Method and device for drying ceramic molding

申请号 JP6147398 申请日 1998-03-12 公开(公告)号 JPH10325676A 公开(公告)日 1998-12-08
申请人 Ngk Insulators Ltd; 日本碍子株式会社; 发明人 SATO RITSU;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a method and a device which can dry a ceramic molding whose one side is a complicated uneven face, and whose opposite side is a simple face with less unevenness than the complicated face in a short time without bringing about break caused by drying.
SOLUTION: A ceramic molded item 3 arranged within a drying room 1 is dried by heating it mainly from its simple face side by a main infrared ray heater 6 arranged on the side of its simple face 4b. To be suitable, the ceramic molded item 3 is supplementarily heated by an auxiliary infrared ray heater 7 at a relatively low temperature arranged on the side of the complicated race 4a, and/or it is dried while letting warm air flow at a low velocity within the drying room 1.
COPYRIGHT: (C)1998,JPO
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】比較的凹凸に富んだ第1表面と、第1表面よりも凹凸の少ない第2表面とを有するセラミック成形体を、第2表面側に設置した主赤外線ヒーターにより主として第2表面側から加熱することを特徴とする、セラミック成形体の乾燥方法。
  • 【請求項2】前記セラミック成形体を、その第1表面側に設置した比較的低温の補助赤外線ヒーターにより第1
    表面側から補助加熱する請求項1記載の乾燥方法。
  • 【請求項3】主赤外線ヒーター及び補助赤外線ヒーターの少なくとも一方を間欠運転しながらセラミック成形体を乾燥させる請求項2記載の乾燥方法。
  • 【請求項4】主赤外線ヒーター及び補助赤外線ヒーターを同時に間欠運転させる請求項3記載の乾燥方法。
  • 【請求項5】主赤外線ヒーターの温度を 180〜600 ℃の範囲に設定してセラミック成形体を乾燥させる請求項1
    又は2に記載の乾燥方法。
  • 【請求項6】主赤外線ヒーターと補助赤外線ヒーターの温度差を30℃以上に設定してセラミック成形体を乾燥させる請求項5記載の乾燥方法。
  • 【請求項7】少なくとも前記セラミック成形体と主赤外線ヒーターとを収めた乾燥室内に温風を流しながらセラミック成形体を乾燥させる請求項1〜4の何れか一項に記載の乾燥方法。
  • 【請求項8】温風の風速を 0.1〜0.5 m/sに設定してセラミック成形体を乾燥させる請求項7記載の乾燥方法。
  • 【請求項9】温風の温度をセラミック成形体の温度〜 1
    50℃の範囲に設定してセラミック成形体を乾燥させる請求項7記載の乾燥方法。
  • 【請求項10】比較的凹凸に富んだ第1表面と、第1表面よりも凹凸の少ない第2表面とを有するセラミック成形体の乾燥装置であって、セラミック成形体の第2表面側に設置されて該セラミック成形体を主として第2表面から加熱する主赤外線ヒーターとを具えることを特徴とする乾燥装置。
  • 【請求項11】前記セラミック成形体の第1表面側に設置されてセラミック成形体を第1表面側から補助加熱する比較的低温の補助赤外線ヒーターを更に具える請求項10記載の乾燥装置。
  • 【請求項12】前記主赤外線ヒーターを収める乾燥室と、該乾燥室内に温風を供給する手段とを更に具える請求項10記載の乾燥装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【技術分野】本発明は、比較的凹凸に富んだ第1表面と、第1表面よりも凹凸の少ない第2表面とを有するセラミック成形体、例えば懸垂碍子や碍管の製造段階で得られるセラミック成形体の乾燥方法及び装置に関するものである。

    【0002】

    【従来技術】平板のような単純形状のセラミック成形体を迅速に乾燥させるためには、従来から赤外線ヒーターが用いられている。 しかし懸垂碍子用または碍管用セラミック成形体のように、片面が厚みに比較して大きい凹凸のある複雑面であり、反対側が前記複雑面よりも凹凸の少ない単純面であるセラミック成形体を乾燥させる場合には、赤外線ヒーターは適用されていない。 その理由は、セラミック成形体の複雑面側は単位体積当たりの表面積が大きいために赤外線ヒーターからの放射熱を受けやすく、単純面側は単位体積当たりの表面積が小さいために放射熱を受けにくく、その結果としてセラミック成形体全体の温度分布が不均一となり、特に複雑面における凸部が凹部よりも高温になってこの部分に「乾燥切れ」と呼ばれる不良が発生しやすいからである。

