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Sheet processor

阅读:892发布:2024-02-22

专利汇可以提供Sheet processor专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To easily set the requirements for bills allocated to different storages according to user requests or a plurality of bills to be processed. SOLUTION: A bill processor inspects bills and sorts the bills into different storages according to the result of the inspection and the requirements for bills allocated to the plurality of storages. The requirements for the bills allocated to the different storages, such as kind or state, are displayed in a display part. The bill that meets the selected requirements is allocated and stored in the selected storage among the storages displayed in the display part. COPYRIGHT: (C)2006,JPO&NCIPI,下面是Sheet processor专利的具体信息内容。

  • 紙葉類を検査し、この検査結果と複数の集積部に割り当てられている紙葉類の条件とに基づいて紙葉類を各集積部に区分する紙葉類処理装置において、
    各集積部に割り当てられている紙葉類の条件を示す情報を表示する表示手段と、
    この表示手段により表示されている集積部を選択する第1の選択手段と、
    前記表示手段により表示されている紙葉類の条件を選択する第2の選択手段と、
    前記第1の選択手段により集積部が選択され、かつ、前記第2の選択手段により紙葉類の条件が選択された場合、前記第1の選択手段により選択された集積部に前記第2の選択手段により選択された条件の紙葉類を割り当てる設定手段と、
    を具備することを特徴とする紙葉類処理装置。
  • 前記第2の選択手段は、紙葉類の条件として紙葉類の券種を選択する手段である、ことを特徴とする前記請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  • 前記第2の選択手段は、紙葉類の条件として紙葉類の汚損状態を選択する手段である、ことを特徴とする前記請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  • 前記第2の選択手段は、紙葉類の条件として紙葉類の向きを選択する手段である、ことを特徴とする前記請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  • 前記第2の選択手段は、紙葉類の条件を、券種および汚損状態の組み合わせで選択する手段である、ことを特徴とする前記請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  • 前記表示手段は、各集積部に対して割り当てられている紙葉類の条件を示す情報を一覧表示する表示領域を有する設定画面を表示する、ことを特徴とする前記請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  • 前記表示手段は、紙葉類の条件に対して割り当てられている集積部を示す情報を表示する表示領域を有する設定画面を表示する、ことを特徴とする前記請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  • さらに、前記表示手段は、前記設定手段により前記第1の選択手段により選択された集積部に前記第2の選択手段により選択された紙葉類の条件を割り当てた場合、当該集積部に対して紙葉類の第2の条件を設定するための表示領域を追加表示する、ことを特徴とする前記請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  • さらに、前記表示手段により表示されている設定内容の保存を指示するための保存指示手段と、
    前記保存指示手段が指示された際に、前記表示手段により表示されている設定内容を設定情報として保存する保存手段と、を有することを特徴とする前記請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  • さらに、前記表示手段により表示されている設定内容を保存するための設定名を指定するための設定名指定手段と、
    前記表示手段により表示されている設定内容を前記設定名指定手段により指定された設定名で保存する保存手段と、を有する、ことを特徴とする前記請求項9に記載の紙葉類処理装置。
  • さらに、前記保存手段により設定内容を保存している複数の設定名から1つの設定名を選択する第3の選択手段と、
    この第3の選択手段により選択されている設定名の設定内容を読み込むための読込指示手段と、を有し、
    前記表示手段は、前記読込指示手段が指示された際、前記第3の選択手段により選択されている設定名の設定内容を示す情報を表示する、ことを特徴とする前記請求項10に記載の紙葉類処理装置。
  • さらに、汚損状態に基づいて紙葉類を正券と損券とに分類するための基準値を設定するための基準値設定手段を有する、ことを特徴とする前記請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  • 前記基準値設定手段は、紙葉類の券種ごとに前記基準値を設定する、ことを特徴とする前記請求項12に記載の紙葉類処理装置。
  • 管理者であるか否かを認証する認証手段を有し、
    前記設定手段は、前記認証手段により認証された管理者による操作によってのみ設定処理を実行する、ことを特徴とする前記請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  • 紙葉類を集積する複数の集積部を有する紙葉類処理装置において、
    各集積部に割り当てられている紙葉類の条件を示す複数の設定内容を複数の設定名で保存している保存手段と、
    この保存手段に保存されている複数の設定名から1つの設定名を選択する選択手段と、
    この選択手段により選択された設定名の設定内容を読み込む読込手段と、
    この読込手段により読み込んだ設定内容に基づいて動作設定を行う設定手段と、
    複数の紙葉類を1つづつ取り出す取出し部と、
    この取出し部により取り出された紙葉類を検査する検査手段と、
    この検査手段による検査結果と前記設定手段により設定された各集積庫に割り当てられている紙葉類の条件とに基づいて紙葉類の集積先となる集積庫を判別する判別手段と、
    この判別手段による判別結果に基づいて紙葉類を各集積庫に集積する集積手段と、
    を具備することを特徴とする紙葉類処理装置。
  • 说明书全文

    この発明は、複数の種類からなる複数の紙葉類をまとめて投入し、券種あるいは汚損度や向きなどの状態に基づいて紙葉類を区分し、区分した各紙葉類を複数の集積庫に集積する紙葉類処理装置に関する。

    従来、たとえば、紙葉類処理装置としての紙幣処理装置は、複数の券種からなる複数の紙幣を券種あるいは紙幣の状態などの条件に応じて区分する装置である。 このような紙幣処理装置では、紙幣の条件(種類あるいは紙幣の状態)に応じて割り当てられる複数の集積庫を有している。 上記紙幣処理装置では、紙幣の種類あるいは紙幣の状態を判別部により判別し、その判別結果に基づいて各紙幣を各集積庫に集積するようになっている。

    上記のような紙幣処理装置における各集積庫に対する紙幣の条件(券種あるいは状態)の割り当ては、ユーザの要望や処理対象となる複数の紙幣に応じて臨機応変に変更するのが好ましい。 たとえば、処理対象となる複数の紙幣に特定の券種が多いことが予想される場合、多く含まれると予想される券種は、係員が作業をし易い集積庫を割り当てる。 これにより、係員は、最も満杯になる頻度が多い集積庫に対して作業を楽に行うことができる。 また、紙葉類処理装置が所定数の紙幣を施封する施封装置を装備する場合、処理対象となる複数の紙幣に多く含まれると予想される券種を施封装置で施封する券種として割り当てる。 これにより、最も処理数が多い券種の紙幣に対して区分後の施封作業までを効率よく行うことができる。

    しかしながら、従来の紙幣処理装置において、複数の集積庫に対する紙幣の条件(紙幣の種類あるいは状態)の割り当ては、固定されているか、あるいは、特殊な操作によってのみ変更するようになっている。 このため、ユーザの要望や処理対象となる複数の紙幣に応じて臨機応変に各集積庫に割り当てる紙幣の条件を簡単に設定できるものが要望されている。

    特開2002−319153号

    特開2003−281598号

    この発明は、上記のような要望を解決するものであり、ユーザの要望や処理対象となる複数の紙幣に応じて各集積庫に割り当てる紙幣の条件を簡単に設定することができる紙葉類処理装置を提供することを目的とする。

    この発明の紙葉類処理装置は、紙葉類を検査し、この検査結果と複数の集積部に割り当てられている紙葉類の条件とに基づいて紙葉類を各集積部に区分するものにおいて、各集積部に割り当てられている紙葉類の条件を示す情報を表示する表示手段と、この表示手段により表示されている集積部を選択する第1の選択手段と、前記表示手段により表示されている紙葉類の条件を選択する第2の選択手段と、前記第1の選択手段により集積部が選択され、かつ、前記第2の選択手段により紙葉類の条件が選択された場合、前記第1の選択手段により選択された集積部に前記第2の選択手段により選択された条件の紙葉類を割り当てる設定手段とを有する。

    この発明によれば、ユーザの要望や処理対象となる複数の紙幣に応じて各集積庫に割り当てる紙幣の条件を簡単に設定することができる紙葉類処理装置を提供できる。

    この発明を実施するための最良の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
    図1は、この発明の実施の形態に係る紙幣処理システム(紙葉類処理装置)の概略構成を示すものである。
    この紙幣処理システムは、紙幣処理装置本体1と紙幣処理装置本体1を操作するための制御装置2とから構成されている。 上記制御装置2が制御する紙幣処理装置本体1は、1台であっても、複数台であっても良い。

