Molded three-dimensional insulator

申请号 JP2006501121 申请日 2004-01-22 公开(公告)号 JP2006517275A 公开(公告)日 2006-07-20
申请人 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー; 发明人 イー. ゴンザレス,ハビエル; ジェイ. ブラウンレイター,カール; パトリック エム. マンダナス,マイケル;
摘要 本発明は、汚染防止装置のエンドコーン領域に用いるのに好適な成形三次元絶縁体を提供する。 本発明はまた絶縁体の製造方法も提供する。 絶縁体は、10重量パーセント以下のバルク収縮率を有するセラミックファイバーを含む。 セラミックファイバーはアルミナおよびシリカを含有し、微結晶質、結晶質またはこれらの組み合わせである。
权利要求
  • 汚染防止装置のエンドコーン領域に用いるのに好適な寸法を有する成形三次元絶縁体を含む物品であって、前記絶縁体が、熱機械分析試験を用いたバルク収縮率が10パーセント以下のセラミックファイバーを含み、前記絶縁体が自立形でシームレスであり、実装密度が約0.4g/mlの場合に750kN/m 2以下の圧縮値を有することを特徴とする物品。
  • 前記物品が、前記成形三次元絶縁体の内側表面に取り付けられた、前記成形三次元絶縁材料の外側表面に取り付けられた、またはこれらの組み合わせである汚染防止装置用エンドコーン筐体をさらに含む、請求項1に記載の物品。
  • 前記セラミックファイバーが、前記セラミックファイバーの重量に基づいて少なくとも20重量パーセントの量のAl 23と少なくとも30重量パーセントの量のSiO 2とを含む、請求項1に記載の物品。
  • 前記セラミックファイバーが結晶質、微結晶質またはこれらの組み合わせである、請求項3に記載の物品。
  • 前記成形三次元絶縁体が可撓性である、請求項1に記載の物品。
  • 前記絶縁体が有機バインダーをさらに含む、請求項1に記載の物品。
  • 汚染防止装置のエンドコーン領域に用いるのに好適な寸法を有する成形三次元絶縁体を含む物品であって、前記絶縁体がセラミックファイバーを含み、前記セラミックファイバーが当該ファイバーの重量に基づいて少なくとも20重量パーセントの量のAl 23と少なくとも30重量パーセントの量のシリカとを含み、前記ファイバーが微結晶質、結晶質、またはこれらの組み合わせであり、前記絶縁体が自立形でシームレスであり、実装密度が約0.4g/mlの場合に750kN/m 2以下の圧縮値を有する物品。
  • 前記成形三次元絶縁体の内側表面に取り付けられた、前記成形三次元絶縁体の外側表面に取り付けられた、またはこれらの組み合わせである汚染防止装置用エンドコーン筐体をさらに含む、請求項7に記載の物品。
  • 前記絶縁体が有機バインダーをさらに含む、請求項7に記載の物品。
  • 熱機械分析試験を用いたバルク収縮率が10パーセント以下のセラミックファイバーを含む水性スラリーを調製する工程と、
    前記水性スラリーから成形三次元プリフォームを透過成形ダイで真空成形する工程と、
    前記プリフォームを乾燥して、汚染防止装置のエンドコーン領域に用いるのに好適で、自立形で、実装密度が0.4g/mlの場合に750kN/m 2以下の圧縮値を有する前記成形三次元絶縁体を作製する工程とを含む汚染防止装置の、成形三次元絶縁体を含むエンドコーン領域の製造方法。
  • 前記真空成形が、前記プリフォームを前記透過成形ダイにより支持しながら前記プリフォームを形状保持装置中に挿入するか又は形状保持装置上に付着させる工程、前記プリフォームを前記形状保持装置に移す工程と、前記透過成形ダイを取り外す工程とをさらに含む、請求項10に記載の方法。
  • 前記形状保持装置が、汚染防止装置のエンドコーン領域の内側エンドコーン筐体または外側エンドコーン筐体である、請求項10に記載の方法。
  • 前記絶縁体が前記エンドコーン筐体に取り付けられている、請求項12に記載の方法。
  • 前記絶縁体がシームレスである、請求項10に記載の方法。
  • 前記セラミックファイバーが微結晶質または結晶質である、請求項10に記載の方法。
  • 前記セラミックファイバーが、前記セラミックファイバーの重量に基づいて少なくとも20重量パーセントの量のAl 23と少なくとも30重量パーセントの量のSiO 2とを含む、請求項10に記載の方法。
  • 前記セラミックファイバーが、少なくとも20重量パーセントの量のAl 23と少なくとも30重量パーセントの量のシリカとを含み、前記セラミックファイバーが結晶質、微結晶質またはこれらの組み合わせであり、前記スラリーが有機バインダーをさらに含む、請求項10に記載の方法。
  • ファイバーの重量に基づいて少なくとも20重量パーセントの量のAl 23と少なくとも30重量パーセントの量のシリカとを含み、微結晶質、結晶質またはこれらの組み合わせであるセラミックファイバーを含む水性スラリーを調製する工程と、
    前記水性スラリーから成形三次元プリフォームを透過成形ダイで真空成形する工程と、
    前記プリフォームを乾燥して、汚染防止装置のエンドコーン領域に用いるのに好適で、自立形で、実装密度が0.4g/mlの場合に750kN/m 2以下の圧縮値を有する成形三次元絶縁体を作製する工程とを含む汚染防止装置の、成形三次元絶縁体を含むエンドコーン領域の製造方法。
  • 前記真空成形が、前記プリフォームを前記透過成形ダイにより支持しながら前記プリフォームを形状保持装置中に挿入するか又は形状保持装置上に付着させる工程と、前記プリフォームを前記形状保持装置に移す工程と、前記透過成形ダイを取り外す工程とをさらに含む、請求項18に記載の方法。
  • 前記形状保持装置が、汚染防止装置の内側エンドコーン筐体または外側エンドコーン筐体である、請求項18に記載の方法。
  • 前記絶縁体が前記エンドコーン筐体に取り付けられている、請求項19に記載の方法。
  • 前記絶縁体がシームレスである、請求項18に記載の方法。
  • 前記スラリーが有機バインダーをさらに含む、請求項18に記載の方法。
  • 说明书全文

    関連出願の相互参照 本出願は、2003年1月22日出願の米国特許仮出願第60/441,664号および2003年3月21日出願の米国特許仮出願第60/456,736号の優先権を主張するものである。

    成形三次元絶縁体および絶縁体の製造方法を提供する。 特に、汚染防止装置のエンドコーン領域に用いるのに好適な成形三次元絶縁体を提供する。

    汚染防止装置は、大気汚染を減少させるために自動車両に用いられている。 触媒コンバータとディーゼル微粒子フィルタまたはトラップの2種類の汚染防止装置が現在広く用いられている。 触媒コンバータは、一般的に、モノリシック構造の形態で基材上にコートされる1種類以上の触媒を含有している。 金属モノリスが用いられているが、モノリシック構造は、通常、セラミックである。 触媒は、一酸化炭素を酸化する、様々な炭化素を酸化する、窒素酸化物を還元する、または排気ガス中でそれらの組み合わせを行う。 ディーゼル微粒子フィルタまたはトラップは、一般的に透過性結晶セラミック材料から作成されたハニカムモノリシック構造を持つ壁フローフィルタの形態である。 ハニカムモノリシック構造の交互のセルは、排気ガスが1つのセルに入って、透過壁を通って他のセルに流れて、構造から出るように栓がされているのが一般的である。

    これらの汚染防止装置の現在の最新の構造において、モノリシック構造はエンドコーン筐体で囲まれている。 モノリシック構造は、一般的に車両の排気パイプより直径が大きいため、エンドコーン筐体は一般的に遷移ゾーンを含んでいる。 エンドコーン領域と呼ばれるこの遷移ゾーンは、モノリシック構造に好適な直径から、排気パイプに連結するのに好適な直径まで狭くなっている。 エンドコーンは、通常、円錐形状であり、汚染防止装置の入口側と出口側の両方に備えることができる。

    汚染防止装置は、通常、例えば、約500℃を超えるような比較的高温で運転される。 従って、エンドコーン筐体には、一般的に絶縁がなされる。 実装マットの形態の絶縁材料を、モノリシック構造と金属筐体との間に配置させることができる。 エンドコーン筐体のエンドコーン領域を絶縁してもよい。 エンドコーン領域は、一般的に、外側エンドコーン筐体と内側エンドコーン筐体を含む二重壁構造を有している。 絶縁材料を、内側と外側エンドコーン筐体との間に配置させることができる。

    本発明は、成形三次元絶縁体を提供する。 特に、絶縁体は、汚染防止装置のエンドコーン領域に用いるのに好適である。 本発明はまた絶縁体の製造方法も提供する。

    一態様において、汚染防止装置のエンドコーン領域に用いるのに好適な成形三次元絶縁体を含む物品が提供される。 絶縁体は、熱機械分析試験(すなわち、セラミックファイバーの試料を、約50psi(345kN/m 2 )の荷重を加えて1000℃まで加熱してから冷却し、加熱工程中750℃での試料のキャリパを、冷却工程中750℃での試料のキャリパと比べる)を用いて10パーセント以下のバルク収縮率を有するセラミックファイバーを含んでいる。 絶縁体は自立形でシームレスであり、実装密度が約0.4g/mlのとき750kN/m 2以下の圧縮値(compressibility valve)を有している。 物品は、絶縁体の内側表面に取り付けられた、絶縁体の外側表面に取り付けられた、またはこれらの組み合わせである汚染防止装置用エンドコーン筐体をさらに含むことができる。

