Platelet-shaped pressed bodies

申请号 JP2002549567 申请日 2001-12-12 公开(公告)号 JP2004515443A 公开(公告)日 2004-05-27
申请人 ジュート−ヒェミー アクチェンゲゼルシャフト; 发明人 キムラ,タテシ; ギャフニー,マイク; シェプフ,アーサー; ディック,シュテファン; ロバートスン,アンドリュー;
摘要 無機収着剤と結合剤と 水 と場合によりプレス助剤とからなる混合物を少なくとも70MPaの圧 力 でプレスすることにより得られる、700μm未満の厚さを有する無機収着剤と結合剤とに基づく小板状プレス体(ウェファー)につき開示し、ここで混合物にて乾燥収着剤と乾燥結合剤との重量比は約4〜0.7であり、160℃で測定して混合物の水分含有量は約8〜20%であり;次いで得られた生プレス体を更に水分を除去するまで少なくとも約500℃の 温度 にて焼成することを特徴とする。
权利要求
  • 無機収着剤(ソルベント)と結合剤とからなる、または含有する混合物を少なくとも70MPaの圧力でプレスすることにより得られる、700μm未満の厚さを有する少なくとも1種の無機収着剤と少なくとも1種の結合剤とを含有する小板状プレス体(ウェファー)において、混合物にて乾燥収着剤(ソルベント)と乾燥結合剤との重量比が約4〜0.7であり、160℃で測定して混合物の水含有量が約8〜20%であり;さらに得られた生プレス体を水含有量をさらに除去するまで少なくとも約500℃の温度にて焼成することを特徴とする小板状プレス体。
  • 混合物には水および/またはたとえば二価もしくは三価金属の脂肪酸塩のようなプレス助剤を添加することを特徴とする請求項1に記載のプレス体。
  • 一定重量まで、または焼成温度で測定して<2重量%の残留湿分まで焼成を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のプレス体。
  • 無機収着剤が天然もしくは合成ゼオライトであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のプレス体。
  • 結合剤がスメクタイト型粘土、好ましくはベントナイトであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のプレス体。
  • ウェファーの厚さが約200〜400μmであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のプレス体。
  • 混合物にて乾燥収着剤と乾燥結合剤との重量比が約1.5〜1であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のプレス体。
  • 圧力が約100〜1300MPaであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のプレス体。
  • プレス助剤として二価もしくは三価金属の脂肪酸塩を使用することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のプレス体。
  • タンニン含有結合剤、好ましくはケブラッチョと一緒にプレスされたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のプレス体。
  • 混合物が全く多量割合、好ましくは15%以下、特に好ましくは8%以下、特に0%の>250μm、好ましくは>200μm、特に好ましくは>150μmの粒子を含有しないことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載のプレス体。
  • 混合物における粒子の主割合、すなわち少なくとも約50%、特に少なくとも約60%が約45μmより大であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載のプレス体。
  • 混合物が主として球状粒子を含有することを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載のプレス体。
  • 粒子の50%より大、特に75%より大、好ましくは80%より大、特に98%より大が実質的に球状であることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載のプレス体。
  • 混合物が噴霧乾燥により得られたことを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載のプレス体。
  • 減圧下で焼成したことを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載のプレス体。
  • プレス体への圧力印加下に焼成を行うことを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項に記載のプレス体。
  • プレス体の焼成を穿孔チューブにて圧力下に行ったことを特徴とする請求項17に記載のプレス体。
  • 無機収着剤(ソルベント)と結合剤とからなる、または含有する混合物を少なくとも70MPaの圧力にてプレスし、ここで混合物にて乾燥収着剤(ソルベント)と乾燥結合剤との重量比を約4〜0.7にすると共に、160℃で測定して混合物の水分含有量を約8〜20%とし;更に得られた生プレス体をさらに水分を除去するまで少なくとも約500℃の温度にて焼成することを特徴とする小板状プレス体(ウェファー)の製造方法。
  • 請求項2〜18のいずれか一項に記載の条件下で、請求項2〜18のいずれか一項に記載の成分の1種もしくはそれ以上を使用することを特徴とする請求項19に記載の方法。
  • 表示装置のような電子デバイス、特に電気ルミネッセンス部品における挿入体としての請求項1〜18のいずれか一項に記載のプレス体の使用。
  • 说明书全文