    紙幣処理装置本体1は、紙幣を種類あるいは状態に応じて区分し、区分した紙幣を種類あるいは状態ごとに集積する区分集積装置1Aと所定数毎に紙幣を施封する施封装置1Bとを有している。 上記紙幣処理装置本体1は、1つの区分集積装置1Aに対して任意の数の施封装置1Bが接続可能な構成となっている。

    上記区分集積装置1Aは、複数の種類からなる複数の紙幣が一括して投入される。 上記区分集積装置1Aは、投入された各紙幣の種類及び状態に応じて分類する。 上記区分集積装置1Aは、分類した紙幣を各集積庫(カセット)あるいは施封装置1Bへ搬送する。 上記施封装置1Bは、上記区分集積装置1Aから供給される紙幣を集積庫(カセット)に集積し、所定数毎に紙帯で施封する。

    上記制御装置2は、上記紙幣処理装置本体1の制御、上記紙幣処理装置本体1に対する動作設定、あるいは上記紙幣処理装置本体1による処理データの管理などを行う。 上記制御装置2は、たとえば、パーソナルコンピュータにより構成される。 上記制御装置2は、後述する表示部、操作部および記憶部などを有している。

    次に、上記紙幣処理装置本体1の内部の構成について説明する。

    図1に示すように、紙幣処理装置本体1は、区分集積装置1Aおよび施封装置1Bにより構成されている。

    上記区分集積装置1Aには、複数の紙幣Pを投入する投入部4が設けられている。 上記投入部4には、複数の種類が混在する複数の紙幣が一括して投入される。 上記投入部4に投入される紙幣Pは、それぞれ長手方向と短手方向とを有する。 上記投入部4には、紙幣の長手方向の上端或いは下端が下を向く姿勢で投入される。

    上記投入部4は、ステージ5、バックアッププレート6、および、取出しローラ10を有している。 上記ステージ5には、複数の紙幣Pがその上端或いは下端に当接して整位された状態で投入される。 上記バックアッププレート6は、上記ステージ5に対して鉛直方向に立設されている。 上記バックアッププレート6は、ばね8によりステージ5に沿って取出しローラ10側(図中左方向)に移動するようになっている。 上記取出しローラ10は、1対のローラにより構成される。 上記取出しローラ10は、所定方向に回転することによりステージ5上の図中左端にある紙幣Pを順に取り出す。 したがって、上記投入部4に投入された複数の紙幣Pは、バックアッププレート6によってステージ5に沿って図中左方向に移動され、取出しローラ10(取出し部)に押し付けられる。

    上記取出しローラの後段には、搬送路12が設けられている。 上記搬送路12は、複数のローラ15と搬送ベルト14、16により構成されている。 上記搬送路12では、複数のローラ15により駆動する搬送ベルト14、16により紙幣Pが搬送される。 上記搬送路12には、上記取出しローラ10により取り出された紙幣Pが順に供給される。 たとえば、上記取出しローラ10は、紙幣Pをその上端或いは下端を先頭にして短手方向に搬送路12に供給する。 また、上記取出しローラ10により搬送路12上に供給される紙幣Pは、表裏がばらばらの状態となっている。 図1に示す構成例では、上記投入部4から取出される紙幣Pの取出し方向は下向きとなっている。

    上記取出しローラ10の後段に延設された搬送路12上には、検知部30が設けられている。 上記検知部30は、紙幣Pの券種、表裏、天地、汚れや破損の有無等の特徴を検知する。 上記検知部30は、種々のセンサにより構成される。 上記検知部30に設けられる種々のセンサは、搬送路12を搬送される紙幣Pから種々の情報を読み取る。 上記検知部30には、たとえば、紙幣Pの表面の画像を読み取るイメージセンサ、紙幣Pの厚さを検知するセンサ、紙幣Pに含まれる磁性体を検知するセンサなどが設けられる。 上記検知部30の各センサにより読み取った情報に基づいて、後述する判定部は、上述したような紙幣Pの特徴を判定する。

    図1に示す区分集積装置1Aでは、表裏および天地がばらばらの状態の複数の紙幣Pが上記投入部4に投入される。 このため、上記検知部30を通過する各紙幣Pも、表裏および天地がばらばらな状態となっている。 ここで、上記検知部30を通過する紙幣Pの表裏および天地に関する向きは4種類ある。 以下の説明では、表面が上方を向いて搬送方向前方に対して上端を向けて取出された紙幣Pを表上(FF)券と称し、表面が上方を向いて搬送方向前方に対して下端を向けて取出された紙幣Pを表下(FR)券と称し、裏面が上方を向いて搬送方向前方に対して上端を向けて取出された紙幣Pを裏上(BF)券と称し、裏面が上方を向いて搬送方向前方に対して下端を向けて取出された紙幣Pを裏下(BR)券と称する。 つまり、検知部30を通過して搬送される紙幣Pは、これら4種類の搬送姿勢のうちいずれかの姿勢で搬送されることになる。

    上記検知部30の後段に延設された搬送路12上には、検知部30における検知結果に基づいて紙幣Pの搬送方向を選択的に切換えるための複数のゲートG1〜G9が設けられている。

    まず、ゲートG1は、紙幣Pを後段の処理が可能なものとリジェクトするものとに振り分ける。 たとえば、上記検知部30において、後段の処理が不可能であることが判定された紙幣は、ゲートG1を介してリジェクト箱32(図中右方向)へ搬送される。 後段の処理が不可能な紙幣としては、たとえば、2枚取りが判定された紙幣、所定のレベルを超えて大きくスキューしたことが判定された紙幣、或いは再流通可能な正券と判定されなかった損券や偽券などの紙幣(紙幣とは限らない)などがある。 上記リジェクト箱32には、紙葉類処理装置1の外部からアクセスが可能となっている。 つまり、リジェクト箱32に集積された紙幣Pは、係員が取り出すことができるようになっている。

    一方、検知部30において後段の処理が可能であると判定された紙幣Pは、ゲートG1を介してゲートG2(図中左方向)へ搬送される。 ゲートG2は、表裏に応じて紙幣Pを振り分けるようになっている。 ゲートG2の下流側の搬送路は、2方向に分岐されている。 すなわち、ゲートG2は、表裏の状態に応じて紙幣Pの搬送方向を2方向に選択的に切換える。

    ゲートG2の下流側で分岐された一方の搬送路上には、紙幣Pの表裏を反転させるための表裏反転機構34(表裏反転部)が設けられている。 また、ゲートG2の下流側で分岐された他方の搬送路36は、紙幣Pの表裏を変化させずに、単に紙幣Pを通過させる搬送パスとなっている。 すなわち、ゲートG2の後段では、紙幣Pの表裏を取り揃えられるようになっている。

    上記表裏反転機構34は、2組の搬送ベルト33、35により構成される。 上記搬送ベルト33および35は、その入口から出口に向けて中心軸の回りで180°回転されたねじり搬送路を形成している。 したがって、上記ゲートG2により表裏反転機構34へ振り分けられた紙幣Pは、表裏反転される。 たとえば、FF券は、上記表裏反転機構34により表裏反転され、裏面を上にしたBF券に反転される。

    上記表裏反転機構34を通過して表裏反転された紙幣P、および、上記表裏反転機構34を通過せずに搬送路(搬送パス)36を通過した紙幣Pは、いずれも合流部38を介してゲートG3に送り込まれる。

    ゲートG2から表裏反転機構34を介して合流部38に至る紙幣Pの処理時間(搬送時間)とゲートG2から搬送路36を介して合流部38に至る紙幣Pの搬送時間とが同じになるように設定されている。 これにより、表裏反転機構34を介して搬送された紙幣Pと搬送路36を通過された紙幣Pとが同じタイミングで合流部38を通過する。

    ゲートG3は、合流部38を通過した紙幣Pを振り分けるようになっている。 ゲートG3の下流側の搬送路は、2方向に分岐されている。 ゲートG3は、紙幣Pの種類(あるいは状態)に応じて紙幣Pの搬送方向を2方向に選択的に切換える。

    ゲートG3の下流側で分岐された一方の搬送路は、紙幣Pを施封装置1Bへ搬送するための搬送路である。 また、ゲートG3の下流側で分岐された他方の搬送路(平搬送路)40は、紙幣Pを区分集積装置1A内の各集積庫41〜46に集積するための搬送路である。 また、各集積庫41〜46には、それぞれ紙幣の有無を検知するセンサが設けられている。

    すなわち、ゲートG3により図中右方向に分岐された水平搬送路40は、複数の集積庫41〜46の上方で略水平方向に延びた搬送路を形成している。 水平搬送路40上には、紙幣Pを6つの集積庫41〜46のうちのいずれか1つに振り分けて集積するための5つのゲートG5〜G9が設けられている。

