Humidity gypsum board and method of manufacturing the same

申请号 JP18422594 申请日 1994-06-30 公开(公告)号 JP3524963B2 公开(公告)日 2004-05-10
申请人 クリオン株式会社; 发明人 敏史 寺村;
摘要
权利要求
  • (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 石膏100重量部に対して、炭酸カルシウムとシリカゲルの合計が3〜80重量部の割合で含有されている調湿石膏ボード。 【請求項2】 水硬性石膏粉粒体100重量部と炭酸化した珪酸カルシウムの粉粒体3〜80重量部の割合からなる原料に対して水及び混和剤を混合して、得られた混合物を所定の形状に成形・硬化させることを特徴とする調湿石膏ボードの製造方法。 【請求項3】水硬性石膏粉粒体100重量部と珪酸カルシウムの粉粒体3〜80重量部の割合からなる原料に対して水及び混和剤を混合して、得られた混合物を所定の形状に成形・硬化させ、次いで得られた成形体を炭酸ガスによって炭酸化することを特徴とする調湿石膏ボードの製造方法。 【請求項4】前記珪酸カルシウムが、ゾノトライト、
    トバモライト、フォシャジァイト、及びCSHの少なくとも1種から選ばれる 請求項2または請求項3に記載の
    調湿石膏ボード の製造方法【請求項5】前記珪酸カルシウムが、軽量気泡コンクリートである 請求項2または請求項3に記載の調湿石膏ボードの製造方法。 【請求項6】前記 珪酸カルシウムが1μm〜3mmの粒径をなしている 請求項2〜請求項5に記載の調湿石膏ボード の製造方法
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、調湿石膏ボード及びその製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から調湿性材料として、高温活性化処理したゼオライト粉粒体と、セメントと、補強材とを混練して得た配合材を任意の形状に圧縮成形したものがある(特開平3−109244号公報)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術の調湿性材料は、相当優れた調湿性能を発揮するが、この材料は比較的高い硬度を有するがため、建物等の壁として施工してみるとやや重く施工しにくいという問題がある。
    本発明の課題は、ある程度の調湿性能を有しながら、軽量にして施工効率を高めることが可能な調湿材料及びその材料を製造するための特定の方法を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本請求項1記載の発明は前記の課題を解決するために、石膏100重量部に対して、炭酸カルシウムとシリカゲルの合計が3〜80重量部の割合で含まれている調湿石膏ボードとする。 この調湿石膏ボードは、次に述べる2通りの特定方法によって製造される。 【0005】第1の方法は、100重量部の硬性石膏粉粒体と3〜80重量部の割合からなる炭酸化した珪酸カルシウムの粉粒体からなる原料に対して、水及び混和剤を混合し、得られた混合物を所定の形状に成形・硬化させる方法である(請求項2の発明)。 【0006】第2の方法は、100重量部の水硬性石膏粉粒体と3〜80重量部の割合からなる珪酸カルシウムの粉粒体からなる原料に対して、水及び混和剤を混合し、得られた混合物を所定の形状に成形・硬化させ、最後に得られた成形体を炭酸ガスによって炭酸化する方法である(請求項6の発明)。 さらに詳細に本発明に係る調湿石膏ボードの製造方法及びその方法で得られた調湿石膏ボードの調湿性能が、どのように発揮されるか(作用)について説明する。 【0007】(本発明法に使用する原料)まず、本発明法に使用する原料を準備する。 原料は基本的には水硬性石膏粉粒体、珪酸カルシウムの粉粒体及び水とからなる。 水硬性石膏粉粒体としては、天然石膏及び化学石膏から選ばれる少なくとも1種の石膏粉粒体をか焼したもの、すなわち、半水石膏や無水石膏等が使用される。 珪酸カルシウムの粉粒体としては、ゾノトライト、トバモライト、フォシャジァイト及びCSHの少なくとも1種を含む粉粒体が使用されるが、好ましい珪酸カルシウムとしては、トバモライトを多く含有する軽量気泡コンクリート、特にALCが使用される。 【0008】珪酸カルシウム粉粒体は、粒径1μm〜3
    mmの範囲で使用される。 前記粉粒体の粒径が1μm未満であると、水硬化性石膏粉末と混合するのに必要な水の量が増大し、その結果、最終的に得られた調湿材料の学的物性が低下する。 逆に前記粒径が3mmを超えると、水硬化性石膏との成形性が悪くなる。 【0009】原料の一種として予め炭酸化した珪酸カルシウムの粉粒体を使用する第1の方法においては、珪酸カルシウムの粉粒体を炭酸化しておく。 炭酸化は、珪酸カルシウムの粉粒体又はブロックを水の存在下で炭酸ガスと反応させることにより行なわれる。 炭酸化反応は、
