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Coolant transport hose and joint structure

阅读:163发布:2020-08-01

专利汇可以提供Coolant transport hose and joint structure专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE:To provide a joint structure of a coolant transport hose which possesses the superior durability and endures the use under the severe condition for a long period and in which the softness can be improved, maintaining the superior coolant impermeability. CONSTITUTION:A coolant transport hose is integrally constituted of an inner pipe layer 4 in single or multilayers, outer pipe layer 8 which is positioned concentrically on the outside in the radial direction, and a fiber reinforced layer 6 interposed between both the layers. The single layer 4 or one layer among the multilayers of the inner pipe layer is constituted of a resin composition 2 which is fanned by adding 1-10wt.% epsilon-caprolactam into the blend substance having a weight ratio between the denatured polyolefine and polyamide resin of 40/60-10/90. Further, in a joint structure which is formed by externally fitting and connecting the edge part of the coolant transport hose with the edge part of a nipple, the part between the outer peripheral surface of the nipple and the inner peripheral surface of the hose is sealed by the chlorine group elastomer containing the acid receiving agent in dispersed state.,下面是Coolant transport hose and joint structure专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 単層若しくは多層の内管層と、その径方向外側に同心的に位置する外管層と、それら両層間に介在せしめられた繊維補強層とから、一体的に構成されてなるホースにして、 該内管層の単層、または多層のうちの一つの層が、変性ポリオレフィンとポリアミド樹脂との重量比で40/6
    0〜10/90のブレンド物に、1〜10重量%のε−
    カプロラクタムを添加、含有せしめてなる樹脂組成物から構成されていることを特徴とする冷媒輸送用ホース。
  • 【請求項2】 前記内管層が、前記樹脂組成物からなる内側樹脂層と、該内側樹脂層の径方向外側に隣接して一体的に設けられた、非極性ゴム材料からなる外側ゴム層とを含んで、複数層にて構成されている請求項1に記載の冷媒輸送用ホース。
  • 【請求項3】 前記内側樹脂層と前記外側ゴム層とが、
    接着剤を介して接着せしめられている請求項2に記載の冷媒輸送用ホース。
  • 【請求項4】 前記請求項1記載の冷媒輸送用ホースの端部を、ニップルの端部に外嵌することにより、連結してなる継手構造であって、該ニップルの外周面とホース内周面との間が、受酸剤を分散含有させた塩素系エラストマによってシールされていることを特徴とする冷媒輸送用ホースの継手構造。
  • 【請求項5】 前記受酸剤が、塩素系エラストマに対して5〜25重量%含有せしめられている請求項4に記載の冷媒輸送用ホースの継手構造。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【技術分野】本発明は、冷媒輸送用ホース及びその継手構造に係り、特に自動車のカークーラーやエアコン等の配管用として好適に用いられるホース並びにそのようなホースの継手構造に関するものである。

    【0002】

    【背景技術】従来から、フロンガス等の冷媒を輸送するホースとしては、内管層と、その外側の外管層と、それら両層間に介在せしめられた繊維補強層とから、一体的に構成されてなる三層構造のものが知られている。 そして、そのようなホースにおいて、内管層は、一般に、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム(NBR)またはクロロスルホン化ポリエチレンゴム(CSM)によって形成されており、また繊維補強層は、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ナイロン繊維等の有機繊維からなる糸を用いて編成された網状体にて形成され、更に外管層は、エチレン−プロピレン−非共役ポリエン(ジエン)三元共重合体から得られるエラストマ乃至はゴム状弾性体(EPDM)またはクロロプレンゴム(CR)によって形成されている。 なお、外管層の適所には、その外表面から繊維補強層まで延びるスパイキング孔が設けられており、そのスパイキング孔を通じて、内管層からの透過フロンガスを外部に逃がし、ホース壁の各層間に滞留しないようにしている。 この透過フロンガスが多層のホース壁内に滞留すると、その部分が膨れ、層間剥離の原因となるからである。

