Sulfur removal using iron carbonate absorbent

申请号 JP2013195224 申请日 2013-09-20 公开(公告)号 JP2014054629A 公开(公告)日 2014-03-27
申请人 New Technology Ventures Inc; ニュー テクノロジー ベンチャーズ,インコーポレイテッドNew Technology Ventures,Inc.; 发明人 FLOYD FARHA;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a desulfurizing absorbent composition useful for removing a sulfur- containing compound from various fluids, in particular a liquid hydrocarbon, a gaseous hydrocarbon and a carbon dioxide.SOLUTION: Absorbent particles, which are made by mixing a finely powdered iron carbonate, preferably a siderite, in combination with a small amounts of water and a binder, shaping and drying, are used to treat a gaseous and liquid fluid stream (for example, a natural gas, a light hydrocarbon, a crude oil, an acid gas mixture, a carbon dioxide gas and liquid, an anaerobic gas, a landfill gas, a geothermal gas and liquid, and the like) at a temperature of 11.1-54.4°C under a pressure of 1.379-3.447 MPa, and significantly reduce the concentration of sulfurous compounds contained in the stream such as a hydrogen sulfide, a carbonyl sulfide, an organic disulfide, a mercaptan or the like. The absorbent is reproduced by bringing into contact with an air and a vapor at fixed intervals. The absorbent contains 50-95 wt% of iron carbonate, 2-10 wt% of binder and 3 wt% of water.
权利要求
  • 気体流、液体流、又は気体と液体の混合流に含まれる硫黄含有化合物の吸収剤であって、主たる吸収作用を有する成分として、炭酸鉄を含んでいる吸収剤。
  • 炭酸鉄約50〜約100重量%を含んでいる請求項1の吸収剤。
  • 炭酸鉄約95重量%を含んでいる請求項2の吸収剤。
  • バインダー約2〜約10重量%をさらに含んでいる請求項2の吸収剤。
  • バインダー約5重量%を含んでいる請求項4の吸収剤。
  • 炭酸鉄はシデライト鉱物の形態である請求項1の吸収剤。
  • シデライトは粒状物の形態である請求項6の吸収剤。
  • シデライトは凝集物の形態である請求項6の吸収剤。
  • シデライトは押出物の形態である請求項6の吸収剤。
  • バインダーは、アルミン酸カルシウムセメントである請求項4の吸収剤。
  • 粒状物の粒子サイズは、約1/16インチ〜約5/16インチの範囲である請求項7の吸収剤。
  • 押出物の長さは約5/16インチ以下である請求項9の吸収剤。
  • 気体流、液体流、又は気体と液体の混合流に含まれる硫黄含有化合物を除去するために用いられる吸収剤であって、炭酸鉄約50〜約100重量%を含んでいる吸収剤。
  • 凝集され、密度が高められた粉末の形態を有している請求項13の吸収剤。
  • 炭酸鉄はシデライトである請求項13の吸収剤。
  • シデライトは粒状物の形態である請求項15の吸収剤。
  • シデライトは天然由来である請求項15の吸収剤。
  • 粒子の形態は、ペレット、プリル、スフェロイド及び粒状物からなる群から選択される請求項14の吸収剤。
  • 粉末状シデライトをバインダーと共に含んでいる請求項15の吸収剤。
  • バインダーはアルミン酸カルシウムセメントである請求項19の吸収剤。
  • シデライト約50〜約100重量%、バインダー約2〜約10重量%を含み、水分含有量は3重量%未満である請求項19の吸収剤。
  • 粉末状シデライトの粒子サイズは約100メッシュである請求項19の吸収剤。
  • 水の存在下で、粉末状シデライトとアルミン酸カルシウムセメントを混合し、得られた混合物に押出加工、サイジング加工を施し、得られた生成物を乾燥させることによって作られた請求項14の吸収剤。
  • 硫黄含有有機化合物が含まれる気体又は液体の流体から、硫黄含有有機化合物を除去するのに用いられる吸収剤を製造する方法であって、粒子サイズ約100メッシュの炭酸鉄約50〜約100重量部を準備し、該炭酸鉄と、セメント質バインダー約2〜約10重量部及び水約15〜約25重量部とを混合し、炭酸鉄、セメント質バインダー及び水の混合物に押出加工を施して所定長さの押出物を生成し、水分含有量が3重量%より少なくなるまで押出物を乾燥させることを含んでいる方法。
  • 炭酸鉄はシデライトである請求項24の方法。
  • セメント質バインダーはアルミン酸カルシウムセメントである請求項24の方法。
  • セメント質バインダー約5重量部と水約20重量部が、シデライト粉末約95重量部と混合される請求項25の方法。
  • シデライト粉末は約100メッシュである請求項27の方法。
  • 硫黄含有化合物が含まれる気体又は液体の流体から、硫黄含有有機化合物を除去する方法であって、主として炭酸鉄を含む吸収剤を準備し、炭酸鉄を前記流体と接触させることによって行なう方法。
  • 炭酸鉄はシデライトである請求項29の方法。
  • 吸収剤は、粉末状シデライト及びセメント質バインダーと、セメントを水和するのに十分な水との混合物から作られたペレットの形態である請求項30の方法。
  • ペレットは、シデライト約70〜約100重量部と、セメント質バインダー約2〜約10重量部を含んでいる請求項30の方法。
  • セメント質バインダーはアルミン酸カルシウムセメントである請求項31の方法。
  • ペレットは押出加工が施される請求項31の方法。
  • ペレットは、水分含有量が約3重量%よりも少なくなるまで乾燥される請求項31の方法。
  • 硫黄含有化合物は、硫化水素、硫化カルボニル、有機二硫化物及びメルカプタンからなる群から選択される請求項29の方法。
  • ペレットは、層状に配備される請求項31の方法。
  • 流体は、天然ガス、軽質炭化水素の流れ、原油、酸性ガス混合物、二酸化炭素ガス、嫌気性ガス、埋立地発生ガス及び地熱流体からなる群から選択される請求項37の方法。
  • 流体は、油井穴内部のサワーガスであり、炭酸鉄は微粒子で、掘削泥水の中に分配され、油井穴の中を循環させられる請求項29の方法。
  • 硫黄含有化合物が含まれる気体、液体、又は気体及び液体の混合物の流れから、硫黄含有有機化合物を除去するのに用いられる炭酸鉄吸収剤を、空気及び水蒸気と定期的に接触させることによって再生する方法。
  • 硫黄含有化合物が含まれる気体の流れ、液体の流れ、又は気体及び液体の混合物の流れから硫黄を除去する方法であって、前記流れを、炭酸鉄吸収剤の層に供給する前に、酸素含有気体及び水蒸気と混合することを含んでいる方法。
  • 前記流れは酸性ガスを含んでいる請求項41の方法。
  • 硫黄含有化合物が含まれる気体の流れ、液体の流れ、又は気体及び液体の混合物の流れから硫黄を除去する方法であって、前記流れを、湿り空気環境下で炭酸鉄の層を通過させることを含んでいる方法。
  • 硫黄含有化合物が含まれる気体の流れ、液体の流れ又は気体及び液体の混合物の流れから硫黄を除去するのに用いられる炭酸鉄吸収剤を連続的に再生する方法であって、吸収が行われる間、炭酸鉄を、湿り空気に接触させるか、又は酸素及び水蒸気に接触させることを含んでいる方法。
  • 硫黄は、元素硫黄として除去される請求項44の方法。
  • 说明书全文

