One o'clock solid material for sandpit

申请号 JP28902387 申请日 1987-11-16 公开(公告)号 JPH0632716B2 公开(公告)日 1994-05-02
申请人 伸和工業株式会社; 发明人 UEDA HIROSHI; UEDA TOMONAO;
摘要
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】砂若しくは砂類似物に水を加えて任意形状のものを造る砂遊び用のものであって、その砂に対して適量の糊材と分解酵素とを混入させることを特徴とする砂遊び用の一時固形材。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 イ. 産業上の利用分野 本発明は、砂若しくは砂類似物を任意形状に一時固める砂遊び用の一時固形材に関し、詳しくは、河砂、海砂、
    山砂若しくは砂、ガラスビーズ、パルプ粉等の砂類似物を糊材と分解酵素およびで山、建物、乗物、動物等の任意の形状に一時的固めることのできる砂遊び用の一時固形材に関するものである。

    ロ. 従来の技術 従来、砂浜や砂場での砂遊びは、湿った砂若しくは水を加えて湿らせた砂で、山、トンネル、建物、乗物、動物等の任意形状のものを造って遊ぶのが一般的であった。

    ハ. 発明が解決しようとする問題点 水で湿った砂で造った山、トンネル、建物、乗物、動物等の造形物は、僅かな水分の蒸発や小さな外で簡単に壊れてしまう欠点があった。

    一方、砂に接着剤や粘着材を混入して造形物を固めることもできるが、手が荒れる等の健康上の障害が生ずると共に、接着剤や粘着剤が比較的高価で、しかも、素材としての砂が再使用できない致命的な欠点があった。

    ニ. 本発明の目的および前記問題点を解決する手段 本発明は、前記の問題点に鑑み、例えば砂遊びで造った砂の造形物の観察、記録が十分にできるよう一時的に完全に保形でき、その後、再使用ができるよう型をくずして砂を元のサラサラした状態に戻すことが容易な砂遊び用の一時固形材を提供せんとするものである。

    前記の目的を達成するための具体的手段は、砂若しくは砂類似物に水を加えて任意形状のものを造る砂遊び用のものであって、その砂に対して適量の糊材と分解酵素とを混入させたことにある。

    ホ. 作用 砂に糊材を添加し、適当の水と微量の分解酵素を加えて固めた造形物の各々の砂の粒子の表面には、糊材を含んだ薄膜が形成され、その薄膜同志が糊材の持つ粘着性で一体的になり保形されているが、時間が経つと、糊材を構成している天然粘着性高分子が分解酵素の働きで分解され、低分子化されて粘度が低下し、形くずれ現象が生じ砂を元のサラサラした状態に戻すことができる。

    ヘ. 実施例 以下、図面を参照しながら本発明の実施例を詳細に説明する。

    所定の量の砂に対し、少量の糊材を添加し、砂の湿度に応じた適量の水と微量の分解酵素を加え、立方体の砂型に入れて固め、造形した立方体を平板上に脱型した。

    砂は、河砂、海砂、山砂の何れでも良い。 また、その砂に少量の泥、塩分等が混在してあって差しつかえない。

    更に、砂に代えて、硅砂、ガラスビーズ、パルプ粉等を使用しても良い。

    糊材は、水溶性糊材が好ましく、例えばCMC(繊維素グリコール酸ナトリウム)、MC(メチルセルロース)、加工澱粉等の植物性糊材でも、カゼイン、ゼラチン等の動物性糊材の何れでも良い。

    また、糊材の量は、CMCとMCの場合は砂に対し0.
    5〜3%、加工澱粉の場合は砂に対し10%位が効能および経済の両面からみて適している。

    前記の糊材に対する分解酵素としては、セルラーゼ、アミラーゼ(αアミラーゼ)、プロテアーゼ等各々個別の糊材に適応したものを使用する。

    例えば、下記の一覧表の通りである。

    また、分解酵素の量は、糊材としてCMCとMCを使用した場合は糊材に対して0.001〜0.005%、加工澱粉を使用した場合は糊材に対して2%位が効能および経済の両面からみて適している。

    次に、糊材としてCMCを使用し、分解酵素としてセルロース分解酵素のセルラーゼ(cellulase)を使用した実施例を詳細に説明する。

    河砂100に対し、CMC1%を添加し、適量の水と、
    零および微量(糊材に対し)のセルラーゼ(0%、0.
    001%、0.003%の三種)を加え、立方体の砂型に入れて固め、造形した立方体を平板上に脱型し、一時間毎に手に触って観察した。

    その結果、次のような観察結果が得られた。

    ○ セルラーゼ 0%の場合 一、二、三、四時間後とも手で持っても型くずれすることなく立方体の形状が保たれていた。

    ○ セルラーゼ 0.001%の場合 一時間後までは、手に持っても型くずれすることなく、
    造形立方体の形状が保たれていた。

    二、三、四時間後は、手で持てるが部分的に型くずれすることが多かった。

    ○ セルラーゼ 0.003%の場合 一、二時間後は、手で持てるが部分的に型くずれすることが多かった。

    三、四時間後は、手に持てず、一寸触れると型くずれした。

    この結果を、グラフで表わすと、第1図で示す通りである。

    このように砂で造形された立方体は、アルカリセルロースにモノクロル酢酸を反応させ、セルロースの水酸基を部分的にカルボキシメチル基で置換したCMCによって粘度が保たれ保形されるが、時間が経つと、植物の細胞膜中に存在するセルロースを加水分解するセルラーゼが働き、分解されて低分子化(粘度の低下)し、形くずれ現象が生ずる。

    この形くずれ現象は、分解酵素の量に反比例して遅延する。

    ト. 発明の効果 以上のように本発明に係る砂あそび用の一時固形材は、
    砂若しくは砂類似物をその粘着特性で固める糊材と、その糊材の粘着分子を分解し粘度を低下させる微量の分解酵素との組合せで構成されているので、例えば砂で造った山、その山に掘ったトンネル、建物、乗物、動物等の任意形状の造形物は、分解酵素の量に反比例して完全に保形され、その造形物の観察、記録が十分に行え、かつ一定時間経過後には、糊材の粘着分子が分解酵素によって完全に分解され、砂がサラサラした元の状態に戻り、
    再使用が可能になる。

    また、糊材、分解酵素は皮膚に悪影響を与えないので、
    手が荒れることもなく、健康障害並びに公害上の問題は全く生じないものである。

    【図面の簡単な説明】

    第1図は本発明の砂遊び用の一時固形材を使用した実験例のグラフである。

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