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Controller for disease and insect pest for lawn, method for producing the same and method for controlling the same

阅读:0发布:2023-05-28

专利汇可以提供Controller for disease and insect pest for lawn, method for producing the same and method for controlling the same专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To obtain a controller for disease and insect pest for lawn, being solubilized in water, dilutable with water, applicable in a proper concentration according to the environment of a position to be sprayed and growth of lawn, capable of effectively exhibiting a controlling function of disease and insect pest of lawn and to provide both a method for producing the controller and a method for controlling the disease and insect pest. SOLUTION: This controller for disease and insect pest for lawn is obtained by formulating an extracted essential oil of a plant of the family Cupressaceae with an aqueous solution of an amino acid-based surfactant with stirring, aging the solution at least for two weeks at a normal temperature and uniformly dispersing the extract essential oil of the plant of the family Cupressaceae with the amino acid-based surfactant. The extracted essential oil of the plant of the family Cupressaceae contains hinokitiol, etc., having functions such as antimicrobial function, disinfection function, insecticidal function, etc. The amino acid-based surfactant has a higher biodegradation degree than that of a chemically synthesized general surfactant. The formulation ratio of the extract essential oil to the aqueous solution of the amino acid-based surfactant is preferably in a range of 1:5 to 1:10.,下面是Controller for disease and insect pest for lawn, method for producing the same and method for controlling the same专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 ヒノキ科植物から抽出された精油と、アミノ酸系界面活性剤の水溶液とよりなる芝生の病害虫防除剤。
  • 【請求項2】 前記ヒノキ科植物は台湾産ヒノキ、ウエスタンレッドシダー、アスナロ、台湾ヒバ、台湾ヒノキ、ユーカリ及びインセンスシダーから選ばれる少なくとも一種である請求項1に記載の芝生の病害虫防除剤。
  • 【請求項3】 前記アミノ酸系界面活性剤は、下記一般式(1)で示される化学構造を有するものである請求項1又は請求項2に記載の芝生の病害虫防除剤。 【化1】 但し、R 1 、R 2は水素、アルカリ金属又はアミノ基を示し、R 3 COは脂肪酸残基を示す。
  • 【請求項4】 ヒノキ科植物から抽出された精油と、アミノ酸系界面活性剤の水溶液とを混合し、その混合物を少なくとも2週間熟成してアミノ酸系界面活性剤により、ヒノキ科植物から抽出された精油を水に均一に分散する芝生の病害虫防除剤の製造方法。
  • 【請求項5】 ヒノキ科植物から抽出された精油と、アミノ酸系界面活性剤の水溶液と、水溶性増粘剤水溶液とを混合して分散液を調製し、アミノ酸系界面活性剤及び水溶性増粘剤によりヒノキ科植物から抽出された精油を水に均一に分散する芝生の病害虫防除剤の製造方法。
  • 【請求項6】 前記混合物又は分散液にエタノール又はメタノールを添加する請求項4又は請求項5に記載の芝生の病害虫防除剤の製造方法。
  • 【請求項7】 前記請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の芝生の病害虫防除剤を水に希釈して芝生に散布する芝生の病害虫防除方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】この発明は、ゴルフ場、スポーツターフ等の芝生に発生する病害虫を防除する芝生の病害虫防除剤、その製造方法及び防除方法である。

    【0002】

    【従来の技術】従来、ゴルフ場、スポーツターフ等の芝生では踏圧や、使用目的による刈り込みなどの過酷な生育環境により、芝生の病害虫に対する抵抗が低下している。 そのため、さび病、葉腐病等の病害が発生し、芝生を枯死させ、芝生の美観を損なうことがあった。

    【0003】上記種々の病害や芝生の病害虫を防除するために合成農薬の散布が行われている。 しかし、その合成農薬の散布は、土壌中の有用菌を死滅させて病害を引き起こしたり、芝生の周辺環境や地下の汚染等を引き起こすおそれがあった。

    【0004】そこで、特開平6−040831号公報に開示される芝生の病害虫防除剤及び防除方法が提案されている。 この防除剤はヒノキ科植物の抽出精油を主成分とするもので抗菌、殺菌、防虫等の機能を有する。 そして、その使用性を向上させるために、ヒノキ科植物の抽出精油に界面活性剤としてポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートを添加し、それを攪拌、混合して乳化物に調整して芝生に散布している。

    【0005】

    【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の芝生の病害虫防除剤を乳化物に調整した場合、その乳化物は水に対して充分に可溶化されていない。 そのため、それを水に希釈して利用しようとした場合、水とヒノキ科植物の抽出精油とが分離してその希釈が不可能になり、散布される場所の環境や芝生の生育に応じて適当な濃度で散布することができないという問題があった。

    【0006】また、芝生の病害虫防除剤を乳化物に調整する際に使用される界面活性剤は、化学的に合成される化合物であるため、化学的に安定でその生分解度が低い。 その結果、乳化物を芝生に散布した後、界面活性剤がその周辺の土壌中や排水中に残留し、環境を汚染してしまうおそれがあるという問題もあった。

    【0007】この発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。 その目的とするところは、水に可溶化されて水による希釈を可能とし、散布される場所の環境や芝生の生育に応じて適当な濃度で散布でき、芝生に対する病害虫防除機能を有効に発揮することができる芝生の病害虫防除剤、その製造方法及び防除方法を提供することにある。 その他の目的とするところは、天然物由来の材料を使用して製造され、
    芝生への散布後の生分解度を高めて環境保護に寄与することができる芝生の病害虫防除剤、その製造方法及び防除方法を提供することにある。