    本発明は、各種流体、特に液体炭化素や、気体炭化水素及び二酸化炭素から硫黄含有化合物を除去するのに有用な吸収剤組成物に関するものである。 吸収剤は、主として、炭酸鉄(シデライト鉱物から得られるものが望ましい)を含み、気体炭化水素流、液体天然ガス(“NGL”)の如き軽質液体炭化水素流、原油、酸性ガス混合物、二酸化炭素ガス及び液体、嫌気性ガス、埋立地発生ガス、地熱ガス等から、硫化水素、メルカプタン、ジメチルジスルフィド、その他の硫黄含有化合物を除去するのに用いられる。 また、脱硫吸収剤の製造及び使用方法についても開示する。

    硫黄含有化合物は有害性、毒性及び腐食性を有することから、そのような化合物を液体流及び気体流から除去するのに用いられる多くの製品及び方法がすでに知られている。 商業的に入手可能な製品の一例として、天然ガス等の製造者に商標名SULFATREAT(登録商標)として販売されている粒子状反応剤があり、これは、炭化水素燃料や地熱蒸気などの気体及び液体から、硫化水素その他の硫黄汚染物質を除去するのに有用であるとされている。 SULFATREATは、テキサス州ヒューストンのM−I L.L.C.の登録商標であり、図案化された形のものはミズーリ州チェスターフィールドのガス・スイートナー・アソシエイツ,インク. の登録商標である。 SULFATREAT(登録商標)材料は、特許製品であり、高表面積を有する酸化鉄粒子を主に含むものと考えられる。 商業的に入手可能な他の工業用脱硫材料として、酸化鉄を木材チップに分散させたものがある。

    米国特許第4008775号明細書

    米国特許第4344842号明細書

    米国特許第4366131号明細書

    米国特許第4476027号明細書

    米国特許第4705638号明細書

    米国特許第4956160号明細書

    米国特許第5948269号明細書

    米国特許第5948269号明細書

    米国特許第5948269号明細書 特許文献1〜7には、気体流及び液体流から脱硫する他の鉄含有組成物及び方法が開示されている。 特許文献8には、“アルカリ性鉄(alkaline iron)”を使用し、水系液体やスラッジ廃棄物システム(例えば、下水収集処理工場;産業及び商業的廃棄物、天然及び人工汚染貯水場又は排水路、汚水処理システム)から、溶解した硫化水素その他の悪臭化合物を除去する方法が開示されている。 特許文献9において、“アルカリ性鉄”は、炭酸鉄などの様々な鉄化合物を含むアルカリを意味する。

    本明細書に記載される吸収剤及びその方法は、天然ガス、液体天然ガス等の軽質炭化水素流、原油、酸性ガス混合物、二酸化炭素ガス及び液体二酸化炭素、嫌気性ガス、埋立地発生ガス、地熱その他の硫黄含有流から、硫化水素、メルカプタン、ジメチルジスルフィド及び他の硫黄含有化合物を吸収するのに特に効果的である。 本発明の好ましい実施例において、本発明の吸収剤は、炭酸鉄(ferrous carbonate)、最も好ましくは、粒状又は粉末状のシデライト(siderite)を含んでおり、押出加工により、又は、少量で有効量の水分と、選択的にバインダー(例えばアルミン酸カルシウムセメント)又は他の同様な有効材料を用いて、凝集(aggregated)、圧縮(compacted)又は成形することにより、ペレット、プリル(prills)又は球状体(spheroids)の形態に形成される。