    水平搬送路40の最も上流側にあるゲートG5によって選択的に振り分けられた紙幣Pは集積庫41に集積される。 ゲートG6によって選択的に振り分けられた紙幣Pは集積庫42に集積される。 ゲートG7によって選択的に振り分けられた紙幣Pは集積庫43に集積される。 ゲートG8によって選択的に振り分けられた紙幣Pは集積庫44に集積される。 ゲートG9によって選択的に振り分けられた紙幣Pは集積庫45或いは集積庫46に集積される。

    上記施封装置1Bは、図1に示すように、集積庫51、集積庫52、供給部53、施封機構54、印刷機構55、帯供給部56を有している。 上記集積庫51、52は、それぞれゲートG4を介して送り込まれた紙幣Pを集積する。 各集積庫51、52には、それぞれ紙幣の有無を検知するセンサが設けられている。

    上記供給部53は、集積庫51あるいは52に集積された所定枚数(たとえば100枚)の紙幣Pを施封機構54に供給する。 上記施封機構54は、供給部53によって供給される集積庫51あるいは52に集積された所定枚数(たとえば100枚)の紙幣Pを紙帯で施封する施封機構である。 上記印刷機構55は、上記施封機構54で使用する紙帯に所望の印刷データを印刷する。 上記帯供給部56は、上記施封機構54で使用する紙帯を供給する。

    上記施封装置1Bには、上記区分集積装置1AのゲートG3により図中左方向に分岐された搬送路によって紙幣Pが供給される。 上記区分集積装置1Aから供給された紙幣Pは、施封装置1B内においてゲートG4により搬送方向が2方向に選択的に切換えられる。 ゲートG4によって分岐搬送される紙幣Pは、施封装置1B内の集積庫51あるいは集積庫52に選択的に集積される。

    上記ゲートG4を介していずれかの集積庫51あるいは52に集積された紙幣Pは、供給部53によって施封機構54へ送り込まれる。 上記施封機構54では、上記帯供給部56から供給された紙帯によって上記供給部53により供給された所定枚数の紙幣Pを施封する。 所定枚数毎に施封された紙幣Pの束は、図示しないコンベアを介して装置外へ搬出される。

    なお、上記区分集積装置1Aでは、後述する設定に基づいて特定の券種を施封装置1Bへ供給するようになっている。 したがって、上記施封装置1Bでは、上記区分集積装置1Aが供給される特定の券種の紙幣を施封するようになっている。 また、施封装置1Bにて施封すべき券種以外の券種の紙幣Pは、上記区分集積装置1A内の集積庫41〜46のいずれかに集積される。

    次に、紙葉類処理システムの制御系について説明する。
    図2は、上記紙幣処理システムの制御系のブロック図を示す図である。
    上記紙幣処理装置本体1の区分集積装置1Aの制御系は、図2に示すように、制御部60、記憶部61、取出し制御部62、搬送制御部63、ゲート制御部64、判定部65などにより構成されている。

    上記制御部60は、予め設定した動作プログラムに従って区分集積装置1Aの全体動作を制御する。 上記記憶部61には、上記制御部60により実行される動作プログラムが記憶される。 また、上記記憶部61は、データの記憶用に用いられる。 たとえば、上記記憶部61には、各集積庫41〜46、および、施封装置1Bの集積庫51、52に集積される集積枚数を計数する計数テーブルが設けられている。

    上記取出し制御部62は、制御部60の制御に基づいて取出しローラ10の駆動するものである。 上記搬送制御部63は、制御部60の制御に基づいて搬送ローラ15、…の駆動するものである。 上記ゲート制御部64は、制御部60の制御に基づいてゲートG1〜G3、G5〜G9の駆動を行うものである。

    上記判定部65は、検知部30の検知結果に基づいて、紙幣Pの状態を判定するものである。 上記判定部65では、各センサにより読み取った情報と基準となる情報とを比較することにより紙幣Pの特徴を判定する。 また、上記判定部65は、検知部30の検知結果に基づく判定結果を制御部60に出するものである。

    たとえば、上記判定部65は、当該紙幣Pの券種を判定するとともに、当該紙幣Pの表裏および天地を判定する。 さらに、上記判定部65は、当該紙幣Pが正券か損券かを判定する。 正券とは、再流通が可能な券であり、損券とは、再流通が不可な券である。 つまり、正券か損券かは、紙幣の状態(質)の良し悪しにより判定されるものである。 上記判定部65では、紙幣の汚れ、破れ、折れ、紙質、テープ貼り等の度合いによって正券か損券かを判定する。

    上記紙幣処理装置本体1の施封装置1Bの制御系は、図2に示すように、制御部70、記憶部71、搬送制御部72、ゲート制御部73、移動機構74、施封機構54、印刷機構55などにより構成されている。
    上記制御部70は、予め設定した動作プログラムに従って施封装置1Bの全体動作を制御する。 上記記憶部71には、上記制御部70により実行される動作プログラムが記憶される。 上記搬送制御部72は、上記制御部70の制御に基づいて搬送ローラを駆動するものである。 上記ゲート制御部73は、上記制御部60の制御に基づいてゲートG4の駆動を行うものである。 上記移動機構74は、上記制御部70の制御に基づいて上記集積庫51あるいは52に集積された所定枚数の紙葉類を移動(搬送)するものである。

    上記制御装置2の制御系は、図2に示すように、制御部80、記憶部81、表示部82、操作部83などにより構成されている。
    上記制御部80は、予め設定した動作プログラムに従って制御装置2全体の制御を司るものである。 たとえば、上記制御部80は、係員からの操作指示に基づいて上記区分集積装置1Aに対する各種の動作設定などを行う機能を有する。 上記記憶部81は、上記制御部80により実行される動作プログラムが記憶される。 また、上記記憶部81には、区分集積装置1Aの各集積庫41〜46、および、施封装置1Bの集積庫51、52に対する設定情報などが後述するプリセット(設定名)に対応して記憶される。

    上記表示部82は、制御部80の表示制御に基づいて係員に対する操作案内などを表示するものである。 上記操作部83は、係員が操作指示を入力するものである。 上記表示部82は、ディスプレイ装置などにより構成される。 上記操作部83は、キーボードあるいはマウスなどの入力装置などにより構成される。 上記表示部82と上記操作部83とは、たとえば、タッチパネル内蔵のディスプレイ装置により構成されるようにしても良い。 さらに、上記表示部82と上記操作部83とは、タッチパネル内蔵のディスプレイ装置とキーボード等の入力装置とを設けた構成としても良い。

    次に、上記制御装置2による紙葉類処理装置本体1の各集積庫(カセット)41〜46、51、52の設定について説明する。
    ここでは、上記表示部82と上記操作部83とは、タッチパネル内蔵のディスプレイ装置により構成されているものとする。 また、各集積庫41〜46、51、52の設定は、管理者(スーパーバイザ)により行われるものとする。

    図3は、上記制御装置2においてカセットの設定画面を表示する動作を説明するためのフローチャートである。 また、図4は、ログイン画面の表示例を示す図である。 図5は、管理者の認証画面の表示例を示す図である。 図6は、管理者用のメニュー画面の表示例を示す図である。

    まず、上記制御部80は、上記表示部82にログイン画面を表示する(ステップS1)。 たとえば、上記ログイン画面は、図4に示すように、スーパーバイザ(設定変更などの権限を有する管理者)とオペレータ(管理権限を持たない係員)との選択ボタンが表示される。 このようなログイン画面において管理者を選択するボタンが入力されると(ステップS2、YES)、上記制御部80は、上記表示部82に当該管理者の認証画面を表示する(ステップS3)。 たとえば、管理者の認証画面は、図5に示すように、当該管理者のID情報とパスワードとを入力画面を表示する。

    このような画面において認証情報(ID情報とパスワード)が入力されると、上記制御部80は、入力された認証情報が正しいか否かを判断する(ステップS4)。 この判断により入力された認証情報が正しいと判断した場合(ステップS4、YES)、上記制御部80は、上記表示部82に管理者用のメニュー画面を表示する(ステップS5)。

    たとえば、管理者用のメニュー画面には、図6に示すように、少なくともカセットの設定(カセットアサイン)を選択するボタンが表示される。 このような管理者用のメニュー画面においてカセットの設定を選択するボタンが入力されると(ステップS6、YES)、上記制御部80は、上記表示部82に後述するようなカセットアサイン画面を表示する(ステップS7)。 このカセットアサイン画面において、紙幣処理装置本体1内の各カセットの設定(各カセットに割り当てる紙幣の条件の設定)が行われる。