    【0008】

    【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の芝生の病害虫防除剤は、
    ヒノキ科植物から抽出された精油と、アミノ酸系界面活性剤の水溶液とよりなるものである。

    【0009】請求項2に記載の発明の芝生の病害虫防除剤は、請求項1に記載の発明において、前記ヒノキ科植物は台湾産ヒノキ、ウエスタンレッドシダー、アスナロ、台湾ヒバ、台湾ヒノキ、ユーカリ及びインセンスシダーから選ばれる少なくとも一種であるものである。

    【0010】請求項3に記載の発明の芝生の病害虫防除剤は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記アミノ酸系界面活性剤は、下記一般式(1)で示される化学構造を有するものである。

    【0011】

    【化2】

    但し、R

    1 、R

    2は水素、アルカリ金属又はアミノ基を示し、R

    3 COは脂肪酸残基を示す。

    【0012】請求項4に記載の発明の芝生の病害虫防除剤の製造方法は、ヒノキ科植物から抽出された精油と、
    アミノ酸系界面活性剤の水溶液とを混合し、その混合物を少なくとも2週間熟成してアミノ酸系界面活性剤により、ヒノキ科植物から抽出された精油を水に均一に分散するものである。

    【0013】請求項5に記載の発明の芝生の病害虫防除剤の製造方法は、ヒノキ科植物から抽出された精油と、
    アミノ酸系界面活性剤の水溶液と、水溶性増粘剤水溶液とを混合して分散液を調製し、アミノ酸系界面活性剤及び水溶性増粘剤によりヒノキ科植物から抽出された精油を水に均一に分散するものである。

    【0014】請求項6に記載の発明の芝生の病害虫防除剤の製造方法は、請求項4又は請求項5に記載の発明において、前記混合物又は分散液にエタノール又はメタノールを添加するものである。

    【0015】請求項7に記載の発明の芝生の病害虫防除方法は、前記請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の芝生の病害虫防除剤を水に希釈して芝生に散布するものである。

    【0016】

    【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態について詳細に説明する。 芝生の病害虫防除剤はヒノキ科植物から抽出された精油(以下、単に抽出精油と称す)と、
    アミノ酸系界面活性剤の水溶液とよりなるものであり、
    アミノ酸系界面活性剤により抽出精油を水に均一に分散させたものである。

    【0017】天然物由来の材料としてのヒノキ科植物としては台湾産ヒノキ、ウエスタンレッドシダー、アスナロ、台湾ヒバ、台湾ヒノキ、ユーカリ及びインセンスシダーから選ばれる少なくとも一種が使用され、これらの葉、枝及び材部の各部位を使用することができる。 そして、それらを水蒸気蒸留又は乾留してヒノキ科植物の抽出精油が得られる。 なお、ヒノキ科植物の抽出精油の抽出作業は化学物質等を一切添加せずに行われるため、化学物質が全く含まれない天然物由来のヒノキ科植物の抽出精油が得られる。

    【0018】これらの抽出精油には、抗菌性能を発揮するツジアシッド、殺菌性能を発揮するツジャプリシン、
    病害虫の忌避性能を発揮するメチルツジャータ、殺菌性能、抗菌性能等を発揮するトロポロン化合物等が含有されている。 トロポロン化合物としてはβ−ツジャプリシノール1、γ−ツジャプリシン、β−ツジャプリシン1
    (ヒノキチオール)、α−ツジャプリシン1、β−ドラブリン等が挙げられる。

    【0019】ヒノキ科植物のなかでも、ウエスタンレッドシダーの抽出精油中には、ヒノキチオールが68.5
    重量%、ツジアシッドが10.4重量%、メチルツジャータが21.1重量%含有されている。 ヒノキチオールの含有量はその他の木材と比較して、ウエスタンレッドシダーが多い。 そのため、芝生の病害虫防除剤にウエスタンレッドシダーの抽出精油を使用するのが好ましい。

    【0020】天然物由来の材料としてのアミノ酸系界面活性剤としては、下記一般式(1)で表される構造を有するものが使用される。

    【0021】

    【化3】

    この化学式において、R

    1 、R

    2は水素、アルカリ金属又はアミノ基を示し、R

    3 COは脂肪酸残基を示す。 アルカリ金属としてはナトリウムが好ましく、アミノ基としてはトリエタノールアミノ基が好ましい。

    【0022】例えば、脂肪酸アシル−L−グルタミン酸モノナトリウム(ヤシ油由来)、N−ラウロイル−L−
    グルタミン酸モノナトリウム(パーム油由来)、N−混合脂肪酸アシル−L−グルタミン酸モノナトリウム(硬化脂及びヤシ油由来)、N−ステアロイル−L−グルタミン酸モノナトリウム(硬化牛脂由来)、N−脂肪酸アシル−L−グルタミン酸モノナトリウム(蒸留ヤシ油由来)、N−脂肪酸アシル−L−グルタミン酸モノトリエタノールアミン(ヤシ油由来)、N−ステアロイル−
    L−グルタミン酸ジナトリウム(硬化牛脂由来)、N−
    混合脂肪酸アシル−L−グルタミン酸ジナトリウム(硬化牛脂及びヤシ油由来)、N−脂肪酸アシル−L−グルタミン酸ジナトリウム(ヤシ油由来)等が挙げられる。