    本発明の他の実施例において、気体流、液体流、又は気体と液体の混合流から硫黄を除去するのに用いられる吸収剤層(absorbent bed)を開示する。 吸収剤によって除去される硫黄含有化合物の例としては、硫化水素、メルカプタン含有化合物、有機ジスルフィド及び硫化カルボニルが挙げられる。 吸収剤層は、緻密なペレット、プリル又はその他方法で製造された集合体(aggregates)からなる三次元配列であって、炭酸鉄、最も好ましくはアルミン酸カルシウムセメントを約2〜10重量%含むバインダーを用いて結合された粒状シデライト(90%が100メッシュ通過)を約50〜約100重量%含むものが好ましい。 本発明の特に好ましい実施例における吸収剤は、シデライト約95重量%とアルミン酸カルシウムセメント約5重量%を含む乾燥押出物である。

    本発明の他の実施例は、吸収剤の製造に関するものであって、粒子状シデライト(100メッシュ通過が90%)を約95重量部、アルミン酸カルシウムセメントを約5重量部及び水約20重量部を混合し、得られた混合物を押出加工又はその他の方法によって圧縮し、より大きな粒状物、ペレット又はプリルに形成し、その後、吸収剤を十分な時間かけて乾燥させて、水分含有量が約3重量%より少なくなるまで水分を減少させることによって製造する。 本発明の特に好ましい実施例では、吸収剤ペレットは、直径約3/16インチ、長さ約5/16インチであり、約120°Fの温度で約4時間乾燥している。

    本発明の他の実施例は、硫黄含有化合物が含まれる気体流、液体流、又は気体と液体の混合流から硫黄を除去するもので、前記流れを、好ましくは圧縮された粒子状形態のシデライトである炭酸鉄を約70〜約100重量%含む粒子状材料から本質的に構成される吸収剤層を通過させることによって行われる。 最も好ましい吸収剤層として、約70〜約100重量%の炭酸鉄と、吸収剤の物理的形態を使用期間保持するのに十分な量のバインダー(例えばアルミン酸カルシウムセメント)とを含む複数のペレットを挙げることができる。 なお、吸収剤層に必要とする本発明の吸収剤の量は、吸収剤の粒子サイズ、層密度、吸収剤粒子の有効表面積、吸収剤の中で硫黄含有化合物の吸収に供される炭酸鉄の量、吸収剤層を通過する気体流又は液体流の温度、圧、速度及び滞留時間などのファクターによって異なることは、当業者であれば十分に理解し得るであろう。

    本発明の他の実施例は、黒色に変化した炭酸鉄吸収剤を定期的に再生させるもので、黒色に変化した炭酸鉄を空気又は他の酸素含有ガス及び蒸気と接触させることによって行なわれる。 そのような黒色変化の原因は、硫黄含有化合物を含む液体流、気体流、気体及び液体の混合流から脱硫する間に、炭酸鉄の表面に硫化鉄が生成されることによるものと考えられている。

    本発明の他の実施例は、硫黄含有化合物が含まれる気体流、液体流、又は気体と液体の混合流から硫黄を除去するもので、前記流れを、炭酸鉄の層へ供給する前に、酸素及び水蒸気と混合するものである。 この方法は、酸性ガスから硫黄を除去するのに特に好ましい。

    本発明の他の実施例は、硫黄含有化合物が含まれる気体流、液体流、又は気体と液体の混合流から硫黄を除去するもので、前記流れを、湿り空気環境下の炭酸鉄の層を通過させることによって行われる。 吸収が行われる間、炭酸鉄を、湿気を有する空気又は他の酸素含有ガス及び水蒸気の環境下におくことによって、炭酸鉄は、触媒効果によって連続的に再生されると考えられ、最終的に、処理工程の流れから簡単に分離可能な元素硫黄が生成される。

    本発明の他の実施例は、天然ガスの掘削作業中に発生する硫化水素を除去する方法に関するもので、掘削作業で使用される掘削泥水に対して、約40〜約400ポンドの微細粒子状吸収剤(100メッシュスクリーンを通過する粒子)、好ましくは掘削泥水1トン当たり約50〜約90重量%の炭酸鉄を含む吸収剤を添加するものである。 本発明のこの実施例に基づいて微細炭酸鉄が掘削泥水に添加される場合、バインダーは不要であるか又は好ましくない。