    【0003】このため、上記のような複雑形状のセラミック成形体の乾燥は、従来は雰囲気乾燥等の温風循環方式や、自然放置による乾燥方法によって行われてきた。
    しかし、温風循環方式や自然放置による乾燥プロセスは数十〜数百時間にも及ぶ長時間を要するうえ、雰囲気の影響により乾燥状態が大きく変化し、管理が容易ではないという問題があった。

    【0004】

    【発明の課題】したがって、本発明が解決しようとする課題は、上述した従来技術の問題点を解消し、比較的凹凸に富んだ複雑面と、その複雑面よりも凹凸の少ない単純面とを有するセラミック成形体を、乾燥切れを生じさせることなく短時間で乾燥可能とする乾燥方法及び装置を提供することにある。

    【0005】

    【課題の解決手段】上記の課題を解決するため、本発明によるセラミック成形体の乾燥方法は、比較的凹凸に富んだ第1表面と、第1表面よりも凹凸の少ない第2表面とを有するセラミック成形体を、第2表面側に設置した主赤外線ヒーターにより主として第2表面側から加熱することを特徴とする。 また、本発明によるセラミック成形体の乾燥装置は、比較的凹凸に富んだ第1表面と、第1表面よりも凹凸の少ない第2表面とを有するセラミック成形体を、その第2表面側に設置されてセラミック成形体を主として第2表面側から加熱する主赤外線ヒーターとを具えることを特徴とする。

    【0006】赤外線ヒーターを用いてセラミック成形体を乾燥させる従来の乾燥方法は、前述したように、もっぱら平板のような単純形状のセラミック成形体に適用されるものであり、この場合には表裏両面から均等に放射熱を加えるようにしていた。 しかし、本発明は、第1表面が凹凸に富んだ複雑面であり、第2表面が第1表面よりも凹凸の少ない単純面であるセラミック成形体を対象とし、このようなセラミック成形体の乾燥に赤外線ヒーターを適用する場合でも、セラミック成形体を第2表面側に設置された主赤外線ヒーターにより主として第2表面側から加熱すれば、従来のような乾燥切れの発生を効果的に防止しつつセラミック成形体をより短時間で乾燥させ得るとの実証的な知見に基づいてなされたものである。

    【0007】本発明を実施するにあたり、セラミック成形体を、凹凸に富んだ第1表面側に設置した比較的低温の補助赤外線ヒーターにより、第1表面側からも補助加熱するのが有利である。 この場合には、凹凸の少ない単純形状の題2表面側に設置した主赤外線ヒーターによりセラミック成形体を主として第2表面側から加熱するに当たり、これだけでは熱が伝わりにくい第2表面側の凸部を低温の補助赤外線ヒーターで補助加熱するため、セラミック成形体全体の温度分布がさらに均一化され、特に第2表面の凸部における乾燥切れの発生をより確実に防止することが可能となる。

    【0008】この場合、主赤外線ヒーター及び補助赤外線ヒーターの少なくとも一方を間欠運転しながらセラミック成形体を乾燥させるのが有利であり、特に、両赤外線ヒーターを同時に間欠運転させるのが好適である。

    【0009】主赤外線ヒーターの温度は、180 〜600 ℃
    の範囲に設定するのが有利である。 例えば、主赤外線ヒーターの温度をセラミック成形体が懸垂碍子用である場合には 180〜350 ℃の範囲に設定し、また、セラミック成形体が碍管用である場合には 300〜600 ℃の範囲に設定するのが望ましい。 さらに、主赤外線ヒーターに加えて補助赤外線ヒーターを使用する場合には、両赤外線ヒーターの温度差を30℃以上に設定するのが好適である。

