Cement admixture and cement composition that encapsulates |
|||||||
申请号 | JP2009022163 | 申请日 | 2009-02-03 | 公开(公告)号 | JP5364391B2 | 公开(公告)日 | 2013-12-11 |
申请人 | 電気化学工業株式会社; | 发明人 | 実 盛岡; | ||||
摘要 | PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a cement admixture which is effective for suppressing a temperature crack and not accompanied by a setting retardation and has a good storage stability and a small temperature dependency of the crack reducing effectiveness, and a cement composition. SOLUTION: The cement admixture consists of dextrin as a core substance which is encapsulated by a capsule wall material, wherein the amount of the dextrin soluble in cold water at 20°C is 5-80 mass%, the core substance in the total of 100 pts.mass of the core substance and the capsule wall material is 60-98 pts.mass, and the capsule wall material is one kind or two kinds or more selected from wax, hardened oil and paraffin. The cement composition contains cement and the cement admixture, wherein the cement admixture is 0.1-5 pts.mass in 100 pts.mass of the cement composition and the cement composition composes the cement composition for mass concrete. COPYRIGHT: (C)2010,JPO&INPIT | ||||||
权利要求 | 芯物質であるデキストリンと、カプセル壁材とでカプセル化してなり、前記デキストリンの20℃における冷水可溶分が、5〜80質量%であ り、前記カプセル壁材が、ろう、硬化油、及びパラフィンの中から選ばれる一種又は二種以上であり、前記芯物質が、前記芯物質と前記カプセル壁材の合計100質量部中、60〜98質量部であるセメント混和材。 セメントと、請求項 1に記載のセメント混和材とを含有してなるセメント組成物 であって、前記セメント混和材が、前記セメント組成物100質量部中、0.1〜5質量部であるセメント組成物 。 前記セメント組成物が、マスコンクリート用である請求項 2に記載のセメント組成物。 |
||||||
说明书全文 | 本発明は、主に、土木・建築業界において使用されるセメント混和材及びセメント組成物に関する。 近年、コンクリート構造物の高耐久化技術の確立が望まれている。 従来より、有機酸等のセメントの凝結遅延剤を用いて水和熱を抑制することが行われている(特許文献1参照)。 この課題を改善するために、有機酸にアルカリ金属の炭酸塩、珪酸塩、アルミン酸塩、及び水酸化物等といった、急結性のアルカリ金属塩を加えた混和材が提案された(特許文献2参照)。 一方、デキストリンも水和熱抑制剤として知られている(特許文献3参照)。 また、デキストリンと有機酸の一種であるサリチル酸とを主成分とする混和材も提案されている(特許文献4参照)。 その他にも、マスコンクリートの温度ひび割れを抑制する技術として、多くの水和熱抑制剤を適用する方法が提案されている(特許文献5〜特許文献8参照)。 