    【0023】図1に示すように、上記アミノ酸系界面活性剤は、化学合成により得られるアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)やラウリルエーテル硫酸ナトリウム(LES)等の一般の界面活性剤と比較して、
    その生分解度が高く、最終的には100%生分解される。 また、アミノ酸系界面活性剤の生分解は、一般の界面活性剤と比較して短時間で行われる。

    【0024】そして、アミノ酸系界面活性剤と水とによりアミノ酸系界面活性剤の水溶液が調製され、その水溶液におけるアミノ酸系界面活性剤の配合量は20〜50
    重量%に設定されるのが好ましい。 前記配合量が20重量%未満にあると、得られる芝生の病害虫防除剤において、水と抽出精油とが分離してしまい好ましくない。 一方、前記配合量が50重量%を越えると、アミノ酸系界面活性剤自身による粘度が大きく、得られる芝生の病害虫防除剤の粘度が大きくなり、散布が行いにくくなり好ましくない。 従って、アミノ酸系界面活性剤により、アミノ酸系界面活性剤の水溶液中の水と抽出精油との分離が防止される。

    【0025】次に、芝生の病害虫防除剤の製造方法及び使用方法について説明する。 芝生の病害虫防除剤は、抽出精油にアミノ酸系界面活性剤の水溶液を添加し、攪拌して両者を混合して混合物を調製することにより得られる。 抽出精油と、アミノ酸系界面活性剤の水溶液とを、
    その混合割合が1:5〜1:10の範囲内となるように混合するのが好ましい。 混合割合が1:5より小さくなると、抽出精油とアミノ酸系界面活性剤の水溶液との混合物に水を加えて希釈する際、抽出精油と水とが分離しやすくなり好ましくない。 一方、1:10より大きくなると、すでにアミノ酸系界面活性剤により抽出精油が水に均一に分散され、水に可溶化されているため、製造コストの上昇を招き好ましくない。

    【0026】アミノ酸系界面活性剤により抽出精油を水に均一に分散させて、両者を確実に馴染ませるため、混合物を常温で少なくとも2週間熟成するのが好ましい。
    熟成期間が2週間より短いと、混合物を水に希釈したとき、抽出精油と水とが分離してしまい好ましくない。 なお、熟成期間は抽出精油とアミノ酸系界面活性剤の水溶液の添加量に依存し、両者の添加量が多くなると熟成期間も長くなる。 その結果、アミノ酸系界面活性剤により抽出精油が水に均一に分散された水に可溶な芝生の病害虫防除剤が得られる。

    【0027】また、前記芝生の病害虫防除剤にエタノール又はメタノールを添加することにより、得られる芝生の病害虫防除剤を無色透明な液体とすることができるとともに、長期間に亘ってその無色透明な状態を維持することができる。 エタノール又はメタノールの芝生の病害虫防除剤に対する添加量は、一般的には芝生の病害虫防除剤の2〜4重量%の範囲内に設定されるのが好ましい。 なお、エタノール又はメタノールの芝生の病害虫防除剤に対する添加量は、芝生の病害虫防除剤の使用目的に応じて適宜変更される。

    【0028】また、抽出精油と、アミノ酸系界面活性剤の水溶液と、水溶性増粘剤水溶液とを混合、攪拌して分散液を調製し、その分散液を芝生の病害虫防除剤としてもよい。 前記水溶性増粘剤としてはキサンタンガム、カラギーナン、アラビアガム、グァーガム、ジェランガム、デキストラン等が挙げられる。 上記水溶性増粘剤のなかでも抽出精油を水に均一にかつ速やかに分散させるためにキサンタンガム及びカラギーナンのうちの少なくともいずれか一方を使用するのが好ましい。

    【0029】前記カラギーナンは海藻の紅藻類から抽出される炭水化物で、その主成分はガラクトース又はガラクトースのエステルの塩類である。 キサンタンガムは多糖類の一種であり、食品の増粘安定剤として使用される透明なものである。

    【0030】水溶性増粘剤水溶液における水溶性増粘剤の配合量は10〜20重量%の範囲内に設定されるのが好ましい。 前記配合量が10重量%未満にあると、得られる芝生の病害虫防除剤において、抽出精油を水に分散させる機能を発揮させにくくなり好ましくない。 一方、
    前記配合量が20重量%を越えると、すでに水溶性増粘剤及びアミノ酸系界面活性剤により抽出精油が水に均一に分散され、水に可溶化されているため、製造コストの上昇を招き好ましくない。

    【0031】そして、水溶性増粘剤水溶液を抽出精油とアミノ酸系界面活性剤の水溶液とに混合して分散液を調製することにより、水溶性増粘剤及びアミノ酸系界面活性剤により抽出精油が各水溶液中の水に完全に分散される。 従って、その分散液を少なくとも2週間熟成させることなく、抽出精油を水に均一に分散することができる。 加えて、上記水溶性増粘剤も100%生分解されるものである。

    【0032】また、前記分散液にエタノール又はメタノールを添加することにより、分散液を無色透明な液体とすることができるとともに、長期間に亘ってその無色透明な状態を維持することができる。 この場合も、エタノール又はメタノールの芝生の病害虫防除剤に対する添加量は、一般的には芝生の病害虫防除剤の2〜4重量%の範囲内に設定されるのが好ましい。 なお、エタノール又はメタノールの芝生の病害虫防除剤に対する添加量は、
    芝生の病害虫防除剤の使用目的に応じて適宜変更される。