    本発明の第2の態様はまた、汚染防止装置のエンドコーン領域に用いるのに好適な寸法を有する成形三次元絶縁体を含む物品を提供する。 絶縁体はセラミックファイバーを含み、このセラミックファイバーは、当該ファイバーの重量に基づいて少なくとも20重量パーセントのアルミナと少なくとも30重量パーセントのシリカとを含有するセラミックファイバーを含む。 セラミックファイバーは、微結晶質、結晶質またはこれらの組み合わせとすることができる。 絶縁体は自立形でシームレスであり、実装密度が約0.4g/mlの場合に750kN/m 2以下の圧縮値を有している。 物品は、絶縁体の内側表面に取り付けられた、絶縁体の外側表面に取り付けられた、またはこれらの組み合わせである汚染防止装置用エンドコーン筐体をさらに含むことができる。

    本発明の第3の態様は、汚染防止装置のエンドコーン領域に用いるのに好適な絶縁体を含む物品の製造方法を提供する。 本方法には、水性スラリーを調製し、水性スラリーから成形三次元プリフォームを透過成形ダイ(permeable forming die)で真空成形し、プリフォームを乾燥して成形三次元絶縁体を製造することが含まれる。 プリフォームを作製するのに用いる水性スラリーは、熱機械分析試験に基づいて10パーセント以下のバルク収縮率を有するセラミックファイバーを含む。 絶縁体は自立形であり、実装密度が約0.4g/mlの場合に750kN/m 2以下の圧縮値を有している。

    本発明の第4の態様は、汚染防止装置のエンドコーン領域に用いるのに好適な絶縁体を含む物品の製造方法を提供する。 本方法には、水性スラリーを調製し、水性スラリーから成形三次元プリフォームを透過成形ダイで真空成形し、プリフォームを乾燥して成形三次元絶縁体を製造することが含まれる。 プリフォームを作製するのに用いる水性スラリーは、少なくとも20重量パーセントのアルミナと少なくとも30重量パーセントのシリカとを含有するセラミックファイバーを含む。 セラミックファイバーは、微結晶質、結晶質またはこれらの組み合わせとすることができる。 絶縁体は自立形であり、実装密度が約0.4g/mlの場合に750kN/m 2以下の圧縮値を有している。

    本発明の上記概要は、開示された各実施形態または本発明のそれぞれの実施を説明することを意図するものではない。 以下の図面および詳細な説明により、これらの実施形態をより詳細に実証する。

    本発明は様々な修正および変形形態に訂正可能であるが、その特定例については、図面により例示されておりこれについて詳細に説明する。 しかしながら、本発明を記載された特定の実施形態に限定するものではない。 逆に、本発明の技術思想および範囲内に含まれる全ての修正、等価物および変形を含むものとする。

    本発明は、汚染防止装置のエンドコーン領域に用いるのに好適な成形三次元絶縁体を有する物品および物品の製造方法を提供する。 本明細書において、「成形三次元絶縁体」という言い回しは、絶縁材料の平シートから形成されていない絶縁物品のことを指す。 逆に、絶縁材料は、三次元形状を有する鋳型またはダイを用いて形成される。 シートから形成された絶縁体とは異なり、成形三次元絶縁体は、平絶縁物品を提供するべく開くことのできるシームを有していない。

    図1に、内側エンドコーン筐体と外側エンドコーン筐体との間に配置された絶縁体を有する一般的な汚染防止装置の断面図を示す。 汚染防止装置10は、略円錐の入口14と出口16を備えたエンドコーン筐体12を含んでいる。 缶またはケースとも呼ばれる筐体は、通常、ステンレス鋼のような金属でできている。 筐体12内に配置されているのは、セラミックまたは金属材料でできたモノリシック構造18である。 モノリシック構造は触媒を含むことができる。 絶縁材料22がモノリシック構造18を囲んでいる。

    金属筐体の入口14と出口16は、内側エンドコーン筐体28と外側エンドコーン筐体26とを含んでいる。 絶縁材料30は、内側エンドコーン筐体28と外側エンドコーン筐体26との間に配置されている。 本発明の成形三次元絶縁体は、絶縁材料30として用いることができる。

    平シートまたはマットから作成されたエンドコーン絶縁体が知られている。 絶縁材料の平シートまたはマットは、所望のサイズまたは形状に切断して、成形しエンドコーン領域内に合わせることができる。 例えば、平シートは切断して、シームを有する円錐形状へ形成することができる。 所望のサイズおよび形状までシートまたはマットを切断する必要があるため、絶縁材料がいくらか無駄になってしまう。 成形三次元絶縁体であると、無駄が少なくなる。 さらに、複雑な形状を有するエンドコーンに合わせるのに平シートを切断するのは難しかったり不可能であったりする。

    セラミックファイバーを含有する成形三次元絶縁体が知られている。 しかしながら、絶縁体の中には、剛性がありすぎて、汚染防止装置の内側と外側エンドコーン筐体との間に配置させるのが難しいものがあった。 絶縁体には不均一な厚さのものもあった。 不均一な厚さを有する絶縁材料も、汚染防止装置のエンドコーン領域に配置するのが難しかった。

    一態様において、汚染防止装置のエンドコーン領域に用いるのに好適な成形三次元絶縁体を含む物品が提供される。 絶縁体は、熱機械分析試験を用いて10パーセント以下のバルク収縮率を有するセラミックファイバーを含む。 絶縁体は自立形でシームレスであり、実装密度が0.4g/mlの場合に750kN/m 2以下の圧縮値を有している。 物品は、絶縁体の内側表面に取り付けられた、絶縁体の外側表面に取り付けられた、またはこれらの組み合わせである汚染防止装置用エンドコーン筐体をさらに含むことができる。

    図2に、内側表面52と外側表面54とを有する成形三次元絶縁体50の一実施形態を示す。 絶縁体50の内側表面52は、汚染防止装置の内側エンドコーン筐体に近接させることができる。 絶縁体50の外側表面54は、汚染防止装置の外側エンドコーン筐体に近接させることができる。 その他の形状を用いて、汚染防止装置のエンドコーン領域に絶縁体を配置させるための略円錐形状を与えることができる。 かかる形状の一つを図3に示す。

    好適なセラミックファイバーは、熱機械分析(TMA)試験を用いて10パーセント以下のバルク収縮率を有するようなものである。 TMA試験において、荷重(例えば、50psiまたは345N/m 2 )を加えた試料を1000℃まで加熱してから冷却する。 750℃での加熱および冷却サイクルの両方の間に試料のキャリパを測定してパーセント収縮率を計算することができる。 パーセント収縮率は、100を乗算し、加熱工程中750℃でのキャリパで除算した、加熱および冷却工程中の750℃でのキャリパにおける差に等しい。 TMA試験を用いて、セラミックファイバーまたはセラミックファイバーから作製した絶縁体の特徴を調べることができる。 絶縁体に存在し得る有機材料の大半または全ては、熱機械分析器の温度が750℃に達するときまでに除去される。

    ある実施形態においては、セラミックファイバーのバルク収縮率は10パーセント以下、8パーセント以下、6パーセント以下、4パーセント以下、3パーセント以下、2パーセント以下または1パーセント以下である。 セラミックファイバーは、通常少なくとも0.5パーセント収縮する。 ある実施形態において、セラミックファイバーのTMA試験を用いたバルク収縮率は0.5〜2パーセント、0.5〜3パーセント、0.5〜5パーセント、0.5〜6パーセントである。

    供給時10パーセント以下のバルク収縮率を有する市販のセラミックファイバー(ファイバーは熱処理処理なしで供給された状態で使用可能である)としては、これらに限られるものではないが、結晶で、Al 23 (すなわちアルミナ)とSiO 2 (すなわちシリカ)の両方を含有するファイバーが例示される。 Al 23対SiO 2対(Al 23 :SiO 2 )の重量比は、60:40、65:35、70:30、72:28、75:25、80:20、90:10、95:5、96:4、97:3または98:2より大きい、またはこれらに等しいものとすることができる。 ある特定の実施例において、セラミックファイバーは、ファイバーの重量に基づいて60〜98重量パーセントのAl 23と2〜40重量パーセントのSiO 2とを含有している。 他の特定の実施例において、セラミックファイバーは、ファイバーの重量に基づいて70〜98重量パーセントのAl 23と2〜30重量パーセントのSiO 2とを含有している。 微量のその他の酸化物も存在し得る。 本明細書において「微量」という用語は、2重量パーセント以下、1重量パーセント以下、または0.5重量パーセント以下の量のことを指す。

    熱処理なしで使用可能な好適なセラミックファイバーとしては、これらに限られるものではないが、三菱化学(日本、東京)(Mitsubishi Chemical (Tokyo,Japan)よりファイバーの重量に基づいて28重量パーセントのSiO 2と72重量パーセントのAl 23を有する「マフテック(MAFTEC)」(たとえばMLS1、MLS2およびMLS3)という商品名で、サフィルリミテッド(英国、ウィッドネスチェシャー)(Saffil Limited (Widness Cheshire,U.K.))よりファイバーの重量に基づいて3〜5重量パーセントのSiO 2と95〜約97重量パーセントのAl 23を有する「サフィル(SAFFIL)」(SF、LAバルク、HAバルク、HXバルク)という商品名で、ユニフラックス(Unifrax)(ニューヨーク州トナワンダ((Tonawonda,NY))よりファイバーの重量に基づいて28重量パーセントのSiO 2と72重量パーセントのAl 23を有する「ユニフラックス・ファイバーフラックス・ファイバーマックス(UNIFRAX FIBERFRAX FIBERMAX)」という商品名で販売されているものが挙げられる。

    ある実施形態において、市販のセラミックファイバーを熱処理すると、10パーセント未満のバルク収縮率を有するセラミックファイバーを提供することができる。 かかるファイバーは一般的にAl 23とSiO 2の両方を含む。 Al 23対SiO 2対(Al 23 :SiO 2 )の重量比は、20:80、30:70、35:65、40:60、45:55、50:50、55:45、60:40または70:30より大きい、またはこれらに等しいものとすることができる。 セラミックファイバーは、一般的に、少なくとも30重量パーセントのSiO 2と少なくとも20重量パーセントのAl 23とを含む。 例えば、好適なセラミックファイバーは、ファイバーの重量に基づいて30〜80重量パーセントのシリカと、20〜70重量パーセント重量パーセントのアルミナとを含有することができる。 ある特定の実施例において、セラミックファイバーは、ファイバーの重量に基づいて40〜60重量パーセントのシリカと、40〜60重量パーセント重量パーセントのアルミナとを含有することができる。 他の特定の実施例において、セラミックファイバーは、ファイバーの重量に基づいて45〜55重量パーセントのシリカと、45〜55重量パーセント重量パーセントのアルミナとを含有することができる。 微量のその他の酸化物も存在し得る。