    【0010】セラミック成形体は、閉鎖した乾燥室内で乾燥させるのが好適である。 この場合、セラミック成形体と、少なくとも主赤外線ヒーターとを収めた乾燥室内に温風を通気する手段を設け、乾燥室内に温風を流しながらセラミック成形体を乾燥させるのが有利である。 なお、温風は風速を 0.1〜0.5 m/s、温度をセラミック成形体の温度〜 150℃の範囲に設定するのが好適である。

    【0011】

    【実施形態】以下、本発明を図示の好適な実施形態について詳述する。

    【0012】図1および図2は、本発明を実施するための乾燥装置の一実施形態を示すものである。 この乾燥装置は外部から閉鎖可能な乾燥室1を具え、ほぼ平な支持面を有する支持台2が乾燥室1内に配置されている。
    支持台2は、乾燥対象としてのセラミック成形体3を載置するものであり、図2に示すように脚部2aを有する固定または可動構造体として構成されている。 なお、例えば乾燥室1をトンネル形式とする場合には、支持台2
    を乾燥室1内で循環する無端搬送ベルトとして構成することも可能である。

    【0013】本例におけるセラミック成形体3は、笠部4を有する懸垂碍子を製造するための半製品である。 図2に示すように、笠部4の下面は、複数の環状ひだ5が同心的に配置され、これにより肉厚に比較して大きな凹凸を有する複雑面4aとして成形されている。 他方、下面とは対照的に、笠部4の上面は比較的平坦な単純面4
    bとして形成されている。

    【0014】乾燥室1内で、支持台2の上方に比較的高温の主赤外線ヒーター6を配置すると共に、支持台2の下方には比較的低温の補助赤外線ヒーター7を配置する。 これらの赤外線ヒーター6、7は、いずれも水分の乾燥に適した波長を持つ遠赤外線ヒーターパネルにより構成することができる。

    【0015】セラミック成形体3は、支持台2上で複雑面4aが下向きとなるように載置されている。 このように載置すると、セラミック成形体3の姿勢が安定するのみならず、単位体積当たりの表面積が大きくて乾燥が進行し易い複雑面4aを、主赤外線ヒーター6から見て裏側に位置し、したがって乾燥の緩慢な下面側とすることにより上下両面側からの乾燥速度のバランスを取ることができる。 なお、支持台2はセラミック成形体3の下面を閉塞しない構造とするのが望ましい。 そのためには支持台2を、図2に示すように、例えば格子状または網状とするのが好適である。

    【0016】支持台2の上方に配置された比較的高温の主赤外線ヒーター6は、支持台2上に載置されたセラミック成形体3を単純面4b側から加熱するものである。
    そして、セラミック成形体3は、主赤外線ヒーター6からの放射熱を受けて主として単純面4b側から加熱される。 セラミック成形体3の単純面側に投与された放射熱は、熱伝導によりセラミック成形体3の内部に向けて移動する。 その結果、セラミック成形体3の内部も単純面側から徐々に加熱されて乾燥が進行する。

    【0017】本発明では、セラミック成形体3を主として単純面4b側から乾燥させるので、複雑面4aにおけるひだ5の先端凸部5aのみが残部よりも局所的に高温になることがなく、乾燥切れの発生を効果的に防止することができる。 しかも、従来の温風循環方式や自然放置方式が乾燥に24〜48時間を要していたのと対比して、本発明によれば8時間前後というはるかに短時間で乾燥を完了させることが可能となる。

    【0018】なお、セラミック成形体3における複雑面4aの幾何学的形状によっては、ひだの先端凸部5aは断面積が小さくて熱伝導が不十分であり、主赤外線ヒーター6からの放射熱だけでは迅速な加熱が困難な場合がある。 このような場合には、低温の補助赤外線ヒーター7により複雑面4a側から緩やかな補助加熱を行って先端凸部5aの乾燥を促進させるのが効果的である。

    【0019】上記の主赤外線ヒーター6および補助赤外線ヒーター7による加熱温度は、セラミック成形体3の形状や水分等のパラメータに応じてそれぞれ適切に設定すべきことは言うまでもない。 例えば、水分含有量が20
    %程度の懸垂碍子用セラミック成形体を乾燥させる場合には、主赤外線ヒーター6の加熱温度を 180〜350 ℃とするのが好適である。 さらに、補助赤外線ヒーター7による補助加熱を併用する場合には、補助赤外線ヒーター7の加熱温度を主赤外線ヒーター6の加熱温度よりも30
    ℃以上低めに設定するのが好適である。