    【0033】抽出精油に対する水溶性増粘剤水溶液の混合割合は1:2〜1:4の範囲内となるように混合するのが好ましい。 混合割合が1:2より小さくなると、芝生の病害虫防除剤に水を加えて希釈する際、抽出精油と水とが分離しやすくなり好ましくない。 一方、1:4より大きくなると、すでに抽出精油が水に十分に分散され、水に可溶化されているため、製造コストの上昇を招き好ましくない。

    【0034】上記2つの方法によりそれぞれ得られた芝生の病害虫防除剤の使用の際には、例えば、抽出精油を10重量%含有する芝生の病害虫防除剤の場合、その希釈倍率が500〜6500倍の範囲内で水に希釈して使用するのが好ましい。 希釈倍率が300倍未満であると、抽出精油成分が強すぎて芝生が枯れる傾向にあり好ましくない。 一方、希釈倍率が6500倍を越えると、
    抽出精油が希釈されすぎて、病害虫防除機能が低下してしまい好ましくない。 なお、希釈倍率は抽出精油の含有量に依存して変更される。

    【0035】そして、芝生の病害虫防除剤を水に希釈したとき、天然物由来のアミノ酸系界面活性剤又はアミノ酸系界面活性剤と水溶性増粘剤によりヒノキ科植物の抽出精油を水に対して充分な可溶性を発揮でき、芝生の病害虫防除剤が水に可溶となる。

    【0036】また、芝生の発芽時における病害虫防除機能を発揮させるために、例えば抽出精油を10重量%含有する芝生の病害虫防除剤を使用する場合は、それを希釈倍率1000〜5000倍の範囲内で希釈して使用するのが好ましい。 芝生が生育している場所の忌避機能を発揮させるために、例えば抽出精油を10重量%含有する芝生の病害虫防除剤を使用する場合は、それを希釈倍率500〜1000倍の範囲内で希釈して使用するのが好ましい。

    【0037】そして、得られた芝生の病害虫防除剤を、
    噴霧器、スプレーガン、霧吹き等により芝生に散布することができる。 また、じょうろ等により芝生の病害虫防除剤を散布してもよい。

    【0038】上記方法により得られる芝生の病害虫防除剤はヒノキチオール等により抗菌、殺菌、防虫等の機能を有する。 また、芝生の病害虫防除剤は抽出精油とアミノ酸系界面活性剤の水溶液又は抽出精油とアミノ酸系界面活性剤の水溶液と水溶性増粘剤水溶液とにより製造されているため、天然物由来の材料のみを成分とする芝生の病害虫防除剤を得ることができる。 さらに、アミノ酸系界面活性剤及び水溶性増粘剤は化学的合成により得られる界面活性剤及び増粘剤と比較して、その生分解度が高くなっている。 そのため、芝生の病害虫防除剤を芝生に散布した後、アミノ酸系界面活性剤及び水溶性増粘剤が土壌中や排水中に残留するのが防止される。 加えて、
    エタノール又はメタノールは揮発して土壌中や排水中に残留するのが防止される。

    【0039】前記の実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。 ・ アミノ酸系界面活性剤により抽出精油が水に対して充分な可溶性を発揮することができる。 そのため、従来のような抽出精油に化学的に合成された界面活性剤としてのポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート添加して得られる乳化物と比較して、水に対する溶解度を大きくして、芝生の病害虫防除剤を水に可溶とすることができる。 そのため、芝生の病害虫防除剤が散布される場所の環境や芝生の生育に応じて適当な濃度に希釈して使用することができ、抗菌、殺菌、防虫等の病害虫防除機能を確実に発揮させることができる。 また、従来の乳化物と比較して、その粘度が低くなる。 そのため、芝生の病害虫防除剤をその散布時に広範囲にわたって散布することができる。

    【0040】・ 芝生の病害虫防除剤は天然物由来の材料の抽出精油とアミノ酸系界面活性剤の水溶液のみにより製造されているため、天然物由来の材料のみを成分とする芝生の病害虫防除剤を得ることができる。 そして、
    抽出精油はその抽出作業の際、化学物質が一切添加されない。 また、アミノ酸系界面活性剤は、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)やラウリルエーテル硫酸ナトリウム(LES)等の一般の化学的合成により得られる界面活性剤と比較して、生分解度が高くなっている。 そのため、アミノ酸系界面活性剤は芝生の病害虫防除剤の散布後に確実に生分解されてその周辺の土壌中や排水中に化学物質やアミノ酸系界面活性剤が残留するのが防止され、環境保護に寄与することができる。

    【0041】・ 抽出精油には、抗菌、殺菌、防虫等の生理活性を有するヒノキチオールが含有され、その量はその他の木材と比較して多くなっている。 そのため、芝生の病害虫防除剤に抗菌、殺菌、防虫等の病害虫防除機能を確実に付与することができる。

    【0042】・ アミノ酸系界面活性剤は、一般式(1)で示される化学構造を有するものである。 そのため、抽出精油を、水に対して充分な可溶性を発揮できるようにすることができ、芝生の病害虫防除剤を水に可溶とすることができる。

    【0043】・ 芝生の病害虫防除剤は水に希釈することができるため、それを噴霧器等を使用して容易に散布することができ、その作業を短時間で行うことができる。 ・ 抽出精油とアミノ酸系界面活性剤の水溶液との混合物を常温で少なくとも2週間熟成して芝生の病害虫防除剤が得られる。 そのため、アミノ酸系界面活性剤により抽出精油を水に均一に分散することができ、芝生の病害虫防除剤を水に希釈したとき、抽出精油と水とが分離するのを防止することができる。