    熱処理後に好適な例証のセラミックファイバーとしては、これらに限られるものではないが、ファイバーの重量に基づいて50重量パーセントのSiO 2と50重量パーセントのAl 23を有する「カオウール(KAOWOOL)HAバルク(BULK)」という商品名でサーマルセラミック(Thermal Ceramic)(ジョージア州オーガスタ(Augusta,GA))より、ファイバーの重量に基づいて54重量パーセントのSiO 2と46重量パーセントのAl 23を有する「セラファイバー(CERAFIBER)」という商品名でサーマルセラミックス(Thermal Ceramics)より、ファイバーの重量に基づいて54重量パーセントのSiO 2と46重量パーセントのAl 23を有する「カオウール(KAOWOOL)D73F」という商品名でサーマルセラミック(Thermal Ceramics)より、ファイバーの重量に基づいて52重量パーセントのSiO 2 、47重量パーセントのAl 23 、1重量パーセント以下のFe 23およびその他を有する「ラス(RATH)2300RT」という商品名でラス(Rath)(デラウェア州ウィルミントン(Wilmington,DE))より、ファイバーの重量に基づいて54重量パーセントのSiO 2 、46重量パーセントのAl 23および微量のその他を有する「ラス・アルミノ−シリケート・チョップドファイバー(RATH ALUMINO−SILICATE CHOPPED FIBER)」という商品名でラス(Rath)より、ファイバーの重量に基づいて49〜53重量パーセントのSiO 2 、43〜47重量パーセントのAl 23 、0.7〜1.2重量パーセントのFe 23 、1.5〜1.9重量パーセントのTiO 2および1重量パーセント以下のその他を有する「セル−ウール(CER−WOOL)RT」という商品名でベスビウス(Vesuvius)(ニューヨーク州バッファロー)(Buffalo,NY)より、ファイバーの重量に基づいて49〜57重量パーセントのSiO 2 、38〜47重量パーセントのAl 23 、0.7〜1.5重量パーセントのFe 23 、1.6〜1.9重量パーセントのTiO 2および0〜0.5重量パーセントのその他を有する「セル−ウール(CER−WOOL)LT」という商品名でベスビウス(Vesuvius)より、ファイバーの重量に基づいて50〜54重量パーセントのSiO 2 、44〜49重量パーセントのAl 23 、0〜0.2重量パーセントのFe 23 、0〜0.1重量パーセントのTiO 2および0.5重量パーセント以下のその他を有する「セル−ウール(CER−WOOL)HP」という商品名でベスビウス(Vesuvius)より市販されているセラミックファイバーが挙げられる。

    熱処理後に好適なセラミックファイバーのその他の実施形態において、セラミックファイバーはSiO 2 、Al 23およびZnO 2を含有している。 Al 23対SiO 2対(Al 23 :SiO 2 )の重量比は、20:80、30:70、35:65、40:60、45:55、50:50、55:45、60:40または70:30より大きい、またはこれらに等しいものとすることができる。 ファイバーは、ファイバーの重量に基づいて少なくとも3重量パーセントのZrO 2 、少なくとも30重量パーセントのSiO 2 、および少なくとも20重量パーセントのAl 23を含有している。 ある実施形態において、ファイバーは、ファイバーの重量に基づいて5重量パーセントまで、7重量パーセントまで、10重量パーセントまで、12重量パーセントまで、15重量パーセントまで、16重量パーセントまで、20まで、または25重量パーセントまでのZrO 2を含有している。 セラミックファイバーは、ファイバーの重量に基づいて30〜70、40〜65、45〜60、45〜55または50〜60重量パーセントの量でSiO 2を含有している。 セラミックファイバーは、ファイバーの重量に基づいて20〜60、25〜50、25〜45、25〜40、25〜35、30〜50、または30〜40重量パーセントの量でAl 23を含有することができる。 ある特定の実施例において、セラミックファイバーはファイバーの重量に基づいて25〜50重量パーセントのAl 23 、40〜60重量パーセントのSiO 2 、および3〜20重量パーセントのZrO 2を含有する。 他の特定の実施例において、セラミックファイバーはファイバーの重量に基づいて30〜40重量パーセントのAl 23 、45〜60重量パーセントのSiO 2 、および5〜20重量パーセントのZrO 2を含有する。 微量のその他の酸化物が存在し得る。

    熱処理後に好適なSiO 2 、Al 23およびZrO 2を含有する模範的なセラミックファイバーとしては、ファイバーの重量に基づいて50重量パーセントのSiO 2 、35重量パーセントのAl 23 、および15重量パーセントのZrO 2を有する「カオウール(KAOWOOL)ZR」および「セラケム(CERACHEM)」という商品名でサーマルセラミック(Thermal Ceramic)(ジョージア州オーガスタ(Augusta,GA))より、ファイバーの重量に基づいて52〜57重量パーセントのSiO 2 、29〜47重量パーセントのAl 23 、18重量パーセント以下のZrO 2を有する「ユニフラックス・ファイバーフラックス・ファイバーマット(UNIFRAX FIBERFRAX FIBERMAT)」という商品名でユニフラックス(Unifrax)(ニューヨーク州トナワンダ(Tonawonda,NY))より、ファイバーの重量に基づいて50〜54重量パーセントのSiO 2 、31〜35重量パーセントのAl 23 、5重量パーセントのZrO 2 、1.3重量パーセントのFe 23 、1.7重量パーセントのTiO 2 、0.5重量パーセントのMgO、および7重量パーセント以下のCaOを有する「ユニフラックス・ファイバーフラックス・デュラバック(UNIFRAX FIBERFRAX DURABACK)」という商品名でユニフラックス(Unifrax)より、ファイバーの重量に基づいて48重量パーセントのSiO 2 、37重量パーセントのAl 23 、15重量パーセントのZrO 2 、および1重量パーセント以下のその他を有する「ラス(RATH)2600HTZ」という商品名でラス(Rath)(デラウェア州ウィルミントン(Wilmington,DE))より、そしてファイバーの重量に基づいて44〜51重量パーセントのSiO 2 、33〜37重量パーセントのAl 23 、13〜19重量パーセントのZrO 2 、0.1〜0.6重量パーセントのFe 23 、0.1〜0.6重量パーセントのTiO 2 、および1重量パーセント以下のその他を有する「セル−ウール(CER−WOOL)HTZ」という商品名でベスビウス(Vesuvius)(ニューヨーク州バッファロー(Buffalo,NY))より市販されているものが例示される。

    セラミックファイバーは、熱処理プロセス中失透する(すなわち、アモルファス状態から微結晶質または結晶質状態へ少なくとも一部が変化する)傾向がある。 通常、個々のセラミックファイバーの一部のみが失透する。 すなわち、熱処理後、個々のセラミックファイバーは、アモルファス材料、結晶質材料、微結晶質材料、または結晶質と微結晶質材料の組み合わせを含有している。

    透過型電子顕微鏡およびx線回折のような技術を用いて、セラミックファイバーのアモルファス、結晶または微結晶性を調べた。 本明細書において、「アモルファス」という用語は、結晶または微結晶領域のないセラミックファイバーのことを指す。 セラミックファイバーがアモルファスの場合には、透過型電子顕微鏡またはx線回折のいずれかを用いても回折ピーク(すなわち、回折パターン)は検出できなかった。 セラミックファイバーが小さな結晶サイズ(すなわち微結晶)を有する領域を含む場合には、透過型電子顕微鏡を用いると回折ピーク(すなわち、回折パターン)が検出できたが、x線回折を用いると検出できなかった。 本明細書において、「微結晶」という用語は、結晶性を備えた少なくともある領域を有し、透過型電子顕微鏡では検出可能であるが、x線回折では検出できない結晶サイズを有するセラミックファイバーのことを指す。 セラミックファイバーが大きな結晶サイズ(すなわち、結晶)を有する領域を含有している場合には、回折パターンはx線回折を用いて得ることができる。 本明細書において、「結晶」という用語は、結晶性を備えた少なくともある領域を有し、x線回折で検出可能な結晶サイズを有するセラミックファイバーのことを指す。 x線回折を用いて検出可能な最小結晶サイズだと、明確なピークのない広い回折パターンとなる。 狭いピークは、大きな結晶サイズであることを示す。 回折ピークの幅を用いると結晶サイズを求めることができる。

    ある用途において、セラミックファイバーを少なくとも700℃の温度で熱処理する。 例えば、セラミックファイバーは少なくとも800℃の温度、少なくとも900℃の温度、少なくとも1000℃の温度、または少なくとも1100℃の温度で熱処理することができる。 好適な熱処理温度は、セラミックファイバーの組成、セラミックファイバーを熱処理温度で保持する時間に応じて異なる。 好適な熱処理方法および好適な熱処理セラミックファイバーは、例えば、ここに参考文献として組み込まれる国際特許出願国際公開第99/46028号パンフレットおよび米国特許第5,250,269号明細書にさらに記載されている。

    熱処理プロセス中に形成される結晶または微結晶のサイズに関連した時間−温度の関係がある。 例えば、セラミックファイバーを、長い時間については低温で、短い時間については高温で熱処理すると、結晶性と微結晶性の同等の状態を作ることができる。 熱処理温度での時間は1時間まで、40分まで、30分まで、20分まで、10分まで、5分まで、3分まで、または2分までとすることができる。 例えば、熱処理温度を選択すると、10分までといった比較的短い熱処理時間を用いることができる。

