Formation of metal oxide thin film

申请号 JP4535192 申请日 1992-03-03 公开(公告)号 JPH05247658A 公开(公告)日 1993-09-24
申请人 Matsushita Electron Corp; 松下電子工業株式会社; 发明人 NOMA JUNJI; UEDA DAISUKE;
摘要 PURPOSE:To form a metal oxide thin film only in the desired region of a substrate surface without damaging the substrate surface by crystallizing only the desired region of a solgel soln. applied on the substrate. CONSTITUTION:The isopropanol soln. 2 of lead acetate and titanium isopropoxide is applied on the substrate 1 by a spin coating method and the desired region is irradiated with an electron beam 3 of 50keV to crystallize only the soln. in the irradiated region by the heat energy generated by the irradiation with the electron beam, by which a lead titanate thin film 4 is formed. Further, the substrate is immersed for one minute into an aq. soln. of 30 times dilution of hydrofluoric acid, by which the soln. exclusive of the irradiated region is removed and the lead titanate thin film 4 formed only in the desired region is obtd. The formation of the metal oxide thin film only in the desired region is enabled by this constitution without damaging the substrate surface. The deterioration of the characteristics of the device by the damage to the substrate surface which has heretofore been of a problem with the conventional method of removing the unnecessary part by physical etching after forming the metal oxide thin film over the entire surface of the substrate is eliminated.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 基板上に金属アルコキシド,金属塩および有機金属化合物のうち少なくとも一つを含有する有機溶媒溶液を塗布する工程と、その塗布された有機溶媒溶液の膜の所定領域に電子ビーム,イオンビームまたはレーザ光を照射して、照射領域を結晶化させる工程とを少なくとも有することを特徴とする金属酸化物薄膜の形成方法。
  • 【請求項2】 有機溶媒溶液に水を加えることを特徴とする請求項1記載の金属酸化物薄膜の形成方法。
  • 【請求項3】 照射領域を結晶化させる工程の後に、未照射領域を溶剤により除去する工程を付加することを特徴とする請求項1または2記載の金属酸化物薄膜の形成方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、半導体メモリーや半導体集積回路等に応用される基板上への金属酸化薄膜の形成方法に関する。

    【0002】

    【従来の技術】近年、半導体メモリーや半導体集積回路の特性向上を目的として、誘電性や磁性あるいはその他の機能を有する金属酸化物の薄膜を基板上に形成する技術が広く研究開発されている。 中でも、金属アルコキシド,金属塩、または有機金属化合物のまたは有機溶媒溶液を基板上に塗布し、加熱により溶媒を蒸発除去しながら溶液を結晶化させ金属酸化物薄膜を形成させるいわゆるゾルゲル法は、簡便で量産性に富むばかりでなく、
    得られる金属酸化物の純度が高く、粒径分布の均一性や異種元素の添加量・分布の均一性にも優れており、半導体デバイスに適用しうる信頼性の高い金属酸化物薄膜の形成法として注目されている。

    【0003】以下、図面を参照しながらゾルゲル法を用いた従来の基板上への金属酸化物薄膜の形成方法について説明する。

    【0004】図3はゾルゲル法を用いて基板上の任意の領域に金属酸化物薄膜を形成する従来の工程を示す図である。 1は基板、13は金属アルコキシド,金属塩、または有機金属化合物の水または有機溶媒溶液(以下これをゾルゲル溶液と呼ぶ)、14は金属酸化物薄膜、15
    はフォトレジスト、16はArイオンビームである。

    【0005】まず、図3(a)のように必要な金属元素が所望の組成比になるように調整されたゾルゲル溶液1
    3をスピンコーティング等の手法で基板1上へ均一に塗布する。 次にこれを昇温して熱エネルギーにより溶媒の蒸発と溶液の結晶化を進行させ、図3(b)のように金属酸化物薄膜14を得る。

    【0006】半導体デバイスに応用する場合には、基板1上の全面ではなく所望の領域のみに金属酸化物薄膜1
    4を形成する必要が生じる。 この場合には通常、図3
    (c)に示すようにリソグラフィー技術を用いて所望の領域のみにマスクとなるフォトレジスト15を形成し、
    それ以外の領域の薄膜を湿式エッチングやガスエッチング等の化学的エッチングにより除去する。 しかしながら、ゾルゲル法により形成された結晶化した金属酸化物薄膜14は非常に安定で、化学的エッチングでは容易に除去されない場合が多い。 そこで、図3(d)に示すように高エネルギーのArイオンビーム16を照射し物理的にエッチングを行う。 最後にフォトレジストを除去すれば図3(e)に示すように基板1上の所望の領域のみに形成された金属酸化物薄膜14が得られる。