    【0001】
    本発明は700μm未満の厚さを有する無機収着剤と結合剤とに基づく小板状プレス体(ウェファー)に関するものであり、これは高い機械強度と僅かな脆性とを特徴とし、さらに無機および有機ガスもしくは蒸気を効果的に収着する状態にある。
    【0002】
    ゼオライトと結合剤とに基づくプレス体(特にタブレット)の製造は既に公知である。 特開昭61−155216号公報によれば、ゼオライトと結合剤と滑剤との混合および混合物の押出しによりゼオライト−タブレットが製造される。 全方向に同一寸法を有するタブレットが取扱われていることは明らかである。
    【0003】
    特開昭56−063818号公報からはガス収着剤として使用するためのゼオライト−タブレットの製造が公知であり、ここでは粉末化されると共に105〜110℃にて乾燥されたゼオライトを8.1重量%のベントナイト粉末と混合すると共に4%の尿素溶液と混練する。 この混合物をタブレット化し、乾燥し、更に510℃にて焼成する。 耐圧性の向上が尿素含有により得られる。
    【0004】
    特開昭55−165144号公報からはゼオライト粉末を粉末形態で冷却凝集させるべくベントナイトおよび水と混練し、この混合物を押出すと共に0.8〜10mmの直径を有する丸形小粒子を形成させることが知られている。
    【0005】
    特開昭55−104913号公報によれば、Na型におけるゼオライトを25重量%の粘土と混合し、水と混練し、押出し、650℃にて焼成し、塩化カルシウム溶液に浸漬させ、洗浄し、110℃にて乾燥すると共に400℃にて活性化させる。 タブレットは乾燥剤として使用される。
    【0006】
    特開昭46−032572号公報によれば、ゼオライト粉末をカオリンおよびNa−(もしくはNH )−ヒドロキシエチルセルロースと混合し、成形し、乾燥させ、650℃で焼成してゼオライト−タブレットの強度を向上させる。
    【0007】
    特開平2−144121号公報によれば、ゼオライト粉末もしくは粒子の押出しにより塩化カルシウムもしくはベントナイトおよび水と一緒に脱臭剤を押出し、次いで混合物をタブレット化させると共にタブレットを焼成する。
    【0008】
    特開昭63−218234号公報によれば、微小孔粒子(たとえばギプス、セメント、セラミック粉末)およびたとえばCaCl 、LiCl、ベントナイト、ゼオライト、PVAもしくは他の水溶性ポリマーなど無機もしくは有機充填材とからなる混合物の押出しにより乾燥剤が製造される。 混合物をタブレット化し、次いで硬化させる。
    【0009】
    特開昭60−132643号公報によれば、結合剤として20%セピオライトの使用下で乾燥剤としてのゼオライト−タブレットが製造される。 この混合物を水と混練し、タブレット化させ、150℃にて乾燥すると共に550℃にて焼成する。 タブレットはベントナイト−タブレットと比較して向上した乾燥作用を有する。
    【0010】
    空間的に狭い状況下および機械的要件下で使用するには、従来技術で作成されたタブレットは不適当である。 何故なら、これらは厚過ぎると共に重過ぎかつ質量−および表面に関し有害ガスおよび蒸気に対する低過ぎる収着しか持たないからである。 従来技術による方法および混合を用いれば脆過ぎるプレス体しか得られず、これらは特に燃焼後に崩壊する。
    【0011】
    電気ルミネッセンスデバイスは、乾燥剤が存在する時のみ長時間にわたり問題なく機能することが知られている。 これは電極(特に陰極)のたとえば湿度に対する感受性に起因する(陰極はCa−もしくはMg−合金で構成される)。 従ってこれらデバイスは保護ガス下にできるだけ良好に封止される。
    【0012】
    欧州特許出願公開第500382A2号明細書には電気ルミネッセンスデバイスにおける湿分収着剤の使用が記載されている。 粉末もしくは小球体の形態における乾燥剤がその際、黒色シリコーン樹脂被覆に塗布される。 好適実施形態によれば、ガス透過性袋に乾燥剤が満たされる。
    【0013】
    米国特許第5,882,761号明細書にも電気ルミネッセンスデバイスにおける乾燥剤の使用が記載されている。 好適乾燥剤としてはBaOが使用される。
    【0014】