    熱処理温度は、失透温度(すなわち、セラミックファイバーがアモルファス材料から微結晶または結晶材料となる温度)より少なくとも20℃、少なくとも30℃、少なくとも40℃、少なくとも50℃、少なくとも60℃、少なくとも70℃、少なくとも80℃、少なくとも90℃、または少なくとも100℃高い温度になるよう選択できる。 セラミックファイバーの好適な熱処理時間および温度は、例えば、示差熱分析(DTA)のような技術を用いて求めることができる。 アルミナ−シリカファイバーの温度は、一般的に、700℃〜1200℃の範囲、800℃〜1200℃の範囲、900℃〜1200℃の範囲、または950℃〜1200℃の範囲である。

    完全にアモルファスであるセラミックファイバーは、通常、微結晶質、結晶質またはこれらの組み合わせである領域を含有するセラミックファイバーをより多く収縮させる。 アモルファスファイバーが成形三次元物品へと作成されるときは、汚染防止装置が受けるような高温まで加熱されると物品は過剰に収縮する傾向がある。 アモルファスファイバーを含有する絶縁材料を汚染防止装置のエンドコーン領域に用いると、加熱により収縮した絶縁材料は、内側と外側エンドコーン筐体間の空間周囲で動く傾向がある。 この動きによって、絶縁材料が破断して離れ、絶縁体としての有効性を失う。

    少なくとも部分的に結晶または微結晶であるセラミックファイバーは、汚染防止装置に用いるのに好適な温度まで繰り返し加熱して冷却することができる成形三次元絶縁体へと製造することができる。 微結晶質または結晶質セラミックファイバーは、絶縁体の性能に負の影響を与えるさらに収縮するのに抵抗する傾向がある。

    熱処理を行うセラミックファイバーについては、ファイバーの脆性は、低収縮特性と釣り合いをとることができる。 結晶質または微結晶質材料セラミックファイバーは、アモルファスセラミックファイバーより脆性の傾向がある。 結晶質または微結晶質セラミックファイバーから作成された絶縁材料は、アモルファスファイバーから作成された絶縁体よりも容易に破断し得る。 一方、結晶質または微結晶質セラミックファイバーは、アモルファスセラミックファイバーよりも収縮が少ない傾向にある。

    本発明の絶縁体は、実装密度が0.4g/mlの場合に、750kN/m 2以下、700kN/m 2以下、650kN/m 2以下、600kN/m 2以下、550kN/m 2以下、500kN/m 2以下、450kN/m 2以下、400kN/m 2以下、300kN/m 2以下、200kN/m 2以下または100kN/m 2以下の圧縮値を有している。 実装密度が0.4g/mlの場合、圧縮値は通常少なくとも50kN/m 2であるが、実装密度が0.4g/mlより大きい場合には、低圧縮値を有する絶縁体を用いることができる。 本明細書において、「実装密度」とは、固定空隙内の絶縁体の密度のことを指す(すなわち、絶縁体には一般的に圧がかかっている)。 ある実施形態において、圧縮値は、実装密度が0.4g/mlの場合、少なくとも75kN/m 2または少なくとも100kN/m 2である。 例えば、圧縮値は50〜750kN/m 2 、50〜500kN/m 2 、50〜300kN/m 2 、75〜400kN/m 2 、75〜300kN/m 2 、100〜400kN/m 2または100〜300kN/m 2の範囲とすることができる。 絶縁体は、破断または分解することなく圧縮することができる。

    絶縁体は、通常、可撓性である。 本明細書において、「可撓性」という用語は、亀裂、破断または分解することなく、汚染防止装置のエンドコーン領域における内側と外側筐体間で合わせられる変形または湾曲した三次元形状を有する絶縁体のことを指す。 可撓性絶縁体は、通常、厚さ方向に圧縮可能である。

    本発明の第2の態様はまた、汚染防止装置のエンドコーン領域に用いるのに好適な寸法を有する成形三次元絶縁体を提供する。 絶縁体は、ファイバーの重量に基づいて少なくとも20重量パーセントのアルミナと少なくとも30重量パーセントのシリカとを含有するセラミックファイバーを含む。 セラミックファイバーは、微結晶質、結晶質またはこれらの組み合わせである。 絶縁体は自立形でシームレスであり、実装密度が約0.4g/mlの場合に750kN/m 2以下の圧縮値を有している。 好適なセラミックファイバーは上述してある。 物品は、絶縁体の内側表面に取り付けられた、絶縁体の外側表面に取り付けられた、またはこれらの組み合わせである汚染防止装置用エンドコーン筐体をさらに含むことができる。

    成形三次元絶縁体は、まず、セラミックファイバーを含有する水性スラリーを調製することにより形成される。 有機バインダーを、セラミックファイバーに加えて水性スラリー組成物に含めることができる。 有機バインダーは、成形三次元絶縁体の完全性、可撓性および取扱い特性を改善する傾向がある。 より可撓性の絶縁材料は、汚染防止装置の内側と外側エンドコーン筐体との間により簡単に配置させることができる。

    有機バインダーは絶縁体の重量に基づいて20重量パーセントまでの量で用いることができる。 ある実施形態において、有機バインダーは、絶縁体の重量に基づいて10重量パーセントまで、5重量パーセントまで、または3重量パーセントまでの量で存在する。 有機バインダーは、一般的に、絶縁体を汚染防止装置が一般的に受けるような高温で用いられると、燃焼する。

    好適な有機バインダー材料としては、水性ポリマーエマルジョン、溶剤系ポリマーおよび溶剤を含まないポリマーが挙げられる。 水性ポリマーエマルジョンは、ラテックス形態の有機バインダーポリマーおよびエラストマー(例えば、天然ゴムラテックス、スチレン−ブタジエンラテックス、ブタジエン−アクリロニトリルラテックス、アクリレートおよびメタクリレートポリマーおよびコポリマーのラテックス)を含むことができる。 溶剤系ポリマーバインダー材料は、アクリル、ポリウレタン、酢酸ビニル、セルロースまたはゴム系有機ポリマーのようなポリマーを含むことができる。 溶剤を含まないポリマーとしては、天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴムおよびその他エラストマーが挙げられる。

    ある実施形態において、有機バインダー材料としては、水性アクリルエマルジョンが挙げられる。 アクリルエマルジョンは、良好なエージング特性および非腐食性燃焼生成物が得られる傾向があり有利である。 好適なアクリルエマルジョンとしては、これらに限られるものではないが、ローム・アンド・ハース(Rohm and Hass)(ペンシルバニア州フィラデルフィア(Philadelphia,PA))より「ロープレックス(RHOPLEX)TR−934」(固形分44.5重量パーセントの水性アクリルエマルジョン)および「ロープレックス(RHOPLEX)HA−8」(固形分45.5重量パーセントの水性アクリルコポリマー)という商品名で、ICIレジンUS(ICI Resins US)(マサチューセッツ州ウィルミントン(Wilmington,MA))より入手可能な「ネオクリル(NEOCRYL)XA−2022」(固形分60.5パーセントのアクリルの水性分散液)という商品名で、エアプロダクツ・アンド・ケミカル社(Air Products and Chemical, Inc.)(ペンシルバニア州フィラデルフィア(Philadelphia,PA))より「エアフレックス(AIRFLEX)600BP DEV」(固形分55重量パーセントのエチレンビニルアクリレートターポリマーの水性エマルジョン)という商品名で販売されているような市販品が挙げられる。

    有機バインダーはまた、可塑剤、粘着付与剤またはこれらの組み合わせを含むこともできる。 可塑剤は、ポリマーマトリックスを軟化させる傾向があり、絶縁体の可撓性および成形性を向上させることができる。 例えば、有機バインダーは、モンサント(Monsanto)(ミズーリ州セントルイス(St.Louis,MO))より「サンティサイザ(SANTICIZER)148」という商品名で市販されているイソデシルジフェニルジホスフェートのような可塑剤を含むことができる。 粘着付与剤または粘着付与樹脂は、絶縁材料を保持するのを補助する。 好適な粘着付与剤としては、「スノータック(SNOWTACK)810A」という商品名でエカノーベル社(Eka Nobel Inc.)(カナダ、トロント(Toronto,Canada))より市販されているものが挙げられる。

    水性スラリーは無機コロイド材料を含むことができる。 無機コロイド材料は、無機バインダーとして、セラミックファイバーを水性スラリーから除去するのを促して成形三次元プリフォームを形成する凝集剤として、フィラー材料として、またはこれらの組み合わせとして作用できる。 無機コロイドは、通常、クレイまたは金属水酸化物である。

    用途によっては、無機コロイド材料はセラミックファイバーを存在させて形成される。 無機コロイド材料は、1種類以上の水溶性前駆体を水性スラリーに添加することにより形成することができる。 前駆体は反応して、例えば、水性スラリー中で金属酸化物を形成することができる。 水性スラリー中に無機コロイド材料が形成されることによって、無機コロイドの凝集を最低限に抑え、無機コロイドをスラリーおよび得られるプリフォーム全体に均一に分配させるのを向上させる傾向がある。 スラリーのpHは金属水酸化物を形成するほど十分に高くしなければならない。 コロイド粒子のサイズは、例えば、pH、反応時間および温度、前駆体の濃度および前駆体の相対比を変更することにより変えることができる。 スラリーのpHは一般的に少なくとも約3である。 好適な無機コロイド材料としては、例えば、水酸化アルミニウム、水酸化ケイ素、水酸化チタン、水酸化イットリウムまたはこれらの組み合わせのような金属酸化物を挙げることができる。

    無機コロイド金属酸化物の一例としては、アルカリ金属アルミン酸塩とアルミニウム塩の反応により形成された水酸化アルミニウムがある。 より具体的には、水酸化アルミニウムは、例えば、アルミン酸ナトリウムと硫酸アルミニウム、リン酸アルミニウム、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウムまたはこれらの混合物の反応から形成することができる。 他の例を挙げると、コロイド水酸化アルミニウムは、スラリーのpHを少なくとも約3に調整することにより硫酸アルミニウムから形成することができる。

