Moisture-adsorbing and releasing inorganic formed body

申请号 JP2001364529 申请日 2001-11-29 公开(公告)号 JP2003165762A 公开(公告)日 2003-06-10
申请人 Nichiha Corp; ニチハ株式会社; 发明人 KONDO ATSUO;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To inexpensively manufacture an inorganic formed body having high strength and high moisture-adsorbing and releasing properties. SOLUTION: A composition containing 3-75 wt.% clay, 3-20 wt.% alkali metal hydroxide, 10-60 wt.% reactive aluminosilicate and 10-70 wt.% siliceous substance is formed in a prescribed shape, then the formed body is aged and hardened and also a moisture-adsorbing and releasing porous substrate is formed at the inside. The moisture-adsorbing and releasing porous substance has properties similar to a zeolite substance and gives excellent moisture-adsorbing and releasing properties to the hardened formed body. COPYRIGHT: (C)2003,JPO
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 【請求項1】可塑性付与物質3〜75重量%、アルカリ金属水酸化物3〜20重量%、反応性アルミノケイ酸塩10〜60重量%、ケイ酸質物質10〜70重量%を含有する配合物を所定形状に成形し、養生硬化せしめると共に内部に吸放湿性多孔質物質を生成せしめたことを特徴とする吸放湿性無機成形体【請求項2】請求項1の配合物100重量部に更に粒径1mm以上の粗粒ケイ砂を10〜50重量加えた配合物を所定形状に成形し、養生硬化せしめると共に内部に吸放湿性多孔質物質を生成せしめたことを特徴とする吸放湿性無機成形体【請求項3】請求項1または2の配合物100重量部に更に補強繊維1〜10重量加えた配合物を所定形状に成形し、養生硬化せしめると共に内部に吸放湿性多孔質物質を生成せしめたことを特徴とする吸放湿性無機成形体【請求項4】上記養生硬化工程は常圧下60〜100℃
    で行われる請求項1〜3に記載の吸放湿性無機成形体【請求項5】上記養生硬化工程は常圧下60〜100℃
    で行われる一次養生工程と120〜200℃のオートクレーブ養生である二次養生工程とからなる請求項1〜3
    に記載の吸放湿性無機成形体【請求項6】前記配合物の成形はプレス成形または押出し成形である請求項1〜5に記載の吸放湿性無機成形体
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は主として建築材料、特に内壁仕上げ材として好適な吸放湿性無機成形体に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に吸放湿性を有する建築材料としては、ケイ藻土、ゼオライト、アロフェン等の吸放湿性多孔質粉体を添加したセメント板、ケイ酸カルシウム板、
    石膏ボード等が提供されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記吸放湿性多孔質粉体は高価である上に比較的大量に添加しないと建築材料に充分な吸放湿性が付与されない。 また成形性が充分でなく製造方法が制約され建築材料として要求される柄、