    炭酸鉄、好ましくはシデライト鉱物(mineral siderite)の形態のものは、天然由来か又は合成された様々な気体や液体、特にガス状炭化水素、液体炭化水素及び二酸化炭素中に存在する硫化水素、硫化カルボニル、有機ジスルフィド、メルカプタン及び他の硫黄含有化合物の吸収剤として優れているということを発明者は見出した。 シデライトは主に炭酸鉄を含んでおり、通常は、カルシウム、マグネシウム又はマンガンを含んだものとして天然に存在する。 シデライトを本発明の組成物及び各種方法で使用する場合、塊状(chunks)、粒状(granules)又は微細粉末(finely divided powder)の形態で供給されることができる。 シデライトが塊状で供給される場合、使用前に、適当な大きさの粒状又は粉末状に小さくすることが好ましい。 シデライトを層(bed)として使用する場合、後記する押出物(extrudates)又は天然鉱石から得られた比較的大きな粒状物が好ましい。 シデライトが微細粉末の形態で供給される場合、粉末は、使用前に凝集(agglomeration)、押出又はその他の成形加工を施すことが望ましい。 但しこの例外として、使用目的が、掘削泥水のような場合は、使用前により大きな粒子を生成するための凝集を行なわないことが望ましい。

    場合によっては、シデライト粉末に水約20重量%を加えて混合するだけで十分な凝集が得られ、粉末状シデライトを適当な大きさのペレットやストランドに押出加工が可能であり、乾燥後の取扱いにおいて、砕けやすく、容易に粒状にすることができるので、硫黄含有液体又は気体を脱硫のために通過又は循環させる吸収剤層として十分に使用可能である。 なお、炭酸鉄の微細粉末を凝集させるのに、少量で有効量のバインダー、最も好ましくは後記するセメント系材料を用いることが好ましい場合がある。

    当業者であれば、炭酸鉄を合成できることは理解し得ることであるが、天然のシデライト鉱石から得られる炭酸鉄を用いることが経済的な理由から好ましい。 Hawley's Condensed Chemical Dictionary(第12版)には、シデライト鉱石は、バーモント、マサチューセッツ、コネチカット、ニューヨーク、北カリフォルニア、ペンシルベニア、オハイオ及びヨーロッパに存在することが報告されている。

    本発明の吸収剤層に有用な押出物の製造は、粉末状シデライトと、少量(例えば全量の約5%)のバインダー(例えばアルミン酸カルシウム、又はシデライトが気体流や液体流の硫黄や硫黄含有化合物を吸収する能力を実質的に減じることのない同様な有効材料)と混合することによって行われることができる。 本発明で好適に使用されるアルミン酸カルシウムセメントとして、バージニア州チェサピークのLafarge AluminateがFONDU(登録商標)の商標名で販売しているものが挙げられる。 本発明の特に好ましい実施例は、アルミン酸カルシウムセメント約5重量部が、シデライト粉末約95重量部(90%が100メッシュを通過)に混合され、シデライト全体にセメントを分配させたものである。

    バインダーを水和させて、より大きな凝集物の生成を容易にするために、好ましくは、シデライトとセメントの混合物100重量部につき水約20重量部を混合させて、次に所定の含水量になるまで乾燥を行なう。 最も好ましくは、シデライト、セメント、水の混合物を押出成形し、得られた押出物を、例えば回転ペレタイザーを用いて叩き切ったり(chopped)、その他方法で分断又は破壊して、直径約3/16インチ、長さ約5/16インチにすることである。 上記粉末から作られた押出物は、約120°Fの温度で約4時間乾燥させることが望ましい。 必要な乾燥時間はペレットの大きさやサイズ、乾燥温度、周囲空気の湿度によって異なるが、凝集固形物の含水量が、乾燥工程で約3重量%より少なくなるまで減じられるようにすることが望ましい。

    本発明の吸収剤及び方法は、天然ガス、NGL等の軽質炭化水素流、原油、酸性ガス混合物、二酸化炭素ガス及び液体二酸化炭素、嫌気性ガス、埋立地発生ガス、地熱及び他の硫黄含有流から、硫化水素、メルカプタン、ジメチルジスルフィド及び他の硫黄化合物を吸収するのに特に効果的である。 多くの場合、硫黄含有流体は、円筒形タワー等の容器に本発明の吸収剤ペレット又は粒状物の装填された層を通過させることによって処理される。 吸収剤層に必要な吸収剤の量は、フィード流における硫黄含有量、排出流に要求される硫黄含有量、吸収剤に要求される寿命、吸収剤の粒子サイズ、層密度、吸収剤粒子の有効表面積、吸収剤の中で硫黄含有化合物の吸収に利用可能な炭酸鉄の量、層を通過する気体流又は液体流の温度、圧力、速度及び滞留時間などの様々な要因に依存する。 例えば、井戸掘削作業中に遭遇する酸性ガスの処理の場合、100メッシュのふるいを通る粒状シデライト吸収剤を、他の材料(例えば井戸に注入される掘削泥水)と混合して用いると有利である。

    本発明の吸収剤として使用する押出物のサイズは、約1/16インチ〜約1/4インチであることが好ましいが、粒子を適当サイズに作製するには、ハンマーミルでシデライト塊を粉砕することにより、又は当該分野で広く知られ商業的に入手可能な装置を用いることによって行なうことができ、好ましくは約5/16インチを越えない粒子サイズにスクリーニングできることは理解されるだろう。 同様に、シデライト粉末や、合成された炭酸鉄粉末が出発材料である場合、様々な脱硫工程で使用される粉末を凝集又は高密度化するのに、押出以外の手段を用いることができる。 押出以外の手段として、油圧プレスその他の圧縮装置がある。 バインダーが吸収剤の有効表面積を大きく低下させない場合は、小さな鉱物粒子からより大きな固体への凝集を容易にするために、粉末状シデライト又は炭酸鉄に少量のバインダーと水を添加する場合が多い。