    上記のように、各カセットの設定あるいは正券と損券とを区分するための正損レベルの設定は、パスワード等の認証情報により認証された管理者のみが行えるようになっている。 すなわち、上記紙幣処理システムでは、管理者により設定された設定内容に基づいて紙幣を区分するようになっている。 これにより、一般のオペレータ(管理権限を有しない係員)が各カセットの設定あるいは正損レベルの設定を変更してしまうことを防止することができる。

    次に、各集積庫(カセット)41〜46、51、52の設定画面について説明する。
    図7は、各集積庫の設定画面(カセットアサイン画面)の表示例である。
    図7に示す表示例では、カセットアサイン画面は、設定状況の表示ウインドウ101、設定名の表示ウインドウ102、読込ボタン103、記憶ボタン104、券種指定ボタン111〜117、状態表示アイコン121〜127、状態指定ボタン130(131〜134)、追加ボタン141、削除ボタン142、正損レベル設定ボタン151、アプライボタン152、紙帯プリント設定ボタン153、プリセットボタン154、リターンボタン155などから構成されている。

    上記表示ウインドウ101は、各集積庫の設定情報を表示する表示領域である。 この表示ウインドウ101には、各集積庫41〜46、51、52に割り当てられている紙幣の券種および条件などが一覧表示されている。 図7に示す表示例において、表示ウインドウ101の左端の欄は、集積庫を示す情報が表示される。 たとえば、「S1−1」は、施封装置1Bの集積庫51を示し、「S1−2」は、施封装置1Bの集積庫52を示す。 さらに、「S2−1」〜「S4−2」は、2台目以降の施封装置の各集積庫を示している。

    なお、図1では、区分集積装置1Aに対して1台の施封装置を接続した構成を示しているが、紙葉類処理システムでは、上述したように、1台の区分集積装置1Aに対して複数台の施封装置を接続することが可能である。 1台の区分集積装置1Aに対して複数台の施封装置を接続した場合、「S2−1」〜「S4−2」は、2台目以降の施封装置の各集積庫を示す。

    図7に示す表示ウインドウ101の例において、左端の欄の「A」は、区分集積装置1A内の集積庫41を示し、「B」は、区分集積装置1A内の集積庫42を示している。 ここで、図7に示す表示例では、「A」の欄が2つ設けられている。 これは、「A」つまり集積庫41に対して2種類の紙幣が割り当てることが可能であることを示している。 このように、1つの集積庫に対しても複数種類の紙幣を割り当てることも可能となっている。

    図7の表示ウインドウ101における左から2つ目の欄は、対応する集積庫に割り当てられている紙幣の券種を示す情報が表示される。 たとえば、図7に示す表示ウインドウ101の例では、「S1−1」のカセット(つまり、集積庫51)および「S1−1」のカセット(つまり、集積庫51)に「500ユーロ」、「A」のカセット(つまり、集積庫41)に「20ユーロ」、「B」のカセット(つまり、集積庫42)に「10ユーロ」がそれぞれ割り当てられていることを示している。

    図7に示す表示ウインドウ101の例において、左から3つ目の欄は、紙幣に対する第1の条件として紙幣の状態を示す情報が表示される。 この欄では、紙幣に対する第1の条件として、正券(Fit)、損券(Unfit)、あるいは、正券と損券の混合(Mix)を示す情報が表示される。

    たとえば、図7に示す表示ウインドウ101の例では、「S1−1」のカセット(つまり、集積庫51)および「S1−1」のカセット(つまり、集積庫51)には、第1の条件が「Mix」の「500ユーロ」が割り当てられていることを示している。 また、「A」のカセット(つまり、集積庫41)には、第1の条件が「正券と損券の混合(Mix)」の「20ユーロ」が割り当てられていることを示している。 「B」のカセット(つまり、集積庫42)には、第1の条件が「正券と損券の混合(Mix)」の「10ユーロ」が割り当てられていることを示している。

    図7の表示ウインドウ101における左から4つ目の欄は、紙幣に対する第2の条件として紙幣の状態を示す情報が表示される。 この欄では、紙幣に対する第2の条件として、紙幣の向き(集積庫に集積した時の向き)が、正方向(Forward)、逆方向(Backward)、あるいは、正方向と逆方向の混合(Mix)を示す情報が表示される。 なお、区分集積装置1Aに向きを揃える機構が設けられている場合、このような紙幣の向き(集積庫に集積した時の向き)を示す表示欄は、省略される。

    たとえば、図7に示す表示ウインドウ101の例では、「S1−1」のカセット(つまり、集積庫51)および「S1−1」のカセット(つまり、集積庫51)には、第1の条件が「正券と損券の混合(Mix)」で、かつ、第2の条件が「正方向と逆方向の混合(Mix)」の「500ユーロ」が割り当てられていることを示している。 また、「A」のカセット(つまり、集積庫41)には、第1の条件が「正券と損券の混合(Mix)」で、かつ、第2の条件が「正方向と逆方向の混合(Mix)」の「20ユーロ」が割り当てられていることを示している。 「B」のカセット(つまり、集積庫42)には、第1の条件が「正券と損券の混合(Mix)」で、かつ、第2の条件が「正方向と逆方向の混合(Mix)」の「10ユーロ」が割り当てられていることを示している。

    図7の表示ウインドウ101における左から5つ目(右端)の欄は、対応する集積庫に割り当てられている紙幣の券種の正損レベルを示す情報が表示される。 たとえば、図7に示す表示ウインドウ101の例では、各カセットに割り当てられている各券種に対して正損レベルとしてレベル「5」が設定されていることを示している。

    上記表示ウインドウ102は、「プリセット」と呼ぶ設定名を表示する表示領域である。 上記「プリセット」は、図7に示すような設定内容全体に対する設定名である。 上記「プリセット」は、たとえば、表示ウインドウ102の右端をクリックすることにより変更することができるようになっている。

    上記読込ボタン103は、上記表示ウインドウ102に表示されているプリセットの設定内容を読み込むことを指示するボタンである。 上記記憶ボタン104は、図7に示す各種のボタンにより設定した内容を上記表示ウインドウ102に表示されているプリセット(設定名)で記憶することを指示するボタンである。

    上記券種指定ボタン111〜117は、紙幣の券種を指定するボタンである。 図7に示す例では、上記券種指定ボタン111が「5ユーロ」、上記券種指定ボタン112が「10ユーロ」、上記券種指定ボタン113が「20ユーロ」、上記券種指定ボタン114が「50ユーロ」、上記券種指定ボタン115が「100ユーロ」、上記券種指定ボタン116が「200ユーロ」、上記券種指定ボタン117が「500ユーロ」、を指定するボタンである。

    たとえば、「S1−1」に「500ユーロ」を割り当てる場合、図7に示すように、「S1−1」の欄を選択状態(反転表示状態)としたまま、上記券種指定ボタン117を指示する。 これにより、上記「S1−1」のカセットに「500ユーロ」の紙幣が割り当てられる。

    上記状態表示アイコン121〜127は、紙幣の券種および状態に対応する各区分集積装置1A内の各集積庫41〜46の割り当て状態を表示するものである。 図7に示す例では、上記表示アイコン121が「5ユーロ」、上記表示アイコン122が「10ユーロ」、上記表示アイコン123が「20ユーロ」、上記表示アイコン124が「50ユーロ」、上記表示アイコン125が「100ユーロ」、上記表示アイコン126が「200ユーロ」、上記表示アイコン127が「500ユーロ」、に割り当て状態を示している。

    たとえば、図8は、上記券種指定ボタン111〜117と上記状態表示アイコン121〜127の例を示す図である。 また、図9は、各表示アイコン121〜127が表す情報を説明するための図である。 図8及び図9に示すように、各表示アイコン121〜127は、それぞれ、正方向の正券(fitかつforward)に対する割り当て状態を示すアイコン121a〜127a、正方向の損券(unfitかつforward)に対する割り当て状態を示すアイコン121b〜127b、逆方向の正券(fitかつbackward)に対する割り当て状態を示すアイコン121c〜127c、逆方向の損券(unfitかつbackward)に対する割り当て状態を示すアイコン121d〜127dにより構成されている。 したがって、各表示アイコン121〜127は、対応する券種について4つの条件ごとに、割り当てられている集積庫41〜46を示している。