    炭酸ガス濃度並びに反応系の温度及び圧力が高いほど速くなる。 珪酸カルシウムは形状が大きいほど反応が遅いので、粒径が小さいものを使用した方が良い。 【0010】ブロックを炭酸化した場合、第1の方法を実施するに先立ってそのブロックを破砕して使用する。
    炭酸ガスとして、工業的に生産される純度の高い炭酸ガスの他に、各種の燃焼装置から排出される炭酸ガス含有排気ガスを使用することもできる。 炭酸化反応に使用される水は予め珪酸カルシウムの粉粒体に含浸させておくことができる。 【0011】原料として必須な水として、本発明に係る石膏ボードを成形するのに必要な量以下の水が準備される。 この水は、炭酸化に伴って反応系から排出される水を循環使用することもできる。 また、混和剤としては、
    凝結遅延剤及び凝結促進剤から選ばれる1種、発泡剤、
    消泡剤及び整泡剤から選ばれる少なくとも1種及び必要に応じて補強繊維及び軽量骨材が使用される。 【0012】(製造方法)上記のように準備された原料等を使用して、本発明の第1の方法を実施する場合、水硬性石膏粉粒体100重量部を基準にして、炭酸化した珪酸カルシウムを3〜80重量部の割合で前記石膏粉粒体を水の存在下で混合する。 このとき、混和剤を所定量混合し、得られた混合物を板状の形に成形・硬化させ、
    次いで、乾燥すると、本発明の調湿石膏ボードが得られる。 【0013】第2の方法を実施するには、水硬性石膏粉粒体100重量部を基準にしてそれに対してまだ炭酸化されていない珪酸カルシウムを3〜80重量部の割合で水の存在下で混合する。 このとき混和剤を混合し、得られた混合物を板状の形に成形・硬化させる。 それから得られた成形物を水の存在下でかつ炭酸ガスの雰囲気下で成形物中の珪酸カルシウムを炭酸化し、次いで乾燥させると、本発明に係る石膏ボードが得られる。 【0014】 【作用】以上のようにして得られた成形物は、石膏10
    0重量部に対して炭酸カルシウムとシリカゲルの合計が3〜80重量部の割合で含有された石膏ボードとなるが第1の方法においては珪酸カルシウムは実質上炭酸カルシウムとシリカゲルとに変化したものが使用されることになり、また、第2の方法においては、原料と指定使用された珪酸カルシウムは物質収支上は炭酸カルシウムとシリカゲルに変化し、他の副生物の生成はほとんどない。 【0015】この石膏ボードは次の作用により調湿性能を発揮する。 すなわち、本発明の第1及び2の発明方法で珪酸カルシウムが原料として使用されているが、その珪酸カルシウムが炭酸化されると、上述したように、珪酸カルシウムが骨格構造を有するシリカゲルと炭酸カルシウムに変化する。 シリカゲルはその骨格空間内に、それがおかれた雰囲気の湿度によって水の分子を取り込んだり又は一旦取り込んだ水の分子を放出する性質を有する。 【0016】本発明の石膏ボードはそのような骨格空間を有しているので、そのボードが例えば建物の壁材として使用された場合、壁材が高い湿度を有する密閉雰囲気の露出面を構成している場合は、その雰囲気の水の分子を吸着して密閉雰囲気の湿度を低下させる。 逆に一旦水分を吸着した壁材が低湿度の密閉雰囲気に露出している場合は、吸着されていた水分が放出されて密閉雰囲気の湿度を高める作用をする。 本発明に係る調湿石膏ボードはこのようにして吸湿性能を発揮する。 またその石膏ボードは石膏を主体として構成されているので、軽量にして加工性に優れ、建物の壁材として施工する場合、施工効率の向上に寄与する。 【0017】 【比較例1】次に本発明の効果を理解し易くするために、まず石膏のみからなるボードの製造方法及びその方法で得られた石膏ボードの性能を比較例として示す。 アルファー型半水石膏100重量部に対して、水65重量部と少量の凝結調整剤及び発泡剤をピンミキサーで高速に混合・撹拌した。 得られた混合物を石膏ボード用原紙の上紙と下紙との間に流し込み、二つのローラー間で成形・凝固させた。 成形物を100℃で乾燥したらその比重は0.8であった。 【0018】この成形物を100mm×100mm×1
    2mmの正方形の板状物に切断した後、60℃の通風状態下で24時間乾燥させた。 そして、前記板状物の広い1面だけ露出させるとともに、他の5面をアルミニウム製粘着テープで被覆させた試験体を作製した。 この試験体を秤量後、恒温恒湿に調整されたチャンバーに入れた。 【0019】それから、図1に示す温湿度曲線を示すように前記チャンバー内の温湿度制御を7サイクル連続的に繰り返した。 そして温湿度が6サイクルから7サイクルに亘って変化する過程において1時間毎に試験体の重量を測定することにより、調湿性能を測定・演算した。
    その結果を単位面積当たりの平均吸湿量(g/m )及び下記の式1により定義された単位サイクル当たりの調湿力(g/m ・%)を演算して表1に示す。 【0020】 【式1】