    <シデライトの代表例の分析結果>
    使用したシデライト組成物は、かさ密度(bulk density)100ポンド/立方フィート、比重3.63、粒子サイズ(90%が100メッシュを通過)であり、分析結果は次のとおりである。 なお、単位は重量%である。
    Fe(元素) 43.00%
    FeCO 86.87
    SiO 5.50
    Al 1.30
    CaO 0.56
    MgO 0.53
    S 0.40
    Mn 0.35
    Cu 0.30
    Co 0.02
    Cd 0.0041
    Pb 0.0001
    As 0.00005
    Sb 0.00005
    Fe <1.0

    <試料A>
    本発明の実用性を示すために、シデライト微粒子(90%が100メッシュを通過)の粉末を、シデライト95重量部、セメント5重量部の割合でアルミン酸カルシウムセメントと混合した。 水20重量部を、シデライトとセメントの混合物と混合した後、得られた混合物を押出加工して、直径約3/16インチ、長さ約5/16インチの複数の押出物が得られた。 これらの押出物を、120°Fで4時間乾燥させて、水分含有量を約3wt%より少なくした。

    <試料B>
    他のシデライト材料として、直径約3−4インチのシデライト鉱石の塊を入手し、これを粉砕して、炭酸鉄を約90wt.%を含み、約1/8インチ〜約1/4インチの粒状物を作製した。 夾雑物(dirt)その他の汚染物は、ふるいを用いシデライト粒状物から取り除いた。

    上記の要領にて作製した吸収剤材料について、硫黄化合物を含む気体流及び液体流からの脱硫効果を、以下の実験例を参照して説明する。 インレット及びアウトレットの組成は全て100万分の1(ppm)で示されている。 フロントエンド(front end)の硫黄は、流体の流れに含まれる硫黄含有化合物を重量ppmで示している。 チオールは、流体の流れに含まれる夫々のチオール(メチル、エチル、1−プロピル)を重量ppmで示している。 なお、表中の数値の一部は、スペースを考慮して四捨五入して示している。

    <実験1>
    二酸化炭素酸性ガスの流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約60mls/分の割合で供給した。 処理機には、上記のとおり調製した試料A押出物の層(高さ約8インチ、直径2インチ)が入れられている。 処理機の温度は68°F、圧力は200psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表1に記載されている。

    <実験2>
    二酸化炭素酸性ガスの流れを、垂直型H S吸収剤処理機を通じて、上流に向けて約60mls/分の割合で供給した。 処理機には、上記のとおり調製した試料B粒状品の層(高さ約8インチ、直径2インチ)が入れられている。 処理機の温度は68°F、圧力は200psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表2に記載されている。

    <実験3>
    天然ガスの流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約60mls/分の割合で供給した。 処理機には、上記のとおり調製した試料A押出物の層(高さ約8インチ、直径2インチ)が入れられている。 処理機の温度は70°F、圧力は500psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表3に記載されている。

    <実験4>
    天然ガスの流れを、垂直型H S吸収剤処理機を通じて、上流に向けて約60mls/分の割合で供給した。 処理機には、上記のとおり調製した試料B粒状品の層(高さ約8インチ、直径2インチ)が入れられている。 処理機の温度は70°F、圧力は500psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表4に記載されている。

    <実験5>
    天然ガスの流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約60mls/分の割合で供給した。 処理機には、上記のとおり調製した試料A押出物の層(高さ約8インチ、直径2インチ)が入れられている。 処理機の温度は70°F、圧力は500psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表5に記載されている。

    <実験6>
    天然ガスの流れを、垂直型H S吸収剤処理機を通じて、上流に向けて約60mls/分の割合で供給した。 処理機には、上記のとおり調製した試料B粒状品の層(高さ約8インチ、直径2インチ)が入れられている。 処理機の温度は70°F、圧力は500psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表6に記載されている。

    <実験7>
    天然ガスの流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約60mls/分の割合で供給した。 処理機には、上記のとおり調製した試料A押出物の層(高さ約8インチ、直径2インチ)が入れられている。 処理機の温度は100°F、圧力は500psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表7に記載されている。

    <実験8>
    天然ガスの流れを、垂直型H S吸収剤処理機を通じて、上流に向けて約60mls/分の割合で供給した。 処理機には、上記のとおり調製した試料B粒状品の層(高さ約8インチ、直径2インチ)が入れられている。 処理機の温度は100°F、圧力は500psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表8に記載されている。

    <実験9>
    天然ガスの流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約60mls/分の割合で供給した。 処理機には、上記の通り調製した試料A押出物の層(高さ約8インチ、直径2インチ)が入れられている。 処理機の温度は130°F、圧力は500psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表9記載されている。

    <実験10>
    天然ガスの流れを、垂直型H S吸収剤処理機を通じて、上流に向けて約60mls/分の割合で供給した。 処理機には、上記のとおり調製した試料B粒状品の層(高さ約8インチ、直径2インチ)が入れられている。 処理機の温度は130°F、圧力は500psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表10に記載されている。

    <実験11>
    液体天然ガスの流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約40mls/分の割合で供給した。 処理機には、上記のとおり調製した試料A押出物の層(高さ約8インチ、直径2インチ)が入れられている。 処理機の温度は52°F、圧力は500psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表11に記載されている。