    【0003】しかしながら、このような、全体が繊維補強層を除いてゴム層にて形成されている構造のホースは、柔軟で、配管作業が容易である;ニップル等の継手とのシール性が良く、気密性が保たれる等の利点を有しているものの、一般に、ゴム材料、特に内管層として用いられるNBR、CSM等のゴム材料は、ガス透過性を有しているところから、冷媒としてフロンガス等の低分子量ガスを用いる場合には、ガス漏れが生じるという欠点を内在している。 つまり、そのようなゴム材料を主構成材料とする従来のホースにあっては、ホース内を循環流通せしめられるフロンガス等の冷媒ガスがホース壁を透過して外部に漏れることにより、漸次循環冷媒量が減少することとなり、そのため長期に亘る冷却能保持性に劣り、冷却能力を維持するためにはガスチャージ(冷媒の充填)を頻繁に行わなければならないという、メンテナンス上の問題を内在している。 特に、近年におけるフロンガスによる大気圏オゾン層の破壊という社会問題に対して、かかる冷媒輸送用ホースにおけるガス透過性の改善は、大きな課題となっているのである。

    【0004】このため、かかるホースの冷媒不透過性を改善すべく、従来から、ホースの内管層の一つの層を冷媒不透過性に優れた樹脂材料にて構成することが検討されてきており、例えばナイロン6、ナイロン66や、それらの共重合体の如き、ポリアミド樹脂からなる層を内管層の一つとしたホースが明らかにされているが、このようなホースにあっては、冷媒不透過性は大きく改善される反面、かかるポリアミド樹脂が極めて剛性の高いものであることによって、ホース全体の柔軟性が失われるという問題を惹起している。 また、柔軟性を確保しようとして、上記ポリアミド樹脂層の肉厚を薄くしたりすると、目的とする冷媒ガス不透過性が損なわれるという問題を生じる。

    【0005】このように、従来のホースは、何れも冷媒輸送用として一長一短があり、近年における冷媒ガスの不透過性のより一層の向上が要求されている状況下においては、品質的に、何れも満足するものではなかったのである。

    【0006】

    【解決課題】ここにおいて、本発明は、かかる事情を背景にして為されたものであって、その課題とするところは、冷媒輸送用ホースにおいて、その優れた冷媒不透過性を維持しつつ、その柔軟性を同時に改善せしめることにある。 また、本発明は、そのような冷媒輸送用ホースの継手構造にして、充分に耐久性があり、過酷な条件下での長期使用に耐え得る継手構造を提供することをも、
    その課題とするものである。

    【0007】

    【解決手段】そして、本発明は、かかる課題解決のために、単層若しくは多層の内管層と、その径方向外側に同心的に位置する外管層と、それら両層間に介在せしめられた繊維補強層とから、一体的に構成されてなるホースにおいて、該内管層の単層、または多層のうちの一つの層が、変性ポリオレフィンとポリアミド樹脂との重量比で40/60〜10/90のブレンド物に、1〜10重量%のε−カプロラクタムを添加、含有せしめてなる樹脂組成物から構成されていることを特徴とする冷媒輸送用ホースを、その要旨とするものである。

    【0008】なお、かかる本発明に従う冷媒輸送用ホースにおいて、内管層は、有利には、前記樹脂組成物からなる内側樹脂層と該内側樹脂層の径方向外側に隣接して一体的に設けられた非極性ゴム材料からなる外側ゴム層とを含んで、複数層にて構成され、またそのような内側樹脂層と外側ゴム層とは、有利には、接着剤を介して接着せしめられることとなる。

    【0009】また、本発明にあっては、上記の如き冷媒輸送用ホースの端部をニップルの端部に外嵌することにより連結してなる継手構造であって、該ニップルの外周面とホース内周面との間が、受酸剤を分散含有させた塩素系エラストマによってシールされていることを特徴とする冷媒輸送用ホースの継手構造をも、その要旨とするものである。

    【0010】このような継手構造においては、受酸剤は、塩素系エラストマに対して、一般に5〜25重量%
    の割合において含有せしめられることとなる。

    【0011】

    【作用】要するに、本発明は、ホースの一つの層を構成する材料として用いられるポリアミド樹脂に柔軟性を付与することを目的として、種々研究を重ねた結果、エチレン及び/またはプロピレンを基本成分とするポリオレフィンに、不飽和カルボン酸若しくはその誘導体をグラフト重合して得られるグラフト重合物等の変性ポリオレフィンと、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12またはそれらの共重合体等から選ばれるポリアミド樹脂とを所定の混合比にてブレンドして得られるブレンド物に、ε−カプロラクタムを1〜10重量%の割合において混合せしめてなる、3種の必須成分から構成される樹脂組成物にて、ホース内管層の一つの層を構成せしめることによって、ホースのガス不透過性と柔軟性の両特性が同時に著しく向上せしめられ得ることを見い出し、本発明を完成するに至ったのである。