    【0007】また、図4は上記従来方法をGaAsモノリシック集積回路作製におけるキャパシタ用誘電体薄膜形成工程に適用した場合の作製工程図である。

    【0008】図4において、2は酢酸鉛とチタンイソプロポキシドのイソプロパノール溶液、4はチタン酸鉛薄膜、5は半絶縁性GaAs基板、6はイオン注入領域、
    7は絶縁膜、8はキャパシタ下側電極、9はキャパシタ上側電極、10はオーミック電極、11はショットキー電極、12は配線金属、15はフォトレジスト、16はArイオンビームである。

    【0009】まず、図4(a)に示すようにイオン注入とアニールにより動作層(FET部と抵抗部)を形成した基板5上に絶縁膜7とキャパシタ下側電極8を蒸着する。 次に図3(b)に示すようにスピンコーティング法により酢酸鉛とチタンイソプロポキシドのイソプロパノール溶液2を塗布し、アニールして図4(c)に示すようにチタン酸鉛薄膜4を形成した後、図4(d)に示すようにキャパシタ上側電極9を蒸着する。 次に図4
    (e)に示すようにキャパシタ形成領域のみにフォトレジスト15を形成し、これをマスクとしてこの領域以外のキャパシタ上側電極9とチタン酸鉛薄膜4をArイオンビーム16照射による物理的エッチング(イオンミリング)によって図4(f)に示すように除去する。 レジスト除去後、図4(g)に示すように再び同様にしてキャパシタ下側電極8をエッチングする。 さらに図4
    (h)に示すように動作層上の絶縁膜7をエッチングしてオーミック電極10およびショットキー電極11を形成した後、図4(i)に示すように再び絶縁膜7を蒸着して各電極上にコンタクト窓を形成し、最後に配線金属12を形成する。

    【0010】

    【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法では、
    基板上に塗布されたゾルゲル溶液を結晶化する工程で基板全体を昇温するため、金属酸化物薄膜が基板上の全面に形成される。 従って、実際の半導体デバイスへの応用において所望の領域のみに金属酸化物薄膜を形成する場合には、基板上の全面に形成された金属酸化物薄膜の不要な部分を高エネルギーArイオンビーム照射等の物理的エッチングを用いて除去しなければならない。

    【0011】しかしながら、この高エネルギービーム照射によるエッチングは照射領域の基板表面に多大の損傷を与えるため、基板表面近傍に結晶欠陥が発生し、デバイス全体の特性の劣化を招くという問題点があった。 通常のデバイス製造工程では、照射領域の基板表面近傍には前記のようにトランジスタ,ダイオード,抵抗等の他の素子が既に作り込まれていることが多く、基板損傷による影響は極めて重大である。

    【0012】本発明は上記課題を解決するもので、基板上に塗布されたゾルゲル溶液の所望の領域のみを結晶化させ、基板表面に損傷を与えることなく所望の領域のみに金属酸化物薄膜を形成する金属酸化物薄膜の形成方法を提供することを目的とする。

    【0013】

    【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の金属酸化物薄膜の形成方法は、基板上に塗布されたゾルゲル溶液を電子ビーム,イオンビームまたはレーザ光の照射により結晶化させる工程を有し、また、照射領域以外の溶液を適当な溶剤を用いて除去する工程を有する構成による。

    【0014】

    【作用】上記構成により、電子ビーム,イオンビームまたはレーザ光の照射により発生する熱エネルギーによって、基板上に塗布されたゾルゲル溶液の全面ではなくそれらを照射した領域のみを選択的に結晶化させ、金属酸化物薄膜とすることが可能である。 また、結晶化した金属酸化物薄膜は湿式エッチングに対して非常に安定であるが、ゾルゲル溶液は湿式エッチングにより容易に除去できるので、電子ビーム,イオンビームまたはレーザ光の照射後に適切なエッチング溶剤を用いて湿式エッチングを施すことにより照射領域以外のゾルゲル溶液のみを除去することが可能である。

    【0015】すなわち、基板上に塗布されたゾルゲル溶液のうちの金属酸化物薄膜を形成させたい領域のみに電子ビーム,イオンビームまたはレーザ光を照射し、さらに湿式エッチングを施すことにより、基板上の所望の領域のみに金属酸化物薄膜を形成することが可能となる。
    この際、不要な領域の除去に湿式エッチングを用いるので、基板表面に何らの損傷も与えることなく所望の領域のみに金属酸化物薄膜を形成させることができ、物理的エッチングを用いた場合の基板損傷によるデバイス特性劣化を解消することができる。

    【0016】

    【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら説明する。

    【0017】図1は本発明の一実施例における基板上への金属酸化物薄膜の形成方法を示す工程図である。 図1
    において、1は基板、2は酢酸鉛とチタンイソプロポキシドのイソプロパノール溶液、3は電子ビーム、4はチタン酸鉛薄膜である。