    上記刊行物から公知の収着剤は、水蒸気しか収着しえないと言う欠点を有する。 陰極に対する浸食はしかしながら他のガスによっても解決でき、これらガスは水の他に封止すべく利用されたエポキシド樹脂の分解に際し生ずる(アンモニア、揮発性アミン)。 さらにルミネッセンス部品を無力にするための酸素の作用も導入される(陰極の酸化)。
    【0015】
    本発明は無機収着剤と無機結合剤とに基づく極めて小さい厚さ(700μmより小)を有する小板状プレス体(ウェファー)を提供することを課題とし、このウェファーはその小さい厚さにも拘わらず大きい強度を有し、従って限られた場所にしか使用しえずかつ振動を受けうる電子部品(たとえば自動車および携帯電話における電子表示装置)に組込むことができる。
    【0016】
    本発明によればこの課題は、少なくとも1種の無機収着剤と少なくとも1種の結合剤と必要に応じ水およびプレス助剤とからなる或いはこれらを含有する混合物を少なくとも70MPaの圧力にてプレスすることにより得られる700μm未満の厚さを持った、無機収着剤と無機結合剤とに基づく小板状プレス体(ウェファー)を提供することにより解決され、混合物にて乾燥収着剤と乾燥結合剤との重量比は約4〜0.7であり、混合物の水分含有量は160℃で測定して約8〜20%であり;更に得られた生プレス体を少なくとも約500℃の温度にて全水分含有量の更なる除去まで焼成することを特徴とする。
    【0017】
    本発明によるプレス体(ウェファー)は高い強度と小さい脆性と高い収着速度と高い収着能力とを小さい質量にて有する。 これらは低い熱延性を示すと共に摩耗が無く、しかも作成に際し顔料の添加によって容易に着色することもできる。
    【0018】
    本発明によるウェファーは自動化プロセスにて単位時間当たり大きい物品数で作成することができる。 これらは取扱い容易であると共に、たとえばいわゆる「ピック−アンド−プレイス」装置を用いて貯蔵容器から取出すと共に電子デバイスに挿入することができる。
    【0019】
    本発明によるウェファーは、水蒸気の他に他のガス(アンモニア、アミン、酸素)を収着する状態にある。 これらは高い収着能力を有するので、これらが挿入される電子デバイスを完全には気密に遮蔽する必要がなく、すなわちデバイスへの水蒸気の拡散速度はゼロより大である。 従ってデバイスを封止するための適する物質(たとえばエポキシド樹脂)の選択が簡単である。 何故なら、これら物質がその最終的な最低水蒸気透過性に達せねばならない臨界的時間はウェファーの挿入により長期化されうるからである。
    【0020】
    好ましくは無機収着剤は天然もしくは合成ゼオライトである。 しかしながら、たとえば非晶質珪酸または水酸化アルミニウム、並びに2種もしくはそれ以上のソルベントからなる混合物も使用することができ。
    【0021】
    結合剤としては原理的に、当業者には適する見られるような結合剤を使用することができる。 好ましくは結合剤としてはスメクタイト型粘土、特にベントナイトが使用される。 同様に更なる無機結合剤、たとえば水酸化アルミニウムオキシド(プソイドベーマイト)の使用も可能である。 しかしながら炭水化物系もしくはタンパク質系の有機結合剤、たとえば澱粉、セルロース誘導体(たとえばCMCもしくはCEC)、カゼインまたは他の合成ポリマー、たとえばPVA、PVPもしくはポリフェノールまたはタンニン含有結合剤(ケブラッチョ)も使用することができる。 さらに、種々異なる結合剤の混合物も使用することができる。
    【0022】
    ベントナイトをゼオライトに添加しても、驚くことに、ゼオライトの収着能力は低下しない。 事実、相乗作用も確認され、すなわち混合物の水蒸気吸収は純ゼオライトに比べ計算上予想されるよりも焼成後にずっと低くなる。
    【0023】
    ウェファーの厚さは、好ましくは約400μm以下、特に約200〜400μmである。
    【0024】
    本発明の主題は更に前記プレス体の製造方法であり、この方法は少なくとも1種の無機収着剤と少なくとも1種の結合剤と必要に応じ水およびプレス助剤とからなる或いはこれらを含有する混合物を少なくとも約70MPaの圧力にてプレスし、混合物にて乾燥収着剤と乾燥結合剤との重量比を約4〜0.7とし、さらに混合物の水分含有量を160℃で測定して約8〜20%とし;得られた生プレス体を少なくとも約500℃の温度にて全水分含有量の更なる除去まで焼成することを特徴とする。
