜14日齢の時に試験に使用した。試験植物には、殺真菌剤処理の24時間後にピリクラリオリザ(Pyricularia oryzae)の水性胞子懸濁液を接種した。接種した後、植物を100%の相対湿度で22℃の霧室に48時間保持して、胞子を発芽させ、葉を感染させた。次に植物を、病気が発症するように、24℃に設定した温室に移した。殺真菌製剤、施用および散布葉における病気の評価は、実施例Aに記載された手順に従った。

実施例I:殺真菌活性の評価:トマトの夏疫病(アルテルナリアソラニ(Alternaria solani);BayerコードALTESO): トマト植物(品種Outdoor Girl)を、それぞれ1個の植物を有するポットにより無土壌Metroミックスで繁殖させ、12〜14日齢の時に使用した。試験植物には、殺真菌剤処理の24時間後にアルテルナリアソラニ(Alternaria solani)の水性胞子懸濁液を接種した。接種した後、植物を100%の相対湿度で22℃の霧室に48時間保持して、胞子を発芽させ、葉を感染させた。次に植物を、病気が発症するように、22℃の成長室に移した。殺真菌製剤、施用および散布葉における病気の評価は、実施例Aに記載された手順に従った。

実施例J:殺真菌活性の評価:キュウリ炭疽病(コレトトリクムラゲナリウム(Colletotrichum lagenarium);BayerコードCOLLLA): キュウリ実生(品種Bush Pickle)を、それぞれ1個の植物を有するポットにより無土壌Metroミックスで繁殖させ、12〜14日齢の時に試験に使用した。試験植物には、殺真菌剤処理の24時間後にコレトトリクムラゲナリウム(Colletotrichum lagenarium)の水性胞子懸濁液を接種した。接種した後、植物を100%の相対湿度で22℃の霧室に48時間保持して、胞子を発芽させ、葉を感染させた。次に植物を、病気が発症するように、22℃に設定した成長室に移した。殺真菌製剤、施用および散布葉における病気の評価は、実施例Aに記載された手順に従った。

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