    【0020】赤外線ヒーター6、7を必要に応じて間欠運転するものとし、その運転サイクルは例えば10分〜20
    分程度の運転時間T1と、5分〜20分程度の停止時間T
    2との繰返しとすることができる。 このような間欠運転によれば、赤外線ヒーター6、7を停止している間にセラミック成形体3の内部で高温側から低温側への熱移動を生じさせ、過度の偏熱による偏乾燥を防止する効果を達成することができ、ひいては連続乾燥と対比して赤外線ヒーターによる加熱温度を高めに設定して乾燥時間を短縮することが可能となる。 なお、両赤外線ヒーター6、7をそれぞれ間欠運転する場合には、偏乾燥を防止する見地から両者を同時に間欠運転するのが一層効果的である。

    【0021】本発明の効果を検証するため、主赤外線ヒーターと補助赤外線ヒーターの加熱温度および運転条件を変化させてセラミック成形体の乾燥実験を行った。 その実験結果を表1に示す。 この場合、懸垂碍子用セラミック成形体は、約19%の水分を含むシリカ・アルミナ・粘土系の成形体とした。 また、赤外線ヒーターとしては、出が約30kWの電気遠赤外線ヒーターを用いた。 さらに、間欠運転モードでは主赤外線ヒーターと補助赤外線ヒーターを同時に作動させ、かつ、同時に停止させるものとした。

    【0022】

    【表1】

    【0023】表1から明らかなとおり、主赤外線ヒーター6と補助赤外線ヒーター7の加熱温度を適切に設定した本発明の実施例1〜14によれば、セラミック成形体を比較的短時間で、しかも高い良品率をもって乾燥することが可能である。 これに対して、比較例1は従来の熱風乾燥によるものであり、乾燥に長時間を要する上に良品率も非常に低いことを示している。 さらに、補助赤外線ヒーターを併用しても、比較例2〜5のように主赤外線ヒーターとの温度差が適切に設定されない場合や、比較例6のように主赤外線ヒーターの加熱温度が若干高すぎる場合には、乾燥時間を短縮できても高い良品率を達成できないことを示している。

    【0024】本発明を実施してセラミック成形体3を乾燥させる間、乾燥室1内には温風を連続供給することにより、セラミック成形体3から発生した水蒸気を速やかに乾燥室1の外部に抜いて乾燥を促進するのが望ましい。 懸垂碍子用セラミック成形体を対象とする場合、温風の風速が 0.1 m/sに満たないと乾燥室1から水蒸気を効果的に抜くことができず、また風速が0.5 m/s
    を越える場合には風による切れが発生し易くなる。 したがって風速は 0.1〜0.5 m/s程度に設定するのが好ましい。

    【0025】温風の温度は、セラミック成形体3の温度〜 130℃の範囲に設定するのが好適である。 セラミック成形体3の温度が60〜90℃である場合には、温風温度を
    100〜130 ℃程度とするのが望ましい。 温風温度が高すぎると、やはり乾燥切れが発生する可能性がある。

    【0026】セラミック成形体の乾燥に際して乾燥室内に温風を供給することに基づく本発明の効果を検証するため、赤外線ヒーター6、7の加熱温度をそれぞれ一定に維持して連続運転し、温風の風速および温度を変化させてセラミック成形体3の乾燥実験を行った。 その実験結果を表2に示す。 この場合、懸垂碍子用セラミック成形体3は約19%の水分を含むシリカ・アルミナ・粘土系の成形体とした。 また、赤外線ヒーター6、7としては出力が約30kWの電気遠赤外線ヒーターを用い、主赤外線ヒーター6の温度を260℃、補助赤外線ヒーターの温度を 150℃とした。

