Low-specific gravity and high-strength calcium silicate molding

申请号 JP13087396 申请日 1996-04-26 公开(公告)号 JPH09295852A 公开(公告)日 1997-11-18
申请人 Toyo Tire & Rubber Co Ltd; 東洋ゴム工業株式会社; 发明人 NAKAI YOSHIYUKI; FUKUNAGA SEIICHI; AKAI JUN; IOKURA YOSHIYUKI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To obtain the subject calcium silicate molding excellent in lightweightness, heat resistance and mechanical strength by using a water-soluble amphoteric polymeric compound having each specific main chain and overall molecular weight. SOLUTION: This calcium silicate molding 0.05-0.3 in specific gravity and 5-60kg/cm in flexural strength is obtained by molding followed by drying an aqueous slurry comprising 100 pts.wt., on a solid basis, of an aqueous slurry consisting mainly of a calcium silicate hydrate selected from xonotlite and tobermorite and a 2nd aqueous slurry comprising 1-50 pts.wt. of a water-soluble polymeric compound, an amphoteric polymeric compound composed of the main chain and side chain and having an overall molecular weight of 50,000-5,000,000 and water.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 ゾノトライト、トバモライトから選ばれる珪酸カルシウム水和物を主体とする水性スラリーの固形分100重量部に対して、主鎖及び側鎖からなり全体の分子量が5万〜500万の両性高分子化合物である水溶性高分子化合物の固形分1〜50重量部及び水を含有する水性スラリーを、成形、乾燥してなる比重が0.0
    5〜0.3、曲げ強度が5〜60kg/cm 2である低比重、
    高強度珪酸カルシウム成形体。
  • 【請求項2】 水溶性高分子化合物が5〜1000cp
    の粘度(B型粘度計、5%水溶液、25℃)を有する両性高分子化合物である請求項1記載の低比重、高強度珪酸カルシウム成形体。
  • 【請求項3】 水溶性高分子化合物の割合が3〜10重量部(固形分)である優れた不燃性を有する請求項1記載の低比重、高強度珪酸カルシウム成形体。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は珪酸カルシウム成形体に関し、特に低い比重を有するにも拘わらず極めて高い機械的強度を有する珪酸カルシウム成形体に関する。

    【0002】

    【従来の技術】珪酸カルシウム成形体は軽量で強度が大きく、断熱性、耐火性に優れるために、保温材、断熱材、建材等の広い分野で用いられている。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】このような珪酸カルシウム成形体の耐熱性を更に向上させるために成形体の比重を小さくして熱伝導率を低くすることが有効である。
    しかしながら比重を小さくすれば強度が低下するという問題点がある。 このような問題点を解決するものとして例えば特公昭51−34413号にポリアクリルアミドあるいはその変性物を主体とする高分子凝集剤を添加する方法が知られている。 しかしこの方法は比重は0.2g
    /cm 3程度に低下されているが、曲げ強度は1.6〜7.
    5kg/cm 2の範囲であり、機械的強度は十分とはいえない。

    【0004】特公昭62−32148号にはスチレン−
    ブタジエン系ラテックス及びカチオン型高分子凝集剤を添加する方法が開示されているが、この方法では曲げ強度は40kg/cm 2以上と高いが、比重も0.5g/cm 3程度と高く、軽量性、耐熱性及び機械的強度を同時に達成することはできない。 更に特公平4−72788号には重合体エマルジョンと凝集剤を添加する方法が開示されているが、この方法でも曲げ強度は130kg/cm 2以上と高いが、比重も0.44g/cm 3程度と高く、やはり軽量性、耐熱性及び機械的強度を同時に達成することはできない。 本発明の目的は軽量性、耐熱性及び機械的強度の全てにおいて優れた珪酸カルシウム成形体を提供することにある。

    【0005】

    【課題を解決するための手段】本発明はゾノトライト、
    トバモライトから選ばれる珪酸カルシウム和物を主体とする水性スラリーの固形分100重量部に対して、主鎖及び側鎖からなり全体の分子量が5万〜500万の両性高分子化合物である水溶性高分子化合物の固形分1〜
    50重量部及び水を含有する水性スラリーを、成形、乾燥してなる比重が0.05〜0.3、曲げ強度が5〜60
    kg/cm 2である低比重、高強度珪酸カルシウム成形体に係る。