    色彩等の意匠性を充分付与することが出来ない。 そのために建築材料表面に透湿性の仕上げ塗装を施す場合が多い。 しかし透湿性の仕上げ塗装であっても建築材料の吸放湿性が阻害され、本来の性能を十分発揮することが出来なくなるとう問題点がある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題を解決するための手段として、可塑性付与物質3〜75
    重量%、アルカリ金属酸化物3〜20重量%、反応性アルミノケイ酸塩10〜60重量%、ケイ酸質物質10
    〜70重量%を含有する配合物を所定形状に成形し、養生硬化せしめると共に内部に吸放湿性多孔質物質を生成せしめた吸放湿性無機成形体を提供するものである。 上記配合物100重量部に更に粒径1mm以上の粗粒ケイ砂を10〜50重量部加えることが望ましく、また該配合物100重量部に更に補強繊維1〜10重量を加えることが望ましい。 そして成形物の養生硬化工程は、常圧下60〜100℃で行われるかあるいは常圧下60〜10
    0℃で行われる一次養生工程と120〜200℃のオートクレーブ養生である二次養生工程の二段養生工程で行なわれる。 また上記配合物の成形はプレス成形または押出し成形することが望ましい。 【0005】 【作用】本発明の配合物には可塑性付与物質が添加されているから、配合物の可塑性が向上し、プレス成形や押出し成形が適用可能になり、種々の形状が成形出来、建築材料に望ましい陰影等も表現出来、また素朴な素焼きの風合いのものが得られる。 養生硬化過程において、配合物内の成分相互の反応によって成形体内部に、ゼオライト類物質と類似の性質を有する吸放湿性多孔質物質が生成されるので、高価なケイ藻土、ゼオライト、アロフェン等の吸放湿性多孔質粉体を添加することなく、建築材料に吸放湿性を付与することが出来る。 更に配合物に粒径1mm以上の粗粒ケイ砂を添加すると、該ケイ砂が表面に露出することによって、素焼きの風合いに加えて一層の自然感が付与される。 更に配合物に補強繊維を添加すると、養生硬化前の成形体の強度が向上し、搬送中の欠け等の不良を減らすことが出来、更に養生硬化後の硬化成形体(製品)にあっても靱性が向上して一層の高強度を図ることが出来る。 成形体の養生硬化工程では常圧下60〜100℃で行なうか、上記常圧下の養生の後更に120〜200℃のオートクレーブ養生を行なうが、
    オートクレーブ養生を行なうと、上記配合物内の成分相互の反応を一層円滑に進めることが出来、良好な吸放湿性を維持して硬化成形体は高強度を獲得する。 本発明を以下に詳細に説明する。 【0006】 【発明の実施の形態】可塑性付与物質は前記したように配合物の可塑性を向上せしめ、プレス成形あるいは押出し成形を容易にし、オートクレーブ養生前(硬化前)の成形体の強度を向上させるために添加される成分であるが、配合物中に3重量%未満の添加量では配合物に充分な可塑性が与えられず、成形性が不足しかつ硬化前成形体の強度が不足し、取扱い中に欠け等の不具合が発生し不良率が高くなり不経済である。 また75重量%を越える添加量では得られる硬化成形体の強度が低くなる。 【0007】本発明で使用する可塑性付与物質としては、カオリナイト類、モンモリロナイ類等の粘土が主として使用されるが、ケイ藻土、消石灰等も配合物に可塑性を付与するので、本発明の可塑性付与物質として使用出来、またメチルセルロース、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキサイド、アルギン酸ナトリウム等の吸水性保水性高分子も配合物中の水を保持し配合物中の粒子間に滑りを与え配合物に可塑性を与えるので、本発明の可塑性付与物質として使用出来る。 【0008】アルカリ金属水酸化物は、例えば水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等であり、
    工業的に安価に使用出来る点からみて水酸化ナトリウムが好適である。 該アルカリ金属水酸化物は成形体の硬化および吸放湿性多孔質物質の生成に関与しており、配合物中3重量%未満の添加量では硬化成形体の強度が低くなり、かつ吸放湿性多孔質物質の生成量が少なくなって成形体に充分な吸放湿性が付与されず、また20重量%