    【0044】・ 抽出精油と、アミノ酸系界面活性剤の水溶液との混合割合は1:5〜1:10の範囲内に設定されている。 そのため、芝生の病害虫防除剤の有する抗菌、殺菌、防虫等の機能を確実に発揮させることができる。 また、抽出精油と水とが分離するのを防止することができる。 さらに、アミノ酸系界面活性剤が過剰に添加されるのを防止して製造コストが嵩むのを防止することができる。

    【0045】・ 例えば抽出精油を10重量%含有する芝生の病害虫防除剤の場合、その水に対する希釈倍率は500〜6500倍に設定されている。 そのため、抽出精油成分を適当に希釈して芝生の抗菌、殺菌、防虫等の機能を確実に発揮させることができる。

    【0046】・ 抽出精油と、アミノ酸系界面活性剤の水溶液と、水溶性増粘剤水溶液とを混合することにより、アミノ酸系界面活性剤及び水溶性増粘剤により分散液を少なくとも2週間熟成させなくても、抽出精油を水に均一に分散することができる。 従って、芝生の病害虫防除剤の製造時間の短縮を図ることができる。

    【0047】・ 水溶性増粘剤は天然物由来の材料であるため、芝生の病害虫防除剤の散布後に確実に生分解されてその周辺の土壌中や排水中に残留するのが防止され、環境保護に寄与することができる。

    【0048】・ 芝生の病害虫防除剤の使用の際に、エタノール又はメタノールを添加することにより得られる芝生の病害虫防除剤を無色透明な液体に調製することができる。 従って、得られた芝生の病害虫防除剤を芝生に散布したとき、その散布位置が変色することなく、芝生の美観が損なわれるのを防止することができる。

    【0049】

    【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げ、前記実施形態をさらに具体的に説明する。 (実施例1)ヒノキ科植物の抽出精油としてのウエスタンレッドシダーの抽出精油100gに、アミノ酸系界面活性剤の水溶液としてのN−脂肪酸アシル−L−グルタミン酸モノトリエタノールアミン水溶液900g(アミノ酸系界面活性剤270g)を添加して攪拌して混合した。 そして、その混合物を常温で3週間熟成した。 その結果、N−脂肪酸アシル−L−グルタミン酸モノトリエタノールアミンによりウエスタンレッドシダーの抽出精油が水に均一に分散された芝生の病害虫防除剤1kgが得られた。 この芝生の病害虫防除剤1kgと、水999
    kgとを攪拌して混合し、ウエスタンレッドシダーの抽出精油を10重量%含有する芝生の病害虫防除剤の10
    00倍希釈液を得た。

    【0050】(実施例2)ヒノキ科植物の抽出精油としてのウエスタンレッドシダーの抽出精油100gと、アミノ酸系界面活性剤の水溶液としてのN−混合脂肪酸アシル−L−グルタミン酸モノナトリウム水溶液700g
    (アミノ酸系界面活性剤210g)とを攪拌して混合した。 そして、その混合物を常温で3週間熟成した。 その結果、N−混合脂肪酸アシル−L−グルタミン酸モノナトリウムによりウエスタンレッドシダーの抽出精油10
    0gが水に均一に分散された芝生の病害虫防除剤0.8
    kgが得られた。 この芝生の病害虫防除剤0.8kg
    と、水999.2kgとを攪拌して混合し、ウエスタンレッドシダーの抽出精油を12.5重量%含有する芝生の病害虫防除剤の1250倍希釈液を得た。

    【0051】(実施例3)ヒノキ科植物の抽出精油としてのアスナロの抽出精油100gと、アミノ酸系界面活性剤の水溶液としてのN−ステアロイル−L−グルタミン酸モノナトリウム水溶液600g(アミノ酸系界面活性剤180g)とを攪拌して混合した。 そして、その混合物を常温で3週間熟成した。 その結果、N−ステアロイル−L−グルタミン酸モノナトリウムによりアスナロの抽出精油100gが水に均一に分散された芝生の病害虫防除剤0.7kgが得られた。 この芝生の病害虫防除剤0.7kgと、水999.3kgとを攪拌して混合し、アスナロの抽出精油を14重量%含有する芝生の病害虫防除剤の1420倍希釈液を得た。

    【0052】(芝生の病害防除試験)実施例1〜実施例3で得られた芝生の病害虫防除剤及びバークたい肥を芝生の貼り替え場所に散布し、その場所を整地後、芝生を貼り、その後の芝生の状態を目視により観察した。 その結果、ブラウンパッチ、赤焼病、ピシウムブライト、ダラースポット、フェアリーリング、葉枯性病害、さび病、春はげ病等の症状は観察されなかった。

    【0053】(芝生の発芽試験)実施例1で得られた芝生の病害虫防除剤を1000倍(ウエスタンレッドシダーの抽出精油の10000倍希釈)又は5000倍(ウエスタンレッドシダーの抽出精油の50000倍希釈)
    に希釈して土壌改良用散布剤を調製した。 そして、その土壌改良用散布剤を散布し、芝生の発芽状態を観察した。 その結果、芝生の発芽が観察できた。 従って、土壌改良用散布剤とした芝生の病害虫防除剤により芝生の幼葉を食する虫が除去されたことが予想される。

    【0054】(忌避試験)実施例1で得られた芝生の病害虫防除剤を500倍(ウエスタンレッドシダーの抽出精油の5000倍希釈)に希釈して芝生に散布した。 その結果、散布した場所の土の中からミミズが飛び出してきた。 さらに、1000倍(ウエスタンレッドシダーの抽出精油の10000倍希釈)に希釈して芝生に散布した。 その結果、数日後、ミミズの糞がほとんど見られなくなった。 従って、芝生の病害虫防除剤によりミミズ等の虫の忌避効果を発揮させることができる。