1953年、アメリカのレジスターメーカーが、トラブルの多いインクリボンの代わりとなる「ノンカーボン複写紙」の発売を開始した。 マイクロカプセルとは、カプセルに入れる内容物(芯物質)をミクロン単位の小さな粒子にし、特定の技術を使って、ごく薄い皮膜であるカプセル壁材の中に封入したりして、使いたい物質を、ごく小さなカプセルの中に閉じこめておき、加熱したり、物理的衝撃を与えることにより、芯物質をカプセル壁材から取り出すものである。 しかしながら、マイクロカプセルの一般的な製法は、液中での製法が大多数を占めている。 このため、溶解度が小さいとはいえ、わずかでも水に溶ける性質をもつデキストリンなどは、マイクロカプセル化を施すことが困難な現状にあった。 本発明者は、カプセル化技術の中にあって、粉体を、直接、ワックスやフィルム溶剤等でコーティングし、冷却もしくは乾燥してその表面をカプセル化する製法を採用することによって、水に溶解するデキストリンなどもカプセル化することが可能としたもので、一般のマイクロカプセルに比べ、カプセル壁材であるコーティング材の含有量が少なくて済むことが特徴である。 本発明は、マスコンクリートの温度ひび割れの抑制に有効で、凝結遅延を伴わず、貯蔵安定性も良好で、しかも、ひび割れ低減効果の温度依存性も小さいマスコンクリート用のセメント混和材及びセメント組成を提供する。 即ち、本発明は、芯物質であるデキストリンと、カプセル壁材とでカプセル化してなり、前記デキストリンの20℃における冷水可溶分が、5〜80質量%であり、前記カプセル壁材が、ろう、硬化油、及びパラフィンの中から選ばれる一種又は二種以上であり、前記芯物質が、前記芯物質と前記カプセル壁材の合計100質量部中、60〜98質量部であるセメント混和材であり、セメントと前記セメント混和材とを含有してなるセメント組成物であって、前記セメント混和材が、前記セメント組成物100質量部中、0.1〜5質量部であるセメント組成物あり、前記セメント組成物が、マスコンクリート用である前記セメント組成物である。 本発明のセメント混和材及びセメント組成物は、特に、土木分野で用いられるマッシブなコンクリートにおいて、マスコンクリートの温度ひび割れの抑制に有効で、凝結遅延を伴わず、貯蔵安定性も良好で、しかも、ひび割れ低減効果の温度依存性も小さいなどの効果を奏する。 以下,本発明を詳細に説明する。 マイクロカプセルとは、大きさ約1μm〜1mm程度のごく小さな密閉容器のことであり、マイクロカプセル化技術は、従来より、機械的方法、物理化学的方法、及び化学的方法等が知られ、具体的には、オリフィス法、界面重合法、in situ 重合法、コアセルベーション法、水中乾燥法や油中乾燥法の液中乾燥法、噴霧乾燥法(スプレードライング法)、融解分散冷却法、及び液中硬化皮膜法等があり、本発明では、液中乾燥法や噴霧乾燥法によりカプセル化することが好ましい。 本発明では、液中乾燥法や噴霧乾燥法によりカプセル化するもので、粉体に、直接、カプセル壁材であるワックスなどをコーティングし、皮膜を形成し、冷却もしくは乾燥してカプセル化する製法である。 そのため、水に溶解するデキストリンなどもカプセル化することが可能となった。 本発明では、特にコートマイクロカプセル化処理を行うことが好ましい。 また、カプセル化は、複合化しても何ら差し支えなく、目的に応じて適用可能である。 ここで言う複合化とは、カプセル壁材を複数層にわたり重ねてコートする方法や、カプセル壁材を混合して用いる方法を言う。 カプセル壁材としては、ゼラチン、尿素樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、及びポリウレア樹脂等の熱可塑性樹脂に加え、ろう、硬化油、パラフィン、油脂、脂肪酸、脂肪酸エステル、金属石鹸、及び高級アルコールなどが挙げられるが、本発明では、マスコンクリートの温度ひび割れを効果的に抑制できる面から、ろう、硬化油、又はパラフィンの中から選ばれる一種又は二種以上を選定する。 ろう(蝋)とは、「ろうそく」を総称するものである。 「ろうそく」には大別して、「和ろうそく」と「洋ろうそく」がある。 硬化油とは、脂肪油に水素を化合させてつくった人造脂肪を総称するものである。 大豆油、ナタネ油、鯨油、及び魚油等の脂肪油は、オレイン酸、リノール酸、及びリノレン酸等の液体脂肪酸を多く含み、常温で液体であるが、これらの脂肪酸に水素を化合させると、常温で固体の脂肪であるステアリン酸になる。 