    【0012】また、かかる樹脂組成物からなる内管層の一つの樹脂層の外側に隣接するゴム層として、エチレン・プロピレンゴム、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム等の非極性ゴム層を採用した場合において、特にそれら樹脂層とゴム層との間の接着性が著しく向上せしめられ得ることも見い出したのである。

    【0013】さらに、本発明者等は、上記の如き冷媒輸送用ホースの継手構造に用いられるシーリング剤についての一連の研究の過程において、塩素化ポリエチレン、
    クロロスルホン化ポリエチレン等の塩素系エラストマをシーリング剤として用いると、密着性、耐熱性、耐光性等に非常に優れた特性を発揮することを見い出した。 しかし、上記塩素系エラストマをシーリング剤として長期に亘って継手構造に使用すると、上記エラストマ中に残存する未反応塩素によって、ホース内周面の樹脂層が酸化されて劣化し、ひび割れ等を生じることが分かった。
    また、塩素を含有しない非塩素系エラストマを用いると、上記のような樹脂層劣化は生じないものの、耐熱性及び密着性が悪く、実用的なものが得られないことが分かった。 そこで、上記塩素系エラストマを改良して、塩素の活性を減じる方法及び非塩素系エラストマを改良して、耐熱性及び密着性を高める方法について更に研究した結果、塩素系エラストマに、MgO、PbO等の受酸剤を分散含有させるようにすると、そのような受酸剤がエラストマ中の塩素をトラップしてハロゲン化物を作り、ホース内周面の樹脂層が劣化しなくなることを見い出し、本発明を更に発展させることが出来たのである。

    【0014】

    【具体的構成・実施例】以下に、本発明の好ましい具体例を示し、本発明の構成について更に具体的に明らかにすることとする。

    【0015】先ず、図1には、本発明に従う冷媒輸送用ホースの代表的な構造の一つが示されている。 そこにおいて、2は、ホース最内層となる樹脂層であって、変性ポリオレフィンとポリアミド樹脂とε−カプロラクタムとの三成分からなる樹脂組成物から構成されている。 そして、この樹脂層2の径方向外側に隣接して、所定厚さの内管ゴム層4が一体的に形成されており、またこの内管ゴム層4の外側に繊維補強層6、更にその外側に外管ゴム層8が形成されて、全体として一体的な積層構造のホースとされている。

    【0016】このような構成のホースにおいて、本発明は、内管層の一つの層(内側層)を構成する樹脂層2
    を、上記の如く、変性ポリオレフィンとポリアミドとε
    −カプロラクタムとの所定組成の樹脂組成物にて構成したものであり、これによって、従来の単なるポリアミド樹脂のみにて構成する場合に比して、ホースの柔軟性を大幅に向上せしめ、しかも充分なる冷媒不透過性を具備せしめるようにしたものである。 尤も、冷媒不透過性能に関して、本発明に従う樹脂組成物からなる樹脂層2
    は、ポリアミド樹脂のみからなる層よりも若干劣ることとなるが、本発明に従う樹脂組成物からなる樹脂層2は柔軟性に富んでいるため、その肉厚を冷媒不透過性能に劣る分だけ厚くすることにより、かかる樹脂層2の柔軟性を損なうことなく、ポリアミド樹脂のみからなる層に充分に対抗し得る冷媒不透過性能を与えることが出来る。

    【0017】なお、かかる樹脂層2を与える樹脂組成物を構成する変性ポリオレフィン(A)は、エチレンやプロピレンの単独重合体、若しくはそれらの共重合体等のポリオレフィンを、不飽和カルボン酸またはその誘導体等のモノマーのグラフト重合によって変性したものである。 かかるグラフト重合成分として用いられる不飽和カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸等の不飽和モノカルボン酸;マレイン酸、フマル酸等の不飽和ジカルボン酸が挙げられ、またそれらの誘導体としては、
    酸無物、アミド、エステル及び酸ハライド等が挙げられる。 また、このようなグラフト重合成分は、生成するグラフト重合物中において0.1〜20モル%の範囲内において用いられることとなる。