    上記状態指定ボタン130は、正券ボタン131、損券ボタン132、正方向ボタン133、および、逆方向ボタン134から構成される。 上記正券ボタン131は、紙幣の条件として、正券(fit)であることを指定するボタンである。 上記損券ボタン132、紙幣の条件として、損券(unfit)であることを指定するボタンである。 上記正方向ボタン133は、紙幣の条件として、正方向(forward)であることを指定するボタンである。 上記逆方向ボタン134は、紙幣の条件として、逆方向(backward)であることを指定するボタンである。

    上記追加ボタン141は、選択されている集積庫に割り当てられている紙幣の条件(券種及び紙幣の状態)等を追加することを指示するボタンである。 上記削除ボタン142、選択されている集積庫に割り当てられている紙幣の条件(券種及び紙幣の状態)等を削除することを指示するボタンである。

    上記正損レベル設定ボタン151は、各紙幣が正券か損券かを判定するための閾値を変更することを指示するボタンである。 上記アプライボタン152は、画面上に表示されている設定内容を適用することを指示するボタンである。 上記紙帯プリント設定ボタン153は、施封装置1Bにおいて所定数の紙幣を束ねるための紙帯にプリントする内容を設定することを指示するボタンである。 上記プリセットボタン154は、プリセットとしての設定名を設定することを指示するボタンである。 上記リターンボタン155は、操作を元に戻すこを指示するボタンである。

    次に、上記のようなカセットアサイン画面による設定手順について説明する。
    図10及び図11は、図7に示すようなカセットアサイン画面を用いた各種の設定動作を説明するためのフローチャートである。 以下の説明では、上記表示部82及び上記操作部83がタッチパネル内蔵の表示装置により構成されるものとする。 したがって、図7に示す各種のボタン等は、タッチパネルにより管理者が指示入力できる状態で表示装置の画面上に表示されるものとづる。

    まず、管理者は、上記表示ウインドウ102により設定を行うプリセット(設定名)を指定する。 上記プリセット(設定名)が指定されると(ステップS11、YES)、上記制御部80は、上記表示ウインドウ102に指定された「プリセット」と呼ぶ設定名を表示する(ステップS12)。 この状態において読込ボタン103が指示されると(ステップS13、YES)、上記制御部80は、上記表示ウインドウ102に表示されているプリセットに対応して上記記憶部81に記憶されている設定内容を読み込む(ステップS14)。

    これにより読み込んだ指定されたプリセットの設定内容は、図7に示すようなカセットアサイン画面上に表示される。 なお、プリセットの指定及び読込ボタン103への指示がない場合、上記制御部80は、デフォルト設定となるプリセットの設定内容を読み込む。 この場合、デフォルト設定となるプリセットの設定内容がカセットアサイン画面として上記表示部82に表示される。

    プリセットの設定内容が読み込まれると、管理者は、図7に示すような各種のボタン等を用いて種々の設定を行う。 たとえば、紙幣の券種を指定する場合、上記管理者は、所望の券種に対応する券種指定ボタン111〜117にタッチする。 たとえば、上記券種指定ボタン111〜117は、タッチされるごとに選択状態と非選択状態とに切り換えられる。 上記管理者が所望の券種に対応する何れかの券種指定ボタン111〜117に触れると(ステップS15、YES)、上記制御部80は、管理者が触れた券種指定ボタン111〜117に対応する券種を選択状態あるいは非選択状態とする(ステップS16)。

    また、紙幣の状態を指定する場合、管理者は、上記状態指定ボタン130における正券ボタン131、損券ボタン132、正方向ボタン133あるいは逆方向ボタン134を選択的にタッチすることにより所望の状態を指定する。 正券ボタン131、損券ボタン132、正方向ボタン133あるいは逆方向ボタン134は、タッチされるごとに選択状態と非選択状態とが切り換えられる。 上記管理者が正券ボタン131、損券ボタン132、正方向ボタン133あるいは逆方向ボタン134に選択的に触れると(ステップS17、YES)、上記制御部80は、正券ボタン131、損券ボタン132、正方向ボタン133あるいは逆方向ボタン134のうち管理者が触れたボタンを選択状態あるいは非選択状態とする(ステップS18)。

    また、集積庫を指定する場合、上記管理者は、上記表示ウインドウ101における所望集積庫に対応する表示欄をタッチする。 上記表示ウインドウ101における各集積庫の表示欄は、タッチされるごとに表示が反転表示(選択状態)と非反転表示(非選択状態)とに切り換えられる。 上記管理者が所望の集積庫の表示欄に触れると(ステップS19、YES)、上記制御部80は、管理者が触れた表示欄に対応する集積庫を選択状態あるいは非選択状態とする(ステップS20)。

    券種(券種指定ボタンの何れか)、紙幣の状態(状態設定ボタンの何れか)および集積庫(各集積庫の表示欄の何れか)が選択されると、上記制御部80は、上記追加ボタン141への入力を有効とする。 つまり、集積庫、券種および状態が選択されていると判断した場合、上記制御部80は、上記追加ボタン141への入力を受け付け、集積庫、券種および状態の何れかが選択されていないと判断した場合、上記制御部80は、上記追加ボタン141への入力を無効とする。

    集積庫(各集積庫の表示欄の何れか)、券種(券種指定ボタンの何れか)および紙幣の状態(状態設定ボタンの何れか)が選択されている状態において管理者が追加ボタン141に触れると(ステップS21、YES)、上記制御部80は、上記表示ウインドウ101の選択状態の集積庫の表示欄に、上記券種指定ボタン111〜117により選択されている券種を示す情報および上記状態指定ボタン130により選択されている状態を示す情報を表示する(ステップS22)。

    これは、上記表示ウインドウ101において選択されている表示欄の集積庫に対して、上記券種指定ボタン111〜117により選択されている券種と上記状態指定ボタン130により選択されている状態とが割り当てられたことを意味する。 すなわち、上記追加ボタン141が指示された場合、上記制御部80は、上記表示ウインドウ101において選択状態となっている集積庫に、集積する紙幣の条件として券種と紙幣の状態とを付加する。

    さらに、上記制御部80は、上記ステップS22で集積する紙幣の条件が付加された集積庫に対して、新たな表示欄を追加するか否かを判断する(ステップS23)。 新たに追加する集積庫の表示欄は、上記ステップS22で集積する紙幣の条件を付加した集積庫に対して、別の条件を設定するためのものである。 たとえば、上記区分集積装置1A内の各集積庫41〜46には、複数の条件(券種及び状態)を設定できるものとする。 この場合、上記制御部80は、上記ステップS22で設定内容を追加(あるいは変更)した集積庫が区分集積装置1A内の集積庫であるか否かにより表示欄を新たに追加するか否かを判断する。

    この判断により上記ステップS22で集積する紙幣の条件が付加された集積庫に対して新たな表示欄を追加すると判断した場合(ステップS23、YES)、上記制御部80は、当該集積庫の表示欄を新たに追加する。 追加される新たな表示欄は、たとえば、上記ステップS22で集積する紙幣の条件が表示された集積庫の表示欄の直下に、新たな当該集積庫の表示欄を表示(挿入)される(ステップS24)。

    また、集積庫(各集積庫の表示欄の何れか)が選択されている状態において管理者が削除ボタン142に触れると(ステップS25、YES)、上記制御部80は、上記表示ウインドウ101において選択状態となっている集積庫の表示欄に表示されている券種を示す情報と紙幣の状態を示す情報とをクリアする(ステップS26)。 これは、上記表示ウインドウ101において選択されている表示欄の集積庫に対する設定内容が削除されたことを意味する。

    また、管理者が正損レベル設定ボタン151に触れると(ステップS27、YES)、上記制御部80は、紙幣を正券か損券かを判定するための閾値(正損レベル)を変更するための正損レベルの設定画面を表示する(ステップS28)。 この正損レベルの設定画面において管理者により指定された情報に応じて、上記制御部80は、紙幣を正券か損券かを判定するための閾値(正損レベル)を設定する処理を行う(ステップS29)。 なお、正損レベルの設定画面および正損レベルの設定処理については、後で詳細に説明する。

    また、管理者がプリセットボタン154に触れると(ステップS30、YES)、上記制御部80は、設定内容を保存するための設定名(タイトル)としてのプリセットを設定するプリセットの設定画面を表示する(ステップS31)。 このプリセットの設定画面において管理者により指定された情報に応じて、上記制御部80は、設定内容を保存するためのプリセットを設定する処理を行う(ステップS32)。 なお、プリセットの設定画面およびプリセットの設定処理については、後で詳細に説明する。