    <実験12>
    液体天然ガスの流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約40mls/分の割合で供給した。 処理機には、上記のとおり調製した試料A押出物の層(高さ約8インチ、直径2インチ)が入れられている。 処理機の温度は52°F、圧力は500psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表12に記載されている。

    <実験13>
    液体天然ガスの流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約40mls/分の割合で供給した。 処理機には、上記のとおり調製した試料A押出物の層(高さ約8インチ、直径2インチ)が入れられている。 処理機の温度は60°F、圧力は500psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表13に記載されている。

    <実験14>
    液体天然ガスの流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約40mls/分の割合で供給した。 処理機には、上記のとおり調製した試料A押出物の層(高さ約8インチ、直径2インチ)が入れられている。 処理機の温度は60°F、圧力は500psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表14に記載されている。

    <実験15>
    二酸化炭素ガスの流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約40mls/分の割合で供給した。 処理機には、上記のとおり調製した試料A押出物の層(高さ約8インチ、直径2インチ)が入れられている。 処理機の温度は52°F、圧力は500psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表15に記載されている。

    <実験16>
    二酸化炭素ガスの流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約40mls/分の割合で供給した。 処理機には、上記のとおり調製した試料A押出物の層(高さ約8インチ、直径2インチ)が入れられている。 処理機の温度は52°F、圧力は500psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表16に記載されている。

    <実験17>
    二酸化炭素ガスの流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約40mls/分の割合で供給した。 処理機には、上記のとおり調製した試料A押出物の層(高さ約8インチ、直径2インチ)が入れられている。 処理機の温度は52°F、圧力は500psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表17に記載されている。

    <実験18>
    二酸化炭素ガスの流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約40mls/分の割合で供給した。 処理機には、上記のとおり調製した試料A押出物の層(高さ約8インチ、直径2インチ)が入れられている。 処理機の温度は52°F、圧力は500psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表18に記載されている。

    <実験19>
    二酸化炭素ガスの流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約40mls/分の割合で供給した。 処理機には、上記のとおり調製した試料A押出物の層(高さ約8インチ、直径2インチ)が入れられている。 処理機の温度は52°F、圧力は500psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表19に記載されている。

    <実験20>
    二酸化炭素ガスの流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約40mls/分の割合で供給した。 処理機には、上記のとおり調製した試料A押出物の層(高さ約8インチ、直径2インチ)が入れられている。 処理機の温度は52°F、圧力は500psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表20に記載されている。

    <実験21>
    二酸化炭素ガスの流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約40mls/分の割合で供給した。 処理機には、上記のとおり調製した試料A押出物の層(高さ約8インチ、直径2インチ)が入れられている。 処理機の温度は60°F、圧力は500psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表21に記載されている。

    <実験22>
    二酸化炭素ガスの流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約40mls/分の割合で供給した。 処理機には、上記のとおり調製した試料A押出物の層(高さ約8インチ、直径2インチ)が入れられている。 処理機の温度は60°F、圧力は500psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表22に記載されている。

    前掲実験例は、NGL液体並びに炭化水素ガス及び二酸化炭素ガスから、硫化水素、チオール(メルカプタン)、ジスルフィド及び硫化カルボニルが除去されることを示している。 本発明の組成物及び方法を用いることにより、ジメチルジスルフィド(DMDS)も吸収除去されることができる。 実験例の中にはDMDSが増加するものもあるが、これは、被処理流体に溶解した少量の酸素が吸収剤中の鉄による触媒作用を受けて酸化甘味反応(oxidative sweetening reactions)を生じる結果、少量のメチルメルカプタンの酸化が促進され、DMDSと水が生成されるためである。

    実験例の中には、二硫化炭素量の増加が認められた例もある。 硫黄分析は、硫黄検出化学発光法により行なった。 二硫化炭素分析は、用いられる分析技術に対して非常に敏感である。 供給物流(feed)の中での二硫化炭素量は非常に少ないため、組成物の中で僅かに変化するだけでも大きな誤差を引き起こす。 二硫化炭素が供給物ラインを汚染することがあり、その汚染が原因で誤差を生ずることもあるので、少量の二硫化炭素は告知無しで放出することができる。 供給物ラインを新たなものと取り替えた時、液体流の二硫化炭素含有量の減少は測定されなかったことから、吸収剤によって除去された二硫化炭素は殆どなかったか又は全くなかったものと思われる。

    表1及び表2のデータを参照すると、吸収剤が押出物(試料A材料)及び粒状物(試料B材料)の両方とも、周囲温度のCO 酸性ガス流から本質的に全ての硫化水素が除去されることを示している。 吸収剤は両方とも、硫化カルボニルの約半分が除去された。 チオール(メルカプタン)の除去は、粒状物では約99〜100%であり、押出物では約78〜96%であり、高レベルであった。

    表3〜表6のデータを参照すると、本発明の吸収剤及び方法を用いると、周囲温度の天然ガスから、99〜100%の硫化水素が除去されることを示している。 データは更に、被処理流体から、チオールの78〜100%が、硫化カルボニル及びDMDSと共に除去されることを示している。