これが硬化油である。 パラフィンとは、炭化水素化合物の一種であり、炭素原子の数nが20以上のアルカン(alkane、アルカン族、一般式がC n H 2n+2とあらわされる鎖式飽和炭化水素)を総称するものである。 デキストリンは、一般に化工澱粉とも呼ばれ、通常、トウモロコシ澱粉、馬鈴薯、タピオカ澱粉、小麦澱粉、甘薯澱粉、及び米澱粉等を加水分解して得られる。 なかでも、希酸を加え、分解して得られる酸焙焼デキストリンが最も一般的であり、酸浸漬法で得られるもの、澱粉の酵素分解で得られるマルトデキストリン、無焙焼で得られるブリティッシュガム、あるいは、澱粉に水を加えたものを加熱したり、アルカリや濃厚な塩類の溶液を加えてアルファー化したものを急速に脱水乾燥して得られるアルファー化澱粉、もしくは、これらを水に溶解させて残留分を乾燥させた(冷水可溶分の大部分を除去した)粉末等が使用できる。 この他、カルボン酸エステル化、炭酸エステル化、及びエーテル化等の化学変性をさせたものが使用できる。 本発明において、セメント混和材中のデキストリンである芯物質とカプセル壁材との配合割合は、芯物質とカプセル壁材の合計100部中、芯物質60〜98部であり、 80〜98部が好ましい。 カプセル壁材は、2〜40部であり、 2〜20部が好ましい。 本発明で使用するセメントとしては、普通、早強、超早強、低熱、及び中庸熱等の各種ポルトランドセメント、これらポルトランドセメントに、高炉スラグ、フライアッシュ、又はシリカを混合した各種混合セメント、また、石灰石粉末等や高炉徐冷スラグ微粉末を混合したフィラーセメント、各種の産業廃棄物を主原料として製造される環境調和型セメント、いわゆるエコセメントなどが挙げられ、これらのうちの一種又は二種以上が併用可能である。 本発明のセメント混和材の使用量は、セメントとセメント混和材からなるセメント組成物100部中、0.1〜5部であり 、0.3〜3部が好ましい。 水の使用量は特に限定されるものではないが、通常、セメントとセメント混和材からなるセメント組成物100部に対して、20〜70部が好ましく、30〜60部がより好ましい。 20部未満では温度ひび割れの抑制効果が充分でない場合があり、70部を超えると凝結遅延性が顕在化する場合がある。 本発明では、本発明のセメント混和材やセメントの他に、石灰石微粉末、フライアッシュ、シリカフューム、メタカオリン、珪藻土、高炉徐冷スラグ微粉末、下水汚泥焼却灰やその溶融スラグ、都市ゴミ焼却灰やその溶融スラグ、パルプスラッジ焼却灰等の混和材料、膨張材、急硬材、消泡剤、増粘剤、防錆剤、防凍剤、収縮低減剤、ポリマー、ベントナイトなどの粘土鉱物、並びに、ハイドロタルサイトなどのアニオン交換体等のうちの一種又は二種以上を、本発明の目的を実質的に阻害しない範囲で使用することが可能である。 本発明において、各材料の混合方法は特に限定されるものではなく、それぞれの材料を施工時に混合しても良いし、予め一部を、あるいは全部を混合しておいても差し支えない。 混合装置としては、既存の如何なる装置も使用可能であり、例えば、傾胴ミキサ、オムニミキサ、ヘンシェルミキサ、V型ミキサ、及びナウタミキサなどの使用が可能である。 以下、実験例に基づいて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実験例1 <使用材料> <測定方法> 表1から、本発明の実施例(実験No.1-3〜実験No.1- 8)によれば、コンクリートの凝結の遅れはほとんど無く、ひび割れの発生がほとんど無いことが分かる。 実験例2 <使用材料> 表2から、本発明によれば、コンクリートの凝結の遅れはほとんど無く、ひび割れの発生がほとんど無いことが分かる。 実験例3 表3から、本発明によれば、コンクリートの凝結の遅れはほとんど無く、ひび割れの発生もほとんど無いことが分かる。 実験例4 <試験方法> 表4から、本発明によれば、貯蔵安定性が格段に向上していることが分かる。 実験例5 表5から、本発明によれば、コンクリートの凝結の遅れはほとんど無く、ひび割れの発生がほとんど無いことが分かる。 そして、その効果の温度依存性は小さく、低温から高温まで安定した効果を発揮している。 本発明のセメント混和材及びセメント組成は、特に、土木分野で用いられるマスコンクリートに有効である。 |