Polyolefin fiber to prevent concrete from explosive cracking and concrete mixed with the same

申请号 JP2000355252 申请日 2000-11-22 公开(公告)号 JP2002160950A 公开(公告)日 2002-06-04
申请人 Daiwabo Co Ltd; Daiwabo Poytech Kk; ダイワボウポリテック株式会社; 大和紡績株式会社; 发明人 YAMASHITA KENJI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To prevent shaped concrete products from explosive cracking caused by the volume expansion of steam which is suddenly generated inside at high temperatures in case of fire.
SOLUTION: Polyolefin fiber having an energy of melting ≤150 mJ/mg and the end point of decomposition temperature ≤460°C of 0.05-1.0 vol.% is mixed with concrete.
COPYRIGHT: (C)2002,JPO
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 融解エネルギーが150mJ/mg以下、分解終了温度が460℃以下であることを特徴とするコンクリート爆裂防止用ポリオレフィン系繊維。
  • 【請求項2】 ポリオレフィン系繊維のメルトフローレート(メルトインデックス)(荷重2169g、10
    分)が12(g/10分)以上である請求項1記載のコンクリート爆裂防止用ポリオレフィン系繊維。
  • 【請求項3】 請求項1記載のコンクリート爆裂防止用ポリオレフィン系繊維をコンクリートに対して0.05
    〜1.0Vol%混入したポリオレフィン系繊維混入コンクリート。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明はコンクリート建物の火災時におけるコンクリート表面加熱による爆裂を防止するためにコンクリートに混入するポリオレフィン系繊維に関する。

    【0002】

    【従来の技術】 コンクリート建物は火災時にその表面に亀裂が起こり、うろこ状に爆裂をおこして剥離する現象がある。 これはコンクリート内部の分が火災の熱により水蒸気となって急激に膨張するためと見られている。 この現象は特にコンクリート成型時に水と反応するセメント、シリカ等の結合材の配合料を多くして圧縮強度を高めた高強度コンクリートに著しいことが知られている。 このようなコンクリートの爆裂を防止するため従来、コンクリートにあらかじめ熱溶融性の合成繊維を混入しておき、火災時に発生する高温により合成繊維を溶融させ、その後にできた空隙から内部にに発生する水蒸気を放出し、内部圧の増大を回避して爆裂を防止する方法が以下のように知られている。 特開平6−3216
    06号公報には、ポリプロピレン繊維やポリエステル繊維を空気連行剤と併せて混入する方法が記載されている。 特開平8−189080号公報には、プレキャストコンクリート製の打ち込み枠にポリプロピレン繊維を混入する方法が記載されている。 特開平11−25681
    8号公報には、型枠内面に合成繊維を接着剤で張り付けておきコンクリート打設時に剥離する合成繊維をコンクリートと混合させる方法が記載されている。 特開平11
    −303245号公報には、コンクリート強度差を考慮してあらかじめ爆裂の深さを想定し、混入すべき繊維の種類、寸法、量を設定する方法が記載されている。 特開2000−143322号公報には、500℃加熱時の重量残存率が30%以下のポリプロピレン繊維やビニロンを混入する方法が記載されている。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】上記のように高強度コンクリートの火災時爆裂を防ぐための試みはなされているが、混入する合成繊維を形成しているポリマーの熱挙動に着目した例はない。 従来愚術にあるポリプロピレン繊維等の混入は効果は認められるがより適した繊維の追求はなされていない。 このような従来技術にたいして本発明者等は合成繊維が過熱され融解するときに必要な熱エネルギーと合成繊維を構成するポリマーの分解終了温度に着目し、これらの数値がある所定数値以下の値をもつポリオレフィン系繊維が高強度コンクリートの爆裂防止により効果的であること、さらに溶融したときの流動性を適切なものにすることを見出した。

    【0004】

    【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は融解エネルギーが150mJ/mg以下、分解終了温度が4
    60℃以下であることを特徴とするコンクリート爆裂防止用ポリオレフィン系繊維系繊維である。

    【0005】さらに上記ポリオレフィン系繊維は溶融流動性が高いものが好ましい。 その指標であるメルトフローレート(メルトインデックス)(荷重2169g、1
    0分)が12(g/10分)以上である事が好ましい。