    【0025】
    この方法によれば特に好ましくは極めて良好な物理的および化学的性質を有するプレス体が得られることを突止めた。 特に好ましいプレス体は出発混合物における結合剤に対する乾燥収着剤の混合比を約1.5〜1とする。
    【0026】
    混合物の所望の水分含有量は、各成分(収着剤、結合剤)の水分含有量および/または水の追加的添加を介し調整することができる。
    【0027】
    収着剤として好適に使用されるゼオライトAは粉末形態で得られると共に、約10〜22%の水分含有量を有する。 結合剤として好適に使用されるベントナイトは約10〜20%の水分含有量を有する粉末として得られる。 使用されるベントナイトは、乾燥状態に基づき好ましくは>80%のモンモリロナイト含有量を有する。 プレス助剤としては好ましくは二価もしくは三価金属の脂肪酸塩、たとえばステアリン酸カルシウム、マグネシウムもしくはアルミニウムが使用される。
    【0028】
    プレス体まで混合物をプレスする際、混合物がより多量の割合、すなわち約15%以下、好ましくは約8%以下、特に好ましくは0%の>250μm、好ましくは>200μm、特に好ましくは>150μmの粒子を全く含有せず、更に粒子の主割合、すなわち少なくとも50%、好ましくは少なくとも60%が約45μmより大であれば最良の結果が得られることを突止めた。
    【0029】
    好適なプロセス手段は、ゼオライト粉末およびベントナイト粉末を所望の比にて混合物を粒状化させうるような量の水と混合することにある。 好ましくはこのため、強力ミキサが使用される。 添加せねばならない水の量はゼオライトとベントナイトとの混合比、並びにそれぞれ使用されるベントナイトのコロイド化学的性質に依存し、当業者により容易に決定することができる。 粒状化の後、混合物を約8〜20%の水分含有量まで調整もしくは乾燥し、ここで水分含有量は160℃にて測定される。 次いで混合物を<250μm、好ましくは<200μm、特に好ましくは<150μmの粒子寸法まで前記した通り粉砕する。
    【0030】
    驚くことに、生プレス体まで混合物をプレスする際、混合物の粒子の少なくとも大部分が更に球状特性をたとえばこれらが噴霧乾燥により得られるように有するならば、最良の結果が得られることを突止めた。 従って特に好適なプロセス手段は、ゼオライト粉末およびベントナイト粉末をたとえばウルトラ−ツラックス−攪拌機のような高剪断攪拌装置の使用下でポンプ輸送可能な懸濁物まで水に懸濁させると共に、これらを従来法により噴霧乾燥することにある。 噴霧乾燥プロセスの相応の操縦により、混合物の水分含有量を約8〜20%の好適数値まで調整することができる(水分含有量は160℃にて測定される)。 上記したように混合物が>250μm、好ましくは>200μm、特に好ましくは>150μmの粒子の大きい割合を含有せず、さらに粒子の主たる割合が約45μmより大となるような粒子寸法分布の調整も同様に、噴霧乾燥プロセスの相応の操縦によりおよび場合によりその後のたとえば凝集解除、篩分および精選のような当業界で知られたプロセス段階として行うこともできる。
    【0031】
    混合物からのプレス体の成形は、少なくとも約70MPaの圧力を用いて行われる。 好適プレス圧力は約100〜1300MPaである。 混合物のプレスは市販入手しうる自動プレス装置で行うことができ、その構造は当業者に公知である。
    【0032】
    プレス体の支障のない生産を実現するには、成形された物体を残留物なしにかつプレス加工具から容易に剥離させることが重要である。 これは相応の表面改質された加工具(たとえばTiN−もしくはWC−改質鋼)の選択、混合物の水分含有量の正確な調節、並びにプレス過程の場所における温度および空気湿度の制御により確保することができる。 より低い混合物の水分含有量の場合は比較的高い絶対空気湿度、たとえば約25〜35℃にて60〜80%の相対湿度に調整することが好ましい。 混合物の高い水分含有量の場合は、比較的低い絶対空気湿度、たとえば約20〜30℃にて30〜50%の相対湿度が一層好適である。 更なる好適可能性は、たとえばステアリン酸マグネシウムもしくはステアリン酸カルシウムのような「粘着防止剤」を、プレスサイクルの所定回数の後、たとえば各サイクルもしくは各第2サイクルの後にプレス加工具に塗布することである。 これによりプレス加工具へのプレス品の粘着を効果的に回避することができる。