    【0018】まず、酢酸鉛とチタンイソプロポキシドのイソプロパノール溶液2をスピンコーティング法により図1(a)のようにGaAs基板1上に塗布し、200
    ℃のホットプレート上で5分間ベーキングを行った。 次に、この基板に電子ビーム露光装置を用いて、図1
    (b)のように50keVの電子ビーム3を幅5μmのストライプ状に照射し、さらにフッ酸の30倍希釈水溶液に1分間浸せきした後、水洗いした。

    【0019】以上のように処理した基板の表面および断面の電子顕微鏡観察の結果、図1(c)に示すように幅5μmのストライプ状に厚さ150nmのチタン酸鉛薄膜4が形成されていることがわかり、電子ビーム照射により基板上に塗布された溶液の結晶化が進行して金属酸化物薄膜となり、希フッ酸への浸せきにより照射領域以外の溶液のみが溶解除去されていることが確認された。

    【0020】次に、本発明の金属酸化物薄膜の形成方法をGaAsモノリシック集積回路作製におけるキャパシタ用誘電体薄膜形成工程に適用した場合の実施例について説明する。

    【0021】図2は本発明の金属酸化物薄膜の形成方法を用いたGaAs集積回路の作製工程図である。 まず、
    図2(a)において5は半絶縁性GaAs基板で、6はイオン注入領域である。 その半絶縁性GaAs基板5上に絶縁膜7を蒸着した後、リフトオフ法によりキャパシタ下側電極8を形成する。 次に図2(b)に示すようにスピンコーティング法により酢酸鉛とチタンイソプロポキシドのイソプロパノール溶液2を塗布し、図2(c)
    に示すようにキャパシタ形成領域のみに50keVの電子ビーム3を照射した後、フッ酸の30倍希釈水溶液に浸せきして図2(d)に示すようにキャパシタ用誘電体となるチタン酸鉛薄膜4を形成し、図2(e)に示すようにリフトオフ法によりキャパシタ上側電極9を形成する。 その後の工程図2(f)から図2(g)は従来工程である図4(h),(i)と同様である。 ここで10はオーミック電極、11はショットキー電極、12は配線金属である。

    【0022】ゾルゲル法を用いた従来の金属酸化物薄膜の形成方法を用いて、図4で示したように作製した集積回路内のFET単体の動作特性には、ゾルゲル法を用いず通常の蒸着法で誘電体薄膜を形成した場合と比較して、ソース・ドレイン間電流の減少,ショットキー耐圧の低下,リーク電流お増大等の基板表面損傷による特性劣化が認められた。

    【0023】これに対して、本発明の方法を用いて図2
    のように作製した場合には、通常法とほぼ同じFET動作特性が得られ、Arイオンビームによる物理的エッチングを回避し基板表面損傷を解消することの有効性が確認された。

    【0024】なお上記実施例において、得られる金属酸化物薄膜の特性を向上させるために、フッ酸浸せき後にGaAs基板5をアニールする工程を加えてもかまわない。 また、電子ビーム以外にイオンビームやレーザ光照射を用いても同様に金属酸化物薄膜を形成させることができる。

    【0025】さらに、本実施例ではGaAs基板5を用いたが、これ以外の半導体や金属,絶縁物など基板は何であってもかまわない。 また、チタン酸鉛等の誘電体以外に磁性体,圧電体等いかなる金属酸化物に体しても適用可能であることは言うまでもない。

    【0026】またゾルゲル溶液としては金属アルコキシド,金属塩および有機金属化合物のうち少なくとも一つを含有する有機溶媒溶液であればよく、またその有機溶媒溶液に水を加えてもよい。

    【0027】

    【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明の金属酸化物薄膜の形成方法は、基板上に塗布されたゾルゲル溶液の結晶化に電子ビーム,イオンビームまたはレーザ光照射により発生する熱エネルギーを利用することにより所望の領域のみを結晶化する構成と不要な未照射領域の除去に物理的エッチングではなく湿式化学エッチングを利用できるようにした構成によるので、基板表面に全く損傷を与えることなく所望の領域のみに金属酸化物薄膜を形成することが可能な金属酸化物薄膜の形成方法を提供できる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の一実施例における金属酸化物薄膜の形成方法を示す工程断面図

    【図2】図1の金属酸化物薄膜の形成方法を利用した集積回路作製の工程断面図

    【図3】従来の金属酸化物薄膜の形成方法を示す工程断面図

    【図4】図3の金属酸化物薄膜の形成方法を利用した集積回路作製の工程断面図

    【符号の説明】

    1 基板 2 酢酸鉛とチタンイソプロポキシドのイソプロパノール溶液(金属アルコキシド,金属塩および有機金属化合物のうち少なくとも一つを含有する有機溶媒溶液) 3 電子ビーム 4 チタン酸鉛薄膜(金属酸化物薄膜)

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