    【0006】また本発明は、上記のコンクリート爆裂防止用ポリオレフィン系繊維をコンクリートに対して0.
    05〜1.0Vol%混入したポリオレフィン系繊維混入コンクリートである。

    【0007】

    【発明の実施の態様】本発明に使用できるポリオレフィン系繊維は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリブテン−1、エチレン−酢酸ビニル共重合体およびエチレン−アクリル酸メチル共重合体等のポリオレフィン系の重合体、またはこれらの共重合体の1種または2種以上を溶融紡糸して得られる短繊維である。 繊維形態は上記重合体または共重合体の単一繊維であるが、もちろんこれらを繊維の断面において並列型、
    芯鞘型、分割型等に配列した形状の複合繊維であってもよい。 繊維断面の形状は通常は円形であるが、円形以外の異形、中空形状等であっても目的を達し得る。

    【0008】上記融解エネルギーの測定方法は、示差走査熱分析装置DSC6200(商品名、セイコーインスツルメンツ株式会社製)を使用して、試料5g、昇温速度10℃/分の条件下で測定する。 本発明のポリオレフィン系繊維のもつ融解エネルギーは150mJ/mg以下、好ましくは130mJ/mg以下である。 融解エネルギーが150mJ/mgを超えると繊維を溶かしてコンクリート内に空洞を作るのに大きなエネルギーを要することとなり、コンクリートの火災時に水蒸気の発生より先にコンクリート内に空洞をつくりにくくなる。

    【0009】分解終了温度は熱重量分析装置TG/DT
    A200(商品名、セイコー電子工業株式会社製)にて、試料10mg、昇温速度20℃/分、の条件により求めた。 分解終了温度は460℃以下、好ましくは40
    0℃以下である。

    【0010】ポリオレフィン系繊維のメルトフローレート(メルトインデックス)(荷重2169g、10分)
    はJIS K 7210に準じて測定する。 12(g/
    10分)以上であれば溶融時によく流動してセメントマトリックスの空隙に入り易く、繊維部分の空洞ができ易い。 メルトフローレートは好ましくは15(g/10
    分)、更に好ましくは20(g/10分)である。

    【0011】上記のように構成された本発明のセメントマトリックスは火災時にわずかなエネルギーによって繊維部分を空洞化し、この部分にコンクリート内部の水分が過熱され発生する水蒸気を逃がし爆裂を防止できるのである。

    【0012】

    【実施例】[実施例] MFR18(g/分)(230
    ℃)のポリプロピレン樹脂PL802C(商品名、モンテル・エスケーディー・サンライズ株式会社製)を用いて270℃にて溶融紡糸し、130℃で4倍に延伸し、
    繊維処理剤付与後、切断して繊度16.7dtex、繊維長10mmのポリプロピレン短繊維を得た。 このポリプロピレン繊維の融解エネルギーは125mJ/mg、
    分解終了温度は399℃であった。 上記ポリプロピレン繊維をセメントと骨材を重量比で4:1の割合で配合したコンクリート(水の量を除く)に対し1vol%添加し、中心部に鉄筋を入れて40cmφ≡80cmのコンクリートブロックを作製した。 このコンクリートブロックをJIS−A−1304に準じて加熱し、1100
    ℃で5時間燃焼した。 結果はコンクリートブロックの表面は爆裂のないきれいな表面のままであった。

    【0013】[比較例] 繊維を無添加の外は実施例と同様にしてコンクリートブロックを作成し、同様の燃焼テストを行った。 結果は爆裂によりコンクリートブロックの表面部分が剥離し中心部の鉄筋が露出していた。

    【0014】

    【発明の効果】本発明のポリオレフィン系繊維は、融解エネルギーが小さく、溶融時の流動性が高いので燃焼時には容易に溶融してセメントマトリックスの空隙に入り込み繊維の空隙似より爆裂を防止できるものである。 また分解終了温度の低いポリマーを使用することによりセメントマトリックスの空隙に入り込んだポリマーを容易に分解し、本来のセメントマトリックス空隙をも爆裂に対して有効に活用できるものである。 またポリオレフィン樹脂は燃焼時に有毒ガスの発生がなく、この災害からも安全である。

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