    【0055】(実施例4、実施例5及び比較例1)実施例4では実施例1で得られた芝生の病害虫防除剤を布に塗布し、その布に菌を接種してその抗菌性能について測定した。 実施例5では実施例1で得られた芝生の病害虫防除剤を布に塗布し、さらにその布を10回洗濯してその布に菌を接種してその抗菌性能について測定した。 また、比較例1では芝生の病害虫防除剤を塗布していない布に菌を接種してその抗菌性能について測定した。

    【0056】抗菌試験はJIS L 1902に規定される繊維製品の抗菌性試験方法に準じて行った。 実施例4ではまず、実施例1で得られた芝生の病害虫防除剤を布に塗布した。 次に、それに黄色ぶどう球菌(Stap
    hylococcus aureus ATCC 65
    38P)を菌数が2.1×10 4 (logA 4.3)
    となるように接種し、黄色ぶどう球菌を18時間培養して18時間後の菌数(logC 1.3以下)を測定した。

    【0057】実施例5ではまず、実施例1で得られた芝生の病害虫防除剤を布に塗布した。 次に、その布を洗濯を10回行った後に、それに実施例4と同じ黄色ぶどう球菌を菌数が2.1×10 4 (logA 4.3)となるように接種し、18時間黄色ぶどう球菌を培養し、1
    8時間後の菌数(logC 1.3以下)を測定した。

    【0058】比較例1では布に芝生の病害虫防除剤を塗布せずに、実施例4と同じ黄色ぶどう球菌を菌数が2.
    1×10 4 (logA 4.3)となるように接種し、
    18時間黄色ぶどう球菌を培養し、18時間後の菌数(logB 6.3)を測定した。

    【0059】さらに、実施例4、実施例5及び比較例1
    において、黄色ぶどう球菌の増殖を抑制する効力を示す静菌活性値及び黄色ぶどう球菌の発育を阻止し、その増殖を抑制する効力を示す殺菌活性値を測定した。 静菌活性値はlogBからlogCを引いて算出され、殺菌活性値はlogAからlogCを引いて算出される。

    【0060】それらの結果を表1に示す。

    【0061】

    【表1】

    表1に示すように、実施例4及び実施例5では静菌活性値及び殺菌活性値が2.2以上を示しているため、抗菌性の評価基準に達していることが示された。 そのため、


    芝生の病害虫防除剤は抗菌性を有することが示された。

    【0062】(実施例6〜実施例9)実施例6ではウエスタンレッドシダーの原油又は抽出精油を10重量%含有する芝生の病害虫防除剤の黄色ブドウ球菌(Stap
    hylococcus aureus IFO 127
    32:グラム陽性菌)に対する殺菌性の試験を行い、実施例7ではウエスタンレッドシダーの原油又は抽出精油を10重量%含有する芝生の病害虫防除剤の大腸菌(E
    scherichia coli IFO 3972:
    グラム陰性菌)に対する殺菌性の試験を行った。

    【0063】実施例8ではウエスタンレッドシダーの原油又は抽出精油を10重量%含有する芝生の病害虫防除剤の緑膿菌(Pseudomonas aerugin
    osa NCTC 7649:グラム陰性菌)に対する殺菌性の試験を行い、実施例9ではウエスタンレッドシダーの原油又は抽出精油を10重量%含有する芝生の病害虫防除剤の腸内細菌(Proteus vulgar
    is IFO 3045:グラム陰性菌)に対する殺菌性の試験を行った。

    【0064】試験方法として、まず、接種用培地(Tr
    ypticase soy broth)10mlにそれぞれの供試菌を接種し、1代につき24時間で3代培養を行って新鮮菌液をつくり、これを滅菌生理食塩水で100倍希釈し、それぞれ接種菌液とした。

    【0065】次に、ウエスタンレッドシダーの原油又は抽出精油を10重量%含有する芝生の病害虫防除剤を感受性測定用培地で濃度が10段階になるように希釈し、
    検体加感受性測定用ブイヨン培地として調整した。

    【0066】そして、検体加感受性測定用ブイヨン培地1mlに前記接種菌液0.05mlをそれぞれ加え試験液とし、37℃で24時間培養した。 陽性対照として感受性測定用培地(ウエスタンレッドシダーの原油又は抽出精油を10重量%含有する芝生の病害虫防除剤を含まない)1mlに接種菌液を加え、同様に培養した。 そして、感受性測定用培地と比較してそれぞれの検体加感受性測定用ブイヨン培地が濁りだしたときの濃度を測定した。 その濃度を各供試菌が発育しなくなる最小の濃度(最小発育阻止濃度)とした。

    【0067】さらに、最小発育阻止濃度の試験液を0.
    05mlずつそれぞれ採取し、感受性測定用培地1ml
    に加え、同様に培養した。 そして、菌の発育が認められなくなる最低の濃度を測定した。 その濃度を各供試菌を殺菌することができる最小の濃度(最小殺菌濃度)とした。 その結果を表2に示す。