    【0018】また、かかる変性ポリオレフィン(A)とブレンドせしめられるポリアミド樹脂(B)としては、
    ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、ナイロン6
    12、ナイロン6/66等があり、またそれらナイロンの複数を組み合わせて用いることも可能である。

    【0019】そして、かかる変性ポリオレフィン(A)
    とポリアミド樹脂(B)とのブレンド比(配合割合)
    は、柔軟性と冷媒不透過性のバランスより、重量比でA
    /B=40/60〜10/90の範囲内に設定され、好ましくはA/B=30/70〜20/80の範囲内とされる。 なお、変性ポリオレフィン(A)とポリアミド樹脂(B)とのブレンドに際して、変性ポリオレフィンのブレンド割合が多く、ポリアミド樹脂のブレンド割合が少なくなると、ホースの冷媒不透過性能を充分に高め得なくなるのであり、また変性ポリオレフィンの割合が少なく、ポリアミド樹脂の割合が多くなると、ホースの柔軟性が低下するようになる。

    【0020】本発明にあっては、かかるブレンド割合において変性ポリオレフィン(A)とポリアミド樹脂(B)とから構成されるブレンド物に対して、ナイロン6のモノマーとして広く用いられているε−カプロラクタムを、組成物全体において1〜10重量%、好ましくは3〜7重量%の割合となるように、配合含有せしめてなる樹脂組成物を用い、それにて内管層の一つの層を構成するようにしたものであり、そしてそれによって、得られる樹脂組成物からなる内管構成層、ひいてはホースの柔軟性を飛躍的に向上せしめ得たのである。 なお、ε
    −カプロラクタムの配合効果を充分に発揮させるためには、少なくとも1重量%以上の割合において配合せしめる必要があり、またその配合量が10重量%を超えるようになると、ホースの冷媒不透過性能が悪化し、且つホースの表面にε−カプロラクタムが滲み出すブルーム現象が惹起されるようになる。

    【0021】このように、ホース内管層の一つの層となる樹脂層2は、変性ポリオレフィンとポリアミド樹脂とε−カプロラクタムとの所定割合の樹脂組成物にて構成されるものであるが、そのような樹脂組成物を構成する一成分たるε−カプロラクタムは、また、非極性ゴム材料、例えばエチレン−プロピレンゴム(EPM)、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体ゴム(EPD
    M)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム(Cl−IIR,Br−IIR等)等の極性官能基を有しないゴム材料との親和性が良好であるところから、内管層を構成する樹脂層2と内管ゴム層4との間の接着性を向上する上において、かかる内管ゴム層4を前述した非極性ゴム材料にて形成することが望ましい。

    【0022】なお、これら内管層を構成する樹脂層2と内管ゴム層4との間には、適宜接着剤が施され、それら両層のより一層の一体化が図られる。 接着剤としては、
    塩化ゴム系接着剤やフェノール系接着剤等が好適に用いられることとなる。

    【0023】また、繊維補強層6は、通常のゴムホースに用いられているものがそのまま採用され、例えば、ポリエステル繊維、アラミド繊維等の合成繊維を主体とする糸の、ブレード編みやスパイラル編み等によって形成される。 更に、外管ゴム層8は、ホースの最外層となるものであって、ホースの耐光性、耐熱性、耐透水性等の諸特性を保持する層であって、そのような観点から、前記したEPDMやCl−IIR等のゴム材料が好適に用いられることとなる。 尤も、このようなゴム材料以外のゴム材料を用いても、何等差支えないことは、言うまでもないところである。

    【0024】ところで、本発明に従う冷媒輸送用ホースの構造としては、図1に示されるものの他、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、各種の構造が適宜に採用され得、例えば図2に示される本発明の冷媒輸送用ホースの他の例にあっては、内管層が単層であって、それが樹脂層2のみから構成されているものである。 更に、図3や図4に示される本発明に従う冷媒輸送用ホースの更に他の例にあっては、図1や図2に示されるホースの樹脂層2の内面に、内管層の最内層としての内面ゴム層1
    0が所定厚さにおいて設けられている。 この内面ゴム層10は、ゴム弾性に富んだ材料から形成され、その存在によってホースの両端に配されるニップル等の継手とのシール性が良好となるようにされている。 なお、このようなホースの層構成は、その用途に応じて適宜に選択されるものであり、それによって各層構成に伴なう所定の効果を得ることが可能である。