    また、管理者がアプライボタン152に触れると(ステップS33、YES)、上記制御部80は、当該画面上に表示されている設定内容を新たな設定内容として適用する処理を行う(ステップS34)。

    また、管理者が紙帯プリント設定ボタン153に触れると(ステップS35、YES)、上記制御部80は、施封装置1Bにおいて所定数の紙幣を束ねるための紙帯にプリントする内容を設定する紙帯プリントの設定画面を表示する。 この紙帯プリントの設定画面において管理者により指定された情報に応じて、上記制御部80は、紙帯にプリントする内容を設定する設定処理を行う(ステップS36)。

    また、管理者が記憶ボタン104に触れると(ステップS37、YES)、上記制御部80は、設定内容を記憶部81に保存する(ステップS38)。 つまり、上記記憶ボタン104が指示されると、上記制御部80は、カセットアサイン画面において表示されている設定内容を指定されているプリセットで上記記憶部81に記憶する。 また、管理者がリターンボタン155に触れると(ステップS39、YES)、上記制御部80は、上記表示部82に表示している図7に示すようなカセットアサイン画面を終了する。

    上記のようなカセットアサイン設定画面では、各カセットに割り当てる紙幣の券種および状態などをグラフィカルな操作ボタンが表示される。 これにより、容易に各カセットの設定を行うことが可能となる。

    また、上記のようなカセットアサイン画面では、1つのカセットに対して1つの条件が割り当てられた場合、当該カセットに対して別の条件を設定するための表示欄を表示するようにしている。 これにより、1つのカセットに複数の条件(券種あるいは紙幣の状態)を設定することができ、1つのカセットに対して設定した複数の条件を容易に確認することができる。

    上記のようなカセットアサイン画面では、各券種に対する集積庫の割り当てを容易に行うことができるとともに、各券種の紙幣に割り当てられている集積庫、あるいは、各集積庫に割り当てられている紙幣の条件を容易に視認できるように表示される。 これにより、各券種に対する集積先の割り当てを確実に設定することができ、割り当てに漏れのために、特定の券種の紙幣がリジェクトされることを防止できる。

    次に、上記のようなカセットアサイン画面による設定手順の具体例を説明する。
    まず、設定手順の第1の具体例について説明する。
    第1の具体例としては、「A」のカセット(区分集積装置1Aの集積庫41)に「20ユーロ」と「10ユーロ」とを割り当てる手順について説明する。 なお、ここでは、上記状態設定ボタン131〜134はデフォルト設定により全て選択状態となっているものとする(紙幣の状態としての第1の条件及び第2の条件は、共に「Mix」が選択されている状態とする)。

    この場合、管理者は、紙幣の券種として「20ユーロ」を指定する券種指定ボタン113を選択する。 たとえば、券種指定ボタン111〜117が非選択状態であれば、管理者は、券種指定ボタン113のみをタッチする。 すると、制御部80は、表示部82に表示されている「20ユーロ」を指定する券種指定ボタン113が選択状態とする。 この状態において管理者が「A」のカセットの欄(行)をタッチすると、制御部80は、「A」のカセットの欄を反転表示状態(選択状態)とする。

    このように券種と集積庫の表示欄とが選択された状態において管理者が追加ボタン141にタッチすると、上記制御部80は、選択状態となっている「A」のカセットの欄に「20ユーロ」を表示(追加)する。 このような手順により「A」のカセットには、「20ユーロ」の紙幣が割り当てられる。

    上述したように、区分集積装置1Aの各集積庫41〜46には、集積する紙幣の条件として複数の条件を設定できるようになっている。 このため、上記制御部80は、選択状態となっている「A」のカセットの欄に「20ユーロ」を表示するとともに、新たに「A」のカセットの欄(行)を表示する。

    すなわち、「A」のカセットに「20ユーロ」とともに「10ユーロ」も割り当てる場合、上記管理者は、「10ユーロ」を指定する券種指定ボタン112を選択する。 たとえば、券種指定ボタン111〜117が全て非選択状態である場合、管理者は、上記券種指定ボタン112をタッチする。 すると、上記制御部80は、「10ユーロ」を指定する券種指定ボタン113を選択状態とする。 なお、上記券種指定ボタン112がタッチされると、上記制御部80は、上記券種指定ボタン112を選択状態とし、他の券種指定ボタンを非選択状態とするようにしても良い。

    この状態において管理者が新たに追加された「A」のカセットの欄(「20ユーロ」が登録されていない欄)をタッチすると、制御部80は、新に追加された「A」のカセットの欄を反転表示状態(選択状態)とする。

    このように券種と新に追加された集積庫の表示欄とが選択された状態において管理者が追加ボタン141にタッチすると、上記制御部80は、選択状態となっている新たに追加された「A」のカセットの欄(行)に「10ユーロ」を表示する。 また、集積する紙幣の条件を設定できるようにする場合(3つ以上の条件を1つの集積庫に設定可能とする場合)、上記制御部80は、新たに「A」のカセットの欄(行)を追加する。

    上記のような手順により、「A」のカセットには、「20ユーロ」の紙幣と「10ユーロ」の紙幣とが割り当てられる。 この結果、「A」のカセットとしての集積庫41には、10ユーロの紙幣と20ユーロの紙幣とが集積されることになる。 以上のような第1の具体例の手順によれば、簡単に、1つの集積庫41(「A」のカセット)に、複数の異なる条件の紙幣を割り当てることができる。
    なお、各カセットの表示欄によるカセットの選択、券種指定ボタンによる券種の選択、および、状態設定ボタンによる紙幣の状態の選択は、どのような順序で行われても良い。

    次に、設定手順の第2の具体例について説明する。
    第2の具体例としては、「20ユーロ」の正券(Fit)を「S1−1」及び「S1−2」(施封装置1Bの集積庫51、52)に割り当て、「20ユーロ」の損券を「B」のカセット(区分集積装置1Aの集積庫42)に割り当てる手順について説明する。

    この場合、管理者は、まず、紙幣の券種として「20ユーロ」を指定する券種指定ボタン113を選択状態とする。 たとえば、券種指定ボタン111〜117が非選択状態であれば、管理者は、券種指定ボタン113をタッチする。 すると、上記制御部80は、表示部82に表示されている「20ユーロ」を指定する券種指定ボタン113を選択状態とする。

    また、管理者は、紙幣の状態として、「正券」を指定する正券ボタン131を選択状態とするとともに、損券ボタン132を非選択状態とする。 たとえば、デフォルト状態では、状態指定ボタン130としての正券ボタン131、損券ボタン132、正方向ボタン133および逆方向ボタン134が全て選択状態となっているものとする。 この場合、管理者は、損券ボタン132をタッチする。 すると、制御部80は、損券ボタン132の選択状態を解除する(損券ボタン132を非選択状態とする)。 これは、状態指定ボタン130のうち損券ボタン132以外のボタン(正券ボタン131、正方向ボタン133および逆方向ボタン134)が選択状態となることを意味する。

    また、管理者が上記表示ウインドウ101の「S1−1」のカセットの欄(行)をタッチすると、制御部80は、「S1−1」のカセットの欄を反転表示状態(選択状態)とする。 このように券種と紙幣の状態(正券)とカセットの表示欄とが選択された状態において管理者が追加ボタン141にタッチすると、上記制御部80は、選択状態となっている「S1−1」のカセットの欄に「20ユーロ」及び「FIT(正券)」を表示する。

    すなわち、以上のような手順により、「S1−1」のカセットの表示欄(行)には、券種として「20ユーロ」が表示されるとともに、正券と損券との混合であることを示す「Mix」ではなく、正券であることを示す「Fit」が表示される。 なお、この場合、紙幣の向きを示す情報としては、正方向と逆方向とが共に選択状態、つまり、正方向と逆方向との混合(Mix)となっている。

    また、この場合、選択されているカセットは、区分集積装置1A内の集積庫ではなく、施封装置1B内の集積庫51である。 このため、上記制御部80は、「S1−1」のカセットの表示欄は、新たに追加しない。

    また、施封装置1B内の集積庫51(「S1−1」のカセット)と集積庫52(「S1−2」のカセット)とには、異なる条件(券種と紙幣の状態)の紙幣を割り当てることが可能である。 しかしながら、通常、施封装置1B内の集積庫51(「S1−1」のカセット)と集積庫52(「S1−2」のカセット)とには、同一の条件(券種と紙幣の状態)の紙幣が割り当てられる。 これは、一方の集積庫に集積された紙幣を施封処理している間に、他方の集積庫に紙幣を集積するためである。