    を越える添加量ではかえって吸放湿性多孔質物質の生成量が減って成形体に充分な吸放湿性が付与されず、また原料コストが上昇して不経済になる。 【0009】反応性アルミノケイ酸塩としては、フライアッシュが代表的なものであるが、その他シラス、シリカフューム等の各種火山性粉体、焼成カオリナイト等も使用出来る。 該反応性アルミノケイ酸塩は、アルカリ金属水酸化物と共に成形体の硬化および吸放湿性多孔質物質の生成に関与しており、配合物中10〜60重量%の量で添加される。 該反応性アルミノケイ酸塩が配合物中10重量%未満の添加量では硬化成形体の強度が低くなり、かつ吸放湿性多孔質物質の生成量が少なくなって成形体に充分な吸放湿性が付与されず、また60重量%を越える添加量では、硬化成形体の強度が不充分になり、
    プレス成形を採用する場合には成形時に成形体にラミネーションが発生し成形が困難になる。 【0010】ケイ酸質物質は例えばシリカ粉、ケイ砂、
    ケイ石粉、水ガラス、パーライト、マイカ、ケイ藻土、
    ドロマイト等であり、成形体の硬化および吸放湿性多孔質物質の生成に関与しており、配合物中10〜70重量%、望ましくは10〜50重量%の量で添加される。 ケイ酸質物質が配合物中10重量%未満の添加量では硬化成形体の強度が低くなり、かつ吸放湿性多孔質物質の生成量が少なくなって成形体に充分な吸放湿性が付与されず、また70重量%を越える添加量ではかえって吸放湿性多孔質物質の生成量が少なくなって成形体に充分な吸放湿性が付与されない。 【0011】本発明においては、所望なれば上記主原料に加えて更に粒径1mm以上、好ましくは1〜2mmの粗粒ケイ砂を添加してもよい。 該粗粒ケイ砂を添加することによって成形体表面に該ケイ砂が露出して素焼きの風合に加えて更に一層の自然感が付与される。 該ケイ砂は上記主原料配合物質100重量部に対して10〜50重量部、好ましく10〜20重量部添加される。 【0012】更に本発明においては、所望なれば上記主原料に加えて更に補強繊維を添加してもよい。 該補強繊維としては、例えばパルプ、麻繊維、竹繊維、ヤシ繊維等の植物繊維、ポリエチレン繊維、ポリエステル繊維、
    ポリアミド繊維、アクリル繊維、ウレタン繊維等の有機合成繊維、ガラス繊維、セラミック繊維、金属繊維等の無機繊維等がある。 該補強繊維は上記主原料配合物10
    0重量部に対して1〜10重量部、好ましくは1〜5重量部添加する。 該補強繊維を添加することによって硬化前成形体の強度が向上し、搬送中の欠け等の不良を減らすことが出来、更に硬化後の成形体は靱性が向上して一層の高強度化を図ることが出来る。 【0013】上記原料を混合して配合物を調製する場合、主原料を所定量添加してロータリーミキサー等で直接混合する以外、補強繊維や粗粒ケイ砂を使用しない場合には、上記原料をスラリーとして攪拌混合し、その後スプレードライヤーで乾燥粉末化すれば原料を均一に混合出来る。 【0014】上記配合物には所定量の水が添加されるが、プレス成形を適用する場合には配合物100重量部に対して水を3〜15重量部添加するのが好ましく、押出し成形を適用する場合には、配合物100重量部に対して水を15〜30重量部添加することが好ましい。 また、スプレードライヤーで乾燥粉末化する場合には、乾燥粉末化した配合物中の含水率を、3〜15重量%に調整することが好ましい。 【0015】配合物に水を添加し混練した後、混練物はプレス成形あるいは押出成形によって所定形状に成形されるが、上記成形方法以外、本発明ではカレンダーロール成形、キャスティング成形等が適用されてもよい。 【0016】このようにして成形された成形体は、養生硬化せしめられる。 上記養生硬化工程は常圧下60〜1
    00℃、好ましく80〜100℃の程度で行われる。 上記養生工程中、成形体内部にはアルカリ金属水酸化と反応性アルミノケイ酸塩との反応によって吸放湿性多孔質物質が生成し、成形体は吸放湿性を獲得し、またこの反応によって高強度が発現する。 更に上記常圧下の養生工程を一次養生とし、それにつづいてオートクレーブ養生を行なってもよい。 上記オートクレーブ養生の条件は1
    20℃以上、好ましくは140〜200℃で1時間以上である。 このようなオートクレーブ養生によって硬化成形体中の反応は一層促進され、硬化成形体は良好な吸放湿性を維持して高強度を獲得する。 【0017】〔実施例1〕表1の組成の配合物を調製する。 【0018】 【表1】