    【0006】

    【発明の実施の形態】本発明において使用される珪酸カルシウム水和物スラリーは、従来公知の方法(例えば、
    特公昭45−25771号、特公昭52−43494
    号、特公昭55−29952号、国際公開WO88/1
    0338号公報参照)に従って製造されるものであり、
    具体的には生石灰、消石灰、カーバイト滓等のごとき石灰質原料と珪藻土、珪酸、石英、無定形珪酸、珪砂、粘土類、スラグ、長石、白土、フライアッシュ、バーミュキュライト等の珪酸質原料とを水熱合成反応して得られるものである。

    【0007】石灰質原料および珪酸質原料の種類、配合割合、水熱合成反応の条件等については特に限定を設ける必要はない。 生成する珪酸カルシウム水和物は、スラリーとして得られ、珪酸カルシウムの結晶型は、針状結晶であるゾノトライトであっても板状結晶であるトバモライトであってもよい。 本発明においては、水熱合成反応によって生成した珪酸カルシウム水和物のスラリーは、そのまま用いてもよいし、またはスラリーを脱水乾燥して粉末にしたものに水を添加したものを使用してもよい。 また、スラリー中の珪酸カルシウム水和物の濃度(固形分濃度)は、特に限定はされないが、撹拌に困難を生じない点から、30重量%以下、好ましくは20%
    〜5重量%の範囲内であることが望ましい。

    【0008】本発明で使用される水溶性高分子化合物は主鎖及び側鎖からなり全体の分子量が5万〜500万、
    好ましくは50万〜400万である水溶性の両性高分子化合物であり、通常、紙増強剤として分類されている化合物である。 主鎖の分子量は1万〜100万の範囲が好ましい。 高分子化合物の主鎖は例えばアクリル酸、メタクリル酸等から選ばれる1種以上と、アクリルアミド、メタクリルアミド等から選ばれる1種以上を共重合させることにより得られ、この主鎖に例えばヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、アクリルアミド等をグラフト重合し、更にグラフト鎖末端のアクリルアミドのアミド基を4級化させ、また残りのグラフト基のヒドロキシエチルアクリレ−ト等の末端にアクリル酸ソ−ダを付加させる等の方法により、
    上記の両性高分子化合物が得られる。 このような主鎖と側鎖を有する上記高分子化合物は、主鎖のみからなる高分子化合物に比し、粘度が低い。 本発明で用いる高分子化合物の粘度(B型粘度計、5%水溶液、25℃)は5
    〜1000cp、特に10〜500cpの範囲に通常含まれる。 一方、主鎖のみからなる高分子化合物は通常、
    同一測定条件で20〜60000cp程度の粘度を有する。 ここで例えば5cpという最小の粘度を有する主鎖と側鎖を有する高分子化合物と同一の分子量を有する、
    主鎖のみからなる高分子化合物の粘度は例えば20cp
    程度であり、前者と後者の粘度は、同一の分子量で比較した場合、必ず相違するものである。 全体の分子量が5
    万未満では水溶性高分子自身の被膜強度が弱い為、珪酸カルシウムの強度は発現しない。 500万を越えると珪酸カルシウム粒子が凝集し均一に分散されない為、成形体の強度は発現しない。

    【0009】この水溶性高分子化合物の使用割合は珪酸カルシウムスラリーの固形分100重量部に対して1〜
    50重量部(固形分)とするのが好ましい。 1重量部未満では珪酸カルシウム成形体の強度が発現せず、50重量部を越えると珪酸カルシウム成形体の強度は発現するものの準不燃性も達成できない。

    【0010】本発明の両性水溶性高分子化合物としては例えばハリマ化成のハーマイドEX304S、ハーマイドEX360等を挙げることができる。 本発明では上記水溶性高分子化合物の割合を珪酸カルシウムスラリーの固形分100重量部に対して3〜10重量部(固形分)
    とすることにより優れた不燃性を付与することができる。 3重量部未満では不燃性ではあるが成形体強度が発現せず、10重量部を越えると不燃性を達成できない。