    【0027】

    【表2】

    【0028】表2から明らかなとおり、セラミック成形体の乾燥に際して乾燥室内に温風を供給する場合、風速および温度を適切に設定した実施例1〜7によれば高い良品率を維持しつつ乾燥時間を短縮することが可能である。 特に、実施例2、3および実施例4〜7から明らかなように、風速が一定であれば温風温度を高めることにより乾燥時間を短縮することが可能である。 これに対して、比較例1は乾燥室内に温風を供給しないため、乾燥時にセラミック成形体から発生する水蒸気を速やかに室外に抜いて乾燥を促進することができず、したがって乾燥に長時間を要している。 また、比較例2のように温風温度が低すぎる場合や、比較例3、4のように風速が高すぎる場合には、乾燥時間を短縮できても高い良品率を達成することができない。

    【0029】上述したように、本発明によれば片面が凹凸のある複雑面4aであり、反対面が複雑面4aよりも凹凸の少ない単純面4bであるセラミック成形体3を、
    乾燥切れを生じさせることなく迅速に乾燥させることが可能である。 なお、本発明が懸垂碍子用の成形体のみならず、その他のセラミック成形体にも広く適用できることは言うまでもない。

    【0030】図3および図4は、外面が多数のつば状の凹凸を有する複雑面である碍管や碍管に対応するセラミック成形体の乾燥に本発明を適用した実施形態を示すものである。 この実施形態による乾燥装置は乾燥室1を具え、その底面1aにおいて複数のセラミック成形体3を直立状態で支持するものである。 乾燥室1は、キャスターを有する移動式の構成とすることができる。 セラミック成形体3は中心孔を有し、その内面は実質的に凹凸のない単純面3bである。

    【0031】図3に示すように、乾燥室1の上部に水平支持ビーム8を配置し、支持ビーム8から棒状の主赤外線ヒーター6を垂下させてセラミック成形体3の中心孔内に挿入する。 乾燥室1内に比較的低温の補助赤外線ヒーター7を設け、補助赤外線ヒーター7をプレート状としてセラミック成形体3の複雑面3aに対向配置することができる。 主赤外線ヒーター6は加熱温度を 300〜 6
    00℃とし、補助赤外線ヒーター7の加熱温度は 100〜 2
    00℃とするのが望ましい。 なお、乾燥室1の底面1aとセラミック成形体3の底部との間には、セラミック成形体3内部の自然通気を許容する隙間が形成される構成とするのが好適である。

    【0032】碍管用セラミック成形体3の乾燥に際して、成形体3を主赤外線ヒーター6により主として単純面3b側から加熱する本発明の効果を検証するため、赤外線ヒーター6、7の加熱温度をそれぞれ変化させて連続運転し、自然通気を行う場合と行わない場合とについて乾燥実験を行った。 その実験結果を表3に示す。 この場合、碍管用セラミック成形体3は高さ2000mm、外径
    400 mm、内径200 mmであり、その水分は17%とした。 自然通気を行う場合には、風速を0.5〜1.0 m/s
    となるよう隙間の大きさを設定した。

    【0033】

    【表3】

    【0034】表3から明らかなとおり、本発明の実施例1〜13によれば補助ヒーターによる加熱温度を高めることにより、乾燥切れの発生を効果的に防止しつつ乾燥時間がより短縮される傾向が認められる。 特に、実施例
    4〜11からは、同一温度条件下でも内部通気を行う場合には乾燥時間が短縮される傾向が明らかである。 他方、比較例1〜4のように補助加熱温度が適切に設定されない場合や、比較例5のように主加熱温度が高すぎる場合には、乾燥切れの発生を効果的に防止できないことが明らかである。

    【0035】

    【発明の効果】以上詳述したとおり、本発明の乾燥方法及び装置によれば複雑面と単純面とを有するセラミック成形体を、乾燥切れを生じさせることなく短時間で乾燥させることが可能となるものである。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明による乾燥方法を実施するための装置の一実施形態を示す線図的断面図である。

    【図2】図1の装置の要部を示す拡大図である。

    【図3】本発明による乾燥方法を実施するための他の実施形態を示す斜視図である。

    【図4】図3の装置の要部を示す拡大図である。

    【符号の説明】

    3 セラミック成形体、3a、4a 複雑面、3b、4
    b 単純面、6 主赤外線ヒーター、7 補助赤外線ヒーター

    QQ群二维码
    意见反馈