    無機コロイド材料は、通常、セラミックファイバーの重量に基づいて50重量パーセント以下存在している。 ある実施形態において、無機コロイド材料は、セラミックファイバーの重量に基づいて40重量パーセント以下、30重量パーセント以下、20重量パーセント以下の量で存在している。 例えば、水酸化アルミニウムコロイドは、セラミックファイバーの乾燥重量に基づいて1〜20重量パーセントの硫酸アルミニウムを1〜20重量パーセントの硫酸アルミニウムと混合することにより形成することができる。 さらに具体的な実施例において、水酸化アルミニウムコロイドは、3〜15重量パーセントのアルミン酸ナトリウムを3〜15重量パーセントの硫酸アルミニウムと、または5〜12重量パーセントのアルミン酸ナトリウムを5〜12重量パーセントの硫酸アルミニウムと混合することにより形成することができる。 さらに他の実施例において、水酸化アルミニウムコロイドは硫酸アルミニウムから形成することができる。 例えば、水酸化アルミニウムコロイドは、セラミックファイバーの乾燥重量に基づいて10〜40重量パーセントの水酸化アルミニウムまたは15〜30重量パーセントの硫酸アルミニウムから形成することができる。 各前駆体(例えば、硫酸アルミニウムまたはアルミン酸ナトリウム)のパーセントは前駆体の乾燥重量に基づいている。

    無機コロイド材料は、セラミックファイバーを保持するバインダとして機能させることができる。 ある用途において、無機バインダーは絶縁体の温度弾性を改善することができる。 有機バインダーは一般的に、汚染防止装置が受けるような高温で分解する。 無機バインダーのない絶縁体は、状況によっては、バラバラに壊れて、絶縁体としての有効性を失う恐れがある。

    無機コロイド材料は、成形三次元絶縁体に均一に分配することができる。 従って、絶縁体は、汚染防止装置のような絶縁体を含む物品の製造および使用中に無傷のままと考えられる。

    ある実施形態において、物品は、成形三次元絶縁体と、汚染防止装置の1つまたは2つのエンドコーン筐体とを含んでいる。 エンドコーン筐体は、絶縁体の内側表面近傍、外側表面近傍、または内側と外側表面の両近傍とすることができる(絶縁体は2つのエンドコーン筐体間に配置させることができる)。 ある用途においては、エンドコーン筐体は絶縁体に取り付けられる。 エンドコーン筐体は、摩擦力により取り付けられることが多い。

    本発明の第三の態様は、汚染防止装置のエンドコーン領域に用いるのに好適な成形三次元絶縁体を含む物品の製造方法を提供する。 本方法には、水性スラリーを調製し、水性スラリーから成形三次元プリフォームを透過成形ダイで真空成形し、プリフォームを乾燥して成形三次元絶縁体を製造することが含まれる。 プリフォームを作製するのに用いる水性スラリーは、熱機械分析試験に基づいて10パーセント以下のバルク収縮率を有するセラミックファイバーを含む。 絶縁体は自立形であり、実装密度が0.4g/mlの場合に750kN/m 2以下の圧縮値を有している。

    水性スラリーは、スラリーの重量に基づいて30重量パーセントまでの固形分を含有していることが多い。 例えば、スラリーは、スラリーの重量に基づいて20重量パーセントまで、または10重量パーセントまでの固形分を含有することができる。 水性スラリーは、スラリーの重量に基づいて少なくとも1パーセントの固形分を含有していることが多い。 例えば、スラリーは少なくとも2重量パーセントまたは少なくとも3重量パーセントの固形分を含有することができる。 ある実施形態において、スラリーは1〜10、2〜8または3〜6重量パーセントの固形分を含有することができる。 固形分が多いと、プリフォームを作製するのに水を除去する必要が少なくなるため有利である。 しかしながら、固形分のパーセントの高いスラリーは混合し難い傾向がある。

    スラリーに用いる水は、地下水、地表水または塩および有機化合物のような不純物を除去すべく処理された水とすることができる。 地下水または地表水を水性スラリーに用いるときは、水中に存在する塩(例えば、カルシウムおよびマグネシウム塩)が無機バインダーとして機能し得る。 ある実施形態において、水は、脱イオン水、蒸留水またはこれらの組み合わせである。

    その他の添加剤もまた水性スラリー組成物に含めることができる。 かかる添加剤としては、消泡剤、凝集剤、界面活性剤等を挙げることができる。 強度向上剤は、例えば、有機ファイバーおよびガラスファイバー等を含むことができる。 好適な有機ファイバーはレーヨンおよびセルロースファイバーを含む。

    ある実施形態において、スラリーは膨張性材料を含まない。 膨張性材料は、成形三次元絶縁体から分離できる傾向がある。 絶縁体から離れると、膨張性材料は絶縁体またはモノリスを動かし衝突する可能性がある。 例えば、汚染防止装置のエンドコーン領域に用いると、膨張性材料は、汚染防止装置を含む車両が動くときに、絶縁体またはモノリスに連続的に衝突する可能性がある。 絶縁体は、かかる状況下においては、分解する傾向が増大する。 分解が極度になると、物品は絶縁材料としてもはや機能し得ない。 大きな異物が入口へ放出される場合には、モノリスは詰まり始める。

    水性スラリーは、一般的に、まず、セラミックファイバーを水に添加し、よく混合することにより調製される。 ある実施形態においては、低剪断ミキサーを用いる。 セラミックファイバーを過剰に破断しない好適な混合方法を用いることができる。 熱処理ファイバーは、熱処理していない相手方より容易に破断する傾向がある。 微結晶であるセラミックファイバーは、大きな結晶サイズを有する熱処理済みセラミックファイバーより破断し難い傾向がある。

    水性スラリー組成物中のセラミックファイバーは、通常、40mm以下の平均長さを有している。 ある実施形態において、平均長さは30mm以下、25mm以下、20mm以下、15mm以下または10mm以下である。 平均長さは、一般的に0.5mmより大きい。 ある実施形態において、平均長さは1mmより大きい、または2mmより大きい。 例えば、平均ファイバー長さは0.5mm〜40mm、0.5mm〜25mmまたは1mm〜40mmとすることができる。

    好適なセラミックファイバーの平均直径は、20ミクロン以下であることが多い。 ある実施形態において、平均直径は10ミクロン以下、または8ミクロン以下である。 平均直径は、一般的に、0.5ミクロン、1ミクロンまたは2ミクロンより大きい。

    水性スラリーの成分は任意の順番で添加できるが、有機バインダーはセラミックファイバーの水性スラリーが形成された後添加されることが多い。 無機コロイド材料または無機コロイド材料の前駆体は、有機バインダーが水性スラリーに添加された後に添加することができる。 無機コロイド材料を形成する反応中、コロイド材料が確実にスラリー全体に均一に混合されるよう混合を続ける。

    業界に知られた任意の好適な種類の成形技術または鋳型を用いてプリフォームを作成することができる。 場合によっては、成形三次元プリフォームは真空成形技術を用いて作製することができる。 透過成形ダイをスラリー中に配置する。 スラリー中の固形分は、真空に引くときに成形ダイの表面に堆積する。 場合によっては、成形ダイをスラリーから取り外して、成形ダイと同じ形状を有する形状保持装置と結合することができる。 堆積したセラミックファイバーは、成形ダイと形状保持装置との間に配置される。 形状保持装置および成形ダイをプレスして、水をさらに除去し、比較的平滑な表面と比較的均一な厚さを有するプリフォームを作製することができる。 形状保持装置または成形ダイは、雄成形部とすることができる(すなわち、成形ダイが雄成形部の場合には、形状保持装置は雌成形部であり、成形ダイが雌成形部の場合には、形状保持装置は雄成形部である)。

    透過成形ダイは、例えば、スクリーンを含むことができる。 スクリーンサイズは、スクリーンを液体成分は通過するがセラミックファイバーは通過しないように選択する。 例えば、スクリーンは20(約850ミクロン)〜80メッシュ(約180ミクロン)のサイズ範囲、または30(約600ミクロン)〜80メッシュのサイズ範囲とすることができる。 メッシュサイズが細かすぎると、スクリーンはすぐ目詰まりしてしまう。 メッシュサイズが大きすぎると、スクリーンはセラミックファイバーを保持しない(すなわち、プリフォームが形成できない)。 通常の操作条件下では、真空を引くとスラリーからの固形分がスクリーンに堆積する。

    プリフォームを乾燥すると成形三次元絶縁体を形成することができる。 プリフォームがかなり硬い場合には、支持なしで乾燥させることができる。 すなわち、成形ダイで形成した後、プリフォームをさらに乾燥するためにダイから取り外すことができる。 ある実施形態において、成形ダイ、形状保持装置またはこれらの組み合わせにより支持しながらプリオームを乾燥する。 この追加の支持によって、乾燥して硬くなるまでプリフォームが壊れるのを防ぐ。 プリフォームは業界に公知の任意の方法を用いて乾燥することができる。 例えば、プリフォームはオーブン中または室温で乾燥することができる。 オーブン中で乾燥するとき、温度は約200℃までとすることができる。 ある用途において、乾燥温度は約150℃まで、または約125℃までとすることができる。

    ある用途において、成形ダイと接触させながらプリフォームは乾燥することができる。 空気または窒素の流れを、乾燥プロセスの一部として成形ダイに流すことができる。 成形ダイを流れる空気または窒素は室温または高温とすることができる。 追加の空気または窒素を、成形ダイと接触する表面の逆のプリフォームの外側表面を通過または衝突させることができる。

