Formed article produced by using borax

申请号 JP24587493 申请日 1993-08-24 公开(公告)号 JPH0761853A 公开(公告)日 1995-03-07
申请人 Inax Corp; 株式会社イナックス; 发明人 TOYAMA KIMIYA; SHINKAI SEIJI; MURAGUCHI YUKITO;
摘要 PURPOSE:To obtain a formed article having excellent shape-retaining strength in a room-temperature environment and even in unburned state by adjusting borax or a mixture of borax and a granular material to a specific water content. CONSTITUTION:This formed article is produced by adjusting the water-content of borax or a mixture of borax and a granular material to a water-content of 10-25%. A formed article having excellent shape-retaining strength represented by a flexural strength of >=20MPa can be produced by a dry-forming process by adjusting the water-content of a borax-containing formed article to 10-25% and solidifying the borax. After adjusting the water-content to 10-25%, the water-content is maintained within the above range even by leaving standing in a room-temperature environment and the flexural strength is maintained to >=20MPa even in unburned state. The article formed by this process can be used as an interior decoration, clay pigeon for trapshooting, tee for golf, etc.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】硼砂の含水率を10〜25%になるように調整したことを特徴とする硼砂を用いた成形物。
  • 【請求項2】粒子状物に硼砂を加えて含水率を10〜2
    5%になるように調整したことを特徴とする硼砂を用いた成形物。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、室温環境下で且つ未焼成で、ある程度の強度を有する成形物を得るようにした砂を用いた成形物に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】従来において、室温環境下で且つ未焼成で、ある程度の強度を有する成形物としては、粘土細工によるものが周知である。 粘土は分を多く含む状態では可塑性を有し、乾燥させると剛性を増し、焼成すると金属のような強度を有するようになる。 従って、水分の多い可塑性を有する状態においては任意の形状に成形することが可能である。 そして、これを乾燥させることで、室温環境下において且つ未焼成であっても、ある程度の強度を有する成形物を得ることが可能である。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】ところが、室温環境下において未焼成の粘土は、曲げ強度が10MPaにしかならず、机の上から床に落下させたりすると、損壊してしまうという欠点があった。 つまり、保形性強度が不足していた。

    【0004】

    【課題を解決するための手段】本発明は従来の前記課題に鑑みてこれを改良除去したものであって、室温環境下で且つ未焼成であっても保形性強度に優れた成形物を提供せんとするものである。

    【0005】而して、前記課題を解決するために本発明が採用した第一の手段は、硼砂の含水率を10〜25%
    になるように調整したことを特徴とする硼砂を用いた成形物である。

    【0006】また第二の手段は、粒子状物に硼砂を加えて含水率を10〜25%になるように調整したことを特徴とする硼砂を用いた成形物である。

    【0007】

    【作用】本発明の第一及び第二のいずれの手段も、硼砂を含む成形物の含水率が10〜25%の範囲になるように調整している。 この範囲の含水率では、硼砂は水和作用によって固形化し、曲げ強度が20MPa以上もある優れた保形性強度を有する。 含水率を前記範囲に設定した理由は、含水率が10%を下回る場合は塑性限界に至らないために強度不足となり、また含水率が25%を越える場合は液性限界に達し、保形性を失うからである。

    【0008】一旦、含水率を10〜25%になるように調整した後は、室温環境下で放置していても含水率が前記範囲から逸脱することはなく、曲げ強度20MPaを維持することが可能である。 これは自然石と殆ど同じ強度である。 従って、本発明の成形物は、未焼成であっても室温環境下で十分な曲げ強度を有することができ、室内装飾物等として利用可能である。

    【0009】また前記成形物は、水を加えてその含水率が25%を越えるようにすることで、崩壊を始め、硼砂は水に融けて流失する。 硼砂が無害のものであることは周知である。 そのため、第一の手段では成形物が跡形も無くなってしまい、また珪砂を使用する第二の手段では珪砂のみが残ることになる。

    【0010】それ故、この成形物をクレー射撃用の標的又はゴルフ用のティー等に使用すれば、雨水等により成形物自体は流失するか又は珪砂のみが残ることとなり、
    土に返ることのできる地球環境的にやさしい成形物を提供することが可能である。 また室内装飾物として半永久的な使用も可能である。

    【0011】

    【実施例】以下に、本発明の構成を図面に示す実施例に基づいて説明すると次の通りである。 図1は本発明の第一の手段に係る成形物の製造フローチャートを示すものである。 同図に示す如く、この実施例にあっては、硼砂のみを30wt%準備し、これに水70wt%を加えてボールミルで16時間細磨し、泥漿を得ている。 そして、得られた泥漿を容器に入れ、エアバスにて乾燥させ、更にデシンターを通過させて粉砕して造粒している。

    【0012】然る後は、前記造粒された粒子をプレス成形型内へ充填し、乾式にて40×10×3mmの大きさのペレート状にプレス成形した。 そして最後に、含水率が10〜20%になるように乾燥若しくは水分を添加して調整した。 これにより、前記成形物は硼砂の粒子どうしが結合して固形化し、曲げ強度20MPaを確保することが可能であった。 このようにして得られた成形物は、水を加えて含水率が25%を越えるようにすることで水の中へ融け出して流失する。 また60℃以上に加熱することで、成形物は崩壊するようになり、保形性を失うようになる。

    【0013】図2は本発明の第二の手段に係る成形物の製造フローチャートを示すものである。 この第二の手段にあっては、硼砂35wt%と、珪砂15wt%と、水50wt%とを混合してボールミルで16時間細磨し、
    平均粒径が10〜20μm以下の泥漿を得るようにしている。 その後の製造要領は、前記図1の場合と同じである。 この場合の得られた成形物の曲げ強度は、22MP
    aであった。

    【0014】この第二の手段の実施例で得られた成形物は、水を加えて含水率が25%を越えるようにすることで硼砂は水の中へ融け出して流失し、珪砂等の鉱物はそのままの粒子の状態で残る。 また60℃以上に加熱することで、成形物の全体が崩壊するようになる。 従って、
    地球環境的には全く無害のやさしい成形物を提供することが可能である。

    【0015】ところで、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、硼砂に加える鉱物としては、珪砂以外のアルミナ,ジルコン,石灰,粘土等の鉱物を使用することも可能である。 また顔料を添加することにより、様々な色付きの成形物を成形することも可能である。

    【0016】

    【発明の効果】以上説明したように本発明にあっては、
    硼砂を含む成形物の含水率を10〜25%の範囲に調整することにより、硼砂を固形化させ、曲げ強度が20M
    Pa以上もある優れた保形性強度の成形物を乾式成形することが可能である。 含水率を10〜25%になるように調整した後は、室温環境下で放置していても含水率が前記範囲から逸脱することはなく、未焼成であっても曲げ強度20MPa以上を維持することが可能である。 このようにして成形された成形物は、室内装飾物やクレー射撃の標的やゴルフのティー等として利用することが可能である。

    【0017】また前記成形物は、水を加えてその含水率が25%を越えるようにすることで、崩壊させることができる。 しかも、硼砂は水に融けて流失するので、成形物が跡形も無くなってしまい、地球環境的にも無害である等の利点を有している。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の第一の手段の製造フローチャートである。

    【図2】本発明の第二の手段の製造フローチャートである。

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