    【0033】
    プレス体は約500〜900℃、好ましくは約650℃にて一定重量に達するまで焼成され、水分含有量が更に除去される。
    【0034】
    さらに、驚くことに焼成工程の際にプレス体に圧力を加えることによるプレス体焼成の際の湾曲化および緊縮化の発生をさらに抑制しうることが突き止められた。
    【0035】
    好適実施形態によれば、特殊構造のベルト焼成装置を使用して焼成する際にプレス体に対する圧力の印加が行われ、その際ベルトにわたりプレス体に対する圧力印加が行われる。 原理的に、焼成の際のプレス体への圧力印加は任意に行うことができ、ただし印加した圧力により一方では焼成の際のプレス体の湾曲化が効果的に抑制され、他方では圧力はプレス体の損傷をもたらさないものとする。 一般に、10〜30,000Pa、特に100〜5,000Paの圧力を用いることができる。 更なる好適可能性によれば、所定個数のプレス体をたとえばステンレス鋼もしくはセラミックからなるチューブに堆積させる。 好ましくは、これらチューブは焼成の際に水の逸散を許す孔部を有する。 これにより急速かつ一様な乾燥が可能となる。 チューブ内の全堆積物は充分な圧力を受け、焼成の際のプレス体の湾曲化を抑制するが、プロセス工程の際のプレス体の分解、粘着もしくは焼結をもたらさない。 一般に、この圧力は約10〜30,000Pa、特に100〜5,000Paである。 本発明により圧力印加の下で焼成されたウェファーは扁平であって、湾曲化もしくは緊縮化を全くもしくは最少程度しか示さず、このことは電気ルミネッセンス装置に使用するための前提となる。
    【0036】
    更なる好適実施形態によれば、焼成温度を段階的に低下もしくは上昇させて、水の速過ぎる或いは不均一な逸散によるプレス体における亀裂およびひび割れの形成を阻止することができる。
    【0037】
    更にプレス体は減圧下で焼成および冷却することもでき、これによりプレス体は酸素のような永久ガスをも収着する状態となる。
    【0038】
    更にプレス体は着色用顔料、たとえばFe を含有することもできる。
    【0039】
    本発明の主題はさらに、たとえば表示装置のような電子デバイスもしくは部品、特にたとえば有機発光ダイオードー(LED)のような電気ルミネッセンス部品における挿入体としての前記プレス体の使用でもある。 しかしながら、これらは感湿性液晶表示装置(LCD)にも使用することができる。
    【0040】
    これらデバイスもしくは部品は、無機もしくは有機ガスまたは水蒸気により作成時または使用時にその機能が損傷されることもあり、その構造に基づき収着剤につき極めて僅かな空間領域しか持たない。
    【0041】
    これら電子デバイスもしくは部品(たとえば自動車および携帯電話における表示装置)はしばしば強力な振動を受け、従ってプレス体が分解または破壊されないことが重要である。 その強度に基づき、プレス体をガス透過性フィルムで覆う必要はなく、これにより電子部品の作成が簡単化される。
    【0042】
    BaOと対比して、電子部品の明らかな容積上およびコスト上の減少が可能となる。 従ってウェファーは質量に関し電子部品内の必要温度範囲および湿度範囲にて水蒸気につき一層高い収着能力および収着速度を有する。 BaOの使用に際し、水和反応にて材料の容積増加が100%程度となることを考慮せねばならず、従って部品内には乾燥剤を展延するための追加容積を塗布せねばならず、BaOと電気ルミネッセンス層との間には水蒸気透過性フィルムを設けねばならず、このフィルムは展延されると共に場合により崩壊された乾燥剤と層との間の接触を防止する。 これに対し、水蒸気吸収の際のウェファーは決して容積変化を示さず、しかも機械的に安定に留まって、部品内の追加的展延容積の提供および保護フィルムの塗布を回避することができる。
    【0043】
    BaOはさらに、それ自身でおよびその水和生成物が強塩基性反応を示すという欠点を有する。 このため湿分吸収に際し局部的に強度に加熱されると共に、有機化合物との直接的接触に際し自己着火する傾向を有する。 これは上記保護フィルムのためのポリマーの選択を極めて高価なもの(たとえばフルオロポリマー)に制限し、部品のコストを高める。 従ってBaOの使用に際し脱着問題が生ずる。 何故なら、健康上有害な薬品として電子部品の各部分の解体、再使用および脱着が極めて困難となるからである。