    ある用途において、成形プロセスは、その開示内容がここに参考文献として組み込まれる米国特許第5,078,822号明細書および同第6,596,120 B2号明細書に開示されているものと同様のものとすることができる。 三次元プリフォームは、複合ダイおよび形状保持装置を含むダイアセンブリを用いて作成することができる。 複合ダイは、透過成形ダイであり、通常、内側骨格と外側シェルを含んでいる。 内側骨格は、真空引きおよびダイ全体に真空を分配するために、内部に真空システムを有していた。 成形ダイの外側シェルはスクリーンを有している。 例えば、スクリーンのメッシュサイズは20〜80メッシュである。 複合成形ダイは透過性である。 ダイアセンブリは、複合成形ダイが形状保持装置から分離されるようにスラリーに配置することができる。

    真空を複合成形ダイに接続することができ、セラミックファイバーを含む層を成形ダイに析出させることができる。 堆積層の外側寸法(すなわち、プリフォームの外側寸法)は、得られる絶縁体が配置される汚染防止装置のエンドコーン領域用の外側筐体の内側寸法に少なくとも等しい、そうでない場合にはこれよりやや大きくすることができる。 湿潤条件で、ダイ支持プリフォームは、形状保持装置に挿入することができる(例えば、形状保持装置は汚染防止装置の外側エンドコーン筐体とすることができる)。 成形ダイは、プリフォームが形状保持装置に部分的に挿入されるところから、またはプリフォームが形状保持装置と完全に接触しているときは、取り外すことができる。 ある用途において、プリフォームは成形ダイにより支持されたまま形状保持装置と接触する。

    あるいは、複合成形ダイは、形状保持装置に合うプリフォームを作成する寸法および形状を有することができる(例えば、形状保持装置は汚染防止装置の内側および外側エンドコーン筐体とすることができる)。 湿潤条件で、成形ダイ支持プリフォームを形状保持装置へ挿入することができる。 ダイは、プリフォームが形状保持装置に部分的に挿入されるところから、またはプリフォームが形状保持装置と完全に接触しているときは、取り外すことができる。 ある用途において、プリフォームは成形ダイにより支持されたまま形状保持装置と接触する。

    プリフォームに圧力を印加して、プリフォームと形状保持装置との間の接触のレベルを増大することができる。 すなわち、プリフォームを形状保持装置に圧着することができる。 プリフォームは、成形ダイに適用された真空を外す、空気または窒素を透過成形ダイに適用する、または業界に知られたその他の方法により成形ダイを取り外すことにより、形状保持装置に移動することができる。 成形ダイを取り外した後、プリフォームと形状保持装置の組み合わせをオーブンに配置して、プリフォームから水を蒸発させることができる。

    成形ダイと形状保持装置との間に配置されたプリフォームに圧力を印加すると、プリフォームは形状保持装置に圧着することができる。 ある用途において、プリフォームは、形状保持装置内で乾燥して、例えば、摩擦により、形状保持装置に取り付けられた絶縁体を作成することができる。 例えば、汚染防止装置の内側または外側コーン筐体に取り付けられた絶縁体を作成することができる。

    プリフォームを形状保持装置に圧着することにより、比較的平滑な表面を有する絶縁体が形成できる。 すなわち、プリフォームを形状保持装置へプレスすることにより作成された絶縁体は、一般的に、成形ダイのみを用いて作製された絶縁体より平滑である。 さらに、プリフォームおよび得られる絶縁体の厚さ均一性は、一般的に、プリフォームを形状保持装置に圧着することにより改善することができる。

    プリフォームを形状保持装置に圧着することによってまた、きれいな端部を備えた絶縁体が形成できる。 すなわち、圧力の印加によって、プリフォーム端部でセラミックファイバーを剪断して、形状保持装置の端部を超えて延在するセラミックファイバーの数が減じる。

    ある用途において、追加の無機バインダーを、成形三次元絶縁体表面に適用して、さらに絶縁体を剛性とすることができる。 例えば、追加の無機バインダー溶液を、乾燥前または後に、三次元形状の内側または外側表面に適用することができる。 好適な追加の無機バインダーとしては、例えば、アルミナゾル、チタニアゾル、ジルコニアゾル、コロイドシリカ懸濁液、クレイ、炭化ケイ素懸濁液のような耐火コーティング、またはアルミニウムやリン酸塩の溶液が挙げられる。 追加の無機バインダーは、通常、可撓性がありコンフォーマルな絶縁体を与える量で添加される。 追加の無機バインダーが多すぎると、絶縁体は剛性になりすぎてしまい(すなわち可撓性でなくなり)、圧縮できなくなる(すなわち実装密度約0.4g/mlで圧縮値が750kN/m 2を超える)。 追加の無機バインダーは、通常、プリフォームまたは絶縁体の乾燥重量基準で10重量パーセントまでの量でプリフォーム表面に添加できる。 例えば、追加の無機バインダーは、プリフォームまたは絶縁体の乾燥重量基準で5重量パーセントまで、3重量パーセントまで、または1重量パーセントまでの量で表面に添加できる。

    その他の用途において、追加のバインダーまたは材料は、絶縁体の内側表面、絶縁体の外側表面、またはこれらの組み合わせへのコーティングとして適用することができる。 かかるコーティングの適用によって、絶縁体の平滑度が改善される、絶縁体の摩擦が減じる、汚染防止装置のエンドコーン領域の内側と外側筐体との間の絶縁体の配置の容易性が改善される、またはこれらの組み合わせがなされる。 有機コーティングとしては、例えば、ポリオレフィン材料またはアクリル材料が挙げられる。

    絶縁体の厚さは用途によって異なる。 厚さは、休止時間や真空レベルのような変数に影響される。 休止時間(すなわち成形ダイが真空条件下でスラリー中にいる時間の長さ)が長いと、一般的に、厚いプリフォームおよび絶縁体が形成される。 同様に、同じ休止時間で真空が強いと、厚いプリフォームおよび絶縁体が形成される。 汚染防止装置のエンドコーン領域において絶縁体として用いるときは、絶縁体の厚さは一般的に1mm〜25mmの範囲である。 ある実施形態において、厚さは形状全体に均一である。 厚さの均一性は、セラミックファイバーのサイズに影響される(すなわち、セラミックファイバーが小さいと、より均一な厚さのプリフォームが作成される)。 かなり均一な厚さの絶縁体は、汚染防止装置のエンドコーン領域において外側と内側筐体との間に、より簡単に配置させることができる。

    成形三次元絶縁体のバルク密度(すなわち、圧力のない密度)は、絶縁体を作成するのに用いるプロセスに応じて異なる。 バルク密度は、一般的に、0.1〜0.4g/mlの範囲である。 ある実施形態において、絶縁体のバルク密度は0.15〜0.3、0.2〜0.4または0.2〜0.3g/mlである。

    本発明の第四の態様は、汚染防止装置のエンドコーン領域に用いるのに好適な成形三次元絶縁体を含む物品の製造方法を提供する。 本方法には、水性スラリーを調製し、水性スラリーから成形三次元プリフォームを透過成形ダイで真空成形し、プリフォームを乾燥して成形三次元絶縁体を製造することが含まれる。 プリフォームを作成するのに用いる水性スラリーは、少なくとも20重量パーセントのアルミナと少なくとも30重量パーセントのシリカとを含有するセラミックファイバーを含む。 セラミックファイバーは、微結晶質、結晶質またはこれらの組み合わせとすることができる。 絶縁体は自立形であり、実装密度が0.4g/mlの場合に750kN/m 2以下の圧縮値を有している。

    成形三次元絶縁体の製造方法を用いて、シームレス物品またはシームのある物品を作成することができる。 ある実施形態において、物品はシームレスである。 本明細書において、「シームレス」という用語は、絶縁材料にカットまたはノッチを入れる等、絶縁体を形成する材料が分離されたり切れ目のない成形三次元絶縁体のことを指す。 すなわち、シームレス絶縁体には、ノッチ、カット、または応力を緩和する絶縁体の一部を通して形成されたその他分離部分がない。 図2および3は、シームレスの成形三次元絶縁体の斜視図である。 物品表面にある線は、三次元形状を示すための陰影である。

    他の実施形態において、シームのある絶縁体を作成することができる。 本明細書において、「シーム」という用語は、絶縁材料中のカットまたはノッチによる等材料の分離を指す。 シームは、例えば、応力を緩和したり、キャンニングプロセス中、絶縁体のコンフォーマル性を高めるために用いることができる(すなわち、ある用途においては、シームは汚染防止装置の外側および内側エンドコーン筐体間に絶縁体を配置する能力を改善することができる)。 シームは、絶縁体の厚さの一部、または絶縁体の全厚に延在させることができる。

    前述の説明を利用可能とするために発明者により予測された実施形態について本発明を説明してきたが、本発明の現在予測されていない修正も等価物を表す。

    試験方法バルク収縮率 セラミックファイバー塊のバルク収縮率を、チャートレコーダを有するシータダイラトロニックIIサーマルアナライザ(Theta Dilatronic II Thermal Analyzer)、型番MFE−715(ニューヨーク州ポートワシントンのシータインダストリー社(Theta Industries, Inc.,Port Washington,NY)より入手)を用いて熱機械分析(TMA)により求めた。 ファイバー試料を、直径11mmの円形ダイを用いて切断し、炉のプラテンに置いた。 1350グラムの重りを支持する直径7mmの水晶ロッド(長さ約35.6cm)を試料の上に置き、炉を閉じた。 これは、試料に加えられた約50psi(345kN/m 2 )の荷重に対応する。 15℃/分のレートで1000℃まで加熱する前に、重りを加えた試料を約5分間安定化させた。 オーブンが1000℃に達した後、炉をオフにして室温まで冷却した。 試料を炉内で冷却した。 ロッドの端部とプラテンとの間の空隙として測定した試料の厚さを、加熱および冷却サイクルの両方の間にチャートレコーダでプロットした。 加熱サイクル中750℃で記録した厚さ(T1)と、冷却サイクル中750℃で記録した厚さ(T2)から収縮パーセントを計算した。 バルク収縮次のようにして計算した。
    %バルク収縮率=[(T1−T2)/T1]×100。