    表3〜表6(70°Fのデータ)を、表7−表8(100°Fのデータ)及び表9−表10(130°Fのデータ)と比較すると、温度の影響が明らかになる。 データを参照すると、本発明の吸収剤及び方法を用いることにより、硫化水素の99〜100%が全ての温度で除去されることを示している。 チオールの除去は温度上昇と共に低下しているが、これは、チオールが高温で脱離(desorb)することを示唆している。 一方、硫化カルボニル及びDMDSの除去は、試験された温度範囲内では、温度上昇と共に増加することが示されている。

    供給物流として二酸化炭素ガスを用いた試験では、圧力が200psig(表1及び表2参照)から500psig(表15乃至表22参照)まで増加すると、チオールの吸収を促進する傾向があることを示している。 DMDSの除去は、高圧では95〜96%であるのに対し、200psigでは20〜72%であった。

    NGL液体は、硫化水素濃度が低い傾向にある。 硫化水素とは競合しないので、チオールの除去率は86〜96%(表11、12、13及び14参照)である。 酸素はこの種の炭化水素中で可溶であり、少量のメチルチオールが酸化してDMDSに転換されるので、実験例の一部にはDMDSが生成するものもある。

    鉄ペレット処理機を使用した例を示しており、試料A材料による除去を調べた。 押出物が、被処理流体から1.2重量%の硫黄を吸収すると、押出物の外観は端部から中央まで一様に黒変した。 この変化は、使用中に硫黄が吸収剤の中央へ移動したことにより、交換反応が起こったことを示唆している。 これは吸収剤の組成に基づくもので、暗い色(黒色)は、硫化鉄であると考えられる。 除去された押出物を室温に放置すると、高温(>135°F)になったが、これは、用いられた材料が自燃性(pyrophoric)であることを示唆している。 一晩放置すると、用いられた材料の色は、使用前の押出物の色により近い明るいブラウン色に戻った。

    上記データから導き出される一般的な結論として、シデライトは、その形態が粒状物であるか又は粉末から作製した押出物であるかとは関係なく、様々な供給物の流れに含まれる硫化水素、チオール(メルカプタン)、DMDS及び二硫化カルボニルの優れた吸収剤であるといえる。 反応条件が硫化水素の除去に好ましい場合、すなわち高圧及び高温のとき、チオールの除去は低下する。 供給物の流れに含まれる硫化水素量が少なく、低温で高圧のとき、チオールの除去に適している。

    黒色に変化した炭酸鉄吸収剤は、空気及び水蒸気と接触させることにより、定期的に再生させることができる。 このような黒色化の原因は、硫黄含有化合物を含む気体流、液体流、又は気体と液体の混合流から硫黄を除去する間、炭酸鉄の表面に硫化鉄が生成されるためと考えられている。

    本発明の他の実施例は、硫黄含有化合物が含まれる気体流、液体流、又は気体と液体の混合流から硫黄を除去するもので、前記流れを、炭酸鉄の層へ供給する前に、酸素及び水蒸気と混合するものである。 この方法は、酸性ガスから硫黄を除去するのに特に好ましい。 なお、天然ガスの流れでは、空気と炭化水素を連続的に分離するのに経済的不利益を伴うので、天然ガスの流れには好ましくない。

    本発明の他の実施例は、硫黄含有化合物が含まれる気体流、液体流、又は気体と液体の混合流から硫黄を除去するもので、前記流れを、湿り空気環境下の炭酸鉄の層を通過させることによって行われる。 吸収が行われる間、炭酸鉄を、湿気を有する空気又は酸素及び水蒸気の環境下におくことによって、炭酸鉄は、触媒効果によって連続的に再生されると考えられ、最終的に、処理工程の流れから簡単に分離可能な元素硫黄が生成される。 シデライトは、本発明のこれら方法で吸収剤に用いられる炭酸鉄材料として特に好ましい。

    以下の追加の実験例は、空気を含む酸性ガス流を、シデライトがペレット形態の炭酸鉄の層を通過させることにより、前記酸性ガス流からの硫黄除去効果を示すものである。 各実験例において、処理機は、高さ24インチ、直径2インチであり、吸収剤層のL/D比は4:1、触媒/吸収剤層の寸法は高さ8インチ、直径2インチである。

    <実験23>
    空気93.596%、二酸化炭素6.328%及び硫化水素0.076%を含み、インレットガスの水分含有量が120.4lbs/MM SCFである酸性ガス混合物の流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約30mls/分の割合で供給した。 処理機には、SULFURTRAP3/16インチのシデライトペレットの層が入れられている。 処理機の温度は100°F、圧力は100psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表23に記載されている。

    <実験24>
    空気93.596%、二酸化炭素6.328%及び硫化水素0.076%を含み、インレットガスの水分含有量が120.4lbs/MM SCFである酸性ガス混合物の流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約30mls/分の割合で供給した。 処理機には、SULFURTRAP1/8インチのシデライトペレットの層が入れられている。 処理機の温度は100°F、圧力は100psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表24に記載されている。

    <実験25>
    空気92.178%、二酸化炭素7.535%及び硫化水素0.287%を含み、インレットガスの水分含有量が42.6lbs/MM SCFである酸性ガス混合物の流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約60mls/分の割合で供給した。 処理機には、SULFURTRAP3/16インチのシデライトペレットの層が入れられている。 処理機の温度は100°F、圧力は100psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表25に記載されている。