    【0044】
    しかしながら、本発明によるプレス体は他方ではたとえば医薬包装における挿入体としても使用することができる。 何故なら、ここでは乾燥剤を収納するため限られた容積しか用いえないからである。
    【0045】
    プレス体は任意の形態、たとえば丸形、正方形、三形もしくは矩形の形態で存在することができ、或いは孔部および/または切欠部を含むこともできる。 本発明によるプレス体はダストフリーかつ耐摩耗性である。 これらは慣用の自動プレス装置にて単位時間当たり一層多い物品数にて作成することができる。
    【0046】
    以下、本発明を実施例により更に説明する。
    【0047】
    例1(比較)
    75.2kgのゼオライト4A(水含有量20%)と23.8kgのベントナイト(水含有量12%)と1kgのステアリン酸カルシウムとを強力ミキサにて2分間混合した。 次いで水を粘度が強度に上昇するまで添加し、更に4分間混合した。 この混合物を110℃にて12%の水分含有量まで乾燥させ、次いで粒状化し(ストークス・グラニュレータ)、次いで篩分した(250μm)。 <250μmの粒子寸法を有する0.22gの材料を69MPaの圧力にて丸形ウェファーまでプレスした。 生ウェファーを650℃にて3時間にわたり焼成し、湿分排除下に冷却し、気密に包装した。 ウェファーの厚さは焼成に際し約15〜25%減少した。
    製品の特性:
    厚さ: 300±50μm
    湿分(焼成後): <1%
    生産の際の粗悪品:>90%
    落下試験 : 100%破壊、縁部にてウェファーが崩壊【0048】
    *耐圧性に関する尺度としては、いわゆる落下試験が役立ち、ここでは100個の焼成されたプレス体(27mmの直径を有する円盤)を1mの高さから扁平面を下方にして落下させる。 破壊した検体の比率を確認する。
    【0049】
    例2(比較)
    57kgのゼオライト4A(水含有量20%)と42kgのベントナイト(水含有量12%)と1kgのステアリン酸カルシウムとを強力ミキサにて2分間混合した。 次いで水を粘度が強度に上昇するまで添加し、更に4分間混合した。 この混合物を110℃にて12%の水含有量まで乾燥させ、次いで粒状化し(ストークス・グラニュレータ)、次いで篩分した(250μm)。 <250μmの粒子寸法を有する0.22gの材料を69MPaの圧力にてウェファーまでプレスした。 生ウェファーを650℃にて3時間にわたり焼成し、湿分を排除しながら冷却し、気密に包装した。
    製品の特性:
    厚さ: 300±50μm
    湿分(焼成後): <1%
    生産の際の粗悪品:75%
    落下試験: 80%破壊【0050】
    例3
    57kgのゼオライト4A(水含有量20%)と42kgのベントナイト(水含有量12%)と1kgのステアリン酸カルシウムとを強力ミキサにて2分間混合した。 次いで水を粘度が強度に上昇するまで添加し、更に4分間混合した。 この混合物を110℃にて12%の水含有量まで乾燥させ、次いで粒状化し(ストークス・グラニュレータ)、さらに250μmシーブで篩分した。 <250μmの粒子寸法を有する0.22gの材料を72MPaの圧力にてウェファーまでプレスした。 生ウェファーを例2に従ってさらに処理した。
    製品の特性:
    厚さ: 300±50μm
    湿分(焼成後): <1%
    生産の際の粗悪品:<50%
    落下試験: 60%破壊。
    【0051】
    例4
    57kgのゼオライト4A(水含有量20%)と42kgのベントナイト(水含有量12%)と1kgのステアリン酸カルシウムとを強力ミキサにて2分間混合した。 次いで水を粘度の強度な上昇するまで添加し、更に4分間混合した。 この混合物を110℃にて12%の水含有量まで乾燥させ、次いで粒状化し(ストークス・グラニュレータ)、さらに250μmシーブで篩分した。 <250μmの粒子寸法を有する0.22gの材料を350MPaの圧力にてウェファーまでプレスした。 この生ウェファーを650℃にて3時間にわたり焼成し、湿分を排除しながら冷却すると共に包装した。
    製品の特性:

    *水蒸気に関する収着能力は、25℃にて10%の空気湿度を有する雰囲気下で測定した。


    【0052】


    例5


    例4の手順を反復したが、ただし生ウェファーの焼成を減圧下に行った。 焼成されたウェファーは実質的に例4のウェファーと同じ製品の特性を有したが、約5ml/gの酸素に関する吸収能力を更に示した(乾燥酸素雰囲気下で測定)。


    【0053】


    例6


    56.5kgのゼオライト4A(水含有量20%)と41.5kgのベントナイト(水含有量12%)と1kgのステアリン酸カルシウムと1kgのケブラッチョとを強力ミキサにて2分間混合した。 次いで水を粘度が強度に上昇するまで添加し、更に4分間混合した。 この混合物を110℃にて12%の水含有量まで乾燥させ、次いで粒状化し(ストークス・グラニュレータ)、さらに篩分した(250μm)。 <250μmの粒子寸法を有する0.22gの材料を200MPaの圧力にてウェファーまでプレスした。 生ウェファーを650℃にて3時間にわたり焼成し、湿分を排除しながら冷却および包装した。


    製品の特性:


    厚さ: 300±50μm


    湿分(焼成後): <1%


    生産の際の粗悪品:<35%


    落下試験: 10%破壊。


    【0054】


    例7


    例4の作業手順を反復したが、ただしプレスに際し印加した圧力は1200MPaとした。 落下試験は10%破壊を示した。 粗悪品は<10%であった。


    【0055】


    例8


    例4の作業手順を反復したが、ただし54kgのゼオライト4Aと40kgのベントナイトと5kgのFe

    と1kgのステアリン酸カルシウムとを使用した。 得られたウェファーは黒色に着色し、コントラスト面としてLEDディスプレーに使用することができた。


    【0056】


    例9


    110.5kgのゼオライト4A(水含有量20%)と76.0kgのベントナイト(水含有量12%)と1.9kgのステアリン酸カルシウムとを、高剪断攪拌装置(ウルトラ−ツラックス撹拌器)の使用下でポンプ輸送可能な懸濁物が生ずるような量の水に懸濁させた。 この懸濁物を、9.2%の水含有量を有する(160℃にて乾燥により測定)と共に>150μmが0%および<45μmが30%の粒子寸法分布を有する粉末が生ずるよう噴霧乾燥させた。 0.17gのこの材料を190MPaの圧力にて直径20mmのウェファーまでプレスし、その際プレス加工具の包囲空気における水蒸気分圧を約30ミリバールにした。 生ウェファーを圧力の印加の下で650℃にて3時間にわたり焼成した。 このため、それぞれ300個の生ウェファーをステンレス鋼からなる穿孔チューブ(高さ120mm、内径22mm)に堆積させると共に、この堆積物を2550Paの圧力にかけた。 焼成の後、湿分排除下に冷却すると共に包装した。


    製品の特性:


    厚さ: 300±50μm


    垂直展延(厚さ+緊縮):<350μm


    湿分(焼成後): <1%


    生産時における不良品: <5%


    落下試験: <1%破壊。


    【0057】


    例10


    110.5kgのゼオライト4A(水含有量20%)と76.0kgのベントナイト(水含有量12%)と1.9kgのステアリン酸カルシウムとを、ポンプ輸送可能な懸濁物が生ずるような量の水に高剪断攪拌装置(ウルトラ−ツラックス−撹拌器)を用いて懸濁させた。 この懸濁物を12.6%の水含有量(160℃での乾燥により測定)を有すると共に>150μmが0%および<45μmが26%である粒子寸法分布を有する粉末が生ずるよう噴霧乾燥させた。 0.17gのこの材料を210MPaの圧力にて直径20mmのウェファーまでプレスし、その際プレス加工具の包囲空気における水蒸気分圧を約17ミリバールにした。 生ウェファーを圧力を印加しながら650℃にて3時間にわたり焼成した。 この後、それぞれ300個の生ウェファーをステンレス鋼からなる穿孔チューブ(高さ120mm、内径22mm)に堆積させ、この堆積物を2550Paの圧力にかけた。 焼成の後、湿分を排除しながら冷却すると共に包装した。