    有機バインダー材料有り、または無しの試料にTMA試験を用いた。 有機材料は、通常、約500℃で燃えた。 加熱サイクル中、750℃で測定した試料の厚さは、実質的に、無機バインダーおよび粒子(存在する場合には)を有するファイバーの塊の厚さである。 試料をさらに加熱すると、750℃で測定した厚さが加熱サイクル中の試料の厚さより薄い場合には、冷却サイクル中、1000℃までで生じるファイバーの収縮は明らかとなる。

    圧縮率 圧縮率は、室温(約20℃〜約25℃)での固定空隙内の絶縁材料の圧縮に対する抵抗性の尺度であり、単位面積当たりの力、kN/m 2 (キロニュートン/メートル2 )で表される。 MTSシステムズコープ(ノースカロライナ州リサーチトライアングルパーク)(MTS Systems Corp (Research Triangle Park,NC))製圧縮試験機で約3.8cm×3.8cmの絶縁材料の正方形試料で試験を行った。 試験機は、静置下部プラテンと、荷重計に取り付けられた上部プラテンとを有していた。 試料を下部プラテンに置き、上部プラテンを30.48cm/分のレートで、所望の実装密度により求められた固定空隙まで下げた。 絶縁材料は、上部プラテンが、試料を圧縮する際の実装密度のために設定された空隙にまず達したときに、尖頭力を示した。 プラテンを停止し、15秒間その点で保持し、その間、絶縁材料を弛緩させ、その力を減じた。 本明細書において、「圧縮値」という用語は、15秒間保持した後に測定した圧縮力のことを指す。 圧縮力値は実装密度に依存している。

    実装密度は、汚染防止装置の二重壁エンドコーンにある2つの入れ子同心コーン筐体の間に一般的にあるような限定された空隙内の絶縁材料(すなわち、絶縁材料に圧力がかかっている)の密度である(すなわち、エンドコーン領域は、一般的に、内側エンドコーン筐体と外側エンドコーン筐体との間に配置された絶縁体を含んでいる)。 エンドコーン筐体とは、汚染防止装置のエンドコーン領域にある筐体のことを指す。 2つのエンドコーン筐体の間に配置された絶縁体の実装密度は、必ずしもではないが、通常、絶縁体全体に均一である。 実装密度(グラム/ml)は、cmの空隙で除算したグラム/cm 2での絶縁材料の坪量として計算される。 坪量は、絶縁体の既知の面積を切断し、秤量することにより求められる。

    二重壁エンドコーンを有する汚染防止装置のアセンブリにおいて、絶縁体は、外側エンドコーン筐体の内側表面に対して配置でき、内側エンドコーン筐体の外側表面は絶縁体に対して配置できる。 あるいは、絶縁体は、内側エンドコーン筐体の外側表面に配置でき、絶縁体は外側エンドコーン筐体の内側表面に対して配置できる。 2つのエンドコーン筐体をプレスすると、内側と外側エンドコーン筐体間で絶縁体が圧縮される。 内側および外側エンドコーン筐体は、一般的に、コーンの小さなエンドで溶接される。 これによって、2つのエンドコーン筐体間の空隙内で絶縁体がさらに圧縮されて、一般的に、エンドコーン筐体をまず溶接するときに、2つの筐体に対して絶縁体により生じる単位面積当たりの最大の力となる。 短時間で、絶縁体は、内側と外側筐体間で弛緩されて、筐体に対して低圧力を出す。 減圧は使用中に絶縁体を適所に保持するのに十分なものである。

    RCFT(実条件備品試験)
    RCFTは、通常の使用中に金属汚染防止装置の二重壁エンドコーンの空隙にある条件をモデル化したものであり、モデル化された条件下で装置の内側と外側エンドエンドコーン筐体間に実装されたものとしての絶縁材料により生じた圧力を測定した。 絶縁材料を、2枚の50.8mm×50.8mmのステンレス鋼プラテン間に配置し、絶縁材料が実装密度0.4g/mlとなるようにプラテンを閉じた。 プラテンを独立制御して、異なる温度まで加熱し、使用中汚染防止装置の冷たい周囲空気に晒される外側エンドコーン筐体の温度と、熱い排気ガスに晒される内側エンドコーン筐体の温度をシミュレートした。 プラテンを、以下の表4に示す設定点温度まで加熱した。 それぞれの温度での内側および外側エンドコーン筐体の熱膨張係数から計算した値により、プラテン間の空隙を減じ、増やした。 第1のプラテン(すなわち、プラテン1)で約450℃まで温度を上げるにつれて、空隙を非常に僅かに減じて、内側エンドコーン筐体が熱排気ガスに近づく僅かに高い膨張をシミュレートした。 温度を上げ続けると、第2のプラテン(すなわち、プラテン2)で金属が膨張にするにつれて空隙が僅かに増えた。 内側エンドコーン筐体をシミュレートしているプラテン1と、外側エンドコーン筐体をシミュレートしているプラテン2のプラテンの温度を表4に示す。 実装材料が出す圧力を、MTSシステムズ、ノースカロライナ州、リサーチトライアングルパーク(MTS Systems Corp., Research Triangle Park,NC)より入手した伸び計を備えたシンテック(Sintech)IDコンピュータ制御の荷重フレームを用いて測定した。 好適な絶縁体は、通常、加熱および冷却サイクル中、圧力が最も低いと考えられるとき、特に、プラテンを900℃および530℃で保持したときの15分間、空隙内で圧力を出す。

    実施例1
    95.5重量パーセントの水、2.95重量パーセントのセラミックファイバー、0.95重量パーセントのアルミン酸ナトリウムおよび0.6重量パーセントの活性硫酸アルミニウム(50%硫酸アルミニウム溶液の形態で添加)を含有するスラリーを5ガロンのプラスチックライニングドラムで調製した。 工業等級の低剪断ミキサーを低速で用いて、ミキサーの攪拌速度を増やしながら、セラミックファイバーを分散し、ファイバーの大きな塊を引き離しながら、ドラム中で地下水15.4リットル(l)にセラミックファイバーを徐々に加えた。 セラミックファイバーを全て加えたら、アルミン酸ナトリウムを加え、約3分間混合した。 硫酸アルミニウム溶液を徐々に加え、スラリーが均一になるまでスラリーをさらに5分間混合した。

    本実施例の調製に用いたセラミックファイバーは、「カオウール(KAOWOOL)HA−BULK」という商品名でサーマルセラミックス(Thermal Ceramics)(ジョージア州オーガスタ(Augusta,GA))より市販されているアルミノシリケートファイバーであった。 このセラミックファイバーの組成は約50%のアルミナと50%のシリカであった。 ファイバーを熱処理すると、TMA試験により求めたバルク収縮率は4.5%であった。 バルクファイバーを約3分間1060℃で加熱すると十分量の熱処理がなされた。 熱処理ファイバーの平均直径は約3ミクロン、平均長さは約10mm未満であった。 x線回折を用いて分析すると、放射線源として銅K αを用いて約22.5度の2θ度で広いピークが得られた。 ファイバーは結晶領域を含んでいたが、結晶サイズは狭い回折ピークとなるほど十分に大きくはなかった。 熱処理のない同じファイバーのバルク収縮率は約47%でありアモルファスであった。

    真空システムに取り付けられた成形ダイのスクリーン側を均一に混合されたスラリーに浸漬することによりプリフォームを形成した。 ダイは、50−メッシュスクリーンにより形成された楕円の円錐部分を有しており、プリフォームは上下に開いた楕円の円錐台の形状を有していた。 コーン上部の開口部は、直径が約10.5cm×3.8cmの楕円であり、コーン下部の開口部は、直径が約12.1cm×4.3cmの楕円であった。 コーンの高さは約7cmであった。 プリフォームの壁の厚さは、選択したプロセス条件に応じて、約1.5〜15mmの範囲であった。 浸漬時間および真空レベルを変えると、試料厚さおよび坪量を変更して、最終用途に合わせることができた。

    所望の壁の厚さが得られたら、プリフォームの取り付けられたダイをスラリーから取り出して、プリフォームをビニール袋でカバーした。 ビニール袋は、プリフォームの材料を適所に保持する二部鋳型の雌部分をシミュレートするものであった。 プリフォームが比較的硬くなり、水の大半がなくなるまで、真空をさらに数秒続けた。 真空を止め、ダイに圧縮空気に流してプリフォームを剥すことにより、プリフォームを慎重にダイから取り外した。

    プリフォームは自立形であった(すなわち、表面に配置すると、プリフォームは壊れたり変形することなく実質的にその形状を維持した)。 プリフォームを150℃で40分間オーブン中で乾燥して、汚染装置のコーン領域を絶縁するのに好適な円錐形三次元絶縁体を形成した。 得られた絶縁体は自立形であった(すなわち、絶縁体は平表面に配置したとき壊れることなく自身の重量を支持できた)。 絶縁体を手で厚さ方向に軽く圧縮してから離すと、僅かに弾性であった(すなわち、圧縮力がファイバーの破砕強度を超えない限りは、元の厚さまでは必ずしも戻らないものの、絶縁体の厚さは弾性戻りする傾向がある)。

    実施例2
    約178リットルの地下水を、中−高速で操作されるインラインプロペラミキサを備えたステンレス鋼混合タンクに添加することにより、スラリーを調製した。 分散液を維持し、ファイバーの大きな塊を破断して離すために、ミキサーの速度を最大レベルまで増大しながら、徐々に5.7kgの熱処理済みセラミックファイバー(実施例1に記載したもの)を加えた。 1.1kgのラテックス(ペンシルバニア州フィラデルフィアのエアプロダクツ((Philadelphia,PA,Air Produts)より「エアフレックス(AIRFLEX)600BP」という商品名で販売されている55重量パーセント固形分のエチレンビニルアクリレートターポリマーの水性エマルジョン)を加え、約5分間混合した。ラテックス添加後、固形分50%水溶液中1.9kgの活性硫酸アルミニウムを添加し、地下水をさらに178リットル添加し、消泡剤(ドイツのヘンケル(Henkel,Germanny)より「フォーマスタ(FORMASTER)III」という商品名で市販)90.7グラムを添加した。スラリーを均一になるまで約10分間混合し、プラスチックライニングの55ガロン(208リットル)のドラムに汲み上げた。乾燥重量基準で(すなわち水なしで)、組成は78重量パーセントの熱処理済みセラミックファイバー、8重量パーセントのラテックス、13重量パーセントの硫酸アルミニウムおよび1重量パーセントの消泡剤であった。