    このように施封装置1B内の集積庫51(「S1−1」のカセット)と集積庫52(「S1−2」のカセット)とに同一の条件(券種と紙幣の状態)の紙幣を割り当てる場合、「S1−2」については、上述した「S1−1」に対する設定と同様な手順で「S1−1」と同じ条件の紙幣を割り当てる。

    これにより、「S1−1」および「S1−2」のカセットの表示欄(行)には、券種として「20ユーロ」が表示されるとともに、正券と損券との混合であることを示す「Mix」ではなく、正券であることを示す「Fit」が表示される。

    さらに、「B」のカセットに「20ユーロ」を割り当てる場合、管理者は、紙幣の券種として「20ユーロ」を指定する券種指定ボタン113を選択する。 たとえば、券種指定ボタン111〜117が非選択状態であれば、管理者は、券種指定ボタン113のみをタッチする。 すると、制御部80は、表示部82に表示されている「20ユーロ」を指定する券種指定ボタン113を選択状態とする。

    また、管理者は、紙幣の状態として、「損券」を指定する損券ボタン132を選択状態とするとともに、正券ボタン131を非選択状態とする。 たとえば、デフォルト状態では、状態指定ボタン130としての正券ボタン131、損券ボタン132、正方向ボタン133および逆方向ボタン134が全て選択状態となっているものとする。 この場合、管理者は、正券ボタン131をタッチする。 すると、制御部80は、正券ボタン131の選択状態を解除する(正券ボタン131を非選択状態とする)。 これは、状態指定ボタン130のうち正券ボタン131以外のボタン(損券ボタン132、正方向ボタン133および逆方向ボタン134)が選択状態となることを意味する。

    また、管理者が上記表示ウインドウ101の「B」のカセットの欄(行)をタッチすると、制御部80は、「B」のカセットの欄を反転表示状態(選択状態)とする。 このような表示状態において管理者が追加ボタン141にタッチすると、上記制御部80は、選択状態となっている「B」のカセットの欄に「20ユーロ」及び「Unfit(損券)」を表示する。

    これにより、「B」のカセットの表示欄(行)には、券種として「20ユーロ」が表示されるとともに、正券と損券との混合であることを示す「Mix」ではなく、損券であることを示す「Unfit」が表示される。

    以上のような第2の具体例の手順によれば、簡単に、施封装置1Bの集積庫51(「S1−1」のカセット)および施封装置1Bの集積庫52(「S1−2」のカセット)には、20ユーロの正券を割り当て、区分集積装置1Aの集積庫42(「B」のカセット)には、20ユーロの損券を割り当てることができる。

    次に、正損レベルの設定について説明する。
    正損レベルとは、上述したように、紙幣の状態を正券と損券とに区分するための閾値である。 紙葉類処理システムの運用形態においては、各紙幣の券種ごとに正損レベルを設定することが好ましい。 このため、紙葉類処理システムでは、各紙幣ごとに正損レベルを設定することができるようになっている。 これは、使用者、あるいは、再流通する紙幣の用途、あるいは、券種ごとに異なるレベルにより正損を区分したいという要望があるためである。

    図12は、正損レベルの設定画面の表示例を示す図である。
    上記のように、カセットアサイン画面において管理者が正損レベル設定ボタン151にタッチすると、上記制御部80は、図12に示すような正損レベルの設定画面を表示する。 図12に示す正損レベルの設定画面には、共通設定ボタン161、個別設定ボタン162、決定ボタン163、リターンボタン164、および、複数のマイナスボタン170a、171a、…、177aおよびプラスボタン170b、171b、…、177bが設けられている。

    上記共通設定ボタン161は、各券種に共通な正損レベルを設定するためのボタンである。 上記個別設定ボタン162は、各券種ごとに正損レベルを設定するためのボタンである。 上記決定ボタン163は、画面上に表示されている設定内容を確定するためのボタンである。 上記リターンボタン164は、前の画面(カセットアサイン画面)に戻ることを指示するボタンである。

    たとえば、図12に示すような正損レベルの設定画面において各券種に対する正損レベルを一括して指定する場合(各券種に対して共通の正損レベルを指定する場合)、管理者は、上記共通設定ボタン161をタッチする。 上記共通設定ボタン161がタッチされると、上記制御部80は、上記共通設定ボタン161を選択状態とし、各券種に共通の正損レベルの値の指定が可能な状態とする。

    上記共通設定ボタン161が選択された状態において、上記管理者は、マイナスボタン170aとプラスボタン170bとにより各券種に共通の正損レベルの値を指定(入力)する。 すると、上記マイナスボタン170aおよびプラスボタン170bにより管理者が指定した値は、各券種に共通の正損レベルの値として表示される。

    また、図12に示すような正損レベルの設定画面において券種ごとに正損レベルを指定する場合、管理者は、上記個別設定ボタン162をタッチする。 上記個別設定ボタン162がタッチされると、上記制御部80は、上記個別設定ボタン162を選択状態とし、各券種に対する正損レベルの値の指定が可能な状態とする。

    上記個別設定ボタン162が選択された状態において、管理者は、5ユーロ(10ユーロ、20ユーロ、50ユーロ、100ユーロ、200ユーロ、500ユーロ)に対する正損レベルの値を、マイナスボタン171a(172a、173a、174a、175a、176a、177a)とプラスボタン171b(172b、173b、174b、175b、176b、177b)とにより指定(入力)する。 すると、管理者により指定された値は、各券種ごとの正損レベルの値として各券種に対応させて表示される。

    上記のような正損レベルの設定画面によれば、各券種ごとに正損レベルを容易に設定することができる。 これにより、紙幣処理システムでは、各券種の紙幣に対して異なる閾値に基づいて正券あるいは損券に区分することが可能となる。 さらに、上記のような正損レベルの設定画面では、各券種ごとの正損レベルを設定することができるとともに、複数の券種に共通な正損レベルを一括して設定することも可能である。 これにより、紙幣処理システムの使用者の要望に応じた正損レベルの設定を簡単に行うことが可能となる 次に、プリセットの設定について説明する。
    上述しように、カセットアサイン画面において設定した各集積庫に対する設定あるいは正損レベル設定画面において設定した正損レベルの値などの設定内容は、プリセットと呼ぶ設定名に対応づけて保存される。 すなわち、紙幣処理システムでは、各集積庫(カセット)に対する設定および各券種ごとの正損レベルの設定などの設定内容を、複数のプリセットにより複数のパターンとして保存することが可能である。

    これらのプリセットは、たとえば、上記のようなカセットアサイン画面において選択が可能である。 このような各プリセットの設定内容は、変更(保存)および呼び出しを容易に行うことができる。 たとえば、複数のプリセットは、紙幣処理システムの運用時においては、処理する紙幣の状態あるいは処理後の紙幣の用途などに応じてオペレータ(管理者でなくとも良い)により選択される。 オペレータが所望のプリセットを選択すると、紙幣処理システムでは、選択されたプリセットの設定内容を読み込み各部の動作設定を行う。 したがって、用途に応じた種々の設定内容を複数のプリセットとして保持することにより、用途に応じた運用を容易に行うことができるとともに、用途に応じた詳細な設定を予め行っておくことが可能となる。

    図13は、プリセットの作成画面の表示例を示す図である。
    上記のようなプリセット(設定名)は、図13に示すようなプリセットの作成画面において管理者により作成される。 たとえば、図7に示すカセットアサイン画面において管理者がプリセットボタン154にタッチすると、上記制御部80は、図13に示すようなプリセットの作成画面を表示する。

    図13に示すプリセットの作成画面では、キーボード画面180、表示ウインドウ181、表示ウインドウ182、追加ボタン183、削除ボタン184、リターンボタン185などが表示されている。 上記キーボード画面180は、プリセット(設定名)を入力するための複数のボタンを有している。 たとえば、上記キーボード画面180は、数字、記号あるいは文字などを入力する複数のボタンから構成される。 図13の表示例では、上記キーボード画面180としてテンキーを表示した例を示している。

    上記表示ウインドウ181は、キーボード画面180により入力されたプリセットを表示する領域である。 上記表示ウインドウ182は、予め設定されてプリセットから選択されたプリセットを表示する領域である。 上記追加ボタン183は、上記表示ウインドウ181に表示されたプリセットの登録を指示するボタンである。 上記削除ボタン184は、選択されたプリセットの削除を指示するボタンである。 上記リターンボタン185は、表示画面を前の画面(たとえば、カセットアサイン画面)に戻ることを指示するボタンである。