    製品の特性:


    厚さ: 300±50μm


    垂直展延(厚さ+緊縮):<350μm


    湿分(焼成後): <1%


    生産時における不良品: <5%


    落下試験: <1%


    【0058】


    例11


    110.5kgのゼオライト4A(水含有量20%)と76.0kgのベントナイト(水含有量12%)と1.9kgのステアリン酸カルシウムとを、ポンプ輸送可能な懸濁物が生ずるような量の水に高剪断攪拌装置(ウルトラ−ツラックス−撹拌器)を用いて懸濁させた。 この懸濁物を15.5%の水含有量(160℃における乾燥により測定)を有すると共に4%が>150μmであり8%が<45μmである粒子寸法分布を有する粉末が生ずるよう噴霧乾燥させた。 0.17gのこの材料を195MPaの圧力にて直径20mmのウェファーまでプレスし、その際プレス加工具の包囲空気における水蒸気分圧を約12ミリバールにすると共に、プレス加工具を定期的に燐酸マグネシウムでスプレーした。 この生ウェファーを圧力を印加しながら650℃にて3時間にわたり焼成した。 このため、それぞれ300個の生ウェファーをステンレス鋼からなる穿孔チューブ(高さ120mm、内径22mm)に堆積させ、この堆積物を2550Paの圧力にかけた。 焼成の後、湿分排除の下で冷却および包装した。


    製品の特性:


    厚さ: 300±50μm


    垂直展延(厚さ+緊縮):<350μm


    湿分(焼成後): <1%


    生産時における不良品: <5%


    落下試験: <1%


    【0059】


    例12


    57kgのゼオライト4A(水含有量20%)と42kgのアタパルジャイトおよびカオリンからなる50/50混合物(水含有量12%)と1kgのステアリン酸カルシウムとを強力ミキサにて2分間混合した。 次いで水を粘度の強力な上昇まで添加し、更に4分間混合した。 この混合物を12%の水含有量まで乾燥させ、次いで粒状化し、さらに150μmシーブで篩分した。 <150μmの粒子寸法を有する 0.17gの材料を200MPaの圧力にてウェファーまでプレスした。 この生ウェファーを650℃にて3時間にわたり焼成し、湿分を排除しながら冷却および包装した。


    製品の特性:


    厚さ: 300±50μm


    湿分(焼成後): <1%


    生産時における不良品:25%


    落下試験: 70%破壊【0060】


    例13


    図1に示したように、有機電気ルミネッセンス袋体1(正方形、面積12.9cm

    )を実施例4のウェファー(円形、直径27mm)の使用下で作成した。 ウェファー2を袋体の背壁3に固定した後、これを粘着剤4により袋体のガラス基板5に固定し、粘着剤を用いてできるだけ幅広に封止した。 次いで袋体の発光性部分6(陽極7と発光層8と陰極9とからなる)の顕微鏡写真(拡大50倍)を撮影した。 この写真は黒色(非発光)斑点を全く示さず、この斑点は陰極9に対する浸食を示唆する。


    【0061】


    袋体を500時間にわたり85℃の温度および85%の相対空気湿度に露出させた。 次いで、改めて袋体1の発光性部分6の顕微鏡写真を撮影した。 両写真の比較は、陰極9に対する浸食を示唆する黒色斑点が全く生じなかったことを示す。


    【0062】


    例14(比較)


    例9と同様な有機電気ルミネッセンス袋体1をBaOの使用下で作成した。 BaOのための覆いとして水透過性テフロン(登録商標)フィルムを使用し、これを薄い両面接着テープにより袋体の背壁部3に固定した。 BaOの量は、BaOとテフロン(登録商標)フィルムと両面接着テープとの合計質量が例9に使用されたウェファーの量に正確に対応するよう調整した。 次いで例9に記載したように、発光性部分の拡大写真を500時間の85℃および85%空気湿度での貯蔵の前後に撮影した。 両写真の比較は陰極9に対する浸食を示唆する明瞭に認めうる黒色点の成長を示す。


    【図面の簡単な説明】


    【図1】


    実施例4のウェファー(円形、直径27mm)の使用下で作成した有機電気ルミネッセンス袋体1(正方形、面積12.9cm

    )を示す。

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