    【0021】 【表1】 【0022】 【実施例1】次に、本発明を具体化した一実施例を詳述する。 粒径1mm以下に破砕された珪酸カルシウムとしてのALC粉粒体に予め炭酸化に必要な水を含ませた。


    その粉粒体を炭酸ガス濃度100%、温度30℃、圧力2気圧の雰囲気下で1時間おいて、ALC粉粒体の炭酸化反応を行なった。 この反応によって得られた反応生成物の粉末をX線回折したところ、珪酸カルシウムが炭酸カルシウムとシリカとからなっていることが判明した。 【0023】アルファー型半水石膏100重量部に対して、炭酸化したALC粉粒体を3,10、30、60、


    80重量部(絶乾重量基準)のそれぞれに水を65〜8


    0重量部及び少量の凝結調整剤及び気泡含有エマルジョンをピンミキサーにより高速に混合・混練した。 そして得られて混合物を石膏ボード用原紙の上紙と下紙との間に流し込み、二つのローラ間を通すことにより所定の厚みの石膏ボードに成形するとともに凝固させ、最後にこの石膏ボードを110℃の温度で乾燥して、この実施例の5個の試験体を得た。 これらの試験体を比較例1に示した調湿測定方法と同一方法で調湿性能を測定し、その結果を前記表1に比較例1とともに示した。 【0024】 【実施例2】アルファー型半水石膏100重量部に対して、粒径1mm以下に破砕された珪酸カルシウムとしてのALC粉粒体60重量部と、水78重量部と、少量の凝結調整剤及び発泡剤とをピンミキサーで高速混合・混練した。 【0025】得られて混合物を石膏ボード用原紙の上紙と下紙との間に流し込み、二つのローラ間を通すことにより、所定の厚みの石膏ボードに成形するとともに凝固させた。 得られた凝固物を炭酸ガス濃度100%、温度30℃、圧力2気圧の雰囲気下で1時間おいて、凝固物中のALC粉粒体の炭酸化反応を行なった。 【0026】この反応によって得られた反応生成物の粉末をX線回折したところ、珪酸カルシウムが炭酸カルシウムとシリカゲルに変化していることが確認された。 炭酸化反応の後に、反応生成物を110℃で乾燥し、この実施例の調湿石膏ボードを得た。 このボード調湿性能を比較例1に示した調湿測定方法と同一方法で測定し、その結果を表1に示した。 【0027】本発明の前記の実施例に拘束されることなく、本発明の技術思想を踏襲し、発明の効果を著しく損なわない限度において、実施の態様を一部変更することができる。 発泡材の変わりに軽量骨材を使用することができる。 【0028】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る調湿石膏ボードは、従来技術と同程度の調湿性能を示すとともに軽量にして優れた加工性乃至は施工性を発揮し、本発明に係る方法は、調湿性能を発揮する空間を多く有する骨格構造をなすシリカゲルを含有する石膏ボードを製造するのに優れた方法である。

    【図面の簡単な説明】 【図1】恒温恒湿チャンバーの温湿度の制御状態を時間とともに示す線図。

    フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl. 7 ,DB名) C04B 28/14 C04B 14/04 C04B 14/28 C04B 18/16 E04C 2/04

    QQ群二维码
    意见反馈