    たとえば、プリセットを作成する場合、管理者は、図7に示すようなカセットアサイン画面においてプリセットボタン154をタッチする。 すると、上記制御部80は、図13に示すようなプリセットの作成画面を表示する。 プリセットの作成画面が表示されると、管理者は、キーボード画面180によりプリセット(設定名)としての名称を入力する。 上記キーボード画面180により入力されたプリセットとして名称は、上記表示ウインドウ181に表示される。 この状態において管理者が追加ボタン183をタッチすると、制御部80は、上記表示ウインドウ181に表示されている名称をプリセットとして登録する。

    上記のようなプリセットの作成画面では、管理者が任意の名称でプリセットを作成することができる。 これにより、複数のプリセットを容易に登録することができ、複数のプリセットにより複数のパターンの設定内容を登録することができる。 また、複数のプリセットを任意の名称で登録することができるため、運用時には、各プリセットの名称から用途に適した設定内容のプリセットを容易に選択することができる。

    次に、運用時における操作手順について説明する。
    ここでは、プリセットを選択して紙幣に対する処理を実行するための操作手順について説明する。
    本紙幣処理システムは、上記のようなプリセットで保存されている設定内容に基づいて紙幣に対する処理を行うようになっている。 紙幣に対する処理は、通常、管理権限を有しない係員であっても実施することが可能である。 したがって、上記係員は、上記制御装置2の表示部82及び操作部83を用いて、予め設定されている複数のプリセットから1つのプリセットを指定する。 これに対して、紙幣処理システムでは、係員により選択されたプリセットの設定内容を読み込み、各部の設定を行う。 この状態で係員により処理の開始が指示されると、紙幣処理システムでは、読み込んだプリセットの設定内容に基づいて紙幣に対する処理を実行する。

    図14は、紙幣に対する処理を開始させる係員がプリセットを選択するための選択画面の表示例を示す図である。
    図14に示すようなプリセットの選択画面は、管理権限を持たない係員にも操作ができるようになっている。 たとえば、図4に示すようなログイン画面において管理権限を持たない係員がログインした場合にも、図14に示すプリセットの選択画面は、表示されるようになっている。

    図14に示すプリセットの選択画面では、キーボード画面191、表示ウインドウ192、スタートボタン193、リターンボタン194などが表示されている。 上記キーボード画面191は、キーボードとしてテンキーを表示した例を示している。 上記表示ウインドウ192は、選択されているプリセットを表示する領域である。 図14に示す表示ウインドウ192の例では、表示領域の端部に切換ボタン192aが表示されている。

    上記スタートボタン193は、上記表示ウインドウ192に表示されているプリセットの設定内容に基づく紙幣の処理を指示するボタンである。 上記リターンボタン194は、表示画面を前の画面(たとえば、ログイン画面)に戻すことを指示するボタンである。

    たとえば、上記切換ボタン192aがタッチされると、上記制御部80は、記憶部81に記憶している設定済みのプリセット(設定名)のリスト状に一覧表示する。 このように一覧表示されたプリセットから、係員は、所望のプリセットをタッチする。 一覧表示されているうちの1つのプリセットがタッチされた場合、上記制御部80は、係員により選択されたプリセットを表示ウインドウ192の表示領域に表示する。 このとき、画面上に表示されているプリセットの一覧はクリアするようにしても良い。 これにより、図14に示すプリセットの選択画面では、プリセットが選択された状態となる。

    この状態において係員がスタートボタン193をタッチすると、上記制御部80は、選択されているプリセットの設定内容を読み込む。 この際、上記制御部80は、当該プリセットの設定内容に基づいて各部の設定を行う。 選択されたプリセットに応じた各部の設定が終了すると、上記制御部80は、上記取出し部にセットされている紙幣を1枚づつ取り込んで、紙幣に対する処理を実行する。 これにより、プリセットに保存されている設定内容を容易に読み出すことができ、設定内容に応じた集積処理が簡単に行える。

    なお、通常、1つの施封束に複数券種の紙幣が混ざることは不都合である。 このため、図14に示すプリセットの選択画面によるプリセットの変更(選択)は、少なくとも施封装置1Bの集積庫51および52内の紙幣を全て除去しないと実施できないようになっている。 また、各集積庫内の紙幣の有無は、各集積庫に装備された図示しないセンサにより検知されるものである。

    上記のように、本実施の形態の紙幣処理システムでは、紙幣の券種および状態などを検査する判定部と、この判定部により検査された紙幣を集積する複数の集積庫とを有し、表示部に表示するグラフィカルな設定画面において、集積庫と、その集積庫に集積すべき紙幣の条件として紙幣の券種及び紙幣の状態(汚損度や向き)とが選択された場合、選択された集積庫に選択された条件の紙幣を集積するように設定するものである。 これにより、各集積庫に集積すべき紙幣の条件を容易に設定することができる。

    さらに、上記設定画面において1つの集積庫に1つの条件を指定した場合、上記設定画面には、当該集積庫に別の条件を指定するための操作手段を追加する。 これにより、1つの集積庫に複数の券種などの複数の条件の紙幣を割り当てることができる。

    さらに、上記設定画面において設定された設定内容を設定者が指定した複数のプリセット(設定名)で保存し、これらのプリセットで保存されている設定内容をオペレータによるプリセットの選択に基づいて読み出して紙幣処理システム内の各部の設定を行う。 これにより、複数の用途に応じた複数の設定内容をプリセットに対応づけて保存することができ、紙幣処理システムの稼動時には用途に応じた設定を容易かつ迅速に行うことができる。

    さらに、上記設定画面において紙幣を正券か損券かを判定するための閾値(正損レベル)の設定を行う操作ボタンが指示された場合、紙幣の各券種ごとの正損レベルを設定する正損レベル設定画面を表示し、この正損レベル設定画面において指定された各券種の正損レベルを設定内容の1つとして保存するようにしたものである。 これにより、ユーザ側の要望に応じたレベルで各券種を正券と損券とに区分することができる。

    さらに、上記設定画面には、集積庫を一覧表示し、その一覧表示において各集積庫に割り当てられている、券種、正券、損券、正方向および逆方向などの紙幣の条件を表示するようになっている。 これにより、各集積庫に割り当てられている紙幣の条件を容易に視認できる。

    さらに、上記設定画面には、券種、正券、損券、正方向および逆方向等の紙幣の券種及び状態を示す表示欄に、割り当てられている集積庫を示す情報を表示する。 これにより、各券種が割り当てられている集積庫を容易に視認できる。

    さらに、上記設定画面は、認証情報により操作している人物が管理権限を有する人物であることが認証された場合にのみ表示する。 これにより、設定内容の不正な変更あるいは管理権限を持たない係員による安易な設定変更を防止することができる。

    この発明の実施の形態に係る紙幣処理システム(紙葉類処理装置)の概略構成を示す図。

    紙幣処理システムの制御系のブロック図を示す図。

    制御装置においてカセットの設定画面を表示する動作を説明するためのフローチャート。

    ログイン画面の表示例を示す図。

    管理者の認証画面の表示例を示す図。

    管理者用のメニュー画面の表示例を示す図。

    各集積庫の設定画面(カセットアサイン画面)の表示例を示す図。

    券種指定ボタンと割り当て状態表示キーの例を示す図。

    各割り当て状態表示キーが表す情報を説明するための図。

    図7に示すようなカセットアサイン画面を用いた各種の設定動作を説明するためのフローチャート。

    図7に示すようなカセットアサイン画面を用いた各種の設定動作を説明するためのフローチャート。

    正損レベルの設定画面の表示例を示す図。

    プリセットの作成画面の表示例を示す図。

    運用時の操作手順において、プリセットを選択するための選択画面の表示例を示す図。

    符号の説明

    P…紙幣、1…紙幣処理装置本体、1A…区分集積装置、1B…施封装置、2…制御装置、30…検知部、41〜46…集積庫、51、52…集積庫、54…施封機構、60…制御部、61…記憶部、62…制御部、63…搬送制御部、64…ゲート制御部、65…判定部、70…制御部、71…記憶部、72…搬送制御部、73…ゲート制御部、74…移動機構、80…制御部、81…記憶部、82…表示部、83…操作部、101…表示ウインドウ、102…表示ウインドウ、103…読込ボタン、104…記憶ボタン、111〜117…券種指定ボタン、121〜127…状態表示アイコン、131…正券ボタン、132…損券ボタン、133…正方向ボタン、134…逆方向ボタン、141…追加ボタン、142…削除ボタン、151…正損レベル設定ボタン、152…アプライボタン、153…紙帯プリント設定ボタン、154…プリセットボタン、155…リターンボタン

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