    【0011】本発明では必要に応じて添加剤として、ガラス繊維、ロックウールなどの無機繊維、また場合によってはナイロン繊維、ポリエステル繊維、ビニロン繊維、ポリプロピレン繊維、パルプ繊維などの有機繊維などの繊維状補強材を適当量、あるいは増量材として炭酸カルシウムや、ベントナイト系、カオリン系、モンモリロナイト系粘土などの一般的は添加材の適当量を使用することができ、例えば珪酸カルシウムスラリーのスラリー固形分100重量部に対して0.5〜5重量部用いるのが好ましい。 また保温断熱性を向上させるため、マイクロカプセル(特開平7−206545号等)を珪酸及び珪酸カルシウム結晶体100重量部に対して5〜30
    0重量部用いることもできる。 本発明の珪酸カルシウム成形体は、上記のようにして得られた組成物を加圧濾過等の方法によって脱水してから、従来公知の種々の成形法、例えばプレス成形法、抄造成形法、押出成形法、減圧成形法等によって所望の形状に成形した後乾燥して得ることができる。 成形法は、最終製品の目的や用途に応じて適宜選択することができる。 また、成形体の乾燥方法としては、乾燥時間を短縮し、かつ乾燥後の成形体の品質を均質なものとするために、60〜200℃、好ましくは80〜120℃で加熱乾燥することが好ましい。

    【0012】本発明では低比重であるにも拘わらず極めて優れた強度を有する珪酸カルシウム成形体を得ることができ、得られる成形体の比重は0.05〜0.3の範囲であって、その曲げ強度は5〜60kg/cm 2の範囲のものである。

    【0013】

    【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げで本発明をより具体的に説明する。 なお粘度はB型粘度計、5%水溶液、25℃の条件で測定したものである。 実施例1 平均粒径7μmのシリカ粉末と350#の消石灰をSiO
    2 :CaOのモル比が1:1の割合になるように調合し、
    CaOとSiO 2との合計重量に対して20倍量の水を加えてスラリーとした。 これを100rpmで撹拌しながら200℃、16kgf/cm 2で3時間反応させて珪酸カルシウム(ゾノトライト)スラリーを得た。 次いでアクリルアミドとアクリル酸を共重合させ、その主鎖の分子量を30万とし、これにアクリル系ビニル化合物をグラフト化させその末端にアニオン性のカルボキシル基とカチオン性の第4級アンモニウム塩基の両方を有する全体の分子量が400万(粘度:300cp)の両性ポリアクリルアミド系水溶性高分子化合物を合成した。 これを、上記珪酸カルシウムスラリーの固形分100部に対して、
    固形分で5部を約10倍に希釈させ少量ずつミキサーで激しく撹拌させながら加えていく。 次にパルプ繊維1部を激しく撹拌しながら加え十分に分散させた。 これを2
    0cmのモールドに注入して7kgf/cm 2の圧力で加圧脱水成形し、脱型、その後100℃で8時間乾燥して得られた成形体の性能を測定した。 その結果を表1に示す。 曲げ強度:JIS A 1408に準じた。 (ただし試験体寸法 15×10×2.5cm) 分子量測定:GPCにより測定 不燃性:建設省告示1828及び1231に準じた。

    【0014】実施例2〜6 珪酸カルシウムスラリー(固形分)100部、パルプ繊維1部及び表1に記載の全体の分子量及び粘度を有する両性ポリアクリルアミド系水溶性高分子化合物を各5部用いて実施例1と同様の方法にてケイ酸カルシウム成形体を作製した。 その性能を測定し、結果を表1に示す。

    【0015】比較例1〜2 珪酸カルシウムスラリー(固形分)100部、パルプ繊維1部及び表1に記載の全体の分子量及び粘度を有する両性ポリアクリルアミド系水溶性高分子化合物を各5部用いて実施例1と同様の方法にてケイ酸カルシウム成形体を作製した。 その性能を測定し、結果を表1に示す。
    全体の分子量が本発明の範囲外のときその成形体の強度は発現しない。