    【0068】

    【表2】

    表2に示すように、ウエスタンレッドシダーの原油又は抽出精油を10重量%含有する芝生の病害虫防除剤は、


    非常に低い濃度で殺菌効果を発揮させることができることが示された。

    【0069】(食品保存性試験)実施例1で得られた芝生の病害虫防除剤のウエスタンレッドシダーの抽出精油濃度を変更して、その食品保存性について測定した。

    【0070】測定方法は、ウエスタンレッドシダーの抽出精油の含有量を0.05、0.1、0.5、0.8、
    1.0重量%となるように水で希釈する。 そして、それらをそれぞれ食品としてカジキマグロの刺身が収納された瓶の中へ注入する。 そして、4時間放置した後のカジキマグロの刺身の黄色ブドウ球菌等の細菌数を測定した。 なお、対照としてウエスタンレッドシダーの抽出精油を注入せずに、カジキマグロの刺身の4時間後の黄色ブドウ球菌等の細菌数を測定した。 その結果を表3に示す。

    【0071】

    【表3】

    表3に示すように、対照と比較して黄色ブドウ球菌等の細菌数が減少することが示されたため、食品保持性を有すると推測される。

    【0072】(実施例10)まず、アミノ酸系界面活性剤の水溶液としての脂肪酸アシル−L−グルタミン酸モノトリエタノールアミン水溶液500g(アミノ酸系界面活性剤150g)と、カラギーナン40gと水310
    gとよりなる水溶性増粘剤水溶液とを混合して水溶液を調製した。 次いで、その水溶液にヒノキ科植物の抽出精油としての台湾産ヒノキの抽出精油150gを常温で添加して攪拌、混合して分散液を調製した。 その結果、台湾産ヒノキの抽出精油150gが水に均一に分散された茶褐色なペースト状の芝生の病害虫防除剤1kgが得られた。 この芝生の病害虫防除剤6gと、水994gとを攪拌して混合し、台湾産ヒノキの抽出精油を0.09重量%含有する芝生の病害虫防除剤の165倍希釈液を得た。

    【0073】さらに、上記芝生の病害虫防除剤6gと、
    水694gと、エタノール300gとを攪拌して混合し、無色透明な台湾産ヒノキの抽出精油を0.054重量%含有する芝生の病害虫防除剤1kgを得た。

    【0074】(実施例11)まず、アミノ酸系界面活性剤の水溶液としてのN−混合脂肪酸アシル−L−グルタミン酸モノナトリウム水溶液500g(アミノ酸系界面活性剤150g)と、キサンタンガム40gと水310
    gとよりなる水溶性増粘剤水溶液とを混合して水溶液を調製した。 次いで、その水溶液にヒノキ科植物の抽出精油としてのウエスタンレッドシダーの抽出精油150g
    を常温で添加して攪拌、混合して分散液を調製した。 その結果、ウエスタンレッドシダーの抽出精油150gが水に均一に分散された茶褐色のペースト状をなす芝生の病害虫防除剤1kgが得られた。 この芝生の病害虫防除剤6gと、水994gとを攪拌して混合し、ウエスタンレッドシダーの抽出精油を0.09重量%含有する芝生の病害虫防除剤の165倍希釈液を得た。

    【0075】さらに、上記芝生の病害虫防除剤6gと、
    水694gと、エタノール300gとを攪拌して混合し、無色透明なウエスタンレッドシダーの抽出精油を0.054重量%含有する芝生の病害虫防除剤1kgを得た。

    【0076】(実施例12)まず、アミノ酸系界面活性剤の水溶液としてのN−ステアロイル−L−グルタミン酸モノナトリウム水溶液500g(アミノ酸系界面活性剤150g)と、カラギーナン40gと水310gとよりなる水溶性増粘剤水溶液とを混合して水溶液を調製した。 次いで、その水溶液にヒノキ科植物の抽出精油としてのアスナロの抽出精油150gを常温で添加して攪拌、混合して分散液を調製した。 その結果、アスナロの抽出精油150gが水に均一に分散された茶褐色のペースト状をなす芝生の病害虫防除剤1kgが得られた。 この芝生の病害虫防除剤6gと、水994gとを攪拌して混合し、アスナロの抽出精油を0.09重量%含有する芝生の病害虫防除剤の165倍希釈液を得た。

    【0077】さらに、上記芝生の病害虫防除剤6gと、
    水694gと、エタノール300gとを攪拌して混合し、無色透明なアスナロの抽出精油を0.054重量%
    含有する芝生の病害虫防除剤1kgを得た。

    【0078】(実施例13)まず、アミノ酸系界面活性剤の水溶液としてのN−混合脂肪酸アシル−L−グルタミン酸モノナトリウム水溶液500g(アミノ酸系界面活性剤150g)と、キサンタンガム40gと水310
    gとよりなる水溶性増粘剤水溶液とを混合して水溶液を調製した。 次いで、その水溶液にヒノキ科植物の抽出精油としてのインセンスシダーの抽出精油150gを常温で添加して攪拌、混合して分散液を調製した。 その結果、インセンスシダーの抽出精油150gが水に均一に分散された茶褐色のペースト状をなす芝生の病害虫防除剤1kgが得られた。

    【0079】さらに、上記芝生の病害虫防除剤6gと、
    水694gと、エタノール300gとを攪拌して混合し、無色透明なインセンスシダーの抽出精油を0.05
    4重量%含有する芝生の病害虫防除剤1kgを得た。

    【0080】さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。 ・ 前記ヒノキ科植物から抽出された精油と、アミノ酸系界面活性剤の水溶液とを、その混合割合が1:5〜
    1:10の範囲内で混合する請求項1〜請求項3のいずれかに記載の芝生の病害虫防除剤。