    ドラム中のスラリーをミキサーで再び混合し、空気でパージして均一な分散液を形成した。 複合成形ダイをスラリーに沈め、所望の厚さ、重量および密度が得られるまで、ダイにスラリーから固体を析出させることによりスラリーから円錐プリフォームを作製した。 十分な固体がスラリーからダイに堆積し、プリフォームを乾燥すると、目標厚さ約8.0〜9.0mm、目標重量約30グラム、目標密度約0.20g/mlの絶縁体が形成された。

    複合成形ダイ構造は、内側骨格と外側シェルを含んでいた。 内側骨格は、真空引きおよびダイ全体に真空を分配するために、内部に真空システムを有していた。 成形ダイの外側シェルは、6.45平方センチメートル当たり900個の開口部を有するオープンスクリーンを有していた。 外側シェルは、汚染防止装置の二重壁エンドコーンの内側エンドコーン筐体の外側表面の形状およびサイズを有していた(すなわち、外側シェルは、汚染防止装置のエンドコーン領域の内側エンドコーン筐体に対応する形状を有していた)。

    まだ湿っているプリフォームを成形ダイから外し、室温で一晩乾燥して絶縁体を形成した。 あるいは、プリフォームはオーブン中で、またはその他公知の乾燥手順により乾燥することができた。

    得られた絶縁体は、上部に直径約5.5cmの円形開口部と、下部に直径15cm×10cmの楕円開口部とを備えた円錐台の形状を有していた。 絶縁体の高さは約4.5cm、厚さは約8.2cmであった。 自立形絶縁体は撓み性があり(すなわち、絶縁体は破断して離れたり亀裂が入ったりすることなく軽く曲げたり撓ませることができた。撓み性のある絶縁体は可撓性である)、弾性があった。 絶縁体のバルク収縮率は約4.5%であった。 絶縁材料の圧縮率を試験した。 データを表1に示す。 値は各試料での3回の試験の平均である。

    実施例3
    ダイアセンブリを用いて実施例2のスラリーからプリフォームを作成し、汚染防止装置の二重壁エンドコーンの外側エンドコーン筐体(すなわち、汚染防止装置の外側エンドコーン筐体)内にプリフォームを形成した。 このプリフォームのダイアセンブリは、複合成形ダイおよび形状保持装置を含んでいる。 複合成形ダイ構造は、内側骨格と外側シェルを有している。 形状保持装置は、汚染防止装置の外側エンドコーン筐体である。 複合ダイは、複合成形ダイの外側シェルが、汚染防止装置のエンドコーン領域に用いられる内側エンドコーン筐体よりも全ての寸法においてやや小さい以外は、実施例2で記載したものと同様である。 この小さい成形ダイによって、形状保持装置と同じ外側寸法だが、大きな成形ダイで製造されるよりも壁の厚いプリフォームが形成できる。 形状保持装置は、アセンブリをスラリーに浸し、成形ダイにおいて真空に引くときに、スラリーが形状保持装置と成形ダイとの間の空間に容易に移動できるよう複合成形ダイに対して配置されている。 プリフォームの所望の厚さおよび密度が得られたら、真空を止め、アセンブリ全体をスラリーから持ち上げて出す。 プリフォームを成形ダイにより支持されたまま形状保持装置に挿入する。 次に、成形ダイから空気を流して、プリフォームをダイから外し、プリフォームを形状保持装置に押し付ける。 プリフォームは、形状保持装置に圧着させることができる。 圧着を用いて、きれいな端部を備えた絶縁体を作製することができる。 プリフォームを成形ダイと形状保持装置間でプレスすると、セラミックファイバーが端部で剪断できる。 すなわち、エンドコーン絶縁体のエンドまたは端部周辺に過剰のファイバーがない。

    形状保持装置中、または形状保持装置から外した後にプリフォームを乾燥することができる。 プリフォームを室温(約20℃〜約25℃)で一晩乾燥すると、壁の寸法が厚い以外は、実施例2の絶縁体と同様の寸法および外観を有する絶縁体を形成することができる。 エンドコーン絶縁体は自立形で、撓み性があり、弾性がある。 厚さが厚くなることによって、汚染防止装置を組み立てるとき絶縁体は圧縮され、絶縁体は圧縮をいくらか保持して、使用中適所に保持される。

    実施例4
    組成が356リットルの水、5.7kgの熱処理済みセラミックファイバー、1.07kgのラテックス(エアフレックス(AIRFLEX)600BP)、1.2kgの活性硫酸アルミニウムの固形分50%水溶液および90.7グラムの消泡剤(フォーマスター(FOAMSTER)III)であった以外は、実施例2に記載した手順に従ってスラリーを調製した。 乾燥重量基準で(すなわち水なしで)、組成は82重量パーセントの熱処理済みセラミックファイバー、8重量パーセントのラテックス、9重量パーセントの硫酸アルミニウムおよび1重量パーセントの消泡剤であった。 複合成形ダイが汚染防止装置のエンドコーン領域において内側エンドコーン筐体の外側表面と略同じ寸法であった以外は、実施例3に記載した手順に従ってプリフォームを作製した。 形状保持装置を実施例3に記載したように用いた。 プリフォームを、同様に、一晩空気乾燥させて、絶縁体を形成した。

    コーン形状絶縁体の壁厚さが約8.2mmであり、絶縁体の内側寸法が汚染防止装置のエンドコーン領域の内側エンドコーン筐体の外側表面と略同じであった以外は、絶縁体の外観および寸法は実施例3と同様であった。 自立形絶縁体は撓み性があり弾性があった。 バルク収縮率は約4.5%であった。 圧縮率試験結果を表3に示す。

    実施例5
    96.2重量パーセントの水、2.97重量パーセントの熱処理済みセラミックファイバー(実施例1に記載)、0.24重量パーセントのアルミン酸ナトリウム、0.3重量パーセントのラテックス(エアフレックス(AIRFLEX)600BPラテックス)および0.3重量パーセントの固形分50%水性活性硫酸アルミニウムを含有するスラリーを、インラインプロペラミキサーを備えたステンレス鋼混合タンクにて調製した。 スラリーは約183.6l(48.5ガロン)の地下水を含んでいた。 ミキサーを中〜高速で攪拌させて、アルミン酸ナトリウムを加えた。 セラミックファイバーを徐々に添加し、ミキサー速度を最大レベルまで上げて、ファイバーを分散させ、大きなファイバーの塊を壊し続けた。 ファイバー分散後、ラテックスを添加し、約5分間混合した。 次に、硫酸アルミニウム溶液を徐々に加え、均一になるまでスラリーを約10分間混合した。 実施例2の手順に従って絶縁体を作成した。 自立形絶縁体は撓み性があり、弾性があって、バルク収縮率は約4.5%であった。 絶縁材料の圧縮率を様々な実装密度および様々な坪量で試験した。 結果を表3に示す。

    実施例5のエンドコーンは、実条件備品試験を用いてさらに評価した。 結果を表4に示す。 3つの加熱および冷却サイクルについて2つのプラテン間の空隙において圧力を維持した。

    実施例6
    用いたファイバーが、1060℃で3分間熱処理した、ニューヨーク州バッファロー(Buffalo,NY)のベスビウス(Vesuvius)より入手可能なセルウール(Cer−Wool)HPファイバーである以外は、実施例3の手順に従って絶縁体を作成する。 供給業者によると、ファイバーは、44〜49重量パーセントのAl 23 、50〜54重量パーセントのSiO 2 、0〜0.2重量パーセントのFe 23 、0〜0.1重量パーセントのTiO 2 、0.5重量パーセント未満のその他材料の組成を有している。 ファイバーのバルク収縮率は3.2%であった。

    実施例7
    用いたファイバーが、熱処理した、シンニカ(Shinnika)TC(日本、東京(Tokyo,Japan))SNSCファイバーである以外は、実施例3に記載した手順に従って絶縁体を作成する。 ファイバーは、約54重量パーセントのシリカと約46重量パーセントのアルミナの組成を有している。 ファイバーを1060℃で熱処理したところ、バルク収縮率は2.6%であった。

    実施例8〜12
    熱処理した様々なセラミックファイバーから絶縁体を作成した。 ファイバーを、表5に示した時間にわたって1060℃で熱処理した。 熱処理後のバルク収縮率も示してある。 ファイバー組成は次の通りである。

    46重量パーセントのAl 23および54重量パーセントのSiO 2のカオウール(KAOWOOL)HP(サーマルセラミックス(Thermal Ceramics)より入手)
    51重量パーセントAl 23および48〜52%SiO 2のセルウール(CERWOOL)HTA46(ベスビウス(Vesuvius)より入手)
    50重量パーセントのSiO 2 、35重量パーセントのAl 23および15重量パーセントのZrO 2のカオウール(KAOWOOL)ZR(サーマルセラミックス(Thermal Ceramics)より入手)
    28重量パーセントのSiO 2および78重量パーセントのAl 23のマフテック(MAFTEC)MLS(三菱化学(Mitsubishi Chemical)より入手)
    サフィル(SAFILL)LDM(サフィル(Safill)より入手)

    内側エンドコーン筐体と外側エンドコーン筐体との間の成形三次元絶縁体を有する汚染防止装置の断面図である。

    汚染防止装置のエンドコーン領域に用いるのに好適な成形三次元絶縁体の一実施形態の斜視図である。

    汚染防止装置のエンドコーン領域に用いるのに好適な成形三次元絶縁体の他の実施形態の斜視図である。

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