    【0019】上記配合物のうち試料No.5は粘土添加量が下限に満たない比較例、試料No.6は粘土添加量が上限を越えるの比較例、試料No.7は水酸化ナトリウム添加量が下限に満たない比較例、試料No.8は水酸化ナトリウム添加量が上限を越える比較例、試料No.9は焼成カオリン添加量が下限に満たない比較例、試料No.10


    は焼成カオリン添加量が上限を越える比較例、試料No.


    11はケイ砂添加量が上限を越える比較例である。 【0020】上記組成の配合物は水に投入して50重量%のスラリーとし、該スラリーを充分攪拌することによって配合物を均一に混合し、そして該スラリーをスプレードライにかけて含水率を10重量%に調整した。 【0021】このようにして得られた配合物をプレス成形によって板状の成形体試料を製造し、該成形体試料を常圧で80℃、6時間養生硬化せしめた。 各組成の配合物による板状試料のうち半数は、更に180℃、10時間のオートクレーブ養生によって一層の硬化を行なった。 【0022】このようにして100mm×100mm×6mm


    の板状試料No.1〜No.11を製造した。 【0023】〔実施例2〕表1の試料No.2および試料No.3の100重量部に対して粒径1〜2mmのケイ砂を25重量部添加し、ロータリーミキサーで充分混合し、


    更に水30重量部添加して混練し、該混練物を押出し成形によって押出して板状の成形体を製造し、該成形体を常圧で90℃、2時間の一次養生を行ない、更に160


    ℃、4時間のオートクレーブ養生である二次養生によって一層硬化を進めた。 このようにして実施例1と同様な板状試料No.12、No.13を製造した【0024】〔実施例3〕実施例2の配合物100重量部に対して更にポリエチレン繊維5重量%を添加し、実施例2と同様にして板状試料No.14、No.15を製造した。 【0025】物性試験上記試料No.1〜No.15について曲げ強度、吸放湿性について試験を行った。 その結果を表2に示す。 【0026】 【表2】 【0027】試料No.1〜No.4は本発明の試料であり、いずれも素朴な素焼きの風合を有し、高強度および高吸放湿性がバランスよく発現している。 比較試料No.


    5は配合物の可塑性が不足し、成形体は脆く取扱かいが不可能になる。 比較試料No.10は成形体にラミネーションが発生し、成形が不可能なる。 比較試料No.6〜N


    o.9および比較試料No.11はいづれも強度、吸放湿性のどちらか一方あるいは両方とも試料No.1〜No.4よりも劣る。 【0028】試料No.12〜No.13は試料No.1〜N


    o.4と同様な高強度、高吸放湿性を有するが、更に板表面に粗粒ケイ砂が露出し、素朴な素焼きの風合に加えて一層の自然感を有するものとなった。 【0029】試料No.14、No.15は試料1〜4より一層高強度なものとなり、かつ試料No.1〜No.4と同様の高吸放湿性を有する。 また試料No.12、No.13


    と同様な外観を有する。 【0030】更に図1はオートクレーブ養生を行なった試料No.1、No.3、No.6について吸放湿性試験を行い、各試料の単位面積あたりの吸湿量の経時変化を示したグラフである。 図1をみれば粘土添加量が上限を越える試料No.6は、試料No.1、No.3に比べると吸放湿性が低いことが認められる。 【0031】上記吸放湿性試験方法は、試料は25℃、


    50%RHで48時間調湿を行った後、25℃、90%


    RHで24時間吸湿を行い、次いで25℃、50%RH


    で24時間の放湿を行った。 その間所定時間毎に試料の重量を測定し、該試料の単位表面積あたりの水分保持量を算出し、該水分保持量を吸湿量とした。 【0032】 【発明の効果】本発明では焼成することなく、高強度、


    高吸放湿性の無機成形体が安価に得られ、該無機成形体は例えば内壁仕上げ材のような建築材料として極めて有用なものである。

    【図面の簡単な説明】 【図1】吸放湿性テストのグラフ

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 7識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C04B 28/26 C04B 14:10 Z 14:10 14:06 Z 14:06 14:38 Z 14:38 16:06 Z 16:06) 111:20 111:20 111:40 111:40 Fターム(参考) 2E001 DB03 DB04 GA12 GA81 HA00 HA28 JA00 JB07 JC02 JC08 JD04 4G012 PA03 PA04 PA05 PA06 PA08 PA14 PA15 PA22 PA24 PB03 PB31 PB33 PB40 PC04 PC08 PC11 PE03 PE04 RA03 RA05 RB03 RB04 4G054 AA01 AA15 AC04 BA00 BD00

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