    【0025】また、これら例示のホース構成において、
    内管層を構成する樹脂層2や内管ゴム層4、内面ゴム層10、更には外管ゴム層8等のホース構成層の厚さは、
    それらを形成する材料の種類やホースの太さ、その壁厚等によって適宜に決定されることとなるが、実用的なホースのサイズにおいては、例えば樹脂層2の厚みは、
    0.05〜0.5mm、好ましくは0.15mm程度に設定され、また内管ゴム層4の厚みは、1.0〜3.0
    mm、好ましくは2mm程度にすることが望ましい。 尤も、これら樹脂層2と内管ゴム層4の厚みは、柔軟性とガス不透過性のバランスという観点から適宜に選定されることとなる。 更に、最外層の外管ゴム層8の厚みとしては、通常、1〜3mm程度が採用されることとなる。

    【0026】ところで、このような本発明に従う冷媒輸送用ホースは、上記各ホース構成層を、例えば以下のようにして順次積層形成することにより、製造することが出来る。

    【0027】a) ゴム製或いは樹脂製のマンドレル上に、内管層(2,4,10)形成用の樹脂若しくはゴム組成物を押出成形機より押出し、該マンドレル上に管状体を形成する。 この押出操作を複数回繰り返すか、或いは同時押出し成形することによって、図1、図3、図4
    に示される如き、複数層からなる内管層を形成することが出来る。 なお、そのような押出成形に際して、内管層を構成する複数層の層間には、適宜接着剤が付与される。

    【0028】b) 次いで、この単層若しくは複数層にて構成される内管層の外周面に、必要に応じて接着剤(ゴム糊)を塗布した後、繊維補強糸をブレード編み若しくはスパイラル編みする等の手法によって、繊維補強層(6)を形成する。

    【0029】c) かかる形成された繊維補強層(6)
    の外周面に所定の接着剤(ゴム糊等)を塗布した後、その上に外管層形成用のゴム組成物を押し出して、目的とする外管ゴム層(8)を所定厚さに形成する。

    【0030】d) このようにして得られた積層管を加硫(架橋)せしめて一体化した後、マンドレルを抜き取ることにより、目的とするホースを得ることが出来る。
    なお、この際の加硫条件としては、通常、140〜17
    0℃程度の温度及び20〜90分程度の加硫時間が採用されることとなる。

    【0031】ところで、かくの如き、本発明に従う冷媒輸送用ホースの優れた特徴は、以下のホース作製・評価結果からも明らかに認識され得るところである。

    【0032】先ず、図1に示される多層構造のホースの各種のものを、下記表1に示される材料構成において、
    製造した。 なお、ホースの製造には、前記したように、
    ホースの最内側層より順次押出成形して、多層の積層管を得た後、加熱・加硫操作を施すことによって、一体的な多層構造のホース(内径:11.0mm)とする手法を採用した。 また、表1に用いられている各ゴム材料の配合組成は、以下の通りである。

    【0033】 1) Cl−IIR 配合成分 配合量(重量部)ポリマー ・・・・・・・・100 FEFカーボンブラック ・・・・・・・・ 50 パラフィン系プロセスオイル ・・・・・・・・ 20 ZnO ・・・・・・・・ 5 ステアリン酸 ・・・・・・・・ 1 テトラメチルチウラムジスルフィド・・・・・・・・ 1 2) EPDM 配合成分 配合量(重量部)ポリマー(C 3含量=35%) ・・・・・・・・100 FEFカーボンブラック ・・・・・・・・100 パラフィン系プロセスオイル ・・・・・・・・ 60 ZnO ・・・・・・・・ 5 ステアリン酸 ・・・・・・・・ 1 硫黄 ・・・・・・・・ 1 テトラメチルチウラムジスルフィド・・・・・・・・ 2 N−シクロヘキシル−2− ベンゾチアジルスルフェンアミド・・・・・・・・ 1 3) NBR 配合成分 配合量(重量部)ポリマー(AN=42%) ・・・・・・・・100 FEFカーボンブラック ・・・・・・・・・60 ジオクチルフタレート ・・・・・・・・・10 ZnO ・・・・・・・・・・5 ステアリン酸 ・・・・・・・・・・1 硫黄 ・・・・・・・・・・1 テトラメチルチウラムジスルフィド・・・・・・・・・・2 N−シクロヘキシル−2− ベンゾチアジルスルフェンアミド・・・・・・・・ 1