    <実験26>
    空気92.178%、二酸化炭素7.535%及び硫化水素0.287%を含み、インレットガスの水分含有量が42.6lbs/MM SCFである酸性ガス混合物の流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約60mls/分の割合で供給した。 処理機には、SULFURTRAP1/8インチのシデライトペレットの層が入れられている。 処理機の温度は100°F、圧力は100psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表26に記載されている。

    <実験27>
    空気90.548%、二酸化炭素9.221%及び硫化水素0.231%を含み、インレットガスの水分含有量が126.2lbs/MM SCFである酸性ガス混合物の流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約100mls/分の割合で供給した。 処理機には、SULFURTRAP3/16インチのシデライトペレットの層が入れられている。 処理機の温度は100°F、圧力は100psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表27に記載されている。

    <実験28>
    空気90.548%、二酸化炭素9.221%及び硫化水素0.231%を含み、インレットガスの水分含有量が126.2lbs/MM SCFである酸性ガス混合物の流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約100mls/分の割合で供給した。 処理機には、SULFURTRAP1/8インチのシデライトペレットの層が入れられている。 処理機の温度は100°F、圧力は100psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表28に記載されている。

    <実験29>
    空気99.315%、二酸化炭素0.619%及び硫化水素0.066%を含み、インレットガスの水分含有量が140.5lbs/MM SCFである酸性ガス混合物の流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約100mls/分の割合で供給した。 処理機には、SULFURTRAP3/16インチのシデライトペレットの層が入れられている。 処理機の温度は100°F、圧力は100psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表29に記載されている。

    <実験30>
    空気95.219%、二酸化炭素4.619%及び硫化水素0.162%を含む容器充填ガス混合物の流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約100mls/分の割合で供給した。 処理機には、SULFURTRAP1/8インチのシデライトペレットの層が入れられている。 処理機の温度は100°F、圧力は100psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表30に記載されている。

    <実験31>
    空気94.960%、二酸化炭素4.860%及び硫化水素0.180%を含み、インレットガスの水分含有量が128.4lbs/MM SCFである酸性ガス混合物の流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約100mls/分の割合で供給した。 処理機には、SULFURTRAP3/16インチのシデライトペレットの層が入れられている。 処理機の温度は100°F、圧力は100psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表31に記載されている。

    <実験32>
    空気94.960%、二酸化炭素4.860%及び硫化水素0.180%を含み、インレットガスの水分含有量が128.4lbs/MM SCFである酸性ガス混合物の流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約100mls/分の割合で供給した。 処理機には、SULFURTRAP1/8インチのシデライトペレットの層が入れられている。 処理機の温度は100°F、圧力は100psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表32に記載されている。

    <実験33>
    空気89.736%、二酸化炭素9.932%及び硫化水素0.332%を含み、インレットガスの水分含有量が150lbs/MM SCFである酸性ガス混合物の流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約100mls/分の割合で供給した。 処理機には、SULFURTRAP3/16インチのシデライトペレットの層が入れられている。 処理機の温度は100°F、圧力は100psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表33に記載されている。

    <実験34>
    空気89.736%、二酸化炭素9.932%及び硫化水素0.332%を含み、インレットガスの水分含有量が150lbs/MM SCFである酸性ガス混合物の流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約100mls/分の割合で供給した。 処理機には、シデライトSUD CHEMIEのペレットの層が入れられている。 処理機の温度は100°F、圧力は100psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表34に記載されている。

    <実験35>
    空気90.882%、二酸化炭素8.596%及び硫化水素0.522%を含み、インレットガスの水分含有量が112.6lbs/MM SCFである酸性ガス混合物の流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約200mls/分の割合で供給した。 処理機には、SULFURTRAP3/16インチのシデライトペレットの層が入れられている。 処理機の温度は100°F、圧力は100psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表35に記載されている。

    <実験36>
    空気90.882%、二酸化炭素8.596%及び硫化水素0.522%を含み、インレットガスの水分含有量が112.6lbs/MM SCFである酸性ガス混合物の流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約200mls/分の割合で供給した。 処理機には、シデライトSUD CHEMIEのペレットの層が入れられている。 処理機の温度は100°F、圧力は100psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表36に記載されている。

    <実験37>
    空気90.125%、二酸化炭素9.437%及び硫化水素0.438%を含み、インレットガスの水分含有量が86.2lbs/MM SCFである酸性ガス混合物の流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約600mls/分の割合で供給した。 処理機には、SULFURTRAP3/16インチのシデライトペレットの層が入れられている。 処理機の温度は100°F、圧力は100psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表37に記載されている。

    <実験38>
    空気90.125%、二酸化炭素9.4376%及び硫化水素0.438%を含み、インレットガスの水分含有量が86.2lbs/MM SCFである酸性ガス混合物の流れを、垂直型鉄ペレット処理機を通じて、上流に向けて約600mls/分の割合で供給した。 処理機には、SULFURTRAP1/8インチのシデライトペレットの層が入れられている。 処理機の温度は100°F、圧力は100psigである。 ガスのインレット及びアウトレットの組成は、表38に記載されている。

    当業者であれば、明細書の記載を参照することにより、本発明の他の変形が可能であることは明らかであろう。 本発明の範囲は、発明者の権利としての特許請求の範囲における最も広義な解釈によってのみ制限を受けるものとする。

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