    【0081】このように構成した場合、芝生の病害虫防除剤の有する抗菌、殺菌、防虫等の機能を発揮させることができる。 また、芝生の病害虫防除剤を水に希釈したとき、ヒノキ科植物から抽出された精油と水とが分離するのを防止することができる。 さらに、アミノ酸系界面活性剤の水溶液が過剰に添加されるのを防止して製造コストが嵩むのを防止することができる。

    【0082】・ 前記ヒノキ科植物から抽出された精油はウエスタンレッドシダーから抽出された精油である請求項1に記載の芝生の病害虫防除剤。 このように構成した場合、ウエスタンレッドシダーから抽出された精油には、ヒノキチオールの含有量がその他の木材と比較して多くなっている。 そのため、芝生の病害虫防除剤に抗菌、殺菌、防虫等の病害虫防除機能を確実に付与することができる。

    【0083】・ 前記ヒノキ科植物から抽出された精油を10重量%含有する芝生の病害虫防除剤は希釈倍率が500〜6500倍の範囲内で水に希釈して使用される請求項7に記載の芝生の病害防除方法。 このように構成した場合、芝生の病害虫防除剤が散布される場所の環境や芝生の生育状況に応じて芝生の病害虫防除剤を適当に希釈して、その芝生に対して抗菌、殺菌、防虫等の機能を確実に発揮させることができる。

    【0084】・ 前記ヒノキ科植物から抽出された精油を10重量%含有する芝生の病害虫防除剤を希釈倍率1
    000〜5000倍の範囲内で水に希釈して使用する請求項7に記載の芝生の病害虫防除方法。 このように構成した場合、芝生の病害虫防除剤により芝生の幼葉を食する虫が除去され、芝生の発芽の妨害因子を除去することができる。

    【0085】・ 前記ヒノキ科植物から抽出された精油を10重量%含有する芝生の病害虫防除剤を希釈倍率5
    00〜1000倍の範囲内で水に希釈して使用する請求項7に記載の芝生の病害虫防除方法。 このように構成した場合、ミミズ等の虫の忌避効果を発揮させることができる。

    【0086】・ ヒノキ科植物から抽出された精油と、
    アミノ酸系界面活性剤の水溶液とよりなる殺菌剤。 このように構成した場合、例えば大腸菌、黄色ブドウ球菌、
    緑膿菌、腸内細菌等に対して殺菌効果を効果的に発揮させることができる。

    【0087】・ ヒノキ科植物から抽出された精油と、
    アミノ酸系界面活性剤の水溶液とよりなる混合物を被担持物に担持して得られる抗菌剤。 このように構成した場合、被担持物として例えば織布に混合物を担持させた場合、その織布に抗菌性を付与することができる。

    【0088】・ ヒノキ科植物から抽出された精油と、
    アミノ酸系界面活性剤の水溶液とよりなる食品保存剤。
    このように構成した場合、食品に発生する細菌等の増殖を抑制して食品を長期にわたって保存することができる。

    【0089】・ ヒノキ科植物から抽出された精油と、
    アミノ酸系界面活性剤の水溶液とよりなる忌避剤。 このように構成した場合、ミミズ等の虫の忌避効果を発揮させることができる。

    【0090】・ ヒノキ科植物から抽出された精油と、
    アミノ酸系界面活性剤の水溶液と、水溶性増粘剤水溶液とよりなる芝生の病害虫防除剤。

    【0091】

    【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれば、次のような効果を奏する。 請求項1に記載の発明の芝生の病害虫防除剤によれば、水に可溶化されて水による希釈を可能とし、散布される場所の環境や芝生の生育に応じて適当な濃度で散布でき、芝生に対する病害虫防除機能を有効に発揮することができる。 また、天然物由来の材料を使用して製造され、芝生への散布後の生分解度を高めて環境保護に寄与することができる。

    【0092】請求項2に記載の発明の芝生の病害虫防除剤によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、抗菌、殺菌、防虫等の生理活性を有するヒノキチオールが、その他の木材よりも多く含有されている。 そのため、芝生の病害虫防除剤に抗菌、殺菌、防虫等の病害虫防除機能を確実に付与することができる。

    【0093】請求項3に記載の発明の芝生の病害虫防除剤によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、ヒノキ科植物から抽出された精油を水に対して充分に可溶性を発揮できるようにすることができ、芝生の病害虫防除剤を水に可溶とすることができる。

    【0094】請求項4に記載の発明の芝生の病害虫防除剤の製造方法によれば、アミノ酸系界面活性剤によりヒノキ科植物の抽出精油を水に均一に分散することができ、水に希釈したとき、抽出精油と水とが分離するのを防止することができる。

    【0095】請求項5に記載の発明の芝生の病害虫防除剤の製造方法によれば、アミノ酸系界面活性剤及び水溶性増粘剤により抽出精油を水に速やかにかつ均一に分散することができ、芝生の病害虫防除剤の製造時間の短縮を図ることができる。

    【0096】請求項6に記載の発明の芝生の病害虫防除剤の製造方法によれば、請求項4又は請求項5に記載の発明の効果に加え、得られる芝生の病害虫防除剤を無色透明な液体に調製することができ、芝生の病害虫防除剤の散布場所の美観が低下するのを防止することができる。

    【0097】請求項7に記載の発明の芝生の病害虫防除方法によれば、芝生の病害虫防除剤が散布される場所の環境や芝生の生育状況に応じて芝生の病害虫防除剤を適当に希釈して、その芝生に対して抗菌、殺菌、防虫等の機能を確実に発揮させることができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 界面活性剤の経過時間に伴う生分解度を示すグラフ。

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