    【0034】そして、このようにして得られた各ホースについて、ホースの柔軟性と冷媒不透過性、樹脂層(2)と内管ゴム層(4)との間の接着性をそれぞれ評価し、その結果を、下記表1に示した。 なお、各評価は、次のようにして行なった。

    【0035】 ホース柔軟性ホース(内径:11.0mm)を400mmの長さに切断し、その一端を平板上に固定する一方、他端を曲げて、その平板に到達させるために要する曲げ応力を測定して評価した。 その値の小さい方が、柔軟性の高いことを示している。 冷媒不透過性ホース(内径:11.0mm)を500mmの長さに切断して、その中に40gのフロン134aを液状態で封入した後、両端を密封し、これを72時間放置した後、
    全体の重量を測定し、初期重量と対比して、フロンの透過グラム数を求め、評価した。 その値の小さい方が、冷媒ガスの不透過性に優れていることを示している。 接着性内径:11.0mmφのホースを半割にした後、その樹脂層(2)と内管ゴム層(4)との間の剥離評価を実施し、定性判断をした。

    【0036】

    【表1】

    【0037】かかる表1の結果から明らかなように、本発明に従う樹脂組成物にて構成された樹脂層(2)を有する多層構造のホースNo. 1〜8は、ホースの柔軟性、冷媒不透過性、並びに内管ゴム層(4)との接着性の何れにおいても優れた性能を有しているのである。

    【0038】これに対して、従来のホースの如き、内管層をゴム材料のみで構成しているホース(No.13)
    にあっては、冷媒不透過性において著しく劣り、また変性ポリオレフィンとポリアミド樹脂とのブレンド物にε
    −カプロラクタムを配合していない組成物を用いたホース(No.10,No.12)にあっては、ホース柔軟性において劣り、更に変性ポリオレフィンのブレンド割合やε−カプロラクタムの配合割合が極めて多くなった場合にあっても、冷媒不透過性が低下することが認められる。

    【0039】ところで、このような本発明に従う冷媒輸送用ホースを配管するに際しては、一般に、図5に示されるような継手構造が用いられることとなる。 この継手構造は、外周面が凹凸に形成されたニップル12の接続端部にホース14の端部を外嵌せしめる一方、かかるホース14とニップル12との嵌合部を、受酸剤を分散含有させた塩素系エラストマからなるシーリング剤16にてシールして、ホース14とニップル12との密着性を効果的に高めるものである。

    【0040】なお、ここで用いられる受酸剤は、発生したハロゲンをトラップしてハロゲン化物を作り、他成分の劣化を防止する作用を為すものであって、具体的には、例えばMgO、PbO、ハイドロタルサイト、エポキシ樹脂、二塩基性フタル酸塩等が挙げられ、中でもM
    gO(粉末)を用いることが好適である。 そして、このMgO粉末を用いる場合には、その粒径が19μm前後のものを用いると、エラストマ中での分散性に優れ、好適である。 なお、MgOの表面を予め脂肪酸エステル等の界面活性剤でコーティングしておくことにより、その分散性を一層高めることが出来る。

    【0041】一方、かかる受酸剤を分散含有させる母材となる塩素系エラストマとは、エラストマに塩素を反応させて、塩素化したものを言い、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、塩素化ポリエチレンゴム等が挙げられる。 中でも、クロロスルホン化ポリエチレンゴムが好適である。

    【0042】また、塩素系エラストマに対する受酸剤の添加量としては、エラストマの固形分に対して、5〜2
    5重量%の範囲内となるようにすることが好ましい。 受酸剤の添加量が5重量%未満では、受酸剤によるハロゲンのトラップ効果が弱く、ホース樹脂層の劣化を完全に防止することが出来ず、逆に、受酸剤の添加量が25重量%よりも多くなると、得られるエラストマ組成物の粘着性が低下して、ホース14とニップル12との間のシール性が低下する。