    【0016】

    【表1】

    【0017】実施例7〜12 珪酸カルシウムスラリー(固形分)100部、パルプ繊維1部及び表2に記載の全体の分子量及び粘度を有する両性ポリアクリルアミド系水溶性高分子化合物を各5部用いて実施例1と同様の方法にてケイ酸カルシウム成形体を作製した。 その性能を測定し、結果を表2に示す。

    【0018】比較例3〜4 珪酸カルシウムスラリー(固形分)100部、パルプ繊維1部及び表2に記載の全体の分子量及び粘度を有する両性ポリアクリルアミド系水溶性高分子化合物を各5部用いて実施例1と同様の方法にてケイ酸カルシウム成形体を作製した。 その性能を測定し、結果を表1に示す。
    主鎖の分子量が本発明の範囲外のときその成形体の強度は発現しない。

    【0019】

    【表2】

    【0020】実施例13〜15 珪酸カルシウムスラリー(固形分)100部、パルプ繊維1部及び表4に記載の全体の分子量及び粘度を有する水溶性高分子化合物を各5部用いて実施例1と同様の方法にてケイ酸カルシウム成形体を作製した。 その性能を測定し、結果を表3〜4に示す。

    【0021】比較例5〜12 比較例5〜6で用いる水溶性高分子化合物はアニオン性ポリアクリルアミド系で、アクリルアミドとアクリル酸ソーダを共重合したもので表4に示す全体の分子量及び粘度を有する。 比較例7で用いる水溶性高分子化合物は、カチオン性のポリアクリルアミド系でアクリルアミドを重合してその側鎖を部分的にマンニッヒ化したもので表4に示す全体の分子量及び粘度を有する。 比較例8
    で用いる水溶性高分子化合物は、カチオン化デンプン系でデンプンをカチオン化剤(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド)でカチオン化したもので表4に示す全体の分子量及び粘度を有する。 比較例9〜11で用いる水溶性高分子化合物は、
    カチオン性エポキシ変性ポリアミド系でエポキシ化ポリアミドポリアミンを合成し、アミド基の4級塩化をしたもので、表4に示す全体の分子量及び粘度を有する。 比較例12において用いる水溶性高分子化合物はカチオン性のポリアクリルアミド系の高分子凝集剤でポリアクリルアミドを重合し、側鎖を部分的にマンニッヒ化たもので表4に示す全体の分子量及び粘度を有する。 上記水溶性高分子化合物を用いる以外は、実施例1と同様の方法にて珪酸カルシウム成形体を作製した。 その性能を測定し、結果を表3〜4に示す。 用いる水溶性高分子化合物のイオン性が両性以外の場合強度は発現しない。

    【0022】

    【表3】

    EPA系:エポキシ変性ポリアミド系 PAA系:高分子凝集剤ポリアクリルアミド系

    【0023】

    【表4】

    【0024】実施例16 パルプ繊維を用いない以外は、実施例2の配合で嵩比重を表5に示すように変えて珪酸カルシウム成形体を作製し、その性能を測定した。 結果を表5に示す。

    【0025】比較例13〜14 パルプ繊維を用いない以外は、実施例2の配合で表5に示す嵩比重にし、珪酸カルシウム成形体を作製してその性能を測定した。 結果を表5に示す。 嵩比重が本発明の範囲外のとき、例えば0.025のときは成形体が非常にもろくて扱いにくく、0.55のときは重く、軽量という目的からはずれる。

    【0026】

    【表5】

    【0027】実施例17 実施例2の両性ポリアクリルアミド系水溶性高分子化合物を用いて表6に示す添加部数を用いる以外は、実施例1と同様の方法で珪酸カルシウム成形体を作製しその性能を測定した。 結果は表6に示す。

    【0028】

    【表6】

    【0029】

    【発明の効果】本発明では、特定の主鎖及び全体の分子量を有する水溶性の両性高分子化合物を使用することにより、軽量性、耐熱性及び機械的強度の全てにおいて優れた珪酸カルシウム成形体を得ることができる。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 6識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 111:28 (72)発明者 五百蔵 吉幸 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目17番18号 東洋ゴム工業株式会社内

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