    【0043】なお、上記した如き継手構造は、上記各材料を用い、例えば次のようにして形成することが出来る。 即ち、先ず、塩素系エラストマを、MgO等の受酸剤とトルエン等の溶剤と共に適宜の配合割合で混合し、
    ミキサーにより均一に混練して、流動性あるエラストマ液を調製する。 次に、図5に示されるように、ニップル12の外周面に、かかる調製された受酸剤含有エラストマ液を塗布して、シーリング剤16からなる所定厚さの層を形成せしめ、そしてこのシーリング剤層(16)を備えたニップル12上に、前述した内管層の一つが所定の樹脂組成物からなる樹脂層2にて構成されたホース1
    4を外嵌するのである。 そして、必要に応じて、その外嵌部分の上に、従来と同様なソケットを外嵌せしめて、
    圧締することにより、連結を完成せしめ、目的とする継手構造と為すのである。

    【0044】このような継手構造によれば、ホース14
    とニップル12との間のシールが充分に為され、しかも長期間使用しても、ホース14の内周面の樹脂層2の劣化が生じ難い特徴がある。

    【0045】また、上記の如き継手構造では、ニップル12の外周面に受酸剤含有エラストマ液を塗布したが、
    逆に、ホース14の内周面に受酸剤含有のエラストマ液を塗布してから、ニップル12に外嵌するようにしても、何等差支えない。

    【0046】なお、このような継手構造の優れた効果は、また、以下の実験結果からも明らかなところである。

    【0047】すなわち、先ず、下記表2に従って6種類のエラストマ液を調製し、そしてそれらを、図5に示されるように、ニップル12の外周面にそれぞれ塗布した後、図1に示される如き多層構造の冷媒輸送用ホース1
    4を外嵌して、継手構造を形成した。 そして、この形成された継手部を120℃の温度下で、168時間、放置した後、ホース14における樹脂層(2)の劣化の有無、シール性、密着性について評価した。

    【0048】 樹脂層の劣化の有無目視によって、ホース14の樹脂層(2)内周面を観察し、クラックの有無を評価した。 ○・・・クラックなし ×・・・クラックありシール性得られた継手部を水中に浸漬した状態で、窒素ガスを3
    0kg/cm 2のガス圧で、5分間、通過せしめ、かかる継手部からガスが漏れて、泡が発生しないかどうかを観察した。 ○・・・泡の発生なし △・・・僅かに泡の発生あり ×・・・泡の発生あり密着性継手部のニップル12を片手で持ち、他方の手でホース14を引き抜く動作を行ない、容易にホース14が外れるかどうかを評価した。 ○・・・外れない △・・・やや外れ難い ×・・・容易に外れる

    【0049】

    【表2】

    【0050】

    【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明に従う冷媒輸送用ホースは、その内管層を構成する一つの層が、変性ポリオレフィンとポリアミド樹脂とε−カプロラクタムとを、所定割合にてブレンドしてなる樹脂組成物から形成されていることによって、優れた冷媒不透過性を備えていると共に、優れた柔軟性をも同時に具備するものであって、近年における厳格な要求を満たすカークーラーやエアコン用ホースとして、最適なものである。

    【0051】また、本発明に従う冷媒輸送用ホースの継手構造によれば、塩素系エラストマの優れた耐久性、密着性、シール性によって、継手部から液漏れ等が生じることがなく、また継手部の強度も充分なものが得られ、
    しかも塩素系エラストマに含有された受酸剤によってエラストマ中の残留塩素がトラップされるために、塩素系エラストマと接触すると劣化して破壊されていたホース内管層の樹脂層が劣化されず、長期に亘って使用することが出来るのである。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明に従う冷媒輸送用ホースの代表的な一例を示す斜視図である。

    【図2】本発明に従う冷媒輸送用ホースの他の例を示すホース横断面図である。

    【図3】本発明に従う冷媒輸送用ホースの更に他の例を示すホース横断面図である。

    【図4】本発明に従う冷媒輸送用ホースの異なる他の例を示すホース横断面図である。

    【図5】本発明に従う継手構造の一例を示す部分断面説明図である。

    【符号の説明】

    2 樹脂層 4 内管ゴム層 6 繊維補強層 8 外管ゴム層 10 内面ゴム層 12 ニップル 14 ホース 16 シーリング剤

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